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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20241022BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20241022BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20241022BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241022BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/51
A24F40/50
A24F40/20
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023516271
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 KR2022000368
(87)【国際公開番号】W WO2022158772
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2023-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0009173
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョンソブ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミンキュ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジュオン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ビョンソン
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/161489(WO,A1)
【文献】特表2020-527053(JP,A)
【文献】米国特許第05967148(US,A)
【文献】特表2020-513743(JP,A)
【文献】特表2020-521438(JP,A)
【文献】特表2019-528751(JP,A)
【文献】国際公開第2020/227284(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 1/00-47/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内壁及び外壁を含み、前記内壁はエアロゾル生成部材が挿入される挿入空間を定義し、前記内壁と前記外壁との間に液状を貯蔵するチャンバーが形成される長いコンテナと、
前記挿入空間の一端に配置される芯と、
前記芯を加熱するヒーターと、
前記挿入空間と前記芯との間に形成された流路部と、
前記挿入空間に隣接して配置される赤外線センサーと、を含み、
前記赤外線センサーは、前記外壁、前記チャンバー、及び前記内壁を順次透過するように赤外線を照射する、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記コンテナの外壁は、
前記赤外線センサーに隣接して配置される第1面と、
前記第1面に対向して配置され、前記第1面と異なる形状を有する第2面と、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記第2面は屈曲している、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記第1面に隣接して配置され、収容空間を有し、前記第1面と向き合う第3面を含む上部ハウジングをさらに含み、
前記赤外線センサーは、前記上部ハウジングの収容空間内で前記第1面と向き合うように配置される、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記第1面と前記第3面とは互いに平行に形成される、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記上部ハウジングは、前記第3面に対向して配置され、前記第3面と異なる形状を有する第4面を含む、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記第4面は屈曲している、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記赤外線センサーが感知した感知値と基準値とを比較してエアロゾル生成部材の状態を判断する制御部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記感知値が第1基準値を超えれば、前記エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入された状態と判断し、前記感知値が前記第1基準値以下であれば、前記エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入されなかった状態と判断する、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記感知値が前記第1基準値及び第2基準値の両者を超えれば、第1エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入された状態と判断し、
前記感知値が前記第1基準値を超えるが前記第2基準値以下であれば、第2エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入された状態と判断する、請求項9に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記第2エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入されたとき、前記挿入空間の長さに対する前記赤外線センサーの位置は前記エアロゾル生成部材の表面上の表示部の位置に対応する、請求項10に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記コンテナの外壁及び内壁は光が透過する素材から製造される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記赤外線センサーが感知した感知値と基準値とを比較して前記液状の状態を判断する制御部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質または物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であることができる。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/またはコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が遂行されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の目的は液状を貯蔵する空間の効率が向上したエアロゾル生成装置を提供することである。
【0004】
本開示の他の目的は、芯及びヒーターとスティックとの間の距離が小さくなるように配置されてエアロゾルの熱伝逹効率が向上したエアロゾル生成装置を提供することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、液状貯蔵空間の外側面にセンサーなどの各種の構成要素を配置することができる空間を提供するとともに、液状貯蔵空間を増大させ、使用者が製品を握りやすいエアロゾル生成装置を提供することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、スティックが挿入される空間を侵犯するか、スティックの挿入を妨げずにスティックの状態を感知することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、内壁及び外壁を含み、前記内壁はエアロゾル生成部材が挿入される挿入空間を定義し、前記内壁と前記外壁との間に液状を貯蔵するチャンバーが形成される長いコンテナと、前記挿入空間の一端に配置される芯と、前記芯を加熱するヒーターと、前記挿入空間と前記芯との間に形成された流路部と、前記挿入空間に隣接して配置される赤外線センサーとを含むエアロゾル生成装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、液状を貯蔵するチャンバーが形成されたコンテナの内側にスティックが挿入可能に設計されることで、液状を貯蔵する空間の効率が向上したエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、液状を貯蔵するチャンバーと連結された芯を加熱してエアロゾルを生成するヒーターからスティックまでの距離が小さくなるように配置されることができるので、エアロゾルの流動距離が減少し、エアロゾルの熱伝逹効率が向上したエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、液状を貯蔵するチャンバーが形成されたコンテナが互いに異なる形状を有する外壁の面を備えることで、各種の構成要素を配置することができる空間を容易に確保するとともに、液状貯蔵空間を増大させ、使用者が製品を容易に握ることができるように設計することができる利点がある。
