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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】車両用路面描画装置
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/26 20060101AFI20241022BHJP
【FI】
B60Q1/26 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021195057
(22)【出願日】2021-12-01
(65)【公開番号】P2023081413
(43)【公開日】2023-06-13
【審査請求日】2023-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】毛利 文彦
(72)【発明者】
【氏名】森 健太郎
【審査官】當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0389366(US,A1)
【文献】特開2016-049891(JP,A)
【文献】特開2020-102332(JP,A)
【文献】再公表特許第2018/138842(JP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されて前記車両の進行方向の路面に所定形状の通知表示を光で描画する車両用路面描画装置であって、
前記通知表示は、複数の部分画像から構成され、
前記部分画像をそれぞれ描画する複数の光源と、前記複数の部分画像の描画又は消去の順序に従って複数の前記光源の点灯又は消灯をそれぞれ制御するプロセッサと、を有し、
前記プロセッサは、前記部分画像を所定の順序で描画する際に、最初に前記部分画像を全て同時に描画制御し、前記部分画像を全て同時に描画した後に、前記車両から2番目に遠い前記部分画像から前記車両に最も近い前記部分画像までを順に消去制御する、
車両用路面描画装置。
【請求項2】
車両に搭載されて前記車両の進行方向の路面に所定形状の通知表示を光で描画する車両用路面描画装置であって、
前記通知表示は、複数の部分画像から構成され、
前記部分画像をそれぞれ描画する複数の光源と、前記複数の部分画像の描画又は消去の順序に従って複数の前記光源の点灯又は消灯をそれぞれ制御するプロセッサと、を有し、
前記プロセッサは、前記部分画像を所定の順序で描画する際に、最初に前記部分画像を全て同時に描画制御し前記部分画像を全て同時に描画した後に、前記車両から最も遠い前記部分画像以外の前記部分画像を消去し、前記車両から最も近い前記部分画像から前記車両から2番目に遠い前記部分画像までを順に描画制御する、
車両用路面描画装置。
【請求項3】
車両に搭載されて前記車両の進行方向の路面に所定形状の通知表示を光で描画する車両用路面描画装置であって、
前記通知表示は、複数の部分画像から構成され、
前記部分画像をそれぞれ描画する複数の光源と、前記複数の部分画像の描画又は消去の順序に従って複数の前記光源の点灯又は消灯をそれぞれ制御するプロセッサと、を有し、
前記プロセッサは、前記部分画像を所定の順序で描画する際に、最初に前記部分画像を全て同時に描画制御し前記部分画像を全て同時に描画した後に、前記車両から最も遠い前記部分画像以外の前記部分画像を消去し、前記車両から2番目に遠い前記部分画像から前記車両から最も近い前記部分画像までを順に描画制御する、
車両用路面描画装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の進行方向の路面に所定形状の通知表示を光で描画する車両用路面描画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用路面描画装置は、車両に搭載され、車両の進行方向の路面に所定形状の通知表示を光で描画する装置である。車両用路面描画装置では、複数の光源からそれぞれ光を照射して複数の部分画像からなる通知表示を描画する場合がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2021/006217号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の車両用路面描画装置では、車両に最も近い部分画像から車両に最も遠い部分画像までを順に描画することが記載されている。しかし、このような描画順序では、車両に最も遠い部分画像が描画されるまでに時間を要する。そのため、例えば横断歩道を横断する歩行者が路面に描画された通知表示に早く気付かない場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、歩行者が路面に描画された通知表示に早く気付くことができる車両用路面描画装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両用路面描画装置は、車両に搭載されて車両の進行方向の路面に所定形状の通知表示を光で描画する車両用路面描画装置であって、通知表示は、複数の部分画像から構成され、部分画像を描画する光源と、複数の部分画像の描画又は消去の順序に従って複数の光源の点灯又は消灯をそれぞれ制御するプロセッサと、を有し、プロセッサは、部分画像を所定の順序で描画する際に、最初に部分画像を全て同時に描画制御することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る車両用路面描画装置において、プロセッサは、部分画像を全て同時に描画した後に、車両から最も近い部分画像から車両から2番目に遠い部分画像までを順に消去制御することが好ましい。
