(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-22
(45)【発行日】2024-10-30
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/04 20230101AFI20241023BHJP
【FI】
G06Q10/04
(21)【出願番号】P 2024078826
(22)【出願日】2024-05-14
【審査請求日】2024-05-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506010460
【氏名又は名称】株式会社Grooves
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】池見 幸浩
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/148969(WO,A1)
【文献】特開2022-085338(JP,A)
【文献】特開2024-008344(JP,A)
【文献】特開2007-011541(JP,A)
【文献】特開2009-230744(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113780669(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置に、
ユーザ
が保有しているスキルに関する
第1情報を取得すること、
所定のスキルに対応する収入に関する収入情報を取得すること、
前記
第1情報に基づいて、前記ユーザに選択肢として提示するための
、前記ユーザが保有していない一又は複数のスキルを特定すること、
特定された前記一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成すること、
生成された前記一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢が前記ユーザによって選択される場合に、
前記収入情報に基づいて、当該特定の選択肢に対応するスキルを前記ユーザが取得するときの収入を予測すること、
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記情報処理装置に、
ユーザに関するイベントを示す第2情報又はユーザに関する求人を示す第3情報を取得することをさらに実行させ、
前記特定することは、前記
第2情報
又は前記第3情報に基づいて、前記ユーザが興味のある一又は複数のスキルを特定することを含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記予測することは、前記特定の選択肢とは異なる一又は複数の選択肢が前記ユーザによって選択された場合に、前記異なる一又は複数の選択肢に対応するスキルを前記ユーザが取得するときの収入を予測すること、を含む請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記予測することは、前記特定の選択肢に対応するスキルを前記ユーザが所定の期間有するときの収入を予測すること、を含む請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記情報処理装置に、
前記ユーザによって入力される
第1期間に関する
第1期間情報を取得すること、
所定のスキルの取得に要する第2期間に関する第2期間情報を取得すること、
をさらに実行させ、
前記特定することは、前記
第1情報と前記
第1期間情報
と前記第2期間情報とに基づいて、前記ユーザに選択肢として提示するための一又は複数のスキルであって、前記
第1期間以内で前記ユーザが取得可能と見込まれる一又は複数のスキルを特定すること、を含む請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記予測することは、生成された前記一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢が前記ユーザによって選択される場合に、
前記第2期間情報に基づいて、当該特定の選択肢に対応するスキルを前記ユーザが取得するときの収入及び前記ユーザが当該スキルを取得するのに要する期間を予測することを含む、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記情報処理装置に、
前記特定の選択肢に対応するスキルのイベントに関する
第4情報又は前記特定の選択肢に対応するスキルの求人に関する
第5情報を取得すること、
前記
第4情報又は前記
第5情報に基づいて、前記特定の選択肢に対応するスキルのイベント又は求人に関する選択肢を生成することをさらに実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
ユーザ
が保有しているスキルに関する
第1情報を取得すること、
所定のスキルに対応する収入に関する収入情報を取得すること、
前記
第1情報に基づいて、前記ユーザに選択肢として提示するための
、前記ユーザが保有していない一又は複数のスキルを特定すること、
特定された前記一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成すること、
生成された前記一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢が前記ユーザによって選択される場合に、
前記収入情報に基づいて、当該特定の選択肢に対応するスキルを前記ユーザが取得するときの収入を予測すること、
を実行する情報処理方法。
【請求項9】
ユーザ
が保有しているスキルに関する
第1情報を取得すること、
所定のスキルに対応する収入に関する収入情報を取得すること、
前記
第1情報に基づいて、前記ユーザに選択肢として提示するための
、前記ユーザが保有していない一又は複数のスキルを特定すること、