【0011】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、センサーがコンテナの外側に配置されることで、スティックが挿入される空間を侵犯するかスティックの挿入を妨げることがなく、光がチャンバーを透過して反射されることで、センサーが感知した感知値に基づいてスティックの状態を感知することができる利点がある。
【0012】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図11】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図12】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図13】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図14】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図15】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図16】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図17】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図18】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図19】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図20】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図21】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図22】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。図面を参照する説明の簡潔さのために、同一または類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0015】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみのためのものであり、特別な意味または役割を有するものではない。
【0016】
本開示において、当業者によく知られているものは簡潔さのために省略する。添付図面は多様な技術的特徴を容易に理解することができるようにするためのものであり、ここで開示する実施例は添付図面に限定されないことを理解しなければならない。したがって、本開示は、添付図面に具体的に開示したものに加えて、すべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0017】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0018】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0019】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0020】
以下、図1図10に示す直交座標系を基準にエアロゾル生成装置の方向を定義する。直交座標系で、x軸方向はエアロゾル生成装置の左右方向と定義することができる。ここで、原点を基準に、+xに向かう方向は右側方向、-xに向かう方向は左側方向を意味することができる。そして、y軸方向はエアロゾル生成装置の上下方向と定義することができる。ここで、原点を基準に+yに向かう方向は上側方向を意味し、-yに向かう方向は下側方向を意味することができる
図1を参照すると、コンテナ10は上下に延びる形状を有することができる。コンテナ10は中空形状を有することができる。コンテナ10は上下に延びるシリンダー形状を有することができる。
【0021】
コンテナ10は外壁11及び内壁12を含むことができる。外壁11は上下に延びることができる。外壁11はコンテナ10の外縁に沿って延びることができる。外壁11は円周方向に延びてシリンダー形状を形成することができる。コンテナ10は長く延びることができる。コンテナ10の長手方向は、コンテナ10が長く延びる方向を意味することができる。コンテナ10の長手方向は上下方向であることができる。
【0022】
内壁12は上下に延びることができる。内壁12はコンテナ10の内縁に沿って延びることができる。内壁12は円周方向に延びてシリンダー形状を形成することができる。
【0023】
内壁12は外壁11から内側に離隔していることができる。内壁12は外壁11から半径内側方向に離隔していることができる。外壁11と内壁12とは上側部が互いに連結されることができる。
【0024】
チャンバー101は外壁11と内壁12との間に形成されることができる。チャンバー101は上下方向に延びることができる。チャンバー101は外壁11及び内壁12に沿って円周方向に延びることができる。チャンバー101はシリンダー形状を有することができる。液状はチャンバー101内に貯蔵されることができる。
【0025】
流路部20は内壁12の内側下部に形成されることができる。吸入される空気は流路部20を通過することができる。
【0026】
芯31はチャンバー101の内部と連結されることができる。芯31はチャンバー101内に貯蔵された液状を吸収することができる。芯31はコンテナ10の長手方向に挿入空間102の一端に燐接することができる。
【0027】
スティック40は上下に長く延びることができる。スティック40は円筒形状を有することができる。スティック40はコンテナ10の内側に挿入されることができる。スティック40はコンテナ10の内壁12の内側に挿入されることができる。芯31から生成されたエアロゾルは流路部20を通してスティック40に伝達されることができる。スティック40はエアロゾル生成部材40と言える。
【0028】
したがって、液状が貯蔵されるコンテナ10のチャンバー101がスティック40を取り囲むように配置されることで、液状貯蔵空間の効率が向上することができる。
【0029】
よって、液状を貯蔵するチャンバー101と連結された芯31及び液状を加熱してエアロゾルを生成するヒーター32(図2参照)からスティック40までの距離が小さくなるように配置されることができるので、エアロゾルの熱伝逹効率が向上することができる。
【0030】
本体50は上下に延びた形状を有することができる。本体50は中空形状を有することができる。本体50は上下に延びたシリンダー形状を有することができる。
【0031】
コンテナ10と本体50とは互いに連結されることができる。コンテナ10は本体50の上側に配置されることができる。コンテナ10は本体50に着脱可能に結合されることができる。コンテナ10と本体50とは連続した面を形成することができる。
【0032】
制御部51は本体50の内側に配置されることができる。制御部51は装置のオン/オフを制御することができる。制御部51はヒーター32(図2参照)と電気的に連結されることで、ヒーター32が芯を加熱するようにヒーター32に電力を供給することを制御することができる。制御部51はヒーター32の下側に配置されることができる。制御部51はヒーター32に燐接して配置されることができる。
【0033】
バッテリー52は本体50の内側に配置されることができる。バッテリー52は装置に電力を供給することができる。バッテリー52は制御部51及び/または端子53と電気的に連結されることができる。バッテリー52は制御部51の下側に配置されることができる。バッテリー52は上下方向に延びることができる。
【0034】
端子53は本体50の端部に配置されることができる。端子53は外部電源と電気的に連結されることで、電力を受けてバッテリー52に伝達することができる。端子53は本体50の下部に配置されることができる。端子53はバッテリー52の下側に配置されることができる。
【0035】
