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特許7574392画像処理装置及びその制御方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】画像処理装置及びその制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/21 20060101AFI20241021BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241021BHJP
【FI】
H04N1/21
H04N1/00 127A
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2023196448
(22)【出願日】2023-11-20
(62)【分割の表示】P 2022122646の分割
【原出願日】2018-11-26
(65)【公開番号】P2024009119
(43)【公開日】2024-01-19
【審査請求日】2023-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】熊橋 秀
【審査官】鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-072941(JP,A)
【文献】特開2004-220569(JP,A)
【文献】特開2014-215962(JP,A)
【文献】特開2008-293523(JP,A)
【文献】特開2016-015101(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/21
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに含まれる文字を認識し文字情報を取得する文字認識処理を行う文字認識手段と、
前記文字認識手段が取得した文字情報が示す文字を表示する表示手段と、
ユーザにより前記表示手段が表示した文字の選択を受け付ける受付手段と、
前記選択された文字に基づいてフォルダパスを生成する生成手段と、
前記フォルダパスが示すフォルダに前記画像データを送信する送信手段と、
前記受付手段が複数回文字の選択を受け付けたことに従って、選択された文字のそれぞれを組み合わせた文字に基づいたフォルダパスを前記生成手段が生成し、当該フォルダパスが示すフォルダに前記送信手段は前記画像データを送信することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
フォルダパスの入力を受け付ける第2の受付手段をさらに有し、
前記第2の受付手段が入力を受け付けた前記フォルダパスの1つ下の階層に前記選択された文字のそれぞれを組み合わせた文字からなるフォルダパスを組み合わせたフォルダパスのフォルダに前記送信手段は前記画像データを送信することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記文字認識手段が取得した文字情報が示す文字のリストを表示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記受付手段は、前記画像処理装置に備えられた操作部であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
原稿の画像を読み取り画像データを生成する読取手段をさらに有し、
前記文字認識手段は前記画像データに含まれる文字を認識し文字情報を取得する文字認識処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
外部装置から画像データを受信する受信手段をさらに有し、
前記文字認識手段は前記画像データに含まれる文字を認識し文字情報を取得する文字認識処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記生成手段は、前記受付手段がユーザからの複数回の選択を受け付けたことに従って、選択されるごとに1つ下の階層に選択された文字を追加したフォルダパスを生成することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記受付手段がユーザからの複数回の選択を受け付けたことに従って、選択されるごとに選択された文字を同じ階層のフォルダの名称として追加したフォルダパスを生成することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記選択された文字に対応する座標情報を記憶する記憶手段と、
前記文字認識手段は記憶した座標情報が示す領域に前記文字認識処理を実行し、前記文字認識処理により取得された文字情報が示す文字を、前記受付手段がユーザの選択を受け付けることなく前記表示手段が表示することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記生成手段が生成した前記フォルダパスの最下層のフォルダの名称を示す文字に拡張子を付加する付加手段を更に有し、
前記画像データがファイル化されたことによって生成されたファイルであって、前記拡張子が付加された文字がファイル名として設定された前記ファイルを前記送信手段は送信することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記付加手段によって前記拡張子が付加された後に前記受付手段が前記文字の選択を受け付けたことによって、前記表示手段は警告を示す画面を表示することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
【請求項12】
日付を取得する取得手段を更に有し、
前記生成手段は、前記日付を示す文字を前記フォルダパスの1つ下の階層に追加したフォルダパスを生成することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記生成手段がフォルダパスを生成する度に前記表示手段は表示を更新することを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記生成手段が生成したフォルダパスの長さが所定の長さ以上になったことに従って、
前記表示手段は警告を示す画面を表示することを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記文字情報は、文字コードを少なくとも含むことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項16】
前記送信手段はFTP、SMB、WebDAVの少なくとも何れか1つを用いて前記画像データを送信することを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項17】
前記文字は数字を含むことを特徴する請求項1乃至16の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項18】
画像データに含まれる文字を認識し文字情報を取得する文字認識処理を行う文字認識工程と、
前記文字認識工程で取得した文字情報が示す文字を表示する表示工程と、
ユーザにより前記表示工程が表示した文字の選択を受け付ける受付工程と、
前記選択された文字に基づいてフォルダパスを生成する生成工程と、
前記フォルダパスが示すフォルダに前記画像データを送信する送信工程と、
前記受付工程で複数回文字の選択を受け付けたことに従って、選択された文字のそれぞれを組み合わせた文字に基づいてフォルダパスを前記生成工程で生成し、当該フォルダパスが示すフォルダに前記送信工程で前記画像データを送信することを特徴とする画像処理装置。
【請求項19】
請求項1乃至17の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段をコンピュータで実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びその制御方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
