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特許7575330移動体の制御装置、移動体の制御方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】移動体の制御装置、移動体の制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20241022BHJP
   G08G 1/0968 20060101ALI20241022BHJP
   B60W 30/00 20060101ALI20241022BHJP
   B60W 30/02 20120101ALI20241022BHJP
   B60W 30/08 20120101ALI20241022BHJP
   B60W 50/08 20200101ALI20241022BHJP
【FI】
G08G1/16 C
G08G1/0968
B60W30/00
B60W30/02
B60W30/08
B60W50/08
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021056993
(22)【出願日】2021-03-30
(65)【公開番号】P2022154109
(43)【公開日】2022-10-13
【審査請求日】2023-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】松永 英樹
(72)【発明者】
【氏名】安井 裕司
(72)【発明者】
【氏名】松本 隆志
(72)【発明者】
【氏名】藤元 岳洋
【審査官】佐藤 吉信
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-100490(JP,A)
【文献】特開2016-212120(JP,A)
【文献】特開2020-185889(JP,A)
【文献】国際公開第2016/148204(WO,A1)
【文献】特開2020-121573(JP,A)
【文献】特開2009-089758(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
B60W 10/00-10/30
30/00-60/00
G01C 21/00-21/36
23/00-25/00
G05D 1/00- 1/87
B60L 1/00- 3/12
7/00-13/00
15/00-58/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体の制御装置であって、
前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得する取得部と、
前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識する道路タイプ認識部と、
前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識する連絡部認識部と、
前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御する制御部であって、前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、前記移動体の速度を前記第2速度に近づける、
移動体の制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記所定領域への進入意図に関して問いかけを行い、肯定的な返答が得られた場合に、前記移動体の速度を前記第2速度に近づける、
請求項1記載の移動体の制御装置。
【請求項3】
前記取得部は、通信装置を介して、他装置から前記参照情報を取得し、
前記他装置は、前記乗員の指向に関する情報と施設に関する情報とを保持し、前記乗員の指向に関する情報と合致する施設に関する情報を、前記参照情報として前記通信装置に送信する、
請求項1または2記載の制御装置。
【請求項4】
前記取得部は、通信装置を介して、他装置から前記参照情報を取得し、
前記他装置は、前記乗員の施設利用履歴に関する情報を保持し、前記施設利用履歴に関する情報に基づく情報を、前記参照情報として前記通信装置に送信する、
請求項1から3のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項5】
前記取得部は、通信装置を介して、他装置から前記参照情報を取得し、
前記他装置は、前記通信装置を介して経路案内を行う装置であり、前記乗員によって目的地に設定されている施設の情報を、前記参照情報として前記通信装置に送信する、
請求項1から4のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項6】
前記取得部は、通信装置を介して、他装置から前記参照情報の一部を取得し、
前記他装置は、エネルギー供給施設に関する情報を保持する装置であり、前記エネルギー供給施設に関する情報を、前記参照情報の一部として前記通信装置に送信し、
前記取得部は、更に、前記移動体のエネルギー残量に関する情報を前記参照情報の他の一部として取得し、
前記制御部は、前記移動体のエネルギー残量を示す値が基準よりも低い場合、前記エネルギー供給施設を前記乗員が立ち寄る可能性のある施設と判定する、
請求項1から5のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記移動体に搭載された記憶装置から前記参照情報を取得し、
前記記憶装置は、前記乗員の指向に関する情報と施設に関する情報とを保持し、
前記取得部は、前記乗員の指向に関する情報と合致する施設に関する情報を、前記参照情報として取得する、
請求項1から2、4から6のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記移動体に搭載された記憶装置から前記参照情報を取得し、
前記記憶装置は、前記乗員の施設利用履歴に関する情報を保持し、前記取得部は、前記施設利用履歴に関する情報に基づく情報を、前記参照情報として取得する、
請求項1から3、5から7のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項9】
前記取得部は、前記移動体に搭載された経路案内を行う装置から、前記乗員によって目的地に設定されている施設の情報を、前記参照情報として取得する、
請求項1から4、6から8のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項10】
前記取得部は、前記移動体に搭載され、エネルギー供給施設に関する情報を保持する記憶装置から、前記エネルギー供給施設に関する情報を前記参照情報の一部として取得し、
前記取得部は、更に、前記移動体のエネルギー残量に関する情報を前記参照情報の他の一部として取得し、
前記制御部は、前記移動体のエネルギー残量を示す値が基準よりも低い場合、前記エネルギー供給施設を前記乗員が立ち寄る可能性のある施設と判定する、
請求項1から5、7から9のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項11】
前記道路タイプ認識部は、前記移動体の外部の状況を検知する外界検知デバイスの出力に基づいて、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識する、
請求項1から10のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項12】
