IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特許7574613商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム
<>
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図1
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図2
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図3
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図4
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図5
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図6
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図7
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図8
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図9
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図10
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図11
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図12
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図13
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図14
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図15
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図16
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図17
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図18
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図19
  • 特許-商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20241022BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020181073
(22)【出願日】2020-10-29
(65)【公開番号】P2022071935
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2023-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】谷原 弘茂
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-003980(JP,A)
【文献】特開2003-057050(JP,A)
【文献】特開2015-082258(JP,A)
【文献】特開2018-101271(JP,A)
【文献】特開2015-156148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信する受信部と、
店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する出力部と
を備え
前記出力部は、前記利用者によって入力された移動手段に応じた商品を商品候補として提案する、
商品購入支援装置。
【請求項2】
前記出力部は、前記店舗候補で提供されている、前記商品条件を満たす商品の情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の商品購入支援装置。
【請求項3】
前記位置条件は、前記経路と前記店舗の位置と間の距離に関する条件、または、前記店舗を経由した場合と前記店舗を経由しなかった場合の前記出発地から前記目的地までの所要時間または距離の差に関する条件である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の商品購入支援装置。
【請求項4】
前記商品条件は、前記希望商品の大きさおよび前記希望商品の重量の少なくともいずれかに関する条件を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の商品購入支援装置。
【請求項5】
前記出力部は、前記店舗候補の店舗端末からのメッセージを出力する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の商品購入支援装置。
【請求項6】
前記出力部は、前記店舗候補の前記店舗端末へ、前記店舗候補であることを示す通知を出力し、
前記受信部は、前記店舗候補の前記店舗端末からの前記メッセージを受信する
ことを特徴とする請求項5に記載の商品購入支援装置。
【請求項7】
前記出力部は、前記出発地から前記店舗候補までの経路情報を出力する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の商品購入支援装置。
