(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】移動可能なテレビ(ディスプレイ装置)及び移動可能なテレビ(ディスプレイ装置)の制御方法
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20241021BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20241021BHJP
G09G 5/373 20060101ALI20241021BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20241021BHJP
【FI】
G09G5/00 530T
G09G5/00 510Q
G09G5/00 550C
G09G5/00 550H
G09G5/00 550P
G09G5/00 550R
G09G5/00 555G
G09G5/37 310
G09G5/37 320
G09G5/373 100
H04N5/64 511F
(21)【出願番号】P 2023190467
(22)【出願日】2023-11-08
【審査請求日】2023-11-08
(31)【優先権主張番号】10-2023-0048626
(32)【優先日】2023-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0085831
(32)【優先日】2023-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユナム
(72)【発明者】
【氏名】カン,シナン
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-254350(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0332191(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0022558(US,A1)
【文献】特開2003-249984(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/00
1/16-1/18
G09F9/00
G09G3/00-3/08
3/12
3/16
3/19-3/26
3/30
3/34
3/38-5/42
H04M1/02-1/23
H04N5/64-5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動可能なディスプレイ装置であって、
ディスプレイ;及び
制御部;を備えてなり、
前記制御部は、
前記ディスプレイの少なくとも2つの回転状態に対応する第1映像
の格納経路及び第2映像の格納経路を格納し、
前記第1映像の再生中に、
前記ディスプレイの回転状態が変更される時点の映像再生時点を格納し、
再生中の前記第1映像の再生を中止し、
検出された回転状態に対応する前記第2映像の格納経路を用いて、前記第2映像を前記格納された映像再生時点に基づいて決定された再生開始時点で再生するように制御
し、
前記第2映像は、前記第1映像と同一の再生時間長さを有し、
前記第1映像及び前記第2映像はそれぞれ、前記第1映像の格納経路及び前記第2映像の格納経路によって示された格納部に予め格納される、移動可能なディスプレイ装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記ディスプレイに前記第1映像の再生が中止された時点から前記第2映像が再生される時点までの映像転換区間の間、オーディオ出力部が前記第1映像又は前記第2映像の音声信号を出力し続けるように制御する、請求項1に記載の移動可能なディスプレイ装置。
【請求項3】
前記再生開始時点は、前記格納された映像再生時点に前記映像転換区間の長さが加算されて決定される、請求項2に記載の移動可能なディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第2映像は前記第1映像の一部を拡大して取得され
る、請求項1に記載の移動可能なディスプレイ装置。
【請求項5】
前記少なくとも2つの回転状態は、前記ディスプレイが横型で載置された状態と縦型で載置された状態を含む、請求項1に記載の移動可能なディスプレイ装置。
【請求項6】
前記映像転換区間は、前記ディスプレイが所定の第1角度以上回転すると開始され、前記ディスプレイが所定の第2角度以上回転すると終了される、請求項2に記載の移動可能なディスプレイ装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第1映像又は前記第2映像の再生中に、新しい映像
コンテンツが選択されたか否かを検出し、
前記新しい映像
コンテンツの選択に対応して、検出された回転状態及び前記新しい映像
コンテンツの為の映像の格納経路を用いて、前記新しい映像
コンテンツの映像を再生する、請求項1に記載の移動可能なディスプレイ装置。
【請求項8】
移動可能なディスプレイ装置の制御方法であって、
前記ディスプレイ装置は、前記ディスプレイの少なくとも2つの回転状態に対応する第1映像
の格納経路及び第2映像の格納経路を格納するステップ;
前記第1映像の再生中に、前記ディスプレイの回転状態の変更を検出するステップ;
前記ディスプレイの回転状態が変更される時点の映像再生時点を格納し、再生中の前記第1映像の再生を中止するステップ;及び
検出された回転状態に対応する前記第2映像の格納経路を用いて、前記第2映像を前記格納された映像再生時点に基づいて決定された再生開始時点で再生するように制御するステップ;を含んでな
り、
前記第2映像は、前記第1映像と同一の再生時間長さを有し、
前記第1映像及び前記第2映像はそれぞれ、前記第1映像の格納経路及び前記第2映像の格納経路によって示された格納部に予め格納される、制御方法。
【請求項9】
前記ディスプレイに前記第1映像の再生が中止された時点から前記第2映像が再生される時点までの映像転換区間の間、オーディオ出力部が前記第1映像又は前記第2映像の音声信号を出力し続けるように制御するステップ;を含む、請求項8に記載の制御方法。
【請求項10】
前記再生開始時点は、前記格納された映像再生時点に前記映像転換区間の長さが加算されて決定される、請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
前記第2映像は前記第1映像の一部を拡大して取得され
る、請求項8に記載の制御方法。
【請求項12】
前記少なくとも2つの回転状態は、前記ディスプレイが横型で載置された状態と縦型で載置された状態を含む、請求項8に記載の制御方法。
【請求項13】
前記映像転換区間は、前記ディスプレイが所定の第1角度以上回転すると開始され、前記ディスプレイが所定の第2角度以上回転すると終了される、請求項9に記載の制御方法。
【請求項14】
前記第1映像又は前記第2映像の再生中に、新しい映像
コンテンツが選択されたか否かを検出するステップ;及び
前記新しい映像
コンテンツの選択に対応して、検出された回転状態及び前記新しい映像
コンテンツの為の映像の格納経路を用いて、前記新しい映像
コンテンツの映像を再生するステップ;を含む、請求項8に記載の制御方法。
【請求項15】
コンピューター読み取り可能な媒体であって、
請求項8~請求項14の何れか一項に記載の制御方法を実行する為のコンピュータープログラムを格納する、コンピューター読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動可能なテレビ(ディスプレイ装置)及び移動可能なテレビ(ディスプレイ装置)の制御方法に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2023-0048626号(出願日:2023年4月13日/DAS code:BA91)及び韓国特許出願第10-2023-0085831号(出願日:2023年7月3日/DAS code:A243)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0003】
