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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-21
(45)【発行日】2024-10-29
(54)【発明の名称】充電装置及び車両
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20241022BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241022BHJP
   H02J 7/10 20060101ALI20241022BHJP
   H02M 7/12 20060101ALI20241022BHJP
   H02M 3/155 20060101ALI20241022BHJP
【FI】
H02J7/02 C
H02J7/00 P
H02J7/10 P
H02M7/12 P
H02M7/12 M
H02M3/155 Q
H02M3/155 W
H02M3/155 H
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023522793
(86)(22)【出願日】2021-09-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-26
(86)【国際出願番号】 CN2021117268
(87)【国際公開番号】W WO2022078121
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】202022273527.5
(32)【優先日】2020-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100198650
【弁理士】
【氏名又は名称】小出 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼▲偉▼冬
(72)【発明者】
【氏名】王超
(72)【発明者】
【氏名】王▲興▼▲輝▼
【審査官】大濱 伸也
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-150371(JP,A)
【文献】特開2018-148637(JP,A)
【文献】特開2018-201325(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03648322(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0083727(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0299793(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0321796(US,A1)
【文献】特表2020-502967(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106160491(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00-7/12
H02J 7/34-7/36
H02M 7/12
H02M 3/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電装置であって、
入力された交流電流に対して力率改善を行い、かつ力率改善後の直流電流信号を出力し、少なくとも三相ブリッジアームを含むPFC回路モジュールと、
入力端が前記PFC回路モジュールの出力端に接続され、出力端が動力電池に接続され、力率改善後の直流電流信号を第1直流電流信号に変換する第1直流変換モジュールと、
入力端が前記第1直流変換モジュールの出力端、前記動力電池に接続され、出力端が蓄電池に接続され、前記第1直流電流信号を第2直流電流信号に変換する第2直流変換モジュールと、
第1端が前記PFC回路モジュールの入力端に接続され、第2端が交流電流入力端に接続され、三相充電時に前記PFC回路モジュールの三相ブリッジアームをオンにするか、又は、単相充電時に前記PFC回路モジュールの三相ブリッジアームのうちの一相ブリッジアームをオンにするスイッチモジュールと、
前記PFC回路モジュール、前記第1直流変換モジュール、第2直流変換モジュール及びスイッチモジュールの制御端にそれぞれ接続され、単相充電又は三相充電を行うように前記充電装置を制御する制御モジュールと、を含
前記第2直流変換モジュールは、
入力端が前記動力電池に接続され、前記第1直流電流信号に対して昇圧処理を行って、昇圧後の直流電流信号を出力する昇圧回路ユニットと、
入力端が前記昇圧回路ユニットの出力端に接続され、出力端が前記蓄電池に接続される第1ハーフブリッジLLC回路ユニットと、
入力端が前記昇圧回路ユニットの出力端に接続され、出力端が前記蓄電池に接続される第2ハーフブリッジLLC回路ユニットと、を含み、
前記昇圧回路ユニットの制御端、前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの制御端及び前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの制御端は、いずれも前記制御モジュールに接続され、
前記制御モジュールは、所定の位相角度を隔てて前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットと前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットを交互に制御することにより、前記昇圧後の直流電流信号を前記第2直流電流信号に変換する、
ことを特徴とする充電装置。
【請求項2】
前記昇圧回路ユニットは、
第1端が前記動力電池の第1端に接続される第1インダクタと、
第1端が前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第1スイッチトランジスタと、
第2スイッチトランジスタであって、第1端が前記第1スイッチトランジスタの第2端に接続され、第2端が前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端、前記動力電池の第2端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続され、
前記第1スイッチトランジスタの第2端と前記第2スイッチトランジスタの第1端との間に第1ノードを有し、前記第1ノードが前記第1インダクタの第2端に接続される第2スイッチトランジスタと、
第1端が前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端、前記第1スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、第2端が前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端、前記第2スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続される第1コンデンサと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の充電装置。
【請求項3】
前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットは、
第1端が、前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端であり、前記第1コンデンサの第1端、前記第1スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第3スイッチトランジスタと、
第1端が前記第3スイッチトランジスタの第2端に接続され、第2端が、前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端であり、前記第1コンデンサの第2端、前記第2スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続され、第1端と前記第3スイッチトランジスタの第2端との間に第2ノードを有する第4スイッチトランジスタと、
第1一次コイル、第1二次コイル及び第2二次コイルを含み、前記第1一次コイルの第1端が第2インダクタ、第2コンデンサにより前記第2ノードに接続され、前記第1一次コイルの第2端が前記第4スイッチトランジスタの第2端に接続され、前記第1二次コイルの第2端が前記第2二次コイルの第1端に接続されて第1共通端となり、前記第1共通端が前記蓄電池の第2端に接続される第1変圧器と、
第1端が前記蓄電池の第1端に接続され、第2端が前記第1二次コイルの第1端に接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第5スイッチトランジスタと、
第1端が前記第5スイッチトランジスタの第1端、前記蓄電池の第1端にそれぞれ接続され、第2端が前記第2二次コイルの第2端に接続される第6スイッチトランジスタと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の充電装置。
【請求項4】
前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットは、
第1端が、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端であり、前記第1コンデンサの第1端、前記第1スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第7スイッチトランジスタと、
第1端が前記第7スイッチトランジスタの第2端に接続され、第2端が、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端であり、前記第1コンデンサの第2端、前記第2スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続され、第1端と前記第7スイッチトランジスタの第2端との間に第3ノードを有する第8スイッチトランジスタと、
第2一次コイル、第3二次コイル及び第4二次コイルを含み、前記第2一次コイルの第1端が第3インダクタ、第3コンデンサにより前記第3ノードに接続され、前記第2一次コイルの第2端が前記第8スイッチトランジスタの第2端に接続され、前記第3二次コイルの第2端が前記第4二次コイルの第1端に接続されて第2共通端となり、前記第2共通端が前記蓄電池の第2端に接続される第2変圧器と、
第1端が前記蓄電池の第1端に接続され、第2端が前記第3二次コイルの第1端に接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第9スイッチトランジスタと、