【請求項8】
前記出力部は、未入力であることを前記目的地情報が示す場合、前記出発地と前記店舗位置情報との関係が所定の第二の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗を、前記店舗候補とする
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の商品購入支援装置。
【請求項9】
商品購入支援装置が、
出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信し、
店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力し、
前記出力において、前記利用者によって入力された移動手段に応じた商品を商品候補として提案する、
商品購入支援方法。
【請求項10】
コンピュータに、
出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信する受信機能と、
店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する出力機能と
を実現させ
前記出力機能は、前記利用者によって入力された移動手段に応じた商品を商品候補として提案する、
商品購入支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
購入する商品や商品を購入する店舗を購入者が決定する方法には、インターネット上の検索サイトや検索用アプリケーションなどを使用して、購入したい商品を販売している店舗を検索する、購入する店舗を先に決定し、その店舗で販売されている商品を検索する、などの方法がある。
【0003】
これ対し、特許文献1に記載の方法では、出張スケジュールデータや予算額等に基づいて、出張先における土産品と当該土産品の購入先等を含む土産品購入情報が生成され、ユーザ端末に対して出力される。この方法では、購入する商品や商品の購入先店舗の決定の手間を軽減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-250634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の方法では、出張先の地域における店舗の候補が出力される。そのため、候補として出力された店舗が訪問先や移動経路から遠い可能性がある。たとえば、訪問先からの帰路の途中で土産品を購入しようとする場合であっても、帰路とは反対の方向の店舗や、帰路から離れた店舗が出力される可能性がある。このような場合、購入者は、候補として出力された店舗の立地を調べて、より希望に沿った店舗を購入先として選択することになるので、手間がかかる。
【0006】
本発明の目的は、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することを可能にする、商品購入支援装置、商品購入支援方法および商品購入支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様において、商品購入支援装置は、出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信する受信部と、店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する出力部とを備える。
【0008】
また、本発明の他の態様において、商品購入支援方法は、出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信し、店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。
【0009】
また、本発明の他の態様において、商品購入支援プログラムは、コンピュータに、出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信する受信機能と、店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する出力機能とを実現させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第一の実施形態の商品購入支援装置の構成例を示す図である。
図2】本発明の第一の実施形態の商品購入支援装置の動作例を示す図である。
図3】本発明の第一の実施形態の商品購入支援装置を含むシステムの構成例を示す図である。
図4】本発明の第二の実施形態の商品購入支援装置の構成例を示す図である。
図5】本発明の第二の実施形態の利用者端末に表示される画面の例を示す図である。
図6】本発明の第二の実施形態の店舗情報の例を示す図である。
図7】本発明の第二の実施形態の商品情報の例を示す図である。
図8】本発明の第二の実施形態の商品購入支援装置の動作例を示す図である。
図9】本発明の第二の実施形態の利用者端末に表示される画面の例を示す図である。
図10】本発明の第二の実施形態の利用者端末に表示される画面の例を示す図である。
図11】本発明の第二の実施形態の利用者端末に表示される画面の例を示す図である。
図12】本発明の第三の実施形態の商品購入支援装置を含むシステムの構成例を示す図である。
図13】本発明の第三の実施形態の商品購入支援装置の構成例を示す図である。
図14】本発明の第三の実施形態の利用者端末に表示される画面の例を示す図である。
図15】本発明の第三の実施形態の、店舗が提供するサービスに関する条件の例を示す図である。
図16】本発明の第三の実施形態の、サービス種別に応じたメッセージの例を示す図である。
図17】本発明の第三の実施形態の利用者端末に表示される画面の例を示す図である。
