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特許7574907作業管理装置、作業管理方法、およびプログラム、ならびに、作業管理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】作業管理装置、作業管理方法、およびプログラム、ならびに、作業管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20241022BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023217752
(22)【出願日】2023-12-25
(62)【分割の表示】P 2022516522の分割
【原出願日】2020-04-21
(65)【公開番号】P2024023840
(43)【公開日】2024-02-21
【審査請求日】2024-01-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】税所 修
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-265148(JP,A)
【文献】特開2019-087154(JP,A)
【文献】特開2017-182545(JP,A)
【文献】特開2008-171186(JP,A)
【文献】特開2018-136749(JP,A)
【文献】国際公開第2013/035687(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業を行う場所で当該作業を行う作業者と、前記作業の内容に関する対象物と、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグとを一緒に撮像した画像と、受信する受信手段と、
受信した前記画像を処理することにより、記作業者を特定する作業者特定手段と、
信した前記画像を処理することにより、記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する第1のタグ識別情報取得手段と、
特定された前記作業者、取得した前記タグ識別情報と、互いに関連付けて記憶手段に記録する第1の記録手段と、を備える、作業管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の作業管理装置において、
前記第1の記録手段は、前記作業の内容を前記タグ識別情報に関連付けて前記記憶手段に記録し、さらに、
前記作業者から返却された前記タグの前記タグ識別情報を取得する第2のタグ識別情報取得手段と、
前記記憶手段に記憶された、前記第2のタグ識別情報取得手段により取得された前記タグ識別情報に関連付けられている前記作業者、および前記作業内容読み出し、出力する出力手段と、
出力された前記作業者、前記作業内容に対する入力を受け付ける受付手段と、備える、作業管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の作業管理装置において、
前記受付手段が受け付けた前記入力が、前記第2のタグ識別情報取得手段により取得された前記タグ識別情報に関連付けられている前記作業者の前記作業が妥当であることを示している場合、前記作業の内容別に予め定められている当該作業の対価として前記作業者に与えられる報奨または権利を前記作業者に付与するための処理を行う処理手段をさらに備える、作業管理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の作業管理装置において、
前記作業は、鳥獣捕獲作業であり、
前記作業者は、狩猟免許を取得しており、狩猟者登録手続きを行い、個人を特定する個人情報が前記記憶手段に記憶されており、
前記タグは、前記作業者が捕獲した鳥獣に個別に取り付けられる、作業管理装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載の作業管理装置において、
前記作業は、資格試験の受験であり、
前記作業者は、当該資格試験の受験者であり、当該資格試験の出願手続きを行い、個人を特定する個人情報が前記記憶手段に記憶されており、
前記タグは、前記受験者が試験当日に試験会場に持参し、前記試験会場の試験官に返却する、作業管理装置。
【請求項6】
作業を行う場所で当該作業を行う作業者の携帯端末装置と、
管理装置と、を備え、
前記携帯端末装置は、
前記作業者と、前記作業の内容に関する対象物と、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグとを一緒に撮像する撮像手段と、
撮像した画像前記管理装置に送信する送信手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記作業者の前記携帯端末装置から前記画像受信する受信手段と、
受信した前記画像を処理することにより、前記作業者を特定する業者特定手段と、
受信した前記画像を処理することにより、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する第1のタグ識別情報取得手段と、
特定された前記作業者、取得した前記タグ識別情報と互いに関連付けて記憶手段に記録する第1の記録手段と、を備える、作業管理システム。
【請求項7】
作業管理装置が、
作業を行う場所で当該作業を行う作業者と、前記作業の内容に関する対象物と、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグとを一緒に撮像した画像と、受信し、
受信した前記画像を処理することにより、記作業者を特定し、
信した前記画像を処理することにより、記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得し、
特定された前記作業者、取得した前記タグ識別情報と、互いに関連付けて記憶手段に記録する、作業管理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の作業管理装置において、
前記作業管理装置が、
記作業内容前記タグ識別情報に関連付けて前記記憶手段に記録し、
前記作業者から返却された前記タグの前記タグ識別情報を取得し、
前記記憶手段に記憶された、前記作業者から返却された前記タグから取得された前記タグ識別情報に関連付けられている前記作業者、および前記作業内容読み出し、出力し、
出力された前記作業者、前記作業内容に対する入力を受け付け、作業管理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
作業を行う場所で当該作業を行う作業者と、前記作業の内容に関する対象物と、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグとを一緒に撮像した画像と、受信する手順、
受信した前記画像を処理することにより、記作業者を特定する手順、
受信した前記画像を処理することにより、記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する手順、
特定された前記作業者、取得した前記タグ識別情報と、互いに関連付けて記憶手段に記録する手順、
を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記記録する手順において、前記作業内容前記タグ識別情報に関連付けて前記記憶手段に記録させ、
前記作業者から返却された前記タグの前記タグ識別情報を取得する手順、
前記記憶手段に記憶された、前記作業者から返却された前記タグから前記タグ識別情報を取得する手順により取得された前記タグ識別情報に関連付けられている前記作業者、および前記作業内容読み出し、出力する手順、
出力された前記作業者、前記作業内容に対する入力を受け付ける手順、
実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業管理装置、作業管理方法、およびプログラム、ならびに、作業管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
作業者が作業現場で単独で作業を行う場合などには、作業内容およびその成果の正当性を立証できることが望ましい。
【0003】
特許文献1には、特定の個人や特定の物品を認証対象とし、それらの対象が、特定の位置や特定の時刻に存在する場合についても認証しうる認証装置が記載されている。例えば、宅配会社の配達人が物品の配達を行う際に、認証装置を用いて、配達人、物品、配達先および配達時刻などの認証を行っている。例えば、配達人の指紋、物品ID、受取人の指紋、現在位置および現在時刻の取得により、予め登録されている特定の位置(配達先)、特定の個体(人や物品)の存在および正当な譲受の履行などを認証している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-80777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的な作業管理システムでは、本人確認、作業実施、および作業結果の記録のそれぞれの作業が別々のシステムになっていたり、他人が介入できるシステムやプロセスになっていたりした。そのため、他人によるなりすまし作業、作業自体の省略やすり替えができてしまう、あるいは紙媒体への記録ミスなどにより本人以外への作業報酬支払が行われるなどの課題があった。また、上記文献に記載の装置においても、配達人と、物品と、受取人を結び付ける要素は、位置と時刻のみであり、あくまでも間接的な関連付けであり、直接的には関連付けられていない。そのため、不正が行われる可能性が残っていた。
【0006】
本発明の目的は、作業の管理記録を正当に確実に行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
【0008】
第一の側面は、作業管理装置に関する。
第一の側面に係る作業管理装置は、
作業を行う場所で当該作業を行う作業者と、前記作業の内容に関する対象物と、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグとを一緒に撮像した画像と、を受信する受信手段と、
受信した前記画像を処理することにより、前記作業者を特定する作業者特定手段と
受信した前記画像を処理することにより、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する第1のタグ識別情報取得手段と、
特定された前記作業者、取得した前記タグ識別情報と、互いに関連付けて記憶手段に記録する第1の記録手段と、を有する。
【0009】
第二の側面は、少なくとも1つのコンピュータにより実行される作業管理装置の作業管理方法に関する。
第二の側面に係る作業管理方法は、
作業管理装置が、
