(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】液体収納容器
(51)【国際特許分類】
B65D 77/06 20060101AFI20241022BHJP
【FI】
B65D77/06 G
(21)【出願番号】P 2023065125
(22)【出願日】2023-04-12
(62)【分割の表示】P 2019195627の分割
【原出願日】2018-09-05
【審査請求日】2023-04-14
(31)【優先権主張番号】P 2017170480
(32)【優先日】2017-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】甕 克行
(72)【発明者】
【氏名】中島 宏佳
(72)【発明者】
【氏名】加藤 寛久
【審査官】二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-145024(JP,A)
【文献】実公昭63-23339(JP,Y2)
【文献】特開2017-124848(JP,A)
【文献】特開2008-7154(JP,A)
【文献】特開2010-235198(JP,A)
【文献】特開2015-231874(JP,A)
【文献】特表2010-501418(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の基材部と第2の基材部を有する袋本体と、
前記袋本体のいずれかの縁に取付けられた注出口と、を備え、
前記注出口は、注出口本体と、前記袋本体に接合される注出口取付部と、を有し、
前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁において、前記注出口取付部は前記第1の基材部と前記第2の基材部に接合され、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁のうち前記注出口取付部以外の領域で前記第1の基材部と前記第2の基材部が接合され、
前記第1の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目に対面する部分と、前記第2の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との境目に対面する部分と、を少なくとも覆う保護装置が設けられ、
前記保護装置は、分離可能な一対の保護具を有する、液体収納容器。
【請求項2】
各保護具は、いずれも、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁が入り込む収納溝を含む保護具本体を有する、請求項1に記載の液体収納容器。
【請求項3】
各保護具は、前記第1の基材部及び前記第2の基材部の接合部を覆う保護具本体と、前記保護具本体から2つに分岐する二股部と、を有し、
一方の保護具の二股部の先端部と他方の保護具の二股部の先端部とが互いに連結されて、前記一対の保護具は前記注出口取付部を囲む、請求項1又は2に記載の液体収納容器。
【請求項4】
各保護具は、前記保護具本体および前記二股部の少なくともいずれかに接続し且つ前記注出口に接触することで前記注出口に対して当該保護具を位置決めする位置決め部を、更に有する、請求項3に記載の液体収納容器。
【請求項5】
前記位置決め部は、前記注出口に面接触する主面と、前記注出口に接触し前記主面に対して非平行な端面と、を有する板状部を含む、請求項4に記載の液体収納容器。
【請求項6】
前記位置決め部は、前記二股部をなす第1腕部及び第2腕部に接続している、請求項4又は5に記載の液体収納容器。
【請求項7】
前記一対の保護具は、同一の構成を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の液体収納容器。
【請求項8】
前記保護装置は前記注出口に連結される、請求項1~7のいずれか一項に記載の液体収納容器。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の液体収納容器と、
前記液体収納容器を収納するとともに、前記注出口が装着される開口部を有する外装容器と、を備えた、液体収納容器と外装容器の組合体。
【請求項10】
前記液体収納容器の前記袋本体内に、内容液が収納された、請求項9に記載の液体収納容器と外装容器の組合体。
【請求項11】
請求項1~8のいずれか一項に記載の液体収納容器と、
前記注出口本体に装着される保持具と、を備え、
前記保護装置が前記保持具に連結されている、液体収納容器と保持具の組合体。
【請求項12】
第1の基材部および第2の基材部を有し、縁において前記第1の基材部及び前記第2の基材部が接合された袋本体と、
前記袋本体の前記縁から突出した注出口本体と、前記第1の基材部及び前記第2の基材部が接合されている領域以外の領域において前記第1の基材部及び前記第2の基材部の間に配置され且つ前記第1の基材部及び前記第2の基材部に接合した注出口取付部と、を有する注出口と、を備える液体収納容器に取り付けられる保護装置であって、
分離可能な一対の保護具を備え、
前記第1の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目に対面する部分と、前記第2の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との境目に対面する部分と、を少なくとも覆う、保護装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、液体収納容器に係り、とりわけ工業薬品分野、医薬品や化粧品原
料分野等で流動性内容物の保管や輸送に供せられる液体収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工業薬品分野、医薬品や化粧品原料分野等で、保管や輸送にアルミニウム、プラ
スチック、スチール、ステンレス、ファイバーボード等で作られた外装容器の内部に配置
され、流動性内容物を収容する液体収納容器(例えば、JP2013-144561A)
が使用されている。
【0003】
このような液体収納容器は、使用済みの液体収納容器を外装容器から取り出し、新たな
液体収納容器を外装容器内にセットするだけで再使用することができるために、例えば、
液体収納容器を使用せずに直にプラスチックやスチール等の外装容器に流動性内容物を充
填する場合に比べて、洗浄する手間等が省けるなどの利点があり、工業薬品、医薬品や化
粧品原料の容器として広く使用されている。
【0004】
また液体収納容器として、袋本体と、袋本体に取付けられた注出口とを有する扁平状の
ものが知られている。このような液体収納容器は、まずコンパクトに折畳まれ外装容器の
開口部から外装容器内に挿入される。その後液体収納容器は外装容器内で膨らまされて、
外装容器内に液体収納容器の外形が外装容器の内面に沿うよう配置される。
【0005】
液体収納容器を配置する外装容器として大容量のものが用いられる場合、例えば容量と
して1000l程度の大きさの外装容器が用いられ、外装容器はコンテナのような六面体
の箱型形状を有する。この場合、箱型の外装容器の内面形状に合わせて膨らむことが可能
な六面体の箱型の液体収納容器を用いることが検討されている。
【0006】
一方、袋本体は互いに接合された第1の基材部と第2の基材部とを有し、注出口は袋本
体の一端縁に接合される。このような液体収納容器内に大容量の内容物を充填した場合、
注出口近傍の第1の基材部と第2の基材部の接合部に大きな荷重負荷が加わり、袋本体が
この部分から破れることがある。
【発明の開示】
【0007】
本開示の実施形態はこのような点を考慮してなされたものであり、液体収納容器内に内
容物を充填した際、注出口近傍の第1の基材と第2の基材の接合部に大きな荷重負荷が加
わっても、この接合部を効果的に保護することができる液体収納容器を提供することを目
的とする。
【0008】
本開示による第1の液体収納容器は、
第1の基材部と第2の基材部を有する袋本体と、
前記袋本体のいずれかの縁に取付けられた注出口と、を備え、
前記注出口は、注出口本体と、前記袋本体に接合される注出口取付部と、を有し、
前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁において、前記注出口取付部は前記第1
の基材部と前記第2の基材部に接合され、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁
のうち前記注出口取付部以外の領域で前記第1の基材部と前記第2の基材部が接合され、
少なくとも前記注出口取付部の両端近傍において前記第1の基材部と前記第2の基材部の
接合部を覆う保護装置が設けられている。
【0009】
本開示による第2の液体収納容器は、
第1の基材部と第2の基材部を有する袋本体と、
前記袋本体のいずれかの縁に取付けられた注出口と、を備え、
前記注出口は、注出口本体と、前記袋本体に接合される注出口取付部と、を有し、
前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁において、前記注出口取付部は前記第1
の基材部と前記第2の基材部に接合され、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁
のうち前記注出口取付部以外の領域で前記第1の基材部と前記第2の基材部が接合され、
前記第1の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目に対面
する部分と、前記第2の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との
境目に対面する部分と、を少なくとも覆う保護装置が設けられている。
【0010】
本開示による第3の液体収納容器は、
第1の基材部と第2の基材部を有する袋本体と、
前記袋本体のいずれかの縁に取付けられた注出口と、