特定された前記一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成すること、
生成された前記一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢が前記ユーザによって選択される場合に、
前記収入情報に基づいて、当該特定の選択肢に対応するスキルを前記ユーザが取得するときの収入を予測すること、
を実行する情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理装置、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャリア形成を支援するためのシステムが知られている。例えば、特許文献1には、転職を希望する医師の能力評価を行い、その医師の年収金額を推定することで、当該医師の市場価値を判断することが可能なシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来システムにおいては、ユーザが所定スキルを取得した場合の収入を予測し、当該ユーザに対して予測された年収を提示するための仕組みは実現されていない。
【0005】
そこで、開示技術は、ユーザが所定のスキルを取得する場合の収入を予測することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示技術の一態様である情報処理方法は、情報処理装置に、ユーザのキャリアに関するキャリア情報を取得すること、前記キャリア情報に基づいて、前記ユーザに選択肢として提示するための一又は複数のスキルを特定すること、特定された前記一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成すること、生成された前記一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢が前記ユーザによって選択される場合に、当該特定の選択肢に対応するスキルを前記ユーザが有するときの収入を予測すること、を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが所定のスキルを取得する場合の収入を予測することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】一実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】一実施形態に係るサーバが記憶するデータの一例を示す図である。
【
図5】一実施形態に係るサーバが記憶するデータの一例を示す図である。
【
図6】一実施形態に係るサーバが記憶するデータの一例を示す図である。
【
図7】一実施形態に係るサーバが記憶するデータの一例を示す図である。
【
図8】一実施形態に係るサーバが記憶するデータの一例を示す図である。
【
図9】一実施形態に係るサーバが記憶するデータの一例を示す図である。
【
図10】一実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図11】一実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図12】一実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図13】一実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図14】一実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図15】一実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図16】一実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図17】一実施形態に係るサーバの動作例を示す図である。
【
図18】一実施形態に係るハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は可能な限り省略する。
【0010】
<システム概要>
図1は、本発明の概要を説明するための図である。本発明は、仲介業者がユーザUに対して、当該ユーザUの収入を予測するためのサービス(以下、「本件サービス」とも称する。)を行う発明である。本件サービスにおいて予測される収入を「予測収入」とも称する。
【0011】
ユーザUは、例えば、名前、勤め先、職業、保有するスキル、現在の収入などを登録することで本件サービスを利用することができる。
【0012】
仲介業者は、登録したユーザに対して、本件サービスを提供する。本件サービスは、例えば、ユーザUに対して予測年収を提示するサービス、ユーザUに対して求人情報を提供するサービス、ユーザUに対して所定のスキルに関する勉強会などのイベントを提供するサービス、ユーザUに対して所定のスキルに関するニュースなどのメディア情報を提供するサービスなどを含む。
【0013】
図2は、一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2に示すとおり、情報処理システム1は、サーバ10と、1以上の情報処理装置20A、20B(以下、情報処理装置20A、20Bを区別しない場合は「情報処理装置20」とも称する。)と、1以上の情報処理装置30A、30B(以下、情報処理装置30A、30Bを区別しない場合は「情報処理装置30」とも表記する。)を含む。サーバ10と情報処理装置20と情報処理装置30は、ネットワークNを介して、相互にデータの送受信が可能である。
【0014】
