(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-22
(45)【発行日】2024-10-30
(54)【発明の名称】防災連動システム
(51)【国際特許分類】
G08B 17/00 20060101AFI20241023BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20241023BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20241023BHJP
【FI】
G08B17/00 E
E05B49/00 B
E05B49/00 J
G08B25/04 F
(21)【出願番号】P 2019231370
(22)【出願日】2019-12-23
【審査請求日】2022-11-17
【審判番号】
【審判請求日】2024-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【氏名又は名称】竹内 進
(72)【発明者】
【氏名】外村 賢昭
【合議体】
【審判長】土居 仁士
【審判官】稲葉 崇
【審判官】寺谷 大亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-203562(JP,A)
【文献】特開平10-63961(JP,A)
【文献】特開2010-136104(JP,A)
【文献】特開2016-219027(JP,A)
【文献】特開2016-76129(JP,A)
【文献】特開2014-120086(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
G08B 17/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の警報器を備え、1の警報器で異常を検出した場合に警報を出力すると共に警報連動信号を他の警報器へ送信して警報を出力させる警報システムと、
施錠制御装置に入力された情報と登録情報との一致を判別した場合に扉に設けた電気錠を解錠するオートロックシステムと、
を連動アダプタを介して連動させる防災連動システムであって、
前記連動アダプタは、
1の警報器からの警報連動信号を受信した場合に、所定の待ち時間への到達を監視し、
前記監視の開始後、所定の待ち時間が経過するまでに他の警報器からの警報連動信号を受信した場合、又は他の警報器からの警報連動信号を受信することなく前記所定の待ち時間が経過した場合に、前記施錠制御装置に解錠制御信号を送信して前記電気錠を解錠させ、
前記監視の開始後、解錠制御信号を送信するまでに
前記異常が解消して1の警報器の
復旧を検出した場合は、解錠制御信号を送信しないことを特徴とする防災連動システム。
【請求項2】
請求項1記載の防災連動システムであって、
前記警報器は、前記異常として火災を検出して火災警報を出力し、火災警報の出力中に火災復旧を検出した場合に、火災警報の出力を停止すると共に火災復旧連動信号を他の警報器に送信して火災警報の出力を停止させ、また、火災警報の出力中に警報停止操作を検出した場合に火災警報の出力を停止すると共に警報停止連動信号を他の警報器に送信して火災警報の出力を停止させ、
前記連動アダプタは、前記解錠制御信号を送信して前記電気錠を解錠した後に、前記火災復旧連動信号又は前記警報停止連動信号を受信した場合は、前記施錠制御装置に施錠制御信号を送信して前記電気錠を施錠させることを特徴とする防災連動システム。
【請求項3】
請求項1記載の防災連動システムであって、
前記警報器は、前記異常としてガス漏れを検出して警報を出力し、警報の出力中に警報停止操作を検出した場合に、警報の出力を停止すると共に警報停止連動信号を他の警報器に送信して警報の出力を停止させ、
前記連動アダプタは、前記解錠制御信号を送信して前記電気錠を解錠した後に、前記警報停止連動信号を受信した場合は、前記施錠制御装置に施錠制御信号を送信して前記電気錠を施錠させることを特徴とする防災連動システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の防災連動システムであって、
前記警報器と前記連動アダプタ間の信号は、所定の第1通信プロトコルに従って無線伝送され、前記連動アダプタと前記施錠制御装置間の信号は、所定の第2通信プロトコルに従って無線伝送されることを特徴とする防災連動システム。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れかに記載の防災連動システムであって、
前記警報器と前記連動アダプタ間の信号は、所定の第1通信プロトコルに従って無線伝送され、前記連動アダプタと前記施錠制御装置間の信号は、信号線により有線伝送されることを特徴とする防災連動システム。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載の防災連動システムであって、
前記電気錠は、回動操作により施錠と解錠を切り替える操作部位を回動駆動する駆動装置であることを特徴とする防犯連動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅等に設置された設置された複数の連動型警報器を備えた警報システムによる火災検出に玄関扉の電気錠を制御するオートロックシステムを連動して動作させる防災連動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅における火災を検出して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用火災警報器を住警器と言う。