【0008】
本発明に係る車両用路面描画装置において、プロセッサは、部分画像を全て同時に描画した後に、車両から2番目に遠い部分画像から車両に最も近い部分画像までを順に消去制御することが好ましい。
【0009】
本発明に係る車両用路面描画装置において、プロセッサは、部分画像を全て同時に描画した後に、車両から最も遠い部分画像以外の部分画像を消去し、車両から最も近い部分画像から車両から2番目に遠い部分画像までを順に描画制御することが好ましい。
【0010】
本発明に係る車両用路面描画装置において、プロセッサは、部分画像を全て同時に描画した後に、車両から最も遠い部分画像以外の部分画像を消去し、車両から2番目に遠い部分画像から車両から最も近い部分画像までを順に描画制御することが好ましい。
【0011】
本発明に係る車両用路面描画装置は、車両に搭載されて車両の進行方向の路面に所定形状の通知表示を光で描画する車両用路面描画装置であって、通知表示は、複数の部分画像から構成され、部分画像を描画する光源と、複数の部分画像の描画又は消去の順序に従って複数の光源の点灯又は消灯をそれぞれ制御するプロセッサと、を有し、プロセッサは、部分画像を所定の順序で描画する際に、最初に車両から最も遠い位置に描画される部分画像のみを描画制御することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る車両用路面描画装置において、プロセッサは、車両から最も遠い部分画像のみを描画した後に、車両から最も近い部分画像から車両から2番目に遠い部分画像までを順に描画制御することが好ましい。
【0013】
本発明に係る車両用路面描画装置において、プロセッサは、車両から最も遠い部分画像のみを描画した後に、車両から2番目に遠い部分画像から車両から最も近い部分画像までを順に描画制御することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の車両用路面描画装置によれば、歩行者が路面に描画された通知表示に早く気付くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態の一例である車両用路面描画装置を備える車両を示す模式図である。
図2】実施形態の一例である車両用路面描画装置の構成を示すブロック図である。
図3】描画順序の一例を示す模式図である。
図4】描画順序の別の一例を示す模式図である。
図5】描画順序の別の一例を示す模式図である。
図6】描画順序の別の一例を示す模式図である。
図7】描画順序の別の一例を示す模式図である。
図8】描画順序の別の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。以下の説明において、具体的な形状、材料、方向、数値等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。
【0017】
「車両」
図1を用いて、実施形態の一例である路面描画装置10を備える車両5について説明する。
【0018】
車両5は、詳細は後述する路面描画装置10を備えている。車両5は、四輪のエンジン車両であるが、本実施形態に限られることなく、電動車両又はハイブリッド車両であってもよい。
【0019】
「描画装置」
図1及び図2を用いて、実施形態の一例である路面描画装置10について説明する。
【0020】
車両用路面描画装置としての路面描画装置10は、車両5の進行方向の路面に所定形状の通知表示Pを光で描画する装置である。通知表示Pは、複数の部分画像Pnから構成され、複数の部分画像Pnは所定の順序で描画される。路面描画装置10によれば、詳細は後述するが、歩行者が路面に描画された通知表示Pに早く気付くことができる。
【0021】
図1に示すように、路面描画装置10は、車両5の左右側にそれぞれ設けられ、部分画像Pnを描画する複数の光源11Aを有する描画ランプ11と、車両5の進路変更の際に進路側の描画ランプ11で描画させるためのターンシグナルスイッチ12と、描画ランプ11による部分画像Pnの描画又は消去の順序を制御するECU(Electronic Control Unit)13とを備える。
【0022】
描画ランプ11は、上述したように、車両5の進行方向の路面に向けて複数の光源11Aから複数の光をそれぞれ照射して路面に複数の部分画像P1、P2、P3からなる通知表示Pを描画する信号灯である。
【0023】