図2を参照すると、内壁12は上下方向に円周方向に延びて内側に挿入空間102を形成することができる。挿入空間102は内壁12の内側が上下に開放して形成されることができる。スティック40(図1参照)は挿入空間102に挿入されることができる。内壁12はチャンバー101と挿入空間102との間に配置されることができる。内壁12は挿入空間を定義することができる。
【0036】
挿入空間102はスティック40が挿入される部分に対応する形状を有することができる。挿入空間102は上下に長く延びることができる。挿入空間102は円筒形を有することができる。スティック40が挿入空間102に挿入されれば、スティック40は内壁12によって取り囲まれ、内壁12に密着することができる。
【0037】
外壁11と内壁12とはコンテナ10の上部15を介して互いに連結されることができる。チャンバー101は、コンテナ10の外壁11、内壁12、上部15及び下部16によって規定されることができる。
【0038】
芯31は挿入空間102の下側に配置されることができる。芯31は流路部20の下側に配置されることができる。芯31はチャンバー101と連結されることで、チャンバー101内に貯蔵された液状を吸収することができる。芯31は内壁12とコンテナ10の下部16との間に挿入されることができる。芯31は一方向に延設されることができる。芯31は左右方向に長く配置されることができる。
【0039】
ヒーター32は芯31の周辺に配置されることができる。ヒーター32は芯31が延びた方向に芯31に巻線されることができる。ヒーター32は芯を加熱することができる。ヒーター32は、電気抵抗加熱によって、芯31が吸収した液状からエアロゾルを生成することができる。ヒーター32は制御部51(図1参照)と連結されることで、ヒーターに対する電力供給を制御することができる。
【0040】
流路部20は挿入空間102と芯31との間に形成されることができる。芯31から発生したエアロゾルは流路部20を通過して挿入空間102に向かって流動することができる。流路部20はエアロゾルの流動方向に幅が細くなってから大きくなる形状を有することができる。エアロゾルの流動方向は上側方向であり得る。
【0041】
流路部20は内壁12から内側に突出した上部流路壁220によって取り囲まれることができる。流路部20の上部は上部流路壁220によって取り囲まれ、流路部20の下部は下部流路壁210によって取り囲まれることができる。下部流路壁210は上部流路壁220の下部に結合されることができる。芯31は下部流路壁210とコンテナ10の下部16との間に挿入されることができる。
【0042】
図3を参照すると、流路部20は、第1流路21、第2流路22、及び第3流路23に区分されることができる。
【0043】
第1流路21は芯31に隣接して位置することができる。第1流路21は芯31の上側に配置されることができる。第2流路22は挿入空間102に隣接して位置することができる。第2流路22は挿入空間102と連結されることができる。
【0044】
第3流路23は第1流路21及び第2流路22の間に位置することができる。第3流路23は第1流路21の上側に位置することができる。第2流路22は第3流路23の上側に位置することができる。第3流路23は第1流路21及び第2流路22を連結することができる。
【0045】
第3流路23の幅W3は第1流路21の幅W1より小さくてもよい。第3流路23の幅W3は第2流路22の幅W2より小さくてもよい。第1流路21の最大幅W1と第2流路22の最大幅W2とは実質的に同一であるかほぼ同一であることができる。第1流路21の最大幅W1は第2流路22の最大幅W2より大きくてもよい。第2流路22の幅W2は挿入空間102の幅W0より小さくてもよい。
【0046】
流路部20は第1流路21から第3流路23に行くほど、幅が小さくなることができる。流路部20は第3流路23から第2流路に行くほど、幅が大きくなることができる。第2流路22は挿入空間102に行くほど幅W2が徐々に大きくなることができる
したがって、エアロゾルは第1流路21から幅の小さい第3流路23に集まった後、第2流路22を通して拡散するので、エアロゾルが芯31から均一に発生しなくても、スティック40(図1参照)の下部に均一に流入することができる(図6参照)。
【0047】
第1流路21は第3流路23に行くほど幅W1が小さくなることができる。第2流路22は第3流路23に行くほど幅W2が小さくなることができる。
【0048】
第3流路23に行くほど第1流路21の幅W1が小さくなる程度は、第3流路23に行くほど第2流路22の幅W2が小さくなる程度より急であることができる。第1流路21の最大幅W1から第3流路23の幅W3までの距離L1は、第2流路22の最大幅W2から第3流路23の幅W3までの距離L2より短くてもよい。すなわち、長さに対する幅の変化量は第1流路21から第3流路23に行くほど次第に大きくてもよい。
【0049】
第1流路21の左右方向に形成された幅はW1、第2流路22の左右方向に形成された幅はW2、第3流路23の左右方向に形成された幅はW3、第1流路21の上下方向への長さはL1、第2流路22の上下方向への長さはL2とすると、(W1-W3)/(L1)>(W2-W3)/(L2)のような関係を有することができる。
【0050】
第1流路21の上下方向への長さL1は第2流路22の上下方向への長さL2より短くてもよい(L1<L2)。
【0051】
したがって、第1流路21において流路の長さを縮小させながら、液状が霧化して第3流路23に集まるように案内する空間を確保することができ、第3流路23に集まったエアロゾルが第2流路22を通して挿入空間102に均一に拡散しながら流動することができる(図6参照)。
【0052】
第3流路23の上下方向への長さは第1流路21の上下方向への長さL1より短くてもよい。第3流路23の上下方向への長さは第2流路22の上下方向への長さL2より短くてもよい。
【0053】
第2流路22は第3流路23から挿入空間102に向かって半径外側方向に幅W2が徐々に拡張してから、最大幅W2を形成する区間から実質的に一定した幅W2で挿入空間102まで延びることができる。
【0054】
第1流路面211は第1流路21を取り囲むことができる。第2流路面221は第2流路22を取り囲むことができる。第3流路面231は第3流路23を取り囲むことができる。
【0055】
第1流路面211は下部流路壁210の内面を構成することができる。第2流路面221及び第3流路面231は上部流路壁220の内面を構成することができる。
【0056】
第1流路面211と第3流路面231とは連続した面を形成せず、離隔することができる。第1流路面211は上下に延びることができる。第1流路面211は円周方向に延びることができる。第1流路面211はリング形状に形成されることができる。
【0057】
第1流路21は第3流路23に向かって実質的に同じ幅W1で延びてから第3流路23付近で急に小さくなって第3流路23の幅W3に至ることができる。
【0058】
したがって、第1流路面211と芯31との間に第1流路21の空間を確保することで、第1流路面211と芯31との間の部分までエアロゾルの生成及び流動を円滑にすることができる。
【0059】
第3流路面231は第2流路面221と連続した面を形成することができる。第3流路面231は上下に延びることができる。第3流路面231は円周方向に延びることができる。第3流路面231はリング形状に形成されることができる。
【0060】
第2流路面221は、挿入空間102に向かって外側方向に徐々に拡がるように延びた部分を含むことができる。第2流路面221は、挿入空間102に向かって外側方向に傾いた部分を含むことができる。第2流路面221は、挿入空間102に向かって半径外側方向に徐々に拡がるように延びた部分を含むことができる。第2流路面221は略漏斗形状またはベンチュリ(Venturi)形状を形成することができる。
【0061】
第2流路面221は第3流路面231から挿入空間102に向かって外側に徐々に拡がるように延びてから、最大幅W2を形成する区間から実質的に一定した幅W2を形成して挿入空間102に向かって延びることができる。
【0062】
第2流路面221は、挿入空間102に向かって外側方向に湾曲して延びた部分を含むことができる。第2流路面221は第3流路面231から上側に向かって半径外側方向に湾曲して延びることができる。
【0063】
よって、エアロゾルが第3流路23から第2流路22に拡散するとき、流動抵抗が減少することができる。
【0064】
第2流路22の幅W2は挿入空間102の下端と接触する第2流路22の上端で最大になることができる。第2流路22の上端の幅W2は挿入空間102の幅W0より小さくてもよい。
【0065】
突出面17は挿入空間102の下端と第2流路22の上端との間に位置することができる。突出面17はコンテナ10の内壁12から内側に突出することができる。突出面17はスティック40の下端の縁部を支持することができる。突出面17は内側に突出して第2流路22の最大幅W2を決定することができる。
