(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】カテーテルアセンブリへの器具供給を容易にするシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 25/06 20060101AFI20241021BHJP
A61M 25/09 20060101ALI20241021BHJP
【FI】
A61M25/06 500
A61M25/09 530
(21)【出願番号】P 2021537442
(86)(22)【出願日】2019-08-28
(86)【国際出願番号】 US2019048484
(87)【国際公開番号】W WO2020055586
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-05-24
(32)【優先日】2018-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェストン ハーディング
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン カール バークホルツ
(72)【発明者】
【氏名】カーティス エイチ ブランチャード
(72)【発明者】
【氏名】ジョン センダゴルタ
(72)【発明者】
【氏名】オースティン ジェイソン マッキノン
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ スパタロ
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン クラヴィホ
【審査官】田中 玲子
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-509815(JP,A)
【文献】特表2014-526306(JP,A)
【文献】特表2017-514575(JP,A)
【文献】特開平08-257130(JP,A)
【文献】実開昭63-151152(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0082051(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0138080(US,A1)
【文献】米国特許第06363273(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0256857(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/06
A61M 25/09
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルアセンブリが、
末端端部、基端端部、前記末端端部と前記基端端部との間に延在するルーメン、およびサイドポートを有するカテーテルアダプタであって、前記サイドポートを通って延在する流体経路の中心軸線が、前記カテーテルアダプタの長手方向軸線に対して角度を有して配置されている、カテーテルアダプタ、
前記カテーテルアダプタの前記ルーメン内に配置されて前記サイドポートから基端に間隔を空けて配置されたセプタム、
前記カテーテルアダプタの前記ルーメン内に配置されて前記セプタムに対して末端のくさびであって、前記くさびは基端端部の口部と末端端部のステムを備え、前記口部は前記サイドポートに対して末端に位置付けられており、および
前記くさびの前記口部に挿入する末端端部を有する挿入部であって、前記挿入部は、前記サイドポートと整列した開口部を形成する基端端部も有し、前記開口部は、前記サイドポートから末端に移動する器具を、前記くさびを通って前記カテーテルアダプタの前記末端端部から末端に延びるカテーテル内に案内するように構成されている、挿入部、
を備え、
前記器具の前記末端端部が、前記ルーメンを形成する本体の内部表面に最初に接触することなく、前記挿入部の前記内部表面に接触する、カテーテルアセンブリ。
【請求項2】
前記角度が25°である、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項3】
前記挿入部は、剛性または半剛性の材料で構成されている、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項4】
前記くさびが金属で構成されている、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項5】
前記くさびまたは前記挿入部の内部表面が潤滑剤を備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項6】
前記口部は、切頭円錐の形状を含み、前記挿入部の前記末端端部は、前記口部の内部表面に接触するテーパ部分を備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項7】
前記カテーテルの基端端部が前記カテーテルアダプタの前記末端端部内に接着されている、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項8】
前記口部の内部表面は、前記長手方向軸線に対して60°~90°の角度を有している、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項9】
前記器具は管を備え、前記管を通って延在するガイドワイヤをさらに備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項10】
前記カテーテルアダプタの底部から突出して患者の皮膚に接触するように構成されたプラットフォームをさらに備え、前記プラットフォームは、前記長手方向軸線に対して3°~30°の角度を有している、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項11】
前記カテーテルアダプタの底部が、患者の皮膚に接触するように構成された固定プラットフォームを備え、前記固定プラットフォームが前記長手方向軸線と整列した溝を備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
カテーテルは、様々な注入療法に一般的に使用されている。例えば、カテーテルは、通常の生理食塩水、様々な医薬品、および完全非経口栄養などの流体を患者に注入するために使用されてもよい。また、カテーテルは、患者から血液を採取するために使用されてもよい。
【背景技術】
【0002】
カテーテルの一般的なタイプは、オーバー・ザ・ニードル末梢静脈カテーテル(「PIVC」)である。その名が示すように、オーバー・ザ・ニードルPIVCは、鋭い末端先端部を有する導入針の上に取り付けられてもよい。PIVCと導入針は、導入針の末端先端部がPIVCの末端先端部を越えて延在し、針のベベルが患者の皮膚から離れて上を向くように組み立てられてもよい。PIVCと導入針は、一般に、皮膚を通して患者の血管系内に浅い角度で挿入される。
【0003】
導入針および/またはPIVCが血管内に適切に配置されていることを確認するために、医療者は通常、PIVCアセンブリのフラッシュバック・チャンバ内に血液の「フラッシュバック」があることを確認する。針の配置が確認されると、医療者は血管内の流れを一時的に閉塞して導入針を除去し、PIVCを将来の血液の採取や流体の注入のために所定の位置に残すかもしれない。PIVCアセンブリは、延長セットと結合してもよく、これにより、PIVCの挿入部位から離れた場所に注入または血液採取装置を結合することを可能にしてもよい。
【0004】
ここで請求される主題は、任意の欠点を解決するまたは上述したような環境でのみ動作する実施形態に限定されない。むしろ、この背景は、ここに記載された幾つかの実装が実施され得る1つの例示的な技術分野を説明するためにのみ提供される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
概要
