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特許7574318非燃焼・加熱ベーキング装置及びその加熱デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】非燃焼・加熱ベーキング装置及びその加熱デバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/46 20200101AFI20241021BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241021BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/20
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2022564598
(86)(22)【出願日】2020-04-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 CN2020088456
(87)【国際公開番号】W WO2021217633
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】張幸福
(72)【発明者】
【氏名】黄鵬飛
(72)【発明者】
【氏名】方日明
(72)【発明者】
【氏名】廖▲イェン▼程
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109068417(CN,A)
【文献】欧州特許出願公開第03626090(EP,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0113841(KR,A)
【文献】特表2015-524261(JP,A)
【文献】中国実用新案第208096015(CN,U)
【文献】中国実用新案第208354611(CN,U)
【文献】中国実用新案第207544334(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル形成基質に挿入されて加熱するための加熱デバイスであって、
縦長のシート状の導電基板、第1絶縁層及び少なくとも1つの導電回路を含み、前記導電基板は第1の面を含み、前記第1絶縁層は前記第1の面に形成され、前記少なくとも1つの導電回路は前記第1絶縁層に形成され、前記少なくとも1つの導電回路は電源の正極及び負極にそれぞれ電気的に接続される第1端部及び第2端部を含み、前記第1端部は前記導電基板に電気的に接続され、前記第1絶縁層は前記第2端部と前記導電基板の間に介在することを特徴とする加熱デバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つの導電回路は第1発熱部分を含み、前記第1発熱部分の第1端は前記導電基板に電気的に接続され、前記第1発熱部分の第2端は前記導電基板と電気的に絶縁されることを特徴とする請求項1に記載の加熱デバイス。
【請求項3】
前記第1発熱部分は、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造されることを特徴とする請求項2に記載の加熱デバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つの導電回路は第1接続部分及び第2接続部分を含み、前記第1接続部分及び前記第2接続部分の電気抵抗は前記第1発熱部分の電気抵抗よりも小さく、前記第1接続部分は、機械的及び電気的に前記第1の面に結合されるとともに、前記第1発熱部分の第1端に機械的及び電気的に接続され、前記第2接続部分は、前記第1絶縁層に形成されるとともに、前記第1発熱部分の第2端に機械的及び電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の加熱デバイス。
【請求項5】
前記第1接続部分及び前記第2接続部分は、金、銀、銅のうちの1又は複数の材料を用いて製造されることを特徴とする請求項4に記載の加熱デバイス。
【請求項6】
前記少なくとも1つの導電回路は第1リード線及び第2リード線を含み、前記第1リード線及び第2リード線は、それぞれ、前記第1接続部分及び前記第2接続部分に機械的及び電気的に接続されることを特徴とする請求項4に記載の加熱デバイス。
【請求項7】
前記第1絶縁層の基部の1つの隅に切欠きが1つ設けられており、前記第1接続部分は前記切欠きにおいて前記導電基板に機械的及び電気的に接続されることを特徴とする請求項4に記載の加熱デバイス。
【請求項8】
前記加熱デバイスは第1保護層を含み、前記第1保護層は前記第1発熱部分の外表面を覆うことを特徴とする請求項2に記載の加熱デバイス。
【請求項9】
前記導電基板は前記第1の面と対向する第2の面を含み、前記加熱デバイスは第2絶縁層を含み、前記第2絶縁層は前記第2の面に形成されることを特徴とする請求項2に記載の加熱デバイス。
【請求項10】
前記加熱デバイスは第2保護層を含み、前記第2保護層は前記第2絶縁層の表面に形成されることを特徴とする請求項9に記載の加熱デバイス。
【請求項11】
前記第1接続部分及び前記第2接続部分は、前記第1発熱部分と同じ材料を用いて製造され、且つ前記第1発熱部分と一体的に成型されることを特徴とする請求項5に記載の加熱デバイス。
【請求項12】
前記第1絶縁層上の切欠きと隣接する箇所には更に貫通孔が1つ開設されており、前記第1発熱部分の第1端は、更に、前記貫通孔を通じて前記導電基板に電気的に接続されることを特徴とする請求項7に記載の加熱デバイス。
【請求項13】
前記少なくとも1つの導電回路は、前記第1絶縁層に形成される電気抵抗の小さな第1接続部分及び第2接続部分を含み、前記第1接続部分は前記第1端に機械的及び電気的に接続され、前記第2接続部分は前記第1発熱部分の第2端に機械的及び電気的に接続され、前記少なくとも1つの導電回路は第1リード線及び第2リード線を含み、前記第1リード線及び第2リード線は、それぞれ、前記第1接続部分及び前記第2接続部分に機械的及び電気的に接続され、前記少なくとも1つの導電回路は第3接続部分を更に含み、前記第3接続部分は、前記第1リード線を前記導電基板に機械的及び電気的に接続することを特徴とする請求項2に記載の加熱デバイス。
【請求項14】
前記第3接続部分は、機械的及び電気的に前記導電基板の下側縁に結合されることを特徴とする請求項13に記載の加熱デバイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つの導電回路は、前記第1絶縁層に形成される第1接続部分及び第2接続部分を含み、前記第1接続部分は前記第1端に機械的及び電気的に接続され、前記第2接続部分は前記第2端に機械的及び電気的に接続され、前記第1絶縁層には2つの貫通孔が形成されており、前記第1接続部分は、前記2つの貫通孔の一方を通じて前記導電基板に電気的に接続され、前記第1発熱部分の第1端は、前記2つの貫通孔の他方を通じて前記導電基板に電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の加熱デバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つの導電回路は、電気抵抗が前記第1発熱部分よりも小さい第1接続部分及び第2接続部分を含み、前記第1接続部分は、機械的及び電気的に前記第1の面に結合されるとともに、前記第1端に機械的及び電気的に接続され、前記第2接続部分は、前記第1絶縁層に形成されるとともに、前記第1発熱部分の第2端に機械的及び電気的に接続され、前記導電基板は、前記第1の面と対向する平坦な第2の面を含み、前記少なくとも1つの導電回路は、機械的及び電気的に前記第2の面に結合される第4接続部分を含み、前記少なくとも1つの導電回路は第1リード線及び第2リード線を含み、前記第1リード線及び第2リード線は、それぞれ、前記第4接続部分及び前記第2接続部分に機械的及び電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の加熱デバイス。
【請求項17】
前記少なくとも1つの導電回路は、前記第1発熱部分に並列に接続される第2発熱部分を含むことを特徴とする請求項2~16のいずれか1項に記載の加熱デバイス。