第1端が前記第9スイッチトランジスタの第1端、前記蓄電池の第1端にそれぞれ接続され、第2端が前記第4二次コイルの第2端に接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第10スイッチトランジスタと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の充電装置。
【請求項5】
前記スイッチモジュールは、
第1固定接点、第1空き接点及び第1スイッチを含み、前記第1固定接点が第1相の交流電流入力端に接続され、前記第1空き接点が空いており、前記第1スイッチの第1端が前記三相ブリッジアームのうちの第1相のブリッジアームに接続され、前記第1スイッチの第2端が前記第1固定接点又は前記第1空き接点に選択可能に接続され、前記第1相のブリッジアームのオンオフ状態を制御する第1スイッチユニットと、
第2固定接点、第3固定接点及び第2スイッチを含み、前記第2固定接点が第2相の交流電流入力端に接続され、前記第3固定接点が前記第1固定接点に接続され、前記第2スイッチの第1端が前記三相ブリッジアームのうちの第2相のブリッジアームに接続され、前記第2スイッチの第2端が前記第2固定接点又は前記第3固定接点に選択可能に接続され、前記第2相のブリッジアームのオンオフ状態を制御する第2スイッチユニットと、
第4固定接点、第5固定接点及び第3スイッチを含み、前記第4固定接点が第3相の交流電流入力端に接続され、前記第5固定接点が前記第1固定接点に接続され、前記第3スイッチの第1端が前記三相ブリッジアームのうちの第3相のブリッジアームに接続され、前記第3スイッチの第2端が前記第4固定接点又は前記第5固定接点に選択可能に接続され、第3相のブリッジアームのオンオフ状態を制御する第3スイッチユニットと、
第6固定接点、第2空き接点及び第4スイッチを含み、前記第6固定接点が中性線の入力端に接続され、前記第2空き接点が空いており、前記第4スイッチの第1端が前記PFC回路モジュールの充電回路の接続端に接続され、前記第4スイッチの第2端が前記第6固定接点又は前記第2空き接点に選択可能に接続され、単相充電回路のオンオフ状態を制御する第4スイッチユニットと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項6】
前記第1相のブリッジアームは、第11スイッチトランジスタ及び第12スイッチトランジスタを含み、前記第11スイッチトランジスタの第1端は、前記第1直流変換モジュールの第1入力端に接続され、前記第11スイッチトランジスタの第2端は、前記第12スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第11スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第12スイッチトランジスタの第2端は、前記第1直流変換モジュールの第2入力端に接続され、前記第11スイッチトランジスタの第2端と前記第12スイッチトランジスタの第1端との間に第4ノードを有し、前記第4ノードは、第4インダクタにより前記第1スイッチの第1端に接続され、
前記第2相のブリッジアームは、第13スイッチトランジスタ及び第14スイッチトランジスタを含み、前記第13スイッチトランジスタの第1端は、前記第1直流変換モジュールの第1入力端に接続され、前記第13スイッチトランジスタの第2端は、前記第14スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第13スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第14スイッチトランジスタの第2端は、前記第1直流変換モジュールの第2入力端に接続され、前記第14スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第14スイッチトランジスタの第1端と前記第13スイッチトランジスタの第2端との間に第5ノードを有し、前記第5ノードは、第5インダクタにより前記第2スイッチの第1端に接続され、
前記第3相のブリッジアームは、第15スイッチトランジスタ及び第16スイッチトランジスタを含み、前記第15スイッチトランジスタの第1端は、前記第1直流変換モジュールの第1入力端に接続され、前記第15スイッチトランジスタの第2端は、前記第16スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第15スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第16スイッチトランジスタの第2端は、前記第1直流変換モジュールの第2入力端に接続され、前記第16スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第16スイッチトランジスタの第1端と前記第15スイッチトランジスタの第2端との間に第6ノードを有し、前記第6ノードは、第6インダクタにより前記第3スイッチの第1端に接続され、
前記PFC回路モジュールは、第5コンデンサ及び第6コンデンサをさらに含み、前記第5コンデンサの第1端は、前記第11スイッチトランジスタの第1端、前記第13スイッチトランジスタの第1端、前記第15スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、前記第5コンデンサの第2端は、前記第6コンデンサの第1端に接続され、前記第6コンデンサの第2端は、前記第12スイッチトランジスタの第2端、前記第14スイッチトランジスタの第2端、前記第16スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続され、前記第5コンデンサの第2端と前記第6コンデンサの第1端との間に第7ノードを有し、前記第7ノードは、前記第4スイッチの第1端に接続され、
前記PFC回路モジュールは、第1抵抗をさらに含み、前記第1抵抗の第1端は、前記第5コンデンサの第1端に接続され、前記第1抵抗の第2端は、前記第6コンデンサの第2端に接続される、ことを特徴とする請求項に記載の充電装置。
【請求項7】
前記第1直流変換モジュールは、
第17スイッチトランジスタ、第18スイッチトランジスタ、第19スイッチトランジスタ及び第20スイッチトランジスタであって、前記第17スイッチトランジスタの第1端が前記第19スイッチトランジスタの第1端に接続されて前記第1直流変換モジュールの第1入力端となり、前記第18スイッチトランジスタの第2端が前記第20スイッチトランジスタの第2端に接続されて前記第1直流変換モジュールの第2入力端となり、
前記第17スイッチトランジスタの第1端が前記第5コンデンサの第1端、前記第15スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、前記第17スイッチトランジスタの第2端が前記第18スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第17スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第18スイッチトランジスタの第2端が前記第6コンデンサの第2端、前記第16スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続され、前記第18スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第18スイッチトランジスタの第1端と前記第17スイッチトランジスタの第2端との間に第8ノードを有し、
前記第19スイッチトランジスタの第1端が前記第17スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第19スイッチトランジスタの第2端が前記第20スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第19スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第20スイッチトランジスタの第2端が前記第18スイッチトランジスタの第2端に接続され、前記第20スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第20スイッチトランジスタの第1端と前記第19スイッチトランジスタの第2端との間に第9ノードを有する、第17スイッチトランジスタ、第18スイッチトランジスタ、第19スイッチトランジスタ及び第20スイッチトランジスタと、
第3一次コイル及び第5二次コイルを含み、前記第3一次コイルの第1端が第7インダクタにより前記第8ノードに接続され、前記第3一次コイルの第2端が第7コンデンサにより前記第9ノードに接続される第3変圧器と、
第21スイッチトランジスタ及び第22スイッチトランジスタであって、前記第21スイッチトランジスタの第1端が前記動力電池の第1端に接続され、前記第21スイッチトランジスタの第2端が前記第22スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第21スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第22スイッチトランジスタの第2端が前記動力電池の第2端に接続され、前記第22スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第22スイッチトランジスタの第1端と前記第21スイッチトランジスタの第2端との間に第10ノードを有し、前記第10ノードが第8インダクタにより前記第5二次コイルの第1端に接続される、第21スイッチトランジスタ及び第22スイッチトランジスタと、
第23スイッチトランジスタ及び第24スイッチトランジスタであって、前記第23スイッチトランジスタの第1端が前記動力電池の第1端に接続され、前記第23スイッチトランジスタの第2端が前記第24スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第23スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第24スイッチトランジスタの第2端が前記動力電池の第2端に接続され、前記第24スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第24スイッチトランジスタの第1端と前記第23スイッチトランジスタの第2端との間に第11ノードを有し、前記第11ノードが第8コンデンサにより前記第5二次コイルの第2端に接続される、第23スイッチトランジスタ及び第24スイッチトランジスタと、
第1端が前記第23スイッチトランジスタの第1端、前記動力電池の第1端にそれぞれ接続され、第2端が前記第24スイッチトランジスタの第2端、前記動力電池の第2端にそれぞれ接続される第9コンデンサと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の充電装置。
【請求項8】
前記充電装置は、