最近、携帯電話及びテレビなどのマルチメディア装置において、新しいフォームファクタ(Form-factor)について論議されている。フォームファクタとは、製品の構造化された形態を意味する。
【0004】
ディスプレイ産業において、フォームファクタ革新の重要性が高まっている背景は、消費者の移動性増大、機器間の融合及びスマート化の急進展などにより、過去の特定の使用環境に合わせた典型的なフォームファクタから脱し、使用環境の条件に関係なく自由で便利に使用できるフォームファクタへのユーザニーズが強まっていることである。
【0005】
例えば、テレビは横型のものであるという固定観念を破り、縦型テレビが拡大されている。縦型テレビは、モバイルでコンテンツを楽しむことに慣れているMZ世代の特性を反映して、スクリーン方向の転換ができるように制作した製品である。SNSやショッピングサイトのイメージを簡便に見ることができ、動画視聴と同時にコメントも一緒に読むことができるので便利である。特に、縦型テレビはスマートフォンと近距離無線通信(NFC)基盤のミラーリング機能で連動したとき、その良さがさらに光を放つ。一般テレビや映画を視聴するときには、横型に切り替えることができる。
【0006】
他の例として、ローラブル(rollable)テレビとフォルダブル(foldable)スマートフォンはいずれも「フレキシブル(flexible)ディスプレイ」を使用するということから類似している。フレキシブルディスプレイとは、文字通り柔軟な電子素子のことをいう。柔軟であるためには、まず薄いことが必要である。情報を受けて光に切り替える基盤が薄くて柔軟であってこそ、損傷なくその性能が長く持続する。
【0007】
柔軟であることは、衝撃を受けても大きい影響がないということである。フレキシブルディスプレイが曲がったり折れたりしている間、接合部では圧力を受け続けている。この圧力に内部が損傷しないように、耐久性に優れ、且つ圧力を受けても余裕をもって変形する性質が必要である。
【0008】
フレキシブルディスプレイは、例えば、OLEDを基盤にして具現される。OLEDは、有機発光物質を用いたディスプレイである。有機物質は、相対的に金属のような無機物より柔軟である。さらに、OLEDは、基盤の厚さが薄く、他のディスプレイより競争力がある。従来に使用されたLCD基盤の場合、別途として液晶とガラスが必要であるため、厚さを軽減するのに限界がある。
【0009】
テレビの新しいフォームファクタとして、室内及び室外で容易に移動可能なテレビへの需要が増加している。特に、最近、コロナウイルス感染症の流行により、ユーザが自宅に滞在する時間が増加しており、セカンド(second)テレビへの需要が増加している。また、郊外キャンプなどに出る人口増加により、容易に所持及び移動可能な新しいフォームファクタのテレビが要求されている。
【0010】
この新しいフォームファクタのテレビは、
図4に示すように、ディスプレイの回転が可能であり、音楽鑑賞などのような様々な目的で活用できる。このような環境においてユーザ経験をより満たす制御方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した問題点を解決するために、ディスプレイの回転状態によりディスプレイに表示される映像の制御方案を提案しようとする。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として、以下の発明を提案する。
〔1〕
移動可能なディスプレイ装置であって、
ディスプレイ;及び
制御部;を備えてなり、
前記制御部は、
前記ディスプレイの少なくとも2つの回転状態に対応する第1映像及び第2映像の格納経路を格納し、
前記第1映像の再生中に、
前記ディスプレイの回転状態が変更される時点の映像再生時点を格納し、
再生中の前記第1映像の再生を中止し、
検出された回転状態に対応する前記第2映像の格納経路を用いて、前記第2映像を前記格納された映像再生時点に基づいて決定された再生開始時点で再生するように制御する、移動可能なディスプレイ装置。
〔2〕
前記制御部は、前記ディスプレイに前記第1映像の再生が中止された時点から前記第2映像が再生される時点までの映像転換区間の間、オーディオ出力部が前記第1映像又は前記第2映像の音声信号を出力し続けるように制御する、〔1〕に記載の移動可能なディスプレイ装置。
〔3〕
前記再生開始時点は、前記格納された映像再生時点に前記映像転換区間の長さが加算されて決定される、〔2〕に記載の移動可能なディスプレイ装置。
〔4〕
前記第2映像は前記第1映像の一部を拡大して取得され、前記第1映像と同一の再生時間長さを有する、〔1〕に記載の移動可能なディスプレイ装置。
〔5〕
前記少なくとも2つの回転状態は、前記ディスプレイが横型で載置された状態と縦型で載置された状態を含む、〔1〕に記載の移動可能なディスプレイ装置。
〔6〕
前記映像転換区間は、前記ディスプレイが所定の第1角度以上回転すると開始され、前記ディスプレイが所定の第2角度以上回転すると終了される、〔2〕に記載の移動可能なディスプレイ装置。
〔7〕
前記制御部は、
前記第1映像又は前記第2映像の再生中に、新しい映像テーマが選択されたか否かを検出し、
前記新しい映像テーマの選択に対応して、検出された回転状態及び前記新しい映像テーマのための映像の格納経路を用いて、前記新しい映像テーマの映像を再生する、〔1〕に記載の移動可能なディスプレイ装置。
〔8〕
移動可能なディスプレイ装置の制御方法であって、
前記ディスプレイ装置は、前記ディスプレイの少なくとも2つの回転状態に対応する第1映像及び第2映像の格納経路を格納するステップ;
前記第1映像の再生中に、前記ディスプレイの回転状態の変更を検出するステップ;
前記ディスプレイの回転状態が変更される時点の映像再生時点を格納し、再生中の前記第1映像の再生を中止するステップ;及び
検出された回転状態に対応する前記第2映像の格納経路を用いて、前記第2映像を前記格納された映像再生時点に基づいて決定された再生開始時点で再生するように制御するステップ;を含んでなる、制御方法。
〔9〕
前記ディスプレイに前記第1映像の再生が中止された時点から前記第2映像が再生される時点までの映像転換区間の間、オーディオ出力部が前記第1映像又は前記第2映像の音声信号を出力し続けるように制御するステップ;を含む、〔8〕に記載の制御方法。
〔10〕
前記再生開始時点は、前記格納された映像再生時点に前記映像転換区間の長さが加算されて決定される、〔9〕に記載の制御方法。
〔11〕
前記第2映像は前記第1映像の一部を拡大して取得され、前記第1映像と同一の再生時間長さを有する、〔8〕に記載の制御方法。
〔12〕
前記少なくとも2つの回転状態は、前記ディスプレイが横型で載置された状態と縦型で載置された状態を含む、〔8〕に記載の制御方法。
〔13〕
前記映像転換区間は、前記ディスプレイが所定の第1角度以上回転すると開始され、前記ディスプレイが所定の第2角度以上回転すると終了される、〔9〕に記載の制御方法。
〔14〕
前記第1映像又は前記第2映像の再生中に、新しい映像テーマが選択されたか否かを検出するステップ;及び
前記新しい映像テーマの選択に対応して、検出された回転状態及び前記新しい映像テーマのための映像の格納経路を用いて、前記新しい映像テーマの映像を再生するステップ;を含む、〔8〕に記載の制御方法。
〔15〕
コンピューター読み取り可能な媒体であって、
〔8〕~〔14〕の何れか一項に記載の制御方法を実行する為のコンピュータープログラムを格納する、コンピューター読み取り可能な媒体。
【0014】
移動可能なテレビが提案され、テレビは、ディスプレイ;及び制御部を含み、制御部は、ディスプレイの少なくとも2つの回転状態に対応する第1映像及び第2映像の格納経路を格納し、第1映像の再生中にディスプレイの回転状態の変更を検出し、ディスプレイの回転状態が変更される時点の映像再生時点を格納し、再生中の第1映像の再生を中止し、検出された回転状態に対応する第2映像の格納経路を用いて第2映像を格納された映像再生時点に基づいて決定された再生開始時点で再生するように制御する。
【0015】
