(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】屋外設置型照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/08 20060101AFI20241022BHJP
F21S 9/02 20060101ALI20241022BHJP
F21V 25/00 20060101ALI20241022BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241022BHJP
【FI】
F21S8/08
F21S9/02 150
F21S9/02 200
F21V25/00 100
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2021032327
(22)【出願日】2021-03-02
【審査請求日】2023-12-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000123608
【氏名又は名称】かがつう株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 卓矢
(72)【発明者】
【氏名】新宅 崇修
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-195203(JP,A)
【文献】特開昭62-076203(JP,A)
【文献】実開昭63-088042(JP,U)
【文献】特開2009-104923(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/08
F21S 9/02
F21V 25/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部を備えたものであって、
下面に開口部が形成された内部空間を有し、
柱状の支持体に設置される取付部を有する本体と、
前記開口部に沿って配置され下側面に前記発光部が配置された基板と、
前記発光部を覆って前記開口部を下方から密閉する透光性カバーと、
外部電力が供給中であること、または
内部の電気回路が正常動作状態であることを発光にて表示するモニタ用発光素子を備え、
前記モニタ用発光素子は、前記発光部よりも上方位置で前記内部空間に、発光状態を前記透光性カバーの下方から視認可能に配置され
、
前記基板が下側面に取り付けられ前記内部空間の下側開口部の大半を覆って配置される金属製の発光部取付板を備え、
前記発光部取付板は、前記基板を外れた端部に切り欠き形成された透光用空間部と、前記発光部よりも上方で前記内部空間に位置し前記透光用空間部に対応するよう屈曲形成されたモニタ取り付け部を有し、
前記モニタ用発光素子は、前記モニタ取り付け部に取り付けられた状態で前記内部空間に位置し、前記発光部よりも上方に位置し前記透光用空間部を通して点灯状態が下方から視認可能である、
ことを特徴とする屋外設置型照明器具。
【請求項2】
基板の下側面に配置された
非常用発光部が蓄電池の電力によって点灯するものであって、
下面に開口部が形成され前記蓄電池が収容される内部空間を有し、
柱状の支持体に設置される取付部を有する本体と、
前記基板が下側面に取り付けられ前記開口部に沿って配置される金属製の発光部取付板と、
前記非常用発光部を覆って前記開口部を下方から密閉する透光性カバーと、
前記蓄電池が充電中であることまたは所定の充電状態にあることを発光にて表示するモニタ用発光素子と、
前記非常用発光部の点灯動作を点検するための点検スイッチと、を備え、
前記発光部取付板は、前記基板を外れた端部に切り欠き形成された透光用空間部と、前記非常用発光部よりも上方で前記内部空間に位置し前記透光用空間部に対応するよう屈曲形成されたモニタ取り付け部を有し、
前記モニタ用発光素子は、前記モニタ取り付け部に取り付けられた状態で前記内部空間に位置し、前記非常用発光部よりも上方に位置し前記透光用空間部を通して点灯状態が下方から視認可能であることを特徴とする屋外設置型照明器具。
【請求項3】
基板の下側面に配置された
非常用発光部が蓄電池の電力によって点灯するものであって、
下面に開口部が形成され前記蓄電池が収容される内部空間を有し、
柱状の支持体に設置される取付部を有する本体と、
前記基板が下側面に取り付けられ前記内部空間の下側開口部の大半を覆って配置される金属製の発光部取付板と、
前記非常用発光部を覆って前記開口部を下方から密閉する透光性カバーと、
前記蓄電池が充電中であることまたは所定の充電状態にあることを発光にて表示するモニタ用発光素子と、
前記モニタ用発光素子が外部から発光状態を視認可能に内蔵され前記非常用発光部の点灯動作を点検するための点検スイッチと、を備え、