図18】本発明の第三の実施形態の利用者端末に表示される画面の例を示す図である。
図19】本発明の第三の実施形態の商品購入支援装置の動作例を示す図である。
図20】本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態について説明する。
【0013】
図1に本実施形態の商品購入支援装置10の構成例を示す。本実施形態の商品購入支援装置10は、受信部11および出力部12を含む。
【0014】
受信部11は、出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信する。
【0015】
出力部12は、店舗情報と、出発地情報と、目的地情報と、条件情報とに基づいて、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。店舗情報は、商品情報と店舗位置情報とを含む。商品情報は、店舗で提供されている商品に関する。店舗位置情報は、店舗の位置を示す。
【0016】
このように商品購入支援装置10を構成することによって、商品購入支援装置10は、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置10が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0017】
次に、図2に本実施形態の商品購入支援装置10の動作の例を示す。
【0018】
受信部11は、出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信する(ステップS101)。
【0019】
出力部12は、店舗情報と、出発地情報と、目的地情報と、条件情報とに基づいて、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する(ステップS102)。
【0020】
商品購入支援装置10は、このように動作することによって、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置10が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0021】
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、商品購入支援装置10は、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置10が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0022】
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
【0023】
まず、図3に、本実施形態の商品購入支援装置20を含むシステムの構成例を示す。
【0024】
商品購入支援装置20は、購入する商品や商品を購入する店舗を利用者が決定するのを支援する。商品購入支援装置20は、利用者が購入を希望する商品の条件を満たす商品を提供している店舗の情報を、利用者端末50へ出力する。商品購入支援装置20によって提供されるサービスは、たとえば、観光地における商業組合会員の店舗向けのサービスや、地方の商業地域の活性化の手段としてのサービスなどが考えられる。また、利用者による購入対象の商品は、任意、たとえば、土産品や、日常生活での一般的に用いられる商品などである。
【0025】
商品購入支援装置20には、記憶手段40が接続される。記憶手段40は商品購入支援装置20に含まれていてもよい。記憶手段40は、商品購入支援装置20で使用される情報を記憶する。
【0026】
利用者端末50は、利用者によって使用される端末である。商品購入支援装置20に接続される利用者端末50の数は、一または二以上の複数の任意である。
【0027】
次に、図4に、本実施形態の商品購入支援装置20の構成例を示す。本実施形態の商品購入支援装置20は、受信部21および出力部22を含む。
【0028】
受信部21は、出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを、利用者端末50から受信する。
【0029】
出発地情報と、目的地情報と、条件情報とは、利用者端末50から受信部21へ入力される。利用者端末50には、利用者の操作によって、出発地情報と、目的地情報と、条件情報とが入力される。出発地情報は、出発地の住所や緯度経度情報であってもよい。また、目的地情報は、目的地の住所や緯度経度情報であってもよい。また、出発地は、利用者端末50の現在地であってもよい。この場合は、利用者端末50は、出発地情報として利用者端末50の所在地の情報を使用してもよい。利用者端末50は、たとえば利用者端末50が備えるGNSS(Global Navigation Satellite System)機能などの測位機能によって利用者端末50の所在地情報を取得してもよい。また、目的地情報は、利用者によって入力されなくてもよい。この場合、目的地情報は、未入力であることを示す情報であってもよい。
【0030】
図5に条件情報の例を示す。図5は、商品条件を利用者に入力させる画面の例である。図5に示す例では、商品条件は、配布先、価格、種類・品名、個数、嗜好情報、上限重量、上限サイズのいずれか一つ以上に関する条件を含む。図5に示す項目には、入力されない項目があってもよい。図5に示す画面例では、さらに、出発地情報と目的地情報とを入力できるようになっている。
【0031】
なお、配布先は、商品が土産品である場合の、利用者が商品を配布する先の人物や団体などである。また、嗜好情報は、配布先の嗜好に関する情報である。なお、嗜好情報に関する条件を満たす商品の検索は、特許文献1に記載の方法で実現可能である。
