(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】結婚式スタッフ選定支援システム、結婚式スタッフ選定支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241021BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020059574
(22)【出願日】2020-03-30
【審査請求日】2023-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】520110504
【氏名又は名称】株式会社ParaLux
(74)【代理人】
【識別番号】100180921
【氏名又は名称】峰 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】村田 里史
【審査官】前田 侑香
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-046869(JP,A)
【文献】特開2002-056256(JP,A)
【文献】国際公開第2016/098585(WO,A1)
【文献】“結婚式司会演出navi|プロ司会者の選択”,[online],日本,結婚式司会演出navi,2018年08月30日,p.1-3,[2024年4月25日検索],インターネット<URL:http://web.archive.org/web/20180830112113/http://kindaipro.co.jp/mc.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
結婚式の準備又は運営に携わるスタッフの選定を支援する結婚式スタッフ選定支援システムであって、
前記スタッフは、個人又は業者であり、
複数のスタッフ候補を識別するスタッフ識別情報と、各前記スタッフ候補の業種を示すスタッフ業種情報と、各前記スタッフ候補による過去の結婚式における実績を示すスタッフ実績情報とを関連付けて記憶するスタッフ情報記憶手段と、
前記スタッフ情報記憶手段が記憶する前記スタッフ候補の情報に基づいて指定された優先順位に並べ替えるソート手段と、
過去の結婚式を識別する結婚式識別情報と、前記結婚式を支援した前記スタッフ候補の前記スタッフ識別情報とを関連付けて記憶する支援実績情報記憶手段とを備え
、
前記ソート手段は、前記スタッフ候補のうち第1スタッフが選択された場合、前記支援実績情報記憶手段において前記第1スタッフと同一の結婚式を支援したと記憶されている他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並び替える、結婚式スタッフ選定支援システム。
【請求項2】
前記スタッフ候補が特定の他のスタッフ候補と同一の結婚式を支援した回数である連携回数を前記他のスタッフ候補ごとに記憶する連携回数記憶手段をさらに備え、
前記ソート手段は、前記第1スタッフとの前記連携回数が多い他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並べ替える、請求項
1記載の結婚式スタッフ選定支援システム。
【請求項3】
前記スタッフ候補による前記スタッフ業種情報が当該スタッフ候補とは異なる他のスタッフ候補への評価結果を記憶する評価記憶手段をさらに備え、
前記ソート手段は、前記スタッフ候補のうち第2スタッフが選択された場合、前記第2スタッフによる前記評価結果の高い他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並べ替える、請求項
1又は2記載の結婚式スタッフ選定支援システム。
【請求項4】
各前記スタッフ候補の空き日時を記憶するスタッフ日時記憶手段と、
結婚式の日時候補を記憶する結婚式日時記憶手段とさらに備え、
前記ソート手段は、
前記結婚式日時記憶手段に記憶された前記日時候補と、前記スタッフ日時記憶手段に記憶された前記空き日時とが一致する前記スタッフ候補の優先順位を高く並べ替え、及び/又は、
前記スタッフ候補のうち第3スタッフが選択された場合、前記第3スタッフと前記空き日時が一致する他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並び替える、請求項