原稿の画像を読み取って画像データを生成し、事前にユーザにより指定された画像中の領域において文字認識処理を行い、その文字認識処理で得られた文字列がフォルダ名であるフォルダに画像データを送信する画像処理装置が開示されている。(特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献1の画像処理装置では、指定された領域で文字認識処理を実行され、文字認識処理により得られた文字列をフォルダ名として持つフォルダを検索し、そのフォルダに画像データを送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-234708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像データを送信するフォルダのフォルダパスの入力を、キーボードを使って1文字ずつ入力すると、フォルダパスの入力に手間がかかる。複数の階層にわたるフォルダパスを入力する際には、さらにフォルダパスの入力に手間がかかる。
【0006】
特許文献1の方法では、1階層分の文字列を、領域を指定することで設定できるが、複数の階層を指定することはできない。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像データを送信するフォルダの複数の階層からなるフォルダパスを設定する際のユーザの手間を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像処理装置は、画像データに含まれる文字を認識し文字情報を取得する文字認識処理を行う文字認識手段と、前記文字認識手段が取得した文字情報が示す文字を表示する表示手段と、ユーザにより前記表示手段が表示した文字の選択を受け付ける受付手段と、前記選択された文字に基づいてフォルダパスを生成する生成手段と、前記フォルダパスが示すフォルダに前記画像データを送信する送信手段と、前記受付手段が複数回文字の選択を受け付けたことに従って、選択された文字のそれぞれを組み合わせた文字に基づいたフォルダパスを前記生成手段が生成し、当該フォルダパスが示すフォルダに前記送信手段は前記画像データを送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
画像データを送信するフォルダの複数の階層からなるフォルダパスを設定する際のユーザの手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】読み取りシステムの構成の一例を示す図
図2】MFP101のハードウェア構成の一例を示す図
図3】PC104のハードウェア構成の一例を示す図
図4】操作部205に表示される画面の一例を示す図
図5】表示装置311に表示されるワンタッチ送信スキャン設定画面の一例を示す図
図6】ワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの設定編集画面の一例を示す図
図7】アドレス選択画面の一例を示す図
図8】宛先登録画面の一例を示す図
図9】ファイル送信先であるファイルサーバ102のフォルダ構成の一例を示す図
図10】ワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図
図11】ワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図
図12】ワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図
図13】ワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図
図14】ワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図
図15】ワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図
図16】ワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図
図17】ファイル送信のワンタッチ送信ボタンが選択された際のフローの一例を示すフローチャート
図18】文字認識処理の一例を示すフローチャート
図19】MFP101がテキストオブジェクトを生成するフローの一例を示すフローチャート
図20】文字列処理のフローの一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例であり本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明における読み取りシステムの構成の一例を示す図である。本実施例の読み取りシステムは、画像処理装置の一例であるMFP(Multi Function Peripheral)101、情報処理装置であるファイルサーバ102、メールサーバ103、オンラインストレージ106で構成されている。MFP101、ファイルサーバ102、メールサーバ103、オンラインストレージ106のそれぞれはLAN(Local Area Network)100に接続されている。また、LAN100上には、MFP101、ファイルサーバ102、メールサーバ103、PC104はネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。また、MFP101とオンラインストレージ106は、LAN100とインターネット105を介してお互いに通信可能である。
【0013】
MFP101は、原稿の画像を読み取って生成した画像データをファイルサーバ102、メールサーバ103、オンラインストレージ106に送信する。なお、本実施形態における画像データとは、画像をRAWデータ化した電子データに限らず、TIFF、JPEGなどの画像フォーマットに従った電子データやPDFフォーマットに従った電子データであっても良い。ファイルサーバ102はFTP(File Transfer Protocol)、SMB(Server Message Block)プロトコルに対応したファイルサーバである。メールサーバ103はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)に対応したメールサーバである。オンラインストレージ106はWebDAV(HTTPを用いたファイル共有プロトコル)に対応したオンラインストレージである。PC104は、MFP101が備えるWEBサーバにHTTPを用いてアクセスし、設定値の参照や更新が可能である。LAN100は、Ehternet(登録商標)を用いた有線LANで構成されてもよいし、無線LANで構成されてもよい。
【0014】
図2はMFP101のハードウェア構成の一例を示す図である。MFP101はCPU201、ROM202、RAM203、ストレージ204、操作部205、プリンタ206、スキャナ207、ネットワークI/F(Interface)208、外部記憶装置I/F209を備える。
【0015】
CPU201はMFP101を構成する各種ハードウェア202~208の制御を行うことで、MFP101が備える各機能を実現する。なお、CPU201はバスラインにより各種ハードウェアに信号を送り、他のハードウェアと相互にデータ通信を行うことを実現する。
【0016】
またMFP101のCPU201は、ROM202に記憶された制御プログラムに従ってMFP101の動作を制御する。より詳細には、MFP101の制御を行うオペレーティングシステム(OS)と、ハードウェアを制御するためのドライバプログラムをCPU201が実行する。そしてOS上に配置されたアプリケーションプログラムらが相互に動作することにより、ユーザの所望する機能の動作、制御が行われる。これらのOSや各種プログラムはROM202に記憶され、RAM203において読み出されることで実行される。
【0017】
ROM202はCPU201が使用するプログラムや各種データを記憶するためのメモリである。RAM203は、プログラムや、CPU201が演算に用いるデータを一時的に記憶するためのワークメモリである。ストレージ204は、各種データや各種プログラム等を記憶する記憶装置である。
【0018】
なお、本実施例ではストレージ204としてフラッシュメモリを想定しているが、SSD、HDD、eMMCなどの補助記憶装置を用いるようにしても良い。なお、MFP101は、1つのCPU201が1つのメモリ(RAM203)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の形態であっても構わない。例えば複数のCPU、複数のRAM、複数のROM、及び複数のストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