【0066】
突出面17は内壁12から内側に突出した上部流路壁220の上側面を構成することができる。突出面17は内壁12の内面121から実質的に垂直に延設されることができる。突出面17と内面121とは挿入空間102と向き合うことができる。第2流路面221は突出面17から下側に延設されることができる。
【0067】
突出面17が突出した長さL3は、スティック40(図1参照)の下端の縁部を支持するとともにエアロゾルの流量損失を最小化する程度に形成されることが好ましい。
【0068】
芯31は第1流路21の幅方向に延びるように配置され、ヒーター32は芯31が延びた方向に芯31に巻線されることができる。
【0069】
第1流路21の幅W1はヒーター32の幅W4より大きくてもよい。第3流路23の幅W3はヒーター32の幅W4より小さくてもよい。コンテナ10が上下方向に延びた場合、流路部20の幅方向は左右方向であってもよい。
【0070】
よって、ヒーター32が芯31に吸収された液状を加熱してエアロゾルを生成するとき、芯31のエアロゾル生成部位に偏差があっても、エアロゾルが第3流路23に集まった後、第2流路22から挿入空間102に均一に拡散することができる。
【0071】
図3及び図4を参照すると、第2流路面221に形成された第1屈曲区間222と第2屈曲区間223とは互いに反対方向に膨らむように屈曲することができる。
【0072】
第1屈曲区間222は第2流路面221の下部に形成されることができる。第1屈曲区間222は第3流路23に隣接して形成されることができる。第1屈曲区間222は第3流路面231からコンテナ10の内側に向かって膨らむように屈曲することができる。
【0073】
第2屈曲区間223は第2流路面221の上部に形成されることができる。第2屈曲区間223は挿入空間102に隣接して形成されることができる。第2屈曲区間223は第1屈曲区間222からコンテナ10の外側に向かって膨らむように屈曲することができる。第2屈曲区間223はコンテナ10の外側に向かって膨らむように屈曲した後、挿入空間102に隣接した付近で、挿入空間102に向かって実質的に一定した幅で延びる部分を含むことができる。
【0074】
よって、エアロゾルは、第2流路面221の第1屈曲区間222に沿って外側方向に拡散し、第2流路面221の第2屈曲区間223に沿って挿入空間102に直進して流入することができる(図6参照)。
【0075】
よって、第3流路23から第2流路22に拡散するエアロゾルの流動エネルギー損失を減らすことができる。
【0076】
上部流路壁220は内壁12から下側に延びることができる。上部流路壁220は内壁12から内側に突出した形状を有することができる。第2流路面221及び第3流路面231は上部流路壁220の内面を構成することができる。
【0077】
下部流路壁210は上部流路壁220の下部に結合されることができる。第1流路面211は下部流路壁210の内面を構成することができる。
【0078】
溝部226は上部流路壁220の下部に形成されることができる。溝部226は上部流路壁220の下部から上側に陥没して形成されることができる。
【0079】
挿入部216は下部流路壁210の上部に形成されることができる。挿入部216は第1流路面211の上側に形成されることができる。
【0080】
挿入部216は下部流路壁210の上部から上側に突設されることができる。挿入部216は溝部226に挿入されて互いに密着することができる。挿入部216が溝部226に挿入されれば、上部流路壁220と下部流路壁210とは互いに結合されることができる。下部流路壁210は上部流路壁220の下部に交替可能に結合されることができる。
【0081】
下部流路壁210は第1流路21の幅W1(図3参照)の大きさを規定することができる。下部流路壁210の内面を構成する第1流路面211が左右方向に陥没した程度によって第1流路21の幅W1が変わることができる。
【0082】
下部流路壁210の第1流路面211が内側に近くに形成されるほど、第1流路21の幅W1が段々小さくなることができる。下部流路壁210の第1流路面211が外側に近くに形成されるほど、第1流路21の幅W1が段々大きくなることができる。よって、第1流路21の幅W1は、特定規格の下部流路壁210を上部流路壁220に結合することによって規定するか変更することができる。
【0083】
よって、芯31(図3参照)が第1流路21に露出される長さW1及びヒーター32(図3参照)が芯31に巻線される幅W4を変更することにより、芯31において液状が霧化する面積を規定することができる。
【0084】
第1流路面211は上下方向に延びることができる。第1流路面211は芯31に対して実質的に垂直に形成されることができる。第1流路面211は第1流路21の長さL1を規定することができる。
【0085】
延長面212は上部流路壁220の内面及び下部流路壁210の内面の一部を構成することができる。延長面212は第1流路面211と第3流路面231との間に形成されることができる。
【0086】
延長面212は第1流路面211の上端と連結されることができる。延長面212は第3流路面231の下端と連結されることができる。延長面212は第1流路面211の上端から左右方向に延設されることができる。延長面212は第3流路面231の下端から左右方向に延設されることができる。
【0087】
延長面212は芯31から上側に離隔することができる。延長面212は第1流路21の幅方向に配置されることができる。延長面212は第1流路面211の上端から第3流路23に向かって延びることができる。延長面212は第1流路面211と第3流路面231とを連結することができる。延長面212は芯31から離隔して芯31と向き合うことができる。
【0088】
延長面212と芯31との間の離隔距離は第1流路21の高さL1と実質的に同一であってもよい。延長面212は、第1流路21を基準に、芯31と対向するように配置されることができる。延長面212は芯31に実質的に平行に配置されることができる。延長面212は第1流路面211に実質的に垂直に形成されることができる。延長面212は第3流路面231に実質的に垂直に形成されることができる。
【0089】
第1流路21の端部は、第1流路面211、芯31、及び延長面212によって取り囲まれることができる。芯31の末端で霧化したエアロゾルは第1流路21の端部に滞留することができる。
【0090】
よって、芯31の末端で霧化したエアロゾルが流動して集まるように空間が形成されることができ、芯31の末端まで吸入力が容易に作用することができる。
【0091】
よって、芯31の末端で霧化したエアロゾルによって、第1流路21の端部で乱流が形成されるので、芯31においてエアロゾルの発生部位に偏差があってもエアロゾルを均一に混合することができる(図6参照)。
【0092】
第1エッジ部213は第1流路面211と延長面212との間に形成されることができる。第1エッジ部213は第1流路21の上端のエッジ部分と接することができる。第1エッジ部213は第1流路面211から延長面212に向かって屈曲して延びることができる。
【0093】
第2エッジ部214は延長面212と第3流路面231と間に形成されることができる。第2エッジ部214は第1流路21と第3流路23との間に隣接して形成されることができる。第2エッジ部214は延長面212から第3流路面に向かって屈曲して延びることができる。
【0094】
よって、第1流路21から第3流路23に拡散するエアロゾルの流動エネルギー損失を減らすことができる。
【0095】
芯挿入面215は下部流路壁210の下端を構成することができる。芯挿入面215は第1流路21の幅方向に延びることができる。芯挿入面215は、芯31が挿入されるように、芯31の端部形状に対応する開口を構成することができる。芯挿入面215は第1流路面211と連結されることができる。
【0096】
芯31は芯挿入面215とコンテナ10の下部16との間に挿入されることができる。芯31が挿入されれば、芯挿入面215は芯31の上端と直接接触することができる。芯挿入面215は芯31に密着することで、液状が外部に漏洩することを防止することができる。
【0097】
図5を参照すると、前述した上部流路壁220(図4参照)と下部流路壁210(図4参照)とは結合せず、一体に形成されて流路壁220aを構成することができる。流路壁220aは上部流路壁220と下部流路壁210とが結合した形状と実質的に同一であってもよい。
【0098】
よって、構成要素間の結合工程を省略することができ、構成要素間の結合部位を通して液状が漏洩することを防止することができる。
【0099】
