(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】事前構成されたアップリンクリソースを介したスモールデータ転送のためのマルチビーム技法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/115 20230101AFI20241021BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241021BHJP
H04W 72/542 20230101ALI20241021BHJP
【FI】
H04W72/115
H04W16/28
H04W72/542
(21)【出願番号】P 2023506333
(86)(22)【出願日】2020-08-06
(86)【国際出願番号】 CN2020107387
(87)【国際公開番号】W WO2022027429
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-07-07
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホー、リンハイ
(72)【発明者】
【氏名】レイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ジェン、ルイミン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0297537(US,A1)
【文献】国際公開第2019/097643(WO,A1)
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Discussion on the RACH-less HO in NR,3GPP TSG RAN WG2 #105bis R2-1904246,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105bis/Docs/R2-1904246.zip>,2019年04月12日
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,2-step RACH vs RACH-less handover,3GPP TSG RAN WG2 #105bis R2-1904247,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_105bis/Docs/R2-1904247.zip>,2019年04月12日
【文献】Qualcomm Incorporated,Latency reduction enhancements for SCG RACH procedure,3GPP TSG RAN WG2 #108 R2-1915865,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_108/Docs/R2-1915865.zip>,2019年11月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信のための方法であって、
前記UEがネットワークエンティティとの無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を受信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンにそれぞれ関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を受信することと、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連する、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの第1のSSBに関連する、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンのうちの第1のPURオケージョン中に情報を送信することと、
を備
え、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBのみに関連し、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンと前記1つまたは複数の別個のSSBとの間の関連付けは、PURを介したスモールデータ転送(SDT)のためのマルチビームサポートのために構成された、方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するそれぞれのRSRPを測定することと、
前記しきい値よりも大きい前記関連するRSRPを有する前記第1のSSBに関連して、前記1つまたは複数の別個のSSBから、前記第1のSSBを選択することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のPURオケージョン中に送信される前記情報は、前記第1のSSBに関連するビームとのビーム対応を有する送信ビームを使用して送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記UEが前記ネットワークエンティティからの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を受信することと、
前記第1のPURオケージョン中に前記情報を送信した後、前記ネットワークエンティティからの前記応答について前記制御リソースセットに関連する前記探索空間を監視することと、ここにおいて、前記応答は、前記第1のPURオケージョン中に送信される前記情報に関連する、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つ
または複数の別個のSSBの前記指示、または前記UEが前記ネットワークエンティティからの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示のうちの少なくとも1つを受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記探索空間の前記監視に関連する少なくとも1つのタイマーを開始することと、
前記少なくとも1つのタイマーの満了より前に前記UEが前記応答を受信しないことに関連して、前記情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作を開始することとをさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記UEが前記ネットワークエンティティとの前記RRC接続を有していない間、前記第1のPURオケージョン中に送信される前記情報が送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザ機器(UE)であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリと
を備え、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記UEがネットワークエンティティとの無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を受信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンにそれぞれ関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を受信することと、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連する、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの第1のSSBに関連する、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンのうちの第1のPURオケージョン中に情報を送信することと
を行うように構成さ
れ、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBのみに関連し、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンと前記1つまたは複数の別個のSSBとの間の関連付けは、PURを介したスモールデータ転送(SDT)のためのマルチビームサポートのために構成される、ユーザ機器(UE)。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するそれぞれのRSRPを測定することと、
前記しきい値よりも大きい前記関連するRSRPを有する前記第1のSSBに関連して、前記1つまたは複数の別個のSSBから、前記第1のSSBを選択することと
を行うように構成される、請求項8に記載のUE。
【請求項10】
前記第1のPURオケージョン中に送信される前記情報は、前記第1のSSBに関連するビームとのビーム対応を有する送信ビームを使用して送信される、請求項8に記載のUE。
【請求項11】
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記UEが前記ネットワークエンティティからの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を受信することと、
前記第1のPURオケージョン中に前記情報を送信した後、前記ネットワークエンティティからの前記応答について前記制御リソースセットに関連する前記探索空間を監視することと、ここにおいて、前記応答は、前記第1のPURオケージョン中に送信される前
記情報に関連する、
を行うように構成される、請求項8に記載のUE。
【請求項12】
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つ
または複数の別個のSSBの前記指示、または前記UEが前記ネットワークエンティティからの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示のうちの少なくとも1つを受信するように構成される、請求項8に記載のUE。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記探索空間の監視に関連する少なくとも1つのタイマーを開始することと、
前記少なくとも1つのタイマーの満了より前に前記UEが前記応答を受信しないことに関連して、前記情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作を開始することとを行うように構成される、請求項11に記載のUE。
【請求項14】
前記UEが前記ネットワークエンティティとの前記RRC接続を有していない間、前記第1のPURオケージョン中に送信される前記情報が送信される、請求項8に記載のUE。
【請求項15】
ネットワークエンティティによって実行されるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)が前記ネットワークエンティティとの無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を送信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンにそれぞれ関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を送信することと、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連する、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの第1のSSBに関連する、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンのうちの第1のPURオケージョン中に情報を受信することと
を備
え、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBのみに関連し、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンと前記1つまたは複数の別個のSSBとの間の関連付けは、PURを介したスモールデータ転送(SDT)のためのマルチビームサポートのために構成される、方法。
【請求項16】
前記UEが前記ネットワークエンティティからの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を送信することと、
前記第1のPURオケージョン中に前記情報を受信した後、前記制御リソースセットに関連する前記探索空間内で前記応答を送信することと
をさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つ
または複数の別個のSSBの前記指示、または前記UEが前記ネットワークエンティティからの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示のうちの少なくとも1つを送信することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記UEが前記ネットワークエンティティとの前記RRC接続を有していない間、前記第1のPURオケージョン中に受信される前記情報が受信される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
ネットワークエンティティであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリと
を備え、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)が前記ネットワークエンティティとの無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を送信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンにそれぞれ関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を送信することと、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連する、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの第1のSSBに関連する、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンのうちの第1のPURオケージョン中に情報を受信することと
を行うように構成さ
れ、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBのみに関連し、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンと前記1つまたは複数の別個のSSBとの間の関連付けは、PURを介したスモールデータ転送(SDT)のためのマルチビームサポートのために構成される、ネットワークエンティティ。
【請求項20】
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記UEが前記ネットワークエンティティからの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を送信することと、
前記第1のPURオケージョン中に前記情報を受信した後、前記制御リソースセットに関連する前記探索空間内で前記応答を送信することと
を行うように構成される、請求項19に記載のネットワークエンティティ。
【請求項21】
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つ
または複数の別個のSSBの前記指示、または前記UEが前記ネットワークエンティティからの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示のうちの少なくとも1つを送信するように構成される、請求項19に記載のネットワークエンティティ。