前記袋本体を少なくとも部分的に覆う保護部材と、を備え、
前記注出口は、注出口本体と、前記袋本体に接合される注出口取付部と、を有し、
前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁において、前記注出口取付部は前記第1
の基材部と前記第2の基材部に接合され、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁
のうち前記注出口取付部以外の領域で前記第1の基材部と前記第2の基材部が接合され、
前記保護装置は、
前記第1の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目と対面
する部分の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注
出口本体から離間する側となる、端部と、
前記第2の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との境目と対面
する部分の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注
出口本体から離間する側となる、端部と、を少なくとも覆う。
【0011】
本開示による第4の液体収納容器は、
第1の基材部と第2の基材部を有する袋本体と、
前記袋本体のいずれかの縁に取付けられた注出口と、
前記袋本体を少なくとも部分的に覆う保護部材と、を備え、
前記注出口は、注出口本体と、前記袋本体に接合される注出口取付部と、を有し、
前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁において、前記注出口取付部は前記第1
の基材部と前記第2の基材部に接合され、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁
のうち前記注出口取付部以外の領域で前記第1の基材部と前記第2の基材部が接合され、
前記保護装置は、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に沿った少なくとも一
部の領域において、前記第1の基材部と前記第2の基材部との接合部の、前記注出口が取
付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注出口本体から離間する側とな
る、縁部を少なくとも覆う。
【0012】
本開示による第5の液体収納容器は、
第1の基材部と第2の基材部を有する袋本体と、
前記袋本体のいずれかの縁に取付けられた注出口と、
前記袋本体を少なくとも部分的に覆う保護部材と、を備え、
前記注出口は、注出口本体と、前記袋本体に接合される注出口取付部と、を有し、
前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁において、前記注出口取付部は前記第1
の基材部と前記第2の基材部に接合され、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁
のうち前記注出口取付部以外の領域で前記第1の基材部と前記第2の基材部が接合され、
前記保護装置は、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に沿った少なくとも一
部の領域において、前記第1の基材部と注出口取付部との接合部の、前記注出口が取付け
られた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注出口本体から離間する側となる、
縁部と、前記第2の基材部と注出口取付部との接合部の、前記注出口が取付けられた前記
袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注出口本体から離間する側となる、縁部と、を
少なくとも覆う。
【0013】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は、前記第1の基材部の
うちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目に対面する部分を前記注出口
が取付けられた前記袋本体の前記縁に沿って内包する領域と、前記第2の基材部のうちの
前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との境目に対面する部分を前記注出口が取付
けられた前記袋本体の前記縁に沿って内包する領域と、を少なくとも覆うようにしてもよ
い。
【0014】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は、前記第1の基材部の
うちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目と対面する部分を前記注出口
が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向において内包する領域と、前記第2の基
材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との境目に対面する部分を前記
注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向において内包する領域と、を少な
くとも覆うようにしてもよい。
【0015】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、
前記保護装置は、
前記第1の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目と対面
する部分の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注
出口本体から離間する側となる、端部と、
前記第2の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との境目と対面
する部分の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注
出口本体から離間する側となる、端部と、を少なくとも覆うようにしてもよい。
【0016】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、保護装置は、前記注出口取付部の両端
近傍において前記第1の基材部と前記第2の基材部の接合部を覆うようにしてもよい。
【0017】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は、前記注出口が取付け
られた前記袋本体の前記縁に沿った少なくとも一部の領域において、前記第1の基材部と
前記第2の基材部との接合部を前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方
向において内包する領域を少なくとも覆うようにしてもよい。
【0018】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は、前記注出口が取付け
られた前記袋本体の前記縁に沿った少なくとも一部の領域において、前記第1の基材部と
前記第2の基材部との接合部の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な
方向における前記注出口本体から離間する側となる、縁部を少なくとも覆うようにしても
よい。
【0019】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は、前記注出口が取付け
られた前記袋本体の前記縁に沿った少なくとも一部の領域において、前記第1の基材部と
注出口取付部との接合部を前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向に
おいて内包する領域と、前記第2の基材部と注出口取付部との接合部を前記注出口が取付
けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向において内包する領域と、を少なくとも覆うよ
うにしてもよい。
【0020】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は、前記注出口が取付け
られた前記袋本体の前記縁に沿った少なくとも一部の領域において、前記第1の基材部と
注出口取付部との接合部の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向
における前記注出口本体から離間する側となる、縁部と、前記第2の基材部と注出口取付
部との接合部の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前
記注出口本体から離間する側となる、縁部と、を少なくとも覆うようにしてもよい。
【0021】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は、前記注出口が取付け
られた前記袋本体の前記縁が入り込む収納溝を含むようにしてもよい。
【0022】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、
前記保護装置は互いに連結可能な一対の保護具を有し、
各保護具は、いずれも、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁が入り込む収納
溝を含む保護具本体を有するようにしてもよい。
【0023】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、
各保護具は、前記第1の基材部及び前記第2の基材部の接合部を覆う保護具本体と、前
記保護具本体から2つに分岐する二股部と、を有し、
一方の保護具の二股部の先端部と他方の保護具の二股部の先端部とが互いに連結されて
、前記一対の保護具は前記注出口取付部を囲むようにしてもよい。