図7を参照すると、第1延長面212aは下部流路壁210bの内面の一部を構成することができる。第1延長面212aは第1流路21と接することができる。第1延長面212aは第1流路面211の上端と連結されることができる。第1延長面212aは第1流路面211の上端から左右方向に延びることができる。第1エッジ部213は第1流路面211と第1延長面212aとの間に形成されることができる。
【0100】
第2延長面212bは上部流路壁220bの内面の一部を構成することができる。第2延長面212bは第1流路21と接することができる。第2延長面212bは第3流路面231の下端と連結されることができる。第2延長面212bは第3流路面231の下端から左右方向に延びることができる。第2エッジ部214は第2延長面212bと第3流路面231との間に形成されることができる。
【0101】
陥没部212cは第1延長面212aと第2延長面212bとの間に所定の深さだけ上側に陥没して形成されることができる。陥没部212cは下部流路壁210bと上部流路壁220bとが結合される部分に形成されることができる。陥没部212cは第1流路21の上部と向き合うことができる。
【0102】
よって、芯31の末端で霧化したエアロゾルによって、陥没部212cに隣接した位置で乱流がもっと形成されるので、芯31においてエアロゾルの発生部位に偏差があってもエアロゾルを均一に混合することができる。
【0103】
図8を参照すると、コンテナ10の上部15は外壁11及び内壁12の上側に形成され、外壁11と内壁12とを連結することができる。コンテナ10の上部15はチャンバー101の上側をカバーすることができる。コンテナ10の上部15は円周方向に延びて挿入空間102を取り囲むことができる。
【0104】
コンテナ10の内面121は、内壁12及び上部15の内側面を構成することができる。コンテナ10の内面121は上下方向に延びることができる。
【0105】
傾斜面152はコンテナ10の上端面151と内面121との間に形成され、上端面151と内面121とを連結することができる。傾斜面152はコンテナ10の上端面151から内面121まで緩やかに延設されることができる。傾斜面152は内面121から上端面151に向かって半径外側方向に徐々に拡がるように延びることができる。傾斜面152は外側方向に傾斜を有することにより、下側に行くほど徐々に狭くなる形状を形成することができる。内面121、上端面151、及び傾斜面152は連続した面を構成することができる。
【0106】
傾斜面152の下端が形成する幅W0は傾斜面152の上端が形成する幅W5より小さくてもよい。傾斜面152の下端が形成する幅Wと内面121が形成する幅W0とは実質的に同一であってもよい。
【0107】
したがって、スティック40を挿入空間103に容易に挿入することができる。
【0108】
図9を参照すると、プラグ41はスティック40の下部に配置されることができる。フィルター部43はスティック40の上部に配置されることができる。顆粒部42はスティック40の内部においてプラグ41とフィルター部43との間に配置されることができる。媒質は顆粒部42に含まれることができる。
【0109】
使用者はコンテナ10に挿入されたスティック40のフィルター部43を口でくわえた状態で空気を吸入することができる。使用者がスティック40を通して空気を吸入すれば、芯31で生成されたエアロゾルは流路部20を通過した後、プラグ41を通して顆粒部42に流入することができる。顆粒部42に流入したエアロゾルは媒質の成分を含んでフィルター部43に流入した後、フィルタリングされて使用者に提供されることができる。
【0110】
図10を参照すると、本体50’は左右方向に延びることができる。コンテナ10は本体50’の左側または右側に結合されることができる。コンテナ10は本体50’の内側に結合されることができる。
【0111】
制御部51’は本体50’の内側に配置されることができる。制御部51’はヒーター32の下側に配置されることができる。制御部51’はヒーター32に隣接して配置されることができる。
【0112】
バッテリー52’は本体50’の内側に配置されることができる。バッテリー52’はコンテナ10の一側面に配置されることができる。バッテリー52’はコンテナ10に沿って上下方向に延びることができる。
【0113】
端子53’は本体50’の内側に配置されることができる。端子53’は制御部51’及びバッテリー52’に隣接して配置されることができる。
【0114】
図11を参照すると、上部ハウジング60はコンテナ10、100と接するように配置されることができる。上部ハウジング60は外壁11、110の一側面に燐接して配置されることができる。上部ハウジング60は本体50と結合して一体に形成されることができる。上部ハウジング60は本体50の上側に配置されることができる。上部ハウジング60及びコンテナ10、100は本体50の上側に並んで配置されることができる。
【0115】
コンテナ10、100は交替可能に形成されることができる。コンテナ10、100は本体50の上端面及び上部ハウジング60の一面に着脱可能に結合されることができる。
【0116】
上部ハウジング60は内部に収容空間63を有することができる。センサー62は上部ハウジング60の収容空間63に配置されることができる。各種の構成要素は上部ハウジング60の収容空間63に配置されることができる。
【0117】
センサー62は外壁11、110の外側に配置されることができる。センサー62は外壁11、110と向き合うように配置されることができる。センサー62はコンテナ100の内部から放出される光を感知することができる。
【0118】
制御部51はセンサー62と電気的に連結されることができる。制御部51はセンサー62の作動を制御することができる。制御部51はセンサー62が獲得した情報を受けることができる。制御部51は、センサー62が獲得した情報に基づいて、スティックについての情報を判断することができる。
【0119】
外壁11、110及び内壁12は光が透過することができる素材から製造されることができる。外壁11、110及び内壁12は光に対して反射率及び屈折率は低いが透過率は高い素材から製造されることが好ましい。外壁11、110及び内壁12は光センサー用プラスチックから製造されることができる。外壁11、110及び内壁12は、ポリエチレン、ポリスチレン、テフロンなどから製造されることができる。外壁11、110及び内壁12を構成する材料はこれに限定されない。
【0120】
カバー70は本体50の上側に配置されることができる。カバー70はコンテナ10、100及び上部ハウジング60の外側に配置され、コンテナ10、100及び上部ハウジング60を取り囲むことができる。カバー70の外面は本体50の外面に並んで位置することができる。カバー70の外面は本体50の外面と連続した面を形成することができる。カバー70の外面は本体50の外面が延びる仮想の面上に位置することができる。
【0121】
カバー70は本体50の上側に着脱可能に結合されることができる。コンテナ10、100はカバー70を分離した状態で交替可能である。
【0122】
図12及び図13を参照すると、z軸方向はエアロゾル生成装置の前後方向と定義することができる。原点を基準に、+zに向かう方向は前側方向を、-zに向かう方向は後側方向を意味することができる。
【0123】
コンテナ100は上下に延びた形状を有することができる。コンテナ100は中空形状を有することができる。コンテナ100は右側面が上下方向に平たく延びることができる。
【0124】
コンテナ100は外壁110を備えることができる。外壁110は内壁12から外側に離隔することができる。外壁110はコンテナ100の外周に沿って上下方向に延びることができる。
【0125】
第1面111は外壁110の右側に形成されることができる。第1面111は上下方向に延びることができる。
【0126】
第2面112は外壁110の左側に形成されることができる。第2面112は第1面111と対向して位置することができる。
【0127】
第1面111と第2面112とは互いに異なる形状を有することができる。第2面112は外側に膨らむように屈曲した形状に形成されることができる。第1面111は屈曲した形状に形成されなくてもよい。第1面111は平たい部分を含むことができる。第1面111は、上下方向及び/または前後方向に平行に延びた部分を含むことができる。
【0128】
上部ハウジング60は第1面111に隣接して形成されることができる。上部ハウジング60は第1面111と向き合うように配置されることができる。上部ハウジング60はコンテナ100と接触することができる。
【0129】
第3面611は上部ハウジング60の左側面に形成されることができる。第3面611は第1面111に燐接して第1面111と向き合うことができる。第3面611は上下方向に延びることができる。第3面611は第1面111に対応する形状に形成され、第1面111と接触することができる。第3面611は、上下方向及び/または左右方向に平行に延びた部分を含むことができる。第1面111と第3面611とは互いに平行に形成されることができる。
