(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-18
(45)【発行日】2024-10-28
(54)【発明の名称】高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法
(51)【国際特許分類】
A41D 19/04 20060101AFI20241021BHJP
A41D 19/015 20060101ALI20241021BHJP
B29C 35/02 20060101ALI20241021BHJP
B29C 41/14 20060101ALI20241021BHJP
B29C 41/36 20060101ALI20241021BHJP
B29C 41/46 20060101ALI20241021BHJP
C08J 9/06 20060101ALI20241021BHJP
C08K 3/06 20060101ALI20241021BHJP
C08K 3/22 20060101ALI20241021BHJP
C08L 9/04 20060101ALI20241021BHJP
C08L 9/08 20060101ALI20241021BHJP
C08L 75/04 20060101ALI20241021BHJP
【FI】
A41D19/04 B
A41D19/015 210A
B29C35/02
B29C41/14
B29C41/36
B29C41/46
C08J9/06 CEQ
C08K3/06
C08K3/22
C08L9/04
C08L9/08
C08L75/04
(21)【出願番号】P 2024071018
(22)【出願日】2024-04-25
【審査請求日】2024-04-25
(31)【優先権主張番号】202410029056.3
(32)【優先日】2024-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518342940
【氏名又は名称】江▲蘇▼恒▲輝▼安防股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 鵬
(72)【発明者】
【氏名】王 于剛
(72)【発明者】
【氏名】王 双成
(72)【発明者】
【氏名】王 咸華
【審査官】冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106072923(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第114672082(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第114318611(CN,A)
【文献】特開2022-53532(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113698677(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D19/00-19/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法であって、
含浸ラテックスでコーティングされた手袋の芯の表面に生物由来の有機高分子材料を物理的にスプレーし、予備加硫及び高温加硫を順に行った後、アルカリ液、酸液、及び水でこの順に洗浄し、乾燥して高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を得ることを特徴とする高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法。
【請求項2】
前記生物由来の有機高分子材料は、アルブミン、グロブリン、リンタンパク質、及びカゼインのうちの1つ又は複数の混合物から選択され、前記生物由来の有機高分子材料の粒径は50メッシュ未満であり、スプレーファンの周波数は10Hz~30Hzであることを特徴とする請求項1に記載の高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法。
【請求項3】
前記予備加硫
の温度は70℃~90℃であり、
前記予備加硫
の時間は90minであり、前記高温加硫
の温度は110℃~140℃であり、
前記高温加硫
の時間は90minであることを特徴とする請求項1に記載の高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法。
【請求項4】
前記アルカリ
液による洗浄に用いられるアルカリ液はNaOH溶液又はKOH溶液から選択されるいずれかであり、アルカリ液の質量分率は1%~5%であり、アルカリ
液による洗浄時間は45~70minであり、前記酸
液による洗浄に用いられる酸液は質量分率が1%~5%の酢酸溶液であり、酸
液による洗浄時間は45~70minであり、酸
液による洗浄後に2回水洗いし、水洗時間は60minであり、乾燥温度は90℃であることを特徴とする請求項1に記載の高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法。
【請求項5】
前記含浸ラテックスは、重量部で、原料として70~100部のニトリルラテックス、15~20部のスチレンブタジエンラテックス、7~10部の水性PU、0.5~0.8部のKOH、1~2部の界面活性剤、2~3部の発泡剤、1~3部の硫黄、2~4部の促進剤、1~3部の酸化亜鉛、1~3部の二酸化チタン、3~5部の膜形成剤、4~5部の老化防止剤、7~10部の架橋剤、4~5部の生物複合酵素、1~3部の黒色顔料、1~4部の増粘剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法。
【請求項6】
