IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタ自動車株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-車両および充電システム 図1
  • 特許-車両および充電システム 図2
  • 特許-車両および充電システム 図3
  • 特許-車両および充電システム 図4
  • 特許-車両および充電システム 図5
  • 特許-車両および充電システム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】車両および充電システム
(51)【国際特許分類】
   B60L 53/12 20190101AFI20241022BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20241022BHJP
   B60L 58/12 20190101ALI20241022BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241022BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20241022BHJP
   H02J 50/50 20160101ALI20241022BHJP
   H02J 50/80 20160101ALI20241022BHJP
   B60M 7/00 20060101ALN20241022BHJP
   B60L 5/00 20060101ALN20241022BHJP
【FI】
B60L53/12
B60L50/60
B60L58/12
H02J7/00 301D
H02J7/00 P
H02J50/10
H02J50/50
H02J50/80
B60M7/00 X
B60L5/00 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021102301
(22)【出願日】2021-06-21
(65)【公開番号】P2023001521
(43)【公開日】2023-01-06
【審査請求日】2024-01-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 俊哉
(72)【発明者】
【氏名】松田 和久
(72)【発明者】
【氏名】中村 文彦
(72)【発明者】
【氏名】半田 学
(72)【発明者】
【氏名】千葉 寛也
【審査官】加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0009679(US,A1)
【文献】特開2012-70565(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0129793(US,A1)
【文献】特開2013-128354(JP,A)
【文献】特開2013-70514(JP,A)
【文献】国際公開第2020/098935(WO,A1)
【文献】特表2022-518099(JP,A)
【文献】特開2014-193095(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00-13/00
B60L 15/00-58/40
B60M 1/00- 7/00
H02J 7/00- 7/12
H02J 7/34- 7/36
H02J 50/00-50/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触で電力を受電可能な車両であって、
制御装置と、
送電設備からの電力を非接触で受電可能に構成された受電装置と、
前記受電装置により受電された電力を用いて充電されるバッテリと、
前記受電装置により受電された電力を非接触で他の車両に出力する送電装置とを備え、
前記他の車両は、前記送電設備および前記送電装置の各々からの電力を非接触で受電可能に構成されており、
前記制御装置は、前記他の車両が前記送電設備からの電力を非接触で受電できない場合において、前記他の車両からの要求に従って、前記受電装置により受電された電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、車両。
【請求項2】
前記制御装置は、前記受電装置により受電された電力を用いて前記バッテリを充電している間に、前記受電装置により受電された電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記制御装置は、前記受電装置により受電された電力を用いて前記バッテリを充電し、前記バッテリに蓄積された電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記制御装置は、前記受電装置により受電された電力を用いて前記バッテリを充電することなく、前記受電装置により受電された電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、請求項2に記載の車両。
【請求項5】
前記送電設備は、交差点に向かう走行レーンに設けられ、
前記受電装置は、前記交差点において前記車両が信号待ちで停車している間に前記送電設備からの電力を非接触で受電し、
