(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】テーマ型グリップトック
(51)【国際特許分類】
H04M 1/12 20060101AFI20241022BHJP
H04M 1/72412 20210101ALI20241022BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
H04M1/12 C
H04M1/72412
G06F1/16 313Z
G06F1/16 312G
(21)【出願番号】P 2023184564
(22)【出願日】2023-10-27
【審査請求日】2023-10-27
(31)【優先権主張番号】10-2023-0108511
(32)【優先日】2023-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523389257
【氏名又は名称】スラッシュ ビー スラッシュ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SLASH B SLASH CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】4Floor, 63-1, Geumjeong-ro, Geumjeong-gu, Busan, 46293, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヨンチェ
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】特表2023-518336(JP,A)
【文献】特表2014-532329(JP,A)
【文献】国際公開第2021/225098(WO,A1)
【文献】特表2022-511395(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/12
H04M 1/72412
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表側にテーマ飾り物が貼り付けられる飾り部と、
多段の折り畳み式のベローズ体で構成され、
表側は前記飾り部
の裏側に結合されるグリップ部と、
表側は前記グリップ部の
裏側に結合され、
裏側はスマートフォンの背面に貼り付けられる固定部と、
前記固定部に内蔵されてスマートフォンと近距離通信を行うNFCタグと、
前記固定部に内蔵され、前記NFCタグの
裏側に配置される遮蔽部と、
を含み、
前記NFCタグには前記テーマ飾り物の固有認証コードが保存され
、
前記遮蔽部は、前記固定部が前記スマートフォンの背面に貼り付けられた状態で、前記NFCタグと前記スマートフォンとの間の通信を遮断するテーマ型グリップトック。
【請求項2】
前記テーマ型グリップトックは、前記スマートフォンに貼り付けられる前に、前記NFCタグが前記スマートフォンにタグされる場合、前記スマートフォンは前記固有認証コードを獲得してコンテンツサーバーに送信し、前記コンテンツサーバーは、前記固有認証コードが活性化されたか否かを確認して、前記固有認証コードに対応されるコンテンツを実行させる、請求項1に記載のテーマ型グリップトック。
【請求項3】
前記飾り部は、
裏側が前記グリップ部の
表側に結合される第1の結合段部と、
前記第1の結合段部の
表側の外部へ露出する飾り面と、
を含み、
前記飾り面
の表側には、前記テーマ飾り物が貼り付けられ、前記テーマ飾り物はキャラクターを含む絵が形成される、請求項1に記載のテーマ型グリップトック。
【請求項4】
前記グリップ部は、
弾性材質の合成樹脂材で形成される多段の折り畳み式のベローズ体と、
前記ベローズ体を連結する連結部と、
を含み、
前記ベローズ体は、
前記連結部から、前記飾り部または固定部に結合される段部に行くほど直径が次第に広くなる多段の形態で構成される、請求項1に記載のテーマ型グリップトック。
【請求項5】
前記固定部は、
表側が前記グリップ部の
裏側に結合される第2の結合段部と、
前記第2の結合段部の
裏側の前記スマートフォンに貼り付けられる貼付面と、
前記貼付面
の裏側と前記スマートフォンとを貼り付ける貼着部と、
を含み、
前記スマートフォンの背面に
前記貼着部の裏側の面が貼り付けられる、請求項1に記載のテーマ型グリップトック。
【請求項6】
前記遮蔽部は、前記貼着部と前記NFCタグとの間に配置され、前記テーマ型グリップトックが前記スマートフォンの背面に貼り付けられた状態で、前記NFCタグと前記スマートフォンとの間の通信を遮断する、請求項5に記載のテーマ型グリップトック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーマ型グリップトックに関し、より詳しくは、テーマ飾り物のその固有認証コードの保存されているNFCタグがスマートフォンにタグされる場合、スマートフォンは固有認証コードを獲得してコンテンツサーバーに送信し、コンテンツサーバーは、前記固有認証コードが活性化されたか否かを確認し、固有認証コードに対応されるコンテンツを実行させるとともに、NFCの誤作動を防止することができるテーマ型グリップトックに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン(smart phone)は、携帯電話に、パソコン(PC)のようにモバイル運営体制(Operating System)を搭載して多様なアプリケーションとコンテンツを利用可能にした代表的な知能型携帯段末である。
