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特許7574929情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20241022BHJP
   G06F 3/0346 20130101ALI20241022BHJP
   G06F 3/04815 20220101ALI20241022BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/01 570
G06F3/0346 426
G06F3/04815
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023528895
(86)(22)【出願日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 JP2021023088
(87)【国際公開番号】W WO2022264377
(87)【国際公開日】2022-12-22
【審査請求日】2023-12-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】冬野 哲也
(72)【発明者】
【氏名】高地 成彦
【審査官】三吉 翔子
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-011360(JP,A)
【文献】特開2016-081338(JP,A)
【文献】国際公開第2020/234939(WO,A1)
【文献】特開2018-156478(JP,A)
【文献】特開2019-197499(JP,A)
【文献】特開2018-008070(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/03
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択手段と、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出手段と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する生成手段と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御手段と
前記ユーザ及び前記ユーザの同伴者のうち少なくとも一方の人物の個人情報を取得する個人情報取得手段と、
を備え
前記個人情報取得手段は、前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記ユーザの個人情報に対する前記同伴者の個人情報の重要度の情報とを取得し、
前記生成手段は、前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記重要度とに基づいて、前記重畳情報を生成する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記選択手段は、前記ユーザとの間の契約に関する契約情報を取得し、
前記契約情報に応じて前記1の動作モードを選択する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記出力制御手段は、前記ユーザ端末に対して、前記視野領域に重なるように選択受付画像を表示させ、
前記情報処理装置は、前記撮影画像中の前記ユーザの手の位置と、前記視野領域上の前記選択受付画像の重畳位置とに基づいて、前記ユーザによる前記選択受付画像の選択操作を検出する操作検出手段を備え、
前記選択手段は、前記選択操作が検出されたことに応じて、前記動作モードを変更する
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記対象要素に関連する前記重畳情報は、前記対象要素に関連する人物、物体、建物、風景、又は前記対象要素を説明する説明員のアバター、を表す画像情報を含む
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記生成手段は、
前記複数の動作モードのうち少なくとも1つの動作モードにおいて、少なくとも前記対象要素の識別情報に基づいて、前記対象要素に関連する音声出力情報を生成する
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記生成手段は、前記複数の動作モードのうち少なくとも1つの動作モードにおいて、前記対象要素の識別情報及び前記個人情報に基づいて、前記重畳情報を生成する
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記個人情報は、属性情報、位置情報、行動履歴、購入履歴及びスケジュール情報のうち少なくとも1つを含む
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記生成手段は、前記個人情報に基づいて前記対象要素に関連する人物、物体、建物、風景、又は前記対象要素を説明する説明員のアバターの表現態様を決定し、前記表現態様に基づいて前記重畳情報を生成する
請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生成手段は、前記少なくとも1つの動作モードにおいて、前記対象要素の識別情報及び前記個人情報に基づいて、前記対象要素に関連する音声出力情報を生成する
請求項6から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記複数の動作モードは、前記ユーザ端末に出力させる出力情報の種別が互いに異なる複数の動作モードを含み、
前記複数の動作モードの各々の前記出力情報は、ノンインタラクティブな処理に基づく重畳情報及び音声出力情報、並びにインタラクティブな処理に基づく重畳情報及び音声出力情報、のうち少なくとも1つを含む
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
ユーザが使用し、前記ユーザの視野を撮影するユーザ端末と、
情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択手段と、
前記ユーザ端末により生成された撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出手段と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する生成手段と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御手段と
前記ユーザ及び前記ユーザの同伴者のうち少なくとも一方の人物の個人情報を取得する個人情報取得手段と、
を有し、
前記個人情報取得手段は、前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記ユーザの個人情報に対する前記同伴者の個人情報の重要度の情報とを取得し、
前記生成手段は、前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記重要度とに基づいて、前記重畳情報を生成する、
情報処理システム。
【請求項12】
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択し、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得し、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出し、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成し、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させ
前記ユーザ及び前記ユーザの同伴者のうち少なくとも一方の人物の個人情報を取得し、
前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記ユーザの個人情報に対する前記同伴者の個人情報の重要度の情報とを取得し、
前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記重要度とに基づいて、前記重畳情報を生成する、
情報処理方法。
【請求項13】
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択処理と、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得する画像取得処理と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出処理と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する第1の生成処理と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御処理と
前記ユーザ及び前記ユーザの同伴者のうち少なくとも一方の人物の個人情報を取得する個人情報取得処理と、
前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記ユーザの個人情報に対する前記同伴者の個人情報の重要度の情報とを取得する前記個人情報取得処理と、
前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記重要度とに基づいて、前記重畳情報を生成する第2の生成処理と、
を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、特にユーザに対して対象要素に関する情報を提供する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
観光客が展示物に近づいた場合、その観光客に対して展示物に関する情報を提供する方法が提案されている。例えば特許文献1には、遺跡の見学者が所持する携帯型端末装置に、近距離無線通信により展示物に関する要素情報を取得させ、環境の実写画像又は実景画像に要素情報を重ね合わせて表示させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-102835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の特許文献1に記載の方法では、見学者に対しては見学者の目の前にある展示物に関連する情報を、一律で同じように提供するだけであって、見学者毎又は契約プラン毎に異なる情報を提供することができなかった。