前記制御装置は、前記他の車両が前記交差点に設けられた前記送電設備からの電力を非接触で受電できない場合において、前記他の車両からの要求に従って、前記受電装置により受電された前記交差点の前記送電設備からの電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の車両。
【請求項6】
前記制御装置は、前記交差点における前記信号待ちの時間が閾値以上である場合に、前記他の車両からの要求に従って、前記受電装置により受電された電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記送電設備は、駐車場に設けられ、
前記受電装置は、前記駐車場において前記車両が駐車している間に前記送電設備からの電力を非接触で受電し、
前記制御装置は、前記他の車両が前記駐車場に設けられた前記送電設備からの電力を非接触で受電できない場合において、前記他の車両からの要求に従って、前記受電装置により受電された前記駐車場の前記送電設備からの電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の車両。
【請求項8】
前記制御装置は、前記バッテリに蓄積された電力量が前記他の車両に蓄積された電力量よりも大きい場合に、前記他の車両からの要求に従って、前記受電装置により受電された電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の車両。
【請求項9】
前記制御装置は、前記送電設備から非接触で受電した電力量に応じた電力を非接触で前記他の車両に出力するように前記送電装置を制御する、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の車両。
【請求項10】
非接触で車両の電力を充電可能な充電システムであって、
第1車両と、
第2車両と、
前記第1車両および前記第2車両の各々に電力を非接触で送電可能に構成された送電設備とを備え、
前記第1車両は、前記送電設備からの電力を非接触で受電できない場合において、前記第2車両に対して電力の出力を要求し、
前記第2車両は、前記送電設備からの電力を非接触で受電できる場合において、前記第1車両からの要求に従って、前記送電設備からの電力を非接触で前記第1車両に出力する、充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両および充電システムに関し、より特定的には、非接触で電力を受電可能な車両、および非接触で車両の電力を充電可能な充電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2017-143628号公報(特許文献1)は、交差点において信号待ちで停止している車両に対して交差点に設けられた送電設備から非接触で電力を送電する電力伝送システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-143628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された電力伝送システムによれば、車両は、交差点において信号待ちで停止している間に、交差点に設けられた送電設備から非接触で受電した電力を用いてバッテリを充電することができる。しかしながら、たとえば、信号待ちで停止する他の車両の数が多い場合、自身の車両が送電設備からの電力を非接触で受電可能な位置に停止することができずに、送電設備からの電力を用いてバッテリを充電することができないことがあり得る。
【0005】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、車両が送電設備からの電力を非接触で受電することができない場合でも、送電設備からの電力を用いてバッテリを充電することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に係る車両は、非接触で電力を受電可能な車両であって、制御装置と、受電装置と、バッテリと、送電装置とを備える。受電装置は、送電設備からの電力を非接触で受電可能に構成されている。バッテリは、受電装置により受電された電力を用いて充電される。送電装置は、受電装置により受電された電力を非接触で他の車両に出力する。他の車両は、送電設備および送電装置の各々からの電力を非接触で受電可能に構成されている。制御装置は、他の車両が送電設備からの電力を非接触で受電することができない場合において、他の車両からの要求に従って、受電装置により受電された電力を非接触で他の車両に出力するように送電装置を制御する。
【0007】
本開示のある局面に係る充電システムは、第1車両と、第2車両と、送電設備とを備える。送電設備は、第1車両および第2車両の各々に電力を非接触で送電可能に構成されている。第2車両は、送電設備からの電力を非接触で受電することができない場合において、第1車両に対して電力の出力を要求する。第1車両は、送電設備からの電力を非接触で受電できる場合において、第2車両からの要求に従って、送電設備からの電力を非接触で第2車両に出力する。
【0008】