【0003】
一方、NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)は、約10cm以内の距離において、13.56MHz帯域でデータを双方向通信することができる非接触の近距離無線通信技術であって、RFID(Radio Frequency Identification)と異なり、読み出しと書き込みの両方ともを支援する。このようなNFC技術の発展は、スマートフォンと連動されてスマートフォンにNFCのコードに対応される特定のコンテンツが実行できるように構成されるスマートフォンアクセサリーが市販されている。
【0004】
このようなスマートフォンアクセサリーの中の一つが、スマートフォンを安定的に把持できるように、スマートフォンの本体背面に貼り付けられるグリップトックである。かかるグリップトックは、ユーザが意図せずにスマートフォンをユーザの手から離脱して床に落下することを防止し得るようにする。しかし、グリップトックの場合、スマートフォンに貼り付けられて、持続的な固定状態を維持するので、ユーザが所望しない場合にもスマートフォンのNFC通信が無駄に動作して、ユーザが意図しない誤作動をもたらす。
【0005】
したがって、スマートフォンの把持または据え置きが容易であり、且つNFC認識誤作動を防止することができるスマートフォングリップアクセサリーが必要な実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記のような従来の技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の一実施形態は、テーマ飾り物の固有認証コードの保存されているNFCタグがスマートフォンにタグされる場合、スマートフォンは固有認証コードを獲得してコンテンツサーバーに送信し、コンテンツサーバーは、固有認証コードが活性化されたか否かを確認し、固有認証コードに対応されるコンテンツを実行させることができるとともに、NFCの誤作動を防止することができるテーマ型グリップトックを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような課題を解決するための本発明の一態様によれば、テーマ飾り物が貼り付けられる飾り部と、多段の折り畳み式のベローズ体で構成され、一側は飾り部に結合されるグリップ部と、グリップ部の他側に結合され、スマートフォンの背面に貼り付けられる固定部と、固定部に内蔵されてスマートフォンと近距離通信を行うNFCタグと、固定部に内蔵され、NFCタグの一側に配置される遮蔽部と、を含み、NFCタグには前記テーマ飾り物の固有認証コードが保存されるテーマ型グリップトックが提供される。
【0009】
一実施形態において、前記テーマ型グリップトックは、スマートフォンに貼り付けられる前に、NFCタグがスマートフォンにタグされる場合、スマートフォンは固有認証コードを獲得してコンテンツサーバーに送信し、コンテンツサーバーは、固有認証コードが活性化されたか否かを確認し、固有認証コードに対応されるコンテンツを実行させる。
【0010】
一実施形態において、前記飾り部は、グリップ部の一側に結合される第1の結合段部と、第1の結合段部の反対側の外部へ露出する飾り面とを含み、飾り面には、テーマ飾り物が貼り付けられ、テーマ飾り物はキャラクターを含む絵が形成される。
【0011】
一実施形態において、前記グリップ部は、弾性材質の合成樹脂材で形成される多段の折り畳み式のベローズ体と、ベローズ体を連結する連結部と、を含み、前記ベローズ体は、連結部と結合される段部から飾り部または固定部に結合される段部に行くほど直径が次第に広くなる多段の形態で構成される。
【0012】
一実施形態において、前記固定部は、グリップ部の他側に結合される第2の結合段部と、第2の結合段部の反対側のスマートフォンに貼り付けられる貼付面と、貼付面とスマートフォンとを貼り付ける貼着部と、を含み、スマートフォンの背面に一面が貼り付けられる。
【0013】
一実施形態において、前記遮蔽部は、貼着部とNFCタグとの間に配置され、テーマ型グリップトックがスマートフォンの背面に貼り付けられた状態で、NFCタグとスマートフォンとの間の通信を遮断する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックは、スマートフォンに設置されるアプリケーションを通じてコンテンツサーバーにアクセスし、コンテンツサーバーは、マッチングが確認された固有認証コードを活性化し、固有認証コードに対応する固有コンテンツ情報に基づいてメディアサーバーに保存された特定コンテンツをスマートフォンに伝送することでテーマ飾り物の固有認証コードに対応される固有コンテンツを実行させることができる。