サーバ10は、本件サービスを提供するサーバである。サーバ10は、例えば、ネットワークNを介して、情報処理装置20からユーザに関する情報を取得する。サーバ10は、例えば、取得したユーザに関する情報を用いて後述する処理を実行し、ネットワークNを介して、情報処理装置20にユーザの予測収入に関する情報などを送信する。サーバ10は、例えば、情報処理装置30から求人情報を取得する。サーバ10は、例えば、ネットワークNを介して、取得した求人情報を情報処理装置20に送信する。サーバ10は、所定のスキルに関するイベントに関する情報を取得する。サーバ10は、例えば、ネットワークNを介して、取得したイベント情報を情報処理装置20に送信する。サーバ10は、例えば、所定のスキルに関するニュースなどのメディア情報を取得する。サーバ10は、例えば、ネットワークNを介して、取得したメディア情報を情報処理装置20に送信する。
【0015】
情報処理装置20(以下、「ユーザ端末20」とも称する。)は、
図1に示すユーザUが利用する情報処理装置である。ユーザ端末20は、例えば、ネットワークNを介して、サーバ10から少なくとも予測収入に関する情報などを取得する。ユーザ端末20は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。ユーザ端末20は、ウェブブラウザを用いて、サーバ10が提供するウェブサイト(又はウェブページ)にアクセスし、このウェブサイトにおいて提供される本件サービスを受けてもよい。ユーザ端末20には、サーバ10が提供する本件サービスを利用するためのアプリケーションプログラム(アプリ)がインストールされてもよい。このアプリは、以下に示す実施例において開示された本件サービスに関する処理の少なくとも一部をユーザ端末20に実行させる。このアプリが実行されることにより、ユーザ端末20はサーバ10にアクセスして、アプリの実行に用いる情報を送受信する。
【0016】
情報処理装置30(以下、「企業端末30」とも称する。)は、人材を募集する企業等が利用する情報処理装置である。企業端末30は、例えば、ネットワークNを介して、サーバ10に求人情報を送信する。企業端末30は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。
【0017】
<機能構成>
図3は、一実施形態に係るサーバ10の機能構成の一例を示す図である。サーバ10は、所定のプログラム(以下、「サーバプログラム」ともいう)を実行することにより、本件サービスを実現する。
図3に示すように、サーバ10は、制御部11と、通信部12と、記憶部13と、を備える。
【0018】
制御部11は、取得部14と、特定部15と、生成部16と、予測部17と、を備える。
【0019】
取得部14は、ユーザ端末20、企業端末30及び/又は記憶部13などから、各種情報を取得する。
【0020】
取得部14は、例えば、ユーザのキャリアに関するキャリア情報を取得する。取得部14は、例えば、ユーザ端末30からキャリア情報を取得してもよい。取得部14は、例えば、記憶部13に記憶されているキャリア情報を読み出すことで、当該キャリア情報を取得してもよい。
【0021】
キャリア情報は、例えば、ユーザが保有するスキルに関する情報(ユーザ保有スキル情報)、ユーザの現在の収入に関する情報(ユーザ収入情報)、ユーザに対して提供されるイベントの情報(ユーザイベント情報)、及び、ユーザに関する求人の情報(ユーザ求人情報)などの少なくとも1つを含む。キャリア情報は、本件サービスとは異なる外部サービスから取得されてもよい。キャリア情報は、例えば、ソフトウェア開発のプラットフォームであるGitHub(登録商標)から取得されてもよい。
【0022】
ユーザ保有スキル情報は、ユーザが現在保有しているスキルを示す情報である。
【0023】
ユーザ収入情報は、ユーザの現在の収入を示す情報である。ユーザ収入情報は、例えば、ユーザの年収、月収、日給、時給、賞与、個人事業主としての報酬金額などに関する情報を含む。
【0024】
ユーザイベント情報は、ユーザが参加等をしたイベントに関する情報である。ユーザイベント情報は、例えば、ユーザが参加したイベントを示す情報、ユーザが参加申請したイベントを示す情報、及び、ユーザがイベントの案内情報を閲覧したことを示す情報などの少なくとも一つを含む。イベントは、例えば、ユーザが所定のスキルを学ぶためのイベントである。イベントは、
図1に示す仲介業者が主催するイベントであってもよい。また、イベントは、本件サービスに登録されている他のユーザが主催するイベントであってもよい。また、イベントは、本件サービスに求人情報を登録する企業等が主催するイベントであってもよい。
【0025】
ユーザ求人情報は、本件サービスに登録されている求人情報をユーザが閲覧等したこと示す情報である。ユーザ求人情報は、例えば、ユーザが求人情報を閲覧したことを示す情報、及び、ユーザが求人情報の示す求人に応募したことを示す情報などの少なくとも一つを含む。なお、本件サービスに登録されている求人情報は、採用条件の1つとして所定のスキルを有していることを含む求人情報、及び、所定のスキルを用いる業務であるが当該スキルを有していない未経験者でも応募可能な求人情報などの少なくとも一つを含む。
【0026】
特定部15は、取得部14により取得されたキャリア情報に基づいて、ユーザに選択肢として提示するための一又は複数のスキルを特定する。
【0027】
特定部15は、例えば、キャリア情報に含まれるユーザ保有スキル情報に基づいて、ユーザに選択肢として提示するための一又は複数のスキルを特定する。より具体的には、特定部15は、ユーザ保有スキル情報が示すユーザが現在保有しているスキルに含まれていない他の一又は複数のスキルを特定する。すなわち、特定部15は、ユーザが現在保有していない一又は複数スキルを特定する。
【0028】
生成部16は、特定部15により特定された一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成する。
【0029】
生成部16は、例えば、特定部15により特定されたユーザが現在保有していない一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成する。生成された選択肢は、後述する