【0032】
また、図5に示すように、商品条件は、上限重量や上限サイズに関する条件を含んでもよい。重量や大きさに関する条件の入力を可能にすることにより、商品購入支援装置20は、たとえば、出張や旅行の場合の荷物が増えることによる利用者の負担を軽減することが可能になる。また、商品購入支援装置20は、徒歩、自転車、自動車などの利用者の移動手段に適した重量や大きさの商品を商品候補として提案することが可能になる。たとえば、あらかじめ設定されている、移動手段とその移動手段で運搬可能な重量や大きさとの対応関係に基づいて、利用者によって入力された移動手段情報に応じた重量や大きさの条件を、商品購入支援装置20が商品条件に含めることなどが可能である。
【0033】
出力部22は、店舗情報と、出発地情報と、目的地情報と、条件情報とに基づいて、所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。店舗情報は、店舗で提供されている商品に関する商品情報と店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む。店舗情報は、記憶手段40に記憶されている。また、位置条件は、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係に関する条件である。
【0034】
図6に、店舗情報の例を示す。図6に示す例では、店舗情報は、店舗名の情報、営業日の情報、営業時間の情報、店舗の位置を示す店舗位置情報、店舗で提供されている商品の商品名である提供商品名の情報を含む。
【0035】
また、図7に、商品情報の例を示す。図7に示す例では、商品情報は、各商品について、商品名の情報や価格の情報を含む。また、商品情報は、さらに、提供地域の情報、価格の情報、提供時期の情報、小口数の情報、重量の情報、サイズを示すサイズ指標、硬さの度合いを示す硬さ指数、甘さの度合いを示す甘さ指数、辛みの指数を示す辛み指数を含む。この例は、商品が食料品である場合の例であるが、商品は食料品でなくてもよい。なお、商品情報の少なくとも一部は、提供商品名情報と対応付けられて店舗情報に含まれていてもよい。
【0036】
次に、位置条件について説明する。位置条件は、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係に関する条件である。位置条件は、出発地から目的地までの経路と店舗の位置と間の距離に関する条件であってもよい。店舗の位置を示す店舗位置情報は、店舗情報に含まれている。たとえば、位置条件は、出発地から目的地までの経路と店舗の位置との間の距離が所定の距離以下である、という条件であってもよい。
【0037】
また、位置条件は、店舗を経由した場合と店舗を経由しなかった場合との、出発地から目的地までの所要時間または距離の差に関する条件であってもよい。たとえば、位置条件は、店舗を経由した場合と店舗を経由しなかった場合との出発地から目的地までの所要時間の差が所定の時間以下である、という条件であってもよい。また、位置条件は、店舗を経由しなかった場合の出発地から目的地までの所要時間に対する、店舗を経由した場合と店舗を経由しなかった場合との出発地から目的地までの所要時間の差の割合が所定の割合以下である、という条件であってもよい。また、所要時間の代わりに距離に関する条件が用いられてもよい。
【0038】
出力部22は、商品条件と記憶手段40に記憶されている商品情報とに基づいて、商品条件を満たす商品である商品候補の情報を抽出する。また、出力部22は、記憶手段40に記憶されている店舗情報に基づいて、商品候補を提供している店舗の情報を抽出する。
【0039】
また、出力部22は、出発地から目的地までの経路を探索する。複数の経路が探索された場合には、出力部22は、所要時間が最短の経路や経路長が最短の経路など、任意の条件に合致する経路を経路候補とする。なお、出力部22は、一または二以上の複数の経路を経路候補としてもよい。また、記憶手段40は、経路探索に利用される情報を記憶する。
【0040】
また、出力部22は、商品候補を提供している店舗の情報の中から、経路候補の少なくともいずれかの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たす店舗である店舗候補の情報を抽出する。位置条件は、たとえば、経路上のいずれかの地点から店舗位置までの直線距離や当該地点から店舗位置までの経路の距離が所定の距離以下である、といった条件である。なお、店舗候補の数の上限値は任意である。店舗候補の数の上限値は、たとえば、利用者によってあらかじめ設定された値であってもよい。
【0041】
そして、出力部22は、店舗候補を示す候補情報を利用者端末50へ出力する。また、出力部22は、商品候補のうち、店舗候補で提供されている商品の情報を利用者端末50へ出力してもよい。また、出力部22は、出発地から店舗候補までの経路情報を利用者端末50へ出力してもよい。そして、利用者端末50は、店舗候補のうち利用者によって選択された店舗までの経路案内を行ってもよい。
【0042】
出力部22は、未入力であることを目的地情報が示す場合には、出発地と店舗位置情報との関係が所定の第二の位置条件を満たす店舗を店舗候補としてもよい。この場合の第二の位置条件は、たとえば、出発地と店舗の位置と間の距離に関する条件、より具体的には、出発地から店舗位置までの直線距離や経路の距離が所定の距離以下である、といった条件であってもよい。
【0043】