上記の構成においては、送電設備からの電力を非接触で受電できる車両は、他の車両が送電設備からの電力を非接触で受電することができない場合において、他の車両からの要求に従って、送電設備からの電力を非接触で他の車両に出力する。これにより、車両が送電設備からの電力を非接触で受電することができない場合でも、送電設備からの電力を用いて車両のバッテリを充電させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、車両が送電設備からの電力を非接触で受電することができない場合でも、送電設備からの電力を用いて車両のバッテリを充電させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態に係る車両の走行ルートにおける充電ポイントの一例を示す図である。
図2】実施の形態に係る車両の構成の一例を示す図である。
図3】実施の形態に係る車両および送電設備の構成の一例を示す図である。
図4】実施の形態に係る第1充電システムの一例を示す図である。
図5】実施の形態に係る第2充電システムの一例を示す図である。
図6】実施の形態に係る車両間における非接触充電の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0012】
<車両の走行ルートにおける充電ポイントの一例>
図1は、実施の形態に係る車両1の走行ルートにおける充電ポイントの一例を示す図である。図1では、車両1が出発地点から休憩地点を経由して目的地点まで走行する例が示されている。
【0013】
車両1は、走行用のバッテリ161が搭載された電動車両であり、たとえば電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)またはプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)である。図1に示されるように、出発地点と休憩地点との間の車両1の走行ルートR1、および休憩地点と目的地点との間の車両1の走行ルートR2の各々には、交差点30が設けられている。交差点30には、交差点30に向かう走行レーン31用の停止線32および信号33が設けられている。
【0014】
走行レーン31には、停止線32の前に送電設備9が設けられている。送電設備9は、1または複数の送電ユニット90を含む。この例では、4台の送電ユニット90を含む送電設備9が、走行レーン31に設けられている。なお、送電設備9は、走行レーン31の地面に設けられてもよいし、側壁に設けられてもよい。
【0015】
送電設備9は、交差点30において信号待ちで停止している車両1に対して、送電ユニット90によって非接触で電力を送電する。これにより、車両1は、交差点30において信号待ちで停止している間に、送電設備9から非接触で受電した電力を用いてバッテリ161を充電することができる。
【0016】
サービスエリアなどの休憩地点においては、駐車場40が設けられている。駐車場40は、送電設備9が設けられている駐車スペースP1と、送電設備9が設けられていない駐車スペースP2とを含む。この例では、1台の送電ユニット90を含む送電設備9が、駐車スペースP1に設けられている。なお、複数の送電ユニット90を含む送電設備9が駐車スペースP1に設けられてもよい。さらに、送電設備9は、駐車スペースP1の地面に設けられてもよいし、側壁に設けられてもよい。
【0017】
送電設備9は、駐車スペースP1において駐車している車両1に対して、送電ユニット90によって非接触で電力を送電する。これにより、車両1は、駐車スペースP1において駐車している間に、送電設備9から非接触で受電した電力を用いてバッテリ161を充電することができる。
【0018】
このように、車両1は、交差点30および駐車場40などの充電ポイントにおいて、送電設備9から非接触で受電した電力を用いてバッテリ161を充電しながら、出発地点から休憩地点を経由して目的地点まで走行することができる。なお、以下では、送電設備9による非接触式の充電を「非接触充電」とも称する。
【0019】
<車両の構成の一例>
図2は、実施の形態に係る車両の構成の一例を示す図である。なお、図2では、車両1として、複数の車両1A、1Bが示されているが、いずれの車両1も同様の構成を備える。
【0020】
図2に示されるように、車両1は、ECU(Electronic Control Unit)11と、ナビゲーションシステム13と、通信モジュール14とを備える。ECU11、ナビゲーションシステム13、および通信モジュール14は、CAN(Controller Area Network)などの車載ネットワーク15を介して相互に通信可能である。
【0021】
ECU11は、「制御装置」の一例であり、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ111と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリ112とを含む。プロセッサ111は、プログラムに記述された所定の演算処理を実行するように構成されている。メモリ112は、プロセッサ111により実行されるプログラムを格納する。さらに、メモリ112は、プロセッサ111におけるプログラムの実行により生成されるデータと、通信モジュール14を介して入力されたデータとを一時的に格納する。ECU11は、各種センサ(図示せず)の検出値およびメモリ112に格納されたプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように車両1内の各機器を制御する。また、ECU11は、他の車両1およびサーバ2の各々との間でネットワーク20を介して授受される各種データを生成する。
【0022】