【請求項22】
前記UEが前記ネットワークエンティティとの前記RRC接続を有していない間、前記第1のPURオケージョン中に受信される前記情報が受信される、請求項19に記載のネットワークエンティティ。
【請求項23】
1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの前記指示は、複数の別個のPURオケージョンに関連する複数の別個のSSBの指示を提供し、前記複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記複数の別個のSSBのうちの1つのSSBのみに関連し、前記複数の別個のPUR
オケージョンと前記複数の別個のSSBとの間の関連付けは、PURを介したスモールデータ転送(SDT)のためのマルチビームサポートのために構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のPURオケージョン中に前記情報を前記送信するために使用されるビームとのビーム対応を有する受信ビームは、前記ネットワークエンティティからの前記応答について前記制御リソースセットに関連する前記探索空間を監視するために使用される、請求項4に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のPURオケージョン中に前記情報を送信した後に、前記少なくとも1つのタイマーの
うちのラウンドトリップ時間(RTT)タイマーを開始することと、
前記
RTTタイマーが満了した後に、前記少なくとも1つのタイマーの
うちの再送信タイマーを開始することと、
前記
再送信タイマーの満了より前に前記UEが前記応答を受信しないことに関連して、前記情報を送信するために前記ランダムアクセスチャネル動作を開始することと
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項26】
1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの前記指示は、複数の別個のPURオケージョンに関連する複数の別個のSSBの指示を提供し、前記複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記複数の別個のSSBのうちの1つのSSBのみに関連し、前記複数の別個のPURと前記複数の別個のSSBとの間の関連付けは、PURを介したスモールデータ転送(SDT)のためのマルチビームサポートのために構成される、請求項8に記載のUE。
【請求項27】
前記第1のPURオケージョン中に前記情報を送信するために使用されるビームとのビーム対応を有する受信ビームは、前記ネットワークエンティティからの前記応答について前記制御リソースセットに関連する前記探索空間を監視するために使用される、請求項11に記載のUE。
【請求項28】
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記第1のPURオケージョン中に前記情報を送信した後に、前記少なくとも1つのタイマーの
うちのラウンドトリップ時間(RTT)タイマーを開始することと、
前記
RTTタイマーが満了した後に、前記少なくとも1つのタイマーの
うちの再送信タイマーを開始することと、
前記
再送信タイマーの満了より前に前記UEが前記応答を受信しないことに関連して、前記情報を送信するために前記ランダムアクセスチャネル動作を開始することと
を行うように構成される、請求項13に記載のUE。
【請求項29】
1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの前記指示は、複数の別個のPURオケージョンに関連する複数の別個のSSBの指示を提供し、前記複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記複数の別個のSSBのうちの1つのSSBのみに関連し、前記複数の別個のPUR
オケージョンと前記複数の別個のSSBとの間の関連付けは、PURを介したスモールデータ転送(SDT)のためのマルチビームサポートのために構成される、請求項15に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つのPURの前記指示は、前記ネットワークエンティティがアップリンクリソースについてのUEリクエストを受信することなく送信される、請求項15に記載の方法。
【請求項31】
前記UEによる前記探索空間の監視に関連する少なくとも1つのタイマーの値を送信することをさらに備え、前記少なくとも1つのタイマーの前記値は、前記UEが前記情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作を開始するように構成される、請求項16に記載の方法。
【請求項32】
1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの前記指示は、複数の別個のPURオケージョンに関連する複数の別個のSSBの指示を提供し、前記複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記複数の別個のSSBのうちの1つのSSBのみに関連し、前記複数の別個のPUR
オケージョンと前記複数の別個のSSBとの間の関連付けは、PURを介したスモールデータ転送(SDT)のためのマルチビームサポートのために構成される、請求項19に記載のネットワークエンティティ。
【請求項33】
前記少なくとも1つのPURの前記指示は、前記ネットワークエンティティがアップリンクリソースについてのUEリクエストを受信することなく送信される、請求項19に記載のネットワークエンティティ。
【請求項34】
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、前記少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記UEによる前記探索空間の監視に関連する少なくとも1つのタイマーの値を送信するように構成され、前記少なくとも1つのタイマーの前記値は、前記UEが前記情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作を開始するように構成される、請求項20に記載のネットワークエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
[0001] 本願は、2020年8月6日に出願された「MULTI-BEAM TECHNIQUES FOR SMALL DATA TRANSFER OVER PRECONFIGURED UPLINK RESOURCES」と題する、国際特許出願第PCT/CN2020/107387の利益を主張し、それは、その全体が本明細書に参照によって明確に組み込まれる。本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、事前構成されたアップリンクリソースを介したスモールデータ転送(small data transfer)のためのマルチビーム技法(multi-beam technique)に関する。以下で説明される技術のいくつかの態様は、より低い電力と、より低いレイテンシと、より低いメモリ使用量とを含む、通信システムのための拡張された通信機能および通信技法を可能にし、それらを提供することができる。
【背景技術】
【0002】
[0002] ワイヤレス通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークであり得る。通常は多元接続ネットワークであるそのようなネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザのための通信をサポートする。
【0003】
[0003] ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE:user equipment)のための通信をサポートすることができるいくつかの基地局(base station)またはノードBを含み得る。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介して基地局と通信し得る。ダウンリンク(または順方向リンク)は、基地局からUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)は、UEから基地局への通信リンクを指す。
【0004】
[0004] 基地局は、UEにダウンリンク上でデータと制御情報とを送信することがあり、および/またはUEからアップリンク上でデータと制御情報とを受信することがある。ダウンリンク上では、基地局からの送信は、ネイバー基地局からの送信、または他の無線通信(wireless radio)周波数(RF:radio frequency)送信機からの送信による干渉に遭遇することがある。アップリンク上では、UEからの送信は、ネイバー基地局と通信する他のUEのアップリンク送信からの干渉、または他のワイヤレスRF送信機からの干渉に遭遇することがある。この干渉は、ダウンリンクとアップリンクの両方で性能を劣化させ得る。
【0005】
[0005] モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、干渉と輻輳したネットワークとの可能性は増大し、より多くのUEが長距離ワイヤレス通信ネットワークにアクセスし、より多くの短距離ワイヤレスシステムがコミュニティ内に展開される。モバイルブロードバンドアクセスに対する増大する需要を満たすためだけでなく、モバイル通信のユーザ経験を進化および向上させるためにもワイヤレス技術を進化させる研究および開発が続けられている。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 以下は、説明される技術の基本的理解を提供するために、本開示のいくつかの態様を要約する。この概要は、本開示のすべての企図された特徴の包括的な概観ではなく、本開示のすべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、本開示のいずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を概要の形で提示することである。
【0007】
[0007] 本開示の一態様では、UEによって実行されるワイヤレス通信のための方法が提供される。たとえば、方法は、UEが基地局との無線リソース制御(RRC:radio resource control)接続(connection)を有しないとき、アップリンク通信(uplink communication)のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR:preconfigured uplink resource)の指示(indication)を受信することを含むことができ、ここにおいて、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョン(occasion)を含む。本方法は、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB:synchronization signal block)の指示を受信することをさらに含むことができ、ここにおいて、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する。本方法はまた、しきい値(threshold)よりも大きい基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報(information)を送信することを含むことができる。
【0008】
[0008] 本開示の別の態様では、ワイヤレス通信(wireless communication)のために構成されたUEが提供される。たとえば、UEは、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を受信するための手段を含むことができ、ここにおいて、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む。UEはまた、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を受信するための手段を含むことができ、ここにおいて、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する。UEは、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信するための手段をさらに含むことができる。
【0009】
[0009] 本開示の追加の態様では、プログラムコード(program code)を記録した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)が提供される。プログラムコードは、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示をコンピュータに受信させるための、コンピュータによって実行可能なプログラムコードを含むことができ、ここにおいて、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む。プログラムコードはまた、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示をコンピュータに受信させるための、コンピュータによって実行可能なプログラムコードを含むことができ、ここにおいて、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する。プログラムコードは、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報をコンピュータに送信させるための、コンピュータによって実行可能なプログラムコードをさらに含むことができる。
【0010】
[0010] 本開示の別の態様では、UEが提供される。UEは、少なくとも1つのプロセッサ(processor)を含み得る。UEはまた、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、少なくとも1つのモデムとともに少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、UEが基地局とのRRC接続を有しないときにアップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を受信するように構成されたプロセッサ可読コード(processor-readable code)を記憶する、少なくとも1つのメモリを含むことがあり、ここにおいて、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む。少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのモデムとともに少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を受信するように構成されたプロセッサ可読コードをさらに記憶することがあり、ここにおいて、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する。少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのモデムとともに少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信するように構成されたプロセッサ可読コードをさらに記憶し得る。
【0011】