作業を行う場所で当該作業を行う作業者と、前記作業の内容に関する対象物と、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグとを一緒に撮像した画像と、を受信し、
受信した前記画像を処理することにより、前記作業者を特定し、
受信した前記画像を処理することにより、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得し、
特定された前記作業者、取得した前記タグ識別情報と、互いに関連付けて記憶手段に記録する、ことを含む。
【0010】
第三の側面は、作業管理システムに関する。
第三の側面に係る作業管理システムは、
作業を行う場所で当該作業を行う作業者の携帯端末装置と、
管理装置と、を有する。
前記携帯端末装置は、
前記作業者と、前記作業内容に関する対象物と、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグとを一緒に撮像する撮像手段と、
撮像した画像前記管理装置に送信する送信手段と、を有する。
前記管理装置は、
前記作業者の前記携帯端末装置から前記画像受信する受信手段と、
受信した前記画像を処理することにより、前記業者を特定する業者特定手段と、
受信した前記画像を処理することにより、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する第1のタグ識別情報取得手段と、
特定された前記作業者、取得した前記タグ識別情報と互いに関連付けて記憶手段に記録する第1の記録手段と、を有する。
【0011】
なお、本発明の他の側面としては、上記第二の側面の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、作業管理装置上で、その作業管理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
【0012】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0013】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0014】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0015】
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、作業の管理記録を正当に確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0018】
図1】実施形態に係る作業管理システムの概念的な構成例を示す図である。
図2図1に示す作業管理システムの作業管理装置および携帯端末をそれぞれ実現するコンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。
図3】携帯端末のハードウェアの構成例を示す図である。
図4】本実施形態の作業管理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図5】データベースに記憶される各種情報のデータ構造の例を示す図である。
図6】本実施形態の作業管理装置の動作例を示すフローチャートである。
図7】本実施形態の作業管理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図8】作業記録情報のデータ構造の一例を示す図である。
図9】本実施形態の作業管理装置の動作例を示すフローチャートである。
図10】本実施形態の作業管理システムの動作例を示すフローチャートである。
図11】受信情報のデータ構造の一例を示す図である。
図12】解析結果画面および編集画面の例を示す図である。
図13】本実施形態の作業管理装置の構成例の要部を論理的に示す機能ブロック図である。
図14】本実施形態の作業管理装置の動作例を示すフローチャートである。
図15】作業記録情報のデータ構造の例を示す図である。
図16】本実施形態の作業管理装置の構成例の要部を論理的に示す機能ブロック図である。
図17】本実施形態の作業管理装置の動作例を示すフローチャートである。
図18】作業対価情報のデータ構造の一例を示す図である。
図19】本実施例のデータベースに記憶される各種情報のデータ構造の一例を示す図である。
図20】事前処理の手順を示すフローチャートである。
図21】第1実施例の鳥獣捕獲作業時の作業管理システムの動作例を示すフローチャートである。
図22】本実施例の作業管理装置の助成金振込関連処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図23】本実施例のデータベースに記憶される各種情報のデータ構造の一例を示す図である。
図24】事前処理の手順を示すフローチャートである。
図25】第2実施例の受験者の資格試験受験時の作業管理システムの動作例を示すフローチャートである。
図26】本実施例の作業管理装置の免許発行に関する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0020】
実施形態において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信(または、送信、プッシュ通知等)される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。
【0021】
(第1実施形態)
<システム構成>
図1は、実施形態に係る作業管理システム1の概念的な構成例を示す図である。
作業管理システム1は、管理サーバ20と、携帯端末40と、を備える。管理サーバ20には、データベース30が接続されている。図では、管理サーバ20とデータベース30とは直接接続されているが、通信ネットワーク3を介して接続されてもよい。データベース30は、管理サーバ20が管理および利用する各種データを記憶する記憶装置であり、データベース構造に限定されない。
【0022】
また、データベース30は、管理サーバ20の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまりデータベース30は、管理サーバ20と一体のハードウェアであってもよいし、管理サーバ20とは別体のハードウェアであってもよい。管理サーバ20は、後述するコンピュータ1000により構成されるが、仮想サーバであってもよい。管理サーバ20とデータベース30は、例えば、管理組織50の管理下にあるものとする。ただし、管理組織50は複数の場所に分散して配置されてもよい。
【0023】
携帯端末40は、作業者7が携帯し、作業現場60で使用する端末である。携帯端末40は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)等である。携帯端末40は、通信ネットワーク3を介して管理サーバ20と通信する。携帯端末40と管理サーバ20の間には、図示されない基地局および/または中継器が介在してよい。通信ネットワーク3は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、携帯通信網など各種通信網の組み合わせであってよい。
【0024】
本実施形態では、作業者7は、管理者5に作業を行うものとして認められた場合に、当該作業を特定する作業特定情報が記載されたタグ10が管理者5から作業者7に配布される(S1)。タグ10は、作業特定情報が記録された媒体であればその形態は特に限定されず、例えば、鳥獣捕獲作業者(ハンター)に配布され、捕獲した鳥獣に取り付けるタグであってもよいし、受験生に配布される受験票などであってもよい。
【0025】
作業現場60で作業者7は認められた作業を行った後、その成果物に配布されたタグ10を取り付ける(S3)。ここでは、鳥獣捕獲作業の例を示しているため、鳥獣9にタグ10を取り付けている。そして、携帯端末40を用いて、作業の成果物(鳥獣9)と、配布されたタグ10と、作業者7自身を一緒に、作業現場60で撮影を行う(S5)。そして、携帯端末40から、画像70と、撮影時刻と、撮影場所の位置情報とを管理サーバ20に送信する(S7)。管理サーバ20は、画像70と情報を受信して、データベース30に記録する(S9)。
【0026】
<ハードウェア構成例>
図2は、図1に示す作業管理システム1の管理サーバ20(作業管理装置100)、および携帯端末40をそれぞれ実現するコンピュータ1000のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【0027】
コンピュータ1000は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060を有する。
【0028】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0029】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0030】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0031】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は作業管理システム1の管理サーバ20(作業管理装置100)の各機能(例えば、後述する、作業者特定情報取得部102、作業者特定部104、位置情報取得部106、第1のタグID取得部108、第1の記録部110、作業内容取得部112、第2のタグID取得部120、出力部122、受付部124、第2の記録部126、処理部128等)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は、作業管理装置100が使用する各種情報を記憶する記憶部としても機能する。データベース30を管理サーバ20の内部に含む構成の場合は、ストレージデバイス1040は、データベース30としても機能する。
【0032】
プログラムモジュールは、記録媒体に記録されてもよい。プログラムモジュールを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ1000が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ1000(プロセッサ1020)が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれてよい。
【0033】
入出力インタフェース1050は、コンピュータ1000と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0034】
ネットワークインタフェース1060は、コンピュータ1000を通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースである。この通信ネットワーク3は、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060が通信ネットワーク3に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。ただし、ネットワークインタフェース1060は用いられないことも有る。