前記道路タイプ認識部は、前記移動体の内部に設けられたスイッチに対する前記乗員の操作に基づいて、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識する、
請求項1から11のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項13】
前記道路タイプ認識部は、前記移動体が前記所定領域を移動していることを認識した場合、外部報知装置に、前記所定領域を移動中であることを前記移動体の外部に報知させる、
請求項1から12のうちいずれか1項記載の制御装置。
【請求項14】
一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を制御するコンピュータが、
前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得し、
前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識し、
前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識し、
前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御し、
前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、
前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限し、
前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、前記移動体の速度を前記第2速度に近づける、
移動体の制御方法。
【請求項15】
一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を制御するコンピュータに、
前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得させ、
前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識させ、
前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識させ、
前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御させ、
前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限させ、
前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限させ、
前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、前記移動体の速度を前記第2速度に近づけさせる、
プログラム。
【請求項16】
一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体の制御装置であって、
前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得する取得部と、
前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識する道路タイプ認識部と、
前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識する連絡部認識部と、
前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御する制御部であって、前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記乗員に減速を提案する、
移動体の制御装置。
【請求項17】
一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を制御するコンピュータが、
前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得し、
前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識し、
前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識し、
前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御し、
前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、
前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限し、
前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記乗員に減速を提案する、
移動体の制御方法。
【請求項18】
一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を制御するコンピュータに、
前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得させ、
前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識させ、
前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識させ、
前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御させ、
前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限させ、
前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限させ、
前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記乗員に減速を提案させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の制御装置、移動体の制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歩道を移動可能な一人乗り用の電動車両の発明が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-189536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を想定したものでは無い。このため、車道から所定領域への進入時において適切な制御を行うことができない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体に関して、車道から所定領域への進入時において適切な制御を行うことが可能な移動体の制御装置、移動体の制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る移動体の制御装置、移動体の制御方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る移動体の制御装置は、一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体の制御装置であって、前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得する取得部と、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識する道路タイプ認識部と、前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識する連絡部認識部と、前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御する制御部であって、前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限する制御部と、を備え、前記制御部は、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、前記移動体の速度を前記第2速度に近づけるものである。