前記発光部取付板は、前記非常用発光部よりも前方位置の前部端部に切り欠き形成された透光用空間部と、前記非常用発光部よりも上方で前記内部空間に位置し前記透光用空間部に対応するよう屈曲形成されたモニタ取り付け部を有し、
前記点検スイッチは、前記モニタ取り付け部に取り付けられた状態で前記内部空間に位置し、前記透光用空間部を通して前記モニタ用発光素子の点灯状態が下方から視認可能であることを特徴とする屋外設置型照明器具。
【請求項4】
前記蓄電池が充電中であるときまたは所定の充電状態にあるとき、前記モニタ用発光素子は点灯状態にあり、
前記点検スイッチは、押圧操作部の手動押圧操作にてスイッチ動作し、前記押圧操作部が押圧状態にある間は前記蓄電池の電力によって前記非常用発光部が点灯し、前記押圧操作部の押圧解除にて前記非常用発光部が消灯することを特徴とする請求項
2又は3に記載の屋外設置型照明器具。
【請求項5】
前記蓄電池は、商用交流電力が供給されている通常状態では前記商用交流電力により充電状態にあり、
前記通常状態において、前記屋外設置型照明器具の周囲の照度を検出する照度センサの照度検出に基づき、昼間は消灯し夜間に点灯するように制御される常用発光部と、前記商用交流電力の停電を検出する停電検出回路を備え、
前記商用交流電力の停電により前記常用発光部は消灯モードとなり、前記停電による前記停電検出回路の動作に基づき前記蓄電池の電力により前記非常用発光部が点灯可能な点灯モードとなり前記非常用発光部は照度センサの照度検出に基づき昼間は消灯し夜間に点灯するように制御されることを特徴とする請求項
2乃至請求項
4のいずれか
1項に記載の屋外設置型照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電池の電力によって点灯するLED(発光ダイオード)等の非常用発光部を備えた屋外設置型照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
蓄電池の電力によって点灯するLED(発光ダイオード)等の非常用発光部を備えた照明器具がある(特許文献1)。
これは、街路灯としての常用光源を備える照明器具として、上面部および周囲の側面部を有し下面に開口部が形成され、後部の基端側に電柱やポールなどに設置される取付部を有し、この基端側から先端側にかけて長い形状に形成された筐体と、基板の前側の下側面に実装された光源用発光素子を有し前記筐体の開口部側に沿って配置された光源ユニットと、前記筐体の開口部を覆うように前記筐体に取り付けた透光カバーを備え、前記基板の上方空間領域に電源回路と蓄電池が収納配置されている。電源回路へは、前記筐体の後壁に取り付けたブッシングを貫通する電線によって交流電源が供給されるものがある。
【0003】
前記光源用発光素子は、中空本体の前半の前室の下部に配置した放熱板の下側に取り付けた基板に配置して常用光源LEDと非常用光源LEDを備え、交流電源の停電時に非常用光源LEDが蓄電池の電力によって点灯するものである。
蓄電池の充電状態は、点検スイッチ18に内蔵したLED18aの発光状態で確認できるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、蓄電池の充電状態を発光状態で確認するLED18aを内蔵した点検スイッチ18は、常用光源LEDを配置した基板の下側面に、常用光源LEDの側方に配置されている。このため、蓄電池が所定の充電状態にあればLED18aが点灯するようにした場合、LED18aの発光状態が、夜間に点灯する常用光源LEDの発光によって視認し難くなる。
また、日中の明るい状態で点検スイッチ18を操作して点検作業を行う場合は、蓄電池が所定の充電状態にあればLED18aが点灯するが、LED18aの光量が日光の光量に負けることにより、LED18aの発光状態を視認し難くなる。
これらの状況は、特に、LED18aに青色発光ダイオードを使用する場合に顕著である。
前者の場合は、常用光源LEDと点検スイッチ18の間に遮光板を配置する等の対策が望まれる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑み、遮光板を設ける等の特別な対策を講じることなく、また日中の明るい状態での点検作業においても、また蓄電池の充電状態等を確認するモニタ用LEDに青色発光や緑色のLEDを採用した場合でも、モニタ用LEDの発光を明確に視認できる構成の屋外設置型照明器具を提供する。
また、点検スイッチの特別な取り付け部材を必要とせず、本体内の内部空間への点検スイッチの位置決めがし易く、屋外設置型照明器具の組み立て作業がし易い技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明の屋外設置型照明器具は、
LED(発光ダイオード)等の発光部を備えたものであって、
下面に開口部が形成された内部空間を有し、電柱やポール等の支持体に設置される取付部を有する本体と、
前記開口部に沿って配置され下側面に前記発光部が配置された基板と、