【0005】
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、ユーザに対してユーザの視界に入った物に関連する情報を提供する場合、状況に応じて異なる情報を提供する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様にかかる情報処理装置は、
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択手段と、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出手段と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する生成手段と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御手段と
を備える。
【0007】
本開示の一態様にかかる情報処理システムは、
ユーザが使用し、前記ユーザの視野を撮影するユーザ端末と、
情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択手段と、
前記ユーザ端末により生成された撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出手段と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する生成手段と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御手段と
を有する。
【0008】
本開示の一態様にかかる情報処理方法は、
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択し、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得し、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出し、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成し、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる。
【0009】
本開示の一態様にかかる非一時的なコンピュータ可読媒体は、
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択処理と、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得する画像取得処理と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出処理と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する生成処理と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御処理と
を、コンピュータに実行させるためのプログラムが格納される。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、ユーザに対してユーザの視界に入った物に関連する情報を提供する場合、状況に応じて異なる情報を提供する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態1にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】実施形態1にかかる情報処理方法の流れを示すフローチャートである。
図3】実施形態2にかかる情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図4】実施形態2にかかる第1ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図5】実施形態2にかかる第2ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図6】実施形態2にかかるサーバの構成を示すブロック図である。
図7】実施形態2にかかる動作モードを説明するための図である。
図8】実施形態2にかかる編集情報のデータ構造の一例を示す図である。
図9】実施形態2にかかるユーザ登録処理の流れを示すシーケンス図である。
図10】実施形態2にかかる第2ユーザ端末に表示される個人情報の入力画面の一例を示す図である。
図11】実施形態2にかかる第2ユーザ端末に表示される契約情報の入力画面の一例を示す図である。
図12】実施形態2にかかる出力処理の流れを示すシーケンス図である。
図13】複数のユーザの視野内に対象要素が存在する場合の例を示す図である。
図14】実施形態2にかかる第1ユーザ端末に表示される重畳情報の一例を示す図である。
図15】実施形態2にかかる第1ユーザ端末に表示される重畳情報の一例を示す図である。
図16】実施形態2にかかる第1ユーザ端末に表示される重畳情報の一例を示す図である。
図17】実施形態3にかかるサーバの構成を示すブロック図である。
図18】実施形態3にかかる選択操作の検出処理を説明するための図である。
図19】実施形態3にかかる出力処理の流れを示すシーケンス図である。
図20】実施形態4にかかる動作モードを説明するための図である。
図21】実施形態4にかかる第1ユーザ端末に表示される重畳情報の一例を示す図である。
図22】実施形態5にかかる第2ユーザ端末に表示される個人情報の重要度の入力画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0013】
<実施形態1>
まず、本開示の実施形態1について説明する。図1は、実施形態1にかかる情報処理装置10の構成を示すブロック図である。
【0014】
情報処理装置10は、ユーザの視界に入った対象要素に関連する情報をユーザに提供する情報処理装置である。対象要素は、建物、美術品、又は展示物等であってよい。この場合、対象要素は対象物とも呼ばれてよい。また対象要素は、これに代えて、遺跡又は景色等であってもよい。この場合、対象要素は対象風景とも呼ばれてよい。対象要素は、予め定められている。ここで、情報処理装置10は、ネットワーク(不図示)に接続される。ネットワークは、有線であっても無線であってもよい。また、当該ネットワークには、ユーザが使用するユーザ端末(不図示)が直接的又は間接的に接続されている。つまり、情報処理装置10は、ユーザ端末と通信可能に接続される。
【0015】
情報処理装置10は、選択部11と、画像取得部13と、対象要素検出部14と、生成部15と、出力制御部16とを備える。
【0016】
選択部11は、選択手段とも呼ばれる。選択部11は、予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する。予め定められた条件とは、ユーザが情報を提供するサービス事業者との間で所定の契約をしたこと又はユーザが所定の選択操作を実行したことであってよい。そして選択部11は、生成部15に対して、選択された動作モードの種別を通知する。
【0017】
画像取得部13は、画像取得手段とも呼ばれる。画像取得部13は、ユーザの視野を示す撮影画像を取得する。撮影画像は、ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像である。画像取得部13は、取得した撮影画像を対象要素検出部14に供給する。
【0018】
対象要素検出部14は、対象要素検出手段とも呼ばれる。対象要素検出部14は、撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する。そして対象要素検出部14は、検出した対象要素の識別情報(ID)を特定する。対象要素検出部14は、対象要素のIDを生成部15に供給する。
【0019】
生成部15は、生成手段とも呼ばれる。生成部15は、少なくとも対象要素のIDと、選択された動作モードの種別とに基づいて、対象要素に関連する重畳情報を生成する。重畳情報は、画像情報である。画像情報は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。重畳情報は、テキストデータを含んでもよい。生成部15は、重畳情報を出力制御部16に供給する。
【0020】
出力制御部16は、出力制御手段とも呼ばれる。出力制御部16は、視野を示す視野領域に重畳情報が重なるように、ユーザ端末に対して重畳情報を表示させる。
【0021】
図2は、実施形態1にかかる情報処理方法の流れを示すフローチャートである。まず、情報処理装置10の選択部11は、予め定められた条件に応じて、動作モードを選択する(S10)。次に、画像取得部13は、ユーザ端末で撮影された、ユーザの視野の撮影画像を取得する(S11)。次に、対象要素検出部14は、撮影画像から、予め定められた対象要素を検出し、対象要素のIDを特定する(S12)。次に、生成部15は、対象要素のIDと、選択された動作モードの種別とに基づいて、対象要素に関連する重畳情報を生成する(S13)。次に、出力制御部16は、ユーザの視野領域に重畳情報が重なるように、ユーザ端末に重畳情報を表示させる(S14)。
【0022】
このように実施形態1によれば、情報処理装置10は、ユーザに対して、ユーザの視界に入った対象要素に関連する情報を提供する場合に、動作モードに応じて提供する情報を異ならせる。これにより、情報処理装置10がユーザに対して状況に応じて異なる情報を提供することができる。したがって、例えば契約プランや課金状況に応じて、情報量や情報の質又は提供形態に差をつけることで、ユーザに対して上位の契約プランへの加入や、課金を促すことができる。
【0023】
<実施形態2>
次に、本開示の実施形態2について説明する。