このように商品購入支援装置20を構成することによって、商品購入支援装置20は、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置20が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0044】
また、本実施形態の商品購入支援装置20に入力される商品条件は、商品の重量や大きさに関する条件を含むことができる。これにより、商品購入後の移動における負担を事前に考慮した商品候補の提示が可能になる。
【0045】
次に、図8を用いて、本実施形態の商品購入支援装置20の動作例について説明する。
【0046】
まず、商品購入支援装置20の受信部21は、出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを、利用者端末50から受信する(ステップS201)。
【0047】
次に、商品購入支援装置20の出力部22は、記憶手段40に記憶されている商品情報に基づいて、商品条件を満たす商品である商品候補の情報を抽出する(ステップS202)。また、出力部22は、記憶手段40に記憶されている店舗情報に基づいて、商品候補を提供している店舗の情報を抽出する(ステップS203)。
【0048】
また、出力部22は、出発地から目的地までの経路を探索する。そして、出力部22は、ステップS203で抽出された店舗の情報の中から、経路候補の少なくともいずれかの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たす店舗である店舗候補の情報を抽出する(ステップS204)。
【0049】
そして、出力部22は、店舗候補を示す候補情報を利用者端末50へ出力する(ステップS205)。また、出力部22は、商品候補のうち、店舗候補で提供されている商品の情報を利用者端末50へ出力してもよい。また、出力部22は、出発地から店舗候補までの経路情報を利用者端末50へ出力してもよい。そして、利用者端末50は、店舗候補のうち利用者によって選択された店舗までの経路案内を行ってもよい。
【0050】
図9に、利用者端末50における商品候補の表示の例を示す。図9の例では、商品候補のうち、店舗候補で提供されている商品候補の情報が表示されている。また、商品が選択され、道案内を行う旨の指示が利用者端末50に入力された場合、利用者端末50は、出発地から選択された商品を提供している店舗までの道案内を行う。なお、一つの商品候補に対して複数の店舗候補がある場合には、利用者端末50は、さらに、店舗の情報を表示し、利用者による店舗の選択を可能にしてもよい。また、利用者端末50は、店舗候補の情報を表示し、利用者による店舗の選択後に、選択されている店舗で提供されている商品候補の情報を表示してもよい。
【0051】
図10に、利用者端末50における、出発地から店舗までの経路表示の例を示す。また、図11に、利用者端末50における、出発地から目的地および店舗までの経路表示の例を示す。図11の経路表示は、たとえば、経路表示の指示が利用者から入力された場合や、商品候補に対して複数の店舗候補がある場合に、各店舗候補の情報の表示指示が利用者から入力された場合などに表示される。
【0052】
商品購入支援装置20は、このように動作することによって、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置20が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0053】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、商品購入支援装置20は、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置20が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0054】
また、本実施形態の商品購入支援装置20に入力される商品条件は、商品の重量や大きさに関する条件を含むことができる。これにより、商品購入後の移動における負担を事前に考慮した商品候補の提示が可能になる。
【0055】
[第三の実施形態]
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。第三の実施形態では、さらに、店舗から利用者に対するメッセージの提供を可能にする。
【0056】
まず、図12に、本実施形態の商品購入支援装置30を含むシステムの構成例を示す。図12に示すシステムは、商品購入支援装置30、利用者端末50および店舗端末60を含む。店舗端末60は、店舗側で利用される端末である。商品購入支援装置30に接続される店舗端末60の数は、一または二以上の複数の任意である。
【0057】
次に、図13に、本実施形態の商品購入支援装置30を示す。本実施形態の商品購入支援装置30は、受信部31および出力部32を含む。
【0058】
受信部31は、第二の実施形態の商品購入支援装置20の受信部21と同様の機能を持つ。商品購入支援装置20の受信部21と同様の機能については、説明を省略する。また、受信部31は、さらに、店舗端末60から、利用者に向けたメッセージを受信する。
【0059】
出力部32は、第二の実施形態の商品購入支援装置20の出力部22と同様の機能を持つ。商品購入支援装置20の出力部22と同様の機能については、説明を省略する。また、出力部32は、さらに、受信部31が店舗から受信したメッセージを利用者端末50へ出力する。また、出力部32は、さらに、店舗候補として抽出された店舗の店舗端末60に対して、店舗候補として抽出された旨の通知を行う。この場合、出力部32は、さらに、商品候補として抽出された商品のうち、当該店舗で提供されている商品の情報を、店舗候補として抽出された店舗の店舗端末60へ出力してもよい。また、出力部32は、さらに、利用者の情報や、希望購入個数や配布先の情報などの商品条件に関する情報を、店舗候補として抽出された店舗の店舗端末60へ出力してもよい