【0003】
例えばこのような住警器にあっては、住警器内にセンサ部と警報部を一体に備え、センサ部の検出信号から火災を検知すると警報部から火災警報を出力するようにしており、専用の受信設備等を必要とせず住警器単体で火災監視と警報とができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
【0004】
また、複数の住警器間で通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報が出力されると、他の住警器でも連動して火災警報を出力させる連動型の警報システムも実用化され、普及している。
【0005】
一方、セキュリティを向上するため住宅の玄関扉に設けるオートロックシステムが広く普及している。玄関扉のオートロックシステムは、玄関扉に電気錠を設け、外出する際に玄関扉を閉めると、扉スイッチによる扉閉鎖を検出して施錠制御装置が電気錠を施錠し、帰宅した場合には、玄関扉の外側に設けている例えばキー操作器により所定の暗証番号を入力すると、入力した暗証番号と事前登録している登録暗証番号の照合一致を判別して電気錠を解錠し、鍵を使用することなく暗証番号により玄関扉を居住者が開閉することで、高いセキュリティを確保可能としている。
【0006】
ところで、玄関扉を制御するオートロックシステムを設けた場合には、住宅で火災が発生した場合に避難行動や消防活動の障害となる恐れがある。そこで住宅内に警報器を設置してオートロックシステムの施錠制御装置に信号線接続し、電気錠の施錠状態で、警報器から火災検出信号を受信した場合に、電気錠を解錠するシステム連動を行い、避難行動や消防活動を妨げることがないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2005-248452号公報
【文献】特開2002-008165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかながら、このような従来の警報器からの火災検出信号によりオートロックシステムで玄関扉の電気錠の解錠するようにしたシステム連動にあっては、警報器がタバコの煙や調理に伴う水蒸気等の火災以外の原因により作動して警報する非火災報を出力した場合にも、火災検出信号により玄関扉に設けた電気錠の解錠が行われ、住宅のセキュリティが損なわれてしまう問題がある。
【0009】
このため警報器による非火災報が頻繁に出るような場合には、警報器からの火災検出信号に連動して電気錠を解錠する制御機能を停止する連動停止操作を行うことで非火災報に対処するような使い方をする可能性が高く、警報器の火災検出に連動してオートロックシステムの電気錠を解錠するシステム連動により、避難行動や消防活動を妨げないようにする機能が活用されない問題がある。
【0010】
本発明は、住宅等の火災を監視する警報システムの非火災報に連動した玄関扉のオートロックシステムの解錠を低減して、火災検出に連動して玄関扉を解錠するシステム連動を有効に活用可能とする防災連動システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(警報システム)
本発明は、
複数の警報器を備え、1の警報器で異常を検出した場合に警報を出力すると共に警報連動信号を他の警報器へ送信して警報を出力させる警報システムと、
施錠制御装置に入力された情報と登録情報との一致を判別した場合に扉に設けた電気錠を解錠するオートロックシステムと、
を連動アダプタを介して連動させる防災連動システムであって、
連動アダプタは、
1の警報器からの警報連動信号を受信した場合に、所定の待ち時間への到達を監視し、
監視の開始後、所定の待ち時間が経過するまでに他の警報器からの警報連動信号を受信した場合、又は他の警報器からの警報連動信号を受信することなく所定の待ち時間が経過した場合に、施錠制御装置に解錠制御信号を送信して電気錠を解錠させ、
監視の開始後、解錠制御信号を送信するまでに異常が解消して1の警報器の復旧を検出した場合は、解錠制御信号を送信しないことを特徴とする。
【0012】
(火災復旧又は警報停止による施錠)
警報器は、異常として火災を検出して火災警報を出力し、火災警報の出力中に火災復旧を検出した場合に、火災警報の出力を停止すると共に火災復旧連動信号を他の警報器に送信して火災警報の出力を停止させ、また、火災警報の出力中に警報停止操作を検出した場合に火災警報の出力を停止すると共に警報停止連動信号を他の警報器に送信して火災警報の出力を停止させ、
連動アダプタは、解錠制御信号を送信して電気錠を解錠した後に、火災復旧連動信号又は警報停止連動信号を受信した場合は、施錠制御装置に施錠制御信号を送信して電気錠を施錠させる。
【0013】
(警報停止による施錠)
警報器は、異常としてガス漏れを検出して警報を出力し、警報の出力中に警報停止操作を検出した場合に、警報の出力を停止すると共に警報停止連動信号を他の警報器に送信して警報の出力を停止させ、
連動アダプタは、解錠制御信号を送信して電気錠を解錠した後に、警報停止連動信号を受信した場合は、施錠制御装置に施錠制御信号を送信して電気錠を施錠させる。
【0014】
(無線伝送)
警報器と連動アダプタ間の信号は、所定の第1通信プロトコルに従って無線伝送され、連動アダプタと施錠制御装置間の信号は、所定の第2通信プロトコルに従って無線伝送される。
【0015】
(有線伝送)
警報器と連動アダプタ間の信号は、所定の第1通信プロトコルに従って無線伝送され、連動アダプタと施錠制御装置間の信号は、信号線により有線伝送される。
【0016】
(サムターン駆動部)