前記発光部を覆って前記開口部を下方から密閉する透光性カバーと、
前記屋外設置型照明器具へ外部電力が供給中であること、または前記屋外設置型照明器具内の電気回路が正常動作状態であることを発光にて表示するモニタ用発光素子を備え、
前記モニタ用発光素子は、前記発光部よりも上方位置で前記内部空間に、発光状態を前記透光性カバーの下方から視認可能に配置されたことを特徴とする。
【0008】
第2の本発明の屋外設置型照明器具は、第1の本発明において、
前記基板が下側面に取り付けられ前記内部空間の下側開口部の大半を覆って配置される金属製の発光部取付板を備え、
前記発光部取付板は、前記基板を外れた端部に切り欠き形成された透光用空間部と、前記発光部よりも上方で前記内部空間に位置し前記透光用空間部に対応するよう屈曲形成されたモニタ取り付け部を有し、
前記モニタ用発光素子は、前記モニタ取り付け部に取り付けられた状態で前記内部空間に位置し、前記発光部よりも上方に位置し前記透光用空間部を通して点灯状態が下方から視認可能であることを特徴とする。
【0009】
第3の本発明の屋外設置型照明器具は、
LED(発光ダイオード)等の非常用発光部が蓄電池の電力によって点灯するものであって、
下面に開口部が形成され前記蓄電池が収容される内部空間を有し、電柱やポール等の支持体に設置される取付部を有する本体と、
前記開口部に沿って配置され下側面に前記非常用発光部が配置された基板と、
前記非常用発光部を覆って前記開口部を下方から密閉する透光性カバーと、
前記蓄電池が充電中であることまたは所定の充電状態にあることを発光にて表示するモニタ用発光素子と、
前記非常用発光部の点灯動作を点検するための点検スイッチと、を備え、
前記モニタ用発光素子は、前記基板よりも上方位置で前記内部空間に点灯状態を視認可能に下向きに配置されたことを特徴とする。
【0010】
第4の本発明の屋外設置型照明器具は、
基板の下側面に配置されたLED(発光ダイオード)等の非常用発光部が蓄電池の電力によって点灯するものであって、
下面に開口部が形成され前記蓄電池が収容される内部空間を有し、電柱やポール等の支持体に設置される取付部を有する本体と、
前記基板が下側面に取り付けられ前記開口部に沿って配置される金属製の発光部取付板と、
前記非常用発光部を覆って前記開口部を下方から密閉する透光性カバーと、
前記蓄電池が充電中であることまたは所定の充電状態にあることを発光にて表示するモニタ用発光素子と、
前記非常用発光部の点灯動作を点検するための点検スイッチと、を備え、
前記発光部取付板は、前記基板を外れた端部に切り欠き形成された透光用空間部と、前記非常用発光部よりも上方で前記内部空間に位置し前記透光用空間部に対応するよう屈曲形成されたモニタ取り付け部を有し、
前記モニタ用発光素子は、前記モニタ取り付け部に取り付けられた状態で前記内部空間に位置し、前記非常用発光部よりも上方に位置し前記透光用空間部を通して点灯状態が下方から視認可能であることを特徴とする。
【0011】
第5の本発明の屋外設置型照明器具は、
基板の下側面に配置されたLED(発光ダイオード)等の非常用発光部が蓄電池の電力によって点灯するものであって、
下面に開口部が形成され前記蓄電池が収容される内部空間を有し、電柱やポール等の支持体に設置される取付部を有する本体と、
前記基板が下側面に取り付けられ前記内部空間の下側開口部の大半を覆って配置される金属製の発光部取付板と、
前記非常用発光部を覆って前記開口部を下方から密閉する透光性カバーと、
前記蓄電池が充電中であることまたは所定の充電状態にあることを発光にて表示するモニタ用発光素子と、
前記モニタ用発光素子が外部から発光状態を視認可能に内蔵され前記非常用発光部の点灯動作を点検するための点検スイッチと、を備え、
前記発光部取付板は、前記非常用発光部よりも前方位置の前部端部に切り欠き形成された透光用空間部と、前記非常用発光部よりも上方で前記内部空間に位置し前記透光用空間部に対応するよう屈曲形成されたモニタ取り付け部を有し、
前記点検スイッチは、前記モニタ取り付け部に取り付けられた状態で前記内部空間に位置し、前記透光用空間部を通して前記モニタ用発光素子の点灯状態が下方から視認可能であることを特徴とする。
【0012】
第6の本発明の屋外設置型照明器具は、前記第3乃至第5発明のいずれかにおいて、
前記蓄電池が充電中であるときまたは所定の充電状態にあるとき、前記モニタ用発光素子は点灯状態にあり、
前記点検スイッチは、押圧操作部の手動押圧操作にてスイッチ動作し、前記押圧操作部が押圧状態にある間は前記蓄電池の電力によって前記非常用発光部が点灯し、前記押圧操作部の押圧解除にて前記非常用発光部が消灯することを特徴とする。
【0013】
第7発明は、第3発明乃至第6発明のいずれかにおいて、
前記蓄電池は、商用交流電力が供給されている通常状態では前記商用交流電力により充電状態にあり、