図10~16が示すボタンB1~B5のようにユーザに提示される。
【0030】
予測部17は、生成部16により生成された一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢がユーザによって選択される場合に、当該特定の選択肢に対応するスキルをユーザが取得するときの収入を予測する。予測部17による収入を予測する処理の詳細な説明については後述する。
【0031】
以上の処理により、ユーザが所定のスキルを取得する場合の収入を予測することが可能となる。その結果、ユーザに対して予測収入を提示することができ、当該ユーザの所定のスキルを取得する意欲を高めることが可能となる。
【0032】
特定部15は、取得部14に取得されたキャリア情報に基づいて、ユーザが興味のある一又は複数のスキルを特定してもよい。
【0033】
特定部15は、例えば、キャリア情報に含まれるユーザイベント情報に基づいて、ユーザが興味のある一又は複数のスキルを特定してもよい。より具体的には、特定部15は、ユーザイベント情報が示す所定のスキルを学ぶためのイベントへの参加等の情報に基づいて、当該スキルを特定する。すなわち、特定部15は、ユーザが参加、参加申請、及び、案内情報の閲覧などの少なくとも一つを行ったイベントにおいて学習可能なスキルを特定する。これにより、ユーザがどのようなスキルに興味があるかを特定することができる。
【0034】
特定部15は、例えば、キャリア情報に含まれるユーザ求人情報に基づいて、ユーザが興味のある一又は複数のスキルを特定してもよい。すなわち、特定部15は、ユーザが閲覧、及び、応募などの少なくとも一つを行った求人情報に含まれるスキルを特定する。これにより、ユーザがどのようなスキルに興味があるかを特定することができる。
【0035】
以上の処理により、ユーザが興味のある所定のスキルを取得した場合の収入を予測することが可能となる。その結果、当該収入をユーザに対して提示することができ、当該ユーザは自分がどのようなスキルに興味があるかを自覚することが可能となる。これにより、ユーザのスキルを取得する意欲を高めることが可能となる。
【0036】
予測部17は、ユーザにより選択された特定の選択肢とは異なる一又は複数の選択肢が当該ユーザによって選択された場合に、当該異なる一又は複数の選択肢に対応するスキルを当該ユーザが取得するときの収入を予測してもよい。
【0037】
予測部17は、例えば、生成部16により生成された複数の選択肢のうちユーザにより特定の選択肢が選択され、新たに他の選択肢が選択された場合、当該他の選択肢に対応するスキルを当該ユーザが取得するときの収入を予測してもよい。
【0038】
以上の処理により、ユーザは、複数のスキルに対応する選択肢の中から選択する選択肢を変更することができる。
【0039】
予測部17は、ユーザにより選択された特定の選択肢に対応するスキルをユーザが所定の期間有するときの収入を予測してもよい。予測部17によるスキルをユーザが所定の期間有するときの収入を予測する処理の詳細な説明については後述する。
【0040】
これにより、ユーザは、所定のスキルを所定期間有した場合の予測収入を把握することができる。その結果、ユーザは、今後の所定期間における収入を考慮した上で自己のキャリア形成を検討することが可能となる。
【0041】
取得部14は、ユーザによって入力される期間に関する期間情報を取得してもよい。
【0042】
取得部14は、例えば、ユーザがスキルを取得するのに費やすことのできる期間に関する期間情報をユーザ端末20から、ネットワークNを介して、取得してもよい。
【0043】
特定部15は、取得部14により取得されたキャリア情報と期間情報とに基づいて、ユーザに選択肢として提示するための一又は複数のスキルであって、当該ユーザによって入力される期間以内で当該ユーザが取得可能と見込まれる一又は複数のスキルを特定してもよい。
【0044】
特定部15は、例えば、キャリア情報に含まれるユーザ保有スキル情報に基づいて、ユーザが現在保有していない一又は複数スキル特定する。特定部15は、さらに、期間情報に基づいて、特定された当該一又は複数のスキルの中から期間情報が示す期間以内でユーザが取得可能と見込まれる一又は複数のスキルを特定してもよい。
【0045】
この場合、生成部16は、特定部15により特定された一又は複数のスキルであって、ユーザによって入力される期間以内で当該ユーザが取得可能と見込まれる一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成してもよい。
【0046】
以上の処理により、ユーザに対して、当該ユーザが指定した期間以内で取得可能なスキルを提示することができる。その結果、ユーザは、スキルの取得に費やす期間を考慮した上で、自己のキャリア形成を検討することが可能となる。
【0047】
予測部17は、生成部16により生成された一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢がユーザによって選択される場合に、当該特定の選択肢に対応するスキルを当該ユーザが取得するときの収入及び当該ユーザが当該スキルを取得するのに要する期間を予測してもよい。
【0048】
予測部17は、例えば、生成部16により生成された、ユーザによって入力される期間以内で当該ユーザが取得可能と見込まれる一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢のうち、特定の選択肢が当該ユーザによって選択される場合に、当該特定の選択肢に対応するスキルを当該ユーザが取得するときの収入及び当該ユーザが当該スキルを取得するのに要する期間を予測する。予測部17による当該収入及び当該期間を予測する処理の詳細な説明については後述する。
【0049】
以上の処理により、ユーザに対して、当該ユーザが指定した期間以内で取得可能なスキルを取得した場合の収入と当該スキルの取得に必要な期間とを提示することができる。その結果、ユーザは、提示される当該収入及び当該期間に基づいて、自己のキャリア形成を検討することが可能となる。