ナビゲーションシステム13は、車両1の走行ルートを案内する。ナビゲーションシステム13は、GPS(Global Positioning System)受信機131と、ディスプレイ132と、操作部133と、プロセッサ134と、メモリ135とを含む。
【0023】
GPS受信機131は、人工衛星(図示せず)からの電波に基づいて車両1の位置を特定する。プロセッサ134は、GPS受信機131により特定された車両1の位置情報(GPS情報)に基づき、各種ナビゲーション処理(走行ルートの探索など)を実行する。
【0024】
ディスプレイ132は、様々な情報を示す画像(たとえば、アイコン)を表示する。たとえば、ディスプレイ132は、車両1が非接触充電中である場合には非接触充電中であることを示す画像を表示し、車両1が非接触充電中でない場合には非接触充電中でないことを示す画像を表示する。
【0025】
操作部133は、タッチパネルなどで構成され、ユーザ(たとえば、ドライバ)の様々な操作を受け付ける。たとえば、操作部133は、ユーザが車両1の走行ルートを選択する操作を受け付ける。
【0026】
通信モジュール14は、車載DCM(Data Communication Module)であって、ECU11と、他の車両1およびサーバ2の各々とがネットワーク20を介して双方向に通信可能に構成されている。
【0027】
サーバ2は、複数の車両1を管理する。さらに、サーバ2は、最新の道路情報を保持するとともに、送電設備9に関する最新の情報を保持する。たとえば、サーバ2は、複数の車両1の各々の位置情報(GPS情報)、およびバッテリ161に蓄積された電力量(以下、「SOC」(State Of Charge)とも称する。)の情報を収集する。これらの情報は、各車両1からサーバ2に定期的に送信される。サーバ2は、収集した情報を車両情報データベースに格納する。サーバ2は、送電設備9の仕様(たとえば充電方式、充電能力)、設置場所などに関する情報を格納する。さらに、サーバ2は、交差点30に設けられた信号33の待ち時間を特定可能な情報を信号33の制御装置(図示せず)から取得してもよい。
【0028】
<非接触充電に係る構成>
図3は、実施の形態に係る車両1および送電設備9の構成の一例を示す図である。車両1は、図2に示した構成に加えて、バッテリ161と、インバータ162と、変換器163と、モータジェネレータ164と、受電装置171~173と、送電装置181,182とをさらに備える。
【0029】
バッテリ161は、複数のセルを含む組電池である。各セルは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池である。バッテリ161は、車両1の駆動力を発生させるための電力をインバータ162を介してモータジェネレータ164に供給する。さらに、バッテリ161は、モータジェネレータ164により発電された電力を蓄える。バッテリ161には、ECU11がバッテリ161のSOCを算出するための電圧センサおよび電流センサ(いずれも図示せず)が設けられている。
【0030】
インバータ162は、ECU11の制御に従って、バッテリ161に蓄えられた直流電力を交流電力に変換し、その交流電力をモータジェネレータ164に供給する。さらに、インバータ162は、ECU11の制御に従って、モータジェネレータ164からの交流電力(回生電力)を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ161に充電する。
【0031】
変換器163は、ECU11の制御に従って、受電装置171~173の各々により受電された交流電力を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ161に充電する。変換器163は、ECU11の制御に従って、バッテリ161に蓄積された直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を送電装置181,182の各々から他の車両1に出力する。
【0032】
モータジェネレータ164は、インバータ162からの電力供給を受けて駆動輪に回転力を与えることで車両1を走行させる。
【0033】
受電装置171は、たとえば、車両1の下方部分に配置されている。受電装置171は、受電コイル1710を含み、受電コイル1710によって、交差点30の走行レーン31および駐車場40の駐車スペースP1の各々に設けられた送電設備9から出力される電力を非接触で受電する。
【0034】
受電装置172は、たとえば、車両1の側面部分に配置されている。受電装置172は、受電コイル1720を含み、受電コイル1720によって、側面側に停止した他の車両1から出力される電力を非接触で受電する。
【0035】
受電装置173は、たとえば、車両1の前方部分に配置されている。受電装置173は、受電コイル1730を含み、受電コイル1730によって、前方に停止した他の車両1から出力される電力を非接触で受電する。
【0036】
なお、受電装置171~173は、1つの受電装置にまとめられてもよい。すなわち、車両1は、1つの受電装置によって、送電設備9から出力される電力を非接触で受電したり、側面側または前方に停止した他の車両1から出力される電力を非接触で受電したりしてもよい。
【0037】