描画ランプ11は、上述したように、車両5の前側の左右側にそれぞれ設けられるが、本実施形態に限られることなく、車両5の後側の左右側にそれぞれ設けられてもよい。また、描画ランプ11は、それぞれのターンシグナルランプ(図示なし)の近傍に設けられてもよい。ここで、ターンシグナルランプは、車両5の進行方向側のランプを点滅表示させることによって車両5の進行方向の変更を表示する信号灯である。
【0024】
光源11Aは、半導体発光素子が用いられるが、本実施形態に限られることなく、光源レーザ光、ハロゲンバルブ、HID(High-Intensity Discharge)ランプであってもよい。描画ランプ11は、光源11Aから出射された光を投影スクリーン上に投影し、進行方向の路面にスクリーンの映像を描画する、又は投影スクリーン上の所定形状の像を路面に向けて描画するレンズを有してもよい。
【0025】
部分画像Pnは、車両5の進行方向に鋭角部分を向けたV字形状であってもよい。また、通知表示Pは、部分画像Pnを車両5の進行方向に向けて複数連ねたものであってもよい。以下では、部分画像Pnは、車両5(描画ランプ11)から最も近いものを部分画像P1とし、車両5から最も遠いものを部分画像P3とする。
【0026】
ターンシグナルスイッチ12は、上述したように車両5の進路変更の際に進路側の描画ランプ11を照射させる。ターンシグナルスイッチ12は、所謂ウィンカーレバーであって、ステアリングコラムの左側又は右側に設けられる。ターンシグナルスイッチ12は、回動可能なレバーであって、左側に回動されてОNとされた場合には、左側の描画ランプ11によって通知表示Pが描画され、右側に回動されてОNとされた場合には、右側の描画ランプ11によって通知表示Pが描画される。
【0027】
図2に示すように、ECU13は、上述したように、描画ランプ11の光源11Aの点灯又は消灯の順序を制御することによって、部分画像Pnの描画又は消去の順序を制御する。
【0028】
ECU13は、CPUを有するプロセッサ14と、制御プログラム、制御データ等を記憶したメモリ15とを備える。メモリ15は、例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ等である。プロセッサ14は、メモリ15に記憶された光源11Aの点灯又は消灯の順序に従って動作することによって描画ランプ11の各光源11Aを描画制御する。
【0029】
ECU13は、描画ランプ11の各光源11A及びターンシグナルスイッチ12に接続され、ターンシグナルスイッチ12からの操作信号が入力され、描画ランプ11の各光源11Aに制御信号を出力する。
【0030】
「描画順序」
図3から図8を用いて、描画ランプ11による描画順序の例について説明する。
【0031】
本実施形態では、全ての描画順序において、部分画像Pnを所定の順序で描画する際に、少なくとも最初に最も遠い部分画像P3が描画制御される。これにより、歩行者が部分画像P3に早く気付くことができる。特に、横断歩道を急いで横断しようとする歩行者に部分画像P3を早く気付かせることができる。以下では、右折時の描画順序について説明するが、左折時の描画順序についても同様である。
【0032】
まず、描画順序として、最初に最も遠い部分画像P3を含む全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画する例について設明する。
【0033】
第1の描画は、図3のステップS11に示すように、プロセッサ14は、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画し、車両5から最も近い部分画像P1から順に消去するように描画ランプ11の各光源11Aの点灯又は消灯を制御する。
【0034】
具体的には、プロセッサ14は、以下のステップを繰り返して実行する。まず、ステップS11にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画する。次に、ステップS12にて、車両5から最も近い部分画像P1を消去し、次に、ステップS13にて、車両5から2番目に近い(車両5から2番目に遠い)部分画像P2を消去する。次に、ステップS14にて、再度全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画する。次に、ステップS15にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に消去する。
【0035】
第2の描画は、図4のステップS21に示すように、プロセッサ14は、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画し、次にステップS22に示すように、車両5から2番目に遠い部分画像P2から順に消去するように描画ランプ11の各光源11Aの点灯又は消灯を制御する。
【0036】
