(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-22
(45)【発行日】2024-10-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241023BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241023BHJP
【FI】
G06Q30/0207 372
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020193347
(22)【出願日】2020-11-20
【審査請求日】2023-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 優希
(72)【発明者】
【氏名】照内 大丈
【審査官】松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-041288(JP,A)
【文献】特開2012-164154(JP,A)
【文献】特開2017-182550(JP,A)
【文献】特開2015-197769(JP,A)
【文献】特開2013-020366(JP,A)
【文献】特開2019-121101(JP,A)
【文献】特開2019-088852(JP,A)
【文献】特開2003-006505(JP,A)
【文献】特開2014-010556(JP,A)
【文献】特開2004-187933(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから本人確認情報を取得する情報取得部と、
ユーザに対して特典を付与するための1以上の条件を提示する条件提示部と、
ユーザが何れかの条件を達成した場合に、ユーザに対して前記特典を付与する特典付与部と、
ユーザから競技の結果を予想して行う投票を受け付ける投票受付部と、
前記投票が的中した場合に、ユーザに対してオッズに基づいて算出した配当を付与する配当付与部と、を有し、
前記条件提示部は、前記本人確認情報の取得後に、前記本人確認情報の取得前に提示されていない条件を提示
し、
前記情報取得部は、前記投票を受け付けるため又は前記配当を付与するために必要な前記本人確認情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記投票受付部は、前記本人確認情報の登録有無にかかわらず使用可能な第一価値又は前記本人確認情報の登録後に使用可能な第二価値の何れかの価値を使用した前記投票を受け付ける、
請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特典付与部は、所定量以上の価値を使用した前記投票を受け付けた場合に前記特典を付与する、
請求項
1又は
2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特典付与部は、前記競技の中でも所定の競技者により実施又は所定の場所で開催される特定競技に対して所定量以上の価値を使用した前記投票を受け付けた場合に前記特典を付与する、
請求項
2乃至
3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定競技ごとに前記特典が関連付けられており、
前記特典付与部は、前記特定競技に対して所定量以上の価値を使用した前記投票を受け付けた場合に、前記特定競技に関連付けられた前記特典を付与する、
請求項
4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特典付与部は、前記投票に使用した価値の量に基づいて決定した前記特典を付与する、
請求項
2乃至
5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが、ユーザから本人確認情報を取得し、
コンピュータが、ユーザに対して特典を付与するための1以上の条件を提示し、
コンピュータが、ユーザが何れかの条件を達成した場合に、ユーザに対して前記特典を付与し、
コンピュータが、ユーザから競技の結果を予想して行う投票を受け付け、
コンピュータが、前記投票が的中した場合に、ユーザに対してオッズに基づいて算出した配当を付与し、
コンピュータが、前記本人確認情報の取得後に、前記本人確認情報の取得前に提示されていない条件を提示
し、
コンピュータが、前記投票を受け付けるため又は前記配当を付与するために必要な前記本人確認情報を取得する、
情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、ユーザから本人確認情報を取得させ、
コンピュータに、ユーザに対して特典を付与するための1以上の条件を提示させ、
コンピュータに、ユーザが何れかの条件を達成した場合に、ユーザに対して前記特典を付与させ、
コンピュータに、ユーザから競技の結果を予想して行う投票を受け付けさせ、
コンピュータに、前記投票が的中した場合に、ユーザに対してオッズに基づいて算出した配当を付与させ、
コンピュータに、前記本人確認情報の取得後に、前記本人確認情報の取得前に提示されていない条件を提示させ
、
コンピュータに、前記投票を受け付けるため又は前記配当を付与するために必要な前記本人確認情報を取得させる、
プログラム。
【請求項9】
ユーザにより操作されるユーザ端末と、該ユーザ端末とネットワークを通じて通信可能なサーバコンピュータとを含む情報処理システムであって、
ユーザから本人確認情報を取得する情報取得部と、
ユーザに対して特典を付与するための1以上の条件を提示する条件提示部と、
ユーザが何れかの条件を達成した場合に、ユーザに対して前記特典を付与する特典付与部と、
ユーザから競技の結果を予想して行う投票を受け付ける投票受付部と、
前記投票が的中した場合に、ユーザに対してオッズに基づいて算出した配当を付与する配当付与部と、を有し、
前記条件提示部は、前記本人確認情報の取得後に、前記本人確認情報の取得前に提示されていない条件を提示し、
前記情報取得部は、前記投票を受け付けるため又は前記配当を付与するために必要な前記本人確認情報を取得する、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネット等のネットワークを利用し、ユーザに対して各種サービスを提供するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、競馬、競輪、競艇又はオートレース等の公営競技で用いる投票システムが開示されている。また、特許文献2には、競売形式により物品の売買を行うネットオークションシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-257709号公報
【文献】特開2012-137901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなサービスを提供するシステムの中には、全部又は一部の機能を利用するために、本人確認を要件とした会員登録を必要とするものもある。例えば、特許文献1であれば、公営競技で投票券を購入するためには年齢制限が設けられているため、ユーザの本人確認(特に年齢確認)をする必要がある。また、特許文献2であれば、取引の信頼性を確保するため、ユーザの本人確認(特に住所等の連絡先確認)をする必要がある。
【0005】