【0015】
また、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックは、NFCタグと貼付面との間に遮蔽部を具備することで、テーマ型グリップトックをスマートフォンに貼り付ける前に1回のみ認証すると、マートフォンに貼り付けた後にはスマートフォンとの通信を遮断して誤動作を防止することができるので、誤動作による煩わしさを解消することができる。
【0016】
また、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックは、NFCタグがスマートフォンにタグされる場合、スマートフォンはNFCタグに保存された固有認証コードを獲得してコンテンツサーバーに送信し、コンテンツサーバーは、固有認証コードとユーザのスマートフォンとがマッチングしているか否かを確認することで、マッチングされない第三者のスマートフォンのコンテンツサーバーへのアクセスを許容しないように構成されているため、セキュリティを向上させることができる。
【0017】
さらに、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックは、デザイン的要素として消費者の好みに合わせて多様な模様及び形態のキャラクターを含む絵が形成されたテーマ飾り物が、外部に露出する飾り面に貼り付けられることにより、審美的な効果を得ることができる。
【0018】
また、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックは、テーマ型グリップトックのグリップ部の間に人差し指と中指を投入してスマートフォンを把持する場合、連結部から飾り部または固定部に結合される段部に行くほど直径が次第に広くなる弾性材質の合成樹脂材のベローズ体と、ベローズ体を連結する連結部とによりグリップ部を構成することで、手の小さいユーザが人差し指と中指を過度に開けてスマートフォンを把持しなければならないという不具合を緩和し、人差し指と中指との間に投入されたグリップ部から抜けないように人差し指と中指に過度に力が入れることによる手の痛症や痺れ(しびれ)を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックがスマートフォンに貼り付けられた状態を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックの使用状態を示した例示図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックの正面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックの背面図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックのグリップ部の引き込みまたは引き出し過程を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックの固定部の断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックのサービスの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態について本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は、種々の相異なる形態で具現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。図面において、本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書の全般に亘って同一又は類似の構成要素については同じ符号を付してある。
【0021】
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものと理解されなければならない。また、層、膜、領域、板などの部材が他の部材の「上」にあるとされる場合、これは他の部材の「真上」にある場合だけではなく、その中間に別の部材が介在する場合も含む。同様に、層、膜、領域、板などの部材が他の部材の「下」にあるとされる場合、これは他の部材の「真下」にある場合だけでなく、その中間に別の部材が介在する場合も含む。
【0022】
以下では、図面を参照して本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックをより詳しく説明するようにする。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックがスマートフォンに貼り付けられた状態を示す図であり、
図2は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックの使用状態を示した例示図である。
【0024】
図1及び
