(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】情報送信方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/25 20230101AFI20241022BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20241022BHJP
H04W 72/40 20230101ALI20241022BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20241022BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W24/10
H04W72/40
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2023502887
(86)(22)【出願日】2021-07-14
(86)【国際出願番号】 CN2021106166
(87)【国際公開番号】W WO2022012565
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-02-17
(31)【優先権主張番号】202010694431.8
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010975473.9
(32)【優先日】2020-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】彭 ▲蘭▼
(72)【発明者】
【氏名】李 雪茹
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/064553(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/033088(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0022089(US,A1)
【文献】国際公開第2020/145803(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システムに適用される情報送信方法であって、前記ワイヤレス通信システムは、第1の端末および第2の端末を含み、1つまたは複数の第2の端末があり、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示
し、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示し、前記第1の表示メッセージは、報告されるコンテンツのタイプの表示を含む、ステップと、
前記第2の端末によって、前記第1の表示メッセージに従って前記第1の情報を前記第1の端末へ報告するステップ
と、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含む、
情報送信方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記第1の端末および前記第2の端末のうちの少なくとも1つによって、前記第1のリソースセットにおける前記リソース上でサイドリンク通信を実行するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
チャネルリソースの前記チャネル状態情報は、第1のタイプの状態情報であり、前記第1のタイプの状態情報は、前記チャネルリソースのチャネル品質が第1のしきい値に達しているかどうかを示すか、または
チャネルリソースの前記チャネル状態情報は、第2のタイプの状態情報であり、前記第2のタイプの状態情報は、前記チャネルリソースのチャネル品質であるか、または
チャネルリソースの前記チャネル状態情報は、第3のタイプの状態情報であり、前記第3のタイプの状態情報は、前記チャネルリソースのビット誤り率が第2のしきい値に達しているかどうかを示し、
前記チャネル品質は、基準信号受信電力RSRP、信号対干渉雑音比SINR、または基準信号受信品質RSRQを含む、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記報告されるコンテンツの前記タイプは、前記第1のタイプの状態情報、前記第2のタイプの状態情報、または前記第3のタイプの状態情報のうちの1つまたは複数である、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ワイヤレス通信システムに適用される情報送信方法であって、前記ワイヤレス通信システムは、第1の端末および第2の端末を含み、1つまたは複数の第2の端末があり、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示す、ステップと、
前記第2の端末によって、前記第1の表示メッセージに従って前記第1の情報を前記第1の端末へ報告するステップであって、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示す、ステップと、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含み、
前記第1のリソースセットが前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定されることは、
前記第1の端末が第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定することであって、前記第2の情報は、前記第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットであり、前記第2のリソースセットは、第4のリソースセットから前記第1の端末によって決定され、前記第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している前記第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上であるか、または前記第1の端末および前記第2の端末によって測定されてその測定結果が前記測定しきい値に達している前記第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、前記第1のパーセンテージ以上である
、決定することと、
前記第1の端末が前記第1の情報および前記第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定することであって、前記第3のリソースセットにおけるリソースの量が、第3の量であり、前記第1のリソースセットは、前記第2のリソースセットおよび前記第3のリソースセットを含む、決定することとを含む、
情報送信方法。
【請求項6】
報告されるコンテンツのタイプ
が第1のタイプの状態情報また
は第2のタイプの状態情報である場合には、前記第1の情報は、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットであり、前記第3のリソースセットは、前記第1の端末によってランダムに、またはトラフィックボリュームを優先順位付けする原理に従って決定され
、前記第1のタイプの状態情報は、前記チャネルリソースのチャネル品質が第1のしきい値に達しているかどうかを示し、前記第2のタイプの状態情報は、前記チャネルリソースのチャネル品質である、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
報告されるコンテンツのタイプ
が第3のタイプの状態情報である場合には、前記第1の情報は、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットであり、前記第1の端末によって前記第3のリソースセットを決定するための方法が、
前記第1の端末が、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットを、降順に第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて並べ、その並び順に従って、前記干渉セットにおける最小の干渉を伴うリソースを前記第3のリソースセットにおける前記リソースとして選択すること、
または
前記第1の端末が、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手された前記干渉セットに基づいてリソース平均干渉を計算し、前記第3の量のリソースであってそのリソースのリソース平均干渉が最小であるリソースを前記第3のリソースセットにおける前記リソースとして選択すること、
または
前記第1の端末が、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手された前記干渉セットに基づいてリソース干渉値をスペクトル効率へと変換し、前記第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて実行された計算を通じてリソースの伝送期間を入手し、前記第3の量のリソースであってそのリソースの伝送期間が最小であるリソースを前記第3のリソースセットにおけるリソースとして選択することのうちの少なくとも1つを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の表示メッセージは、測定対象リソースセットの表示を含み、前記測定対象リソースセットは、前記第2の端末によって測定されるチャネルリソースの位置を示す、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記ワイヤレス通信システムは、第3の端末をさらに含み、前記第3の端末は、別のグループに属しており、前記第1の情報は、前記第3の端末から前記測定対象リソースセットにおける測定対象リソースへの干渉に関する情報を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ワイヤレス通信システムに適用される情報送信方法であって、前記ワイヤレス通信システムは、第1の端末および第2の端末を含み、1つまたは複数の第2の端末があり、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示す、ステップと、
前記第2の端末によって、前記第1の表示メッセージに従って前記第1の情報を前記第1の端末へ報告するステップであって、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示す、ステップと、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含み、
前記第1の表示メッセージは、前記第1の情報のための送信メカニズムの表示を含み、前記第1の情報のための前記送信メカニズムは、自律的に選択されたリソース上で前記第1の情報を報告すること、または予備のリソース上で前記第1の情報を報告することを含む、
情報送信方法。
【請求項11】
ワイヤレス通信システムに適用される情報送信方法であって、前記ワイヤレス通信システムは、第1の端末および第2の端末を含み、1つまたは複数の第2の端末があり、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示す、ステップと、
前記第2の端末によって、前記第1の表示メッセージに従って前記第1の情報を前記第1の端末へ報告するステップであって、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示す、ステップと、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含み、
前記第1の表示メッセージは、報告機会の表示を含み、前記報告機会のタイプが、周期的な報告または非周期的な報告を含む、
情報送信方法。
【請求項12】
ワイヤレス通信システムに適用される情報送信方法であって、前記ワイヤレス通信システムは、第1の端末および第2の端末を含み、1つまたは複数の第2の端末があり、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示す、ステップと、
前記第2の端末によって、前記第1の表示メッセージに従って前記第1の情報を前記第1の端末へ報告するステップであって、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示す、ステップと、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含み、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信する前記ステップは、
前記第1の端末によって、前記第1の端末と前記第2の端末との間における距離を測定し、前記距離が変化して第1の距離しきい値に達した場合には、前記第1の端末によって、前記第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップを含む、
情報送信方法。
【請求項13】
前記第2の端末によって、前記第1の表示メッセージに基づいて前記第1の情報を前記第1の端末へ報告する前記ステップは、
前記第2の端末によって、無線リソース制御RRCメッセージ、メディア制御要素MCEメッセージ、またはサイドリンク制御インジケータSCIメッセージを使用することによって前記第1の表示
メッセージに基づいて前記第1の情報を前記第1の端末へ報告するステップを含む、
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のリソースセットが前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定されることは、
前記第1のリソースセットが、受信された前記第1の情報、および第4の端末によって送信された受信された利用可能リソース状態に基づいて前記第1の端末によって決定されることであって、前記第4の端末は、別のグループのグループヘッダである、決定されること、または
前記第1のリソースセットが、前記受信された第1の情報に基づいて前記第1の端末によって直接決定されることを含む、
請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信する前記ステップは、
前記第1の端末によって、無線リソース制御RRCメッセージ、メディア制御要素MCEメッセージ、またはサイドリンク制御インジケータSCIメッセージを使用することによって前記第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップを含む、
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
第1の端末に適用される情報送信方法であって、前記第1の端末は、ワイヤレス通信システムに含まれ、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の第2の端末を含み、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示
し、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示し、前記第1の表示メッセージは、報告されるコンテンツのタイプの表示を含む、ステップと、
前記第1の端末によって、前記第2の端末によって報告された前記第1の情報を受信するステップ
と、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含む、
情報送信方法。
【請求項17】
チャネルリソースの前記チャネル状態情報は、第1のタイプの状態情報であり、前記第1のタイプの状態情報は、前記チャネルリソースのチャネル品質が第1のしきい値に達しているかどうかを示すか、または
チャネルリソースの前記チャネル状態情報は、第2のタイプの状態情報であり、前記第2のタイプの状態情報は、前記チャネルリソースのチャネル品質であるか、または
チャネルリソースの前記チャネル状態情報は、第3のタイプの状態情報であり、前記第3のタイプの状態情報は、前記チャネルリソースのビット誤り率が第2のしきい値に達しているかどうかを示し、
前記チャネル品質は、基準信号受信電力RSRP、信号対干渉雑音比SINR、または基準信号受信品質RSRQを含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記報告されるコンテンツの前記タイプは、前記第1のタイプの状態情報、前記第2のタイプの状態情報、または前記第3のタイプの状態情報のうちの1つまたは複数である、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のリソースセットが前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定されることは、
前記第1の端末が第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定することであって、前記第2の情報は、前記第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットであり、前記第2のリソースセットは、第4のリソースセットから前記第1の端末によって決定され、前記第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している前記第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上であるか、または前記第1の端末および前記第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している前記第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上である
、決定することと、
前記第1の端末が前記第1の情報および前記第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定することであって、前記第3のリソースセットにおけるリソースの量が、第3の量であり、前記第1のリソースセットは、前記第2のリソースセットおよび前記第3のリソースセットを含む、決定することとを含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記報告されるコンテンツの前記タイプが前記第1のタイプの状態情報または前記第2のタイプの状態情報である場合には、前記第1の情報は、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットであり、前記第3のリソースセットは、前記第1の端末によってランダムに、またはトラフィックボリュームを優先順位付けする原理に従って決定される、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記報告されるコンテンツの前記タイプが前記第3のタイプの状態情報である場合には、前記第1の情報は、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットであり、前記第1の端末によって前記第3のリソースセットを決定するための方法が、
前記第1の端末が、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットを、降順に第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて並べ、その並び順に従って、前記干渉セットにおける最小の干渉を伴うリソースを前記第3のリソースセットにおける前記リソースとして選択すること、
または
前記第1の端末が、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手された前記干渉セットに基づいてリソース平均干渉を計算し、前記第3の量のリソースであってそのリソースのリソース平均干渉が最小であるリソースを前記第3のリソースセットにおける前記リソースとして選択すること、
または
前記第1の端末が、前記第2の端末によって実行された測定を通じて入手された前記干渉セットに基づいてリソース干渉値をスペクトル効率へと変換し、前記第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて実行された計算を通じてリソースの伝送期間を入手し、前記第3の量のリソースであってそのリソースの伝送期間が最小であるリソースを前記第3のリソースセットにおけるリソースとして選択することのうちの少なくとも1つを含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
