(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】オンデマンドサービス提供システム、オンデマンドサービス提供方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241022BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20241022BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0601 320
(21)【出願番号】P 2024035966
(22)【出願日】2024-03-08
【審査請求日】2024-03-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】中田 良
(72)【発明者】
【氏名】渥美 菜奈
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2024-653(JP,A)
【文献】特開2009-9524(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
取得された前記ユーザ情報に基づき、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて前記商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な第1の権限を付与する権限付与部と、
前記第1の権限が付与された前記ユーザに対して、前記第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供するアクセス情報提供部と、
前記アクセス情報に基づき前記第2のサービスへアクセスした前記ユーザに対して、前記コンテンツを公開するコンテンツ公開部と、
を備えるオンデマンドサービス提供システム。
【請求項2】
前記第2のサービスにおいて前記商品の編集処理を行う商品編集処理部、
をさらに備え、
前記権限付与部は、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記商品の編集が可能な第2の権限をさらに付与し、
前記商品編集処理部は、前記第2の権限を付与された前記ユーザから前記商品の編集を受け付ける、
請求項1に記載のオンデマンドサービス提供システム。
【請求項3】
前記第2のサービスにおいて前記商品の製造依頼を行う商品製造依頼部、
をさらに備え、
前記権限付与部は、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記商品の製造依頼が可能な第3の権限をさらに付与し、
前記商品製造依頼部は、前記第3の権限を付与された前記ユーザから前記商品の製造依頼を受け付ける、
請求項1に記載のオンデマンドサービス提供システム。
【請求項4】
前記第1のサービスは、前記ユーザから寄付を受け付け、前記寄付の対価として前記商品を提供するサービスである、
請求項1に記載のオンデマンドサービス提供システム。
【請求項5】
前記コンテンツ公開部は、前記ユーザが前記第1のサービスにて選択した前記商品について、前記コンテンツがプリセットされた状態又は前記コンテンツがプリセットされていない状態を選択可能に公開する、
請求項1に記載のオンデマンドサービス提供システム。
【請求項6】
第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得するユーザ情報取得過程と、
取得された前記ユーザ情報に基づき、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて前記商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な第1の権限を付与する権限付与過程と、
前記第1の権限が付与された前記ユーザに対して、前記第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供するアクセス情報提供過程と、
前記アクセス情報に基づき前記第2のサービスへアクセスした前記ユーザに対して、前記コンテンツを公開するコンテンツ公開過程と、
を含むコンピュータにより実行されるオンデマンドサービス提供方法。
【請求項7】
コンピュータを、
第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
取得された前記ユーザ情報に基づき、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて前記商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な第1の権限を付与する権限付与手段と、
前記第1の権限が付与された前記ユーザに対して、前記第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供するアクセス情報提供手段と、
前記アクセス情報に基づき前記第2のサービスへアクセスした前記ユーザに対して、前記コンテンツを公開するコンテンツ公開手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンデマンドサービス提供システム、オンデマンドサービス提供方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンテンツを用いた商品を作成して販売するためのオンデマンドサービスに対するニーズが高まっている。当該オンデマンドサービスを提供するための技術は、各種提案されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、コンテンツの所有者が自身のコンテンツ(画像など)をサーバに登録し、一般消費者にコンテンツを販売することができる技術が開示されている。当該技術では、一般消費者は、コンテンツが公開されているコンテンツギャラリーへアクセスしてコンテンツの購入手続きを行うと、プリント端末にてコンテンツをプリントすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、他のサービスとの連携ができず、利便性が低い場合があった。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、オンデマンドサービスの利便性を向上することが可能なオンデマンドサービス提供システム、オンデマンドサービス提供方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るオンデマンドサービス提供システムは、第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、取得された前記ユーザ情報に基づき、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて前記商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な第1の権限を付与する権限付与部と、前記第1の権限が付与された前記ユーザに対して、前記第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供するアクセス情報提供部と、前記アクセス情報に基づき前記第2のサービスへアクセスした前記ユーザに対して、前記コンテンツを公開するコンテンツ公開部と、を備えるオンデマンドサービス提供システムである。
【0008】
本発明の一態様に係るオンデマンドサービス提供方法は、第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得するユーザ情報取得過程と、取得された前記ユーザ情報に基づき、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて前記商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な第1の権限を付与する権限付与過程と、前記第1の権限が付与された前記ユーザに対して、前記第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供するアクセス情報提供過程と、前記アクセス情報に基づき前記第2のサービスへアクセスした前記ユーザに対して、前記コンテンツを公開するコンテンツ公開過程と、を含むコンピュータにより実行されるオンデマンドサービス提供方法である。