【請求項18】
前記第1発熱部分及び前記第2発熱部分はいずれもU型をなしており、且つ、前記第2発熱部分は前記第1発熱部分の内側に位置し、前記第1発熱部分の両端は、それぞれ、前記第2発熱部分の両端に機械的及び電気的に接続されることを特徴とする請求項17に記載の加熱デバイス。
【請求項19】
前記第1接続部分と前記導電基板は、直列又は並列に前記第1リード線と前記第1発熱部分の第1端の間に接続されることを特徴とする請求項6に記載の加熱デバイス。
【請求項20】
前記第1発熱部分の第1端は前記導電基板の一端に電気的に接続され、前記少なくとも1つの導電回路は第1接続部分を含み、前記第1接続部分は、前記導電基板の他端に電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の加熱デバイス。
【請求項21】
前記第1発熱部分の第1端と前記導電基板との電気的接続箇所と、前記第1接続部分と前記導電基板との電気的接続箇所は、それぞれ前記導電基板の長さ方向の対角に位置することを特徴とする請求項20に記載の加熱デバイス。
【請求項22】
前記第1発熱部分は、S型となるよう直列に接続される少なくとも3つの平行に間隔を置いて配列された発熱アームと、発熱アームの末端に接続されるV型の発熱部を含むことを特徴とする請求項20に記載の加熱デバイス。
【請求項23】
請求項1~22のいずれか1項に記載の加熱デバイスを含むことを特徴とする非燃焼・加熱ベーキング装置。
【請求項24】
電源を含み、前記電源の正極は前記導電回路の前記第1端に電気的に接続されることを特徴とする請求項23に記載の非燃焼・加熱ベーキング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベーキング装置に関し、特に、非燃焼・加熱ベーキング装置及びその加熱デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電子タバコは、タバコの代替品として、使用上の安全性、利便性、健康的、環境にやさしい等の利点を有することから、ますます人々の注目と人気を集めている。非燃焼・加熱式電子タバコは、比較的低い温度で動作する。つまり、比較的低い温度でタバコスティックの成分を加熱し、加熱による霧化を行う。また、加熱方式としては、パイプ式の外周加熱又は中心嵌入加熱が一般的である。前者は加熱管でタバコスティックの外側を包囲するものを指し、後者は加熱チップ又は加熱ロッドをタバコスティック内に挿入するものを言う。加熱チップは、製造が容易である点や、使用しやすさ等の特性から幅広く応用されている。しかし、従来のチップ式加熱は、導電軌跡がいずれも絶縁セラミックスの表面にスクリーン印刷又はコーティングされているため、電気的な接触不良や、導電軌跡の動作時における電流不安定等の問題が発生しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の技術に存在する瑕疵に対し、本発明は、改良型の非燃焼・加熱ベーキング装置及びその加熱デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を実現するために、本発明は、エアロゾル形成基質に挿入されて加熱するための加熱デバイスを提供する。前記加熱デバイスは、縦長のシート状の導電基板、第1絶縁層及び少なくとも1つの導電回路を含む。前記導電基板は第1の面を含み、前記第1絶縁層は前記第1の面に形成される。前記少なくとも1つの導電回路は前記第1絶縁層に形成される。前記少なくとも1つの導電回路は第1端部及び第2端部を含む。前記第1端部は前記導電基板に電気的に接続され、前記第2端部は前記導電基板と電気的に絶縁される。
【0005】
いくつかの実施例において、前記少なくとも1つの導電回路は第1発熱部分を含む。前記第1発熱部分の第1端は前記導電基板に電気的に接続され、前記第1発熱部分の第2端は前記導電基板と電気的に絶縁される。
【0006】
いくつかの実施例において、前記第1発熱部分は、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造される。
【0007】
いくつかの実施例において、前記少なくとも1つの導電回路は第1接続部分及び第2接続部分を含む。前記第1接続部分及び前記第2接続部分の電気抵抗は前記第1発熱部分の電気抵抗よりも小さい。前記第1接続部分は、機械的及び電気的に前記第1の面に結合されるとともに、前記第1発熱部分の第1端に機械的及び電気的に接続される。前記第2接続部分は、前記第1絶縁層に形成されるとともに、前記第1発熱部分の第2端に機械的及び電気的に接続される。
【0008】
いくつかの実施例において、前記第1接続部分及び前記第2接続部分は、金、銀、銅のうちの1又は複数の材料を用いて製造される。
【0009】
いくつかの実施例において、前記少なくとも1つの導電回路は第1リード線及び第2リード線を含む。前記第1リード線及び第2リード線は、それぞれ、前記第1接続部分及び前記第2接続部分に機械的及び電気的に接続される。
【0010】
いくつかの実施例において、前記第1絶縁層の基部の1つの隅に切欠きが1つ設けられており、前記第1接続部分は前記切欠きにおいて前記導電基板に機械的及び電気的に接続される。
【0011】
いくつかの実施例において、前記加熱デバイスは第1保護層を含み、前記第1保護層は前記第1発熱部分の外表面を覆う。
【0012】
いくつかの実施例において、前記導電基板は前記第1の面と対向する第2の面を含む。前記加熱デバイスは第2絶縁層を含み、前記第2絶縁層は前記第2の面に形成される。
【0013】
いくつかの実施例において、前記加熱デバイスは第2保護層を含み、前記第2保護層は前記第2絶縁層の表面に形成される。
【0014】
いくつかの実施例において、前記第1接続部分及び前記第2接続部分は、前記第1発熱部分と同じ材料を用いて製造され、且つ前記第1発熱部分と一体的に成型される。
【0015】
いくつかの実施例において、前記第1絶縁層上の切欠きと隣接する箇所には更に貫通孔が1つ開設されており、前記第1発熱部分の第1端は、更に、前記貫通孔を通じて前記導電基板に電気的に接続される。
【0016】
いくつかの実施例において、前記少なくとも1つの導電回路は、前記第1絶縁層に形成される電気抵抗の小さな第1接続部分及び第2接続部分を含む。前記第1接続部分は前記第1端に機械的及び電気的に接続され、前記第2接続部分は前記第1発熱部分の第2端に機械的及び電気的に接続される。前記少なくとも1つの導電回路は第1リード線及び第2リード線を含む。前記第1リード線及び第2リード線は、それぞれ、前記第1接続部分及び前記第2接続部分に機械的及び電気的に接続される。前記少なくとも1つの導電回路は第3接続部分を更に含み、前記第3接続部分は、前記第1リード線を前記導電基板に機械的及び電気的に接続する。
【0017】
いくつかの実施例において、前記第3接続部分は、機械的及び電気的に前記導電基板の下側縁に結合される。
【0018】
いくつかの実施例において、前記少なくとも1つの導電回路は、前記第1絶縁層に形成される第1接続部分及び第2接続部分を含む。前記第1接続部分は前記第1端に機械的及び電気的に接続され、前記第2接続部分は前記第2端に機械的及び電気的に接続される。前記第1絶縁層には2つの貫通孔が形成されており、前記第1接続部分は、前記2つの貫通孔の一方を通じて前記導電基板に電気的に接続される。前記第1発熱部分の第1端は、前記2つの貫通孔の他方を通じて前記導電基板に電気的に接続される。
【0019】
いくつかの実施例において、前記少なくとも1つの導電回路は、電気抵抗が前記第1発熱部分よりも小さい第1接続部分及び第2接続部分を含む。前記第1接続部分は、機械的及び電気的に前記第1の面に結合されるとともに、前記第1端に機械的及び電気的に接続される。前記第2接続部分は、前記第1絶縁層に形成されるとともに、前記第1発熱部分の第2端に機械的及び電気的に接続される。前記導電基板は、前記第1の面と対向する平坦な第2の面を含む。前記少なくとも1つの導電回路は、機械的及び電気的に前記第2の面に結合される第4接続部分を含む。前記少なくとも1つの導電回路は第1リード線及び第2リード線を含む。前記第1リード線及び第2リード線は、それぞれ、前記第4接続部分及び前記第2接続部分に機械的及び電気的に接続される。