図3は、実施形態2にかかる情報処理システム1000の全体構成を示すブロック図である。情報処理システム1000は、サービス事業者が観光客や見物客であるユーザにサービスを提供するためのコンピュータシステムである。ここでサービスは、ユーザの視界に入った対象要素に関連する情報を提供するサービスである。情報処理システム1000は、情報処理装置(以下、サーバと呼ぶ)100と、ユーザUが使用するユーザ端末(群)とを備える。ユーザ端末(群)は、第1ユーザ端末200と、第2ユーザ端末300とを含む。サーバ100及び第1ユーザ端末200は、移動通信ネットワークで接続されている。例えば、サーバ100及び第1ユーザ端末200は、ローカル5Gで接続されている。またサーバ100及び第2ユーザ端末300は、ネットワークNを介して互いに接続されている。ここで、ネットワークNは、有線又は無線の通信回線である。
【0024】
第1ユーザ端末200は、ユーザUの身体に装着されたウェアラブル端末である。例えば、第1ユーザ端末200は、ユーザUの頭部に装着されたウェアラブル端末である。一例として、第1ユーザ端末200は、重畳情報として、ユーザUの視野を示す視野領域に画像を表示させることが可能なAR(Augmented Reality)グラス又はMR(Mixed Reality)グラスといった眼鏡型端末である。重畳情報はテキストデータを含んでもよい。また重畳画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。重畳画像は、テキスト画像を含んでもよい。第1ユーザ端末200は、ユーザUの視野を撮影し、撮影画像をサーバ100に送信する。また第1ユーザ端末200は、サーバ100から受信した重畳情報を、ユーザUの視野領域に重ねて表示する。また第1ユーザ端末200は、重畳情報の表示とともに、サーバ100から受信した音声出力情報を出力する。
【0025】
第2ユーザ端末300は、ユーザUが使用する、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ(PC)等の情報端末である。第2ユーザ端末300は、予めユーザUの個人情報をサーバ100のユーザデータベース(DB)(不図示)に登録させる。
【0026】
サーバ100は、第2ユーザ端末300から個人情報を受信し、個人情報に基づいてユーザ登録を行う。また、サーバ100は、第1ユーザ端末200から、ユーザUの視野を示す撮影画像を受信する。そして、サーバ100は、撮影画像から、ユーザUの視野内に含まれる対象要素を検出し、後述する対象要素の要素関連情報に基づいて、第1ユーザ端末200に表示させる重畳情報と、第1ユーザ端末200に出力させる音声出力情報とを生成する。尚、重畳情報及び音声出力情報の生成には、個人情報が用いられてもよい。そして、サーバ100は、重畳情報及び音声出力情報を第1ユーザ端末200に送信する。
【0027】
ここで、第1ユーザ端末200について詳細に説明する。図4は、実施形態2にかかる第1ユーザ端末200の構成を示すブロック図である。第1ユーザ端末200は、カメラ210と、記憶部220と、通信部230と、表示部240と、音声出力部245と、入力部250と、制御部260とを備える。
【0028】
カメラ210は、制御部260の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。カメラ210は、その視野が、ユーザUの視野に対応するように、第1ユーザ端末200に設けられている。例えば、カメラ210は、ユーザUが第1ユーザ端末200を装着した場合に、その光軸方向がユーザUの視線方向と対応するように設けられている。記憶部220は、第1ユーザ端末200の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。また記憶部220は、サーバ100から発行されたユーザIDを記憶する。通信部230は、サーバ100との通信のための通信インタフェースである。表示部240は、表示装置である。第1ユーザ端末200がARグラスやMRグラスの場合は、表示部240はレンズ上に配設される。音声出力部245は、音声を出力するスピーカを含む。入力部250は、入力を受け付ける入力装置である。尚、本実施形態2において、入力部250は必須ではない。制御部260は、第1ユーザ端末200が有するハードウェアの制御を行う。
【0029】
制御部260は、カメラ210を制御し、ユーザUが視認できる風景(視野)を撮影する。そして、制御部260は、通信部230を介して、撮影画像をサーバ100に送信する。また制御部260は、サーバ100から受信した重畳情報を、表示部240に表示する。尚、第1ユーザ端末200がARグラスの場合、ユーザUの視野領域は、視野を撮影した撮影画像に相当する。この場合、制御部260は、撮影画像に重畳情報を重畳させた画像を、表示部240に表示する。一方、第1ユーザ端末200がMRグラスの場合、ユーザUの視野領域は、レンズを介してユーザUが視認できる実空間の領域である。この場合、制御部260は、上述の実空間に重畳情報が重なるように、重畳情報をレンズ上の表示部240に表示する。
【0030】
次に、第2ユーザ端末300について詳細を説明する。図5は、実施形態2にかかる第2ユーザ端末300の構成を示すブロック図である。第2ユーザ端末300は、カメラ310と、記憶部320と、通信部330と、表示部340と、入力部350と、制御部360とを備える。
【0031】
カメラ310は、制御部360の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。尚、本実施形態2において、カメラ310は必須ではない。記憶部320は、第2ユーザ端末300の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部330は、ネットワークNとの通信インタフェースを含む。表示部340は、表示装置である。入力部350は、入力を受け付ける入力装置である。表示部340及び入力部350は、タッチパネルのように、一体的に構成されていてもよい。制御部360は、第2ユーザ端末300が有するハードウェアの制御を行う。
【0032】
制御部360は、ユーザ登録時に、ユーザUから入力部350を介して受け付けた個人情報を、通信部330を介してサーバ100に送信する。
【0033】
次に、サーバ100について詳細を説明する。図6は、実施形態2にかかるサーバ100の構成を示すブロック図である。サーバ100は、記憶部110、メモリ120、通信部130、及び制御部140を備える。
【0034】
記憶部110は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部110は、プログラム111と、ユーザDB112と、要素DB113とを記憶する。プログラム111は、本実施形態2にかかる情報処理方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0035】
ユーザDB112は、ユーザUに関連する基本情報を記憶するデータベースである。具体的には、ユーザDB112は、ユーザID1121と、個人情報1122と、契約情報1123とを対応付けた情報を記憶する。ここで、ユーザID1121は、ユーザUを識別する情報である。
【0036】
個人情報1122は、ユーザUの属性情報、位置情報、行動履歴、購入履歴及びスケジュール情報のうち少なくとも1つを含む。また個人情報1122は、ユーザUが訪問した地点と訪問回数とを含んでもよい。一例として本図では、個人情報1122は、ユーザUの属性情報、位置情報、及び購入履歴を含んでいる。属性情報は、年齢、居住地、性別、家族構成、連絡先、クレジットカード番号、宗教情報、志向属性、及び嗜好性情報(趣味嗜好)のうち少なくとも1つを含んでよい。位置情報は、ユーザUが使用する第1ユーザ端末200又は第2ユーザ端末300の位置情報である。スケジュール情報は、ユーザUの旅程を含んでよい。
【0037】
契約情報1123は、ユーザUとサービス事業者との間の契約に関する契約情報である。
【0038】
要素DB113は、対象要素に関連する各種情報を記憶するデータベースである。具体的には、要素DB113は、要素ID1131と、要素特徴情報1132と、要素関連情報1133とを備える。
【0039】
要素ID1131は、対象要素を識別する情報である。
要素特徴情報1132は、対象要素の特徴量に関する情報である。特徴量は、その対象要素を示す画像から抽出される。
【0040】
要素関連情報1133は、対象要素に関連する情報である。対象要素に関連する情報は、対象要素を説明するための画像情報と、対象要素を説明するための音声情報である。対象要素を説明するための画像情報及び音声情報は、対象要素の歴史又は対象要素の価値を示す画像情報及び音声情報であってよい。また対象要素を説明するための画像情報は、対象要素に関連する人物、物体、建物若しくは風景、又は対象要素を説明する説明員のアバター、を表す画像情報であってもよい。
要素関連情報1133は、基本画像情報1134と、基本音声情報1135と、編集情報1136とを有する。
【0041】
基本画像情報1134は、生成部145による重畳情報の生成処理において、重畳情報の基礎として使用される画像情報である。
基本音声情報1135は、生成部145による音声出力情報の生成処理において、音声出力情報の基礎として使用される音声情報である。
編集情報1136は、動作モードに応じて、基本画像情報1134及び基本音声情報1135の少なくとも一方を編集するための情報である。編集とは、付加、削除、置換又は変換(変調)することであってよい。
【0042】
メモリ120は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置であり、制御部140の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部130は、第1ユーザ端末200との間の通信の通信インタフェースと、ネットワークNとの通信インタフェースとを含む。
【0043】
制御部140は、サーバ100の各構成を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部140は、記憶部110からプログラム111をメモリ120へ読み込ませ、プログラム111を実行する。これにより、制御部140は、選択部141、個人情報取得部142、画像取得部143、対象要素検出部144、生成部145、及び出力制御部146の機能を実現する。
【0044】