本開示は、全体として血管アクセスデバイスおよび関連するシステムおよび方法に関する。幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、末端端部、基端端部、末端端部と基端端部との間に延在するルーメン、およびサイドポートを含んでもよい。幾つかの実施形態では、サイドポートを通って延在する流体経路の中心軸線は、カテーテルアダプタの長手方向軸線に対して角度を有して配置されてもよい。幾つかの実施形態では、角度は45°未満であってもよい。幾つかの実施形態では、角度は約25°であってもよい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタから末端に延在してもよいカテーテルを含んでもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルは、PIVCを含んでもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルの基端端部は、カテーテルアダプタの末端端部内に接着されてもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタのルーメン内に配置されたくさびを含んでもよい。幾つかの実施形態では、くさびは、カテーテルアセンブリのカテーテルを固定してもよい。
【0007】
幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、くさびに近接した挿入部を含んでもよい。幾つかの実施形態では、挿入部および/またはくさびは、サイドポートからカテーテルアダプタを通って末端に移動する器具をガイドするように構成されてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部は、剛性もしくは半剛性の材料、または他の適切な材料で構成されてもよい。幾つかの実施形態では、くさびは、金属または他の適切な材料で構成されてもよい。幾つかの実施形態では、くさびおよび/または挿入部の内部表面は、潤滑剤を含んでもよい。
【0008】
幾つかの実施形態では、挿入部は、挿入部の全長に沿って延在する溝を含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、溝は、サイドポート流体経路と整列して、流体がサイドポート流体経路から挿入部を通って末端に流れるようになっていてもよい。幾つかの実施形態では、くさびは、口部を含んでもよく、これは切頭円錐の形状を含んでもよい。幾つかの実施形態では、くさびは、口部に近接したステムを含んでもよい。
【0009】
幾つかの実施形態では、挿入部の末端端部は、口部の内部表面に接触してもよいテーパ部分を含んでもよい。幾つかの実施形態では、ステムに近接して配置されステムの中心軸線と整列した溝の部分は、ステムの内径以下の内径を含んでもよい。
【0010】
幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタのルーメン内に配置されたセプタムを含んでもよい。幾つかの実施形態では、セプタムは、器具がサイドポートからカテーテルアダプタを通って末端に前進させられるときに、器具の移動を方向付けるガイド部分を含んでもよい。
【0011】
幾つかの実施形態では、くさびは、トンネルに近接した別の溝を含んでもよい。幾つかの実施形態では、別の溝は、サイドポート流体経路と整列して、流体がサイドポート流体経路から溝を通って末端にトンネル内に流れるようになっていてもよい。
【0012】
幾つかの実施形態では、くさびは、カテーテルアダプタのルーメン内に配置されてもよい。幾つかの実施形態では、くさびは、カテーテルアダプタの末端端部内に配置されて、サイドポートからカテーテルアダプタを通って末端に前進させられた器具が、くさびに接触する前に、カテーテルアダプタの本体の内部表面に接触するようになっていてもよい。
【0013】
幾つかの実施形態では、くさびは、カテーテルアダプタの末端端部内に配置されて、サイドポートからカテーテルアダプタを通って末端に前進させられた器具が、くさびに接触する前に、カテーテルアダプタの本体の内部表面に接触するようになっていてもよい。幾つかの実施形態では、くさびは、サイドポートからカテーテルアダプタを通って末端に前進させられた器具が、口部の内部表面に接触することなくステムの内部表面に接触するように構成されてもよい。
【0014】
幾つかの実施形態では、口部の内部表面は、長手方向軸線に対して約60°~約90°の角度を有してもよい。幾つかの実施形態では、サイドポートからカテーテルアダプタを通って末端に前進させられた器具は、第1の側面とは反対の口部の側面に接触することなくまたは接触する前に、サイドポートにより近い口部の第1の側面の内部表面に接触してもよい。
【0015】
幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、器具を含んでもよい。幾つかの実施形態では、器具は、流体注入または血液採取のための追加のカテーテルまたは管、ガイドワイヤ、センサ付きプローブ、または消毒のための光管を含んでもよい。幾つかの実施形態では、器具は管を含み、ガイドワイヤは管を通って延在してもよい。
【0016】
幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタの底部から突出して患者の皮膚に接触するように構成されたプラットフォームを含んでもよい。幾つかの実施形態では、プラットフォームは、長手方向軸線に対して約6°の角度を有していてもよい。
【0017】
幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタの底部は、患者の皮膚に接触するように構成された固定プラットフォームを含んでもよい。幾つかの実施形態では、固定プラットフォームは溝を含んでもよく、その少なくとも一部は長手方向軸線と整列してもよい。幾つかの実施形態では、溝は、固定プラットフォームを通って延在していてもよい。
【0018】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的であり、請求項に記載の本発明を制限するものではないことを理解されたい。様々な実施形態は、図面に示された配置および器具に限定されないことを理解すべきである。また、本発明の様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、実施形態を組み合わせたり、他の実施形態を利用したり、請求項に記載されていない構造的な変更を行ったりすることができることを理解すべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で捉えられるべきではない。
【0019】
幾つかの図面における図の簡単な説明
例示的な実施形態は、以下の添付図面を使用することにより、さらに具体的かつ詳細に記載および説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、先行技術のカテーテルアセンブリの一部の断面図である。
【
図2A】
図2Aは、幾つかの実施形態による、例示的なカテーテルアセンブリの上部斜視図である。
【
図2B】
図2Bは、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリから取り外された例示的な針アセンブリの上面斜視図である。
【
図2C】
図2Cは、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリの例示的なくさびの断面図である。
【
図2D】
図2Dは、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリの別の例示的なくさびの断面図である。
【
図3A】
図3Aは、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリの例示的な挿入部の上部斜視図である。
【
図3C】
図3Cは、幾つかの実施形態による、例示の器具を示す、
図3Aの挿入部の別の断面図である。
【
図4】
