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特許7574512折り畳み可能画面表示方法および電子デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】折り畳み可能画面表示方法および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20241022BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20241022BHJP
   H04M 1/724 20210101ALI20241022BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/0488
H04M1/724
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022516627
(86)(22)【出願日】2020-09-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-16
(86)【国際出願番号】 CN2020114976
(87)【国際公開番号】W WO2021052279
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-04-25
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-25
(31)【優先権主張番号】201910870242.9
(32)【優先日】2019-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゼン、ジアンゼン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ゾンボ
(72)【発明者】
【氏名】フアン、シュエヤン
【合議体】
【審判長】篠塚 隆
【審判官】村松 貴士
【審判官】富澤 哲生
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/191900(WO,A1)
【文献】国際公開第2012/144632(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0041719(US,A1)
【文献】特表2014-511524(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0034047(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
G06F3/048-3/04895
H04M1/724
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み可能画面を備える電子デバイスに適用される折り畳み可能画面表示方法であって、
前記折り畳み可能画面が複数の表示領域に分割されるように前記電子デバイスが折り畳まれ得、
前記電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、前記電子デバイスのメイン画面上に第1インタフェースを表示する段階であって、前記第1インタフェースは前記電子デバイスのメインインタフェースであり、前記第1インタフェースは、複数の第1アプリケーションアイコンを含む、段階と、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、前記電子デバイスによって、前記第1インタフェースを前記折り畳み可能画面の第1表示領域に表示し、第2インタフェースを前記折り畳み可能画面の第2表示領域に表示する段階であって、前記第2インタフェースは前記第1インタフェースと異なる、段階と
を備え、
前記折り畳み可能画面は外向き折り畳み可能画面であり、前記電子デバイスが前記折り畳み状態にあるとき、前記第1インタフェースが前記第1表示領域に表示され、前記折り畳み可能画面表示方法は、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態から前記展開状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、前記第2インタフェースの複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを前記第2表示領域に表示する段階であって、前記プロセスにおいて、前記第1表示領域に表示される内容は変化しないままである、段階を更に備える、方法。
【請求項2】
記複数の第2アプリケーションアイコンは、前記電子デバイス上で最近実行されたが閉じられていないアプリケーションのアプリケーションアイコンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2インタフェース前記数の第2アプリケーションアイコンを含み、前記複数の第2アプリケーションアイコンは、予め設定された期間内に予め設定された回数より多く使用された複数のアプリケーションのアプリケーションアイコン、または、予め設定された期間内に予め設定された時間より長く使用された複数のアプリケーションのアプリケーションアイコンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2インタフェースは、最近使用されたアプリケーションのインタフェースである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2インタフェースは、左端の画面である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2インタフェースに含まれる内容は、ユーザにより定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2インタフェースは、前記複数の第2アプリケーションアイコンを含み、前記第2インタフェースは、前記電子デバイスの別のメインインタフェースである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態にあるとき、前記電子デバイスの前記メイン画面に第1ページコントロールを表示する段階であって、前記第1ページコントロールは、前記電子デバイスが現在、前記電子デバイスの1つのメインインタフェースを表示していることを示すために使用される、段階と、
前記電子デバイスが前記展開状態にあるとき、前記折り畳み可能画面に第2ページコントロールを表示する段階であって、前記第2ページコントロールは、前記電子デバイスが現在、前記電子デバイスの2つのメインインタフェースを表示していることを示すために使用される、段階と
を更に備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記電子デバイスが前記展開状態にあるとき、第1スワイプ操作に応答して、前記電子デバイスによって、前記第1表示領域に前記第2インタフェースを表示し、前記第2表示領域に第3インタフェースを表示する段階であって、前記第3インタフェースは前記第2インタフェースと異なり、前記第3インタフェースは、前記電子デバイスの別のメインインタフェースであり、または、前記第3インタフェースは、前記電子デバイスの左端の画面である、段階
を更に備える、請求項1から4および請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記折り畳み可能画面は外向き折り畳み可能画面であり、前記電子デバイスが前記折り畳み状態または前記展開状態にあるとき、前記折り畳み可能画面はユーザから見え、前記方法は、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態から前記展開状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、画面の解像度の昇順に前記第2インタフェースを前記第2表示領域に出現させる段階を更に備える、請求項2、3または8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、前記電子デバイスが前記展開状態から前記折り畳み状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、前記複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを前記第2表示領域に表示する段階を更に備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
電子デバイスであって、前記電子デバイスはメモリおよび1または複数のプロセッサを含み、前記メモリは前記1または複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するよう構成され、前記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記1または複数のプロセッサが前記コンピュータ命令を実行するとき、前記1または複数のプロセッサは、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行する、電子デバイス。
【請求項13】
チップシステムであって、前記チップシステムは1または複数のインタフェース回路および1または複数のプロセッサを備え、前記1または複数のインタフェース回路および前記1または複数のプロセッサは回線を通じて互いに接続され、前記1または複数のインタフェース回路は、電子デバイスのメモリから信号を受信し、前記信号を前記1または複数のプロセッサへ送信するよう構成され、前記信号は、前記メモリに格納されたコンピュータ命令を含み、前記1または複数のプロセッサが前記コンピュータ命令を実行するとき、前記電子デバイスは、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行する、チップシステム。
【請求項14】
折り畳み可能画面を備える電子デバイスに適用される折り畳み可能画面表示方法であって、
前記折り畳み可能画面が複数の表示領域に分割されるように前記電子デバイスが折り畳まれ得、
前記電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、前記電子デバイスのメイン画面上に第1インタフェースを表示する段階であって、前記第1インタフェースは前記電子デバイスのメインインタフェースであり、前記第1インタフェースは、複数の第1アプリケーションアイコンを含む、段階と、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、前記電子デバイスによって、前記第1インタフェースを前記折り畳み可能画面の第1表示領域に表示し、第2インタフェースを前記折り畳み可能画面の第2表示領域に表示する段階であって、前記第2インタフェースは前記第1インタフェースと異なる、段階と
を備え、
前記折り畳み可能画面は、内向き折り畳み可能画面であり、前記電子デバイスが前記折り畳み状態にあるとき、前記折り畳み可能画面はユーザから見えず、前記電子デバイスが前記展開状態にあるとき、前記折り畳み可能画面は前記ユーザから見え、前記折り畳み可能画面表示方法は、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態から前記展開状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、前記複数の第1アプリケーションアイコンが、前記折り畳み可能画面の折り畳み縁部の反対側に配置されている第1アプリケーションアイコンから順に列ごとに出現するアニメーションを前記第1表示領域に表示し、前記第2インタフェースの複数の第2アプリケーションアイコンが、前記折り畳み縁部の反対側に配置されている第2アプリケーションアイコンから順に列ごとに出現するアニメーションを前記第2表示領域に表示する段階を更に備える、方法。
【請求項15】
前記方法は、
前記電子デバイスが前記展開状態から前記折り畳み状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、前記複数の第1アプリケーションアイコンが、前記折り畳み可能画面の折り畳み縁部側に配置されている第1アプリケーションアイコンから順に列ごとに消失するアニメーションを前記第1表示領域に表示し、前記複数の第2アプリケーションアイコンが、前記折り畳み縁部側に配置されている第2アプリケーションアイコンから順に列ごとに消失するアニメーションを前記第2表示領域に表示する段階を更に備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
電子デバイスであって、前記電子デバイスはメモリおよび1または複数のプロセッサを含み、前記メモリは前記1または複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するよう構成され、前記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記1または複数のプロセッサが前記コンピュータ命令を実行するとき、前記1または複数のプロセッサは、請求項14または15に記載の方法を実行する、電子デバイス。
【請求項17】
チップシステムであって、前記チップシステムは1または複数のインタフェース回路および1または複数のプロセッサを備え、前記1または複数のインタフェース回路および前記1または複数のプロセッサは回線を通じて互いに接続され、前記1または複数のインタフェース回路は、電子デバイスのメモリから信号を受信し、前記信号を前記1または複数のプロセッサへ送信するよう構成され、前記信号は、前記メモリに格納されたコンピュータ命令を含み、前記1または複数のプロセッサが前記コンピュータ命令を実行するとき、前記電子デバイスは、請求項14または15に記載の方法を実行する、チップシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、折り畳み可能画面表示方法および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザインタフェース(UI)適合とは、画面サイズまたは解像度の変化に伴い、端末のディスプレイ上のインタフェース要素が変化することを意味する。例えば、画面の幅が増加する場合、インタフェース要素間の距離の値が適合的に増加する。ディスプレイのアスペクト比が変化する場合、デバイス上の各行または各列に表示されるアプリケーションアイコンの数も変化する。例えば、タブレットコンピュータ上の横長モードディスプレイおよび縦長モードディスプレイについては、横長モードディスプレイにおける各行のアプリケーションアイコンの数は縦長モードディスプレイの場合と異なる。
【0003】
近年、折り畳み可能画面を有する携帯電話が提唱されている。折り畳み可能画面は少なくとも2つの画面に折り畳まれ得る。折り畳み可能画面が折り畳まれた後に、アプリケーションインタフェースが1画面上に表示され得る。折り畳み可能画面が展開された後に、画面面積が増加する。従来の折り畳み可能画面上での表示中、携帯電話上に表示される内容は、折り畳み可能画面が折り畳まれる前と後で変化しないままである。図1(a)は、折り畳み可能画面を有する携帯電話が折り畳まれた後に表示されるインタフェースを示し、図1(b)は、折り畳み可能画面を有する携帯電話が展開された後に表示されるインタフェースを示す。図1(b)は、画面のアスペクト比が変化した後にアプリケーションアイコン間の距離の値が適合的に調整されるインタフェースディスプレイの例を示す。
【0004】
上記表示モードにおいて、ディスプレイインタフェース上のアプリケーションアイコン間の距離の値は、画面サイズの変化に適合するように、適合的に調整される。結果として、ディスプレイインタフェース上のアプリケーションアイコンは密集して配置されず、ユーザに対して悪い印象が生じる。ディスプレイインタフェース上のアプリケーションアイコンの数が変化した場合、ディスプレイインタフェース上の元のアプリケーションアイコンの表示順序も変化する。ユーザは、ディスプレイインタフェースを見ているとき、アプリケーションアイコンを探して見つける必要があり、ユーザにとって不便である。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、ユーザに対する印象が良くなるように、折り畳み可能画面を有する電子デバイスの画面面積が変化したときに、元のアプリケーションアイコン配置順序を変更することなく、ディスプレイインタフェース上のアプリケーションアイコンの位置を適合的に調整するための折り畳み可能画面表示方法および電子デバイスを提供する。
【0006】
前述の目的を実現するために、以下に挙げる解決手段が本願の実施形態に用いられる。
【0007】
第1態様によれば、本願の実施形態は折り畳み可能画面表示方法を提供する。方法は、折り畳み可能画面を含む電子デバイスに適用され得る。電子デバイスは、折り畳み可能画面が複数の表示領域に分割されるように折り畳まれ得る。方法は、電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、電子デバイスのメイン画面に第1インタフェースを表示する段階であって、第1インタフェースは電子デバイスのメインインタフェースであり、第1インタフェースは1または複数のアプリケーションアイコンを含む、段階、および、電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、電子デバイスによって、折り畳み可能画面の第1表示領域に第1インタフェースを表示し、折り畳み可能画面の第2表示領域に第2インタフェースを表示する段階であって、第2インタフェースは第1インタフェースと異なる、段階を備え得る。
【0008】
折り畳み可能画面を有する電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、物理的形状の変化に起因して、折り畳み可能画面は複数の表示領域に分割され、表示のために現在使用されている領域がメイン画面であることが留意されるべきである。外向き折り畳み可能画面の場合、メイン画面は折り畳み可能画面の一部である。内向き折り畳み可能画面の場合、メイン画面は電子デバイス上の別のディスプレイである。電子デバイスのメイン画面は、1または複数のメインインタフェースを含み得、1または複数のメインインタフェースは、電子デバイス上にアプリケーションアイコンおよびフォルダアイコンを表示するために使用され得る。