具体的には、プロセッサ14は、以下のステップを繰り返して実行する。まず、ステップS21にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画する。次に、ステップS22にて、車両5から2番目に近い(車両5から2番目に遠い)部分画像P2を消去し、次に、ステップS23にて、車両5から最も近い部分画像P1を消去する。次に、ステップS24にて、再度全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画する。次に、ステップS25にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に消去する。
【0037】
第3の描画は、図5のステップS31に示すように、プロセッサ14は、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画し、次に、車両5から最も遠い部分画像P3以外の部分画像Pnを全て消去し、これに続いて、車両5から最も近い部分画像P1から順に描画するように描画ランプ11の各光源11Aの点灯又は消灯を制御する。
【0038】
具体的には、プロセッサ14は、以下のステップを繰り返して実行する。まず、ステップS31にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画する。次に、ステップS32にて、車両5から最も遠い部分画像P3以外の部分画像P2、P3を消去し、次に、ステップS33にて、車両5から最も近い部分画像P1を描画し、次に、ステップS34にて、車両5から2番目に近い部分画像P2を描画する。次に、ステップS35にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に消去する。
【0039】
第4の描画は、図6に示すように、プロセッサ14は、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画し、車両5から最も遠い部分画像P3以外の部分画像Pnを全て消去し、車両5から2番目に遠い部分画像P2から順に描画するように描画ランプ11の各光源11Aの点灯又は消灯を制御する。
【0040】
具体的には、プロセッサ14は、以下のステップを繰り返して実行する。まず、ステップS41にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に描画する。次に、ステップS42にて、車両5から最も遠い部分画像P3以外の部分画像P2、P3を消去し、次に、ステップS43にて、車両5から2番目に近い部分画像P2を描画し、次に、ステップS44にて、車両5から最も近い部分画像P1を描画する。次に、ステップS45にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に消去する。
【0041】
次に、描画順序として、最初に最も遠い部分画像P3のみを描画する例について設明する。
【0042】
第5の描画は、図7に示すように、プロセッサ14は、最初に車両5から最も遠い部分画像P3のみを描画し、その後、車両5から最も近い部分画像P1から順に描画するように描画ランプ11の各光源11Aの点灯又は消灯を制御する。
【0043】
具体的には、プロセッサ14は、以下のステップを繰り返して実行する。まず、ステップS51にて、車両5から最も遠い部分画像P3を描画する。次に、ステップS52にて、車両5から最も近い部分画像P1を描画する。次に、ステップS53にて、車両5から2番目に近い(車両5から2番目に遠い)部分画像P2を描画する。次に、ステップS54にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に消去する。
【0044】
第6の描画は、図8に示すように、プロセッサ14は、最初に車両5から最も遠い部分画像P3のみを描画し、その後、車両5から2番目に遠い部分画像P2から順に描画するように描画ランプ11の各光源11Aの点灯又は消灯を制御する。
【0045】
具体的には、プロセッサ14は、以下のステップを繰り返して実行する。まず、ステップS61にて、車両5から最も遠い部分画像P3を描画する。次に、ステップS62にて、車両5から2番目に近い(車両5から2番目に遠い)部分画像P2を描画する。次に、ステップS63にて、車両5から最も近い部分画像P1を描画する。次に、ステップS64にて、全ての部分画像P1、P2、P3を同時に消去する。
【0046】
なお、本発明は上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能であることは勿論である。
【0047】
例えば、描画ランプ11は、全ての描画ランプ11によって通知表示を路面に描画することによって車両5の緊急状態を表示する表示手段として機能してもよい。また、描画ランプ11は、車両5が後進する際に車両5の後方の路面に通知表示を描画することによって、車両5が後進することを表示する表示手段として機能してもよい。
【符号の説明】
【0048】
5 車両、10 路面描画装置(車両用路面描画装置)、11 描画ランプ、11A 光源、12 ターンシグナルスイッチ、13 ECU、14 プロセッサ、15 メモリ、P3 車両から最も遠い部分画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8