[0011] 本開示の一態様では、基地局によって実行されるワイヤレス通信のための方法が提供される。たとえば、方法は、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を送信することを含むことができ、ここにおいて、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む。本方法はまた、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を送信することを含むことができ、ここにおいて、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する。本方法は、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信することをさらに含むことができる。
【0012】
[0012] 本開示の別の態様では、ワイヤレス通信のために構成された基地局が提供される。たとえば、基地局は、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を送信するための手段を含むことができ、ここにおいて、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む。基地局はまた、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を送信するための手段を含むことができ、ここにおいて、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する。基地局は、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信するための手段をさらに含むことができる。
【0013】
[0013] 本開示の追加の態様では、プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。プログラムコードは、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示をコンピュータに送信させるための、コンピュータによって実行可能なプログラムコードを含むことができ、ここにおいて、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む。プログラムコードはまた、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示をコンピュータに送信させるための、コンピュータによって実行可能なプログラムコードを含むことができ、ここにおいて、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する。プログラムコードはまた、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報をコンピュータに受信させるための、コンピュータによって実行可能なプログラムコードを含むことができる。
【0014】
[0014] 本開示の別の態様では、基地局が提供される。基地局は、少なくとも1つのプロセッサを含み得る。基地局はまた、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、少なくとも1つのモデムとともに少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、UEが基地局とのRRC接続を有しないときにアップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を送信するように構成されたプロセッサ可読コードを記憶する、少なくとも1つのメモリを含むことがあり、ここにおいて、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む。少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのモデムとともに少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を送信するように構成されたプロセッサ可読コードをさらに記憶することがあり、ここにおいて、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する。少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのモデムとともに少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信するように構成されたプロセッサ可読コードをさらに記憶し得る。
【0015】
[0015] 他の態様、特徴、および実施形態は、添付の図面とともに特定の例示的な実施形態の以下の説明を検討すれば、当業者には明らかになるであろう。特徴は、以下のいくつかの態様および図に関連して説明されることがあるが、すべての実施形態は、本明細書で説明される有利な特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の態様がいくつかの有利な特徴を有するものとして説明され得るが、そのような特徴のうちの1つまたは複数はまた、様々な態様に従って使用され得る。同様に、例示的な態様は、デバイス、システム、または方法の態様として以下で説明され得るが、例示的な態様は、様々なデバイス、システム、および方法において実装され得る。
【0016】
[0016] 本開示の性質および利点のさらなる理解は、以下の図面を参照することによって実現され得る。添付の図では、同様の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、同様の構成要素を区別する第2のラベルを参照ラベルに続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれか1つに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】[0017] 本開示のいくつかの態様によるワイヤレス通信システムの詳細を示すブロック図。
【
図2】[0018] 本開示のいくつかの態様に従って構成された基地局およびUEの設計を概念的に示すブロック図。
【
図3】[0019] 本開示のいくつかの態様による、事前構成されたアップリンクリソースを介したスモールデータ転送のためのマルチビームサポート(multi-beam support)のための方法を示すブロック図。
【
図4】[0020] 本開示のいくつかの態様による、事前構成されたアップリンクリソースを介したスモールデータ転送のためのマルチビームサポートを提供するための、事前構成されたアップリンクリソースと同期信号ブロックとの間の例示的な関連付けを示す図。
【
図5】[0021] 本開示のいくつかの態様による、事前構成されたアップリンクリソースを介したスモールデータ転送のためのマルチビームサポートのための別の方法を示す別のブロック図。
【
図6】[0022] 本開示のいくつかの態様に従って構成されたUEの設計を概念的に示すブロック図。
【
図7】[0023] 本開示のいくつかの態様に従って構成された基地局(たとえば、gNB)の設計を概念的に示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0024] 添付の図面に関して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本開示の範囲を限定することを意図されていない。むしろ、詳細な説明は、本発明の主題の完全な理解を提供する目的で、具体的な詳細を含む。これらの特定の詳細がすべての場合において必要とされるわけではないこと、および、いくつかの事例では、よく知られている構造および構成要素が、提示を明快にするためにブロック図の形態で示されることは、当業者には明らかであろう。
【0019】
[0025] 本開示は、一般に、ワイヤレス通信ネットワークとも呼ばれる1つまたは複数のワイヤレス通信システムにおける2つ以上のワイヤレスデバイス間の認可共有アクセスを提供すること、またはそれに参加することに関する。様々な実装形態では、本技法および装置は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)ネットワーク、LTE(登録商標)ネットワーク、GSM(登録商標)ネットワーク、第5世代(5G)または新無線(NR)ネットワーク(「5G NR」ネットワーク/システム/デバイスと呼ばれることがある)などのワイヤレス通信ネットワーク、ならびに他の通信ネットワークのために使用され得る。本明細書で説明されるように、「ネットワーク」および「システム」という用語は、互換的に使用され得る。
【0020】
[0026] CDMAネットワークは、たとえば、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(W-CDMA(登録商標))と低チップレート(LCR)とを含む。CDMA2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856規格をカバーする。
【0021】
[0027] TDMAネットワークは、たとえば、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などの無線技術を実装し得る。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、GERANとしても示されるGSM EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)無線アクセスネットワーク(RAN)の規格を定義する。GERANは、基地局(たとえば、AterおよびAbisインターフェース)と基地局コントローラ(Aインターフェースなど)とを結合するネットワークとともに、GSM/EDGEの無線構成要素である。無線アクセスネットワークは、GSMネットワークの構成要素を表し、それを通して、電話呼およびパケットデータが、公衆交換電話網(PSTN)およびインターネットと、ユーザ端末またはユーザ機器(UE)としても知られる加入者ハンドセットとの間でルーティングされる。モバイルフォン事業者のネットワークは、UMTS/GSMネットワークの場合、ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)と結合され得る、1つまたは複数のGERANを備え得る。加えて、事業者ネットワークはまた、1つもしくは複数のLTEネットワーク、および/または1つもしくは複数の他のネットワークを含み得る。様々な異なるネットワークタイプは、異なる無線アクセス技術(RAT)と無線アクセスネットワーク(RAN)とを使用し得る。
【0022】
[0028] OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュOFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRA、E-UTRA、およびモバイル通信用グローバルシステム(GSM)は、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。特に、ロングタームエボリューション(LTE)は、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体から提供された文書に記載されており、cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は、知られているか、または開発中である。たとえば、3GPPは、グローバルに適用可能な第3世代(3G)モバイルフォン仕様を定義することを目的とする電気通信協会のグループ間の共同作業である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)モバイルフォン規格を改善することを目的とした3GPPプロジェクトである。3GPPは、次世代のモバイルネットワーク、モバイルシステム、およびモバイルデバイスのための仕様を定義し得る。本開示は、LTE、4G、または5G NR技術を参照していくつかの態様を説明し得るが、説明は、特定の技術または適用例に限定されることを意図するものではなく、ある技術を参照して説明される1つまたは複数の態様は、別の技術に適用可能であると理解され得る。実際、本開示の1つまたは複数の態様は、異なる無線アクセス技術または無線エアインターフェースを使用するネットワーク間のワイヤレススペクトルへの共有アクセスに関係する。
【0023】
[0029] 5Gネットワークは、OFDMベースの統合されたエアインターフェースを使用して実装され得る、多様な展開、多様なスペクトル、ならびに多様なサービスおよびデバイスを企図する。これらの目的を達成するために、5G NRネットワークのための新無線技術の開発に加えて、LTEおよびLTE-Aへのさらなる拡張が考慮される。5G NRは、(1)超高密度(たとえば、約1Mノード/km2)、超低複雑度(たとえば、約数十ビット/秒)、超低エネルギー(たとえば、約10+年のバッテリー寿命)を有する大量のモノのインターネット(IoT)に対するカバレージ、および困難な場所に到達する能力を有する深いカバレージを提供するようにスケーリングし、(2)機密扱いの個人情報、金融情報、または分類情報を保護するための強力なセキュリティ、超高信頼性(たとえば、約99.9999%の信頼性)、超低レイテンシ(たとえば、約1ミリ秒(ms))、および広範囲の移動性またはその欠如を伴うユーザを有する、ミッションクリティカルな制御を含み、(3)高度な発見および最適化を有する、超高容量(たとえば、約10Tbps/km2)、極度のデータレート(たとえば、マルチGbpsレート、100+Mbpsユーザエクスペリエンスレート)、および深い認識を含む、拡張されたモバイルブロードバンドを有することが可能である。
【0024】
[0030] 5G NRデバイス、ネットワーク、およびシステムは、最適化されたOFDMベースの波形特徴を使用するように実装され得る。これらの特徴は、スケーラブルなヌメロロジー(scalable numerology)および送信時間間隔(TTI:transmission time interval)と、動的な低レイテンシの時分割複信(TDD)/周波数分割複信(FDD)設計を用いてサービスおよび特徴を効率的に多重化するための共通の柔軟なフレームワークと、大量の多入力多出力(MIMO)、ロバストなミリメートル波(mmWave)送信、高度なチャネルコーディング、およびデバイス中心モビリティなどの高度なワイヤレス技術とを含み得る。サブキャリア間隔のスケーリングを用いた5G NRにおけるヌメロロジーのスケーラビリティは、多様なスペクトルおよび多様な展開にわたって多様なサービスを運営することに効率的に対処し得る。たとえば、3GHz未満のFDD/TDDの実装形態の様々な屋外のマクロカバレージ展開では、サブキャリア間隔は、たとえば、1、5、10、20MHzなどの帯域幅にわたって、15kHzで発生し得る。3GHzよりも大きいTDDの他の様々な屋外のスモールセルカバレージ展開の場合、サブキャリア間隔は、80/100MHzの帯域幅にわたって30kHzで発生し得る。他の様々な屋内の広帯域実装形態の場合、5GHz帯域の無認可部分にわたってTDDを使用すると、サブキャリア間隔は、160MHzの帯域幅にわたって60kHzで発生し得る。最後に、28GHzのTDDにおいてmmWave構成要素を用いて送信する様々な展開の場合、サブキャリア間隔は、500MHzの帯域幅にわたって120kHzで発生し得る。
【0025】
[0031] 5G NRのスケーラブルなヌメロロジーは、多様なレイテンシおよびサービス品質(QoS)要件のためのスケーラブルなTTIを容易にする。たとえば、より短いTTIが、低レイテンシおよび高信頼性のために使用されることがあるが、より長いTTIが、より高いスペクトル効率のために使用されることがある。長いTTIと短いTTIとの効率的な多重化は、送信がシンボル境界上で開始することを可能にする。5G NRはまた、同じサブフレーム内にアップリンク/ダウンリンクスケジューリング情報、データ、および肯定応答を有する、独立型統合サブフレーム設計も企図する。独立型統合サブフレームは、現在のトラフィック要求を満たすためにアップリンクとダウンリンクとの間で動的に切り替えるようにセルごとのベースでフレキシブルに構成され得る、無認可または競合ベースの共有スペクトル、適応アップリンク/ダウンリンクにおける通信をサポートする。
【0026】