【0007】
(2):上記(1)の態様において、前記制御部は、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記所定領域への進入意図に関して問いかけを行い、肯定的な返答が得られた場合に、前記移動体の速度を前記第2速度に近づけるものである。
【0008】
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記取得部は、通信装置を介して、他装置から前記参照情報を取得し、前記他装置は、前記乗員の指向に関する情報と施設に関する情報とを保持し、前記乗員の指向に関する情報と合致する施設に関する情報を、前記参照情報として前記通信装置に送信するものである。
【0009】
(4):上記(1)から(3)のいずれかの態様において、前記取得部は、通信装置を介して、他装置から前記参照情報を取得し、前記他装置は、前記乗員の施設利用履歴に関する情報を保持し、前記施設利用履歴に関する情報に基づく情報を、前記参照情報として前記通信装置に送信するものである。
【0010】
(5):上記(1)から(4)のいずれかの態様において、前記取得部は、通信装置を介して、他装置から前記参照情報を取得し、前記他装置は、前記通信装置を介して経路案内を行う装置であり、前記乗員によって目的地に設定されている施設の情報を、前記参照情報として前記通信装置に送信するものである。
【0011】
(6):上記(1)から(5)のいずれかの態様において、前記取得部は、通信装置を介して、他装置から前記参照情報の一部を取得し、前記他装置は、エネルギー供給施設に関する情報を保持する装置であり、前記エネルギー供給施設に関する情報を、前記参照情報の一部として前記通信装置に送信し、前記取得部は、更に、前記移動体のエネルギー残量に関する情報を前記参照情報の他の一部として取得し、前記制御部は、前記移動体のエネルギー残量を示す値が基準よりも低い場合、前記エネルギー供給施設を前記乗員が立ち寄る可能性のある施設と判定するものである。
【0012】
(7):上記(1)から(6)のいずれかの態様において、前記取得部は、前記移動体に搭載された記憶装置から前記参照情報を取得し、前記記憶装置は、前記乗員の指向に関する情報と施設に関する情報とを保持し、前記取得部は、前記乗員の指向に関する情報と合致する施設に関する情報を、前記参照情報として取得するものである。
【0013】
(8):上記(1)から(7)のいずれかの態様において、前記取得部は、前記移動体に搭載された記憶装置から前記参照情報を取得し、前記記憶装置は、前記乗員の施設利用履歴に関する情報を保持し、前記取得部は、前記施設利用履歴に関する情報に基づく情報を、前記参照情報として取得するものである。
【0014】
(9):上記(1)から(8)のいずれかの態様において、前記取得部は、前記移動体に搭載された経路案内を行う装置から、前記乗員によって目的地に設定されている施設の情報を、前記参照情報として取得するものである。
【0015】
(10):上記(1)から(9)のいずれかの態様において、前記取得部は、前記移動体に搭載され、エネルギー供給施設に関する情報を保持する記憶装置から、前記エネルギー供給施設に関する情報を前記参照情報の一部として取得し、前記取得部は、更に、前記移動体のエネルギー残量に関する情報を前記参照情報の他の一部として取得し、前記制御部は、前記移動体のエネルギー残量を示す値が基準よりも低い場合、前記エネルギー供給施設を前記乗員が立ち寄る可能性のある施設と判定するものである。
【0016】
(11):上記(1)から(10)のいずれかの態様において、前記道路タイプ認識部は、前記移動体の外部の状況を検知する外界検知デバイスの出力に基づいて、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識するものである。
【0017】
(12):上記(1)から(11)のいずれかの態様において、前記道路タイプ認識部は、前記移動体の内部に設けられたスイッチに対する前記乗員の操作に基づいて、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識するものである。
【0018】
(13):上記(1)から(12)のいずれかの態様において、前記道路タイプ認識部は、前記移動体が前記所定領域を移動していることを認識した場合、外部報知装置に、前記所定領域を移動中であることを前記移動体の外部に報知させるものである。
【0019】
(14):本発明の他の態様に係る移動体の制御方法は、一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を制御するコンピュータが、前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得し、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識し、前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識し、前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御し、前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限し、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、前記移動体の速度を前記第2速度に近づけるものである。
【0020】
(15):本発明の他の態様に係るプログラムは、一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を制御するコンピュータに、前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得させ、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識させ、前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識させ、前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御させ、前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限させ、前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限させ、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、前記移動体の速度を前記第2速度に近づけさせるものである。
【0021】