前記界面活性剤はポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、トリポリリン酸ナトリウム又は硫酸ナトリウムから選択されるいずれかであり、前記発泡剤はアゾ化合物、スルホニルヒドラジド又はニトロソ化合物から選択されるいずれかであり、前記促進剤はチアゾール促進剤、スルフェンアミド促進剤、チウラム促進剤、ジチオカーバーメート促進剤、グアニジン促進剤又はキサントゲン酸促進剤から選択されるいずれかであり、前記膜形成剤はポリマー樹脂、アクリル樹脂又はニトロセルロースから選択されるいずれかであり、前記老化防止剤はアミン系老化防止剤、フェノール系老化防止剤又は複素環系老化防止剤から選択されるいずれかであり、前記架橋剤はフェノール樹脂、エポキシ樹脂又はポリビニルアルコールから選択されるいずれかであり、前記生物複合酵素は酵素アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、フィターゼ、セルラーゼ又はグルカナーゼから選択されるいずれかであり、前記増粘剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプンエーテル、リン酸デンプンナトリウム、アセチル化リン酸架橋澱粉、リン酸モノエステル化リン酸架橋澱粉又はヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉から選択されるいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法。
【請求項7】
前記含浸ラテックスでコーティングされた手袋の芯の製造方法は、具体的には、
含浸ラテックスの各成分の原料を混合撹拌して含浸ラテックスを得るステップS1と、
手袋の芯を手型に置き、50~80℃の処理温度で予熱処理するステップS2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させるステップS3と、
凝固剤を60S~80S含浸させた後、ラテックスを含浸させて1~4面に広げるステップS4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50S~80SとするステップS5とを含むことを特徴とする請求項1に記載の高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法。
【請求項8】
前記凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の前記酢酸の体積分率は3%~10%であることを特徴とする請求項7に記載の高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手袋製造の技術分野に関し、特に高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
社会の発展に伴い、企業は作業者の作業安全をますます重視しており、油水環境や乾燥環境で生産作業が行われるため、作業の場合のグリップ及び快適さに対する要求はますます高まっており、そのため、市場では、高滑り止め性と高耐摩耗性のソフトコーティングを有する手袋が強く求められている。現在、そのような製品として、ラテックステクスチャー手袋、エンボス加工手袋、水洗い手袋、つや消し手袋等の様々な製品が市販されている。ただし、ラテックステクスチャー手袋/エンボス加工手袋は、優れた滑り止め性を有するが、使用の快適さに欠け、且つ生産時にキシレン等の刺激臭のある有機溶剤を使用する必要があり、生産プロセスは環境に優しくない。水洗い手袋は、優れた快適性を有するが、滑り止め性及び耐久性が一般的であり、また、生産中に大量の廃水が発生し、汚水処理に極めて大きな生産コストがかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、生産プロセスが簡単で信頼性が高く、コーティングの滑り止め性能及び耐摩耗性能を大幅に向上させるとともに、コーティングに繊細な砂面効果を与え、油性環境及び乾燥環境で非常に優れた滑り止め性、耐久性及び快適性を有する、高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の上記技術的目的は以下の技術的解決手段により実現される。
【0005】
高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法であって、
含浸ラテックスでコーティングされた手袋の芯の表面に生物由来の有機高分子材料を物理的にスプレーし、予備加硫及び高温加硫を順に行った後、アルカリ液、酸液、及び水でこの順に洗浄し、乾燥して高耐摩耗性・滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を得ることを特徴とする。
【0006】
好ましくは、前記生物由来の有機高分子材料は、アルブミン、グロブリン、リンタンパク質、及びカゼインのうちの1つ又は複数の混合物から選択され、前記生物由来の有機高分子材料の粒径は50メッシュ未満であり、スプレーファンの周波数は10Hz~30Hzである。
【0007】
好ましくは、前記予備加硫温度は70℃~90℃であり、予備加硫時間は90minであり、前記高温加硫温度は110℃~140℃であり、高温加硫時間は90minである。
【0008】
好ましくは、前記アルカリ洗浄に用いられるアルカリ液はNaOH溶液又はKOH溶液から選択されるいずれかであり、アルカリ液の質量分率は1%~5%であり、アルカリ洗浄時間は45~70minであり、前記酸洗浄に用いられる酸液は質量分率が1%~5%の酢酸溶液であり、酸洗浄時間は45~70minであり、酸洗浄後に2回水洗いし、水洗時間は60minであり、乾燥温度は90℃である。
【0009】