【0020】
いくつかの実施例において、前記少なくとも1つの導電回路は、前記第1発熱部分に並列に接続される第2発熱部分を含む。
【0021】
いくつかの実施例において、前記第1発熱部分及び前記第2発熱部分はいずれもU型をなしており、且つ、前記第2発熱部分は前記第1発熱部分の内側に位置する。前記第1発熱部分の両端は、それぞれ、前記第2発熱部分の両端に機械的及び電気的に接続される。
【0022】
いくつかの実施例において、前記第1接続部分と前記導電基板は、直列又は並列に前記第1リード線と前記第1発熱部分の第1端の間に接続される。
【0023】
いくつかの実施例において、前記第1発熱部分の第1端は前記導電基板の一端に電気的に接続される。前記少なくとも1つの導電回路は第1接続部分を含み、前記第1接続部分は、前記導電基板の他端に電気的に接続される。
【0024】
いくつかの実施例において、前記第1発熱部分の第1端と前記導電基板との電気的接続箇所と、前記第1接続部分と前記導電基板との電気的接続箇所は、それぞれ前記導電基板の長さ方向の対角に位置する。
【0025】
いくつかの実施例において、前記第1発熱部分は、S型となるよう直列に接続される少なくとも3つの平行に間隔を置いて配列された発熱アームと、発熱アームの末端に接続されるV型の発熱部を含む。
【0026】
上記いずれかで述べた加熱デバイスを含む非燃焼・加熱ベーキング装置を提供する。
【0027】
いくつかの実施例において、更に、電源を含む。前記導電基板は前記電源の正極を前記第1端に電気的に接続する。
【発明の効果】
【0028】
本発明の有益な効果は以下の通りである。即ち、導電基板を電極として経由することで、電気接続性がより安定し、脱落や接触抵抗の低下が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本発明のいくつかの実施例における非燃焼・加熱ベーキング装置の使用状態における立体構造の概略図である。
図2図2は、エアロゾル形成基質と分離した状態の図1に示した非燃焼・加熱ベーキング装置の立体構造の概略図である。
図3図3は、図1に示した非燃焼・加熱ベーキング装置の縦方向の断面構造の概略図である。
図4図4は、図3に示した非燃焼・加熱ベーキング装置の加熱デバイスの立体構造の概略図である。
図5図5は、図4に示した加熱デバイスの部分的な立体分解構造の概略図である。
図6図6は、図4に示した加熱デバイスの立体分解構造の概略図である。
図7図7は、図4に示した加熱デバイスの導電基板の別の角度からの立体構造の概略図である。
図8図8は、図4に示した加熱デバイスの第1の代替方案の立体構造の概略図である。
図9図9は、図8に示した加熱デバイスの部分的な立体分解構造の概略図である。
図10図10は、図8に示した加熱デバイスの立体分解構造の概略図である。
図11図11は、図4に示した加熱デバイスの第2の代替方案の立体構造の概略図である。
図12図12は、図11に示した加熱デバイスの部分的な立体分解構造の概略図である。
図13図13は、図11に示した加熱デバイスの立体分解構造の概略図である。
図14図14は、図4に示した加熱デバイスの第3の代替方案の立体構造の概略図である。
図15図15は、図14に示した加熱デバイスの部分的な立体分解構造の概略図である。
図16図16は、図14に示した加熱デバイスの立体分解構造の概略図である。
図17図17は、図4に示した加熱デバイスの第4の代替方案の立体構造の概略図である。
図18図18は、図17に示した加熱デバイスの部分的な立体分解構造の概略図である。
図19図19は、図17に示した加熱デバイスの立体分解構造の概略図である。
図20図20は、図4に示した加熱デバイスの第5の代替方案の立体構造の概略図である。
図21図21は、図20に示した加熱デバイスの部分的な立体分解構造の概略図である。
図22図22は、図20に示した加熱デバイスの立体分解構造の概略図である。
図23図23は、図4に示した加熱デバイスの第6の代替方案の立体構造の概略図である。
図24図24は、図23に示した加熱デバイスの部分的な立体分解構造の概略図である。
図25図25は、図23に示した加熱デバイスの立体分解構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明についてより明瞭に記載するために、以下に、図面を組み合わせて本発明につき更に述べる。
【0031】
図1及び図2は、本発明のいくつかの実施例における非燃焼・加熱ベーキング装置1を示す。前記非燃焼・加熱ベーキング装置1は、取り外し可能に挿接されるエアロゾル形成基質2を加熱及びベーキングすることで、非燃焼状態でエアロゾル形成基質2中のエアロゾル抽出物を放出させるために用いられる。図示するように、エアロゾル形成基質2は、円柱状に設けられたタバコスティックとすることができる。また、これに対応して、前記非燃焼・加熱ベーキング装置1の上部には、サイズが前記エアロゾル形成基質2に適応する挿入孔10が設けられている。挿入孔10の近傍には、不使用時に前記挿入孔10を覆うことで、挿入孔10に異物が進入して非燃焼・加熱ベーキング装置1の使用を妨げるとの事態を防止するために、挿入孔蓋15を設置可能である。
【0032】
合わせて、図3を参照する。いくつかの実施例において、前記非燃焼・加熱ベーキング装置1は、ハウジング11と、前記ハウジング11内に設置される加熱デバイス12、電源13及びマザーボード14を含み得る。加熱デバイス12は、挿入孔10の底部から挿入孔10内に伸入する。これにより、エアロゾル形成基質2が挿入孔10に挿入されたとき、加熱デバイス12がエアロゾル形成基質2の底端から縦方向にエアロゾル形成基質2内に挿入可能となり、エアロゾル形成基質2中の低温ベーキング用のエアロゾル形成基質2にしっかりと接触する。こうすることで、加熱デバイス12が通電して発熱したときに、熱をエアロゾル形成基質2に伝達し、エアロゾル形成基質2を加熱してベイパーを放出可能となる。また、電源13は加熱デバイス12に電気的に接続され、スイッチによりこれらのオン/オフが制御される。マザーボード14は、関連の主制御回路を配置するために用いられる。
【0033】
図4図6に示すように、いくつかの実施例において、加熱デバイス12は、導電基板121と、前記導電基板121に結合される第1絶縁層122、導電回路123、第1保護層124、第2絶縁層125及び第2保護層126を含み得る。いくつかの実施例において、導電回路123は、電源13の正極及び負極にそれぞれ電気的に接続される第1端部及び第2端部を含み得る。前記第1端部は導電基板121に電気的に接続され、第2端部は導電基板121と電気的に絶縁される。これにより、電流は、導電基板121を経由して第1端部から導電回路123に進入したあと、第2端部を通じて導電回路123から流出する。
【0034】
いくつかの実施例において、導電基板121は、ステンレス等の金属又は導電性セラミックス等の導電材料を用いて製造可能であり、厚さは0.4~0.7mmとすればよい。合わせて、図7を参照する。いくつかの実施例において、導電基板121は、縦長のシート状をなしてもよく、平坦な第1の面1211、及び前記第1の面1211と対向する平坦な第2の面1212を含み得る。いくつかの実施例において、導電基板121は、ハウジング11に固定するための固定部1213と、前記固定部1213に連なる挿入部1214を含み得る。前記挿入部1214は、エアロゾル形成基質2内に挿入するために用いられる。エアロゾル形成基質2内に挿入しやすいよう、前記挿入部1214はV型の尖端1215を含み得る。また、エアロゾル形成基質2内に更に挿入しやすくなるよう、挿入部1214の対向する2つの側縁と、前記尖端1215の隣接する2つの辺縁をいずれも鋭利としてもよい。
【0035】
いくつかの実施例において、第1絶縁層122は、ガラス、セラミックス及びポリイミドのうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。第1絶縁層122は、導電基板121の第1の面1211に形成されるとともに、基部の1つの隅に切欠き1220を1つ設置可能である。これにより、導電基板121は、前記切欠き1220において第1絶縁層122の外側に露出する。
【0036】