送電装置181は、たとえば、車両1の後方部分に配置されている。送電装置181は、送電コイル1810を含み、送電コイル1810によって、後方に停止した他の車両1に電力を非接触で出力する。なお、送電装置181は、「送電装置」の一例であるが、変換器163および送電装置181が一体的に構成された装置が「送電装置」の一例であってもよい。
【0038】
送電装置182は、たとえば、車両1の側面部分に配置されている。送電装置182は、送電コイル1820を含み、送電コイル1820によって、側面側に停止した他の車両1に電力を非接触で出力する。なお、送電装置182は、「送電装置」の一例であるが、変換器163および送電装置182が一体的に構成された装置が「送電装置」の一例であってもよい。
【0039】
なお、送電装置181,182は、1つの送電装置にまとめられてもよい。すなわち、車両1は、1つの送電装置によって、後方または側面側に停止した他の車両1に電力を非接触で出力してもよい。
【0040】
送電設備9は、1または複数の送電ユニット90と、コントローラ95とを備える。図3では、送電設備9が4台の送電ユニット90を備える例が示されている。たとえば、図1に示されるように、4台の送電ユニット90は、交差点30の走行レーン31に一列に配置されている。なお、図1に示されるように、1台の送電ユニット90が、駐車場40の駐車スペースP1に配置されてもよい。
【0041】
送電ユニット90の各々は、送電コイル910を含む。送電コイル910は、交流電源(図示せず)に電気的に接続されている。さらに、送電ユニット90には、非接触充電可能な範囲内に位置する車両1(または受電装置171)を検出するためのセンサ(光学センサ、重量センサなど)(図示せず)が設けられている。
【0042】
コントローラ95は、上述したセンサからの検出信号に基づいて、車両1(または受電装置171)の位置を特定する。そして、コントローラ95は、車両1と非接触充電可能な範囲内に位置する送電ユニット90の送電コイル910に、交流電源からの交流電力を供給する。
【0043】
たとえば、コントローラ95は、走行レーン31または駐車スペースP1において送電ユニット90の上方に車両1を検出した場合、送電コイル910に交流電力を供給する。これにより、送電コイル910に交流電流が流れることで、送電コイル910の周囲に電磁界が形成される。車両1の受電装置171内の受電コイル1710は、送電コイル910に形成された電磁界を通して非接触で電力を受電する。その後、コントローラ95は、走行レーン31または駐車スペースP1において送電ユニット90の上方に車両1を検出しなくなると、送電コイル910への交流電力の供給を停止する。送電設備9は、このような一連の制御を1または複数の送電ユニット90の各々で行うことで、車両1に対して非接触で電力を送電することができる。
【0044】
<交差点における車両間での非接触充電>
上述したように、車両1は、交差点30に設けられた送電設備9の電力を非接触で受電可能に構成されている。すなわち、車両1は、交差点30の信号待ちの間において、送電設備9からの電力を非接触で受電可能な位置に停止することができれば、送電設備9との間で非接触充電が可能になる。しかしながら、たとえば、信号待ちで停止する他の車両1の数が多い場合、自身の車両1が送電設備9からの電力を非接触で受電可能な位置に停止することができずに、送電設備9からの電力を用いてバッテリ161を充電することができないことがあり得る。
【0045】
そこで、実施の形態に係る車両1は、送電設備9からの電力を非接触で受電することができない場合でも、他の車両1との間の非接触充電によって、送電設備9からの電力を用いてバッテリ161を充電させることができるように構成されている。以下、実施の形態に係る第1充電システム101を説明する。
【0046】
図4は、実施の形態に係る第1充電システム101の一例を示す図である。第1充電システム101は、車両1Aと、車両1Bと、交差点30に設けられ、車両1Aおよび車両1Bの各々に電力を非接触で送電可能に構成された送電設備9とを備える。車両1Aは、「第1車両」の一例である。車両1Bは、「第2車両」の一例である。
【0047】
交差点30の走行レーン31には、車両1A~1Cといった複数の車両1が信号待ちで停止している。信号待ちの先頭に位置する車両1C、および車両1Cの直後に位置する車両1Bの各々は、走行レーン31に設けられた送電設備9からの電力を非接触で受電可能な位置に停止している。このため、車両1Bおよび車両1Cの各々は、信号待ちの間において、送電設備9からの電力を用いてバッテリ161を充電することができる。
【0048】
一方、車両1Bの直後に位置する車両1Aは、走行レーン31に設けられた送電設備9からの電力を非接触で受電可能な位置に停止していない。このため、車両1Aは、信号待ちの間において、送電設備9からの電力を用いてバッテリ161を充電することができない。
【0049】
そこで、車両1Aは、送電設備9からの電力を非接触で受電することができない場合に、前方の車両1Bに対して電力の出力を要求する。車両1Bは、送電設備9からの電力を非接触で受電できる場合に、車両1Aからの要求に従って、送電設備9からの電力を非接触で車両1Aに出力する。
【0050】
具体的には、車両1AのECU11は、受電装置171によって送電設備9からの電力を受電することができないと判断すると、送電要求条件が成立していることを条件に、車両1Aのユーザによって入力された指示に従って、前方の車両1Bに対して送電を要求するための要求信号を出力する。