【0130】
第4面612は上部ハウジング60の右側面に形成されることができる。第4面612は第3面611に対向して位置することができる。第4面612は第3面611と異なる形状を有することができる。第4面612は外側に屈曲して形成されることができる。
【0131】
センサー62は上部ハウジング60の内部で上部ハウジング60の第3面611に燐接して配置されることができる。センサー62の一部は上部ハウジング60から外部に露出されることができる。センサー62は第3面611から露出されることができる。センサー62は第1面111と向き合うように配置されることができる。
【0132】
よって、使用者がエアロゾル生成装置を握りやすく、チャンバー101(図11参照)の容積を増大させて液状の貯蔵量をふやすことができるとともに、センサー62を配置することができる空間を確保することができる。
【0133】
図14を参照すると、振動モーター54は、電源のオン/オフ、ヒーター32の作動有無、スティックの状態、液状の状態などについての各種の情報を、振動を介して使用者に伝達することができる。制御部51は振動モーター54と電気的に連結されることができる。制御部51は、構成部から伝達された各種の情報に基づいて振動モーター54が振動を介して使用者に情報を伝達するように、振動モーター54を制御することができる。
【0134】
使用者は、入力部57に電源のオン/オフ、ヒーター32の作動、各種の命令などを入力することができる。制御部51は入力部57と電気的に連結されることができる。制御部51は入力部57から命令を受けて構成部の動作を制御することができる。
【0135】
ディスプレイ部55は、電源のオン/オフ、ヒーター32の作動有無、スティックの状態、液状の状態などについての各種の情報を表示して使用者に伝達することができる。制御部51はディスプレイ部55と電気的に連結されることができる。制御部51は構成部から受けた各種の情報に基づいて、ディスプレイ部55が各種の情報を表示するように制御し、使用者に情報を伝達することができる。
【0136】
メモリ56は情報についてのデータを保存することができる。制御部51はメモリ56と電気的に連結されることができる。メモリ56は制御部51から各種の情報についてのデータを受信して保存するか、保存されたデータを制御部51に送信することができる。制御部51はメモリ56から受信したデータに基づいて構成部の動作を制御することができる。
【0137】
センサー62(図11参照)は赤外線センサー62であってもよい。赤外線センサー62は、コンテナ100の内部から放出された赤外線を感知することができる。赤外線センサー62は、発光部621及び受光部622を含むことができる。発光部621は、コンテナ100の内側に向かって赤外線を放出することができる。発光部621から放出された赤外線は外壁110、チャンバー101及び内壁12を順次透過し、スティックで反射されることができる。反射された赤外線は再び内壁12、チャンバー101及び外壁110を順次通過して受光部622に到逹することができる。受光部622は物体から反射された赤外線を感知することができる。
【0138】
チャンバー101内に液状が貯蔵された場合、赤外線は液状を透過することができる。液状は赤外線に対して所定の屈折率を有することができる。赤外線が液状を透過する場合、受光部622に到逹する赤外線の量は、赤外線が液状を透過しない場合より少なくなることができる。
【0139】
受光部622の感知した感知値は、受光部622が感知した赤外線の量によって変わることができる。例えば、受光部622で反射される赤外線の量が多いほど感知値が大きく、受光部622で反射される赤外線の量が少ないほど感知値が小さくなることができる。反射される赤外線の量は物体の反射率及び屈折率によって変わることができる。
【0140】
制御部51は赤外線センサー62と連結されることができる。制御部51は赤外線センサー62から感知値に関連した信号を受けることができる。制御部51は、赤外線センサー62が感知した感知値に基づいて情報を判断することができる。制御部51は、赤外線センサー62が感知した感知値と基準値とを比較して情報を判断することができる。基準値及び感知値は電流値であってもよい。
【0141】
図14及び図15を参照すると、発光部621は物体623に向かって赤外線を放出することができる。赤外線は物体623から反射されて受光部622に流入することができる。
【0142】
受光部622は物体で反射される赤外線を感知して電流の量を決定することができる。受光部622はフォトトランジスタ(Phototransistor)であってもよい。受光部622は、コレクター(Collector)622a及びエミッター(Emitter)622bを含むことができる。
【0143】
受光部622は感知値を電流の大きさに変換することができる。例えば、受光部622に反射される赤外線の量が多いほど受光部622のコレクター622aの電流が増加し、受光部622に反射される赤外線の量が少ないほど受光部622のコレクター622aの電流が減少することができる。
【0144】
制御部51は、感知値による電流量に基づいて、スティックの状態及び液状の状態のうちの少なくとも一つを判断することができる。制御部51は、感知値による電流の大きさを基準になる電流の大きさと比較することで、スティックの状態及び液状の状態のうちの少なくとも一つを判断することができる。
【0145】
図16を参照すると、プラグ41はスティック40’の下部に配置されることができる。料粒部42はプラグ41とフィルター部43との間に配置されることができる。スティック40’はエアロゾル生成部材40’と言える。
【0146】
プラグ41の内部にはフィルター411が配置されることができる。フィルター411は紙材から形成されることができる。フィルター411は長い紙をしわくちゃにして形成されることができる。フィルター411がしわくちゃになることにより、しわの間に隙間が形成されることができる。
【0147】
よって、エアロゾルが流動すれば、エアロゾルの一部はフィルター411を濡らしながら料粒部42に流入し、エアロゾルの残部はフィルター411が形成するしわの間の隙間を通過しながら料粒部42に流入することができる。
【0148】
よって、エアロゾルが流動すれば、エアロゾルはフィルター411を濡らしてスティック40’の表面部分を濡らすことができる。
【0149】
料粒部42の内部には媒質を含むことができる。エアロゾル生成装置は、エアロゾルによって媒質から一定の成分を抽出することができる。料粒部42はプラグ41の上側に配置されることができる。
【0150】
フィルター部43は料粒部42の上側に配置されることができる。フィルター部43の内部にはフィルターを含むことができる。前記フィルターはセルロースアセテートフィルターであってよい。
【0151】
中空部44はフィルター部43の上側に配置されることができる。中空部44は内部が空いている管形状を有することができる。
【0152】
マウスピース45はスティック40’の上端部に配置されることができる。マウスピース45は中空部44の上側に配置されることができる。マウスピース45の内部にはフィルターを含むことができる。前記フィルターは、セルロースアセテートフィルターであってもよい。プラグ41、料粒部42、フィルター部43、中空部44、及びマウスピース45は表面紙で取り囲まれることができる。表面紙は紙材から形成されることができる。表面紙は白色を有することができる。
【0153】
図16及び図17を参照すると、スティック40’が挿入空間102(図2参照)に挿入されれば、プラグ41は挿入空間102の下端に配置されることができる。スティック40’が挿入空間102に挿入されれば、料粒部42は挿入空間102内に配置されることができる。スティック40’が挿入されれば、フィルター部43の少なくとも一部分は挿入空間102内に配置されることができる。
【0154】
スティック40’が挿入空間102に挿入されれば、中空部44は外部に露出されることができる。スティック40’が挿入空間102に挿入されれば、マウスピース45は外部に露出されることができる。
【0155】
挿入空間102は、スティック40’が挿入空間102に完全に挿入されれば、フィルター部43の少なくとも一部が挿入空間102内に配置されるようにする高さHを有することができる。挿入空間102の高さHは、プラグ41の下端から料粒部42の上端までの長さより大きくてもよい。挿入空間102の高さHは、プラグ41の下端からフィルター部43の上端までの長さより小さくてもよい。
【0156】
プラグ41の上下方向への長さL1は7mm前後とすることができる。料粒部42の上下方向への長さL2は10mm前後とすることができる。フィルター部43の上下方向への長さL37mm前後とすることができる。中空部44の上下方向への長さL4は12mm前後とすることができる。マウスピース45の上下方向への長さL5は12mm前後とすることができる。