【0035】
そして、コンピュータ1000は、入出力インタフェース1050またはネットワークインタフェース1060を介して、必要な機器(例えば、ディスプレイ(不図示)、スピーカ(不図示)など)に接続する。
【0036】
作業管理装置100は、複数のコンピュータ1000により実現されてもよい。作業管理装置100、例えば、サーバコンピュータである。携帯端末40は、例えば、スマートフォン、タブレット端末などである。
【0037】
図3は、携帯端末40のハードウェアの構成例を示す図である。携帯端末40は、図2のコンピュータ1000と、GPS(Global Positioning System)受信機41と、タッチパネル42と、カメラ43と、記憶装置44と、通信部45と、を備えている。
【0038】
GPS受信機41は、現在位置をGPS(Global Positioning System)測位システムから受信する。ただし、位置情報測位システムは、これに限定されない。他の測位システム(QZSS(Quasi-Zenith Satellite System:準天頂衛星システム)等)であってもよい。
【0039】
タッチパネル42は、液晶ディスプレイ、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ等の表示部と、ユーザのタッチ操作を受け付ける操作部とを含む。
【0040】
カメラ43は、レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサといった撮像素子を備える。カメラ43により撮像される画像は、動画、静止画、および所定間隔毎のフレーム画像の少なくともいずれか一つである。
【0041】
記憶装置44は、図2のコンピュータ1000のメモリ1030およびストレージデバイス1040に相当する。通信部45は、図2のコンピュータ1000の入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060に相当する。通信部45は、具体的には、例えば、4G(4rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の各種の公衆回線に接続する通信機能、または、無線LAN(Local Area Network)等に接続する通信機能を有する。
【0042】
例えば、携帯端末40の通信部45は、周辺の基地局に接続し、基地局を介して公衆回線網に接続し、公衆回線網を介してインターネットに接続できる。携帯端末40の通信部45は、周辺のアクセスポイントに接続し、アクセスポイントを介してインターネットに接続できる。インターネットを介して管理サーバ20またはウェブサーバに接続することで、携帯端末40は、本作業管理システム1のサービスを利用できる。
【0043】
後述する図4の本実施形態の作業管理装置100の各構成要素は、図2のコンピュータ1000のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。各実施形態の作業管理装置100を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
【0044】
作業管理装置100を実現するシステム構成例は複数考えられ、以下に例示されるがこれらに限定されない。
一例では、携帯端末40に、当該作業管理システム1が提供するサービスを利用するためのアプリケーションプログラムをインストールして起動する。携帯端末40上でアプリケーションを動作させるとともに、携帯端末40から作業管理装置100のサーバコンピュータ(管理サーバ20)にアクセスすることで利用者は作業管理システム1のサービスを利用できる。なお、予め利用者が本システムのサービスへの利用登録を行い、ユーザ情報を登録および認証情報(ユーザIDとパスワード)を取得することで作業管理システム1を利用可能になる。
【0045】
他の例では、携帯端末40において、所定のブラウザを起動し、インターネットなどの通信ネットワーク3を介して作業管理システム1のサービスを提供するウェブサーバのウェブページにアクセスする。
【0046】
予め利用者が本システムのサービスへの利用登録を行い、ユーザ情報を登録および認証情報(ユーザIDとパスワード)を取得することで作業管理システム1を利用可能になる。
【0047】
さらなる他の例では、コンピュータ1000は、作業管理装置100のサービスを提供するSaaS(Software as a Service)などシステムのサーバ装置であってもよい。携帯端末40は、インターネットなどの通信ネットワーク3を介して管理サーバ20にアクセスし、サーバ上で動作するプログラムにより作業管理装置100が実現されてもよい。
【0048】
また、作業管理装置100の機能は、その一部を携帯端末40で行う構成としてもよい。例えば、作業現場60で撮像された画像70から画像解析処理によりタグIDおよび作業内容を示す情報(例えば、鳥獣捕獲作業であれば、捕獲された鳥獣の種別や体長などの情報)を抽出する機能は、携帯端末40で行ってもよい。また、携帯端末40で解析処理により取得された情報または、携帯端末40で作業者7により入力された情報を管理サーバ20に送信してもよい。詳細については後述する実施形態で説明する。
【0049】
<機能構成例>
図4は、本実施形態の作業管理装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。作業管理装置100は、作業者特定情報取得部102と、作業者特定部104と、位置情報取得部106と、第1のタグID取得部108と、第1の記録部110と、を備える。
【0050】
作業者特定情報取得部102は、作業を行う場所で当該作業を行う作業者7を特定する作業者特定情報を取得する。作業者特定部104は、取得した作業者7の作業者特定情報と、予め登録されている作業者7の登録作業者特定情報とを照合することにより、予め定められた作業を行う作業者7であることを認証し、作業者7を特定する。
【0051】
位置情報取得部106は、作業を作業者7が行った場所を示す位置情報を取得する。第1のタグID取得部108は、作業が行われた後、作業を実施する作業者7に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する。第1の記録部110は、認証された作業者7の作業者特定情報と、取得したタグ識別情報と、取得された位置情報とを、互いに関連付けてデータベース30(記憶手段)に記録する。
【0052】
図5は、データベース30に記憶される各種情報のデータ構造の例を示す図である。図5(a)は、ユーザ情報200のデータ構造の一例を示す図である。ユーザ情報200は、作業者7が事前にユーザ登録した情報であり、作業者7を一意に特定するためのユーザ識別情報(ユーザIDとも呼ぶ)と、作業者7の氏名と、作業者7を特定する登録作業者特定情報とが関連付けて記憶されている。ただし、ユーザ情報200は、さらに、作業者7の他の情報、例えば、住所、連絡先の電話番号、生年月日などの個人情報、鳥獣捕獲作業であれば資格情報、助成金の振り込み先となる金融機関の口座番号などの情報を含んでもよい。
【0053】
登録作業者特定情報および作業者特定情報取得部102が取得する作業者特定情報は、例えば、作業者7の顔の特徴量である。他の例として、例えば、作業者7の虹彩、静脈、耳介、指紋、歩容、背格好(身長、肩幅、身丈、骨格等)等の少なくともいずれか一つの特徴量であってもよい。本実施形態では、作業者7がユーザ登録時に顔を撮像した撮像画像から抽出された顔の特徴量がユーザ情報200に登録作業者特定情報として記憶される。
【0054】
図5(b)は、タグ発行情報210のデータ構造の一例を示す図である。タグ発行情報210は、作業に対応するタグ10を一意に特定するためにタグに記載されている識別情報であるタグIDと、当該タグ10を配布した作業者7のユーザIDと、タグ10を作業者7に配布した日付(または日時)とが関連付けて記憶される。
【0055】
タグIDは、英数字、記号、文字の少なくともいずれかを組み合わせた複数桁の文字列である。タグ10に記載されるタグIDは、これらの文字列、および、これらの文字列をコード化した二次元コードの少なくとも一方であってもよい。
【0056】
図5(c)は、作業記録情報220のデータ構造の一例を示す図である。第1の記録部110により、作業記録情報220はデータベース30に記憶される。この例では、作業記録情報220は、作業者特定情報として、作業者7のユーザIDおよび氏名の少なくともいずれか一方と、タグIDと、位置情報とが関連付けて記憶される。また、作業記録情報220は、作業日時、受信した画像70など他の情報を含んでもよい。
【0057】
図4に戻り、作業者特定情報取得部102は、作業者7が作業現場60で携帯端末40のカメラ43を用いて撮像した画像70を受信し、画像70から作業者7の顔を検出して特徴量を抽出することで作業者7の特定情報を取得する。鳥獣捕獲作業の場合、図1で説明したように、作業者7は、作業現場60で、捕獲した鳥獣9にタグ10を取り付けた状態でタグIDが映るように配置して、作業者7の顔と、鳥獣9と、タグ10とを1つの画像70に収めて撮像する。携帯端末40の通信部45は、画像70を管理サーバ20(作業管理装置100)に送信する。
【0058】
作業者特定部104は、作業者特定情報取得部102が画像70から抽出した作業者7の顔の特徴量(作業者特定情報)と、ユーザ情報200に登録されている作業者7の顔の特徴量(登録作業者特定情報)とを照合する。作業者特定情報と登録作業者特定情報の一致度合が基準を満たした場合、作業者特定部104は、画像70に写っている人物は、予め登録されている作業者7であると認証して特定する。
【0059】
位置情報取得部106は、作業者7の携帯端末40から送信された位置情報を受信する。図1で説明したように、作業者7は、作業現場60で撮像した画像70を管理サーバ20(作業管理装置100)に送信するとき、画像70に関連付けて作業現場60(例えば、撮影場所)の位置情報と、画像70の撮影日時の情報とを一緒に送信する。携帯端末40は、GPS受信機41で受信した撮影時の位置情報を取得する。撮影日時情報は、画像70のデータファイルのタイムスタンプを用いてもよい。
【0060】
第1のタグID取得部108は、上記したように、画像70中に写っているタグ10に記載されているタグIDを画像解析処理により取得するか、あるいは、作業者7が携帯端末40で入力した情報を受信することで取得する。
【0061】
<動作例>
図6は、本実施形態の作業管理装置100の動作例を示すフローチャートである。上記したように、作業者7は、事前にユーザ登録を行い、少なくとも氏名と、作業者特定情報(顔の特徴量)とをユーザ情報200(図5(a))に登録済みとする。