入力端が前記交流電流入力端に接続され、出力端が前記スイッチモジュールの第2端に接続され、入力された交流電流信号に対してフィルタリング処理を行うフィルタリングモジュールをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項9】
動力電池と、蓄電池と、
前記動力電池、前記蓄電池にそれぞれ接続され、前記動力電池、前記蓄電池を充電する請求項1~のいずれか一項に記載の充電装置と、を含む、ことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2020年10月13日に提出された、出願番号が202022273527.5号で、名称が「充電装置及び車両」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、車両の技術分野に関し、特に充電装置及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
電動車両の商業化の進展に伴い、電動車両DC(Direct Current、直流電流)コンバータ及びOBC(On Board Computer、車載充電器)は、既に電気自動車の重要な部品の1つとなっている。電動車両は、充電時に、単相充電を行うことしかできないか、又は三相充電を行うことしかできず、単相充電と三相充電を兼ねることができず、充電モードが単一であり、三相充電又は単相充電が故障した場合、充電を一時停止することしかできず、柔軟性が低く、利便性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、少なくとも従来技術における技術的課題の1つを解決しようとする。このために、本開示は、単相充電と三相充電機能を兼ねることができ、充電モードが多様であり、充電がより柔軟で、便利である充電装置を提供することを第1の目的とする。
【0005】
本発明は、車両を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様の実施例に係る充電装置は、入力された交流電流に対して力率改善を行い、かつ力率改善後の直流電流信号を出力し、少なくとも三相ブリッジアームを含むPFC(Power Factor Correction、力率改善)回路モジュールと、入力端が前記PFC回路モジュールの出力端に接続され、出力端が動力電池に接続され、力率改善後の直流電流信号を第1直流電流信号に変換する第1直流変換モジュールと、入力端が前記第1直流変換モジュールの出力端に接続され、出力端が蓄電池に接続され、前記第1直流電流信号を第2直流電流信号に変換する第2直流変換モジュールと、第1端が前記PFC回路モジュールの入力端に接続され、第2端が交流電流入力端に接続され、三相充電時に前記PFC回路モジュールの三相ブリッジアームをオンにするか、又は、単相充電時に前記PFC回路モジュールの三相ブリッジアームのうちの一相ブリッジアームをオンにするスイッチモジュールと、前記PFC回路モジュール、前記第1直流変換モジュール、第2直流変換モジュール及びスイッチモジュールの制御端にそれぞれ接続され、単相充電又は三相充電を行うように前記充電装置を制御する制御モジュールと、を含む。
【0007】
本開示の実施例に係る充電装置では、第1端がPFC回路モジュールの入力端に接続され、第2端が交流電流入力端に接続されるスイッチモジュールを追加し、三相充電時に、スイッチモジュールによりPFC回路モジュールの三相ブリッジアームをオンにするか、又は、単相充電時にスイッチモジュールによりPFC回路モジュールの三相ブリッジアームのうちの一相ブリッジアームをオンにして、充電車両への単相充電又は三相充電を実現することにより、単相充電と三相充電を兼ねることができ、充電モードが多様であり、充電が故障した場合、別の充電モードに切り替えることができ、充電がより柔軟で、便利である。
【0008】
本開示のいくつかの実施例において、前記第2直流変換モジュールは、入力端が前記動力電池に接続され、前記第1直流電流信号に対して昇圧処理を行って、昇圧後の直流電流信号を出力する昇圧回路ユニットと、入力端が前記昇圧回路ユニットの出力端に接続され、出力端が前記蓄電池に接続される第1ハーフブリッジLLC回路ユニットと、入力端が前記昇圧回路ユニットの出力端に接続され、出力端が前記蓄電池に接続される第2ハーフブリッジLLC回路ユニットと、を含み、前記昇圧回路ユニットの制御端、前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの制御端及び前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの制御端は、いずれも前記制御モジュールに接続され、前記制御モジュールは、所定の位相角度を隔てて前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットと前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットを交互に制御することにより、前記昇圧後の直流電流信号を前記第2直流電流信号に変換する。
【0009】
本開示の実施例において、昇圧回路ユニットを追加することにより、ソフトスイッチング作用を実現し、エネルギー消費を低減し、第2直流変換モジュールの効率を向上させ、昇圧回路ユニットにより第1直流電流信号に対して昇圧処理を行って、充電装置がより多くの電圧プラットフォームに適用することができるように、第2直流変換モジュールの動作電圧範囲を広げることができる。また、第1ハーフブリッジLLC回路ユニットと第2ハーフブリッジLLC回路ユニットは、交互にオンにされて、ハーフブリッジLLC回路ユニットの効率を効果的に向上させ、かつ出力電圧電流リップルを低減することができる。
【0010】
本開示のいくつかの実施例において、前記昇圧回路ユニットは、第1端が前記動力電池の第1端に接続される第1インダクタと、第1端が前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第1スイッチトランジスタと、第2スイッチトランジスタであって、第1端が前記第1スイッチトランジスタの第2端に接続され、第2端が前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端、前記動力電池の第2端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第1スイッチトランジスタの第2端と前記第2スイッチトランジスタの第1端との間に第1ノードを有し、前記第1ノードが前記第1インダクタの第2端に接続される第2スイッチトランジスタと、第1端が前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端、前記第1スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、第2端が前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端、前記第2スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続される第1コンデンサと、を含む。Boost回路を用いてソフトスイッチング作用を実現し、効率が高く、Boost回路は、昇圧範囲が広く、適用プラットフォームがより多い。
【0011】
本開示のいくつかの実施例において、前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットは、第1端が、前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端であり、前記第1コンデンサの第1端、前記第1スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第3スイッチトランジスタと、第1端が前記第3スイッチトランジスタの第2端に接続され、第2端が、前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端であり、前記第1コンデンサの第2端、前記第2スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続され、第1端と前記第3スイッチトランジスタの第2端との間に第2ノードを有する第4スイッチトランジスタと、第1一次コイル、第1二次コイル及び第2二次コイルを含み、前記第1一次コイルの第1端が第2インダクタ、第2コンデンサにより前記第2ノードに接続され、前記第1一次コイルの第2端が前記第4スイッチトランジスタの第2端に接続され、前記第1二次コイルの第2端が前記第2二次コイルの第1端に接続されて第1共通端となり、前記第1共通端が前記蓄電池の第2端に接続される第1変圧器と、第1端が前記蓄電池の第1端に接続され、第2端が前記第1二次コイルの第1端に接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第5スイッチトランジスタと、第1端が前記第5スイッチトランジスタの第1端、前記蓄電池の第1端にそれぞれ接続され、第2端が前記第2二次コイルの第2端に接続される第6スイッチトランジスタと、を含む。
【0012】
本開示のいくつかの実施例において、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットは、第1端が、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第1入力端であり、前記第1コンデンサの第1端、前記第1スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第7スイッチトランジスタと、第1端が前記第7スイッチトランジスタの第2端に接続され、第2端が、前記第2ハーフブリッジLLC回路ユニットの第2入力端であり、前記第1コンデンサの第2端、前記第2スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続され、制御端が前記制御モジュールに接続され、第1端と前記第7スイッチトランジスタの第2端との間に第3ノードを有する第8スイッチトランジスタと、第2一次コイル、第3二次コイル及び第4二次コイルを含み、前記第2一次コイルの第1端が第3インダクタ、第3コンデンサにより前記第3ノードに接続され、前記第2一次コイルの第2端が前記第8スイッチトランジスタの第2端に接続され、前記第3二次コイルの第2端が前記第4二次コイルの第1端に接続されて第2共通端となり、前記第2共通端が前記蓄電池の第2端に接続される第2変圧器と、第1端が前記蓄電池の第1端に接続され、第2端が前記第3二次コイルの第1端に接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第9スイッチトランジスタと、第1端が前記第9スイッチトランジスタの第1端、前記蓄電池の第1端にそれぞれ接続され、第2端が前記第4二次コイルの第2端に接続され、制御端が前記制御モジュールに接続される第10スイッチトランジスタと、を含む。
【0013】