【0019】
操作部205は、例えばタッチパネル等のMFP101をユーザが操作するためのユーザインタフェースであり、ユーザによる操作や入力を受け付ける受付手段である。また、操作部205はMFP101を操作するため画面等を表示する表示部としても使用することができる。
【0020】
プリンタ206はプリント機能を実現するユニットであって、CPU201がプリンタ206を制御することでPC104から受信した印刷ジョブを実行し、用紙に画像が印刷される。ここで印刷ジョブとは、MFP101に印刷処理を実行させるための命令や画像データ、印刷設定情報などを含むデータである。
【0021】
スキャナ207はスキャン機能を実現するユニットであって、CPU201がスキャナ207を制御することで原稿の画像を光学的に読み取り、画像データに生成する処理を行う。
【0022】
ネットワークI/F208は、例えばEthernetのような有線LAN通信を行うためのネットワークI/Fである。なお、このネットワークI/F208は無線LAN通信を行うためのネットワークI/Fであっても良いし、USB-LANI/F等でもよい。
【0023】
外部記憶装置I/F209は、MFP101が外部記憶装置210と通信を行うためのI/Fである。CPU201が外部記憶装置I/F209を制御することで、外部記憶装置210に画像データを格納させる。本実施例では外部記憶装置I/F209としてUSBインタフェース、外部記憶装置210としてUSBメモリを想定しているが、外部記憶装置I/F209は、SDカードなどの外部記憶装置と通信を行うためのSDカードスロットであってもよい。
【0024】
図3は、PC104のハードウェア構成の一例を示す図である。PC104はCPU301、ROM302、RAM303、HDD304、ネットワークI/F305、操作装置I/F306、表示装置I/F307を備える。
【0025】
CPU301はPC104を構成する各種ハードウェア302~307の制御を行うことで、PC104が備える各機能を実現する。なお、CPU301はバスラインにより各種ハードウェアに信号を送り、他のハードウェアと相互にデータ通信を行うことを実現する。
【0026】
またPC104のCPU301は、ROM302に記憶された制御プログラムに従ってPC104の動作を制御する。より詳細には、PC104の制御を行うOS等をCPU301が実行する。そしてOS上に配置されたアプリケーションプログラムらが相互に動作することにより、ユーザの所望する機能の動作、制御が行われる。これらのOSや各種プログラムはROM302に記憶され、RAM302において読み出されることで実行される。
【0027】
ROM302は、CPU201が使用するプログラムや各種データを記憶するためのメモリである。RAM303はプログラムや、CPU201が演算に用いるデータを一時的に記憶するためのワークメモリである。HDD304は、各種データや各種プログラム等を記憶する記憶装置である。
【0028】
ネットワークI/F305は、例えばEthernetのような有線LAN通信を行うためのネットワークI/Fである。なお、このネットワークI/F305は無線LAN通信を行うためのネットワークI/Fであっても良いし、USB-LANI/F等でもよい。
【0029】
操作装置I/F306はキーボードやマウス等の操作装置310とPC104を接続するためのI/Fである。
【0030】
表示装置I/F307は、液晶モニタ等の表示装置311とPC104を接続するためのI/Fである。
【0031】
なお、本実施例のPC104は外部の操作装置や、外部の表示装置と接続しているが、例えば操作部、表示部がPC104に内蔵されていてもよい。
【0032】
図4は、操作部205に表示される画面の一例を示す図である。操作部205は、タッチパネル410、DataLED420及びErrorLED430により構成される。
タッチパネル410には、MFP101の起動直後に表示されるホーム画面400が表示されている。ホーム画面400は、MFP101の各機能の実行を指示するための画面である。ホーム画面400には、よく使う設定ボタン401、スキャンボタン402、メニューボタン403、アドレス帳ボタン404、問診票ボタン405、紹介状ボタン406などが表示される。また、ホーム画面400には節電ボタン407、ホームボタン408、ストップボタン409が常時表示されている。なお、節電ボタン407、ホームボタン408、ストップボタン409はハードキーとして操作部205に備えられてもよい。
【0033】
よく使う設定ボタン401はユーザにより選択されることにより、ユーザにより設定された設定が入力された状態で、特定の機能の実行画面を表示するためのボタンである。
【0034】
スキャンボタン402は、選択されることにより、スキャン処理を実行して画像データを生成し、生成された画像データをメール送信したりやファイル送信したり、外部記憶装置210に格納したりするための画面を表示するボタンである。ここで、メール送信とは原稿を読み取って生成した画像データを電子メールに添付して送信することである。また、ファイル送信とはSMBやFTP等の通信プロトコルを使用してファイルサーバ102やPC104等に送信することである。
【0035】
メニューボタン403はユーザにより選択されることにより、メニュー画面を表示するためのボタンである。
【0036】
アドレス帳ボタン404は、ユーザにより選択されることにより登録されているアドレス(宛先情報)を表示する画面を表示するためのボタンである。アドレスを表示する画面は、電子メール送信、SMB送信、FTP送信、WebDAV送信等の送信種別と、メールアドレス、ホスト名、サーバ情報等の宛先情報等を表示する。
【0037】
問診票ボタン405と紹介状ボタン406はワンタッチ送信ボタンである。ワンタッチ送信ボタンとは、ユーザにより選択されることで、ユーザにより予め設定されたスキャン設定で原稿の画像を読み取り、画像データを生成し、その画像データをユーザにより予め設定された送信種別で送信するための画面を表示するボタンである。
【0038】
節電ボタン407はユーザにより選択されることにより、MFP101を省電力状態に移行させるためのボタンである。
【0039】
ホームボタン408はユーザにより選択されることにより、操作部205にホーム画面400を表示するためのボタンである。
【0040】
ストップボタン409はユーザにより選択されることにより、MFP101が実行中の印刷ジョブ等のジョブの実行を中止するためのボタンである。なお、このストップボタン409はユーザにより選択されることにより、コピージョブや送信ジョブの実行が中止されてもよい。
【0041】
DataLED420及びErrorLED430はMFP101の状態をユーザに通知するものである。DataLED420は、電子メール送信やファイル送信の実行中に点灯し、ErrorLED430はMFP101にエラーが発生した際に点灯する。
【0042】
なお、ホーム画面400は、例えば画像データに基づいて印刷を行うコピー機能や原稿を読み取って画像データを生成し当該画像データを外部装置に送信可能な送信機能とを含む複数の機能からユーザが利用する機能を選択するための機能選択画面である。
【0043】
ここで、画像データを送信するフォルダのフォルダパスの入力を、キーボードを使って1文字ずつ入力すると、フォルダパスの入力に手間がかかり、複数の階層にわたるフォルダパスを入力する際には、さらにフォルダパスの入力に手間がかかるという課題がある。
【0044】
特許文献1の方法では、1階層分の文字列を、領域を指定することで設定できるが、複数の階層を指定することはできない。
【0045】
この課題に対して以下の処理を実行することで、画像データを送信するフォルダの複数の階層からなるフォルダパスを設定する際のユーザの手間を軽減することができる。
【0046】
図5は表示装置311に表示されるワンタッチ送信スキャン設定画面の一例を示す図である。
【0047】
図5のワンタッチ送信スキャン設定画面500は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0048】