【0050】
取得部14は、ユーザにより選択された特定の選択肢に対応するスキルのイベントに関するイベント情報又は当該特定の選択肢に対応するスキルの求人に関する求人情報を取得してもよい。
【0051】
取得部14は、例えば、記憶部13に記憶されているイベントに関する情報の中から、ユーザにより選択された特定の選択肢に対応するスキルのイベントに関するイベント情報を取得する。
【0052】
取得部14は、例えば、記憶部13に記憶されている求人情報の中から、ユーザにより選択された特定の選択肢に対応するスキルを含む求人に関する求人情報を取得する。
【0053】
生成部16は、取得部14により取得されたイベント情報又は求人情報に基づいて、ユーザにより選択された特定の選択肢に対応するスキルのイベント又は求人に対応する選択肢を生成してもよい。
【0054】
生成された選択肢は、後述する
図16の画面D9の下部に示す「勉強会はこちら!」及び「未経験可能の募集中の求人はこちら!」のようにユーザに提示される。
【0055】
以上の処理により、ユーザは、所定のスキルに関するイベント又は求人の情報を取得することができる。その結果、ユーザは、所定のスキルを取得するためにイベントへの参加又は求人への応募を検討することが可能となる。
【0056】
<データ例>
図4~9を参照して、サーバ10が記憶するデータ例を説明する。
【0057】
図4は、一実施形態に係るユーザに関するデータである。
図4に示すデータには、限定でなく例として、「ID」、「名前」、「勤め先」、「職業」、「スキル」、「収入」、「イベント」、「求人」などの各データ/情報が含まれる。
【0058】
「ID」は、例えば、ユーザを特定するための識別情報を含む。
【0059】
「名前」は、例えば、ユーザの名前又はニックネームを示す情報を含む。
【0060】
「勤め先」は、例えば、ユーザが現在勤めている企業等の名称を示す情報を含む。また、ユーザが個人事業主の場合は、当該ユーザが個人事業主であることを示す情報及び/又は個人事業主として業務委託契約を結んでいる企業等の名称に関する情報を含んでもよい。
【0061】
「職業」は、例えば、ユーザの勤め先における役職を示す情報を含む。
【0062】
「スキル」は、例えば、ユーザが現在保有しているスキルを示す情報を含む。すなわち、「スキル」は、上記ユーザ保有スキル情報を含む。
【0063】
「収入」は、例えば、ユーザの現在の収入を示す情報を含む。すなわち、「収入」は、上記ユーザ収入情報を含む。
【0064】
「イベント」は、例えば、ユーザが参加等をしたイベントに関する情報を含む。すなわち、「イベント」は、上記ユーザイベント情報を含む。
【0065】
「求人」は、例えば、本件サービスに登録されている求人情報をユーザが閲覧等をしたことを示す情報を含む。すなわち、「求人」は、上記ユーザ求人情報を含む。
【0066】
図5は、一実施形態に係る求人企業等に関するデータである。
図5に示すデータには、限定でなく例として、「ID」、「企業名」、「役職」、「給与」、「必要スキル」、「条件」などの各データ/情報が含まれる。
【0067】
「ID」は、例えば、求人企業等を特定する識別情報を含む。
【0068】
「企業名」は、例えば、求人企業等の名称を示す情報を含む。
【0069】
「役職」は、例えば、求人企業等が募集する役職を示す情報を含む。
【0070】
「給与」は、例えば、求人企業等が募集する役職の給与を示す情報を含む。
【0071】
「必要スキル」は、例えば、求人企業等が募集する役職が業務において必要なスキルを示す情報を含む。
【0072】
「条件」は、例えば、求人企業等が募集する役職の募集条件を示す情報を含む。「条件」は、限定でなく例として、「必要スキル」を有していない未経験者でも応募可能であることを示す情報、リモートワーク可能であることを示す情報などを含む。
【0073】
図6は、一実施形態に係る所定のスキルに対応する基準収入に関するデータである。
図6に示すデータには、所定のスキルと当該スキルを取得する場合の「基準収入」とが関連付けられている。「基準収入」は、所定のスキルを有する者の収入の基準値である。「基準収入」は、例えば、所定のスキルを業務において用いる者の収入の平均値(例えば、平均年収)、中央値などを含む。「基準収入」は、本件サービスに登録されている求人情報に含まれる給与の金額から算出されてもよい。「基準収入」は、本件サービスに登録されている所定のスキルを有するユーザの現在の収入を示す情報に基づいて算出されてもよい。なお、「基準収入」は、所定のスキルを有する者の収入の基準値がわかれば、算出方法は特に問わない。
【0074】
図7は、一実施形態に係る所定のスキルに対応する収入増加量に関するデータである。
図7に示すデータには、所定のスキルと当該スキルを取得する場合の所定期間ごとの「収入増加量」とが関連付けられている。
図7に示す例では、「スキルA」と、「スキルA」を取得する場合の1年ごとの「収入増加量」として、1年目に10万円、2年目に20万円、3年目に40万円(4年目以降は図示なし)ずつ増加することを示す情報とが関連付けられている。「収入増加量」は、例えば、過去に所定のスキルを取得して収入が増加したユーザのデータに基づいて、算出されてもよい。なお、「収入増加量」は、所定のスキルと当該スキルを取得する場合の所定期間ごとの収入の増加量がわかれば、算出方法は特に問わない。また、「収入増加量」は、市場動向、及び、技術動向などに応じて適宜変更されてもよい。
【0075】
図8は、一実施形態に係る所定のスキルに対応する取得可能期間に関するデータである。
図8に示すデータには、所定のスキルと当該スキルを取得するために必要な「取得可能期間」とが関連付けられている。「取得可能期間」は、例えば、所定のスキルを取得するのに必要な期間である。「取得可能期間」は、任意であり、例えば後述のとおり月単位であるが、年単位、週単位、又は、日単位であってもよい。