【0009】
本願の本実施形態において、折り畳み可能画面を有する電子デバイスが展開された後に、第1表示領域および第2表示領域に異なるインタフェースが表示され、第1表示領域に表示される第1インタフェースは、電子デバイスが折り畳み状態にあるときに表示されるメインインタフェースである。この場合、電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化した後に、第1インタフェースに表示される内容は変化しないままであり、その結果、ユーザは元の操作習慣に従って電子デバイスを操作できる。このことは、ユーザが電子デバイスを使用する上で便利である。電子デバイスが展開状態にあるとき、折り畳み可能画面の面積が増加する。この場合、第1インタフェースは第1表示領域に表示され、第2インタフェースは第2表示領域に表示される。第1インタフェースは第2インタフェースと異なる。したがって、より多くの操作オプションがユーザに提供される。これによりユーザエクスペリエンスが改善する。
【0010】
本願において、電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化した後に、電子デバイスが折り畳み状態にあるときに表示される第1インタフェースは、折り畳み可能画面の第1表示領域に依然として表示されることが留意されるべきである。しかしながら、このことは、電子デバイスの状態が変化する前と後で第1インタフェースがまったく変化しないという制限を設定することを意図するものではない。代替的に、第1インタフェースは、ユーザの操作習慣に影響を与えることなく変化し得る。例えば、背景が第2インタフェースと同一となるように調整されるか、または、背景色が変化するか、または、より多くの機能オプションが第1インタフェースの上部または下部に表示されるか、または、図11Aに示されるように、他のアプリケーションが展開状態における完全なディスプレイインタフェース上に表示されるので第1インタフェースが変化する。
【0011】
第1態様を参照して、可能な実装において、第2インタフェースは1または複数の第2アプリケーションアイコンを含み、1または複数の第2アプリケーションアイコンは、電子デバイス上で最近実行されたが閉じられていないアプリケーションのアプリケーションアイコンを含む。
【0012】
第2インタフェース上の第2アプリケーションアイコンは、電子デバイス得えで最近実行されたが閉じられていないアプリケーションのアプリケーションアイコンである。このようにして、展開状態にある電子デバイスは、より多くの操作オプションをユーザに提供できる。加えて、ユーザは、電子デバイスに表示された内容に基づいて、最近実行されたアプリケーションを知ることができる。これにより、ユーザエクスペリエンスが更に改善する。
【0013】
第1態様を参照して、可能な実装において、第2インタフェースは、1または複数の第2アプリケーションアイコンを含み、1または複数の第2アプリケーションアイコンは、予め設定された期間内に予め設定された回数より多く使用された1または複数のアプリケーションのアプリケーションアイコン、または、予め設定された期間内に予め設定された時間より長く使用された1または複数のアプリケーションのアプリケーションアイコンを含む。
【0014】
第2インタフェースに含まれる第2アプリケーションアイコンは、電子デバイス上で多くの回数使用された、または、電子デバイス上で長い期間使用されたアプリケーションに対応するアプリケーションアイコンである。アプリケーションは、ユーザによって頻繁に使用されたアプリケーションとして理解され得る。アプリケーションに対応するアプリケーションアイコンが、第2インタフェース上で表示され、その結果、ユーザは、ユーザが使用したいアプリケーションをすぐに判定することができる。これによりユーザエクスペリエンスが改善する。
【0015】
第1態様を参照して、可能な実装において、第2インタフェースは、最近使用されたアプリケーションのインタフェースである。
【0016】
第1態様を参照して、可能な実装において、第2インタフェースは左端の画面である。
【0017】
第1態様を参照して、可能な実装において、第2インタフェースに含まれる内容はユーザにより定義される。
【0018】
第1態様を参照して、可能な実装において、第2インタフェースは、1または複数の第2アプリケーションアイコンを含み、第2インタフェースは電子デバイスの別のメインインタフェースである。
【0019】
第2インタフェースは、電子デバイスの別のメインインタフェースであり、その結果、展開状態にある電子デバイスは2つのメインインタフェースを表示する。2つのメインインタフェース上のアプリケーションアイコンの配置方式および配置順序は変化せず、ユーザは各アプリケーションアイコンの位置を改めて知る必要がない。この場合、ユーザは、元の操作習慣に従ってアプリケーションアイコンの位置を判定し得る。これによりユーザエクスペリエンスが更に改善する。
【0020】
第1態様を参照して、可能な実装において、電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、第1ページコントロールが電子デバイスのメイン画面上に表示される。第1ページコントロールは、電子デバイスが電子デバイスの1つのメインインタフェース上に現在表示されていることを示すために使用される。電子デバイスが展開状態にあるとき、第2ページコントロールが折り畳み可能画面に表示される。第2ページコントロールは、電子デバイスが電子デバイスの2つのメインインタフェースを現在表示していることを示すために使用される。
【0021】
第1ページコントロールは、電子デバイスのメインインタフェースを示すために使用される。展開状態にある電子デバイス上に表示されるメインインタフェースは、折り畳み状態にある電子デバイス上に表示されるものと同一である。この場合、ユーザは、異なる状態におけるメインインタフェースを知る、または、記憶する必要はない。これによりユーザの印象およびエクスペリエンスが改善する。
【0022】
第1態様を参照して、可能な実装において、電子デバイスが展開状態にあるとき、第1スワイプ操作に応答して、電子デバイスは、第1表示領域に第2インタフェースを表示し、第3インタフェースを第2表示領域に表示する。第3インタフェースは第2インタフェースと異なる。第3インタフェースは、電子デバイスの別のメインインタフェースであるか、または、第3インタフェースは電子デバイスの左端の画面である。
【0023】
電子デバイスの左端の画面(ネガティブインタフェース/HiBoard)は、ユーザが電子デバイスのディスプレイデスクトップ(またはメインインタフェース)から右にスワイプすることによってアクセスされるインタフェースであることが留意されるべきである。当該インタフェースは、ユーザによって頻繁に使用される機能およびアプリケーション、ユーザがサブスクライブするサービスおよび情報、ならびに同様のものを表示し得る。左端の画面はまた、デスクトップアシスタントまたはショートカットメニューなどと称され得る。
【0024】
第1態様を参照して、可能な実装において、折り畳み可能画面は内向き折り畳み可能画面である。電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、折り畳み可能画面はユーザから見えない。電子デバイスが展開状態にあるとき、折り畳み可能画面はユーザから見える。折り畳み可能画面表示方法は更に、電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化するプロセスにおいて、電子デバイスが、複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第1表示領域に表示し、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第2表示領域に表示する段階を備える。
【0025】
電子デバイスが展開状態から折り畳み状態に変化するプロセスにおいて、電子デバイスは、複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを第1表示領域に表示し、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを第2表示領域に表示する。
【0026】
第1態様を参照して、可能な実装において、折り畳み可能画面は外向き折り畳み可能画面である。電子デバイスが折り畳み状態または展開状態にあるとき、折り畳み可能画面はユーザから見えない。折り畳み可能画面表示方法は更に、電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化するプロセスにおいて、電子デバイスが、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第2表示領域に表示する段階を備える。
【0027】
電子デバイスが展開状態から折り畳み状態に変化するプロセスにおいて、電子デバイスは、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを第2表示領域に表示する。
【0028】
電子デバイスの状態が変化するとき、折り畳み可能画面は、アニメーションを使用してアイコンを表示する。これによりユーザの印象が改善する。
【0029】
第2態様によれば、本願の実施形態は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、折り畳み可能画面、メモリ、および1または複数のプロセッサを備える。折り畳み可能画面、メモリ、およびプロセッサは互いに結合される。メモリはコンピュータプログラムコードを格納するよう構成される。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、以下の段階、すなわち、電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、メイン画面上に第1インタフェースを表示する段階であって、第1インタフェースは、電子デバイスのメインインタフェースであり、第1インタフェースは複数の第1アプリケーションアイコンを含む、段階と、電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、折り畳み可能画面の第1表示領域に第1インタフェースを表示する段階と、折り畳み可能画面の第2表示領域に第2インタフェースを表示する段階であって、第2インタフェースは第1インタフェースと異なる、段階とを更に実行することが可能となる。
【0030】
第2態様を参照して、可能な実装において、プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、以下の段階、すなわち、電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、メイン画面に第1ページコントロールを表示する段階であって、第1ページコントロールは、電子デバイスが現在、電子デバイスの1つのメインインタフェースを表示していることを示すために使用される段階と、電子デバイスが展開状態にあるとき、折り畳み可能画面に第2ページコントロールを表示する段階であって、第2ページコントロールは、電子デバイスが現在、電子デバイスの2つのメインインタフェースを表示していることを示すために使用される、段階とを更に実行することが可能となる。
【0031】
第2態様を参照して、可能な実装において、プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、以下の段階、すなわち、電子デバイスが展開状態にあるとき、第1スワイプ操作に応答して、第1表示領域に第2インタフェースを表示する段階と、第2表示領域に第3インタフェースを表示する段階であって、第3インタフェースは、第2インタフェースと異なるか、第3インタフェースは、電子デバイスの別のメインインタフェースであるか、または、第3インタフェースは電子デバイスの左端の画面である、段階とを更に実行することが可能となる。
【0032】
第2態様を参照して、可能な実装において、折り畳み可能画面は内向き折り畳み可能画面である。電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、折り畳み可能画面はユーザから見えない。電子デバイスが展開状態にあるとき、折り畳み可能画面はユーザから見える。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、以下の段階、すなわち、電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化するプロセスにおいて、複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第1表示領域に表示す、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第2表示領域に表示する段階と、電子デバイスが展開状態から折り畳み状態に変化するプロセスにおいて、複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを第1表示領域に表示する段階と、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを第2表示領域に表示する段階とを更に実行することが可能となる。
【0033】
第2態様を参照して、可能な実装において、折り畳み可能画面は外向き折り畳み可能画面である。電子デバイスが折り畳み状態または展開状態にあるとき、折り畳み可能画面はユーザから見える。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、以下の段階、すなわち、電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化するプロセスにおいて、電子デバイスが、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第2表示領域に表示する段階を更に実行することが可能となる。電子デバイスが展開状態から折り畳み状態に変化するプロセスにおいて、電子デバイスは、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを第2表示領域に表示する。
【0034】
第3態様によれば、本願の実施形態はチップシステムを提供する。チップシステムは、タッチスクリーンを含む上記電子デバイスに使用される。チップシステムは、1または複数のインタフェース回路および1または複数のプロセッサを含む。インタフェース回路およびプロセッサは回線を通じて互いに接続される。インタフェース回路は、電子デバイスのメモリから信号を受信し、信号をプロセッサへ送信するよう構成される。信号は、メモリに格納されたコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、第1態様、または、第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行する。
【0035】
第4態様によれば、本願の実施形態はコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令が電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスは、第1態様、または、第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能となる。
【0036】
第5態様によれば、本願の実施形態はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは、第1態様、第2態様、または、第1態様および第2態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能となる。
【0037】
第2態様、または、第2態様の可能な実装のいずれか1つによる電子デバイス、第3態様によるチップシステム、第4態様によるコンピュータ記憶媒体、および、第5態様によるコンピュータプログラム製品によって実現できる有益な効果については、第1態様、または、第1態様の可能な実装のいずれか1つによる有益な効果が参照されることが理解できる。ここでは詳細を再び説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1(a)】本願の背景技術による折り畳み可能画面表示方法の概略図である。
図1(b)】本願の背景技術による折り畳み可能画面表示方法の概略図である。
【0039】
図2】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する電子デバイスの形態の概略図である。
【0040】
図3】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する電子デバイスの他の形態の概略図である。
【0041】
図4】本願の実施形態による電子デバイスのハードウェア構造の概略図である。
【0042】
図5A】本願の実施形態による、画面Aと画面Bとの間の狭角αを計算する原理の概略図である。
【0043】
図5B】本願の実施形態による地理座標系の例の概略図である。
【0044】
図6】本願の実施形態による電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャの例の概略図である。
【0045】
図7】本願の実施形態による折り畳み可能画面表示方法のフローチャートである。
【0046】
図8(a)】本願の実施形態による折り畳み状態において表示されるメインインタフェースの概略図である。
図8(b)】本願の実施形態による折り畳み状態において表示されるメインインタフェースの概略図である。
図8(c)】本願の実施形態による折り畳み状態において表示されるメインインタフェースの概略図である。
【0047】