ワンタッチ送信スキャン設定画面500には、アプリケーション情報501、新規ボタンの登録ボタン502、項目503~506、表示・非表示ボタン507、削除ボタン508が表示されている。
【0049】
アプリケーション情報501は、アプリケーションのバージョンを表示する領域であり、図5では1.00というバージョン番号が表示されている。
【0050】
新規ボタンの登録ボタン502は、ユーザに選択されることにより、操作部205に表示する画面に表示され、ワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンを新しく登録するためのボタンである。新規ボタンの登録ボタン502が選択されると図6の設定編集画面600が表示装置311に表示される。図6の設定編集画面600の詳細な説明は後述する。
【0051】
項目503は、MFP101に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの名称を示している。
【0052】
項目504は、MFP101に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンに設定された送信種別を示している。
【0053】
項目505は、MFP101に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの表示状態を示す。また、その表示状態の変更するための表示/非表示切替ボタン506、削除ボタン507も表示される。例えば、「紹介状」ボタンの表示状態が「表示」になっている場合は、図4の紹介状ボタン406のようにボタンがタッチパネル410上のホーム画面400に表示される。表示/非表示切替ボタン506は、ボタンの「表示」と「非表示」をトグルで選択可能なボタンである。
【0054】
削除ボタン507は、ユーザにより選択されることにより、MFP101に登録されているボタンの情報を削除する。
【0055】
MFP101に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの一例は、「申請書A」という名称のボタンの送信種別はEメールであり、表示状態は非表示となっている。また、新規ボタンの登録ボタン502が選択された場合だけでなく、「申請書A」というボタンの名称を選択された場合にも、図6の設定編集画面600が表示装置311に表示される。
【0056】
図5では、「申請書A」、「申請書B」、「紹介状」、「問診票」の4つのボタンが登録されている。「紹介状」と「問診票」はボタン表示状態が「表示」であるため、ホーム画面400にボタンが表示されている。しかし、「申請書A」と「申請書B」は表示状態が「非表示」であるため、ホーム画面400にボタンが表示されていない。
【0057】
図6はワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの設定編集画面の一例を示す図である。図6のボタンの設定編集画面600は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0058】
ボタンの設定編集画面600は図5の新規ボタンの登録ボタン502もしくは、ボタンの名称がユーザにより選択されることにより表示される。ボタンの名称がユーザにより選択されることによりボタンの設定編集画面600が表示される場合は、ボタンの設定編集画面600の各項目には、前回設定された値が入力されている状態で表示される。新規ボタンの登録ボタン502が選択されることによりボタンの設定編集画面600が表示される場合は、ボタンの設定編集画面600の各項目には値が入力されていない状態で表示される。なお、ボタンの設定編集画面600の各項目にデフォルト値が予め入力されていてもよい。
【0059】
入力欄601はワンタッチ送信ボタンの名称を設定するための入力欄である。入力欄601には「紹介状」という文字列が入力されている。ここで、ワンタッチ送信ボタンとはユーザにより選択されることでワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンである。
【0060】
プルダウン602はファイル名を設定するためのオブジェクトである。プルダウン602では、「ボタン名」「自動」が選択可能であり、「ボタン名」が選択された場合は、入力欄601に入力されたボタン名が、送信されるファイルの名称となる。また、「自動」が選択された場合は、自動的に決定された文字列がファイルの名称となる。例えば、図6の画面で登録されるワンタッチ送信ボタンを選択してスキャンした日時をファイルの名称とする。なお、後述する問診票画面1500の拡張子ボタン1501が選択され、拡張子を示す文字列が追加された場合は、拡張子ボタン1500の選択による設定を優先してファイルの名称を付与する。
【0061】
チェックボックス603はチェックされていると、ファイル出力時のキーワードが有効になる。キーワードについては、図7で詳細に説明する。
【0062】
キーワード文字列設定ボタン604はユーザに選択されることにより、図7のキーワード文字列設定画面700を表示するためのボタンである。
【0063】
プルダウン605は、送信されるファイルをどう振り分けるか、もしくは振り分けないかを設定するためのオブジェクトである。プルダウン605では、「振り分けしない」、「振り分けする(ファイル)」、「振り分けする(フォルダ)」、「振り分けする(ファイルとフォルダ)」から一つを選択可能である。「振り分けしない」が設定された場合はキーワードを利用しない。「振り分けする(ファイル)」が設定された場合は出力ファイル名にキーワードを含める。「振り分けする(フォルダ)」が設定された場合はファイルを格納するフォルダ名にキーワードを含める。「振り分けする(ファイルとフォルダ)」が設定された場合はファイル名とファイルを出力するフォルダ名にキーワードを含める。
このプルダウン605で各設定が設定された時の詳細な処理は、図16、17で説明する。
【0064】
プルダウン606は読みとって生成した画像データを送信する際の送信種別を選択するためのオブジェクトである。プルダウン606では、「ファイル」、「Eメール」、「USBメモリ」が選択可能である。「ファイル」が選択され、切替ボタン607が選択された場合はSMBやFTP、WebDAV、SFTP等のプロトコルを用いてPC104のフォルダや、ファイルサーバ102に画像データを送信する。また、「Eメール」が選択された場合はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いて宛先に画像データ送信する。「USBメモリ」が選択された場合は、MFP101に接続された外部記憶装置210であるUSBメモリに、画像データを格納する。
【0065】
切替ボタン607は送信種別の設定をプルダウン606に表示されている送信種別に切り替えるためのボタンである。また、プルダウン606で送信種別が選択された状態で切替ボタン607が選択されると、項目608や項目609等に、選択された送信種別に対応したものが表示される。
【0066】
項目608はワンタッチ送信スキャンで読み取る際の読み取り設定と、送信する際の送信設定等の各種設定を入力可能な項目である。例えば、項目609には送信先や、読取サイズ、ファイル形式、原稿の向き等の設定がある。
【0067】
領域609は、読み取って生成した画像データを送信する送信先を表示するための領域である。ここで設定された宛先は、後述するテキストオブジェクトの文字列と組み合わせるためのフォルダパスである。また領域609は入力、編集が不可能なテキスト領域であり、アドレス選択画面で選択されたアドレスを表示する。選択されたアドレスについては、後述する。
【0068】
アドレス帳から選択ボタン610は、ユーザにより選択されることにより、MFP101に記憶されているアドレス帳内のアドレスを選択可能なアドレス選択画面800を表示する。
【0069】
プルダウン611は原稿上の画像を読み取って生成する画像データをファイルにする際のファイル形式を設定するためのプルダウンである。ここで選択されたフォーマットに従ってファイルが生成される。
【0070】