好ましくは、前記含浸ラテックスは、重量部で、原料として70~100部のニトリルラテックス、15~20部のスチレンブタジエンラテックス、7~10部の水性PU、0.5~0.8部のKOH、1~2部の界面活性剤、2~3部の発泡剤、1~3部の硫黄、2~4部の促進剤、1~3部の酸化亜鉛、1~3部の二酸化チタン、3~5部の膜形成剤、4~5部の老化防止剤、7~10部の架橋剤、4~5部の生物複合酵素、1~3部の黒色顔料、1~4部の増粘剤を含む。
【0010】
好ましくは、前記界面活性剤はポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、トリポリリン酸ナトリウム又は硫酸ナトリウムから選択されるいずれかであり、前記発泡剤はアゾ化合物、スルホニルヒドラジド又はニトロソ化合物から選択されるいずれかであり、前記促進剤はチアゾール促進剤、スルフェンアミド促進剤、チウラム促進剤、ジチオカーバーメート促進剤、グアニジン促進剤又はキサントゲン酸促進剤から選択されるいずれかであり、前記膜形成剤はポリマー樹脂、アクリル樹脂又はニトロセルロースから選択されるいずれかであり、前記老化防止剤はアミン系老化防止剤、フェノール系老化防止剤又は複素環系老化防止剤から選択されるいずれかであり、前記架橋剤はフェノール樹脂、エポキシ樹脂又はポリビニルアルコールから選択されるいずれかであり、前記生物複合酵素は酵素アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、フィターゼ、セルラーゼ又はグルカナーゼから選択されるいずれかであり、前記増粘剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプンエーテル、リン酸デンプンナトリウム、アセチル化リン酸架橋澱粉、リン酸モノエステル化リン酸架橋澱粉又はヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉から選択されるいずれかである。
【0011】
好ましくは、前記含浸ラテックスでコーティングされた手袋の芯の製造方法は、具体的には、
含浸ラテックスの各成分の原料を混合撹拌して含浸ラテックスを得るステップS1と、
手袋の芯を手型に置き、50~80℃の処理温度で予熱処理するステップS2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させるステップS3と、
凝固剤を60S~80S含浸させた後、ラテックスを含浸させて1~4面に広げるステップS4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50S~80SとするステップS5とを含む。
【0012】
好ましくは、前記凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の前記酢酸の体積分率は3%~10%である。
【0013】
本発明は、上記の製造方法で製造された高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋をさらに提供する。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明は、以下の有益な効果を有する。
【0015】
1.本発明は、生物由来の有機高分子材料、すなわちアルブミン、グロブリン、リンタンパク質、及びカゼインにより、コーティングの摩擦力を高めると同時に、コーティングの強度を高めることができる。これらの生物由来の有機高分子材料は低密度、高強度等の特性を有するため、スプレープロセスにおいて、コーティングの表面により均一に分散することができ、加硫処理の時に、生物由来の高分子材料と含浸ラテックス材料中のカルボニル化合物とアミノ化合物のカルボニルアミンとがより完全に反応し、高分子の重合がより緻密になり、コーティングの耐摩耗性及び滑り止め性等の物理性能が向上する。
【0016】
2.本発明における生物由来の高分子材料と含浸ラテックス材料中のアミノ基がイソシアネート基と反応して尿素系化合物を生成し、反応メカニズムは2つのステップに分けられてもよい。第1ステップは、アミノ基がイソシアネート中のイソシアノ基を攻撃してアミンのような中間体を形成することである。第2ステップは、中間体が別のイソシアネート分子と反応して尿素系化合物を生成することである。尿素系化合物は、ゴム(コーティング)分子間の隙間を効果的に充填し、その耐摩耗性及び耐引裂き性を向上させることができ、また、ゴムの耐熱性を改善し、高温環境下での安定性及び弾性を向上させることもできる。それと同時に、コーティングの表面に残存している生物由来の有機高分子材料中のタンパク質(ケラチン)は、非常に優れた配合性を有し、コーティング処理中に分子間の作用力によりコーティング材料と緊密に結合し、コーティングの耐摩耗性能を大幅に向上させ、そして、皮膚にいかなる刺激も与えない。
【0017】
3.本発明で架橋剤が使用されており、ヒドロキシメチル基がゴム中のカルボキシル基等の二重結合と付加反応することで、ゴムの架橋強度を高め、より良好な物理性能を得ることができ、カルボキシル基が含浸基材上の官能基-N=C=N-(Carbodilite)と反応することで、ゴムと含浸基材の付着力を高め、コーティングの耐久性を高めることができる。老化防止剤はゴムの表面に保護膜を形成するものであり、老化防止剤の活性成分はゴムの表面の酸素分子と化学反応して保護膜を形成することができ、この保護膜は非常に高い抗酸化性能を有するため、酸素分子の更なる浸食を阻止し、ゴムの老化のプロセスを遅らせることができる。生物複合酵素は、生産中にコーティングの表面に残った未反応の生物由来の有機高分子材料を除去し、コーティングの表面に強度の高い皮膜層のみを残し、コーティングの耐摩耗性能を著しく高める。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明によって製造された手袋の表層の微細構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態をさらに説明するが、本実施例は本発明を制限するものではない。