[0032] 明快のために、装置および技法のいくつかの態様は、例示的な5G NRの実装形態を参照して、または5G中心の方法で、以下で説明されることがあり、5G用語は、以下の説明の部分において例示的な例として使用され得るが、説明は、5Gの適用例に限定されることを意図するものではない。
【0027】
[0033] さらに、動作時、本明細書の概念に従って適応されたワイヤレス通信ネットワークは、負荷および利用可能性に応じて、認可スペクトルまたは無認可スペクトルの任意の組合せで動作し得ることを理解されたい。したがって、本明細書で説明されるシステム、装置、および方法が、提供される特定の例以外の他の通信システムおよびアプリケーションに適用され得ることが、当業者には明らかであろう。
【0028】
[0034] 態様および実装形態が、いくつかの例への例示によって本出願で説明されるが、当業者は、追加の実装形態および使用事例が、多くの異なる構成およびシナリオにおいて生じ得ることを理解するであろう。本明細書で説明される革新は、多くの異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、パッケージング構成にわたって実装され得る。たとえば、実施形態および/または使用は、統合チップ実施形態および/または他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売り/購入デバイス、医療デバイス、AI対応デバイスなど)を介して起こり得る。いくつかの例は使用事例または適用例を特に対象とすることも対象としないこともあるが、説明されるイノベーションの幅広い様々な適用可能性があり得る。実装形態は、チップレベルまたはモジュラー構成要素から、非モジュラー、非チップレベル実装形態までの、さらに、1つまたは複数の説明される態様を組み込む、アグリゲート、分散、またはOEMデバイスもしくはシステムまでの範囲にわたり得る。いくつかの実際の設定では、説明される態様および特徴を組み込んでいるデバイスはまた、請求および説明される実施形態の実装および実践のために追加の構成要素および特徴を必ず含み得る。本明細書で説明されるイノベーションは、様々なサイズ、形状、および構造の大型/小型の両方のデバイス、チップレベル構成要素、複数構成要素システム(たとえば、RFチェーン、通信インターフェース、プロセッサ)、分散構成、エンドユーザデバイスなどを含む、多種多様な実装形態で実践され得ることが意図される。
【0029】
[0035]
図1は、例示的なワイヤレス通信システムの詳細を示すブロック図である。ワイヤレス通信システムはワイヤレスネットワーク100を含み得る。ワイヤレスネットワーク100は、たとえば、5Gワイヤレスネットワークを含み得る。当業者によって諒解されるように、
図1に現れている構成要素は、たとえば、セルラースタイルネットワーク構成および非セルラースタイルネットワーク構成(たとえば、デバイス間またはピアツーピアまたはアドホックネットワーク構成など)を含めて、他のネットワーク構成における関係する相対物を有する可能性がある。
【0030】
[0036]
図1に示されているワイヤレスネットワーク100は、いくつかの基地局105および他のネットワークエンティティを含む。基地局は、UEと通信する局であり得、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(gNB)、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。各基地局105は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、用語が使用されるコンテキストに応じて、カバレージエリアにサービスする基地局および/または基地局サブシステムのこの特定の地理的カバレージエリアを指すことができる。本明細書のワイヤレスネットワーク100の実装形態では、基地局105は、同じ事業者または異なる事業者に関連し得る(たとえば、ワイヤレスネットワーク100は、複数の事業者ワイヤレスネットワークを含み得る)。さらに、本明細書のワイヤレスネットワーク100の実装形態では、基地局105は、近隣セルと同じ周波数のうちの1つまたは複数(たとえば、認可スペクトル、無認可スペクトル、またはそれらの組合せの中の1つまたは複数の周波数帯域)を使用してワイヤレス通信を提供し得る。いくつかの例では、個々の基地局105またはUE115は、2つ以上のネットワーク動作エンティティによって動作され得る。いくつかの他の例では、各基地局105とUE115とは、単一のネットワーク動作エンティティによって動作され得る。
【0031】
[0037] 基地局は、マクロセル、あるいはピコセルまたはフェムトセルなどのスモールセル、および/あるいは他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダにサービス加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルなどのスモールセルは、概して、比較的小さい地理的エリアをカバーすることになり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルなどのスモールセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスをも可能にし得る。マクロセルのための基地局は、マクロ基地局と呼ばれることがある。スモールセルのための基地局は、スモールセル基地局、ピコ基地局、フェムト基地局またはホーム基地局と呼ばれることがある。
図1に示されている例では、基地局105dおよび105eは、通常のマクロ基地局であるが、基地局105a~105cは、3次元(3D)、全次元(FD)、または大量MIMOのうちの1つを可能にされたマクロ基地局である。基地局105a~105cは、仰角と方位角の両方のビームフォーミングにおいて3Dビームフォーミングを活用してカバレージと容量とを増加させるために、それらのより高次元のMIMO能力を利用する。基地局105fは、ホームノードまたはポータブルアクセスポイントであり得るスモールセル基地局である。基地局は、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)のセルをサポートし得る。
【0032】
[0038] ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は、時間的にほぼ整合され得る。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は、時間的に整合されない場合がある。いくつかのシナリオでは、ネットワークは、同期動作と非同期動作との間の動的切替えを処理するように有効にされるか、または構成され得る。
【0033】
[0039] UE115は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UEは、固定またはモバイルであり得る。モバイル装置は、3GPPによって公表された規格および仕様では一般にユーザ機器(UE)と呼ばれるが、そのような装置は、追加として、または場合によっては、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、ゲームデバイス、拡張現実デバイス、車両構成要素デバイス/モジュール、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることがあることを諒解されたい。本文書内では、「モバイル」装置またはUEは、必ずしも移動する能力を有する必要はなく、固定されていてもよい。UE115のうちの1つまたは複数の実装形態を含み得る、モバイル装置のいくつかの非限定的な例は、モバイルと、セルラー(セル)フォンと、スマートフォンと、セッション開始プロトコル(SIP)フォンと、ワイヤレスローカルループ(WLL)局と、ラップトップと、パーソナルコンピュータ(PC)と、ノートブックと、ネットブックと、スマートブックと、タブレットと、携帯情報端末(PDA)とを含む。モバイル装置は、加えて、自動車または他の輸送車両、衛星無線、全地球測位システム(GPS)デバイス、物流コントローラ、ドローン、マルチコプタ、クワッドコプタ、スマートエネルギーまたはセキュリティデバイス、ソーラーパネルまたはソーラーアレイ、自治体による照明、水道、または他のインフラストラクチャなどの「モノのインターネット」(IoT)または「あらゆるもののインターネット」(IoE)デバイスと、産業オートメーションおよび企業デバイスと、アイウェア、ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、健康またはフィットネストラッカ、哺乳動物埋込み可能デバイス、ジェスチャー追跡デバイス、医療デバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソールなどの消費者デバイスおよびウェアラブルデバイスと、ホームオーディオ、ビデオ、およびマルチメディアデバイス、アプライアンス、センサー、自動販売機、インテリジェント照明、ホームセキュリティシステム、スマートメーターなどのデジタルホームデバイスまたはスマートホームデバイスとであり得る。一態様では、UEは、ユニバーサル集積回路カード(UICC)を含むデバイスであり得る。別の態様では、UEは、UICCを含まないデバイスであり得る。いくつかの態様では、UICCを含まないUEは、IoEデバイスと呼ばれることもある。
図1に示される実装形態のUE115a~115dは、ワイヤレスネットワーク100にアクセスするモバイルスマートフォンタイプのデバイスの例である。UEはまた、マシンタイプ通信(MTC)、拡張MTC(eMTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)などを含む、接続された通信のために特に構成されたマシンであり得る。
図1に示されるUE115e~115kは、ワイヤレスネットワーク100にアクセスする通信のために構成された様々なマシンの例である。
【0034】
[0040] UE115などのモバイル装置は、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、リレーなどにかかわらず、任意のタイプの基地局と通信することが可能であり得る。
図1では、(稲妻として表される)通信リンクは、UEと、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUEにサービスするように指定された基地局であるサービング基地局との間のワイヤレス送信、または基地局間の所望の送信、および基地局間のバックホール送信を示す。UEは、いくつかのシナリオでは、基地局または他のネットワークノードとして動作し得る。ワイヤレスネットワーク100の基地局間のバックホール通信は、ワイヤード通信リンクおよび/またはワイヤレス通信リンクを使用して行われ得る。
【0035】
[0041] ワイヤレスネットワーク100における動作時に、基地局105a~105cは、3Dビームフォーミングと、多地点協調(CoMP)またはマルチ接続性などの協調空間技法とを使用して、UE115aおよび115bにサービスする。マクロ基地局105dは、基地局105a~105c、およびスモールセル基地局105fとのバックホール通信を実行する。マクロ基地局105dはまた、UE115cおよび115dが加入し、それらによって受信されるマルチキャストサービスを送信する。そのようなマルチキャストサービスは、モバイルテレビジョンもしくはストリームビデオを含むことがあるか、あるいは、気象緊急事態、またはアンバーアラートもしくはグレーアラートなどのアラートなどのコミュニティ情報を提供するための他のサービスを含むことがある。
【0036】
[0042] 実装形態のワイヤレスネットワーク100は、ドローンであるUE115eなどのミッションクリティカルなデバイスのための超信頼性リンクおよび冗長リンクを用いたミッションクリティカルな通信をサポートする。UE115eとの冗長通信リンクは、マクロ基地局105dおよび105e、ならびにスモールセル基地局105fからのリンクを含む。UE115f(温度計)、UE115g(スマートメーター)、およびUE115h(ウェアラブルデバイス)などの他のマシンタイプデバイスは、スモールセル基地局105f、およびマクロ基地局105eなどの基地局と直接的に、ワイヤレスネットワーク100を通して通信するか、あるいは、たとえば、UE115fがスマートメーターUE115gに温度測定情報を通信し、これが次いでスモールセル基地局105fを通してネットワークに報告されるなど、別のユーザデバイスと通信し、この別のユーザデバイスがそれの情報をネットワークに中継することによるマルチホップ構成で、ワイヤレスネットワーク100を通して通信し得る。ワイヤレスネットワーク100はまた、マクロ基地局105eと通信するUE115i~115kの間の車両対車両(V2V)メッシュネットワークなどにおいて、動的低レイテンシTDD/FDD通信を通して追加のネットワーク効率を提供し得る。
【0037】
[0043]
図2は、
図1の基地局のうちのいずれかおよびUEのうちの1つであり得る、基地局105およびUE115の例示的な設計を概念的に示しているブロック図を示す。(上述の)制限された関連付けシナリオの場合、基地局105は、
図1のスモールセル基地局105fであることがあり、UE115は、スモールセル基地局105fにアクセスするために、スモールセル基地局105fのアクセス可能なUEのリストに含まれる、基地局105fのサービスエリア内で動作するUE115cまたは115Dであることがある。基地局105はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。
図2に示されるように、ワイヤレス通信を容易にするために、基地局105は、アンテナ234a~234tを装備することがあり、UE115は、アンテナ252a~252rを装備することがある。
【0038】
[0044] 基地局105において、送信プロセッサ220は、データソース212からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ240から制御情報を受信し得る。制御情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッドARQ(自動再送要求)インジケータチャネル(PHICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、拡張物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)、MTC物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)などのためのものであり得る。データは、PDSCHなどのためのものであり得る。加えて、送信プロセッサ220は、データシンボルおよび制御シンボルをそれぞれ取得するために、データおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)し得る。送信プロセッサ220はまた、たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)のための基準シンボルと、セル固有基準信号とを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行することがあり、出力シンボルストリームを変調器(MOD)232a~232tに提供することがある。たとえば、データシンボル、制御シンボル、または基準シンボルに対して実施される空間処理は、プリコーディングを含み得る。各変調器232は、出力サンプルストリームを取得するために、それぞれの出力シンボルストリームを(たとえば、OFDMなどのために)処理し得る。各変調器232は、追加または代替として、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器232a~232tからのダウンリンク信号は、それぞれ、アンテナ234a~234tを介して送信され得る。
【0039】