いくつかの実施例において、導電回路123は、抵抗温度特性を有する電気抵抗の大きな第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232を含み得る。第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232は、導電基板121と電気的に絶縁されるよう、いずれもスクリーン印刷又は電気めっきによって第1絶縁層122の表面に形成可能である。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232はU型をなしてもよく、且つ、第2発熱部分1232が第1発熱部分1231の内側に位置する。第1発熱部分1231の第1端及び第2端は、第2発熱部分1232の第1端及び第2端にそれぞれ接続される。これにより、第1発熱部分1231と第2発熱部分1232が並列に接続される。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232は、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。いくつかの実施例では、発熱温度をより良好に監視制御するために、第1発熱部分1231又は第2発熱部分1232を利用して温度を測定してもよい。
【0037】
いくつかの実施例において、第1発熱部分1231は、平行に間隔を置いて導電基板121の長さ方向に配置される2つの縦長の発熱アームと、前記2つの発熱アームを上端で直列に接続するV型の発熱部を含み得る。前記2つの縦長の発熱アームの基部は、それぞれ前記第1発熱部分1231の第1端及び第2端を形成する。各発熱アームは、縦方向(固定部1213から挿入部1214に向かう方向)に順に直列に接続される第1発熱区間、第2発熱区間及び第3発熱区間を含み得る。前記第1発熱区間、第2発熱区間及び第3発熱区間の幅は順に逓増する。これにより、前記第1発熱区間、第2発熱区間及び第3発熱区間の電気抵抗は順に逓減するため、一段とバランスよくエアロゾル形成基質2が加熱及びベーキングされる。理解可能なように、発熱アームは、3段式で電気抵抗を逓減させる方式の構造に限らず、2段又は3段以上としてもよい。第1発熱部分1231に勾配を持つ電気抵抗分布を採用することで、加熱デバイス12はより良好なエネルギー利用率及びより良好な温度場を有する。これにより、吸入時に、ベイパー量が多く、吸いごたえがより良好になる等の利点が備わる。
【0038】
冷たい空気は下から上に向かってタバコスティックに進入する。よって、通常、加熱デバイス12及びエアロゾル形成基質2の下部は、まず低温の空気と接触することになり、温度差が大きいため、高い熱交換効率を有する。これに対し、加熱デバイス12及びエアロゾル形成基質2の上部は、通常、下部で加熱された高温の空気と接触することになり、温度差が小さいため、熱交換効率が低い。このとき、加熱デバイス12の上部と下部の発熱パワーが等しければ、使用過程において、加熱デバイス12及びエアロゾル形成基質2の上部エリアの温度が、加熱デバイス12及びエアロゾル形成基質2の下部エリアの温度よりも常に高くなるため、一部の刻みタバコが過剰にベーキングされる一方、一部の刻みタバコはベーキング不足になるとの事態が生じやすい。これに対し、本発明のいくつかの実施例における加熱デバイス12を採用すれば、このような課題を良好に解決可能となり、使用過程でエアロゾル形成基質2内部の温度をよりバランスよくすることができる。
【0039】
いくつかの実施例において、導電回路123は、電気抵抗が第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232の電気抵抗よりも小さい第1接続部分1233及び第2接続部分1234を含み得る。いくつかの実施例において、第1接続部分1233及び第2接続部分1234は、金、銀、銅のうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。いくつかの実施例において、第1接続部分1233は、導電基板121における切欠き1220から露出する部分に形成可能であり、第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232の第1端に接続される。これにより、第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232の第1端を導電基板121に電気的に接続する。また、第2接続部分1234は第1絶縁層122に形成されるとともに、第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232の第2端に接続される。これにより、電流は、導電基板121及び第1接続部分1233における並列な2つの経路を通じて第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232の第1端に伝送可能となる。
【0040】
いくつかの実施例において、導電回路123は、第1リード線1235及び第2リード線1236を含み得る。前記第1リード線1235及び第2リード線1236は、それぞれ第1接続部分1233及び第2接続部分1234に溶接可能である。好ましくは、第1接続部分1233は、第1リード線1235を通じて電源13の正極に電気的に接続されて、導電基板121を電源の正極に電気的に接続する。
【0041】
いくつかの実施例において、導電基板121を電源の1つの電極に電気的に接続する(好ましくは、電源の正極に電気的に接続する)ことで、以下の有益な効果を有する。
【0042】
(1)導電基板121の熱伝導率が高くなり、温度がより均一となる。また、第1発熱部分1231の温度が低い場合にも、全体の霧化効果を保証可能となる。
【0043】
(2)電気接続性がより安定し、脱落や接触抵抗の低下が防止される。
【0044】
第1保護層124は、第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232の外表面を覆う。これにより、使用過程において、第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232がエアロゾル形成基質2に直接接触するとの事態が防止されるため、エアロゾル形成基質2による第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232の腐食が回避される。いくつかの実施例において、第1保護層124は、ガラス又はセラミックス材料を用いて製造可能である。
【0045】
いくつかの実施例において、第2絶縁層125は、導電基板121の第2の面1212に形成可能である。これにより、導電基板121の第2の面1212が存在する側の絶縁性が向上する。第2保護層126は、第2絶縁層125の表面に形成される。これにより、使用過程におけるエアロゾル形成基質2による第2絶縁層125の腐食が防止される。或いは、第2絶縁層125中の有害物質がエアロゾル形成基質2に進入するとの事態が防止される。理解可能なように、いくつかの実施例において、導電基板121を食品レベルの無害且つ耐腐食性の材料を用いて製造する場合には、第2絶縁層125及び/又は第2保護層126を省略してもよい。
【0046】
理解可能なように、いくつかの実施例において、加熱デバイス12は2つの導電回路123を含んでもよい。前記2つの導電回路123は、それぞれ、前記導電基板121の第1の面1211及び第2の面1212に設置される。これにより、導電基板121の両側を同時に加熱可能となるため、加熱効率が更に向上する。
【0047】
図8図10は、本発明のいくつかの実施例における加熱デバイス12aを示す。前記加熱デバイス12aは、上記の加熱デバイス12の代わりとすることができる。いくつかの実施例において、前記加熱デバイス12aは、導電基板121aと、前記導電基板121aに結合される第1絶縁層122a、導電回路123a、第1保護層124a、第2絶縁層125a及び第2保護層126aを含み得る。いくつかの実施例において、導電回路123aは、電源13の正極及び負極にそれぞれ電気的に接続される第1端部及び第2端部を含み得る。前記第1端部は導電基板121aに電気的に接続され、第2端部は導電基板121aと電気的に絶縁される。これにより、電流は、導電基板121aを経由して第1端部から導電回路123aに進入したあと、第2端部を通じて導電回路123aから流出する。