図9A(a)】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの例の概略図である。
図9A(b)】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの例の概略図である。
【0048】
図9B】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの別の例の概略図である。
【0049】
図9C】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの別の例の概略図である。
【0050】
図10A】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの別の例の概略図である。
【0051】
図10B】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの別の例の概略図である。
【0052】
図10C】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの別の例の概略図である。
【0053】
図11A】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの別の例の概略図である。
【0054】
図11B】本願の実施形態による折り畳み可能画面に表示されるアプリケーションインタフェースの別の例の概略図である。
【0055】
図12(a)】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する携帯電話のディスプレイインタフェースの概略図である。
図12(b)】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する携帯電話のディスプレイインタフェースの概略図である。
図12(c)】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する携帯電話のディスプレイインタフェースの概略図である。
図12(d)】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する携帯電話のディスプレイインタフェースの概略図である。
【0056】
図13(a)】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する携帯電話の他のディスプレイインタフェースの概略図である。
図13(b)】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する携帯電話の他のディスプレイインタフェースの概略図である。
図13(c)】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する携帯電話の他のディスプレイインタフェースの概略図である。
図13(d)】本願の実施形態による折り畳み可能画面を有する携帯電話の他のディスプレイインタフェースの概略図である。
【0057】
図14】本願の実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【0058】
図15】本願の実施形態によるチップシステムの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
次の用語、「第1」および「第2」は、単に説明の目的を意図しているにすぎず、相対的な重要性の示唆若しくはその含み、または示された技術的特徴の数の暗黙的示唆であると理解されるべきではない。したがって、「第1」または「第2」で限定される特徴が、明示的であっても暗黙的であっても1または複数の特徴を含んでよい。実施形態の説明において、別段の定めが無い限り、「複数の」は2以上を意味する。
【0060】
本願の実施形態は折り畳み可能画面表示方法を提供する。方法において、第1インタフェースを表示する折り畳み状態にある電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化した後、第1インタフェースだけでなく第2インタフェースも表示され得る。電子デバイスが折り畳み状態から展開状態に変化するとき、電子デバイスに表示される内容が増加し、より多くの内容をユーザに提供する。これによりユーザエクスペリエンスが改善する。
【0061】
本願の本実施形態において提供される方法は、折り畳み可能画面を含む電子デバイスに適用され得る。電子デバイスは、折り畳み可能画面が複数の表示領域に分割されるように折り畳まれ得る。例えば、電子デバイスは、折り畳み縁部または折り畳み軸に沿って折り畳まれ、第1画面および第2画面を形成し得る。実際の適用において、折り畳み可能画面を有する電子デバイスが、2つのタイプ、すなわち、外向き折り畳み可能画面を有する電子デバイス、および、内向き折り畳み可能画面を有する電子デバイスに分類され得る。電子デバイスが折り畳まれて第1画面および第2画面を形成する例において、外向き折り畳み可能電子デバイスが折り畳まれた後に、第1画面および第2画面が互いに背中合わせになる。内向き折り畳み可能電子デバイスが折り畳まれた後に、第1画面および第2画面が互いに向かい合う。
【0062】
例えば、図2は、本願の実施形態による外向き折り畳み可能電子デバイス100の製品形態の概略図である。図2の(a)は、完全に展開された外向き折り畳み可能電子デバイス100の形態の概略図である。電子デバイス100は、図2の(a)に示される方向における折り畳み縁部に沿って折り畳まれ、図2の(b)に示される第1画面および第2画面を形成し得る。電子デバイス100は更に、折り畳み縁部に沿って折り畳まれ、図2の(c)に示されるような完全に折り畳まれた電子デバイス100の形態が得られ得る。電子デバイス100が完全に折り畳まれた後に、第1画面および第2画面は互いに背中合わせになる。
【0063】
電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、第1画面または第2画面にインタフェースが表示され得、電子デバイスが展開状態にあるとき、インタフェースが第1画面および第2画面の各々に表示され得ることが理解され得る。電子デバイスの展開状態および折り畳み状態の説明については、以下の実施形態における説明を参照されたい。ここでは詳細を説明しない。
【0064】
別の例では、図3は、本願の実施形態による内向き折り畳み可能電子デバイス100の製品形態の概略図である。図3の(a)は、完全に展開された内向き折り畳み可能電子デバイス100の形態の概略図である。電子デバイス100は、図3の(a)に示される方向において、折り畳み縁部に沿って折り畳まれ、図3の(b)に示される第1画面および第2画面を形成し得る。電子デバイス100は更に、折り畳み方向において折り畳まれ、図3の(c)に示されるような完全に折り畳まれた電子デバイス100の形態が得られ得る。電子デバイス100が完全に折り畳まれた後に、第1画面および第2画面は互いに向かい合う。第1画面および第2画面はユーザから見えない。図3の(c)に示される401は、第1画面および第2画面が互いに接触している平面上の直線を示す。加えて、内向き折り畳み可能電子デバイスは更に、第3画面を含み得、第3画面は第1画面または第2画面の背面に配置される。内向き折り畳み可能電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、第3画面はユーザから見えることが理解できる。電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、インタフェースが第3画面に表示される。電子デバイスが展開状態にあるとき、インタフェースが第1画面および第2画面の各々に表示され得る。
【0065】
概して、折り畳み可能画面を有する電子デバイス(外向き折り畳み可能電子デバイスおよび内向き折り畳み可能電子デバイスを含む)の第1画面と第2画面との間の狭角αの値範囲は[0°,180°]である。本願の本実施形態において、
【数1】
である場合、電子デバイスは折り畳み状態にあると判定され得、または、
【数2】
である場合、電子デバイスは展開状態にあると判定され得る。代替的に、
【数3】
である場合、電子デバイスは折り畳み状態にあると判定され得る。または、
【数4】
である場合、電子デバイスは展開状態にあると判定され得る。Pは予め設定された角度閾値である。Pは、多数のユーザが折り畳み可能画面を使用する習慣に従って判定され得る。または、Pは、電子デバイス上でユーザによって設定され得る。
【0066】
いくつかの実施形態において、大部分のユーザの使用習慣に従って、第1画面と第2画面との間の狭角αが90°より大きいとき、ユーザが第1画面および第2画面を全体として(すなわち、完全なディスプレイとして)使用したい可能性が高い。したがって、本願の本実施形態における予め設定された角度閾値Pは90°より大きいことがあり得る。予め設定された角度閾値Pの値範囲は(90°,180°)であり得る。例えば、予め設定された角度閾値Pは100°、120°、135°、140°、145°、または150°であり得る。
【0067】
本願の本実施形態における電子デバイス(内向き折り畳み可能電子デバイスおよび外向き折り畳み可能電子デバイスを含む)を折り畳むことによって形成される少なくとも2つの画面は、独立に存在する複数の画面であり得るか、または、少なくとも2つの部分に折り畳まれる統合された構造の完全な画面であり得ることが留意されるべきである。
【0068】
例えば、折り畳み可能画面は柔軟な折り畳み可能画面であり得る。柔軟な折り畳み可能画面は、柔軟な材料からできている折り畳み可能縁部を含む。柔軟な折り畳み可能画面の一部または全部は柔軟な材料からできている。柔軟な折り畳み可能画面を折り畳むことによって形成される少なくとも2つの画面は、少なくとも2つの部分に折り畳まれる統合された構造の完全な画面である。
【0069】
別の例では、電子デバイスの折り畳み可能画面はマルチ画面折り畳み可能画面であり得る。マルチ画面折り畳み可能画面は複数の(2以上の)画面を含み得る。複数の画面は複数の別個のディスプレイである。これらの画面は、折り畳み軸を通じて連続的に接続され得る。各画面は、マルチ画面折り畳み可能画面が折り畳まれるように、画面に接続された折り畳み軸を中心に回転し得る。
【0070】
例えば、本願の本実施形態における電子デバイスは、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(UMPC)、ネットブック、または、セルラー電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、拡張現実(AR)、もしくは仮想現実(VR)デバイスなどのタッチスクリーンを含むデバイスであり得る。電子デバイスの特定の形態は、本願のアプリケーションの本実施形態に特に限定されない。
【0071】
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態の実装例を詳細に説明する。図4は、本願の実施形態による電子デバイス100の構造の概略図である。図4に示されるように、電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受話器170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(SIM)カードインタフェース195などを備え得る。
【0072】
センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、および骨伝導センサ180Mなどのセンサを含み得る。
【0073】
本発明の実施形態に示される構造は、電子デバイス100に対する特定の限定を構成するものではないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、図に示されているより多くのまたはより少ないコンポーネントを含んでもよく、または、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよく、または、いくつかのコンポーネントが分割されてもよく、または、異なるコンポーネントの配置が使用されてもよい。図におけるコンポーネントが、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせによって実装され得る。
【0074】
プロセッサ110は1または複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、画像信号プロセッサ(ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理ユニット(NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立のコンポーネントであり得る、または、1または複数のプロセッサに統合され得る。
【0075】
コントローラは、電子デバイス100の中枢部およびコマンドセンターであり得る。コントローラは、命令オペレーションコードおよび時系列信号に基づいて、オペレーション制御信号を生成し、命令読み取りおよび命令実行を制御してよい。
【0076】
メモリは更にプロセッサ110に配置され得、命令およびデータを格納するよう構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサ110におけるメモリはキャッシュである。メモリは、使用されたばかりの、または、プロセッサ110によって定期的に使用される命令またはデータを格納し得る。プロセッサ110が命令またはデータを再び使用する必要がある場合、プロセッサ110は、命令またはデータをメモリから直接呼び出すことにより、アクセスの繰り返しを回避し、プロセッサ110の待ち時間を低減し得る。これによりシステム効率を改善する。
【0077】
いくつかの実施形態において、プロセッサ110は1または複数のインタフェースを含み得る。インタフェースは、集積回路間(I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(I2S)インタフェース、パルス符号変調(PCM)インタフェース、汎用非同期式受信機/送信器(UART)インタフェース、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(MIPI)、汎用入力/出力(GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(SIM)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースおよび/または同様のものを含み得る。
【0078】
本発明の実施形態に示されているモジュール間のインタフェース接続関係は、説明のための単なる例であり、電子デバイス100の構造に限定を設けないことを理解されたい。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は代替的に、上記の実施形態とは異なるインタフェース接続方式、または、複数のインタフェース接続方式の組み合わせを使用し得る。
【0079】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するよう構成される。充電器は、無線充電器または有線充電器であり得る。有線充電が使用されるいくつかの実施形態において、充電管理モジュール140はUSBインタフェース130を通じて有線充電器から充電入力を受信し得る。無線充電が使用されるいくつかの実施形態において、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを通じて無線充電入力を受信し得る。バッテリ142を充電するとき、充電管理モジュール140は、電力管理モジュール141を用いて、電子デバイスに電力をさらに供給してよい。
【0080】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、およびプロセッサ110に接続するよう構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142および/または充電管理モジュール140からの入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193および無線通信モジュール160等に電力を供給する。電力管理モジュール141は更に、バッテリ容量、バッテリサイクル数、および、バッテリ健康状態(電気漏洩またはインピーダンス)などのパラメータをモニタリングするよう構成され得る。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141は代替的に、プロセッサ110に配置され得る。いくつかの他の実施形態において、電力管理モジュール141および充電管理モジュール140は代替的に、同一デバイスに配置され得る。
【0081】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、および同様のものを用いることによって実装され得る。
【0082】
アンテナ1およびアンテナ2は各々、電磁波信号を送信および受信するように構成される。電子デバイス100における各アンテナは、1または複数の通信周波数帯をカバーするように構成されてよい。アンテナ利用率を改善するために異なるアンテナが更に再使用され得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークにおけるダイバーシティアンテナとして再使用され得る。いくつかの他の実施形態において、アンテナは、チューニングスイッチと組み合わせて用いられてよい。
【0083】