【0062】
まず、作業者特定情報取得部102は、作業を行う場所で当該作業を行う作業者7を特定する作業者特定情報を取得する(ステップS101)。作業者特定部104は、取得した作業者7の作業者特定情報と、予め登録されている作業者の登録作業者特定情報とを照合することにより、予め定められた作業を行う作業者7であることを認証し、作業者7を特定する(ステップS103)。
【0063】
そして、位置情報取得部106は、作業を作業者7が行った場所を示す位置情報を取得する(ステップS105)。そして、第1のタグID取得部108は、作業が行われた後、作業を実施する作業者7に予め配布されているタグに記載されているタグIDを取得する(ステップS107)。第1の記録部110は、認証された作業者7の作業者特定情報と、取得したタグIDと、取得された位置情報とを、互いに関連付けて作業記録情報220としてデータベース30に記録する(ステップS109)。
【0064】
本実施形態によれば、作業現場60で作業内容を示す情報とともに、作業者7の顔と、作業者7に配布されるタグ10に記載されているタグIDとを作業現場60で撮像した画像70と、位置情報とを管理サーバ20に送信するので、作業者7や作業現場60が正当であることの証拠としてタグ10に記載されたタグID毎にデータベース30に記録して管理できる。
【0065】
(第2実施形態)
図7は、本実施形態の作業管理装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態は、作業の内容を示す情報を取得し、作業記録として記録する構成を有する点以外は上記実施形態と同様である。
【0066】
<機能構成例>
作業管理装置100は、図5の上記実施形態の作業管理装置100と同じ構成を有するとともに、さらに、作業内容取得部112を備える。
【0067】
作業内容取得部112は、作業の内容を示す作業内容情報を取得する。そして、第1の記録部110は、作業内容情報をタグIDに関連付けて作業記録情報220としてデータベース30に記録する。
【0068】
図8は、作業記録情報220のデータ構造の一例を示す図である。
本実施形態の作業記録情報220は、図5(c)の作業記録情報220の作業者7のユーザIDと、作業者7の氏名と、タグIDと、位置情報とに加え、さらに、当該作業の内容を示す情報が関連付けて記憶される。作業の内容を示す情報は、例えば、鳥獣捕獲作業の場合、鳥獣の種別と、体長、重量、胴囲など鳥獣の大きさを示す情報とを含む。
【0069】
<動作例>
図9は、本実施形態の作業管理装置100の動作例を示すフローチャートである。本実施形態のフローは、図6の上記実施形態の作業管理装置100のフローと同じステップS101~ステップS107を有するとともに、さらに、ステップS107の後にステップS111とステップS113とを含む。
【0070】
ステップS107の後、作業内容取得部112は、作業の内容を示す作業内容情報を取得する(ステップS111)。そして、第1の記録部110は、作業者7の氏名と、作業内容情報と、タグIDと、位置情報とを関連付けて作業記録情報220としてデータベース30に記録する(ステップS113)。
【0071】
図10は、本実施形態の作業管理システム1の動作例を示すフローチャートである。ここでは、鳥獣捕獲作業を例に説明する。作業者7は、携帯端末40で本作業管理システム1のアプリケーションを起動する。これにより、携帯端末40上で、作業管理装置100の機能の一部が実現される。アプリケーションが起動すると、操作画面が携帯端末40のタッチパネル42に表示される。あるいは、作業管理システム1のユーザ専用のウェブページにアクセスすることで、操作画面を表示させてもよい。
【0072】
例えば、撮影用の画面を携帯端末40のタッチパネル42に表示させて、作業者7に撮影操作を行わせる。具体的には、作業現場60で、作業の内容を示す作業成果物としての鳥獣9と、タグ10と、作業者7の顔を含む画像70を携帯端末40のカメラ43を用いて作業者7に撮像を促す(ステップS201)。このとき、携帯端末40のGPS受信機41により位置情報も取得する。
【0073】
そして、撮像した画像70と位置情報などを携帯端末40から管理サーバ20に送信する(ステップS203)。例えば、操作画面にステップS201で撮像された画像を表示し、図示されない送信ボタンの操作を受け付けると、携帯端末40の通信部45は画像70を管理サーバ20に送信してよい。図11は、管理サーバ20が携帯端末40から受信する受信情報230のデータ構造の一例を示す図である。受信情報230は、作業者7のユーザIDと、画像70と、位置情報とを少なくとも含む。
【0074】
図10に戻り、この例では、管理サーバ20において、携帯端末40から受信した画像70を画像解析処理部(不図示)を用いて画像解析し、その結果を携帯端末40のタッチパネル42に表示させる(ステップS213)。画像解析処理は、上記したように携帯端末40、管理サーバ20、および、他のコンピュータ1000の少なくともいずれか一つで行うことができる。本実施形態では、管理サーバ20で画像解析処理を行うものとして説明する。
【0075】
携帯端末40を用いて、アプリケーションの操作メニューを選択するか、または、作業管理システム1のユーザ専用のウェブページにアクセスすることで、画像解析結果を表示および編集するための画面を表示させることができる。
【0076】
図12(a)は、解析結果画面300の一例を示す図である。解析結果画面300は、画像表示部302と、メッセージ表示部304と、タグID表示部306と、氏名表示部308と、種別表示部310と、体長表示部312と、変更ボタン314と、確定ボタン316と、キャンセルボタン318と、を含む。
【0077】
画像表示部302には、操作端末40で撮像されて管理サーバ20に送信されて、管理サーバ20が受信した画像70が表示される。つまり、画像解析処理の対象とされた画像70が表示される。メッセージ表示部304には、画像表示部302に表示された画像70の解析結果の確認を作業者7に促すメッセージが表示される。画像70の解析結果はタグID表示部306と、氏名表示部308と、種別表示部310と、体長表示部312に表示される。
【0078】
タグID表示部306には、画像70に含まれる鳥獣9に取り付けられているタグ10に記載されているタグID(文字列)を画像から読み取った結果が表示される。氏名表示部308には、画像解析により取得されたタグIDに対応する作業者7の氏名がタグ発行情報210から取得して表示される。種別表示部310には、画像70を画像解析することにより判別された鳥獣9の種別が表示される。体長表示部312には、画像70を画像解析することにより判別された鳥獣9の体長が表示される。
【0079】
変更ボタン314は、タグID表示部306、種別表示部310、体長表示部312に表示された解析結果により得られた情報を変更するための編集画面320への移行の指示を受け付ける操作ボタンである。確定ボタン316は、解析結果画面300に表示されている解析結果を確定する指示を受け付ける操作ボタンである。キャンセルボタン318は、画像70の登録自体をキャンセルする指示を受け付ける操作ボタンである。
【0080】
図12(b)は、編集画面320の一例を示す図である。編集画面320は、画像表示部302と、タグID入力部324と、氏名表示部326と、種別選択リスト328と、体長入力部330と、更新ボタン332と、戻るボタン334と、を含む。
【0081】
画像表示部302は、解析結果画面300と同じである。タグID入力部324は、タグ10に記載されているタグIDの入力を受け付けるテキストボックスである。氏名表示部326は、解析結果画面300の氏名表示部308と同じ作業者7の氏名が表示されていてもよいし、タグID入力部324に入力されると、入力されたタグIDに対応する作業者7の氏名に表示が更新されてもよい。種別選択リスト328は、鳥獣9の種別が複数含まれる選択リストである。体長入力部330は、鳥獣9の体長の入力を受け付けるテキストボックスである。
【0082】
更新ボタン332は、編集画面320の編集内容で解析結果を更新する指示を受け付ける操作ボタンである。更新ボタン332が押下されると、編集画面320の編集内容で解析結果が更新され、解析結果画面300に戻る。戻るボタン334は、編集画面320の編集内容を更新せずに解析結果画面300に戻る指示を受け付ける操作ボタンである。
【0083】
図12の例では、画像解析処理の結果を表示した例を示した。ただし、画像解析処理は必須ではない。画像解析処理は行わずに、図12(b)の編集画面320において、作業者7または管理者5により手入力された作業内容を、作業内容取得部112は取得してもよい。
【0084】
図10に戻り、ステップS205で、携帯端末40は、編集画面320で解析結果の編集操作を受け付ける。そして、編集画面320で更新ボタン332を受け付けて解析結果画面300に戻り、解析結果画面300で確定ボタン316の押下を受け付けると、解析結果画面300に表示されている解析結果の内容を確定する。そして、編集された内容を管理サーバ20に送信する(ステップS207)。
【0085】
管理サーバ20において、作業内容取得部112は、携帯端末40から画像70と解析結果を作業記録として受信する(ステップS215)。そして、管理サーバ20の第1の記録部110は、受信した作業記録を作業記録情報220に記録する(ステップS217)。
【0086】
なお、ステップS203およびステップS207で携帯端末40から管理サーバ20に送信された情報について、管理サーバ20では、上記した図9の処理を行うことで、作業者7を認証して特定し(ステップS101、ステップS103)、作業現場60の位置情報を取得し(ステップS105)、タグIDを取得する(ステップS107)。また、図10のステップS215とステップS217は、図9のステップS111とステップS113に相当する。
【0087】
本実施形態によれば、作業現場60で撮像した画像70を画像解析処理することにより、作業内容を取得するか、あるいは、作業者7または管理者5により手入力された情報により作業内容を取得し、作業記録情報220に関連付けて記録することができる。このように、作業内容をユーザIDまたはタグIDに関連付けて作業記録情報220に記録できるので、管理しやすくなる。
【0088】
(第3実施形態)
図13は、本実施形態の作業管理装置100の構成例の要部を論理的に示す機能ブロック図である。本実施形態の作業管理装置100は、作業者7からタグ10が返却されるときの処理を行う構成を有する点以外は上記第2実施形態と同様である。図13は、図7の作業管理装置100の構成と同じ構成は記載されていないが、含んでいるものとする。
【0089】
本実施形態の作業管理装置100は、図1の管理サーバ20として説明するが、管理サーバ20以外の他のコンピュータであってもよい。例えば、通信ネットワーク3を介して管理サーバ20に接続される管理者5が利用する端末装置(不図示)であってもよい。端末装置は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどであってもよい。