【0048】
いくつかの実施例において、導電基板121aは、縦長のシート状をなしてもよく、平坦な第1の面1211a、及び前記第1の面1211aと対向する平坦な第2の面1212aを含み得る。第1絶縁層122aは、導電基板121aの第1の面1211aに形成されるとともに、基部の1つの隅に切欠き1220aを1つ設置可能である。これにより、導電基板121aは、前記切欠き1220aにおいて第1絶縁層122aの外側に露出する。
【0049】
いくつかの実施例において、導電回路123aは、電気抵抗の大きな第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aを含み得る。第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aは、導電基板121aと電気的に絶縁されるよう、いずれもスクリーン印刷又は電気めっきによって第1絶縁層122aの表面に形成可能である。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aはU型をなしてもよく、且つ、第2発熱部分1232aが第1発熱部分1231aの内側に位置する。第1発熱部分1231aの第1端及び第2端は、第2発熱部分1232aの第1端及び第2端にそれぞれ接続される。これにより、第1発熱部分1231aと第2発熱部分1232aが並列に接続される。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aは、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。
【0050】
いくつかの実施例において、導電回路123aは、電気抵抗が第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aよりも小さい第1接続部分1233a及び第2接続部分1234aを含み得る。いくつかの実施例において、第1接続部分1233a及び第2接続部分1234aは、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aと同じ材料を用いて製造可能であり、且つ、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aと一体的に成型可能である。いくつかの実施例において、第1接続部分1233aは、導電基板121aにおける切欠き1220aから露出する部分に形成可能であり、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aの第1端に接続される。これにより、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aの第1端を導電基板121aに電気的に接続する。また、第2接続部分1234aは第1絶縁層122aに形成されるとともに、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aの第2端に接続される。これにより、電流は、導電基板121a及び第1接続部分1233aにおける並列な2つの経路を通じて第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aの第1端に伝送可能となる。
【0051】
いくつかの実施例において、導電回路123aは、第1リード線1235a及び第2リード線1236aを含み得る。前記第1リード線1235a及び第2リード線1236aは、それぞれ第1接続部分1233a及び第2接続部分1234aに溶接可能である。好ましくは、第1リード線1235aは電源の正極に電気的に接続される。
【0052】
第1保護層124aは、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aの外表面を覆う。これにより、使用過程において、第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aがエアロゾル形成基質2に直接接触するとの事態が防止されるため、エアロゾル形成基質2による第1発熱部分1231a及び第2発熱部分1232aの腐食が回避される。いくつかの実施例において、第1保護層124aは、ガラス又はセラミックス材料を用いて製造可能である。
【0053】
いくつかの実施例において、第2絶縁層125aは、導電基板121aの第2の面1212aに形成可能である。これにより、導電基板121aの第2の面1212aが存在する側の絶縁性が向上する。第2保護層126aは、第2絶縁層125aの表面に形成される。これにより、使用過程におけるエアロゾル形成基質2による第2絶縁層125aの腐食が防止される。或いは、第2絶縁層125a中の有害物質がエアロゾル形成基質2に進入するとの事態が防止される。
【0054】
図11図13は、本発明のいくつかの実施例における加熱デバイス12bを示す。前記加熱デバイス12bは、上記の加熱デバイス12の代わりとすることができる。いくつかの実施例において、前記加熱デバイス12bは、導電基板121bと、前記導電基板121bに結合される第1絶縁層122b、導電回路123b、第1保護層124b、第2絶縁層125b及び第2保護層126bを含み得る。いくつかの実施例において、導電回路123bは、電源13の正極及び負極にそれぞれ電気的に接続される第1端部及び第2端部を含み得る。前記第1端部は導電基板121bに電気的に接続され、第2端部は導電基板121bと電気的に絶縁される。これにより、電流は、導電基板121bを経由して第1端部から導電回路123bに進入したあと、第2端部を通じて導電回路123bから流出する。
【0055】
いくつかの実施例において、導電基板121bは、縦長のシート状をなしてもよく、平坦な第1の面1211b、及び前記第1の面1211bと対向する平坦な第2の面1212bを含み得る。第1絶縁層122bは、導電基板121bの第1の面1211bに形成されるとともに、基部の1つの隅に切欠き1220bを1つ設置可能である。これにより、導電基板121bは、前記切欠き1220bにおいて第1絶縁層122bの外側に露出する。更に、第1絶縁層122b上の切欠き1220bと隣接する箇所には貫通孔1221bが1つ設けられており、導電基板121bは本箇所においても第1絶縁層122bの外側に露出する。
【0056】
いくつかの実施例において、導電回路123bは、電気抵抗の大きな第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bを含み得る。第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bは、導電基板121bと電気的に絶縁されるよう、いずれもスクリーン印刷又は電気めっきによって第1絶縁層122bの表面に形成可能である。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bはU型をなしてもよく、且つ、第2発熱部分1232bが第1発熱部分1231bの内側に位置する。第1発熱部分1231bの第1端及び第2端は、第2発熱部分1232bの第1端及び第2端にそれぞれ接続される。これにより、第1発熱部分1231bと第2発熱部分1232bが並列に接続される。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bは、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。また、第1発熱部分1231bの第1端と第2発熱部分1232bの第1端との接続箇所が導電基板121bに結合されるよう、第1発熱部分1231bの第1端と第2発熱部分1232bの第1端との接続箇所は、更に、第1絶縁層122bの貫通孔1221bに対応している。これにより、電流は、導電基板121b及び第1接続部分1233bにおける並列な2つの経路を通じて第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bの第1端に伝送可能となる。
【0057】
