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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20241021BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALN20241021BHJP
【FI】
G09F9/00 346Z
G09F9/00 336F
G09F9/00 348
G02F1/13357
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023128379
(22)【出願日】2023-08-07
(62)【分割の表示】P 2020538200の分割
【原出願日】2019-06-17
(65)【公開番号】P2023156405
(43)【公開日】2023-10-24
【審査請求日】2023-09-04
(31)【優先権主張番号】P 2018155767
(32)【優先日】2018-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】316009762
【氏名又は名称】サターン ライセンシング エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Saturn Licensing LLC
【住所又は居所原語表記】25 Madison Avenue New York, NY, USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003410
【氏名又は名称】弁理士法人テクノピア国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 敬治
【審査官】西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-305742(JP,A)
【文献】特開2014-032587(JP,A)
【文献】特開2013-250900(JP,A)
【文献】特開2001-291545(JP,A)
【文献】特開2006-278753(JP,A)
【文献】特許第6368838(JP,B1)
【文献】特開2018-125292(JP,A)
【文献】特開2018-125137(JP,A)
【文献】特開2014-013690(JP,A)
【文献】特開2003-323927(JP,A)
【文献】国際公開第2016/148087(WO,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1427876(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/00-9/90
F21S 2/00-45/70
G02F 1/13357
G06F 3/033-3/039
G09F 9/00-9/46
H01L 33/00-33/64
H01R 13/56-13/72
H04M 1/02-1/23
H05K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベゼルに囲まれたバックシャーシと、
前記バックシャーシの後面に取り付けられた制御基板と、
前記ベゼルに囲まれると共に前記バックシャーシの前側に配置され前記制御基板から電流が供給されるディスプレイと、
前記バックシャーシの前面に配置され複数の配線部によって構成された配線パターンをそれぞれ有する複数の光源用基板と、
前記複数の光源用基板にそれぞれ配置され前記制御基板によって制御される複数の発光素子と、
前記複数の光源用基板にそれぞれ取り付けられ前記発光素子を駆動させるために前記光源用基板上の基板配線に接続された基板側コネクターと、
平板状の絶縁体と前記絶縁体の厚み方向に直交する方向に並ぶ複数の導体部とを有する多芯構造にされ一端部が前記制御基板に接続されたフレキシブルフラットケーブルと、
前記フレキシブルフラットケーブルと前記基板側コネクターに接続され前記発光素子を駆動するための駆動電流を前記基板側コネクターに供給する複数のケーブル側コネクターとを備え
前記ケーブル側コネクターは中空の矩形構造を形成する四つの壁部を有し、四つの前記壁部が前記フレキシブルフラットケーブルに対して垂直に配置され、
前記ケーブル側コネクターには前記フレキシブルフラットケーブルに対して垂直に配置された複数の接続端子が設けられた
表示装置。
【請求項2】
前記制御基板によって前記複数の発光素子の点消灯が制御される
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数の導体部のうちの一部の導体部が前記ケーブル側コネクターと前記基板側コネクターを介して前記複数の光源用基板毎に前記配線部と電気的に接続された
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記ケーブル側コネクターに複数の接続端子が設けられた
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記フレキシブルフラットケーブルには前記複数の導体部のうち一部の前記導体部を露出させる接続穴が形成され、
前記複数の接続端子のうち一部の前記接続端子が前記接続穴に挿入されることにより前記導体部に接続される
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記バックシャーシに前記フレキシブルフラットケーブルが挿通されるケーブル挿通孔が形成された
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
拡散板と反射シートが設けられ、
前記拡散板が前記ディスプレイと前記反射シートの間に配置され、
前記反射シートが前記拡散板と前記バックシャーシの間に配置された
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項8】
前記発光素子として発光ダイオードが用いられた
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記発光ダイオードにレンズが装着された
請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記発光素子として発光ダイオードが用いられ、
ローカルディミング可能にされた
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項11】
前記発光ダイオードにレンズが装着された
請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
拡散板とサポートピンが設けられ、
前記サポートピンが前記バックシャーシの前側に配置され、
前記サポートピンによって前記拡散板が保持された
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項13】
前記サポートピンが透明にされた
請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記発光ダイオードが直列に接続され、
ローカルディミング可能にされた
請求項8に記載の表示装置。
【請求項15】
前記接続端子は先端部が屈曲され前記導体部に接続される
請求項5に記載の表示装置。
【請求項16】
前記制御基板に接続される接続基板が設けられた
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項17】
前記ディスプレイに前記接続基板を介して前記制御基板から電流が供給される
請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記ケーブル側コネクターは前記中空の矩形構造を形成する四つの壁部のうち少なくとも二つの前記壁部の外側に複数の接続端子が設けられた
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は光源用基板に配置された発光素子の点消灯が制御基板によって制御される照明装置及びこれを備えた表示装置についての技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の配線部によって構成された配線パターンをそれぞれ有する複数の光源用基板と光源用基板に配置され制御基板によって点消灯が制御される複数の発光素子とを備えた照明装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような照明装置は、例えば、テレビジョン受像器やパーソナルコンピューター等の表示装置に設けられている。表示装置には、画像が表示される表示面を有するディスプレイとディスプレイの背面側に配置されたバックシャーシとが設けられ、照明装置は、例えば、ディスプレイとバックシャーシの間にバックライトとして配置されている。
【0004】
特許文献1に記載された照明装置にあっては、横長の複数の光源用基板と発光素子の点消灯を制御する制御基板との接続が中継基板を介して行われており、中継基板が複数のコネクターを介してそれぞれの光源用基板と接続されている。
【0005】
ところで、上記のような照明装置において発光素子から光が出射されるときには、発光素子や光源用基板が発熱し、光源用基板等が温度変化により膨張又は収縮され、光源用基板と中継基板の間に位置ずれが生じ光源用基板と中継基板の良好な接続状態が確保されなくなるおそれがある。
【0006】
そこで、特許文献1に記載された照明装置においては、コネクターに光源用基板と中継基板の間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段が設けられ、位置ずれ許容手段によって光源用基板と中継基板の間の位置ずれを吸収し、光源用基板と中継基板の良好な接続状態及び中継基板を介しての光源用基板と制御基板の良好な接続状態を確保するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2018-98112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、特許文献1に記載された照明装置においては、複数の光源用基板と制御基板の接続を図るために中継基板が設けられている上にコネクターに位置ずれ許容手段を設ける分、製造コストが高くなるおそれがある。