【0090】
<機能構成例>
作業管理装置100は、図7の第2実施形態の作業管理装置100の構成(図13には図示されていない)に加え、さらに、第2のタグID取得部120と、出力部122と、受付部124と、第2の記録部126と、を備える。
【0091】
第2のタグID取得部120は、作業者7から返却されたタグ10のタグIDを取得する。出力部122は、データベース30に記憶された、作業者特定情報取得部102により取得されたタグIDに関連付けられている作業者特定情報、作業内容情報、および位置情報を読み出し、出力する。受付部124は、出力された作業者特定情報、作業内容情報、位置情報およびタグIDについてその妥当性を管理者5が判断した結果の入力を受け付ける。第2の記録部126は、受け付けた判断結果を、作業者特定情報、作業内容情報、および位置情報に関連付けてデータベース30に記録する。
【0092】
<動作例>
図14は、本実施形態の作業管理装置100の動作例を示すフローチャートである。まず、第2のタグID取得部120は、作業者7から返却されたタグ10からタグIDを取得する(ステップS201)。具体的には、管理者5は、返却されたタグ10に記載されているタグIDを見て、管理サーバ20の返却タグ受付操作画面(不図示)に従い、タグIDを入力する。
【0093】
そして、出力部122は、ユーザ情報200および作業記録情報220を参照し、ステップS201で取得したタグIDに関連付けてられているユーザIDの作業者7の作業者特定情報(氏名および顔画像の少なくとも一方)、作業内容情報、および位置情報を少なくとも読み出し、出力する(ステップS203)。ここで、出力部122は、例えば、管理サーバ20のディスプレイに作業に関するこれらの情報を表示する。あるいは、出力部122は、作業に関するこれらの情報を含む書類や帳票をプリンタで印字出力する。
【0094】
そして、受付部124は、出力された作業者特定情報、作業内容情報、位置情報およびタグIDについてその妥当性を管理者5が判断した結果の入力を受け付ける(ステップS205)。詳細には、管理者5は、ステップS203で出力された作業に関するこれらの情報を確認し、記載されている作業内容が妥当であるか否かを判断する。妥当性の判断基準は作業内容に依存するため、本実施形態では限定しない。受付部124は、作業に関するこれらの情報の妥当性の判断結果の入力を操作画面(不図示)で受け付ける。
【0095】
例えば、作業内容を判断するために、管理サーバ20のディスプレイには、作業内容の確認画面(不図示)が表示される。確認画面には、例えば、携帯端末40から受信した画像70と、作業記録情報220に記録された情報とが表示されてよい。そして、管理者5は、作業者7の顔と画像70に写っている作業者7の顔が一致すること、回収したタグ10に記載されているタグIDと、画像70に写っているタグIDが一致すること、作業記録情報220に記録されている作業内容(例えば、鳥獣9の種別や大きさ)と、回収された鳥獣9とが一致すること、などを確認することで作業記録が正当なものであるかを判断することができる。
【0096】
第2の記録部126は、ステップS205で受け付けた判断結果を、作業記録情報220の対応する作業の記録に関連付けて記憶する(ステップS207)。詳細には、作業記録情報220は、作業者7の氏名(作業者特定情報に相当)と、作業者7に配布されたタグ10のタグIDに対応する、作業を行った場所を示す位置情報と、作業内容とに、当該作業の妥当性の判断結果を関連付けて記憶する。
【0097】
図15は、作業記録情報220のデータ構造の例を示す図である。本実施形態の作業記録情報220は、図8の作業記録情報220に含まれる作業者7のユーザID、作業者7の氏名、タグID、位置情報、および作業内容に加え、さらに、判断結果を示す妥当性フラグが含まれる。例えば、妥当性フラグは、1の場合に妥当であるとの判断結果を示し、0の場合に妥当でないとの判断結果を示してもよい。
【0098】
本実施形態によれば、管理者5が作業内容を確認し、その妥当性を判断した結果を記録することができる。
【0099】
(第4実施形態)
図16は、本実施形態の作業管理装置100の構成例の要部を論理的に示す機能ブロック図である。本実施形態の作業管理装置100は、作業者7の作業内容の妥当性に基づく報奨または権利を作業者7に付与するための処理を行う構成を有する点以外は上記第3実施形態の作業管理装置100と同じである。
【0100】
作業管理装置100は、図13の第3実施形態の作業管理装置100の構成に加え、さらに、処理部128を備える。処理部128は、データベース30に記憶されているタグIDに関連付けられている判断結果が、当該作業が妥当であることを示している場合、作業の内容別(例えば、捕獲された鳥獣の種類別や大きさ、資格)に予め定められている当該作業の対価として作業者7に与えられる報奨または権利(例えば、助成金、免許等)を作業者7に付与するための処理を行う。
【0101】
<動作例>
図17は、本実施形態の作業管理装置100の動作例を示すフローチャートである。
まず、処理部128は、作業記録情報220を参照し、妥当性フラグが1か否かを判定する(ステップS211)。妥当性フラグが1の場合、つまり、判断結果は妥当であると判定された場合(ステップS211のYES)、ステップS213に進む。判断結果は妥当でないと判定された場合(ステップS211のNO)、ステップS213はバイパスして本処理を処理する。
【0102】
ステップS213では、処理部128は、図18の作業対価情報240を参照し、作業内容に対応する対価を取得し、当該対価を作業者7に不要するための処理を行う。処理内容は作業に依存するため、詳細については後述する実施例で具体例を説明する。
【0103】
本実施形態によれば、作業管理装置100によって記録された作業内容と、その妥当性の判断結果に基づいて、作業に対する対価を作業者に対して付与することができる。つまり、正当な作業に対して対価を付与できる。
【0104】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【実施例
【0105】
(実施例1)
<鳥獣捕獲作業>
本実施例において、作業は、鳥獣捕獲作業であり、作業者7はハンターである。本実施例は、捕獲された鳥獣9に応じてハンターに助成金を支払う構成例について説明する。
図19は、本実施例のデータベース30に記憶される各種情報のデータ構造の一例を示す図である。図19(a)のハンター情報400は、図5(a)のユーザ情報200に相当する。図19(b)のタグ発行情報410は、図5(b)のタグ発行情報210に相当する。図19(c)の助成金情報420は、図18の作業対価情報240に相当する。図19(d)の受信情報430は、図11の受信情報230に相当する。図19(e)の捕獲記録情報440は、図15の作業記録情報220に相当する。
【0106】
図20は、事前処理の手順を示すフローチャートである。まず、作業者7は、狩猟免許を取得しているハンターであり、狩猟者登録手続きを行い、個人を特定する個人情報(例えば、登録番号、氏名、顔写真、および口座情報など)がハンター情報400(図19(a))としてデータベース30に記憶される(ステップS401)。データベース30に記憶される個人情報には、さらに、ハンターの顔写真から抽出された顔認証処理に使用するための顔の特徴量を含んでもよい。あるいは、ハンターの携帯端末40に顔認証処理に使用するための顔の特徴量を予め記憶しておいてもよい。
【0107】
口座情報は、捕獲された鳥獣の種類やサイズ別に予め定められている当該作業の対価としてハンターに支給される金銭(助成金)を振り込む口座を指定する情報である。
【0108】
管理組織50において、捕獲された鳥獣の種類やサイズ(体長)別に予め定められている当該作業の対価としてハンターに支給される金銭(助成金)の情報を助成金情報420(図19(c))としてデータベース30に記憶される(ステップS403)。
【0109】
次に、ハンターにタグ10が配布される(ステップS405)。このとき、ハンターに配布されたタグ10は、タグ発行情報410(図19(b))に記憶される。タグ10には、一意にタグを特定するためのタグIDが記載されている。タグ10は、捕獲された鳥獣9に一対一で取り付けられる。
【0110】
図20のフローは、事前に行う処理を示しているが、各処理(ステップ)を実行する順番を示しているものではない。例えば、ステップS401の処理は、ハンターが狩猟免許を取得し、狩猟者登録手続きを行ったときにのみ行われる。ステップS403の処理は、助成金の基準が改訂されたときに行われればよい。ステップS405の処理は、ハンターにタグを配布する度に実行される。
【0111】
<動作例>
図21は、第1実施例の鳥獣9の捕獲作業時の作業管理システム1の動作例を示すフローチャートである。
【0112】
ハンターは、携帯端末40のカメラ43を用いて、作業現場60で、捕獲した鳥獣9と、当該鳥獣9に取り付けらたれタグ10と、ハンターの顔を一緒に撮影する(ステップS411)。このとき、鳥獣9に取り付けられたタグ10に記載されているタグIDが写真に写るように配置する。さらに、携帯端末40のGPS受信機41は位置情報を取得する。
【0113】
携帯端末40の通信部45は、ステップS411で撮像された画像70と、取得された位置情報を管理サーバ20に送信する(ステップS413)。管理サーバ20において、作業者特定情報取得部102は、携帯端末40から画像70を受信し、作業者特定部104は、受信した画像70を画像解析処理部により解析処理して得られたハンターの顔画像を、予め登録されているハンターの顔の特徴量を用いた顔認証処理を行い、ハンターの氏名と登録番号を特定する(ステップS415)。ただし、顔認証処理は、管理サーバ20で行ってもよいし、携帯端末40で行い、認証結果を管理サーバ20に送信してもよい。また、このとき、位置情報取得部106は、携帯端末40から位置情報を取得する。
【0114】
さらに、第1のタグID取得部108は、画像解析処理部により画像70を解析処理して得られたタグ10に記載されているタグIDを取得する。画像解析処理は、管理サーバ20で行ってもよいし、携帯端末40で行い、解析して得られたタグIDを管理サーバ20に送信してもよい。
【0115】
そして、第1の記録部110は、ステップS415で特定されたハンターの氏名と登録番号とタグIDを捕獲記録情報440に記録するとともに、作業内容取得部112はハンターの氏名と登録番号とタグIDを携帯端末40に提示する(ステップS419)。そして、携帯端末40では、解析結果画面300(図12(a))をタッチパネル42に表示する。さらに、解析結果画面300の変更ボタン314の押下を受け付けることにより、編集画面320が携帯端末40のタッチパネル42に表示される。そして、携帯端末40において、ハンターによる編集を受け付ける(ステップS417)。