図2を参照すれば、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトック100は、スマートフォンアクセサリーの一種であり、スマートフォン10またはスマートフォンケースに貼り付けてユーザの容易な把持を担保するためのものである。すなわち、テーマ型グリップトック100は、ユーザがスマートフォンを把持又は据え置きできるようにするアクセサリーであって、スマートフォン10の背面に貼り付け易く構成されることができる。この時、テーマ型グリップトック100はストラップまたは別途の入力機能を遂行するスマートボタンを含むことができる。
【0025】
ここで、テーマ型グリップトック100は、スマートフォン10の背面、すなわち、ディスプレーの反対側に貼り付けられることができる。テーマ型グリップトック100は、後述するように、使用時に引き出されてスマートフォン10の背面方向に延びることで、ユーザが指で把持することができる。なお、テーマ型グリップトック10は未使用時引き込まれてスマートフォン10に密着されることができる。
【0026】
図3は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックの正面図であり、
図4は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックの背面図であり、
図5は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックのグリップ部の引き込みまたは引き出し過程を示す図である。
【0027】
図3~
図5を参照すると、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトック100は、飾り部110、グリップ部120、固定部130、及びNFCタグ140を含む。
【0028】
飾り部110は、キャラクターなどを飾るためのもので、飾り面112、第1の結合段部114、及びテーマ飾り物116を含むことができる。
【0029】
飾り面112は、円板状の構造であって、第1の結合段部114の反対側の外部に露出する平らな面を形成することができる。この時、飾り面112は、外部へ露出する一面にテーマ飾り物116が貼り付けられることができる。具体的に、
図3及び
図5に示されているように、飾り面112は、一側が第1の結合段部114と結合され、他側にテーマ飾り物116が貼り付けられるように形成されており、テーマ型グリップトック100に挟み込まれるユーザの指が外力または滑りによって離脱することを防止するように、第1の結合段部114よりも直径が大きく形成されることが好ましい。
【0030】
第1の結合段部114は、内部に空間が設けられている円筒状の構造であって、グリップ部120の一側に結合される。具体的に、
図4及び
図5に示されたように、第1の結合段部114は一側が飾り面112と結合され、他側が第1のベローズ体122と結合されるように形成されており、飾り部110の飾り面112とグリップ部120の第1のベローズ体122とを連結するように構成されることができる。
【0031】
テーマ飾り物116は、飾り面112の外部に露出する平らな面に設けられる部材であって、デザイン的要素として消費者の好みに合わせて多様な模様及び形態のキャラクターで製作される部材である。また、テーマ飾り物116は、飾り面112から立体的に突出するように形成されて外部へ露出しているか、平面的にグラフィックがプリントされたものであってもよい。なお、テーマ飾り物116は、多様な材質からなることができ、手作りの物はもちろん、自動設備によって大量で繰り返し生産された製品であってもよい。この時、テーマ飾り物116はキャラクターを含む絵が形成されることができる。
【0032】
このように、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトック100は、デザイン的要素として消費者の好みに合わせて多様な模様及び形態のキャラクターを含む絵が形成されたテーマ飾り物が外部に露出する飾り面に貼り付けられることで、審美的な効果が得られる。
【0033】
グリップ部120は、弾性材質の合成樹脂材で形成され、ユーザが把持するためのもので、多段の折り畳み式ベローズ体122、126と、連結部124とを含むことができる。ここで、ベローズ体122、126は、連結部124から飾り部110または固定部130に結合される段部114、134に行くほど直径が次第に広くなる多段の形態で構成されることができる。
【0034】
第1のベローズ体122は、弾性材質の合成樹脂材で形成され、多段の折り畳み式で形成されることができる。具体的に、
図4及び
図5に示されているように、第1のベローズ体122は、弾性によって圧縮又は伸長されることができる。また、第1のベローズ体122は、一側が第1の結合段部114と結合され、他側が連結部124と結合されるように形成されることができる。つまり、飾り部110の第1の結合段部114とグリップ部120との連結部124の間は、第1のベローズ体122で構成されることができる。この時、ベローズ体122、126は、各段が内側に折り畳まれて引き出し及び引き込みがなされるように構成されるが、構成段の個数及び直径の寸法は、様々に構成されることができる。なお、第1のベローズ体122は、連結部124から第1の結合段部114に行くほど直径が次第に広くなって最小直径が連結部124側に形成されるように構成されることができる。