【0009】
また、コネクターに設けられた位置ずれ許容手段の許容量を光源用基板等の温度変化による膨張又は収縮に対して十分な量にするためには、コネクターの大きさを大きくする必要があり、この場合には製造コストの低減に支障を来すと共に照明装置及び表示装置の大型化を来すおそれがある。
【0010】
そこで、本技術照明装置及び表示装置は、製造コストの高騰を来すことなく光源用基板と制御基板の良好な接続状態を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1に、本技術に係る照明装置は、複数の配線部によって構成された配線パターンをそれぞれ有する複数の光源用基板と、前記光源用基板に配置され制御基板によって点消灯が制御される複数の発光素子と、前記複数の光源用基板にそれぞれ取り付けられた基板側コネクターと、平板状の絶縁体と前記絶縁体の厚み方向に直交する方向に並ぶ複数の導体部とを有する多芯構造にされ一端部が前記制御基板に接続されたフレキシブルフラットケーブルと、前記フレキシブルフラットケーブルに取り付けられ前記基板側コネクターと結合される複数のケーブル側コネクターとを備え、前記配線部には、前記複数の光源用基板毎に、前記複数の導体部のうちの一部の導体部が前記ケーブル側コネクターと前記基板側コネクターを介して電気的に接続されたものである。
【0012】
これにより、配線部には、光源用基板毎に、制御基板に接続されたフレキシブルフラットケーブルにおける複数の導体部のうちの一部の導体部がケーブル側コネクターと基板側コネクターを介して電気的に接続される。
【0013】
第2に、上記した本技術に係る照明装置においては、前記複数の光源用基板がそれぞれ長手方向を有する形状に形成され長手方向に直交する方向において離隔して配置され、前記複数の発光素子が前記光源用基板の長手方向に離隔して配置され、前記複数のケーブル側コネクターが前記複数の光源用基板にそれぞれ取り付けられた前記基板側コネクターに結合されることが望ましい。
【0014】
これにより、複数の光源用基板とフレキシブルフラットケーブルが直交する状態で配置される。
【0015】
第3に、上記した本技術に係る照明装置においては、異なる前記光源用基板にそれぞれ配置された少なくとも二つの前記発光素子が前記基板側コネクターと前記ケーブル側コネクターと前記フレキシブルフラットケーブルを介して直列に接続されることが望ましい。
【0016】
これにより、異なる光源用基板にそれぞれ配置された発光素子が同時に点消灯される。
【0017】
第4に、上記した本技術に係る照明装置においては、前記ケーブル側コネクターに複数の接続端子が設けられ、前記絶縁体には前記複数の導体部のうち一部の前記導体部を露出させる接続穴が形成され、前記複数の接続端子のうち一部の前記接続端子が前記接続穴に挿入されることにより前記導体部に接続されることが望ましい。
【0018】
これにより、接続端子が接続穴に挿入されることにより導体部に接続されて複数のうちの一部の導体部が配線部に電気的に接続される。
【0019】
第5に、上記した本技術に係る照明装置においては、前記ケーブル側コネクターには前記複数の導体部にそれぞれ接続される複数の接続端子が設けられ、前記基板側コネクターには前記複数の接続端子のうち一部の接続端子に接続される少なくとも一つの電極が設けられることが望ましい。
【0020】
これにより、接続端子に対する電極の有無により導体部と配線部の接続及び導体部と配線部の絶縁が行われるため、同一の配線パターンを有する複数の光源用基板を用いることが可能になる。
【0021】
第6に、上記した本技術に係る照明装置においては、前記複数の光源用基板の前記配線パターンが異なり、前記配線パターンが異なる前記光源用基板の前記配線部の少なくとも一つずつがそれぞれ異なる導体部に接続されることが望ましい。
【0022】
これにより、配線パターンの相違により配線部が異なる導体部に接続され、導体部と配線部の接続及び導体部と配線部の絶縁が行われるため、同一の構造にされた複数の基板側コネクターとケーブル側コネクターをそれぞれ用いることが可能になる。
【0023】
第7に、上記した本技術に係る照明装置においては、前記フレキシブルフラットケーブルは長手方向へ行くに従って幅が変化する階段状に形成されると共に長手方向において前記制御基板に近付くに従って幅が広くなる複数の幅相違部を有し、前記複数の幅相違部に前記それぞれケーブル側コネクターが取り付けられ、前記導体部の数が幅の広い前記幅相違部ほど多くされることが望ましい。
【0024】
これにより、幅が異なる幅相違部に取り付けられたそれぞれのケーブル側コネクターを介してフレキシブルフラットケーブルと複数の光源用基板が電気的に接続される。
【0025】
第8に、上記した本技術に係る照明装置においては、前記複数の幅相違部に同一の構成にされた前記ケーブル側コネクターがそれぞれ取り付けられることが望ましい。
【0026】
幅が異なる幅相違部に取り付けられた同一のケーブル側コネクターを介してフレキシブルフラットケーブルと複数の光源用基板が電気的に接続される。
【0027】
本技術に係る表示装置は、ベゼルに囲まれたバックシャーシと、前記バックシャーシの後面に取り付けられた制御基板と、前記ベゼルに囲まれると共に前記バックシャーシの前側に配置され前記制御基板から電流が供給されるディスプレイと、前記バックシャーシの前面に配置され複数の配線部によって構成された配線パターンをそれぞれ有する複数の光源用基板と、前記複数の光源用基板にそれぞれ配置され前記制御基板によって制御される複数の発光素子と、前記複数の光源用基板にそれぞれ取り付けられ前記発光素子を駆動させるために前記光源用基板上の基板配線に接続された基板側コネクターと、平板状の絶縁体と前記絶縁体の厚み方向に直交する方向に並ぶ複数の導体部とを有する多芯構造にされ一端部が前記制御基板に接続されたフレキシブルフラットケーブルと、前記フレキシブルフラットケーブルと前記基板側コネクターに接続され前記発光素子を駆動するための駆動電流を前記基板側コネクターに供給する複数のケーブル側コネクターとを備えたものである。
【0028】
これにより、照明装置において、配線部には、光源用基板毎に、制御基板に接続されたフレキシブルフラットケーブルにおける複数の導体部のうちの一部の導体部がケーブル側コネクターと基板側コネクターを介して電気的に接続される。
【発明の効果】
【0029】
本技術によれば、配線部には、光源用基板毎に、制御基板に接続されたフレキシブルフラットケーブルにおける複数の導体部のうちの一部の導体部がケーブル側コネクターと基板側コネクターを介して電気的に接続されるため、複数の光源用基板がフレキシブルフラットケーブルを介して制御基板に接続され、製造コストの高騰を来すことなく光源用基板と制御基板の良好な接続状態を確保することができる。
【0030】
尚、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図2乃至図25と共に本技術表示装置及び照明装置の実施の形態を示すものであり、本図は、表示装置の斜視図である。
図2】表示装置を一部を省略して示す拡大断面図である。
図3】バックシャーシに対する光源用基板の配置状態等を示す正面図である。
図4】光源用基板の一部を示す正面図である。
図5】光源用基板と基板側コネクターとケーブル側コネクターとフレキシブルフラットケーブルを示す分解斜視図である。
図6】フレキシブルフラットケーブルの拡大断面図である。
図7】フレキシブルフラットケーブルの一部等を示す斜視図である。
図8】フレキシブルフラットケーブルとケーブル側コネクターの接続端子を示す斜視図である。
図9図10乃至図14と共に照明装置における電気的な接続状態の第1の例を示すものであり、本図は、光源用基板の一部を示す拡大正面図である。
図10】基板側コネクターとフレキシブルフラットケーブルを概念的に示す拡大正面図である。
図11】光源用基板とフレキシブルフラットケーブルの接続状態を概念的に示す拡大正面図である。
図12】別の光源用基板とフレキシブルフラットケーブルの接続状態を概念的に示す拡大正面図である。
図13】さらに別の光源用基板とフレキシブルフラットケーブルの接続状態を概念的に示す拡大正面図である。
図14】第1の配線部に接続される電極のみが設けられた基板側コネクターを示す斜視図である。
図15図16乃至図19と共に照明装置における電気的な接続状態の第2の例を示すものであり、本図は、光源用基板の一部を示す拡大正面図である。
図16】基板側コネクターとフレキシブルフラットケーブルを概念的に示す拡大正面図である。
図17】光源用基板とフレキシブルフラットケーブルの接続状態を概念的に示す拡大正面図である。
図18】別の光源用基板とフレキシブルフラットケーブルの接続状態を概念的に示す拡大正面図である。
図19】さらに別の光源用基板とフレキシブルフラットケーブルの接続状態を概念的に示す拡大正面図である。
図20】フレキシブルフラットケーブルの別の形状の例を示す概念図である。
図21図22乃至図25と共に他の光源用基板の構造を示すものであり、本図は、光源用基板がバックシャーシに取り付けられた状態を示す正面図である。
図22】一部を断面にして示す光源用基板の斜視図である。
図23】光源用基板に封入された作動液等を示す断面図である。
図24】流体用空間が光源用基板の上下方向において分離して形成された例を示す正面図である。
図25】光源用基板が横長の状態でバックシャーシに取り付けられる場合に、上下に延びる流体用空間が形成された例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に、本技術照明装置及び表示装置を実施するための形態を添付図面に従って説明する。
【0033】
以下に示した実施の形態は、本技術表示装置を、ディスプレイに画像を表示するテレビジョン受像器に適用し、本技術照明装置を、このテレビジョン受像器に設けられた照明装置に適用したものである。
【0034】
尚、本技術の適用範囲はテレビジョン受像器及びこれに設けられる照明装置に限られることはなく、パーソナルコンピューター等に用いられるモニター等の各種の表示装置及びこれらの各種の表示装置に設けられる照明装置に広く適用することができる。
【0035】
以下の説明にあっては、表示装置(テレビジョン受像器)の表示面が向く方向を前方として前後上下左右の方向を示すものとする。但し、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