【0157】
挿入空間102の高さHは17mm以上とすることができる。挿入空間102の高さHは24mm以下とすることができる。挿入空間102の高さHは22mmとすることができる。
【0158】
スティック40’は第1領域A1と第2領域A2とに区分されることができる。第1領域A1は、スティック40’が挿入空間102に挿入されれば、挿入空間102内に配置されることができる。第2領域A2は、スティック40’が挿入空間102に挿入されれば、外部に露出されることができる。第1領域A1の長さは挿入空間102の高さHに対応することができる。
【0159】
第1領域A1は、プラグ41と料粒部42とを含むことができる。第1領域A1は、フィルター部43の少なくとも一部を含むことができる。第2領域A2は、中空部44とマウスピース45とを含むことができる。第2領域A2は、フィルター部43の少なくとも一部を含むことができる。
【0160】
表示部46はスティック40’の表面紙に形成されることができる。表示部46は表面紙の一部分に印刷されるか表面紙の円周方向に延びるように印刷されることができる。
【0161】
表示部46は、挿入空間102に挿入されるスティック40’のうちの少なくとも一部の表面に位置することができる。表示部46はスティック40’の第1領域A1に形成されることができる。表示部46は、第1領域A1内で、プラグ41、料粒部42及びフィルター部43のうち少なくとも一つに対応する位置に形成されることができる。
【0162】
表示部46はスティック40’の表面紙と異なる色相を有することができる。表示部46と表面紙とは、赤外線に対して互いに異なる反射率を有することができる。例えば、表面紙は白色を有し、表示部46は青色を有することができる。
【0163】
赤外線センサー62は、スティック40’が挿入空間102に挿入されたとき、表示部46が位置する高さに対応する高さに配置されることができる。
【0164】
例えば、表示部46はスティック40’の表面紙の一部領域であることができる。もしくは、表示部46はカラーセンサー62の発光部が放出する光が入射する領域とすることができる。
【0165】
例えば、表示部46はスティック40’の周囲に沿って形成された帯であってもよい。よって、スティック40’を挿入空間102にどの方向に挿入しても、カラーセンサー62が表示部46をセンシングすることができる。
【0166】
図17を参照すると、赤外線センサー62はコンテナ10、100の外部に配置されることができる。赤外線センサー62はコンテナ10、100の外壁11、110の外側に配置されることができる。赤外線センサー62は外壁11、110と向き合うように配置されることができる。赤外線センサー62は外壁11、110に燐接して配置されることができる。赤外線センサー62は挿入空間102(図2参照)と向き合うように配置されることができる。赤外線センサー62は、コンテナ10、100の内部から放出された赤外線を感知することができる。
【0167】
赤外線センサー62は表示部46の高さとほぼ同じ高さに配置されることができる。少なくとも一つの赤外線センサー62は、コンテナ10、100の外側で、チャンバー101の上端及び下端の間に配置されることができる。少なくとも一つの赤外線センサー62は、コンテナ10、100の外側で、挿入空間102の上端と下端との間に配置されることができる。少なくとも一つの赤外線センサー62は、コンテナ10、100の外側で、突出面17より上側に配置されることができる。
【0168】
図18を参照すると、赤外線センサー62は、コンテナ10、100の内側に向かって赤外線を発光する発光部621を含むことができる。赤外線センサー62は、赤外線を受光する受光部622を含むことができる。
【0169】
発光部621は挿入空間102に向かって赤外線を放出することができる。発光部621は、挿入空間102に挿入されたスティック40、40’に向かって赤外線を放出することができる。発光部621はスティック40の表示部46に向かって赤外線を放出することができる。
【0170】
発光部621から発光された赤外線は物体で反射されることができる。赤外線はスティック40、40’で反射されることができる。赤外線はスティック40の表示部46で反射されることができる。受光部622は反射された赤外線を受光することができる。
【0171】
外壁11、110及び内壁12は赤外線が透過する素材から製造されることができる。外壁11、110及び内壁12は赤外線に対して反射率及び屈折率は低いが透過率が高い素材から製造されることが好ましい。
【0172】
発光部621から発光された赤外線は、外壁11、110、チャンバー101、及び内壁12を順次透過することができる。透過された赤外線はスティック40、40’で反射されて内壁12、チャンバー101及び外壁11、110を順次透過することができる。反射された赤外線は受光部622に流入することができる。
【0173】
図19を参照すると、反射される赤外線の量は物体の反射率及び屈折率によって変わることができる。受光部622は、反射された赤外線の量に対応する特定の感知値を感知することができる。
【0174】
図19(a)を参照すると、スティック40、40’が挿入空間102に挿入されていない場合、反射される赤外線の量が少ないかほとんどないことができる。
【0175】
表示部46が表示されていないスティック40は第1スティック40と言える。表示部46が表示されたスティック40’は第2スティック40’と言える。第1スティック40は第1エアロゾル生成部材40と言える。第2スティック40’は第2エアロゾル生成部材40’と言える。
【0176】
図19(b)及び図19(c)のように、スティック40、40’が挿入空間102に挿入されている場合、赤外線センサー62から放出された赤外線はスティック40、40’で反射されて再び赤外線センサー62に流入することができる。第2スティック40’(図19(c))の表示部46で反射された赤外線の量は、第1スティック40(図19(b))で反射される赤外線の量より少なくてもよい。
【0177】
よって、赤外線センサー62が感知する感知値は、スティック40、40’の挿入有無及びスティック40、40’の種類によって異なることができる。
【0178】
図20を参照すると、エアロゾルが第2スティック40’に流入すれば、表示部46は、エアロゾルによって濡れて色相が変化することができる。流入したエアロゾルの量が多いほど表示部46の色相が濃くなることができる。表示部46の赤外線に対する反射率は表示部46の色相が変わることによって変わることができる。
【0179】
使用されなかった第2スティック40’の場合(図20(a))、表示部46aの色相は変化しなく、反射率が最高であることができる。エアロゾルが流入した第2スティック40’の場合(図20(b))、表示部46bの色相は図20(a)の場合より濃く、反射率が低いことができる。図20(b)よりエアロゾルが多く流入した第2スティック40’の場合(図20(c))、表示部(46c)の色相は図20(b)の場合より濃く、反射率はより低いことができる。
【0180】
よって、赤外線センサー62の感知する感知値はスティック40’の使用量によって異なることができる。
【0181】
図21を参照すると、赤外線センサー62がオン(On)になれば(S10)、赤外線センサー62は赤外線を感知することができる。赤外線センサー62がオン(On)になれば(S10)、制御部51は赤外線センサー62が感知した感知値(X)を受信することができる。感知値(X)は赤外線センサー62に流入した赤外線の量によって変わることができる。
【0182】
制御部51は、赤外線センサー62が感知した感知値(X)とスティック基準値(RS1、RS2、RS3、...、RSn、n=1、2、3、...、以下、RSnという)とを比較することができる(S20)。メモリ56はスティック基準値(RSn)を保存することができる。制御部51はメモリ56からスティック基準値(RSn)を受信して処理することができる。スティック基準値は基準値と言える。
【0183】
制御部51は、感知値(X)とスティック基準値(RSn)とを比較し(S20)、スティックの状態を判断することができる(S30)。制御部51は、感知値(X)とスティック基準値(RSn)とを比較し、感知値(X)がどの範囲にあるかを判断することができる。
【0184】
制御部51は、S30で判断した情報に基づいて、制御部51と連結された構成を制御することができる。制御部51は、S30で判断した情報に基づいて、ディスプレイ部55が情報を表示するようにディスプレイ部55を制御することができる。
【0185】
制御部51は、スティックの状態を判断(S30)した後、赤外線センサー62がオフ(Off)になった場合(S40で、Yes)、終了することができる。制御部51は、スティックの状態を判断した後、赤外線センサー62がオフ(Off)にならなかった場合(S40で、No)、再びスティック基準値(RSn)と感知値(X)とを比較し(S20)、スティックの状態を判断することができる(S30)。