図4は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリの例のセプタムの断面図である。
【
図5A】
図5Aは、幾つかの実施形態による、別の例のくさびの上部斜視図である。
【
図6】
図6は、幾つかの実施形態による、例示的なカテーテルアダプタ内に接着された例示的なカテーテルを示す、
図2Aのカテーテルアセンブリの断面図である。
【
図7】
図7は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリ内に固定された別の例のくさびの断面図である。
【
図8】
図8は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリの末端端部内に固定された別の例のくさびの断面図である。
【
図9】
図9は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリ内に固定された別の例のくさびの断面図である。
【
図10】
図10は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリ内に固定された別の例のくさびの断面図である。
【
図11】
図11は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリ内に固定された別の例の挿入部の断面図である。
【
図12】
図12は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリ内に固定された別の例の挿入部の断面図である。
【
図13】
図13は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリの例示的なカテーテルアダプタの例示的なプラットフォームの断面図である。
【
図14】
図14は、幾つかの実施形態による、
図2Aのカテーテルアセンブリの例示的なカテーテルアダプタの下側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
実施形態の説明
ここで
図1を参照すると、先行技術のカテーテルアセンブリ2の一部が図示されている。先行技術のカテーテルアセンブリ2は、BD NEXIVA(商標)クローズドIVカテーテルシステム、BD NEXIVA(商標)DIFFUSICS(商標)クローズドIVカテーテルシステム、またはBD PEGASUS(商標)セーフティークローズドIVカテーテルシステムのうちの1つまたは複数のカテーテルアセンブリを含むか、またはそれに対応する。
【0022】
先行技術のカテーテルアセンブリ2のカテーテルアダプタ4は、セプタム6を含む。セプタム6は、セプタムハウジング8内に少なくとも部分的に配置され、これはキャニスターを含んでもよい。幾つかの実施形態では、セプタムハウジング8は、セプタム6の脱落または不安定化を防止し、それによりカテーテルアダプタ4からの流体の漏出を防止する。導入針は、セプタム6を貫通してもよいが、セプタム6がカテーテルアダプタ4の基端端部7を流体に対してシールし、これはその代わりにサイドポート9を介してカテーテルアダプタ4のルーメンに入ってもよい。サイドポート9および/またはサイドポート9を通って延在する流体経路は、カテーテルアダプタ4の長手方向軸線に対して45°で配置されてもよい。
【0023】
ここで
図2A~2Bを参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリ10は、カテーテルアダプタ12と、カテーテルアダプタ12から末端に延在するカテーテル14と、カテーテルアダプタ12から延在する延長管16とを含んでもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタ12は、カテーテルアダプタ12の本体19から延在するサイドポート18を含んでもよい。幾つかの実施形態では、延長管16は、サイドポート18から延在してもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタ12は、基端端部20と、末端端部22と、その間に延在するルーメンとを含んでもよい。幾つかの実施形態では、カテーテル14は、末梢静脈内カテーテル(「PIVC」)を含んでもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリ10は、例えば、セプタム6などの先行技術のカテーテルアセンブリ2の1つまたは複数の特徴を含んでもよい。
【0024】
幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリ10は、コネクタ24を含んでもよく、これは延長管16に結合されてもよい。幾つかの実施形態では、コネクタ24は、カテーテルアセンブリ10を流体注入および/または血液採取装置と結合するように構成されてもよい。幾つかの実施形態では、延長管16は、クランプ17を含んでもよく、これは延長管16を選択的に閉鎖して、血液または別の流体が延長管16を通って流れるのを防いでもよい。
【0025】
幾つかの実施形態では、カテーテルアセンブリ10は、針アセンブリに取り外し可能に結合されてもよく、これは針ハブ26と導入針28とを含んでもよい。幾つかの実施形態では、導入針28が患者の静脈に挿入されることに応答して、血液のフラッシュバックが導入針28の鋭い末端先端部を通って流れてもよく、導入針28とカテーテル14との間および/またはカテーテルアセンブリ10内の別の位置で医療者に視認可能となっていてもよい。
【0026】
幾つかの実施形態では、血液フラッシュバックを介してカテーテル14が患者の血管内に配置されていることを確認したことに応答して、針アセンブリがカテーテルアセンブリ10から取り外されてもよい。幾つかの実施形態では、針アセンブリがカテーテルアセンブリ10に結合されているとき、針アセンブリの導入針28は、カテーテルアダプタ12のルーメン内に配置されたセプタムを通って延在してもよい。
【0027】
次に
図2Cを参照すると、幾つかの実施形態では、サイドポート流体経路34、またはサイドポート18を通って延在する流体経路は、本体流体経路36、または本体19の流体経路に対して角度θで配置されてもよい。さらに詳細には、幾つかの実施形態では、サイドポート流体経路34の中心軸線38は、本体流体経路36の中心軸線に対して角度θで配置されてもよく、これはカテーテルアダプタ12の長手方向軸線40と整列していてもよい。幾つかの実施形態では、角度θは、45°未満であってもよい。幾つかの実施形態では、角度θは、約15°~約35°であってもよい。幾つかの実施形態では、角度θは、約25°であってもよい。幾つかの実施形態では、角度θは、約10°~約25°であってもよい。
【0028】
幾つかの実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34および本体流体経路36を介して患者の血管系に送出されてもよい。幾つかの実施形態では、器具42は、流体注入または血液取り出しのための追加のカテーテル、ガイドワイヤ、センサ付きプローブ、または消毒のための光管を含んでもよい。これらの実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34から本体流体経路36へ、カテーテル14を通って末端に前進させられてもよく、角度θは、器具42の前進を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、医療者は、カテーテル14が患者の血管系内に留置されているときに、器具42をサイドポート流体経路34から本体流体経路36へ末端に、かつカテーテル14を通って、前進させてもよい。したがって、カテーテルアセンブリ10の最小限の移動または破壊が望まれてもよい。
【0029】