【0036】
<表示装置の構成>
以下に、表示装置(テレビジョン受像器)1の構成について説明する(図1乃至図8参照)。
【0037】
表示装置1は、例えば、横長で前後方向の厚みが薄い略矩形状に形成され(図1参照)、例えば、図示しないスタンドによって机上等の設置面に設置されたり図示しないブラケット等によって壁面に取り付けられて用いられる。
【0038】
表示装置1は筐体2に所要の各部が配置されている(図1及び図2参照)。筐体2は前側に位置されたベゼル3と後側に位置されたバックシャーシ4とを有している。
【0039】
ベゼル3は略矩形の枠状に形成されている。
【0040】
バックシャーシ4は前方に開口された浅い箱状に形成されている。バックシャーシ4には、例えば、後面の中央部に制御基板5が取り付けられている。制御基板5は、例えば、後述するディスプレイへの電流の供給や後述する光源の点消灯制御を行う機能を有している。バックシャーシ4の中央部には図示しないケーブル挿通孔が形成されている。
【0041】
バックシャーシ4には後方からリアカバー6が取り付けられている。リアカバー6は前方に開口された浅い箱状に形成され、リアカバー6によって制御基板5が閉塞される。
【0042】
ベゼル3の内周側にはディスプレイ7が配置されている。ディスプレイ7は、例えば、ガラス基板や偏光シート等が積層されて成る液晶パネルであり、前面が画像が表示される表示面7aとして形成されている。
【0043】
ディスプレイ7は略矩形状に形成され、外周部以外の部分が画像が表示される表示領域として設けられている。ディスプレイ7の下端部には図示しない接続基板が設けられ、接続基板はバックシャーシ4の後面に取り付けられた制御基板5に接続されている。従って、ディスプレイ7には制御基板5から接続基板を介して電流が供給される。
【0044】
ベゼル3の内側には枠状のホルダー8が配置されている。ホルダー8には前側から順にディスプレイ7と複数の光学シート9、9、・・・と拡散板10が保持されている。
【0045】
光学シート9、9、・・・は拡散板10の前面側において積層された状態で配置されている。光学シート9、9、・・・は光の拡散機能や光の進行方向の制御等の各機能を有し、光学シート9、9、・・・によってディスプレイ7における輝度の均一性や輝度の向上等が図られる。拡散板10は光源から出射された光を拡散してディスプレイ7における輝度の均一性を図る機能を有している。
【0046】
拡散板10とバックシャーシ4の間には反射シート11が配置されている。反射シート11には上下左右に離隔して挿通孔11a、11a、・・・が形成されている。
【0047】
ベゼル3の内側には枠状のブラケット12が配置されている。ブラケット12はホルダー8の後側に位置されている。ブラケット12によって反射シート11とバックシャーシ4が保持されている。
【0048】
拡散板10とバックシャーシ4の間には照明装置50が配置されている。照明装置50は光源用基板13、13、・・・と発光素子14、14、・・・と基板側コネクター15、15、・・・とフレキシブルフラットケーブル16、16、・・・とケーブル側コネクター17、17、・・・を有している(図3参照)。
【0049】
光源用基板13、13、・・・はバックシャーシ4の前面に、例えば、上下左右に離隔して取り付けられている。照明装置50においては、例えば、上下に離隔して位置された六つの光源用基板13、13、・・・を一組Gとして、一組Gの光源用基板13、13、・・・が上下左右に四組並んで配置されている。光源用基板13には配線パターン18が形成され、配線パターン18は第1の配線部19、19、・・・と第2の配線部20、20、・・・によって構成されている(図4参照)。
【0050】
第1の配線部19、19、・・・は、一端部がそれぞれ発光素子14、14、・・・に接続され、他端部がそれぞれ基板側コネクター15に接続される接続部21、21、・・・として設けられている。
【0051】
第1の配線部19、19、・・・は光源用基板13の上下両端部に形成され、第2の配線部20、20、・・・は光源用基板13の上下方向における中央部に形成されている。
【0052】
発光素子14、14、・・・は光源用基板13の前面に左右に離隔して配置されている(図3及び図4参照)。光源用基板13には、例えば、10個の発光素子14、14、・・・が左右に等間隔に離隔して配置されている。発光素子14としては、例えば、発光ダイオード(LED)が用いられている。発光素子14は光拡散レンズ22によって前方から覆われ、第1の配線部19と第2の配線部20に接続されている(図2及び図4参照)。光拡散レンズ22は反射シート11の挿通孔11aに挿通され、一部が反射シート11から前方に突出されている。
【0053】
光源用基板13にはサポートピン23、23、・・・が取り付けられている(図2参照)。サポートピン23は、例えば、ポリカーボネート等の透明な樹脂材料によって形成されている。サポートピン23は光源用基板13における第1の配線部19、19、・・・と第2の配線部20、20、・・・が形成されていない部分に取り付けられ、光源用基板13から前方に突出されている。サポートピン23は反射シート11の挿通孔11aに挿通され、先端が拡散板10の後面に接触可能とされ、拡散板10の変形(撓み)を抑制して拡散板10を保持する機能を有している。
【0054】
基板側コネクター15、15、・・・はそれぞれ光源用基板13、13、・・・の長手方向における一端寄りの部分に取り付けられている(図5参照)。基板側コネクター15は前後に貫通され横長の略角筒状に形成された本体24と本体24に取り付けられた電極25、25、・・・とを有している。本体24の内部空間は結合穴24aとして形成され、電極25、25、・・・は本体24の内周面における上下両面に左右に等間隔に並んで取り付けられている。
【0055】
基板側コネクター15は本体24が光源用基板13に取り付けられ、電極25、25、・・・の一端部が、例えば、半田付け等によってそれぞれ第1の配線部19、19、・・・に接続されている。電極25の他端部は弾性変形可能な板バネ部25aとして設けられ、先端部が本体24から前方に突出されている。
【0056】
尚、一つの光源用基板13にはプラス極用の第1の配線部19、19、・・・とマイナス極用の第1の配線部19、19、・・・とが、例えば、上下両端部に5本ずつ形成され、第1の配線部19、19、・・・は合計で10本が形成されている。電極25、25、・・・は一つの光源用基板13に形成された第1の配線部19、19、・・・以上の数が設けられており、一つの光源用基板13においては、第1の配線部19、19、・・・にそれぞれ一つずつの電極25、25、・・・が接続されている。従って、基板側コネクター15は、一つの光源用基板13に対して、第1の配線部19、19、・・・に接続された電極25、25、・・・と第1の配線部19、19、・・・に接続されていない電極25、25、・・・とが存在する。
【0057】
また、第2の配線部20、20、・・・は一つの光源用基板13に、例えば、左右に離隔して5本が形成されている。第2の配線部20によって隣り合う二つずつの発光素子14、14が直列に接続されている。
【0058】
フレキシブルフラットケーブル16はケーブル側コネクター17、17、・・・と基板側コネクター15、15、・・・を介して複数の光源用基板13、13、・・・に接続されている。一つのフレキシブルフラットケーブル16は一組Gの六つの光源用基板13、13、・・・に接続されている(図3参照)。従って、照明装置50には、例えば、四組に対して四つのフレキシブルフラットケーブル16、16、・・・が設けられ、この四つのフレキシブルフラットケーブル16、16がバックシャーシ4の左右方向における中央部に対応する位置において上下左右に並んで配置されている。
【0059】
フレキシブルフラットケーブル16はシート状に形成され、平板状の絶縁体26と絶縁体26の厚み方向に直交する幅方向に並ぶ複数の導体部27、27、・・・とを有する多芯構造にされている(図6参照)。絶縁体26は樹脂材料によって形成され、2枚のシート状の樹脂基材が導体部27、27、・・・を挟んで圧着されることにより構成されている。フレキシブルフラットケーブル16はバックシャーシ4のケーブル挿通孔を挿通され長手方向における一端部がバックシャーシ4の後面に取り付けられた制御基板5に接続されている。
【0060】
絶縁体26には厚み方向に開口された接続穴26a、26a、・・・が形成され、接続穴26a、26a、・・・によって導体部27、27、・・・のうち一部の導体部27、27、・・・が露出されている(図6及び図7参照)。
【0061】
ケーブル側コネクター17、17、・・・はフレキシブルフラットケーブル16に取り付けられ、フレキシブルフラットケーブル16の長手方向において等間隔に位置されている(図5参照)。ケーブル側コネクター17は横長の形状に形成されたベース体28とベース体28に取り付けられた接続端子29、29、・・・とを有している。ベース体28は外形状が基板側コネクター15における本体24の外形状より一回り小さくされている。接続端子29、29、・・・はベース体28の外周面における上下両面に左右に等間隔に並んで取り付けられている。
【0062】
ケーブル側コネクター17はベース体28がフレキシブルフラットケーブル16に取り付けられている。接続端子29は前端部が弾性変形可能な接続バネ部29aとして設けられ、接続バネ部29aの先端部がベース体28から前方に突出されている。ケーブル側コネクター17がフレキシブルフラットケーブル16に取り付けられた状態においては、接続端子29、29、・・・の接続バネ部29a、29a・・・が絶縁体26に押し付けられ又は接続穴26a、26a、・・・に挿入される(図8参照)。従って、接続穴26a、26a、・・・に挿入された接続バネ部29a、29a・・・がそれぞれ導体部27、27、・・・に押し付けられて接続される。
【0063】
尚、ケーブル側コネクター17の接続端子29、29、・・・は基板側コネクター15の電極25、25、・・・に接続されるが、電極25、25、・・・のうち光源用基板13の第1の配線部19、19、・・・に接続されている電極25、25、・・・に接続される接続端子29、29、・・・のみがフレキシブルフラットケーブル16の導体部27、27、・・・に接続されている。従って、フレキシブルフラットケーブル16には、第1の配線部19、19、・・・に接続されている電極25、25、・・・に接続される接続端子29、29、・・・が押し付けられる部分にのみ、接続穴26a、26a、・・・が形成されている。