【0024】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、各保護具は、前記保護具本体および前
記二股部の少なくともいずれかに接続し且つ前記注出口に接触することで前記注出口に対
して当該保護具を位置決めする位置決め部を、更に有するようにしてもよい。
【0025】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記位置決め部は、前記注出口に面接
触する主面と、前記注出口に接触し前記主面に対して非平行な端面と、を有する板状部を
含むようにしてもよい。
【0026】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記位置決め部は、前記二股部をなす
第1腕部及び第2腕部に接続していてもよい。
【0027】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記一対の保護具は、同一の構成を有
するようにしてもよい。
【0028】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は前記注出口に連結され
るようにしてもよい。
【0029】
本開示によるいずれかの液体収納容器において、前記保護装置は、前記注出口が取付け
られた前記袋本体の前記縁を覆う領域が前記袋本体の縁両端部まで達しないようにしても
よい。
【0030】
本開示による液体収納容器と外装容器の組合体は、
本開示によるいずれかの液体収納容器と、
前記液体収納容器を収納するとともに、前記注出口が装着される開口部を有する外装容
器と、を備える。
【0031】
本開示による液体収納容器と外装容器の組合体において、前記液体収納容器の前記袋本
体内に、内容液が収納されていてもよい。
【0032】
本開示による液体収納容器と保持具の組合体は、
本開示によるいずれかの液体収納容器と、
前記注出口本体に装着される保持具と、を備え、
前記保護装置が前記保持具に連結されている。
【0033】
本開示による第1の保護装置は、
第1の基材部および第2の基材部を有し、いずれかの縁において前記第1の基材部及び
前記第2の基材部が接合された袋本体と、
前記袋本体の前記縁から突出した注出口本体と、前記第1の基材部及び前記第2の基材
部が接合されている領域以外の領域において前記第1の基材部及び前記第2の基材部の間
に配置され且つ前記第1の基材部及び前記第2の基材部に接合した注出口取付部と、を有
する注出口と、を備える液体収納容器に取り付けられる保護装置であって、
少なくとも前記注出口取付部の両端近傍において前記第1の基材部と前記第2の基材部
の接合部を覆う。
【0034】
本開示による第2の保護装置は、
第1の基材部および第2の基材部を有し、いずれかの縁において前記第1の基材部及び
前記第2の基材部が接合された袋本体と、
前記袋本体の前記縁から突出した注出口本体と、前記第1の基材部及び前記第2の基材
部が接合されている領域以外の領域において前記第1の基材部及び前記第2の基材部の間
に配置され且つ前記第1の基材部及び前記第2の基材部に接合した注出口取付部と、を有
する注出口と、を備える液体収納容器に取り付けられる保護装置であって、
前記第1の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目に対面
する部分と、前記第2の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との
境目に対面する部分と、を少なくとも覆う。
【0035】
本開示による第3の保護装置は、
第1の基材部および第2の基材部を有し、いずれかの縁において前記第1の基材部及び
前記第2の基材部が接合された袋本体と、
前記袋本体の前記縁から突出した注出口本体と、前記第1の基材部及び前記第2の基材
部が接合されている領域以外の領域において前記第1の基材部及び前記第2の基材部の間
に配置され且つ前記第1の基材部及び前記第2の基材部に接合した注出口取付部と、を有
する注出口と、を備える液体収納容器に取り付けられる保護装置であって、
前記第1の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第2の基材部との境目と対面
する部分の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注
出口本体から離間する側となる、端部と、
前記第2の基材部のうちの前記注出口取付部の両端と前記第1の基材部との境目と対面
する部分の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に垂直な方向における前記注
出口本体から離間する側となる、端部と、を少なくとも覆う。
【0036】
本開示による第4の保護装置は、
第1の基材部および第2の基材部を有し、いずれかの縁において前記第1の基材部及び
前記第2の基材部が接合された袋本体と、
前記袋本体の前記縁から突出した注出口本体と、前記第1の基材部及び前記第2の基材
部が接合されている領域以外の領域において前記第1の基材部及び前記第2の基材部の間
に配置され且つ前記第1の基材部及び前記第2の基材部に接合した注出口取付部と、を有
する注出口と、を備える液体収納容器に取り付けられる保護装置であって、
前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に沿った少なくとも一部の領域において
、前記第1の基材部と前記第2の基材部との接合部の、前記注出口が取付けられた前記袋
本体の前記縁に垂直な方向における前記注出口本体から離間する側となる、縁部を少なく
とも覆う。
【0037】
本開示による第5の保護装置は、
第1の基材部および第2の基材部を有し、いずれかの縁において前記第1の基材部及び
前記第2の基材部が接合された袋本体と、
前記袋本体の前記縁から突出した注出口本体と、前記第1の基材部及び前記第2の基材
部が接合されている領域以外の領域において前記第1の基材部及び前記第2の基材部の間
に配置され且つ前記第1の基材部及び前記第2の基材部に接合した注出口取付部と、を有
する注出口と、を備える液体収納容器に取り付けられる保護装置であって、
前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に沿った少なくとも一部の領域において
、前記第1の基材部と注出口取付部との接合部の、前記注出口が取付けられた前記袋本体
の前記縁に垂直な方向における前記注出口本体から離間する側となる、縁部と、前記第2
の基材部と注出口取付部との接合部の、前記注出口が取付けられた前記袋本体の前記縁に
垂直な方向における前記注出口本体から離間する側となる、縁部と、を少なくとも覆う。
【0038】
以上のように本開示によれば、液体収納容器内に内容物を充填した際、注出口の両端近
傍の第1の基材と第2の基材の接合部に大きな荷重負荷が加わっても、この接合部を効果
的に保護することができる液体収納容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】
図1は本開示の実施形態による液体収納容器を示す斜視図。
【
図2】
図2は液体収納容器を装着された保護装置を示す図。
【
図3】
図3は液体収納容器の上縁部分と保護装置を示す側面図。
【
図4】
図4は液体収納容器の上縁部分を示す側面図。
【
図8】
図8は本開示の実施形態による液体収納容器を示す図。
【
図9】
図9は液体収納容器を作製する状態を示す図。
【
図23】
図23は液体収納容器を外装容器内に挿入する状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0041】
ここで
図1乃至
図24は本発明の実施の形態を示す図である。
【0042】
<本実施の形態>
図1乃至
図6A、
図6Bに示すように、液体収納容器1は、少なくとも互いに接合され
た第1の基材部2Aと、第2の基材部2Bとを有する六面体の箱型の袋本体3と、袋本体
3に取付けられた注出口40とを備えている。ここで、
図2乃至
図4は、袋本体を膨らま
す前の状態を示す図である。
【0043】
このうち、袋本体3は、第1の基材部2Aと第2の基材部2Bの上縁3aおよび底縁3
bが互いに接合されている。図示された例において、注出口40は袋本体3の上縁3aに
取付けられている。この場合、注出口40は注出口フランジ42を有する注出口本体41
と、注出口本体41の下方に連結され、袋本体3の上縁3aに接合された注出口取付部5
0とを有する(
図4参照)。ただし、図示された例に限られず、袋本体3の平面視形状は
種々の形状を採用することができる。また、袋本体40は、袋本体3の上縁3a以外の縁
に取り付けられるようにしてもよい。
なお、上述した箱型の袋本体3の構造の詳細については後述する。
【0044】
また本明細書中で「上部」「上縁」「底部」「底縁」とは、注出口40を上方へ向けて
液体収納容器1を配置した場合における「上部」「上縁」「底部」「底縁」のことをいう
。さらに「両側」とは袋本体3の上部と底部とを結ぶ注出口40を通る直線に直交する幅
方向両側をいう。
【0045】
ところで袋本体3の上縁3aにおいて、注出口40の注出口取付部50は第1の基材部
2Aおよび第2の基材部2Bに接合されており、かつ上縁3aのうち注出口取付部50以
外の領域において第1の基材部2Aと第2の基材部2Bが直接接合されている。このよう
に袋本体3の上縁3aを接合することにより、後述する上縁接合部10aが形成される。
【0046】
袋本体3の上縁3aにおいて、注出口取付部50以外の領域において第1の基材部2A
と第2の基材部2Bが直接接合される部分は、袋本体3内に内容物が充填された際、荷重
負荷が加わる部分である。とりわけ注出口取付部50の両端近傍において第1の基材部2
Aと第2の基材部2Bが接合される部分90(
図4参照)には、より大きな荷重負荷が加
わる。