しかしながら、このようなシステムにおいて、ユーザの本人確認をするためには、運転免許証、パスポート又はマイナンバーカード等の本人確認情報が記載された公的な身分証明書の画像をユーザに登録してもらう必要がある。そのため、本人確認情報を登録する作業を大変面倒に感じるユーザも多く、ユーザによっては、本人確認情報を登録しないままサービスを利用するか、又は、サービスを利用すること自体やめてしまう虞もある。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザに対して、本人確認情報を登録しようとする意欲を喚起させることができ、本人確認情報の登録率を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザから本人確認情報を取得する情報取得部と、ユーザに対して特典を付与するための1以上の条件を提示する条件提示部と、ユーザが何れかの条件を達成した場合に、ユーザに対して特典を付与する特典付与部と、を有し、条件提示部は、本人確認情報の取得後に、本人確認情報の取得前に提示されていない条件を提示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、ユーザに対して、本人確認情報を登録しようとする意欲を喚起させることができ、本人確認情報の登録率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含むシステムの概略構成図である。
【
図3】本人確認書類提出画面の一例を示す図である。
【
図4】氏名・生年月日入力画面の一例を示す図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能の説明図である。
【
図11】ユーザ関連情報の一例を示す説明図である。
【
図16】本発明に係る情報処理フローを示す図である。
【
図19】本発明に係る他の情報処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法及びプログラムについて、添付の図面に示す好適な実施形態を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、以下に説明する実施形態から変更又は改良され得る。また、当然ながら、本発明には、その等価物が含まれる。
【0011】
また、本明細書及び図面にて説明される画面の例も一例に過ぎず、画面構成及びデザイン、表示情報の内容、並びにGUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また、適宜変更され得る。
【0012】
また、本明細書において、ユーザとは、本発明の情報処理装置のユーザであり、具体的には、本発明の情報処理装置によって提供されるサービスの利用者である。なお、ユーザは、原則として個人単位とするが、複数人のグループであってもよく、サービスの利用アカウントが割り当てられる単位は、個人であってもグループであってもよい。また、ユーザ同士で互いに承認したユーザ(フレンド)が一緒にプレイしたり、チームを構成できたりしてもよい。
【0013】
<本実施形態に係るサービスについて>
図1に示す通信システム(以下、情報処理システムSという。)は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(以下、サーバ10という。)を含む通信システムである。
情報処理システムSは、競技の開催に関連する管理業務及び運営業務全般を担うコンピュータシステムであり、例えば、ユーザに対して、競技情報を提供し、投票券の発売及び払戻等のサービス(以下、競技管理サービスという。)を行う。具体的には、競技の結果(競技対象の着順等の結果)を予想した投票をユーザから受け付け、競技の結果に基づいて配当を決定し、その配当をユーザに付与する。
【0014】
競技とは、例えば、競馬、競艇、競輪又はオートレース等、公的機関が賭博として実際に開催する公営競技等をいう。競技は、スケジュールにしたがって種々の競技場で定期的に開催されている。競技の中には、賞金額の高い競技対象等が参加することができる競技(例えば、G1~G3レース、GPレース又はSGレース等)、又は、所定の競技場で開催される競技等(以下、これらを総称して特定競技という。)も含まれる。ユーザは、
図2に示すような投票画面P1において、それらの競技に対して、競技情報をもとに、競技の結果を予想して馬券、舟券又は車券等の投票券を通貨又は専用メダル等の所定の価値を用いて購入することにより投票を行うことができる。そして、その予想に基づく投票が的中した場合には、オッズに応じた配当(的中に対しての払戻)を通貨又は専用メダル等の所定の価値で得ることができる。
【0015】
競技情報とは、番組表、オッズ、専門家等の予想、競技映像、及び、競技結果(払戻に関する情報を含む。)等をいう。ここで、番組表とは、各競技に出場する競技対象(競争選手又は競走馬等)の一覧表であって、競技対象の基礎的な情報及び過去成績等の予想の参考となる情報が付属したものを含む。例えば、競技が競輪であれば、競技場ごとに一日約9~12レース実施されるが、複数の競技場(例えば43場)の情報をまとめた番組表、競技場ごとの番組表又はレースごとの番組表等を含む。また、番組表には、競技対象としての競輪選手の枠番、車番、調子、特徴(級班及び脚質等)、及び、過去成績等も掲載されている。
【0016】
投票では、競技ごとに用意されている異なる投票候補の中から、ユーザが予想した投票内容を指定する。投票内容とは、投票に係る予想内容であり、具体的には、競技の着順に関する予想内容である。投票候補及び投票内容の項目としては、例えば、賭式(単勝、複勝、連勝複式及び連勝単式等)、投票対象(競技対象又は競技対象の組み合わせ)、及び、投票金額(又は投票枚数)等が含まれる。投票の一例としては、「単勝(賭式)・1番(競技対象)・通貨2000円(投票金額)」又は「3連複(賭式)・2-3-5(競技対象の組み合わせ)・専用メダル1000枚(投票枚数)」等である。
【0017】
通貨とは、本発明の第二価値に相当するものであり、一般社会においてモノやサービスとの交換に用いられる、所謂「お金」を意味する。本実施形態の通貨は、紙幣又は硬貨等の現金通貨であってもよいし、普通預金又は当座預金等の預金通貨であってもよい。また、通貨には、電子マネー等の第三者アプリ(バーコード、スタック型2次元コード又はマトリクス型2次元コード等で決済可能なアプリ)で使用可能な仮想通貨も含まれる。なお、本実施形態では、通貨を使用して投票を行う場合、後述する本人確認情報の登録が必要であり、本人確認情報を登録した後でないと、ユーザは、通貨を使用して投票を行うことができない。
【0018】
専用メダルとは、本発明の第一価値に相当するものであり、上記の通貨とは異なる性質を有するものである。すなわち、一般社会においてモノやサービスとの交換に用いることはできないが、本実施形態において、投票に使用することが可能な価値を有する媒体として取り扱われるものである。専用メダルは、専用メダルを使用して行った投票が的中したときの配当としてもユーザに付与される。また、専用メダルは、ユーザが通貨を変換することにより入手することもでき、所定期間又は無期限の期間、蓄積しておくこともできる。また、ログインボーナス等として、所定枚数の専用メダルを無料でユーザに付与してもよい。なお、本実施形態では、専用メダルを使用して投票を行う場合は、後述する本人確認情報の登録は不要であり、本人確認情報を登録したか否かにかかわらず、ユーザは、専用メダルを使用して投票を行うことができる。
【0019】
オッズとは、払戻の倍率をいい、投票が的中した場合に、投票した価値(通貨又は専用メダル)が何倍の価値になって払い戻されるかを示す数値をいう。本実施形態のオッズは、実際に開催されている公営競技の公式オッズ(公営競技の主催者が定めるオッズ)に準じて決定されるため、ユーザ自身又は他人の通貨による投票状況によってリアルタイムで変動することもある。なお、オッズは、既知の配当決定方法であるパリミュチュエル方式又はブックメーカー方式等により算出されるが、これ以外の方法であっても構わない。