【0051】
送電要求条件は、たとえば、車両1Aと車両1Bとの間の距離が、車両1Bから車両1Aに対して非接触で電力を送電可能な距離以下であることを含む。すなわち、送電要求条件は、車両1Aと車両1Bとの間の距離が非接触充電可能な範囲内であることを含む。
【0052】
車両1Bは、車両1Aから要求信号を受信すると、送電許可条件が成立していることを条件に、車両1Bのユーザによって入力された指示に従って、要求元の車両1Aに対して送電を許可するための許可信号を出力する。
【0053】
送電許可条件は、たとえば、車両1Bが送電設備9から非接触で電力を受電中であること、および/または、送電側である車両1BのSOCが受電側である車両1AのSOCよりも大きいことを含む。なお、送電許可条件は、送電側である車両1BのSOCが上限値(たとえば、満タン)に達していることを含んでいてもよい。さらに、送電許可条件は、交差点30における信号待ちの時間が閾値以上であることを含んでいてもよい。たとえば、車両1Bは、サーバ2から交差点30に設けられた信号33の待ち時間を特定可能な信号を取得し、信号33の待ち時間が他の車両1Aとの間で非接触充電可能な時間(閾値)以上である場合に、車両1Bのユーザによって入力された指示に従って、要求元の車両1Aに対して送電を許可するための許可信号を出力してもよい。
【0054】
車両1Aは、車両1Bから許可信号を受信すると、車両1Bから非接触で電力を受電することを開始するための受電開始処理を実行する。これにより、車両1Bは、交差点30に設けられた送電設備9から受電した電力を、非接触で車両1Aに出力する。より具体的には、車両1BのECU11は、受電装置171により受電された送電設備9からの電力を非接触で車両1Aに出力するように、変換器163を介して送電装置181を間接的に制御する。
【0055】
このとき、車両1Bは、受電装置171によって送電設備9から受電した電力を用いてバッテリ161を充電し、バッテリ161に蓄積された電力を非接触で車両1Aに出力してもよい。あるいは、車両1Bは、受電装置171によって送電設備9から受電した電力を用いてバッテリ161を充電することなく、受電装置171により受電された電力をそのまま非接触で車両1Aに出力してもよい。さらに、車両1Bは、交差点30に設けられた送電設備9から非接触で受電した電力量に応じた電力を非接触で車両1Aに出力してもよい。
【0056】
これにより、車両1Aは、交差点30の走行レーン31に設けられた送電設備9からの電力を非接触で受電することができない場合でも、車両1Bの後方部分に設けられた送電装置181から出力される電力を、受電装置173によって非接触で受電し、受電した電力を用いてバッテリ161を充電することができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
【0057】
<駐車場における車両間での非接触充電>
上述したように、車両1は、駐車場40に設けられた送電設備9の電力を非接触で受電可能に構成されている。すなわち、車両1は、駐車場40において送電設備9が設けられた駐車スペースP1に駐車することができれば、送電設備9との間で非接触充電が可能になる。しかしながら、たとえば、送電設備9が設けられた駐車スペースP1に他の車両1が既に駐車しているために、自身の車両1が送電設備9からの電力を非接触で受電することができないことがあり得る。
【0058】
そこで、実施の形態に係る車両1は、送電設備9からの電力を非接触で受電することができない場合でも、他の車両1との間の非接触充電によって、送電設備9からの電力を用いてバッテリ161を充電させることができるように構成されている。以下、実施の形態に係る第2充電システム102を説明する。
【0059】
図5は、実施の形態に係る第2充電システム102の一例を示す図である。第2充電システム102は、車両1Aと、車両1Bと、駐車場40に設けられ、車両1Aおよび車両1Bの各々に電力を非接触で送電可能に構成された送電設備9とを備える。車両1Aは、「第1車両」の一例である。車両1Bは、「第2車両」の一例である。
【0060】
駐車場40の駐車スペースP1には、車両1Bが駐車している。このため、車両1Bは、駐車している間において、送電設備9からの電力を用いてバッテリ161を充電することができる。
【0061】
一方、車両1Aは、送電設備9が設けられていない駐車スペースP2に駐車している。このため、車両1Aは、駐車している間において、送電設備9からの電力を用いてバッテリ161を充電することができない。
【0062】
そこで、車両1Aは、送電設備9からの電力を非接触で受電することができない場合に、隣の車両1Bに対して電力の出力を要求する。車両1Bは、送電設備9からの電力を非接触で受電できる場合に、車両1Aからの要求に従って、送電設備9からの電力を非接触で車両1Aに出力する。
【0063】
具体的には、車両1AのECU11は、受電装置171によって送電設備9からの電力を受電することができないと判断すると、送電要求条件が成立していることを条件に、車両1Aのユーザによって入力された指示に従って、隣の車両1Bに対して送電を要求するための要求信号を出力する。
【0064】
送電要求条件は、たとえば、車両1Aと車両1Bとの間の距離が、車両1Bから車両1Aに対して非接触で電力を送電可能な距離以下であることを含む。すなわち、送電要求条件は、車両1Aと車両1Bとの間の距離が非接触充電可能な範囲内であることを含む。