OKボタン612は、ボタン設定編集画面600で設定した内容でワンタッチ送信ボタンの設定をストレージ204に記憶するためのボタンである。OKボタン612が選択されると設定が、ストレージ204に記憶される。キャンセルボタン613は、設定を破棄するためのボタンである。OKボタン612、または、キャンセルボタン613が押下されると、図5のワンタッチ送信スキャン設定画面500が表示される。
【0071】
図7はアドレス選択画面の一例を示す図である。アドレス選択画面700は図6のボタンの設定編集画面600上のアドレス帳から選択ボタン610が選択されることにより表示される。図7のアドレス選択画面700は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0072】
プルダウン701は、アドレス選択画面700に表示されるアドレス帳の種類を切り替えるためのリストである。プルダウン701では「ベストメンバー」、「短縮ダイヤル」(不図示)のどちらか一方を選択できる。
【0073】
表示切替ボタン702はユーザに選択されることによりアドレス選択画面700に表示するアドレス帳の種類をプルダウン701で表示されている種類に変更するためのボタンである。
【0074】
領域703は、アドレス帳の名称が表示される表示領域である。リスト704は、アドレス一覧が表示される領域であり、選択可能なチェックボックス、番号、種類、名称、宛先により構成される。チェックボックスは、チェック可能チェックボックスとチェック不可能チェックボックスの2種類のうちどちらかが表示される。番号はアドレスの管理番号が表示される。種類はアイコンが表示される領域であり、アイコンはアドレスの種類により異なる。名称はアドレスに付けた名前が表示される。宛先はアドレスが表示される。チェックボックスは、チェック可能チェックボックスとチェック不可能チェックボックスの2種類のうちどちらかが表示される。
【0075】
チェックボックスにチェックが入れられた状態で、OKボタン705が選択されると、そのアドレスが領域609に表示される。また、MFP101は画像データの送信先のアドレスとしてストレージ204に記憶する。
【0076】
チェック可能チェックボックスとチェック不可能チェックボックスの表示について補足する。図7は、図6のリスト606で「ファイル」が選択された状態で、送信種別が「Eメール」のアドレスが2件、「ファイル」のアドレスが2件登録されている「ベストメンバー」のアドレス帳からアドレスを選択する場合の表示である。プルダウン606の種類と一致しているアドレスは、チェック可能チェックボックスが表示される。具体的には、番号01と番号02のアドレスに対してはチェック不可能チェックボックスが表示されており、番号03と番号04のアドレスに対してはチェック可能チェックボックスが表示されている。
【0077】
OKボタン705は、アドレス選択画面で設定した内容でアドレス選択を確定するためのボタンである。キャンセルボタン706は、設定内容を破棄するボタンである。OKボタン705、もしくはキャンセルボタン706が選択されると、図6のボタンの設定編集画面600を表示する。
【0078】
ここで、本実施例の問診票ボタン405の設定を説明する。問診票ボタン405は、図6のボタンの設定編集画面600において、入力欄601に「問診票」が入力され、プルダウン602で「ボタン名」が選択され、チェックボックス603がチェックされることで作成される。また、問診票ボタン405は、図6のボタンの設定編集画面600において、プルダウン605では「振り分けする(フォルダ)」が選択され、プルダウン606では「ファイル」が選択されることで作成される。「問診票」ボタンは、図7において、番号04の宛先「¥¥ファイルサーバ¥問診票」が選択されている。
【0079】
図8は宛先登録画面の一例を示す図である。宛先登録画面800には、入力欄801と、プルダウン802、入力欄803、入力欄804、入力欄805、入力欄806、OKボタン807、キャンセルボタン808が表示される。宛先登録画面800は送信種別がファイル送信の場合の宛先を登録するための画面である。
【0080】
入力欄801は、宛先の名称を入力するための入力欄である。プルダウン802は送信先に画像データを送信する際に使用するプロトコルを選択するためのオブジェクトである。プルダウン802ではSMB、FTP、WebDAVの3種類の中から一つが選択可能である。
【0081】
入力欄803は、送信先のホスト名を入力するための入力欄である。名前解決可能なサーバ名もしくはIPアドレスを入力する。入力欄804は送信先のフォルダパスを入力するための入力欄である。
【0082】
入力欄805、806は、入力欄803で入力されたホスト名で指定されたサーバにアクセスするためのユーザ名とパスワードを入力するための入力欄である。
【0083】
OKボタン807はユーザに選択されることにより、CPU201は、入力されている設定値を新規宛先としてストレージ204に記憶する。キャンセルボタン808は、ユーザに選択されることにより、設定を破棄し、アドレス帳登録をキャンセルする。
【0084】
図9は、ファイル送信先であるファイルサーバ102のフォルダ構成の一例を示す図である。ファイルサーバ102には、問診票保存のためにMFP101との共有フォルダが生成されている。問診票フォルダ901を最上位のフォルダとして、患者ID毎のサブフォルダ902~904、各患者IDフォルダの下に診療科毎のサブフォルダ905、906、各診療科フォルダの下に受診日をファイル名とした問診票ファイル907~909という構成をとる。
【0085】
図10~16では、読み取って生成した問診票の画像データを「2018-09-05.pdf」というファイル名で、MFP101からファイルサーバ102上に存在する耳鼻科フォルダ906に送信する場合を例として説明する。
【0086】
図10はワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図である。図10の問診票画面1000は、問診票ボタン405が選択されたことによって遷移する画面である。具体的には、ユーザが不図示のADF(Auto Document Feeder)等に原稿をセットした後、ホーム画面400の問診票405ボタンが選択されることにより、問診票ボタン405の設定に基づいて原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。そして、生成した画像データに文字認識処理を行った後に、問診票画面1000を操作部205に表示する。
【0087】
ベース宛先情報表示ボックス1001は、問診票ボタン405に設定されたベースとなる宛先(ホスト名)が表示される。本実施例の問診票ボタン405の場合は、「¥¥ファイルサーバ¥問診票」が表示される。ユーザは、問診票画面1000ではベース宛先を変更できない。
【0088】
宛先表示ボックス1002は、ユーザが入力した、もしくは選択した宛先が文字列として表示されるボックスである。ユーザの入力や選択に合わせて表示される文字列が更新される。この宛先表示ボックス1002に表示される文字列は、宛先のフォルダ名称としてRAM203に記憶される。
【0089】
プレビュー画像1003は、原稿の画像を読み取って生成した画像データを表示用にRAW画像に変換したものである。
【0090】
テキストオブジェクトリスト1004は、1行あたり1つの文字列を示すテキストオブジェクトのリストである(「受診日」から「1990/3/1」までを指している)。テキストオブジェクトとは文字列が表示されたボタンのことである。文字認識処理の結果、文字間が近いものを1つの文字列と解釈して、その文字列をテキストオブジェクトとして表示する。テキストオブジェクトの生成方法については、図19で説明する。このように文字認識処理によってテキストオブジェクトに表示される文字は数字を含んでいてもいい。また、この時表示されているテキストオブジェクトが示す文字列には、原稿の画像上の座標が対応づけられてRAM203に記憶されている。ユーザは、テキストオブジェクトリスト1004から任意のテキストオブジェクトを選択することができる。選択されたテキストオブジェクトが示す文字列がベース宛先情報表示ボックス1001に表示されるフォルダパスの1つ下の階層のフォルダの名称として設定され、選択されたテキストオブジェクトが示す文字列が宛先表示ボックス1002に表示される。例えば、ユーザが「123」という患者IDを表す文字列を示すテキストオブジェクト1005を選択した場合、問診票画面1000は図11の問診票画面1100のような画面が表示される。