(16):本発明の他の態様に係る移動体の制御装置は、一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体の制御装置であって、前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得する取得部と、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識する道路タイプ認識部と、前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識する連絡部認識部と、前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御する制御部であって、前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限する制御部と、を備え、前記制御部は、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記乗員に減速を提案するものである。
【0022】
(17):本発明の他の態様に係る移動体の制御方法は、一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を制御するコンピュータが、前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得し、前記移動体が車道を移動しているか、前記所定領域を移動しているかを認識し、前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識し、前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御し、前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限し、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記乗員に減速を提案するものである。
【0023】
(18):本発明の他の態様に係るプログラムは、一以上の乗員が搭乗し、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体を制御するコンピュータに、前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得させ、前記移動体が車道を移動しているか、所定領域を移動しているかを認識させ、前記移動体の進行方向側における車道と所定領域の連絡部の存在を認識させ、前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御させ、前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限させ、前記移動体が所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限させ、前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記乗員に減速を提案させるものである。
【発明の効果】
【0024】
(1)~(18)の態様によれば、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動可能な移動体に関して、車道から所定領域への進入時において適切な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施形態に係る移動体1および制御装置100の構成の一例を示す図である。
図2】対話装置20とサーバ装置200について説明するための図である。
図3】POI情報254の内容の一例を示す図である。
図4】ユーザ情報256の内容の一例を示す図である。
図5】移動体1を上方から見た透視図である。
図6】連絡部の形状を例示した図である。
図7】連絡部の形状を例示した図である。
図8】連絡部の形状を例示した図である。
図9】特定速度制御が行われる場面の一例を示す図である。
図10】実施形態の制御装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11】第2実施形態に係る対話装置20Aの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照し、本発明の移動体の制御装置、移動体の制御方法、およびプログラムの実施形態について説明する。移動体は、車道と、車道と異なる所定領域との双方を移動するものである。所定領域とは、例えば歩道である。また、所定領域とは、路側帯や自転車レーン、公開空地などのうち一部または全部であってもよいし、歩道、路側帯、自転車レーン、公開空地などを全て含んでもよい。以下の説明では、所定領域は歩道であるものとする。以下の説明において「歩道」と記載されている部分は、適宜、「所定領域」と読み替えることができる。
【0027】
<第1実施形態>
図1は、実施形態に係る移動体1および制御装置100の構成の一例を示す図である。移動体1には、例えば、外界検知デバイス10と、移動体センサ12と、操作子14と、内部カメラ16と、測位装置18と、対話装置20と、モード切替スイッチ22と、移動機構30と、駆動装置40と、外部報知装置50と、記憶装置70と、制御装置100とが搭載される。なお、これらの構成のうち本発明の機能を実現するのに必須でない一部の構成が省略されてもよい。
【0028】
外界検知デバイス10は、移動体1の進行方向を検知範囲とする各種デバイスである。外界検知デバイス10は、外部カメラ、レーダー装置、LIDAR(Light Detection and Ranging)、センサフュージョン装置などを含む。外界検知デバイス10は、検知結果を示す情報(画像、物体の位置等)を制御装置100に出力する。
【0029】
移動体センサ12は、例えば、速度センサ、加速度センサ、ヨーレート(角速度)センサ、方位センサ、バッテリBT(後述)に取り付けられた電圧センサ、電流センサ、温度センサ、並びに操作子14に取り付けられた操作量検出センサなどを含む。操作子14は、例えば、加減速を指示するための操作子(例えばアクセルペダルやブレーキペダル)と、操舵を指示するための操作子(例えばステアリングホイール)とを含む。この場合、移動体センサ12は、アクセル開度センサやブレーキ踏量センサ、ステアリングトルクセンサ等を含んでよい。移動体1は、操作子14として、上記以外の態様の操作子(例えば、円環状でない回転操作子、ジョイスティック、ボタン等)を備えてもよい。
【0030】
内部カメラ16は、移動体1の乗員の少なくとも頭部を正面から撮像する。内部カメラ16は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を利用したデジタルカメラである。内部カメラ16は、撮像した画像を制御装置100に出力する。
【0031】
測位装置18は、移動体1の位置を測位する装置である。測位装置18は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機であり、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、移動体1の位置を特定し、位置情報として出力する。なお、移動体1の位置情報は、後述する通信装置が接続しているWi-Fi基地局の位置から推定されてもよい。
【0032】