前記通常状態において、前記屋外設置型照明器具の周囲の照度を検出する照度センサの照度検出に基づき、昼間は消灯し夜間に点灯するように制御される常用発光部と、前記商用交流電力の停電を検出する停電検出回路を備え、
前記商用交流電力の停電により前記常用発光部は消灯モードとなり、前記停電による前記停電検出回路の動作に基づき前記蓄電池の電力により前記非常用発光部が点灯可能な点灯モードとなり前記非常用発光部は照度センサの照度検出に基づき昼間は消灯し夜間に点灯するように制御されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、遮光板を設ける等の特別な対策を講じることなく、また日中の明るい状態での点検作業においても、モニタ用LEDの発光を明確に視認できる。
また、モニタ用LEDに青色発光や緑色のLEDを採用した場合でも、モニタ用LEDの発光を明確に視認できるものとなる。
また、モニタ用発光素子の取付部が、発光部取付板の一部を切り欠きにて屈曲形成されることにより、本体への発光部取付板の取り付けによって一義的に非常用発光部よりも上方位置で内部空間内の所定位置へモニタ用発光素子を配置できる。このため、モニタ用発光素子の取付部の形成が容易であり、且つ、モニタ用発光素子の位置決めが容易となる。
また、モニタ用発光素子が発光部取付板の前部に屈曲形成された取り付け部に取り付けられることにより、モニタ用発光素子の発光状態を視認し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る屋外設置型照明器具の分解斜視図である。
【
図2】本発明に係る屋外設置型照明器具の透光性カバー及び蓄電池支持板を取り外した状態の本体側の下面斜視図である。
【
図3】蓄電池支持板によって蓄電池が正規の状態に支持された状態を示す本発明に係る屋外設置型照明器具の本体側の下面図である。
【
図4】本発明に係る屋外設置型照明器具の下面図である。
【
図6】本発明に係る屋外設置型照明器具の本体内部の構成を説明するための下面斜視図である。
【
図7】本発明に係る屋外設置型照明器具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る屋外設置型照明器具の一つの形態は、基板の下側面に配置されたLED(発光ダイオード)等の非常用発光部が蓄電池の電力によって点灯するものであって、
下面に開口部が形成され前記蓄電池が収容される内部空間を有し、後部に電柱やポール等の支持体に設置される取付部を有し、後部から先端側に向けて長い形状に形成された本体と、基板の下側面に前記非常用発光部が配置された光源ユニットと、前記光源ユニットを覆って前記開口部を下方から密閉する透光性カバーと、前記蓄電池が充電中等のように屋外設置型照明器具が正常動作状態であることを発光にて表示するモニタ用発光素子がその点灯状態を視認可能に内蔵され前記非常用発光部の点灯動作を点検するための点検スイッチと、を備え、前記点検スイッチは、前記光源ユニットよりも上方位置で前記内部空間に配置され、下方から前記モニタ用発光素子の点灯状態を視認可能に下向きに配置されたものである。
以下、図面を参照してその具体的な実施形態を説明する。
【0017】
本発明に係る屋外設置型照明器具1は、
図1、
図2及び
図7等に示すように、全体形状が前後方向に長い形態をなし、発光部6を有する。本発明は屋外設置型照明器具であるため、発光部6は少なくとも非常用発光部6Bを備えればよいが、図示した実施例では、発光部6は、下方の道路等の被照明部を所定の明るさで照明する常用発光部6Aと、蓄電池20の電力によって点灯する非常用発光部6Bとを備える。
常用発光部6Aと非常用発光部6Bは、それぞれ複数の発光ダイオードであるLED素子7を含み、このLED素子7が放射する光を所定の配光にて出射し被照明部を照明する。
【0018】
屋外設置型照明器具1は、道路の側部に設置したポールや電柱等の支持体に取り付けられた状態で、道路に略直交状態となる取り付け状態であり、発光部6の出射光、すなわちLED素子7の出射光が道路の長手方向に配光されるよう、主として左右方向に長く広がる配光特性を有する。
【0019】
具体的には、屋外設置型照明器具1は、不透光性の金属製または樹脂製の照明器具本体2(以下、本体2という)と、本体2に取り付けられ屋外設置型照明器具1の下方領域を照明する発光部6と、蓄電池20と、電気回路部40と、発光部6を下方から覆い後述の開口2Aを覆うように本体2に密着状態に取り付けられる透光性カバー23を有する。
本体2は、上壁2Tと上壁2Tから下降する周囲壁2Sを有し、周囲壁2Sで囲まれた下側に開口する開口2Aを形成した内部空間4を有するアルミニウムのダイキャスト製等の熱良導材、またはASBの射出成形品等の耐候性材で形成され、前後方向に長い形態に構成されている。