いくつかの実施例において、導電回路123bは、電気抵抗が第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bよりも小さい第1接続部分1233b及び第2接続部分1234bを含み得る。いくつかの実施例において、第1接続部分1233b及び第2接続部分1234bは、金、銀、銅のうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。いくつかの実施例において、第1接続部分1233bは、導電基板121bにおける切欠き1220bから露出する部分に形成可能である。これにより、第1接続部分1233bは、導電基板121bに電気的に接続されて、導電基板121bを通じて第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bの第1端に電気的に接続される。また、第2接続部分1234bは第1絶縁層122bに形成されるとともに、第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bの第2端に接続される。
【0058】
いくつかの実施例において、導電回路123bは、第1リード線1235b及び第2リード線1236bを含み得る。前記第1リード線1235b及び第2リード線1236bは、それぞれ第1接続部分1233b及び第2接続部分1234bに溶接可能である。
【0059】
第1保護層124bは、第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bの外表面を覆う。これにより、使用過程において、第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bがエアロゾル形成基質2に直接接触するとの事態が防止されるため、エアロゾル形成基質2による第1発熱部分1231b及び第2発熱部分1232bの腐食が回避される。いくつかの実施例において、第1保護層124bは、ガラス又はセラミックス材料を用いて製造可能である。
【0060】
いくつかの実施例において、第2絶縁層125bは、導電基板121bの第2の面1212bに形成可能である。これにより、導電基板121bの第2の面1212bが存在する側の絶縁性が向上する。第2保護層126bは、第2絶縁層125bの表面に形成される。これにより、使用過程におけるエアロゾル形成基質2による第2絶縁層125bの腐食が防止される。或いは、第2絶縁層125b中の有害物質がエアロゾル形成基質2に進入するとの事態が防止される。
【0061】
図14図16は、本発明のいくつかの実施例における加熱デバイス12cを示す。前記加熱デバイス12cは、上記の加熱デバイス12の代わりとすることができる。いくつかの実施例において、前記加熱デバイス12cは、導電基板121cと、前記導電基板121cに結合される第1絶縁層122c、導電回路123c、第1保護層124c、第2絶縁層125c及び第2保護層126cを含み得る。いくつかの実施例において、導電回路123cは、電源13の正極及び負極にそれぞれ電気的に接続される第1端部及び第2端部を含み得る。前記第1端部は導電基板121cに電気的に接続され、第2端部は導電基板121cと電気的に絶縁される。これにより、電流は、導電基板121cを経由して第1端部から導電回路123cに進入したあと、第2端部を通じて導電回路123cから流出する。
【0062】
いくつかの実施例において、導電基板121cは、縦長のシート状をなしてもよく、平坦な第1の面1211c、及び前記第1の面1211cと対向する平坦な第2の面1212cを含み得る。第1絶縁層122cは、導電基板121cの第1の面1211cに形成される。
【0063】
いくつかの実施例において、導電回路123cは、電気抵抗の大きな第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cを含み得る。第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cは、導電基板121cと電気的に絶縁されるよう、いずれもスクリーン印刷又は電気めっきによって第1絶縁層122cの表面に形成可能である。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cはU型をなしてもよく、且つ、第2発熱部分1232cが第1発熱部分1231cの内側に位置する。第1発熱部分1231cの第1端及び第2端は、第2発熱部分1232cの第1端及び第2端にそれぞれ接続される。これにより、第1発熱部分1231cと第2発熱部分1232cが並列に接続される。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cは、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。
【0064】
いくつかの実施例において、導電回路123cは、電気抵抗が第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cよりも小さい第1接続部分1233c及び第2接続部分1234cを含み得る。いくつかの実施例において、第1接続部分1233c及び第2接続部分1234cは、金、銀、銅のうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。第1接続部分1233c及び第2接続部分1234cは、いずれも第1絶縁層122cに形成される。且つ、第1接続部分1233は、第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cの第1端に接続される。また、第2接続部分1234cは、第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cの第2端に接続される。これにより、電流は、導電基板121c及び第1接続部分1233cにおける並列な2つの経路を通じて第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cの第1端に伝送可能となる。
【0065】
いくつかの実施例において、導電回路123cは、第1リード線1235c及び第2リード線1236cを含み得る。前記第1リード線1235c及び第2リード線1236cは、それぞれ第1接続部分1233c及び第2接続部分1234cに溶接可能である。いくつかの実施例において、導電回路123cは第3接続部分1237cを含み得る。前記第3接続部分1237cは、第1リード線1235cを導電基板121cに機械的及び電気的に接続する。いくつかの実施例において、第3接続部分1237cは導電基板121cの下側縁に結合される。
【0066】
第1保護層124cは、第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cの外表面を覆う。これにより、使用過程において、第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cがエアロゾル形成基質2に直接接触するとの事態が防止されるため、エアロゾル形成基質2による第1発熱部分1231c及び第2発熱部分1232cの腐食が回避される。いくつかの実施例において、第1保護層124cは、ガラス又はセラミックス材料を用いて製造可能である。
【0067】
いくつかの実施例において、第2絶縁層125cは、導電基板121cの第2の面1212cに形成可能である。これにより、導電基板121cの第2の面1212cが存在する側の絶縁性が向上する。第2保護層126cは、第2絶縁層125cの表面に形成される。これにより、使用過程におけるエアロゾル形成基質2による第2絶縁層125cの腐食が防止される。或いは、第2絶縁層125c中の有害物質がエアロゾル形成基質2に進入するとの事態が防止される。
【0068】
図17図19は、本発明のいくつかの実施例における加熱デバイス12dを示す。前記加熱デバイス12dは、上記の加熱デバイス12の代わりとすることができる。いくつかの実施例において、前記加熱デバイス12dは、導電基板121dと、前記導電基板121dに結合される第1絶縁層122d、導電回路123d、第1保護層124d、第2絶縁層125d及び第2保護層126dを含み得る。いくつかの実施例において、導電回路123dは、電源13の正極及び負極にそれぞれ電気的に接続される第1端部及び第2端部を含み得る。前記第1端部は導電基板121dに電気的に接続され、第2端部は導電基板121dと電気的に絶縁される。これにより、電流は、導電基板121dを経由して第1端部から導電回路123に進入したあと、第2端部を通じて導電回路123dから流出する。