【0064】
ケーブル側コネクター17はベース体28が結合穴24aに挿入されることにより基板側コネクター15に結合される。基板側コネクター15とケーブル側コネクター17には、例えば、それぞれ弾性変形可能な図示しない係合部が設けられており、ベース体28が結合穴24aに挿入された状態において係合部同士が係合されることにより、基板側コネクター15とケーブル側コネクター17の結合状態が保持される。
【0065】
ケーブル側コネクター17が基板側コネクター15に結合された状態においては、基板側コネクター15の電極25、25、・・・とケーブル側コネクター17の接続端子29、29、・・・とが接続される。このとき接続端子29の一部が板バネ部25aに押し付けられることにより板バネ部25aが弾性変形され、板バネ部25aは弾性変形された状態で接続端子29に接続され、電極25と接続端子29の安定した接続状態が確保される。
【0066】
<照明装置における電気的な接続状態>
次に、照明装置50における電気的な接続状態の第1の例について説明する(図9乃至図14参照)。尚、電気的な接続状態の第1の例において、左右方向は正面視で説明する。また、図9乃至図13に梨子地又は黒塗りで示す部分は、電気的な接続が行われている部分を示す。
【0067】
照明装置50においては、上記したように、例えば、上下に離隔して位置された六つの光源用基板13、13、・・・を一組Gとして、一組Gの光源用基板13、13、・・・が上下左右に四組並んで配置されている。一組Gについて、例えば、上側から順に光源用基板13A、13B、13C、13D、13E、13Fとすると、光源用基板13A、13B、13C、13D、13E、13Fにはそれぞれ、例えば、10個ずつの発光素子14、14、・・・が左右に等間隔に離隔して配置されている。
【0068】
尚、一組Gの光源用基板13、13、・・・にはそれぞれ基板側コネクター15、15、・・・とケーブル側コネクター17、17、・・・を介して一つのフレキシブルフラットケーブル16が接続され、各組G、G、・・・の光源用基板13、13、・・・と基板側コネクター15、15、・・・とケーブル側コネクター17、17、・・・とフレキシブルフラットケーブル16の構成及び接続状態は同様にされているため、以下には、一組Gの光源用基板13、13、・・・に関する接続状態を例として説明する。
【0069】
一つの光源用基板13において隣り合う二つずつの発光素子14、14は、基板側コネクター15及びケーブル側コネクター17を介さずに第2の配線部20によって直列に接続されている。
【0070】
即ち、光源用基板13Aに配置された10個の発光素子14、14、・・・を左側から順に発光素子14A1、14A2、14A3、・・・、14A10とすると、発光素子14A1と発光素子14A2が第2の配線部20によって直列に接続され、発光素子14A3と発光素子14A4が第2の配線部20によって直列に接続され、発光素子14A5と発光素子14A6が第2の配線部20によって直列に接続され、発光素子14A7と発光素子14A8が第2の配線部20によって直列に接続され、発光素子14A9と発光素子14A10が第2の配線部20によって直列に接続されている。
【0071】
同様に、光源用基板13Bに配置された10個の発光素子14、14、・・・を左側から順に発光素子14B1、14B2、14B3、・・・、14B10とすると、発光素子14B1と発光素子14B2が第2の配線部20によって直列に接続され、発光素子14B3と発光素子14B4が第2の配線部20によって直列に接続され、発光素子14B5と発光素子14B6が第2の配線部20によって直列に接続され、発光素子14B7と発光素子14B8が第2の配線部20によって直列に接続され、発光素子14B9と発光素子14B10が第2の配線部20によって直列に接続されている。
【0072】
以下、光源用基板13C乃至光源用基板13Fに配置された発光素子14、14、・・・においても、同様に、隣り合う二つずつの発光素子14、14が基板側コネクター15及びケーブル側コネクター17を介さずに第2の配線部20によって直列に接続されている。
【0073】
光源用基板13Aに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部21、21、・・・をそれぞれ接続部21A1、21A2、・・・、21A10とすると、接続部21A1、21A2、・・・、21A10をそれぞれ有する第1の配線部19、19、・・・はそれぞれ発光素子14A1、14A2、・・・、14A10に接続されている。
【0074】
光源用基板13Aには、例えば、上端部において左側から順に接続部21A8、21A6、21A4、21A2、21A10が並び、下端部において左側から順に接続部21A7、21A5、21A3、21A1、21A9が並んだ状態にされている。
【0075】
同様に、光源用基板13Bに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部21、21、・・・を接続部21B1、21B2、・・・、21B10とすると、接続部21B1、21B2、・・・、21B10をそれぞれ有する第1の配線部19、19、・・・はそれぞれ発光素子14B1、14B2、・・・、14B10に接続されている。光源用基板13Bには、例えば、上端部において左側から順に接続部21B8、21B6、21B4、21B2、21B10が並び、下端部において左側から順に接続部21B7、21B5、21B3、21B1、21B9が並んだ状態にされている。
【0076】
以下、光源用基板13C乃至光源用基板13Fに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部21、21、・・・においても、同様の順で並んだ状態にされている。
【0077】
基板側コネクター15は電極25、25、・・・が上下両側において同数ずつ左右に並んで設けられ、接続部21、21、・・・に応じて、例えば、七つずつが設けられている。従って、電極25、25、・・・は、例えば、上側に35個が左右に並び、下側に35個が左右に並んで設けられている。
【0078】
同様に、ケーブル側コネクター17も接続端子29、29、・・・が上下両側において、例えば、上側に35個が左右に並び、下側に35個が左右に並んで設けられている。
【0079】
フレキシブルフラットケーブル16は導体部27、27、・・・の数が基板側コネクター15における電極25、25、・・・の数の半数以上にされている。導体部27、27、・・・を左側から順に導体部27-1、27-2、27-3、・・・とする。
【0080】
以上の構成において、照明装置50における電気的な接続状態の第1の例として、主に、図11乃至図13に示す照明装置50の一部を参照して具体的に説明する。
【0081】
尚、図11は、光源用基板13Aと光源用基板13Bの発光素子14A9、14A10、14B9、14B10を含む部分の概念図であり、図12は、光源用基板13Cと光源用基板13Dの発光素子14C9、14C10、14D9、14D10を含む部分の概念図であり、図13は、光源用基板13Eと光源用基板13Fの発光素子14E9、14E10、14F9、14F10を含む部分の概念図である。
【0082】
光源用基板13に形成された第1の配線部19は基板側コネクター15の電極25とケーブル側コネクター17の接続端子29を介してフレキシブルフラットケーブル16の導体部27に電気的に接続されている。尚、第1の配線部19の一つの接続部21はそれぞれ七つの電極25、25、・・・に接続され、これらの七つの電極25、25、・・・はそれぞれ接続端子29、29、・・・に接続されているが、七つの電極25、25、・・・にそれぞれ接続されている接続端子29、29、・・・のうち、一つの接続端子29のみが接続穴26aを介して一つの導体部27に接続されている。従って、一つの第1の配線部19の接続部21は基板側コネクター15の電極25とケーブル側コネクター17の接続端子29を介して一つの導体部27に電気的に接続されている。
【0083】
光源用基板13Aの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、図11に示すように、例えば、接続部21A8が導体部27-2に、接続部21A6が導体部27-9に、接続部21A4が導体部27-17に、接続部21A2が導体部27-24に、接続部21A10が導体部27-31に電気的に接続されている。また、光源用基板13Aの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21A7が導体部27-1に、接続部21A5が導体部27-8に、接続部21A3が導体部27-16に、接続部21A1が導体部27-23に、接続部21A9が導体部27-30に電気的に接続されている。
【0084】
光源用基板13Bの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21B8が導体部27-3に、接続部21B6が導体部27-10に、接続部21B4が導体部27-18に、接続部21B2が導体部27-25に、接続部21B10が導体部27-32に電気的に接続されている。また、光源用基板13Bの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21B7が導体部27-2に、接続部21B5が導体部27-9に、接続部21B3が導体部27-17に、接続部21B1が導体部27-24に、接続部21B9が導体部27-31に電気的に接続されている。
【0085】
このように第1の例においては、接続部21A8と接続部21B7がともに導体部27-2に電気的に接続され、接続部21A6と接続部21B5がともに導体部27-9に電気的に接続され、接続部21A4と接続部21B3がともに導体部27-17に電気的に接続され、接続部21A2と接続部21B1がともに導体部27-24に電気的に接続され、接続部21A10と接続部21B9がともに導体部27-31に電気的に接続されている。
【0086】