【0065】
車両1Bは、車両1Aから要求信号を受信すると、送電許可条件が成立していることを条件に、車両1Bのユーザによって入力された指示に従って、要求元の車両1Aに対して送電を許可するための許可信号を出力する。
【0066】
送電許可条件は、たとえば、車両1Bが送電設備9から非接触で電力を受電中であること、および/または、送電側である車両1BのSOCが受電側である車両1AのSOCよりも大きいことを含む。なお、送電許可条件は、送電側である車両1BのSOCが上限値(たとえば、満タン)に達していることを含んでいてもよい。
【0067】
車両1Aは、車両1Bから許可信号を受信すると、車両1Bから非接触で電力を受電することを開始するための受電開始処理を実行する。これにより、車両1Bは、駐車場40に設けられた送電設備9から受電した電力を、非接触で車両1Aに出力する。より具体的には、車両1BのECU11は、受電装置171により受電された送電設備9からの電力を非接触で車両1Aに出力するように、変換器163を介して送電装置182を間接的に制御する。
【0068】
このとき、車両1Bは、受電装置171によって送電設備9から受電した電力を用いてバッテリ161を充電し、バッテリ161に蓄積された電力を非接触で車両1Aに出力してもよい。あるいは、車両1Bは、受電装置171によって送電設備9から受電した電力を用いてバッテリ161を充電することなく、受電装置171により受電された電力をそのまま非接触で車両1Aに出力してもよい。さらに、車両1Bは、駐車場40に設けられた送電設備9から非接触で受電した電力量に応じた電力を非接触で車両1Aに出力してもよい。
【0069】
これにより、車両1Aは、駐車場40に設けられた送電設備9からの電力を非接触で受電することができない場合でも、車両1Bの側面部分に設けられた送電装置182から出力される電力を、受電装置172によって非接触で受電し、受電した電力を用いてバッテリ161を充電することができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
【0070】
<処理フロー>
図6は、実施の形態に係る車両間における非接触充電の処理手順を示すフローチャートである。すなわち、図6においては、図4の第1充電システム101における車両1Aおよび車両1Bと、図5の第2充電システム102における車両1Aおよび車両1Bとの処理手順が示されている。
【0071】
図6のフローチャートは、たとえば、予め定められた条件成立時にメインルーチン(図示せず)から呼び出されて実行される。図中、受電側車両のECU11により実行される処理が左側に示され、送電側車両のECU11により実行される処理が右側に示される。受電側車両は、図4の第1充電システム101における車両1Aおよび図5の第2充電システム102における車両1Aに対応する。送電側車両は、図4の第1充電システム101における車両1Bおよび図5の第2充電システム102における車両1Bに対応する。各ステップは、受電側車両および送電側車両の各々のECU11によるソフトウェア処理により実現されるが、ECU11内に配置されたLSI(Large Scale Integration)などのハードウェアにより実現されてもよい。以下、ステップをSと略す。
【0072】
図6に示されるように、受電側車両は、交差点30または駐車場40に設けられた送電設備9からの電力を非接触で受電可能か否かを判定する(S11)。たとえば、受電側車両は、送電設備9からの電力を非接触で受電可能な位置に停止しているか否かを判定する。受電側車両は、送電設備9からの電力を非接触で受電可能である場合(S11でYES)、車両間における非接触充電を行うことなく、処理をメインルーチンに戻す。
【0073】
一方、受電側車両は、送電設備9からの電力を非接触で受電可能でない場合(S11でNO)、送電要求条件が成立しているか否かを判定する(S12)。受電側車両は、送電要求条件が成立していない場合(S12でNO)、車両間における非接触充電を行うことなく、処理をメインルーチンに戻す。
【0074】
一方、受電側車両は、送電要求条件が成立している場合(S12でYES)、ユーザによる送電要求を受け付けるための送電要求アイコンの表示処理を実行する(S13)。たとえば、受電側車両のECU11は、送電要求アイコンをナビゲーションシステム13のディスプレイ132に表示する。あるいは、受電側車両のECU11は、送電要求アイコンを表示するための画像信号を、通信モジュール14によってユーザのスマートフォンなどの携帯端末(図示せず)に送信する。これにより、ユーザの携帯端末のディスプレイには、送電要求アイコンが表示される。
【0075】
受電側車両は、ユーザによる送電要求を受け付けたか否かを判定する(S14)。たとえば、受電側車両のECU11は、操作部133を用いてユーザによってナビゲーションシステム13のディスプレイ132に表示された送電要求アイコンが操作されることで、ナビゲーションシステム13から送電要求の指示を受け付けたか否かを判定する。あるいは、受電側車両のECU11は、携帯端末の操作部(図示せず)を用いてユーザによって携帯端末のディスプレイに表示された送電要求アイコンが操作されることで、携帯端末から送電要求の指示を受け付けたか否かを判定する。
【0076】