移動可能なテレビの制御方法が提案され、テレビは、ディスプレイの少なくとも2つの回転状態に対応する第1映像及び第2映像の格納経路を格納するが、この方法は、第1映像の再生中に、ディスプレイの回転状態の変更を検出するステップ;ディスプレイの回転状態が変更される時点の映像再生時点を格納し、再生中の第1映像の再生を中止するステップ;及び検出された回転状態に対応する第2映像の格納経路を用いて第2映像を格納された映像再生時点に基づいて決定された再生開始時点で再生するように制御するステップを含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)。
【0016】
上述した本発明の態様は本発明の好ましい実施例の一部に過ぎず、本発明の技術的特徴が反映された様々な実施例は、当該技術分野における通常の知識を有する者が後述する本発明の詳細な説明に基づいて導き出して理解できるであろう。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以下のような効果を奏する。
【0018】
ディスプレイが回転された状態であっても画質低下のない高品質の映像を全体画面に出力することができる。これにより、テレビを視聴するユーザ経験を極大化することができる。
【0019】
また、ディスプレイが回転する間にも映像の音声信号は中止せず、オーディオ出力部で出力し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部に含まれる添付図面は本発明に対する実施形態を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【
図1】ディスプレイ装置の各構成を説明するブロック図である。
【
図2】本発明の一実施例によるディスプレイ装置を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例によるディスプレイ装置の活用例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施例によるディスプレイ装置の活用例を示す他の図である。
【
図5】本発明の一実施例によるディスプレイ装置の正面及び側面を示す図である。
【
図6】ディスプレイ装置のディスプレイ回転による映像の表示を示す。
【
図7】提案された技術によるディスプレイ装置のディスプレイ回転による映像の表示を示す。
【
図8】提案された技術による装置のブロック図である。
【
図9-10】提案された技術による方法のフローチャートを示す。
【
図11】提案された技術による方法の拡張例のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら本明細書に開示された実施例について詳しく説明するが、図面符号に関係なく、同一又は類似する構成要素には同じ参照番号を付してこれについての重複説明は省略する。以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は本明細書の作成の容易性のみを考慮して付与又は混用されるものであって、それ自体が互いに区別される意味又は役割を有するとはいえない。また、本明細書に開示された実施例を説明するにおいて、関連する公知技術に関する具体的な説明が本明細書に開示された実施例の要旨を曖昧にする可能性があると判断される場合は、詳しい説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例に対する容易な理解を助けるためのものであり、添付図面により本明細書に開示する技術的思想は制限されず、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物又は代替物を含むと理解されるべきである。
【0022】
第1、第2などの用語は実施例の様々な構成要素を説明するために使用される。しかし、これらの構成要素は上記用語により解釈が制限されてはいけない。かかる用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されることに過ぎない。
【0023】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いる、或いは「接続されて」いると言及された場合には、該他の構成要素に直接連結または接続されていることも意味するが、それらの間に別の構成要素が介在する場合も含むと理解されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いる、或いは「直接接続されて」いると言及された場合には、それらの間に別の構成要素が介在しないと理解されるべきである。
【0024】
単数の表現は、文脈上明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。
【0025】
本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせの存在又は付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0026】
以下の説明において、ディスプレイ装置100と称するが、ディスプレイ装置は、テレビやマルチメディア装置などのように様々な名称で称することができ、発明の権利範囲はその名称によって制限されるものではない。
【0027】
図1は本発明の一実施例によるディスプレイ装置100の各構成を説明するブロック図である。
【0028】
ディスプレイ装置100は、放送受信部110、外部装置インターフェース部171、ネットワークインターフェース部172、格納部140、ユーザ入力インターフェース部173、入力部130、制御部180、ディスプレイモジュール150、オーディオ出力部160及び/又は電源供給部190を含む。
【0029】
放送受信部110はチューナ部111及び復調部112を含む。
【0030】
一方、ディスプレイ装置100は、図示とは異なり、放送受信部110、外部装置インターフェース部171及びネットワークインターフェース部172のうち、外部装置インターフェース部171とネットワークインターフェース部172のみを含んでもよい。即ち、ディスプレイ装置100は放送受信部110を含まなくてもよい。
【0031】
チューナ部111はアンテナ(図示せず)又はケーブル(図示せず)により受信された放送信号のうち、ユーザが選択したチャンネル又は既に格納された全てのチャンネルに該当する放送信号を選択する。チューナ部111は選択された放送信号を中間周波数信号或いはベースバンド映像又は音声信号に変換することができる。
【0032】
例えば、チューナ部111は、選択された放送信号がデジタル放送信号であると、デジタルIF信号(DIF)に変換し、アナログ放送信号であると、アナログベースバンド映像又は音声信号(CVBS/SIF)に変換する。即ち、チューナ部111はデジタル放送信号又はアナログ放送信号を処理することができる。チューナ部111から出力されるアナログベースバンド映像又は音声信号(CVBS/SIF)は制御部180に直接入力される。
【0033】
一方、チューナ部111は、受信された放送信号のうち、チャンネル記憶機能により格納された全ての放送チャンネルの放送信号を順に選択して、これらを中間周波数信号或いはベースバンド映像又は音声信号に変換する。
【0034】
一方、チューナ部111は複数のチャンネルの放送信号を受信するため、複数のチューナを備えてもよい。又は複数のチャンネルの放送信号を同時に受信する単一のチューナも可能である。
【0035】
復調部112はチューナ部111で変換されたデジタルIF信号(DIF)を受信して復調動作を行う。復調部112は復調及びチャンネル復号化を行った後、ストリーム信号(TS)を出力する。このとき、ストリーム信号は映像信号、音声信号又はデータ信号が多重化された信号である。
【0036】
復調部112で出力したストリーム信号は制御部180に入力される。制御部180は逆多重化、映像/音声信号処理などを行った後、ディスプレイモジュール150で映像を出力し、オーディオ出力部160で音声を出力する。
【0037】
センシング部120はディスプレイ装置100内の変化を感知するか又は外部の変化を感知する装置を意味する。例えば、近接センサ(proximity sensor)、照度センサ(illumination sensor)、タッチセンサ(touch sensor)、赤外線センサ(IRセンサ:infrared sensor)、超音波センサ(ultrasonic sensor)、光センサ(optical sensor、例えば、カメラ)、音声センサ(例えば、マイクロホン)、バッテリーゲージ(battery gauge)、及び環境センサ(例えば、湿度計、温度計など)のいずれかを含む。