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、取得された前記ユーザ情報に基づき、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて前記商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な第1の権限を付与する権限付与手段と、前記第1の権限が付与された前記ユーザに対して、前記第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供するアクセス情報提供手段と、前記アクセス情報に基づき前記第2のサービスへアクセスした前記ユーザに対して、前記コンテンツを公開するコンテンツ公開手段と、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、オンデマンドサービスの利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係るオンデマンドサービス提供システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係るコンテンツホルダー端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る中間事業者端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態に係る管理者端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】本実施形態に係る商品管理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】本実施形態に係るコンテンツ管理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】本実施形態に係る商品及びコンテンツの公開に関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図9】本実施形態に係る商品の選択に関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図10】本実施形態に係るコンテンツ管理システムへのアクセスに関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図11】本実施形態に係るコンテンツの選択に関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0013】
<1.オンデマンドサービス提供システムについて>
図1を参照して、本実施形態に係るオンデマンドサービス提供システムについて説明する。
図1は、本実施形態に係るオンデマンドサービス提供システムの構成の一例を示す図である。
【0014】
<1-1.オンデマンドサービス提供システムの概要>
図1に示すオンデマンドサービス提供システム1は、複数のサービスが連携したオンデマンドサービスを提供するシステムである。オンデマンドサービスは、ユーザからの注文を受けてから、注文内容に応じた商品を製造し、利用者へ商品を発送するサービスである。複数のサービスは、例えば、ユーザが商品を選択して決済することが可能なサービス(第1のサービス)と、ユーザが商品を作成して製造を依頼することが可能なサービス(第2のサービス)である。商品は、例えば、フォトブック、ポスター、ポストカード、カレンダー、キャンパスパネル、Tシャツ等の被服などである。ユーザは、第2のサービスにてコンテンツホルダーによって提供されるコンテンツを用いて、商品を作成することができる。コンテンツは、例えば、写真、絵画などの画像である。
【0015】
本実施形態に係るオンデマンドサービスでは、ユーザは、第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行うことで、第2のサービスにおいて商品に用いるコンテンツを選択可能となる。具体的に、第1のサービスにてユーザが商品を選択して決済を行うと、当該ユーザに対して第2のサービスを利用するための権限が付与される。権限付与により、ユーザは、第2のサービスを利用することが可能となる。即ち、ユーザは、第2のサービスを利用する前に第1のサービスにて商品の支払を完了させる決済(即ち事前決済)を行う必要がある。権限付与後、ユーザは、第2のサービスにて商品に用いるコンテンツを選択することで商品を作成し、作成した商品の製造を依頼することが可能となる。
【0016】
以下では、第1のサービスが、ユーザから寄付を受け付け、寄付の対価として商品を提供するサービス(例えばふるさと納税)である例を一例として、本実施形態について説明する。この場合、事前決済では、寄付者(ユーザ)から支払われる金銭が自治体(コンテンツホルダー)への寄付金として受け付けられる。
コンテンツとして用いられる画像は、例えば、風景、動物、ご当地アイドル、名産品など、自治体に関連するものを示す画像である。自治体は、自治体に関連するものを示す画像をコンテンツとして用いることで、画像が示すものに関連する寄付を呼び掛けることも可能である。例えば、自治体は、希少動物の画像を用いて希少動物の保護を目的とした寄付、風景(例えば棚田など)の画像を用いて風景の保全を目的とした寄付などを呼び掛けることができる。
【0017】
<1-2.オンデマンドサービス提供システムの構成>
図1に示すように、オンデマンドサービス提供システム1は、ユーザ端末10と、コンテンツホルダー端末20と、中間事業者端末30と、管理者端末40と、商品管理システム50と、コンテンツ管理システム60と、商品製造システム70とを備える。オンデマンドサービス提供システム1に用いられるネットワークは、情報の授受を行うための構成として、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等が適用される。
【0018】
(1)ユーザ端末10
ユーザ端末10は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、例えば寄付者である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末、又はPC(Personal Computer)などである。ユーザ端末10は、ネットワークを介して、中間事業者端末30と、商品管理システム50と、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0019】
ユーザは、ユーザ端末10を操作して、商品管理システム50によって提供される第1のサービス及びコンテンツ管理システム60によって提供される第2のサービスを利用することができる。第1のサービスの利用において、ユーザは、商品検索、商品選択、支払手続きなどを行う。第2のサービスの利用において、ユーザは、初回確認、レシピ選択、コンテンツ検索、コンテンツ選択、配送情報登録などを行う。
なお、ユーザは、アクセス情報を用いてユーザ端末10から第2のサービスへアクセスすることで、第2のサービスを利用することが可能となる。アクセス情報は、第2のサービスにアクセスするための情報であり、例えば各ユーザに固有のURL(Uniform Resource Locator)である。当該URLは、アクセスしたユーザが事前決済を行っていることを識別するためのシリアルコードを含む。アクセス情報は、ユーザがユーザ端末10を操作して第1のサービスにて商品の事前決済を行うと、中間事業者端末30からユーザ端末10へ送信される。
【0020】
(2)コンテンツホルダー端末20
コンテンツホルダー端末20は、コンテンツホルダーが使用する端末である。コンテンツホルダーは、例えば、自治体である。コンテンツホルダー端末20は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末、又はPCなどである。コンテンツホルダー端末20は、ネットワークを介して、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0021】
コンテンツホルダーは、コンテンツホルダー端末20を操作して、コンテンツ管理システム60によって提供される第2のサービスを利用することができる。第2のサービスの利用において、コンテンツホルダーは、コンテンツ登録、コンテンツホルダータグ付与などを行う。
【0022】
(3)中間事業者端末30
中間事業者端末30は、中間事業者が使用する端末である。中間事業者は、例えば、自治体から業務を委託された事業者である。中間事業者端末30は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末、又はPCなどである。中間事業者端末30は、ネットワークを介して、ユーザ端末10と、商品管理システム50と、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0023】
中間事業者は、中間事業者端末30を操作して、商品管理システム50によって提供される第1のサービスを利用することができる。第1のサービスの利用において、中間事業者は、商品登録を行う。また、中間事業者は、中間事業者端末30を操作して、第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」とも称される)を商品管理システム50から取得することができる。また、中間事業者は、中間事業者端末30を操作して、アクセス情報をユーザへ送信する業務を行う。当該業務において、中間事業者は、商品管理システム50から連携されるユーザ情報が示す各ユーザについて、管理者による管理者端末40の操作に基づきコンテンツ管理システム60上で作成されるアクセス情報を各ユーザへメールで送信する。
【0024】
(4)管理者端末40