より厳密には、袋本体3の注出口取付部50の両端に隣接する部分に、袋本体3内に内
容物が充填された際に大きな荷重付加が加えられる。つまり、第1の基材部2Aのうちの
注出口取付部50の両端と第2の基材部2Bとの境目91A(
図4参照)に対面する部分
に、袋本体3内に内容物が充填された際の大きな荷重付加が加えられる。同様に、第2の
基材部2Bのうちの注出口取付部50の両端と第1の基材部2Aとの境目91B(
図3参
照)に対面する部分に、袋本体3内に内容物が充填された際の大きな荷重付加が加えられ
る。
ここで、注出口取付部50の両端とは、上縁3aに沿う注出口取付部50の両端のこと
をいう。言い換えると、注出口取付部50の両端とは、
図3及び
図4の紙面における横方
向となる液体収納容器1の幅方向における注出口取付部50の両端のことをいう。
【0047】
また注出口取付部50においては、注出口取付部50と、第1の基材部2Aおよび第2
の基材部2Bとの間で注出口取付部50の融点以上に加熱して接合させることになる。こ
のため加熱により第1の基材部2Aおよび第2の基材部2Bが一部液状化し、袋本体3の
内部側へ移行して合成樹脂の突起92を形成する。
【0048】
そして袋本体3内の内容物が充填されると、上述のように注出口取付部50の両端近傍
に大きな荷重負荷が加わり、この突起92を起点として、第1の基材部2Aあるいは第2
の基材部2Bが破損することも考えられる。
【0049】
このため本実施の形態においては、
図3に示すように、袋本体3を覆うようにして保護
装置20が設けられている。袋本体3の保護装置20によって覆われた領域は、保護装置
20によって剛性を付与され、変形しにくくなる。これにより、袋本体3が変形すること
に起因して、とりわけ袋本体3が一定の位置において注出口取付部50に対して繰り返し
相対動作することに起因して、袋本体3が破れてしまう等の破損を効果的に防止している
。
【0050】
本実施の形態において、保護装置20は、少なくとも袋本体3のうちの注出口取付部5
0の両端に隣接する部分を覆う。言い換えると、保護装置20は、第1の基材部2Aのう
ちの注出口取付部50の両端と第2の基材部2Bとの境目91Aに対面する部分と、第2
の基材部2Bのうちの注出口取付部50の両端と第1の基材部2Aとの境目91Bに対面
する部分と、を少なくとも覆う。図示された保護装置20は、更に、注出口取付部50の
両端近傍における第1の基材部2Aと第2の基材部2Bが接合される部分90を覆うよう
になっている。
【0051】
袋本体3のうちの注出口取付部50の両端に隣接する部分において、さらには袋本体3
のうちの注出口取付部50の両端近傍における第1の基材部2Aと第2の基材部2Bが接
合される部分90において、袋本体3は注出口取付部50に対して相対動作しやすくなる
。例えば、袋本体3は、注出口取付部50の両端がなす軸線を中心として、注出口取付部
50に対して相対揺動しやすくなる。このような袋本体3の注出口取付部50に対する動
きにより、袋本体3は、この部分において破れ易くなる。とりわけ、袋本体3が所定の位
置において注出口取付部50に対して繰り返し動作することにより、袋本体3が当該位置
またはその近傍にて著しく損傷しやすくなる。
【0052】
この不具合に対処するため、本実施の形態では、袋本体3のうちの注出口取付部50の
両端に隣接する部分、さらには袋本体3のうちの注出口取付部50の両端近傍における第
1の基材部2Aと第2の基材部2Bが接合される部分90が、保護装置20によって覆わ
れる。保護装置20が袋本体3を覆うことにより、袋本体3の注出口取付部50に対して
動き易い部分が、注出口取付部50に対して動くことを効果的に防止することができる。
したがって、この保護装置20によれば、袋本体3の破れ等の破損を効果的に防止するこ
とができる。
【0053】
すなわち、この保護装置20により、上述した袋本体3のうちの注出口取付部50の両
端に隣接する部分、更には袋本体3のうちの注出口取付部50の両端近傍となる部分90
に大きな荷重負荷が加わったとしても、袋本体3のこの部分を効果的に保護して、袋本体
3がこの部分90から破損することを効果的に防止することができる。
【0054】
とりわけ、
図3に示された例において、保護装置20は、袋本体3のうちの注出口取付
部50の両端に隣接する部分を袋本体3の上縁3aに沿って内包する領域を、覆っている
。すなわち、保護装置20は、第1の基材部2Aのうちの注出口取付部50の両端と第2
の基材部2Bとの境目91Aに対面する部分を袋本体3の上縁3aに沿って内包する領域
を、覆っている。同様に、保護装置20は、第2の基材部2Bのうちの注出口取付部50
の両端と第1の基材部2Aとの境目91Bに対面する部分を袋本体3の上縁3aに沿って
内包する領域を覆っている。更に言い換えると、保護装置20が覆う領域は、第1の基材
部2Aのうちの注出口取付部50の両端と第2の基材部2Bとの境目91Aに対面する部
分を、袋本体3の上縁3aに沿って内包している。また、保護装置20が覆う領域は、第
2の基材部2Bのうちの注出口取付部50の両端と第1の基材部2Aとの境目91Bに対
面する部分を、袋本体3の上縁3aに沿って内包している。
【0055】
ここで、基材部2A,2Bのうちの境目91A,91Bに対面する部分を袋本体3の上
縁3aに沿って内包する領域とは、袋本体3の上縁3aに沿って長さを有した領域であっ
て、袋本体3の上縁3aに沿って端以外となる内部に境目91A又は境目91Bを含む領
域のことを指している。すなわち、保護装置20は、基材部2A,2Bのうちの境目91
A,91Bに対面する部分だけを覆うのではなく、袋本体3の上縁3aに沿ってこの部分
の両側に位置する部分も覆う。
【0056】
このような保護装置20によれば、袋本体3の破損が生じ易い部分が注出口取付部50
に対して動作することを効果的に防止することができ、これにより、袋本体3の破損をさ
らに効果的に防止することができる。
【0057】
また、
図3に示された保護装置20は、袋本体3のうちの注出口取付部50の両端に隣
接する部分を袋本体3の上縁3aに垂直な方向において内包する領域を覆っている。ここ
で、袋本体3の上縁3aに垂直な方向とは、液体収納容器1をその袋本体3の上部と下部
を結ぶ注出口40を通る方向、すなわち上下方向となる。すなわち、保護装置20は、第
1の基材部2Aのうちの注出口取付部50の両端と第2の基材部2Bとの境目91Aに対
面する部分を上下方向において内包する領域を覆っている。同様に、保護装置20は、第
2の基材部2Bのうちの注出口取付部50の両端と第1の基材部2Aとの境目91Bに対
面する部分を上下方向において内包する領域を覆っている。更に言い換えると、保護装置
20が覆う領域は、第1の基材部2Aのうちの注出口取付部50の両端と第2の基材部2
Bとの境目91Aに対面する部分を、上下方向に内包している。また、保護装置20が覆
う領域は、第2の基材部2Bのうちの注出口取付部50の両端と第1の基材部2Aとの境
目91Bに対面する部分を、上下方向に内包している。
【0058】
ここで、基材部2A,2Bのうちの境目91A,91Bに対面する部分を上下方向に内
包する領域とは、上下方向に長さを有した領域であって、上下方向において端以外となる
内部に境目91A又は境目91Bを含む領域のことを指している。すなわち、保護装置2
0は、基材部2A,2Bのうちの境目91A,91Bに対面する部分を全長に亘って覆い
、更に、この部分の上下方向における両側に位置する部分も覆うことができる。
【0059】
このような保護装置20によれば、袋本体3の破損が生じ易い部分が注出口取付部50
に対して動作することを効果的に防止することができ、これにより、袋本体3の破損をさ
らに効果的に防止することができる。
【0060】
さらに、保護装置20は、袋本体3の上縁3aに沿った少なくとも一部の領域において
、第1の基材部2Aと第2の基材部2Bとの接合部を袋本体3の上縁3aに垂直な方向に
おいて内包する領域を覆うようにしてもよい。上述したように、保護装置20は、注出口
取付部の両端近傍における第1の基材部2Aと第2の基材部2Bが接合される部分90を
覆っている。この保護装置20が、両端近傍の部分90を上下方向において内包する領域
を覆うようになっていることが好ましい。すなわち、保護装置20は、両端近傍の部分9
0の上下方向に沿った全長に亘って注出口取付部の両端近傍部分を覆うことが好ましい。
このような保護装置20によれば、袋本体3の破損が生じ易い部分が注出口取付部50に
対して動作することを効果的に防止することができ、これにより、袋本体3の破損をさら
に効果的に防止することができる。
【0061】
なお、袋本体3で上下方向において最も変形が生じ易くなる位置は、第1の基材部2A
と第2の基材部2Bとの接合部の上下方向における下縁、および、第1の基材部2A又は
第2の基材部2Bと注出口取付部50との接合部の上下方向における下縁となる。この下
縁を軸線として、袋本体3が注出口取付部50に対して相対揺動しやくすくなり、この下
縁に沿って破れ等の損傷が生じ易くなる。
【0062】
この点から、保護装置20は、第1の基材部2Aのうちの注出口取付部50の両端と第
2の基材部2Bとの境目91Aと対面する部分の、袋本体3の上縁3aに垂直な方向にお
ける注出口本体41から離間する側(袋本体3の内部側、袋本体3の液体を収容している
部分の側)となる、端部91Aeを少なくとも覆っていることが有効である。同様に、保
護装置20は、第2の基材部2Bのうちの注出口取付部50の両端と第1の基材部2Aと
の境目91Bと対面する部分の、袋本体3の上縁3aに垂直な方向における注出口本体4
1から離間する側(袋本体3の内部側、袋本体3の液体を収容している部分の側)となる
、端部91Beを少なくとも覆っていることが有効である。また、保護装置20は、袋本
体3の上縁3aに沿った少なくとも一部の領域において、第1の基材部2Aと第2の基材
部2Bとの接合部の、袋本体3の上縁3aに垂直な方向における注出口本体41から離間