【0020】
実施例1
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として70部のニトリルラテックス、15部のスチレンブタジエンラテックス、10部の水性PU、0.5部のKOH、1部の界面活性剤とするポリオキシエチレン、2部の発泡剤とするアゾ化合物、1部の硫黄、2部のチアゾール促進剤、1部の酸化亜鉛、1部の二酸化チタン、3部の膜形成剤とするポリマー樹脂、4部のアミン系老化防止剤、7部の架橋剤とするフェノール樹脂、4部の酵素アミラーゼ、1部の黒色顔料、1部の増粘剤とするカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を3%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
アルブミンをラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を10Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が1%のNaOH溶液で70minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が1%の酢酸溶液で70min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0021】
実施例2
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として70部のニトリルラテックス、15部のスチレンブタジエンラテックス、10部の水性PU、0.5部のKOH、1部の界面活性剤とするポリオキシエチレン、2部の発泡剤とするアゾ化合物、1部の硫黄、2部のチアゾール促進剤、1部の酸化亜鉛、1部の二酸化チタン、3部の膜形成剤とするポリマー樹脂、4部のアミン系老化防止剤、7部の架橋剤とするフェノール樹脂、4部の酵素アミラーゼ、1部の黒色顔料、1部の増粘剤とするカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を3%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
アルブミンをラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を15Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が1%のNaOH溶液で70minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が1%の酢酸溶液で70min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0022】
実施例3
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として70部のニトリルラテックス、15部のスチレンブタジエンラテックス、10部の水性PU、0.5部のKOH、1部の界面活性剤とするポリオキシエチレン、2部の発泡剤とするアゾ化合物、1部の硫黄、2部のチアゾール促進剤、1部の酸化亜鉛、1部の二酸化チタン、3部の膜形成剤とするポリマー樹脂、4部のアミン系老化防止剤、7部の架橋剤とするフェノール樹脂、4部の酵素アミラーゼ、1部の黒色顔料、1部の増粘剤とするカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を3%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
アルブミンをラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を20Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が1%のNaOH溶液で70minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が1%の酢酸溶液で70min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0023】
実施例4
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として85部のニトリルラテックス、18部のスチレンブタジエンラテックス、8部の水性PU、0.7部のKOH、2部の界面活性剤とするポリオキシプロピレン、3部の発泡剤とするスルホニルヒドラジド、2部の硫黄、3部のスルフェンアミド促進剤、2部の酸化亜鉛、2部の二酸化チタン、4部の膜形成剤とするアクリル樹脂、5部のフェノール系老化防止剤、9部の架橋剤とするエポキシ樹脂、4部のプロテアーゼ、2部の黒色顔料、3部の増粘剤とするアルギン酸プロピレングリコールを含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を5%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
アルブミンをラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を25Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が3%のNaOH溶液で60minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が3%の酢酸溶液で60min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0024】