管理者端末40は、管理者が使用する端末である。管理者は、例えば、第2のサービス及びコンテンツ管理システム60を提供する事業者である。管理者端末40は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末、又はPCなどである。管理者端末40は、ネットワークを介して、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0025】
管理者は、管理者端末40を操作して、コンテンツ管理システム60によって提供される第2のサービスを利用することができる。第2のサービスの利用において、管理者は、管理者タグ付与、アクセス情報の作成などを行う。
【0026】
なお、上述したユーザ端末10及び中間事業者端末30には、商品管理アプリによって各種のUI(User Inteface)が表示される。商品管理アプリは、ユーザ及び中間事業者が商品管理システム50の機能に基づき提供される第1のサービスを利用するためのアプリケーションである。ユーザ及び中間事業者は、商品管理アプリによって各端末に表示されるUIを操作することで、第1のサービスを利用することができる。
また、ユーザ端末10、コンテンツホルダー端末20、中間事業者端末30、及び管理者端末40には、コンテンツ管理アプリによって各種のUIが表示される。コンテンツ管理アプリは、ユーザ、コンテンツホルダー、中間事業者、及び管理者がコンテンツ管理システム60の機能に基づき提供される第2のサービスを利用するためのアプリケーションである。ユーザ、コンテンツホルダー、中間事業者、及び管理者は、コンテンツ管理アプリによって各端末に表示されるUIを操作することで、第2のサービスを利用することができる。
なお、各アプリの機能は、各端末に各アプリをインストールすること(即ちネイティブアプリ)で提供されてもよいし、Webシステム(即ちWebアプリ)によって提供されてもよい。Webアプリの場合、各アプリはサーバで管理されており、その機能はWebブラウザを介して提供される。
【0027】
(5)商品管理システム50
商品管理システム50は、商品を管理するためのシステムである。商品管理システム50は、例えば、1又は複数のサーバ(例えば、クラウドサーバ)によって実現される。商品管理システム50は、ネットワークを介して、ユーザ端末10と、中間事業者端末30と通信可能に接続される。
【0028】
(6)コンテンツ管理システム60
コンテンツ管理システム60は、コンテンツを管理するためのシステムである。コンテンツ管理システム60は、例えば、1又は複数のサーバ(例えば、クラウドサーバ)によって実現される。コンテンツ管理システム60は、ネットワークを介して、ユーザ端末10と、コンテンツホルダー端末20と、中間事業者端末30と、管理者端末40と、商品製造システム70(製造者端末80)と通信可能に接続される。
【0029】
(7)商品製造システム70
商品製造システム70は、商品を製造するためのシステムである。
図1に示すように、商品製造システム70は、製造者端末80と、商品製造装置90とを備える。
【0030】
(7-1)製造者端末80
製造者端末80は、製造者が使用する端末である。製造者端末80は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末、又はPCなどである。製造者端末80は、ネットワークを介して、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0031】
(7-2)商品製造装置90
商品製造装置90は、商品を製造する装置である。製造者は、製造者端末80を操作して商品を製造するための情報を確認し、商品製造装置90を操作して商品を製造する。製造された商品は、ユーザへ発送される。
【0032】
<2.ユーザ端末の機能構成>
以上、本実施形態に係るオンデマンドサービス提供システム1の構成について説明した。続いて、
図2を参照して、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、ユーザ端末10は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、制御部140と、出力部150とを備える。
【0033】
(1)通信部110
通信部110は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部110は、ネットワークを介して、中間事業者端末30と、商品管理システム50と、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0034】
中間事業者端末30との通信において、通信部110は、アクセス情報を受信する。当該アクセス情報は、ユーザが第1のサービスにて選択した商品を第2のサービスにて作成するためのページ(サイト)へアクセスするためのURLを示す情報である。
【0035】
商品管理システム50との通信において、通信部110は、入力情報を送信し、表示情報を受信する。通信部110が商品管理システム50へ送信する入力情報は、例えばユーザから入力される商品検索、商品選択、支払手続きなどの情報である。通信部110が商品管理システム50から受信する表示情報は、例えば各種画面の画面情報、商品検索結果、商品情報などである。
【0036】
コンテンツ管理システム60との通信において、通信部110は、入力情報を送信し、表示情報を受信する。通信部110がコンテンツ管理システム60へ送信する入力情報は、例えばユーザから入力されるアクセス、初回確認、レシピ選択、コンテンツ検索、コンテンツ選択、配送情報登録などの情報である。通信部110がコンテンツ管理システム60から受信する表示情報は、例えば各種画面の画面情報、初回確認やエラーなどの情報、コンテンツ検索結果などである。
【0037】
(2)入力部120
入力部120は、ユーザからの入力を受け付ける機能を有する。入力部120は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備える入力装置、例えばボタン、タッチパネル、マイクロフォン、マウス、キーボード等によって構成される。
【0038】
(3)記憶部130
記憶部130は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部130は、ユーザ端末10がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0039】
(4)制御部140
制御部140は、ユーザ端末10の動作全般を制御する機能を有する。制御部140は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように制御部140は、商品関連処理部141と、コンテンツ関連処理部142と、出力処理部143とを備える。
【0040】
(4-1)商品関連処理部141
商品関連処理部141は、商品に関連する処理を実行する機能を有する。商品に関連する処理は、例えば、商品管理アプリを介してユーザによって行われる商品検索、商品選択、支払手続きなどに関する処理である。
【0041】
(4-2)コンテンツ関連処理部142
コンテンツ関連処理部142は、コンテンツに関連する処理を実行する機能を有する。コンテンツに関連する処理は、例えば、コンテンツ管理アプリを介してユーザによって行われるアクセス、初回確認、レシピ選択、コンテンツ検索、コンテンツ選択、配送情報登録などに関する処理である。
【0042】
(4-3)出力処理部143
出力処理部143は、出力部150における出力を制御する機能を有する。出力処理部143は、商品管理アプリ及びコンテンツ管理アプリによって提供されるUIなどを出力部150に表示させる。出力処理部143は、例えば、商品関連処理、コンテンツ関連処理などに必要な画面や情報などを出力部150に表示させる。
【0043】
(5)出力部150
出力部150は、各種情報を出力する機能を有する。出力部150は、ユーザ端末10がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置やスピーカなどの音声出力装置によって構成される。出力部150は、出力処理部143による制御に基づき、各種情報を表示する。
【0044】
<3.コンテンツホルダー端末の機能構成>
以上、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成について説明した。続いて、
図3を参照して、本実施形態に係るコンテンツホルダー端末20の機能構成について説明する。
図3は、本実施形態に係るコンテンツホルダー端末20の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、コンテンツホルダー端末20は、通信部210と、入力部220と、記憶部230と、制御部240と、出力部250とを備える。
【0045】
(1)通信部210
通信部210は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部210は、ネットワークを介して、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0046】