【0020】
配当とは、ユーザの投票行為に対し、競技の結果及びオッズに基づいてユーザに付与(払戻)される価値である。例えば、ユーザが競技の結果を予想し、通貨又は専用メダルを用いて投票を行った結果、その投票が的中した場合には、オッズに基づいて算出された金額(的中金額)又は枚数(的中枚数)に相当する通貨又は専用メダルが、配当として、ユーザに対して付与される。このとき、原則として、通貨を用いた投票に対しては、通貨を配当として付与し、専用メダルを用いた投票に対しては、専用メダルを配当として付与する。なお、専用メダルを配当として付与する場合は、配当の一部又は全部を、専用メダルに代えて、他の価値と交換可能又は他のゲーム等でも使用可能なポイントとして付与してもよい。
【0021】
以上のように、本実施形態の情報処理システムSにより提供される競技管理サービスでは、ユーザは、競技の結果を予想して投票券を購入し、投票が的中した場合には、オッズに応じた配当を得ることができる。そのため、専用メダルを使用してゲームとして遊ぶだけであればよいが、通貨を使用して実際に投票券を購入する場合は賭博に該当することになるので、未成年者の利用を制限する必要がある。また、通貨を扱うことになるため、不正を防止する対策を講じる必要もある。
【0022】
そこで、本実施形態では、ユーザの本人確認を行っており、本人確認が済んでいないユーザに対しては、一部の機能が利用できないように制限をしている。具体的には、本人確認情報を登録したユーザに対しては、通貨を使用して投票を行うことを許可している(専用メダルを使用した投票も勿論可能)。また、本人確認情報を登録したユーザに対しては、配当である払戻金を清算(現金化)することも許可している。すなわち、投票が的中して得た払戻金は、本人確認情報を登録したユーザの指示に基づいて、そのユーザが指定した銀行口座又はクレジットカード等に入金される。
【0023】
本人確認情報とは、少なくともユーザの氏名及び年齢が確認できる情報であって、運転免許証、パスポート又はマイナンバーカード等の公的な身分証明書(以下、本人確認書類という。)に記載されており、その本人確認書類の記載事項によって証明することができる情報をいう。
【0024】
ここで、
図3乃至
図5を参照しながら、本実施形態における本人確認情報を登録する際の一連の流れの一例について、説明する。
先ず、ユーザは、
図3に示すような本人確認書類提出画面P2において、本人確認のために提出する書類を選択して登録する。すなわち、本人確認情報が記載された本人確認書類(運転免許証、パスポート又はマイナンバーカード等)のうち、任意の本人確認書類を選択し、その選択した本人確認書類の必要箇所の画像をアップロードすることにより登録する。具体的には、ユーザ端末12内に本人確認書類の画像データが既に存在する場合はその画像を選択し、ユーザ端末12内に本人確認書類の画像データが未だ存在しない場合は本人確認書類を撮影して画像データを生成し、不図示の[アップロード]ボタンをタップ等する。
次に、ユーザは、
図4に示すような氏名・生年月日入力画面P3において、自身の氏名及び生年月日を、登録した本人確認書類に記載のとおりにそれぞれ正確に入力し、[次へ]ボタンをタップ等する。
そして、ユーザは、
図5に示すような入力内容確認画面P4において、自身が入力した内容について間違いがないことを確認したうえで、[決定]ボタンをタップ等して本人確認情報を登録する。
【0025】
また、本実施形態では、ユーザに対して1以上の条件が提示され、ユーザがそれらの条件のうち何れかの条件を達成すると、条件ごとに設定された特典がユーザに対して付与される。
条件は、ミッションともいい、例えば、以下に挙げるような内容が含まれる。
(a)本人確認情報を登録すること。
(b)専用メダルを使用して○○枚の投票券を購入すること。
(c)通貨を使用して○○円の投票券を購入すること。
(d)東京で開催されるGPレースにおいて、通貨を使用して○○円の投票券を購入すること。
(e)○○日間連続でログインすること。
(f)○○日間連続で投票券を購入すること。
(g)○○日間連続で投票が的中すること。
(h)投票金額が累計で○○円に到達すること。
(i)的中金額が累計で○○円に到達すること。
【0026】
特典には、投票に使用することが可能な専用メダルの他、例えば、飲食料品、植物、雑貨、衣類、日用品、電化製品又は工芸品等が含まれる。また、食事券、旅行券、宿泊券又は施設利用券等のように、特定のサービスを受ける権利を示すものであってもよい。さらには、金融商品、土地又は情報等であってもよい。
【0027】
本実施形態では、特典の内容は、複数の特典の中から抽選によって決定される。具体的には、抽選対象の候補として、集団の中にはそれぞれに抽選確率が設定された複数の特典が用意されており、ユーザが条件を達成した後、特典を受け取る操作を行ったときに抽選が実行され、その集団に含まれる複数の特典の中から付与される特典が決定する。このとき、特典の内容、すなわち、集団に含まれる特典の種類は、全ての条件に対して一律に設定されていてもよいし、条件ごとにそれぞれ異なる特典が含まれていてもよい。また、特典の内容ごとに異なる抽選確率(例えば、99:1)が設定されていてもよいし、同じ抽選確率(例えば、50:50)が設定されていてもよい。さらに、それらの抽選確率が都度変動してもよい。
【0028】
特典の内容は、投票価値の種類(通貨又は専用メダル)又は投票価値の量(投票に投じた金額又は枚数)に基づいて決定してもよい。例えば、通貨を使用して多額の投票をしたユーザに対しては、価値の高い特典が当たり易くなるように抽選確率を設定してもよい。また、特典の内容は、ユーザの投票履歴又は的中履歴等に基づいて決定してもよい。例えば、過去の投票履歴を記憶しておき、的中又は不的中の結果を問わず、通貨による投票金額の累計が大きい程、価値の高い特典が当たり易くなるように設定してもよい。また、的中回数が多い程、価値の高い特典が当たり易くしてもよいし、逆に、不的中回数が多い程、価値の高い特典が当たり易くしてもよい。
【0029】
また、特典の内容は、競技ごとに関連付けることもできる。競技ごとに特典が関連付けられている場合は、上記条件(d)のようにその特定競技に対して○○円以上投票することを条件として、その特定競技に関連付けられた特別な特典が付与されることとしてもよい。例えば、特典は、競技の種類、主催者又は実施競技場等、競技の情報又は競技の属性に基づいて設定されており、それぞれ独自色を出した特典(各地域に関連した特産品、限定品又はサービス等)が設定されていてもよい。
【0030】
特に、本実施形態では、本人確認情報を登録したユーザに対しては、本人確認情報の登録前には提示されていなかった条件が提示される。例えば、上記条件のうち、条件(a)及び条件(b)については、本人確認情報登録前の全てのユーザに対して提示することとし、条件(c)及び条件(d)については、本人確認情報登録後のユーザに対して提示することとする。このとき、本人確認情報の登録後に提示される条件(c)及び条件(d)を、本人確認情報の登録前から提示されていた条件(a)及び条件(b)に加えて提示すれば、ユーザにとっては、本人確認情報を登録すると、より多くの数の条件が提示されることになり、より多くの特典を得る機会が発生する。また、条件(c)及び条件(d)を、条件(a)及び条件(b)と差し替えて提示すれば、ユーザにとっては、本人確認情報を登録すると、提示される条件の数とは関係なく、異なる内容の条件(新たな条件)が提示されることになり、結果的により多くの特典を得る機会が発生する。なお、同種の条件であっても、本人確認情報の登録後には条件の内容が更新される場合であってもよい。例えば、条件(b)であれば、購入する投票券の量が1000枚から5000枚に更新されるような場合を含む。