【0035】
連結部124は、内部に空間が設けられている円筒状構造であって、ベローズ体122、126を連結することができる。具体的に、
図5に示されているように、連結部124は、一側が第1のベローズ体122と結合され、他側が第2のベローズ体126と結合されるように形成されて第1及び第2のベローズ体122、126を連結することができる。なお、連結部124は、テーマ型グリップトック100に挟み込まれるユーザの指が位置するようになる箇所であって、スマートフォン10を携帯する間にユーザの手の平がスマートフォン10の背面に位置した状態でテーマ型グリップトック100のグリップ部120の間に人差し指と中指を投入してスマートフォン10を安定的に把持できるように最小直径が形成されることが好ましい。
【0036】
第2のベローズ体126は、一側が第2の結合段部134と結合され、他側が連結部124と結合されるように形成され、固定部130の第2の結合段部134とグリップ部120との連結部124の間は、第2のベローズ体126で構成されることができる。この時、第2のベローズ体126は第1のベローズ体122の構成と同様であるから、詳細説明は省略する。
【0037】
このように、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトック100は、ベローズ体122、126が弾性及び柔軟性を持つ材質からなり、連結部124から飾り部110または固定部130に結合される段部114、134に行くほど直径が次第に広くなる多段の形態で構成することにより、連結部124側に最小直径が形成されてスマートフォン10を把持し易く、手の小さいユーザが人差し指と中指が過度に開けてスマートフォン10を把持しなければならない不具合を緩和し、人差し指と中指との間に投入されたグリップ部120から抜けないように人差し指と中指に過度に力が入れることによる手の痛症や痺れを防止することができる。
【0038】
固定部130は、スマートフォン10の背面にテーマ型グリップトック100を貼り付けるためのもので、貼付面132、第2の結合段部134、及び貼着部136を含むことができる。
【0039】
貼付面132は、円板状の構造であって、第2の結合段部134の反対側のスマートフォンに貼り付けられる平らな面を形成することができる。具体的に、
図4及び
図5に示されているように、貼付面132は一側が第2の結合段部134と結合され、他側に貼着部136が貼り付けられるように形成されることができる。
【0040】
第2の結合段部134は、内部に空間が設けられている円筒状構造であって、グリップ部120の他側に結合されることができる。具体的に、
図3及び
図5に示されているように、第2の結合段部134は一側が貼付面132と結合され、他側が第2のベローズ体126と結合されるように形成され、固定部130の貼付面132とグリップ部120の第2のベローズ体126とを連結するように構成されることができる。
【0041】
貼着部136は、スマートフォン10の背面に貼り付けられる部材であって、貼付面132とスマートフォン10とを貼着させることができる。この時、貼着部136は、スマートフォン10の背面と接合されるための接着力を提供する粘着テープまたは粘着剤が塗布されてもよい。
【0042】
NFCタグ140は、固定部130に内蔵されてスマートフォン10と近距離通信を行うことができる。このようなNFCタグ140は、テーマ飾り物116の固有認証コードが保存されることができる。この時、NFCタグ140がスマートフォン10にタグされれば、スマートフォン10はNFCタグ140の固有認証コードを獲得することができる。すなわち、テーマ型グリップトック100はスマートフォン10に貼り付けられる前に、固定部130をスマートフォン10にタグすることで、NFCタグ140によって固有認証コードを活性化することができる。
【0043】
図6は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックの固定部の断面図である。
【0044】
図6を参照すると、テーマ型グリップトック100は遮蔽部150をさらに含むことができる。
【0045】
遮蔽部150は、固定部130に内蔵され、NFCタグ140の一側に配置されることができる。一例として、遮蔽部150は、固定部130の貼付面132に内蔵され、貼着部136が貼り付けられる貼付面132の一面と、固定部130の貼付面132の一側に内蔵されるNFCタグ140との間に配置されることができる。これによって、遮蔽部150は、テーマ型グリップトック100がスマートフォン10の背面に貼り付けられたまま、NFCタグ140とスマートフォン10との間の通信を遮断することができる。すなわち、テーマ型グリップトック100がスマートフォン10の背面に貼り付けられれば、遮蔽部150がNFCタグ140とスマートフォン10との間に配置されるため、その間の通信を遮断することができる。たとえば、遮蔽部150は、アルミホイル、シールドテープ(shield tape)、フェライト(ferrite)、アブソーバー(absorber)のように、RF信号(Radio Frequency:無線信号)を遮断または撹乱することができる素材で製作されることができる。