第1の端末に適用される情報送信方法であって、前記第1の端末は、ワイヤレス通信システムに含まれ、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の第2の端末を含み、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示す、ステップと、
前記第1の端末によって、前記第2の端末によって報告された前記第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示す、ステップと、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含み、
前記第1の表示メッセージは、測定対象リソースセットの表示を含み、前記測定対象リソースセットは、前記第2の端末によって測定されるチャネルリソースの位置を示す、
情報送信方法。
【請求項23】
前記ワイヤレス通信システムは、第3の端末をさらに含み、前記第3の端末は、別のグループに属しており、前記第1の情報は、前記第3の端末から前記測定対象リソースセットにおける測定対象リソースへの干渉に関する情報を含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
第1の端末に適用される情報送信方法であって、前記第1の端末は、ワイヤレス通信システムに含まれ、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の第2の端末を含み、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示す、ステップと、
前記第1の端末によって、前記第2の端末によって報告された前記第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示す、ステップと、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含み、
前記第1の表示メッセージは、前記第1の情報のための送信メカニズムの表示を含み、前記第1の情報のための前記送信メカニズムは、自律的に選択されたリソース上で前記第1の情報を報告すること、または予備のリソース上で前記第1の情報を報告することを含む、
情報送信方法。
【請求項25】
第1の端末に適用される情報送信方法であって、前記第1の端末は、ワイヤレス通信システムに含まれ、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の第2の端末を含み、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示す、ステップと、
前記第1の端末によって、前記第2の端末によって報告された前記第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示す、ステップと、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含み、
前記第1の表示メッセージは、報告機会の表示を含み、前記報告機会のタイプが、周期的な報告または非周期的な報告を含む、
情報送信方法。
【請求項26】
第1の端末に適用される情報送信方法であって、前記第1の端末は、ワイヤレス通信システムに含まれ、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の第2の端末を含み、前記方法は、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように前記第2の端末に示す、ステップと、
前記第1の端末によって、前記第2の端末によって報告された前記第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示す、ステップと、
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップであって、前記第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、前記第1のリソースセットは、前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定され、前記第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである、ステップとを含み、
前記第1の端末によって、第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信する前記ステップは、
前記第1の端末によって、前記第1の端末と前記第2の端末との間における距離を測定し、前記距離が変化して第1の距離しきい値に達した場合には、前記第1の端末によって、前記第1の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップを含む、
情報送信方法。
【請求項27】
前記第1のリソースセットが前記第1の情報に基づいて前記第1の端末によって決定されることは、
前記第1のリソースセットが、前記受信された第1の情報、および第4の端末によって送信された受信された利用可能リソース状態に基づいて前記第1の端末によって決定されることであって、前記第4の端末は、別のグループのグループヘッダである、決定されること、または
前記第1のリソースセットが、前記受信された第1の情報に基づいて前記第1の端末によって直接決定されることを含む、
請求項16乃至26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記第1の端末によって、第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信する前記ステップは、
前記第1の端末によって、無線リソース制御RRCメッセージ、メディア制御要素MCEメッセージ、またはサイドリンク制御インジケータSCIメッセージを使用することによって前記第2の表示メッセージを前記第2の端末へ送信するステップを含む、
請求項16乃至27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
通信装置であって、前記通信装置はプロセッサを含み、前記プロセッサは、メモリに結合され、前記メモリにおける命令を読み取り、前記命令に従って、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法を前記通信装置が実行することを可能にするように構成されている、通信装置。
【請求項30】
前記通信装置は、端末またはチップである、
請求項29に記載の通信装置。
【請求項31】
命令を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムが端末上で稼働したときに、前記端末は、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、コンピュータプログラム。
【請求項32】
命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアであって、前記命令が端末上で実行されたときに、前記端末は、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、コンピュータ可読ストレージメディア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信の分野に関し、詳細には、情報送信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2020年7月17日に中国国家知的財産局に出願された「INFORMATION SENDING METHOD」と題されている中国特許出願第202010694431.8号に対する優先権を主張するものであり、それは、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0003】
本出願は、2020年9月16日に中国国家知的財産局に出願された「INFORMATION SENDING METHOD AND APPARATUS」と題されている中国特許出願第202010975473.9号に対する優先権を主張するものであり、それは、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【0004】
サイドリンク(sidelink)接続テクノロジーは、端末デバイスどうしによって無線リソース上で互いと直接通信するために使用されるテクノロジーである。サイドリンクテクノロジーは、セルラーインターネットオブシングステクノロジーの重要な分野であり、はじめにD2D(Device to Device, デバイスツーデバイス)通信シナリオにおいて適用される。サイドリンクテクノロジーは、インターネットオブシングス、インターネットオブビークルズなどの適用に関する広い展望をもたらし、従来のセルラーネットワークの通信アーキテクチャーおよびオペレーションを根本的に変える。サイドリンクテクノロジーにおいては、2つのリソース割り当て様式がある。一方の様式においては、リソース割り当ては、基地局に依存する。他方の様式においては、リソース割り当ては、端末による自律的な選択に基づく。リソース割り当てが、端末による自律的な選択に基づく場合には、リソースコンフリクトが発生し得る。なぜなら、リソース選択において中央での制御および割り当てが実施されないからである。適切で効果的なリソース競合を実現することは、重要な研究トピックである。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、情報送信方法および装置を提供し、それによってグループメンバーは、サイドリンクテクノロジーが使用される場合にグループヘッダへ第1の情報を報告することが可能であり、グループヘッダは、受信された第1の情報に基づいてサイドリンク通信のためのリソースを決定し、サイドリンク通信のためのリソースをグループメンバーへ送信する。そのため、デバイスのグループがサイドリンク通信を実行する場合にリソースコンフリクトが発生する確率が低減され、グループ全体の通信パフォーマンスが改善される。
【0006】
第1の態様によれば、本出願の実施形態は、ワイヤレス通信システムに適用される情報送信方法を提供し、ワイヤレス通信システムは、第1の端末および第2の端末を含み、1つまたは複数の第2の端末がある。この方法は、下記を含む。
【0007】
第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第2の端末に示し、
第2の端末は、第1の表示メッセージに従って第1の情報を第1の端末へ報告し、第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示し、
第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、第1のリソースセットは、第1の情報に基づいて第1の端末によって決定され、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである。
【0008】
この方法においては、第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ送信し、第1の端末は、第1の情報に基づいて第1のリソースセットを決定する。第1のリソースセットにおけるリソースは、サイドリンク通信のためのリソースである。このやり方においては、サイドリンク通信のためのリソースが正確に決定されることが可能であり、デバイスのグループがサイドリンク通信を実行する場合にリソースコンフリクトが発生する確率が低減されることが可能である。
【0009】
実施態様においては、第1の端末および第2の端末のうちの少なくとも1つが、第1のリソースセットにおけるリソース上でサイドリンク通信を実行する。
【0010】
実施態様においては、チャネルリソースのチャネル状態情報は、第1のタイプの状態情報であり、第1のタイプの状態情報は、チャネルリソースのチャネル品質が第1のしきい値に達しているかどうかを示すか、または
チャネルリソースのチャネル状態情報は、第2のタイプの状態情報であり、第2のタイプの状態情報は、チャネルリソースのチャネル品質であるか、または
チャネルリソースのチャネル状態情報は、第3のタイプの状態情報であり、第3のタイプの状態情報は、チャネルリソースのビット誤り率が第2のしきい値に達しているかどうかを示し、
チャネル品質は、基準信号受信電力RSRP、信号対干渉雑音比SINR、または基準信号受信品質RSRQを含む。
【0011】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、報告されるコンテンツのタイプの表示を含み、報告されるコンテンツのタイプは、第1のタイプの状態情報、第2のタイプの状態情報、または第3のタイプの状態情報のうちの1つまたは複数である。
【0012】
実施態様においては、第1のリソースセットが第1の情報に基づいて第1の端末によって決定されることは、下記を含む。
【0013】
第1の端末は、第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定し、第2の情報は、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットであり、第2のリソースセットは、第4のリソースセットから第1の端末によって決定され、第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上であるか、または第1の端末および第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上であるか、または第4のリソースセットは、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットであり、
第1の端末は、第1の情報および第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定し、第3のリソースセットにおけるリソースの量が、第3の量であり、第1のリソースセットは、第2のリソースセットおよび第3のリソースセットを含む。
【0014】
このやり方においては、第1の端末は、はじめに第1の端末のために十分なリソースを確保するために第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定し、次いでグループ全体のリソース要件を満たすために第1の情報および第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定する。
【0015】
実施態様においては、報告されるコンテンツのタイプが第1のタイプの状態情報または第2のタイプの状態情報である場合には、第1の情報は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットであり、第3のリソースセットは、第1の端末によってランダムに、またはトラフィックボリュームを優先順位付けする原理に従って決定される。
【0016】
実施態様においては、報告されるコンテンツのタイプが第3のタイプの状態情報である場合には、第1の情報は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットであり、第1の端末によって第3のリソースセットを決定するための方法が、下記のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットを、降順に第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて並べ、その並び順に従って、干渉セットにおける最小の干渉を伴うリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択するか、
または
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットに基づいてリソース平均干渉を計算し、第3の量のリソースであってそのリソースのリソース平均干渉が最小であるリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択するか、
または
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットに基づいてリソース干渉値をスペクトル効率へと変換し、第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて実行された計算を通じてリソースの伝送期間を入手し、第3の量のリソースであってそのリソースの伝送期間が最小であるリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択する。
【0018】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、測定対象リソースセットの表示を含み、測定対象リソースセットは、第2の端末によって測定されるチャネルリソースの位置を示す。
【0019】
実施態様においては、ワイヤレス通信システムは、第3の端末をさらに含み、第3の端末は、別のグループに属しており、第1の情報は、第3の端末から測定対象リソースセットにおける測定対象リソースへの干渉に関する情報を含む。このやり方においては、第1のリソースセットを決定する際に、第1の端末は、別のグループにおける近隣端末から測定対象リソースへの干渉を考慮し、それによって、サイドリンク通信のための決定されたリソースは正確である。
【0020】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、第1の情報のための送信メカニズムの表示を含み、第1の情報のための送信メカニズムは、自律的に選択されたリソース上で第1の情報を報告すること、または予備のリソース上で第1の情報を報告することを含む。
【0021】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、報告機会の表示を含み、報告機会は、周期的な報告または非周期的な報告を含む。
【0022】
実施態様においては、第1の端末が第1の表示メッセージを第2の端末へ送信することは、次のことを含む。第1の端末は、第1の端末と第2の端末との間における距離を測定し、その距離が変化して第1の距離しきい値に達した場合には、第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信する。このやり方においては、第2の端末の位置における大きな変化によって引き起こされる第1の情報のタイムリーでない報告が防止されることが可能である。
【0023】
実施態様においては、第2の端末が第1の表示メッセージを受信して第1の情報を第1の端末へ報告することは、下記を含む。
【0024】
第2の端末は、第1の表示メッセージを受信し、無線リソース制御RRCメッセージ、メディア制御要素MCEメッセージ、またはサイドリンク制御インジケータSCIメッセージを使用することによって第1の情報を第1の端末へ報告する。
【0025】
実施態様においては、第1のリソースセットが第1の情報に基づいて第1の端末によって決定されることは、
第1のリソースセットが、受信された第1の情報、および第4の端末によって送信された受信された利用可能リソース状態に基づいて第1の端末によって決定されることであって、第4の端末は、別のグループのグループヘッダである、決定されること、または
第1のリソースセットが、受信された第1の情報に基づいて第1の端末によって直接決定されることを含む。
【0026】
実施態様においては、第1の端末が第2の表示メッセージを第2の端末へ送信することは、下記を含む。
【0027】
第1の端末は、無線リソース制御RRCメッセージ、メディア制御要素MCEメッセージ、またはサイドリンク制御インジケータSCIメッセージを使用することによって第2の表示メッセージを第2の端末へ送信する。
【0028】
別の態様によれば、本出願の実施形態は、情報送信方法を提供する。この方法は、第1の端末に適用され、第1の端末は、ワイヤレス通信システムに含まれ、ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の第2の端末を含む。この方法は、下記を含む。
【0029】
第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第2の端末に示し、
第1の端末は、第2の端末によって報告された第1の情報を受信し、第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示し、