対話装置20は、例えば、スピーカ、マイク、タッチパネル、通信装置などを含む。対話装置20は、エージェント装置、コンシェルジュ装置、アシスタンス装置、ナビゲーション装置などと称される場合もある。図2は、対話装置20とサーバ装置200について説明するための図である。対話装置20は、マイクによって収音された乗員の音声を適宜加工し、通信装置20-1によってネットワークNW経由でサーバ装置200に送信し、サーバ装置200から返信された情報に基づいてスピーカから音声による情報提供を行う。対話装置20は、音声でなく専らGUIスイッチ等の操作による入力を受け付けてもよい。
【0033】
通信装置20-1は、ネットワークNWを介してサーバ装置200と通信する。ネットワークNWは、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、セルラー網などを含む。取得部110は、通信装置20-1を介してサーバ装置200から参照情報を取得する。通信装置20-1は、移動体1の位置情報を定期的にサーバ装置200に送信してもよい。参照情報の意義については後述する。
【0034】
サーバ装置200は、例えば、通信部210と、対話管理部220と、経路案内部230と、記憶部250とを備える。記憶部250には、地図情報252、POI(Point Of Interest)情報254(施設情報の一例)、ユーザ情報256、ユーザごとお奨めPOI情報258などの情報が格納されている。
【0035】
通信部210は、ネットワークNWに接続するためのネットワークカードなどの通信インターフェースである。対話管理部220は、音声認識機能、自然言語処理機能、意味解釈機能、返信内容決定機能等を有する。経路案内部230は、現在位置と目的地が入力されると地図情報252を参照して経路を決定し、決定した経路に沿って移動体1が移動できるように、音声案内を対話装置20に行わせる。地図情報252は、例えば、ノードとリンクで道路を表現したものである。
【0036】
対話装置20は、位置情報と乗員により発せられた案内要求(例えば「この辺でおいしいラーメン屋は?」といったもの)をサーバ装置200に送信し、サーバ装置200の対話管理部220は、位置情報と案内要求に応じて該当する施設の情報をPOI情報254から取得し、対話装置20に返信するものであってもよい。この場合、対話装置20によって「この先を左に曲がったところにあります」といった音声案内がなされる。これに限らず、対話装置20は、乗員による自然な発話を受け付けて適切な返信を返す機能を有している。図3は、POI情報254の内容の一例を示す図である。POI情報254は、施設の名称等に対して、位置、属性などの情報が対応付けられたものである。属性とは、飲食店(更に具体的にはイタリアン、ラーメン屋、おでん屋といった詳細情報を含んでよい)、エネルギー供給施設(充電スタンドやガソリンスタンド)、コンビニエンスストア、サッカーコートといった施設のカテゴリを示す情報である。
【0037】
図4は、ユーザ情報256の内容の一例を示す図である。サーバ装置200の記憶部250によって保持されるユーザ情報256は、ユーザの識別情報(ユーザID)に対して、指向情報や施設利用履歴の情報が対応付けられたものである。指向情報とは、例えば、好みの飲食店のカテゴリ、趣味などの情報である。指向情報は、対話装置20を用いた過去の対話の内容、移動体1の移動履歴を参照することで推定される、乗員が訪問した施設などに基づいて予め生成されている。施設利用履歴とは、POI情報254に登録された施設のうち、移動体1の移動履歴を参照することで推定される、乗員が訪問した施設、並びに訪問日を含む情報である。
【0038】
対話管理部220は、POI情報254とユーザ情報256とに基づいて、ユーザごとお奨めPOI情報258を生成してもよい。ユーザごとお奨めPOI情報258は、例えば、ユーザである乗員ごとに、指向情報に合致する施設の情報、過去に利用した施設のうち、所定時点(例えば2年前といった時点)以降に乗員が訪問した施設の情報などを集めたものである。
【0039】
サーバ装置200は、上記説明した各種情報を、対話装置20からの要求に応じて、或いは通信装置20-1から取得される位置情報の周辺にある情報を抽出して自動的に、通信装置20-1に送信する。これによって、サーバ装置200が保持する各種情報が対話装置20に提供され、その一部が参照情報として取得部110に提供される。
【0040】
対話装置20は、装置側から問いかけを行って返信を受け付ける等、簡易な対話をサーバ装置を介さずに行う機能を有しており、制御装置100からの要求に応じて乗員に問いかけ等を行ってもよい。対話装置20は、インターフェース装置の一例である。
【0041】
図1に戻り、モード切替スイッチ22は、乗員により操作されるスイッチである。モード切替スイッチ22は、機械式スイッチであってもよいし、タッチパネル上に設定されるGUI(Graphical User Interface)スイッチであってもよい。モード切替スイッチ22は、例えば、モードA:乗員により操舵操作がなされ、加減速制御は自動的に行われる速度アシストモード、モードB:乗員により操舵操作および加減速操作がなされる手動運転モード、モードC:操作制御および加減速制御が自動的に行われる自動運転モードのいずれかに運転モードを切り替える操作を受け付ける。
【0042】
移動機構30は、道路において移動体1を移動させるための機構である。移動機構30は、例えば、操舵輪と駆動輪とを含む車輪群である。また、移動機構30は、多足歩行するための脚部であってもよい。
【0043】
駆動装置40は、移動機構30に力を出力して移動体1を移動させる。例えば、駆動装置40は、駆動輪を駆動するモータ、モータに供給する電力を蓄えるバッテリ、操舵輪の操舵角を調整する操舵装置などを含む。駆動装置40は、駆動力出力手段、或いは発電手段として、内燃機関や燃料電池などを備えてもよい。また、駆動装置40は、摩擦力や空気抵抗によるブレーキ装置を更に備えてもよい。
【0044】
外部報知装置50は、例えば移動体1の外板部に設けられ、移動体1の外部に向けて情報を報知するためのランプ、ディスプレイ装置、スピーカなどである。外部報知装置50は、移動体1が歩道を移動している状態と、車道を移動している状態とで異なる動作を行う。例えば、外部報知装置50は、移動体1が歩道を移動している場合にランプを発光させ、移動体1が車道を移動している場合にランプを発光させないように制御される。このランプの発光色は、法規で定められた色であると好適である。外部報知装置50がディスプレイ装置である場合、外部報知装置50は、移動体1が歩道を走行している場合に「歩道走行中である」旨をテキストやグラフィックで表示する。
【0045】
図5は、移動体1を上方から見た透視図である。図中、FWは操舵輪、RWは駆動輪、SDは操舵装置、MTはモータ、BTはバッテリである。また、APはアクセルペダル、BPはブレーキペダル、WHはステアリングホイール、SPはスピーカ、MCはマイクである。図示する移動体1は一人乗りの移動体であり、乗員Pは運転席DSに着座してシートベルトSBを装着している。矢印D1は移動体1の進行方向(速度ベクトル)である。外界検知デバイス10は移動体1の前端部付近に、内部カメラ16は乗員Pの前方から乗員Pの頭部を撮像可能な位置に、モード切替スイッチ22はステアリングホイールWHのボス部にそれぞれ設けられている。また、移動体1の前端部付近に、ディスプレイ装置としての外部報知装置50が設けられている。
【0046】
また図1に戻り、記憶装置70は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などの非一過性の記憶装置である。記憶装置70には、地図情報72、制御装置100が実行するプログラム74などが格納される。図では記憶装置70を制御装置100の枠外に記載しているが、記憶装置70は制御装置100に含まれるものであってよい。