従って、発光素子14A8と発光素子14B7は導体部27-2を介して直列に接続され、発光素子14A6と発光素子14B5は導体部27-9を介して直列に接続され、発光素子14A4と発光素子14B3は導体部27-17を介して直列に接続され、発光素子14A2と発光素子14B1は導体部27-24を介して直列に接続され、発光素子14A10と発光素子14B9は導体部27-31を介して直列に接続されている。
【0087】
また、上記したように、照明装置50においては、第2の配線部20によって隣り合う二つずつの発光素子14、14が直列に接続されているため、四つずつの発光素子14、14、・・・がそれぞれ直列に接続されている。即ち、発光素子14A1と発光素子14A2と発光素子14B1と発光素子14B2は直列に接続され、発光素子14A3と発光素子14A4と発光素子14B3と発光素子14B4は直列に接続され、発光素子14A5と発光素子14A6と発光素子14B5と発光素子14B6は直列に接続され、発光素子14A7と発光素子14A8と発光素子14B7と発光素子14B8は直列に接続され、発光素子14A9と発光素子14A10と発光素子14B9と発光素子14B10は直列に接続されている。
【0088】
光源用基板13Cの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、図12に示すように、例えば、接続部21C8が導体部27-4に、接続部21C6が導体部27-11に、接続部21C4が導体部27-19に、接続部21C2が導体部27-26に、接続部21C10が導体部27-33に電気的に接続されている。また、光源用基板13Cの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21C7が導体部27-1に、接続部21C5が導体部27-8に、接続部21C3が導体部27-16に、接続部21C1が導体部27-23に、接続部21C9が導体部27-30に電気的に接続されている。
【0089】
光源用基板13Dの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21D8が導体部27-5に、接続部21D6が導体部27-12に、接続部21D4が導体部27-20に、接続部21D2が導体部27-27に、接続部21D10が導体部27-34に電気的に接続されている。また、光源用基板13Dの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21D7が導体部27-4に、接続部21D5が導体部27-11に、接続部21D3が導体部27-19に、接続部21D1が導体部27-26に、接続部21D9が導体部27-33に電気的に接続されている。
【0090】
従って、光源用基板13Cと光源用基板13Dにそれぞれ配置された発光素子14、14、・・・において、発光素子14C1と発光素子14C2と発光素子14D1と発光素子14D2は直列に接続され、発光素子14C3と発光素子14C4と発光素子14D3と発光素子14D4は直列に接続され、発光素子14C5と発光素子14C6と発光素子14D5と発光素子14D6は直列に接続され、発光素子14C7と発光素子14C8と発光素子14D7と発光素子14D8は直列に接続され、発光素子14C9と発光素子14C10と発光素子14D9と発光素子14D10は直列に接続されている。
【0091】
光源用基板13Eの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、図13に示すように、例えば、接続部21E8が導体部27-6に、接続部21E6が導体部27-13に、接続部21E4が導体部27-21に、接続部21E2が導体部27-28に、接続部21E10が導体部27-35に電気的に接続されている。また、光源用基板13Eの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21E7が導体部27-1に、接続部21E5が導体部27-8に、接続部21E3が導体部27-16に、接続部21E1が導体部27-23に、接続部21E9が導体部27-30に電気的に接続されている。
【0092】
光源用基板13Fの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21F8が導体部27-7に、接続部21F6が導体部27-14に、接続部21F4が導体部27-22に、接続部21F2が導体部27-29に、接続部21F10が導体部27-36に電気的に接続されている。また、光源用基板13Fの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21F7が導体部27-6に、接続部21F5が導体部27-13に、接続部21F3が導体部27-21に、接続部21F1が導体部27-28に、接続部21F9が導体部27-35に電気的に接続されている。
【0093】
従って、光源用基板13Eと光源用基板13Fにそれぞれ配置された発光素子14、14、・・・において、発光素子14E1と発光素子14E2と発光素子14F1と発光素子14F2は直列に接続され、発光素子14E3と発光素子14E4と発光素子14F3と発光素子14F4は直列に接続され、発光素子14E5と発光素子14E6と発光素子14F5と発光素子14F6は直列に接続され、発光素子14E7と発光素子14E8と発光素子14F7と発光素子14F8は直列に接続され、発光素子14E9と発光素子14E10と発光素子14F9と発光素子14F10は直列に接続されている。
【0094】
上記のように第1の例においては、異なる光源用基板13、13にそれぞれ配置された二つずつの発光素子14、14、・・・が基板側コネクター15とケーブル側コネクター17とフレキシブルフラットケーブル16を介して直列に接続されている。
【0095】
従って、異なる光源用基板13、13にそれぞれ配置された発光素子14、14、・・・が同時に点消灯されるため、光源用基板13、13、・・・にそれぞれ配置された発光素子14、14、・・・に対する制御の自由度の向上を図ることができる。
【0096】
また、上下左右で隣り合う四つずつの発光素子14、14、・・・がそれぞれ直列に接続されているため、これらの四つの発光素子14、14、・・・の位置が1ピクセルの形状に近付いた位置関係になる。
【0097】
従って、画面を区画分けして発光素子の光量を区画毎に制御して各区画に表示される画像の明るさに合わせて発光素子の光量を調整する技術である所謂ローカルディミング(Local Dimming)を行う際に、特に、有用であり、画面に表示される画像のコントラストを大幅に向上させることができると共に照明装置50における消費電力の低減を図ることができる。
【0098】
尚、上記した第1の例においては、上下左右で隣り合う四つの発光素子14、14、・・・がそれぞれ直列に接続される例を示したが、直列に接続される発光素子14の数は四つに限らず任意であり、また、直列に接続される発光素子14、14、・・・は何れの位置に配置された発光素子14、14、・・・であってもよい。また、表示装置1においては、発光素子14、14、・・・が直列に接続されておらず、全ての発光素子14、14、・・・が各別に点消灯される構成にされていてもよい。
【0099】
また、第1の例においては、ケーブル側コネクター17に複数の接続端子29、29、・・・が設けられ、フレキシブルフラットケーブル16の絶縁体26に一部の導体部27、27、・・・を露出させる接続穴26a、26a、・・・が形成され、接続端子29、29、・・・が接続穴26a、26a、・・・に挿入されることにより導体部27、27、・・・に接続される。
【0100】
従って、接続端子29が接続穴26aに挿入されることにより導体部27に接続されて複数のうちの一部の導体部27が第1の配線部19に電気的に接続されるため、導体部27と第1の配線部19の接続及び導体部27と第1の配線部19の絶縁を容易に行うことができる。
【0101】
さらに、フレキシブルフラットケーブル16の絶縁体26に接続穴26aを形成して導体部27と第1の配線部19の接続及び絶縁を行うことにより、光源用基板13、13、・・・の配線パターン18、18、・・・を各光源用基板13、13、・・・毎に変更する必要がない。従って、同一の光源用基板13、13、・・・を用いて第1の配線部19、19、・・・と導体部27、27、・・・を接続することが可能になり、照明装置50の製造コストの低減を図ることができる。
【0102】
尚、上記には、フレキシブルフラットケーブル16に接続穴26aを形成して導体部27と第1の配線部19の接続及び絶縁を行う例を示したが、例えば、基板側コネクター15に第1の配線部19、19、・・・と接続される位置にのみ電極25、25、・・・を設け、一部の電極25、25、・・・に接続端子29、29、・・・が接続される構成にすることも可能である(図14参照)。
【0103】
このようにケーブル側コネクター17に複数の導体部27、27、・・・にそれぞれ接続される接続端子29、29、・・・が設けられ、基板側コネクター15に一部の電極25、25、・・・に接続される接続端子29、29、・・・が設けられることにより、接続端子29、29、・・・が電極25、25、・・・に接続されて導体部27、27、・・・のうちの一部が第1の配線部19、19、・・・に電気的に接続される。
【0104】
従って、接続端子29に対する電極25の有無により導体部27と第1の配線部19の接続及び導体部27と第1の配線部19の絶縁が行われるため、同一の配線パターン18、18、・・・を有する複数の光源用基板13、13、・・・を用いることが可能になり、照明装置50の製造コストの低減を図ることができる。
【0105】
また、逆に、ケーブル側コネクター17に第1の配線部19、19、・・・と接続されている電極25、25、・・・とのみ接続される位置に接続端子29、29、・・・を設け、一部の電極25、25、・・・に接続端子29、29、・・・が接続される構成にすることも可能である。
【0106】
<電気的な接続状態における第2の例>
次に、照明装置50における電気的な接続状態における第2の例について説明する(図15乃至図19参照)。
【0107】