本体2は、本体2の後部にポールや電柱等の所定の支持部へ取り付ける取付部10を備える。この取付部10は、本体2が金属製である場合は本体2と一体成形するか別個の金属製の取付部材を本体2に取り付ける構成とする。また、本体2が樹脂製である場合は、別個の金属製の取付部材を本体2に取り付ける構成とする。
【0020】
透光性カバー23は、上面開口の容器形態をなすように平板状の底板部の周縁部に上方へ突出する環状周壁が形成された皿状または盆状であり、本体2の開口2Aの周縁部にパッキンを介して水密状態に取り付けられる。
【0021】
実施例の屋外設置型照明器具1は、発光部6として、常用発光部6A及び非常用発光部6Bの両方を備えている。常用発光部6A及び非常用発光部6Bとも、それぞれLED素子(発光ダイオード)7が放射する光を所定の配光にて出射する部分であり、矩形状の平板状のLED取り付け回路基板5の下側面に複数のLED素子7が下方へ僅かに突出状態で配置され、各LED素子7は、LED素子7の発光を所定配光にて下方へ照射するためのレンズ機能を持つ配光ユニット8で覆われた構成である。配光ユニット8は各LED素子7に対応するレンズ部8Rを有する。LED取り付け回路基板5の下側面に発光部6が配置されたものを光源ユニットと称する。
【0022】
LED取り付け回路基板5と配光ユニット8は、共にネジによりアルミニウム等の金属製の発光部取付板9の平板状の発光部取り付け部分9Aの下側面に取り付けられる構成である。この発光部取付板9は、発光部6が本体2の開口部2Aに沿って配置されるように、下側面にLED取り付け回路基板5が取り付けられ、本体2の取り付けボスへネジNJによって固定される。この固定によって、内部空間4の下側開口部2Aの大半が発光部取付板9によって覆われる状態となる、
これによって、本体2が金属製である場合は、LED素子7の発光時の熱は、発光部取付板9を介して本体2へ伝達され、本体2から拡散される。また、本体2が樹脂製である場合は、LED素子7の発光時の熱は、一部は本体2から拡散されるが、金属製の発光部取付板9から金属製の取付部10へ伝達され、取付部10から拡散される構成とする。このため、発光部取付板9は発光部6の放熱板9と称される。
【0023】
LED素子7の発光光が照明器具1の左右方向へ長い配光をなすように、配光ユニット8は、アクリルやポリカーボネートの透明樹脂製であり、レンズ部8Rは左右方向に長い半俵状・反円弧状等の形状をなす。これによって、LED素子7の発光光は、楕円形状・長円形状等の左右方向に長い配光特性をなす。
このため、照明器具1が、左右方向に延びる道路に対して略直行状態の配置となるように、取付部10にて所定の支持部Pへ取り付けられた正規の状態で、配光ユニット8によって、LED素子7の出射光が、照明器具1の前後方向への配光が抑制されて道路の長手方向に向かう配光となるよう、主として左右方向に長い配光となる配光特性である。
【0024】
図示の実施例では、常用発光部6Aの複数のLED素子7は、LED取り付け回路基板5の左右両側部分で前後方向に直線状に配列されており、非常用発光部6Bの複数のLED素子7は、左右の常用発光部6AのLED素子7列の内側において、LED取り付け回路基板5の中央部分で前後方向に直線状に配列されている。
この配列に拘わらず、LED取り付け回路基板5の前部分に非常用発光部6Bを配置し、その後方部分に常用発光部6Aを配置する構成でもよい。
【0025】
発光部取付板9の上面である裏側には、電気回路部40が取り付けられ内部空間4内に配置される。電気回路部40は、電源回路41と発光制御回路42を含む。
電源回路41は、本体2の後壁を貫通する電線を通して導入される外部電力である商用交流電力を常用発光部6AのLED素子7の発光に必要な直流電力に変換するAC/DC変換回路と、蓄電池20の充電回路と、商用交流電力の停電を検出する停電検出回路を含む。
発光制御回路42は、電源回路41の出力の直流電力によって常用発光部6AのLED素子7の点灯・消灯を制御する。発光制御回路42は、屋外設置型照明器具1の周囲の照度を検出する照度センサの照度検出に基づく検出電力を出力する照度センサ回路と、照度センサ回路の出力に基づき常用発光部6AのLED素子7の点灯・消灯を制御する点灯制御回路等を含む。この点灯制御回路によって、常用発光部6AのLED素子7は、昼間は消灯し夜間に点灯するように制御できる。
【0026】
内部空間4うち、電気回路部40が取り付けられる領域より後方領域4Bには、非常用発光部6BのLED素子7を点灯する電力を供給する蓄電池20が収容される。蓄電池20の下側は、着脱自在または前後方向へ移動可能に支持された蓄電池支持板30で支持され、蓄電池20を交換可能である。
【0027】