する側(袋本体3の内部側、袋本体3の液体を収容している部分の側)となる、縁部90
eを少なくとも覆っていることが好ましい。さらに、保護装置20は、袋本体3の上縁3
aに沿った少なくとも一部の領域において、基材部2A,2Bと注出口取付部50との接
合部の、袋本体3の上縁3aに垂直な方向における注出口本体41から離間する側(袋本
体3の内部側、袋本体3の液体を収容している部分の側)となる、縁部93を少なくとも
覆っていることが好ましい。
【0063】
このような保護装置20は、例えばポリアセタールまたはポリエチレン製となっている
。
【0064】
次に
図3、
図5A及び
図5Bに示された保護装置20の一例を参照して、保護装置20
について詳述する。
図3、
図5A及び
図5Bに示された保護装置20は互いに連結可能な
一対の保護具21A、21Bを有し、これら一対の保護具21A、21Bは同一の構造を
もつ。
【0065】
また各保護具21A、21Bはいずれも上述した注出口取付部50の両端近傍の部分を
覆う保護具本体22と、この保護具本体22から2つに分岐する二股部23とを有する。
二股部23は、保護具本体22から延び出した第1腕部23A及び第2腕部23Bを含ん
でいる。第1腕部23A及び第2腕部23Bは、保護具本体22の端部から延び出してい
る。第1腕部23A及び第2腕部23Bは、保護具本体22から離間するにつれて互いか
ら離間していく。
【0066】
そして保護具21Aの二股部23の先端部と、保護具21Bの二股部23の先端部とが
互いに連結されて、保護具21Aの二股部23と保護具21Bの二股部23とにより注出
口取付部50を外方から覆うようになっている。言い換えると、保護具21Aの二股部2
3と保護具21Bの二股部23とによって、注出口取付部50が取り囲まれている。
【0067】
また一方の保護具21Aの二股部23の先端部には、各々上下方向に沿って係合突起2
3aと係合溝23bが設けられている。
【0068】
さらに他方の保護具21Bの二股部23の先端部にも、各々上下方向に沿って係合突起
23aと係合溝23bが設けられている。
【0069】
また各保護具21A、21Bの保護具本体22は、いずれも袋本体3の上縁3aが入り
込む収納溝25を有している。
【0070】
上述のように袋本体3は六面体の箱型形状を有し、袋本体3の上縁3aは、袋本体3の
上面35の中央部を通って延びている。
【0071】
保護装置20を袋本体3の上縁3aに装着する場合、各々の保護具21A、21Bを袋
本体3の上方から上縁3aに向かって装着する。この場合、袋本体3の上縁3aを各保護
具21A、21Bの収納溝25に挿入し、次に各保護具21A、21Bの二股部23を互
いに接近させ、一方の保護具21Aの二股部23に設けられた係合突起23aを他方の保
護具21Bの二股部23に設けられた係合溝23bに係合させる。
【0072】
このようにして一方の保護具21Aと他方の保護具21Bを連結させて、保護装置20
を得ることができる。
【0073】
図3に示すように、一対の保護具21A、21Bを互いに連結することにより構成され
た保護装置20を袋本体3の上縁3aに装着することにより、とりわけ注出口取付部50
の両端近傍の部分90に大きな荷重負荷が加わっても、この部分90を保護装置20によ
り効果的に保護することができる。
【0074】
なお、後述のように、液体収納容器1は開口部5aから外装容器5に挿入するため(図
23参照)、保護装置20が上縁3aの両端部3eまで達していると外装容器5に挿入し
にくくなる。このため、保護装置20は上縁3aの両端部3eまで達していないことが好
ましく、そのような形態により袋本体3の上縁3aに保護装置20を装着後に外装容器5
内へ挿入し易くなる。更に、袋本体3の上縁3aが入り込む収納溝25を有する保護装置
20により、各々の保護具21A、21Bを袋本体3の上方から上縁3aに向かって装着
することができるため、外装容器5に液体収納容器1を挿入後に外装容器5の開口部5a
を介して保護装置20を装着することも可能となる。
【0075】
ところで、
図5A及び
図5Bに示すように、保護具21A,21Bは、保護具本体22
および二股部23の少なくともいずれかに接続した位置決め部24を、更に有している。
位置決め部24は、注出口40に接触することで注出口40に対して当該保護具21A,
21Bを所定の位置に位置決めする。図示された例において、位置決め部24は、保護具
本体22から延出した板状部24aとして形成されている。
【0076】
図3及び
図4に示すように、注出口40の注出口本体41の下端部、言い換えると、注
出口本体41の注出口取付部50への接続部は、縮径したくびれ部41aを形成している
。
図4に示すように、板状部24aが注出口40のくびれ部41aに挿入されることで、
一方の保護具21Aが注出口40に対して位置決めされる。同様に、板状部24aが注出
口40のくびれ部41aに挿入されることで、他方の保護具21Bが注出口40に対して
位置決めされる。一対の保護具21A,21Bが注出口40に対して位置決めされること
で、一対の保護具21A,21Bが互いに対しても位置決めされるようになる。
【0077】
図示された例において、板状部24aは、注出口40に面接触する主面24bと、注出
口40に接触する端面24cと、を含んでいる。端面24cは、主面24bに対して非平
行な面となっている。とりわけ図示された例において、端面24cは、主面24bに対し
て垂直な面となっている。主面24bは、板状部24aの上面として形成されている。主
面24bは、注出口本体41の後述する底部43の下面に上下方向における下方から面接
触する。端面24cは、くびれ部41aに横方向から接触する。端面24cが注出口本体
41に接触することで、注出口40に対する保護具21A,21Bの幅方向(上縁3aに
沿った方向)における相対位置を位置決めすることができる。
【0078】
一方、主面24bが注出口本体41に接触することで、注出口40に対する保護具21
A,21Bの上下方向における相対位置を位置決めすることができる。袋本体3の内部が
膨らむ等して一対の基材部2A,2Bが互いから離間する際、上下方向において一対の基
材部2A,2Bの接続部の下縁を収納溝25に収納した保護具21A,21Bは、袋本体
3から上方に持ち上げられる力を加えられる。しかしながら、主面24bが注出口本体4
1に下方から接触することで、保護具21A,21Bの袋本体3に対する上方への相対移
動を規制することができる。これにより、保護装置20の袋本体3に対する相対位置が維
持され、保護装置20によって袋本体3を適切に保護することが可能となる。
【0079】
図示された例において、位置決め部24の板状部24aは、二股部23の第1腕部23
A及び第2腕部23Bにそれぞれ接続している。すなわち、第1腕部23A及び第2腕部
23Bは、板状部24aによって連結されている。これにより、細長状で変形しやすい二
股部23の第1腕部23A及び第2腕部23Bが、板状部24aによって補強され、変形
を抑制される。二股部23の第1腕部23A及び第2腕部23Bの変形が抑制されること
で、保護具21A,21Bが袋本体3に対して所定の位置に維持される。これにより、保
護装置20によって袋本体3を適切に保護することが可能となる。すなわち、位置決め部
24の板状部24aは、保護具21A,21Bの位置決め機能を発揮するだけでなく、保
護具21A,21Bの補強部としても機能する。
【0080】
さらに図示された例において、位置決め部24の板状部24aは、二股部23の第1腕
部23A及び第2腕部23Bだけでなく、保護具本体22にも接続している。このような
位置決め部24は、二股部23の変形をより効果的に防止することができる。
【0081】
また、図示された保護具21A,21Bは、
図5A及び
図5Bによく示されているよう
に、保護具本体22及び二股部23の上下方向における下縁となる部分に、上下方向に非
平行な方向、典型的には上下方向と垂直な方向に突出したつば部23eを有している。袋
本体3の内部が膨らむ場合、一対の基材部2A,2Bは、互いから離間するように動作す
る。このとき、基材部2A,2Bは、保護具本体22及び二股部23の上下方向における
下縁に接触し、この下縁に力を作用させる。つば部23eは、基材部2A,2Bからの力
が加えられる傾向にある保護具本体22及び二股部23の下縁を補強する。このつば部2
3eによって、保護具21A,21Bの変形を効果的に抑制することができ、保護具21
A,21Bを袋本体3に安定して固定し、保護具21A,21Bによって袋本体3を安定
して保護することができる。
【0082】
同様に、図示された保護具21A,21Bは、
図5A及び
図5Bによく示されているよ
うに、保護具本体22の幅方向における端部に、幅方向に非平行な方向、典型的には幅方
向と垂直な方向に突出したつば部23fを有している。袋本体3の内部が膨らむ場合、基
材部2A,2Bは、保護具本体22の幅方向における端部に接触し、この端部に力を作用
させる。つば部23fは、基材部2A,2Bからの力が加えられる傾向にある保護具本体
22の端部を補強する。このつば部23fによって、保護具21A,21Bの変形を効果
的に抑制することができ、保護具21A,21Bを袋本体3に安定して固定し、保護具2
1A,21Bによって袋本体3を安定して保護することができる。
【0083】
なお、以上に説明した説明した保護具21A,21Bは、一例に過ぎず、種々の変形等
が可能である。変形の一例として、
図5C及び
図5Dには保護装置20の他の例が図示さ
れている。
【0084】
図5C及び
図5Dに示された例において、保護具本体22及び二股部23の上下方向に
おける下縁となる部分に面取り部23gが形成されている。同様に、保護具本体22の幅
方向における端部に面取り部23hが形成されている。既に説明したように、袋本体3の
内部が膨らむ等に起因して基材部2A,2Bが互いから離れる場合、基材部2A,2Bは
、これらの面取り部23g及び面取り部23hが設けられた位置に当接するようになる。