尚、以下に示す電気的な接続状態における第2の例は、上記した電気的な接続状態における第1の例と比較して、ケーブル側コネクター17の接続端子29、29、・・・の全てが接続穴26a、26a、・・・を介してフレキシブルフラットケーブル16の導体部27、27、・・・に接続されており、光源用基板13、13、・・・毎に配線パターン18、18、・・・が異なることのみが相違する。従って、第2の例については、主に、第1の例と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については第1の例における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略又は簡略する。
【0108】
尚、電気的な接続状態の第2の例において、左右方向は正面視で説明する。また、図15乃至図19に梨子地又は黒塗りで示す部分は、電気的な接続が行われている部分を示す。また、図15乃至図19に梨子地で示す部分は、電気的な接続が行われている部分を示す。
【0109】
光源用基板13Aに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部21、21、・・・をそれぞれ接続部21A1、21A2、・・・、21A10とすると、接続部21A1、21A2、・・・、21A10をそれぞれ有する第1の配線部19、19、・・・はそれぞれ発光素子14A1、14A2、・・・、14A10に接続されている。
【0110】
尚、接続部21A1、21A3、21A5、21A7、21A9は共通化されている。
【0111】
光源用基板13Aには、例えば、上端部において左側から順に接続部21A8、21A6、21A4、21A2、21A10が並び、下端部において接続部21A1、21A3、21A5、21A7、21A9が共通化されている。
【0112】
同様に、光源用基板13Bに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部21、21、・・・を接続部21B1、21B2、・・・、21B10とすると、接続部21B1、21B2、・・・、21B10をそれぞれ有する第1の配線部19、19、・・・はそれぞれ発光素子14B1、14B2、・・・、14B10に接続されている。光源用基板13には、例えば、上端部において左側から順に接続部21B8、21B6、21B4、21B2、21B10が並び、下端部において左側から順に接続部21B7、21B5、21B3、21B1、21B9が並んだ状態にされている。
【0113】
以下、光源用基板13Cと光源用基板13Dに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部においても、それぞれ光源用基板13Aと光源用基板13Bに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部と同様の構成にされている。また、光源用基板13Eと光源用基板13Fに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部においても、それぞれ光源用基板13Aと光源用基板13Bに形成された第1の配線部19、19、・・・の接続部と同様の構成にされている。
【0114】
基板側コネクター15は電極25、25、・・・が上下両側において同数ずつ左右に並んで設けられ、例えば、上側に34個が左右に並び、下側に34個が左右に並んで設けられている。
【0115】
同様に、ケーブル側コネクター17も接続端子29、29、・・・が上下両側において、例えば、上側に34個が左右に並び、下側に34個が左右に並んで設けられている。
【0116】
以上の構成において、照明装置50における電気的な接続状態の第2の例として、主に、図17乃至図19に示す照明装置50の一部を参照して具体的に説明する。
【0117】
尚、図17は、光源用基板13Aと光源用基板13Bの発光素子14A9、14A10、14B9、14B10を含む部分の概念図であり、図18は、光源用基板13Cと光源用基板13Dの発光素子14C9、14C10、14D9、14D10を含む部分の概念図であり、図19は、光源用基板13Eと光源用基板13Fの発光素子14E9、14E10、14F9、14F10を含む部分の概念図である。
【0118】
光源用基板13に形成された第1の配線部19は基板側コネクター15の電極25とケーブル側コネクター17の接続端子29を介してフレキシブルフラットケーブル16の導体部27に電気的に接続されている。
【0119】
光源用基板13Aの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、図17に示すように、例えば、接続部21A8が導体部27-1に、接続部21A6が導体部27-2に、接続部21A4が導体部27-3に、接続部21A2が導体部27-4に、接続部21A10が導体部27-5に電気的に接続されている。また、光源用基板13Aの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、共通化された接続部21A1、21A3、21A5、21A7、21A9が導体部27-32、27-33、27-34に電気的に接続されている。
【0120】
光源用基板13Bの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21B8が導体部27-6に、接続部21B6が導体部27-7に、接続部21B4が導体部27-8に、接続部21B2が導体部27-9に、接続部21B10が導体部27-10に電気的に接続されている。また、光源用基板13Bの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21B7が導体部27-1に、接続部21B5が導体部27-2に、接続部21B3が導体部27-3に、接続部21B1が導体部27-4に、接続部21B9が導体部27-5に電気的に接続されている。
【0121】
このように第2の例においては、接続部21A8と接続部21B7がともに導体部27-1に電気的に接続され、接続部21A6と接続部21B5がともに導体部27-2に電気的に接続され、接続部21A4と接続部21B3がともに導体部27-3に電気的に接続され、接続部21A2と接続部21B1がともに導体部27-4に電気的に接続され、接続部21A10と接続部21B9がともに導体部27-5に電気的に接続されている。
【0122】
従って、発光素子14A8と発光素子14B7は導体部27-1を介して直列に接続され、発光素子14A6と発光素子14B5は導体部27-2を介して直列に接続され、発光素子14A4と発光素子14B3は導体部27-3を介して直列に接続され、発光素子14A2と発光素子14B1は導体部27-4を介して直列に接続され、発光素子14A10と発光素子14B9は導体部27-5を介して直列に接続されている。
【0123】
また、照明装置50においては、第2の配線部20によって隣り合う二つずつの発光素子14、14が直列に接続されているため、四つずつの発光素子14、14、・・・がそれぞれ直列に接続されている。即ち、発光素子14A1と発光素子14A2と発光素子14B1と発光素子14B2は直列に接続され、発光素子14A3と発光素子14A4と発光素子14B3と発光素子14B4は直列に接続され、発光素子14A5と発光素子14A6と発光素子14B5と発光素子14B6は直列に接続され、発光素子14A7と発光素子14A8と発光素子14B7と発光素子14B8は直列に接続され、発光素子14A9と発光素子14A10と発光素子14B9と発光素子14B10は直列に接続されている。
【0124】
光源用基板13Cの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、図18に示すように、例えば、接続部21C8が導体部27-11に、接続部21C6が導体部27-12に、接続部21C4が導体部27-13に、接続部21C2が導体部27-14に、接続部21C10が導体部27-15に電気的に接続されている。また、光源用基板13Cの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、共通化された接続部21C1、21C3、21C5、21C7、21C9が導体部27-32、27-33、27-34に電気的に接続されている。
【0125】
光源用基板13Dの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21D8が導体部27-16に、接続部21D6が導体部27-17に、接続部21D4が導体部27-18に、接続部21D2が導体部27-19に、接続部21D10が導体部27-20に電気的に接続されている。また、光源用基板13Dの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21D7が導体部27-11に、接続部21D5が導体部27-12に、接続部21D3が導体部27-13に、接続部21D1が導体部27-14に、接続部21D9が導体部27-15に電気的に接続されている。
【0126】
従って、光源用基板13Cと光源用基板13Dにそれぞれ配置された発光素子14、14、・・・において、発光素子14C1と発光素子14C2と発光素子14D1と発光素子14D2は直列に接続され、発光素子14C3と発光素子14C4と発光素子14D3と発光素子14D4は直列に接続され、発光素子14C5と発光素子14C6と発光素子14D5と発光素子14D6は直列に接続され、発光素子14C7と発光素子14C8と発光素子14D7と発光素子14D8は直列に接続され、発光素子14C9と発光素子14C10と発光素子14D9と発光素子14D10は直列に接続されている。
【0127】
光源用基板13Eの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、図19に示すように、例えば、接続部21E8が導体部27-21に、接続部21E6が導体部27-22、接続部21E4が導体部27-23に、接続部21E2が導体部27-24に、接続部21E10が導体部27-25に電気的に接続されている。また、光源用基板13Eの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、共通化された接続部21E1、21E3、21E5、21E7、21E9が導体部27-32、27-33、27-34に電気的に接続されている。
【0128】