【0038】
制御部180はセンシング部120で収集した情報に基づいてディスプレイ装置100の状態を点検し、問題が発生したとき、それをユーザに知らせるか又は自体的に調整して最上の状態を維持するように制御する。
【0039】
また、ディスプレイモジュール180に提供される映像のコンテンツ、画質、サイズなどをセンシング部で感知した視聴者や周辺の照度などによって異なるように制御して最上の視聴環境を提供する。スマートディスプレイ装置が進歩するにつれて、ディスプレイ装置に搭載された機能が多くなり、センシング部20も一緒に増加している。
【0040】
入力部130はディスプレイ装置100の本体の一側に備えられる。例えば、入力部130はタッチパッド、物理的ボタンなどを含む。入力部130はディスプレイ装置100の動作に関連する各種ユーザ命令を受信し、入力された命令に対応する制御信号を制御部180に伝達する。
【0041】
最近、ディスプレイ装置100のベッゼルのサイズが小さくなるにつれて、自体に外部へ露出された物理的ボタン形態の入力部130を最小化したディスプレイ装置100が多くなっている。その代わりに、背面や側面に最少の物理的ボタンを設け、タッチパッドや後述するユーザ入力インターフェース部173により遠隔制御装置200がユーザの入力を受信する。
【0042】
格納部140には制御部180内の各信号処理及び制御のためのプログラムが格納され、信号処理された映像、音声又はデータ信号を格納することもできる。例えば、格納部140は制御部180により処理可能な様々な作業を行うために設計された応用プログラムを格納し、制御部180の要請時、格納された応用プログラムのうちの一部を選択的に提供する。
【0043】
格納部140に格納されたプログラムなどは、制御部180により実行可能なものであれば、特に限定されない。格納部140は外部装置インターフェース部171を介して外部装置から受信される映像、音声又はデータ信号の臨時格納のための機能も行う。格納部140はチャンネルマップなどのチャンネル記憶機能により、所定の放送チャンネルに関する情報を格納する。
【0044】
図1に格納部140が制御部180とは別に備えられた実施例が示されているが、本発明の範囲はこれに限られず、制御部180内に格納部140が含まれてもよい。
【0045】
格納部140は揮発性メモリ(例:DRAM、SRAM、SDRAM等である)や不揮発性メモリ(例:フラッシュメモリ(Flash memory)、ハードディスクドライブ(Hard disk drive;HDD)、及び半導体ドライブ(Solid-state drive;SSD)など)のいずれかを含む。
【0046】
ディスプレイモジュール150は制御部180で処理された映像信号、データ信号、OSD信号、制御信号又はインターフェース部171から受信される映像信号、データ信号、制御信号などを変換して駆動信号を生成する。ディスプレイモジュール150は複数のピクセルを備えるディスプレイパネル181を含む。
【0047】
ディスプレイパネルに備えられた複数のピクセルはRGBのサブピクセルを備える。又はディスプレイパネルに備えられた複数のピクセルはRGBWのサブピクセルを備えてもよい。ディスプレイモジュール150は制御部180で処理された映像信号、データ信号、OSD信号、制御信号などを変換して、複数のピクセルに対する駆動信号を生成する。
【0048】
ディスプレイモジュール150はPDP(Plasma Display Panel)、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)、フレキシブルディスプレイモジュール(flexible display)などが可能であり、また3次元ディスプレイモジュール(3D display)も可能である。3次元ディスプレイモジュール150は無眼鏡方式と眼鏡方式に区分される。
【0049】
ディスプレイ装置100は、前面のほとんどの面積を占めるディスプレイモジュールと、ディスプレイモジュールの背面、側面などをカバーしてディスプレイモジュールをパッケージするケースとを含む。
【0050】
最近、ディスプレイ装置100は平面から進んで曲面の画面を具現するために、LED(Light Emitting Diodes、発光ダイオード)やOLED(Organic Light Emitting Diodes、有機発光ダイオード)のように曲げられるディスプレイモジュール150を用いる。
【0051】
従来、主に利用したLCDは、LCDが自体的に発光することが難しく、バックライトユニットを介して光が供給された。バックライトユニットは光源と光源から供給された光を均一に前面に位置する液晶に供給する装置である。バックライトユニットがだんだん薄くなり、薄型のLCDを具現できたが、バックライトユニットを曲げられる素材で具現することが難しく、バックライトユニットが曲がる場合、液晶に均一な光供給が難しくなって、画面の明るさが変化する問題がある。
【0052】
反面、LEDやOLEDの場合、ピクセルをなす素子がそれぞれ自体発光するので、バックライトユニットを使用せず、曲げられるように具現することができる。また、各素子が自体発光するので、隣接する素子との位置関係が変化しても自体明るさに影響を及ぼさず、LEDやOLEDを用いて曲げられるディスプレイモジュール150を具現することができる。
【0053】
OLED(Organic Light Emitting Diodes、有機発光ダイオード)パネルは2010年半ばに本格的に登場して、中小型ディスプレイ市場ではLCDを速く代替している。OLEDは蛍光体有機化合物に電流が流れると光を発する自体発光現象を用いて製作されたディスプレイであり、画質反応速度がLCDに比べて速いので、動画の具現時、ほぼ残像がない。
【0054】
OLEDは自体発光機能を有する赤色(Red)、緑色(Green)、青色(Blue)などの3つの蛍光体有機化合物を使用し、陰極と陽極から注入された電子と正電荷の粒子が有機物内で結合して自ら光を発する現象を用いた発光型ディスプレイ製品であるので、色感を落とすバックライト(後光装置)が要らない。
【0055】
LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)パネルは1つのLED素子を1つのピクセルとして利用する技術であり、従来に比べてLED素子のサイズを減らすことができ、曲げられるディスプレイモジュール150を具現できる。従来、LED テレビと呼ばれた装置は、LEDをLCDに光を供給するバックライトユニットの光源として用いたものであり、LED自体は画面を構成できない。
【0056】
ディスプレイモジュールは表示パネルと表示パネルの背面に位置する結合マグネット、第1電源供給部及び第1信号モジュールを含む。表示パネルは複数のピクセル(R、G、B)を含む。複数のピクセル(R、G、B)は多数のデータラインと多数のゲートラインが交差する領域ごとに形成される。複数のピクセル(R、G、B)はマトリックス形態で配置又は配列される。
【0057】
例えば、複数のピクセル(R、G、B)の赤色(Red、以下「R」)サブピクセル、緑色(Green、「G」)サブピクセル及び青色(Blue、「B」)サブピクセルを含む。複数のピクセル(R,G,B)はさらに白色(White、以下「W」)サブピクセルを含む。
【0058】
ディスプレイモジュール150は画像を表示する側を前方又は前面とする。ディスプレイモジュール150は画像を表示するとき、画像を観測できない側を後方又は後面とする。
【0059】
一方、ディスプレイモジュール150はタッチスクリーンからなって出力装置以外に入力装置として使用されてもよい。
【0060】
オーディオ出力部160は制御部180で音声処理された信号が入力されて音声として出力する。
【0061】
インターフェース部170はディスプレイ装置100に連結される様々な種類の外部機器との通路役割を果たす。インターフェース部はケーブルによりデータを送受信する有線方式だけではなく、アンテナを用いる無線方式も含む。
【0062】