図8に示すデータには一例として、スキルAと「取得可能期間」を示す12ヶ月とが関連付けられている。すなわち、ユーザがスキルAを取得するためには、スキルAに関する学習や業務経験などを12ヶ月行う必要がある。「取得可能期間」は、例えば、
図1に示す仲介業者が実際にスキルを取得したユーザに対して、アンケート調査などを行うことにより算出されてもよい。なお、「取得可能期間」は、所定のスキルを取得するのに必要な期間がわかれば、算出方法は特に問わない。
【0076】
図9は、一実施形態に係る所定のスキルに対応するイベント情報に関するデータである。限定でなく例として、イベント情報は、イベントの日時、イベントの場所、イベントの主催者、イベントの参加申請等を行うためのウェブページのURLに関する情報などを含む。
【0077】
<画面例>
図10~16を参照して、情報処理システム1が提供するサービスの画面例を説明する。
【0078】
図10は、ユーザ端末20に表示される画面の一例である。
図10に示す例では、画面D1に、特定部15により特定されたスキルAを選択するためのボタンB1、特定部15により特定されたスキルBを選択するためのボタンB2、及び、特定部15により特定されたスキルCを選択するためのボタンB3が表示される。さらに、画面D1において、表示欄C1にユーザの現在の収入(例えば、年収)として「500万円」が表示される。
【0079】
この場合、記憶部13に記憶されているユーザの現在の収入を示す情報を含む画面情報がユーザ端末20に送信されることで表示欄C1に当該収入が表示される。
【0080】
図11は、
図10に示す画面D1においてユーザがボタンB1を選択した場合に表示される画面D2である。
図11に示す例では、ボタンB1が選択されると、表示欄C2にボタンB1に対応するスキルAをユーザが取得するときの収入(例えば、年収)として「600万円」が表示される。
【0081】
この場合、ボタンB1が選択されると、ユーザ端末20から予測収入の提示要求がサーバ10に送信される。提供要求を受信したサーバ10は、記憶部13に記憶されている、スキルAに関連付けられている基準収入の「600万円」(
図6に図示)を含む画面情報をユーザ端末20に送信する。これにより、ユーザは、スキルAを取得する場合の予測収入を把握することができる。
【0082】
また、選択されたボタンB1は、選択されていないボタンB2及びボタンB3と異なる表示形態で表示される。
図11に示す例では、選択されたボタンB1は、選択されていないボタンB2及びボタンB3と異なる色で表示される。これにより、ユーザは、選択されているボタンと選択されていないボタンとを容易に確認することができる。
【0083】
また、画面D2において、ボタンB1が再び選択されると、画面D1に戻る。
【0084】
図12は、
図10に示す画面D1においてユーザがボタンB2を選択した場合に表示される画面D3である。
図12に示す例では、ボタンB2が選択されると、表示欄C2にボタンB2に対応するスキルBをユーザが取得するときの収入(例えば、年収)として「530万円」が表示される。
【0085】
この場合、ボタンB2が選択されると、ユーザ端末20から予測収入の提示要求がサーバ10に送信される。提示要求を受信したサーバ10は、記憶部13に記憶されている、スキルBに関連付けられている基準収入の「530万円」(
図6に図示)を含む画面情報をユーザ端末20に送信する。これにより、ユーザは、スキルBを取得する場合の収入を把握することができる。
【0086】
以上により、ユーザは、特定のスキル(例えば、スキルA)に関する予測収入を示す画面(例えば、画面D2)と、他のスキル(例えば、スキルB)に関する予測収入を示す画面(例えば、画面D3)との切り替えを容易に行うことができる。
【0087】
図13は、ボタンB2及びボタンB3が選択された場合に表示される画面D4である。
図13に示す例では、ボタンB2及びボタンB3が選択されると、ボタンB2に対応するスキルB、及び、ボタンB3に対応するスキルCをユーザが取得するときの収入(例えば、年収)として「550万円」が表示欄C2に表示される。
【0088】
この場合、ボタンB2及びボタンB3が選択されると、ユーザ端末20から予測収入の提示要求がサーバ10に送信される。提示要求を受信したサーバ10は、表示欄C2に表示するための予測収入を算出する。サーバ10は、算出された予測収入を含む画面情報をユーザ端末20に送信する。なお、
図13に示すように複数のスキルが選択される場合に表示される予測収入の算出方法は特に問わない。サーバ10は、例えば、記憶部13に記憶されている、スキルBに関連付けられている基準収入の「530万円」(
図6に図示)とスキルCに関連付けられている基準収入の「550万円」(
図6に図示)のうち金額の高い方を予測収入としてもよい。サーバ10は、例えば、ユーザの現在の収入(500万円)と記憶部13に記憶されている、スキルBに関連付けられている基準収入の「550万円」との差額(50万円)、及び、ユーザの現在の収入(500万円)と記憶部13に記憶されている、スキルCに関連付けられている基準収入の「530万円」との差額(30万円)の合計値(80万円)をユーザの現在の収入(500万円)に足した金額(580万円)を予測収入として算出してもよい。
【0089】
以上により、ユーザは、スキルBとスキルCを取得する場合の予測収入を把握することができる。
【0090】
図14は、選択されたスキルをユーザが所定期間有するときの予測収入を表示する画面D5である。
図14に示す例では、ボタンB1が選択されると、スキルAを取得したユーザの1年目の予測収入(510万円)が表示欄C21に表示される。また、スキルAを取得したユーザの2年目の予測収入(530万円)が表示欄C22に表示される。
【0091】