屋外設置型照明器具1は、非常用発光部6BのLED素子7の消灯状態から点灯状態への移行を点検するために、非常用発光部6BのLED素子7の点灯動作を点検するための点検スイッチ50を備える。また、蓄電池20へ充電電力が供給されて蓄電池20が充電中であることを点灯(発光)によって表示するため、または蓄電池20が満充電等の所定の充電状態にあることを点灯(発光)によって表示するために、モニタ用発光素子53を備える。モニタ用発光素子53は、蓄電池20の電力によって発光するLED(発光ダイオード)等である。
モニタ用発光素子53の点灯状態を外部から視認可能にモニタ用発光素子53が内蔵された点検スイッチ50を備える。
点検スイッチ50は、商用交流電力が停電状態ではない通常状態において、点検スイッチ50を操作して商用交流電源の屋外設置型照明器具1への供給を遮断することにより停電状態を形成することができ、これにより蓄電池20の電力によって非常用発光部6BのLED素子7を強制的に点灯(発光)させる点灯モード(発光モード)とすることにより、非常用発光部6Bの点灯を確認することができる。
【0028】
点検スイッチ50は、透光性の押圧操作部51と、押圧操作部51の手動押圧操作にてスイッチ動作する接点52と、押圧操作部51の奥側にモニタ用発光素子53を内蔵したものである。
図5には、説明用として接点52とモニタ用発光素子53を示している。
押圧操作部51が押圧状態にある間は接点52が開き(これをスイッチ作動状態という)、それによって所定の制御回路が動作して蓄電池20の電力によって非常用発光部6Bが点灯(発光)し、押圧操作部51の押圧を解除すれば接点52が閉じ(これをスイッチ復帰状態という)、それによって前記所定の制御回路が動作して非常用発光部6Bは消灯する(非発光となる)仕組みである。
なお、接点52が開いている間は非常用発光部6BのLED素子7が点灯(発光)することにより、非常用発光部6BのLED素子7が強制発光状態となる。このため、商用交流電力が停電状態ではない通常状態において、昼夜に関わらず非常用発光部6Bの点灯確認ができる。
【0029】
また、商用交流電力が停電状態ではない通常状態の昼間は、常用発光部6AのLED素子7は消灯しているが、点検スイッチ50を押圧操作することにより、常用発光部6AのLED素子7を強制点灯する仕組みとすれば、常用発光部6Aの点灯を点検できる。
押圧操作部51が押圧状態にある間だけスイッチ作動状態とするのは、押圧操作部51の押圧を解除した状態で必ずスイッチ復帰状態になることにより、スイッチの切り忘れ(スイッチの復帰操作忘れ)を防止するためである。
【0030】
蓄電池20は、通常は、前記充電回路を介して商用交流電力により常時充電状態であり、満充電状態または満充電に近い充電状態(このような状態を所定の充電状態という)にある。このため、商用交流電力が供給されている通常状態において、モニタ用発光素子53の点灯により、蓄電池20が充電中であること、または満充電等の所定の充電状態にあることを報知できる。
モニタ用発光素子51の点灯は、透光性カバー23を通して屋外設置型照明器具1の外方から目視できる。このため、商用交流電力が供給されている通常状態において、屋外設置型照明器具1の下方からモニタ用発光素子51の点灯を確認できる。
また、モニタ用発光素子53は、点検スイッチ50を押圧操作したときも点灯するよう構成できる。
【0031】
蓄電池20は、商用交流電力が供給されている通常状態では、商用交流電力により所定の充電状態にあり、非常用発光部6BのLED素子7の点灯用電力を供給可能である。
商用交流電力が停電のとき、即ち非常時には、常用発光部6AのLED素子7の供給電力が断たれ常用発光部6Aは消灯モードとなるが、停電検出回路の動作に基づき、昼夜に関わらず蓄電池20の電力により非常用発光部6BのLED素子7が強制的に点灯される点灯モードとなる。
このように非常時には、非常用発光部6BのLED素子7を常時連続点灯状態とすることもできるが、前記照度センサの検出に基づく照度センサ回路の出力に基づき、点灯制御回路によって昼間は消灯し夜間に点灯するように制御することができ、消費電力を抑えることで非常点灯時間が長くなる。
商用交流電力が復帰して通常状態に戻ると、停電検出回路が通常状態を検出し、非常用発光部6BのLED素子7が消灯モードとなって消灯する。一方、常用発光部6AのLED素子7は点灯モードとなり、上記のように、点灯制御回路によって昼間は消灯し夜間に点灯する動作となる。
【0032】
また、非常信号受信回路を屋外設置型照明器具1に備え、災害等の非常時には、自治体等が発する非常信号に基づき、上記のように、昼夜に拘わらず蓄電池20の電力により、非常用発光部6BのLED素子7が強制点灯するようにしてもよく、または非常時には、照度センサの検出に基づく制御により、夜間において蓄電池20の電力により、非常用発光部6BのLED素子7が強制点灯するようにしてもよい。これらの場合、非常用発光部6BのLED素子7は、常用発光部6Aと異なる発光色にて発光することにより、非常通知を鮮明にできる。
【0033】
非常用発光部6BのLED素子7は、常用発光部6AのLED素子7の発光色と同色とすることにより、非常時に常用発光部6AのLED素子7が発光停止したときの補助光源とすることができる。