【0031】
ここで、
図6乃至
図9を参照しながら、本実施形態における条件提示から特典付与に至る一連の流れの一例について、説明する。なお、本実施形態では、特典として、たこ焼き(厳密には、たこ焼き1舟が貰えるクーポン券)が当選する例を挙げて説明する。
【0032】
図6に示すように、本人確認情報を登録する前のユーザのユーザ端末12に表示される条件提示画面P5には、例えば、上記条件のうち、条件(a)及び条件(b)の2つの条件が提示されている。なお、各条件には、条件の内容及び条件を達成した場合に付与される特典の内容について表記されている。これによれば、本人確認情報を登録せず、賭博ではなく単にゲームとして遊んでいるユーザ(例えば未成年ユーザ)であっても、条件(b)を達成することにより、特典としてたこ焼きを貰える機会が発生する。
【0033】
一方、ユーザが本人確認情報を登録すると、
図7に示すように、本人確認情報登録済のユーザのユーザ端末12に表示される条件提示画面P6には、例えば、先に表示されていた条件(a)及び条件(b)の2つの条件に加え、条件(c)及び条件(d)のさらに2つの条件が表示される。このとき、条件(a)については、本人確認情報を登録していることからこの時点で既に条件を達成していることになるので、条件達成済であること、すなわち、特典を受け取ることができる状態にあることを識別可能に示すマークが表示されている。
【0034】
ユーザは、達成済の条件(a)に対応する特典を受け取る場合、条件(a)をタップ等する。ユーザが条件(a)をタップ等すると、続いて、
図8に示すような条件確認画面P7(ダイアログボックス)がユーザ端末12に表示される。そして、その条件確認画面P7上でユーザが[受取る]ボタンをタップ等して特典申込を行うと、この時点で特典の内容についての抽選が開始される。
【0035】
抽選の結果、特典としてたこ焼きが当選した場合、
図9に示すような特典付与画面P8がユーザ端末12に表示される。URLのリンクが設定された[たこ焼きギフトを受取る]をユーザがタップ等すると、従来既知の技術により、実店舗にてたこ焼き1舟と交換することができる不図示の電子クーポン(マトリクス型2次元コード等)が発行され、ユーザ端末12の画面上に表示される。なお、本実施形態では、たこ焼きが当選する確率は99%とし、残りの1%は、ハズレとして専用メダル○枚(例えば10枚)を付与する。なお、ハズレとして付与する専用メダルの枚数は、たこ焼き1舟よりも相対的に価値が低いとユーザが判断する程度の枚数とするのがよい。
【0036】
以上のように、本実施形態においては、ユーザが条件を達成するとそのユーザに対して特典が付与される前提のもと、本人確認情報を登録したユーザに対しては、本人確認情報の登録前に提示されていなかった条件が提示される。そのため、多くのユーザに対して、本人確認情報を登録しようとする意欲を喚起させることができ、本人確認情報の登録率を向上させることができる。また、本人確認情報の登録率が向上することにより、競技管理サービスの利用継続率を向上させることもできる。
【0037】
<本実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末の構成>
次に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末12の構成について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、ゲーム制御用のコンピュータ、厳密にはサーバコンピュータ(以下、サーバ10という。)によって構成されている。サーバ10は、コンピュータの一例であり、
図1に示すように、ユーザ端末12とネットワーク14を介して通信可能に接続されており、ユーザ端末12と共に情報処理システムSを構築している。
【0038】
なお、サーバ10は、1台のコンピュータで構成されてもよく、並列分散された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。また、サーバ10は、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータであってもよい。この場合、後述する情報処理フロー中の一連の工程(ただし、情報の入力及び表示を除く)が上記のサーバコンピュータによって実行されるので、ユーザ端末12側では、サーバコンピュータに引き渡す情報の入力、及びサーバコンピュータから配信される情報の表示等を行えばよい。
【0039】
サーバ10は、ハードウェア機器として、
図1に示すように、プロセッサ21、メモリ22、通信用インタフェース23、及びストレージ24を有し、これらの機器がバス25を介して電気的に接続されている。また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)と、ゲームに関する情報処理用の専用プログラムとがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。プロセッサ21が上記のプログラムにしたがって動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、ゲームに関する一連の処理を実行する。
なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワークを介して取得(ダウンロード)することで取得してもよい。
【0040】
プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
【0041】
メモリ22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0042】
通信用インタフェース23は、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インタフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インタフェース23によるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、Wi-fi(登録商標)に基づく無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0043】
ストレージ24は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。また、ストレージ24は、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよい。さらに、ストレージ24は、サーバ本体と通信可能に接続された外部コンピュータ(例えば、データベースサーバ)等によって構成されてもよい。なお、各種データを記録する技術としては、不正なデータ改竄等を回避する目的からブロックチェーンのような分散型台帳技術を用いてもよい。
【0044】
サーバ10は、競技管理サービスを進行するにあたり、投票に必要な情報を各ユーザへ配信し、また、各ユーザから情報を収集して記憶する。サーバ10が記憶する情報には、ユーザ関連情報、投票関連情報、競技関連情報、条件関連情報及び特典関連情報等が含まれる。また、サーバ10は、競技管理サービスを制御する処理をはじめ、競技管理サービスの進行に関する様々な情報処理を実行する。