1から3のいずれかに記載の結婚式スタッフ選定支援システム。
【請求項5】
結婚式スタッフ選定支援システムを用いて、結婚式の準備又は運営に携わるスタッフの選定を支援する結婚式スタッフ選定支援方法であって、
前記スタッフは、個人又は業者であり、
前記結婚式スタッフ選定支援システムは、
複数のスタッフ候補を識別するスタッフ識別情報と、各前記スタッフ候補の業種を示すスタッフ業種情報とを関連付けて記憶するスタッフ情報記憶手段と、
前記スタッフ識別情報と前記スタッフ業種情報とを関連付けて表示するスタッフ情報表示手段と、
前記スタッフ情報記憶手段が記憶する前記スタッフ候補の情報に基づいて指定された優先順位に並べ替えるソート手段と、
過去の結婚式を識別する結婚式識別情報と、前記結婚式を支援した前記スタッフ候補の前記スタッフ識別情報とを関連付けて記憶する支援実績情報記憶手段とを備え、
前記ソート手段が、前記優先順位に沿って並べ替えるソートステップと、
前記スタッフ情報表示手段が、前記スタッフ情報記憶手段に記憶された、前記スタッフ識別情報と前記スタッフ業種情報と
前記結婚式識別情報とを関連付けて
、前記優先順位に沿って表示するスタッフ情報表示ステップとを含
み、
前記ソートステップにおいて、前記ソート手段は、前記スタッフ候補のうち第1スタッフが選択された場合、前記支援実績情報記憶手段において前記第1スタッフと同一の結婚式を支援したと記憶されている他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並び替える、結婚式スタッフ選定支援方法。
【請求項6】
コンピュータに、請求項
5記載の結婚式スタッフ選定支援方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結婚式の企画又は運営に係るスタッフの選定を支援する結婚式スタッフ選定支援システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
結婚式には、ウェディングプランナー、ヘアスタイリスト、カメラマン、結婚式会場業者、音響業者、装花業者、ドレス業者、映像制作業者、引き出物業者、司会者等の多様な業種のスタッフ及び企業が携わっている。
【0003】
一般に、まずはウェディングプランナーが新郎新婦の希望をヒアリングし、希望に沿う各種スタッフを提案・手配する。そのため、結婚式において核になるウェディングプランナーと新郎新婦のコミュニケーションを効率化するためのシステムが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カメラマンや装花業者等の各種スタッフについては、ウェディングプランナー又は結婚式会場の提携先から選定されることが多く、オリジナルの結婚式を挙げたいと考える新郎新婦の自由度が制限されていた。
【0006】
そこで、本発明は、ウェディングプランナー又は結婚式会場の提携先に限らず、新郎新婦にとって自由度の高いスタッフ選定が可能な結婚式スタッフ選定支援システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点は、結婚式の準備又は運営に携わるスタッフの選定を支援する結婚式スタッフ選定支援システムであって、複数のスタッフ候補を識別するスタッフ識別情報と、各前記スタッフ候補の業種を示すスタッフ業種情報と、各前記スタッフ候補による過去の結婚式における実績を示すスタッフ実績情報とを関連付けて記憶するスタッフ情報記憶手段を備える、結婚式スタッフ選定支援システムである。
【0008】
本発明の第2の観点は、第1の観点の結婚式スタッフ選定支援システムであって、前記スタッフ情報記憶手段が記憶する前記スタッフ候補の情報に基づいて指定された優先順位に並べ替えるソート手段をさらに備える結婚式スタッフ選定支援システムである。
【0009】
本発明の第3の観点は、第2の観点の結婚式スタッフ選定支援システムであって、過去の結婚式を識別する結婚式識別情報と、前記結婚式を支援した前記スタッフ候補の前記スタッフ識別情報とを関連付けて記憶する支援実績情報記憶手段をさらに備え、前記ソート手段は、前記スタッフ候補のうち第1スタッフが選択された場合、前記支援実績情報記憶手段において前記第1スタッフと同一の結婚式を支援したと記憶されている他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並び替える、結婚式スタッフ選定支援システムである。