このように非常用発光部6Bを補助光源とするために、図示のように、非常用発光部6BのLED素子7の数は、常用発光部6AのLED素子7の数よりもかなり少なくすることにより、蓄電池20の電力消費を抑えて非常用発光部6BのLED素子7の点灯時間が長くなるようにしている。
実施例では、非常用発光部6BのLED素子7の数は一列配置の6個であり、常用発光部6AのLED素子7の数は左右各15個の配列とし合計30個としている。
【0034】
本発明は、蓄電池20が所定の充電状態にあることを表示するモニタ用発光素子53の配置に係るものであり、発光部取付板9の一部に形成され基板5よりも上方位置で内部空間4に配置されたモニタ取り付け部9Kを備え、点検スイッチ50が、下方からモニタ用発光素子53の点灯状態を視認可能に下向きにモニタ取り付け部9Dに取り付ける。
【0035】
モニタ用発光素子53は、基板5よりも上方位置で内部空間4のうちの前側の領域4Aに点灯状態を視認可能に下向きに配置される。
発光部取付板9は、基板5を外れた前端部に切り欠き91によって形成された透光用空間部90(透光用窓90と称してもよい)と、非常用発光部6Bよりも上方に位置し透光用空間部90に対応するよう屈曲形成されたモニタ取り付け部9Kを有し、モニタ用発光素子53は、モニタ取り付け部9Kに取り付けられた状態で、非常用発光部6Bを含む発光部6よりも上方に位置し、透光用空間部90を通して点灯状態が、屋外設置型照明器具1の下方から透光性カバー23及び透光性の押圧操作部51を通して視認可能である。
【0036】
好ましい形態として、図示のように、発光部取付板9は、非常用発光部6Bを含む発光部6よりも前方位置の前部端部に切り欠き91にて透光用空間部90が形成され、非常用発光部6Bを含む発光部6よりも上方に位置し透光用空間部90に対応するよう発光部取付板9の一部が屈曲形成されたモニタ取り付け部9Kを有する。
これによって、点検スイッチ50は、モニタ取り付け部9Kに取り付けられた状態で、透光用空間部90を通してモニタ用発光素子53の点灯状態が、透光性カバー23及び透光性の押圧操作部51を通して下方から視認可能である。
【0037】
具体的には、基板5が下側面に取り付けられた発光部取付板9は、その前端部の一部を切り欠き91にて上方へ屈曲成形されてモニタ取り付け部9Kを形成している。発光部取付板9が開口部2Aに沿って配置された状態で、モニタ取り付け部9Kは、基板5よりも上方位置で、内部空間4内の中間部または上部に配置される。これによりモニタ取り付け部9Kは、発光部6よりも上方位置となる。
点検スイッチ50は、下方からモニタ用発光素子53の点灯状態を視認可能にモニタ取り付け部9Kに取り付けられ、その状態で、LED取り付け回路基板5よりも上方位置となり、モニタ用発光素子53は、内部空間4内に配置され、モニタ取り付け部9Kを形成する切り欠き91によって、発光部取付板9の発光部取り付け部分9Aの前部に形成される透光用空間部90を通して、その点灯状態を屋外設置型照明器具1の下方から視認可能となる。
【0038】
このため、点検スイッチ50の押圧操作部51は、発光部6よりも上方位置で内部空間4内の中間部または上部に配置される状態となり、発光部6の常用発光部6A及び非常用発光部6Bの発光光が、モニタ用発光素子53の点灯状態の視認の邪魔にならない。
また、点検スイッチ50は、下部が発光部取付板9で覆われた内部空間4の前側領域の奥側となる位置に配置されるため、この部分は発光部6の発光光や屋外設置型照明器具1の周囲よりも暗い箇所となる。このため、透光カバー23の下方からモニタ用発光素子53の点灯状態の視認がし易くなる。
また、点検スイッチ50の取付部であるモニタ取り付け部9Kは、発光部取付板9の前端部の一部を屈曲にて形成されるため、点検スイッチ50を取り付ける特別な部材を用いる必要がなく、内部空間4への点検スイッチ50の位置決めが、発光部取付板9の本体2への取り付けによって一義的に決まるので、屋外設置型照明器具1の組み立て作業がし易くなる。
また、点内部空間4内への検スイッチ50の取付位置は、透光性カバー23が開口部2Aを開いた状態において、屋外設置型照明器具1の下方から点検スイッチ50の押圧操作が可能となる位置である。
【0039】
上記の点検スイッチ50は、押圧操作部51が押圧状態にある間は接点52が開き(これをスイッチ作動状態という)、それによって所定の制御回路が動作して蓄電池20の電力によって非常用発光部6Bが点灯(発光)し、押圧操作部51の押圧を解除すれば接点52が閉じ(これをスイッチ復帰状態いう)、それによって前記所定の制御回路が動作して非常用発光部6Bは消灯する(非発光となる)仕組みであるが、他の形態とすることができる。