光源用基板13Fの上端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21F8が導体部27-26に、接続部21F6が導体部27-27に、接続部21F4が導体部27-28に、接続部21F2が導体部27-29に、接続部21F10が導体部27-30に電気的に接続されている。また、光源用基板13Fの下端部に形成された第1の配線部19、19、・・・においては、例えば、接続部21F7が導体部27-21に、接続部21F5が導体部27-22に、接続部21F3が導体部27-23に、接続部21F1が導体部27-24に、接続部21F9が導体部27-25に電気的に接続されている。
【0129】
従って、光源用基板13Eと光源用基板13Fにそれぞれ配置された発光素子14、14、・・・において、発光素子14E1と発光素子14E2と発光素子14F1と発光素子14F2は直列に接続され、発光素子14E3と発光素子14E4と発光素子14F3と発光素子14F4は直列に接続され、発光素子14E5と発光素子14E6と発光素子14F5と発光素子14F6は直列に接続され、発光素子14E7と発光素子14E8と発光素子14F7と発光素子14F8は直列に接続され、発光素子14E9と発光素子14E10と発光素子14F9と発光素子14F10は直列に接続されている。
【0130】
このように第2の例においても、第1の例と同様に、異なる光源用基板13、13にそれぞれ配置された二つずつの発光素子14、14、・・・が基板側コネクター15とケーブル側コネクター17とフレキシブルフラットケーブル16を介して直列に接続されている。
【0131】
従って、異なる光源用基板13、13にそれぞれ配置された発光素子14、14、・・・が同時に点消灯されるため、光源用基板13、13、・・・にそれぞれ配置された発光素子14、14、・・・に対する制御の自由度の向上を図ることができる。
【0132】
また、上下左右で隣り合う四つずつの発光素子14、14、・・・がそれぞれ直列に接続されているため、これらの四つの発光素子14、14、・・・の位置が1ピクセルの形状に近付いた位置関係になる。
【0133】
従って、ローカルディミングを行う際に、特に、有用であり、画面に表示される画像のコントラストを大幅に向上させることができると共に照明装置50における消費電力の低減を図ることができる。
【0134】
尚、上記した第2の例においては、上下左右で隣り合う四つの発光素子14、14、・・・がそれぞれ直列に接続される例を示したが、直列に接続される発光素子14の数は四つに限らず任意であり、また、直列に接続される発光素子14、14、・・・は何れの位置に配置された発光素子14、14、・・・であってもよい。また、表示装置1においては、発光素子14、14、・・・が直列に接続されておらず、全ての発光素子14、14、・・・が各別に点消灯される構成にされていてもよい。
【0135】
また、第2の例においては、光源用基板13、13、・・・毎に配線パターン18、18、・・・が異なり、配線パターン18、18、・・・の異なる光源用基板13、13、・・・の第1の配線部19、19、・・・の少なくとも一つずつが異なる導体部27、27、・・・に接続される。
【0136】
従って、配線パターン18の相違により第1の配線部19が異なる導体部27に接続され、導体部27と第1の配線部19の接続及び導体部27と配線部の絶縁が行われるため、同一の構造にされた複数の基板側コネクター15、15、・・・とケーブル側コネクター17、17、・・・をそれぞれ用いることが可能になり、照明装置50の製造コストの低減を図ることができる。
【0137】
<まとめ>
以上に記載した通り、表示装置1及び照明装置50にあっては、光源用基板13の第1の配線部19、19、・・・に、光源用基板13、13、・・・毎に、複数の導体部27、27、・・・のうちの一部の導体部27、27、・・・がケーブル側コネクター17と基板側コネクター15を介して電気的に接続されている。
【0138】
従って、第1の配線部19、19、・・・には、光源用基板13、13、・・・毎に、制御基板5に接続されたフレキシブルフラットケーブル16における複数の導体部27、27、・・・のうちの一部の導体部27、27、・・・がケーブル側コネクター17と基板側コネクター15を介して電気的に接続されるため、複数の光源用基板13、13、・・・がフレキシブルフラットケーブル16を介して制御基板5に接続される。
【0139】
このように表示装置1及び照明装置50にあっては、光源用基板13、13、・・・と制御基板5の接続を屈曲性に富むフレキシブルフラットケーブル16によって行っているため、温度変化によって光源用基板13、13、・・・や制御基板5が膨張又は収縮して両者の間に位置ずれが生じた場合においても、フレキシブルフラットケーブル16によって位置ずれが十分に吸収され、光源用基板13、13、・・・から制御基板5までの各接続部分の良好な接続状態が確保される。
【0140】
また、光源用基板13、13、・・・毎に複数の導体部27、27、・・・のうちの一部の導体部27、27、・・・が第1の配線部19、19、・・・に接続されるため、必要なフレキシブルフラットケーブル16の数が少なくて済むと共にフレキシブルフラットケーブル16が薄型及び安価な接続手段であり、表示装置1及び照明装置50の小型化及び製造コストの低減に寄与する。
【0141】
これにより、表示装置1及び照明装置50において、製造コストの高騰を来すことなく光源用基板13、13、・・・と制御基板5の良好な接続状態を確保することができる。
【0142】
さらに、複数の光源用基板13、13、・・・がフレキシブルフラットケーブル16を介して制御基板5に接続されるため、発光素子14、14、・・・に対する点消灯制御を表示装置1及び照明装置50の小型化及び製造コストの低減を図った上で行うことができる。
【0143】
さらにまた、複数の光源用基板13、13、・・・が基板側コネクター15、15、・・・とケーブル側コネクター17、17、・・・を介してフレキシブルフラットケーブル16に接続されるため、部品点数の増大を来すことなく照明装置50の組立を容易に行うことができると共に光源用基板13、13、・・・間の電気的接続を容易に行うことができる。
【0144】
また、複数の光源用基板13、13、・・・が長手方向に直交する方向において離隔して配置され、複数の発光素子14、14、・・・が光源用基板13、13、・・・の長手方向に離隔して配置され、複数のケーブル側コネクター17、17、・・・が光源用基板13、13、・・・にそれぞれ取り付けられた基板側コネクター15、15、・・・に結合されている。
【0145】
従って、複数の光源用基板13、13、・・・とフレキシブルフラットケーブル16が直交する状態で配置されるため、複数の光源用基板13、13、・・・とフレキシブルフラットケーブル16の配置スペースに関する省スペース化を図ることができる。
【0146】
<フレキシブルフラットケーブルの別の形状>
以下に、フレキシブルフラットケーブル16とは別の形状の例であるフレキシブルフラットケーブル16Xについて説明する(図20参照)。
【0147】
フレキシブルフラットケーブル16Xはケーブル側コネクター17、17、・・・と基板側コネクター15、15、・・・を介して複数の光源用基板13、13、・・・に接続されている。
【0148】
フレキシブルフラットケーブル16Xはシート状に形成され、長手方向へ行くに従って左右の幅が変化する階段状に形成されている。フレキシブルフラットケーブル16Xは、接続される光源用基板13、13、・・・の数に応じて左右の幅が異なる幅相違部16a、16b、・・・、16fによって構成されている。
【0149】
幅相違部16a、16b、・・・、16fに形成された導体部27、27、・・・の数は左右の幅の大きさに応じて形成され、最も幅の狭い幅相違部16aに形成された導体部27、27、・・・の数が最も少なくされ、最も幅の広い幅相違部16fに形成された導体部27、27、・・・の数が最も多くされている。
【0150】
このようなフレキシブルフラットケーブル16Xは、幅相違部16a、16b、・・・、16fにおいて左右の幅が広くなるに従って光源用基板13の第1の配線部19、19、・・・に電気的に接続可能な導体部27、27、・・・の数が多くなる。
【0151】
照明装置50においては、上記したように、光源用基板13、13、・・・毎に電気的に接続される導体部27、27、・・・が一部相違するため、制御基板5から遠い位置に存在する光源用基板13に対応して位置される導体部27、27、・・・ほど少ない数でよい。例えば、上記した図19の例では、光源用基板13Eに対応して必要な導体部27は導体部27-21~25の5本と導体部27-32~34の3本の合計8本であり、光源用基板13Fに対応して必要な導体部27は導体部27-21~25の5本と導体部27-26~30の5本と制御基板5に繋がる部分の導体部27-32~34の3本の合計13本である。従って、この例では、制御基板5から遠い位置に存在する光源用基板13に対応して位置される導体部27、27、・・・の数は5本ずつ不要になる。
【0152】
フレキシブルフラットケーブル16Xは、このような構成に基づいて制御基板5から遠い位置に存在する光源用基板13、13、・・・に対応して位置される部分ほど導体部27、27、・・・の数が少なくされ、その分、左右の幅が小さくされ、制御基板5から最も遠い位置に存在する幅相違部16aに形成された導体部27、27、・・・の数が最も少なく、制御基板5に最も近い位置に存在する幅相違部16fに形成された導体部27、27、・・・の数が最も多くされている。
【0153】
従って、フレキシブルフラットケーブル16Xを用いることにより、光源用基板13、13、・・・に対する効率的な接続状態を確保することができると共にフレキシブルフラットケーブルの小型化を図ることができる。
【0154】
また、フレキシブルフラットケーブル16Xにおいても、一部の導体部27、27、・・・がそれぞれケーブル側コネクター17、17、・・・と電気的に接続されるため、それぞれのケーブル側コネクター17、17、・・・には電気的に接続される導体部27、27、・・・の数と同数だけの接続端子29、29、・・・が設けられてもよい。この場合に、図20に示すように、幅相違部16a、16b、・・・、16f毎にケーブル側コネクター17、17、・・・の左右方向における取付位置を変更することにより、幅相違部16a、16b、・・・、16f毎の導体部27、27、・・・との接続位置に拘わらず接続端子29、29、・・・を電気的に接続させることが可能になる。図20に、幅相違部16a、16b、・・・、16f毎の導体部27、27、・・・と接続端子29、29、・・・の接続位置の例を、接続位置29x、29x、・・・として示す。従って、この例では、ケーブル側コネクター17の接続位置29xにのみ接続端子29、29、・・・が設けられている。