【0010】
本発明の第4の観点は、第3の観点の結婚式スタッフ選定支援システムであって、前記スタッフ候補が特定の他のスタッフ候補と同一の結婚式を支援した回数である連携回数を前記他のスタッフ候補ごとに記憶する連携回数記憶手段をさらに備え、前記ソート手段は、前記第1スタッフとの前記連携回数が多い他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並べ替える、結婚式スタッフ選定支援システムである。
【0011】
本発明の第5の観点は、第2から第4のいずれかの観点の結婚式スタッフ選定支援システムであって、前記スタッフ候補による前記スタッフ業種情報が当該スタッフ候補とは異なる他のスタッフ候補への評価結果を記憶する評価記憶手段をさらに備え、前記ソート手段は、前記スタッフ候補のうち第2スタッフが選択された場合、前記第2スタッフによる前記評価結果の高い他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並べ替える、結婚式スタッフ選定支援システムである。
【0012】
本発明の第6の観点は、第2から第5のいずれかの観点の結婚式スタッフ選定支援システムであって、各前記スタッフ候補の空き日時を記憶するスタッフ日時記憶手段と、結婚式の日時候補を記憶する結婚式日時記憶手段とをさらに備え、前記ソート手段は、前記結婚式日時記憶手段に記憶された前記日時候補と、前記スタッフ日時記憶手段に記憶された前記空き日時とが一致する前記スタッフ候補の優先順位を高く並べ替え、及び/又は、前記スタッフ候補のうち第3スタッフが選択された場合、前記第3スタッフと前記空き日時が一致する他のスタッフ候補の優先順位が高いものとして並び替える、結婚式スタッフ選定支援システムである。
【0013】
本発明の第7の観点は、結婚式スタッフ選定支援システムを用いて、結婚式の準備又は運営に携わるスタッフの選定を支援する結婚式スタッフ選定支援方法であって、前記結婚式スタッフ選定支援システムは、複数のスタッフ候補を識別するスタッフ識別情報と、各前記スタッフ候補の業種を示すスタッフ業種情報とを関連付けて記憶するスタッフ情報記憶手段と、前記スタッフ識別情報と前記スタッフ業種情報とを関連付けて表示するスタッフ情報表示手段とを備え、前記スタッフ情報表示手段が、前記スタッフ情報記憶手段に記憶された、前記スタッフ識別情報と前記スタッフ業種情報とを関連付けて表示するスタッフ情報表示ステップとを含む、結婚式スタッフ選定支援方法である。
【0014】
本発明の第8の観点は、コンピュータに、第7の観点の結婚式スタッフ選定支援方法を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の各観点によれば、ウェディングプランナー又は結婚式会場の提携先に限らず、ユーザーである新郎新婦が自由にスタッフを選定できる結婚式スタッフ選定支援システム等を提供することが可能になる。
【0016】
本発明の第3の観点によれば、先に選んだスタッフと過去に同一の結婚式に携わった経験があるスタッフ候補が優先的に表示されるため、円滑な連携が期待できるスタッフ候補を容易に選択することが可能となる。その結果、スタッフ選択の自由度とスタッフ間のスムーズな連携を両立することが容易となる。
【0017】
本発明の第4の観点によれば、スタッフ間の連携回数に基づいて他のスタッフ候補を並べ替えて表示するため、スタッフ選択の自由度とスタッフ間のスムーズな連携を客観的に両立することがさらに容易となる。
【0018】
本発明の第5の観点によれば、先に選んだスタッフによる評価が高い他のスタッフ候補が優先的に表示されるため、円滑な連携が期待できないスタッフ候補を除外して、過去の連携回数によらず、円滑なコミュニケーションが行えるスタッフ候補を選択することがさらに容易となる。
【0019】
本発明の第6の観点によれば、先に選んだスタッフと空き日時が一致する他のスタッフ候補が優先的に表示される。また、新郎新婦が日時候補を入力すれば、新郎新婦の日時候補に空き日時が一致するスタッフ候補が優先的に表示される。そのため、スタッフ選択の自由度と結婚式の日程調整を容易に両立することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態の結婚式スタッフ選定支援システムの概要を示す構成図。