【0045】
一方、ユーザ端末12は、ユーザが操作するクライアント端末であり、ゲームに参加して競技の結果を予想し投票するために、ユーザによって使用される。具体的には、ユーザ端末12は、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、情報入力が可能なテレビ受像機、及びウェアラブル端末等によって構成される。なお、
図1には、図示の都合上、3台のユーザ端末12のみを図示しているが、当然ながら、実際には、ユーザの人数に応じた台数分のユーザ端末12が存在する。
【0046】
ユーザ端末12側では、サーバ10から配信される情報の出力(表示及び再生等)、及び、サーバ10に引き渡す情報の入力等を行う。具体的には、ユーザ端末12にはゲームに参加するための専用のアプリケーションソフト(以下、アプリ)がインストールされており、このアプリにより、サーバ10との間でデータの送受信、及び、情報の入出力を行う。例えば、サーバ10から受信したデータを展開して各種の情報をユーザ端末12のディスプレイに表示する。また、ユーザの操作により入力された投票内容を示す情報をサーバ10に送信する。なお、ユーザ端末12には、カメラ機能を備えているとよい。
【0047】
<本発明の一実施形態の情報処理装置の機能>
本実施形態に係る情報処理装置であるサーバ10の構成について、機能面から改めて説明する。サーバ10は、
図10に示すように記憶部31、情報取得部32、条件提示部33、特典申込受付部34、特典付与部35、抽選部36、競技情報生成部37、競技情報配信部38、投票受付部39、及び、配当付与部40を有する。これらの機能部のうち、記憶部31は、メモリ22又はストレージ24によって実現され、それ以外の機能部は、サーバ10を構成するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたプログラムとが協働することで実現される。なお、サーバ10が複数台のコンピュータによって構成される場合には、上記の機能を分散させて、複数台のコンピュータの各々が互いに異なる機能を発揮してもよい。
以下、各機能部について、それぞれ詳しく説明する。
【0048】
[記憶部]
記憶部31は、各ユーザに関連する情報、及び、ゲームの進行に関連する情報等の各種情報を記憶する。記憶部31が記憶する情報には、
図10に示すように、ユーザ関連情報、投票関連情報、競技関連情報、条件関連情報及び特典関連情報等が含まれる。
【0049】
ユーザ関連情報は、ユーザに関する情報でありユーザごとに記憶される。ユーザ関連情報は、
図11に示すように、ユーザID、氏名、プロフィール、本人確認情報、通貨所持数、メダル所持数、投票履歴、条件履歴及び特典履歴等に関する情報を含む。プロフィールは、ユーザの属性(カテゴリ)に関する情報であり、例えば、性別、年齢及び職業等である。本人確認情報は、ユーザが本人確認のために登録した本人確認書類の種類及び番号等である。通貨所持数は、ユーザが預け入れている通貨の量(金額)であり、投票に使用できる第二価値の量である。また、通貨を使用した投票が的中した場合、配当として払戻される通貨は通貨所持数に加算される。メダル所持数は、ユーザが所持している専用メダルの量(枚数)であり、投票に使用できる第一価値の量である。また、専用メダルを使用した投票が的中した場合、配当として払戻される専用メダルはメダル所持数に加算される。投票履歴は、ユーザがこれまでに行ってきた投票に関する情報であり、投票IDによって後述する投票関連情報に関連付けられている。条件履歴は、ユーザがこれまでに達成した条件に関する情報であり、条件IDによって後述する条件関連情報に関連付けられている。特典履歴は、ユーザがこれまでに取得した特典に関する情報であり、特典IDによって後述する特典関連情報に関連付けられている。
【0050】
投票関連情報は、ユーザが行った投票に関する情報であり、投票ごとに記憶される。投票関連情報は、
図12に示すように、投票ID、投票日時、投票を行ったユーザのユーザID、投票に係る競技の競技ID、投票内容、オッズ、的中の有無及び配当(的中金額又は的中枚数)等を含む。投票内容は、競技の結果を予想した内容であって、例えば、賭式、投票対象、投票価値(通貨又は専用メダル)及び投票価値の量(投票金額又は投票枚数)に関する情報を含む。
【0051】
競技関連情報は、競技に関する情報であり、競技ごとに記憶される。競技関連情報は、
図13に示すように、競技ID、競技名、競技のグレイド(格付)、開催日時、会場、競技者(競技対象)、投票候補、競技結果(着順及び配当等)及び競技に関連付けられた特典の特典ID等を含む。投票候補は、ユーザが投票する際に選択可能な候補(選択肢)に関する情報であり、候補ID、候補内容(賭式及び投票対象)及びオッズ等を含む。
【0052】
条件関連情報は、条件に関する情報であり、条件ごとに記憶される。条件関連情報は、
図14に示すように、条件ID、条件名、条件内容、提示要件及び関連付けられた特典の特典ID等を含む。提示要件には、本人確認情報登録前に提示するか、又は、本人確認情報登録後に提示するか等の情報が含まれる。
【0053】
特典関連情報は、特典に関する情報であり、特典ごとに記憶される。特典関連情報は、
図15に示すように、特典ID、特典名、特典内容、抽選確率、関連する条件の条件ID及び関連する競技の競技ID等を含む。条件IDは、特典が付与されるための条件(特典に関連付けられた条件)を示す。競技IDは、特典に関連付けられた競技がある場合にその競技(例えば特定競技)を示す。
【0054】
[情報取得部]
情報取得部32は、ユーザがユーザ端末12にて行った本人確認情報登録操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。具体的には、ユーザによってアップロードされた本人確認書類の画像データ、及び、ユーザによって入力された氏名・生年月日等の本人確認情報データを取得する。
【0055】
[条件提示部]
条件提示部33は、条件関連情報、すなわち、ユーザが特典を得るために達成するべき条件に関する情報(データ)を生成(更新も含む。)すると共に、ユーザ端末12と通信することによって、その条件に関する情報をユーザ端末12に向けて配信し、
図6乃至
図8に示すような条件提示画面P5,P6及び条件確認画面P7等をユーザ端末12に表示させる。このとき、条件提示部33は、本人確認情報の取得後には、本人確認情報の取得前に提示されていない条件をユーザに提示する。本人確認情報の取得後に提示する条件は、本人確認情報の取得前に提示されていた条件に加えて提示してもよいし、本人確認情報の取得前に提示されていた条件と差し替えて提示してもよい。前者の場合は、提示される条件の数が増加し、後者の場合は、提示される条件の内容が変化する。なお、ユーザに提示される条件に関する情報には、
図6及び
図7に示すように、条件の内容及び条件を達成した場合に付与される特典の内容を示す情報が含まれる。
【0056】
[特典申込受付部]
特典申込受付部34は、ユーザがユーザ端末12にて行った特典申込操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。具体的には、ユーザ端末12と通信することによって、条件提示部33により提示された条件を達成したユーザから、特典申込、すなわち、
図8に示すような条件確認画面P7上でユーザが[受取る]ボタンをタップ等することにより生成された、特典の受け取りを申請する情報を取得する。
【0057】
[特典付与部]