店舗端末60は、店舗候補として抽出された旨の通知を受信した場合、アラーム音などを出力する、通知の情報を表示する、などによって、店舗候補として抽出されたことを店員へ知らせる。また、店舗端末60は、店舗からのメッセージを商品購入支援装置30へ送信する。
【0060】
店舗端末60は、店舗候補として抽出された旨の通知を受信した場合、店員に対してメッセージの入力を促す表示を行ってもよい。図14に、店舗端末60に表示される表示の例を示す。店舗端末60は、図14に示す例のように、店舗で提供されている商品候補の情報と、メッセージ入力欄とを表示させてもよい。また、店舗端末60は、固定のメッセージを商品購入支援装置30へ送信してもよい。
【0061】
また、店舗端末60は、店舗候補として抽出された旨の通知とともに、利用者の情報や商品条件に関する情報を受信した場合には、受信した情報が満たした条件に応じたメッセージを、商品購入支援装置30に出力してもよい。
【0062】
図15に、店舗が提供するサービスに関する条件の例を示す。図15に示す例では、店舗端末60には4つの条件が設定されている。「条件1」は、購入予定金額が3000円未満、かつ、配布先が会社の場合には、店舗はサービス種別が「a」のサービスを提供することを示す。「条件2」は、購入予定金額が3000円未満、かつ、利用者の購入のリピート回数が3回以上の場合には、店舗はサービス種別が「b」のサービスを提供することを示す。また、「条件4」は、購入予定金額が4000円以上の場合には、店員が手動で店舗端末60に入力したメッセージを店舗端末60が商品購入支援装置30に送信し、商品購入支援装置30が利用者端末50に表示させることを示す。なお、購入予定金額は、商品条件に含まれる購入予定数と商品候補の価格とから算出可能である。
【0063】
また、図16に、サービス種別に応じたメッセージの例を示す。図16に示す例は、サービス種別が「a」で、商品候補の商品名が「A」または「B」の場合には、「5%offします。」というメッセージを利用者端末50に表示させることを示す。また、図16に示す例は、サービス種別が「a」で、商品候補の商品名が「C」の場合には、店員が店舗端末60に入力したメッセージを店舗端末60が商品購入支援装置30に送信し、商品購入支援装置30が利用者端末50に表示させることを示す。また、図16に示す例は、サービス種別が「b」または「c」の場合には、「自動送信内容」に設定されているメッセージを自動で利用者端末50に表示させることを示す。
【0064】
なお、上記の説明では、図15および図16の情報を店舗端末60が記憶している場合について説明したが、商品購入支援装置30の記憶手段40が図15および図16の情報を店舗ごとの情報として記憶していてもよい。この場合、商品購入支援装置30の出力部32は、手動メッセージを利用者端末50に送信する場合に、店舗端末60にメッセージを要求してもよい。たとえば、出力部32は、手動メッセージを利用者端末50に送信する場合に、店舗端末60に店舗候補となったことを通知し、受信部31が店舗端末60から受信したメッセージを、利用者端末50に送信してもよい。
【0065】
図17および図18に、利用者端末50における表示の例を示す。図17の例では、商品候補の品名とともに、商品候補の商品を提供する店舗からのメッセージが表示されている。また、図18の例は、店舗候補が複数ある場合の例である。この例では、商品候補の品名および店舗候補の店舗名や現在地からの距離とともに、店舗からのメッセージが表示されている。
【0066】
このように商品購入支援装置30を構成することによって、商品購入支援装置30は、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置30が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0067】
また、本実施形態の商品購入支援装置30は、店舗からのメッセージを利用者端末50に表示させる。これにより、店舗は、追加サービスの内容と販売実績との関係から間接的に顧客ニーズを把握することが可能になり、把握した顧客ニーズを販売戦略に活用することができる。
【0068】
次に、図19を用いて、本実施形態の商品購入支援装置30の動作例について説明する。図19は、本実施形態の商品購入支援装置30が、図8のステップS201からステップS204の動作を行った後に行う動作の例である。図8の説明については、第二の実施形態と同様のため、説明を省略する。
【0069】
まず、商品購入支援装置30は、図8のステップS201からステップS205の動作を行う。また、商品購入支援装置30の出力部32は、ステップS204の動作を行った後、店舗候補として抽出された旨を、店舗候補の店舗端末60へ通知する(ステップS301)。次に、受信部31は、利用者端末50に表示させるメッセージを店舗端末60から受信する(ステップS302)。そして、出力部32は、受信部31が受信したメッセージを利用者端末50に出力する(ステップS303)。利用者端末50は、受信したメッセージを表示する。
【0070】