[0045] UE115において、アンテナ252a~252rは、基地局105からダウンリンク信号を受信することがあり、受信された信号をそれぞれ復調器(DEMOD)254a~254rに提供し得る。各復調器254は、入力サンプルを取得するために、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器254は、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理し得る。MIMO検出器256は、復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE115のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。
【0040】
[0046] アップリンク上で、UE115において、送信プロセッサ264は、データソース262からの(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のための)データと、コントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のための)制御情報とを受信し、それらを処理し得る。加えて、送信プロセッサ264はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、さらに(たとえば、SC-FDMなどのために)変調器254a~254rによって処理され、基地局105に送信され得る。基地局105において、UE115からのアップリンク信号は、UE115によって送られた復号データおよび制御情報を取得するために、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。プロセッサ238は、復号データをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。
【0041】
[0047] コントローラ/プロセッサ240および280は、それぞれ基地局105およびUE115における動作を指示し得る。基地局105におけるコントローラ/プロセッサ240および/または他のプロセッサおよびモジュール、ならびに/あるいはUE115におけるコントローラ/プロセッサ280および/または他のプロセッサおよびモジュールは、
図3および
図5に示される実行、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実施または指示するためなどの、本明細書で説明する技法のための様々なプロセスの実行を実施または指示し得る。メモリ242および282は、それぞれ、基地局105およびUE115のためのデータとプログラムコードとを記憶し得る。スケジューラ244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0042】
[0048] 異なるネットワーク運用エンティティ(たとえば、ネットワーク事業者)によって運用されるワイヤレス通信システムは、スペクトルを共有し得る。いくつかの事例では、ネットワーク運用エンティティは、別のネットワーク運用エンティティが異なる時間期間にわたって指定された共有スペクトル全体を使用する前の少なくともある時間期間にわたって、その指定された共有スペクトル全体を使用するように構成され得る。したがって、ネットワーク運用エンティティが指定された共有スペクトルすべてを使用することを可能にするために、および異なるネットワーク運用エンティティ同士の間の通信の干渉を軽減するために、特定のリソース(たとえば、時間)は、特定のタイプの通信用に区分化され、異なるネットワーク運用エンティティに割り振られ得る。
【0043】
[0049] たとえば、ネットワーク運用エンティティには、共有スペクトルの全体を使用するネットワーク運用エンティティによる独占的な通信のために確保された特定の時間リソース(time resource)が割り振られてよい。ネットワーク運用エンティティには、エンティティが共有スペクトルを使用して通信するために他のネットワーク運用エンティティに優先度が与えられる他の時間リソースが割り振られてもよい。そのネットワーク運用エンティティによる使用に対して優先される、これらの時間リソースは、優先されるネットワーク運用エンティティがそれらのリソースを利用しない場合、日和見ベースで他のネットワーク運用エンティティによって利用され得る。追加の時間リソースが、日和見ベースで使用するために任意のネットワーク事業者に割り振られ得る。
【0044】
[0050] 共有スペクトルに対するアクセスおよび異なるネットワーク運用エンティティの間の時間リソースの調停は、別個のエンティティによって中央制御されるか、あらかじめ定義された調停方式によって自律的に決定されるか、またはネットワーク事業者のワイヤレスノード間の対話に基づいて動的に決定され得る。
【0045】
[0051] 場合によっては、UE115および基地局105は、認可周波数スペクトルまたは無認可(たとえば、競合ベースの)周波数スペクトルを含み得る、共有無線周波数スペクトル帯域において動作し得る。共有無線周波数スペクトル帯域の無認可周波数部分において、UE115または基地局105は、周波数スペクトルにアクセスするために競合するための媒体感知プロシージャを従来通り実行し得る。たとえば、UE115または基地局105は、共有チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA)などのリッスンビフォアトークまたはリッスンビフォアトランスミッティング(LBT)手順を実施し得る。いくつかの実装形態では、CCAは、何らかの他のアクティブ送信があるかどうかを決定するためのエネルギー検出手順を含み得る。たとえば、デバイスは、電力メーターの受信信号強度インジケータ(RSSI)の変化が、チャネルが占有されたことを示す、と推論し得る。特に、ある帯域幅に集中され、所定のノイズフロアを超える信号電力は、別のワイヤレス送信機を示し得る。CCAはまた、チャネルの使用を示す特定のシーケンスの検出を含み得る。たとえば、別のデバイスは、データシーケンスを送信するより前に、特定のプリアンブルを送信し得る。場合によっては、LBTプロシージャは、チャネル上で検出されたエネルギーの量および/または衝突に対するプロキシとしてそれ自体の送信されたパケットに対する肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックに基づいて、それ自体のバックオフウィンドウを調整するワイヤレスノードを含み得る。
【0046】
[0052] 本開示のいくつかの態様では、UE115などのUE、および基地局/gNB105などの基地局は、UEが無線リソース制御(RRC)アイドル/非アクティブ状態にある間、スモールデータ転送(SDT:small data transfer)動作を実行し得る。たとえば、いくつかの態様では、UEが送るべき少量のデータのみを有するとき、UEは、ランダムアクセスチャネル(RACH)動作と、RRC接続セットアップ動作と、データ転送と、RRC接続解放動作とを含み得る典型的なデータ転送動作を経ることなく、事前構成されたアップリンクリソース(PUR)上でそのデータを送信し得る。一般に、UEが少量のデータを送信する必要があるとき、UEが最初にRRC接続をセットアップする必要なしにPURを使用してそれを行うことができるように、UEがデータを送信する必要がある前に、PURは、UEに割り振られ得る。
【0047】
[0053] PUR上の従来のSDTは、マルチビーム動作(multi-beam operation)をサポートしない。これは、いくつかの事例では好ましくない動作をもたらし、および/またはSDTに関連する性能がPURよりも最適でなくなることがある。
【0048】
[0054] 本開示の態様は、マルチビーム動作をサポートするための、PURを介したSDTのためのマルチビーム技法などの、PURを介したSDTを実行するための拡張された技法を提供し得る。
図3は、一例として、本開示のいくつかの態様による、PURを介したSDTのためのマルチビームサポートのための方法を示しているブロック図を示す。方法300の態様は、モバイルデバイス/UEなどの、
図1~
図2、
図4、および
図6に関して説明される本開示の様々な他の態様とともに実装され得る。たとえば、
図2を参照すると、UE115のコントローラ/プロセッサ280は、方法300を実行するようにUE115を制御し得る。
【0049】
[0055] 方法300の例示的なブロックはまた、
図6に示されるように、UE115に関して説明される。
図6は、本開示のいくつかの態様に従って構成されたUEの設計を概念的に示すブロック図である。UE115は、
図2のUE115について示されたものなどの、様々な構造と、ハードウェアと、構成要素とを含み得る。たとえば、UE115は、メモリ282に記憶された論理またはコンピュータ命令を実行するように動作するコントローラ/プロセッサ280を含む。コントローラ/プロセッサ280はまた、UE115の特徴および機能を提供するUE115の構成要素を制御することができる。UE115は、コントローラ/プロセッサ280の制御下で、無線通信機(wireless radio)601a~rおよびアンテナ252a~rを介して信号を送信および受信する。無線通信機601a~rは、UE115について
図2に示されるように、変調器/復調器254a~rと、MIMO検出器256と、受信プロセッサ258と、送信プロセッサ264と、TX MIMOプロセッサ266とを含む、様々な構成要素およびハードウェアを含む。コントローラ/プロセッサ280は、通信動作を制御する目的で、受信されたアナログワイヤレス信号をサンプリングすることから取得されたデジタル信号を提供され得る。
【0050】
[0056]
図3は、UE115などのワイヤレス通信デバイスによって実行され得る方法300を示す。方法300は、ブロック302において、UEが基地局とのRRC接続を有し得ないとき、UEが、UEアップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を受信することを含む。同様に、
図5に関して以下で説明されるように、gNB105などの基地局は、UEが基地局とのRRC接続を有し得ないとき、UEアップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を送信し得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含み得る。ブロック304において、方法300は、UEが、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を受信することを含む。同様に、
図5に関して以下で説明されるように、基地局は、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を送信し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連し得る。方法300はまた、ブロック306において、UEが、しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に基地局に情報を送信することを含む。同様に、
図5に関して以下で説明されるように、gNB105などの基地局は、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信し得る。方法300のブロック302~306に示されるアクションおよび(以下で説明される)方法500のブロック502~506に示されるアクションは、PURを介したSDTのためのマルチビームサポートを提供するために、UEおよび/または基地局によって実行される全体的な動作のサブセットであり得る。方法300のブロック302~306に示されたアクションと、方法500のブロック502~506に示されたアクションと、PURを介したSDTのためのマルチビームサポートを提供するためにUEおよび/または基地局によって実行される他の動作との間の関係は、PURを介したSDTのためのマルチビームサポートを提供するためにUEおよび/または基地局によって実行される全体的な動作の説明からより明らかになり得る。
【0051】
[0057]
図4は、一例として、本開示のいくつかの態様による、PURを介したSDTのためのマルチビームサポートを提供するための、PURとSSBとの間の例示的な関連付けを示している図を示す。
図4は、第1のPUR402と第2のPUR404とを示す。いくつかの態様によれば、PUR402などのPURは、UEが送信すべき情報を有する前にUEに事前構成された、たとえば割り振られたアップリンクリソースを指すことがある。たとえば、PURは、UEがアップリンク上で情報を通信するためにアップリンクリソースを最初に要求することなく、UEに割り振られ得る。言い換えれば、PURは、UEがアップリンク上で情報を送信する必要があるときにUEが将来使用し得るアップリンクリソースであり得る。いくつかの態様では、PURは、アップリンク通信に関連するオーバーヘッドを低減し得る。たとえば、UEは、最初に基地局とのRRC接続をセットアップする必要なしに、少量のデータを基地局に送信するためにPURを使用し得る。言い換えれば、UEがPURを使用して情報を基地局に送信するために、UEと基地局との間のRRC接続が必要とされないことがある。したがって、UEは、UEがRRCアイドル/非アクティブ状態のままである間、情報を送信するためにPURを使用し得る。いくつかの態様では、PUR402またはPUR404などのPURは、特定の周波数および/または時間リソースに関連し得る。
【0052】
[0058] いくつかの態様によれば、PUR402またはPUR404などの各PURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含み得る。たとえば、
図4において、PUR402は、PURオケージョン412a、412b、および412cを含む。同様に、PUR404は、PURオケージョン414a、414b、および414cを含む。いくつかの態様では、PURのPURオケージョンは、同じ周波数リソース(frequency resource)に関連し得る。周波数リソースは、1つもしくは複数のサブキャリア、またはリソースブロックなどの1つもしくは複数のサブキャリアのグループを指し得る。いくつかの態様によれば、PURの各PURオケージョンは、異なる時間リソースに関連し得る。時間リソースは、スロット、サブフレーム、またはフレームなどの、1つもしくは複数のシンボル、または1つもしくは複数のシンボルのグループを指し得る。たとえば、PURオケージョン412a、412b、および412cの各々は、異なる時間リソース、たとえば、PUR402に関連する1つまたは複数のシンボルに関連し得る。
【0053】
[0059]
図4に示されるように、PURの各PURオケージョンは、異なるSSBに関連し得る。たとえば、
図4において、PURオケージョン412aは、SSB422aに関連し、PURオケージョン412bは、SSB422bに関連し、PURオケージョン412cは、SSB422cに関連する。同様に、PURオケージョン414aは、SSB424aに関連し、PURオケージョン414bは、SSB424bに関連し、PURオケージョン414cは、SSB424cに関連する。
【0054】
[0060] いくつかの態様では、UEは、
図3のブロック302に示されるように、少なくとも1つのPURの指示を受信し得る。同様に、基地局は、
図5のブロック502に示されるように、少なくとも1つのPURの指示を送信し得る。少なくとも1つのPURは、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、たとえば、UEがRRCアイドル/非アクティブ状態にあるとき、UEがアップリンク通信のためにPURを使用し得るように、UEアップリンク通信のために割り振られ得る。
図4に示されるように、また
図3のブロック302および
図5のブロック502に示されるように、PUR402などの少なくとも1つのPURは、PURオケージョン412a、412b、および412cなどの1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含み得る。
【0055】
[0061] いくつかの態様によれば、UEはまた、