【0091】
図11はワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図である。問診票画面1100では選択された文字列(「123」)が宛先表示ボックス1002に表示される。また、選択されたテキストオブジェクトが示す文字列に対応づけられた座標情報が示す領域が、領域1101のようにプレビュー画像1003上で強調表示される。さらに、文字列リスト1004の文字列が、選択済みであることを示すために強調表示1102のように強調表示される。
【0092】
選択された文字列が再度選択されるか、後述する取り消しボタン1603が選択されることで、宛先表示ボックス1002における文字列の表示と各強調表示は解除される。
【0093】
なお本実施例では、ユーザによる選択操作としてテキストオブジェクトをタップする方法を想定しているが、テキストオブジェクトを宛先表示ボックス602にドラッグ&ドロップするといった方法を用いても良い。
【0094】
また、問診票ボタン405が選択され、ワンタッチ送信スキャンが過去に実行されていた場合、ストレージ204に記憶された前回の入力履歴を用いてテキストオブジェクトを選択済みの状態にし、宛先表示ボックス1002に自動的に表示することも可能である。
入力履歴の保存と利用については、後述する図20の説明で詳しく述べる。
【0095】
スクロールバー1103は、問診票画面1100内に表示しきれていないテキストオブジェクトを確認および選択する場合に用いる。
【0096】
区切り文字ボタン1104は、宛先表示ボックス1002にフォルダパスの区切り文字を追加するためのボタンである。図7の状態で区切り文字ボタン704を選択した場合、図12の問診票画面1200のように、宛先表示ボックス1002に区切り文字「¥」が追加される。区切り文字は何度でも使用できるが、区切り文字の間に文字列が表示されることなく連続して使用することはできない。連続して選択された場合、区切り文字は連続できない旨の警告画面(不図示)が表示される。
【0097】
図13はワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図である。図13の問診票画面1300は、2種類のテキストオブジェクトが選択された場合に、表示される画面である。
【0098】
2つのテキストオブジェクトが選択された場合は、問診票画面1300のように、テキストオブジェクトが示す文字列が選択された順番で宛先表示ボックス1002に表示される。問診票画面1300では、「123」を示すテキストオブジェクトが選択された後に、「耳鼻科」を示すテキストオブジェクトが選択された場合の例を示している。また、2つ以上のテキストオブジェクトが選択された場合でも、上記と同様の処理となる。つまり、複数回文字(テキストオブジェクト)が選択されたことによって、選択された文字のそれぞれを組み合わせた文字に基づいたフォルダパスを宛先情報ボックス1002に表示する。
【0099】
なお、区切り文字ボタン1104が選択されずに、2つ以上のテキストオブジェクトが選択された場合は、選択された文字列を組み合わせて1つのフォルダ名としてもいいし、既に選択され表示されている文字列を削除して、置き換えてもいい。また、区切り文字ボタン1104が選択されずに2つ以上のテキストオブジェクトが選択された場合は、自動的にテキストオブジェクトが示す文字の間に区切り文字を追加して、後に選択されたテキストオブジェクトの文字を下の階層のフォルダの名称としてもよい。
【0100】
さらに、複数のテキストオブジェクトが選択された場合であっても、各強調表示は同様に行われる。
【0101】
日付ボタン1301は、宛先表示ボックス1002に選択時の日付を表す文字列を追加するためのボタンである。問診票画面1300の状態で日付ボタン1301が選択されると、図14の問診票画面1400のような画面が表示される。
【0102】
図14はワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図である。
【0103】
ポップアップ1401は日付を示す文字列のフォーマットを指定するためのポップアップである(yyyymmddからmm-dd-yyyyまでを指している)。ユーザはポップアップ1401が示すリストから、日付のフォーマットを選択することで、選択されたフォーマットで表される日付を示す文字列が宛先表示ボックス1002に追加表示される。問診票画面1400では、「yyyy-mm-dd」のテキストオブジェクト1402が選択されている。
【0104】
ここで、日付を示す文字列が追加表示された例を図15に示す。図15は、ワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図である。問診票画面1400では「yyyy-mm-dd」のテキストオブジェクト1402が選択されたため、「123¥耳鼻科¥」の後に「2018-09-05」という文字列が追加表示される。この時、「2018-09-05」という文字列が追加された「123¥耳鼻科¥2018-09-05」というフォルダパスを示す文字列をRAM203に記憶する。
【0105】
日付ボタン1301は何度でも使用できるため、日付ボタン1301が選択済みの表示に変わることはない。
【0106】
本実施例では、日付はフォルダ名やファイル名として利用されることが多いため専用のボタンを用意して入力を受け付けているが、日付の他にもよく使う文字列があるのであれば、日付ボタン1301とは別に、時刻等の専用のボタンを用意する構成としても良い。
【0107】
拡張子ボタン1501は、宛先表示ボックス1002に表示されるフォルダパスの最下層のフォルダの名称を示す文字に拡張子を表す文字列を追加するボタンである。問診票画面1500の状態で拡張子ボタン1501が選択されると、図16の問診票画面1600のような画面が表示される。
【0108】
図16はワンタッチ送信スキャンを実行する際に表示される画面の一例を示す図である。問診票画面1600の宛先表示ボックス1002には、「123¥耳鼻科¥2018-09-05」に「.pdf」が追加表示されたファイルパスが表示されている。ここでは、プルダウン611で設定されたファイル形式に基づいて拡張子が追加される。
【0109】
拡張子ボタンが選択され、宛先表示ボックスに拡張子を示す文字列が追加されると強調表示1601のように強調表示される。選択済みを解除したい場合は前述したテキストオブジェクトの選択済み解除方法と同じ方法で解除できる。また、拡張子ボタン1601が選択済みの状態で新たに文字列を追加しようとした場合、すでに拡張子が入力されている旨の警告画面(不図示)が表示される。
【0110】
文字消去ボタン1602は、宛先表示ボックス1002に表示されている文字列の最後の1文字を消すボタンである。例えば、図16の状態から文字消去ボタン1602が選択された場合、宛先表示ボックス1002に表示される文字列は「123¥耳鼻科¥2018-09-05.pd」となる。なお、RAM203にフォルダパスとして記憶されている文字列も同様に1文字消去される。
【0111】
取り消しボタン1603は、選択されることで直前に入力された文字列を消去するためのボタンである。直前の入力手段が「テキストオブジェクトリスト1004からオブジェクトを選択」あるいは「拡張子ボタン1501を選択」だった場合には、プレビュー画像1003上での強調表示や選択済みも解除される。例えば、図16の状態から取り消しボタン1603が選択された場合、宛先表示ボックス1002に表示される文字列は「123¥耳鼻科¥2018-09-05」となる。もう一度選択されると、宛先表示ボックス1002に表示される文字列は「123¥耳鼻科¥」となる。
【0112】
確定ボタン1604は、選択されることによりベース宛先の文字列と宛先表示ボックス1002上に表示されている文字列を結合し、結合された文字列が示すフォルダを送信先として設定し、画像データの送信を開始するためのボタンである。
【0113】
ページ送りボタン1605は、選択されることにより、問診票画面1600に表示するプレビュー画像とテキストオブジェクトリストを読み取った原稿の別のページの画像を表示するためのボタンである。
【0114】
以上のように、ユーザはキーボード等で文字列の手入力を行わなくとも、オブジェクトやボタンの選択だけで複数の階層にまたがった送信先を指定することが容易となる。