コンテンツ管理システム60との通信において、通信部210は、入力情報、コンテンツ情報、コンテンツホルダータグ情報などを送信し、表示情報(画面情報)、コンテンツ情報などを受信する。通信部210がコンテンツ管理システム60へ送信するコンテンツ情報は、第2のサービスにて取り扱われるコンテンツに関する情報(コンテンツ名、コンテンツ説明、コンテンツデータなど)である。コンテンツホルダータグ情報は、コンテンツホルダーが提供するコンテンツに付与するタグを示す情報である。通信部210がコンテンツ管理システム60から受信するコンテンツ情報は、第2のサービスに提供されたタグ付与対象となるコンテンツに関する情報である。
【0047】
(2)入力部220
入力部220は、コンテンツホルダーからの入力を受け付ける機能を有する。入力部220は、例えば、コンテンツホルダー端末20がハードウェアとして備える入力装置、例えばボタン、タッチパネル、マイクロフォン、マウス、キーボード等によって構成される。
【0048】
(3)記憶部230
記憶部230は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部230は、コンテンツホルダー端末20がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0049】
(4)制御部240
制御部240は、コンテンツホルダー端末20の動作全般を制御する機能を有する。制御部240は、例えば、コンテンツホルダー端末20がハードウェアとして備えるCPU又はGPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図3に示すように制御部240は、コンテンツ提供部241と、コンテンツホルダータグ付与部242と、出力処理部243とを備える。
【0050】
(4-1)コンテンツ提供部241
コンテンツ提供部241は、コンテンツを提供する機能を有する。コンテンツ提供部241は、提供するコンテンツのコンテンツ情報を通信部210からコンテンツ管理システム60へ送信する。コンテンツ情報は、例えばコンテンツホルダーによって入力部220から入力される。
【0051】
(4-2)コンテンツホルダータグ付与部242
コンテンツホルダータグ付与部242は、コンテンツに対してコンテンツホルダータグを付与する機能を有する。コンテンツホルダータグ付与部242は、例えば、コンテンツホルダーによって入力部220から入力されるタグを示す情報に基づき、コンテンツホルダータグ情報を生成する。コンテンツホルダータグ付与部242は、生成したコンテンツホルダータグ情報を通信部210からコンテンツ管理システム60へ送信する。
【0052】
(4-3)出力処理部243
出力処理部243は、出力部250における出力を制御する機能を有する。出力処理部243は、コンテンツ管理アプリによって提供されるUIなどを出力部250に表示させる。出力処理部243は、例えば、コンテンツ提供、コンテンツホルダータグ付与などに必要な画面や情報などを出力部250に表示させる。
【0053】
(5)出力部250
出力部250は、各種情報を出力する機能を有する。出力部250は、コンテンツホルダー端末20がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置やスピーカなどの音声出力装置によって構成される。出力部250は、出力処理部243による制御に基づき、各種情報を表示する。
【0054】
<4.中間事業者端末の機能構成>
以上、本実施形態に係るコンテンツホルダー端末20の機能構成について説明した。続いて、
図4を参照して、本実施形態に係る中間事業者端末30の機能構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る中間事業者端末30の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、中間事業者端末30は、通信部310と、入力部320と、記憶部330と、制御部340と、出力部350とを備える。
【0055】
(1)通信部310
通信部310は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部310は、ネットワークを介して、ユーザ端末10と、商品管理システム50と、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0056】
ユーザ端末10との通信において、中間事業者端末30は、アクセス情報を送信する。当該アクセス情報は、後述するコンテンツ管理システム60のアクセス情報作成部639によって作成される。
【0057】
商品管理システム50との通信において、通信部310は、入力情報、商品情報などを送信し、表示情報(画面情報)、ユーザ情報などを受信する。送信する商品情報は、第1のサービスにて取り扱われる商品に関する情報(商品名、商品説明、金額、商品識別情報など)である。受信するユーザ情報は、第1のサービスにおいて商品の事前決済を行ったユーザの氏名、メールアドレス、ユーザが選択した商品などを示す情報である。
【0058】
コンテンツ管理システム60との通信において、通信部310は、アクセス情報を受信する。
【0059】
(2)入力部320
入力部320は、中間事業者からの入力を受け付ける機能を有する。入力部320は、例えば、中間事業者端末30がハードウェアとして備える入力装置、例えばボタン、タッチパネル、マイクロフォン、マウス、キーボード等によって構成される。
【0060】
(3)記憶部330
記憶部330は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部330は、中間事業者端末30がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0061】
(4)制御部340
制御部340は、中間事業者端末30の動作全般を制御する機能を有する。制御部340は、例えば、中間事業者端末30がハードウェアとして備えるCPU又はGPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図4に示すように制御部340は、ユーザ情報取得部341と、権限付与部342と、アクセス情報提供部343と、出力処理部344と、商品情報提供部345とを備える。
【0062】
(4-1)ユーザ情報取得部341
ユーザ情報取得部341は、ユーザ情報を取得する機能を有する。ユーザ情報取得部341は、通信部310が商品管理システム50から受信するユーザ情報を取得する。
【0063】
(4-2)権限付与部342
権限付与部342は、各種権限を付与する機能を有する。権限付与部342は、ユーザ情報取得部341によって取得されたユーザ情報に基づき、事前決済を行ったユーザに対してアクセス情報を提供(シリアルコードが提示)することで、各ユーザに対して各種権限を付与する。アクセス情報の提供(シリアルコードの提示)は、例えばコンテンツ管理システム60によって作成されたアクセス情報(シリアルコード)を各ユーザに割り当てることである。各種権限は、例えば、第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な権限(第1の権限)と、商品の編集が可能な権限(第2の権限)と、商品の製造依頼が可能な権限(第3の権限)とである。
【0064】
(4-3)アクセス情報提供部343
アクセス情報提供部343は、アクセス情報を提供する機能を有する。アクセス情報提供部343は、各種権限が付与(シリアルコードが割り当て)されたユーザに対して、第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供する。アクセス情報提供部343は、ユーザ情報取得部341によって取得されたユーザ情報が示すメールアドレスに基づき、ユーザが事前決済を行った商品を作成するための専用ページ(専用サイト)へアクセスするためのURLを含むメールを通信部310からユーザ端末10へ送信する。
【0065】
(4-4)出力処理部344
出力処理部344は、出力部350における出力を制御する機能を有する。出力処理部344は、例えば、ユーザ情報の取得、権限付与、アクセス情報提供などに必要な画面や情報などを出力部350に表示させる。
【0066】
(4-5)商品情報提供部345
商品情報提供部345は、商品情報を提供する機能を有する。商品情報提供部345は、提供する商品の商品情報を通信部310から商品管理システム50へ送信する。商品情報は、例えば中間事業者によって入力部320から入力される。
【0067】
(5)出力部350
出力部350は、各種情報を出力する機能を有する。出力部350は、中間事業者端末30がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置やスピーカなどの音声出力装置によって構成される。出力部350は、出力処理部344による制御に基づき、各種情報を表示する。
【0068】
<5.管理者端末の機能構成>
以上、本実施形態に係る中間事業者端末30の機能構成について説明した。続いて、
図5を参照して、本実施形態に係る管理者端末40の機能構成について説明する。
図5は、本実施形態に係る管理者端末40の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、管理者端末40は、通信部410と、入力部420と、記憶部430と、制御部440と、出力部450とを備える。
【0069】
(1)通信部410