モバイル通信モジュール150は、2G/3G/4G/5Gおよび同様のものを含み、電子デバイス100に適用される無線通信ソリューションを提供し得る。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(LNA)などを含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を通じて電磁波を受信してよく、受信した電磁波に対するフィルタリングまたは増幅などの処理を実行してよく、処理した電磁波を復調のためにモデムプロセッサへ伝送してよい。モバイル通信モジュール150は更に、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、アンテナ1を通じた放射のために信号を電磁波に変換し得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールはプロセッサ110に配置され得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュール、および、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールは同一のデバイスに配置され得る。
【0084】
モデムプロセッサは変調器および復調器を含み得る。変調器は、送信対象の低周波数ベースバンド信号を中または高周波数信号に変調するよう構成される。復調器は、受信された電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するよう構成される。次に、復調器は、復調を介して取得された低周波数ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサへ送信する。低周波数ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理され、次に、アプリケーションプロセッサへ送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170A、受話器170B、および同様のものに限定されない)を使用することによって音信号を出力するか、または、ディスプレイ194を使用することによって画像もしくは映像を表示する。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは独立のコンポーネントであり得る。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立し得、モバイル通信モジュール150または別の機能モジュールと共に同一デバイスとして配置される。
【0085】
無線通信モジュール160は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))ネットワーク、Bluetooth(登録商標)(BT)、全球測位衛星システム(GNSS)、周波数変調(FM)、近距離無線通信(NFC)技術、赤外線(IR)技術、または同様のもの)を含み、電子デバイス100に適用される無線通信ソリューションを提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1または複数のデバイスであり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、この電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタリング処理を行い、処理した信号をプロセッサ110に送る。無線通信モジュール160は更に、送信対象信号をプロセッサ110から受信し、信号に対して周波数変調および増幅を実行し、アンテナ2を通じた放射のために信号を電磁波に変換し得る。
【0086】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100では、アンテナ1がモバイル通信モジュール150に連結され、アンテナ2が無線通信モジュール160に連結され、その結果、電子デバイス100は、無線通信技術を用いることによってネットワークおよび別のデバイスと通信し得る。無線通信技術は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(GPRS)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多元接続(TD-SDCMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術、および/または同様のものを含み得る。GNSSは、全地球測位システム(GPS)、全球測位衛星システム(GLONASS)、BeiDou測位衛星システム(BDS)、準天頂衛星システム(QZSS)および/または衛星型拡張システム(SBAS)を含み得る。
【0087】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を用いて表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学および幾何学演算を実行するよう構成され、グラフィックスレンダリングに使用される。プロセッサ110は、ディスプレイ情報を生成または変更するためにプログラム命令を実行する1または複数のGPUを含み得る。
【0088】
ディスプレイ194は、画像、映像など表示するよう構成される。ディスプレイ194はディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(もしくはactive-matrix organic light emitting diode)(AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(QLED)または同様のものを使用し得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1またはN個のディスプレイ194を含み得、Nは1より大きい正の整数である。
【0089】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ、および同様のものを通じて撮影機能を実装し得る。
【0090】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するよう構成される。例えば、撮影中にシャッタが押され、光はレンズを通じてカメラの感光素子に伝達される。カメラの感光素子は、光信号を電気信号に変換し、処理のために電気信号をISPに伝送する。ISPは、電気信号を、目による知覚が可能な画像に変換する。ISPは更に、画像のノイズ、明度、および、色に対してアルゴリズム最適化を実行し得る。ISPは更に、撮影シーンの露出および色温度などのパラメータを最適化し得る。いくつかの実施形態において、ISPはカメラ193に配置され得る。
【0091】
カメラ193は、静止画像または映像を撮像するよう構成される。オブジェクトの光学画像は、レンズを介して生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合素子(CCD)であっても、相補型金属酸化物半導体(CMOS)フォトトランジスタであってもよい。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次に、電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPへ送信する。ISPは、処理のためにデジタル画像信号をDSPへ出力する。DSPは、RGBフォーマットまたはYUVフォーマットなどで、デジタル画像信号を標準画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1つまたはN個のカメラ193を含んでよく、Nは、1より大きい正の整数である。
【0092】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、上記デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理してよい。例えば、電子デバイス100が周波数を選択すると、デジタル信号プロセッサは周波数エネルギーに対してフーリエ変換などを行うように構成されている。
【0093】
ビデオコーデックは、デジタル映像を圧縮または展開するよう構成される。電子デバイス100は1または複数のビデオコーデックをサポートし得る。したがって、電子デバイス100は、複数のコーディング形式、例えば、ムービングピクチャエキスパーツグループ(MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、およびMPEG-4で映像を再生または録画し得る。
【0094】
NPUは、ニューラルネットワーク(NN)コンピューティングプロセッサである。NPUは、生体神経回路の構造を参照にすることにより、例えば、人の脳神経細胞間の転送モードを参照することにより、入力情報を迅速に処理し、更に、自己学習を継続的に実行し得る。電子デバイス100は、NPUを通じて、画像認識、顔認識、音声認識、およびテキスト理解などのインテリジェントコグニションを実装し得る。
【0095】
外部メモリインタフェース120は、電子デバイス100の記憶能力を拡張するために、マイクロSDカード等の外部ストレージカードに接続するように構成されてよい。外部ストレージカードは、外部メモリインタフェース120を通じてプロセッサ110と通信し、データストレージ機能を実装し、例えば、音楽および映像などのファイルを外部ストレージカードに格納する。
【0096】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するよう構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令を実行し、電子デバイス100の様々な機能アプリケーションを実行しデータを処理する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含んでよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能または画像再生機能)に必要なアプリケーションなどを格納してよい。データ記憶領域は、電子デバイス100を使用するプロセスなどにおいて作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電電話帳など)を格納し得る。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含み得るか、または、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、またはユニバーサルフラッシュストレージ(UFS)を含み得る。
【0097】
電子デバイス100は、例えば、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受話器170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサなどを使用することによって、音楽再生および録音などのオーディオ機能を実装し得る。
【0098】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためのアナログオーディオ信号に変換するよう構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するよう構成される。オーディオモジュール170はさらに、オーディオ信号のエンコーディングおよびデコーディングを実行するように構成され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、プロセッサ110に配置され得る、または、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールはプロセッサ110に配置される。
【0099】
スピーカ170Aは、「ラウドスピーカ」とも呼ばれ、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。電子デバイス100は、スピーカ170Aを使用することによって、音楽を聴くか、または、ハンズフリー通話に応答し得る。
【0100】
「イヤーピース」とも称される受話器170Bは、オーディオ電気信号をサウンド信号に変換するよう構成される。電子デバイス100が通話に応答するか、または、音声情報を受信するとき、受話器170Bは、音声を聴くために、人間の耳の近くに配置され得る。
【0101】
マイク170Cは、「mic(マイク)」または「mike(マイク)」とも呼ばれ、音声信号を電気信号に変換するように構成されている。通話を行う、または音声メッセージを送信するとき、ユーザは、ユーザの口を通じてマイク170Cの近くで音を発し、音信号をマイク170Cに入力し得る。少なくとも1つのマイク170Cが電子デバイス100に配置され得る。いくつか他の実施形態において、2つのマイクロフォン170Cが電子デバイス100に配置されて、音信号を収集し得、ノイズ低減機能を実装し得る。いくつかの他の実施形態において、3、4、またはそれ以上のマイク170Cが電子デバイス100に代替的に配置され、音信号を収集し、ノイズ低減を実装し、音源を識別し、指向性録音機能などを実装し得る。
【0102】
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続されるよう構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBインタフェース130、または、3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(OMTP)標準インタフェース、または米国セルラー通信工業会(CTIA)標準インタフェースであり得る。
【0103】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換し得る。いくつかの実施形態において、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194上に配置され得る。抵抗性圧力センサ、誘導性圧力センサ、および静電容量型圧力センサなど、多くの種類の圧力センサ180Aがある。静電容量型圧力センサは、伝導性材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。電極間の静電容量は、圧力センサ180Aに力が適用されるときに変化する。電子デバイス100は、静電容量の変化に基づいて、圧力強度を決定する。タッチ操作がディスプレイ194に実行される場合、電子デバイス100は、圧力センサ180Aに基づいてタッチ操作の強度を検出する。電子デバイス100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいて、タッチ位置を計算してもよい。いくつかの実施形態において、同一のタッチ位置で実行されるが、異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1圧力閾値より低いタッチ操作がメッセージングアイコンに対して実行されるとき、SMSメッセージを見るための命令が実行される。タッチ操作強度が第1圧力閾値より大きい、またはそれに等しいタッチ操作がメッセージングアイコンに対して実行されるとき、新しいSMSメッセージを作成するための命令が実行される。
【0104】
ジャイロセンサ180Bは、電子デバイス100の動作姿勢を判定するように構成されてよい。いくつかの実施形態において、3軸(すなわち、x、y、z軸)の周りの電子デバイス100の角速度が、ジャイロセンサ180Bを使用することによって決定され得る。ジャイロセンサ180Bは、撮影中に手ぶれ補正を実行するよう構成され得る。例えば、シャッタが押されるとき、ジャイロセンサ180Bは電子デバイス100がぶれる角度を検出し、角度に基づいて、レンズモジュールが補償する必要がある距離を計算し、逆の動きを通じて電子デバイス100のぶれをレンズが打ち消すことを可能にし、手ぶれ補正を実装する。ジャイロセンサ180Bは更に、ナビゲーションシナリオおよびソマティックゲームシナリオにおいて使用され得る。本願の本実施形態において、折り畳み可能画面が複数の表示領域に分割されるように電子デバイス100は折り畳まれ得、各表示領域は画面と称され得る。各画面は、対応する画面の向き(すなわち、向きの方向ベクトル)を測定するよう構成されるジャイロセンサ180Bを含み得る。電子デバイス100は、測定を通じて取得された各画面の向きの角度変化に基づいて、隣接する画面間の狭角を判定し得る。
【0105】
本願の本実施形態において、電子デバイスは折り畳み可能画面を含むことが留意されるべきである。電子デバイスが折り畳まれた後に、折り畳み可能画面は複数の表示領域に分割され、各表示領域は画面と称される。各画面は、対応する画面の向き(すなわち、向きの方向ベクトル)を測定するよう構成されるジャイロセンサ180Bを含み得る。例えば、図2を参照して、図2の(b)に示されるように、電子デバイスが折り畳まれた後に、第1画面および第2画面が形成される。ジャイロセンサ180Bが第1画面および第2画面の各々に配置される。2つのジャイロセンサ180Bは、第1画面および第2画面の向きをそれぞれ測定し得る。電子デバイスは、測定を通じて取得された各画面の向きの角度変化に基づいて第1画面と第2画面との間の狭角を判定し得る。
【0106】
例えば、電子デバイス100は、折り畳まれて、図5Aにおいて示される第1画面(Aで示される)および第2画面(Bで示される)を形成する。ジャイロセンサAは、画面Aに配置され、ジャイロセンサBは画面Bに配置される。ジャイロセンサAによって画面Aの向き(すなわち、向きの方向ベクトル)を測定し、ジャイロセンサBによって画面Bの向き(すなわち、向きの方向ベクトル)を測定する原理、ならびに、画面Aの向きおよび画面Bの向きに基づいて、電子デバイス100によって画面Aと画面Bとの間の狭角αを計算する原理が、本願の本実施形態においてここで説明される。
【0107】
ジャイロセンサの座標系は地理的座標系である。図5Bに示されるように、地理的座標系の原点Oは、キャリア(すなわち、ジャイロセンサを含むデバイス、例えば電子デバイス100)が位置する点に位置する。x軸は、局所的な緯度線に沿って東(E)を指す。y軸は、局所的な子午線に沿って北(N)を指す。z軸は、局所的な地理的鉛直線に沿って上を指し、x軸およびy軸を有する右手矩形座標系を形成する。x軸およびy軸を含む平面は、局所的な水平平面であり、y軸およびz軸を含む平面は、局所的な子午面である。したがって、ジャイロセンサの座標系において、ジャイロセンサは原点Oであり、x軸は局所的な緯度線に沿って東を指し、y軸は局所的な子午線に沿って北を指し、z軸は局所的な地理的鉛直線に沿って上(すなわち、地理的鉛直線の逆方向)を指すことが理解され得る。