【0116】
編集画面320(図12(b))で更新ボタン332の押下を受け付け、解析結果画面300(図12(a))に戻り、確定ボタン316の押下を受け付けると、編集画面320で編集された作業内容に関する情報が、管理サーバ20に送信される(ステップS421)。管理サーバ20において、第1の記録部110は、携帯端末40から作業内容に関する情報を受信し(ステップS423)、受信した情報で捕獲記録情報440(図19(e))を更新する(ステップS425)。
【0117】
<動作例>
図22は、本実施例の作業管理装置100の助成金振込関連処理の手順の一例を示すフローチャートである。図22(a)は、タグ10付きの鳥獣9の回収処理の手順を示すフローチャートである。図22(b)は、助成金の振込処理の手順を示すフローチャートである。
【0118】
<タグ回収処理>
まず、図22(a)を用いてタグ10付きの鳥獣9の回収処理について説明する。管理組織50において、タグ10が取り付けられた状態で鳥獣9が回収される。そして、作業管理装置100のタグ回収処理に関するプログラムを起動またはメニューを選択する。第2のタグID取得部120は、タグ10に記載されているタグIDを取得する(ステップS431)。具体的には、第2のタグID取得部120は、タグIDの入力を受け付ける画面(不図示)において管理者5の入力を受け付けて取得する。
【0119】
そして、出力部122は、データベース30の受信情報430または捕獲記録情報440を参照し、作業者特定情報取得部102により取得されたタグIDに関連付けられているハンター氏名、鳥獣情報、および位置情報を読み出し、画面に表示する(ステップS433)。さらに、ハンター情報400からハンターの顔画像を読み出して表示するとともに、受信情報430の画像70を一緒に並べて表示してもよい。これにより、捕獲現場での画像70に写っているハンターと登録されているハンターの顔を管理者5が同一人物であることを確認することができる。さらに、回収場所に鳥獣9を届けにきたハンターの顔とも比較して同一人物であることを確認してもよい。これらにより、なりすまし等の不正行為が行われていないことも確認できる。
【0120】
さらに、画像70に写っている鳥獣9とタグ10に記載されているタグIDと、回収された鳥獣9とタグ10に記載されているタグIDも目視にて確認することができる。このようにして、管理者5は、これらの表示画面を見て作業内容やハンターを確認する。
【0121】
そして、受付部124は、そして、表示された登録番号、ハンター氏名、鳥獣情報、位置情報、およびタグIDについて、その妥当性を管理者5が判断した結果の入力を受け付ける(ステップS435)。具体的には、受付部124は、作業内容を承認するか否かの入力を受け付ける画面(不図示)において管理者5の入力を受け付ける。
【0122】
第2の記録部126は、ステップS435で受け付けた判断結果(妥当性フラグ)を、登録番号、ハンター氏名、鳥獣情報、位置情報、およびタグIDなどに関連付けて捕獲記録情報440としてデータベース30に記録する(ステップS435)。例えば、当該捕獲記録情報440の内容は妥当であると判断され、承認された場合、妥当性フラグに1がセットされる。一方、捕獲記録情報440の内容は妥当でないと判断され、承認されなかった場合、妥当性フラグに0がセットされる。
【0123】
作業内容の確認は、ハンターの申告内容が正当か否かを確認するだけでなく、鳥獣情報が画像解析により生成された場合、その情報が正しいかを管理者5が鳥獣9を目視することで確認できる。この図22(a)の処理は、タグ10が回収される度に繰り返し実行されてよい。このようにして、管理者5は、当該作業に対して、入力ミス、画像解析ミス、不正申請などがないかを確認できる。
【0124】
<助成金振込処理>
次に、図22(b)の助成金の振込処理について説明する。図22(a)のフローで記録された捕獲記録情報440の内容に基づいて、助成金の振込処理が行われる。図22(b)の処理は、図22(a)の処理が終了した後に、定期的または随時行われてよい。
【0125】
まず、作業管理装置100の助成金振込処理に関するプログラムを起動またはメニューを選択する。処理部128は、データベース30を参照し、捕獲記録情報440に記憶されているタグIDに関連付けられている判断結果が、当該作業が妥当であることを示しているか否かを判定する(ステップS437)。具体的には、捕獲記録情報440のタグID毎に、妥当性フラグに1がセットされているもの(ステップS437のYES)が助成金支払いの対象となる。
【0126】
ステップS437で作業が妥当である(妥当性フラグが1)と判定された場合(ステップS437のYES)、処理部128は、助成金情報420を参照し、捕獲記録情報440に記録されている鳥獣情報の鳥獣種別と体長に対応する助成金の金額を取得する(ステップS439)。そして、処理部128は、ハンター情報400を参照し、捕獲記録情報440の登録番号またはハンター氏名に対応する口座情報を取得し、当該口座情報に基づいて、振込処理を実行する(ステップS441)。
【0127】
一方、ステップS437で作業が妥当ではない(妥当性フラグが0)と判定された場合(ステップS437のNO)、ステップS439およびステップS441はバイパスして、本処理を終了する。つまり、妥当でない作業に対しての助成金の振込処理は行われない。
【0128】
振込処理は、ネットバンキングなどで処理部128により自動的に実行されてもよいし、振込情報をリストで出力し、管理者5が振込手続きを行ってもよい。
【0129】
このように、本実施例では、鳥獣9に取り付けられた状態でタグ10を回収し、タグ10の記載されているタグIDに関連付けられている捕獲記録情報440を読み出して作業内容を確認し、その妥当性を判断できる。そして、作業内容が妥当であると判断されると助成金がハンターの口座に振り込まれる。このように、本実施例によれば、鳥獣9捕獲時に確かに資格を持ったハンター自身が捕獲した鳥獣情報とタグ10に記載されたタグIDおよび捕獲位置情報を記録することで、鳥獣捕獲の助成金支払と鳥獣捕獲地域を正確に記録することができる。
【0130】
無資格のハンターによるなりすましの助成金申請や、別の場所で捕獲した鳥獣9を使いまわす不正な助成金申請が行われる懸念があったが、本実施例では、鳥獣一体につき1つのタグIDが記載されたタグ10を取り付け、管理されたハンターが確かに本人であることとセットでチェックすることができる。これにより、なりすまし防止かつ捕獲される鳥獣9一体一体で正確な助成金申請が行われるようになる。
【0131】
(実施例2)
<資格試験受験>
本実施例において、作業は、資格試験の受験であり、作業者7は受験者である。本実施例は、例えば、遠隔地(作業現場60)における資格試験の本人確認と資格試験に対応する免許証の発行(送付)を行う構成例について説明する。
【0132】
図23は、本実施例のデータベース30に記憶される各種情報のデータ構造の一例を示す図である。図23(a)の受験者情報500は、図5(a)のユーザ情報200に相当する。図23(b)のタグ発行情報510は、図5(b)のタグ発行情報210に相当する。図23(c)の資格別免許情報520は、図18の作業対価情報240に相当する。図23(d)の受信情報530は、図11の受信情報230に相当する。図23(e)の受験記録情報540は、図15の作業記録情報220に相当する。
【0133】
図24は、事前処理の手順を示すフローチャートである。まず、受験者は、資格試験の出願手続きを行い、個人を特定する個人情報(例えば、登録番号、氏名、顔写真、および住所など)が受験者情報500(図23(a))としてデータベース30に記憶される(ステップS501)。データベース30に記憶される個人情報には、さらに、受験者の顔写真から抽出された顔認証処理に使用するための顔の特徴量を含んでもよい。あるいは、受験者の携帯端末40に顔認証処理に使用するための顔の特徴量を予め記憶しておいてもよい。
【0134】
住所は、受験者が資格試験に合格した際に、受験者に免許証を送付するための宛先情報となる。
【0135】
管理組織50において、資格の種別毎に対応する免許の情報が資格別免許情報520(図23(c))としてデータベース30に記憶される(ステップS503)。
【0136】
次に、受験者にタグ10が配布される(ステップS505)。このとき、受験者に配布されたタグ10は、タグ発行情報510(図23(b))に記憶される。タグ10には、一意にタグを特定するためのタグIDが記載されている。
【0137】
図24のフローは、事前に行う処理を示しているが、各処理(ステップ)を実行する順番を示しているものではない。例えば、ステップS501の処理は、受験者が出願手続きを行ったときにのみ行われる。ステップS503の処理は、資格の種別毎に対応する免許の情報が改訂されたときに行われればよい。ステップS505の処理は、受験者にタグを配布する度に実行される。
【0138】
<動作例>
図25は、第2実施例の受験者の資格試験受験時の作業管理システム1の動作例を示すフローチャートである。
【0139】
受験者は、携帯端末40のカメラ43を用いて、試験会場(作業現場60)で、予め指定されている試験会場内の特定場所と、タグ10と、受験者の顔を一緒に撮影する(ステップS511)。このとき、タグ10に記載されているタグIDが写真に写るように配置する。さらに、携帯端末40のGPS受信機41は位置情報を取得する。
【0140】
試験会場の特定場所は、特に限定されないが、当該試験会場に特有な建造物であってもよいし、当日試験会場で受験者に伝えられる場所に置かれている撮影対象物または、特定の情報、図、コードなどが記載されているポスターなどの掲示物であってもよい。つまり、試験当日、受験者本人がその場所に行かなければ知ることができない場所であることが特定できるものを撮影対象物として撮影する。
【0141】
さらに、試験会場の特定場所は、資格種別毎に異ならせてもよい。つまり、試験会場の特定場所を撮影することで、画像70から、当該受験者が受験した資格種別を判別することが可能になる。さらに、受験票の半券をタグ10とし、受験票の半券に記載された受験番号がタグIDに相当してもよい。このケースでは、受験票の半券を回収しもよい。受験票に受験者の顔写真が含まれていてもよい。この場合、作業現場60に写っている受験者の顔と受験票の顔写真と、データベース30に登録されている顔写真との3つがすべて一致するか照合してもよい。
【0142】
携帯端末40の通信部45は、ステップS511で撮像された画像70と、取得された位置情報を管理サーバ20に送信する(ステップS513)。管理サーバ20において、作業者特定情報取得部102は、携帯端末40から画像70を受信し、作業者特定部104は、携帯端末40から受信した画像70を画像解析処理部により解析処理して得られた受験者の顔画像を、予め登録されている受験者の顔の特徴量を用いた顔認証処理を行い、受験者の氏名と受験番号を特定する(ステップS515)。ただし、顔認証処理は、管理サーバ20で行ってもよいし、携帯端末40で行い、認証結果を管理サーバ20に送信してもよい。また、このとき、位置情報取得部106は、携帯端末40から位置情報を取得する。