インターフェース部170は有/無線ヘッドセットポート、外部充電器ポート、有/無線データポート、メモリカード(memory card)ポート、識別モジュールが備えられた装置を連結するポート、オーディオI/O(Input/Output)ポート、ビデオI/O(Input/Output)ポート、及びイヤホンポートのいずれかを含む。
【0063】
無線方式の一例として上記放送受信部110が含まれ、放送信号だけではなく、移動通信信号、近距離通信信号、無線インターネット信号などを含む。
【0064】
外部装置インターフェース部171は接続された外部装置とデータを送信又は受信する。このために、外部装置インターフェース部171はA/V入出力部(図示せず)を含む。
【0065】
外部装置インターフェース部171はDVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(Blu ray)、ゲーム機器、カメラ、カムコーダー、コンピューター(ノートパソコン)、セットトップボックスなどの外部装置と有/無線接続され、外部装置と入力/出力動作を行うこともできる。
【0066】
また外部装置インターフェース部171は様々な遠隔制御装置200と通信ネットワークを確立して、遠隔制御装置200からディスプレイ装置100の動作に関連する制御信号を受信するか、又はディスプレイ装置100の動作に関連するデータを遠隔制御装置200に送信することができる。
【0067】
外部装置インターフェース部171は他の電子機器との近距離無線通信のための無線通信部(図示せず)を含む。この無線通信部(図示せず)により、外部装置インターフェース部171は隣接する移動端末とデータを交換することができる。特に外部装置インターフェース部171はミラーリングモードにおいて、移動端末からデバイス情報、実行されるアプリケーション情報、アプリケーションイメージなどを受信することができる。
【0068】
ネットワークインターフェース部172はディスプレイ装置100をインターネット網を含む有/無線ネットワークに連結するためのインターフェースを提供する。例えば、ネットワークインターフェース部172はネットワークによりインターネット、コンテンツ提供者又はネットワーク運営者が提供するコンテンツ又はデータを受信する。一方、ネットワークインターフェース部172は有/無線ネットワークとの連結のための通信モジュール(図示せず)を含む。
【0069】
外部装置インターフェース部171及び/又はネットワークインターフェース部172はWi-Fi(Wireless Fidelity)、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標:以下同じ)、ブルートゥース低電力(Bluetooth Low Energy;BLE)、ジグビー(Zigbee)、NFC(Near Field Communication)のような近距離通信のための通信モジュール、LTE(long-term evolution)、LTE-A(LTE Advance)、CDMA(code division multiple access)、WCDMA(wideband CDMA:登録商標)、UMTS(universal mobile telecommunications system)、WiBro(WireleSS Broadband)のようなセルラー通信のための通信モジュールなどを含む。
【0070】
ユーザ入力インターフェース部173はユーザが入力した信号を制御部180に伝達するか、又は制御部180からの信号をユーザに伝達する。例えば、遠隔制御装置200から電源オン/オフ、チャンネル選択、画面設定などのユーザ入力信号を送/受信するか、電源キー、チャンネルキー、ボリュームキー、設定値などのローカルキー(図示せず)から入力されたユーザ入力信号を制御部180に伝達するか、ユーザのジェスチャーをセンシングするセンサ部(図示せず)から入力されたユーザ入力信号を制御部180に伝達するか、又は制御部180からの信号をセンサ部に送信する。
【0071】
制御部180は少なくとも1つのプロセッサを含み、それに含まれたプロセッサを用いてディスプレイ装置100の動作全般を制御する。ここで、プロセッサはCPU(central processing unit)のような一般的なプロセッサである。勿論、プロセッサはASICのような専用装置(dedicated device)であってもよく、又は他のハードウェア基盤のプロセッサであってもよい。
【0072】
制御部180はチューナ部111、復調部112、外部装置インターフェース部171又はネットワークインターフェース部172を介して入力されるストリームを逆多重化するか、又は逆多重化された信号を処理して映像又は音声出力のための信号を生成及び出力する。
【0073】
制御部180で映像処理された映像信号はディスプレイモジュール150に入力されて、該当映像信号に対応する映像で表示される。また制御部180で映像処理された映像信号は外部装置インターフェース部171を介して外部出力装置に入力されることもできる。
【0074】
制御部180で処理された音声信号はオーディオ出力部160に音響出力される。また制御部180で処理された音声信号は外部装置インターフェース部171を介して外部出力装置に入力される。また、制御部180は逆多重化部、映像処理部などを含む。
【0075】
その他に、制御部180はディスプレイ装置100内の全般的な動作を制御する。例えば、制御部180はチューナ部111を制御し、ユーザが選択したチャンネル又は予め格納されたチャンネルに該当する放送を選択(Tuning)するように制御する。
【0076】
また制御部180はユーザ入力インターフェース部173を介して入力されたユーザ命令又は内部プログラムによりディスプレイ装置100を制御する。一方、制御部180は映像を表示するようにディスプレイモジュール150を制御する。このとき、ディスプレイモジュール150に表示される映像は停止映像又は動画であってもよく、2D映像又は3D映像であってもよい。
【0077】
一方、制御部180はディスプレイモジュール150に表示される映像内に所定の2Dオブジェクトが表示されるようにする。例えば、オブジェクトは接続されたウェブ画面(新聞、雑誌など)、EPG(Electronic Program Guide)、様々なメニュー、ウィジェット、アイコン、停止映像、動画及びテキストのいずれかである。
【0078】
一方、制御部180は振幅偏移変調(Amplitude Shift Keying;ASK)方式を用いて信号を変調(modulation)及び/又は復調(demodulation)する。ここで、振幅偏移変調(ASK)方式は、データ値によって搬送波の振幅を異なるようにして信号を変調するか、又は搬送波の振幅によってアナログ信号をデジタルデータ値に復元する方式を意味する。
【0079】
例えば、制御部180は映像信号を振幅偏移変調(ASK)方式を用いて変調し、無線通信モジュールにより送信する。
【0080】
例えば、制御部180は無線通信モジュールにより受信された映像信号を振幅偏移変調(ASK)方式を用いて復調して処理する。
【0081】
これにより、ディスプレイ装置100はMAC住所(Media Access Control Address)のような固有識別子やTCP/IPのような複雑な通信プロトコールを使用しなくても、隣接して配置された他の映像表示装置と簡単に信号を送受信することができる。
【0082】
一方、ディスプレイ装置100はさらに撮影部(図示せず)を含んでもよい。撮影部はユーザを撮影する。撮影部は1つのカメラで具現できるが、それに限られず、複数のカメラで具現してもよい。一方、撮影部はディスプレイモジュール150の上部にディスプレイ装置100に埋められるか又は別に配置される。撮影部で撮影された映像情報は制御部180に入力される。
【0083】
制御部180は撮影部で撮影された映像に基づいてユーザの位置を認識する。例えば、制御部180はユーザとディスプレイ装置100の間の距離(z軸座標)を把握する。それ以外に、制御部180はユーザ位置に対応するディスプレイモジュール150内のx軸座標、及びy軸座標を把握することができる。
【0084】
制御部180は撮影部で撮影された映像、或いはセンサ部で感知されたそれぞれの信号又はそれらの組み合わせに基づいてユーザのジェスチャーを感知する。