本開示のいくつかの実施例において、前記スイッチモジュールは、第1固定接点、第1空き接点及び第1スイッチを含み、前記第1固定接点が第1相の交流電流入力端に接続され、前記第1空き接点が空いており、前記第1スイッチの第1端が前記三相ブリッジアームのうちの第1相のブリッジアームに接続され、前記第1スイッチの第2端が前記第1固定接点又は前記第1空き接点に選択可能に接続され、前記第1相のブリッジアームのオンオフ状態を制御する第1スイッチユニットと、第2固定接点、第3固定接点及び第2スイッチを含み、前記第2固定接点が第2相の交流電流入力端に接続され、前記第3固定接点が前記第1固定接点に接続され、前記第2スイッチの第1端が前記三相ブリッジアームのうちの第2相のブリッジアームに接続され、前記第2スイッチの第2端が前記第2固定接点又は前記第3固定接点に選択可能に接続され、前記第2相のブリッジアームのオンオフ状態を制御する第2スイッチユニットと、第4固定接点、第5固定接点及び第3スイッチを含み、前記第4固定接点が第3相の交流電流入力端に接続され、前記第5固定接点が前記第1固定接点に接続され、前記第3スイッチの第1端が前記三相ブリッジアームのうちの第3相ブリッジアームに接続され、前記第3スイッチの第2端が前記第4固定接点又は前記第5固定接点に選択可能に接続され、第3相のブリッジアームのオンオフ状態を制御する第3スイッチユニットと、第6固定接点、第2空き接点及び第4スイッチを含み、前記第6固定接点が中性線の入力端に接続され、前記第2空き接点が空いており、前記第4スイッチの第1端が前記PFC回路モジュールの充電回路の接続端に接続され、前記第4スイッチの第2端が前記第6固定接点又は前記第2空き接点に選択可能に接続され、単相充電回路のオンオフ状態を制御する第4スイッチユニットと、を含む。
【0014】
本開示のいくつかの実施例において、前記第1相のブリッジアームは、第11スイッチトランジスタ及び第12スイッチトランジスタを含み、前記第11スイッチトランジスタの第1端は、前記第1直流変換モジュールの第1入力端に接続され、前記第11スイッチトランジスタの第2端は、前記第12スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第11スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第12スイッチトランジスタの第2端は、前記第1直流変換モジュールの第2入力端に接続され、前記第11スイッチトランジスタの第2端と前記第12スイッチトランジスタの第1端との間に第4ノードを有し、前記第4ノードは、第4インダクタにより前記第1スイッチの第1端に接続され、前記第2相のブリッジアームは、第13スイッチトランジスタ及び第14スイッチトランジスタを含み、前記第13スイッチトランジスタの第1端は、前記第1直流変換モジュールの第1入力端に接続され、前記第13スイッチトランジスタの第2端は、前記第14スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第13スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第14スイッチトランジスタの第2端は、前記第1直流変換モジュールの第2入力端に接続され、前記第14スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第14イッチトランジスタの第1端と前記第13スイッチトランジスタの第2端との間に第5ノードを有し、前記第5ノードは、第5インダクタにより前記第2スイッチの第1端に接続され、前記第3相ブリッジアームは、第15スイッチトランジスタ及び第16スイッチトランジスタを含み、前記第15スイッチトランジスタの第1端は、前記第1直流変換モジュールの第1入力端に接続され、前記第15スイッチトランジスタの第2端は、前記第16スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第15スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第16スイッチトランジスタの第2端は、前記第1直流変換モジュールの第2入力端に接続され、前記第16スイッチトランジスタの制御端は、前記制御モジュールに接続され、前記第16スイッチトランジスタの第1端と前記第15スイッチトランジスタの第2端との間に第6ノードを有し、前記第6ノードは、第6インダクタにより前記第3スイッチの第1端に接続され、前記PFC回路モジュールは、第5コンデンサ及び第6コンデンサをさらに含み、前記第5コンデンサの第1端は、前記第11スイッチトランジスタの第1端、前記第13スイッチトランジスタの第1端、前記第15スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、前記第5コンデンサの第2端は、前記第6コンデンサの第1端に接続され、前記第6コンデンサの第2端は、前記第12スイッチトランジスタの第2端、前記第14スイッチトランジスタの第2端、前記第16スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続され、前記第5コンデンサの第2端と前記第6コンデンサの第1端との間に第7ノードを有し、前記第7ノードは、前記第4スイッチの第1端に接続され、前記PFC回路モジュールは、第1抵抗をさらに含み、前記第1抵抗の第1端は、前記第5コンデンサの第1端に接続され、前記第1抵抗の第2端は、前記第6コンデンサの第2端に接続される。
【0015】
本開示のいくつかの実施例において、前記第1直流変換モジュールは、第17スイッチトランジスタ、第18スイッチトランジスタ、第19スイッチトランジスタ及び第20スイッチトランジスタであって、前記第17スイッチトランジスタの第1端が前記第19スイッチトランジスタの第1端に接続されて前記第1直流変換モジュールの第1入力端となり、前記第18スイッチトランジスタの第2端が前記第20スイッチトランジスタの第2端に接続されて前記第1直流変換モジュールの第2入力端となり、前記第17スイッチトランジスタの第1端が前記第5コンデンサの第1端、前記第15スイッチトランジスタの第1端にそれぞれ接続され、前記第17スイッチトランジスタの第2端が前記第18スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第17スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第18スイッチトランジスタの第2端が前記第6コンデンサの第2端、前記第16スイッチトランジスタの第2端にそれぞれ接続され、前記第18スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第18スイッチトランジスタの第1端と前記第17スイッチトランジスタの第2端との間に第8ノードを有し、前記第19スイッチトランジスタの第1端が前記第17スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第19スイッチトランジスタの第2端が前記第20スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第19スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第20スイッチトランジスタの第2端が前記第18スイッチトランジスタの第2端に接続され、前記第20スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第20スイッチトランジスタの第1端と前記第19スイッチトランジスタの第2端との間に第9ノードを有する、第17スイッチトランジスタ、第18スイッチトランジスタ、第19スイッチトランジスタ及び第20スイッチトランジスタと、第3一次コイル及び第5二次コイルを含み、前記第3一次コイルの第1端が第7インダクタにより前記第8ノードに接続され、前記第3一次コイルの第2端が第7コンデンサにより前記第9ノードに接続される第3変圧器と、第21スイッチトランジスタ及び第22スイッチトランジスタであって、前記第21スイッチトランジスタの第1端が前記動力電池の第1端に接続され、前記第21スイッチトランジスタの第2端が前記第22スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第21スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第22スイッチトランジスタの第2端が前記動力電池の第2端に接続され、前記第22スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第22スイッチトランジスタの第1端と前記第21スイッチトランジスタの第2端との間に第10ノードを有し、前記第10ノードが第8インダクタにより前記第5二次コイルの第1端に接続される、第21スイッチトランジスタ及び第22スイッチトランジスタと、第23スイッチトランジスタ及び第24スイッチトランジスタであって、前記第23スイッチトランジスタの第1端が前記動力電池の第1端に接続され、前記第23スイッチトランジスタの第2端が前記第24スイッチトランジスタの第1端に接続され、前記第23スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第24スイッチトランジスタの第2端が前記動力電池の第2端に接続され、前記第24スイッチトランジスタの制御端が前記制御モジュールに接続され、前記第24スイッチトランジスタの第1端と前記第23スイッチトランジスタの第2端との間に第11ノードを有し、前記第11ノードが第8コンデンサにより前記第5二次コイルの第2端に接続される、第23スイッチトランジスタ及び第24スイッチトランジスタと、第1端が前記第23スイッチトランジスタの第1端、前記動力電池の第1端にそれぞれ接続され、第2端が前記第24スイッチトランジスタの第2端、前記動力電池の第2端にそれぞれ接続される第9コンデンサと、を含む。
【0016】
本開示のいくつかの実施例において、前記充電装置は、入力端が前記交流電流入力端に接続され、出力端が前記スイッチモジュールの第2端に接続され、入力された交流電流信号に対してフィルタリング処理を行うフィルタリングモジュールをさらに含む。
【0017】
上記目的を達成するために、本開示の第2の態様の実施例に係る車両は、動力電池と、蓄電池と、前記動力電池、前記蓄電池にそれぞれ接続され、前記動力電池、前記蓄電池を充電する充電装置と、を含む。
【発明の効果】
【0018】
本開示の実施例に係る車両は、上記実施例の充電装置を用い、第1端がPFC回路モジュールの入力端に接続され、第2端が交流電流入力端に接続されるスイッチモジュールを充電装置に追加し、充電車両への単相充電又は三相充電を実現することにより、単相充電と三相充電を兼ねることができ、充電モードが多様であり、充電が故障した場合、別の充電モードに切り替えることができ、充電がより柔軟で、便利である。
【0019】