通信部410は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部410は、ネットワークを介して、コンテンツ管理システム60と通信可能に接続される。
【0070】
コンテンツ管理システム60との通信において、通信部410は、管理者タグ情報などを送信し、表示情報(画面情報)、コンテンツ情報などを受信する。管理者タグ情報は、管理者が管理するコンテンツに付与するタグを示す情報である。通信部410がコンテンツ管理システム60から受信するコンテンツ情報は、第2のサービスに提供されたタグ付与対象となるコンテンツに関する情報である。
【0071】
(2)入力部420
入力部420は、管理者からの入力を受け付ける機能を有する。入力部420は、例えば、管理者端末40がハードウェアとして備える入力装置、例えばボタン、タッチパネル、マイクロフォン、マウス、キーボード等によって構成される。
【0072】
(3)記憶部430
記憶部430は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部430は、管理者端末40がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0073】
(4)制御部440
制御部440は、管理者端末40の動作全般を制御する機能を有する。制御部440は、例えば、管理者端末40がハードウェアとして備えるCPU又はGPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図5に示すように制御部440は、管理者タグ付与部441と、出力処理部442とを備える。
【0074】
(4-1)管理者タグ付与部441
管理者タグ付与部441は、コンテンツに対して管理者タグを付与する機能を有する。管理者タグ付与部441は、例えば、管理者によって入力部420から入力されるタグを示す情報に基づき、管理者タグ情報を生成する。管理者タグ付与部441は、生成した管理者タグ情報を通信部410からコンテンツ管理システム60へ送信する。
【0075】
(4-2)出力処理部442
出力処理部442は、出力部450における出力を制御する機能を有する。出力処理部442は、コンテンツ管理アプリによって提供されるUIなどを出力部450に表示させる。出力処理部442は、例えば、管理者タグ付与などに必要な画面や情報などを出力部450に表示させる。
【0076】
(5)出力部450
出力部450は、各種情報を出力する機能を有する。出力部450は、管理者端末40がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置やスピーカなどの音声出力装置によって構成される。出力部450は、出力処理部442による制御に基づき、各種情報を表示する。
【0077】
<6.商品管理システムの機能構成>
以上、本実施形態に係る管理者端末40の機能構成について説明した。続いて、
図6を参照して、本実施形態に係る商品管理システム50の機能構成について説明する。
図6は、本実施形態に係る商品管理システム50の機能構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、商品管理システム50は、通信部510と、記憶部520と、制御部530とを備える。
【0078】
(1)通信部510
通信部510は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部510は、ネットワークを介して、ユーザ端末10と、中間事業者端末30と通信可能に接続される。
【0079】
ユーザ端末10との通信において、通信部510は、表示情報(画面情報)、ユーザ情報などを送信し、入力情報、商品情報などを受信する。
中間事業者端末30との通信において、通信部510は、表示情報(画面情報)、コンテンツ情報などを送信し、入力情報、コンテンツ情報などを受信する。
【0080】
(2)記憶部520
記憶部520は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部520は、商品管理システム50がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0081】
(3)制御部530
制御部530は、商品管理システム50の動作全般を制御する機能を有する。制御部530は、例えば、商品管理システム50がハードウェアとして備えるCPU又はGPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図6に示すように制御部530は、商品情報取得部531と、商品公開部532と、商品検索処理部533と、支払処理部534と、情報連携部535とを備える。
【0082】
(3-1)商品情報取得部531
商品情報取得部531は、商品情報を取得する機能を有する。商品情報取得部531は、通信部510が中間事業者端末30から受信する商品情報を取得する。
【0083】
(3-2)商品公開部532
商品公開部532は、第1のサービスにて商品を公開する機能を有する。商品公開部532は、商品情報取得部531によって取得された商品情報に基づき、第1のサービスにてユーザが選択可能に商品を公開する。
【0084】
(3-3)商品検索処理部533
商品検索処理部533は、商品の検索に関する処理を行う機能を有する。商品検索処理部533は、通信部510がユーザ端末10から受信する入力情報(例えば検索キーワードなど検索に必要な情報)に基づき、第1のサービスにて公開されている商品の中から該当する商品を検索する。商品検索処理部533は、検索結果を通信部510からユーザ端末10へ送信する。
【0085】
(3-4)支払処理部534
支払処理部534は、商品の支払に関する処理を行う機能を有する。支払処理部534は、通信部510がユーザ端末10から受信する入力情報(例えば支払方法など決済に必要な情報)に基づき、第1のサービスにてユーザが選択した商品の支払処理を行う。これにより、ユーザは、選択した商品について事前決済を行うことができる。
【0086】
(3-5)情報連携部535
情報連携部535は、各種情報の連携を行う機能を有する。情報連携部535は、支払処理部534による支払処理が完了すると、支払処理が完了したユーザ(即ち事前決済を行ったユーザ)のユーザ情報を通信部510から中間事業者端末30へ送信(連携)する。
【0087】
<7.コンテンツ管理システムの機能構成>
以上、本実施形態に係る商品管理システム50の機能構成について説明した。続いて、
図7を参照して、本実施形態に係るコンテンツ管理システム60の機能構成について説明する。
図7は、本実施形態に係るコンテンツ管理システム60の機能構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、コンテンツ管理システム60は、通信部610と、記憶部620と、制御部630とを備える。
【0088】
(1)通信部610
通信部610は、各種情報を送受信する機能を有する。通信部610は、ネットワークを介して、ユーザ端末10と、コンテンツホルダー端末20と、中間事業者端末30と、管理者端末40と、製造者端末80と通信可能に接続される。
【0089】
ユーザ端末10との通信において、通信部610は、表示情報を送信し、入力情報を受信する。
コンテンツホルダー端末20との通信において、通信部610は、表示情報(画面情報)、コンテンツ情報などを送信し、入力情報、コンテンツ情報、コンテンツホルダータグ情報などを受信する。
中間事業者端末30との通信において、通信部610は、アクセス情報を送信する。
管理者端末40との通信において、通信部610は、表示情報(画面情報)、コンテンツ情報などを送信し、管理者タグ情報などを受信する。
製造者端末80との通信において、通信部610は、製造依頼情報を送信する。製造依頼情報は、後述する商品製造依頼部638によって生成される情報であり、商品の製造に必要な情報を示す。
【0090】
(2)記憶部620
記憶部620は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部620は、コンテンツ管理システム60がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0091】
(3)制御部630
制御部630は、コンテンツ管理システム60の動作全般を制御する機能を有する。制御部630は、例えば、コンテンツ管理システム60がハードウェアとして備えるCPU又はGPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図7に示すように制御部630は、コンテンツ情報処理部631と、タグ管理部632と、コンテンツ公開部633と、アクセス処理部634と、商品編集処理部635と、コンテンツ検索処理部636と、配送情報管理部637と、商品製造依頼部638と、アクセス情報作成部639とを備える。
【0092】
(3-1)コンテンツ情報処理部631
コンテンツ情報処理部631は、コンテンツ情報に関する処理を行う機能を有する。コンテンツ情報処理部631は、通信部610がコンテンツホルダー端末20から受信するコンテンツ情報を取得し、記憶部620に登録する。
【0093】
(3-2)タグ管理部632