【0047】
[制御装置]
制御装置100は、例えば、取得部110と、道路タイプ認識部120と、連絡部認識部130と、制御部140とを備える。例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)74を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め記憶装置70に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置70にインストールされてもよい。
【0048】
取得部110は、サーバ装置200から参照情報を取得する。参照情報とは、乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な情報である。参照情報は、例えば、以下に例示する情報のうち一部または全部を含む。
【0049】
(1):参照情報は、例えば、サーバ装置200において保持される乗員の指向に関する情報と合致する施設に関する情報、例えばユーザごとお奨めPOI情報258に含まれる施設の情報である。
(2):参照情報は、例えば、乗員の施設利用履歴に関する情報に基づく情報である。この情報は、ユーザごとお奨めPOI情報258に含まれ得る情報であるため、ユーザごとお奨めPOI情報258に基づく参照情報として取得部110に提供されてもよいし、単独で取得部110に提供されてもよい。
(3):参照情報は、例えば、サーバ装置200が行う経路案内における目的地の情報である。なお目的地の情報に関しては、対話装置20からサーバ装置200への送信時に、制御装置100の方で保持しておいてもよい。
(4):参照情報は、例えば、エネルギー供給施設に関する情報である。
【0050】
道路タイプ認識部120は、移動体1が車道を移動しているか、歩道を移動しているかを認識する。道路タイプ認識部120は、例えば、外界検知デバイス10の外部カメラが撮像した画像を解析することで、移動体1が車道を移動しているか、歩道を移動しているかを認識する。画像解析の一例として、セマンティックセグメンテーションが挙げられる。道路タイプ認識部120は、画像のフレーム内の各ピクセルをクラス(車道、歩道、境界、障害物など)に分類してラベルを付与し、移動体1の正面に相当する領域に車道のラベルが付与されたピクセルが多い場合に移動体1が車道を移動していることを認識し、画像における移動体1の正面に相当する領域に歩道のラベルが付与されたピクセルが多い場合に移動体1が歩道を移動していることを認識する。これに限らず、道路タイプ認識部120は、画像における移動体1の正面に相当する領域に車両が認識されている場合に移動体1が車道を移動していることを認識し、画像における移動体1の正面に相当する領域に歩行者が認識されている場合に移動体1が歩道を移動していることを認識してもよい。また、道路タイプ認識部120は、画像における移動体1の正面に相当する領域にある路面領域の幅が大きい場合に移動体1が車道を移動していることを認識し、画像における移動体1の正面に相当する領域にある路面領域の幅が小さい場合に移動体1が歩道を移動していることを認識してもよい。また、道路タイプ認識部120は、移動体1の位置情報と地図情報72とを照合し、移動体1が車道を移動しているか、歩道を移動しているかを認識してもよい。この場合の地図情報は、位置座標から歩道と車道が区別できる程度の精度を有している必要がある。「所定領域」が歩道だけで無い場合、道路タイプ認識部120は、路側帯や自転車レーン、公開空地などについても同様の処理を行う。
【0051】
連絡部認識部130は、移動体の進行方向側における歩道と車道との連絡部の存在を認識する。連絡部とは、歩道と車道との境界部に設けられるものであり、境界部のそれ以外の部分に比して通過することに対する負担が小さい部分をいう。例えば、歩道と車道との境界部に段差が設けられている場合、段差が緩和されている(歩道と車道に対して面一になっていることを含む)部分が連絡部に該当する。図6図8は、連絡部の形状を例示した図である。図6に示すように、連絡部CPは、例えば、境界部のブロックBKが歩道SWと共に低くなっている部分である。図中、RWは車道を示している。図7に示すように、連絡部CPは、車道RWと歩道SWとの段差を埋める段差解消プレートPTが置かれている部分であってもよい。図8に示すように、連絡部CPは、車道RWと歩道SWとの段差を形成しているブロックBKが欠損している部分であってもよい。これら例示した形態の他にも、種々の形態の連絡部CPが想定される。連絡部CPは、道路の中腹部だけでなく交差点等に存在してもよい。連絡部認識部130は、例えば、画像が入力されると連絡部CPの位置を示す情報を出力するように学習された学習済モデルに、外部カメラの撮像した画像を入力することで、連絡部CPの存在を認識する。連絡部認識部130は、LIDARによって斜め下方を走査した結果として得られる段差の形状に基づいて、連絡部CPの存在を認識してもよい。
【0052】
制御部140は、例えば、設定されている運転モードに応じて駆動装置40を制御する。また、制御部140は、バッテリBTに取り付けられた電圧センサ、電流センサ、温度センサの出力に基づいて、バッテリBTのSOC(State Of Charge)を導出する。バッテリBTのSOCは移動体1のエネルギー残量を示す値の一例であるが、これに代えて、ガソリンの残量、水素残量などが移動体1のエネルギー残量を示す値として扱われてもよい。
【0053】
モードAにおいて制御部140は、移動体1が車道を移動する場合、移動体1の前方に存在する物体との距離を一定以上に維持し、移動体1の前方に存在する物体との距離が十分に長い場合は第1速度V1(例えば、十[km/h]以上、数十[km/h]未満の速度)で移動体1が移動するように、駆動装置40を制御する。制御部140は、移動体1が歩道を移動する場合、移動体1の前方に存在する物体との距離を一定以上に維持し、移動体1の前方に存在する物体との距離が十分に長い場合は第2速度V2(例えば、十[km/h]未満の速度)で移動体1が移動するように、駆動装置40を制御する。係る機能は、第1速度V1または第2速度V2を設定速度とした車両のACC(Adaptive Cruise Control)機能と同様のものであり、ACCにおいて用いられている技術を利用することができる。また、モードAにおいて制御部140は、ステアリングホイール等の操作子14の操作量に基づいて操舵輪の操舵角を制御する。係る機能は、パワーステアリング装置の機能と同様のものであり、パワーステアリング装置において用いられている技術を利用することができる。なお操舵に関して電子制御を行わず、移動体1は、操作子14と操舵機構が機械的に連結された操舵装置を有してもよい。
【0054】
モードBにおいて制御部140は、移動体1の速度とアクセルペダルまたはブレーキペダルの操作量とに基づいて駆動装置40を制御する。制御部140は、移動体1が車道を移動している場合は第1速度V1を上限速度として駆動装置40を制御し(モードBの場合、上限速度に達した場合は更なる加速指示があっても移動体1を加速させないことを意味する)、移動体1が歩道を移動している場合は第2速度V2を上限速度として駆動装置40を制御する。操舵に関してはモードAと同様である。
【0055】