【0069】
いくつかの実施例において、導電基板121dは、縦長のシート状をなしてもよく、平坦な第1の面1211d、及び前記第1の面1211dと対向する平坦な第2の面1212dを含み得る。第1絶縁層122dは、導電基板121dの第1の面1211dに形成されるとともに、2つの貫通孔1221dが形成されている。導電基板121dは、前記2つの貫通孔1221dに対応する箇所で、それぞれ第1絶縁層122dの外側に露出する。
【0070】
いくつかの実施例において、導電回路123dは、電気抵抗の大きな第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dを含み得る。第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dは、導電基板121dと電気的に絶縁されるよう、いずれもスクリーン印刷又は電気めっきによって第1絶縁層122dの表面に形成可能である。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dはU型をなしてもよく、且つ、第2発熱部分1232dが第1発熱部分1231dの内側に位置する。第1発熱部分1231dの第1端及び第2端は、第2発熱部分1232dの第1端及び第2端にそれぞれ接続される。これにより、第1発熱部分1231dと第2発熱部分1232dが並列に接続される。第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dの第1端の接続箇所は、上記2つの貫通孔1221dの一方に対応しており、導電基板121dに電気的に接続される。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dは、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。
【0071】
いくつかの実施例において、導電回路123dは、電気抵抗が第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dよりも小さい第1接続部分1233d及び第2接続部分1234dを含み得る。いくつかの実施例において、第1接続部分1233d及び第2接続部分1234dは、金、銀、銅のうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。第1接続部分1233d及び第2接続部分1234dは、いずれも第1絶縁層122dに形成される。且つ、第1接続部分1233は、第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dの第1端に接続される。また、第2接続部分1234dは、第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dの第2端に接続される。そのほか、第1接続部分1233は、更に、上記2つの貫通孔1221dの他方に対応しており、導電基板121dに電気的に接続される。これにより、電流は、第1接続部分1233から第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dの第1端に直接伝達されるだけでなく、導電基板121d経由でも第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dの第1端に伝達可能となるため、電気接続の安定性が向上する。これにより、電流は、導電基板121d及び第1接続部分1233dにおける並列な2つの経路を通じて第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dの第1端に伝送可能となる。
【0072】
いくつかの実施例において、導電回路123dは、第1リード線1235d及び第2リード線1236dを含み得る。前記第1リード線1235d及び第2リード線1236dは、それぞれ第1接続部分1233d及び第2接続部分1234dに溶接可能である。
【0073】
第1保護層124dは、第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dの外表面を覆う。これにより、使用過程において、第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dがエアロゾル形成基質2に直接接触するとの事態が防止されるため、エアロゾル形成基質2による第1発熱部分1231d及び第2発熱部分1232dの腐食が回避される。いくつかの実施例において、第1保護層124dは、ガラス又はセラミックス材料を用いて製造可能である。
【0074】
いくつかの実施例において、第2絶縁層125dは、導電基板121dの第2の面1212dに形成可能である。これにより、導電基板121dの第2の面1212dが存在する側の絶縁性が向上する。第2保護層126dは、第2絶縁層125dの表面に形成される。これにより、使用過程におけるエアロゾル形成基質2による第2絶縁層125dの腐食が防止される。或いは、第2絶縁層125d中の有害物質がエアロゾル形成基質2に進入するとの事態が防止される。
【0075】
図20図22は、本発明のいくつかの実施例における加熱デバイス12eを示す。前記加熱デバイス12eは、上記の加熱デバイス12の代わりとすることができる。いくつかの実施例において、前記加熱デバイス12eは、導電基板121eと、前記導電基板121eに結合される第1絶縁層122e、導電回路123e、第1保護層124e、第2絶縁層125e及び第2保護層126eを含み得る。いくつかの実施例において、導電回路123eは、電源13の正極及び負極にそれぞれ電気的に接続される第1端部及び第2端部を含み得る。前記第1端部は導電基板121eに電気的に接続され、第2端部は導電基板121eと電気的に絶縁される。これにより、電流は、導電基板121eを経由して第1端部から導電回路123eに進入したあと、第2端部を通じて導電回路123eから流出する。
【0076】
いくつかの実施例において、導電基板121eは、縦長のシート状をなしてもよく、平坦な第1の面1211e、及び前記第1の面1211eと対向する平坦な第2の面1212eを含み得る。第1絶縁層122eは、導電基板121eの第1の面1211eに形成されるとともに、基部の1つの隅に切欠き1220eを1つ設置可能である。これにより、導電基板121eは、前記切欠き1220eにおいて第1絶縁層122eの外側に露出する。
【0077】
いくつかの実施例において、導電回路123eは、電気抵抗の大きな第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eを含み得る。第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eは、導電基板121eと電気的に絶縁されるよう、いずれもスクリーン印刷又は電気めっきによって第1絶縁層122eの表面に形成可能である。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eはU型をなしてもよく、且つ、第2発熱部分1232eが第1発熱部分1231eの内側に位置する。第1発熱部分1231eの第1端及び第2端は、第2発熱部分1232eの第1端及び第2端にそれぞれ接続される。これにより、第1発熱部分1231eと第2発熱部分1232eが並列に接続される。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eは、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。
【0078】