タグ管理部632は、コンテンツに付与されるタグを管理する機能を有する。タグ管理部632は、第2のサービスにおいて、コンテンツホルダーによって提供されるコンテンツに対して関連するタグ情報を付与する。当該タグ情報は、コンテンツホルダータグ情報又は管理者タグ情報である。
【0094】
タグ管理部632は、コンテンツ情報処理部631によって登録されたコンテンツ情報を通信部610からコンテンツホルダー端末20へ送信する。コンテンツホルダー端末20では、受信したコンテンツ情報に基づきコンテンツを表示し、当該コンテンツを確認したコンテンツホルダーによって入力される情報に基づき、コンテンツホルダータグ情報が生成される。タグ管理部632は、通信部610がコンテンツホルダー端末20から受信するコンテンツホルダータグ情報を、対応するコンテンツ情報に紐付けて記憶部620に登録する。これにより、タグ管理部632は、第2のサービスにコンテンツを提供するコンテンツホルダー(コンテンツ提供者)からタグ情報の付与を受け付け、コンテンツにコンテンツホルダータグを付与することができる。
【0095】
また、タグ管理部632は、コンテンツ情報処理部631によって登録されたコンテンツ情報を通信部610から管理者端末40へ送信する。管理者端末40では、受信したコンテンツ情報に基づきコンテンツを表示し、当該コンテンツを確認した管理者によって入力される情報に基づき、管理者タグ情報が生成される。タグ管理部632は、通信部610が管理者端末40から受信する管理者タグ情報を、対応するコンテンツ情報に紐付けて記憶部620に登録する。これにより、タグ管理部632は、第2のサービスに提供されたコンテンツを管理する管理者からタグ情報の付与を受け付け、コンテンツに管理者タグを付与することができる。
【0096】
(3-3)コンテンツ公開部633
コンテンツ公開部633は、第2のサービスにてコンテンツを公開する機能を有する。コンテンツ公開部633は、事前決済を行い、アクセス情報に基づき第2のサービスへアクセスしたユーザに対して、第2のサービスに提供されているコンテンツを公開する。
コンテンツ公開部633は、コンテンツ情報処理部631によって取得されたコンテンツ情報に基づき、第2のサービスにてユーザが選択可能にコンテンツを公開する。コンテンツ情報にタグ情報が付与されている場合、コンテンツ公開部633は、コンテンツに付与されているタグを公開してもよい。
【0097】
コンテンツ公開部633は、事前決済を行ったユーザが第2のサービスにアクセスすると、ユーザ端末10にレシピを表示させる。レシピは、商品を作成するためのテンプレートである。コンテンツ公開部633は、例えば、第1のサービスにて選択した商品についてコンテンツがプリセットされた状態又はコンテンツがプリセットされていない状態を選択可能に、ユーザへレシピを提示する。コンテンツがプリセットされた状態のレシピを選択したユーザは、その状態のまま商品作成を終了してもよいし、プリセットされたコンテンツを変更してもよい。コンテンツがプリセットされていない状態のレシピを選択したユーザは、商品に用いるコンテンツが1つも選択されていない状態から、コンテンツを自由に選択して商品を作成することができる。
【0098】
(3-4)アクセス処理部634
アクセス処理部634は、ユーザが第2のサービスへアクセスするための処理を行う機能を有する。アクセス処理部634は、ユーザが第2のサービスへアクセスした際に通信部610がユーザ端末10から受信するシリアルコードを確認する。シリアルコードに異常がない場合、アクセス処理部634は、ユーザのアクセスを許可する。一方、シリアルコードに異常がある場合、アクセス処理部634は、ユーザのアクセスを許可せず、ユーザ端末10にエラー画面を表示させる。シリアルコードの異常は、例えば、シリアルコードが不正なコードであること又は未購入コードであることなどである。
【0099】
ユーザのアクセスを許可した場合、アクセス処理部634は、ユーザが初回利用であるか否かを確認する。初回利用である場合、アクセス処理部634は、ユーザ端末10に初回確認用画面を表示させる。一方、初回利用でない場合、アクセス処理部634は、ユーザ端末10にコンテンツ選択画面を表示させる。
【0100】
(3-5)商品編集処理部635
商品編集処理部635は、第2のサービスにおいて商品の編集処理を行う機能を有する。商品編集処理部635は、商品の編集が可能な権限(第2の権限)を付与されたユーザから商品の編集を受け付ける。当該ユーザは、事前決済後に第2のサービスへアクセスして商品を作成する際に、まずレシピを選択することで商品のプリセット状態を選択する。商品編集処理部635は、ユーザによる商品のプリセット状態の選択後、ユーザから商品の編集を受け付ける。商品の編集は、商品に用いるコンテンツの選択や変更などである。
【0101】
(3-6)コンテンツ検索処理部636
コンテンツ検索処理部636は、第2のサービスにおいてコンテンツの検索処理を行う機能を有する。コンテンツ検索処理部636は、事前決済を行ったユーザから検索キーワードやタグ情報などに基づくコンテンツの検索を受け付ける。コンテンツ検索処理部636は、検索キーワード又はタグの選択による検索が可能な検索画面をユーザ端末10に表示させる。検索画面において検索に用いるタグは、例えば登録されているタグが一覧で表示されてもよいし、ジャンル分けされて表示されてもよい。ユーザは、ユーザ端末10に表示された検索画面にて、検索キーワードの入力又はタグの選択を行い、検索を実行する。コンテンツ検索処理部636は、通信部610がユーザ端末10から受信する検索キーワード又は選択されたタグを示すタグ情報に基づき、第2のサービスにて公開されているコンテンツの中から該当するコンテンツを検索する。コンテンツ検索処理部636は、検索結果を通信部610からユーザ端末10へ送信する。
【0102】
(3-7)配送情報管理部637
配送情報管理部637は、配送情報を管理する機能を有する。配送情報管理部637は、事前決済を行ったユーザの会員情報が登録されているか否かを確認する。会員情報が登録されている場合、配送情報管理部637は、会員情報に含まれる配送情報を商品の発送に利用する。一方、会員情報が登録されていない場合、配送情報管理部637は、ユーザに配送情報を登録させる。なお、配送情報管理部637は、会員情報が登録されていないユーザに対して、配送情報のみを登録させてもよい。
【0103】
(3-8)商品製造依頼部638
商品製造依頼部638は、第2のサービスにおいて商品の製造依頼を行う機能を有する。商品製造依頼部638は、商品の製造依頼が可能な権限(第3の権限)を付与されたユーザから商品の製造依頼を受け付ける。当該ユーザは、事前決済後に第2のサービスへアクセスして商品を作成した後、商品の製造依頼を行う。これにより、商品製造依頼部638は、ユーザから商品の製造依頼を受け付ける。なお、ユーザが商品の製造依頼を行うタイミングは、例えば、商品にコンテンツがプリセットされた状態が選択された後、又は商品の編集が行われた後などである。
【0104】
(3-9)アクセス情報作成部639
アクセス情報作成部639は、アクセス情報を作成する機能を有する。アクセス情報作成部639は、管理者によって管理者端末40に入力される情報に基づき、コンテンツ管理システム60上でアクセス情報を作成する。管理者は、アクセス情報の作成において、例えばユーザがアクセス情報からアクセス可能な商品やアクセス情報の作成数(商品の販売数)などを設定する。一例として、管理者は、○○市カレンダーを作成可能なシリアルコードをユニークで1000個作成すると設定する。アクセス情報作成部639は、管理者による設定に基づき、アクセス情報を作成する。中間事業者端末30からダウンロードの要求があった場合、アクセス情報作成部639は、作成したアクセス情報を通信部610から中間事業者端末30へ送信する。
【0105】
<8.処理の流れ>
以上、本実施形態に係るコンテンツ管理システム60の機能構成について説明した。続いて、
図8から
図11を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。
【0106】
(1)商品及びコンテンツの公開に関する処理の流れ
図8を参照して、本実施形態に係る商品及びコンテンツの公開に関する処理の流れについて説明する。
図8は、本実施形態に係る商品及びコンテンツの公開に関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0107】
図8に示すように、まず、コンテンツホルダー端末20のコンテンツ提供部241は、コンテンツホルダーの操作に応じて、コンテンツ情報を通信部210からコンテンツ管理システム60へ送信する(ステップS101)。
コンテンツ管理システム60のコンテンツ情報処理部631は、通信部610がコンテンツホルダー端末20から受信したコンテンツ情報を取得し、記憶部620に登録する(ステップS102)。
【0108】
タグ管理部632は、登録されたコンテンツ情報を通信部610から管理者端末40へ送信する(ステップS103)。
管理者端末40の管理者タグ付与部441は、管理者の操作に応じて、管理者タグ情報を生成する(ステップS104)。管理者は、通信部410がコンテンツ管理システム60から受信したコンテンツ情報に基づき出力部450に表示されるコンテンツを確認し、付与するタグに関する情報を管理者端末40に入力する。