この他の形態は、押圧操作部51が押圧状態にある間は接点52が閉じ(これをスイッチ作動状態という)、それによって所定の制御回路が動作して蓄電池20の電力によって非常用発光部6Bが点灯(発光)し、一方、押圧操作部51の押圧を解除すれば接点52が開き(これをスイッチ復帰状態という)、それによって前記所定の制御回路の動作により、非常用発光部6Bは消灯する(非発光となる)仕組みとすることもできる。この場合も上記同様の効果が得られる。
【0040】
点検スイッチ50は、押圧操作部51に対応してモニタ用発光素子53を内蔵したものであるが、これに限定されず、点検スイッチ50は、操作によってスイッチ動作する接点を備えたものとし、モニタ用発光素子53は点検スイッチ50とは別個に設け、モニタ用発光素子53がモニタ取り付け部9Kに取り付けられ、点検スイッチ50は透光性カバーを開放した状態で、屋外設置型照明器具1の下方から操作し易い場所へ取り付ける構成でもよい。
【0041】
上記実施例は、屋外設置型照明器具1内に、LED(発光ダイオード)等の非常用発光部6Bが蓄電池20の電力によって点灯し、蓄電池20が充電中であるときまたは所定の充電状態にあるとき、モニタ用発光素子53が発光するものであるが、本発明の技術的範囲において、モニタ用発光素子53が、屋外設置型照明器具1が正常動作状態であることを発光にて表示するものとすることができる。具体的には、屋外設置型照明器具1へ外部電力が供給中であることをモニタ用発光素子53の発光にて表示することや、屋外設置型照明器具1内の電気回路が正常動作状態であることをモニタ用発光素子53の発光にて表示することができる。その場合も、モニタ用発光素子53の発光状態の視認が、屋外設置型照明器具1の下方から明確にできるものとなる。
【0042】
このため、屋外設置型照明器具1は、LED(発光ダイオード)等の発光部を備えたものであって、下面に開口部2Aが形成された内部空間4を有し、電柱やポール等の支持体に設置される取付部10を有する本体2と、開口部2Aに沿って配置され下側面に発光部6が配置された基板5と、発光部6を覆って開口部2Aを下方から密閉する透光性カバー23と、屋外設置型照明器具1へ外部電力が供給中であること、または屋外設置型照明器具1内の電気回路が正常動作状態であることを発光にて表示するモニタ用発光素子53を備え、モニタ用発光素子53は、発光部6よりも上方位置で内部空間4に、発光状態を透光性カバー23の下方から視認可能に配置されたものとすることができる。
【0043】
この場合、基板5が下側面に取り付けられ内部空間4の下側開口部2Aの大半を覆って配置される金属製の発光部取付板9を備え、発光部取付板9は、基板5を外れた端部に切り欠き形成された透光用空間部90と、発光部6よりも上方で内部空間4に位置し透光用空間部90に対応するよう屈曲形成されたモニタ取り付け部9Kを有し、モニタ用発光素子53は、モニタ取り付け部9Kに取り付けられた状態で内部空間4に位置し、発光部6よりも上方に位置し透光用空間部90を通して点灯状態が下方から視認可能である構成とすることもできる。
【0044】
本発明では、照明器具を屋外設置型照明器具1と称しているが、上記のように、商用交流電力が供給されている通常時には、夜間になると常用発光部6AのLED素子7が点灯し、道路等の被照射面を照射する道路灯や街路灯の役目をし、商用交流電力が停電した非常時には、非常用発光部6BのLED素子7が蓄電池20の電力により強制点灯状態となるため、屋外設置型照明器具の役目をする。
【0045】
このように、本発明の屋外設置型照明器具1は、常用発光部6Aと非常用発光部6Bを備えており、非常時には非常用発光部6Bが点灯するため屋外設置型照明器具と称するが、照明灯、道路灯、街路灯または防犯灯と称しても、本発明の技術的範囲に変わりはない。
また、本発明の屋外設置型照明器具1は、非常用発光部6Bのみを備えた形態であってもよく、本発明の技術的範囲に変わりはない。
【0046】
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で変更可能な技術的範囲を包含するものである。
【符号の説明】
【0047】
1・・・・・屋外設置型照明器具
2・・・・・本体(照明器具本体)
2A・・・・開口
4・・・・・内部空間
4A・・・・前側の領域
4B・・・・後部領域
5・・・・・LED取り付け回路基板
6・・・・・発光部
6A・・・・常用発光部
6B・・・・非常用発光部
7・・・・・LED素子
8・・・・・配光ユニット
8R・・・・レンズ部
9・・・・・発光部取付板(放熱板)
9A・・・・発光部取り付け部分
9K・・・・モニタ取り付け部
10・・・・取付部
20・・・・蓄電池
23・・・・透光性カバー
30・・・・蓄電池支持板
40・・・・電気回路部
41・・・・電源回路
42・・・・発光制御回路
50・・・・点検スイッチ
51・・・・押圧操作部
52・・・・接点
53・・・・モニタ用発光素子
90・・・・透光用空間部
91・・・・切り欠き