受電側車両は、送電要求を受け付けていない場合(S14でNO)、車両間における非接触充電を行うことなく、処理をメインルーチンに戻す。一方、受電側車両は、送電要求を受け付けた場合(S14でYES)、送電要求に対応する要求信号と、バッテリ161のSOCを特定可能なSOC情報とを、送電側車両に出力する(S15)。
【0077】
これに対して、送電側車両は、受電側車両から送電要求およびSOC情報を受信すると、送電許可条件が成立したか否かを判定する(S21)。送電側車両は、送電許可条件が成立していない場合(S21でNO)、送電禁止に対応する禁止信号を受電側車両に出力し、処理をメインルーチンに戻す。
【0078】
一方、送電側車両は、送電許可条件が成立した場合(S21でYES)、ユーザによる送電許可を受け付けるための送電許可アイコンの表示処理を実行する(S23)。たとえば、送電側車両のECU11は、送電許可アイコンをナビゲーションシステム13のディスプレイ132に表示する。あるいは、送電側車両のECU11は、送電許可アイコンを表示するための画像信号を、通信モジュール14によってユーザのスマートフォンなどの携帯端末(図示せず)に送信する。これにより、ユーザの携帯端末のディスプレイには、送電許可アイコンが表示される。
【0079】
送電側車両は、ユーザによる送電許可を受け付けたか否かを判定する(S24)。たとえば、送電側車両のECU11は、操作部133を用いてユーザによってナビゲーションシステム13のディスプレイ132に表示された送電許可アイコンが操作されることで、ナビゲーションシステム13から送電許可の指示を受け付けたか否かを判定する。あるいは、送電側車両のECU11は、携帯端末の操作部(図示せず)を用いてユーザによって携帯端末のディスプレイに表示された送電許可アイコンが操作されることで、携帯端末から送電許可の指示を受け付けたか否かを判定する。
【0080】
なお、送電側車両は、受電側車両からの送電要求に対して、ユーザが予め送電許可をする否かを事前に設定できるように構成されていてもよい。たとえば、送電側車両のユーザは、操作部133を用いて予め送電要求に対して許可することができてもよい。この場合、送電側車両のECU11は、S23およびS24の処理をスキップして、後述するS25の処理を実行してもよい。
【0081】
送電側車両は、送電許可を受け付けていない場合(S24でNO)、送電禁止に対応する禁止信号を受電側車両に出力し、処理をメインルーチンに戻す。一方、送電側車両は、送電許可を受け付けた場合(S24でYES)、送電許可に対応する許可信号を受電側車両に出力する(S25)。
【0082】
これに対して、受電側車両は、許可信号を受信したか否かを判定する(S16)。受電側車両は、送電側車両から許可信号を受信していない、すなわち、送電側車両から禁止信号を受信した場合(S16でNO)、送電側車両から非接触で電力を受電することを禁止するための受電禁止処理を実行し(S17)、処理をメインルーチンに戻す。
【0083】
一方、受電側車両は、送電側車両から許可信号を受信した場合(S16でYES)、送電側車両から非接触で電力を受電することを開始するための受電開始処理を実行し(S18)、処理をメインルーチンに戻す。これにより、送電側車両は、受電装置171によって送電設備9から受電した電力を用いてバッテリ161を充電した後、または、受電装置171によって送電設備9から受電した電力を用いてバッテリ161を充電することなく、受電装置171により受電された電力を非接触で受電側車両に出力する。
【0084】
なお、送電側車両は、送電設備9から非接触で受電した電力量に応じて、受電側車両に出力する電力を段階的に変化させてもよい。すなわち、送電側車両は、送電設備9から非接触で受電した電力量に応じた電力を非接触で受電側車両に出力するように、変換器163を介して送電装置181を制御してもよい。
【0085】
以上のように、本実施の形態においては、受電側車両は、送電設備9からの電力を非接触で受電することができない場合において、送電側車両に対して非接触による送電を要求することができる。送電側車両は、受電側車両からの送電要求を許可すると、送電設備9からの電力を非接触で受電している間に、送電設備9からの電力を非接触で受電側車両に出力することができる。これにより、受電側車両が送電設備9からの電力を非接触で受電することができない場合でも、送電側車両を介して受電した送電設備9からの電力を用いてバッテリ161を充電させることができる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
【0086】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0087】
1,1A,1B,1C 車両、2 サーバ、9 送電設備、13 ナビゲーションシステム、14 通信モジュール、15 車載ネットワーク、20 ネットワーク、30 交差点、31 走行レーン、32 停止線、33 信号、40 駐車場、90 送電ユニット、95 コントローラ、101 第1充電システム、102 第2充電システム、111,134 プロセッサ、112,135 メモリ、131 受信機、132 ディスプレイ、133 操作部、161 バッテリ、162 インバータ、163 変換器、164 モータジェネレータ、171,172,173 受電装置、181,182 送電装置、910,1810,1820 送電コイル、1710,1720,1730 受電コイル。
図1
図2
図3
図4
図5
図6