管理者タグ付与部441は、生成した管理者タグ情報を通信部410からコンテンツ管理システム60へ送信する(ステップS105)。
タグ管理部632は、通信部610が管理者端末40から受信する管理者タグ情報に基づき、コンテンツに管理者タグを付与する(ステップS106)。この時、タグ管理部632は、管理者タグ情報を対応するコンテンツ情報に紐付けて記憶部620に登録する。
【0109】
タグ管理部632は、登録されたコンテンツ情報を通信部610からコンテンツホルダー端末20へ送信する(ステップS107)。
コンテンツホルダータグ付与部242は、コンテンツホルダーの操作に応じて、コンテンツホルダータグ情報を生成する(ステップS108)。コンテンツホルダーは、通信部210がコンテンツ管理システム60から受信したコンテンツ情報に基づき出力部250に表示されるコンテンツを確認し、付与するタグに関する情報をコンテンツホルダー端末20に入力する。
コンテンツホルダータグ付与部242は、生成したコンテンツホルダータグ情報を通信部210からコンテンツ管理システム60へ送信する(ステップS109)。
タグ管理部632は、通信部610がコンテンツホルダー端末20から受信するコンテンツホルダータグ情報に基づき、コンテンツにコンテンツホルダータグを付与する(ステップS110)。この時、タグ管理部632は、コンテンツホルダータグ情報を対応するコンテンツ情報に紐付けて記憶部620に登録する。
タグ付与後、コンテンツ公開部633は、第2のサービスにてコンテンツを公開する(ステップS111)。
【0110】
中間事業者端末30の商品情報提供部345は、中間事業者の操作に応じて、商品情報を通信部310から商品管理システム50へ送信する(ステップS112)。
商品管理システム50の商品情報取得部531は、通信部510が中間事業者端末30から受信した商品情報を取得し、記憶部520に登録する(ステップS113)。
商品公開部532は、第1のサービスにて商品を公開する(ステップS114)。
【0111】
管理者端末40は、管理者の操作に応じて、アクセス情報の作成要求を通信部410からコンテンツ管理システム60へ送信する(ステップS115)。
コンテンツ管理システム60のアクセス情報作成部639は、通信部610が管理者端末40から受信した要求に応じて、アクセス情報を生成する(ステップS116)。
アクセス情報作成部639は、作成したアクセス情報を通信部610から中間事業者端末30へ送信する(ステップS117)。
【0112】
(2)商品の選択に関する処理の流れ
図9を参照して、本実施形態に係る商品の選択に関する処理の流れについて説明する。
図9は、本実施形態に係る商品の選択に関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0113】
図9に示すように、ユーザは、ユーザ端末10を操作して、第1のサービスにて商品の検索を行う(ステップS201)。
商品管理システム50の商品検索処理部533は、通信部510がユーザ端末10から受信する情報に基づき検索処理を行い、検索結果を通信部510からユーザ端末10へ送信して表示させる(ステップS202)。
【0114】
次に、ユーザは、ユーザ端末10を操作して、検索結果に基づき商品を選択する(ステップS203)。
商品公開部532は、通信部510がユーザ端末10から受信する情報に基づき、ユーザによって選択された商品の商品情報を通信部510からユーザ端末10へ送信して表示させる(ステップS204)。
【0115】
次に、ユーザは、ユーザ端末10を操作して、選択した商品の支払手続きを行う(ステップS205)。
支払処理部534は、通信部510がユーザ端末10から受信する情報に基づき、支払処理を行う(ステップS206)。
支払処理後、情報連携部535は、支払処理が完了したユーザのユーザ情報を通信部510から中間事業者端末30へ送信する(ステップS207)。
【0116】
中間事業者端末30のユーザ情報取得部341は、通信部310が商品管理システム50から受信するユーザ情報を取得し、記憶部330に登録する(ステップS208)。
権限付与部342は、ユーザ情報に基づき、事前決済を行ったユーザに対して第2のサービスの利用に必要な権限(第1~第3の権限)を付与する(ステップS209)。
アクセス情報提供部343は、ユーザ情報が示すメールアドレスに基づき、権限を付与したユーザに対して、コンテンツ管理システム60によって作成されたアクセス情報を含むメールを通信部310からユーザ端末10へ送信する(ステップS210)。
【0117】
(3)コンテンツ管理システムへのアクセスに関する処理の流れ
図10を参照して、本実施形態に係るコンテンツ管理システム60へのアクセスに関する処理の流れについて説明する。
図10は、本実施形態に係るコンテンツ管理システム60へのアクセスに関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0118】
図10に示すように、ユーザ端末10の出力処理部143は、ユーザの操作に応じて、出力部150にアクセス情報を表示する(ステップS301)。
コンテンツ関連処理部142は、ユーザの操作に応じて、アクセス情報が示すURLへアクセスする(ステップS302)。
【0119】
コンテンツ管理システム60のアクセス処理部634は、ユーザが第2のサービスへアクセスした際に、通信部610がユーザ端末10から受信するシリアルコードを確認する(ステップS303)。シリアルコードに異常がある場合(ステップS303/異常あり)、処理はステップS304へ進む。一方、シリアルコードに異常がない場合(ステップS303/異常なし)、処理はステップS305へ進む。
処理がステップS304へ進んだ場合、アクセス処理部634は、ユーザのアクセスを許可せず、ユーザ端末10にエラー画面を表示させる(ステップS304)。
処理がステップS305へ進んだ場合、アクセス処理部634は、ユーザのアクセスを許可し、ユーザ端末10に専用初期画面を表示させる(ステップS305)。
【0120】
次に、アクセス処理部634は、ユーザが初回利用であるか否かを確認する(ステップS306)。初回利用である場合(ステップS306/YES)、処理はステップS307へ進む。一方、初回利用でない場合(ステップS306/NO)、処理はステップS309へ進む。
処理がステップS307へ進んだ場合、アクセス処理部634は、ユーザ端末10に初回確認用画面を表示させる(ステップS307)。
ユーザは、ユーザ端末10に表示されて初回確認用画面にて初回確認事項を確認する(ステップS308)。ユーザによる確認後、処理はステップS309へ進む。
処理がステップS309へ進んだ場合、アクセス処理部634は、ユーザ端末10にコンテンツ選択画面を表示させる(ステップS309)。
【0121】
(4)コンテンツの選択に関する処理の流れ
図11を参照して、本実施形態に係るコンテンツの選択に関する処理の流れについて説明する。
図11は、本実施形態に係るコンテンツの選択に関する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、
図11に示す処理は、
図10に示すステップS309の後に続けて行われるものとする。
【0122】
図11に示すように、まず、コンテンツ管理システム60のコンテンツ公開部633は、コンテンツ選択画面にてレシピを表示する(ステップS401)。
ユーザは、ユーザ端末10を操作して、商品を作成するためのレシピを選択する(ステップS402)。この時、ユーザは、商品を編集するか否かも選択する。
商品編集処理部635は、ユーザから商品の編集要求があるか否かを確認する(ステップS403)。編集要求がある場合(ステップS403/YES)、処理はステップS404へ進む。一方、編集要求がない場合(ステップS403/NO)、処理はステップS410へ進む。
【0123】
処理がステップS404へ進んだ場合、コンテンツ管理システム60は、ユーザ端末10に編集画面を表示させる(ステップS404)。
ユーザは、ユーザ端末10を操作して、コンテンツの検索要求を行う(ステップS405)。ユーザは、ユーザ端末10に表示される検索画面にて検索キーワードの入力又はタグの選択によって検索要求を行うことができる。
コンテンツ検索処理部636は、ユーザからの検索要求に基づき、検索処理を行う(ステップS406)。
検索語、コンテンツ検索処理部636は、検索結果を通信部610からユーザ端末10へ送信する(ステップS407)。
ユーザは、ユーザ端末10に表示される検索結果から商品に用いるコンテンツを選択する(ステップS408)。
ユーザによるコンテンツの選択が完了した場合(ステップS409)、処理はステップS410へ進む。
【0124】
処理がステップS410へ進んだ場合、配送情報管理部637は、事前決済を行ったユーザの会員情報が登録されているか否かを確認する(ステップS410)。登録されていない場合(ステップS410/NO)、処理はステップS411へ進む。一方、登録されている場合(ステップS410/YES)、処理はステップS414へ進む。
【0125】
処理がステップS411へ進んだ場合、配送情報管理部637は、ユーザ端末10に会員情報登録画面を表示させ、ユーザに会員情報(少なくとも配送情報)を登録させる(ステップS411)。
ユーザは、ユーザ端末10を操作して、会員情報を入力する(ステップS412)。