商品購入支援装置30は、このように動作することによって、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置30が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0071】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、商品購入支援装置30は、出発地から目的地までの経路と店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、商品条件を満たす商品を提供している店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する。これにより、出発地から目的地までの経路に近い店舗の情報を商品購入支援装置30が利用者端末に表示させることが可能になる。そのため、購入する商品や商品を購入する店舗を決定する際の購入者の負担を低減することが可能になる。
【0072】
また、本実施形態の商品購入支援装置30は、店舗からのメッセージを利用者端末50に表示させる。これにより、店舗は、追加サービスの内容と販売実績との関係から間接的に顧客ニーズを把握することが可能になり、把握した顧客ニーズを販売戦略に活用することができる。
【0073】
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における商品購入支援装置(10、20、30)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、商品購入支援装置は、物理的または機能的に少なくとも二つ以上の複数の情報処理装置が用いられて実現されてもよい。また、商品購入支援装置は、専用の装置として実現されてもよいし、汎用の装置が用いられてもよい。また、商品購入支援装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
【0074】
図20は、本発明の各実施形態の商品購入支援装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を含む。
【0075】
たとえば、図1の受信部11や出力部12は、通信インタフェース91と演算装置93とで実現することが可能である。
【0076】
通信インタフェース91は、各実施形態の商品購入支援装置が、有線および無線のうち少なくとも一方で外部装置と通信するための通信手段である。なお、商品購入支援装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
【0077】
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
【0078】
演算装置93は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
【0079】
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
【0080】
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
【0081】
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に記録されているデータの読み込みやデータの書き込みを処理する装置である。
【0082】
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
【0083】
本発明の各実施形態は、たとえば、図20に例示した情報処理装置90により商品購入支援装置を構成し、この商品購入支援装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
【0084】
この場合、商品購入支援装置に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、商品購入支援装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
【0085】
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、商品購入支援装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して商品購入支援装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
【0086】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
【0087】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0088】
(付記1)
出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信する受信部と、
店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する出力部と
を備える商品購入支援装置。
【0089】
(付記2)
前記出力部は、前記店舗候補で提供されている、前記商品条件を満たす商品の情報を出力する
ことを特徴とする付記1に記載の商品購入支援装置。
【0090】
(付記3)
前記位置条件は、前記経路と前記店舗の位置と間の距離に関する条件、または、前記店舗を経由した場合と前記店舗を経由しなかった場合の前記出発地から前記目的地までの所要時間または距離の差に関する条件である
ことを特徴とする付記1または付記2に記載の商品購入支援装置。
【0091】
(付記4)
前記商品条件は、前記希望商品の大きさおよび前記希望商品の重量の少なくともいずれかに関する条件を含む
ことを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載の商品購入支援装置。
【0092】
(付記5)
前記出力部は、前記店舗候補の店舗端末からのメッセージを出力する
ことを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載の商品購入支援装置。