特典付与部35は、条件提示部33により提示された条件を達成したユーザであって、特典申込を受け付けたユーザに対して、後述する抽選部36により抽選された特典を付与する。具体的には、ユーザ端末12と通信することによって、付与する特典に関する情報をユーザ端末12に向けて配信し、
図9に示すような特典付与画面P8等をユーザ端末12に表示させる。また、付与対象のユーザのユーザ関連情報(具体的には、条件履歴及び特典履歴)を更新し、特典を付与したことを記録する。なお、特典付与部35は、条件を達成し、且つ、投票が的中したと判断した場合に特典を付与するように制御してもよい。
【0058】
[抽選部]
抽選部36は、複数の特典の中からユーザに付与する特典の内容を抽選して決定する。具体的には、集団の中に候補として複数種類用意された特典(専用メダルを含む。)にはそれぞれ抽選確率が設定されており、条件を達成したユーザが特典を受け取る操作をしたときに抽選を実行し、その集団に含まれる複数の特典の中からユーザに付与する特典を決定する。なお、各特典に設定された抽選確率は、特典ごとに異なっていてもよいし、同一であってもよい。また、抽選確率は、適宜変更することも可能であり、抽選実行ごとに毎回変動してもよい。例えば、ある特典については、通貨を使用して投票した場合は専用メダルを使用した投票の場合よりも抽選確率が高くなる等、使用した投票価値によって、抽選確率を変更してもよい。また、競技ごとに特典を関連付け、投票した競技に対応して候補となる特典の内容又は特典の抽選確率を変更してもよい。
【0059】
[競技情報生成部]
競技情報生成部37は、競技管理サービスの進行に必要な各種情報(データ)を生成(更新も含む。)し、生成した各種情報を記憶部31に記憶する。各種情報には、例えば、上記の競技関連情報の他、専門家等の予想を付加した番組表(出走表)及び競技映像等の情報が含まれる。
【0060】
[競技情報配信部]
競技情報配信部38は、ユーザ端末12と通信することによって、競技管理サービスの進行に必要な情報(データ)をユーザ端末12に向けて配信し、競技情報生成部37等による情報処理の結果等を反映させた画面、例えば、
図2に示すような投票画面P1をユーザ端末12に表示させる。競技管理サービスの進行に必要な情報には、競技情報生成部37によって生成された競技関連情報及び競技映像等が含まれる。
【0061】
[投票受付部]
投票受付部39は、ユーザがユーザ端末12にて行った投票操作(投票内容を指定する操作)に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。具体的には、競技ごとに設定された受付期間内に行われた投票操作に基づく情報を取得する。投票操作に基づく情報には、上記の投票関連情報が含まれる。このとき、投票受付部39は、本人確認情報を登録していないユーザからは、投票価値として通貨を使用した投票を受け付けず、本人確認情報を登録したユーザからは、通貨及び専用メダルの何れの投票価値を使用した投票であっても受け付ける。
【0062】
[配当付与部]
配当付与部40は、競技結果に基づいてそれぞれの投票について的中の有無を判定し、投票が的中したユーザに対して配当を付与する。配当の種類(通貨又は専用メダル)は、使用した投票価値の種類に基づいて決定され、配当の量(金額又は枚数)は、投票価値の量(投票金額又は投票枚数)とオッズに基づいて決定(算出)される。なお、配当として付与された通貨又は専用メダルに関する情報は、配当付与対象のユーザのユーザ関連情報に上書きされる。
【0063】
以上、サーバ10及びユーザ端末12のそれぞれの構成について説明した。なお、一般的に、サーバ10及びユーザ端末12は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本発明における情報処理システムSにおいて作用効果を奏する特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示及び説明を省略する。
【0064】
<本発明の一実施形態に係る情報処理フロー>
次に、
図16乃至
図19を参照しながら、上記構成からなる情報処理システムSにおいて実行される情報処理の流れ(以下、情報処理フローという。)について説明する。情報処理フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、コンピュータシステムとして機能する情報処理システムSを用いることで実現される。換言すると、情報処理フロー中の各ステップは、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。
なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0065】
[情報処理フロー]
先ず、条件提示から特典付与に至るまでの情報処理フローについて説明する。この情報処理フローは、提示した条件をユーザが達成した場合に、そのユーザに対して特典を付与する処理であり、例えば、
図16に示す流れに沿って進行する。
【0066】
図16に示すように、先ず、コンピュータであるサーバ10は、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12に対して、条件提示処理を実行する(S101)。なお、条件提示処理(S101)の詳細については、後述する。
そして、サーバ10は、提示した条件がユーザによって達成されたか否かについて判断し(S102)、条件が達成されていると判断した場合は(S102:YES)、引き続き、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から特典申込を受け付けたか否かについて判断し、(S103)、特典申込を受け付けていると判断した場合、すなわち、
図8に示すような条件確認画面P7上でユーザが[受取る]ボタンをタップ等した場合(S103:YES)、特典付与処理(S104)を実行する。なお、特典付与処理(S104)の詳細については、後述する。
なお、条件が達成されていないと判断した場合(S102:NO)、及び、特典申込を受け付けていないと判断した場合(S103:NO)は、そのまま処理を終了する。
以上が、本発明の情報処理フローの一例である。
【0067】
[条件提示処理]
次に、
図17に基づいて、条件提示処理の一例について説明する。
条件提示処理とは、サーバ10(主に、情報取得部32及び条件提示部33等)において実行される処理であり、上記情報処理フローのステップS101において実行される処理である。具体的には、ユーザに対して、本人確認情報の登録有無に応じた条件を提示する処理である。
【0068】
先ず、サーバ10は、ユーザから本人確認情報を取得しているか否かを判断し(S201)、ユーザの本人確認情報登録操作に基づいて本人確認情報を取得していると判断した場合(S201:YES)、具体的には、記憶部31に記憶されたユーザ関連情報において本人確認情報が登録されている場合、本人確認情報の取得後に対応した条件、すなわち、本人確認情報の取得前に提示されていない条件を、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12に向けて配信することにより、ユーザ端末12に提示して(S202)、処理を終了する。一方、サーバ10は、未だ本人確認情報を取得していないと判断した場合(S201:NO)、具体的には、記憶部31に記憶されたユーザ関連情報において本人確認情報が登録されていない場合、本人確認情報の取得後に対応した条件とは異なる本人確認情報の取得前に対応した条件を、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12に向けて配信することにより、提示して(S203)、処理を終了する。