第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、第1のリソースセットは、第1の情報に基づいて第1の端末によって決定され、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである。
【0030】
この方法においては、第1の端末は、第2の端末によって送信された第1の情報に基づいて第1のリソースセットを決定する。第1のリソースセットにおけるリソースは、サイドリンク通信のためのリソースである。このやり方においては、サイドリンク通信のためのリソースが正確に決定されることが可能であり、デバイスのグループがサイドリンク通信を実行する場合にリソースコンフリクトが発生する確率が低減されることが可能である。
【0031】
実施態様においては、チャネルリソースのチャネル状態情報は、第1のタイプの状態情報であり、第1のタイプの状態情報は、チャネルリソースのチャネル品質が第1のしきい値に達しているかどうかを示すか、または
チャネルリソースのチャネル状態情報は、第2のタイプの状態情報であり、第2のタイプの状態情報は、チャネルリソースのチャネル品質であるか、または
チャネルリソースのチャネル状態情報は、第3のタイプの状態情報であり、第3のタイプの状態情報は、チャネルリソースのビット誤り率が第2のしきい値に達しているかどうかを示し、
チャネル品質は、基準信号受信電力RSRP、信号対干渉雑音比SINR、または基準信号受信品質RSRQを含む。
【0032】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、報告されるコンテンツのタイプの表示を含み、報告されるコンテンツのタイプは、第1のタイプの状態情報、第2のタイプの状態情報、または第3のタイプの状態情報のうちの1つまたは複数である。
【0033】
実施態様においては、第1のリソースセットが第1の情報に基づいて第1の端末によって決定されることは、下記を含む。
【0034】
第1の端末は、第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定し、第2の情報は、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットであり、第2のリソースセットは、第4のリソースセットから第1の端末によって決定され、第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上であるか、または第1の端末および第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上であるか、または第4のリソースセットは、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットであり、
第1の端末は、第1の情報および第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定し、第3のリソースセットにおけるリソースの量が、第3の量であり、第1のリソースセットは、第2のリソースセットおよび第3のリソースセットを含む。
【0035】
このやり方においては、第1の端末は、はじめに第1の端末のために十分なリソースを確保するために第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定し、次いでグループ全体のリソース要件を満たすために第1の情報および第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定する。
【0036】
実施態様においては、報告されるコンテンツのタイプが第1のタイプの状態情報または第2のタイプの状態情報である場合には、第1の情報は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットであり、第3のリソースセットは、第1の端末によってランダムに、またはトラフィックボリュームを優先順位付けする原理に従って決定される。
【0037】
実施態様においては、報告されるコンテンツのタイプが第3のタイプの状態情報である場合には、第1の情報は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットであり、第1の端末によって第3のリソースセットを決定するための方法が、下記のうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットを、降順に第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて並べ、その並び順に従って、干渉セットにおける最小の干渉を伴うリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択するか、
または
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットに基づいてリソース平均干渉を計算し、第3の量のリソースであってそのリソースのリソース平均干渉が最小であるリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択するか、
または
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットに基づいてリソース干渉値をスペクトル効率へと変換し、第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて実行された計算を通じてリソースの伝送期間を入手し、第3の量のリソースであってそのリソースの伝送期間が最小であるリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択する。
【0039】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、測定対象リソースセットの表示を含み、測定対象リソースセットは、第2の端末によって測定されるチャネルリソースの位置を示す。
【0040】
実施態様においては、ワイヤレス通信システムは、第3の端末をさらに含み、第3の端末は、別のグループに属しており、第1の情報は、第3の端末から測定対象リソースセットにおける測定対象リソースへの干渉に関する情報を含む。このやり方においては、サイドリンク通信のためのリソースを決定する際に、第1の端末は、別のグループにおける近隣端末から測定対象リソースへの干渉を考慮し、それによって、サイドリンク通信のための決定されたリソースは正確である。
【0041】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、第1の情報のための送信メカニズムの表示を含み、第1の情報のための送信メカニズムは、自律的に選択されたリソース上で第1の情報を報告すること、または予備のリソース上で第1の情報を報告することを含む。
【0042】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、報告機会の表示を含み、報告機会は、周期的な報告または非周期的な報告を含む。
【0043】
実施態様においては、第1の端末が第1の表示メッセージを第2の端末へ送信することは、次のことを含む。第1の端末は、第1の端末と第2の端末との間における距離を測定し、その距離が変化して第1の距離しきい値に達した場合には、第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信する。このやり方においては、第2の端末の位置における大きな変化によって引き起こされる第1の情報のタイムリーでない報告が防止されることが可能である。
【0044】
実施態様においては、第1のリソースセットが第1の情報に基づいて第1の端末によって決定されることは、下記を含む。
【0045】
第1のリソースセットは、受信された第1の情報、および第4の端末によって送信された受信された利用可能リソース状態に基づいて第1の端末によって決定され、第4の端末は、別のグループのグループヘッダであるか、または
第1のリソースセットは、受信された第1の情報に基づいて第1の端末によって直接決定される。
【0046】
実施態様においては、第1の端末が第2の表示メッセージを第2の端末へ送信することは、下記を含む。
【0047】
第1の端末は、無線リソース制御RRCメッセージ、メディア制御要素MCEメッセージ、またはサイドリンク制御インジケータSCIメッセージを使用することによって第2の表示メッセージを第2の端末へ送信する。
【0048】
さらに別の態様によれば、本出願の実施形態は、ワイヤレス通信システムに適用される情報送信方法を提供し、ワイヤレス通信システムは、第1の端末および第2の端末を含み、1つまたは複数の第2の端末がある。この方法は、下記を含む。
【0049】
第2の端末は、グループ参加アプリケーションを第1の端末へ送信し、第1の端末によって送信された受信されたアプリケーション承認メッセージに応じて、第1のグループに参加して第1のグループにおけるメンバーになり、
第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ報告し、第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示し、
第2の端末は、第1の端末によって送信された第2の表示メッセージを受信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、第1のリソースセットは、第1の情報に基づいて第1の端末によって決定され、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである。
【0050】
この方法においては、第2の端末は、第1の端末が第1のリソースセットを選択するのを支援するために第1の情報を第1の端末へ送信し、第1のリソースセットにおけるリソースは、サイドリンク通信のためのリソースである。このやり方においては、第1の端末によって決定されて第2の端末によって受信されるサイドリンク通信のためのリソースは、正確であることが可能であり、デバイスのグループがサイドリンク通信を実行する場合にリソースコンフリクトが発生する確率が低減されることが可能である。
【0051】
実施態様においては、第2の端末は、第1のリソースセットにおけるリソース上でサイドリンク通信を実行する。
【0052】
実施態様においては、第2の端末が第1のグループに参加して第1のグループにおけるメンバーになることは、下記を含む。
【0053】
第2の端末は、第1のグループを検知し、第1のグループに参加して第1のグループのメンバーになるための第1のオペレーションを受信し、第1のオペレーションは、ユーザ選択を含むか、または
第2の端末は、第1のグループを検知し、第1のグループに自律的に参加して第1のグループのメンバーになる。
【0054】
実施態様においては、第2の端末が第1の情報を第1の端末へ報告することの前に、この方法は、下記をさらに含む。
【0055】
第1の端末は、第2の端末の第1の表示メッセージを受信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第2の端末に示す。
【0056】
実施態様においては、チャネルリソースのチャネル状態情報は、第1のタイプの状態情報であり、第1のタイプの状態情報は、チャネルリソースのチャネル品質が第1のしきい値に達しているかどうかを示すか、または
チャネルリソースのチャネル状態情報は、第2のタイプの状態情報であり、第2のタイプの状態情報は、チャネルリソースのチャネル品質であるか、または
チャネルリソースのチャネル状態情報は、第3のタイプの状態情報であり、第3のタイプの状態情報は、チャネルリソースのビット誤り率が第2のしきい値に達しているかどうかを示し、
チャネル品質は、基準信号受信電力RSRP、信号対干渉雑音比SINR、または基準信号受信品質RSRQを含む。
【0057】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、報告されるコンテンツのタイプの表示を含み、報告されるコンテンツのタイプは、第1のタイプの状態情報、第2のタイプの状態情報、または第3のタイプの状態情報のうちの1つまたは複数である。
【0058】
実施態様においては、第1のリソースセットが第1の情報に基づいて第1の端末によって決定されることは、下記を含む。
【0059】
第1の端末は、第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定し、第2の情報は、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットであり、第2のリソースセットは、第4のリソースセットから第1の端末によって決定され、第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上であるか、または第1の端末および第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している第4のリソースセットにおけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上であるか、または第4のリソースセットは、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットであり、
第1の端末は、第1の情報および第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定し、第3のリソースセットにおけるリソースの量が、第3の量であり、第1のリソースセットは、第2のリソースセットおよび第3のリソースセットを含む。
【0060】
このやり方においては、第1の端末は、はじめに第1の端末のために十分なリソースを確保するために第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定し、次いでグループ全体のリソース要件を満たすために第1の情報および第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定する。
【0061】
実施態様においては、報告されるコンテンツのタイプが第1のタイプの状態情報または第2のタイプの状態情報である場合には、第1の情報は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットであり、第3のリソースセットは、第1の端末によってランダムに、またはトラフィックボリュームを優先順位付けする原理に従って決定される。
【0062】
実施態様においては、報告されるコンテンツのタイプが第3のタイプの状態情報である場合には、第1の情報は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットであり、第1の端末によって第3のリソースセットを決定するための方法が、下記のうちの少なくとも1つを含む。
【0063】
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットを、降順に第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて並べ、その並び順に従って、干渉セットにおける最小の干渉を伴うリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択するか、
または
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットに基づいてリソース平均干渉を計算し、第3の量のリソースであってそのリソースのリソース平均干渉が最小であるリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択するか、
または
第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットに基づいてリソース干渉値をスペクトル効率へと変換し、第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて実行された計算を通じてリソースの伝送期間を入手し、第3の量のリソースであってそのリソースの伝送期間が最小であるリソースを第3のリソースセットにおけるリソースとして選択する。
【0064】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、測定対象リソースセットの表示を含み、測定対象リソースセットは、第2の端末によって測定されるチャネルリソースの位置を示す。
【0065】
実施態様においては、ワイヤレス通信システムは、第3の端末をさらに含み、第3の端末は、別のグループに属しており、第1の情報は、第3の端末から測定対象リソースセットにおける測定対象リソースへの干渉に関する情報を含む。このやり方においては、サイドリンク通信のためのリソースを決定する際に、第1の端末は、別のグループにおける近隣端末から測定対象リソースへの干渉を考慮し、それによって、サイドリンク通信のための決定されたリソースは正確である。
【0066】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、第1の情報のための送信メカニズムの表示を含み、第1の情報のための送信メカニズムは、自律的に選択されたリソース上で第1の情報を報告すること、または予備のリソース上で第1の情報を報告することを含む。
【0067】
実施態様においては、第1の表示メッセージは、報告機会の表示を含み、報告機会は、周期的な報告または非周期的な報告を含む。
【0068】
実施態様においては、第1の端末が第1の情報を第2の端末へ報告することは、下記を含む。
【0069】
第1の端末は、第1の端末と第2の端末との間における距離を測定し、その距離が変化して第2の距離しきい値に達した場合には、第1の端末は、第1の情報を第2の端末へ非周期的に報告する。このやり方においては、第2の端末の位置における大きな変化によって引き起こされる第1の情報のタイムリーでない報告が防止されることが可能である。
【0070】
実施態様においては、第1の端末が第1の情報を第2の端末へ報告することは、下記を含む。
【0071】
第1の端末は、無線リソース制御RRCメッセージ、メディア制御要素MCEメッセージ、またはサイドリンク制御インジケータSCIメッセージを使用することによって第1の情報を第2の端末へ報告する。
【0072】
さらに別の態様によれば、本出願の実施形態は、ワイヤレス通信システムに適用される情報送信方法を提供し、ワイヤレス通信システムは、第1の端末、第2の端末、および第3の端末を含み、第1の端末および第2の端末は、同じ通信グループに属しており、第1の端末は、グループヘッダであり、第2の端末は、グループメンバーである。この方法は、下記を含む。
【0073】
第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第2の端末に示し、第1の表示メッセージは、測定対象リソースセットの表示を含み、
第2の端末は、第1の表示メッセージに従って第1の情報を第1の端末へ報告し、第1の情報は、第3の端末から測定対象リソースセットにおける測定対象リソースへの干渉に関する情報を含み、
第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースであり、第1のリソースセットにおけるリソースが、測定対象リソースセットにあるリソースであってそのリソースに対する第3の端末からの干渉が事前設定条件を満たしているリソースを含まない。
【0074】
この方法によれば、第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ報告し、第1の情報は、別のグループにおける端末からの測定対象リソースに対する干渉に関する情報を含む。このやり方においては、サイドリンク通信のためのリソースを決定する際に、第1の端末は、別のグループにおける端末からの干渉を考慮し、それによって、サイドリンク通信のための決定されたリソースは正確であり、デバイスのグループがサイドリンク通信を実行する場合にリソースコンフリクトが発生する確率が低減されることが可能である。
【0075】
実施態様においては、第1の端末および第2の端末のうちの少なくとも1つが、第1のリソースセットにおけるリソース上でサイドリンク通信を実行する。
【0076】
実施態様においては、第3の端末は、第1の端末および第2の端末を含む通信グループに属していない。
【0077】