本開示の上記及び/又は追加の様態及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり理解されやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示の一実施例に係る充電装置のブロック図である。
図2】本開示の一実施例に係る充電装置の回路トポグラフィーである。
図3】本開示の一実施例に係るBoost回路がオンにされる場合の概略図である。
図4】本開示の別の実施例に係るBoost回路がオンにされる場合の概略図である。
図5】本開示の一実施例に係る電流と時間との関係の波形図である。
図6】本開示の一実施例に係る三相駆動信号と時間との関係の波形図である。
図7】本発明の一実施例に係る車両のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、以下、本開示の実施例を詳細に説明する。
【0022】
図1は、本開示の一実施例に係る充電装置のブロック図である。
【0023】
本開示の実施例において、図1に示すように、充電装置10は、スイッチモジュール100、PFC回路モジュール200、第1直流変換モジュール300、第2直流変換モジュール400及び制御モジュール500を含む。
【0024】
PFC回路モジュール200は、入力された交流電流に対して力率改善を行い、かつ力率改善後の直流電流信号を出力することにより、交流電流を直流電流に変換し、かつエネルギー消費を低減するという目的を達成する。PFC回路モジュール200は、少なくとも三相ブリッジアームを含む。
【0025】
第1直流変換モジュール300の入力端は、PFC回路モジュール200の出力端に接続され、第1直流変換モジュール300の出力端は、動力電池20に接続され、第1直流変換モジュール300は、力率改善後の直流電流信号を動力電池20に必要な直流電流信号のような第1直流電流信号に変換することにより、動力電池20に給電するという目的を達成する。
【0026】
第2直流変換モジュール400の入力端は、第1直流変換モジュール300の出力端、動力電池に接続され、第2直流変換モジュール400の出力端は、蓄電池30に接続され、第2直流変換モジュール400は、第1直流電流信号を蓄電池30に必要な直流電流信号のような第2直流電流信号に変換する。例えば、第1直流変換モジュール300により処理された直流電流信号又は動力電池20から出力された直流電流信号を蓄電池30に必要な直流電流信号に変換することにより、蓄電池を充電する。
【0027】
スイッチモジュール100は、第1端がPFC回路モジュール200の入力端に接続され、第2端が交流電流入力端に接続され、三相充電時にPFC回路モジュール200の三相ブリッジアームをオンにするか、又は、単相充電時にPFC回路モジュール200の三相ブリッジアームのうちの一相ブリッジアームをオンにする。スイッチモジュール100を追加することにより、単相充電と三相充電を兼ねる機能を実現することができる。
【0028】
制御モジュール500は、PFC回路モジュール200、第1直流変換モジュール300、第2直流変換モジュール400及びスイッチモジュール100の制御端にそれぞれ接続され、三相充電又は単相充電を行うように充電装置10を制御する。
【0029】
具体的には、制御モジュール500は、PFC回路モジュール200、第1直流変換モジュール300及び第2直流変換モジュール400におけるスイッチトランジスタのオン及びオフを制御し、例えば、送電網が三相電流を供給する場合、PFC回路モジュールの三相ブリッジアームをオンにするようにスイッチモジュール100を制御し、かつ三相充電原理に基づいてPFC回路モジュール200、第1直流変換モジュール300及び第2直流変換モジュール400を制御することにより、動力電池及び蓄電池に対する三相充電を実現し、或いは、送電網が単相電流を供給する場合、PFC回路モジュールの三相ブリッジアームのうちの一相ブリッジアームをオンにするようにスイッチモジュール100を制御して充電回路を形成し、PFC回路モジュール200、第1直流変換モジュール300及び第2直流変換モジュール400を制御することにより、動力電池及び蓄電池に対する単相充電を実現する。
【0030】
本開示の実施例に係る充電装置10は、第1端がPFC回路モジュールの入力端に接続され、第2端が交流電流入力端に接続されるスイッチモジュールを追加することにより、三相充電を行うことができるだけでなく、単相充電を行うことができ、単相充電と三相充電を兼ねるという目的を達成し、充電モードがより多様であり、三相充電が故障した場合、単相充電に切り替えることができ、充電がより柔軟で、便利である。
【0031】
図2は、本開示の一実施例に係る充電装置の回路トポグラフィーである。
【0032】
本開示の実施例において、図2に示すように、第2直流変換モジュール400は、昇圧回路ユニット401、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402及び第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403を含む。
【0033】
実施例において、図2に示すように、昇圧回路ユニット401の入力端は、動力電池20に接続され、昇圧回路ユニット401を設置することにより、動力電池20から出力された直流電流信号に対して昇圧処理を行うことができ、より多くの高圧又は低圧の作業プラットフォームに適用することができるように、直流信号の電圧範囲を広げることができ、昇圧後の直流電流信号を出力する。第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402は、入力端が昇圧回路ユニット401の出力端に接続され、出力端が蓄電池30に接続され、昇圧処理後の直流信号に対して降圧処理を行って蓄電池30に給電する。第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403は、入力端が昇圧回路ユニット401の出力端に接続され、出力端が蓄電池30に接続され、昇圧処理後の直流信号に対して降圧処理を行って蓄電池30に給電する。
【0034】
図2に示すように、昇圧回路ユニット401の制御端、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402の制御端及び第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403の制御端は、いずれも制御モジュール500に接続される。制御モジュール500は、昇圧回路ユニット401におけるスイッチトランジスタのオン及びオフを制御することにより、動力電池20から出力された直流電流信号に対する昇圧処理を実現する。また、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403は、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402と並列に設置され、制御モジュール500は、所定の位相角度、例えば90度を隔てて前記第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402及び第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403を交互に制御し、すなわち、周期的に交互にオンにするように第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402及び第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403を制御することにより、昇圧後の直流電流信号を蓄電池30に必要な直流電流信号に変換し、システム損失を低減し、効率を向上させ、かつ出力電圧電流リップルを低減することができる。
【0035】
本開示の実施例において、図2に示すように、昇圧回路ユニット401は、第1インダクタL1、第1スイッチトランジスタQ15、第2スイッチトランジスタQ16及び第1コンデンサC1を含む。
【0036】
図2に示すように、第1インダクタL1の第1端は、動力電池20の第1端に接続される。動力電池20の直流電流信号を入力する。第1スイッチトランジスタQ15の第1端は、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402の第1入力端、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403の第1入力端にそれぞれ接続され、第1スイッチトランジスタQ15の制御端は、制御モジュール500に接続される。第2スイッチトランジスタQ16の第1端は、第1スイッチトランジスタQ15の第2端に接続され、第2スイッチトランジスタQ16の第2端は、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402の第2入力端、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403の第2入力端、動力電池20の第2端にそれぞれ接続され、第2スイッチトランジスタQ16の制御端は、制御モジュール500に接続される。第1スイッチトランジスタQ15の第2端と第2スイッチトランジスタQ16の第1端との間に第1ノードを有し、第1ノードは、第1インダクタL1の第2端に接続される。第1コンデンサC1の第1端は、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402の第1入力端、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403の第1入力端、第1スイッチトランジスタQ15の第1端にそれぞれ接続され、第1コンデンサC1の第2端は、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402の第2入力端、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403の第2入力端、第2スイッチトランジスタQ16の第2端にそれぞれ接続される。制御モジュール500は、昇圧回路ユニット401における第1スイッチトランジスタQ15、第2スイッチトランジスタQ16のオン及びオフを制御することにより、動力電池20から出力された直流電流信号に対する昇圧処理を実現する。
【0037】
図3は、本開示の一実施例に係るBoost回路がオンにされる場合の概略図である。
【0038】
本開示の実施例において、蓄電池30の充電中に、制御モジュール500は、まず、動作するように昇圧回路ユニット401を制御し、かつ第1コンデンサC1を所定の目標電圧値に安定化させ、例えば、VboostRdfとすることができ、実際の応用において、該VboostRdfは、蓄電池30の電圧に基づいて設定することができ、昇圧回路ユニット401は、Boost回路を用いることができる。
【0039】