図1の先行技術のカテーテルアセンブリ2に図示されているように、仮に角度θが45°である場合、これは、「角を曲げる」または器具42をサイドポート18からカテーテル14を通って末端に移動させるために必要な、困難性または力を増加させるかもしれない。この力は、カテーテルアセンブリ10の移動または破壊につながるかもしれない。さらに、仮に角度θが45°である場合には、これは器具42の曲げ部分を大きくするかもしれず、これは望ましくないかもしれない。さらに、仮に角度θが45°である場合、これは、器具42が本体流体経路36に入る際にくさび46の口部44に接触する結果となるかもしれず、これは、器具42の停止または末端方向への進行を困難にするかもしれない。幾つかの実施形態では、角度θは45°であってもよく、また、器具42が、サイドポート流体経路34から本体流体経路36へ、カテーテル14を通って、曲げ部分の周囲で滑らかに移行することを容易にするために、他の特徴を用いてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、角度θは45°であってもよく、口部44の角度が変更されてもよい。
【0030】
幾つかの実施形態では、くさび46は、カテーテルアダプタ12内でカテーテル14を固定するために使用されてもよい。幾つかの実施形態では、くさび46は、口部44とステム48とを有する漏斗状であってもよい。幾つかの実施形態では、口部44およびステム48は、環状であってもよい。幾つかの実施形態では、口部は、フレア状であってもよく、または、切頭円錐の形状を含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、ステム48は、ステム48の長さの少なくとも一部に沿って一定の内径を含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、ステム48は、全体として管状であってもよい。幾つかの実施形態では、ステム48は、カテーテル14の基端端部に挿入されてもよい。幾つかの実施形態では、口部44の内径は、基端方向に増加してもよく、ステム48の内径よりも大きくてもよい。幾つかの実施形態では、口部44は、カテーテルアダプタ12内に押し込まれてもよい。
【0031】
幾つかの実施形態では、角度θは、45°未満であってもよく、器具42がサイドポート18からカテーテル14を通って末端に前進させられるときに、器具42をステム48内に直接方向付けてもよく、こうして器具42と口部44の大部分またはすべてとの間の接触を迂回または防止してもよい。幾つかの実施形態では、口部44の内部表面は、中心軸線38に対して垂直またはほぼ垂直であってもよく、器具42が口部44に接触すると、器具42は、末端への進行を停止または困難にしてもよい。一方、幾つかの実施形態では、ステム48の内部表面は、中心軸線38に対してより平行であってもよく、したがって、器具42が口部44とは対照的にくさび46のステム48部分に最初に接触する場合、器具42は、はるかに少ない抵抗で本体流体経路36の下に方向転換されてもよい。幾つかの実施形態では、口部44とステム48との間の移行半径50は、約0.035インチ(約0.0889センチメートル)であってもよい。幾つかの実施形態では、移行半径50は、約0.002インチ~約0.015インチ(約0.00508センチメートル~約0.0381センチメートル)であってもよい。
【0032】
ここで
図2Dを参照すると、幾つかの実施形態では、口部44とステム48との間の移行半径50は、例えば
図2Cよりも大きくてもよく、これにより器具42を以前よりも大きな半径で曲げることが可能とし、曲げ部分の周りでカテーテル14を通って器具42を前進させるのに必要な力を低減させてもよい。幾つかの実施形態では、くさび46は、金属で構成されてもよい。これらの実施形態では、金属が変形せず、器具42との最初の接触中に脱線ポイント(catch point)を作らないため、力が軽減されてもよい。また、金属は、プラスチックよりも他の材料との摩擦係数が低い傾向があり、これが挿入力を低減させてもよい。幾つかの実施形態では、くさび46は、他の適切な材料で構成されてもよい。幾つかの実施形態では、くさび46の内部表面は、くさび46の長さの全てまたは一部で曲げられていてもよい。
【0033】
幾つかの実施形態では、より大きな移行半径50は、例えば
図2Dに示されるように、口部44とステム48との間の滑らかな移行を介して達成されてもよい。幾つかの実施形態では、移行半径50は、約0.075インチ(約0.1905センチメートル)であってもよい。幾つかの実施形態では、移行半径50は、約0.015インチ~約0.100インチ(約0.0381センチメートル~約0.254センチメートル)の間であってもよい。
【0034】
ここで
図3A~3Cを参照すると、幾つかの実施形態では、挿入部52が、カテーテルアダプタ12のルーメン54内に配置されてもよく、これは本体流体経路36を含んでもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52は、器具42によるサイドポート18の長手方向軸線32と中心軸線38との間の曲げ部分の横断を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52は、くさび46に近接して配置されてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52は、例えば、
図3Cに示されるように、それが口部44の基端縁部を通過する前に、方向転換してもよい。
【0035】
幾つかの実施形態では、挿入部52は溝56を含んでもよく、これは挿入部52の全長に沿って延在してもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52は、溝56がサイドポート流体経路34と整列して流体がサイドポート流体経路34から挿入部52を通って末端方向に流れるように、ルーメン54内で配向されていてもよい。
【0036】
幾つかの実施形態では、挿入部52の末端端部58はテーパ部分59を含んでもよく、これは口部44の内部表面に接触してもよい。幾つかの実施形態では、テーパ部分59の角度は、口部44の内部表面の角度に対応して、挿入部52の末端端部58が口部44内に嵌め込まれるようになっていてもよい。幾つかの実施形態では、溝56の上部部分60は、全体としてシリンダ状の形状を含んでいてもよく、および/またはステム48の中心と同心であってもよい。
【0037】
幾つかの実施形態では、上部部分60の全体としてシリンダ状の形状は、ステム48の内径よりも小さい内径を有して、器具42が末端に前進させられるときに、器具42が脱線ポイントなしで挿入部52をくさび46内に「落とす」ようになっていてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52は、ステム48の基端端部に延在して、上部部分60の全体としてシリンダ状の形状が器具42をステム48内に直接導くようになっていてもよい。
【0038】
幾つかの実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34から本体流体経路36に入ってもよく、器具42の末端端部62は、ルーメン54を形成する本体19の内部表面に最初に接触することなく、溝56の上部部分60に接触してもよい。幾つかの実施形態では、溝56の上部部分60に接触した後、器具42は、その後、器具42がステム48に入るまで、全体としてシリンダ状の形状に沿って末端にスライドしてもよい。
【0039】
幾つかの実施形態では、挿入部52は、器具42がサイドポート18から前進させられるときに、器具42がカテーテルアダプタ12の長手方向軸線40をはるかに越えて延在し、その結果、器具42がステム48を通って末端に移動して、長手方向軸線40に戻らなければならなくなることを防止してもよい。これらのおよび他の実施形態において、器具42の末端端部62は、末端端部62が溝56の上部部分60に接触したときに、長手方向軸線40に近接または隣接して配置されてもよい。
【0040】
幾つかの実施形態では、挿入部52は、器具42がくさび46の口部44の基端で曲がり始めることを可能にしてもよく、これは、器具42の全体的な曲げ半径を増加させて、器具42に曲げ部分を生じさせるために必要な力を減少させてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52は、角度θが45°でまたは45°未満で使用されてもよい(例えば、