図3のブロック304に示されるように、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を受信し得る。同様に、基地局は、
図5のブロック504に示されるように、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を送信し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示は、どのSSBが各PURオケージョンに関連するかをUEが知り得るように、SSBのリストと、PURごとのSSBとPURオケージョンとの間のマッピングとを含み得る。たとえば、
図4を参照すると、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示は、SSB422a、422b、および422cがそれぞれPURオケージョン412a、412b、および412cに関連することを示し得る。
図4に示されるように、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連し得る。
【0056】
[0062] いくつかの態様では、UEは、アップリンク通信のためにどのPURオケージョンを使用すべきかを決定するために、示された1つまたは複数の別個のSSBを処理し得る。たとえば、いくつかの態様では、UEは、1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するRSRPを測定し得る。いくつかの態様によれば、1つまたは複数の別個のSSBの各SSBは、1つのRSRPにのみ関連し得る。いくつかの態様では、UEは、関連するRSRPがしきい値以上である少なくとも1つのSSBを識別し得る。
図4に関する一例として、UEは、SSB422bに関連するRSRPおよびSSB422cに関連するRSRPがどちらも、しきい値以上であると決定し得る。いくつかの態様によれば、UEは、関連するRSRPがしきい値以上である識別された少なくとも1つのSSBから、SSBを選択し得る。いくつかの態様では、選択されたSSBは、UEアップリンク通信のための基礎として働き得る。たとえば、以下でより詳細に説明されるように、UEは、選択されたSSBに関連するPURオケージョン中に基地局に情報を送信し得る。
図4に関する一例として、UEは、たとえば、UEアップリンク通信のための基礎として働くために、SSB422bを選択し得る。いくつかの態様によれば、関連するRSRPがしきい値以上である識別された少なくとも1つのSSBからのSSBのUEによる選択は、様々なファクタに基づき得る。たとえば、一態様では、UEは、最も強いRSRPを有するSSBを選択し得る。
【0057】
[0063] いくつかの態様では、1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するRSRPを評価するときにUEによって使用されるべきしきい値の値を、UEは、基地局から受信することがあり、基地局は、その値をUEに送信することがある。追加の態様では、UEは、ワイヤレス通信規格または仕様において提供される情報に基づいて、しきい値の値を知り得る。たとえば、いくつかの態様では、ワイヤレス通信規格または仕様からの情報は、UEがしきい値の値を知り得るように、UE内にプログラムされ得る。
【0058】
[0064] いくつかの態様では、UEは、
図3のブロック306に示されるように、しきい値以上であるRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信し得る。同様に、基地局は、
図5のブロック506に示されるように、しきい値以上であるRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信し得る。たとえば、しきい値以上であるRSRPに関連するSSBは、関連するRSRPがしきい値以上である識別された少なくとも1つのSSBから選択されたSSBであり得る。次いで、情報がUEから基地局に送信されるPURオケージョンは、選択されたSSBに関連するPURオケージョンであり得る。
図4に関する一例として、UEは、関連するRSRPがしきい値以上である識別された少なくとも1つのSSBからSSB422bをUEが選択するとき、PURオケージョン412b中に基地局に情報を送信し得る。
【0059】
[0065] いくつかの態様によれば、UEは、情報が送信されるPURオケージョンに関連するSSBに関連するビーム(beam)とのビーム対応(beam correspondence)を有する送信ビーム(transmission beam)を使用して、PURオケージョン中に情報を送信し得る。たとえば、一態様では、UEは、選択されたSSBを受信するためにUEによって使用される受信ビーム(reception beam)の逆(reciprocal)またはほぼ逆である送信ビームを使用して情報を送信し得る。別の態様では、UEは、選択されたSSBを送信するために基地局によって使用されるビームの方向またはその方向の近くを向く送信ビームを使用して情報を送信し得る。
【0060】
[0066] いくつかの態様では、UEは、UEが基地局とのRRC接続を有していない間、たとえば、UEがRRCアイドル/非アクティブ状態にある間、PURオケージョン中に情報を送信し得る。同様に、基地局は、UEが基地局とのRRC接続を有していない間、PURオケージョン中に情報を受信し得る。
【0061】
[0067] いくつかの態様では、UEは、UEが基地局からの応答(response)を監視し得る制御リソースセット(CORESET:control resource set)に関連する探索空間(search space)の指示を受信し得る。同様に、基地局は、UEが基地局からの応答を監視し得るCORESETに関連する探索空間の指示を送信し得る。いくつかの態様によれば、応答は、しきい値以上であるRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中にUEによって送信された情報に応答し得る。たとえば、いくつかの態様では、応答は、ダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)、たとえば、PDCCH内に与えられるDCIを指し得る。いくつかの態様では、探索空間は、CORESET0に基づいて定義され得る。たとえば、基地局は、基地局が、CORESET0において、応答、たとえばPDCCH内のDCIを送信するために、すべてのビームを掃引することをUEに知らせ得る。いくつかの態様では、基地局は、UEによって選択されたPURオケージョン中にUEから情報を受信した後、CORESET、たとえば、CORESET0に関連する示された探索空間内で応答を送信し得る。
【0062】
[0068] いくつかの態様によれば、UEは、選択されたPURオケージョン中に情報を送信した後、基地局からの応答についてCORESETに関連する示された探索空間を監視し得る。たとえば、UEは、関連するSSBと擬似コロケート(QCLed)された監視オケージョン(monitoring occasion)にわたって、示された探索空間内でPDCCHを監視し得る。いくつかの態様では、UEは、様々なファクタに基づいて、示された探索空間を監視するために使用すべき受信ビームを選択し得る。たとえば、いくつかの態様によれば、UEは、選択されたPURオケージョン中に情報を送信するために使用される送信ビームとのビーム対応を有する受信ビームを使用して、示された探索空間を監視し得る。一例として、一態様では、UEは、しきい値以上のRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信するためにUEによって使用される送信ビームの逆またはほぼ逆である受信ビームを使用して、示された探索空間を監視し得る。
【0063】
[0069] いくつかの態様では、UEは、示された探索空間の監視に関連する少なくとも1つのタイマー(timer)を開始し得る。いくつかの態様によれば、少なくとも1つのタイマーは、再送信タイマー(retransmission timer)および/またはラウンドトリップ時間(RTT:round-trip time)タイマーを含み得る。UEがRTTタイマーと再送信タイマーの両方を使用するとき、UEは、最初にRTTタイマーを開始し得る。たとえば、UEは、しきい値以上であるRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信した後、RTTタイマーを開始し得る。いくつかの態様では、UEは、RTTタイマーが稼動している間、示された探索空間内でPDCCHを監視しないことがある。RTTタイマーが満了したとき、UEは、再送信タイマーを開始することがあり、基地局からの応答について、示された探索空間を監視することを開始することもある。UEがRTTタイマーを使用しないとき、たとえば、UEが再送信タイマーのみを使用するとき、UEは、しきい値以上であるRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信した後、再送信タイマーを開始し得る。いくつかの態様では、UEは、再送信タイマーが稼動している間、示された探索空間を監視し得る。
【0064】
[0070] いくつかの態様では、UEは基地局から受信することがあり、基地局は、UEによって使用されるべき再送信タイマーおよび/またはRTTタイマーの値をUEに送信し得る。追加の態様では、UEは、ワイヤレス通信規格または仕様において提供される情報に基づいて、タイマーの値を知り得る。たとえば、いくつかの態様では、ワイヤレス通信規格または仕様からの情報は、UEがタイマーの値を知り得るように、UE内にプログラムされ得る。
【0065】
[0071] いくつかの態様によれば、UEは、少なくとも1つのタイマー、たとえば、再送信タイマーおよび/またはRTTタイマーが満了しており、UEが、応答について示された探索空間を監視している間に応答を受信しなかったとき、基地局に情報を送信するためにランダムアクセスチャネル(RACH)動作を開始し得る。たとえば、UEが、少なくとも1つのタイマーの満了時に、示された探索空間内でいかなるDCIも受信しない場合、UEは、RACHベースのSDTプロセスに切り替え得る。追加の態様では、少なくとも1つのタイマーが満了すると、UEは、情報を送信するために、基地局によるスケジューリングごとの従来の動的許可/割当てプロシージャに従い得る。
【0066】
[0072] いくつかの態様では、UEによって受信されるものとして本明細書で開示される指示のうちの1つまたは複数は、基地局からUEによって受信された単一の構成メッセージ(single configuration message)に含まれ得る。同様に、基地局によって送信されるものとして本明細書で開示される指示のうちの1つまたは複数は、基地局によってUEに送信される単一の構成メッセージに含まれ得る。たとえば、いくつかの態様では、RRC解放メッセージなどの構成メッセージ内で、少なくとも1つのPURの指示、1つもしくは複数の別個のSSBの指示、または探索空間の指示のうちの少なくとも1つを、UEは、基地局から受信することがあり、基地局は、それらをUEに送信することがある。
【0067】
[0073]
図5は、一例として、本開示のいくつかの態様による、PURを介したSDTのためのマルチビームサポートのための別の方法を示す。方法500の態様は、基地局/gNBなどの、
図1~
図2、
図4、および
図7に関して説明される本開示の様々な他の態様とともに実装され得る。たとえば、
図2を参照すると、基地局105のコントローラ/プロセッサ240は、方法500を実行するように基地局105を制御し得る。
【0068】
[0074] 方法500の例示的なブロックはまた、
図7に示されるように、基地局105に関して説明される。
図7は、本開示のいくつかの態様に従って構成された基地局(たとえば、gNB)の設計を概念的に示すブロック図である。基地局105は、
図2の基地局105について示されたものなどの、様々な構造と、ハードウェアと、構成要素とを含み得る。たとえば、基地局105は、メモリ242に記憶された論理またはコンピュータ命令を実行するように動作するコントローラ/プロセッサ240を含む。コントローラ/プロセッサ240はまた、基地局105の特徴および機能を提供する基地局105の構成要素を制御することができる。基地局105は、コントローラ/プロセッサ240の制御下で、無線通信機701a~tおよびアンテナ234a~tを介して信号を送信および受信する。無線通信機701a~tは、基地局105について
図2に示されるように、変調器/復調器232a~tと、MIMO検出器236と、受信プロセッサ238と、送信プロセッサ220と、TX MIMOプロセッサ230とを含む、様々な構成要素とハードウェアとを含む。コントローラ/プロセッサ240は、通信動作を制御する目的で、受信されたアナログワイヤレス信号をサンプリングすることから取得されたデジタル信号を提供され得る。
【0069】
[0075]
図5は、gNB105などのワイヤレス通信デバイスによって実行され得る方法500を示す。方法500は、ブロック502において、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、基地局が、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を送信することを含む。いくつかの態様では、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含み得る。方法500はまた、ブロック504において、基地局が、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を送信することを含む。いくつかの態様では、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連し得る。方法500はまた、ブロック506において、基地局が、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信することを含む。
【0070】
[0076] いくつかの態様では、PURを介したSDTのためのマルチビーム技法は、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、UEが、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を基地局から受信することを含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含み得る。PURを介したSDTのためのマルチビーム技法はまた、UEが、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を受信することを含み得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連し得る。PURを介したSDTのためのマルチビーム技法は、UEが、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信することをさらに含み得る。
【0071】
[0077] PURを介したSDTのためのマルチビーム技法は、以下で説明される、および/または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの追加の態様を含み得る。
【0072】
[0078] 第1の態様では、UEは、1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するRSRPを測定し得る。1つまたは複数の別個のSSBの各SSBは、1つのRSRPにのみ関連し得る。
【0073】
[0079] 第2の態様では、単独で、または第1の態様と組み合わせて、UEは、関連するRSRPがしきい値よりも大きい少なくとも1つのSSBを識別し得る。
【0074】
[0080] 第3の態様では、単独で、または第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEは、識別された少なくとも1つのSSBから情報が送信されるPURオケージョンに関連するSSBを選択し得る。
