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  • 特許-オーバーオール着物の製造方法 図1
  • 特許-オーバーオール着物の製造方法 図2
  • 特許-オーバーオール着物の製造方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】オーバーオール着物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A41D 1/00 20180101AFI20241021BHJP
【FI】
A41D1/00 101J
A41D1/00 101E
A41D1/00 101Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2023192760
(22)【出願日】2023-11-13
【審査請求日】2024-03-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523086105
【氏名又は名称】道正 知子
(72)【発明者】
【氏名】道正 知子
【審査官】冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3141733(JP,U)
【文献】実開昭61-191413(JP,U)
【文献】特開2020-12206(JP,A)
【文献】特開2018-135607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D1/00、13/00-13/12
A41H43/00-43/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着物を以下(イ)(ロ)の工程により、ズボン型のオーバーオール着物に再生することを特徴とするオーバーオール着物の製造方法。
(イ) 後身頃の背縫いを、下端から股下に対応する位置まで分離する。
(ロ) ズボン型になる様に、(イ)で分離した部分のそれぞれと左右の褄下を
糸の縫合又は接着剤により着脱不能に接合する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着物をズボン型のオーバーオール着物にリフォームする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1、2で作る洋装着物などは数多くの工程があります。そして足が開きにくく日常生活での動作が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-140110号公報
【文献】実開平7-40719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、特許文献2で作る洋装着物などは足が開きにくいので特に排便や自転車にまたがるなどの動作が困難である。
さらにリフォームするのに数多くの工程が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は着物を以下(イ)(ロ)の工程により、ズボン型のオーバーオール着物に再生することを特徴とするオーバーオール着物の製造方法。
(イ)後身頃の背縫いを、下端から股下に対応する位置まで分離する。
(ロ)ズボン型になる様に、(イ)で分離した部分のそれぞれと左右の褄下を接合する。
【発明の効果】
【0006】
通常の着物から2工程だけによりズボン型のオーバーオール着物を作れます。
ズボン型なので日常生活でも活動しやすい。さらに工程を増やすことで簡単にサイズ調整やデザインアレンジもできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】接合工程前の着物の後身頃の部位・名称
図2】接合工程前の着物の前身頃の部位・名称
図3】ズボン型のオーバーオール完成図(前身頃)
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1ないし図2は本発明に係るズボン型のオーバーオール着物のリフォーム工程を示す。図1においては従来の着物の後身頃に関する正面図であり分離する部位・名称を示す。図2においては従来の着物の前身頃に関する正面図でありズボン型に統合する部位・名称を示す。図3においてはズボン型のオーバーオール着物の完成図を示す。
オーバーオール着物の製造方法とは分離工程と接合工程をこの順番で作る物である。
分離工程とは後ろ身ごろの背縫いを下端から股下に対応する位置まで分離する。分離方法は背縫いの糸を抜いてもよいし、ハサミなどで切ってもよい。
接合工程とは分離した部分と左右の褄下を接合する。具体的に図で説明すると、ズボン型になるように1背縫いを分離した左側と4褄下の左を接合し、そして2背縫いを分離した右側と3褄下右を接合する。接合方法は糸で縫ってもよいし、接着剤などを使って接着しても良い。接合工程では面ファスナーで接合してもよい。
【0009】
2023年7月13日(環境省調べ)によれば国内アップサイクルの現状と着物業界が抱える問題日本では年間50万トンを超える着物を含む衣類が破棄されている。そのうち可燃ごみ・不燃ごみとしてそのまま捨てられる着物は約68%に及ぶ。本発明により捨てられる着物を簡単にリフォームして日常生活でも着ることが出来れば捨てられる着物が減りSDGs12「つくる責任つかう責任」の目標達成になる。
帯をまくこともでき、見た目も着物なので日本の伝統文化であるお茶、お花、舞踊などの作法も従来通りできる。
襟が大きく開くので、着脱が不自由な方でも着やすい。
【符号の説明】
【0010】
1 背縫いを分離した左側
2 背縫いを分離した右側
3 褄下の右
4 褄下の左
【要約】
【課題】 本発明は、従来の着物をズボン型のオーバーオール着物にリフォームすることで、日常生活でも動きやすく日本作法も従来通りできる着物を提供すると共にSDGsの12である「つくる責任つかう責任」の目標達成を目的とする。
【解決手段】
従来の着物を以下(イ)(ロ)の工程だけにより、ズボン型のオーバーオール着物に再生することを特徴とする。
(ハ) 後身頃の背縫いを、下端から股下に対応する位置まで分離する。
(ニ) (イ)で分離した部分を左右の褄下を前幅からズボン型になる様に接合する。
【選択図】図3
図1
図2
図3