図2C-2Dを参照)。幾つかの実施形態では、角度θは約25°でもよく、これにより、カテーテルアセンブリ10を通る器具42の末端方向の移動を容易にしてもよい。
【0041】
幾つかの実施形態では、挿入部52は非対称であってもよく、これにより、器具42のはるかに大きな曲げ半径を可能にして、こうして器具42を曲げ部分の周りで強制的に配置するために必要なピーク力を低減してもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52の少なくとも一部分は透明であってもよい。幾つかの実施形態では、くさび46は、より良いフラッシュバック視認性を可能にする
図3Aに図示されているより少ない360°円、またはより多い360°円を含んでもよい。幾つかの実施形態では、フラッシュバック性を向上させるために、挿入部52の内部表面および/または外部表面に1つまたは複数の溝を追加してもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52は、例えば、プラスチックまたは金属などの剛性または半剛性の材料で構成されてもよい。
【0042】
次に
図4を参照すると、幾つかの実施形態では、セプタム64の外部表面は、器具42がサイドポート18からカテーテル14を通って末端に前進させられるときに、器具52の移動を方向付けるガイド部分66を含んでもよい。幾つかの実施形態では、ガイド部分66の少なくとも一部分は、滑らかな曲線を含んでもよい。幾つかの実施形態では、ガイド部分66は滑らかであってもよい。幾つかの実施形態では、セプタム64は、挿入部52の1つまたは複数の特徴を含んでもよい。幾つかの実施形態では、セプタム64は、くさび46に近接して配置されてもよい。幾つかの実施形態では、ガイド部分66は、例えば
図4に示されているように、器具42が口部44の基端縁部を通過する前に、器具42を方向転換させてもよい。
【0043】
幾つかの実施形態では、ガイド部分66がサイドポート流体経路34と整列して流体がサイドポート流体経路34からガイド部分66に沿って末端に流れてもよいように、セプタム64がルーメン54内に配向されてもよい。
【0044】
幾つかの実施形態では、セプタム64の末端端部は、テーパ部分70を含んでもよく、これは口部44の内部表面に接触してもよい。幾つかの実施形態では、テーパ部分70の角度は、セプタム64の末端端部が口部44内に嵌め込まれるような、口部44の内部表面の角度に対応してもよい。
【0045】
幾つかの実施形態では、セプタム64の末端端部は、ステム48の内部表面よりも長手方向軸線40に近い位置に配置されて、器具42が末端に前進されたときに、器具42が、末端端部に近接したガイド部分66を脱線ポイントなしでくさび46内に「落とす」ようになっていてもよい。幾つかの実施形態において、セプタム64は、セプタム64が器具42をステム48内に直接導くように、ステム48の基端端部まで延在してもよい。
【0046】
幾つかの実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34から本体流体経路36に入ってもよく、器具42の末端端部62(例えば、
図3C参照)は、ルーメン54を形成する本体19の内部表面に最初に接触することなく、ガイド部分66に接触してもよい。幾つかの実施形態では、ガイド部分66に接触した後、器具42は、その後、器具42がステム48に入るまで、ガイド部分66に沿って末端方向にスライドしてもよい。
【0047】
幾つかの実施形態では、ガイド部分66は、器具42がサイドポート18から前進させられるときに、器具42がカテーテルアダプタ12の長手方向軸線40をはるかに越えて延在し、その結果、器具42がステム48を通って末端に移動して、長手方向軸線40に戻らなければならなくなることを防止してもよい。これらの実施形態および他の実施形態において、器具42の末端端部62は、末端端部62がガイド部分66に接触したときに、長手方向軸線40に近接または隣接して配置されてもよい。
【0048】
幾つかの実施形態では、ガイド部分66は、器具42がくさび46の口部44の基端で曲がり始めることを可能にしてもよく、これは、器具42の全体的な曲げ半径を増加させて器具42に曲げ部分を生じさせるのに必要な力を減少させてもよい。幾つかの実施形態では、ガイド部分66は、角度θが45°でまたは45°未満で使用されてもよい(例えば、
図2C~2Dを参照)。幾つかの実施形態では、角度θは約25°であってもよく、これにより、カテーテルアセンブリ10を通った器具42の末端方向の移動を容易にしてもよい。
【0049】
幾つかの実施形態では、セプタム64は、例えば、シリコンゴムまたはポリイソプレンなどの弾力性材料で構成されてもよい。幾つかの実施形態では、セプタム64は、別の種類の材料で構成されてもよい。幾つかの実施形態では、セプタム64は、1、2、3またはそれ以上のピースを含んでいてもよい。
【0050】
ここで
図5A~5Cを参照すると、幾つかの実施形態によれば、くさび72が図示されている。幾つかの実施形態では、くさび72は、
図3A~3Cに関して説明した挿入部52の1つまたは複数の特徴を含んでもよい。幾つかの実施形態では、くさび72は、器具42によるサイドポート18の長手方向軸線32と中心軸線38との間の曲げ部分の横断を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、くさび72は、カテーテル14をカテーテルアダプタ12に接続してもよい。
【0051】
幾つかの実施形態では、くさび72は、くさび72の基端端部に沿って延在してもよい溝74を含んでもよい。幾つかの実施形態では、くさび72は、溝74がサイドポート流体経路34と整列するようにルーメン54内で配向されてもよく、流体は、サイドポート流体経路34から末端に溝74を通って、くさび72のトンネル76内に流れてもよい。幾つかの実施形態では、トンネル76は、全体としてシリンダ状であってもよい。
【0052】
幾つかの実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34から本体流体経路36に入ってもよく、例えば
図5Cに図示されているように、器具42の末端端部62は、溝74に接触してもよい。幾つかの実施形態では、溝74に接触した後、器具42は、その後、器具42がトンネル76に入るおよび/またはトンネル76を通って進むまで、溝74に沿って末端方向にスライドしてもよい。幾つかの実施形態では、くさび72は、器具42がサイドポート18から前進させられるときに、器具42がカテーテルアダプタ12の長手方向軸線40をはるかに越えて延在することを防止してもよい。
【0053】
幾つかの実施形態では、くさび72は、角度θが45°でまたは45°未満で使用されてもよい(例えば、
図2C~2Dを参照)。幾つかの実施形態では、角度θは約25°であってもよく、これにより、カテーテルアセンブリ10を通った器具42の末端方向の移動を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、くさび72は非対称であってもよく、これは器具42のはるかに大きな曲げ半径を可能にし、こうして器具42を曲げ部分の周りで強制的に配置するために必要なピーク力を低減してもよい。
【0054】
幾つかの実施形態では、くさび72の少なくとも一部分は透明であってもよい。幾つかの実施形態では、溝74は、より良いフラッシュバック視認性を可能にするために
図5Aに図示されているよりも少ない360°円を含んでいてもよいし、より多い360°円を含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、フラッシュバックの視認性を向上させるために、くさび72の内部表面および/または外部表面に1つまたは複数の溝を追加してもよい。幾つかの実施形態では、くさび72は、例えば、プラスチックまたは金属などの剛性または半剛性の材料で構成されてもよい。