実施例5
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として85部のニトリルラテックス、18部のスチレンブタジエンラテックス、8部の水性PU、0.7部のKOH、2部の界面活性剤とするポリオキシプロピレン、3部の発泡剤とするスルホニルヒドラジド、2部の硫黄、3部のスルフェンアミド促進剤、2部の酸化亜鉛、2部の二酸化チタン、4部の膜形成剤とするアクリル樹脂、5部のフェノール系老化防止剤、9部の架橋剤とするエポキシ樹脂、4部のプロテアーゼ、2部の黒色顔料、3部の増粘剤とするアルギン酸プロピレングリコールを含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を5%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
アルブミンをラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を30Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が3%のNaOH溶液で60minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が3%の酢酸溶液で60min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0025】
実施例6
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として85部のニトリルラテックス、18部のスチレンブタジエンラテックス、8部の水性PU、0.7部のKOH、2部の界面活性剤とするポリオキシプロピレン、3部の発泡剤とするスルホニルヒドラジド、2部の硫黄、3部のスルフェンアミド促進剤、2部の酸化亜鉛、2部の二酸化チタン、4部の膜形成剤とするアクリル樹脂、5部のフェノール系老化防止剤、9部の架橋剤とするエポキシ樹脂、4部のプロテアーゼ、2部の黒色顔料、3部の増粘剤とするアルギン酸プロピレングリコールを含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を5%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
グロブリンをラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を30Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が3%のNaOH溶液で60minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が3%の酢酸溶液で60min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0026】
実施例7
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として100部のニトリルラテックス、20部のスチレンブタジエンラテックス、10部の水性PU、0.8部のKOH、2部の界面活性剤とするトリポリリン酸ナトリウム、3部の発泡剤とするニトロソ化合物、3部の硫黄、4部のジチオカーバーメート促進剤、3部の酸化亜鉛、3部の二酸化チタン、5部の膜形成剤とするニトロセルロース、5部の複素環系老化防止剤、10部の架橋剤とするポリビニルアルコール、5部のセルラーゼ、3部の黒色顔料、4部の増粘剤とするリン酸モノエステル化リン酸架橋澱粉を含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を10%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
リンタンパク質をラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を30Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が5%のNaOH溶液で45minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が5%の酢酸溶液で45min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0027】
実施例8
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として100部のニトリルラテックス、20部のスチレンブタジエンラテックス、10部の水性PU、0.8部のKOH、2部の界面活性剤とするトリポリリン酸ナトリウム、3部の発泡剤とするニトロソ化合物、3部の硫黄、4部のジチオカーバーメート促進剤、3部の酸化亜鉛、3部の二酸化チタン、5部の膜形成剤とするニトロセルロース、5部の複素環系老化防止剤、10部の架橋剤とするポリビニルアルコール、5部のセルラーゼ、3部の黒色顔料、4部の増粘剤とするリン酸モノエステル化リン酸架橋澱粉を含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を10%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
カゼインをラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を30Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が5%のNaOH溶液で45minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が5%の酢酸溶液で45min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0028】