以上が、条件提示処理の一例である。
【0069】
[特典付与処理]
次に、
図18に基づいて、特典付与処理の一例について説明する。
特典付与処理とは、サーバ10(主に、特典付与部35及び抽選部36等)において実行される処理であり、上記情報処理フローのステップS104において実行される処理である。具体的には、条件を達成したユーザであって、特典申込を受け付けたユーザに対して、特典を付与する処理である。
【0070】
先ず、サーバ10は、抽選確率が設定された複数の特典の中から、ユーザに付与する特典の内容を抽選する(S301)。そして、サーバ10は、その抽選された特典に関する情報を、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12に向けて配信し(S302)、記憶部31に記憶されているユーザ関連情報(条件履歴及び特典履歴)を更新して(S303)、ユーザに特典を付与して、処理を終了する。
以上が、特典付与処理の一例である。
【0071】
[他の情報処理フロー]
次に、投票受付から配当付与に至るまでの情報処理フロー(以下、他の情報処理フローという。)について説明する。他の情報処理フローは、競技に対する投票をユーザから受け付け、その投票が的中した場合に配当をユーザに対して付与する処理であり、競技管理サービスを進行するうえでその根幹となる情報処理フローである。他の情報処理フローは、例えば、
図19に示す流れに沿って進行する。
【0072】
図19に示すように、先ず、コンピュータであるサーバ10は、ユーザから本人確認情報を取得しているか否かを判断し(S401)、ユーザの本人確認情報登録操作に基づいて本人確認情報を取得していると判断した場合(S401:YES)、具体的には、記憶部31に記憶されたユーザ関連情報において本人確認情報が登録されている場合、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から、投票価値として通貨又は専用メダルを使用した投票を受け付ける(S402)。具体的には、ユーザの投票操作により指定された投票内容(賭式、投票対象及び投票金額若しくは投票枚数)を示すデータを取得する。一方、サーバ10は、未だ本人確認情報を取得していないと判断した場合(S401:NO)、具体的には、記憶部31に記憶されたユーザ関連情報において本人確認情報が登録されていない場合、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12から、投票価値として専用メダルを使用した投票を受け付ける(S403)。具体的には、ユーザの投票操作により指定された投票内容(賭式、投票対象及び投票枚数)を示すデータを取得する。
【0073】
そして、競技が終了して競技結果が確定した後、サーバ10は、その投票が的中しているか否かについて判断し(S404)、投票が的中していると判断した場合(S404:YES)、投票に投じた価値の量(投票金額又は投票枚数)とオッズとに基づいて、配当の額(的中金額又は的中枚数)を算出し(S405)、その算出した配当に関する情報を、ネットワーク14を通じて、ユーザのユーザ端末12に向けて配信することにより、ユーザに対して配当を通知し(S406)、記憶部31に記憶されているユーザ関連情報(通貨所持数又はメダル所持数)を更新して(S407)、ユーザに配当を付与して、処理を終了する。なお、投票価値として通貨を使用した場合は、通貨で配当を付与し、投票価値をして専用メダルを使用した場合は、専用メダルで配当を付与する。一方、投票が不的中であると判断した場合は(S404:NO)、そのまま処理を終了する。
以上が、本発明の他の情報処理フローの一例である。
【0074】
<その他の実施形態>
以上までに、本発明の情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関して、具体例を挙げて説明してきたが、上記の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態も考えられ得る。
【0075】
上記の実施形態では、情報処理システムSにより提供されるサービスの一例として、競技情報を提供し、投票券の発売及び払戻等のサービスを行う競技管理サービスを挙げて説明した。ただし、情報処理システムSにより提供されるサービスは、本人確認情報の登録を必要とするサービスであれば、これに限定されるものではない。例えば、敵キャラクタと戦ってステージをクリアしていくようなゲーム(オンラインゲームを含む。)であってもよいし、インターネットショッピング、インターネットオークション、インターネットバンキング、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、又は、映像若しくは音楽等の配信サービス等においても適用可能である。
【0076】
上記の実施形態では、サーバコンピュータ(すなわち、サーバ10)が本発明の情報処理装置として機能しているが、これに限定されるものではなく、サーバ10が有する機能のうちの一部がユーザ端末12に備わっていてもよい。例えば、条件提示部33又は特典付与部35等の機能がユーザ端末12に備わっていてもよい。
【0077】
また、上記の実施形態では、ユーザ関連情報等は、サーバコンピュータ(すなわち、サーバ10)に記憶して所持することとしたが、不図示のデータベースサーバを別途設けて、そのデータベースサーバに一括して記憶することとしてもよいし、ユーザ端末12側に記憶することとしてもよい。
【0078】
また、上記の実施形態では、競技関連情報等の提供、オッズの算出、投票の受付及び払戻の実施等の処理もサーバコンピュータ(すなわち、サーバ10)において行うこととしたが、上記の処理の全部又は一部を、公営競技を開催する団体が管理するサーバコンピュータ(公営競技側サーバ)において行うこととしてもよい。具体的には、サーバ10は、公営競技側サーバとの間でデータ及び情報の送受信を行い、公営競技側サーバから競技関連情報等を含むデータを受信し、公営競技側サーバに対してユーザの投票関連情報等を含むデータを送信することしてもよい。この場合、公営競技側サーバは、各ユーザに対して投票受付と払戻とを間接的に実施することになる。
【0079】
また、上記の実施形態では、ユーザが自ら競技の結果を予想して投票することとしたが、他のユーザの予想を参考しつつ、その予想に便乗する形で投票を行ってもよい。例えば、競技の結果を予想して行われる投票に関する動画であって、ユーザによる投票を支援するための動画として、予想支援動画がユーザに配信されることとしてもよい。予想支援動画では、少なくとも一人以上の出演者が出演し、動画撮影中に、その出演者が競技の実施前に競技の結果を予想したり、実際に投票を行ったり、競技をTV等で観戦しながら自分の予想が的中したか否かを確認したりする。ユーザは、その予想支援動画を視聴してユーザ自身が投票を行う際の参考にすることができる。
【0080】
また、上記の実施形態では、競技の一例として、公営競技を想定して説明した。ただし、競技の内容はこれに限定されるものではなく、ユーザが結果を予想して投票を行う対象となり得る競技であればよく、例えば、陸上競技、水泳、野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、及び、ボクシング等の格闘技等のスポーツの試合の勝敗結果又は試合内容等を予想するものであってもよい。また、所謂eスポーツ等のようなゲーム大会の勝敗結果等を予想するものであってもよい。
【0081】
<まとめ>