モードCにおいて制御部140は、外界検知デバイス10の出力に基づいて走路と障害物を検出し、走路内で障害物を回避して移動可能な目標軌道を生成し、移動体1が目標軌道に沿って移動するように駆動装置40を制御する。モードCにおいても、制御部140は、移動体1が車道を移動している場合は第1速度V1を上限速度として駆動装置40を制御し、移動体1が歩道を移動している場合は第2速度V2を上限速度として駆動装置40を制御する。なおモードCに関しては本発明の中核をなさないため、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0056】
[連絡部の存在に応じた制御]
以下、制御部140による連絡部の存在に応じた制御について、モードAから順に説明する。モードAにおいて制御部140は、移動体1が車道を移動しており、連絡部が移動体1から所定範囲内に認識される場合、参照情報を参照し、車道から見て連絡部のある側に乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在するか否かを判定する。制御部140は、車道から見て連絡部のある側に乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在する場合、移動体1の速度を第1速度V1から第2速度V2に近づける。「移動体1の速度を第1速度V1から第2速度V2に近づける」とは、偶々障害物の存在によって移動体1が低速で移動または停止している場合を除き、移動体1を減速させることを意味する。このとき、制御部140は、対話装置20を用いて歩道への進入意図に関して問いかけを行い、肯定的な返答が得られた場合に、移動体1の速度を第2速度V2に近づけ、肯定的な返答が得られなかった場合に、移動体1の速度を第2速度V2に近づけないようにしてもよい。以下、問いかけの有無に関わらず、「移動体1が車道を移動しており、連絡部が移動体1から所定範囲内に認識され、且つ車道から見て連絡部のある側に乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在する場合、移動体1の速度を第1速度V1から第2速度V2に近づける」ことを、「特定速度制御」と称する。
【0057】
制御部140は、サーバ装置200から取得した「乗員の指向に関する情報と合致する施設」、「施設利用履歴に関する情報に含まれる施設」、「経路案内における目的地」、「移動体1のエネルギー残量(例えばバッテリBTのSOC)が基準よりも低い場合におけるエネルギー供給施設」の一部または全部について、車道から見て連絡部CPのある側にあれば、乗員が立ち寄る可能性のある施設と判定する。「車道から見て連絡部CPのある側」とは、例えば、連絡部CPが車道の左側にある場合は左側の歩道に面した位置(路地を介して連絡する位置であってもよい)、連絡部CPが車道の右側にある場合は右側の歩道に面した位置(同)であり、移動体1の位置を中心として1ブロック以内の位置範囲をいう。
【0058】
図9は、特定速度制御が行われる場面の一例を示す図である。図中、Xは移動体1と連絡部CPとの距離である。CL1は車道RWの左端を示す白線、CL2は移動体1が居る車線と対向車線とを区画する破線である。距離Xは、例えば、連絡部CPの最も手前側の位置から移動体1の前端部までの距離と定義されるが、これに限らず連絡部CPの中央部から移動体1の重心まで、というように任意に定義されてもよい。距離Xが所定距離以下であり(連絡部CPが移動体1から所定範囲内であることの一例である)、且つ、車道RWから見て連絡部CPのある側に(例えば1ブロック以内に)、乗員が立ち寄る可能性のある施設FCが存在する場合、特定速度制御が行われる。なお、乗員が立ち寄る可能性のある施設FCがエネルギー供給施設である場合、制御部140は、移動体1を減速させると共にエネルギー補充(充電)を、対話装置20を用いて乗員に提案してもよい。
【0059】
モードBにおいて、制御部140は、移動体1が車道を移動しており、連絡部が移動体1から所定範囲内に認識され、且つ車道から見て連絡部のある側に乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在する場合(更に問いかけによる確認を経てもよい)、移動体1の上限速度を第1速度V1から第2速度V2に徐々に切り替える。これに代えて、モードBにおいて上記の条件を満たす場合、制御部140は、単に、アクセルペダルAPやブレーキペダルBPに対する手動操作によって第2速度V2に近づけるように、対話装置20を用いて提案するに留めてもよい。例えば、制御部140は、「歩道に進入予定ならば減速して下さい」といった音声を対話装置20に出力させる。
【0060】
図10は、実施形態の制御装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、モードAを前提としている。本フローチャートの処理は、例えば、所定周期で繰り返し実行される。
【0061】
まず、道路タイプ認識部120が、移動体1が車道を移動中であるか否か(歩道を移動中であるか)を判定する(ステップS200)。移動体1が車道を移動中であると判定された場合、制御部140は、前述したように移動体1が車道を移動している場合の制御を行う(ステップS202)。続いて、制御部140は、連絡部認識部130の認識結果に基づいて、移動体1の進行方向側の所定範囲内に連絡部CPが存在するか否かを判定する(ステップS206)。移動体1の進行方向側の所定範囲内に連絡部CPが存在すると判定した場合、制御部140は、車道から見て連絡部のある側に、乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在するか否かを判定する(ステップS208)。乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定した場合、制御部140は、特定速度制御を実行する(ステップS210)。
【0062】
ステップS206またはS208において否定的な判定結果が得られた場合、本フローチャートの1ルーチンの処理が終了する。また、ステップS200において移動体1が歩道を移動していると判定された場合、制御部140は、移動体1が歩道を移動している場合の制御を行う(ステップS204)。
【0063】
以上説明した第1実施形態によれば、車道と歩道の双方を移動可能な移動体に関して、車道から歩道への進入時において適切な制御を行うことができる。車道から見て連絡部のある側に、乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在する場合、接近している連絡部CPにおいて乗員がステアリングホイールWHを操作して移動体1を歩道に進入させる確率が高まっていることが推察される。ところが車道における上限速度ないし目標速度である第1速度V1と、歩道における上限速度ないし目標速度である第2速度V2とでは差があるため、第1速度V1で移動している移動体1が急に歩道に進入した場合、急減速をせざるを得ない場面が生じ得る。また、比較的高い速度である第1速度V1で移動中に、歩道に進入するための旋回が開始されると、大きい横加速度が生じることも懸念される。つまり、実際に操舵が開始されてから減速したのでは遅い可能性がある。
【0064】
これに対し、実施形態の制御装置100は、移動体1が車道を移動しており、連絡部CPが移動体1に進行方向における所定範囲内に認識され、且つ車道から見て連絡部のある側に、乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在する場合、移動体の速度を第2速度V2に近づけるため、上記の急減速や急旋回が生じるのを抑制することができる。この結果、車道から歩道への進入時において適切な制御を行うことができる。