【0115】
図17は、図10~16で説明したような処理を実現するためのフローチャートであり、ファイル送信のワンタッチ送信ボタンが選択された際のフローの一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで図17のフローチャートの処理は実現される。図17のフローは、MFP101の電源がオンになったことによって開始される。
【0116】
S1701において、CPU201はワンタッチ送信ボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S1702に進む。そうでない場合は、S1701に戻る。ここでは、ワンタッチ送信ボタンとして問診票ボタン405が選択された場合について説明する。
【0117】
S1702において、CPU201は設定編集画面600で設定された問診票ボタン405に対応する読み取り設定をストレージ204から読み出す。
【0118】
S1703において、CPU201はS1402で読み出した読み取り設定に基づいて、スキャナを制御して原稿の画像を読み取り画像データを生成する。
【0119】
S1704において、CPU201は生成した画像データを用いて文字認識処理を実行する。文字認識処理の詳細については、図15で後述する。
【0120】
図18は文字認識処理の一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで図18のフローチャートの処理は実現される。
【0121】
S1801において、CPU201はS1703で生成した画像データを用いて、2値画像データを生成する。生成した2値画像データをRAM203に記憶される。
【0122】
S1802において、CPU201はS1801において生成された2値画像データを低解像度化する。低解像度化することにより、2値画像データから文字領域を探す処理の負荷を軽減することができる。
【0123】
S1803において、CPU201は低解像度化された2値画像データが示す画像中の文字領域を探索する。ここで、文字領域を探索する範囲は、画像データのすべての領域であってもいいし、ユーザにより設定された領域であってもよい。
【0124】
S1804において、CPU201はS1803で文字領域であると判定された領域に、文字切り処理を実行する。文字切り処理とは、横方向からの射影と縦方向からの射影にもとづき、各文字の外接矩形を文字切り矩形として切り出す処理である。この文字切り処理は文字領域と判定されたすべての領域に対して実行される。
【0125】
S1805において、CPU201は文字切り矩形ごとに、ROM202に記憶された辞書データと比較し、最も似ている文字の文字コードと、その文字切り矩形の座標情報を取得する。この辞書比較処理は、すべての文字切り矩形に対して実行される。また、この処理では、文字コードや座標情報の他に、フォント情報等も取得してもいい。
【0126】
S1806において、CPU201はS1805で取得した文字情報である文字コードと座標情報をRAM203に記憶する。
【0127】
ここで、図17のフローに説明を戻す。S1705において、CPU201は文字情報を用いてテキストオブジェクトを生成する。テキストオブジェクトを生成する処理については、図19で詳細に説明する。
【0128】
図19はMFP101がテキストオブジェクトを生成するフローの一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで図19のフローチャートの処理は実現される。図19のフローは、S1704で1ページ分の文字認識処理が完了したことによって開始される。
【0129】
S1901において、CPU201はS1806で記憶された文字情報を取得する。S1902において、CPU201は画像データが示す画像の一番左上の座標の文字切り矩形を対象とし、その文字切り矩形の右隣に文字(文字切り矩形)があるか否かを判定する。あると判定された場合は、S1903に進む。そうでない場合は、S1904に進む。
【0130】
S1903において、CPU201は右隣の文字(文字切り矩形)との距離が閾値以下であるか否を判定する。閾値以下であると判定された場合は、S1907に進む。閾値より大きいと判定された場合は、S1904に進む。
【0131】
S1907において、CPU201は対象の文字と、その右隣の文字を組み合わせ文字列として生成する。その後、右隣の文字を対象の文字として選択し、S1902に戻る。
【0132】
S1904において、CPU201は1つもしくは組み合わせられた文字列を、テキストオブジェクトに用いられる1つの文字列としてRAM203に記憶する。
【0133】
S1905において、CPU201はS1904でRAM203に記憶された文字列を用いてテキストオブジェクトを生成する。ここで、テキストオブジェクトとは文字列が表示されたボタンのことである。
【0134】
S1906において、CPU201はすべての文字情報を確認したか否かを判定する。
確認したと判定された場合は、処理を終了する。そうでない場合は、S1908に進む。
【0135】
S1908において、CPU201は次の文字を対象として選択し、S1602に戻る。なお、S1902に戻る際には、右隣の文字を次の文字として選択するが、右端の文字を確認した後は、1つ下の行の左端の文字を次の文字とする。
【0136】
ここで、図17のフローに説明を戻す。S1706において、文字認識処理、テキストオブジェクトの生成を実行したページがS1703で読み取られた画像の内、最後のページの画像であるか否かを判定する。最後のページであると判定された場合は、S1707に進む。そうでない場合は、次のページを対象にして、S1704に戻る。
【0137】
S1707において、CPU201はテキストオブジェクトを選択させるための画面を表示する。ここで表示される画面は、図10のような画面である。なお、ここで表示される画面の宛先情報ボックスには、後述するS1711で記憶された座標情報や区切り文字、拡張子の情報に基づいて自動的にフォルダパスを示す文字列が表示されていてもよい。
例えば、図10の「123」のテキストオブジェクトが前回の処理で選択され、送信処理が実行された場合、「123」の座標情報が示す領域に文字認識処理を実行し、認識された文字列を宛先情報ボックス1002に表示する。さらに、前回区切り文字や拡張子が選択されていた場合は、その有無と挿入箇所を記憶する(図16の場合は、「123」と「耳鼻科」の後に区切り文字、「2018-09-05」の後に拡張子を付加することを記憶する)。
【0138】
S1708において、CPU201は確定ボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S1710に進む。そうでない場合は、S1709に進む。
【0139】
S1709において、CPU201は文字列処理を実行する。文字列処理の詳細は図20で説明する。
【0140】
図20は文字列処理のフローの一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで図20のフローチャートの処理は実現される。図20のフローは、S1708で確定ボタンが選択されていないと判定されたことにより開始される。
【0141】
S2001において、CPU201は文字消去ボタン1602が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合はS2002に進む。そうでない場合はS2010に進む。
【0142】
S2002において、CPU201は宛先情報ボックスに表示されている文字列の最後の文字を削除する。また、RAM203に記憶されている文字においても同様な処理である。そして処理を終了する。
【0143】
S2010において、CPU201は文字取り消しボタン1603が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合はS2011に進む。そうでない場合はS2020に進む。
【0144】
S2011において、CPU201は宛先情報ボックスに表示されている文字列を1つ削除する。また、区切り文字、拡張子も削除できる。また、RAM203に記憶されている文字列においても同様な処理である。
【0145】