いくつかの実施例において、導電回路123eは、電気抵抗が第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eよりも小さい第1接続部分1233e及び第2接続部分1234eを含み得る。いくつかの実施例において、第1接続部分1233及び第2接続部分1234は、金、銀、銅のうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。いくつかの実施例において、第1接続部分1233eは、導電基板121eにおける切欠き1220eから露出する部分に形成可能であり、第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eの第1端に接続される。これにより、第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eの第1端を導電基板121eに電気的に接続する。また、第2接続部分1234eは第1絶縁層122eに形成されるとともに、第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eの第2端に接続される。いくつかの実施例において、導電回路123eは第4接続部分1238eを含み得る。前記第4接続部分1238eは、前記導電基板121eの第2の面1212eに結合されて、導電基板121eを通じて第1接続部分1233eに電気的に接続される。これにより、電流は、順に直列に接続される第4接続部分1238e、導電基板121e及び第1接続部分1233eを経由して、第1発熱部分1231及び第2発熱部分1232の第1端に伝送可能となる。
【0079】
いくつかの実施例において、導電回路123eは、第1リード線1235e及び第2リード線1236eを含み得る。前記第1リード線1235e及び第2リード線1236eは、それぞれ第4接続部分1238e及び第2接続部分1233eに溶接可能である。
【0080】
第1保護層124eは、第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eの外表面を覆う。これにより、使用過程において、第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eがエアロゾル形成基質2に直接接触するとの事態が防止されるため、エアロゾル形成基質2による第1発熱部分1231e及び第2発熱部分1232eの腐食が回避される。いくつかの実施例において、第1保護層124eは、ガラス又はセラミックス材料を用いて製造可能である。
【0081】
いくつかの実施例において、第2絶縁層125eは、導電基板121eの第2の面1212eに形成可能である。これにより、導電基板121eの第2の面1212eが存在する側の絶縁性が向上する。第2絶縁層125eは切欠き1250eを1つ有している。第4接続部分1238eは、前記切欠き1250eに位置して、導電基板121eの第2の面1212eに結合される。第2保護層126eは、第2絶縁層125e及び第4接続部分1238eの表面に形成される。これにより、使用過程におけるエアロゾル形成基質2による第2絶縁層125e及び第4接続部分1238eの腐食が防止される。或いは、第2絶縁層125e中の有害物質がエアロゾル形成基質2に進入するとの事態が防止される。
【0082】
図23図25は、本発明のいくつかの実施例における加熱デバイス12fを示す。前記加熱デバイス12fは、上記の加熱デバイス12の代わりとすることができる。いくつかの実施例において、前記加熱デバイス12fは、導電基板121fと、前記導電基板121fに結合される第1絶縁層122f、導電回路123f、第1保護層124f、第2絶縁層125f及び第2保護層126fを含み得る。いくつかの実施例において、導電回路123fは、電源13の正極及び負極にそれぞれ電気的に接続される第1端部及び第2端部を含み得る。前記第1端部は導電基板121fに電気的に接続され、第2端部は導電基板121fと電気的に絶縁される。これにより、電流は、導電基板121fを経由して第1端部から導電回路123fに進入したあと、第2端部を通じて導電回路123fから流出する。
【0083】
いくつかの実施例において、導電基板121fは、縦長のシート状をなしてもよく、平坦な第1の面1211f、及び前記第1の面1211fと対向する平坦な第2の面1212fを含み得る。第1絶縁層122fは、導電基板121fの第1の面1211fに形成されるとともに、基部の右側隅に切欠き1220fを1つ設置可能である。これにより、導電基板121fは、前記切欠き1220fにおいて第1絶縁層122fの外側に露出する。第1絶縁層122fにおける切欠き1220fから離間する尖端部分には、更に、貫通孔1221fが1つ設けられている。前記貫通孔1221fは前記切欠き1220fと対角となるよう配置されており、導電基板121fは本箇所においても第1絶縁層122fの外側に露出する。
【0084】
いくつかの実施例において、導電回路123fは、電気抵抗の大きな第1発熱部分1231fを含み得る。第1発熱部分1231fは、スクリーン印刷又は電気めっきによって第1絶縁層122fの表面に形成可能である。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231fはS型をなし得る。前記第1発熱部分1231fは、S型となるよう直列に接続される3つの平行に間隔を置いて配列された発熱アームA、B、Cと、発熱アームCの末端に接続されるV型の発熱部Dを含み得る。これにより、前記第1発熱部分1231fは、可能な限り均一に導電基板121fの表面に分布する。いくつかの実施例において、第1発熱部分1231fは、銀、白金、銅、ニッケル及びパラジウムのうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。第1発熱部分1231fの第1端(即ち、発熱部Dの末端)は、第1絶縁層122fの貫通孔1221fに対応しており、前記貫通孔1221fを通じて導電基板121fに結合される。
【0085】
いくつかの実施例において、導電回路123fは、電気抵抗が第1発熱部分1231fよりも小さい第1接続部分1233f及び第2接続部分1234fを含み得る。いくつかの実施例において、第1接続部分1233f及び第2接続部分1234fは、金、銀、銅のうちの1又は複数の材料を用いて製造可能である。いくつかの実施例において、第1接続部分1233fは、導電基板121fにおける切欠き1220fから露出する部分に形成可能である。これにより、第1接続部分1233fは、導電基板121fに電気的に接続されて、導電基板121fを通じて第1発熱部分1231fの第1端に電気的に接続される。よって、電流は、順に直列に接続される第1接続部分1233及び導電基板121を経由して第1発熱部分1231の第1端に伝送可能となる。且つ、第1接続部分1233は、導電基板121の両端の対角位置にそれぞれ分布しているため、電流は、伝送過程で導電基板121の長さ方向全体の対角線をほぼ貫く。

【0086】
いくつかの実施例において、導電回路123fは、第1リード線1235f及び第2リード線1236fを含み得る。前記第1リード線1235f及び第2リード線1236fは、それぞれ第1接続部分1233f及び第2接続部分1234fに溶接可能である。
【0087】
第1保護層124fは、第1発熱部分1231fの外表面を覆う。これにより、使用過程において、第1発熱部分1231fがエアロゾル形成基質2に直接接触するとの事態が防止されるため、エアロゾル形成基質2による第1発熱部分1231fの腐食が回避される。いくつかの実施例において、第1保護層124fは、ガラス又はセラミックス材料を用いて製造可能である。
【0088】
いくつかの実施例において、第2絶縁層125fは、導電基板121fの第2の面1212fに形成可能である。これにより、導電基板121fの第2の面1212fが存在する側の絶縁性が向上する。第2保護層126fは、第2絶縁層125fの表面に形成される。これにより、使用過程におけるエアロゾル形成基質2による第2絶縁層125fの腐食が防止される。或いは、第2絶縁層125f中の有害物質がエアロゾル形成基質2に進入するとの事態が防止される。
【0089】
理解可能なように、以上の実施例は本発明の好ましい実施形態を示したにすぎず、記載は比較的具体的且つ詳細であるが、これにより本発明の権利範囲が制限されると解釈すべきではない。
図1
図2
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