選択部141は、上述した選択部11の一例である。選択部141は、対象要素検出部144が対象要素を検出した場合、ユーザDB112から、ユーザIDに対応付けられた契約情報1123を取得する。そして選択部141は、ユーザUの契約情報1123に応じて1の動作モードを選択する。選択部141は、生成部145に動作モードの種別の情報を通知する。
【0045】
個人情報取得部142は、個人情報取得手段とも呼ばれる。個人情報取得部142は、第2ユーザ端末300からユーザ登録要求を受信し、ユーザ登録を行い、ユーザIDを発行する。このとき個人情報取得部142は、第2ユーザ端末300からユーザUの個人情報を取得する。また、個人情報取得部142は、ユーザ登録時に関わらず、所定のタイミングで、ユーザUの個人情報をユーザIDとともに取得してよい。
【0046】
以下では、個人情報の取得方法の例を挙げる。例えば、個人情報取得部142は、ユーザUが入力した属性情報を第2ユーザ端末300から取得する。また個人情報取得部142は、所定のタイミングで第2ユーザ端末300の位置情報を取得する。尚、位置情報は、第1ユーザ端末200から取得してもよい。
【0047】
個人情報1122に行動履歴が含まれる場合は、個人情報取得部142は、ユーザUの位置情報の履歴に基づいて、行動履歴を生成してよい。または個人情報取得部142は、第2ユーザ端末300からユーザUのスケジュール情報を取得し、スケジュール情報に基づいて行動履歴を生成してもよい。尚、個人情報取得部142は、ユーザUのスケジュール情報を、ユーザUのスケジュールを管理するスケジュール管理アプリケーションから取得してよい。あるいは、個人情報取得部142は、ユーザUの購入履歴から、行動履歴を生成してもよい。尚、個人情報取得部142は、購入履歴を管理するアプリケーションから、ユーザUの購入履歴を取得してよい。
【0048】
個人情報取得部142は、第2ユーザ端末300から取得した個人情報、及び第2ユーザ端末300から取得した情報に基づいて生成することにより得られた個人情報を、ユーザ登録に伴い発行されたユーザIDに対応付けてユーザDB112に登録する。
【0049】
また個人情報取得部142は、ユーザ登録時や契約時に、第1ユーザ端末200から契約情報を取得する。個人情報取得部142は、取得した契約情報を、ユーザIDに対応付けてユーザDB112に登録する。
【0050】
画像取得部143は、上述した画像取得部13の一例である。画像取得部143は、第2ユーザ端末300から撮影画像を受信し、取得する。
【0051】
対象要素検出部144は、上述した対象要素検出部14の一例である。対象要素検出部144は、撮影画像から対象要素が検出されるか否かを判定する。まず、対象要素検出部144は、撮影画像から特徴量を抽出する。このとき対象要素検出部144は、撮影画像から所定の画像領域を切り出し、切り出し画像の特徴量を抽出してもよい。そして対象要素検出部144は、抽出された特徴量と、要素DB113に含まれる要素特徴情報1132とを照合し、抽出された特徴量との類似度が所定閾値以上の要素特徴情報1132があるか否かを判定する。対象要素検出部144は、類似度が所定閾値以上の要素特徴情報1132がある場合、その要素特徴情報1132に対応する要素ID1131を、対象要素のIDとして特定する。
【0052】
生成部145は、上述した生成部15の一例である。生成部145は、要素DB113において、特定した要素ID1131に対応付けられる要素関連情報1133を取得する。また生成部145は、選択部141から動作モードの種別の情報を取得する。そして生成部145は、取得した要素関連情報1133と、動作モードの種別の情報とに基づいて、重畳情報を生成する。また生成部145は、取得した要素関連情報1133と、動作モードの種別の情報とに基づいて、音声出力情報を生成する。
【0053】
ここで、図7は、実施形態2にかかる動作モードを説明するための図である。一例として、動作モードは、第1の動作モードと、第2の動作モードと、第3の動作モードとを含む。各動作モードは、第1ユーザ端末200に出力させる出力情報の種別が互いに異なる。
【0054】
第1の動作モードは、ユーザUが加入中の契約プランが第1プランである場合の動作モードである。第1の動作モードにおいては、生成部145は、画像情報の編集を行わずに重畳情報を生成し、音声情報の編集を行わずに音声出力情報を生成する。つまり、生成部145は、要素関連情報1133の基本画像情報1134を重畳情報として特定し、要素関連情報1133の基本音声情報1135を音声出力情報として特定する。
【0055】
第2の動作モードは、ユーザUが加入中の契約プランが第2プランである場合の動作モードである。第2の動作モードにおいては、生成部145は、画像情報の編集を行わずに重畳情報を生成し、音声情報の編集を行って音声出力情報を生成する。つまり、生成部145は、要素関連情報1133の基本画像情報1134を重畳情報として特定し、要素関連情報1133の基本音声情報1135を編集情報1136に基づいて編集して、音声出力情報を生成する。
【0056】
第3の動作モードは、ユーザUが加入中の契約プランが第3プランである場合の動作モードである。第3の動作モードにおいては、生成部145は、画像情報の編集を行って重畳情報を生成し、音声情報の編集を行って音声出力情報を生成する。つまり、生成部145は、要素関連情報1133の基本画像情報1134を編集情報1136に基づいて編集して、重畳情報を生成し、要素関連情報1133の基本音声情報1135を編集情報1136に基づいて編集して、音声出力情報を生成する。
【0057】
尚、生成部145が、画像情報の編集を行って重畳情報を生成し、音声情報の編集を行わずに音声出力情報を生成する動作モードがあってもよい。また、第1~第3の動作モードは、いずれも画像情報の編集及び音声情報の編集を行うが、動作モードに応じて加工編集の程度が異なってもよい。例えば、第1の動作モード<第2の動作モード<第3の動作モードの順で編集量や編集のバリエーションが多くなってよい。
【0058】
ここで、編集情報1136は、動作モード毎に一律で定められた編集情報であってもよいが、ユーザUの特徴に応じて複数種類の編集情報を含んでもよい。ユーザUの特徴は、例えばユーザUの属性又はユーザUがその場所に滞在する時間であってよい。そして生成部145は、基本画像情報1134又は基本音声情報1135を編集する場合、ユーザUの個人情報からユーザUの特徴を特定し、ユーザUの特徴に応じた編集情報を用いて編集処理を行ってよい。つまり、生成部145は、少なくとも1つの動作モードにおいて、要素ID及び個人情報に基づいて、重畳情報又は音声出力情報を生成してよい。
【0059】
図8は、実施形態2にかかる編集情報1136のデータ構造の一例を示す図である。編集情報1136は、ユーザUの特徴と、編集画像情報とを対応付けた情報を含む。編集画像情報は、基本画像情報1134を編集するための情報である。例えば、基本画像情報1134の編集を行う第3の動作モードであり、ユーザUが子どもである場合、生成部145は、子ども向けの画像を生成するための編集画像情報1を用いる。例えば、第3の動作モードであり、ユーザUが大人である場合、生成部145は、大人向けの画像を生成するための編集画像情報2を用いる。
【0060】
これにより生成部145は、個人情報に基づいて対象要素に関連する人物若しくは物体又は説明員のアバターの表現態様を決定し、表現態様に基づいて画像情報を生成することができる。そしてユーザUは、動作モードに応じて好みの画像コンテンツを見ることができる。
【0061】
また編集情報1136は、ユーザUの特徴と、編集音声情報とを対応付けた情報を含む。編集音声情報は、基本音声情報1135を編集するための情報である。例えば、基本音声情報1135の編集を行う第2又は第3の動作モードであり、ユーザUが声優Aのファンである場合、生成部145は、声優Aの音声に置換したり、あるいは声優Aの声質に変調するための編集音声情報1を用いる。また例えば、第2又は第3の動作モードであり、ユーザUが子どもである場合、生成部145は、子ども向けの言葉遣いに変換したり、子供向けの音声に置換したり、子ども向けの声質に変調するための編集音声情報3を用いる。
【0062】
これによりユーザは、動作モードに応じて好みの音声コンテンツを聞くことができる。
【0063】
尚、個人情報にユーザUの旅程等を含んだスケジュール情報が含まれる場合、生成部145は、スケジュール情報に基づいてユーザUの滞在時間を推定する。そして生成部145は、少なくとも1つの動作モードにおいて、滞在時間に基づいて、提供するコンテンツの上映時間を調整してよい。例えば生成部145は、重畳情報及び音声出力情報の上映終了時刻を滞在時間に基づいて決定し、コンテンツの再生時間が上映開始予定時刻から上映終了時刻までの間に収まるように、基本画像情報1134及び基本音声情報1135を編集してよい。一例として、生成部145は、基本画像情報1134及び基本音声情報1135の再生速度を変化させたり、情報量を変更したりしてよい。これにより、ユーザUは、スケジュールに合わせたコンテンツを視聴することができる。尚、生成部145は、スケジュール情報及びこれに基づいて推定された滞在時間に限らず、ユーザUの位置情報に基づいて、上映時間を決定してもよい。この場合も、同様の効果を奏する。
【0064】
また、個人情報にユーザUの訪問回数が含まれる場合、生成部145は、少なくとも1つの動作モードにおいて、訪問回数に基づいて、提供するコンテンツの編集をしてよい。例えば、生成部145は、訪問回数が1回のユーザUと、訪問回数が2回のユーザUとでは、基本画像情報1134及び基本音声情報1135を編集するための編集情報の種別を異ならせてよい。これにより、例えばユーザUが複数回その場所を訪れたとしても、サーバ100は、毎回異なった重畳情報を提供することができる。
【0065】
このように、動作モードによっては、ユーザUの特徴(例えば、性別、年齢、趣味及びスケジュール)に応じて画像又は音声の加工編集態様を変更してよい。これにより上位の契約プランや課金額が高い契約に対応する動作モードほど、よりパーソナライズされた加工編集を施すようにすることができる。したがってユーザUの満足度を向上させ、ユーザUに対して上位の契約プランに加入を促すことができる。
【0066】