【0055】
次に
図6を参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタ12はくさびを含まなくてもよい。代わりに、幾つかの実施形態では、カテーテル14の基端端部が、カテーテルアダプタ12の末端端部22内に接着されてもよい。幾つかの実施形態では、くさびなしで、本体流体経路36の直径が増加して、器具42の増加した曲げ半径を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、器具42の曲げ部分に近接するカテーテルアダプタ12の本体19の内部表面の一部が除去されて、増加した曲げ半径を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、本体19の内部表面は非対称であってもよい。
【0056】
幾つかの実施形態では、本体19の内部表面は曲線78を含んでもよく、これは滑らかであってもよい。幾つかの実施形態では、曲線78は、サイドポート流体経路34まで延在していてもよく、サイドポート18と本体19との間の移行部に脱線ポイントがないように、サイドポート18の内部表面と同一平面であってもよい。幾つかの実施形態では、角度θは、45°でまたは45°未満であってもよい(例えば、
図2C~2Dを参照)。幾つかの実施形態では、角度θは約25°であってもよく、これにより、カテーテルアセンブリ10を通った器具42の末端方向の移動を容易にしてもよい。
【0057】
次に
図7を参照すると、幾つかの実施形態では、くさび46の口部44の直径80は、ステム48の直径82よりもわずかに大きくなるように減少されてもよい。幾つかの実施形態では、直径80は、
図7に示されているように、口部44の基端端部に配置されてもよい。幾つかの実施形態では、直径80は、くさび46と本体19の内部表面との間にカテーテル14の壁を配置して口部44と本体19の内部表面との間に押圧界面を設けることを可能にするのに十分な大きさであってよい。幾つかの実施形態では、直径80は、約0.005インチ~約0.020インチ(約0.0127センチメートル~約0.0508センチメートル)であってもよい。
【0058】
幾つかの実施形態では、口部44の直径80は、器具42が末端に前進させられるときに、器具42の末端端部62が長手方向軸線40を横断して延在する距離を制限してもよい。幾つかの実施形態では、本開示の1つまたは複数の図に示された特徴が組み合わされてもよい。例えば、口部44の直径80は、
図6に関して説明した曲線78と組み合わせて使用されてもよい。
【0059】
次に
図8を参照すると、幾つかの実施形態では、くさび46は、カテーテルアダプタ12の末端端部22内に配置され、サイドポート流体経路34から間隔を空けて配置されてもよい。幾つかの実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34から本体流体経路36に入ってもよく、器具42の末端端部62は、
図8に示されるように、くさび46の口部44に最初に接触することなく、本体19の内部表面に接触してもよい。幾つかの実施形態では、本体19の内部表面は滑らかであってもよく、器具42の末端端部62の末端方向へのスライドを、停止することなくまたは末端への進行を困難にすることなく、容易にしてもよい。
【0060】
ここで
図9を参照すると、幾つかの実施形態では、くさび46の口部44は浅くてもよく、および/または口部44はサイドポート流体経路34に近接または隣接して配置されてもよい。これらおよび他の実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34から本体流体経路36に入ってもよく、器具42の末端端部62は、本体19の内部表面に最初に接触することなく、サイドポート18に近い口部44の側面に接触してもよい。幾つかの実施形態では、器具42は、その後、器具42がステム48に入るまで、くさび46を横断して末端にスライドしてもよい。
【0061】
幾つかの実施形態では、口部44の内部表面は、長手方向軸線40に対して60°~90°で角度を有してもよい。幾つかの実施形態では、くさび46の最大外径は、サイドポート流体経路34に近接または隣接する本体19の内径とほぼ等しくてもよい。
【0062】
幾つかの実施形態では、ガイドワイヤ84が器具42内に配置されてもよく、これはサイドポート18から曲げ部分の周りで器具42を前進させて長手方向軸線40と全体として整列することを容易にしてもよい。
【0063】
ここで
図10を参照すると、幾つかの実施形態では、くさび46の基端部分は、緩やかで滑らかな斜面を有する増加した直径を含んでもよく、これは、器具がサイドポート18から末端に前進させられるときに、器具をガイドしてもよい。幾つかの実施形態では、緩やかで滑らかな斜面は、器具42の曲げ部分と、器具42と長手方向軸線40との整列とを、少ない摩擦で容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、増加した直径は、器具のより大きな曲げ半径を容易にしてもよく、これにより、器具42を曲げ部分の周りにカテーテル14を通って前進させるのに必要な力を低減してもよい。
【0064】
幾つかの実施形態では、以下の1つまたは複数の内部表面のすべてまたは一部が、潤滑性材料86を含んでもよい:くさび46、くさび72、セプタム64、および挿入部52。幾つかの実施形態では、潤滑性材料86は、摩擦を低減して末端方向への器具42の移動を容易にしてもよい。
【0065】
ここで
図11を参照すると、幾つかの実施形態による、別の挿入部88が図示されている。幾つかの実施形態では、挿入部88は、
図3A~3Cの挿入部52を含むかまたはこれに対応していてもよい。さらに詳細には、幾つかの実施形態では、挿入部88は、挿入部52の1つまたは複数の特徴を含んでもよい。幾つかの実施形態では、挿入部52は、挿入部88の1つまたは複数の特徴を含んでもよい。
【0066】
幾つかの実施形態では、挿入部88は、カテーテルアダプタ12のルーメン54内に配置されてもよく、器具42によるサイドポート18の長手方向軸線32と中心軸線38との間の曲げ部分の横断を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部88は、くさび46に近接して配置されてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部88は、例えば
図11に示されているように、口部44の基端縁部を通過する前に器具42を方向転換させてもよい。
【0067】
幾つかの実施形態では、挿入部88は、開口部89がサイドポート流体経路34と整列するように、ルーメン54内で配向されてもよい。幾つかの実施形態では、サイドポート流体経路34からカテーテルアダプタ12の本体19内に流入する流体は、開口部89を通って流れてもよい。幾つかの実施形態では、流体が開口部89を通って流れた後、流体は、挿入部88を通って末端に流れて、挿入部88を通って基端に流れてもよい。さらに詳細には、幾つかの実施形態では、挿入部88は、洗浄特徴部90を含んでもよく、これは開口部89に近接して配置されてもよい。幾つかの実施形態では、洗浄特徴部90は、本体19内に流入する流体の一部を、別の開口部91を通って基端に、および挿入部88とセプタム64の末端面との間のルーメン54の一部内に、方向付けてもよい。したがって、幾つかの実施形態では、洗浄特徴部90は、挿入部88とセプタム64の末端面との間のルーメン54の一部の洗浄を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、洗浄特徴部90は、三角形であってもよく、サイドポート流体経路34から本体19内に流入する流体を分割して、流体の一部を基端に、一部を末端に強制的に配置してもよい。幾つかの実施形態では、器具42は、開口部89を通って延在していてもよい。
【0068】
