(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】造花用保持部材
(51)【国際特許分類】
A47G 7/02 20060101AFI20241022BHJP
【FI】
A47G7/02 G
(21)【出願番号】P 2024154724
(22)【出願日】2024-09-09
【審査請求日】2024-09-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520210996
【氏名又は名称】岩山 直敏
(72)【発明者】
【氏名】岩山 直敏
【審査官】葛谷 光平
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-90034(JP,A)
【文献】特開2002-17535(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0321798(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 7/02
A47H 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
造花の茎を差し込む穴が中心軸線方向に形成された柱状部材と、
造花の茎を差し込む側とは反対側の前記柱状部材の端部に一端が固定された紐状部材と、を有し、
前記紐状部材は、前記柱状部材が前記紐状部材が固定された側から花瓶に挿入されたときに、前記花瓶と前記柱状部材との隙間から前記花瓶の外まで延びる長さを有する造花用保持部材。
【請求項2】
前記紐状部材は、造花の茎を差し込む側とは反対側の前記柱状部材の端部に形成されたスリットを通して前記柱状部材に固定されている請求項1に記載の造花用保持部材。
【請求項3】
前記紐状部材は、造花の茎を差し込む側とは反対側の前記柱状部材の端面に固定された連結部材に結び付けられている請求項1に記載の造花用保持部材。
【請求項4】
前記造花は榊である請求項1から3のいずれか一項に記載の造花用保持部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、造花を立てる花瓶において造花の姿勢を維持するために使用される造花用保持部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、造花を立てる花瓶がある。また、花瓶に挿した造花の姿勢が崩れないよう花瓶の内側に発砲スチロールなどの保持部材を設けることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の保持部材は、全体が花瓶の中に入るため、清掃や交換の際に保持部材を取り出すことが困難であった。
【0004】
そこで、本発明においては、花瓶から容易に取り出すことができる造花用保持部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の造花用保持部材は、
造花の茎を差し込む穴が中心軸線方向に形成された柱状部材と、
造花の茎を差し込む側とは反対側の前記柱状部材の端部に一端が固定された紐状部材と、を有し、
前記紐状部材は、前記柱状部材が前記紐状部材が固定された側から花瓶に挿入されたときに、前記花瓶と前記柱状部材との隙間から前記花瓶の外まで延びる長さを有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、花瓶から容易に取り出すことができる造花用保持部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】榊、本願の実施形態に係る榊用保持部材および榊立てを示す図である。
【
図2】本願の実施形態に係る榊用保持部材を榊立てに入れ、榊を挿した状態を示す図である。
【
図3】本願の実施形態に係る榊用保持部材を榊立てに入れ、榊を挿した状態の榊立ての開口部を示す図である。
【
図4】本願の実施形態に係る榊用保持部材の柱状部材の端面を示す図である。
【
図5】本願の実施形態に係る榊用保持部材の柱状部材の端部を示す図である。
【
図6】本願の実施形態に係る榊用保持部材の柱状部材の端部の変形例を示す図である。
【
図7】本願の実施形態に係る榊用保持部材の紐状部材を輪ゴムで榊立てに沿わせた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、
図1から
図7とともに本願の実施形態に係る造花用保持部材2について説明する。本実施形態に係る造花用保持部材2は、造花1の茎を差し込む穴が中心軸線方向に形成された柱状部材4と、造花1の茎を差し込む側とは反対側の柱状部材4の端部に一端が固定された紐状部材5と、を有し、紐状部材5は、柱状部材4が紐状部材5が固定された側から花瓶3に挿入されたときに、花瓶3と柱状部材4との隙間から花瓶3の外まで延びる長さを有する。
【0009】
これにより、紐状部材5を引っ張ることで、花瓶3から造花用保持部材2を容易に取り出すことができる。
【0010】
柱状部材4は、発砲スチロール、スポンジ等を用いて形成することができる。
【0011】
紐状部材5は、造花1の茎を差し込む側とは反対側の柱状部材4の端部に形成されたスリット4aを通して柱状部材4に固定されていることが好ましい。
図4及び
図5に示すように、柱状部材4の端面にはスリット4aが形成され、紐状部材5をスリット4a内に通し、紐状部材5の端部に形成した結び目5aによって固定している。
【0012】
紐状部材5の固定方法は、上記のものに限られず、
図6に示すように、紐状部材5は、造花1の茎を差し込む側とは反対側の柱状部材4の端面に固定された連結部材4bに結び付けられても良い。造花は榊であっても負い。
【0013】
柱状部材4の高さが、花瓶3の高さよりも低い場合には、花瓶3に柱状部材4を入れた後に、その上に、例えば、白い粘土やコーキングを詰めても良い。
【0014】
花瓶3の外に延びる紐状部材5の部分は、適当な長さで切断し、例えば、
図7に示すように、輪ゴム6で花瓶3の外周面に沿わせても良い。なお、輪ゴム6は白色のものを使用することが好ましい。
【符号の説明】
【0015】
1 造花
2 造花用保持部材
3 花瓶
4 柱状部材
4a スリット
4b 連結部材
5 紐状部材
5a、5b 結び目
6 輪ゴム
【要約】
【課題】花瓶から容易に取り出すことができる造花用保持部材を提供する。
【解決手段】造花1の茎を差し込む穴が中心軸線方向に形成された柱状部材4と、造花1の茎を差し込む側とは反対側の柱状部材4の端部に一端が固定された紐状部材5と、を有し、紐状部材5は、柱状部材4が紐状部材5が固定された側から花瓶3に挿入されたときに、花瓶3と柱状部材4との隙間から花瓶3の外まで延びる長さを有する。
【選択図】
図1