実施態様においては、第1のリソースセットにおけるリソースが、測定対象リソースセットにあるリソースであってそのリソースに対する第3の端末からの干渉が事前設定条件を満たしているリソースを含まないことは、第1のリソースセットにおけるリソースが、測定対象リソースセットにあるリソースであって第3の端末からの干渉に関するそのリソースの情報が干渉しきい値に達しているリソースを含まないこと、または第1のリソースセットにおけるリソースが、測定対象リソースセットにあるリソースであって第3の端末、第2の端末、および第1の端末からの干渉に関するそのリソースの情報が干渉しきい値に達しているリソースを含まないことを含む。
【0078】
さらなる態様によれば、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。この通信装置は、プロセッサを含む。プロセッサは、メモリに結合され、メモリにおける命令を読み取り、それらの命令に基づいて、第1の態様における方法を通信装置が実行することを可能にするように構成されている。
【0079】
実施態様においては、この通信装置は、端末またはチップである。
【0080】
またさらなる態様によれば、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム製品が端末上で稼働されたときに、その端末は、第1の態様における方法を実行することを可能にされる。
【0081】
さらにまたさらなる態様によれば、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアを提供する。それらの命令が端末上で実行されたときに、その端末は、第1の態様における方法を実行することを可能にされる。
【0082】
またさらに別の態様によれば、本出願は、情報送信装置を提供する。この情報送信装置は、端末に配置され、この装置がグループヘッダとして使用されている場合に第1の表示メッセージをグループメンバーデバイスへ送信するように構成されている構成送信ユニットと、この装置がグループメンバーデバイスとして使用されている場合に、グループヘッダによって送信された第1の表示メッセージを受信するように構成されている構成受信ユニットと、この装置がグループメンバーデバイスまたはグループヘッダとして使用されている場合にリソースを測定するように構成されている測定ユニットと、この装置がグループメンバーデバイスとして使用されている場合に第1の情報を生成して第1の情報をグループヘッダへ報告するように構成されている補助情報報告ユニットと、この装置がグループヘッダとして使用されている場合に、サイドリンク通信のためのリソースを入手するために、グループメンバーデバイスによって報告された第1の情報およびこの装置の測定情報に基づいて意思決定を実行するように構成されている利用可能リソース意思決定ユニットと、この装置がグループヘッダとして使用されている場合にグループメンバーデバイスへのサイドリンク通信のためのリソースを構成するように構成されている利用可能リソース構成ユニットとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【
図1】モバイル通信ネットワークにおける通信リンクの概略図である。
【
図2】サイドリンクテクノロジーにおける通信プロセスの概略図である。
【
図3A】サイドリンクテクノロジーのためのリソース割り当て様式の概略図である。
【
図3B】サイドリンクテクノロジーのためのリソース割り当て様式の概略図である。
【
図3C】サイドリンクテクノロジーのためのリソース割り当て様式のフローチャートである。
【
図3D】サイドリンクテクノロジーのためのリソース割り当て様式のフローチャートである。
【
図3E】サイドリンクテクノロジーが使用される典型的なホームシナリオの概略図である。
【
図3F】サイドリンクテクノロジーが使用される典型的な車両隊列走行シナリオの概略図である。
【
図4A】本出願の実施形態による適用シナリオの概略図である。
【
図4B】端末によるサイドリンク機能を有効にすることの概略図である。
【
図4C】端末によるサイドリンク機能を有効にすることの概略図である。
【
図5】複数のグループの位置によって影響されるリソース選択の違いの概略図である。
【
図6】本出願の実施形態による情報送信方法の一般化されたフローチャートである。
【
図7A】本出願の実施形態による、第1のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法のフローチャートである。
【
図7B】本出願の実施形態による、第1のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法の概略図である。
【
図7C】本出願の実施形態による、第1のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法の概略図である。
【
図7D】本出願の実施形態による、第1のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法の概略図である。
【
図7E】本出願の実施形態による、第1のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法の概略図である。
【
図8A】本出願の実施形態による、第2のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法のフローチャートである。
【
図8B】本出願の実施形態による、第2のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法の概略図である。
【
図9A】本出願の実施形態による、リソースセットを報告する第3のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法のフローチャートである。
【
図9B】本出願の実施形態による、リソースセットを報告する第3のタイプの状態情報を報告するための情報送信方法の概略図である。
【
図10】本出願の実施形態による情報報告方法の概略フローチャートである。
【
図11】本出願の実施形態による、グループヘッダによってグループメンバーを、第1の情報を報告するようにトリガーするための方法の概略フローチャートである。
【
図12】本出願の実施形態による別の情報送信方法の概略フローチャートである。
【
図13】本出願の実施形態による、情報を送信するための装置を示す図である。
【
図14】本出願の実施形態による端末の構造の概略図である。
【
図15】本出願の実施形態によるコックピットドメインコントローラシステムの構造の概略図である。
【
図16】本出願の実施形態による路側デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0084】
本発明の目的、技術的な解決策、および利点をより明確にするために、以降では、添付の図面を参照しながら、この本発明の実施態様について詳細に記述する。
【0085】
本出願における「複数の」は、2つ以上を意味する。「および/または」という用語は、関連付けられている対象どうしの間における関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得るということを表す。たとえば、「Aおよび/またはB」は、「Aのみが存在する」、「AおよびBの両方が存在する」、ならびに「Bのみが存在する」という3つのケースを表し得る。「/」という文字は通常、関連付けられている対象どうしの間における「または」の関係を示す。
【0086】
ワイヤレス通信テクノロジーの発展に伴って、モバイル通信ネットワークは、5G NR(New Radio、新無線)システムへ徐々に進化している。5G NRシステムにおいては、サイドリンク(sidelink)テクノロジーが導入されている。具体的に言えば、端末デバイスどうしは、無線リソースを使用することによって直接通信することが可能である。
図1において示されているように、サイドリンク(sidelink)は、端末デバイスと基地局との間におけるアップリンク(uplink)およびダウンリンク(downlink)とは異なる。サイドリンクは、端末デバイスどうしの間におけるリンクであり、PC5インターフェースに対応する。
【0087】
4G LTE(Long Term Evolution, ロングタームエボリューション)システムにおけるサイドリンクテクノロジーと同様に、NRシステムにおけるサイドリンクテクノロジーは、V2X(Vehicle to Everything, ビークルツーエブリシング)などのシナリオに適用されることが可能である。PSCCH(Physical Sidelink Control Channel, 物理サイドリンク制御チャネル)、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel, 物理サイドリンク共有チャネル)、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel, 物理サイドリンクブロードキャストチャネル)、およびPSFCH(Physical Sidelink Feedback Channel, 物理サイドリンクフィードバックチャネル)は、NRシステムにおける主要なサイドリンク物理チャネルである。最初の3つの物理チャネルは、LTEシステムのサイドリンクテクノロジーにおいて使用され、PSFCHは、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request, ハイブリッド自動再送要求)伝送をサポートするためにNRシステムのサイドリンクテクノロジーにおいて新たに導入された物理チャネルである。PSSCHは、サイドリンクデータ情報を伝送する。PSCCHは、主にサイドリンク制御情報を伝送する、すなわち、サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information, SCI)メッセージを伝送する。加えて、一次サイドリンク同期信号(Primary Sidelink Synchronization Signal, PSSS)および二次サイドリンク同期信号(Secondary Sidelink Synchronization Signal)という2つの同期信号がある。
【0088】
サイドリンクは、はじめにLTEシステムにおいて導入され、主にD2D(Device to Device, デバイスツーデバイス)通信テクノロジーに適用されている。主要な目的は、効果的な公安通信(Public Safety Communication)を確保することである。次いでV2X(Vehicle to Everything, ビークルツーエブリシング)というコンセプトがLTEシステムへと導入され、サイドリンクもV2X標準化の一部である。サイドリンクは、端末デバイスどうしの間における直接の近接ベースの通信がPC5インターフェースを通じて実施される通信モードとして定義されている。3GPP(3rd Generation Partnership Project, 第3世代パートナーシッププロジェクト)の最新リリースによれば、エアインターフェース支援とPC5インターフェース管理とに基づくサイドリンクリソース割り当てが、次の研究優先事項である。この研究は、待ち時間および信頼性など、NRシステムにおけるV2Xの通信パフォーマンス要件を満たすのに役立つ。この研究は、ユーザがサイドリンクを通じてのみV2X通信を実行することが可能である場合にユーザがリソースを自律的に選択することが可能である通信シナリオにとって非常に重要である。
【0089】
サイドリンク通信プロセスが、
図2において示されており、同期化および通信という2つの部分へと分割されている。同期化プロセスにおいては、すべての端末デバイスが同期状態に入ることを可能にするために、現在、GNSS(Global Navigation Satellite System, 全地球航法衛星システム)に基づく同期化手順、および基地局に基づく同期化手順という2つのサイドリンク同期化手順がある。通信プロセスには、2つのリソース割り当て様式がある。
図3Aは、基地局が参加するリソース割り当て様式を示している。このリソース割り当て様式においては、基地局と端末デバイスとの間に制御リンクがある。
図3Bは、リソース割り当てが端末の自律的な選択に基づく様式を示している。このリソース割り当て様式においては、基地局と端末デバイスとの間に制御リンクがない。
【0090】
図3Cは、基地局が参加するリソース割り当て様式の具体的な手順を提供している。端末1がデータを送信する必要がある場合には、端末1は、リソース要求を基地局へ送信する。リソース要求を受信した後に、基地局は、DCI(Downlink Control Indicator, ダウンリンク制御インジケータ)を使用することによって、割り当てられたリソースを端末1へ送信する。DCIメッセージを受信した後に、端末1は、DCIメッセージにおいて示されているリソース上でデータを端末2へ送信する。基地局が参加するリソース割り当て様式によれば、端末のためのサイドリンクリソースが基地局によって割り当てられるということが、前述の手順から知られることが可能である。そのため、リソースコンフリクトは通常、
図3Cにおいて示されているリソース割り当て様式が適用されている場合には発生しない。
【0091】
図3Dは、端末がリソースを自律的に選択するリソース割り当て様式の具体的な手順を示している。端末1がデータを送信する必要がある場合には、端末1は、はじめにリソースセンシング(Resource Sensing)を実行する。具体的に言えば、端末1は、リソースプールにおけるすべてのリソースを測定し、次いでリソースプールからリソースのグループを選択して、データを送信する。リソースプール構成の2つのシナリオがある。1つのシナリオにおいては、端末は、基地局のネットワークカバレッジエリアにあり、リソースプール構成は、基地局のシステムメッセージから入手され得る。別のシナリオにおいては、端末は、基地局のネットワークカバレッジエリアになく、リソースプール構成は、事前に構成される。リソース割り当てが端末の自律的な選択に基づく様式によれば、端末リソースによるリソース選択は完全に自律的であるということが、前述の手順から知られることが可能である。そのため、
図3Dにおいて示されているリソース割り当て様式が適用されている場合には、リソースコンフリクトが発生し得る。しかしながら、端末はリソースを求めて基地局へ申請を行う必要がないので、シグナリングオーバーヘッドおよびデータ伝送待ち時間が低減されることが可能である。加えて、リソース割り当てが端末の自律的な選択に基づく様式は、端末が基地局のネットワークカバレッジエリアにないか、または基地局のネットワークカバレッジが貧弱であるシナリオに適用可能である。
【0092】
サイドリンクテクノロジーは、ホームシナリオ、会議室シナリオ、マルチプレイヤーゲームシナリオ、および車両隊列走行シナリオなどの典型的な適用シナリオを含む複数のシナリオにおいて適用されることが可能である。それぞれの適用シナリオは、複数の端末を含む。たとえば、ホームシナリオにおいては、モバイル電話、テレビ、PC、タブレット、ステレオ、バンド、およびヘッドセットなどの端末デバイスが含まれ、会議室シナリオにおいては、大型スクリーン、PC、モバイル電話、およびタブレットなどの端末デバイスが含まれ、マルチプレイヤーゲームシナリオにおいては、複数のゲーム端末が含まれ、車両隊列走行シナリオは、複数の移動車両、歩行者、および路側ユニットRSUを含む。
図3Eは、サイドリンクテクノロジーが使用される典型的なホームシナリオ30を示している。このシナリオは、モバイル電話31、PC32、テレビ33、サウンドボックス34、タブレット35、ヘッドセット36、およびバンド37を含む。デバイスどうしは、サイドリンクを通じて互いと直接通信することが可能である。
図3Fは、サイドリンクテクノロジーが使用される典型的な車両隊列走行シナリオを示している。このシナリオは、歩行者端末デバイス311、車両312、路側ユニットRSU313、車両314、および基地局316を含む。デバイスどうしは、互いと通信することが可能である。車両312と車両314との間における通信は、V2V(Vehicle to Vehicle)と呼ばれ、車両314と路側ユニットRSU313との間における通信は、V2I(Vehicle to Infrastructure)と呼ばれ、車両314と歩行者端末デバイス311との間における通信は、V2P(Vehicle to Pedestrian)と呼ばれ、車両314と基地局316との間における通信は、V2N(Vehicle to Network)と呼ばれる。
【0093】
前述の典型的な適用シナリオに関して、サイドリンクテクノロジーにおいては、グループ(Group)がユニットとして使用されるメカニズムが研究の中心となり、グループは通信グループとも呼ばれる。グループがユニットとして使用されるメカニズムは、多くの利点を有する。具体的には、高負荷のシナリオにおいては、すべてのユーザ機器がリソースを求めて独立して競う場合には、リソースコンフリクトが発生する確率が高い。グループヘッダがリソース割り当てを調整する場合には、リソースコンフリクトが発生する確率が大幅に低減されることが可能である。粗い粒度のリソースネゴシエーションが、グループどうしの間において実行され、グループにおけるリソース割り当てが、グループヘッダによって実行される。このやり方においては、リソース利用効率が改善されることが可能である。加えて、基地局との情報のやり取りが低減されるので、エアインターフェースの待ち時間が低減されることが可能である。
【0094】
図4Aは、本出願の実施形態の適用シナリオを示している。このシナリオにおいては、通信効率を改善するために、複数の端末がグループを形成している。端末10がグループヘッダである。グループヘッダは、グループヘッダ端末またはグループヘッダデバイスと呼ばれることもある。グループヘッダは、基地局のいくつかの機能を実施して、グループ全体にわたる統合された管理を達成することが可能である。端末は、ユーザのために音声/データ接続を提供するデバイス、たとえば、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイスまたは車載デバイスである。端末は、ユーザ機器(User Equipment, UE)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザユニット(User Unit)、ユーザステーション(User Station)、移動局(Mobile Station)、リモートステーション(Remote Station)、リモート端末(Remote Terminal)、モバイル機器(Mobile Equipment)、ユーザ端末(User Terminal)、ワイヤレス通信機器(Wireless Telecom Equipment)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ機器(User Equipment)、またはユーザ装置と呼ばれることもある。端末は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network, WLAN)におけるステーション(Station, STA)、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol, SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop, WLL)ステーション、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)デバイス、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデムに接続されているコンピューティングデバイスまたは別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、次世代通信システム(たとえば、第5世代(Fifth-Generation, 5G)通信ネットワーク)における端末、今後展開されるパブリックランドモバイルネットワーク(Public Land Mobile Network, PLMN)における端末などであり得る。5Gは、新無線(New Radio, NR)とも呼ばれる。本出願の可能な適用シナリオにおいては、端末は、通常は地上で稼働する端末、たとえば車載デバイスである。本出願においては、記述を容易にするために、前述のデバイスに配置されているチップが端末と呼ばれることもある。
【0095】