【0143】
さらに、第1のタグID取得部108は、画像解析処理部により画像70を解析処理して得られたタグ10に記載されているタグIDを取得する。画像解析処理は、管理サーバ20で行ってもよいし、携帯端末40で行い、解析して得られたタグIDを管理サーバ20に送信してもよい。
【0144】
そして、第1の記録部110は、ステップS515で特定された受験者の氏名と登録番号とタグIDを受験記録情報540に記録するとともに、作業内容取得部112は受験者の氏名と登録番号とタグIDを携帯端末40に提示する(ステップS519)。そして、携帯端末40では、解析結果画面(不図示)をタッチパネル42に表示する。本実施例では、解析結果画面は、例えば、受験者の受験番号、氏名、タグID、資格種別などの情報を含んでよい。
【0145】
さらに、解析結果画面の変更ボタンの押下を受け付けることにより、編集画面(不図示)が携帯端末40のタッチパネル42に表示される。そして、携帯端末40において、受験者による編集を受け付ける(ステップS517)。
【0146】
編集画面で更新ボタンの押下を受け付け、解析結果画面に戻り、確定ボタンの押下を受け付けると、編集画面で編集された作業内容に関する情報が、管理サーバ20に送信される(ステップS521)。管理サーバ20において、第1の記録部110は、携帯端末40から作業内容に関する情報を受信し(ステップS523)、受信した情報で受験記録情報540(図23(e))を更新する(ステップS525)。
【0147】
<動作例>
図26は、本実施例の作業管理装置100の免許発行に関する処理の手順の一例を示すフローチャートである。図26(a)は、タグ10の回収処理の手順を示すフローチャートである。図26(b)は、免許証の送付処理の手順を示すフローチャートである。
【0148】
<タグ回収処理>
まず、図26(a)を用いてタグ10の回収処理について説明する。管理組織50(試験実施団体など)において、当日試験会場でタグ10が回収される。これにより、受験者が試験会場に来たことの証拠となる。
【0149】
そして、作業管理装置100のタグ回収処理に関するプログラムを起動またはメニューを選択する。第2のタグID取得部120は、タグ10に記載されているタグIDを取得する(ステップS531)。具体的には、第2のタグID取得部120は、タグIDの入力を受け付ける画面(不図示)において管理者5の入力を受け付けて取得する。
【0150】
そして、出力部122は、データベース30の受信情報530または受験記録情報540を参照し、作業者特定情報取得部102により取得されたタグIDに関連付けられている受験者の氏名、受験番号、資格種別、および位置情報を読み出し、画面に表示する(ステップS533)。さらに、受験者情報500から受験者の顔画像を読み出して表示するとともに、受信情報530の画像70を一緒に並べて表示してもよい。これにより、試験会場での画像70に写っている受験者と登録されている受験者の顔を管理者5が同一人物であることを確認することができる。
【0151】
また、画像70に写っているタグ10に記載されているタグIDと、回収されたタグ10に記載されているタグIDも目視にて確認することができる。このようにして、管理者5は、これらの表示画面を見て資格種別や受験者を確認する。また、試験会場でタグ10を回収する際に、係員がタブレット端末などで、受験者情報500および受験記録情報540の少なくとも一方を参照し、回収したタグ10に記載されているタグIDに対応する受験者の情報(受験番号、氏名、顔写真など)または携帯端末40から送信された画像70を読み出して表示させ、受験者本人の顔や、受験票の内容と見比べて本人確認を行ってもよい。
【0152】
そして、受付部124は、そして、表示された受験番号、受験者氏名、資格種別情報、位置情報、およびタグIDについて、その妥当性を管理者5が判断した結果の入力を受け付ける(ステップS535)。具体的には、受付部124は、作業内容を承認するか否かの入力を受け付ける画面(不図示)において管理者5の入力を受け付ける。
【0153】
第2の記録部126は、ステップS435で受け付けた判断結果(妥当性フラグ)を、受験番号、受験者氏名、資格種別、位置情報、およびタグIDなどに関連付けて受験記録情報540としてデータベース30に記録する(ステップS535)。例えば、当該受験記録情報540の内容は妥当であると判断され、承認された場合、妥当性フラグに1がセットされる。一方、受験記録情報540の内容は妥当でないと判断され、承認されなかった場合、妥当性フラグに0がセットされる。
【0154】
作業内容の確認は、受験者の申告内容が正当か否かを確認するだけでなく、資格種別が画像解析により生成された場合、その情報が正しいかを管理者5が目視することで確認できる。この図26(a)の処理は、タグ10が回収される度に繰り返し実行されてよい。あるいは、試験終了後に、全ての受験者から回収されたタグ10が全て回収できたことを確認した上で、全ての受験者について実行してもよい。このようにして、当該受験内容に対して、入力ミス、画像解析ミス、なりすましなどの不正受験、などがないかを確認できる。
【0155】
また、図23(e)の受験記録情報540には、別途、試験結果が受験番号に関連付けて記憶される。試験結果は、試験により取得される免許情報、または不合格を示す情報を含む。
【0156】
<免許証送付処理>
次に、図26(b)の免許証の送付処理について説明する。図26(a)のフローで記録された受験記録情報540の内容に基づいて、免許証の送付処理が行われる。図26(b)の処理は、図26(a)の処理が終了し、さらに、試験結果が受験記録情報540に記憶された後に行われる。
【0157】
まず、作業管理装置100の免許証送付処理に関するプログラムを起動またはメニューを選択する。処理部128は、データベース30を参照し、受験記録情報540に記憶されているタグIDに関連付けられている判断結果が、当該受験が妥当であることを示しているか、かつ、試験結果が不合格でないかを判定する(ステップS537)。具体的には、受験記録情報540のタグIDまたは受験番号毎に、妥当性フラグに1がセットされていて、かつ、試験結果に免許情報が記載されている場合、つまり不合格でないと判断された場合(ステップS537のYES)、免許証の送付対象となる。
【0158】
ステップS537で受験が妥当である(妥当性フラグが1)であり不合格でないと判定された場合(ステップS537のYES)、処理部128は、資格別免許情報520を参照し、受験記録情報540に記録されている資格種別に対応する免許情報を取得する(ステップS539)。そして、処理部128は、受験者情報500を参照し、受験記録情報540の受験番号または受験者氏名に対応する住所を取得し、当該住所を宛先として、免許証の送付処理を実行する(ステップS541)。
【0159】
一方、ステップS537で受験が妥当ではない(妥当性フラグが0)、または不合格と判定された場合(ステップS537のNO)、ステップS539およびステップS541はバイパスして、本処理を終了する。つまり、妥当でない受験または不合格な場合には免許証の送付処理は行われない。ただし、不合格の通知を受験者に送付してもよい。
【0160】
送付処理は、具体的には、受験者の住所の宛先ラベルを印字出力すること、受験者の免許情報と住所をリストで出力し、管理者5が送付手続きに利用してもよい。
【0161】
このように、本実施例では、試験会場などで回収されたタグ10の記載されているタグIDに関連付けられている受験記録情報540を読み出して受験内容を確認し、その妥当性を判断できる。そして、受験内容が妥当であると判断され、かつ合格している場合に、資格種別に対応した免許証が受験者に送付される。このように、本実施例によれば、試験会場で確かに受験資格を持った受験者自身が試験を受け、受験者自身の顔と試験会場の特定場所とタグ10に記載されたタグIDと位置情報を記録することで、免許証の送付と試験会場と資格種別を正確に記録することができる。
【0162】
さらに、上記以外の実施例として、例えば、セミナーへの出席記録、リモート会議への参加記録、製造現場の有資格者による検査(検査結果)記録、飛行機のパイロット、乗務員、タクシー、トラック、鉄道の運転手のアルコール検査(その検査結果)記録などにも作業管理装置100は適用できる。
【0163】
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
【0164】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 作業を行う場所で当該作業を行う作業者を特定する作業者特定情報を取得する作業者特定情報取得手段と、
取得した前記作業者の前記作業者特定情報と、予め登録されている作業者の登録作業者特定情報とを照合することにより、予め定められた作業を行う作業者であることを認証し、前記作業者を特定する作業者特定手段と、
前記作業を前記作業者が行った場所を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記作業が行われた後、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する第1のタグ識別情報取得手段と、
認証された前記作業者の前記作業者特定情報と、取得した前記タグ識別情報と、取得された前記位置情報とを、互いに関連付けて記憶手段に記録する第1の記録手段と、を備える、作業管理装置。
2. 1.に記載の作業管理装置において、
前記作業の内容を示す作業内容情報を取得する作業内容取得手段をさらに備え、
前記第1の記録手段は、前記作業内容情報を前記タグ識別情報に関連付けて前記記憶手段に記録する、作業管理装置。
3. 2.に記載の作業管理装置において、
前記作業者から返却された前記タグの前記タグ識別情報を取得する第2のタグ識別情報取得手段と、
前記記憶手段に記憶された、前記第2のタグ識別情報取得手段により取得された前記タグ識別情報に関連付けられている前記作業者特定情報、前記作業内容情報、および前記位置情報を読み出し、出力する出力手段と、
出力された前記作業者特定情報、前記作業内容情報、前記位置情報および前記タグ識別情報についてその妥当性を管理者が判断した結果の入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた判断結果を、前記作業者特定情報、前記作業内容情報、および前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記録する第2の記録手段と、を備える、作業管理装置。
4. 3.に記載の作業管理装置において、