【0075】
[0081] 第4の態様では、単独で、または第1から第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEは、SSBに関連するビームとのビーム対応を有する送信ビームを使用して、PURオケージョン中に情報を送信し得る。
【0076】
[0082] 第5の態様では、単独で、または第1から第4の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、UEは、UEが基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を受信し得る。
【0077】
[0083] 第6の態様では、単独で、または第1から第5の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、UEは、PURオケージョン中に情報を送信した後、基地局からの応答について制御リソースセットに関連する示された探索空間を監視することがあり、ここにおいて、応答は、送信情報(transmitted information)に応答する。
【0078】
[0084] 第7の態様では、単独で、または第1から第6の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEは、構成メッセージ内で、少なくとも1つのPURの指示、1つもしくは複数の別個のSSBの指示、または探索空間の指示のうちの少なくとも1つを受信し得る。
【0079】
[0085] 第8の態様では、単独で、または第1から第7の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEは、示された探索空間の監視に関連する少なくとも1つのタイマーを開始し得る。
【0080】
[0086] 第9の態様では、単独で、または第1から第8の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEは、少なくとも1つのタイマーが満了しており、UEが、応答について示された探索空間を監視している間に応答を受信しなかったとき、情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作(random access channel operation)を開始し得る。
【0081】
[0087] 第10の態様では、単独で、または第1から第9の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEは、UEが基地局とのRRC接続を有していない間、PURオケージョン中に情報を送信し得る。
【0082】
[0088] いくつかの態様では、PURを介したSDTのためのマルチビーム技法は、UEが基地局とのRRC接続を有しないとき、基地局が、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つのPURの指示を送信することを含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含み得る。PURを介したSDTのためのマルチビーム技法はまた、基地局が、1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個のSSBの指示を送信することを含み得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連し得る。PURを介したSDTのためのマルチビーム技法は、基地局が、しきい値よりも大きいRSRPに関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信することをさらに含み得る。
【0083】
[0089] 第11の態様では、単独で、または第1から第10の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、基地局は、UEが基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を送信し得る。
【0084】
[0090] 第12の態様では、単独で、または第1から第11の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、基地局は、PURオケージョン中に情報を受信した後、制御リソースセットに関連する示された探索空間内で応答を送信し得る。
【0085】
[0091] 第13の態様では、単独で、または第1から第12の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、基地局は、構成メッセージ内で、少なくとも1つのPURの指示、1つもしくは複数の別個のSSBの指示、または探索空間の指示のうちの少なくとも1つを送信し得る。
【0086】
[0092] 第14の態様では、単独で、または第1から第13の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、基地局は、UEが基地局とのRRC接続を有していない間に、PURオケージョン中に情報を受信し得る。
【0087】
[0093] 当業者は、情報および信号が、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを理解するであろう。たとえば、上記の説明全体を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0088】
[0094] 本明細書で説明された構成要素、機能ブロック、およびモジュール(たとえば、
図2の構成要素、機能ブロック、およびモジュール)は、プロセッサ、エレクトロニクスデバイス、ハードウェアデバイス、エレクトロニクス構成要素、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコードなど、またはそれらの任意の組合せを備え得る。加えて、本明細書で説明された特徴は、専用プロセッサ回路を介して、実行可能命令を介して、および/またはそれらの組合せで実装され得る。
【0089】
[0095] 本開示に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップ(たとえば、
図3および
図5の論理ブロック)が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者はさらに諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性をはっきり示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して概して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるかまたはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。当業者はまた、本明細書で説明された構成要素、方法、または相互作用の順序または組合せが例にすぎず、本開示の様々な態様の構成要素、方法、または相互作用が、本明細書で例示および説明されたもの以外の方法で組み合わされ、または実行され得ることを容易に認識するであろう。
【0090】
[0096] 本明細書の開示に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用される1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0091】
[0097] 本明細書の開示に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接的に具現されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで具現されるか、またはその2つの組合せで具現され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に存在し得る。ASICは、ユーザ端末中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内に個別構成要素として存在し得る。
【0092】
[0098] 1つまたは複数の例示的な設計では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、接続はコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者線(DSL)を使用して、ウェブサイト、サーバ、またはその他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはDSLは、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、ハードディスク(disk)、ソリッドステートディスク(disk)、およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲に含めるべきである。
【0093】
[0099] 特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、2つ以上の項目の列挙中で使用されるとき、列挙された項目のうちのいずれか1つが単独で採用され得ること、または列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用され得ることを意味する。たとえば、組成が構成要素A、B、および/またはCを含んでいるものとして記載される場合、その組成は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、AとCの組合せ、BとCの組合せ、またはAとBとCの組合せを含むことができる。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)あるいは任意のこれらの組合せにおけるこれらのうちのいずれかを意味するような選言的列挙を示す。
【0094】
[00100] 本開示の先の説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために提供される。本開示の様々な変更が当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されることを意図するものではなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴に整合する最も広い範囲に与えられるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信のための方法であって、
前記UEが基地局との無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を受信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を受信することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信することと
を備える、方法。
[C2]
前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するRSRPを測定することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBは、1つのRSRPにのみ関連する、
関連するRSRPが前記しきい値よりも大きい少なくとも1つのSSBを識別することと、
前記識別された少なくとも1つのSSBから、前記情報が送信される前記PURオケージョンに関連する前記SSBを選択することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記SSBに関連するビームとのビーム対応を有する送信ビームを使用して、前記PURオケージョン中に前記情報を送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記UEが前記基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を受信することと、
前記PURオケージョン中に前記情報を送信した後、前記基地局からの前記応答について前記制御リソースセットに関連する前記示された探索空間を監視することと、ここにおいて、前記応答は、前記送信情報に応答する、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つもしくは複数の別個のSSBの前記指示、または前記探索空間の前記指示のうちの少なくとも1つを受信することをさらに備える、C4に記載の方法。
[C6]
前記示された探索空間の前記監視に関連する少なくとも1つのタイマーを開始することと、
前記少なくとも1つのタイマーが満了しており、前記UEが前記応答について前記示された探索空間を監視している間に前記応答を受信しなかったとき、前記情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作を開始することと
をさらに備える、C4に記載の方法。
[C7]
前記UEが前記基地局との前記RRC接続を有していない間、前記PURオケージョン中に前記情報を送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
C1から7の任意の組合せの方法。
[C9]
ワイヤレス通信のために構成されたユーザ機器(UE)であって、
前記UEが基地局との無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を受信するための手段と、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を受信するための手段と、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信するための手段と
を備える、ユーザ機器(UE)。
[C10]
前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するRSRPを測定するための手段と、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBは、1つのRSRPにのみ関連する、
関連するRSRPが前記しきい値よりも大きい少なくとも1つのSSBを識別するための手段と、
前記識別された少なくとも1つのSSBから、前記情報が送信される前記PURオケージョンに関連する前記SSBを選択するための手段と
をさらに備える、C9に記載のUE。
[C11]
前記SSBに関連するビームとのビーム対応を有する送信ビームを使用して、前記PURオケージョン中に前記情報を送信するための手段をさらに備える、C9に記載のUE。
[C12]
前記UEが前記基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を受信するための手段と、
前記PURオケージョン中に前記情報を送信した後、前記基地局からの前記応答について前記制御リソースセットに関連する前記示された探索空間を監視するための手段と、ここにおいて、前記応答は、前記送信情報に応答する、
をさらに備える、C9に記載のUE。
[C13]
構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つもしくは複数の別個のSSBの前記指示、または前記探索空間の前記指示のうちの少なくとも1つを受信するための手段をさらに備える、C12に記載のUE。
[C14]
前記示された探索空間の前記監視に関連する少なくとも1つのタイマーを開始するための手段と、
前記少なくとも1つのタイマーが満了しており、前記UEが前記応答について前記示された探索空間を監視している間に前記応答を受信しなかったとき、前記情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作を開始するための手段と
をさらに備える、C12に記載のUE。
[C15]
前記UEが前記基地局との前記RRC接続を有していない間、前記PURオケージョン中に前記情報を送信するための手段をさらに備える、C9に記載のUE。