【0085】
電源供給部190はディスプレイ装置100の全般にわたって該当電源を供給する。特に、システム・オン・チップ(System On Chip;SOC)の形態で具現される制御部180、映像表示のためのディスプレイモジュール150、及びオーディオ出力のためのオーディオ出力部160などに電源を供給する。
【0086】
具体的には、電源供給部190は交流電源を直流電源に変換するコンバーター(図示せず)と、直流電源のレベルを変換するDc/Dcコンバーター(図示せず)を備える。
【0087】
一方、電源供給部190は外部から電源が供給されて各部品に電源を配分する。電源供給部190は外部電源と直接連結して交流電源を供給する方式を用いるか、又はバッテリーを含んで充電して使用可能な形態の電源供給部190を含む。
【0088】
前者の場合、有線ケーブルを連結して使用するので移動が容易ではなく、移動範囲が制限される。後者の場合は、移動が自由であるが、バッテリー分だけの重さが増加して体積が大きくなり、充電のために一定時間電源ケーブルと直接連結するか又は電源を供給する充電載置部(図示せず)と結合する必要がある。
【0089】
充填載置部は外部に露出された端子によりディスプレイ装置と接続するか、又は無線方式を用いて近接したら内装バッテリーが充電される。
【0090】
遠隔制御装置200はユーザ入力をユーザ入力インターフェース部173に送信する。このために、遠隔制御装置200はブルートゥース(Bluetooth)、RF(Radio Frequency)通信、赤外線(Infrared Radiation)通信、UWB(Ultra-wideband)、ジグビー(ZigBee)方式などを使用する。また遠隔制御装置200はユーザ入力インターフェース部173から出力した映像、音声又はデータ信号などを受信して、これらを遠隔制御装置200で表示するか又は音声出力する。
【0091】
なお、上述したディスプレイ装置100は固定型又は移動型デジタル放送受信可能なデジタル放送受信機であってもよい。
【0092】
一方、
図1に示したディスプレイ装置100のブロック図は、本発明の一実施例のためのブロック図であり、ブロック図の各構成要素は実際に具現されるディスプレイ装置100の仕様によって統合、追加又は省略することができる。
【0093】
即ち、必要によって2つ以上の構成要素が1つの構成要素に合わせられるか、或いは1つの構成要素が2つ以上の構成要素に細分化されて構成されてもよい。また各ブロックで行う機能は本発明の実施例を説明するためのものであり、その具体的な動作や装置は本発明の権利範囲を制限しない。
【0094】
図2は本発明の実施例によるディスプレイ装置を示すが、移動可能な形態のフォームファクタを有するディスプレイ装置に関する。
【0095】
図2は本発明の一実施例によるディスプレイ装置を示す図である。以下、上述内容と重なる説明は省略する。
【0096】
図2を参照すると、ディスプレイ装置100は、ハウジング201の内部にディスプレイモジュール150が収納された形態である。このとき、ハウジング201は上端ケース210a及び下端ケース210bを含み、上端ケース210aと下端ケース210bが開閉される構造である。
【0097】
一実施例において、ディスプレイ装置100の上端ケース210aにオーディオ出力部160が含まれ、下端ケース210bには制御部180であるメインボード、パワーボード、電源供給部190、バッテリー、インターフェース部170、センシング部120及び入力部130(ローカルキーを含む)などが含まれる。ここで、インターフェース部170は外部デバイスとの通信のためのWi-Fiモジュール、ブルートゥースモジュール及びNFCモジュールなどを含み、センシング部120は照度センサ、IRセンサを含む。
【0098】
一実施例において、ディスプレイモジュール150は、DC-DCボード、センサ及びLVDS(low voltage differential signaling、定電圧差動信号)変換ボードを含む。
【0099】
また、一実施例において、ディスプレイ装置100は、さらに着脱自在の4つの脚220a、220b、220c、220dを含む。ここで、4つの脚220a、220b、220c、220dは、下端ケース210bに取り付けられてディスプレイ装置100を床から離隔する。
【0100】
図3は本発明の一実施例によるディスプレイ装置の活用例を示す図である。以下、上述内容と重なる説明は省略する。
【0101】
図3の実施例において、ディスプレイ装置100は、脚を含んでいない活用例を示す。
図3を参照すると、ディスプレイ装置100は、上述のように、上端ケースと下端ケース内にディスプレイモジュールが搭載されている構造であって、上端ケースと下端ケースを閉じる場合、カバンのように持てる構造に変わる。
【0102】
一実施例において、ディスプレイ装置100は、上端ケース又は下端ケース上にハンドル300を含む。ここで、ハンドル300は、ユーザが上端ケースと下端ケースが閉じられたハウジングを持てるように上端ケース又は下端ケースの左右側面に取り付けられた構造である。このとき、ハンドル300は皮革又はプラスチックなどユーザが手で持ちやすい材質で制作される。
【0103】
即ち、ディスプレイ装置100は、上端ケース又は下端ケースが閉じられた状態で、ハンドル300を含んでいるため、ユーザが容易に持って移動することができる。
【0104】
また、必要に応じて、ユーザは、下端ケースを床に置いて上端ケースを開き、搭載されたディスプレイモジュール150を使用することができる。これについては、
図4及び
図5において詳細に説明する。
【0105】
また、一実施例において、ディスプレイ装置100は、さらに下端ケースの側面に収納空間310を含む。ここで、収納空間310には、
図1において詳述した様々なモジュールが含まれる。また、収納空間310はタッチペン(touch-pen)又は無線イヤホン(wireless earphone)などが収納可能な空間を含む。
【0106】
図4は本発明の一実施例によるディスプレイ装置の活用例を示す他の図である。以下、上述内容と重なる説明は省略する。
【0107】
本発明の一実施例において、ディスプレイ装置100は、4つの脚を含む。このとき、4つの脚は、下端ケースに取り付けられて床からディスプレイ装置100を離隔することができる。
【0108】
これにより、ユーザはディスプレイ装置100を移動しながら使用することができ、また床から離隔して固定された位置で使用することができる。
【0109】
図4(a)ないし(d)は、ディスプレイ装置100の脚を取り付けて固定された位置で使用する活用例を示す。このとき、
図4(a)はディスプレイ装置100の上端ケースを閉じた状態を示し、
図4(b)ないし(d)は上端ケースを開いた状態を示す。
【0110】
具体的には、
図4(b)は上端ケースが開かれた状態で、ディスプレイモジュール150が下端ケースに収納される状態を示す。言い換えれば、
図4(b)は上端ケースが開かれた状態で、ディスプレイモジュール150が下端ケース内で横になっている状態を示す。ディスプレイモジュール150が下端ケースに収納された状態でも、ディスプレイモジュール150は活性化できる。
【0111】
一実施例において、ディスプレイ装置100は、ディスプレイモジュール150が下端ケースに収納された状態で編集モードを提供する。ここで、編集モードはコンテンツにメモ機能、描画機能及び音声録音機能のいずれかを追加してもよい。
【0112】
即ち、ディスプレイモジュール150が下端ケースに載置されている場合、ディスプレイ装置100はユーザがディスプレイモジュール150を介してコンテンツを鑑賞/視聴しようとする意図として判断する。
【0113】
一方、ディスプレイモジュール150が下端ケースに収納されている場合、ディスプレイ装置100はユーザがディスプレイモジュール150に出力されたコンテンツを編集しようとする意図として判断する。これにより、ディスプレイ装置100は、ディスプレイモジュール150が下端ケースに収納されている場合、コンテンツを編集する機能を提供することができる。
【0114】
図4(c)は上端ケースが開かれた状態で、ディスプレイモジュール150が下端ケースに横型に載置されている状態を示し、