【0046】
このように、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトック100は、NFCタグ140と貼付面132との間に遮蔽部を具備することで、テーマ型グリップトック100をスマートフォン10に貼り付ける前に1回のみ認証すると、スマートフォンに貼り付けた後にはスマートフォンとの通信を遮断して誤動作を防止することができるので、誤動作による煩わしさを解消することができる。
【0047】
以下では、
図7を参照して本発明の実施形態によるテーマ型グリップトック100を利用してコンテンツが実行されるサービスを説明する。
【0048】
図7は、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトックのサービスの構成図である。
【0049】
図7を参照すれば、テーマ型グリップトック100をスマートフォン10に貼り付ける前に、固定部130をスマートフォン10に向けてタグすると、スマートフォン10はNFCタグ140に保存された固有認証コードを獲得することができる。ここで、固有認証コードは、ユーザが購入したテーマ型グリップトック100とユーザが使用するスマートフォン10とをマッチングさせるためのコードである。このような固有認証コードは、普段は非活性化されており、スマートフォン10に貼り付けられる前に、NFCタグ140がスマートフォン10にタグされる場合、固有認証コードを活性化させるように構成されることができる。
【0050】
一方、スマートフォン10には、NFCタグ140の固有認証コードと対応される固有コンテンツを実行するためのアプリケーションが設置されることができる。ユーザがテーマ型グリップトック100をスマートフォン10にタグする場合、スマートフォン10のNFCリーダーはNFCタグ140から既に活性化された固有認証コードを獲得することができる。
【0051】
その以後、スマートフォン10は、獲得した固有認証コードをコンテンツサーバー20へ送信できる。この時、コンテンツサーバー20は、受信された固有認証コードを、固有認証コードが活性化されているか否かを確認し、固有認証コードに対応するコンテンツをスマートフォン10に伝送することができる。
【0052】
このように、本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトック100は、ユーザ以外の第三者が、ユーザが購入したテーマ型グリップトック100を自分のスマートフォン10に装着するようになる場合、コンテンツサーバー20は活性化された固有認証コードと第三者のスマートフォン10とがマッチングされないため、スマートフォン10のコンテンツサーバー20へのアクセスを許容しないように構成されており、これによって、従来のNFC方式では具現できないセキュリティの問題を解消することができるとともに、テーマ型グリップトック100に保存された固有認証コードに対応される固有コンテンツを実行させることができる。
【0053】
以上で本発明の一実施形態について説明したが、本発明の思想は、本明細書に提示される実施形態に限定されなく、本発明の思想を理解する当業者であれば、同一の思想の範疇内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施形態を容易に提案することができるはずであり、これも本発明の思想範囲内に属するといえる。
【符号の説明】
【0054】
10 スマートフォン
20 コンテンツサーバー
100 テーマ型グリップトック
110 飾り部
112 飾り面
114 第1の結合段部
116 テーマ飾り物
120 グリップ部
122 第1のベローズ体
124 連結部
126 第2のベローズ体
130 固定部
132 貼付面
134 第2の結合段部
136 貼着部
140 NFCタグ
150 遮蔽部
【要約】
【課題】テーマ型グリップトックを提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態によるテーマ型グリップトック(100)は、テーマ飾り物(116)が貼り付けられる飾り部(110)と、多段の折り畳み式のベローズ体(122,126)で構成され、一側は飾り部(110)に結合されるグリップ部(120)と、グリップ部(120)の他側に結合され、スマートフォン(10)の背面に貼り付けられる固定部(130)と、固定部(130)に内蔵されてスマートフォン(10)と近距離通信を行うNFCタグ(140)と、固定部(130)に内蔵され、NFCタグ(140)の一側に配置される遮蔽部(150)と、を含み、NFCタグ(140)にはテーマ飾り物(116)の固有認証コードが保存される。
【選択図】
図1