例として、本出願の実施形態においては、端末は、代替としてウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、代替としてインテリジェントウェアラブルデバイスと呼ばれることがあり、ウェアラブルテクノロジーを使用することによる日常の装着のインテリジェントな設計に基づいて開発されるメガネ、手袋、腕時計、衣服、および靴などのウェアラブルデバイスを表す総称である。ウェアラブルデバイスは、身体上に直接装着されること、またはユーザの衣服もしくはアクセサリーへと統合されることが可能であるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであり、ソフトウェアサポート、データのやり取り、およびクラウド対話を通じて強力な機能を実施する。広い意味では、インテリジェントウェアラブルデバイスは、スマートフォンに依存することなく完全なまたは部分的な機能を実施することが可能であるフル機能の大型デバイス、たとえば、スマートウォッチまたはスマートメガネを含み、特定のタイプのアプリケーションにのみ焦点を合わせたデバイスを含み、スマートフォンなどの別のデバイス、たとえば、バイタルサインのモニタリングのために使用されるさまざまなスマートバンドおよびスマートジュエリーとともに使用される必要がある。
【0096】
製品形態という点では、
図4Aにおいてグループヘッダとしての役割を果たす端末10は、端末の一種である。しかしながら、端末10は、基地局のいくつかの機能を実施すること、具体的には、中央制御機能を実施すること、および別の端末のためのリソースを構成することのみが可能である。
図4Aにおいては、端末10は、グループヘッダとしての役割を果たし、その他の端末は、グループメンバーであり、グループメンバーは、グループメンバー端末またはグループメンバーデバイスと呼ばれることもある。
【0097】
サイドリンクテクノロジーにおいては、グループベースのメカニズムのオペレーションが、完全なプロセスメカニズムを必要とする。主要なプロセスおよびテクノロジーは、グループの確立、グループヘッダの選択、グループの保守、グループ間でのリソースの競合、グループ内でのリソース割り当てなどを含む。
【0098】
可能な実施態様においては、端末は、サイドリンクグループ機能を有効にするためのユーザ設定を受け入れ得、そのサイドリンクグループ機能は、端末のサードパーティアプリケーションまたは端末のシステムアプリケーションの機能である。
図4Bにおいて示されているように、端末のサイドリンク設定ページ401上では、ユーザが、サイドリンクグループのスイッチ402をオンにすることによってグループ機能を有効にし得る。
図4Cにおいて示されているように、端末は、ユーザ操作を受け入れ、サイドリンクグループスイッチをオンにする。このケースにおいては、端末は、2つのグループがそばにあって、それらはグループ1およびグループ2であるということに気づく。端末は、グループに参加するためのユーザ選択を受け入れ得るか、または端末は、グループに参加するための選択を自律的に実行し得る。このやり方においては、ユーザは、グループ機能を有効にするかどうかを決定すること、および端末が参加することになるグループを選択することが可能である。その結果として、端末のセキュリティーおよびユーザ体験が強化される。
【0099】
本出願の実施形態は主に、サイドリンクテクノロジーにおけるグループ間でのリソース競合に関する。グループベースのメカニズムを適用するサイドリンクテクノロジーにおいては、グループがユニットである状態でグループリソースが競合されるか、または端末デバイスがユニットである状態でリソースが独立して競合される。ユニットがグループである競合モードに関しては、グループのためのリソースどうしは、互いに直交していることがあり、または重複していることがある。競合において、グループヘッダは、グループのためのリソースのうちでグループ全体のためのリソースを勝ち取る。2つのグループヘッダが近くにあり、選択されたリソースどうしが重複している場合には、それらの重複しているリソース上で信号干渉が強くなる。そのため、近接している2つのグループヘッダは、成功する信号復調の確率を改善するために、重複しているリソースを選択することを回避する。それとは逆に、リソース利用度を改善するために、互いから遠く離れている2つのグループヘッダは、重複しているリソースを可能な限り選択する。その結果として、グループヘッダは、さまざまな場所での競合を通じてさまざまなリソースを入手し、いくつかのリソースは、グループメンバーに適していない。
【0100】
図5において示されているように、グループA、グループB-1、およびグループB-2という3つのグループがある。グループB-1におけるグループヘッダは、グループAから遠く離れている。そのため、リソースを求めて競合しているときに、グループB-1におけるグループヘッダは、グループAからグループB-1への干渉が低いと決定し得、そのため、グループAのためのリソースと重複または一致するリソースを選択し得る。しかしながら、グループB-1の左下のグループメンバーは、グループAに近い。グループAのためのリソースと一致するリソースを選択することは、高い干渉をもたらす。その結果として、これらのユーザ機器のパフォーマンスは貧弱になる。グループB-2におけるグループヘッダは、グループAに近い。そのため、リソースを求めて競合しているときに、グループB-2におけるグループヘッダは、グループAからグループB-2への干渉が高いと決定し得、そのため、グループAのためのリソースとは完全に異なるリソースを選択し得る。グループB-2の右下のグループメンバーは、グループAから遠く離れている。そのため、そのグループメンバーは、グループAのためのリソースと重複しているリソースを使用することが可能である。結果として、リソース利用度が低くなる。
【0101】
前述の問題を解決するために、本出願の実施形態は、リソース選択においてグループヘッダを支援するための情報送信方法を提供する。グループメンバーどうしの間における通信のためにリソースが選択される。そのため、グループメンバーからのフィードバックを入手することは、リソース選択のパフォーマンスを確実にするための重要な手段である。具体的には、グループメンバー端末デバイスは、チャネル上のリソース占有を測定し、測定結果をグループヘッダへ報告する。グループヘッダの測定結果と、グループメンバーによって報告された結果とに基づいて、グループヘッダは、サイドリンク通信のための最終的なリソースを決定し、サイドリンク通信のためのそのリソースをすべてのグループメンバーへ送信し、それによってグループ通信のパフォーマンスを確実にする。
【0102】
図6は、本出願の実施形態による情報送信方法の一般化された手順を示している。この方法は、第1の端末と第2の端末とを含むワイヤレス通信システムに適用され、第1の端末は、グループヘッダであり、第2の端末は、グループメンバーであり、1つまたは複数の第2の端末がある。この方法は、主に下記のステップを含む。
【0103】
S601. 第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第2の端末に示す。具体的には、第1の表示メッセージは、第1の情報の報告機会の表示、測定対象リソースセットの表示、報告されるコンテンツのタイプの表示、測定しきい値の表示、第1の情報のための送信メカニズムの表示などを含む。
【0104】
S602. 第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ報告する。第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示し、そのチャネルリソースは、第1の端末が、測定するように第2の端末に示しているリソースである。具体的には、第2の端末は、第1の端末によって送信された第1の表示メッセージに従ってリソースを測定し、測定が完了された後に第1の情報を第1の端末へ周期的にまたは非周期的に報告する。第1の情報は、対応する測定対象リソースの干渉情報を含み、それは、第2の端末によって収集される。干渉情報は、たとえば、近隣端末から測定対象リソースへの干渉に関する情報を含み、近隣端末は、第2の端末が属しているグループにおける端末、または近隣グループにおける端末を含み得る。第2の端末が、近隣グループにおける端末から対応する測定対象リソースへの干渉に関する情報を収集し、その情報を第1の端末へ報告した場合には、第1の端末は、その干渉情報に基づいて、近隣グループからグループにおけるリソース上での伝送への干渉を回避するようにリソースを選択する。これは、伝送効率を改善する。もちろん、干渉情報は、非近隣端末から測定対象リソースへの干渉に関する情報も含む。任意選択の実施態様においては、測定対象リソースを測定する際に、第2の端末は、別のグループにある端末デバイスから測定対象リソースへの干渉のみを測定する。言い換えれば、第1の情報は、別のグループにおける端末デバイスから測定対象リソースへの干渉のみを含む。任意選択で、第2の端末は、第1の端末から第1の表示メッセージを受信する前にリソース測定を完了し、第1の端末によって送信された第1の表示メッセージを受信したときに、その表示に従って第1の情報を直接報告する。
【0105】
S603. 第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、第1のリソースセットは、受信された第1の情報に基づいて第1の端末によって決定され、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである。具体的には、第1の端末は、第2の情報と、第2の端末によって報告される第1の情報とに基づいて第1のリソースセットを決定し、第2の情報は、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたセットである。次いで第1の端末は、第2の表示メッセージを送信することによってグループにおける第2の端末へ第1のリソースセットを送信する。
【0106】
図4Aに関連して、
図7Aは、本出願の実施形態による情報送信方法を示している。この方法は、第1の端末と第2の端末とを含むワイヤレス通信システムに適用され、第1の端末は、グループヘッダであり、第2の端末は、グループメンバーであり、1つまたは複数の第2の端末がある。この方法は、第1のタイプの状態情報を報告することに関するものであり、主に下記のステップを含む。
【0107】
S701. 第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第2の端末に示す。第1の情報は、チャネルリソースのチャネル状態情報を示し、そのチャネルリソースは、第1の端末が、測定するように第2の端末に示しているリソースである。
【0108】
任意選択の実施態様においては、第1の端末がグループヘッダとして選択された後に、第1の端末は、第1の情報を報告するように第2の端末に示すために、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信する。
【0109】
任意選択の実施態様においては、第1の端末が、新たに加えられた第2の端末を検知した後に、言い換えれば、新たに加えられたグループメンバーデバイスを検知した後に、第1の端末は、第1の情報を報告するように、新たに加えられた第2の端末またはすべての第2の端末に示すために、新たに加えられた第2の端末またはすべての第2の端末へ第1の表示メッセージを送信する。
【0110】
具体的には、第1の表示メッセージは、下記のタイプの表示情報を含む。
【0111】
1. 報告機会のタイプの表示。第1の表示メッセージを第2の端末へ送信する際に、第1の端末は、対応する報告機会を構成する必要がある。報告機会の構成は、周期的な報告の構成および非周期的な報告の構成という2つのタイプを含み得る。
【0112】
周期的な報告の構成とは、その構成を受信すると、第2の端末が、対応する測定を実行し、一定の周期で第1の情報を第1の端末へ報告するということを意味する。その周期は、1ms、2ms、5ms、10ms、20ms、40ms、80ms、160ms、または320msであり得る。
【0113】
任意選択の実施態様においては、第1の端末は、第2の端末に関する測定周期および報告周期を別々に構成し得る。具体的な測定周期および報告周期は、同じであってもよく、または異なっていてもよい。
【0114】
任意選択の実施態様においては、第1の端末が第2の端末の移動スピードを測定するか、または第2の端末が移動スピードを第1の端末へ報告する。第1の端末は、第2の端末の移動スピードに基づいてさまざまな周期を構成する。
【0115】
非周期的な報告の構成とは、第1の端末が、要件に基づいて、第1の情報を報告するように第2の端末に示し、第2の端末が、表示を受信した後の特定の時点で第1の情報を報告するということを意味する。
【0116】
任意選択の実施態様においては、第1の端末は、表示情報において、特定の時点で第1の情報を報告するように第2の端末に動的に示す。
【0117】
任意選択の実施態様においては、第1の端末によって送信された表示情報を受信した場合に、第2の端末は、デフォルトの持続時間の後に第1の情報を報告する。
【0118】
任意選択の実施態様においては、第1の端末は、第1の端末と第2の端末との間における距離を測定する。その距離が変化して第1の距離しきい値に達した場合には、第1の端末は、第1の情報を報告することを求める表示を第2の端末へ送信して、第2の端末を、第1の情報を非周期的に報告するようにトリガーする。
【0119】
2. 測定対象リソースセットの表示。第1の端末は、第2の端末にとっての測定対象リソースセットを構成する。測定対象リソースセットの表示を受信した後に、第2の端末は、測定対象リソースセットにおける測定対象リソースを測定し、報告する。測定対象リソースセットは、第2の端末によって測定されるチャネルリソースの位置を示す。具体的には、測定対象リソースセットは、第1の端末のリソースプールのユニバーサルセットまたはサブセットである。2つのリソースプール構成シナリオがある。1つのシナリオにおいては、第1の端末は、基地局のネットワークカバレッジエリアにあり、リソースプール構成は、基地局のシステムメッセージから入手される。別のシナリオにおいては、第1の端末が基地局のネットワークカバレッジエリアにない場合には、リソースプール構成は事前に構成される。
【0120】
任意選択の実施態様においては、第1の端末は、リソース使用履歴に基づいてリソースプールのユニバーサルセットまたはサブセットを第2の端末にとっての測定対象リソースセットとして示す。たとえば、統計に従って、リソースプールにおけるいくつかのリソースのビット誤り率が高い場合には、これらのリソースは、測定対象リソースセットに含まれない。
【0121】
任意選択の実施態様においては、第2の端末は、端末能力を第1の端末へ事前に報告し、第1の端末は、それらの第2の端末の性能差に基づいて別々の測定対象リソースセットを構成する。たとえば、低性能の第2の端末のために構成された測定対象リソースセットは、より少ないリソースを含み、高性能の第2の端末のために構成された測定対象リソースセットは、より多くのリソースを含む。
【0122】
3. 報告されるコンテンツのタイプの表示。この実施形態においては、報告されるコンテンツのタイプは、第1のタイプの状態情報であり、第1のタイプの状態情報は、チャネルリソースのチャネル品質が第1のしきい値に達しているかどうかを示す。具体的には、チャネル品質は、RSRP(Reference Signal Received Power, 基準信号受信電力)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio, 信号対干渉雑音比)、RSRQ(Reference Signal Received Quality, 基準信号受信品質)などを含む。
【0123】
任意選択の実施態様においては、第2の端末は、測定しきい値に達している測定値を有するリソースに関しては1を設定し、測定しきい値に達していない測定値を有するリソースに関しては0を設定し得る。
図7Bにおいて示されているように、第1の端末によって構成された測定対象リソースセットがSであり、5つの測定対象リソースを含むと想定される。リソース1およびリソース5の測定値は、測定しきい値を下回っている。このケースにおいては、第2の端末は、対応するリソースに関して1を設定する。その他のリソースの測定値は、測定しきい値を下回っておらず、そして第2の端末は、対応するリソースに関して0を設定する。
【0124】
4. 測定しきい値の表示、すなわち、第1のしきい値の表示。この実施形態においては、報告されるコンテンツのタイプに関して、第1の端末は、グループメンバーデバイスに関する報告されるコンテンツのタイプにおいて測定しきい値を示し得る。あるいは、しきい値はデフォルト値であり得、第2の端末は、そのデフォルト値を使用する。この実施形態においては、報告されるコンテンツのタイプの表示における干渉がRSRPである場合には、測定しきい値は、-60dBm、-65dBm、-70dBm、-75dBm、-80dBm、-85dBmなどであり得る。
【0125】
5. 第1の情報のための送信メカニズムの表示。任意選択の実施態様においては、第1の情報の報告表示が第1の端末によって構成され、報告は予備のリソース上で実行される。表示を受信した後に、第2の端末は、予備のリソース上で第1の情報を報告する。このやり方においては、第1の端末が、すべての第2の端末によって報告された第1の情報を、推定された期間において受信することが確実にされることが可能である。
【0126】
任意選択の実施態様においては、第1の情報の報告表示が第1の端末によって構成され、報告は、自律的に選択されたリソース上で実行される。表示を受信した後に、第2の端末は、リソースを感知する必要があり、適切なリソースを感知した場合には、第1の情報を第1の端末へ報告する。この報告様式に関しては、センシングを通じて適切なリソースが入手される際にリソースコンフリクトが発生し得るので、第1の端末は、第2の端末によって報告された第1の情報が時間内に受信されるかどうかを決定するためにタイマーを始動する必要がある。
【0127】
第1の端末は、前述のいくつかのタイプの表示情報を1つのメッセージへとまとめて、そのメッセージを第2の端末へ送信し得るか、またはそれらの情報を、いくつかのメッセージを使用することによって第2の端末へ送信し得る。これは、本出願のこの実施形態においては限定されない。第1の端末は、RRC(Radio Resource Control, 無線リソース制御)メッセージ、MCE(MAC Control Element, MAC制御要素)メッセージ、またはSCI(Sidelink Control Indicator, サイドリンク制御インジケータ)メッセージなどのメッセージを送信することによって、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し得る。ベアラメッセージのタイプは、本出願のこの実施形態においては限定されない。センシングを通じて適切なリソースを入手した後に、第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信する。センシングを通じて適切なリソースが入手される際にリソースコンフリクトが発生し得るので、第1の端末は、第1の表示メッセージを複数回にわたって送信することによって、そのメッセージを成功裏に送信する確率を高め得る。
【0128】
S702. 第1の端末および第2の端末は、リソース測定を実行する。具体的には、第2の端末は、第1の端末によって示された測定対象リソースセットにおける測定対象リソースを測定する。第1の端末は、リソースプールにおけるすべてのリソースを測定するか、またはすべての第2の端末のために構成された測定対象リソースセットの和集合に基づいて測定を実行し得る。この実施形態においては、報告されるコンテンツのタイプの表示における干渉がRSRPである場合には、第2の端末および第1の端末は、それぞれのリソース上でRSRP測定を実行する。第2の端末が、センシングを実行することが可能ではない端末デバイス、または特定のレベルでしかセンシングを実行することが可能ではない端末デバイスである場合には、その第2の端末は、周囲の第2の端末によって共有されている測定情報を受信することによって測定結果を入手し得る。センシングを実行することが可能ではない端末デバイスは通常、電力消費に関する高い要件を有する端末デバイス、たとえば、モバイル電話またはインターネットオブシングスモバイルデバイスである。特定のレベルでしかセンシングを実行することが可能ではない端末デバイスは通常、低い性能を有する端末デバイス、たとえば、路側ユニットの端末デバイスであり、フルリソースセンシングを実現することが可能ではない。
【0129】
任意選択の実施態様においては、測定対象リソースの測定中に、第1の端末および第2の端末は、測定対象リソースへの干渉が目下のグループにおける端末デバイスから来ているのか、または別のグループにおける端末デバイスから来ているのかを決定しない。言い換えれば、すべての端末デバイスによる測定対象リソースへの干渉が測定される。
【0130】