この場合、ボタンB1が選択されると、ユーザ端末20から予測収入の提示要求がサーバ10に送信される。当該提示要求を受信したサーバ10は、表示欄C21及び表示欄C22に表示するための予測収入を算出する。サーバ10は、算出された予測収入を含む画面情報をユーザ端末20に送信する。なお、表示欄C21及び表示欄C22に表示される予測収入の算出方法は特に問わない。サーバ10は、例えば、記憶部13に記憶されている、スキルAに関連付けられている収入増加量の「10万円」(
図7に図示)をユーザの現在の収入(500万円)に足した金額(510万円)を「スキルAを取得したユーザの1年目の予測収入」として算出してもよい。サーバ10は、例えば、記憶部13に記憶されている、スキルAに関連付けられている収入増加量の「30万円」(
図7に図示)をユーザの現在の収入(500万円)に足した金額(530万円)を「スキルAを取得したユーザの2年目の予測収入」として算出してもよい。
【0092】
以上により、ユーザは、スキルAを所定期間有した場合の予測収入を把握することができる。
【0093】
図15は、ユーザに対して、当該ユーザが指定した期間以内で取得可能なスキルを提示するための画面と、当該期間以内で取得可能なスキルを取得した場合の収入と当該スキルの取得に必要な期間とを提示するための画面と、を説明するための図である。
図15に示す例では、画面D6において、ユーザにより当該ユーザが所定のスキルの取得に費やせる期間が表示欄C4に入力される。表示欄C4に期間が入力されると、画面D6から画面D7に遷移する。
【0094】
画面D7は、表示欄C4において入力された期間以内に取得可能と見込まれる一又は複数のスキルが表示される画面である。
図15に示す例では、5ヶ月以内に取得可能と見込まれるスキルB(ボタンB4)及びスキルC(ボタンB5)が表示される。この場合、表示欄C4において期間が入力されると、ユーザ端末20からスキルの提示要求がサーバ10に送信される。提示要求を受信したサーバ10は、記憶部13に記憶されている「取得可能期間」(
図8に図示)の中で表示欄C4に入力された期間以内の「取得可能期間」を抽出する。サーバ10は、抽出された「取得可能期間」に関連付けられている一又は複数のスキルを含む画面情報をユーザ端末20に送信する。
【0095】
これにより、ユーザに対して、当該ユーザが指定した期間以内で取得可能なスキルを提示することができる。その結果、ユーザは、提示される当該スキルに基づいて、自己のキャリア形成を検討することが可能となる。
【0096】
画面D8は、画面D7におけるボタンが選択される場合に表示される画面である。
図15に示す例では、画面7においてボタンB4が選択されることで、画面D7から画面D8に遷移する。画面D8では、ユーザの現在の収入(500万円)が表示欄C5に表示される。画面D8では、ボタンB4に対応するスキルBをユーザが取得するときの収入(530万円)が予測収入として表示欄C6に表示される。画面D8では、ボタンB4に対応するスキルBの取得に必要な期間(3ヶ月)が表示欄C7に表示される。
【0097】
この場合、画面D7においてボタンB4が選択されると、ユーザ端末20から、ユーザの現在の収入と、ボタンB4に対応するスキルBをユーザが取得するときの収入と、スキルBの取得に必要な期間との提示要求がサーバ10に送信される。提示要求を受信したサーバ10は、上述の算出方法などを用いて、スキルBをユーザが取得するときの収入を算出する。サーバ10は、記憶部13に記憶されているユーザの現在の収入と、算出された予測収入と、記憶部13に記憶されている、スキルBに関連付けられている「取得可能期間」とを含む画面情報をユーザ端末20に送信する。
【0098】
これにより、ユーザに対して、当該ユーザが指摘した期間以内で取得可能なスキルを取得した場合の収入と当該スキルの取得に必要な期間とを提示することができる。その結果、ユーザは、提示される当該収入及び当該期間に基づいて、自己のキャリア形成を検討することが可能となる。
【0099】
図16は、ユーザに対して、イベント情報及び/又は求人情報を提示するための画面を説明するための図である。画面D9は、画面D2にイベント情報のリンク及び求人情報のリンクがさらに表示された画面である。
図16に示す例では、イベント情報のリンクとして「勉強会はこちら!」、及び、求人情報のリンクとして「未経験可能の募集中の求人はこちら!」が画面D9の下部に表示される。画面D9において、「勉強会はこちら!」が選択されると、スキルAを学習するためのイベントに関するウェブページが表示される。画面D9において、「未経験可能の募集中の求人はこちら!」が選択されると、スキルAを有していない未経験者でも応募可能な求人に関するウェブページが表示される。
【0100】
これにより、ユーザは、所定のスキルに関するイベント又は求人の情報を取得することができる。その結果、ユーザは、所定のスキルを取得するためにイベントへの参加又は求人への応募を検討することが可能となる。
【0101】
<動作例>
図17を参照して、一実施形態に係るサーバ10の動作例を説明する。
図17は、サーバ10の処理の流れを示すフローチャート図である。
【0102】
ステップS1において、ユーザのキャリアに関するキャリア情報を取得する。
【0103】
ステップS2において、キャリア情報に基づいて、ユーザに選択肢として提示するための一又は複数のスキルを特定する。
【0104】
ステップS3において、特定された一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成する。
【0105】
ステップS4において、生成された一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢のユーザによる選択を受け付ける。
【0106】
ステップS5において、ユーザにより選択された特定の選択肢に対応するスキルをユーザが取得するときの収入を予測する。
【0107】
<ハードウェア構成>
図18を参照して、上述してきたサーバ10、情報処理装置20、及び、情報処理装置30などをコンピュータ100により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0108】