【0108】
各画面に配置されたジャイロセンサ180Bを使用することにより、電子デバイス100は、測定を通じて、画面に配置されたジャイロセンサの座標系における各画面の向きの方向ベクトルを取得し得る。例えば、図5Aに示される電子デバイスの側面図を参照すると、測定を通じて電子デバイスによって取得された、ジャイロセンサAの座標系における画面Aの向きの方向ベクトルはベクトルz1であり、ジャイロセンサBの座標系における画面Bの向きの方向ベクトルはベクトルz2ある。電子デバイス100は、式(1):
【数5】
に従ってベクトルz1とベクトルz2との間の狭角θを計算し得る。
【0109】
ベクトルz1は画面Aに垂直であり、ベクトルz2は画面Bに垂直であるので、画面Aと画面Bとの間の狭角αは、α=180°-θとして取得され得ることが図5Aから更に分かり得る。具体的には、電子デバイスは、ジャイロセンサAの座標系における画面Aの向きの方向ベクトル(すなわち、ベクトルz1)、および、ジャイロセンサBの座標系における画面Bの向きの方向ベクトル(すなわち、ベクトルz2)に基づいて画面Aと画面Bとの間の狭角αを判定し得る。方向ベクトルは測定を通じて取得される。
【0110】
画面Aおよび画面B上に配置されたジャイロセンサの位置は重複しない、すなわち、画面Aおよび画面Bにおけるジャイロセンサの座標系の原点は重複しないことが留意されるべきである。しかしながら、画面Aにおけるジャイロセンサの座標系のx軸、y軸およびz軸は、画面Bにおけるジャイロセンサの座標系に平行である。この場合、画面Aおよび画面Bに配置されたジャイロセンサの座標系は平行であると考えられ得る。このようにして、ベクトルz1およびベクトルz2が異なる座標系にあるとき、2つの座標系の軸は平行であるので、ベクトルz1とベクトルz2との間の狭角θは依然として式(1)に従って計算され得る。
【0111】
いくつかの実施形態において、1または複数の他のセンサは代替的に、画面Aと画面Bとの間の狭角αを測定するために連携して使用され得る。例えば、加速度センサ180Eが折り畳み可能画面の各画面に配置され得る。電子デバイス100(例えばプロセッサ110)は、加速度センサを使用することによって、各画面が回転されるときの動きの加速度を測定し、次に、測定を通じて取得された動きの加速度に基づいて、別の画面に対して1つの画面が回転する角度、すなわち、画面Aと画面Bとの間の狭角αを計算し得る。
【0112】
いくつかの他の実施形態において、ジャイロセンサ180Bは、複数の他のセンサの連携を通じて形成される仮想ジャイロセンサであり得る。仮想ジャイロセンサは、折り畳み可能画面の隣接する画面の間の狭角、すなわち、画面Aと画面Bとの間の狭角αを計算するよう構成され得る。
【0113】
気圧センサ180Cは気圧を測定するよう構成される。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、測位およびナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cが測定した大気圧の値に基づいて標高を計算する。
【0114】
磁気センサ180Dはホールセンサを含む。電子デバイス100は、磁気センサ180Dを使用することによって、フリップカバーの開閉を検出し得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス100が折り畳み式携帯電話であるとき、電子デバイス100は、磁気センサ180Dを使用することによってフリップカバーの開閉を検出して、検出されたフリップカバーの開閉状態に基づくフリッピングを通じた自動ロック解除などの機能を設定し得る。
【0115】
加速度センサ180Eは、電子デバイス100の様々な方向(通常は3軸)の加速度を検出し得、電子デバイス100が静止しているときの重力の大きさおよび方向を検出し得る。加速度センサ180Eは更に、電子デバイスの姿勢を識別するよう構成され得、歩数計、ならびに、横長モードと縦長モードとの間の切り替えなどの用途に適用される。
【0116】
距離センサ180Fは距離を測定するよう構成される。電子デバイス100は、赤外線方式またはレーザ方式で距離を測定し得る。いくつかの実施形態において、撮影シナリオでは、電子デバイス100は、素早い合焦を実装するために、距離センサ180Fを用いることにより距離を測定し得る。
【0117】
光学式近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)と、フォトダイオードなどの光検出器とを含んでよい。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであり得る。電子デバイス100は、発光ダイオードを用いることにより赤外光を放射する。電子デバイス100は、フォトダイオードを使用することにより近くの物体から赤外反射光を検出する。電子デバイス100は、十分な反射光を検出すると、電子デバイス100の近くに物体があると判断することができる。電子デバイス100は、不十分な反射光を検出すると、電子デバイス100の近くに物体がないと判断し得る。電子デバイス100は、光学式近接センサ180Gを使用することによって、ユーザが通話のために電子デバイス100を耳の近くに保持していることを検出して、電力節約のために画面オフを自動的に実行し得る。光学近接センサ180Gは、スマートカバーモードまたはポケットモードにも使用され、画面のロック解除またはロックを自動的に実行し得る。
【0118】
周辺光センサ180Lは、周辺光の輝度を感知するように構成される。電子デバイス100は、検知された周辺光輝度に基づいて、ディスプレイ194の輝度を適合的に調節し得る。また、周辺光センサ180Lは更に、撮影中にホワイトバランスを自動的に調整するように構成され得る。周辺光センサ180Lはまた、光学近接センサ180Gと連携して、電子デバイス100がポケットに入っているかどうかを検出し、偶発的なタッチを回避し得る。
【0119】
指紋センサ180Hは指紋を収集するよう構成される。電子デバイス100は、収集された指紋についての特徴を使用して、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベース撮影、指紋ベース通話応答などを実装し得る。
【0120】
温度センサ180Jは、温度を検出するよう構成される。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、温度センサ180Jにより検出される温度を使用することにより温度処理ポリシを実行する。例えば、温度センサ180Jが知らせる温度が閾値を超えた場合、電子デバイス100は温度センサ180Jの近くにあるプロセッサの性能を落とし、熱保護のために電力消費を下げる。いくつかの他の実施形態では、温度が別の閾値より低い場合、電子デバイス100はバッテリ142を加熱して、低温によって生じる電子デバイス100の異常なシャットダウンを回避する。いくつかの他の実施形態において、温度がなお別の閾値より低いとき、電子デバイス100は、バッテリ142の出力電圧を上げて、低温によって引き起こされる異常なシャットダウンを回避する。
【0121】
タッチセンサ180Kはまた、「タッチパネル」と称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置されてよく、タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194は、「タッチコントロール画面」とも称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上でまたはタッチセンサ180Kの近くで実行されたタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送し、タッチイベントのタイプを決定し得る。ディスプレイ194は、タッチ操作に関連する視覚的出力を提供し得る。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサ180Kはまた、表示194とは異なる位置にある電子デバイス100の表面に配置され得る。
【0122】
骨伝導センサ180Mは振動信号を取得し得る。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、人間の発声部位の振動骨の振動信号を取得し得る。骨伝導センサ180Mはまた、人間の脈に接触して、血圧鼓動信号を受信し得る。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは代替的に、ヘッドセットに配置され、骨伝導ヘッドセットが得られ得る。オーディオモジュール170は、骨伝導センサ180Mによって取得された発話部位の振動骨の振動信号に基づく解析を通じて音声信号を取得し、音声機能を実装し得る。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mにより取得される血圧鼓動信号に基づいて心拍数情報を解析し、心拍数検出機能を実装し得る。
【0123】
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタン、および同様のものを含む。ボタン190は機械式ボタンであり得る、または、タッチボタンであり得る。電子デバイス100は、ボタン入力を受信し、電子デバイス100のユーザ設定および機能制御に関連するボタン信号入力を生成し得る。
【0124】
モータ191は振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプトまたはタッチ振動フィードバックを提供するように構成されてよい。例えば、異なるアプリケーション(例えば、撮影および音声再生)で実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191はまた、表示194の異なる領域に対して実行されたタッチ操作についての異なる振動フィードバック効果に対応し得る。異なるアプリケーションシナリオ(例えば、時間リマインダシナリオ、情報受信シナリオ、アラームクロックシナリオ、およびゲームシナリオ)は、異なる振動フィードバック効果に対応していてもよい。タッチ振動フィードバック効果は、代替的にカスタマイズされ得る。
【0125】
インジケータ192はインジケータライトであり得、充電ステータスおよび電力変化を示すよう構成され得る、または、メッセージ、不在着信、通知などを示すよう構成され得る。
【0126】
SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続されるように構成される。SIMカードは、電子デバイス100との接触または電子デバイス100からの分離を実装すべく、SIMカードインタフェース195に挿入されてもよく、または、SIMカードインタフェース195から除去されてもよい。電子デバイス100は、1またはN個のSIMカードインタフェースをサポートし得る。ここで、Nは1より大きな正の整数である。SIMカードインタフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカードなどをサポートし得る。複数のカードが同一のSIMカードインタフェース195に同時に挿入され得る。複数のカードは、同一タイプであり得る、または、異なるタイプであり得る。SIMカードインタフェース195は更に、異なる種類のSIMカードと互換性を有し得る。SIMカードインタフェース195は、外部ストレージカードと互換性があってもよい。電子デバイス100は、SIMカードを使用することによりネットワークとやり取りし、通話およびデータ通信などの機能を実装する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、eSIM、すなわち、組み込みSIMカードを使用する。eSIMカードは、電子デバイス100に組み込まれ得、電子デバイス100から分離されることはできない。
【0127】
以下の実施形態におけるすべての方法は、上記のハードウェア構造を有する電子デバイス100において実装され得る。
【0128】
電子デバイス100のソフトウェアシステムは、階層型アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、またはクラウドアーキテクチャを使用し得る。本願の実施形態では、階層型アーキテクチャのAndroid(登録商標)システムが、電子デバイス100のソフトウェア構造を説明するための一例として用いられている。
【0129】
図6は、本願の実施形態による電子デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。階層アーキテクチャでは、ソフトウェアが幾つかの層に分割され、各層に明瞭な役割およびタスクがある。層はソフトウェアインタフェースを通じて互いに通信する。いくつかの実施形態において、Androidシステムは、上から下へ、3つの層、すなわち、アプリケーションプログラム層(略してアプリケーション層)、アプリケーションプログラムフレームワーク層(略してフレームワーク層)およびカーネル層(ドライバ層とも称される)に分割される。
【0130】
アプリケーション層は、一連のアプリケーションプログラムパッケージを含んでよい。図6に示されるように、アプリケーション層は、アプリケーション1およびアプリケーション2などの複数のアプリケーションプログラムパッケージを含み得る。例えば、アプリケーションプログラムパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、地図、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth(登録商標)、音楽、ビデオ、メッセージ、およびデスクトップランチャ(ランチャ)などのアプリケーションプログラムであり得る。
【0131】
フレームワーク層は、アプリケーションプログラム層におけるアプリケーションプログラムのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)およびプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションプログラムフレームワーク層は、いくつかの事前定義された機能を含む。図6に示されるように、フレームワーク層は、ウィンドウマネージャ(WMS)、アクティビティマネージャ(AMS)および同様のものを含み得る。任意で、フレームワーク層は更に、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャ、および同様のもの(図において示されない)を含み得る。
【0132】
ウィンドウマネージャWMは、ウィンドウプログラムを管理するよう構成される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズの取得、ステータスバーがあるかどうかの判定、画面ロックの実行およびスクリーンショットの撮影等を行い得る。アクティブマネージャAMは、アクティビティを管理するよう構成され、システムにおける各コンポーネントの起動、切り替え、およびスケジューリング、ならびに、アプリケーションプログラムの管理およびスケジューリングなどの作業を担当する。カーネル層はハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、およびセンサドライバを含む。カーネル層はハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、ディスプレイドライバ、入力/出力デバイスドライバ(例えば、キーボード、タッチスクリーン、ヘッドセット、スピーカ、またはマイク用のドライバ)、カメラドライバ、オーディオドライバ、センサドライバおよび同様のものを含み得る。
【0133】
ユーザが電子デバイス100上で入力操作(例えば、電子デバイスを展開する操作)を実行するとき、カーネル層は、入力操作に基づいて、応答入力イベントを生成し、イベント(例えば、折り畳み可能画面展開イベント)をアプリケーションプログラムフレームワーク層へ報告し得る。アプリケーションプログラムフレームワーク層におけるアクティビティマネージャサーバAMSは、インタフェースディスプレイ(メインインタフェース表示モード、ウィンドウ表示モード、および同様のものを含む)を設定する。アプリケーションプログラムフレームワーク層におけるウィンドウマネージャサーバWMSは、AMSの設定に基づいてインタフェースを描画し、次に、インタフェースデータをカーネル層におけるディスプレイドライバへ送信する。ディスプレイドライバは、折り畳み可能画面上の対応するインタフェースを表示する。
【0134】
本願の本実施形態において提供されるディスプレイの解決手段は、自由形状(freeform)機能ならびにGoogleのマルチウィンドウおよびマルチタスキングインフラストラクチャに基づいて実装される。本願の本実施形態において提供される表示手順については、図6を参照されたい。図6に示されるように、本願の本実施形態において、アクティブマネージャAMは、ネイティブアクティビティ管理モジュールおよびアクティビティ拡張モジュールを含み得る。ネイティブアクティビティ管理モジュールは、アクティビティを管理するよう構成され、システムにおける各コンポーネントの起動、切り替え、およびスケジューリング、ならびに、アプリケーションプログラムの管理およびスケジューリングなどの作業を担当する。アクティビティ拡張モジュールは、折り畳み可能画面の折り畳み状態または展開状態に基づいて、メインインタフェース表示モード、ウィンドウ表示モード、および同様のものを設定するよう構成される。
【0135】
電子デバイス100によってインタフェースを表示するプロセスにおいて、電子デバイス100の折り畳み可能画面は、折り畳み状態から展開状態に切り替わり得るか、または、展開状態から折り畳み状態に切り替わり得ることが理解できる。この場合において、ドライバ層における折り畳みドライバ(入力/出力デバイスドライバ)は、ユーザによって入力された折り畳みイベントを検出し得る。本願の本実施形態において、折り畳みイベントは、ユーザが、折り畳み状態から展開状態に変化するように折り畳み可能画面を制御する操作によってトリガされ得、折り畳みイベント1と称される。代替的に、折り畳イベントは、ユーザが、展開状態から折り畳み状態に変化するように折り畳み可能画面を制御する操作によってトリガされ得、折り畳みイベント2と称される。折り畳みドライバは、折り畳みイベントをフレームワーク層(すなわちアプリケーションプログラムフレームワーク層)におけるウィンドウマネージャWMに報告し得る。