【
図2】
図1の結婚式スタッフ選定支援システムにおけるスタッフ選択時に行われる処理の概要を示すフローチャート。
【
図3】
図1の結婚式スタッフ選定支援システムにおけるユーザー端末の第1画面を例示する図。
【
図4】
図1の結婚式スタッフ選定支援システムにおけるユーザー端末の第2画面を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。但し、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
【実施例1】
【0022】
図1に示すように、本発明の一実施形態である結婚式スタッフ選定支援システム1(本願請求項における「結婚式スタッフ選定支援システム」の一例)は、結婚式を開催する新郎新婦が使用するユーザー端末3と、結婚式の準備又は運営に携わるスタッフ候補が使用するスタッフ端末5と、ユーザー端末3及びスタッフ端末5がインターネットや専用回線等の通信回線7を介して接続可能なサーバ9を備えている。
【0023】
サーバ9は、スタッフ情報記憶部11(本願請求項における「スタッフ情報記憶手段」の一例)と、支援実績情報記憶部13(本願請求項における「支援実績情報記憶手段」の一例)と、連携回数記憶部14(本願請求項における「連携回数記憶手段」の一例)と、評価記憶部15(本願請求項における「評価記憶手段」の一例)と、日時記憶部16(本願請求項における「日時記憶手段」の一例)と、ソート部17(本願請求項における「ソート手段」の一例)と、スタッフ業種判定部18とを備える。また、サーバ9は、図示しないスタッフ日時記憶部(本願請求項における「スタッフ日時記憶手段」の一例)と、結婚式日時記憶部(本願請求項における「結婚式日時記憶手段」の一例)とを備える。
【0024】
スタッフ情報記憶部11は、複数のスタッフ候補を識別するスタッフ識別情報(本願請求項における「スタッフ識別情報」の一例)と各スタッフ候補の業種を示すスタッフ業種情報(本願請求項における「スタッフ業種情報」の一例)と各スタッフ候補による過去の結婚式における実績を示すスタッフ実績情報(本願請求項における「スタッフ実績情報」の一例)とを関連付けて記憶する。支援実績情報記憶部13は、各スタッフ候補が支援した過去の結婚式を記憶する。連携回数記憶部14は、過去の結婚式においてスタッフ候補が他のスタッフ候補と同一の結婚式を支援した連携回数を記憶する。評価記憶部15は、スタッフ候補による他のスタッフ候補への評価結果を記憶する。日時記憶部16は、各スタッフ候補の空き日時を記憶する。ソート部17は、スタッフ候補の情報を指定された優先順位に従って並べ替える。スタッフ業種判定部18は、さらに選択されるべき業種の有無を判定する。スタッフ日時記憶部は、スタッフ候補の空き日時を記憶する。結婚式日時記憶部は、新郎新婦が入力した結婚式の日時候補を記憶する。
【0025】
ユーザー端末3は、スタッフ情報表示部19と、選択入力表示部21と、日時入力表示部22とを備える。
【0026】
スタッフ情報表示部19は、スタッフ識別情報とスタッフ業種情報とスタッフ実績情報とを関連付けて表示する。選択入力表示部21は、スタッフ情報表示部19に表示されたスタッフ候補の中から結婚式の開催者である新郎新婦が希望するスタッフを選択する手段を表示する。日時入力表示部22は、例えばカレンダー表示により、結婚式の日時候補を入力する手段を表示する。
【0027】
スタッフ端末5は、支援実績入力表示部23と、評価入力表示部25とを備える。
【0028】
支援実績入力表示部23は、スタッフ候補が過去に支援した結婚式の情報を入力する手段を表示する。評価入力表示部25は、スタッフ候補が当該スタッフ候補とはスタッフ業種情報が異なる(異なる業種である)他のスタッフ候補への評価を5段階評価等で入力する手段を表示する。そのため、スタッフ候補は、スタッフ端末5から、過去に支援した結婚式の支援実績情報や、他のスタッフ候補への評価を入力することができる。また、異なる業種のスタッフからの評価に限定することにより、客観的な評価のみを集めることが容易となる。しかしながら、同業種のスタッフ候補間の評価を可能とする構成であってもよい。