図4(d)は上端ケースが開かれた状態で、ディスプレイモジュール150が下端ケースに縦型に載置されている状態を示す。このとき、
図4(c)及び(d)はディスプレイモジュール150が下端ケースを踏み台にして立てられている状態を示す。
【0115】
また、一実施例において、ディスプレイ装置100は、モーター(図示せず)を用いて自動にディスプレイモジュール150を下端ケースに収納又は載置する。
【0116】
より具体的には、ディスプレイ装置100は、上端ケースが開かれると、自動にディスプレイモジュール150を下端ケース上に横型又は縦型に載置する。
【0117】
また、他の実施例において、ディスプレイ装置100は、上端ケースが開かれると、一次的に、ディスプレイモジュール150を下端ケース上に収納する。この後、ディスプレイ装置100は、ディスプレイモジュール150をタッチする信号、センシング部又は入力部から入力される信号に基づいてディスプレイモジュール150を下端ケース上に載置する。例えば、ユーザは、下端ケース内部に収納されているディスプレイモジュール150を下に押すことで、ディスプレイモジュール150を下端ケース上に載置する。これについては、
図5において詳細に説明する。
【0118】
図5は本発明の一実施例によるディスプレイ装置の正面及び側面を示す図である。以下、上述内容と重なる説明は省略する。
【0119】
図5(a)及び
図5(b)はディスプレイモジュール150が縦型に載置されている状態を示し、
図5(c)及び
図5(d)はディスプレイモジュール150が横型に載置されている状態を示す。
【0120】
図5(a)及び
図5(c)はディスプレイ装置100を正面から示す図であり、
図5(b)及び
図5(d)はディスプレイ装置100を側面から示す図である。
【0121】
一実施例において、上端ケースはオーディオ出力部160を含み、
図5(a)はディスプレイモジュール150が縦型に載置され、後端にオーディオ出力部160を含む上端ケースがある。
【0122】
図5(b)を参照すると、ディスプレイ装置100は、さらにディスプレイモジュール150を下端ケースに縦型に載置するために保持部材500を含む。即ち、
図5(b)のように、ディスプレイ装置100を側面から見ると、保持部材500は下端ケースに含まれ、ディスプレイモジュール150を縦型に載置するために折れる構造となっている。このとき、保持部材500はディスプレイ装置100のモーターの制御を受け、ユーザの手によって手動で動作する。
【0123】
図5(c)を参照すると、ディスプレイ装置100はディスプレイモジュール150を横型に載置し、後端にオーディオ出力部160を含む。
【0124】
図5(d)を参照すると、ディスプレイ装置100は、ディスプレイモジュール150を下端ケースに横型に載置するために保持部材500を含む。ここで、保持部材500は、
図5(b)と同様な保持部材500を使用してもよいが、ディスプレイモジュール150を横型に載置するために保持部材500に含まれたヒンジ510より多く折れた状態である。
【0125】
また、一実施例において、ディスプレイモジュール150はユーザの手によって手動に横型又は縦型に載置される。他の実施例において、ディスプレイモジュール150はディスプレイ装置100の制御に基づいて下端ケースに横型又は縦型に載置される。このとき、ディスプレイ装置100はユーザの制御信号(センシング部又は入力部による感知)に基づいてディスプレイモジュール150を横型又は縦型に載置する。
【0126】
図6はテレビのディスプレイ回転による映像の表示を示す。テレビのディスプレイモジュール150(以下、「ディスプレイ」という)は回転可能であり、上述のように、横モード(
図6の左側)と縦モード(
図6の右側)で映像を表示又は再生する。
【0127】
従来には、
図6に示すように、映像の表示又は再生中にディスプレイが回転する場合、回転センサによってモード転換(横->縦、又は縦->横)イベントが検出される。この場合、テレビは、映像を回転してディスプレイの解像度に合わせて表示するのが一般である。その結果、
図6のBのように、映像が表示される領域外には黒色でディスプレイ出力を処理して表示される。これは、ユーザに苦しいコンテンツを提供することとなり、ユーザ経験に良くない影響を及ぼす。
【0128】
図6には横型動画を横モードで表示又は再生して、その後に縦モードで表示又は再生する場合を示しているが、この問題は縦型動画を縦モードで表示又は再生して、その後に横モードで表示又は再生する場合にも同様に発生する。ただし、この場合は、Bとは異なり、ディスプレイの中央に映像が表示又は再生され、映像が表示される左右側領域に黒色が出力される。
【0129】
図7は提案された技術によるテレビのディスプレイ回転による映像の表示を示す。
【0130】
提案された技術では、ディスプレイが回転しても、ディスプレイ全体に映像を表示又は再生する。
【0131】
このために、提案された技術は、1つのコンテンツに対して横型映像(すなわち、第1映像)と縦型映像(すなわち、第2映像)を提供する。
【0132】
横型映像はディスプレイの横モードに最適化された解像度の映像であり、縦型映像はディスプレイの縦モードに最適化された解像度の映像である。ディスプレイの解像度が横モードで1920*1080である場合、横型映像はそれと同一の解像度の映像として提供され、ディスプレイの解像度が縦モードで1080*1920である場合、縦型映像はそれと同一の解像度の映像として提供される。
【0133】
好ましくは、ユーザ経験上、横型映像と縦型映像は同質感を持たせなければならないため、同一の対象(客体、環境など)を撮影して取得される必要がある。また、ディスプレイ回転にもかかわらず、連続した映像再生が提供できるように、横型映像と縦型映像は時間的同期化を維持する必要があり、再生時間長さも同一であることが好ましい。また、横型映像と縦型映像は同一の音声信号を有する。ここで、横型映像を再生しても縦型映像を再生しても、オーディオ出力部からは同一の音声信号が出力される。
【0134】
好ましくは、縦型映像は横型映像から取得され、逆に、横型映像が縦型映像から取得される。横型映像の一部を縦型映像の解像度に合わせて、クロップ(crop)、拡大、補間などの映像処理によって変換し、縦型映像が取得される。縦型映像から横型映像を取得する方法も同様である。
【0135】
ただし、本発明は横型映像又は縦型映像を取得する具体的な方法を限定するものではない。
【0136】
図6ないし
図7に示した映像は、テレビで提供可能な動画であり、これは、最近流行っているキャッピングで薪を燃やす音と姿をぼうっと眺めることと類似したユーザ経験を提供するコンテンツを提供できる手段である。これをこのようなコンテンツに限らず、様々なテーマの映像(音声含み)として提供可能である。本提案技術によるテレビは、このように様々なテーマで制作された映像、すなわち、様々な「映像テーマ」をディスプレイとオーディオ出力部などに出力して提供することがqできる。以下の明細書では単に「映像」と称するが、これは音声信号を含み、上記のようなユーザ経験を提供するコンテンツのための様々な「映像テーマ」を意味する。
【0137】
図8ないし
図9は提案された技術による方法のフローチャートを示す。
図8ないし
図9は、前述した映像テーマ提供のためのユーザインターフェース(例えば、アプリケーション)の実行によって開始される。この方法は、移動可能なテレビによって行われるが、具体的には制御部180によって行われる。ただし、
図8ないし
図9の方法を実行する主体は、移動可能なテレビ又はその構成要素であり、構成要素の名称は権利範囲を制約しない。以下、単に「制御装置」が方法を実行することとして説明する。
【0138】
制御装置は選択された映像テーマがあるか否かを判断する(S810)。制御装置は複数の映像テーマをディスプレイに表示し、ユーザ入力インターフェース部173を介してユーザからの選択入力を受信する。選択的に、選択された映像テーマがない場合、制御装置は所定のデフォルト映像テーマを選択する(S820)。
【0139】