【0093】
(付記6)
前記出力部は、前記店舗候補の前記店舗端末へ、前記店舗候補であることを示す通知を出力し、
前記受信部は、前記店舗候補の前記店舗端末からの前記メッセージを受信する
ことを特徴とする付記5に記載の商品購入支援装置。
【0094】
(付記7)
前記出力部は、前記出発地から前記店舗候補までの経路情報を出力する
ことを特徴とする付記1から付記6のいずれかに記載の商品購入支援装置。
【0095】
(付記8)
前記出力部は、未入力であることを前記目的地情報が示す場合、前記出発地と前記店舗位置情報との関係が所定の第二の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗を、前記店舗候補とする
ことを特徴とする付記1から付記7のいずれかに記載の商品購入支援装置。
【0096】
(付記9)
出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信し、
店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する
商品購入支援方法。
【0097】
(付記10)
前記店舗候補で提供されている、前記商品条件を満たす商品の情報を出力する
ことを特徴とする付記9に記載の商品購入支援方法。
【0098】
(付記11)
前記位置条件は、前記経路と前記店舗の位置と間の距離に関する条件、または、前記店舗を経由した場合と前記店舗を経由しなかった場合の前記出発地から前記目的地までの所要時間または距離の差に関する条件である
ことを特徴とする付記9または付記10に記載の商品購入支援方法。
【0099】
(付記12)
前記商品条件は、前記希望商品の大きさおよび前記希望商品の重量の少なくともいずれかに関する条件を含む
ことを特徴とする付記9から付記11のいずれかに記載の商品購入支援方法。
【0100】
(付記13)
前記店舗候補の店舗端末からのメッセージを出力する
ことを特徴とする付記9から付記12のいずれかに記載の商品購入支援方法。
【0101】
(付記14)
前記店舗候補の前記店舗端末へ、前記店舗候補であることを示す通知を出力し、
前記店舗候補の前記店舗端末からの前記メッセージを受信する
ことを特徴とする付記13に記載の商品購入支援方法。
【0102】
(付記15)
前記出発地から前記店舗候補までの経路情報を出力する
ことを特徴とする付記9から付記14のいずれかに記載の商品購入支援方法。
【0103】
(付記16)
未入力であることを前記目的地情報が示す場合、前記出発地と前記店舗位置情報との関係が所定の第二の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗を、前記店舗候補とする
ことを特徴とする付記9から付記15のいずれかに記載の商品購入支援方法。
【0104】
(付記17)
コンピュータに、
出発地を示す出発地情報と、目的地を示す目的地情報と、利用者が購入を希望する希望商品の条件である商品条件を示す条件情報とを受信する受信機能と、
店舗で提供されている商品に関する商品情報と前記店舗の位置を示す店舗位置情報とを含む店舗情報と、前記出発地情報と、前記目的地情報と、前記条件情報とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路と前記店舗位置情報との関係が所定の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗である店舗候補を示す候補情報を出力する出力機能と
を実現させる商品購入支援プログラム。
【0105】
(付記18)
前記出力機能は、前記店舗候補で提供されている、前記商品条件を満たす商品の情報を出力する
ことを特徴とする付記17に記載の商品購入支援プログラム。
【0106】
(付記19)
前記位置条件は、前記経路と前記店舗の位置と間の距離に関する条件、または、前記店舗を経由した場合と前記店舗を経由しなかった場合の前記出発地から前記目的地までの所要時間または距離の差に関する条件である
ことを特徴とする付記17または付記18に記載の商品購入支援プログラム。
【0107】
(付記20)
前記商品条件は、前記希望商品の大きさおよび前記希望商品の重量の少なくともいずれかに関する条件を含む
ことを特徴とする付記17から付記19のいずれかに記載の商品購入支援プログラム。
【0108】
(付記21)
前記出力機能は、前記店舗候補の店舗端末からのメッセージを出力する
ことを特徴とする付記17から付記20のいずれかに記載の商品購入支援プログラム。
【0109】
(付記22)
前記出力機能は、前記店舗候補の前記店舗端末へ、前記店舗候補であることを示す通知を出力し、
前記受信機能は、前記店舗候補の前記店舗端末からの前記メッセージを受信する
ことを特徴とする付記21に記載の商品購入支援プログラム。
【0110】
(付記23)
前記出力機能は、前記出発地から前記店舗候補までの経路情報を出力する
ことを特徴とする付記17から付記22のいずれかに記載の商品購入支援プログラム。
【0111】
(付記24)
前記出力機能は、未入力であることを前記目的地情報が示す場合、前記出発地と前記店舗位置情報との関係が所定の第二の位置条件を満たし、かつ、前記商品条件を満たす商品を提供している前記店舗を、前記店舗候補とする
ことを特徴とする付記17から付記23のいずれかに記載の商品購入支援プログラム。
【符号の説明】
【0112】
10、20、30 商品購入支援装置
11、21、31 受信部
12、22、32 出力部
40 記憶手段
50 利用者端末
60 店舗端末
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20