以上説明した本実施形態に係る情報処理装置、情報処理方法及びプログラムの主な特徴は以下の通りである。
【0082】
[1]本実施形態に係る情報処理装置は、ユーザから本人確認情報を取得する情報取得部と、ユーザに対して特典を付与するための1以上の条件を提示する条件提示部と、ユーザが何れかの条件を達成した場合に、ユーザに対して特典を付与する特典付与部と、を有し、条件提示部は、本人確認情報の取得後に、本人確認情報の取得前に提示されていない条件を提示する。
上記の情報処理装置によれば、本人確認情報を登録したユーザに対しては、本人確認情報の登録前に提示されていなかった特典を得るための条件が提示されるので、ユーザに対して、本人確認情報を登録しようとする意欲を喚起させることができ、本人確認情報の登録率を向上させることができる。また、本人確認情報の登録率が向上することにより、それに伴って競技管理サービスの利用継続率を向上させることもできる。
【0083】
[2]上記の情報処理装置は、特典の内容を抽選する抽選部をさらに有し、特典付与部は、複数の特典の中から抽選によって決定された特典を付与する。
これにより、条件を達成した場合に付与される特典の内容が複数の特典の中から抽選によって決定されるので、ユーザに対して、特典として何が当選するかわからないという期待感を与え、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0084】
[3]上記の情報処理装置において、複数の特典は、競技の結果を予想して行う投票に利用可能な価値を含む。
これにより、条件を達成した場合に付与される特典の中に、競技の結果を予想して行う投票に利用可能な価値も含まれるので、ユーザに対して、投票行動への動機付けを高めることができるうえ、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
[4]上記の情報処理装置において、条件提示部は、本人確認情報の取得前に、本人確認情報を登録することを条件として提示する。
これにより、本人確認情報が未登録のユーザには本人確認情報の登録を促すことができるので、ユーザに対して、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0085】
[5]上記の情報処理装置は、ユーザから競技の結果を予想して行う投票を受け付ける投票受付部と、投票が的中した場合に、ユーザに対してオッズに基づいて算出した配当を付与する配当付与部と、をさらに有し、情報取得部は、投票を受け付けるため又は配当を付与するために必要な本人確認情報を取得する。
これにより、ユーザは、投票を行うため又は配当を受け取るために本人確認情報を登録することが必要になるので、ユーザに対して、投票行動への動機付けを高めることができるうえ、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0086】
[6]上記の情報処理装置において、投票受付部は、本人確認情報の登録有無にかかわらず使用可能な第一価値又は本人確認情報の登録後に使用可能な第二価値の何れかの価値を使用した投票を受け付ける。
これにより、ユーザは、本人確認情報の登録有無によって、第一価値又は第二価値の異なる価値を使用して投票を行うことになるので、ユーザに対して、投票行動への動機付けを高めることができるうえ、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0087】
[7]上記の情報処理装置において、特典付与部は、所定量以上の価値を使用した投票を受け付けた場合に特典を付与する。
これにより、ユーザは、所定量以上の価値を使用した投票を行った場合に特典を得ることができるので、ユーザに対して、投票行動への動機付けを高めることができるうえ、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0088】
[8]上記の情報処理装置において、特典付与部は、競技の中でも所定の競技者により実施又は所定の場所で開催される特定競技に対して所定量以上の価値を使用した投票を受け付けた場合に特典を付与する。
これにより、ユーザは、競技の中でも所定の競技者により実施又は所定の場所で開催される特定競技に対して所定量以上の価値を使用した投票を行った場合に特典を得ることができるので、ユーザに対して、投票行動への動機付けを高めることができるうえ、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0089】
[9]上記の情報処理装置において、特定競技ごとに特典が関連付けられており、特典付与部は、特定競技に対して所定量以上の価値を使用した投票を受け付けた場合に、特定競技に関連付けられた特典を付与する。
これにより、ユーザは、特定競技に対して所定量以上の価値を使用した投票を行った場合に、その特定競技に関連付けられた特典を得ることができるので、ユーザに対して、投票行動への動機付けを高めることができるうえ、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0090】
[10]上記の情報処理装置において、特典付与部は、投票に使用した価値の量に基づいて決定した特典を付与する。
これにより、ユーザは、投票に使用した価値の量に基づいて決定された特典を得ることができるので、ユーザに対して、投票行動への動機付けを高めることができるうえ、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0091】
[11]上記の情報処理装置において、特典付与部は、本人確認情報の取得後に特典を付与する。
これにより、ユーザは、本人確認情報の取得後に特典を得ることができるので、ユーザに対して、本人確認情報を登録しようとする意欲をさらに喚起させることができ、本人確認情報の登録率をより一層向上させることができる。
【0092】
[12]また、本実施形態に係る情報処理方法によれば、コンピュータが、ユーザから本人確認情報を取得し、コンピュータが、ユーザに対して特典を付与するための1以上の条件を提示し、コンピュータが、ユーザが何れかの条件を達成した場合に、ユーザに対して特典を付与し、コンピュータが、本人確認情報の取得後に、本人確認情報の取得前に提示されていない条件を提示する。
上記の情報処理方法によれば、ユーザに対して、本人確認情報を登録しようとする意欲を喚起させることができ、本人確認情報の登録率を向上させることができる。
【0093】
[13]また、本実施形態に係るプログラムによれば、コンピュータに、ユーザから本人確認情報を取得させ、ユーザに対して特典を付与するための1以上の条件を提示させ、ユーザが何れかの条件を達成した場合に、ユーザに対して特典を付与させ、本人確認情報の取得後に、本人確認情報の取得前に提示されていない条件を提示させる。
上記のプログラムによれば、ユーザに対して、本人確認情報を登録しようとする意欲を喚起させることができ、本人確認情報の登録率を向上させることができる。
【符号の説明】
【0094】
10 サーバ
12 ユーザ端末
14 ネットワーク
21 プロセッサ
22 メモリ
23 通信用インタフェース
24 ストレージ
25 バス
31 記憶部
32 情報取得部
33 条件提示部
34 特典申込受付部
35 特典付与部
36 抽選部
37 競技情報生成部
38 競技情報配信部
39 投票受付部
40 配当付与部
P1 投票画面
P2 本人確認書類提出画面
P3 氏名・生年月日入力画面
P4 入力内容確認画面
P5 条件提示画面
P6 条件提示画面
P7 条件確認画面
P8 特典付与画面
S 情報処理システム