配送情報管理部637は、ユーザによって入力された会員情報を記憶部620に登録する(ステップS413)。登録後、処理はステップS414へ進む。
【0126】
処理がステップS414へ進んだ場合、商品製造依頼部638は、商品製造依頼を通信部610から商品製造システム70へ送信する(ステップS414)。
商品製造システム70は、コンテンツ管理システム60からの商品製造依頼を受けて、商品を製造する(ステップS415)。製造された商品は、ユーザへ発送される。
【0127】
以上、本実施形態に係る処理の流れについて説明した。
以上説明したように、本実施形態に係るオンデマンドサービス提供システム1は、第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得するユーザ情報取得部341と、取得されたユーザ情報に基づき、事前決済を行ったユーザに対して、第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な第1の権限を付与する権限付与部342と、第1の権限が付与されたユーザに対して、第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供するアクセス情報提供部343と、アクセス情報に基づき第2のサービスへアクセスしたユーザに対して、コンテンツを公開するコンテンツ公開部633と、を備える。
【0128】
かかる構成により、第1のサービスと第2のサービスとが連携される。これにより、ユーザは、第1のサービスにて選択した商品について第2のサービスでコンテンツを選択するために、第1のサービスで事前決済することで得られるアクセス情報から容易にアクセスすることが可能となる。
よって、本実施形態に係るオンデマンドサービス提供システム1は、オンデマンドサービスの利便性を向上することを可能とする。
【0129】
また、上述した実施形態のように、第1のサービスと第2のサービスを提供可能なプラットフォームを一から開発するにはコスト(費用と時間)がかかってしまう。これに対して、本実施形態に係るオンデマンドサービス提供システム1では、第1のサービスを提供する既存のシステムと、第2のサービスを提供するシステムとを連携することができる。このため、例えば、第1のサービスを提供するシステムには既存のシステムを利用し、第2のサービスを提供するシステム部分のみを開発することで、プラットフォームを開発するコストを削減することもできる。
さらに、第2のサービスを提供するシステムの管理者が、コンテンツホルダーに代わって、オンデマンド商品の作成支援及び製造を行うことができる。
【0130】
<9.変形例>
以上、実施形態について説明した。続いて、上述した実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0131】
上述した実施形態では、第1のサービスがふるさと納税など、寄付の対価として商品を提供するサービスである例について説明したが、かかる例に限定されない。第1のサービスは、EC(Electronic Commerce)サービスなど、ユーザが商品を購入することが可能なサービスであってもよい。この場合、事前決済では、ユーザから支払われる金銭が商品の購入代金として受け付けられる。また、第1のサービスは、イベントキャンペーンなどであってもよい。イベントキャンペーンでは、例えば、事前決済していることの対価として付与されたシリアルコードの提示によってコンテンツを無料配布することも可能である。
【0132】
また、上述した実施形態では、コンテンツホルダーが自治体であり、寄付者からの寄付金が自治体へ支払われる例について説明したが、かかる例に限定されない。寄付者からの寄付金は、自治体の住民であるコンテンツの提供者(例えばカメラマンなど)に支払われてもよい。
【0133】
また、上述した実施形態では、ユーザとコンテンツホルダーとの間に中間事業者が介する例について説明したが、かかる例に限定されない。中間事業者が行う業務は、コンテンツホルダーが自身で行ってもよい。この場合、コンテンツホルダー端末20は、中間事業者端末30が有する機能をさらに有することになる。
【0134】
また、上述した実施形態では、コンテンツホルダー又は管理者によってコンテンツに対するタグの付与が行われる例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、AI(artificial intelligence)によってタグの付与が行われてもよい。
【0135】
また、上述した実施形態では、商品と共に提供される二次元コードによって商品に用いられているコンテンツに関する情報がユーザに提供されてもよい。例えば、コンテンツが写真である場合、二次元コードに写真が撮影された位置情報を持たせる。これにより、ユーザは、二次元コードを読み取って得られる位置情報を活用して、撮影地の聖地巡礼などを行うことができる。
【0136】
また、上述した実施形態では、ユーザが作成した商品のデザインが新しいレシピとして登録されてもよい。即ち、第2のサービスで提供されるレシピには、UGC(User Generated Contents)が活用されてもよい。ユーザによって作成されたレシピを他のユーザが利用・購入することを可能とすることで、マネタイズ機会の増加や商品購入までの負荷を低減することなどができる。また、レシピが採用されたユーザには、その対価としてポイント付与などが行われてもよい。
【0137】
また、上述した実施形態では、コンテンツ管理システム60で作成されたアクセス情報がコンテンツ管理システム60から中間事業者端末30へ送信される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、アクセス情報は、管理者から中間事業者へ連携されてもよい。この場合、管理者端末40からダウンロード要求があった場合、アクセス情報作成部639は、作成したアクセス情報を通信部610から管理者端末40へ送信する。管理者は、コンテンツ管理システム60からダウンロードしたアクセス情報を、例えばメール送付などによって管理者端末40から中間事業者端末30へ送信する。
【0138】
以上、本発明の実施形態の変形例について説明した。
なお、上述した実施形態におけるオンデマンドサービス提供システム1、ユーザ端末10、コンテンツホルダー端末20、中間事業者端末30、管理者端末40、商品管理システム50、コンテンツ管理システム60、商品製造システム70、製造者端末80、及び商品製造装置90の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0139】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0140】
1…オンデマンドサービス提供システム、10…ユーザ端末、20…コンテンツホルダー端末、30…中間事業者端末、40…管理者端末、50…商品管理システム、60…コンテンツ管理システム、70…商品製造システム、80…製造者端末、90…商品製造装置、110…通信部、120…入力部、130…記憶部、140…制御部、141…商品関連処理部、142…コンテンツ関連処理部、143…出力処理部、150…出力部、210…通信部、220…入力部、230…記憶部、240…制御部、241…コンテンツ提供部、242…コンテンツホルダータグ付与部、243…出力処理部、250…出力部、310…通信部、320…入力部、330…記憶部、340…制御部、341…ユーザ情報取得部、342…権限付与部、343…アクセス情報提供部、344…出力処理部、345…商品情報提供部、350…出力部、410…通信部、420…入力部、430…記憶部、440…制御部、441…管理者タグ付与部、442…出力処理部、450…出力部、510…通信部、520…記憶部、530…制御部、531…商品情報取得部、532…商品公開部、533…商品検索処理部、534…支払処理部、535…情報連携部、610…通信部、620…記憶部、630…制御部、631…コンテンツ情報処理部、632…タグ管理部、633…コンテンツ公開部、634…アクセス処理部、635…商品編集処理部、636…コンテンツ検索処理部、637…配送情報管理部、638…商品製造依頼部、639…アクセス情報作成部
【要約】
【課題】オンデマンドサービスの利便性を向上することが可能なオンデマンドサービス提供システム、オンデマンドサービス提供方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】第1のサービスにおいて選択した商品に対する事前決済を行ったユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、取得された前記ユーザ情報に基づき、前記事前決済を行った前記ユーザに対して、前記第1のサービスとは異なる第2のサービスにおいて前記商品に用いられるコンテンツの閲覧及び選択が可能な第1の権限を付与する権限付与部と、前記第1の権限が付与された前記ユーザに対して、前記第2のサービスにアクセスするためのアクセス情報を提供するアクセス情報提供部と、前記アクセス情報に基づき前記第2のサービスへアクセスした前記ユーザに対して、前記コンテンツを公開するコンテンツ公開部と、を備えるオンデマンドサービス提供システム。
【選択図】
図1