S2012において、CPU201は入力履歴としてストレージ204に記憶されている座標情報、区切り文字有無、拡張子の情報をS2011で削除した文字列に合わせて削除する。そして処理を終了する。
【0146】
S2020において、CPU201はテキストオブジェクトリストからテキストオブジェクトが選択されたか否かと拡張子ボタンが選択されたか否かを判定する。テキストオブジェクトが選択された、もしくは拡張子ボタンが選択された場合は、S2021に進む。
テキストオブジェクトが選択されていない、もしくは拡張子ボタンが選択されていない場合はS2030に進む。
【0147】
S2021において、CPU201は選択されたオブジェクトが既に選択済みであるか否かを判定する。つまり、選択されたテキストオブジェクトが選択済みであったか否かを判定する。またCPU201は選択された拡張子ボタンが選択済みであったか否かを判定する。テキストオブジェクトもしくは拡張子ボタンが選択済みであると判定された場合は、S2022に進む。テキストオブジェクトもしくは拡張子ボタンが選択済みでないと判定された場合は、S2024に進む。
【0148】
S2022において、CPU201は選択されたテキストオブジェクトもしくは拡張子ボタンに対応する文字列を宛先情報ボックスから削除する。また、RAM203に記憶されている文字列においても同様に削除する。
【0149】
S2023において、CPU201は入力履歴としてストレージ204に記憶されている座標情報、拡張子の情報をS2022で削除した文字列に合わせて削除する。そして処理を終了する。
【0150】
S2024において、CPU201は宛先表示ボックスに表示されている文字列の長さと、ユーザが選択した文字列の長さの和が最大長以下であり、かつ拡張子ボタンが選択されたか否かを判定する。文字列の長さの和が最大長以下であり、かつ拡張子ボタンが選択されていないと判定された場合は、S2025に進む。そうでない場合は、S2027に進む。ここで最大長は、MFP101の実装上の制約や、ファイルサーバ102のファイルパスに関する制約をもとに決定しても良いし、ユーザによる設定を受け付けてもよい。
【0151】
S2025において、CPU201は選択されたテキストオブジェクトに対応する文字列、拡張子ボタンが選択された場合は拡張子、区切り文字ボタンが選択された場合は区切り文字を宛先情報ボックス表示されている文字列の後ろに結合して表示する。また、RAM203にも同様にその時に記憶されている文字列の後ろに結合して記憶される。
【0152】
S2026において、CPU201はS2025で追加した文字列に対応する入力履歴をストレージ204に記憶する。
【0153】
S2027において、ユーザの選択が最大長、区切り文字、拡張子のいずれかの制約に抵触したということなので、CPU201は抵触した制約に応じた警告画面(不図示)を表示する。本実施例では、警告画面の表示を終了させる方法はユーザのタップ操作を想定しているが、所定時間の経過(例えば1秒)で自動的に終了するように実装しても良い。
【0154】
S2030において、CPU201は区切り文字ボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S2031に進む。そうでない場合は、S2040に進む。
【0155】
S2031において、CPU201は区切り文字が連続して選択されているか否かを判定する。連続して選択されていると判定された場合は、S2027に進む。そうでない場合は、S2032に進む。
【0156】
S2032において、CPU201は宛先表示ボックスに表示されている文字列の長さと、ユーザが選択した文字列の長さの和が最大長以下であり、かつ拡張子ボタンが選択されたか否かを判定する。文字列の長さの和が最大長以下であり、かつ拡張子ボタンが選択されていないと判定された場合は、S2025に進む。そうでない場合は、S2027に進む。
【0157】
S2040において、CPU201はユーザによりページ送りボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S2041に進む。そうでない場合は、日付ボタンが選択されているため、S2050に進む。
【0158】
S2041において、CPU201は問診票画面に表示するプレビュー画像とテキストオブジェクトリストを読み取った原稿の別のページの画像を表示する。右のボタンが選択されることにより、現在表示しているページの1つ次のページが表示され、左のボタンが選択されることにより、現在表示しているページの1つ前のページが表示される。そして処理を終了する。
【0159】
S2050において、CPU201は宛先表示ボックスに表示されている文字列の長さと、ユーザが選択した文字列の長さの和が最大長以下であり、かつ拡張子ボタンが選択されたか否かを判定する。文字列の長さの和が最大長以下であり、かつ拡張子ボタンが未選択であると判定された場合は、S2051に進む。そうでない場合は、S2053に進む。
【0160】
S2051において、日付ボタン1301とポップアップ1401が選択されているため、CPU201は選択された日付のフォーマットに従って、選択された時の日付を宛先情報ボックス表示されている文字列の後ろに結合して表示する。また、RAM203においても、同様にその時に記憶されている文字列の後ろに結合して記憶される。
【0161】
S2052において、CPU201はS2051で追加した文字列に対応する入力履歴をストレージ204に記憶する。
【0162】
S2053において、CPU201はS2027と同様の処理を実行する。
【0163】
ここで、図17のフローに説明を戻す。S1710において、CPU201はベース宛先情報ボックスに表示されているホスト名(フォルダパス)を取得しRAM203に記憶する。図16の場合は、「¥¥ファイルサーバ¥問診票」である。
【0164】
S1711において、CPU201はS1711で取得したフォルダパスとS1709においてRAM203に記憶された文字列を組み合わせ、そのフォルダパスをS1703で生成した画像データの送信先として設定する。図16の場合は「¥¥ファイルサーバ¥問診票¥123¥耳鼻科¥2018-09-05.pdf」である。この場合「2018-09-05.pdf」はファイル名として設定され、「¥¥ファイルサーバ¥問診票¥123¥耳鼻科」に「2018-09-05.pdf」というファイル名で送信される。
なお、ファイル名が設定されていない場合は、自動的に日付、時刻等をファイル名として付与してもよい。
【0165】
S1712において、CPU201はS1711で設定された宛先に画像データをファイル化されたことによって生成されたファイルを送信する。
【0166】
以上の処理を実行することで、画像データを送信するフォルダの複数の階層からなるフォルダパスを設定する際のユーザの手間を軽減することができる。
【0167】
なお、本実施例では、ワンタッチ送信ボタンが選択されることで、原稿の画像を読み取って画像データを生成し、文字認識処理とテキストオブジェクトの生成処理を実行したがこれに限るものではない。例えば、外部装置から送信された画像データをMFP101が受信し、その画像データに対して、文字認識処理とテキストオブジェクトの生成処理を実行し、図10のような画面を表示してもよい。また、スキャンボタン402が選択された場合に、原稿の画像を読み取って画像データを生成し、文字認識処理とテキストオブジェクトの生成処理を実行してもよい。
【0168】
本実施例では、ボタンの設定編集画面600等の設定画面はHTTP接続したPC104に接続される表示装置311に表示される例を説明したが、これに限るものではない。
例えば、ボタンの設定編集画面600等の設定画面はMFP101の操作部205上のタッチパネル410に表示され、操作を受け付けてもよい。
【0169】
<その他の実施形態>
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードは本発明を構成することになる。
【0170】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【符号の説明】
【0171】
101 MFP
104 PC
100 LAN
201 CPU
205 操作部
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