実施例9
本実施例は高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として100部のニトリルラテックス、20部のスチレンブタジエンラテックス、10部の水性PU、0.8部のKOH、2部の界面活性剤とするトリポリリン酸ナトリウム、3部の発泡剤とするニトロソ化合物、3部の硫黄、4部のジチオカーバーメート促進剤、3部の酸化亜鉛、3部の二酸化チタン、5部の膜形成剤とするニトロセルロース、5部の複素環系老化防止剤、10部の架橋剤とするポリビニルアルコール、5部のセルラーゼ、3部の黒色顔料、4部の増粘剤とするリン酸モノエステル化リン酸架橋澱粉を含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を10%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
リンタンパク質をラテックスコーティングに物理的にスプレーし、ファンの周波数を30Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が5%のNaOH溶液で45minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が5%の酢酸溶液で45min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0029】
比較例1
本比較例はコーティング手袋を提供し、その製造方法は、
重量部で、原料として70部のニトリルラテックス、15部のスチレンブタジエンラテックス、10部の水性PU、0.5部のKOH、1部の界面活性剤とするポリオキシエチレン、2部の発泡剤とするアゾ化合物、1部の硫黄、2部のチアゾール促進剤、1部の酸化亜鉛、1部の二酸化チタン、3部の膜形成剤とするポリマー樹脂、4部のアミン系老化防止剤、7部の架橋剤とするフェノール樹脂、4部の酵素アミラーゼ、1部の黒色顔料、1部の増粘剤とするカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む含浸ラテックスの調製S1と、
手袋の芯を手型に置き、50℃の処理温度で予熱処理する予熱工程S2と、
予熱工程における手袋の芯に凝固剤を含浸させ、凝固剤は酢酸とメタノールの混合液であり、混合液中の酢酸の体積分率を3%とする凝固剤含浸工程S3と、
凝固剤を60S含浸させた後、ラテックスを含浸させて4面に広げるラテックス含浸工程S4と、
ラテックス含浸工程が終了した後、ラテックス広げ工程に進み、ラテックスの広げ時間を50Sとするラテックス広げ工程S5と、
工業塩をラテックスコーティングにスプレーし、ファンの周波数を30Hzとする表面処理工程S6と、
温度90℃で予備加硫して温度110℃で高温加硫し、処理時間をそれぞれ1.5hとする予備加硫工程及び加硫工程S7と、
質量分率が1%のNaOH溶液で70minアルカリ洗浄し、アルカリ洗浄が終了した後、質量分率が1%の酢酸溶液で70min酸洗浄し、酸洗浄が終了した後に2回水洗いし、水洗時間を60minとし、90℃で乾燥して手袋を得る離型S8とを含む。
【0030】
手袋の滑り止め性は乾式滑り法で測定され、重りは1.5kgであり、滑り止め性の標準単位(kgf)が使用され、手袋の機械的性能の試験は欧州規格EN-388試験方法で測定した。
【0031】
上記実施例1~9及び比較例1に対して機械的試験を行って分析し、具体的な試験結果を表1に示す。
【0032】
【0033】
上記の実験データからわかるように、本発明に係る処理方法は高滑り止め性と高耐摩耗性を有するコーティングを効果的に製造することができる。データからわかるように、生物由来の有機高分子材料が均一にスプレーされるほど、手袋の滑り止め性能及び耐摩耗性能はより高くなり、それと同時に、ファンの周波数が20Hzである場合に、生物由来の有機高分子材料がスプレーされたコーティングの性能は、工業塩がスプレーされたコーティングよりも完全に優れている。
【0034】
図1から分かるように、本発明のプロセスで製造されたコーティングは、泡の孔径が比較的均等であり、これらの均等な泡は、吸盤のようなものであり、ゴムが物体の表面に接触すると、ゴムは物体の表面の小さい突起とより広い面積で接触することで、より大きな吸着効果を達成することができ、大気圧の作用下で真空空間を形成し、吸盤が物体と密着し、吸着力を大幅に向上させ、コーティングの把持力を増加させる。また、本発明の処方系中の生物複合酵素は、生産中にコーティング上の過剰な生物由来の高分子有機材料を分解し、コーティングの表面に強度の高い皮膜層のみを残し、コーティングの耐摩耗性能を著しく高める。
【0035】
上記の内容は本発明の好ましい実施例だけであり、本発明を制限するためのものではない。当業者は、本発明の本質及び保護範囲内で本発明に対して様々な修正や同等の置換を行うことができ、これらの修正や同等の置換は本発明の技術的解決手段の保護範囲内に属すべきである。
【要約】 (修正有)
【課題】高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋の製造方法を開示する。
【解決手段】含浸ラテックスでコーティングされた手袋の芯の表面に生物由来の有機高分子材料を物理的にスプレーし、予備加硫及び高温加硫を順に行った後、アルカリ液、酸液、及び水でこの順に洗浄し、乾燥して高耐摩耗性・高滑り止め性ソフトコーティング付き手袋を得る。本発明の利点は、生産プロセスが簡単で信頼性が高く、コーティングの滑り止め性能及び耐摩耗性能を大幅に向上させるとともに、コーティングに繊細な砂面効果を与え、油性環境及び乾燥環境で非常に優れた滑り止め性、耐久性及び快適性を有することである。
【選択図】
図1