図6に戻り、説明を続ける。出力制御部146は、上述した出力制御部16の一例である。出力制御部146は、第1ユーザ端末200に重畳情報及び音声出力情報を送信する。これにより出力制御部146は、第1ユーザ端末200の表示部240に重畳情報を表示させ、第1ユーザ端末200の音声出力部245に音声出力情報を出力させる。このとき、出力制御部146は、ユーザUの視野領域における、検出した対象要素に重畳情報が重なる又は対象要素の近傍に位置するように、重畳情報の表示位置を指定する情報を、第1ユーザ端末200に送信してよい。
【0067】
尚、出力制御部146は、第2ユーザ端末300に対して、個人情報及び契約情報の入力手段を出力させる機能を有してよい。
【0068】
図9は、実施形態2にかかるユーザ登録処理の流れを示すシーケンス図である。まず第2ユーザ端末300は、サーバ100に対してユーザ登録要求を送信する(S100)。サーバ100の出力制御部146は、個人情報の入力領域(入力画面とも呼ばれる)を、第2ユーザ端末300に対して送信し、第2ユーザ端末300に表示させる(S101)。尚、サーバ100の出力制御部146は、これに代えて個人情報の音声入力手段を、第2ユーザ端末300に対して出力させてもよい。ここで、ユーザUは、第2ユーザ端末300の入力部350を用いて、個人情報の入力操作を行う(S102)。入力操作を受け付けた第2ユーザ端末300は、入力された個人情報を、サーバ100に送信する(S103)。これにより、サーバ100の個人情報取得部142は、入力領域に入力された個人情報を第2ユーザ端末300から受信する。またサーバ100の出力制御部146は、個人情報と同様に、契約情報についても入力手段を第2ユーザ端末300に出力させ、第2ユーザ端末300から契約情報を取得する(S104、S105、S106)。
【0069】
個人情報及び契約情報を受信したサーバ100の個人情報取得部142は、ユーザIDを発行し、ユーザIDと、個人情報と、契約情報とを対応付けて、ユーザDB112に登録する(S107)。そしてサーバ100の個人情報取得部142は、ユーザIDを、第1ユーザ端末200に通知する(S108)。そして第1ユーザ端末200は、ユーザIDを記憶部220に格納する(S109)。尚、S108に代えて、サーバ100の個人情報取得部142は、ユーザIDを第2ユーザ端末300に通知してよい。この場合、ユーザUが第1ユーザ端末200の入力部250にユーザIDを入力して、ユーザIDを記憶部220に格納してよい。
【0070】
図10は、実施形態2にかかる第2ユーザ端末300に表示される個人情報の入力画面の一例を示す図である。図9のS102において、第2ユーザ端末300の表示部340には、ユーザ登録に必要な個人情報の入力領域が表示される。例えば、表示部340には、属性情報を入力する領域と、第2ユーザ端末300の位置情報の使用、行動履歴の使用、購入履歴の使用、及びスケジュール情報の使用のそれぞれを許可するか否かを入力する領域とが表示されている。本図では、属性情報の入力領域として、年齢、性別、居住地、家族構成、宗教及び趣味嗜好の入力領域が示されている。さらに表示部340には、「決定」の入力領域が表示される。ユーザUが当該入力領域を選択したことに応じて、S103において第2ユーザ端末300は、入力されたユーザUの個人情報をサーバ100に送信する。
【0071】
図11は、実施形態2にかかる第2ユーザ端末300に表示される契約情報の入力画面の一例を示す図である。図9のS105において、第2ユーザ端末300の表示部340には、契約情報の入力領域が表示される。例えば契約情報は、契約プランの種別である。一例として、ユーザUは、第1~第3プランの中から、契約を希望する1の契約プランを選択する。第1プランは、基本画像情報及び基本音声情報が提供される通常の契約プランであってよい。第2プランは、通常の画像情報に加えて、アレンジされた音声情報が提供される契約プランであってよい。第3プランは、アレンジされた画像情報及びアレンジされた音声情報が提供される契約プランであってよい。第1プランから第3プランは、料金設定が異なっていてよい。例えば、第1プランは無料で利用でき、第2及び第3プランは、有料で利用できてよい。アレンジの量が多い第3プランは、利用料金が第2プランよりも高額であってよい。尚、第1~第3プランに限らず、ユーザUの特徴(例えば、性別、年齢、趣味及び旅程)に応じた画像及び音声の加工編集の量が第3プランよりも多く、利用料金が第3プランよりも高い契約プランがあってもよい。このような構成をとることで、上位の契約プランや課金額が高い契約に対応する動作モードほど、よりパーソナライズされた加工編集を施すようにすることができる。したがってユーザUの満足度を向上させ、ユーザUに対して上位の契約プランに加入を促すことができる。
【0072】
さらに表示部340には、「決定」の入力領域が表示される。ユーザUが当該入力領域を選択したことに応じて、S106において第2ユーザ端末300は、選択された契約情報をサーバ100に送信する。そしてサーバ100は、契約処理を進め、契約処理が完了したことに応じて、S107に示す処理を実行してよい。またこれに代えて、ユーザUは、本入力画面において、既に契約済の契約プランを指定してもよい。この場合、サーバ100は、S106で契約済の契約情報を取得したことに応じて、S107に示す処理を実行する。
【0073】
図12は、実施形態2にかかる出力処理の流れを示すシーケンス図である。まず第1ユーザ端末200は、ユーザUの視野を撮影し(S111)、撮影画像をユーザIDとともにサーバ100に送信する(S112)。これにより、サーバ100の画像取得部143は、撮影画像及びユーザIDを取得する。
【0074】
次にサーバ100の対象要素検出部144は、撮影画像から、対象要素を検出し(S113)、対象要素の特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて、要素DB113を用いて対象要素の要素IDを特定する(S114)。対象要素検出部144は、特定した要素IDを、生成部145に供給する。また、選択部141は、ユーザDB112を用いて、取得したユーザIDに対応付けられた契約情報1123を取得し、契約情報1123に基づいて動作モードを選択する(S115)。選択部141は、選択した動作モードの種別を生成部145に供給する。
【0075】
次に、生成部145は、ユーザDB112を用いて、取得したユーザIDに対応付けられた個人情報を取得する(S116)。次に、生成部145は、要素ID及び動作モードに基づいて、要素DB113を用いて出力情報を生成する(S117)。このとき、生成部145は、動作モードの種別に応じて個人情報をさらに用いて、出力情報を生成する。生成部145による具体的な生成処理は、以下の通りである。まず生成部145は、要素DB113から、特定した要素IDに対応付けられた要素関連情報1133を取得する。また生成部145は、個人情報からユーザUの特徴を推定する。また生成部145は、要素関連情報1133に含まれる基本画像情報1134及び基本音声情報1135に対して編集が必要か否かと、編集対象となる情報の種別(基本画像情報1134か、基本音声情報1135かの別)とを、動作モードに基づいて決定する。
そして生成部145は、編集を要しない場合は、基本画像情報1134及び基本音声情報1135を、そのまま出力情報として特定(生成)する。
一方、生成部145は、編集が必要な場合、要素関連情報1133に含まれる編集情報1136のうち、編集対象となる情報の種別に応じた編集情報であって、推定されるユーザUの特徴に対応付けられた編集情報を特定する。そして生成部145は、その基本情報を、特定した編集情報で編集して、出力情報を生成する。例えば、生成部145は、第2の動作モードにおいて、基本音声情報1135を、編集情報1136の編集音声情報で編集して、音声出力情報を生成する。そして生成部145は、基本画像情報1134を重畳情報として、重畳情報と音声出力情報とを対応付けた出力情報を生成する。また生成部145は、第3の動作モードにおいて、基本画像情報1134を、編集情報1136の画像編集情報で編集して重畳情報を生成し、基本音声情報1135を、音声編集情報で編集して音声出力情報を生成する。そして生成部145は、重畳情報と音声出力情報とを対応付けた出力情報を生成する。
【0076】
そして出力制御部146は、出力情報を第1ユーザ端末200に送信する(S118)。出力情報を受信した第1ユーザ端末200は、出力情報に含まれる重畳情報を表示部240に表示し、出力情報に含まれる音声出力情報を音声出力部245に出力する(S119)。
【0077】
図13は、複数のユーザの視野内に対象要素Tが存在する場合の例を示す図である。対象要素Tは、歴史博物館で展示物として展示されている鎧である。複数のユーザU1,U2が、第1ユーザ端末200越しに、同じ対象要素Tを見ている。
【0078】
例えば、ユーザU1は大人であり、ユーザU2は子どもである。ユーザU1及びユーザU2はいずれも、第3プランを契約しているとする。
【0079】
図14は、実施形態2にかかる、ユーザU1の第1ユーザ端末200に表示される重畳情報の一例を示す図である。本図に示す斜線部分は、ユーザU1の第1ユーザ端末200の表示部240に表示される重畳画像400を示している。重畳画像400は、対象要素Tである鎧を使用していた歴史上の人物のアバターを示している。重畳画像400が示すアバターは、ユーザU1の個人情報から推定された特徴「大人」に合うように、「大人」に対応付けられた編集画像情報を用いて基本画像情報から編集されたものである。尚、重畳画像400を表示中、第1ユーザ端末200の音声出力部245は、重畳画像400に連動して対象要素Tを説明するための音声出力情報を出力する。この音声出力情報は、ユーザU1の個人情報から推定された特徴「大人」に合う言葉遣い又は声質になるように、「大人」に対応付けられた編集音声情報を用いて基本音声情報から編集されたものであってよい。
【0080】
図15は、実施形態2にかかる、ユーザU2の第1ユーザ端末200に表示される重畳情報の一例を示す図である。本図に示す斜線部分は、ユーザU2の第1ユーザ端末200の表示部240に表示される重畳画像410を示している。重畳画像410は、対象要素Tである鎧を使用していたアニメキャラクターのアバターを示している。重畳画像410が示すアバターは、ユーザU2の個人情報から推定された特徴「子ども」に合うように、「子ども」に対応付けられた編集画像情報を用いて基本画像情報から編集されたものである。尚、重畳画像410を表示中、第1ユーザ端末200の音声出力部245は、重畳画像410に連動して音声出力情報を出力する。この音声出力情報は、ユーザU2の個人情報から推定された特徴「子ども」に合う言葉遣い又は声質になるように、「子ども」に対応付けられた編集音声情報を用いて基本音声情報から編集されたものであってよい。