【0029】
ユーザー端末3及びスタッフ端末5は、パーソナルコンピュータの他、タブレット型端末や携帯電話型端末であってもよい。また、ユーザー端末3及びスタッフ端末5は、専用の端末を用意する必要はない。例えば、それぞれの端末のブラウザを介してメールアドレス等のIDとパスワードでログインすることによって、ユーザーである新郎新婦や、スタッフ候補毎に表示や入力等の権限が付与される構成とすることもできる。
【0030】
サーバ9は、通信回線7を介して、ユーザー端末3及びスタッフ端末5に後述する各種画面を表示させ、入力データを取得する。サーバ9が取得した入力データは、サーバ9に保存される。
【0031】
図2は、スタッフ選択時に行われる処理(本願請求項における「結婚式スタッフ選定支援方法」の一例)の概要を示したフローチャートである。ユーザー端末3に
図3に示す第1画面31が表示される(ステップS01)。第1画面31には、サーバから受信した各スタッフ候補の写真や名前等の複数のスタッフ候補を識別するスタッフ識別情報33と、各スタッフの業種を示すスタッフ業種情報35とを含むスタッフ情報の一覧が表示される。
【0032】
スタッフ識別情報33をクリックすると、
図4に示す第2画面37が表示される(ステップS02)。第2画面37には、例えば、スタッフ候補の名前欄39、業種欄41、主な活動エリアや得意とする結婚式の規模等の特徴欄42、過去の実績件数欄43、評価欄45、平均価格欄46等のクリックしたスタッフ候補の詳細情報が表示される。
【0033】
また、第2画面37には、決定ボタン47が表示されている。ユーザーは当該スタッフを選択したい場合は、決定ボタン47をクリックする(ステップS03)。そして、選択されたスタッフ(本願請求項に記載の「第1スタッフ」「第2スタッフ」及び「第3スタッフ」の一例。以下、「第1スタッフ」と表記する。)と同一の結婚式に携わったと記憶されている他のスタッフ候補が第1画面31において優先的に表示されるようにソート部19により並び替えが行われる(ステップS04)。
【0034】
ここで、スタッフ候補が他のスタッフ候補と同一の結婚式を支援した連携回数が連携回数記憶部により記憶されている場合は、第1スタッフとの連携回数が多い他のスタッフ候補の優先順位が高いものとしてソート部19により並び替えが行われるものであってもよい。
【0035】
また、既に第1スタッフによる他のスタッフ候補の評価結果が複数段階の数値のように比較可能な方式で記憶されている場合は、評価結果の高い他のスタッフ候補の第1画面31における優先順位が高いものとしてソート部により並び替えが行われるものであってもよい。
【0036】
さらに、第1スタッフと空き日時が一致する他のスタッフ候補の優先順位が高くなるようにソート部により並び替えが行われ、また、ユーザーが日時入力表示部より結婚式の日時候補を入力している場合は、入力された日時候補に空き日時が一致するスタッフ候補の優先順位が高くなるようにソート部により並び替えが行われるものであってもよい。
【0037】
そして、並び替えが行われた第1画面31において、ユーザーがさらに他のスタッフ候補を検討し、2人目のスタッフが選択される(ステップS05)。続いて、スタッフ業種判定部18が、他にもスタッフ候補として選択すべき業種があるか否かが判断する(ステップS06)。これ以上選択すべき業種がないと判定されれば、本フローを終了する。さらにスタッフを選択すべき業種があると判定されれば、再びステップS04に戻り、各スタッフ候補の並べ替えが行われる。なお、一時に全ての業種のスタッフ候補を選択する必要はなく、ユーザーの任意のタイミングで本フローを途中で終了可能なものであってもよい。
【0038】
本実施例に係る結婚式スタッフ選定支援システム及び結婚式スタッフ選定支援方法によれば、ウェディングプランナー又は結婚式会場の提携先に限らず、ユーザーである新郎新婦が自由にスタッフを選定できる結婚式スタッフ選定支援システム等を提供することが可能になる。また、2人目以降のスタッフについては、最初に選択したスタッフと円滑な連携ができるスタッフが優先的に表示された中から選択することができる。
【0039】