したがって、これらの面取り部23g及び面取り部23hを設けることによって、袋本体
3の破損を効果的に防止することが可能となる。
【0085】
また、
図5C及び
図5Dに示された例において、保護装置20は、一方の保護具21A
及び他方の保護具21Bを有している。各保護具21A,21Bは、保護具本体22と、
保護具本体22から延出した第1腕部23A及び第2腕部23Bを含む二股部23と、を
有している。第1腕部23Aは、その先端部に、上下方向に沿って、係合溝23b、係合
突起23a及び規制凹部(規制切欠部)23dを有している。第2腕部23Bは、その先
端部に、上下方向に沿って、規制突起23c、係合溝23b及び係合突起23aを有して
いる。すなわち、
図5A及び
図5Bに示された保護具21A,21Bと異なり、
図5A及
び
図5Bに示された保護具21A,21Bの二股部23は、規制突起23c及び規制凹部
23dを更に有している。
【0086】
図5C及び
図5Dに示された保護装置20では、一方の保護具21Aの二股部23の先
端部と他方の保護具21Bの二股部23の先端部を連結した際に、係合突起23aと係合
溝23bが噛み合うとともに、第2腕部23Bの規制突起23cが第1腕部23Aの規制
凹部23d内に位置するようになる。そして、規制凹部23d内に位置した第2腕部23
Bの規制突起23cは、第1腕部23Aと上下方向に重なることで、当該規制突起23c
を越える第1腕部23Aの第2腕部23Bに対する上下方向一側への移動を規制すること
ができる。そして、各保護具21A,21Bが、それぞれ、第1腕部23A及び第2腕部
23Bを有していることから、一対の保護具21A,21Bの上下方向両側への移動が規
制されるようになる。
【0087】
図5A及び
図5Bに示された保護装置20では、係合突起23a及び係合溝23bによ
って一対の保護具21A,21Bを連結することで、一対の保護具21A,21Bの上下
方向に垂直な方向への相対移動を規制することができる。
図5C及び
図5Dに示された保
護装置20では、更に規制突起23c及び規制凹部23dを用いることで、一対の保護具
21A,21Bの上下方向への相対移動を規制することも可能となっている。
図5C及び
図5Dに示された保護装置20によれば、袋本体3に対する保護装置20の相対移動を更
に効果的に防止することができ、保護装置20を用いてより安定して袋本体3を保護する
ことができる。
【0088】
<袋本体3の構造>
次に液体収納容器1の袋本体3の構造について
図8乃至
図9により詳述する。
図8およ
び
図9に示すように、第1の基材部2Aと、第2の基材部2Bと、ガゼット部2Cを準備
し、このうち、まず第1の基材部2Aと第2の基材部2Bを重ね合わせる。次に第1の基
材部2Aと第2の基材部2Bの間に両側から、2つ折りされた折込部2C1を有する一対
のガゼット部2Cを挿入し、接合して接合部10を形成することにより袋本体3を得る。
そして液体収納容器1はこの袋本体3と、この袋本体3の上縁3aに配置され第1の基材
部2Aと第2の基材部2B間に熱融着された注出口40とを備えている。
【0089】
ここで「第1の基材部2A」および「第2の基材部2B」は、各々別個のフィルムから
なり、互いに重ね合わせて袋本体3を作製してもよく、1枚のフィルムを折畳むことによ
り第1の基材部2Aと第2の基材部2Bを有する袋本体を作製してもよい。
【0090】
また第1の基材部2Aおよび第2の基材部2Bは、いずれも同様の材料からなり、例え
ば外側から内側へ向かって順に配置された外層/中間層/内層の3層構造をもつ。このう
ち、外層は延伸ナイロン(厚さ15μm)/ポリエチレン(厚さ25μm)/ポリエチレ
ン(厚さ70μm)の層構成をもつ。
【0091】
また中間層はポリエチレン(厚さ60μm)からなり、内層はポリエチレン(厚さ60
μm)からなる。
【0092】
上述したように、液体収納容器1は袋本体3と、袋本体3の上縁3aに配置され、第1
の基材部2Aと第2の基材部2Bとの間に熱融着された注出口40とを備えているが、こ
の場合、まず第1の基材部2Aと第2の基材部2Bとが重ね合わされて、注出口40の取
付領域を除く上縁3aを含む周縁が例えば175℃程度の加熱温度で接合される。
【0093】
次に袋本体3の上縁3aのうち注出口40の取付領域内に注出口40が配置され、注出
口40の注出口取付部50と、第1の基材部2Aおよび第2の基材部2Bとが150℃程
度の加熱温度で接着される(第1段接着)。この第1段接着において、注出口取付部50
と第1の基材部2Aおよび第2の基材部2Bとの間が接着されるとともに、注出口取付部
50の両端近傍の部分90において第1の基材部2Aおよび第2の基材部2Bとが接着さ
れる。
【0094】
次に注出口40の注出口取付部50と、第1の基材部2Aおよび第2の基材部2Bとが
160℃程度の加熱温度で接着される(第2段接着)。
【0095】
このように注出口40の注出口取付部50と第1の基材部2Aおよび第2の基材部2B
とを、低温接着(150°C程度に加熱)と高温接着(160°C程度に加熱)とからな
る2段階の接着工程により接着することにより、注出口取付部50の両端近傍の部分90
が過度に加熱されて軟化したり、強度の低下が生じることを低減できる。
【0096】
この場合、袋本体3は上縁3aと、底縁3bと、側縁3cとを有して、第1の基材部2
Aの側方からみて、矩形形状を有している(
図8参照)。
【0097】
また、接合部10は袋本体3の開口された上部3Aを接合して形成された上縁接合部1
0aと、袋本体3の開口された底部3Bを接合して形成された底縁接合部10bとを有す
る。また第1の基材部2Aと一対のガゼット部2Cとの間は接合されて、側縁接合部10
Cが形成され、第2の基材部2Bと一対のガゼット部2Cとの間も接合されて側縁接合部
10Cが形成されている。なお、
図8および
図9に示す実施形態においては、第1の基材
部2Aおよび第2の基材部2Bが各々別個のフィルムからなる態様として説明するため、
袋本体3の底部3Bが開口されているが、1枚のフィルムを折畳むことにより第1の基材
部2Aと第2の基材部2Bを有する袋本体3を作製する場合には、袋本体3の底部3Bが
開口せずに折畳んだ箇所を接合して底縁接合部10bを形成してもよい。
【0098】
このうち上縁接合部10aは第1の基材部2Aと第2の基材部2Bとを接合してなる上
縁本体接合部10a1と、第1の基材部2Aとガゼット部2C、および第2の基材部2B
とガゼット部2Cを接合してなる上縁ガゼット部接合部10a2を有する。
【0099】
さらに底縁接合部10bは第1の基材部2Aと第2の基材部2Bとを接合してなる底縁
本体接合部10b1と、第1の基材部2Aとガゼット部2Cおよび第2の基材部2Bとガ
ゼット部2Cを接合してなる底縁ガゼット部接合部10b2を有する。
【0100】
このようにして、袋本体3と、袋本体3の上縁3aに取付けられた注出口40とにより
ガゼット状に構成された液体収納容器1が構成される。
【0101】
このような構成からなるガゼット状の液体収納容器1は、以下のようにコンパクトに折
畳まれて、後述する大型の六面体の箱型形状をもつ外装容器5内に開口部5aから挿入さ
れる(
図23参照)。
【0102】
次に
図10乃至
図19により、液体収納容器1の折畳み形態について述べる。
【0103】
まず
図10に示すようにガゼット状の液体収納容器1が準備される。
【0104】
次に
図11に示すように、袋本体3の底部3Bに矩形状底面30が形成される。
【0105】
この場合、まず袋本体3の底部3Bを持上げて、袋本体3の底部3Bのうち第1の基材
部2A側を折曲線2A1を介して内側へ折曲げ、同様に第2の基材部2B側を折曲線2B
1を内側へ折曲げる。このようにして袋本体3の底部3Bに矩形状底面30が形成され、
この底面30は上述した底縁接合部10bを含む。
【0106】
次に、矩形状底面30裏側において、ガゼット部2Cが三角形状に折込まれて、三角形
状の三角形状部2C3が形成される。
【0107】
図11において、底面30は第1の基材部2Aと第2の基材部2Bとを含み、第1の基
材部2Aは矩形状底面30のうち、底縁接合部10bの紙面上側に位置し、第2の基材部
2Bは矩形状底面30のうち底縁接合部10bの紙面下側に位置している。
【0108】
また袋本体の底面30を構成する第1の基材部2Aおよび第2の基材部2Bの裏側に、
第1の基材部2Aと第2の基材部2Bの間に折込まれたガゼット部2Cの縁2C2が現わ
れている(
図11参照)。
【0109】
次に
図12に示すように、底面30に底縁接合部10bに沿って、少なくとも底縁接合
部10bのうち、第1の基材部2Aとガゼット部2Cとの間および第2の基材部2Bとガ
ゼット部2Cとの間の底縁ガゼット部接合部10b2同士を固定するため第1固定テープ
31が設けられる。しかしながらこの第1固定テープ31は底面30のうち底縁接合部1
0bの一端から他端まで底縁接合部10bに沿って延びていてもよい。
【0110】
このように底縁ガゼット部接合部10b2を第1固定テープ31で固定することにより
、矩形状底面30の矩形形状を確実に維持することができる。
【0111】
次に底面30と、この底面30の両側に配置された一対のガゼット部2Cとを第3固定
テープ32によって固定し、底面30とこの底面30の両側に配置された一対のガゼット
部2Cとの間を堅固に固定する。上述のように底面30を構成する第1の基材部2Aおよ
び第2の基材部2Bの裏面に、ガゼット部2Cが折込まれて三角形状部2C3が形成され
るが、第3固定テープ32によって底面30とこの底面30の両側に配置された一対のガ
ゼット部2Cとの間を固定することにより、液体収納容器1の袋本体3を膨らまし後に袋
本体3の内部に液体を充填する際にガゼット部2Cが折りこまれて形成された三角形状の
三角形状部2C3内に液体が進入しないようになっている。
【0112】
次に液体収納容器1を引っ繰り返し、底面30を裏側へもってくる(
図13参照)。
【0113】
次に