【0081】
尚、ユーザU2がアニメ好き又はドラマ好きの場合、重畳画像410が示すアバターは、その対象要素Tが展示されている場所が舞台となったアニメのキャラクターや、その場所が舞台となったドラマに出演した俳優のアバターであってよい。また、音声出力情報は、アニメのキャラクターの声優若しくはその俳優の音声、又は声優若しくは俳優の声質に似せた音声であってよい。
【0082】
このように、対象要素Tに関連する重畳情報は、対象要素Tに関連する人物、又は対象要素Tを説明する説明員のアバターを表す画像情報を含んでよく、ユーザの好みに合った表現態様になるように編集されたものであってよい。また対象要素Tに関連する重畳情報は、これに限らず、対象要素Tに関連する物体、建物若しくは風景を表す画像情報を含んでもよい。
【0083】
尚、対象要素Tに関連する重畳情報は、対象要素Tが存在する空間を演出するものであってもよい。
図16は、実施形態2にかかる第1ユーザ端末200に表示される重畳情報の一例を示す図である。例えば対象要素Tが風景や建物であり、ユーザUが第1ユーザ端末200越しに対象要素Tを見たことに応じて、第1ユーザ端末200の表示部240に重畳画像415が表示される。重畳画像415は、対象要素Tが存在する空間を演出するための画像であり、本図では「春」を演出するための桜の木及び花びらの画像である。
【0084】
ここでサーバ100は、契約プランに応じた動作モード毎に、異なる演出を加えてよい。例えば、サーバ100は、第1プランを契約したユーザUに提供する重畳情報には、「春」を演出するための上述した画像を含まないようにしてよい。一方、サーバ100は、第2及び第3プランを契約したユーザUに提供する重畳情報には、「春」を演出するための上述した画像を含むようにしてよい。これにより、ユーザUに対して、契約プランのアップデートを促すことができる。
【0085】
このように実施形態2によれば、サーバ100は、ユーザUに対して、ユーザUの視界に入った対象要素Tに関連する情報を提供する場合に、動作モードに応じて提供する情報を異ならせる。動作モードは、契約の内容に応じて決定されてよく、これにより、サーバ100がユーザUの契約プランや課金状況に応じて、情報量や情報の質又は提供形態に差をつけることができる。例えば、サーバ100は、上位の契約プランや課金額が高い契約に対応する動作モードほど、ユーザUの特徴に応じたパーソナライズ編集がより充実化された画像及び音声を、ユーザUに提供してよい。これにより、上位の契約プランや課金額が高くなるほど、ユーザUにとって満足度が高い情報を提供できる。したがって、ユーザUに対して上位の契約プランへの加入を促すことができる。
【0086】
<実施形態3>
次に、本開示の実施形態3について説明する。実施形態3は、サーバが、ユーザからの操作を検出し、操作内容に応じた動作モード変更処理を実行することに特徴を有する。図17は、実施形態3にかかるサーバ100aの構成を示すブロック図である。サーバ100aは、記憶部110及び制御部140に代えて、記憶部110a及び制御部140aを備える。記憶部110aは、プログラム111に代えてプログラム111aを記憶する。プログラム111aは、実施形態3にかかる情報処理方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0087】
制御部140aは、制御部140の構成要素に加えて、操作検出部147を有する。操作検出部147は、操作検出手段とも呼ばれる。操作検出部147は、ユーザUによる選択操作を検出する。ここで、実施形態3においては、出力制御部146は、所定のタイミングで、第1ユーザ端末200に対して、視野領域に重なるように選択受付画像を表示させる。選択受付画像は、動作モードを変更するための画像である。動作モードを、上位の動作モードに変更する場合、選択受付画像はアドオンボタンと呼ばれることがある。上位の動作モードとは、上位の契約プランに対応する動作モード、又は編集量の多い動作モードであってよい。また、選択受付画像は、ユーザUの個人情報に基づいてサーバ100aからユーザUにリコメンドされる動作モードであってよい。第1ユーザ端末200の表示部240には、選択受付画像が表示されており、サーバ100aの画像取得部143は、選択受付画像を表示中のユーザUの視野を示す撮影画像を取得したとする。この場合、操作検出部147は、撮影画像中のユーザUの手の位置と、視野領域における選択受付画像の重畳位置(つまり、表示部240における選択受付画像の表示位置)とに基づいて、ユーザUによる選択受付画像の選択操作を検出する。
【0088】
図18は、実施形態3にかかる選択操作の検出処理を説明するための図である。本図には、選択受付画像420表示されている場合の、ユーザUの視野の撮影画像Vを示している。ここで、撮影画像Vには、ユーザUの手を示す画像領域(手領域600)が含まれている。尚、本図では便宜上、選択受付画像420を示したが、撮影画像Vに選択受付画像420は含まれていなくてよい。
【0089】
操作検出部147は、まず撮影画像Vから手領域600を検出し、手領域600から指先を検出する。そして操作検出部147は、指先の位置が選択受付画像420の表示位置に対応するか否かを判定する。本図の場合、操作検出部147は、指先の位置が、選択受付画像420の表示位置に対応すると判定する。これにより、操作検出部147は、ユーザUによって選択受付画像420が押下(選択)されたと判定する。尚、操作検出部147は、誤操作回避のために、指先の位置が選択受付画像420の表示位置に対応することに加えて、その前後で所定の動作が行われたと判定した場合に、ユーザUによる選択操作を検出してもよい。所定の動作は、例えば、指先が選択受付画像420の表示位置に対応する位置に所定の時間置いていることであってもよいし、指でクリック動作が行われたことであってもよい。
【0090】
そして選択部141は、選択受付画像420の選択操作が検出されたことに応じて、動作モードを変更する。例えば選択部141は、上位の動作モードに変更してよい。また選択受付画像が動作モードに応じて複数表示されている場合、選択部141は、選択された選択受付画像に応じた動作モードに変更してもよい。また、選択部141は、選択操作が検出されたことに応じて、契約処理を進め、契約情報を更新後、動作モードを変更してもよい。契約処理及び契約情報の更新においては、選択部141は、ユーザUが選択した契約プランの等級が高いほど(上位であるほど)、課金額が高くなるように処理してよい。
【0091】
また、選択部141は、動作モードの選択操作の検出をトリガとして、契約情報を更新しないで、つまりお試しで、所定の時間(例えば、数十秒間)だけ上位の契約プランに対応する動作モードに変更してもよい。このお試し期間中に、出力制御部146は、当該上位の契約プランの利用金額と、契約情報を更新するか否かを選択するための選択受付画像とを第1ユーザ端末200に表示させてよい。そして選択部141は、契約情報を更新する旨の選択受付画像の選択操作を検出した場合、契約処理を進め、契約情報を更新後、動作モードを維持してよい。一方、選択部141は、契約情報を更新しない旨の選択受付画像の選択操作を検出した場合、動作モードを変更前の動作モードに戻してよい。
【0092】
動作モードが変更したことに応じて、生成部145は、実施形態2と同様の方法で、動作モードに応じた重畳情報及び音声出力情報を生成する。そして出力制御部146は、ユーザUの視野領域に、変更後の重畳情報が重なるように、第1ユーザ端末200に対して変更後の重畳情報を表示させる。また出力制御部146は、変更後の音声出力情報を、第1ユーザ端末200に対して出力させる。
【0093】
図19は、実施形態3にかかる出力処理の流れを示すシーケンス図である。図19に示すステップは、図12に示すS111~S112に代えて、S130~S135を含む。
【0094】
まずユーザUは、選択受付画像をクリックする動作を実行する等、動作モードの選択操作を実行する(S130)。第1ユーザ端末200は、ユーザUの視野を撮影し(S131)、撮影画像をユーザIDとともにサーバ100に送信する(S132)。これにより、サーバ100の画像取得部143は、撮影画像及びユーザIDを取得する。
【0095】
サーバ100aの操作検出部147は、撮影画像から選択操作を検出する(S133)。選択操作を検出したことに応じて、選択部141は、ユーザDB112のユーザIDに対応付けられた契約情報を更新する(S134)。そして選択部141は、契約情報の更新に応じて動作モードを変更する(S135)。尚、S113~S119は、図12と同様である。
【0096】
このように実施形態3によれば、サーバ100aは、撮影画像中のユーザUの手の位置と、選択受付画像の表示位置とに基づいて、ユーザUによる選択操作を検出し、選択操作に応じた動作モード変更処理を実行する。これにより、事前の登録だけでなく、ユーザUがリアルタイムでサービスを受けている場合に、契約プランを変更・更新できる。ユーザUが課金するほど、又は上位の契約プランを契約するほど提供する情報の内容を、ユーザUにパーソナライズされた満足度が高いものとすることによって、ユーザUに対してより課金、又は上位の契約プランへの加入を促すことができる。尚、第1ユーザ端末200を使用中にタッチレスで容易に課金又は契約プランの変更ができるようにすることで、ユーザUに、課金又は上位の契約プランへの加入をますます促進することができる。
【0097】
尚、契約プランには、趣味や嗜好に応じて異なる契約プランがあってよい。そして、サーバ100aは、ユーザUの個人情報(趣味・嗜好)に応じて、候補となる複数(2~3個)の契約プランをユーザUに提案してもよい。例えば、サーバ100aは、アニメ好きなユーザUに対してはアニメファン向けの契約プラン、野球好きのユーザUに対しては野球ファン向けの契約プラン、旅行好きなユーザUに対しては旅行ファン向けの契約プランをリコメンドしてよい。この場合、サーバ100aは、選択受付画像として、候補となる契約プランを第1ユーザ端末200に表示させてよい。
【0098】
<実施形態4>