任意選択の実施態様においては、測定対象リソースの測定中に、第1の端末および第2の端末は、別のグループにおける端末デバイスから測定対象リソースへの干渉のみを測定する。任意選択で、別のグループにおける端末デバイスから測定対象リソースへの干渉を入手するためにゼロ電力CSI(Channel State Information)基準信号メカニズムが使用され得る。具体的には、ゼロ電力CSI基準信号の時間/周波数位置が、グループに関連付けられる。具体的に言えば、グループにおける端末デバイスどうしによって使用されるゼロ電力CSI基準信号どうしの時間/周波数位置は同じであり、別々のグループにおけるゼロ電力CSI基準信号どうしの時間/周波数位置は異なる。目下のグループにおける端末デバイスの伝送電力が、対応するゼロ電力CSI基準信号の時間/周波数リソース上でゼロであるので、目下のグループに対応するゼロ電力CSI基準信号の時間/周波数リソース上での測定を通じて目下のグループにおける端末デバイスによって入手された信号エネルギーは、別のグループにおける端末デバイスからの干渉である。任意選択で、別のグループにおける端末デバイスから測定対象リソースへの干渉を入手するために、目下のグループにおいてマルチキャストされるSCI(Sidelink Control Indicator)メカニズムが使用され得る。具体的には、データが伝送されている測定対象リソースに関して、グループにおける端末デバイスが、そのグループのSCIを受信し、そのSCIにおいて示されているPSSCH DMRS(Demodulation Reference Signal)のRSRP(Reference Signal Received Power)を測定し、複数のDMRSシンボルがある場合には線形平均化を実行し、測定を通じて入手されたRSRPをそれぞれのRE(Resource Element)上のRSRPへと正規化し得る。加えて、グループにおける端末デバイスは、測定対象リソースを測定して、RSSI(Received Signal Strength Indicator)を入手し、測定を通じて入手されたRSSIをそれぞれのRE上のRSSI(Received Signal Strength Indicator)へと正規化し得る。最後に、別のグループにおける端末デバイスから測定対象リソースへの干渉を入手するために、それぞれのRE上のRSRPが、それぞれのRE上のRSSIから差し引かれる。データが伝送されていない測定対象リソースに関しては、グループにおける端末デバイスが、測定対象リソースを直接測定してRSSIを入手し、測定を通じて入手されたRSSIをそれぞれのRE上のRSSIへと正規化する。それぞれのRE上のRSSIは、別のグループにおける端末デバイスから測定対象リソースへの干渉とみなされる。別のグループにおける端末デバイスによる測定対象リソースへの干渉を入手する実施態様は、本出願のこの実施形態においては限定されない。
【0131】
任意選択の実施態様においては、ステップS702は、S701の前に実行される。第2の端末は、第1の端末によって送信された第1の表示メッセージを受信する前に、リソースプールにおけるすべてのリソースの測定を完了する。リソースプールは、基地局から入手され得るか、または事前に構成され得る。このやり方においては、第1の表示メッセージを受信した後に、第2の端末は、表示情報に基づいて第1の情報を直接報告し得る。
【0132】
S703. 第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ報告する。具体的には、第1の端末によって構成された報告機会のタイプが周期的な報告である場合には、第2の端末は、
図7Cにおいて示されているように、周期に従って一定の時点で第1の情報を報告する。測定周期および報告周期は異なり得る。第1の端末によって構成された報告機会のタイプが非周期的な報告である場合には、第1の端末は、特定の時点で第1の情報を報告するように第2の端末に動的に示し得るか、または表示メッセージを受信した場合に、第2の端末は、
図7Dにおいて示されているように、デフォルトの持続時間(n持続時間)の後の時点で第1の情報を報告する。任意選択で、第1の端末は、第1の情報を非周期的に報告するようにいくつかの第2の端末を選択的にトリガーし得る。たとえば、第1の端末が特定の第2の端末の第1の情報を入手する必要がある場合には、第1の端末は、第1の情報を非周期的に報告するようにその第2の端末のみに示し得る。
【0133】
報告時点を確認した後に、第2の端末は、第1の端末によって構成された特定の送信メカニズムに従って第1の情報を第1の端末へ送信する。第1の端末によって構成された送信メカニズムが、予備のリソース上で第1の情報を報告することである場合には、第2の端末は、その予備のリソース上で第1の情報を報告する。第1の端末によって構成された送信メカニズムが、自律的に選択されたリソース上で第1の情報を報告することである場合には、第2の端末は、はじめにそのリソースを感知し、次いで第1の情報を報告する。
【0134】
前述の実施態様のうちのいずれか1つに関連して、任意選択の実施態様においては、第2の端末によって報告される第1の情報は、M個のビットを含み、Mは、第1の端末によって示される測定対象リソースセットにおける測定対象リソースの量であり、それぞれのビットは、1つのリソースの測定結果が測定しきい値に達しているかどうかを表す。リソースの測定結果が測定しきい値を下回っている場合には、対応するビットが、1に設定される。リソースの測定結果が測定しきい値を下回っていない場合には、対応するビットは、0に設定される。このやり方においては、第2の端末によって送信された第1の情報を第1の端末が受信した後に、測定対象リソースセットのものであって第2の端末へ送信される表示に基づいて、第1の端末は、1対1の対応関係に起因して、それぞれのリソースの測定結果を入手し得る。
【0135】
前述の実施態様のうちのいずれか1つに関連して、任意選択の実施態様においては、第2の端末によって報告される第1の情報は、M個のバイトを含み、Mは、第1の端末によって示されるリソースの量であり、それぞれのバイトは、リソースの測定結果が測定しきい値に達しているかどうかを表す。リソースの測定結果が測定しきい値を下回っている場合には、対応するバイトが、0以外の値に設定される。リソースの測定結果が測定しきい値を下回っていない場合には、対応するバイトは、0に設定される。このやり方においては、第2の端末によって送信された第1の情報を第1の端末が受信した後に、測定対象リソースセットのものであって第2の端末へ送信される表示に基づいて、第1の端末は、1対1の対応関係に起因して、それぞれのリソースブロックの測定結果を入手し得る。
【0136】
前述の実施態様のうちのいずれか1つに関連して、任意選択の実施態様においては、第2の端末によって報告される第1の情報は、グループにおけるリソースの時間/周波数位置および測定結果を含む。このやり方においては、第2の端末によって報告された第1の情報を第1の端末が受信した後に、第1の端末は、特定の時間/周波数位置でのリソースの測定結果を直接入手し得る。
【0137】
第2の端末によって報告された第1の情報を受信した後に、第1の端末は、第1の情報を格納する。
図7Eは、第2の端末の第1の情報をテーブルに格納することの例を示している。テーブルにおける空白の位置は、第1の端末が、その位置ではリソースブロックを測定するように第2の端末に示さないということを示している。たとえば、第1の端末は、リソース1を測定するように第2の端末2に示さない。あるいは、第1の端末は、別の様式で第2の端末によって報告された第1の情報を格納し得る。これは、本出願のこの実施形態においては限定されない。
【0138】
前述の実施態様のうちのいずれか1つに関連して、任意選択の実施態様においては、第2の端末は、RRC(Radio Resource Control, 無線リソース制御)メッセージ、MCE(MAC Control Element, MAC制御要素)メッセージ、およびSCI(Sidelink Control Indicator, サイドリンク制御インジケータ)メッセージなど、メッセージを使用して第1の情報を搬送する。SCIメッセージは、制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel, 物理サイドリンク制御チャネル)を使用することによって搬送される。そのため、報告を実施する第2の端末のユーザ識別子が第1の情報に含まれる必要があり、それによって第1の端末は、第1の情報を報告する第2の端末を識別することが可能である。RRCメッセージおよびMCEメッセージは、データチャネル(Physical Sidelink Shared Channel, 物理サイドリンク共有チャネル)を使用することによって搬送される。そのため、第1の情報を受信した場合に、第1の端末は、スクランブリング情報に基づいて、報告を実施する第2の端末を識別し得る。
【0139】
前述の実施態様のうちのいずれか1つに関連して、任意選択の実施態様においては、第2の端末が第1の情報を第1の端末へ報告した後に、第2の端末は、第2の端末と第1の端末との間における距離を測定する。その距離が変化して第2の距離しきい値に達した場合には、第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ能動的に報告する。このやり方においては、第2の端末の位置における大きな変化によって引き起こされる第1の情報のタイムリーでない報告が防止されることが可能である。
【0140】
報告用の第1の情報を生成するために、測定を通じて第2の端末によって入手された測定値が測定しきい値と直接比較され得るか、または報告用の第1の情報を生成するために、測定を通じて第2の端末によって入手された測定値上でフィルタリングが実行され、次いでその測定値が測定しきい値と比較されるということに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態においては限定されない。加えて、ワイヤレス通信システムは、第3の端末をさらに含む。第3の端末は、別のグループに属している。第1の情報は、第3の端末から測定対象リソースセットにおける測定対象リソースへの干渉に関する情報を含む。
【0141】
S704. 第1の端末は、利用可能な候補リソースを入手する。具体的には、第1の端末は、第2の端末によって報告された第1の情報と、第2の情報とに基づいて意思決定を実行して、利用可能な候補リソースを入手し、第1の情報は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットであり、第2の情報は、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットである。
【0142】
任意選択の実施態様においては、第1の情報は、測定対象リソースセットにおける測定対象リソース上で第2の端末によって実行された測定を通じて入手された第1の測定結果を含み、第1の端末は、測定対象リソースセットにおける測定対象リソースを測定して、第2の測定結果を入手する。第1の端末は、第1の測定結果と第2の測定結果との共通集合にあるリソースを、利用可能な候補リソースとして使用する。
【0143】
任意選択の実施態様においては、第2の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットは、それぞれS1、S2、...、およびSNであり、Nは、グループメンバーの量である。第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットは、S0であり、リソースセットS0における要素の数は、|S0|である。第1の端末によって決定された利用可能な候補リソースの量は、Kであり、利用可能な候補リソースは、第2のリソースセットおよび第3のリソースセットを含む。
【0144】
はじめに、第1の端末のために十分な利用可能なリソースを確保するために、第1の端末は、第1の情報および第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定する。具体的には、第1の端末は、第4のリソースセットS’からK1個のリソースを選択し、選択されたK1個のリソースを含むセットが、
【0145】
【0146】
、すなわち第2のリソースセットである。第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値に達している第4のリソースセットS’におけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上である。第1のパーセンテージは、60%、80%などであり得る。第1のパーセンテージが100%である場合には、それは、共通集合が必要とされているということを示す。第1のパーセンテージが1/Nである場合には、それは、和集合が必要とされているということを示す。あるいは、第1の端末および第2の端末によって測定されてその測定結果が測定しきい値を満たしている第4のリソースセットS’におけるリソースのパーセンテージが、第1のパーセンテージ以上である。第1のパーセンテージは、60%、80%などであり得る。第1のパーセンテージが100%である場合には、それは、共通集合が必要とされているということを示す。第1のパーセンテージが1/(1+N)である場合には、それは、和集合が必要とされているということを意味する。S’とS0との共通集合が、S’∩S0であり、S’∩S0における要素の量が、|S’∩S0|である。|S’∩S0|がK1以上である場合には、グループヘッダは、S’∩S0からK1個のリソースを、利用可能な候補リソースとして選択し、K1個のリソースは、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットS0における最小の干渉を伴うK1個のリソースであるか、またはK1個のリソースは、S’∩S0からランダムに選択されたK1個のリソースである。|S’∩S0|がK1未満である場合には、第1の端末は、S’∩S0におけるすべてのリソースを、利用可能な候補リソースとして選択し、S0からK1-|S’∩S0|個のリソースを、利用可能な候補リソースとして選択し、K1-|S’∩S0|個のリソースは、S0における最小の干渉を伴うK1-|S’∩S0|個のリソースであるか、またはK1-|S’∩S0|個のリソースは、S0からランダムに選択されたK1-|S’∩S0|個のリソースである。
【0147】
次いで第1の端末は、第1の情報および第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定する。具体的には、第1の端末は、未選択のリソースからK-K1個のリソースを、利用可能な候補リソースとして選択し、それらのK-K1個のリソースを含むセットが、第3のリソースセットである。具体的には、S’’は、S’における
【0148】
【0149】
の差集合であり、すなわち、S’’における要素は、S’に属しているが、
【0150】
【0151】
には属しておらず、差集合S’’における要素の量は、|S’’|である。K-K1が|S’’|以下である場合には、K-K1個のリソースが、利用可能な候補リソースとしてS’’からランダムに選択される。K-K1が|S’’|よりも大きい場合には、第1の端末は、S’’におけるすべてのリソースを、利用可能な候補リソースとして選択し、次いでS1、S2、...、およびSNにおける未選択のリソースからK-K1-|S’’|個のリソースを、利用可能な候補リソースとしてランダムに選択する。あるいは、K-K1-|S’’|個のリソースは、利用可能な候補リソースとして、大きなトラフィックボリュームを有する第2の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットから優先的に選択される。リソースが不十分である場合には、第1の端末のリソース要件が満たされるまで、最小の干渉を伴うリソースが、利用可能な候補リソースとして、S0から常に選択される。リソース選択中に、選択されたリソースが再び選択されることはない。
【0152】
K1の値はKの値に等しくてもよいということに留意されたい。言い換えれば、利用可能な候補リソースに関する要件は、第1の端末が第4のリソースセットからK1個のリソースを直接選択した後に満たされることが可能である。
【0153】
S705. 第1の端末は、目下のグループにおける利用可能な候補リソースと、第4の端末によって送信された利用可能リソース状態とに基づいて第1のリソースセットを決定し、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースであり、第4の端末は、別のグループのグループヘッダである。具体的には、利用可能なリソースを決定した後に、第4の端末は、利用可能リソース状態を第1の端末へ送信し、第1の端末は、ステップS704において決定された利用可能な候補リソースと、その別のグループの利用可能リソース状態とに基づいて第1のリソースセットを最終的に決定する。たとえば、ステップS704において入手された利用可能な候補リソースは、リソース1、リソース2、リソース3、リソース4、およびリソース5であり、第4の端末によって送信された受信された利用可能なリソースは、リソース3およびリソース4である。このケースにおいては、第1の端末は、第1のリソースセットがリソース1、リソース2、およびリソース5を含むと決定する。第1のリソースセットが決定された場合には、第1の端末は、第4の端末に第1のリソースセットを通知する。
【0154】
前述の実施態様のうちのいずれか1つに関連して、任意選択の実施態様においては、第1の端末が基地局のネットワークカバレッジエリアにある場合には、第1の端末は、利用可能な候補リソースを基地局へ報告し得る。基地局は、第1の端末が属しているグループにとっての利用可能なリソースを入手するための意思決定を実行し、次いで、第1の端末にとっての利用可能なリソースを構成する。
【0155】
任意選択の実施態様においては、ステップS705は実行されない。具体的に言えば、ステップS704において入手された利用可能な候補リソースは、第1のリソースセットとして直接使用される。言い換えれば、第1の端末は、受信された第1の情報に基づいて第1のリソースセットを直接決定し、別のグループにおけるグループヘッダに第1のリソースセットを通知する必要はない。第1の端末は、ステップS706を直接実行する。
【0156】
S706. 第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットの情報を示す。この実施形態においてステップS705が存在する場合には、第1の端末は、ステップS705において決定された第1のリソースセットを第2の端末へ送信する。この実施形態においてステップS705が存在しない場合には、第1の端末は、S704において入手された利用可能な候補リソースを第1のリソースセットとして使用し、第1のリソースセットを第2の端末へ送信する。
【0157】
任意選択の実施態様においては、センシングを通じて適切なリソースを入手した後に、第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信する。センシングを通じて適切なリソースが入手される際にリソースコンフリクトが発生し得るので、第1の端末は、メッセージを複数回にわたって送信することによって、そのメッセージを成功裏に送信する確率を高め得る。具体的には、第1の端末は、RRC(Radio Resource Control, 無線リソース制御)メッセージ、MCE(MAC Control Element, MAC制御要素)メッセージ、またはSCI(Sidelink Control Indicator, サイドリンク制御インジケータ)メッセージなどのメッセージを送信することによって、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し得る。第2の表示メッセージにおける情報が小さいサイズである場合には、SCIメッセージは、第2の表示メッセージを搬送するのに適しており、それによってリソースオーバーヘッドが低減されることが可能である。第2の表示メッセージにおける情報が大きいサイズである場合には、RRCメッセージまたはMCEメッセージは、第2の表示メッセージを搬送するのに適しており、これは、第2の表示メッセージのサイズの拡張に役立つ。
【0158】
S707. 第1の端末および第2の端末のうちの少なくとも1つが、第1のリソースセットにおけるリソース上でサイドリンク通信を実行する。このステップは、
図7Aにおいては示されていない。具体的には、グループにおける端末デバイス(第1の端末および第2の端末を含む)が、グループにおける別のデバイスへデータを送信する必要がある場合には、端末デバイスは、第1のリソースセットにおけるリソースを感知して、適切なサイドリンクリソースを入手し、次いでそのサイドリンクリソース上でデータを送信する。