なお、本発明に係る結婚式スタッフ選定支援システムは、新郎新婦がスタッフ候補を選定する業種と選定しない業種とを区別して記憶するスタッフ選定業種記憶部、及び/又は、スタッフ選定委任業種記憶部を備えるものであってもよい。これにより、新郎新婦がスタッフ候補を選定しない業種に関するスタッフの選定を選定済のスタッフに任せることが可能となる。
【0040】
また、
図3に示す第1画面31には、スタッフ識別情報33として、各スタッフ候補の写真や名前等の代わりに、過去の結婚式における装花の写真や動画等のスタッフ候補による過去の結婚式における実績を示すスタッフ実績情報を表示してもよい。また、スタッフ候補の写真や名前と共に、スタッフ実績情報を表示してもよい。
【0041】
さらに、他のスタッフからの評価とは別に、システムがスタッフ候補に対してランク等の評価を付与する評価付与部をさらに備えるものであってもよく、第2画面37においてその評価が表示されるものであってもよい。
【0042】
さらに、結婚式スタッフ選定支援システムは、ユーザーとスタッフとの間や、スタッフ候補の間でチャットのような形式でコミュニケーションを可能とするものであってもよい。これにより、スタッフ決定前にユーザーやプランナーが決定のための情報を取得することが容易となる。
【0043】
さらに、結婚式スタッフ選定支援システムは、スタッフ候補だけでなく、ユーザーが結婚式で使用したいアイテムを購入するためのアイテム表示部と、ユーザーが選択した希望アイテムを記憶する希望アイテム記憶部をさらに備えるものであってもよい。記憶された希望アイテムをプランナーが購入することとすれば、新郎新婦のアイテム購入の手間を省くことが可能となる。
【0044】
さらに、結婚式スタッフ選定支援システムは、ユーザーがスタッフの評価を入力するためのユーザー用評価入力表示部と、ユーザーが入力したスタッフの評価を記憶するユーザー用評価記憶部とをさらに備えるものであってもよく、第2画面37においてその評価が表示されるものであってもよい。例えば、新郎新婦が挙式後に各スタッフの評価を入力することで、結婚式を計画中の他の新郎新婦にとって参考になる情報を提供することが可能になる。
【0045】
さらに、支援実績入力表示部23は、スタッフ候補が過去に連携したことがある他のスタッフ候補の情報を入力する手段を表示するものであってもよく、支援実績情報記憶部13は、各スタッフ候補が連携したことがある他のスタッフ候補を記憶するものであってもよい。加えて、結婚式スタッフ選定支援システムは、スタッフ候補により過去に連携したことがあると入力された他のスタッフ候補が、連携の事実を承認する手段を表示する連携承認表示部をさらに備えるものであってもよく、連携承認表示部により連携が承認された場合のみ、他のスタッフ候補への評価を入力が可能となり、又は、支援実績情報記憶部13に記憶されるものであってもよい。これにより、スタッフ候補が他のスタッフ候補との連携実績を誤って入力しても、他のスタッフ候補が否認することが可能になる。
【0046】
さらに、サーバ9は、スタッフ候補ごとに、当該スタッフ候補が二度と連携したくない他のスタッフ候補のリストであるブラックリストを記憶するブラックリスト記憶部をさらに備えるものであってもよい。また、結婚式スタッフ選定支援システムは、スタッフ候補が選択された場合に、当該スタッフ候補のブラックリストに記録されている他のスタッフ候補をユーザー端末3に表示させないこととするものであってもよい。
【0047】
さらに、結婚式スタッフ選定支援システムは、ユーザー端末3に対して、ログイン認証を要求させた上で第1画面31及び/又は第2画面37を表示させるものであってもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 結婚式スタッフ選定支援システム、3 ユーザー端末、5 スタッフ端末、7 通信回線、9 サーバ、11 スタッフ情報記憶部、13 支援実績情報記憶部、14 連携回数記憶部、15 評価記憶部、16 日時記憶部、17 ソート部、18 スタッフ業種判定部、19 スタッフ情報表示部、21 選択入力表示部、22 日時入力表示部、23 支援実績入力表示部、25 評価入力表示部、31 第1画面、33 スタッフ識別情報、35 スタッフ業種情報、37 第2画面、39 スタッフの名前欄、41 業種欄、43 特徴欄、45 過去の実績・評価欄、47 決定ボタン