制御装置は選択された映像テーマ及び検出されたディスプレイの回転状態による映像の格納経路を取得する(S830)。このために、制御装置はディスプレイの回転状態(例えば、横モード又は縦モード)情報を取得する。ディスプレイの回転状態のそれぞれに対応して映像が提供され、各映像の格納経路が予め格納される。ディスプレイが横モードであると検出される場合は、制御装置は横モードのための映像の格納経路を取得し;ディスプレイが縦モードであると検出される場合は、制御装置は縦モードのための映像の格納経路を取得する。
【0140】
制御装置は取得された映像の格納経路を用いて該当映像を再生する(S840)。
【0141】
制御装置は映像を再生する間、ディスプレイの回転状態が変更されたか、又は新しい映像テーマが選択されたか否かをモニタリングする(S850)。
【0142】
ディスプレイの回転状態が変更されたか、又は新しい映像がテーマが選択されたことが検出されない場合、この方法は終了する。或いは、ディスプレイの回転状態が変更されたか、又は新しい映像テーマが選択されたことが検出されない場合でも、所定時間だけ該当映像の再生が継続し;その後には制御装置がディスプレイをオフすることができる(例えば、節電モード進入)。
【0143】
新しい映像テーマが選択されたことが検出される場合、制御装置はS810ステップに戻り、
図8に示す手続きを行う。
【0144】
ディスプレイの回転状態が変更されたことが検出される場合、制御装置は再生している映像の再生時点を格納し、検出された回転状態による映像の格納経路を取得する(S870)。
【0145】
再生時点はディスプレイに表示された映像の位置を意味し、例えば、「aa時間bb分cc秒」と表現される。
【0146】
ディスプレイが横モードから縦モードへ回転状態が変更されたことが検出される場合、制御装置は縦モードのための映像の格納経路を取得する。
【0147】
制御装置は検出された回転状態による映像の再生開始時点を格納された映像の再生時点として設定する(S890)。これは映像の転換以後にも連続した映像再生(すなわち、連続視聴)のためのものである。ディスプレイの回転にもかかわらず、視聴者にとって同一の映像が再生されているように感じてもらうためである。
【0148】
制御装置は取得された映像の格納経路を用いて該当映像を再生開始時点から再生する(S890)。ディスプレイが横モードから縦モードへ回転状態が変更されたことが検出される場合、制御装置は縦モードのための映像を再生開始時点から再生する。
【0149】
その後、制御装置はS850に戻り、映像を再生する間、ディスプレイの回転状態が変更されたか、又は新しい映像テーマが選択されたか否かをモニタリングする(S850)。
【0150】
図10は提案された技術による方法の拡張例のフローチャートを示す。
【0151】
図10は、前述した映像テーマ提供のためのユーザインターフェース(例えば、アプリケーション)がユーザの入力によって開始されない場合を示す。
【0152】
制御装置はユーザ入力インターフェース部173を介したユーザ入力が終了すると、タイマーを開始する(S1010)。タイマーは所定の長さを有してもよい(例えば、30秒)。
【0153】
制御装置はタイマーが満了したか否かを判断する(S1020)。
【0154】
タイマーが満了した場合、制御装置は映像テーマ及び検出されたディスプレイの回転状態による映像の格納経路を取得する(S1030)。
【0155】
制御装置は取得された映像の格納経路を用いて映像を再生する(S1040)。
【0156】
所定時間の間だけ映像の再生を継続して;その後には制御装置はディスプレイをオフすることができる(例えば、節電モード進入)。
【0157】
図11は提案された技術による装置のブロック図である。
【0158】
移動可能なテレビ100の制御部180は、回転イベント検出部181、再生時間管理部182、動画制御部183、動画再生部184及び動画リスト管理部185を含む。
【0159】
回転イベント検出部181は、ジャイロセンサを含むセンシング部120で検出されたディスプレイの回転又は回転状態を検出する。ディスプレイの回転状態の変更が検出されると、回転イベント検出部181はこれを再生時間管理部182に報告する。
【0160】
再生時間管理部182は、ディスプレイの回転状態の変更が検出された時点に再生中の映像の再生時点を格納する。また、再生時間管理部182は、格納された再生時点に基づいて映像の再生開始時点を決定する。
【0161】
動画制御部183は、映像の再生又は表示の開始、又は中止を制御する。動画制御部183は、再生開始時点及び/又は再生する映像の格納経路や情報を動画再生部184へ送信する。動画再生部184は、動画制御部183の制御に従って映像を再生又は再生中止する。すなわち、動画再生部184は、検出された回転状態に対応する第2映像の格納経路を用いて第2映像が送信された再生開始時点で再生する。
【0162】
動画リスト管理部185は、ディスプレイの回転状態に対応する複数の映像に関する情報を格納する。複数の映像に関する情報は、各映像の格納経路を含み、これはテレビ100の各映像の格納部140内に格納された位置を指示する。
【0163】
本提案技術によるテレビ100は、ディスプレイの回転に応じて少なくとも2つの映像を転換して再生するため、その転換に時間が必要となる。すなわち、第1映像の再生中にディスプレイの回転が検出される場合、第1映像の再生を中止してから、第2映像の再生(第1映像から第2映像への転換)が開始される間(すなわち、映像転換区間)に時間差が存在することがある。これを反映して、第2映像の再生開始時点は、格納された映像の再生時点に、映像転換区間の長さが加算されて決定される。また、動画制御部183は、映像転換区間の間にオーディオ出力部が第1映像又は第2映像の音声信号を出力し続けるように制御する。
【0164】
また、映像転換区間は、ディスプレイが所定の第1角度以上回転すると開始される。言い換えれば、ディスプレイの回転角度が第1角度以上になると、動画制御部183は第1映像の再生を中止する。
【0165】
また、映像転換区間は、ディスプレイが所定の第2角度以上回転すると終了される。言い換えれば、ディスプレイの回転角度が第2角度以上になると、動画制御部183は第2映像の再生を開始する。
【0166】
図11は制御部180が回転イベント検出部181、再生時間管理部182、動画制御部183、動画再生部184及び動画リスト管理部185から構成され、各構成要素が発明を実施するものとして説明するが、回転イベント検出部181、再生時間管理部182、動画制御部183、動画再生部184及び動画リスト管理部185の機能や動作などが制御部180に統合されて実行されてもよい。
【0167】
さらに、本発明のまた他の態様(aspect)として、前述した提案又は発明の動作が「コンピューター」(システムオンチップ(system on chip;SoC)又は(マイクロ)プロセッサなどを含む包括的な概念)によって具現、実施又は実行可能なコード又はこのコードを格納又は包含したコンピューター-読み取り可能な記憶媒体又はコンピュータープログラム製品(product)などとして提供されてもよく、本発明の権利範囲がコード又はこのコードを格納又は包含したコンピューター-読み取り可能な記憶媒体又はコンピュータープログラム製品へ拡張可能である。
【0168】
以上のように開示された本発明の好適な実施形態についての詳細な説明は当業者が本発明を具現して実施することができるように提供した。以上では本発明の好適な実施形態に基づいて説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求範囲に記載された本発明を多様に修正及び変更することができることを理解することが可能であろう。よって、本発明はここで開示した実施形態に制限されるものではなく、ここで開示した原理及び新規の特徴と一致する最広の範囲を付与しようとするものである。
【要約】
【課題】 移動可能なテレビを提案するものである。
【解決手段】 ディスプレイ;及び制御部を含み、前記制御部は前記ディスプレイの少なくとも2つの回転状態に対応する第1映像及び第2映像の格納経路を格納し、第1映像の再生中に前記ディスプレイの回転状態の変更を検出し、前記ディスプレイの回転状態が変更される時点の映像再生時点を格納し、再生中の第1映像の再生を中止し、検出された回転状態に対応する第2映像の格納経路を用いて、第2映像を前記格納された映像再生時点に基づいて決定された再生開始時点で再生するように制御することができる。
【選択図】
図1