具体的には、図3に示すように、蓄電池30の充電中に、制御モジュール500は、まず、オフにするように第1スイッチトランジスタQ15を制御し、かつオンにするように第2スイッチトランジスタQ16を制御し、動力電池20における直流電流信号は、第1インダクタL1、第2スイッチトランジスタQ16により動力電池20の第2端に還流し、このときに第1インダクタL1は、エネルギーを貯蔵する。
【0040】
図4は、本開示の別の実施例に係るBoost回路がオンにされる場合の概略図である。
【0041】
本開示の実施例において、図4に示すように、第1インダクタL1がエネルギーを貯蔵した後、制御モジュール500は、オンにするように第1スイッチトランジスタQ15を制御し、かつオフにするように第2スイッチトランジスタQ16を制御し、このときに第1インダクタL1におけるエネルギーは、第1スイッチトランジスタQ15により、第1コンデンサC1を充電する。上記過程は、さらに、Q16のオンの有効デューティ比を調整することにより、第1コンデンサC1の電圧をVboostRdfまで上昇させるように、第1コンデンサC1に対する昇圧機能を実現し、動力電池20から出力された直流電流信号に対する昇圧処理を完了することができる。本開示の昇圧回路ユニット401は、Boost回路を用いてソフトスイッチング作用を実現し、効率が高く、Boost回路は、昇圧範囲が広く、適用プラットフォームがより多い。
【0042】
本開示の実施例において、図2に示すように、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402は、第3スイッチトランジスタQ19、第4スイッチトランジスタQ20、第1変圧器1、第5スイッチトランジスタQ21及び第6スイッチトランジスタQ22を含む。
【0043】
図2に示すように、第3スイッチトランジスタQ19の第1端は、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402の第1入力端であり、第1コンデンサC1の第1端、第1スイッチトランジスタQ15の第1端にそれぞれ接続され、第3スイッチトランジスタQ19の制御端は、制御モジュール500に接続される。第4スイッチトランジスタQ20の第1端は、第3スイッチトランジスタQ19の第2端に接続され、第4スイッチトランジスタQ20の第2端は、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402の第2入力端であり、第1コンデンサC1の第2端、第2スイッチトランジスタQ16の第2端にそれぞれ接続され、第4スイッチトランジスタQ20の制御端は、制御モジュール500に接続され、第4スイッチトランジスタQ20の第1端と第3スイッチトランジスタQ19の第2端との間に第2ノードを有する。第1変圧器1は、第1一次コイルM1、第1二次コイルm1及び第2二次コイルm2を含み、昇圧後の直流電流信号に対して変圧処理を行い、例えば、昇圧回路ユニット401から出力された高電圧直流電流信号を蓄電池30に必要な低電圧直流電流信号に変換することにより、蓄電池30に給電することを実現する。第1一次コイルM1の第1端は、第2インダクタL2、第2コンデンサC2により第2ノードに接続され、第1一次コイルM1の第2端は、第4スイッチトランジスタQ20の第2端に接続され、第1二次コイルm1の第2端は、第2二次コイルm2の第1端に接続されて第1共通端となり、第1共通端は、蓄電池30の第1端に接続され、第5スイッチトランジスタQ21の第2端は、第1二次コイルm1の第1端に接続され、第5スイッチトランジスタQ21の制御端は、制御モジュール500に接続される。第6スイッチトランジスタQ22の第1端は、第5スイッチトランジスタQ21の第1端、蓄電池30の第1端にそれぞれ接続され、第6スイッチトランジスタQ22の第2端は、第2二次コイルm2の第2端に接続される。制御モジュール500は、第3スイッチトランジスタQ19、第4スイッチトランジスタQ20、第5スイッチトランジスタQ21及び第6スイッチトランジスタQ22のオン及びオフを制御することにより、蓄電池30に給電することを実現する。
【0044】
本開示の実施例において、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403は、第7スイッチトランジスタQ17、第8スイッチトランジスタQ18、第2変圧器2、第9スイッチトランジスタQ23及び第10スイッチトランジスタQ24を含む。第2直流変換モジュール400は、第4コンデンサC4をさらに含む。
【0045】
図2に示すように、第7スイッチトランジスタQ17の第1端は、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403の第1入力端であり、第1コンデンサC1の第1端、第1スイッチトランジスタQ15の第1端にそれぞれ接続され、第7スイッチトランジスタQ17の制御端は、制御モジュール500に接続される。第8スイッチトランジスタQ18の第1端は、第7スイッチトランジスタQ17の第2端に接続され、第8スイッチトランジスタQ18の第2端は、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403の第2入力端であり、第1コンデンサC1の第2端、第2スイッチトランジスタQ16の第2端にそれぞれ接続され、第8スイッチトランジスタQ18の制御端は、制御モジュール500に接続され、第8スイッチトランジスタQ18の第1端と第7スイッチトランジスタQ17の第2端との間に第3ノードを有する。第2変圧器2は、第2一次コイルM2、第3二次コイルm3及び第4二次コイルm4を含み、昇圧後の直流電流信号に対して変圧処理を行い、例えば、昇圧回路ユニット401から出力された高電圧直流電流信号を蓄電池30に必要な低電圧直流電流信号に変換することにより、蓄電池30に給電することを実現する。第2一次コイルM2の第1端は、第3インダクタL3、第3コンデンサC3により第3ノードに接続され、第2一次コイルM2の第2端は、第8スイッチトランジスタQ18の第2端に接続され、第3二次コイルm3の第2端は、第4二次コイルm4の第1端に接続されて第2共通端となり、第2共通端は、蓄電池30の第2端に接続される。第9スイッチトランジスタQ23の第1端は、蓄電池30の第1端に接続され、第9スイッチトランジスタQ23の第2端は、第3二次コイルm3の第1端に接続され、第9スイッチトランジスタQ23の制御端は、制御モジュール500に接続される。第10スイッチトランジスタQ24の第1端は、第9スイッチトランジスタQ23の第1端、蓄電池30の第1端にそれぞれ接続され、第10スイッチトランジスタQ24の第2端は、第4二次コイルm4の第2端に接続され、第10スイッチトランジスタQ24の制御端は、制御モジュール500に接続される。第4コンデンサC4の第1端は、蓄電池の第1端に接続され、第4コンデンサC4の第2端は、蓄電池の第2端に接続される。
【0046】
本開示の実施例において、蓄電池30の充電中に、第1コンデンサC1がVboostRdfに安定化した後、制御モジュール500は、ハーフブリッジLLC回路ユニットを起動するように制御し、かつ交互にオンオフにするように第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402と第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403を制御することにより、蓄電池30に交互に給電することを実現することができる。
【0047】
具体的には、例えば、実際の応用において、該充電回路の共振周波数が既知であり、かつFrと表記され、制御モジュール500により交互にオンオフにするように第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402と第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403を制御する周波数をFsと表記し、制御モジュール500は、開ループ出力するように第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402と第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403を制御する。ハーフブリッジLLC回路ユニットの交互オンオフ周波数が充電回路の共振周波数に等しく、すなわち、Fs=Frである場合、システム損失が最も小さく、2つのハーフブリッジLLC回路ユニットの効率が最も高い。より具体的には、例えば、制御モジュール500は、90度交互にオンオフにするように2つの並列ハーフブリッジLLC回路ユニットを制御することができ、すなわち、第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402をオンにして90度動作した後に、第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403をオンにし、かつ90度動作した後に第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402を再びオンにするように制御して、蓄電池30に給電する。このように設定すると、ハーフブリッジLLC回路の利得範囲を広げることができ、1:1の利得出力を実現し、かつ電圧利得が単調である。
【0048】
図5は、本開示の一実施例に係る電流と時間との関係の波形図である。
【0049】
本開示の実施例において、三相給電中に、制御モジュール500は、周期的に交互にオンにするように第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402と第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403を制御することにより、さらに出力電圧電流リップルを効果的に低減することができる。図3に示すように、第4インダクタの電流I1、第5インダクタの電流I2及び第6インダクタの電流I3の三相出力電流は、総出力電流I0に比べて、出力電圧電流リップルを効果的に低減する。
【0050】
本開示の実施例において、蓄電池30を充電する過程において、2つのハーフブリッジLLC回路ユニットにおける低圧直流電流信号は、1:1で出力され、該低圧直流信号が蓄電池30に必要な低電圧直流電流信号であり、例えば、蓄電池30を充電する場合に必要な低電圧直流電流信号に基づいて電圧閾値を設定し、例えば、VlowRefとすることができる。しかしながら、実際の応用において、出力された低圧電圧がVlowRefよりも大きい又は小さい状況が発生する可能性があるため、制御モジュール500は、第2直流変換モジュール400の出力端の低圧直流信号の電圧値をリアルタイムに収集することができ、該出力端の低圧直流信号の電圧値がVlowRefよりも小さい場合、収集された出力端の低圧直流信号の電圧値がVlowRefに等しくなるまで、制御モジュール500は、制御信号を送信して第1コンデンサC1のVboostRdfを上げることができる。収集された出力端の低圧直流信号の電圧値がVlowRefより大きい場合、収集された出力端の低圧直流信号の電圧値がVlowRefに等しくなるまで、制御モジュール500は、制御信号を送信して第1コンデンサC1のVboostRdfを低減することができる。システム全体は、常に、動的に循環することにより、第2直流変換モジュール400の出力端の低圧直流信号の電圧が常に蓄電池30を充電する時に必要な低電圧直流電流信号の電圧値に等しいことを保証し、出力電圧を安定化するという目的を達成することができる。