【0136】
ウィンドウマネージャWMは折り畳みイベントをリッスンし得、折り畳みイベントを検出したときにディスプレイ(display)のサイズを切り替えることを決定し得る。ウィンドウマネージャWMはディスプレイ変更イベントをアクティブマネージャAMへ送信し、アクティブマネージャAMはウィンドウモードおよびウィンドウ属性を設定する。折り畳みイベント1を検出するとき、ウィンドウマネージャWMは、ディスプレイが大きくなると判定し、ディスプレイ変更イベント1をアクティブマネージャAMへ送信し得る。ディスプレイ変更イベント1は、フル画面モードからマルチウィンドウモードまたは単一ウィンドウモードにウィンドウモードを切り替えるようアクティブマネージャAMをトリガし、ウィンドウ属性を調整するために使用される。折り畳みイベント2を検出するとき、ウィンドウマネージャWMは、ディスプレイが小さくなったと判定し、ディスプレイ変更イベント2をアクティブマネージャAMへ送信し得る。ディスプレイ変更イベント2は、マルチウィンドウモードまたは単一ウィンドウモードからフル画面モードにウィンドウモードを切り替えるようにアクティブマネージャAMをトリガし、ウィンドウ属性を調整するために使用される。
【0137】
アクティビティウィンドウモードおよび属性を設定した後に、アクティブマネージャAMは、ウィンドウを描画するようウィンドウマネージャWMに要求し、描画されたウィンドウの内容を表示するためにディスプレイドライバを呼び出し、インタフェースをユーザに提示し得る。
【0138】
例えば、ディスプレイ変更イベント1に応答して、アクティブマネージャAMは、ウィンドウを描画するようにウィンドウマネージャWMに要求し、インタフェースを表示するためにディスプレイドライバを呼び出す。インタフェースは以下の通りであり得る。折り畳み可能画面が展開されるとき、メインインタフェースが折り畳み可能画面の第1表示領域に表示され、第2インタフェースが第2表示領域に表示される。第2インタフェースはメインインタフェースとは異なる。代替的に、ディスプレイ変更イベント1に応答して、ディスプレイドライバによって表示されたインタフェースは以下の通りであり得る。折り畳み可能画面が展開されるとき、第1メインインタフェースが折り畳み可能画面の第1表示領域に表示され、第2メインインタフェースが折り畳み可能画面の第2表示領域に表示される。ディスプレイ変更イベント2に応答して、アクティブマネージャAMは、ウィンドウを描画するようウィンドウマネージャWMに要求し、インタフェースを表示するためにディスプレイドライバを呼び出す。インタフェースは以下の通りであり得る。電子デバイスは、折り畳み状態における全画面において1つのメインインタフェースを表示する。
【0139】
以下では、電子デバイスが外向き折り畳み可能携帯電話である例を使用することによって、本願における折り畳み可能画面表示方法を説明する。外向き折り畳み可能携帯電話が折り畳み状態にあるとき、第1画面または第2画面はメイン画面として機能し得る。図7に示されるように、折り畳み可能画面表示方法は段階701および段階702を含む。
【0140】
段階701:携帯電話が折り畳み状態にあるとき、携帯電話のメイン画面に第1インタフェースを表示する。
【0141】
外向き折り畳み可能携帯電話が折り畳み状態にあるとき、第1画面または第2画面は、携帯電話のメイン画面として機能し、第1インタフェースを表示する。第1インタフェースは、携帯電話のメインインタフェースであり得、第1インタフェースは複数の第1アプリケーションアイコンを含む。
【0142】
携帯電話は1または複数のメインインタフェースを含み得る。例えば、図8(a)に示されるメインインタフェース201、図8(b)に示されるメインインタフェース202、および、図8(c)に示されるメインインタフェース203はすべて携帯電話のメインインタフェースである。メインインタフェースは、携帯電話のホーム画面(home screen)の一部であり得る。
【0143】
複数のアプリケーションが携帯電話にインストールされ得、アプリケーションのアプリケーションアイコンは、携帯電話のホーム画面(home screen)上に表示される。アプリケーションのアプリケーションアイコンは、アプリケーションの起動エントリであり、アプリケーションアイコンはまた、アプリケーションのエントリ要素などと称され得る。本願の本実施形態におけるアプリケーションは、組み込みアプリケーション(すなわち、携帯電話のシステムアプリケーション)であり得るか、または、ダウンロード可能なアプリケーションであり得る。
【0144】
携帯電話のホーム画面はまた、デスクトップと称され得る。図8(a)に示されるように、ホーム画面は、ステータスバー204、メインインタフェース201、ドックバー(dock bar)205およびナビゲーションバー(navigation bar)206を含む。
【0145】
ステータスバー204は、携帯電話の画面の上部に位置し、時間、バッテリレベル、ネットワーク接続、およびオペレータなどの、携帯電話のステータス情報を含む。メインインタフェース201は、携帯電話の画面の中央に位置し、図8(a)に示される、カメラアプリケーションのアプリケーションアイコン、設定アプリケーションのアプリケーションアイコン、および、地図アプリケーションのアプリケーションアイコンなどの複数の第1アプリケーションアイコンを含む。
【0146】
ドックバー(Dock Bar)205は、携帯電話のタッチスクリーンを占めるウィンドウ全体の一部、または、別のウィンドウ上で一時停止されているアクティビティ(Activity、すなわち、アプリケーションアイコンを表示するためのアプリケーション領域)の一部である。視覚的には、ドックバー205は、アクティビティの下に位置し、ナビゲーションバー206の上に位置する。
【0147】
ナビゲーションバー(Navigation Bar)206は、携帯電話の画面の下部におけるショートカットキーバーであり、概して、視覚的キーの形態で携帯電話の画面の下部に出現する。ナビゲーションバー206は、デフォルトで3つのキーを含む。図8(a)に示されるように、ナビゲーションバー206は、戻るキー2061、ホームキー2062、および、最近(Recent)キー2063を含む。戻るキーは、前のインタフェースに戻すよう構成される。ホームキーは、デスクトップに戻るよう構成される。最近キーは、最近使用されたアプリケーションプログラムを表示するよう構成される。代替的に、ホーム画面はナビゲーションバーを含まないことがあり得る。代替的に、ナビゲーションバー上のボタンの機能は、ジェスチャ制御を通じて実装され得る。
【0148】
段階702:携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、携帯電話は、折り畳み可能画面の第1表示領域に第1インタフェースを表示し、折り畳み可能画面の第2表示領域に第2インタフェースを表示し、第1インタフェースは第2インタフェースと異なる。
【0149】
いくつかの実施形態において、携帯電話の第1表示領域は、携帯電話の第1画面に対応する表示領域であり、携帯電話の第2表示領域は、携帯電話の第2画面に対応する表示領域である。具体的には、折り畳み可能画面の折り畳み縁部は境界として機能し得る。ユーザが、展開された折り畳み可能画面に向かい合うとき、第1表示領域は折り畳み可能画面の折り畳み縁部の右側にあり、第2表示領域は、折り畳み可能画面の折り畳み縁部の左側にあるか、または、第1表示領域は、折り畳み可能画面の折り畳み縁部の左側にあり、第2表示領域は、折り畳み可能画面の折り畳み縁部の右側にある。これにより、大部分のユーザが折り畳み可能画面を有する電子デバイスを使用する習慣に適合する。
【0150】
いくつかの他の実施形態において、第1表示領域および第2表示領域のサイズは代替的に異なり得、第1表示領域および第2表示領域のサイズはユーザによって予め設定され、携帯電話に格納され得る。第1表示領域および第2表示領域のサイズは同一または異なり得る。
【0151】
第1表示領域および第2表示領域のサイズが同一であり、第1表示領域は折り畳み可能画面の左側に位置し、第2表示領域は折り畳み可能画面の右側に位置する例が、説明のために下で使用される。
【0152】
第1実装において、第2インタフェースは1または複数の第2アプリケーションアイコンを含む。第2インタフェースは、携帯電話のメインインタフェースである。携帯電話は複数のメインインタフェースを含み得る。第2インタフェースは、第1インタフェースと異なる。
【0153】
例えば、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、図9A(a)に示される第1インタフェース901が表示される。携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、図9A(b)に示されるように、携帯電話は、折り畳み可能画面の第1表示領域に第1インタフェース901を表示し、第2表示領域に第2インタフェース902を表示する。第2インタフェース902は、図9A(b)に示される複数の第2アプリケーションアイコンを含む。第1インタフェース901および第2インタフェース902の両方は、携帯電話のメインインタフェースであり、第1インタフェース901は第2インタフェース902と異なる。
【0154】
第1実装において、第2インタフェース902に含まれる第2アプリケーションアイコンは、第1インタフェース901に含まれる第1アプリケーションアイコンと異なることが留意されるべきである。
【0155】
携帯電話は、折り畳み状態から展開状態に変化し、携帯電話は、第1インタフェースだけでなく、第2インタフェースも表示し得る。第1インタフェースおよび第2インタフェースの両方はメインインタフェースであるので、2つのメインインタフェース上でアプリケーションアイコンがユーザに表示され、ユーザにより多くの内容を提供し得る。これによりユーザエクスペリエンスが改善する。
【0156】
第2の実装において、第2インタフェースは1または複数の第2アプリケーションアイコンを含む。第2アプリケーションアイコンは、携帯電話で最近実行されたが閉じられていないアプリケーションのアプリケーションアイコンであり得る。
【0157】
例えば、携帯電話で最近実行されたが閉じられていないアプリケーションは、以下のアプリケーション、すなわち、設定、WeChat(登録商標)、QQ、およびAlipayを含む。携帯電話が折り畳み状態にあるとき、図9A(a)に示される第1インタフェース901が表示されると想定される。携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、携帯電話は、図9Bに示されるインタフェースを表示する。携帯電話は、折り畳み可能画面の第1表示領域に第1インタフェース901を表示し、第2表示領域に第2インタフェース903を表示し得る。第2インタフェース903は、設定アプリケーションのアプリケーションアイコン、WeChat(登録商標)アプリケーションのアプリケーションアイコン、QQアプリケーションのアプリケーションアイコン、およびAlipayアプリケーションのアプリケーションアイコンを含む。
【0158】
代替的に、第2アプリケーションアイコンは、予め設定された期間内に予め設定された回数より多く使用されたアプリケーションのアプリケーションアイコンであり得る。ユーザが携帯電話を使用するプロセスにおいて、携帯電話は、予め設定された期間内に各アプリケーションが使用される回数をカウントし、予め設定された回数より多く使用されたアプリケーションを取得し得る。
【0159】
代替的に、第2アプリケーションアイコンは、予め設定された期間内に予め設定された時間より長く使用されたアプリケーションのアプリケーションアイコンであり得る。ユーザが携帯電話を使用するプロセスにおいて、携帯電話は、予め設定された期間内に各アプリケーションが使用される時間長をカウントして、予め設定された時間より長く使用されたアプリケーションを取得し得る。
【0160】
第2の実装において、第2インタフェースに含まれる第2アプリケーションアイコンは、第1インタフェースに含まれる第1アプリケーションアイコンの一部と同一であり得ることが留意されるべきである。例えば、第2アプリケーションアイコンは、携帯電話上で最近実行されたが閉じられていないアプリケーションのアプリケーションアイコンである。携帯電話上で最近実行されたが閉じられていないアプリケーションは、第1アプリケーションアイコンの一部に対応するアプリケーションであり得る。
【0161】
この場合、折り畳み可能画面の第1表示領域および第2表示領域において同一のアプリケーションのアプリケーションアイコンを表示して、2つの同一のアプリケーションが携帯電話にインストールしているとユーザに錯覚させることを回避するために、携帯電話は、第2表示領域に、「最近実行されたアプリケーション」、「多くの回数使用されたアプリケーション」、または「長時間使用されたアプリケーション」などの任意のアイコンを表示し得る。図9Cに示されるように、第2インタフェース904上の第2アプリケーションアイコンは、携帯電話上で最近実行されたアプリケーションである。
【0162】
第3実装において、第2インタフェースは代替的に、携帯電話上で最近実行されたアプリケーションのためのインタフェースであり得る。携帯電話は、最近実行された1または複数のアプリケーションを有し得る。携帯電話が複数のアプリケーションを最近実行した場合、第2インタフェースは、複数のアプリケーションのいずれか1つのインタフェースであり得るか、または、第2インタフェースは、複数のアプリケーションのうちもっとも長い時間実行されたアプリケーションについてのインタフェースであり得るか、または、第2インタフェースは、複数のアプリケーションのうちもっとも現在の時間に近い時間に実行されたアプリケーションについてのインタフェースであり得る。
【0163】
例えば、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、最近実行されたアプリケーションはショッピングアプリケーションである。携帯電話が折り畳み状態にあるとき、図9A(a)に示される第1インタフェース901が表示されると想定する。図10Aに示されるように、携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、携帯電話は、折り畳み可能画面の第1表示領域に第1インタフェース901を表示し、第2表示領域に第2インタフェース1001を表示し得る。第2インタフェース1001はショッピングアプリケーションのインタフェースである。
【0164】
本実装において、例えば、第1表示領域は、折り畳み可能画面の右側に位置し、第2表示領域は、折り畳み可能画面の左側に位置し、第1表示領域および第2表示領域のサイズは同一である。第4の実装において、第2インタフェースは左端の画面であり得る。例えば、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、メイン画面に表示されるメインインタフェースは、図9A(a)に示されるメインインタフェースである。携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化した後に、携帯電話に表示されるインタフェースが図10Bに示される。携帯電話の第1表示領域は、画面の右側に位置し、第1インタフェース901を表示する。携帯電話の第2表示領域は、画面の左側に位置し、左端の画面1002を表示する。
【0165】
携帯電話の左端の画面は、携帯電話に表示されるメインインタフェースから右にスワイプすることによってユーザによってアクセスされるインタフェースである。当該インタフェースは、ユーザによって頻繁に使用される機能およびアプリケーション、ユーザがサブスクライブするサービスおよび情報、ならびに同様のものを表示し得る。左端の画面はまた、デスクトップアシスタントまたはショートカットメニューなどと称され得る。
【0166】
第1表示領域および第2表示領域の位置およびサイズは、本実装において具体的に限定されないことが理解できる。左端の画面は通常、右にスワイプすることによってユーザによってアクセスされるインタフェースであり、左端の画面は、メインインタフェースの左にある。本実装において、ユーザの操作習慣により良く適合するために、第2表示領域は、折り畳み可能画面の左側に位置するよう設定され、第2インタフェースは、第2表示領域に表示され、第2インタフェースは左端の画面である。
【0167】
第5の実装において、第2インタフェースに含まれる内容はユーザにより定義される。第2インタフェースは、ユーザにより定義されたプロンプト情報、例えば、カレンダー、スケジューリング、またはアラームクロックを表示するために使用されるインタフェースであり得るか、または、固定されたアプリケーションについてのインタフェースであり得、例えば、第2インタフェースは常に受信箱のインタフェース、株式アプリケーションのインタフェース、または、通信アプリケーション(QQまたはWeChat(登録商標)など)のインタフェースを表示するか、または、携帯電話の機能を表示するために使用されるインタフェース、例えば、バックグラウンドアプリケーションの機能を表示するインタフェースであり得る。これは具体的に限定されない。例えば、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、メイン画面上に表示されるメインインタフェースは、図9A(a)に示されるメインインタフェースである。携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化した後に、携帯電話に表示されるインタフェースが図10Cに示される。携帯電話の第1表示領域は、折り畳み可能画面の左側に位置し、第1インタフェース901を表示する。第2インタフェースは1003に示される。例えば、第2インタフェースは、バックグラウンドアプリケーションを表示するためのインタフェースである。
【0168】