幾つかの実施形態では、挿入部88の末端端部58は、テーパ部分92を含んでもよく、これは口部44の内部表面に接触してもよい。幾つかの実施形態では、テーパ部分92の角度は、挿入部88の末端端部58が口部44内にぴったりと嵌まるように、口部44の内部表面の角度に対応してもよい。
【0069】
幾つかの実施形態では、ステム48に近接する挿入部88の内部表面は、ステム48の内径よりも小さい直径を有して、器具42が末端に前進させられたときに、器具42が脱線ポイントなしで挿入部88をくさび46内に「落とす」ようになっていてもよい。幾つかの実施形態では、ステム48に近接した挿入部88の内部表面の直径は、ステム48の内径と等しくてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部88は、挿入部88が器具42をステム48内に直接導くように、ステム48の基端端部まで延在していてもよい。
【0070】
幾つかの実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34から本体流体経路36に入ってもよく、器具42の末端端部62は、ルーメン54を形成する本体19の内部表面に最初に接触することなく、挿入部88の内部表面に接触してもよい。幾つかの実施形態では、挿入部88の内部表面に接触した後、器具42は、その後、器具42がステム48に入るまで、挿入部88の内部表面に沿って末端方向にスライドしてもよい。
【0071】
幾つかの実施形態では、挿入部88は、器具42がサイドポート18から前進させられるときに、器具42がカテーテルアダプタ12の長手方向軸線40をはるかに越えて延在し、その結果、器具42がステム48を通って末端に移動して、長手方向軸線40に戻らなければならなくなることを防止してもよい。これらの実施形態および他の実施形態において、器具42の末端端部62は、末端端部62が挿入部88の内部表面に接触するときに、長手方向軸線40に近接または隣接して配置されてもよい。
【0072】
幾つかの実施形態では、挿入部88は、器具42がくさび46の口部44に近接して曲がり始めることを可能にしてもよく、これは、器具42の全体的な曲げ半径を増加させて器具42に曲げ部分を生じさせるために必要な力を減少させてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部88は非対称であってもよく、これは、器具42のはるかに大きな曲げ半径を可能にし、こうして曲げ部分の周りで器具42を強制的に配置するために必要なピーク力を低減してもよい。
【0073】
幾つかの実施形態では、挿入部88の少なくとも一部は透明であってもよい。幾つかの実施形態では、洗浄性を改善するために、挿入部88の内部表面および/または外部表面に1つまたは複数の溝を追加してもよい。幾つかの実施形態では、挿入部88は、例えば、プラスチックまたは金属などの剛性または半剛性の材料で構成されてもよい。
【0074】
ここで
図12を参照すると、幾つかの実施形態によれば、別の挿入部93が図示されている。幾つかの実施形態では、挿入部93は、
図3A~3Cの挿入部52および/または
図11の挿入部88を含むか、またはそれらに対応していてもよい。さらに詳細には、幾つかの実施形態では、挿入部93は、挿入部52および/または挿入部88の1つまたは複数の特徴を含んでもよい。
【0075】
幾つかの実施形態では、挿入部93は、カテーテルアダプタ12のルーメン54内に配置されてもよく、器具42によるサイドポート18の長手方向軸線40と中心軸線38との間の曲げ部分の横断を容易にしてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部93は、くさび46に近接して配置されてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部93は、それが口部44の基端縁部を通過する前に、器具42を方向転換させてもよい。
【0076】
幾つかの実施形態では、挿入部93は、開口部94がサイドポート流体経路34と整列して流体がサイドポート流体経路34から挿入部93を通って末端に流れてもよいように、ルーメン54内で配向されてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部93の末端端部58は、口部44の内部表面に接触してもよいテーパ部分96を含んでもよい。幾つかの実施形態では、テーパ部分96の角度は、挿入部93の末端端部58が口部44内にぴったりと嵌まるように、口部44の内部表面の角度に対応してもよい。
【0077】
幾つかの実施形態では、ステム48に近接する挿入部93の内部表面は、ステム48の内径よりも小さい直径を有して、器具42が末端に前進させられたときに、器具42が脱線ポイントなしで挿入部93をくさび46内に「落とす」ようになっていてもよい。幾つかの実施形態では、ステム48に近接した挿入部93の内部表面の直径は、ステム48の内径と等しくてもよい。幾つかの実施形態において、挿入部93は、ステム48の基端端部まで延在して、挿入部93が器具42をステム48内に直接導くようになっていてもよい。
【0078】
幾つかの実施形態では、器具42は、サイドポート流体経路34から本体流体経路36に入ってもよく、器具42の末端端部62は、ルーメン54を形成する本体19の内部表面に最初に接触することなく、挿入部93の内部表面に接触してもよい。幾つかの実施形態では、挿入部93の内部表面に接触した後、器具42は、その後、器具42がステム48に入るまで、挿入部93の内部表面に沿って末端方向にスライドしてもよい。
【0079】
幾つかの実施形態では、挿入部93は、器具42がサイドポート18から前進させられるときに、器具42がカテーテルアダプタ12の長手方向軸線40をはるかに越えて延在し、その結果、器具42がステム48を通って末端に移動して、長手方向軸線40に戻らなければならなくなることを防止してもよい。これらの実施形態および他の実施形態において、器具42の末端端部62は、末端端部62が挿入部93の内部表面に接触したときに、長手方向軸線40に近接または隣接して配置されてもよい。
【0080】
幾つかの実施形態では、挿入部93は、器具42がくさび46の口部44に近接して曲がり始めることを可能にしてもよく、これは、器具42の全体的な曲げ半径を増加させて器具42に曲げ部分を生じさせるのに必要な力を減少させてもよい。幾つかの実施形態では、挿入部93は非対称であってもよく、これは器具42のはるかに大きな曲げ半径を可能にし、こうして曲げ部分の周りで器具42を強制的に配置するために必要なピーク力を低減してもよい。
【0081】
幾つかの実施形態では、挿入部93の少なくとも一部分は透明であってもよい。幾つかの実施形態では、洗浄性を改善するために、挿入部93の内部表面および/または外部表面に1つまたは複数の溝を追加してもよい。幾つかの実施形態では、挿入部93は、例えば、プラスチックまたは金属などの剛性または半剛性の材料で構成されてもよい。
【0082】
次に
図13を参照すると、幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタ12の底部は、突出したプラットフォーム97を含んでいてもよく、これは患者の皮膚に対してカテーテルアダプタ12およびカテーテル14を上昇させてもよい。幾つかの実施形態では、プラットフォーム97は、カテーテルアダプタ12およびカテーテル14を、皮膚に対して約30°の角度で位置付けることを容易にしてもよく、これはカテーテル14の皮膚への挿入角度とほぼ等しくてもよい。したがって、幾つかの実施形態では、プラットフォーム97は、「S字形状」を減少させてもよく、これはカテーテル14を皮膚に斜めに挿入してその後カテーテルアダプタ12を皮膚上に平らに着座させることから生じてもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタ12の長手方向軸線40に対するプラットフォーム97の角度αは、約6°であってもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタ12の長手方向軸線40に対するプラットフォーム97の角度αは、約3°~8°であってもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタ12の長手方向軸線40に対するプラットフォーム97の角度αは、約3°~約30°であってもよい。幾つかの実施形態では、カテーテルアダプタ12の上部は、プラットフォーム97と同様のプラットフォームを含んでも含まなくてもよい。幾つかの実施形態では、プラットフォーム97は、平面であってもよい。