[C16]
C9から15の任意の組合せのUE。
[C17]
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記プログラムコードは、
ユーザ機器(UE)が基地局との無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示をコンピュータに受信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を前記コンピュータに受信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を前記コンピュータに送信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C18]
前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するRSRPを前記コンピュータに測定させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBは、1つのRSRPにのみ関連する、
関連するRSRPが前記しきい値よりも大きい少なくとも1つのSSBを前記コンピュータに識別させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、
前記識別された少なくとも1つのSSBから前記情報が送信される前記PURオケージョンに関連する前記SSBを前記コンピュータに選択させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと
をさらに備える、C17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C19]
前記SSBに関連するビームとのビーム対応を有する送信ビームを使用して、前記PURオケージョン中に前記情報を前記コンピュータに送信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードをさらに備える、C17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C20]
前記UEが前記基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を前記コンピュータに受信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、
前記PURオケージョン中に前記情報を送信した後、前記基地局からの前記応答について前記制御リソースセットに関連する前記示された探索空間を前記コンピュータに監視させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、ここにおいて、前記応答は、前記送信情報に応答する、
をさらに備える、C17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C21]
構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つもしくは複数の別個のSSBの前記指示、または前記探索空間の前記指示のうちの少なくとも1つを前記コンピュータに受信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードをさらに備える、C20に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C22]
前記示された探索空間の前記監視に関連する少なくとも1つのタイマーを前記コンピュータに開始させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、
前記少なくとも1つのタイマーが満了しており、前記UEが前記応答について前記示された探索空間を監視している間に前記応答を受信しなかったとき、前記情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作を前記コンピュータに開始させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと
をさらに備える、C20に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C23]
前記UEが前記基地局との前記RRC接続を有していない間、前記PURオケージョン中に前記情報を前記コンピュータに送信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードをさらに備える、C17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C24]
C17から23の任意の組合せの非一時的コンピュータ可読媒体。
[C25]
ユーザ機器(UE)であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリと
を備え、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記UEが基地局との無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を受信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を受信することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を送信することと
を行うように構成される、ユーザ機器(UE)。
[C26]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBに関連するRSRPを測定することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のSSBの各SSBは、1つのRSRPにのみ関連する、
関連するRSRPが前記しきい値よりも大きい少なくとも1つのSSBを識別することと、
前記識別された少なくとも1つのSSBから、前記情報が送信される前記PURオケージョンに関連する前記SSBを選択することと
を行うように構成される、C25に記載のUE。
[C27]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記SSBに関連するビームとのビーム対応を有する送信ビームを使用して、前記PURオケージョン中に前記情報を送信するように構成される、C25に記載のUE。
[C28]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記UEが前記基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を受信することと、
前記PURオケージョン中に前記情報を送信した後、前記基地局からの前記応答について前記制御リソースセットに関連する前記示された探索空間を監視することと、ここにおいて、前記応答は、前記送信情報に応答する、
を行うように構成される、C25に記載のUE。
[C29]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つもしくは複数の別個のSSBの前記指示、または前記探索空間の前記指示のうちの少なくとも1つを受信するように構成される、C28に記載のUE。
[C30]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記示された探索空間の前記監視に関連する少なくとも1つのタイマーを開始することと、
前記少なくとも1つのタイマーが満了しており、前記UEが前記応答について前記示された探索空間を監視している間に前記応答を受信しなかったとき、前記情報を送信するためにランダムアクセスチャネル動作を開始することと
を行うように構成される、C28に記載のUE。
[C31]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記UEが前記基地局との前記RRC接続を有していない間、前記PURオケージョン中に前記情報を送信するように構成される、C25に記載のUE。
[C32]
C25から31の任意の組合せのUE。
[C33]
基地局によって実行されるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)が前記基地局との無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を送信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を送信することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信することと
を備える、方法。
[C34]
前記UEが前記基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を送信することと、
前記PURオケージョン中に前記情報を受信した後、前記制御リソースセットに関連する前記示された探索空間内で前記応答を送信することと
をさらに備える、C33に記載の方法。
[C35]
構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つもしくは複数の別個のSSBの前記指示、または前記探索空間の前記指示のうちの少なくとも1つを送信することをさらに備える、C34に記載の方法。
[C36]
前記UEが前記基地局との前記RRC接続を有していない間、前記PURオケージョン中に前記情報を受信することをさらに備える、C33に記載の方法。
[C37]
C33から36の任意の組合せの方法。
[C38]
ワイヤレス通信のために構成された基地局であって、
ユーザ機器(UE)が前記基地局との無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を送信するための手段と、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を送信するための手段と、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信するための手段と
を備える、基地局。
[C39]
前記UEが前記基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を送信するための手段と、
前記PURオケージョン中に前記情報を受信した後、前記制御リソースセットに関連する前記示された探索空間内で前記応答を送信するための手段と
をさらに備える、C38に記載の基地局。
[C40]
構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つもしくは複数の別個のSSBの前記指示、または前記探索空間の前記指示のうちの少なくとも1つを送信するための手段をさらに備える、C39に記載の基地局。
[C41]
前記UEが前記基地局との前記RRC接続を有していない間、前記PURオケージョン中に前記情報を受信するための手段をさらに備える、C38に記載の基地局。
[C42]
C38から41の任意の組合せの基地局。
[C43]
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記プログラムコードは、
ユーザ機器(UE)が基地局との無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示をコンピュータに送信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を前記コンピュータに送信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を前記コンピュータに受信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C44]
前記UEが前記基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を前記コンピュータに送信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと、
前記PURオケージョン中に前記情報を受信した後、前記制御リソースセットに関連する前記示された探索空間内で前記応答を前記コンピュータに送信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードと
をさらに備える、C43に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C45]
構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つもしくは複数の別個のSSBの前記指示、または前記探索空間の前記指示のうちの少なくとも1つを前記コンピュータに送信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードをさらに備える、C44に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C46]
前記UEが前記基地局との前記RRC接続を有していない間、前記PURオケージョン中に前記情報を前記コンピュータに受信させるための、前記コンピュータによって実行可能なプログラムコードをさらに備える、C43に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C47]
C43から46の任意の組合せの非一時的コンピュータ可読媒体。
[C48]
基地局であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ可読コードを記憶する少なくとも1つのメモリと
を備え、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
ユーザ機器(UE)が前記基地局との無線リソース制御(RRC)接続を有しないとき、アップリンク通信のために割り振られた少なくとも1つの事前構成されたアップリンクリソース(PUR)の指示を送信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのPURは、1つまたは複数の別個のPURオケージョンを含む、
前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンに関連する1つまたは複数の別個の同期信号ブロック(SSB)の指示を送信することと、ここにおいて、前記1つまたは複数の別個のPURオケージョンの各PURオケージョンは、前記1つまたは複数の別個のSSBのうちの1つのSSBにのみ関連する、
しきい値よりも大きい基準信号受信電力(RSRP)に関連するSSBに関連するPURオケージョン中に情報を受信することと
を行うように構成される、基地局。
[C49]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、
前記UEが前記基地局からの応答を監視する制御リソースセットに関連する探索空間の指示を送信することと、
前記PURオケージョン中に前記情報を受信した後、前記制御リソースセットに関連する前記示された探索空間内で前記応答を送信することと
を行うように構成される、C48に記載の基地局。
[C50]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、構成メッセージ内で、前記少なくとも1つのPURの前記指示、前記1つもしくは複数の別個のSSBの前記指示、または前記探索空間の前記指示のうちの少なくとも1つを送信するように構成される、C49に記載の基地局。
[C51]
前記少なくとも1つのメモリは、プロセッサ可読コードをさらに記憶し、前記プロセッサ可読コードは、少なくとも1つのモデムとともに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記UEが前記基地局との前記RRC接続を有していない間、前記PURオケージョン中に前記情報を受信するように構成される、C48に記載の基地局。
[C52]
C48から51の任意の組合せの基地局。