【0051】
本開示の実施例において、図2に示すように、スイッチモジュール100は、第1スイッチユニット101、第2スイッチユニット102、第3スイッチユニット103及び第4スイッチユニット104を含む。
【0052】
図2に示すように、第1スイッチユニット101は、第1固定接点K1、第1空き接点N1及び第1スイッチS1を含み、第1固定接点K1は、第1相の交流電流入力端に接続され、第1空き接点N1は、空いており、第1スイッチS1の第1端は、三相ブリッジアームのうちの第1相のブリッジアーム201に接続され、第1スイッチS1の第2端は、第1固定接点K1又は第1空き接点N1に選択可能に接続され、第1スイッチユニット101は、第1相のブリッジアーム201のオンオフ状態を制御する。例えば、第1スイッチS1が第1固定接点K1に接続されると、A相回路に電流があり、すなわち、第1相のブリッジアーム201がA相回路により交流電源に接続することができ、第1スイッチS1が第1空き接点N1に接続されると、A相回路に電流がなく、第1相のブリッジアーム201が交流電源に接続することができない。
【0053】
第2スイッチユニット102は、第2固定接点K2、第3固定接点K3及び第2スイッチS2を含み、第2固定接点K2は、第2相の交流電流入力端に接続され、第3固定接点K3は、第1固定接点K1に接続され、第2スイッチS2の第1端は、三相ブリッジアームのうちの第2相のブリッジアーム202に接続され、第2スイッチS2の第2端は、第2固定接点K2又は第3固定接点K3に選択可能に接続され、第2スイッチユニット102は、第2相のブリッジアーム202のオンオフ状態を制御する。例えば、第2スイッチS2が第2固定接点K2に接続されると、B相回路に電流があり、すなわち、第2相のブリッジアーム202がB相回路により交流電源に接続することができ、第2スイッチS2が第3固定接点K3に接続されると、A相回路に電流があり、すなわち、第2相のブリッジアーム202がA相回路により交流電源に接続することができる。
【0054】
第3スイッチユニット103は、第4固定接点K4、第5固定接点K5及び第3スイッチS3を含み、第4固定接点K4は、第3相の交流電流入力端に接続され、第5固定接点K5は、第1固定接点K1に接続され、第3スイッチS3の第1端は、三相ブリッジアームのうちの第3相のブリッジアーム203に接続され、第3スイッチS3の第2端は、第4固定接点K4又は第5固定接点K5に選択可能に接続され、第3スイッチユニット103は、第3相のブリッジアーム203のオンオフ状態を制御する。例えば、第3スイッチS3が第4固定接点K4に接続されると、C相回路に電流があり、すなわち、第3相のブリッジアーム203がC相回路により交流電源に接続することができ、第3スイッチS3が第5固定接点K5に接続されると、A相回路に電流があり、すなわち、第3相のブリッジアーム203がA相回路により交流電源に接続することができる。
【0055】
第4スイッチユニット104は、第6固定接点K6、第2空き接点N2及び第4スイッチS4を含み、第6固定接点K6は、中性線の入力端に接続され、第2空き接点N2は、空いており、第4スイッチS4の第1端は、PFC回路モジュールの充電回路の接続端に接続され、第4スイッチS4の第2端は、第6固定接点K6又は第2空き接点N2に選択可能に接続され、第4スイッチユニット104は、単相充電回路のオンオフ状態を制御する。例えば、単相充電を行う場合、第4スイッチS4は、第6固定接点K6に接続され、出力された交流電流は、PFC回路モジュール200によりN相回路と閉回路を形成することができる。第4スイッチS4が第2空き接点N2に接続されると、閉回路を形成することができず、すなわち、単相充電を行うことができない。
【0056】
本開示の実施例において、図2に示すように、従来技術において単相充電を行うことしかできないか、又は三相充電を行うことしかできないことに比べて、スイッチモジュール100を追加し、かつ制御モジュール500により、4つのスイッチと、対応する接点との接続を制御することにより、単相充電と三相充電を兼ねる機能を実現することができる。
【0057】
具体的には、図2に示すように、交流電源が三相充電を行う場合、制御モジュール500は、それぞれ、第1固定接点K1に接続するように第1スイッチS1を制御し、第2固定接点K2に接続するように第2スイッチS2を制御し、第4固定接点K4に接続するように第3スイッチS3を制御し、A相回路、B相回路及びC相回路にいずれも電流があることを実現することにより、三相充電の機能を実現する。交流電源が単相充電を行う場合、制御モジュール500は、それぞれ、第1固定接点K1に接続するように第1スイッチS1を制御し、第3固定接点K3に接続するように第2スイッチS2を制御し、第5固定接点K5に接続するように第3スイッチS3を制御し、三相ブリッジアームがいずれもA相回路により交流電源に接続され、A相回路のみに電流があり、B相とC相回路にいずれも電流がないことを実現する。制御モジュール500は、さらに第4スイッチS4と第6固定接点K6を制御することができ、交流電流が第1相のブリッジアーム201、第5コンデンサC5及び第6コンデンサC6によりN相回路を介して閉回路を形成することを実現し、かつ交流電流信号と直流電流信号の変換を行うことにより、単相充電の機能を実現する。
【0058】
本開示の実施例において、図2に示すように、第1相のブリッジアーム201は、第11スイッチトランジスタQ1及び第12スイッチトランジスタQ2を含み、第11スイッチトランジスタQ1の第1端は、第1直流変換モジュール300の第1入力端に接続され、第11スイッチトランジスタQ1の第2端は、第12スイッチトランジスタQ2の第1端に接続され、第11スイッチトランジスタQ1の制御端は、制御モジュール500に接続され、第12スイッチトランジスタQ2の第2端は、第1直流変換モジュール300の第2入力端に接続され、第11スイッチトランジスタQ1の第2端と第12スイッチトランジスタQ2の第1端との間に第4ノードを有し、第4ノードは、第4インダクタにより第1スイッチS1の第1端に接続される。交流単相充電又は交流三相充電を行う場合、制御モジュール500は、オンにするように第1スイッチユニット101を制御し、かつオンにするように第11スイッチトランジスタQ1及び第12スイッチトランジスタQ2を制御することにより、単相充電又は三相充電を実現する。
【0059】
第2相のブリッジアーム202は、第13スイッチトランジスタQ3及び第14スイッチトランジスタQ4を含み、第13スイッチトランジスタQ3の第1端は、第1直流変換モジュール300の第1入力端に接続され、第13スイッチトランジスタQ3の第2端は、第14スイッチトランジスタQ4の第1端に接続され、第13スイッチトランジスタQ3の制御端は、制御モジュール500に接続され、第14スイッチトランジスタQ4の第2端は、第1直流変換モジュール300の第2入力端に接続され、第14スイッチトランジスタQ4の制御端は、制御モジュール500に接続され、第14スイッチトランジスタQ4の第1端と第13スイッチトランジスタQ3の第2端との間に第5ノードを有し、第5ノードは、第5インダクタにより第2スイッチS2の第1端に接続される。充電中に、制御モジュール500は、オンにするように第13スイッチトランジスタQ3及び第14スイッチトランジスタQ4を制御して、三相充電を実現し、或いは、オフにするように第13スイッチトランジスタQ3及び第14スイッチトランジスタQ4を制御して、単相充電を行うか又は充電を終了する。
【0060】
第3相のブリッジアーム203は、第15スイッチトランジスタQ5及び第16スイッチトランジスタQ6を含み、第15スイッチトランジスタQ5の第1端は、第1直流変換モジュール300の第1入力端に接続され、第15スイッチトランジスタQ5の第2端は、第16スイッチトランジスタQ6の第1端に接続され、第15スイッチトランジスタQ5の制御端は、制御モジュール500に接続され、第16スイッチトランジスタQ6の第2端は、第1直流変換モジュール300の第2入力端に接続され、第16スイッチトランジスタQ6の制御端は、制御モジュール500に接続され、第16スイッチトランジスタQ6の第1端と第15スイッチトランジスタQ5の第2端との間に第6ノードを有し、第6ノードは、第6インダクタにより第3スイッチS3の第1端に接続される。充電中に、制御モジュール500は、オンにするように第15スイッチトランジスタQ5及び第16スイッチトランジスタQ6を制御して、三相充電を実現し、或いは、オフにするように第15スイッチトランジスタQ5及び第16スイッチトランジスタQ6を制御して、単相充電を行うか又は充電を終了する。
【0061】
PFC回路モジュール200は、第5コンデンサC5及び第6コンデンサC6をさらに含み、第5コンデンサC5の第1端は、第11スイッチトランジスタQ1の第1端、第13スイッチトランジスタQ3の第1端、第15スイッチトランジスタQ5の第1端にそれぞれ接続され、第5コンデンサC5の第2端は、第6コンデンサC6の第1端に接続され、第6コンデンサC6の第2端は、第12スイッチトランジスタQ2の第2端、第14スイッチトランジスタQ4の第2端、第16スイッチトランジスタQ6の第2端にそれぞれ接続され、第5コンデンサC5の第2端と第6コンデンサC6の第1端との間に第7ノードを有し、第7ノードは、第4スイッチS4の第1端に接続される。第5コンデンサC5と第6コンデンサC6は、直列接続されると、単相充電を行う場合、電流が第7ノードを介して第4スイッチS4と閉回路を形成することができ、交流電流信号と直流電流信号との間の変換を実現することができる。
【0062】
本開示の実施例において、図2に示すように、PFC回路モジュール200は、第1抵抗R1をさらに含み、第1抵抗R1の第1端は、第5コンデンサC5の第1端に接続され、第1抵抗R1の第2端は、第6コンデンサC6の第2端に接続される。第1抵抗R1を設置することにより、回路に対して保護作用を果たすことができる。
【0063】
本開示の実施例において、図2に示すように、交流充電を行う場合、制御モジュール500は、スイッチモジュール100におけるスイッチユニットの接続状態と、PFC回路モジュール200における三相ブリッジアームのオン及びオフとを制御することができ、単相充電と三相充電を兼ねる充電機能を実現することができる。しかしながら、従来技術において、インダクタなどの部品の制限により、単相充電を行う場合、充電電力は、3.3KWに制限される。したがって、制御モジュール500は、さらに、交互にオンオフにするように三相ブリッジアームにおける第11スイッチトランジスタQ1、第12スイッチトランジスタQ2、第13スイッチトランジスタQ3、第14スイッチトランジスタQ4、第15スイッチトランジスタQ5及び第16スイッチトランジスタQ6を制御して、単相充電電力の向上を実現することができる。