前記記憶手段に記憶されている前記タグ識別情報に関連付けられている前記判断結果が、当該作業が妥当であることを示している場合、前記作業の内容別に予め定められている当該作業の対価として前記作業者に与えられる報奨または権利を前記作業者に付与するための処理を行う処理手段をさらに備える、作業管理装置。
5. 1.から4.のいずれか一つに記載の作業管理装置において、
前記作業は、鳥獣捕獲作業であり、
前記作業者は、狩猟免許を取得しており、狩猟者登録手続きを行い、個人を特定する個人情報が前記記憶手段に記憶されており、
前記タグは、前記作業者が捕獲した鳥獣に個別に取り付けられる、作業管理装置。
6. 1.から4.のいずれか一つに記載の作業管理装置において、
前記作業は、資格試験の受験であり、
前記作業者は、当該資格試験の受験者であり、当該資格試験の出願手続きを行い、個人を特定する個人情報が前記記憶手段に記憶されており、
前記タグは、前記受験者が試験当日に試験会場に持参し、前記試験会場の試験官に返却する、作業管理装置。
【0165】
7. 作業を行う場所で当該作業を行う作業者の携帯端末装置と、
管理装置と、を備え、
前記携帯端末装置は、
前記作業者と、前記作業の内容を特定する対象物と、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグとを一緒に撮像する撮像手段と、
撮像した画像と、前記作業を前記作業者が行った場所を示す位置情報とを前記管理装置に送信する送信手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記作業者の前記携帯端末装置から前記画像と前記位置情報を受信する受信手段と、
受信した前記画像を処理することにより、前記作業者の作業者特定情報を取得する作業者特定情報取得手段と、
取得された前記作業者の前記作業者特定情報と、予め登録されている作業者の作業者特定情報とを照合することにより、予め定められた作業を行う作業者であることを認証し、作業者を特定する作業者特定情報を取得する作業者特定手段と、
受信した前記画像を処理することにより、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する第1のタグ識別情報取得手段と、
認証された前記作業者の前記作業者特定情報と、取得した前記タグ識別情報と、取得した前記位置情報と、前記タグ識別情報毎に関連付けて記憶手段に記録する第1の記録手段と、を備える、作業管理システム。
8. 7.に記載の作業管理システムにおいて、
前記管理装置は、
前記作業の内容を示す作業内容情報を取得する作業内容取得手段をさらに備え、
前記管理装置の前記第1の記録手段は、前記作業内容情報を前記タグ識別情報に関連付けて前記記憶手段に記録する、作業管理システム。
9. 8.に記載の作業管理システムにおいて、
前記管理装置は、
前記作業者から返却された前記タグの前記タグ識別情報を取得する第2のタグ識別情報取得手段と、
前記記憶手段に記憶された、前記第2のタグ識別情報取得手段により取得された前記タグ識別情報に関連付けられている前記作業者特定情報、前記作業内容情報、および前記位置情報を読み出し、出力する出力手段と、
出力された前記作業者特定情報、前記作業内容情報、前記位置情報および前記タグ識別情報についてその妥当性を管理者が判断した結果の入力を受け付ける受付手段と、
受け付けた判断結果を、前記作業者特定情報、前記作業内容情報、および前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記録する第2の記録手段と、を備える、作業管理システム。
10. 9.に記載の作業管理システムにおいて、
前記管理装置は、
前記記憶手段に記憶されている前記タグ識別情報に関連付けられている前記判断結果が、当該作業が妥当であることを示している場合、前記作業の内容別に予め定められている当該作業の対価として前記作業者に与えられる報奨または権利を前記作業者に付与するための処理を行う処理手段をさらに備える、作業管理システム。
11. 7.から10.のいずれか一つに記載の作業管理システムにおいて、
前記作業は、鳥獣捕獲作業であり、
前記作業者は、狩猟免許を取得しており、狩猟者登録手続きを行い、個人を特定する個人情報が前記記憶手段に記憶されており、
前記タグは、前記作業者が捕獲した鳥獣に個別に取り付けられる、作業管理システム。
12. 7.から10.のいずれか一つに記載の作業管理システムにおいて、
前記作業は、資格試験の受験であり、
前記作業者は、当該資格試験の受験者であり、当該資格試験の出願手続きを行い、個人を特定する個人情報が前記記憶手段に記憶されており、
前記タグは、前記受験者が試験当日に試験会場に持参し、前記試験会場の試験官に返却する、作業管理システム。
【0166】
13. 作業管理装置が、
作業を行う場所で当該作業を行う作業者を特定する作業者特定情報を取得し、
取得した前記作業者の前記作業者特定情報と、予め登録されている作業者の登録作業者特定情報とを照合することにより、予め定められた作業を行う作業者であることを認証し、前記作業者を特定し、
前記作業を前記作業者が行った場所を示す位置情報を取得し、
前記作業が行われた後、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得し、
認証された前記作業者の前記作業者特定情報と、取得した前記タグ識別情報と、取得された前記位置情報とを、互いに関連付けて記憶手段に記録する、作業管理方法。
14. 13.に記載の作業管理方法において、
前記作業管理装置が、さらに、
前記作業の内容を示す作業内容情報を取得し、
前記作業内容情報を前記タグ識別情報に関連付けて前記記憶手段に記録する、作業管理方法。
15. 14.に記載の作業管理方法において、
作業管理装置が、さらに、
前記作業者から返却された前記タグの前記タグ識別情報を取得し、
前記記憶手段に記憶された、取得された前記タグ識別情報に関連付けられている前記作業者特定情報、前記作業内容情報、および前記位置情報を読み出し、出力し、
出力された前記作業者特定情報、前記作業内容情報、前記位置情報および前記タグ識別情報についてその妥当性を管理者が判断した結果の入力を受け付け、
受け付けた判断結果を、前記作業者特定情報、前記作業内容情報、および前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記録する、作業管理方法。
16. 15.に記載の作業管理方法において、
作業管理装置が、さらに、
前記記憶手段に記憶されている前記タグ識別情報に関連付けられている前記判断結果が、当該作業が妥当であることを示している場合、前記作業の内容別に予め定められている当該作業の対価として前記作業者に与えられる報奨または権利を前記作業者に付与するための処理を行う、作業管理方法。
17. 13.から16.のいずれか一つに記載の作業管理方法において、
前記作業は、鳥獣捕獲作業であり、
前記作業者は、狩猟免許を取得しており、狩猟者登録手続きを行い、個人を特定する個人情報が前記記憶手段に記憶されており、
前記タグは、前記作業者が捕獲した鳥獣に個別に取り付けられる、作業管理方法。
18. 13.から16.のいずれか一つに記載の作業管理方法において、
前記作業は、資格試験の受験であり、
前記作業者は、当該資格試験の受験者であり、当該資格試験の出願手続きを行い、個人を特定する個人情報が前記記憶手段に記憶されており、
前記タグは、前記受験者が試験当日に試験会場に持参し、前記試験会場の試験官に返却する、作業管理方法。
【0167】
19. コンピュータに、
作業を行う場所で当該作業を行う作業者を特定する作業者特定情報を取得する手順、
取得した前記作業者の前記作業者特定情報と、予め登録されている作業者の登録作業者特定情報とを照合することにより、予め定められた作業を行う作業者であることを認証し、前記作業者を特定する手順、
前記作業を前記作業者が行った場所を示す位置情報を取得する手順、
前記作業が行われた後、前記作業を実施する作業者に予め配布されているタグに記載されているタグ識別情報を取得する手順、
認証された前記作業者の前記作業者特定情報と、取得した前記タグ識別情報と、取得された前記位置情報とを、互いに関連付けて記憶手段に記録する手順、を実行させるためのプログラム。
20. 19.に記載のプログラムにおいて、さらに、
前記作業の内容を示す作業内容情報を取得する手順、
前記作業内容情報を前記タグ識別情報に関連付けて前記記憶手段に記録する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
21. 20.に記載のプログラムにおいて、
前記作業者から返却された前記タグの前記タグ識別情報を取得する手順、
前記記憶手段に記憶された、取得された前記タグ識別情報に関連付けられている前記作業者特定情報、前記作業内容情報、および前記位置情報を読み出し、出力する手順、
出力された前記作業者特定情報、前記作業内容情報、前記位置情報および前記タグ識別情報についてその妥当性を管理者が判断した結果の入力を受け付ける手順、
受け付けた判断結果を、前記作業者特定情報、前記作業内容情報、および前記位置情報に関連付けて前記記憶手段に記録する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
22. 21.に記載のプログラムにおいて、
前記記憶手段に記憶されている前記タグ識別情報に関連付けられている前記判断結果が、当該作業が妥当であることを示している場合、前記作業の内容別に予め定められている当該作業の対価として前記作業者に与えられる報奨または権利を前記作業者に付与するための処理を行う手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0168】
1 作業管理システム
3 通信ネットワーク
5 管理者
7 作業者
9 鳥獣
10 タグ
20 管理サーバ
30 データベース
40 携帯端末
41 GPS受信機
42 タッチパネル
43 カメラ
44 記憶装置
45 通信部
50 管理組織
60 作業現場
70 画像
100 作業管理装置
102 作業者特定情報取得部
104 作業者特定部
106 位置情報取得部
108 第1のタグID取得部
110 第1の記録部
112 作業内容取得部
120 第2のタグID取得部
122 出力部
124 受付部
126 第2の記録部
128 処理部
200 ユーザ情報
210 タグ発行情報
220 作業記録情報
230 受信情報
240 作業対価情報
300 解析結果画面
320 編集画面
400 ハンター情報
410 タグ発行情報
420 助成金情報
430 受信情報
440 捕獲記録情報
500 受験者情報
510 タグ発行情報
520 資格別免許情報
530 受信情報
540 受験記録情報
1000 コンピュータ
1010 バス
1020 プロセッサ
1030 メモリ
1040 ストレージデバイス
1050 入出力インタフェース
1060 ネットワークインタフェース
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