【0155】
このようにフレキシブルフラットケーブル16Xを用いる場合には、幅相違部16a、16b、・・・、16f毎にケーブル側コネクター17、17、・・・の左右方向における取付位置を変更することにより、同一のケーブル側コネクター17、17、・・・を使用することが可能である。従って、導体部27、27、・・・との接続位置に応じて異なるケーブル側コネクター17、17、・・・を形成する必要がなく、照明装置50の製造コストの低減を図ることができる。
【0156】
尚、フレキシブルフラットケーブル16Xを用いる場合においても、全ての導体部27、27、・・・の数に対応した数の接続端子29、29、・・・が設けられたケーブル側コネクター17(図5参照)を使用することも可能である。この場合にも、同一のケーブル側コネクター17、17、・・・を使用することが可能である。
【0157】
尚、フレキシブルフラットケーブル16Xは、幅方向において湾曲した状態で使用することも可能であり、また、厚み方向において湾曲した状態で使用することも可能である。
【0158】
<その他>
次に、他の光源用基板の構造について説明する(図21乃至図25参照)。尚、以下に示す他の光源用基板の構造において参照する図には、説明を簡単にするために、光源用基板と発光素子を簡略化して示す。
【0159】
光源用基板30、30、・・・は長手方向が、例えば、上下方向にされた状態でバックシャーシ4に左右に離隔して取り付けられている(図21参照)。光源用基板30には発光素子31、31、・・・が上下に等間隔に離隔して配置されている。
【0160】
光源用基板30の内部には上下に延びる流体用空間30a、30a、・・・が左右に離隔して形成されている(図22参照)。流体用空間30aは光源用基板30の、例えば、上端寄りの位置から下端寄りの位置まで形成されている。
【0161】
流体用空間30a、30a、・・・にはそれぞれ作動液32、32、・・・が封入されている(図23参照)。作動液32は、温度が上昇して一定温度になると液体から気体に変化し、温度が下降して一定温度になると気体から液体に変化する性質を有する。作動液32は流体用空間30aの全体には封入されておらず、流体用空間30aの容積の一部に相当する量が封入されている。従って、作動液32は液体の状態において、重力によって流体用空間30aの下端側の部分に封入されている。
【0162】
発光素子31、31、・・・から光が出射されるときには、発光素子31、31、・・・や光源用基板30、30、・・・が発熱し、この発熱に伴い発光素子31、31、・・・と光源用基板30、30、・・・と作動液32、32、・・・の温度が上昇される。作動液32の温度が上昇されると、作動液32が液体から気体に変化されていき、気体に変化された作動液32が流体用空間30aにおいて上方へ向かって流動されていく。
【0163】
作動液32が流体用空間30aにおいて上方へ向かって流動されていくことにより、作動液32によって光源用基板30と発光素子31、31、・・・が冷却される。
【0164】
従って、発光素子31、31、・・・の温度上昇が抑制され、発光素子31、31、・・・の安定した駆動状態を確保することができる。
【0165】
また、発光素子31、31、・・・における熱が分散されるため、発光素子31、31、・・・の大電力での駆動を行うことが可能になり、発光素子31、31、・・・の駆動効率の向上及び長寿命化を図ることができると共に表示装置1及び照明装置50の低コストでの設計を行うことができる。
【0166】
さらに、光源用基板30の内部に発光素子31、31、・・・等を冷却するための冷却液として機能する作動液32、32、・・・が封入されるため、光源用基板30の外部に発光素子31、31、・・・等を冷却するための構造を設ける必要がなく、表示装置1及び照明装置50の製造コストの低減及び小型化を確保した上で発光素子31、31、・・・の駆動効率の向上及び長寿命化を図ることができる。
【0167】
尚、上記には、流体用空間30aが光源用基板30の上端寄りの位置から下端寄りの位置まで形成された例を示したが、例えば、流体用空間30a、30a、・・・が光源用基板30の上下方向において分離して形成されていてもよい(図24参照)。この場合に、一つの流体用空間30aは少なくとも一つの発光素子31に対応する位置に形成されていることが望ましい。
【0168】
このように流体用空間30a、30a、・・・が上下方向において分離して形成されていることにより、温度が上昇して気化された作動液32、32、・・・のそれぞれの流動長が短くなるため、発光素子31、31、・・・等の冷却を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0169】
また、光源用基板30、30、・・・が横長の状態でバックシャーシ4に取り付けられる場合に、上下に延びる流体用空間30a、30a、・・・が左右に離隔して形成されていてもよい(図25参照)。
【0170】
この場合にも、温度が上昇して気化された作動液32、32、・・・のそれぞれの流動長が短くなるため、発光素子31、31、・・・等の冷却を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0171】
尚、光源用基板30が横長の状態でバックシャーシ4に取り付けられ上下に延びる流体用空間30a、30a、・・・が左右に離隔して形成された構造は、上記した光源用基板30の構造に適用することも可能である。
【0172】
<本技術>
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
【0173】
(1)
複数の配線部によって構成された配線パターンをそれぞれ有する複数の光源用基板と、
前記光源用基板に配置され制御基板によって点消灯が制御される複数の発光素子と、
前記複数の光源用基板にそれぞれ取り付けられた基板側コネクターと、
平板状の絶縁体と前記絶縁体の厚み方向に直交する方向に並ぶ複数の導体部とを有する多芯構造にされ一端部が前記制御基板に接続されたフレキシブルフラットケーブルと、
前記フレキシブルフラットケーブルに取り付けられ前記基板側コネクターと結合される複数のケーブル側コネクターとを備え、
前記配線部には、前記複数の光源用基板毎に、前記複数の導体部のうちの一部の導体部が前記ケーブル側コネクターと前記基板側コネクターを介して電気的に接続された
照明装置。
【0174】
(2)
前記複数の光源用基板がそれぞれ長手方向を有する形状に形成され長手方向に直交する方向において離隔して配置され、
前記複数の発光素子が前記光源用基板の長手方向に離隔して配置され、
前記複数のケーブル側コネクターが前記複数の光源用基板にそれぞれ取り付けられた前記基板側コネクターに結合される
前記(1)に記載の照明装置。
【0175】
(3)
異なる前記光源用基板にそれぞれ配置された少なくとも二つの前記発光素子が前記基板側コネクターと前記ケーブル側コネクターと前記フレキシブルフラットケーブルを介して直列に接続された
前記(1)又は前記(2)に記載の照明装置。
【0176】
(4)
前記ケーブル側コネクターに複数の接続端子が設けられ、
前記絶縁体には前記複数の導体部のうち一部の前記導体部を露出させる接続穴が形成され、
前記複数の接続端子のうち一部の前記接続端子が前記接続穴に挿入されることにより前記導体部に接続される
前記(1)から前記(3)の何れかに記載の照明装置。
【0177】
(5)
前記ケーブル側コネクターには前記複数の導体部にそれぞれ接続される複数の接続端子が設けられ、
前記基板側コネクターには前記複数の接続端子のうち一部の接続端子に接続される少なくとも一つの電極が設けられた
前記(1)から前記(3)の何れかに記載の照明装置。
【0178】
(6)
前記複数の光源用基板の前記配線パターンが異なり、
前記配線パターンが異なる前記光源用基板の前記配線部の少なくとも一つずつがそれぞれ異なる導体部に接続される
前記(1)から前記(3)の何れかに記載の照明装置。
【0179】
(7)
前記フレキシブルフラットケーブルは長手方向へ行くに従って幅が変化する階段状に形成されると共に長手方向において前記制御基板に近付くに従って幅が広くなる複数の幅相違部を有し、
前記複数の幅相違部にそれぞれ前記ケーブル側コネクターが取り付けられ、
前記導体部の数が幅の広い前記幅相違部ほど多くされた
前記(1)から前記(6)の何れかに記載の照明装置。
【0180】
(8)
前記複数の幅相違部に同一の構成にされた前記ケーブル側コネクターがそれぞれ取り付けられた
前記(7)に記載の照明装置。
【0181】
(9)
表示面に画像が表示されるディスプレイと、
前記ディスプレイにおける前記表示面の反対の面側に配置されたバックシャーシと、
前記ディスプレイと前記バックシャーシの間に配置されバックライトとして機能する照明装置とを備え、
前記照明装置は、
複数の配線部によって構成された配線パターンをそれぞれ有する複数の光源用基板と、
前記光源用基板に配置され制御基板によって点消灯が制御される複数の発光素子と、
前記複数の光源用基板にそれぞれ取り付けられた基板側コネクターと、
平板状の絶縁体と前記絶縁体の厚み方向に直交する方向に並ぶ複数の導体部とを有する多芯構造にされ一端部が前記制御基板に接続されたフレキシブルフラットケーブルと、
前記フレキシブルフラットケーブルに取り付けられ前記基板側コネクターと結合される複数のケーブル側コネクターとを備え、
前記配線部には、前記複数の光源用基板毎に、前記複数の導体部のうちの一部の導体部が前記ケーブル側コネクターと前記基板側コネクターを介して電気的に接続された
表示装置。
【符号の説明】
【0182】
1…表示装置、4…バックシャーシ、5…制御基板、7…ディスプレイ、7a…表示面、13…光源用基板、14…発光素子、15…基板側コネクター、16…フレキシブルフラットケーブル、17…ケーブル側コネクター、18…配線パターン、19…第1の配線部、20…第2の配線部、25…電極、26…絶縁体、26a…接続穴、27…導体部、29…接続端子、50…照明装置
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