次に、本開示の実施形態4について説明する。実施形態4にかかるサーバ100aは、実施形態3にかかるサーバ100aと基本的に同様の構成及び機能を有するため、説明は省略する。ただし実施形態4は、動作モードが、インタラクティブな処理に基づく情報を提供する動作モードを含むことに特徴を有する。
【0099】
図20は、実施形態4にかかる動作モードを説明するための図である。本図の第4の動作モードでは、インタラクティブな処理に基づく情報を第1ユーザ端末200に出力(表示及び音声出力)させる。インタラクティブな処理とは、ユーザUの反応に応じた対話型の情報を生成する処理である。ここで反応とは、心理状態又は会話内容であってよい。例えばサーバ100aの画像取得部143は、ユーザUの顔を撮影した撮影画像及びユーザUが発した音声のうち少なくとも一方を第1ユーザ端末200から取得する。生成部145は、取得した情報に基づいてユーザUの反応を推定し、反応に応じた画像情報及び音声情報を生成する。このとき生成部145は、反応に応じた画像情報及び音声情報を基礎として、個人情報に応じた編集情報で、当該画像情報及び音声情報を編集してよい。これにより、生成部145は、インタラクティブな出力情報を生成する。
【0100】
尚、本図の第1~第3の動作モードでは、ノンインタラクティブな処理に基づく情報を第1ユーザ端末200に出力させてよい。例えば第1の動作モードでは、予め定められた基本画像情報及び基本音声情報を、そのまま出力させる。また第2の動作モードでは、予め定められた基本画像情報と、予め定められた基本音声情報を個人情報に応じた編集情報で編集した情報とを出力させる。また第3の動作モードでは、予め定められた基本画像情報を個人情報に応じた編集画像情報で編集した情報と、予め定められた基本音声情報を個人情報に応じた編集音声情報で編集した情報とを出力させる。
【0101】
本図では、インタラクティブな処理に基づく情報を出力させる動作モードは、第4の動作モードのみであるが、これに限らず複数の動作モードがあってよい。例えば、ユーザUが課金した金額や契約プランに応じた動作モード間で、ユーザUがアバターと対話できる量(時間又は回数)が変わってよい。また、ユーザUが課金した金額や契約プランに応じた動作モード間で、アバターとして登場するキャラクターの人気度が変わってもよい。
【0102】
図21は、実施形態4にかかる第1ユーザ端末200に表示される重畳情報の一例を示す図である。例えば、第4の動作モードにおいて、表示部240には、ユーザUと対話するアバターが重畳画像430として表示されていてよい。サーバ100aの生成部145は、ユーザUの反応に応じてアバターの表情を変化させたり、動作を変えたり、セリフを変更してよい。アバターのセリフの変更は、アバターのセリフの文言の変更に加えて、アバターが話す内容の変更を含んでもよい。アバターが話す内容を変更する場合、例えば、生成部145は、ユーザUが話す内容、表情及び受け答え内容(リアクションや返事)等に基づいて、ユーザUの興味がありそうな話題を特定し、アバターが話す内容の中心に、特定した話題を入れてよい。一方で、生成部145は、アバターが話す内容から、ユーザUに興味がなさそうな話題を除外してよい。このように第4の動作モードにおいては、ユーザUとの対話内容に応じて変化させた重畳画像及び音声を提供できるため、ユーザUはアバターを対話することが可能となり、よりユーザUの満足度を高めることができる。一方で、第1~第3の動作モードのユーザUは、アバターと対話することができない。したがって、第4の動作モードに対応する、利用料金の高い第4プランへの加入を、ユーザUに促すことができる。
【0103】
このように、実施形態4では、動作モードにおける出力情報は、ノンインタラクティブな処理に基づく重畳情報及び音声出力情報、並びにインタラクティブな処理に基づく情報の重畳情報及び音声出力情報、のうち少なくとも1つを含む。出力情報のバリエーションを増やすことにより、ユーザUに対して、上位の契約プラン又は課金を効果的に促すことが可能となる。
【0104】
<実施形態5>
次に、本開示の実施形態5について説明する。実施形態5は、サーバ100aがユーザUの同伴者の個人情報を、ユーザUへの情報提供に用いることに特徴を有する。実施形態5にかかるサーバ100aは、実施形態4にかかるサーバ100aと基本的に同様の構成及び機能を有する。ただし実施形態5においては、ユーザUの第2ユーザ端末300は、ユーザUの個人情報に加えて又は代えて、ユーザUの同伴者の個人情報を、サーバ100aに送信する。例えば、図10に示す個人情報の入力画面に、同伴者の個人情報を入力する領域が含まれていてよい。
【0105】
サーバ100aの個人情報取得部142は、ユーザUの個人情報と、同伴者の個人情報とを、ユーザUの第2ユーザ端末300から取得する。そして生成部145は、対象要素の要素IDと、ユーザUの個人情報と、同伴者の個人情報とに基づいて、出力情報(重畳情報及び音声出力情報)を生成する。これにより、サーバ100aは、ユーザU本人だけではなく、同伴者の趣味嗜好等の個人情報を考慮した情報を提供できる。
【0106】
さらに、個人情報取得部142は、ユーザUの個人情報及び同伴者の個人情報に加えて、ユーザUの個人情報に対する同伴者の個人情報の重要度の情報を、第2ユーザ端末300から取得してよい。
【0107】
ここで、サーバ100aの出力制御部146は、図9のステップS101において、第2ユーザ端末300に対して、重要度の入力画面を表示させる。図22は、実施形態5にかかる第2ユーザ端末300に表示される個人情報の重要度の入力画面の一例を示す図である。
【0108】
図22に示すように、表示部340には、ユーザUの個人情報の重要度の入力領域と、同伴者の個人情報の重要度の入力領域とが表示される。本入力画面では、ユーザUからの加算操作又は減算操作を受け付けて、各重要度の値が変更できるようになっている。尚、本入力画面では、ユーザUの個人情報の重要度と、同伴者の個人情報の重要度との割合(比率)が、合計で1になるように、調整されてよい。同伴者が複数いる場合は、ユーザUの個人情報の重要度と、全ての同伴者の個人情報の重要度との割合が合計で1になるように、調整されてよい。あるいはこれらの調整は、サーバ100aの個人情報取得部142により行われてもよい。さらに表示部340には、「決定」の入力領域が表示される。ユーザUが当該入力領域を選択したことに応じて、第2ユーザ端末300は、入力されたユーザUの個人情報の重要度の情報及び同伴者の個人情報の重要度の情報を、ユーザIDとともにサーバ100aに送信する。
【0109】
尚、重要度の入力画面は、第2ユーザ端末300の表示部340だけでなく、第1ユーザ端末200の表示部240に表示されてもよい。この場合、サーバ100aは、操作検出部147を備えてよい。表示部240に重要度の入力画面が表示されたことに応じてユーザUが実空間上で所定の動作を実行すると、操作検出部147は、撮影画像から入力操作を検出し、入力操作に応じた処理を実行してよい。
【0110】
個人情報取得部142が同伴者の個人情報と重要度の情報とを取得した場合、生成部145は、ユーザUの個人情報と、同伴者の個人情報と、重要度とに基づいて、重畳情報を生成する。例えば、まず生成部145は、ユーザUの個人情報と、重要度で重み付けされた同伴者の個人情報とから、団体としての個人情報を生成する。そして生成部145は、要素IDに対応付けられた要素関連情報と、団体としての個人情報とに基づいて、重畳情報を生成する。また、生成部145は、要素IDに対応付けられた要素関連情報と、団体としての個人情報とに基づいて、音声出力情報を生成してよい。重畳情報及び音声出力情報の生成方法については、上述の実施形態1~4で説明した方法と同様であってよいが、「ユーザUの個人情報」を「団体としての個人情報」に読み替える。
【0111】
このように実施形態5によれば、サーバ100aは、ユーザUの個人情報と同伴者の個人情報との間の重要度で重み付けされた個人情報に基づいて、出力情報を生成する。したがって、団体としての意向をより適切に反映させた情報を、ユーザUに提供できる。
【0112】
尚、ユーザU及びユーザUの同伴者は、それぞれ第1ユーザ端末200を所持又は装着しており、第1ユーザ端末200越しに対象要素を見てよい。それぞれの第1ユーザ端末200には、同じ重畳情報が表示され、同じ音声出力情報が出力されてよい。これにより、ユーザU及びユーザUの同伴者は、映像体験を共有することができる。
【0113】
上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0114】
上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0115】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば上述の実施形態では、サーバ100,100aが生成した重畳情報及び音声出力情報を、いずれも第1ユーザ端末200が出力することで、ユーザUに提供していた。これに代えて、重畳情報及び音声出力情報のうち一方又は両方を、第2ユーザ端末300が出力してもよい。例えば、重畳情報は第1ユーザ端末200が出力し、音声出力情報は第2ユーザ端末300が出力するようにしてもよい。
【0116】
また例えば、第1ユーザ端末200は、第2ユーザ端末300に有線又は無線で接続されており、サーバ100,100aと第2ユーザ端末300との情報の送受信は、ネットワークNに接続された第2ユーザ端末300を介して行われてもよい。一例として、第1ユーザ端末200は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって、第2ユーザ端末300と通信してよい。第1ユーザ端末200は、ユーザUの視野を撮影し、撮影画像を、第2ユーザ端末300を介してサーバ100,100aに送信する。このとき第2ユーザ端末300は、撮影画像にユーザIDを付して、サーバ100,100aに送信してよい。また第1ユーザ端末200は、第2ユーザ端末300を介してサーバ100,100aから受信した重畳情報を、ユーザUの視野領域に重ねて表示する。また第1ユーザ端末200は、第2ユーザ端末300を介してサーバ100,100aから受信した音声出力情報を、音声出力部245により出力する。またサーバ100,100aは、個人情報の入力画面を第1ユーザ端末200に表示させ、ユーザUが所定の動作を実行した撮影画像に基づいて個人情報の入力操作を検出することで、個人情報を取得してよい。また、情報処理システム1000は、第1ユーザ端末200及び第2ユーザ端末300に代えて、第1ユーザ端末200の機能と第2ユーザ端末300の機能とが一体化したユーザ端末を備えてもよい。