【0186】
図22を参照すると、赤外線センサー62がオン(On)になり、赤外線センサー62が赤外線を感知すれば(S10)、制御部51は、感知値(X)とスティック基準値(RSn)とを比較することができる(S20)。制御部51は、感知値(X)とスティック基準値(RSn)とを比較して、スティックの挿入有無、挿入されたスティックの種類、スティックの使用程度を判断することができる。
【0187】
スティック40、40’が挿入空間102に挿入された状態であれば、感知値(X)は第1スティック基準値(RS1)を超えることができる。制御部51は、感知値(X)が第1スティック基準値(RS1)を超えれば(S21で、Yes)、スティック40、40’が挿入空間102に挿入された状態と判断することができる。
【0188】
スティック40、40’が挿入空間102に挿入されなかった状態であれば、感知値(X)は第1スティック基準値(RS1)以下であることができる。制御部51は、感知値(X)が第1スティック基準値(RS1)以下であれば(S21で、no)、スティック40、40’が挿入空間102に挿入されなかった状態と判断することができる(S312)。
【0189】
第1スティック40が挿入空間102に挿入されれば、感知値(X)は第2スティック基準値(RS2)を超えることができる。制御部51は、感知値(X)が第2スティック基準値(RS2)を超えれば(S22で、Yes)、第1スティック40が挿入空間102に挿入された状態と判断することができる(S321)。
【0190】
第2スティック40’が挿入空間102に挿入されれば、感知値(X)は第2スティック基準値(RS2)以下であることができる。すなわち、第2スティック40’が挿入空間102に挿入されれば、感知値(X)は第1スティック基準値(RS1)超過第2スティック基準値(RS2)以下の範囲にあることができる。
【0191】
第2スティック40’が挿入空間102に挿入されるときの感知値(X)は、第2スティック40’の表示部46で反射された赤外線に対する感知値(X)を意味することができる。制御部51は、感知値(X)が第2スティック基準値(RS2)以下であれば(S22で、No)、第2スティック40’が挿入空間102に挿入された状態と判断することができる(S322)。
【0192】
スティックの状態を判断する過程は、感知値(X)がスティック基準値(RSn)の範囲のうちどの範囲にあるかを判断すればよく、前記過程を順次遂行する必要はない。
【0193】
第1スティック基準値(RS1)は、スティック40、40’が挿入空間102に挿入された場合と挿入されなかった場合とを区分するように設定されることができる。スティック40、40’が挿入空間102に挿入されなかった場合は、挿入された場合より、赤外線センサー62で反射される赤外線の量が少なくなることができる。第1スティック基準値(RS1)は、スティック40、40’が挿入空間102に挿入されたときの感知値(X)と挿入されなかったときの感知値(X)との間の値に設定されることができる。
【0194】
第2スティック基準値(RS2)は、第1スティック40が挿入空間102に挿入された場合と第2スティック40’が挿入空間102に挿入された場合とを区分するように設定されることができる。第2スティック40’が挿入空間102に挿入された場合、第1スティック40が挿入空間102に挿入された場合より、赤外線センサー62で反射される赤外線の量が少なくなることができる。第2スティック基準値(RS2)は、第1スティック40が挿入空間102に挿入されたときの感知値(X)と第2スティック40’が挿入されたときの感知値(X)との間の値に設定されることができる。
【0195】
制御部51は、スティックの状態を判断した後、赤外線センサー62がオフされた状態であれば(S40で、Yes)、終了することができる。制御部51は、スティックの状態を判断した後、赤外線センサー62がオフされた状態でなければ(S40で、No)、またスティック基準値(RSn)と感知値(X)とを比較してスティックの状態を判断することができる。
【0196】
赤外線がチャンバー101内の液状を透過する場合に赤外線センサー62に流入する赤外線の量と、赤外線がチャンバー101内の液状を透過しない場合に赤外線センサー62に流入する赤外線の量とは互いに異なることができる。赤外線がチャンバー101内の液状を透過すれば、液状の屈折率によって赤外線センサー62に流入する赤外線の量に差が発生することができる。スティック基準値(RSn)は、液状の有無によって変わる感知値(X)を収容するための範囲に設定されることができる。
【0197】
要約すると、図1図22を参照すると、本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置は、内壁12及び外壁11、110を含み、前記内壁12はエアロゾル生成部材が挿入される挿入空間102を定義し、前記内壁12と前記外壁11、110との間に液状を貯蔵するチャンバー101が形成される長いコンテナ10、100と、前記挿入空間120の一端に配置される芯31と、前記芯31を加熱するヒーター32と、前記挿入空間102と前記芯31との間に形成された流路部20と、前記挿入空間102に隣接して配置される赤外線センサー62とを含む。
【0198】
また、本開示の他の側面によれば、前記コンテナの外壁は、前記赤外線センサーに隣接して配置される第1面と、前記第1面に対向して配置され、前記第1面と異なる形状を有する第2面とを含む。
【0199】
また、本開示の他の側面によれば、前記第2面は屈曲している。
【0200】
また、本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記第1面に燐接して配置され、収容空間を有し、前記第1面と向き合う第3面を含む上部ハウジングをさらに含み、前記赤外線センサーは、前記上部ハウジングの収容空間内で前記第1面と向き合うように配置される。
【0201】
また、本開示の他の側面によれば、前記第1面と前記第3面とは互いに平行に形成される。
【0202】
また、本開示の他の側面によれば、前記上部ハウジングは、前記第3面に対向して配置され、前記第3面と異なる形状を有する第4面を含む。
【0203】
また、本開示の他の側面によれば、前記第4面は屈曲している。
【0204】
また、本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記赤外線センサーが感知した感知値と基準値とを比較してエアロゾル生成部材の状態を判断する制御部をさらに含む。
【0205】
また、本開示の他の側面によれば、前記制御部は、前記感知値が第1基準値を超えれば、前記エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入された状態と判断し、前記感知値が前記第1基準値以下であれば、前記エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入されなかった状態と判断する。
【0206】
また、本開示の他の側面によれば、前記制御部は、前記感知値が前記第1基準値及び第2基準値の両者を超えれば、第1エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入された状態と判断し、前記感知値が前記第1基準値を超えるが前記第2基準値以下であれば、第2エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入された状態と判断する。
【0207】
また、本開示の他の側面によれば、前記第2エアロゾル生成部材が前記挿入空間に挿入されたとき、前記挿入空間の長さに対する前記赤外線センサーの位置は前記エアロゾル生成部材の表面上の表示部の位置に対応する。
【0208】
また、本開示の他の側面によれば、前記コンテナの外壁及び内壁は光が透過する素材から製造される。
【0209】
前述した本開示の特定の実施例または他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素または全ての要素は構成または機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0210】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0211】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/または配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/または配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22