図14に示すように、袋本体3の上部3Aに矩形状上面35が形成される。
【0114】
この場合、まず袋本体3の上部3Aを持上げて袋本体3の上部3Aのうち第1の基材部
2A側を折曲線2A2を介して内側へ折曲げ、同様に第2の基材部2B側を折曲線2B2
を内側へ折曲げる。このようにして袋本体3の上部3Aに矩形状上面35が形成され、こ
の上面35は上述した上縁接合部10aを含む。
【0115】
次に、矩形状上面35裏側において、ガゼット部2Cが三角形状に折込まれて、三角形
状の三角形状部2C3が形成される。
【0116】
図14において、上面35は第1の基材部2Aと第2の基材部2Bとを含み、第1の基
材部2Aは矩形状上面35のうち上縁接合部10aの紙面上側に位置し、第2の基材部2
Bは矩形状上面35のうち上縁接合部10aの紙面下側に位置している。
【0117】
また袋本体の上面35を構成する第1の基材部2Aおよび第2の基材部2Bの裏側に第
1の基材部2Aと第2の基材部2Bの間に折込まれたガゼット部2Cの縁2C2が現われ
ている(
図14参照)。
【0118】
次に
図15に示すように、上面35に上縁接合部10aに沿って、少なくとも上縁接合
部10aのうち、第1の基材部2Aとガゼット部2Cの間および第2の基材部2Bとガゼ
ット部2Cとの間の上縁ガゼット部接合部10a2同士を固定するため第2固定テープ3
6が設けられている。しかしながら、この第2固定テープ36は上面35のうち上縁接合
部10aの一端から他端まで上縁接合部10aに沿って延びていてもよい。
【0119】
このように上縁ガゼット部接合部10a2を第2固定テープ36で固定することにより
、矩形状上面35の矩形形状を確実に維持することができる。
【0120】
次に上面35と、この上面35の両側に配置された一対のガゼット部2Cとを第4固定
テープ37によって固定し、上面35とこの上面35の両側に配置された一対のガゼット
部2Cとの間を堅固に固定する。上述のように上面35を構成する第1の基材部2Aと第
2の基材部2Bとの間に、ガゼット部2Cが折込まれて三角形状部2C3が形成されるが
、第4固定テープ37によって上面35とこの上面35の両側に配置された一対のガゼッ
ト部2Cとの間を固定することにより、液体収納容器1の袋本体3を膨らまし後に袋本体
3の内部に液体を充填する際に、ガゼット部2Cが折り込まれて形成された三角形状の三
角形状部2C3内に液体が進入しないようになっている。
【0121】
このように袋本体3の矩形状底面30を第1固定テープ31および第3固定テープ32
で固定することにより、底面30はその矩形状の形を確実に維持することができる。また
矩形状上面35を第2固定テープ36および第4固定テープ37で固定することにより、
上面35はその矩形状の形を確実に維持することができる。なお、第1固定テープ31、
第2固定テープ36、第3固定テープ32および第4固定テープ37は、これに限らず、
テープに替えて、接着剤または粘着剤を用いてもよい。
【0122】
このため後述のように液体収納容器1をコンパクトに折畳み、六面体の箱型の外装容器
5の開口部5aから外装容器5内に挿入して液体収納容器1を膨らませた際、この液体収
納容器1の外形を六面体の箱型外装容器5の内面に沿ってこの内面形状に合わせて膨らま
せることができる。なお、外装容器5としては六面体の箱型外装容器に限らず、円筒状や
六面体以外の多面体の箱型外装容器を用いてもよい。
【0123】
次に
図16に示すように、液体収納容器1は上縁接合部10aと底縁接合部10bとを
重ね合せ、これら上縁接合部10aと底縁接合部10bを折り目線として2つ折りされる
。
【0124】
その後、2つ折りされた液体収納容器1は複数の縦方向折曲線15に沿って蛇腹状に折
畳まれる(
図17および
図18参照)。液体収納容器1は必ずしも蛇腹状に折畳む必要は
ないが、液体収納容器1を蛇腹状に折畳むことにより液体収納容器1を外装容器5内に挿
入した際、この外装容器5内で容易に拡がることができる。この際、液体収納容器1をそ
の袋本体3の上部と下部を結ぶ注出口40を通る直線に直交する幅方向の中心線で折畳ん
だ場合、左右両側に各々縦方向折曲線15によって液体収納容器は左右対称の蛇腹状に折
り畳まれることがなお好ましい。すなわち、
図18に示すように、袋本体3の上部と下部
を結ぶ注出口40を通る直線に直交する幅方向の中心線を挟んで両側に形成される縦方向
折曲線15の山折りと谷折りの折り方向が同一方向に対称となるように折り畳まれること
により、液体収納容器1を外装容器5内に挿入した際、この外装容器5内でより一層容易
に拡がることができる。
【0125】
縦方向の折り畳みは中心線で折畳む場合に限らず、液体収納容器1を外装容器5の開口
部5aから外装容器5内へ挿入出来る形状であれば、蛇腹状の折畳みでなくてもよい。
【0126】
次に
図19に示すように、縦方向折曲線15に沿って蛇腹状に折畳まれた液体収納容器
1は、この折畳まれた形状を維持するため上下に設けられた複数、例えば2つの保形部1
7、18により固定されてその形状が保たれる。
【0127】
保形部17、18はいずれも液体収納容器1の折畳まれた形状を維持するものであり、
後述のように液体収納容器1内に注出口40から気体が供給されて液体収納容器1が膨ら
む際、保形部17、18が破断して液体収納容器1から外れる。この場合、注出口40か
ら液体収納容器1内に気体を供給すると、液体収納容器1の上方部分がまず膨らんで上方
の保形部17が破断して液体収納容器1から外れ、次に気体が液体収納容器1の下方部分
へ送られてこの下方部分が膨らみ、下方の保形部18が破断して液体収納容器1から外れ
る。このような保形部17、18としては、テープ状のものが考えられるが、ゴム状の帯
状テープからなっていてもよく、粘着剤からなっていてもよい。またテープは取外自在の
もの、破断自在のものが考えられる。また保形部17、18の数は1つでもよく、2つ以
上であってもよい。このようにして、箱型外装容器5内において、箱型の袋本体3を得る
ことができる。
【0128】
<注出口の構造>
次に液体収納容器1の注出口40について詳述する。注出口40は、
図20に示すよう
に袋本体3の上縁3aに熱融着された注出口取付部50と、該注出口取付部50に連接さ
れ袋本体3から外方へ突出する注出口本体41とを有し、注出口本体41の上端には注出
口フランジ42が設けられている。また、注出口40は注出口取付部50で第1の基材部
2Aと第2の基材部2Bの間に熱融着されている。
【0129】
注出口40の注出口取付部50は、筒状に形成され、貫通穴45を有している。例えば
図2に示すように、注出口取付部50は、菱形の鈍角を面取りしてなる外形状を有した筒
状に形成されている。すなわち、袋本体3の幅方向および上下方向の両方に垂直な方向に
沿った注出口取付部50の寸法は、袋本体3の幅方向に沿って、注出口40の中心から離
間して両端に近付くにつれて次第に小さくなっていく。言い換えると、注出口取付部50
は、円柱状の外形状を有する中央部51と、袋本体3の幅方向に沿って中央部51の両側
に位置する薄肉部52と、を有している。このような外形状を有する50は、
図5A~図
5Dに示された一対の保護具21A,21Bの二股部23によって、僅かなすき間を残し
て囲まれるようになる。また、単なる円筒状に形成された注出口取付部50を基材部2A
,2Bの間に熱融着する場合、基材部2A,2Bと注出口取付部50の端部とで囲まれる
2つの領域に隙間ができて密封不良となり易い。薄肉部52を設けることで、このような
不具合に対処して、基材部2A,2Bと注出口取付部50の端部とで囲まれる2つの領域
に隙間が形成されることを効果的に防止することができる。
【0130】
また注出口40の注出口本体41は、断面形状が略U字形状の筒状体からなり、その上
端周縁に注出口フランジ42が設けられている。注出口本体41の底部43には、開口4
4が形成されている。この開口44によって液体収納容器1と、後述する外装容器5との
間に通気を確保することができ、使用時に内容液を汲み出す際には、この開口44を通じ
て液体収納容器1と外装容器5との間に気体を封入して、液体収納容器1の外部から圧力
をかけて液体収納容器1内部の内容液の汲み出しをスムースに行うことができる。
【0131】
なお、上述したくびれ部41aは、底部43の下方に形成されている。保護装置20の
位置決め部24の主面24bは、底部43の裏面に当接するようになる。
【0132】
注出口40の注出口フランジ42は外装容器5に形成された開口部5aに後述する保持
具80を介して装着され、液体収納容器1が外装容器5内で支持される。なお、注出口4
0を開口部5aに直接装着することが可能であれば、保持具80は必ずしも設けなくても
よい。
【0133】
注出口40は、好ましくは射出成形法にて製造される。これに用いる樹脂としては射出
成形可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、袋本体3の第1の基材部2A、第
2の基材部2Bの内面を構成する樹脂と熱融着により接合されるために、第1の基材部2
A、第2の基材部2Bの内面を構成する樹脂により適宜選択する必要があるが、通常は高
温時でも剛性があり、低温時において脆化し難い高密度ポリエチレンが好適である。
【0134】
<保持具の構造>
ところで上述のように、注出口40の注出口フランジ42は外装容器5の開口部5aに
保持具80を介して装着される。この保持具80は、開口部5aと注出口40との間に介
在されて、外装容器5の開口部5aの形状が注出口フランジ42の外形より多少大きくな
っても開口部5aに注出口40を確実に装着するよう機能する。
【0135】
【0136】
保持具80は外装容器5の開口部5aに係合する外側フランジ81と、この外側フラン
ジ81に連結段部83を介して連結され注出口40の注出口フランジ42に係合する内側
フランジ82とを有し、全体として開口を有するリング形状からなる。
【0137】
このように構成された保持具80に、液体収納容器1の注出口40が装着される。
【0138】