【0117】
また上述の実施形態では、サーバ100,100aの個人情報取得部142は、ユーザUや同伴者(ユーザ等)の個人情報を、第2ユーザ端末300等のユーザ端末から取得するとした。しかしこれに代えて、個人情報取得部142は、ネットワークNに接続され、ユーザ等の個人情報の一部又は全部を記憶する外部装置から、個人情報を取得してよい。
例えば、外部装置は、スケジュール管理アプリケーションを動作させ、これらの動作によって取得された、ユーザ等のスケジュール情報を蓄積してよい。そして外部装置は、所定のタイミングで、ネットワークNを介して、ユーザID及びスケジュール情報を、サーバ100に送信してよい。また例えば、外部装置は、購入履歴を管理するアプリケーションを動作させ、この動作によって取得された、ユーザ等の購入履歴を記憶してよい。
また各施設には顔認証端末が設置され、ユーザ等が各施設を訪問した場合に、顔認証端末が、ユーザIDと、訪問履歴とをネットワークNを介してサーバ100,100aに送信するようになっていてもよい。そしてサーバ100,100aは、訪問履歴を行動履歴として、ユーザIDに対応付けてユーザDB112に登録してよい。
また各施設には、顔決済端末が設置され、ユーザ等が店舗で決済した場合に、顔決済端末が、ユーザIDと、決済履歴とをネットワークNを介してサーバ100,100aに送信するようになっていてもよい。そしてサーバ100,100aは、決済履歴を購入履歴として、ユーザIDに対応付けてユーザDB112に登録してよい。
【0118】
また上述の実施形態では、サーバ100,100aは、対象要素を撮影画像から検出し、第1ユーザ端末200に出力情報を提供した。サーバ100,100aは、これに加えて、ユーザUの位置情報に基づいてユーザUが対象要素に近づいているか否かを判定し、近づいていると判定した場合に、出力情報を紹介するための紹介情報又は対象要素の広告情報を第1ユーザ端末200に出力させてよい。尚、サーバ100,100aは、ユーザUの位置と対象要素の位置との距離が所定閾値以内である場合、あるいは、上記距離が所定閾値以内であり、かつユーザUの進行方向に対象要素が位置している場合に、ユーザUが対象要素に近づいていると判定してよい。また紹介情報又は広告情報の出力方式としては、表示であってもよいし、音声出力であってもよい。例えばサーバ100,100aは、第1ユーザ端末200に、「そろそろ対象要素の展示スペースに着きます。映像コンテンツが流れます。」というメッセージを音声出力させてよい。
【0119】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択手段と、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出手段と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する生成手段と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御手段と
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記選択手段は、前記ユーザとの間の契約に関する契約情報を取得し、
前記契約情報に応じて前記1の動作モードを選択する
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記出力制御手段は、前記ユーザ端末に対して、前記視野領域に重なるように選択受付画像を表示させ、
前記情報処理装置は、前記撮影画像中の前記ユーザの手の位置と、前記視野領域上の前記選択受付画像の重畳位置とに基づいて、前記ユーザによる前記選択受付画像の選択操作を検出する操作検出手段を備え、
前記選択手段は、前記選択操作が検出されたことに応じて、前記動作モードを変更する
付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記対象要素に関連する重畳情報は、前記対象要素に関連する人物、物体、建物、風景、又は前記対象要素を説明する説明員のアバター、を表す画像情報を含む
付記1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記生成手段は、
前記複数の動作モードのうち少なくとも1つの動作モードにおいて、少なくとも前記対象要素の識別情報に基づいて、前記対象要素に関連する音声出力情報を生成する
付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記ユーザ及び前記ユーザの同伴者のうち少なくとも一方の人物の個人情報を取得する個人情報取得手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記複数の動作モードのうち少なくとも1つの動作モードにおいて、前記対象要素の識別情報及び前記個人情報に基づいて、前記重畳情報を生成する
付記1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記個人情報は、属性情報、位置情報、行動履歴、購入履歴及びスケジュール情報のうち少なくとも1つを含む
付記6に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記生成手段は、前記個人情報に基づいて前記対象要素に関連する人物、物体、建物、風景、又は前記対象要素を説明する説明員のアバターの表現態様を決定し、前記表現態様に基づいて前記重畳情報を生成する
付記6又は7に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記個人情報取得手段は、前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記ユーザの個人情報に対する前記同伴者の個人情報の重要度の情報とを取得し、
前記生成手段は、前記ユーザの個人情報と、前記同伴者の個人情報と、前記重要度とに基づいて、前記重畳情報を生成する
付記6から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記生成手段は、前記少なくとも1つの動作モードにおいて、前記対象要素の識別情報及び前記個人情報に基づいて、前記対象要素に関連する音声出力情報を生成する
付記6から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記複数の動作モードは、前記ユーザ端末に出力させる出力情報の種別が互いに異なる複数の動作モードを含み、
前記複数の動作モードの各々の前記出力情報は、ノンインタラクティブな処理に基づく重畳情報及び音声出力情報、並びにインタラクティブな処理に基づく重畳情報及び音声出力情報、のうち少なくとも1つを含む
付記1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記12)
ユーザが使用し、前記ユーザの視野を撮影するユーザ端末と、
情報処理装置と
を備え、
前記情報処理装置は、
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択手段と、
前記ユーザ端末により生成された撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出手段と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する生成手段と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御手段と
を有する
情報処理システム。
(付記13)
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択し、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得し、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出し、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成し、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる
情報処理方法。
(付記14)
予め定められた条件に応じて、複数の動作モードのうち、1の動作モードを選択する選択処理と、
ユーザ端末によりユーザの視野を撮影することにより生成された撮影画像を取得する画像取得処理と、
前記撮影画像から、予め定められた対象要素を検出する対象要素検出処理と、
少なくとも前記対象要素の識別情報と、選択された動作モードの種別とに基づいて、前記対象要素に関連する重畳情報を生成する生成処理と、
前記視野を示す視野領域に前記重畳情報が重なるように、前記ユーザ端末に対して前記重畳情報を表示させる出力制御処理と
を、コンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0120】
10 情報処理装置
11,141 選択部
13,143 画像取得部
14,144 対象要素検出部
15,145 生成部
16,146 出力制御部
100,100a サーバ(情報処理装置)
110,110a 記憶部
111,111a プログラム
112 ユーザDB
1121 ユーザID
1122 個人情報
1123 契約情報
113 要素DB
1131 要素ID
1132 要素特徴情報
1133 要素関連情報
1134 基本画像情報
1135 基本音声情報
1136 編集情報
120 メモリ
130 通信部
140,140a 制御部
142 個人情報取得部
147 操作検出部
200 第1ユーザ端末
210 カメラ
220 記憶部
230 通信部
240 表示部
245 音声出力部
250 入力部
260 制御部
300 第2ユーザ端末
310 カメラ
320 記憶部
330 通信部
340 表示部
350 入力部
360 制御部
400,410,415,430 重畳画像
420 選択受付画像
600 手領域
1000 情報処理システム
U ユーザ
N ネットワーク
T 対象要素
V 撮影画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22