【0064】
図6は、本開示の一実施例に係る三相駆動信号と時間との関係の波形図である。
【0065】
本開示の実施例では、図6に示すように、例えば、第1相のブリッジアーム201の駆動信号を基本駆動として設定し、制御モジュール500は、オンにするように第1相のブリッジアーム201を制御し、単相給電を実現し、かつ第1相のブリッジアーム201より120°遅れた後にオンにするように第2相のブリッジアーム202を制御するとともに、第1相のブリッジアーム201より240°遅れた後にオンにするように第3相のブリッジアーム203を制御し、すなわち、第2相のブリッジアーム202より120°遅れた後に第3相のブリッジアーム203をオンにし、第3相のブリッジアーム203をオンにした後に120°動作した後に第1相のブリッジアーム201を再びオンにし、周期的にオンオフにするように三相ブリッジアームを制御することにより、第1相のブリッジアームの駆動信号、第2相のブリッジアームの駆動信号及び第3相のブリッジアームの駆動信号で全周期内に交互に給電することを実現する。従来技術における単相充電に比べて、充電効率を効果的に向上させることができる。
【0066】
本開示の実施例において、図2に示すように、第1直流変換モジュール300は、第17スイッチトランジスタQ7、第18スイッチトランジスタQ8、第19スイッチトランジスタQ9及び第20スイッチトランジスタQ10を含み、第17スイッチトランジスタQ7の第1端は、第19スイッチトランジスタQ9の第1端に接続されて第1直流変換モジュール300の第1入力端となり、第18スイッチトランジスタQ8の第2端は、第20スイッチトランジスタQ10の第2端に接続されて第1直流変換モジュール300の第2入力端となる。
【0067】
図2に示すように、第17スイッチトランジスタQ7の第1端は、第5コンデンサC5の第1端、第15スイッチトランジスタQ5の第1端にそれぞれ接続され、第17スイッチトランジスタQ7の第2端は、第18スイッチトランジスタQ8の第1端に接続され、第17スイッチトランジスタの制御端は、制御モジュール500に接続され、第18スイッチトランジスタQ8の第2端は、第6コンデンサC6の第2端、第16スイッチトランジスタQ6の第2端にそれぞれ接続され、第18スイッチトランジスタQ8の制御端は、制御モジュール500に接続され、第18スイッチトランジスタQ8の第1端と第17スイッチトランジスタQ7の第2端との間に第8ノードを有する。
【0068】
図2に示すように、第19スイッチトランジスタQ9の第1端は、第17スイッチトランジスタQ7の第1端に接続され、第19スイッチトランジスタQ9の第2端は、第20スイッチトランジスタQ10の第1端に接続され、第19スイッチトランジスタQ9の制御端は、制御モジュール500に接続され、第20スイッチトランジスタQ10の第2端は、第18スイッチトランジスタQ8の第2端に接続され、第20スイッチトランジスタQ10の制御端は、制御モジュール500に接続され、第20スイッチトランジスタQ10の第1端と第19スイッチトランジスタQ9の第2端との間に第9ノードを有する。
【0069】
図2に示すように、第3変圧器3は、第3一次コイルM3及び第5二次コイルm5を含み、第3一次コイルM3の第1端は、第7インダクタL7により第8ノードに接続され、第3一次コイルM3の第2端は、第7コンデンサC7により第9ノードに接続される。第3変圧器3は、PFC回路モジュール200から出力された直流電流信号に対して変圧処理を行い、例えば、交流電流信号から変換された直流電流信号を処理することにより、動力電池20に必要な高電圧直流電流信号に変換して、動力電池20に給電することを実現する。
【0070】
図2に示すように、第21スイッチトランジスタQ11及び第22スイッチトランジスタQ12について、第21スイッチトランジスタQ11の第1端は、動力電池の第1端に接続され、第21スイッチトランジスタQ11の第2端は、第22スイッチトランジスタQ12の第1端に接続され、第21スイッチトランジスタQ11の制御端は、制御モジュール500に接続され、第22スイッチトランジスタQ12の第2端は、動力電池の第2端に接続され、第22スイッチトランジスタQ12の制御端は、制御モジュール500に接続され、第22スイッチトランジスタQ12の第1端と第21スイッチトランジスタQ11の第2端との間に第10ノードを有し、第10ノードは、第8インダクタL8により第5二次コイルm5の第1端に接続される。
【0071】
図2に示すように、第23スイッチトランジスタQ13及び第24スイッチトランジスタQ14について、第23スイッチトランジスタQ13の第1端は、動力電池の第1端に接続され、第23スイッチトランジスタの第2端は、第24スイッチトランジスタQ14の第1端に接続され、第23スイッチトランジスタQ13の制御端は、制御モジュール500に接続され、第24スイッチトランジスタQ14の第2端は、動力電池の第2端に接続され、第24スイッチトランジスタQ14の制御端は、制御モジュール500に接続され、第24スイッチトランジスタQ14の第1端と第23スイッチトランジスタQ13の第2端との間に第11ノードを有し、第11ノードは、第8コンデンサC8により第5二次コイルm5の第2端に接続される。
【0072】
図2に示すように、第9コンデンサC9について、第9コンデンサC9の第1端は、第23スイッチトランジスタQ13の第1端、動力電池の第1端にそれぞれ接続され、第9コンデンサC9の第2端は、第24スイッチトランジスタQ14の第2端、動力電池の第2端にそれぞれ接続される。
【0073】
本開示の実施例において、図2に示すように、充電装置10は、フィルタリングモジュール600をさらに含み、フィルタリングモジュール600は、入力端が交流電流入力端に接続され、出力端がスイッチモジュール100の第2端に接続され、入力された交流電流信号に対してフィルタリング処理を行う。例えば、フィルタリングモジュール600は、交流フィルタであってもよく、交流電流信号におけるノイズ及び干渉を取り除き、信号の安定性を向上させることを実現する。
【0074】
図7は、本発明の一実施例に係る車両のブロック図である。
【0075】
本開示の実施例において、図7に示すように、車両01は、動力電池20、蓄電池30及び充電装置10を含む。充電装置10は、動力電池20、蓄電池30にそれぞれ接続され、動力電池20、蓄電池30を充電する。例えば、車両01は、電気自動車であってもよく、動力電池20、蓄電池30及び充電装置10を車両01に一体的に設置することができ、単相充電と三相充電を兼ねる充電機能を実現することができ、充電モードが多様であり、充電が故障した場合、別の充電モードに切り替えることができ、充電がより柔軟で、便利である。
【0076】
要するに、本開示の実施例において、昇圧回路ユニット401を追加することにより、車両01における動力電池20の電圧適用範囲を広げることができ、より広範な高圧及び低圧の作業プラットフォームに適用することができる。交互にオンオフにするように第1ハーフブリッジLLC回路ユニット402と第2ハーフブリッジLLC回路ユニット403を制御し、直流電流信号の変換効率を向上させるとともに、出力電圧リップルを低減することができ、さらにより安定した出力電圧を取得することができる。また、スイッチモジュール100を設置することにより、単相充電と三相充電を兼ねる機能を実現することができ、充電モードが多様であり、充電が故障した場合、別の充電モードに切り替えることができ、充電がより柔軟で、便利である。
【0077】
本明細書の説明では、参照用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」などの説明は、当該実施例又は例と組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特点が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。
【0078】
本発明の実施例を示し説明したが、当業者であれば、本開示の原理及び目的を逸脱しない限り、これらの実施例に対して様々な変更、補正、置換及び変形を行うことができ、本開示の範囲は特許請求の範囲及びその均等物によって限定されていることを理解することができる。
【符号の説明】
【0079】
01 車両
10 充電装置
20 動力電池
30 蓄電池
100 スイッチモジュール
200 PFC回路モジュール
300 第1直流変換モジュール
400 第2直流変換モジュール
500 制御モジュール
600 フィルタリングモジュール
101 第1スイッチユニット
102 第2スイッチユニット
103 第3スイッチユニット
104 第4スイッチユニット
201 第1相のブリッジアーム
202 第2相のブリッジアーム
203 第3相のブリッジアーム
401 昇圧回路ユニット
402 第1ハーフブリッジLLC回路ユニット
403 第2ハーフブリッジLLC回路ユニット
K1 第1固定接点
N1 第1空き接点
K2 第2固定接点
K3 第3固定接点
K4 第4固定接点
K5 第5固定接点
K6 第6固定接点
N2 第2空き接点
S1 第1スイッチ
S2 第2スイッチ
S3 第3スイッチ
S4 第4スイッチ
L1 第1インダクタ
L2 第2インダクタ
L3 第3インダクタ
L7 第7インダクタ
L8 第8インダクタ
C1 第1コンデンサ
C2 第2コンデンサ
C3 第3コンデンサ
C4 第4コンデンサ
C5 第5コンデンサ
C6 第6コンデンサ
C7 第7コンデンサ
C8 第8コンデンサ
C9 第9コンデンサ
R1 第1抵抗
1 第1変圧器
2 第2変圧器
3 第3変圧器
M1 第1一次コイル
M2 第2一次コイル
M3 第3一次コイル
m1 第1二次コイル
m2 第2二次コイル
m3 第3二次コイル
m4 第4二次コイル
m5 第5二次コイル
Q15 第1スイッチトランジスタ
Q16 第2スイッチトランジスタ
Q19 第3スイッチトランジスタ
Q20 第4スイッチトランジスタ
Q21 第5スイッチトランジスタ
Q22 第6スイッチトランジスタ
Q17 第7スイッチトランジスタ
Q18 第8スイッチトランジスタ
Q23 第9スイッチトランジスタ
Q24 第10スイッチトランジスタ
Q1 第11スイッチトランジスタ
Q2 第12スイッチトランジスタ
Q3 第13スイッチトランジスタ
Q4 第14スイッチトランジスタ
Q5 第15スイッチトランジスタ
Q6 第16スイッチトランジスタ
Q7 第17スイッチトランジスタ
Q8 第18スイッチトランジスタ
Q9 第19スイッチトランジスタ
Q10 第20スイッチトランジスタ
Q11 第21スイッチトランジスタ
Q12 第22スイッチトランジスタ
Q13 第23スイッチトランジスタ
Q14 第24スイッチトランジスタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7