【0159】
図4Aに関連して、
図8Aは、本出願の実施形態による情報報告方法を示している。この方法は、第1の端末と第2の端末とを含むワイヤレス通信システムに適用され、第1の端末は、グループヘッダであり、第2の端末は、グループメンバーであり、1つまたは複数の第2の端末がある。この方法は、第2のタイプの状態情報を報告することに関するものであり、主に下記のステップを含む。
【0160】
S801. 第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第2の端末に示す。具体的には、第1の表示メッセージにおける表示情報は、報告されるコンテンツのタイプの表示および測定しきい値の表示を除いて、
図7AにおけるステップS701において記述されている表示情報と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0161】
この実施形態においては、報告されるコンテンツのタイプは、第2のタイプの状態情報であり、第2のタイプの状態情報は、チャネルリソースのチャネル品質である。具体的には、チャネル品質は、RSRP(Reference Signal Receiving Power, 基準信号受信電力)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio, 信号対干渉雑音比)、RSRQ(Reference Signal Receiving Quality, 基準信号受信品質)などを含む。
図8Bにおいて示されているように、第1の端末によって第2の端末のために構成された測定対象リソースセットがSであり、5つの測定対象リソースを含むと想定される。干渉測定表示がRSRP値である場合には、5つのリソースの干渉値であって第2の端末によって実行された測定を通じて入手される干渉値は、それぞれ-80dBm、-85dBm、-75dBm、-70dBm、および-80dBmである。
【0162】
この実施形態においては、第2の端末が干渉測定値を直接報告するので、第1の端末は、測定しきい値表示を第2の端末へ送信する必要がない。
【0163】
S802. 第1の端末および第2の端末は、リソース測定を実行する。具体的な測定様式は、ステップS702において記述されている測定様式と同じであり、詳細が再びここで記述されることはない。
【0164】
図7AにおけるステップS702と同様に、任意選択の実施態様においては、ステップS802は、S801の前に実行される。第2の端末は、第1の端末によって送信された第1の表示メッセージを受信する前に、リソースプールにおけるすべてのリソースの測定を完了する。リソースプールは、基地局から入手され得るか、または事前に構成され得る。このやり方においては、第1の表示メッセージを受信した後に、第2の端末は、表示情報に基づいて第1の情報を直接報告する。
【0165】
S803. 第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ報告する。具体的には、報告されるコンテンツを除いて、第1の情報におけるコンテンツは、
図7AにおけるステップS703におけるコンテンツと同じである。詳細が再びここで記述されることはない。この実施形態においては、第2の端末は、指定されたリソースを測定した後に、特定の干渉値を第1の端末へ報告する。
【0166】
任意選択の実施態様においては、第2の端末は、指定されたリソースを測定して、いかなる処理も行うことなく干渉値を入手し、その特定の干渉値を第1の端末へ直接報告する。
【0167】
任意選択の実施態様においては、第2の端末は、指定されたリソースを測定して干渉値を入手し、フィルタリングおよび平滑化などの処理を実行し、処理を通じて入手された測定結果を第1の端末へ報告する。
【0168】
S804. 第1の端末は、利用可能な候補リソースを入手する。具体的には、第1の端末は、第2の端末によって報告された第1の情報と、第2の情報とに基づいて意思決定を実行して、利用可能な候補リソースを入手し、第1の情報は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットであり、第2の情報は、第1の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットである。
【0169】
第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットは、S1、S2、...、およびSNであり、Nは、グループメンバーの量であり、第1の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットは、S0である。K個の利用可能な候補リソースが、第1の端末によって決定される。利用可能な候補リソースは、第2のリソースセットおよび第3のリソースセットを含む。
【0170】
はじめに、第1の端末のために十分な利用可能なリソースを確保するために、第1の端末は、第2の情報に基づいて第2のリソースセットを決定する。第2の情報は、第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセット、すなわちS0である。第2のリソースセットは、第4のリソースセットから第1の端末によって決定され、第4のリソースセットは、この実施形態において第1の端末によって実行された測定を通じて入手されたリソースセットS0である。具体的には、第1の端末は、利用可能な候補リソースとして、最小の干渉を伴うK1個のリソースをS0から選択し、K1は、K以下である。次いで第1の端末は、第1の情報および第2の情報に基づいて第3のリソースセットを決定する。具体的には、第1の端末は、選択されていないリソースから、利用可能な候補リソースとしてK-K1個のリソースを選択する。K-K1個のリソースを含むセットが、第3のリソースセットであり、第3のリソースセットにおけるリソースの量K-K1は、第3の量である。
【0171】
任意選択の実施態様においては、第1の端末は、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットを、第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて降順に並べる。降順に並べられた場合には、第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットは、S’1、S’2、...、およびS’Nであり、S’1は、最大のトラフィックボリュームを有する第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットであり、S’Nは、最小のトラフィックボリュームを有する第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉セットである。第1の端末は、K-K1個の利用可能な候補リソースが選択されるまで、利用可能な候補リソースとして降順に並べられた干渉セットから最小の干渉を伴うリソースを選択し続ける。リソース選択中に、選択されたリソースが再び選択されることはない。
【0172】
別の任意選択の実施態様においては、第1の端末は、それぞれのリソースの平均干渉を計算する。測定を通じて入手された干渉値がRSRP値である場合には、平均干渉を計算するための式は、
【0173】
【0174】
であり、lの値は、0または1であり得、
【0175】
【0176】
は、m番目のリソース上で第1の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉値を表し、
【0177】
【0178】
(n=1、...、N)は、m番目のリソース上でn番目の第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉値を表し、単位はミリワット(mW)である。第1の端末は、最小の平均干渉を伴うK-K1個のリソースを、利用可能な候補リソースとして選択する。選択されたリソースが、リソース選択中に再び選択されることはない。
【0179】
別の任意選択の実施態様においては、第1の端末は、それぞれのリソースの干渉値をスペクトル効率へと変換する。測定を通じて入手された干渉値がRSRP値である場合には、具体的な変換式は、
【0180】
【0181】
であり、En,mは、m番目のリソース上のn番目の第2の端末のスペクトル効率を表し、rsrp0は、固定された値(たとえば、-80dBm)であり、
【0182】
【0183】
は、m番目のリソース上でn番目の第2の端末によって実行された測定を通じて入手された干渉値を表す。次いで、それぞれのリソースの伝送期間が、第2の端末のトラフィックボリュームに基づいて計算される。具体的な計算式は、
【0184】
【0185】
であり、Gnは、n番目の第2の端末のトラフィックボリュームである。第1の端末は、最小の伝送期間を有するK-K1個のリソースを、利用可能な候補リソースとして選択する。選択されたリソースが、リソース選択中に再び選択されることはない。
【0186】
K1の値はKの値に等しくてもよいということに留意されたい。言い換えれば、利用可能な候補リソースに関する要件は、第1の端末が第4のリソースセットからK1個のリソースを直接選択した後に満たされることが可能である。
【0187】
この実施形態において第2の端末によって報告される第1の情報は、特定のリソース干渉値であるので、任意選択の実施態様においては、第1の端末は、第2の端末によって報告される端末能力に基づいて別々の測定しきい値を設定し得る。たとえば、待ち時間およびスループットについて高い要件を有していない端末に関しては、第1の端末は、高い測定しきい値を設定し得、待ち時間およびスループットについて高い要件を有している端末に関しては、第1の端末は、低い測定しきい値を設定し得る。このやり方においては、別々の第2の端末によって入手される利用可能な候補リソースどうしは異なる。
【0188】
S805. 第1の端末は、第1の端末が属しているグループにおける利用可能な候補リソースと、別のグループにおけるグループヘッダによって送信された利用可能リソース状態とに基づいて第1のリソースセットを決定し、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである。このステップは、
図7AにおけるステップS705と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0189】
ステップS804において別々の第2の端末によって入手された利用可能な候補リソースどうしが異なる場合には、別のグループのグループヘッダによって送信された利用可能リソース状態に基づいて、別々の第2の端末に関して別々の第1のリソースセットが第1の端末によって決定されるということに留意されたい。それぞれの第2の端末に関する第1のリソースセットを第1の端末が入手した後に、第1の端末は、すべての第2の端末に関する第1のリソースセットどうしの共通集合を別のグループにおけるグループヘッダに通知する。
【0190】
S806. 第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットの情報を示す。このステップは、
図7AにおけるステップS706と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0191】
別々の第2の端末に関する意思決定を通じて入手される第1のリソースセットどうしが異なる場合には、第1の端末によって別々の第2の端末へ送信される第1のリソースセットどうしも異なるということに留意されたい。
【0192】
S807. 第1の端末および第2の端末のうちの少なくとも1つが、第1のリソースセットにおけるリソース上でサイドリンク通信を実行する。このステップは、
図8Aにおいては示されていない。このステップは、
図7AにおけるステップS707と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0193】
図4Aに関連して、
図9Aは、本出願の実施形態による情報送信方法を示している。この方法は、第1の端末と第2の端末とを含むワイヤレス通信システムに適用され、第1の端末は、グループヘッダであり、第2の端末は、グループメンバーであり、1つまたは複数の第2の端末がある。この方法は、第3のタイプの状態情報を報告することに関するものであり、主に下記のステップを含む。
【0194】
S901. 第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第1の端末に示す。具体的には、第1の表示メッセージにおける表示情報は、報告されるコンテンツのタイプの表示および測定しきい値の表示を除いて、
図7AにおけるステップS701において記述されている情報と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0195】
この実施形態においては、報告されるコンテンツのタイプは、第3のタイプの状態情報であり、第3のタイプの状態情報は、チャネルリソースのビット誤り率が第2のしきい値に達しているかどうかを示す。具体的には、第2の端末は、第1の端末によって示された測定されたリソース上でのデータ伝送のビット誤り率を収集する。第1の端末によって構成される測定しきい値、すなわち、第2のしきい値は、1%、5%、10%などであり得る。任意選択の実施態様においては、第2の端末は、デフォルトの測定しきい値、たとえば、5%を使用し得、第1の端末から測定しきい値を入手する必要はない。
【0196】
S902. 第1の端末および第2の端末は、リソース測定を実行する。リソースのビット誤り率の測定は、そのリソース上でのサービスデータ伝送を必要とするので、ビット誤り率は、ある期間にわたってデータ伝送が実行された後にのみ入手されることが可能である。
【0197】
任意選択の実施態様においては、よりよいパフォーマンスを入手するために、この実施形態における報告されるコンテンツのタイプは、報告されるコンテンツのその他のタイプがある期間にわたってオペレーションのために使用された後に、第1の端末によって示され得る。
【0198】
任意選択の実施態様においては、第1の端末は、この実施形態における報告されるコンテンツのタイプの表示を最初の段階で第2の端末へ送信し、第2の端末は、データ伝送がある期間にわたって実行された後に、第1の情報を第1の端末へ報告する。
【0199】
図7AにおけるステップS702と同様に、任意選択の実施態様においては、ステップS902は、S901の前に実行される。第2の端末は、第1の端末によって送信された第1の表示メッセージを受信する前に、ある期間にわたってデータ伝送を実行し、使用されたリソースのビット誤り率を入手する。このやり方においては、第1の表示メッセージを受信した後に、第2の端末は、表示情報に基づいて第1の情報を直接報告する。
【0200】
S903. 第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ報告する。具体的には、報告されるコンテンツを除いて、その情報におけるコンテンツは、
図7AにおけるステップS703におけるコンテンツと同じである。詳細が再びここで記述されることはない。この実施形態においては、第2の端末は、特定のリソースの測定結果を第1の端末へ報告する。
図9Bにおいて示されているように、第1の端末によって構成された測定リソースセットがSであり、5つの測定されるリソースを含むと想定される。リソース2およびリソース3のビット誤り率は、ビット誤り率しきい値を下回っている。このケースにおいては、対応するリソースに関して1が設定される。残りのリソースのビット誤り率がビット誤り率しきい値を下回っていない場合には、対応するリソースについて0が設定される。
【0201】
S904. 第1の端末は、利用可能な候補リソースを入手する。具体的には、第1の端末は、第2の端末によって報告された第1の情報と、第1の端末によって入手された測定情報とに基づいて意思決定を実行して、利用可能な候補リソースを入手する。このステップは、
図7AにおけるステップS704と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0202】
S905. 第1の端末は、第1の端末が属しているグループにおける利用可能な候補リソースと、別のグループにおけるグループヘッダによって送信された利用可能リソース状態とに基づいて第1のリソースセットを決定し、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである。このステップは、
図7AにおけるステップS705と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0203】
S906. 第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットの情報を示す。このステップは、
図7AにおけるステップS706と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0204】
S907. 第1の端末および第2の端末のうちの少なくとも1つが、第1のリソースセットにおけるリソース上でサイドリンク通信を実行する。このステップは、
図9Aにおいては示されていない。このステップは、
図7AにおけるステップS707と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0205】
グループベースのメカニズムを適用するサイドリンクテクノロジーに従って、グループ全体の干渉などの情報を入手した後に、グループヘッダが、統合された管理を実行して、信頼できる情報入力を提供することが可能であるということが本出願の前述の実施形態から知られることが可能である。これは、エッジ端末デバイスに対する強い干渉およびグループにおける低いリソース利用度という問題を解決すること、ならびにシステムの通信パフォーマンスを改善することが可能である。3つの実施形態において提供されている情報報告方法は、それぞれの利点を有するということが前述の実施形態から知られることが可能である。
図7における第1のタイプの状態情報を報告するための方法においては、グループメンバーデバイスによって報告される第1の情報はシンプルである。このやり方においては、グループメンバーデバイスが第1の情報を報告する際に、より少ないリソースが占有される。
図8における第2のタイプの状態情報を報告するための方法においては、グループメンバーデバイスは、リソースの具体的な測定値を報告する。このやり方においては、グループヘッダは、具体的な測定値に基づいて別々のグループメンバーデバイスに対して、区別された処理を実行することが可能である。
図9における第3のタイプの状態情報を報告するための方法においては、グループヘッダは、実際のデータ伝送におけるビットエラー状態に基づいてサイドリンク通信のためのリソースを決定し得る。
【0206】
前述の記述によれば、グループヘッダは、第1の表示メッセージにおけるコンテンツをさまざまなシナリオ用に変更し得る。たとえば、グループヘッダは、第1のタイプの状態情報を報告するための方法を最初に使用する。ある期間にわたって実行した後に、グループヘッダは、第3のタイプの状態情報を報告するための方法を使用し得る。このやり方においては、グループヘッダは、リソースのビットエラー状態を入手し、そのビットエラー状態に基づいてサイドリンク通信のためのリソースを入手し得る。その結果として、意思決定を通じて入手されたサイドリンク通信のためのリソースは正確である。加えて、ビット誤り率がしきい値に達した場合には、第1の情報を報告するための表示が、第2のタイプの状態情報を報告するための方法へ切り替えられる。結果として、グループメンバーデバイスによって報告される測定結果は、正確であることが可能であり、区別された処理が、グループメンバーデバイスどうしに対して実行されることが可能である。そのため、グループ全体のシステム効率が改善される。
【0207】
以降では、本出願の実施形態による情報報告方法を示す。この方法は、第1の端末と第2の端末とを含むワイヤレス通信システムに適用され、第1の端末は、第1のグループにおけるグループヘッダである。
図10において示されているように、この方法は、下記のステップを含む。
【0208】
S1001. 第2の端末は、グループ参加アプリケーションを第1の端末へ送信し、グループヘッダによって送信された受信されたアプリケーション承認メッセージに応じて、第1のグループに参加して第1のグループのメンバーになる。具体的には、第1のグループがそばにいるということを第2の端末が検知した場合には、第2の端末は、
図4Bおよび