【0065】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態の制御装置100は、「乗員が立ち寄る可能性のある施設」を認識可能な参照情報の取得方法が第1実施形態と異なる。第2実施形態の制御装置100は、移動体1に搭載された記憶装置から参照情報を取得する。図11は、第2実施形態に係る対話装置20Aの構成の一例を示す図である。対話装置20Aは、例えば、対話管理部20-2と、経路案内部20-3と、記憶装置20-4とを備える。記憶装置20-4は記憶装置70(図1参照)と同じものでもよいし、異なるものでもよい。記憶装置20-4は、例えば、HDDやフラッシュメモリ、RAMなどの非一過性の記憶装置である。記憶装置20-4には、地図情報20-4-1、POI情報20-4-2、ユーザ情報20-4-3、お奨めPOI情報20-4-4などの情報が格納される。
【0066】
対話管理部20-2は、第1実施形態における対話管理部220と同様の、あるいは対話管理部220を簡略化した機能を有する。経路案内部20-3は、第1実施形態における経路案内部230と同様の、あるいは経路案内部230を簡略化した機能を有する。地図情報20-4-1は、第1実施形態における地図情報252と同様の、あるいは地図情報252を簡略化した情報である。POI情報20-4-2は、第1実施形態におけるPOI情報254と同様の、あるいはPOI情報254を簡略化した情報である。ユーザ情報20-4-3は、第1実施形態におけるユーザ情報256と同様の、あるいはユーザ情報256を簡略化した情報である。お奨めPOI情報20-4-4は、第1実施形態におけるユーザごとお奨めPOI情報258と同様の、あるいはユーザごとお奨めPOI情報258を簡略化した情報である。これらの機能は情報は、完全にスタンドアローンで動作するものに限定されず、必要に応じて第1実施形態のサーバ装置200のような外部装置から、通信によってダウンロードされたものであってよい。従って、第2実施形態の対話装置20は、第1実施形態と同様に通信装置20-1を備えてもよい。これらの構成によって、記憶装置20-4に格納された情報に基づいて参照情報が取得部110によって取得される。
【0067】
以上説明した第2実施形態によれば、参照情報の取得手法は異なるものの、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0068】
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態の制御装置100は、道路タイプ認識部120の機能が第1実施形態または第2実施形態と異なる。第3実施形態の道路タイプ認識部120は、例えば、移動体に設けられた道路タイプ入力スイッチ(不図示)に対してなされた乗員の操作に応じて、移動体1が車道を走行しているのか、歩道を走行しているのかを認識する。道路タイプ入力スイッチは、例えば、ステアリングホイールWHのボス部などに設けられる。道路タイプ入力スイッチは、例えば、上下に操作可能であると共に操作された位置を保持する機構を有し、上側に操作されている場合は車道、下側に操作されている場合は歩道を表すものである。また、道路タイプ入力スイッチは、ボタン或いはGUIスイッチの形態であって、制御装置100が車道走行中と認識している状態で操作された場合は歩道走行中の認識に切り替わり、制御装置100が歩道走行中と認識している状態で操作された場合は車道走行中の認識に切り替わるものであってもよい。係る構成によって、移動体1が車道を走行しているのか、歩道を走行しているのかを自動的に認識する機能を省略することができ、処理負荷やコストを軽減することができる。但し、乗員による誤操作の可能性があるため、第3実施形態においては外部報知装置50による外部への情報報知が行われることが望ましい。
【0069】
<その他>
上記各実施形態において、制御部140は、モードAとモードBのどちらか一方の制御だけ実行するものであってもよい。すなわち、移動体1は、速度アシストモードは実行するが手動モードは実行しないものであってもよく、手動モードは実行するが速度アシストモードは実行しないものであってもよい。また、制御部140は、モードAとモードBの双方の制御を実行するが、特定速度制御についてはモードAまたはモードBのいずれか一方が実行されている場合にのみ行うものであってもよい。いずれの場合も、モードCの制御を実行するかどうかは任意に決定されてよい。
【0070】
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得し、
前記移動体が車道を移動しているか、車道と異なる所定領域を移動しているかを認識し、
前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識し、
前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御し、
前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、
前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限し、
前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、前記移動体の速度を前記第2速度に近づける、
ように構成されている、移動体の制御装置。
【0071】
上記説明した実施形態は、以下のように表現することもできる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
前記乗員が立ち寄る可能性のある施設を認識可能な参照情報を取得し、
前記移動体が車道を移動しているか、車道と異なる所定領域を移動しているかを認識し、
前記移動体の進行方向側における車道と前記所定領域の連絡部の存在を認識し、
前記移動体の速度を少なくとも部分的に制御し、
前記移動体が車道を移動する場合の速度を第1速度に制限し、
前記移動体が前記所定領域を移動する場合の速度を前記第1速度よりも低い第2速度に制限し、
前記移動体が車道を移動しており、前記連絡部が前記移動体から所定範囲内に認識され、且つ前記参照情報を参照し前記車道から見て前記連絡部のある側に前記乗員が立ち寄る可能性のある施設が存在すると判定される場合、インターフェース装置を用いて前記乗員に減速を提案する、
ように構成されている、移動体の制御装置。
【0072】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0073】
10 外界検知デバイス
12 移動体センサ
14 操作子
16 内部カメラ
18 測位装置
20 対話装置
20-1 通信装置
20-2 対話管理部
20-3 経路案内部
20-4 記憶装置
20-4-1 地図情報
20-4-2 POI情報
20-4-3 ユーザ情報
20-4-4 お奨めPOI情報
22 モード切替スイッチ
30 移動機構
40 駆動装置
50 外部報知装置
70 記憶装置
100 制御装置
110 取得部
120 道路タイプ認識部
130 連絡部認識部
140 制御部
200 サーバ装置
210 通信部
220 対話管理部
230 経路案内部
250 記憶部
252 地図情報
254 POI情報
256 ユーザ情報
258 お奨めPOI情報
図1
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図3
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