<液体収納容器の装着方法>
液体収納容器1は外装容器5の開口部5aから外装容器5内に挿入される。この場合、
外装容器5は金属製または合成樹脂製の大型容器からなり、六面体の箱型形状をもち、内
容量は、例えば1000l程度の大容量をもつ。
【0139】
次に液体収納容器1の注出口40が開口部5a外方から突出した状態で、袋本体3の上
縁3aに保護装置20が装着される。
【0140】
この場合、上述のように、まず保護装置の一対の保護具21A、21Bの保護具本体2
2が、袋本体3の上縁3aに対して上方から上縁3aに向かって接近し、保護具本体22
の収納溝25に上縁3aが入り込む。次に一対の保護具21A、21Bの二股部23、2
3が互いに連結され、この二股部23、23によって注出口取付部50を囲む。このよう
にして一対の保護具21A、21Bからなる保護装置20を袋本体3の上縁3aに装着す
ることができる。なお、液体収納容器1を外装容器5に挿入する前に、袋本体3の上縁3
aに保護装置20を装着し、装着後に液体収納容器1を外装容器5に挿入してもよい。
【0141】
次に液体収納容器1の注出口40が開口部5a外方から突出した状態で、注出口40に
保持具80が装着される。
【0142】
なお、上記実施の形態において、液体収納容器1を外装容器5内に挿入した後、注出口
40に保持具80を取り付けた例を示したが、これに限らず、注出口40に保持具80を
取り付けた後、液体収納容器1を外装容器5内に挿入しても良い。また、保持具80は、
必ずしも使用しなくてもよい。
【0143】
次に注出口40と保持具80とを有する注出口と保持具の組合体80Aが外装容器5の
開口部5aに装着される。この場合、保持具80の外側フランジ81が外装容器5の開口
部5aに係合する。
【0144】
<保護装置20の変形例>
次に
図6Aにより保護装置20の変形例について説明する。
【0145】
上記実施の形態において、保護装置20は互いに連結可能な一対の保護具21A、21
Bを有する例を示したが、これに限らず
図6Aに示すように、互いに分離する一対の保護
装置20,20を設けてもよい。
【0146】
各保護装置20,20は袋本体3の上縁3aが入り込む収納溝25を含み、各保護装置
20,20は互いに連結することなく、分離している。また各保護装置20,20は各々
連結具25Aを介して注出口40に連結されている。さらに各保護装置20,20は、袋
本体3のうちの注出口取付部50の両端に隣接する部分を覆っている。また、各保護装置
20,20は、注出口取付部50の両端近傍における第1の基材部2Aと第2の基材部2
Bが接合される部分90を覆っている。
【0147】
上述のように袋本体3のうちの注出口取付部50の両端に隣接する部分や注出口取付部
50の両端近傍の部分90は、内容物の充填時に大きな荷重負荷が加わる部分であるが、
この部分90を各保護装置20,20により覆うことにより、この部分90を効果的に保
護することができる。 また、各保護装置20,20は、連結具25Aを介して注出口4
0に連結されているため、液体収納容器1を外装容器5に挿入し液体収納容器1内に液体
を充填した状態で輸送に供する際においても、輸送時の振動に対して各保護装置20,2
0が袋本体3の上縁3aから離脱することが抑制され、袋本体3のうちの注出口取付部5
0の両端に隣接する部分や注出口取付部50の両端近傍における第1の基材部2Aと第2
の基材部2Bとが接合される部分90を効果的に保護することができる。なお、上記実施
の形態において、各保護装置20,20は各々連結具25Aを介して注出口40に連結さ
れている例を示したが、これに限らず、各保護装置20,20は各々連結具25Aを介す
ることなく注出口40と一体に成形されることで注出口40に連結されていても良い。
【0148】
なお、
図6Aにおいて、袋本体3の上縁3aに装着された各保護装置20,20は上縁
3aの中央部に位置しており、上縁3aの両端部3eまで達していない。
【0149】
また、
図6Bに示すように、互いに分離する一対の保護装置20,20を設けてもよい
。各保護装置20,20は袋本体3の上縁3aが入り込む収納溝25を含み、各保護装置
20,20は互いに連結することなく、分離している。また各保護装置20,20は、注
出口40に連結されていない。このため各保護装置20,20を容易に袋本体3の上縁3
aに装着することができ、この保護装置20,20によって、袋本体3のうちの注出口取
付部50の両端に隣接する部分や注出口取付部50の両端近傍における第1の基材部2A
と第2の基材部2Bが接合される部分90を、効果的に保護することができる。 また、
この態様によれば、各々の保護装置20,20を袋本体3の上縁3aに対して上方から上
縁3aに向かって接近させるだけで装着することができるため、外装容器5に液体収納容
器1を挿入後に外装容器5の開口部5aを介して各保護装置20,20を装着することが
簡易となる。
【0150】
また、
図6Bに示す態様の他の態様として、
図6Cおよび
図6Dに示すように、互いに
分離する一対の保護装置20,20を粘着剤もしくは接着剤95を塗布したセロファンや
シリコンゴムなどの柔軟性のある樹脂やゴムなどを用いることによって、袋本体3のうち
の注出口取付部50の両端に隣接する部分や注出口取付部50の両端近傍における第1の
基材部2Aと第2の基材部2Bが接合される部分90を覆ってもよい。各保護装置20,
20は、粘着剤もしくは接着剤95を塗布した面を液体収納容器1側に向け、袋本体3の
上縁3aを挟み込みながら第1の基材部2Aから第2の基材部2Bへと跨ぐことで、袋本
体3のうちの注出口取付部50の両端に隣接する部分や第1の基材部2Aと第2の基材部
2Bが接合される部分90を覆っている。この保護装置20,20によって、袋本体3の
うちの注出口取付部50の両端に隣接する部分や注出口取付部50の両端近傍における第
1の基材部2Aと第2の基材部2Bが接合される部分90を効果的に保護することができ
る。
【0151】
さらにまた、
図7Aに示すように、箱型形状の外装容器5において保持具80を使用す
る場合に、保持具80に互いに分離する2つの保護装置20,20を取付けてもよい。こ
の態様によれば、各保護装置20,20は、連結具85を介して、保持具80に連結され
ており、保持具80を注出口40に装着する際に、各保護装置20,20を袋本体3の上
縁3aに装着することができる。
図7Aに示す態様によれば、保護装置20,20によっ
て、袋本体3のうちの注出口取付部50の両端に隣接する部分や注出口取付部50の両端
近傍における第1の基材部2Aと第2の基材部2Bが接合される部分90を効果的に保護
することができ、かつ、液体収納容器1を外装容器5に挿入し液体収納容器1内に液体を
充填した状態で輸送に供する際においても、輸送時の振動に対して各保護装置20,20
が袋本体3の上縁3aから離脱することが抑制され、注出口取付部50の両端近傍の部分
90を効果的に保護することができる。なお、上記実施の形態において、各保護装置20
,20は連結具85を介して保持具80に連結されている例を示したが、これに限らず、
各保護装置20,20は連結具85を介することなく保持具80と一体に成形されること
で保持具80に連結されていても良い。
【0152】
さらに上記実施の形態において、液体収納容器1がガゼット状の袋本体3を有する例を
示したが、これに限らず
図7Bに示すように、液体収納容器1はガゼット部2Cを備える
ことなく、第1の基材部2Aと第2の基材部2Bを重ね合わせて、上縁3a、底縁3b、
側縁3cを接合した袋本体3を有していてもよい。第1の基材部2Aと第2の基材部2B
の上縁3aは接合されて上縁接合部10aが形成され、第1の基材部2Aと第2の基材部
2Bの底縁3bが接合されて底縁接合部10bが形成され、第1の基材部2Aと第2の基
材部2Bの側縁3cが接合されて側縁接合部10cが形成されている。また、袋本体3の
上縁3aに注出口40が取付けられ、保護装置20が袋本体3の上縁3aに取り付けられ
ている。保護装置20は、袋本体3のうちの注出口取付部50の両端に隣接する部分や注
出口取付部50の両端近傍における第1基材部2Aと第2の基材部2Bが接合される部分
90を覆っている。
【0153】
<保護装置20の作用効果を示す実施例>
次に保護装置20の作用効果を、具体的実施例を用いて説明する。
【0154】
本実施例において、
図1乃至
図5Bに示すような横幅400mm×高さ200mm×縦
幅300mm の袋本体3と注出口40とを有する液体収納容器1を準備した。
【0155】
この場合、袋本体3の上縁3aに保護装置20も装着した2つの液体収納容器1を準備
した。
【0156】
次に袋本体3内に注出口40から水を充填し、注出口40を蓋(図示せず)で密封した
。
【0157】
その後、袋本体3に対して注出口40を右方向および左方向へ順次回転させ、袋本体3
が破断するところで回転を停止する破断試験を実施した。
【0158】
この場合、袋本体3内にいずれも17Lずつの水を充填した。
【0159】
破断試験の結果を
図24に示す。
図24に示すように、保護装置20を装着した2つの
液体収納容器1では、500回、注出口40を回転するまで、袋本体3は破断しなった(
OK)。
【0160】
なお、本実施例において、いずれの液体収納容器1にも、袋本体3に破断の起点となる
合成樹脂製の突起92が形成されていた。
【0161】
一方、袋本体3の上縁3aに保護装置20を装着しない比較例としての3つの液体収納
容器1を準備するとともに、各液体収納容器1に対して破断試験を実施した。
【0162】
この場合、袋本体3内に、いずれも17Lずつの水を充填した。
【0163】
破断試験の結果を
図24に示す。
図24に示すように、合成樹脂製の突起92をもたな
い袋本体3では200回、注出口40を回転するまで袋本体3は破断しなかった(OK)
。しかしながら合成樹脂製の突起92を有する袋本体3では、100回、あるいは150
回、注出口40を回転したことにより袋本体3が破断してしまった(NG)。