本実装において、携帯電話が展開状態にあるときに利用可能なディスプレイは、携帯電話が折り畳み状態にあるときに利用可能なディスプレイより大きい。表示面積を徐々に増加させるために、ユーザは表示内容を設定し得るか、または、予め設定された内容が表示され得ることにより、より多くの表示内容がユーザに提供され、折り畳み可能画面を有する携帯電話に対するユーザの印象を改善する。
【0169】
携帯電話が折り畳み状態にあり、第1インタフェース(すなわち、携帯電話のメインインタフェース)が表示されているとき、ユーザのスワイプ操作(例えば、画面上で右にスワイプする操作、または、画面上で左にスワイプする操作)に応答して携帯電話のメインインタフェースが切り替えられて表示され得る。本願の本実施形態において、携帯電話が展開状態にあるとき、ユーザのスワイプ操作に応答して、携帯電話のメインインタフェースも切り替えられて表示され得る。
【0170】
実装において、例えば、第1表示領域は折り畳み可能画面の左側に位置し、第2表示領域は折り畳み可能画面の右側に位置する。段階702の後に、本願の本実施形態における方法は更に、第1スワイプ操作(例えば、画面上で左にスワイプする操作)に応答して、携帯電話は、第1表示領域に第2インタフェースを表示し、第2表示領域に第3インタフェースを表示する段階を備え得る。第3インタフェースは、携帯電話の別のメインインタフェースであり得、第3インタフェースは、第1インタフェースと異なるか、または、第3インタフェースは携帯電話の左端の画面である。
【0171】
例えば、図9A(b)に示されるように、携帯電話が展開状態にあるとき、第1インタフェース901が折り畳み可能画面の第1表示領域に表示され、第2インタフェース902が第2表示領域に表示されると想定する。図9A(b)に示される折り畳み可能画面上でユーザによって実行される第1スワイプ操作(例えば、画面上で左にスワイプする操作)に応答して、図11Aに示されるように、携帯電話は、第2インタフェース902を第1表示領域に表示し、第3インタフェース1101(すなわち、図8(c)に示されるメインインタフェース203)を第2表示領域に表示し得る。
【0172】
例えば、第2スワイプ操作(例えば、画面上で右にスワイプする操作)に応答して、携帯電話は、第1表示領域に第3インタフェースを表示し、第2インタフェースを第2表示領域に表示する。第3インタフェースは、携帯電話の別のメインインタフェースであり得、第3インタフェースは第1インタフェースと異なるか、または、第3インタフェースは携帯電話の左端の画面である。
【0173】
例えば、図9A(b)に示されるように、携帯電話が展開状態にあるとき、第1インタフェース901が折り畳み可能画面の第1表示領域に表示され、第2インタフェース902が第2表示領域に表示されると想定する。図9A(b)に示される折り畳み可能画面上でユーザによって実行される第2スワイプ操作(例えば、画面上で右にスワイプする操作)に応答して、図11Bに示されるように、携帯電話は、第3インタフェース1102、すなわち、左端の画面を第1表示領域に表示し、第2メインインタフェース901を第2表示領域に表示し得る。
【0174】
別の実装において、例えば、第1表示領域は折り畳み可能画面の右側に位置し、第2表示領域は折り畳み可能画面の左側に位置する。段階702の後に、本願の本実施形態における方法は更に、第1スワイプ操作(例えば、画面上を左にスワイプする操作)に応答して、携帯電話が第1表示領域に第3インタフェースを表示し、第1インタフェースを第2表示領域に表示する段階を備え得る。第3インタフェースは、携帯電話の別のメインインタフェースであり得、第3インタフェースは、第1インタフェースと異なり、または、第3インタフェースは左端の画面である。
【0175】
例えば、第2スワイプ操作(例えば、画面上を右にスワイプする操作)に応答して、携帯電話は、第2インタフェースを第1表示領域に表示し、第3インタフェースを第2表示領域に表示する。第3インタフェースは、携帯電話の別のメインインタフェースであり得、第3インタフェースは第1インタフェースと異なるか、または、第3インタフェースは、携帯電話の左端の画面である。
【0176】
概して、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、第1ページコントロールは携帯電話のメイン画面上に表示され得る。図8(a)、図8(b)、および図8(c)に示されるように、携帯電話はメイン画面上に第1ページコントロール207を表示し得る。第1ページコントロール207は、携帯電話が携帯電話の1つのメインインタフェースを現在表示していることを示すために使用される。第1ページコントロールは、1または複数のメインインタフェースインジケータを含み得る。各メインインタフェースインジケータは、携帯電話の1つのメインインタフェースに対応する。携帯電話が1つのメインインタフェースを表示するとき、第1ページコントロールにおいて、メインインタフェースに対応するメインインタフェースインジケータは別のメインインタフェースインジケータと異なる。例えば、図8(b)に示されるように、第1ページコントロール207は、3つのメインインタフェースインジケータ、すなわち、円形インジケータを含む。第1ページコントロール207の左から右に、第1円形インジケータは、図8(a)に示されるメインインタフェース201に対応し、第2円形インジケータは、図8(b)に示されるメインインタフェース202に対応し、第3円形インジケータは、図8(c)に示されるメインインタフェース203に対応する。図8(b)に示されるように、携帯電話は、メインインタフェース202を現在表示している。第1ページコントロール207における第2円形インジケータがハイライトされ、他の2つの円形インジケータとは異なる。
【0177】
本願の本実施形態において、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、1つのメインインタフェースが折り畳み可能画面の第1表示領域に表示され、別のメインインタフェースが第2表示領域に表示され、携帯電話は、第2ページコントロールを折り畳み可能画面に表示し得る。第2ページコントロールは、1または複数のメインインタフェースインジケータを含み、第2ページコントロールは、携帯電話上に現在表示されている2つのメインインタフェースを示すために使用される。図9A(b)に示されるように、携帯電話は第2ページコントロール905を表示する。第2ページコントロール905は複数のメインインタフェースインジケータを含み得る。各メインインタフェースインジケータは、携帯電話の1つのメインインタフェースに対応する。携帯電話が2つのメインインタフェースを表示するとき、第2ページコントロール905において、2つのメインインタフェースに対応するメインインタフェースインジケータは、別のメインインタフェースインジケータと異なる。代替的に、携帯電話が2つのメインインタフェースを表示するとき、第2ページコントロール905において、2つのメインインタフェースに対応するメインインタフェースインジケータは、楕円パターンによって囲まれる。代替的に、携帯電話が2つのメインインタフェースを表示するとき、第2ページコントロール905において、2つのメインインタフェースに対応するメインインタフェースインジケータは、別のメインインタフェースインジケータと異なり、楕円パターンによって囲まれる。例えば、図9A(b)に示されるように、携帯電話は現在、メインインタフェース901およびメインインタフェース902を表示し、第2ページコントロール905における第1円形インジケータおよび第2円形インジケータはハイライトされ、第3円形インジケータと異なり、ハイライトされた円形インジケータは楕円パターンによって囲まれる。
【0178】
本願の本実施形態において、第1インタフェースが1または複数の第1アプリケーションアイコンを含むとき、第2インタフェースは、1または複数の第2アプリケーションアイコンを含み、携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化するプロセスにおいて、携帯電話の折り畳み可能画面は、アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを表示し得る。
【0179】
本願において、本願の本実施形態における方法は、第1画面と第2画面との間の狭角αが0°に等しいときに携帯電話が折り畳み状態にあり、第1画面と第2画面との間の狭角αが180°に等しいときに携帯電話が展開状態にある例を使用して説明されることが留意されるべきである。携帯電話の角度が(0°,180°)であるとき、携帯電話は展開プロセス中、または折り畳みプロセス中であることを示す。携帯電話の第1画面と第2画面との間の狭角が0°から180°に徐々に増加するプロセスは、携帯電話の展開プロセスと称される。携帯電話の第1画面と第2画面との間の狭角が180°から0°に徐々に減少するプロセスは、携帯電話の折り畳みプロセスと称される。
【0180】
外向き折り畳み可能携帯電話については、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、携帯電話の第1画面または第2画面は、メイン画面として機能し、第1インタフェースを表示する。この場合、携帯電話が折り畳み状態または展開状態にあるとき、折り畳み可能画面はユーザから見える。本願の本実施形態における方法は更に、携帯電話が展開プロセスにあるとき、携帯電話が、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第2表示領域に表示する段階を備え得る。
【0181】
例えば、図12(a)に示されるように、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、第1インタフェースが第1画面に表示され、第2画面がオフになり得る。第1画面は、第1表示領域として機能し、第2画面は、第2表示領域として機能する。第1インタフェースは、複数の第1アプリケーションアイコン、例えば、図12(a)におけるアプリケーションアイコン1~アプリケーションアイコン9を含む。携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、図12(b)、図12(c)、および図12(d)に示されるように、携帯電話は、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第2表示領域に表示し得る。図12(b)に示されるように、携帯電話の第1画面と第2画面との間の角度が第1の予め設定された角度であるとき、携帯電話の第2画面は、アプリケーションアイコンの第1の列、例えば、図12(b)に示されるアプリケーションアイコン10、アプリケーションアイコン13、およびアプリケーションアイコン16を第2インタフェースに表示する。携帯電話の第1画面と第2画面との間の角度が第2の予め設定された角度であるとき、携帯電話の第2画面は、アプリケーションアイコンの第1の列および第2の列を第2インタフェースに表示する。アプリケーションアイコン11、アプリケーションアイコン14、およびアプリケーションアイコン17は更に、図12(c)に示されるように、図12(b)に表示される。携帯電話が展開状態にあるとき、携帯電話の第2画面は、図12(d)に示されるように、アプリケーションアイコンの3列すべてを第2インタフェースに表示する。携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化するプロセスにおいて、携帯電話の折り畳み可能画面に表示される画像は、図12(a)から図12(b)に切り替わり、図12(b)から図12(c)に切り替わり、図12(c)から図12(d)に切り替わる。
【0182】
例えば、携帯電話が折り畳みプロセスにあるとき、携帯電話は、複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを第1表示領域に表示するか、または、複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを第2表示領域に表示する。
【0183】
例えば、図12(a)に示されるように、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、第1画面はメイン画面として機能する。携帯電話が折り畳みプロセスにあるとき、携帯電話に表示されるアニメーションは、図12(a)、図12(b)、図12(c)、および図12(d)に示されるように、図12(d)から図12(c)に切り替わり、図12(c)から図12(b)に切り替わり、図12(b)から図12(a)に切り替わり得る。図12(a)に示される折り畳み状態における携帯電話のメイン画面は代替的に、ロック画面インタフェース、または、携帯電話上で最後に実行されたアプリケーションのインタフェースを表示し得る。これは例に過ぎない。
【0184】
メイン画面に表示された内容が携帯電話の折り畳みプロセスにおいて変化しないままである場合、前向きのカメラの側の画面がデフォルトでメイン画面であり得るか、または、カメラデータおよび携帯電話の関連するセンサのデータを使用することによって、ユーザが向かい合っている画面がメイン画面であると判定されることが理解できる。
【0185】
ここでは、列ごとに出現するアニメーションのみが、携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化するときの画面表示変化プロセスを表すために使用されることが留意されるべきである。実際には、アニメーションを有する別の方式が代替的に画面変化を表すために使用され得る。例えば、第2画面は、画面のグラジエントを通じて第2インタフェースを表示する、または、第2インタフェースは、画面の解像度の昇順に出現する、または、第2インタフェースは、ローラシャフトをスクロールすることを通じて徐々に表示される。これは単に例であり、ここでは具体的に限定されない。
【0186】
この実装において、携帯電話が外向き折り畳み可能携帯電話である例が説明のために使用されることが理解できる。携帯電話が内向き折り畳み可能携帯電話であるとき、画面上の内容はまた、アニメーションを使用することによって表示され得る。
【0187】
例えば、内向き折り畳み可能携帯電話については、携帯電話は、メイン画面として機能して第1インタフェースを表示するための第3画面を含む。この場合、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、折り畳み可能画面はユーザから見えない。本願の本実施形態における方法は更に、携帯電話が展開プロセスにあるとき、複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを携帯電話の第1表示領域に表示する段階と、1または複数のアプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第2表示領域に表示する段階とを備え得る。
【0188】
例えば、図13(a)に示されるように、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、第1インタフェースは第3画面に表示される。携帯電話が展開状態にあるとき、第1画面は第1インタフェースを表示し、第2画面は第2インタフェースを表示する。図13(b)、図13(c)、および図13(d)に示されるような携帯電話の展開プロセスおよび折り畳みプロセスに応答して、携帯電話は、第1インタフェース上のアプリケーションアイコンおよび第2インタフェース上のアプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを表示し得る。図13(b)は、携帯電話の折り畳み可能画面の第1画面がアプリケーションアイコンの第1列を第1インタフェースに表示し、折り畳み可能画面の第2画面がアプリケーションアイコンの第1列を第2インタフェースに表示することを示す。図13(c)は、携帯電話の折り畳み可能画面の第1画面が、アプリケーションアイコンの第1および第2列を第1インタフェースに表示し、折り畳み可能画面の第2画面が、アプリケーションアイコンの第1および第2列を第2インタフェースに表示することを示す。図13(d)は、携帯電話の折り畳み可能画面の第1画面が第1インタフェースを表示し、第2画面が第2インタフェースを表示することを示す。携帯電話が折り畳み状態から展開状態に変化するプロセスにおいて、携帯電話の折り畳み可能画面に表示される画像は、図13(a)から図13(b)に切り替わり、図13(b)から図13(c)に切り替わり、図13(c)から図13(d)に切り替わる。
【0189】
例えば、携帯電話が折り畳みプロセスにあるとき、携帯電話は、複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第1表示領域に表示し、1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを第2表示領域に表示する。
【0190】
例えば、図13(a)に示されるように、携帯電話が折り畳み状態にあるとき、第3画面はメイン画面として機能する。携帯電話が折り畳みプロセスにあるとき、携帯電話に表示されるアニメーションは、図13(a)、図13(b)、図13(c)、および図13(d)に示されるように、図13(d)から図13(c)に切り替わり、図13(c)から図13(b)に切り替わり、図13(b)から図13(a)に切り替わり得る。図13(a)に示される折り畳み状態における携帯電話のメイン画面は代替的に、ロック画面インタフェース、または、携帯電話上で最後に実行されたアプリケーションのインタフェースを表示し得る。これは例に過ぎない。
【0191】
本願のいくつかの他の実施形態は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、折り畳み可能画面、メモリおよび1または複数のプロセッサを含み得る。折り畳み可能画面、メモリおよびプロセッサは互いに結合される。メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するよう構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。プロセッサがコンピュータ命令を実行するとき、電子デバイスは、上記の方法の実施形態において携帯電話によって実行される機能または段階を実行し得る。電子デバイスの構造については、図4に示される電子デバイス100の構造を参照されたい。