図4Cにおいて示されているように、第1のオペレーション、すなわちユーザ選択を受信し、第1のグループに参加し得る。あるいは、第2の端末は、第1のグループに参加することを自律的に選ぶことが可能である。たとえば、第2の端末は、第2の端末に最も近いグループヘッダを有するグループに参加することを選ぶ。
【0209】
S1002. 第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ報告し、第1の情報は、第1の端末が第1のリソースセットを選択するのを支援するための情報であり、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースである。
【0210】
任意選択の実施態様においては、第2の端末が第1のグループに参加し、第1のグループのメンバーになった後に、第2の端末は、第1の情報を第1の端末へ報告し、その報告される第1の情報は、デフォルトタイプのものである。
【0211】
任意選択の実施態様においては、新たな第1グループメンバーを検知した後に、第1の端末は、その第1グループメンバーへ第1の表示メッセージを送信し、その第1グループメンバーは、第1の表示メッセージに従って第1の情報を第1の端末へ報告する。第1の表示メッセージに関する詳細は、
図7におけるステップS701において記述されている詳細と同じである。それらの詳細が再びここで記述されることはない。
【0212】
S1003. 第2の端末は、第1の端末によって送信された第2の表示メッセージを受信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットを示す情報である。第1のリソースセットを決定して送信することに関する詳細は、
図7におけるステップS704からS706において記述されている詳細と同じである。それらの詳細が再びここで記述されることはない。
【0213】
任意選択の実施態様においては、デフォルトで、すべての端末が、特定のタイプの第1の情報の報告をサポートする。たとえば、デフォルトで、すべての端末が、第1のタイプの状態情報の報告をサポートする。グループに参加してグループメンバーデバイスになった後に、端末は、デフォルトの周期で、または端末とグループヘッダとの間における距離の変化に基づいて、第1の情報をグループヘッダへ自律的に報告する。具体的に言えば、グループメンバーデバイスは、グループヘッダへ第1の情報を報告するために、グループヘッダによって送信される第1の表示メッセージを待つ必要はない。
【0214】
図11を参照されたい。
図11は、本出願の実施形態による、グループヘッダによってグループメンバーを、第1の情報を報告するようにトリガーするための方法を示している。この方法は、下記のステップを含む。
【0215】
S1101. グループヘッダは、第1の情報報告手順を実行することを決定する。
【0216】
任意選択の実施態様においては、グループヘッダは、第1の情報報告手順を実行するように手動で設定され得る。
【0217】
任意選択の実施態様においては、グループヘッダは、現在のリソースコンフリクト確率を検知し、リソースコンフリクト確率がしきい値に達した場合には、第1の情報報告手順を実行する。
【0218】
任意選択の実施態様においては、グループヘッダが基地局のネットワークカバレッジエリア内にある場合には、基地局は、グループヘッダを、第1の情報報告手順を実行するように構成し得る。
【0219】
S1102. グループヘッダは、第1の表示メッセージをグループメンバーデバイスへ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するようにグループメンバーデバイスに示す。このステップの記述は、
図7から
図9の実施形態における記述と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0220】
グループメンバーデバイスが第1の表示メッセージを受信した後に実行される処理の記述は、
図7から
図9の実施形態における記述と同じである。詳細が再びここで記述されることはない。
【0221】
以降では、本出願の実施形態による情報送信方法を示す。この方法は、第1の端末と、第2の端末と、第3の端末とを含むワイヤレス通信システムに適用され、第1の端末および第2の端末は、同じ通信グループに属しており、第1の端末は、グループヘッダであり、第2の端末は、グループメンバーである。
図12において示されているように、この方法は、下記のステップを含む。
【0222】
S1201. 第1の端末は、第1の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第1の表示メッセージは、第1の情報を報告するように第2の端末に示し、第1の表示メッセージは、測定対象リソースセットの表示を含む。
【0223】
S1202. 第2の端末は、第1の表示メッセージに従って第1の情報を第1の端末へ報告し、第1の情報は、第3の端末から測定対象リソースセットにおける測定対象リソースへの干渉に関する情報を含む。
【0224】
S1203. 第1の端末は、第2の表示メッセージを第2の端末へ送信し、第2の表示メッセージは、第1のリソースセットに関する情報を示し、第1のリソースセットにおけるリソースが、サイドリンク通信のためのリソースであり、第1のリソースセットは、測定対象リソースセットにあるリソースであってそのリソースに対する第3の端末からの干渉が事前設定条件を満たしているリソースを含まない。
【0225】
任意選択の実施態様においては、第1のリソースセットは、測定対象リソースセットにあるリソースであって第3の端末からの干渉に関するそのリソースの情報が干渉しきい値に達しているリソースを含まない。
【0226】
任意選択の実施態様においては、第1のリソースセットは、測定対象リソースセットにあるリソースであって第3の端末、第2の端末、および第1の端末からの干渉に関するそのリソースの情報が干渉しきい値に達しているリソースを含まない。
【0227】
S1204. 第1の端末および第2の端末のうちの少なくとも1つが、第1のリソースセットにおけるリソース上でサイドリンク通信を実行する。
【0228】
図12において提供されている情報送信方法は、本出願において提供されている実施形態のうちのいずれか1つと組み合わせて実施され得るということに留意されたい。
【0229】
本出願の前述の実施形態はまた、その他の通信システムテクノロジーに適用され得、たとえば、Wi-Fi、ZigBee、Bluetooth、およびNFC(Near Field Communication, 近距離無線通信)などのテクノロジーを使用するワイヤレス通信システムに適用され得る。
【0230】
図13は、本出願の実施形態による情報送信装置を示している。この装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せを使用することによって、本出願の実施形態における端末の一部または端末全体として実装され得る。この装置は、構成送信ユニット1301、構成受信ユニット1302、測定ユニット1303、補助情報報告ユニット1304、利用可能リソース意思決定ユニット1305、および利用可能リソース構成ユニット1306を含む。
【0231】
構成送信ユニット1301は、この装置がグループヘッダとして使用されている場合に第1の表示メッセージをグループメンバーデバイスへ送信するように構成されている。
【0232】
構成受信ユニット1302は、この装置がグループメンバーデバイスとして使用されている場合に、グループヘッダによって送信された第1の表示メッセージを受信するように構成されている。
【0233】
測定ユニット1303は、この装置がグループメンバーデバイスまたはグループヘッダとして使用されている場合にリソースを測定するように構成されている。
【0234】
補助情報報告ユニット1304は、この装置がグループメンバーデバイスとして使用されている場合に第1の情報を生成して第1の情報をグループヘッダへ報告するように構成されている。
【0235】
利用可能リソース意思決定ユニット1305は、この装置がグループヘッダとして使用されている場合に、サイドリンク通信のためのリソースを入手するために、グループメンバーデバイスによって報告された第1の情報およびこの装置の測定情報に基づいて意思決定を実行するように構成されている。
【0236】
利用可能リソース構成ユニット1306は、この装置がグループヘッダとして使用されている場合にグループメンバーデバイスへのサイドリンク通信のためのリソースを構成するように構成されている。
【0237】
図14を参照されたい。
図14は、本出願の実施形態による端末の構造の概略図である。この端末は、プロセッサ1401、受信機1402、送信機1403、メモリ1404、およびバス1405を含む。プロセッサ1401は、1つまたは複数の処理コアを含む。プロセッサ1401は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを稼働させて、さまざまな機能的アプリケーションを実行し、情報処理を実行する。受信機1402および送信機1403は、通信コンポーネントとして実装され得、その通信コンポーネントは、ベースバンドチップであり得る。メモリ1404は、バス1405を使用することによってプロセッサ1401に接続される。メモリ1404は、少なくとも1つのプログラム命令を格納するように構成され得、プロセッサ1401は、その少なくとも1つのプログラム命令を実行して、前述の実施形態における技術的な解決策を実施するように構成される。その実施原理および技術的な効果は、前述の方法実施形態のものと同様である。詳細が再びここで記述されることはない。
【0238】
端末が電源を投入された後に、プロセッサは、メモリにおけるソフトウェアプログラムを読み取り、ソフトウェアプログラムの命令を解釈して実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理することが可能である。プロセッサがアンテナを通じてデータ(たとえば、ランダムアクセスプリアンブル)を送信する必要がある場合には、送信対象データ上でベースバンド処理を実行した後に、プロセッサは、ベースバンド信号を制御回路へ出力し、制御回路は、ベースバンド信号上で無線周波数処理を実行し、次いでアンテナを通じて電磁波の形態で無線周波数信号を送信する。データが端末へ送信された場合には、制御回路は、アンテナを通じて無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号へと変換し、ベースバンド信号をプロセッサへ出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータへと変換し、そのデータを処理する。
【0239】
図15を参照されたい。
図15は、本出願の実施形態によるコックピットドメインコントローラシステムの構造の概略図である。このコックピットドメインコントローラシステムは、車両に適用されるか、または本出願のこの実施形態は、大規模なスマートファクトリー、無人航空機デバイスなどに適用され得る。このコックピットドメインコントローラシステムは、プロセッサ1501、受信機1502、送信機1503、メモリ1504、およびバス1505を含む。プロセッサ1501は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを稼働させて、さまざまな機能のアプリケーションおよび情報処理を実行する。受信機1502および送信機1503は、通信コンポーネントとして実装され得、その通信コンポーネントは、ベースバンドチップであり得る。メモリ1504は、バス1505を使用することによってプロセッサ1501に接続される。メモリ1504は、少なくとも1つのプログラム命令を格納するように構成され得、プロセッサ1501は、その少なくとも1つのプログラム命令を実行して、前述の実施形態における技術的な解決策を実施するように構成される。その実施原理および技術的な効果は、前述の方法実施形態のものと同様である。詳細が再びここで記述されることはない。
【0240】
図16は、本出願の実施形態による路側デバイスの構造の概略図である。この路側デバイスは、インターネットオブビークルズに適用される。この路側デバイスは、プロセッサ1601、受信機1602、送信機1603、メモリ1604、およびバス1605を含む。プロセッサ1601は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを稼働させて、さまざまな機能のアプリケーションおよび情報処理を実行する。受信機1602および送信機1603は、通信コンポーネントとして実装され得、その通信コンポーネントは、ベースバンドチップであり得る。メモリ1604は、バス1605を使用することによってプロセッサ1601に接続される。メモリ1604は、少なくとも1つのプログラム命令を格納するように構成され得、プロセッサ1601は、その少なくとも1つのプログラム命令を実行して、前述の実施形態における技術的な解決策を実施するように構成される。その実施原理および技術的な効果は、前述の方法実施形態におけるものと同様であり、詳細が再びここで記述されることはない。
【0241】
記述を容易にするために、
図14から
図16においては1つのメモリおよび1つのプロセッサのみが示されているということを当業者なら理解し得る。実際の端末においては、複数のプロセッサおよびメモリがあり得る。メモリは、ストレージメディア、ストレージデバイスなどと呼ばれることもある。これは、本出願の実施形態においては限定されない。
【0242】
任意選択の実施態様においては、プロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置を含み得る。ベースバンドプロセッサは主に、通信データを処理するように構成され、中央処理装置は主に、ソフトウェアプログラムを実行してソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置は、1つのプロセッサへと統合され得るか、または独立したプロセッサであり得、バスなどを使用することによって接続されるということを当業者なら理解し得る。端末は、さまざまなネットワーク標準に適合するために複数のベースバンドプロセッサを含み得、端末は、処理能力を高めるために複数の中央処理装置を含み得、端末のコンポーネントどうしは、さまざまなバスによって接続され得るということを当業者なら理解し得る。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップと呼ばれることもある。中央処理装置は、中央処理回路または中央処理チップと呼ばれることもある。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサにおいて構成され得るか、またはソフトウェアプログラムの形態でメモリに格納され得る。プロセッサは、ソフトウェアプログラムを実行して、ベースバンド処理機能を実施する。メモリは、プロセッサへと統合され得るか、またはプロセッサから独立し得る。メモリは、キャッシュを含み、頻繁にアクセスされるデータ/命令を格納し得る。
【0243】
本出願の実施形態においては、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであり得、本出願の実施形態において開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行することが可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るか、または任意の従来のプロセッサなどであり得る。本出願の実施形態に関連して開示されている方法におけるステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行され得るか、またはハードウェアと、プロセッサにおけるソフトウェアモジュールとの組合せによって実行され得る。
【0244】
本出願の実施形態においては、メモリは、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)もしくはソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)などの不揮発性メモリであり得るか、またはランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)であり得る。メモリは、期待されるプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で搬送または格納することが可能な、かつコンピュータによってアクセスされることが可能な任意のその他のメディアであるが、それに限定されない。
【0245】
本出願の実施形態におけるメモリは、代替として、ストレージ機能を実施することが可能である回路または任意のその他の装置であり得、プログラム命令および/またはデータを格納するように構成される。本出願の実施形態において提供されている方法のうちのすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せを使用することによって実施され得る。それらの実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合には、それらの実施形態のすべてまたはいくつかは、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。そのコンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされて実行されたときに、本出願の実施形態による手順または機能が、すべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、または別のプログラム可能な装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読ストレージメディアに格納され得るか、またはコンピュータ可読ストレージメディアから別のコンピュータ可読ストレージメディアへ伝送され得る。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターへ有線様式(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタルサブスクライバーライン(Digital Subscriber Line, DSL))またはワイヤレス様式(たとえば、赤外線、ラジオ波、およびマイクロ波)で伝送され得る。コンピュータ可読ストレージメディアは、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能なメディア、または1つもしくは複数の使用可能なメディアを統合するサーバもしくはデータセンターなどのデータストレージデバイスであり得る。使用可能なメディアは、磁気メディア(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、または磁気テープ)、光学メディア(たとえば、デジタルビデオディスク(digital video disc, DVD))、半導体メディア(たとえば、SSD)などであり得る。
【0246】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム製品が端末上で稼働されたときに、その端末は、前述の実施形態における技術的な解決策を実施することを可能にされる。その実施原理および技術的な効果は、前述の関連した実施形態の実施原理および技術的な効果と同様であり、詳細が再び本明細書において記述されることはない。
【0247】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読ストレージメディアを提供し、このコンピュータ可読ストレージメディアは、プログラム命令を格納している。それらのプログラム命令が端末によって実行されたときに、その端末は、前述の実施形態における技術的な解決策を実行することを可能にされる。その実施原理および技術的な効果は、前述の関連した実施形態における実施原理および技術的な効果と同様であり、詳細が再び本明細書において記述されることはない。最後に、前述の実施形態は、本出願の技術的な解決策について記述することを意図されているにすぎず、本出願を限定することを意図されているものではない。前述の実施形態を参照しながら本出願が詳細に記述されているが、それでもなお、本出願の実施形態の技術的な解決策の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において記述されている技術的な解決策に対して修正形態が作成され得るか、またはそれらのいくつかの技術的な特徴に対して均等な代替形態が作成され得るということを、当技術分野における普通のスキルを有する者なら理解するはずである。