図18に示すように、コンピュータ100は、プロセッサ101と、メモリ103と、記憶装置105と、入力I/F部107と、データI/F部109と、通信I/F部111、および表示装置113を含む。
【0109】
プロセッサ101は、メモリ103に記憶されているプログラム(例えば、サーバプログラム又はユーザプログラム)を実行することによりコンピュータ100における様々な処理を制御する。例えば、サーバ10の制御部11やユーザ装置の制御部が備える各機能部等は、メモリ103に一時記憶されたプログラムを、プロセッサ101が実行することにより実現可能である。
【0110】
メモリ103は、例えばRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。メモリ103は、プロセッサ101によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0111】
記憶装置105は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶装置105は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。この他、記憶装置105は、上述の各情報/データなどを記憶することも可能である。このようなプログラムやデータは、必要に応じてメモリ103にロードされることにより、プロセッサ101から参照される。
【0112】
入力I/F部107は、利用者からの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部107の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイスなどが挙げられる。入力I/F部107は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などのインタフェースを介してコンピュータ100に接続されても良い。
【0113】
データI/F部109は、コンピュータ100の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部109の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置などがある。データI/F部109は、コンピュータ100の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部109は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ100へと接続される。
【0114】
通信I/F部111は、コンピュータ100の外部の装置と有線または無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部111は、コンピュータ100の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部111は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ100に接続される。
【0115】
表示装置113は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置113の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイなどが挙げられる。表示装置113は、コンピュータ100の外部に設けられても良い。その場合、表示装置113は、例えばディスプレイケーブルなどを介してコンピュータ100に接続される。また、入力I/F部107としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置113は、入力I/F部107と一体化して構成することが可能である。
【0116】
また、上記実施の形態で記載されたサーバが備える構成要素は、記憶装置105に格納されたプログラムがプロセッサ101によって実行されることで、定められた処理が他のハードウェアと協働して実現されるものとする。また、言い換えれば、これらの構成要素は、ソフトウェアまたはファームウェアとしても、それと対応するハードウェアとしても想定され、その双方の概念において、「機能」、「手段」、「部」、「処理回路」、「ユニット」、または「モジュール」などとも記載され、またそれぞれに読み替えることができる。
【0117】
なお、上記実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、上記に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0118】
1…情報処理システム、10…サーバ、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、14…取得部、15…特定部、16…生成部、17…予測部、20…情報処理装置、30…情報処理装置、100…コンピュータ、101…プロセッサ、103…メモリ、105…記憶装置、107…入力I/F部、109…データI/F部、111…通信I/F部、113…表示装置、B1~B5…ボタン、C1~C7…表示欄、D1~9…画面、N…ネットワーク、U…ユーザ
【要約】
【課題】ユーザが所定のスキルを取得する場合の収入を予測すること。
【解決手段】情報処理装置に、ユーザのキャリアに関するキャリア情報を取得すること、前記キャリア情報に基づいて、前記ユーザに選択肢として提示するための一又は複数のスキルを特定すること、特定された前記一又は複数のスキルに対応する一又は複数の選択肢を生成すること、生成された前記一又は複数の選択肢のうち特定の選択肢が前記ユーザによって選択される場合に、当該特定の選択肢に対応するスキルを前記ユーザが取得するときの収入を予測すること、を実行させるプログラム。
【選択図】
図1