【0192】
電子デバイスのコア構造は、図14に示される構造として表され得る。電子デバイスは、処理モジュール1301、入力モジュール1302、ストレージモジュール1303、ディスプレイモジュール1304、および通信モジュール1305を含む。
【0193】
処理モジュール1301は、中央処理装置(CPU)、アプリケーションプロセッサ(AP)、または通信プロセッサ(CP)の少なくとも1つを含み得る。処理モジュール1301は、電子デバイスの他の要素の少なくとも1つの制御および/または通信に関する操作またはデータ処理を実行し得る。具体的には、処理モジュール1301は、特定のトリガ条件に基づいて、メイン画面に表示された内容を制御するか、または、予め設定された規則に従って、画面上に表示される内容を決定するよう構成され得る。処理モジュール1301は更に、入力命令またはデータを処理し、処理されたデータに基づいて表示スタイルを決定するよう構成される。処理モジュール1301は更に、インタフェース要素UIをレンダリングするためのレンダリングエンジンなどを含む。
【0194】
入力モジュール1302は、ユーザによって入力された命令またはデータを取得し、取得された命令またはデータを電子デバイスの別のモジュールへ送信するよう構成される。具体的には、入力モジュール1302の入力モードは、タッチ、ジェスチャ、画面との近接性、または同様のものを含み得るか、または、音声入力であり得る。例えば、入力モジュールは、電子デバイスの画面であり得、ユーザの入力操作を取得し得、取得された入力操作に基づいて入力信号を生成し、入力信号を処理モジュール1301へ送信し得る。
【0195】
ストレージモジュール1303は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリを含み得る。ストレージモジュールは、ユーザ端末デバイスの他のモジュールの少なくとも1つに関する命令またはデータを格納するよう構成される。具体的には、ストレージモジュールは、端末インタフェース要素UIが位置するインタフェースの場所を記録し得る。
【0196】
ディスプレイモジュール1304は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、微小な電気機械システム(MEMS)ディスプレイ、または、電子ペーパディスプレイを含み得、ユーザから見える内容(例えば、テキスト、画像、映像、アイコンおよびシンボル)を表示するよう構成される。
【0197】
通信モジュール1305は、別の個人端末と(通信ネットワークを通じて)通信する個人端末をサポートするよう構成される。例えば、通信モジュールは無線通信または有線通信を通じてネットワークに接続され、別の個人端末またはネットワークサーバと通信し得る。無線通信は、ロングタームエボリューション(LTE)、ロングタームエボリューションアドバンスド(LTE-A)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、無線ブロードバンド(WiBro)またはモバイル通信用グローバルシステム(GSM)などのセルラー通信プロトコルの少なくとも1つを使用し得る。無線通信は例えば近距離通信を含み得る。近距離通信は、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、磁気ストライプ伝送(MST)またはGNSSの少なくとも1つを含み得る。
【0198】
本願のいくつかの他の実施形態はディスプレイ機器を提供する。機器は、タッチスクリーンを含む上記の電子デバイスに使用され得る。機器は、上記方法の実施形態において携帯電話によって実行される機能または段階を実行するよう構成される。
【0199】
本願の実施形態は更に、チップシステムを提供する。図15に示されるように、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ1401および少なくとも1つのインタフェース回路1402を含む。プロセッサ1401およびインタフェース回路1402は、回線を通じて互いに接続され得る。例えば、インタフェース回路1402は、別の機器(例えば、電子デバイスのメモリ)から信号を受信するよう構成され得る。別の例では、インタフェース回路1402は、信号を別の機器(例えばプロセッサ1401)へ送信するよう構成され得る。例えば、インタフェース回路1402は、メモリに格納された命令を読み出し、命令をプロセッサ1401へ送信し得る。命令がプロセッサ1401によって実行されるとき、電子デバイスは、上記の実施形態における段階を実行することが可能となる。当然、チップシステムは更に、別のディスクリートデバイスを含み得る。これは、本願の本実施形態に具体的に限定されるものではない。
【0200】
本願の実施形態は更に、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令が上記の電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスは、上記の方法の実施形態において携帯電話によって実行される機能または段階を実行することが可能となる。
【0201】
本願の実施形態はコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは、上記の方法の実施形態において携帯電話によって実行された機能または段階を実行することが可能となる。
【0202】
実装についての上記の説明から、当業者は、便宜上および簡単な説明の目的で、上記の機能モジュールへの分割は説明のための例と解釈されることを理解することが可能である。実際の適用において、上記の機能は、要件に基づく実装のために異なるモジュールに割り当てることができる。すなわち、機器の内部構造は、上で説明された機能の全部または一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。
【0203】
本願において提供される実施形態において、開示された機器および方法は他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、例に過ぎない。例えば、モジュールまたはユニットへの分割は単に論理的な機能分割であり、実際の実装中に別の分割方式があり得る。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが別の装置に組み合わされても統合されてもよく、一部の機能が無視されても実行されなくてもよい。加えて、示されたまたは説明された相互連結、すなわち直接的な連結または通信接続が、いくつかのインタフェースを介して実装されてよい。装置間またはユニット間の間接的結合または通信接続は、電気的形式、機械的形式、または別の形式で実現されてもよい。
【0204】
別個の部分として説明された各ユニットは、物理的に離れていてもいなくてもよく、ユニットとして示された各部分が1または複数の物理的ユニットであってもよく、1つの場所に配置されていてもよく、異なる場所に分散されていてもよい。これらの実施形態の解決策の目的を達成するために、これらのユニットの幾つかまたは全てが実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0205】
加えて、本願の実施形態における各機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよく、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、あるいは2以上のユニットが1つのユニットに統合され得る。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0206】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売されるかまたは用いられる場合、統合されたユニットは可読記憶媒体に格納されてよい。このような理解に基づいて、本願の実施形態の技術的解決手段は、本質的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的解決手段のすべてまたは一部が、ソフトウェア製品の形式で実装されてよい。ソフトウェア製品は記憶媒体に格納されており、本願の各実施形態で説明された方法の各段階の全部または一部を行うようデバイス(シングルチップのマイクロコンピュータまたはチップなどであってよい)またはプロセッサ(processor)に指示するためのいくつかの命令を含む。 前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納できる任意の媒体を含み、そのような媒体は、USBフラッシュドライブ、着脱式ハードディスク、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどである。
【0207】
上述の説明は単に、本願の特定の実装であり、本願の保護範囲を限定する意図は無い。本願において開示される技術的範囲内の任意の変形または置換は、本願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の考え得る項目]
(項目1)
折り畳み可能画面を備える電子デバイスに適用される折り畳み可能画面表示方法であって、
前記折り畳み可能画面が複数の表示領域に分割されるように前記電子デバイスが折り畳まれ得、前記方法は、
前記電子デバイスが折り畳み状態にあるとき、前記電子デバイスのメイン画面上に第1インタフェースを表示する段階であって、前記第1インタフェースは前記電子デバイスのメインインタフェースであり、前記第1インタフェースは、複数の第1アプリケーションアイコンを含む、段階と、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態から展開状態に変化することに応答して、前記電子デバイスによって、前記第1インタフェースを前記折り畳み可能画面の第1表示領域に表示し、第2インタフェースを前記折り畳み可能画面の第2表示領域に表示する段階であって、前記第2インタフェースは前記第1インタフェースと異なる、段階と
を備える方法。
(項目2)
前記第2インタフェースは、1または複数の第2アプリケーションアイコンを含み、前記1または複数の第2アプリケーションアイコンは、前記電子デバイス上で最近実行されたが閉じられていないアプリケーションのアプリケーションアイコンを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第2インタフェースは1または複数の第2アプリケーションアイコンを含み、前記1または複数の第2アプリケーションアイコンは、予め設定された期間内に予め設定された回数より多く使用された1または複数のアプリケーションのアプリケーションアイコン、または、予め設定された期間内に予め設定された時間より長く使用された1または複数のアプリケーションのアプリケーションアイコンを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第2インタフェースは、最近使用されたアプリケーションのインタフェースである、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第2インタフェースは、左端の画面である、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記第2インタフェースに含まれる内容は、ユーザにより定義される、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記第2インタフェースは、1または複数の第2アプリケーションアイコンを含み、前記第2インタフェースは、前記電子デバイスの別のメインインタフェースである、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記方法は、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態にあるとき、前記電子デバイスの前記メイン画面に第1ページコントロールを表示する段階であって、前記第1ページコントロールは、前記電子デバイスが現在、前記電子デバイスの1つのメインインタフェースを表示していることを示すために使用される、段階と、
前記電子デバイスが前記展開状態にあるとき、前記折り畳み可能画面に第2ページコントロールを表示する段階であって、前記第2ページコントロールは、前記電子デバイスが現在、前記電子デバイスの2つのメインインタフェースを表示していることを示すために使用される、段階と
を更に備える、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記方法は、
前記電子デバイスが前記展開状態にあるとき、第1スワイプ操作に応答して、前記電子デバイスによって、前記第1表示領域に前記第2インタフェースを表示し、前記第2表示領域に第3インタフェースを表示する段階であって、前記第3インタフェースは前記第2インタフェースと異なり、前記第3インタフェースは、前記電子デバイスの別のメインインタフェースであり、または、前記第3インタフェースは、前記電子デバイスの左端の画面である、段階
を更に備える、項目1から4および項目6から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記折り畳み可能画面は、内向き折り畳み可能画面であり、前記電子デバイスが前記折り畳み状態にあるとき、前記折り畳み可能画面はユーザから見えず、前記電子デバイスが前記展開状態にあるとき、前記折り畳み可能画面はユーザから見え、前記方法は、前記電子デバイスが前記折り畳み状態から前記展開状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、前記複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを前記第1表示領域に表示し、前記1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを前記第2表示領域に表示する段階を更に備える、項目2、3または8のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記方法は、前記電子デバイスが前記展開状態から前記折り畳み状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、前記複数の第1アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを前記第1表示領域に表示し、前記1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを前記第2表示領域に表示する段階を更に備える、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記折り畳み可能画面は外向き折り畳み可能画面であり、前記電子デバイスが前記折り畳み状態または前記展開状態にあるとき、前記折り畳み可能画面はユーザから見え、前記方法は、
前記電子デバイスが前記折り畳み状態から前記展開状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、前記1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに出現するアニメーションを前記第2表示領域に表示する段階を更に備える、項目2、3または8のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
前記方法は、前記電子デバイスが前記展開状態から前記折り畳み状態に変化するプロセスにおいて、前記電子デバイスによって、前記1または複数の第2アプリケーションアイコンが列ごとに消失するアニメーションを前記第2表示領域に表示する段階を更に備える、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記電子デバイスはメモリおよび1または複数のプロセッサを含み、前記メモリは前記プロセッサに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するよう構成され、前記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行するとき、前記1または複数のプロセッサは、項目1から13のいずれか一項に記載の方法を実行する、電子デバイス。
(項目15)
チップシステムであって、前記チップシステムは1または複数のインタフェース回路および1または複数のプロセッサを備え、前記インタフェース回路および前記プロセッサは回線を通じて互いに接続され、前記インタフェース回路は、電子デバイスのメモリから信号を受信し、前記信号を前記プロセッサへ送信するよう構成され、前記信号は、前記メモリに格納されたコンピュータ命令を含み、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行するとき、前記電子デバイスは、項目1から13のいずれか一項に記載の方法を実行する、チップシステム。
(項目16)
コンピュータ命令を備えるコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、項目1から13のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ記憶媒体。
(項目17)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、項目1から13のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータプログラム製品。
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】
図8(c)】
図9A(a)】
図9A(b)】
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12(a)】
図12(b)】
図12(c)】
図12(d)】
図13(a)】
図13(b)】
図13(c)】
図13(d)】
図14
図15