【0083】
次に
図14を参照すると、いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ12は、固定プラットフォーム98に結合されてもよく、これは1つ以上の翼部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、固定プラットフォーム98の底面を含み、患者の皮膚に接触するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、固定プラットフォーム98の底面は、全体として平面または平坦であってもよく、カテーテルアダプタ12の長手方向軸線に沿って延在する溝100を含んでもよい。いくつかの実施形態では、溝100は、患者の血管系に対する圧力を緩和し、静脈の閉塞を防止するための救済的特徴部として機能してもよい。典型的には、皮膚に接触する特定のカテーテルアセンブリの部分は、丸みを帯びていてもよいし、血管系に圧力点を作り出す別の幾何構造を含んでいてもよい。
【0084】
ここに記載されているすべての例および条件付きの言語は、本発明および本発明者が本技術を促進するために貢献した概念を読者が理解するのを助けるための教育的目的のためのものであり、そのような具体的に記載された例および条件に限定されないものとして解釈されるべきである。本発明の実施形態を詳細に説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更、代替、および改変がここで行われ得ることを理解すべきである。
本発明は以下の実施の態様を含むものである。
[1]カテーテルアセンブリが、
末端端部、基端端部、前記末端端部と前記基端端部との間に延在するルーメン、およびサイドポートを有するカテーテルアダプタであって、前記サイドポートを通って延在する流体経路の中心軸線が、前記カテーテルアダプタの長手方向軸線に対して角度を有して配置されている、カテーテルアダプタ、
前記カテーテルアダプタの前記ルーメン内に配置されたセプタム、
前記カテーテルアダプタの前記ルーメン内に配置されて前記セプタムに対して末端のくさび、および
前記くさびに近接した挿入部であって、前記挿入部は、前記サイドポートから前記カテーテルアダプタを通って末端に移動する器具を案内するように構成されている、挿入部、
を備え、
前記カテーテルアセンブリは、前記器具の末端端部が、前記ルーメンを形成する本体の内部表面に最初に接触することなく、前記挿入部の前記内部表面に接触するように構成されている、カテーテルアセンブリ。
[2]前記角度が25°である、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[3]前記挿入部は、剛性または半剛性の材料で構成されている、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[4]前記くさびが金属で構成されている、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[5]前記くさびまたは前記挿入部の内部表面が潤滑剤を備える、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[6]前記挿入部は、前記挿入部の全長に沿って延在する溝を備え、前記溝は、前記サイドポートの前記流体経路と整列していて、流体が前記サイドポートの前記流体経路から前記挿入部を通って末端に流れるようになっている、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[7]前記くさびは、切頭円錐の形状を含む口部を備え、前記挿入部の末端端部は、前記口部の内部表面に接触するテーパ部分を備える、[6]に記載のカテーテルアセンブリ。
[8]前記くさびは、前記口部に近接するステムをさらに備え、前記溝の一部は、前記ステムに近接して配置されて前記ステムの中心軸線と整列しており、前記溝の前記一部の内径は、前記ステムの内径以下である、[7]に記載のカテーテルアセンブリ。
[9]前記カテーテルアダプタから末端に延在するカテーテルをさらに備え、前記カテーテルの基端端部が前記カテーテルアダプタの末端端部内に接着されている、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[10]前記くさびは切頭円錐の形状を含む口部を備え、前記くさびは前記口部に近接するステムをさらに備え、前記くさびは、前記サイドポートから前記カテーテルアダプタを通って末端に前進させられた器具が前記口部の内部表面に接触することなく前記ステムの内部表面に接触するように、構成されている、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[11]前記くさびは切頭円錐の形状を含む口部を備え、前記口部の内部表面は、前記長手方向軸線に対して60°~90°の角度を有しており、前記サイドポートから前記カテーテルアダプタを通って末端に前進させられた前記器具が、前記サイドポートに近い前記口部の第1の側面の内部表面に接触して、前記口部の前記第1の側面の反対側の側面に接触することなくまたは先行して接触する、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[12]前記器具は管を備え、前記管を通って延在するガイドワイヤをさらに備える、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[13]前記カテーテルアダプタの底部から突出して患者の皮膚に接触するように構成されたプラットフォームをさらに備え、前記プラットフォームは、前記長手方向軸線に対して3°~30°の角度を有している、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[14]前記カテーテルアダプタの底部が、患者の皮膚に接触するように構成された固定プラットフォームを備え、前記固定プラットフォームが前記長手方向軸線と整列した溝を備える、[1]に記載のカテーテルアセンブリ。
[15]前記溝が前記固定プラットフォームを通って延在している、[14]に記載のカテーテルアセンブリ。
[16]カテーテルアセンブリであって
末端端部、基端端部、前記末端端部と前記基端端部との間に延在するルーメン、及びサイドポートを有するカテーテルアダプタであって、前記サイドポートを通って延在する流体経路の中心軸線が、前記カテーテルアダプタの長手方向軸線に対して角度を有して配置されている、カテーテルアダプタ、
前記カテーテルアダプタの前記ルーメン内に配置されたくさび、及び
前記カテーテルアダプタの前記ルーメン内に配置されたセプタムであって、器具がサイドポートから前記カテーテルアダプタを通って末端に前進させられるときに、前記器具の移動を方向付けるガイド部分を備え、前記ガイド部分が前記くさび内に延在する滑らかな曲線を備える、セプタム、
を備える、カテーテルアセンブリ。
[17]カテーテルアセンブリであって
末端端部、基端端部、前記末端端部と前記基端端部との間に延在するルーメン、及びサイドポートを有するカテーテルアダプタであって、前記サイドポートを通って延在する流体経路の中心軸線が、前記カテーテルアダプタの長手方向軸線に対して角度を有して配置されている、カテーテルアダプタ、及び
トンネルに近接した溝を備えたくさびであって、前記溝は、前記サイドポートの前記流体経路と整列して前記くさびの側面開口部を形成していて、流体が前記サイドポートの前記流体経路から前記溝を通って末端に前記トンネル内に流れてもよいようになっている、くさび、
を備える、カテーテルアセンブリ。