電気錠は、回動操作により施錠と解錠を切り替える操作部位(サムターン)を回動駆動する駆動装置である。
【発明の効果】
【0017】
(基本的な効果)
本発明によれば、複数の警報器を備え、1の警報器で火災を検出した場合に火災警報を出力すると共に火災連動信号を他の警報器へ送信して火災警報を出力させる警報システムと、施錠制御装置に入力された情報と登録情報との一致を判別した場合に扉に設けた電気錠を解錠するオートロックシステムと、を連動させる防災連動システムに於いて、警報器の少なくとも2台から火災連動信号を受信した場合に、施錠制御装置に解錠制御信号を送信して電気錠を解錠させる連動アダプタを設けたため、たばこの煙や調理に伴う水蒸気等の火災以外の一過性の原因により警報器が火災を検出して警報する非火災報では、例えば台所に設置している警報器が水蒸気により火災を検知して非火災報を出力しても、別の部屋に設置している他の警報器で火災以外の原因により火災を検出して非火災報を出力する可能性は極めて低く、警報器1台の非火災報によりオートロックシステムの電気錠を解錠してしまうことを確実に防止し、オートロックシステムによる住宅のセキュリティを確実に確保することを可能とする。
【0018】
(1台の警報器の火災検出は所定時間経過で解錠する効果)
また、連動アダプタは、1の警報器からの火災連動信号を受信し、他の警報器から火災連動信号の受信することなく所定の待ち時間が経過した場合に、施錠制御装置に解錠制御信号を送信して電気錠を解錠させるようにしたため、実火災であっても、2台の警報器から火災連動信号を受信して電気錠を解錠するまでには、ある程度の時間がかかることから、2台目の警報器からの火災連動信号を受信する前に、1台目の警報器からの火災連動信号を受信してから所定の待ち時間を経過した場合に強制的に電気錠を解錠することで、実火災における電気錠解錠までの時間遅れを防止し、避難行動や消防活動を妨げないようにする。
【0019】
(火災復旧又は警報停止による施錠の効果)
また、警報器は、火災復旧を検出した場合に警報出力を停止すると共に火災復旧連動信号を他の警報器に送信して火災警報の出力を停止させ、また、火災警報の出力中に警報停止操作を検出した場合に警報出力を停止すると共に警報停止連動信号を他の警報器に送信して警報出力を停止させ、連動アダプタは解錠制御信号を送信して電気錠を解錠した後に、火災復旧連動信号又は警報停止連動信号を受信した場合は、施錠制御装置に施錠制御信号を送信して電気錠を施錠させるようにしたため、2台の警報器からの火災連動信号の受信、若しくは1台の警報器からの火災連動信号の受信から所定時間を経過して電気錠を解錠しても、火災原因の解消により警報器が火災復旧した場合、及び居住者が住宅内を調べて非火災を確認して警報停止操作を行った場合、これに連動して解錠した電気錠を施錠させることで、非火災報による電気錠の解錠を一時的なものに抑え、オートロックシステムによる住宅のセキュリティを確実に確保可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】警報システムの火災検出に連動してオートロックシステムの電気錠を解錠する防災連動システムを住宅に設置した場合の概略を示した説明図
【
図2】玄関扉に設置したオートロックシステムの詳細を示した説明図
【
図3】
図1における住警器、連動アダプタ及び施錠制御装置の機能構成を示したブロック図
【
図4】
図1及び
図2のシステム連動動作をフロー形式で示したタイムチャート
【
図5】サムターン駆動部を用いた防災連動システムにおける警報器、連動アダプタ及び施錠制御装置の機能構成を示したブロック図
【
図6】サムターン駆動装置を用いたオートロックシステムの詳細を示した説明図
【
図7】扉のサムターンに対するサムターン駆動部の取付状態を示した説明図
【発明を実施するための形態】
【0021】
[防災連動システムの概要]
図1は警報システムの火災検出に連動してオートロックシステムの電気錠を解錠する防災連動システムを住宅に設置した場合の概略を示した説明図である。
【0022】
図1に示すように、本実施形態の防災警報システムは、住宅12の火災を監視する警報システムと玄関扉14の施錠と解錠を制御するオートロックシステムを備える。
【0023】
(警報システムの概要)
警報システムは、住宅12の各部屋に分けて、警報器として機能する無線連動型の住警器10-1~10-4を設置している。以下、住警器10-1~10-4をそれぞれ区別しない場合は住警器10という。
【0024】
住警器10-1~10-4は、それぞれを設置した部屋の温度又は煙濃度を観測し、観測結果が示す温度又は煙濃度に基づいて火災を検出した場合に連動元を示す火災警報音を出力する。
【0025】
また、住警器10-1~10-4の間で火災監視の連動グループを形成している。住警器10-1~10-4の間は所定の第1通信プロトコルに従った通信経路となり、所定の連動グループ符号を含めた信号を送信することで、連動グループ内での通信を可能とする。例えば住警器10-1が火災を検出して連動元を示す火災警報を出力した場合、他の住警器10-2~10-4へ第1通信プロトコルに従った火災連動信号を送信して、これを受信した住警器10-2~10-4に、連動先を示す火災警報を出力させる。
【0026】
また、住警器10-1~10-4は、火災を検出した後に火災復旧を検出した場合に警報出力を停止すると共に火災復旧連動信号を他の住警器に送信して警報出力を停止させ、また、火災警報の出力中に警報停止操作を検出した場合に警報出力を停止すると共に警報停止連動信号を他の住警器に送信して警報出力を停止させる。
【0027】
(オートロックシステムの概要)
オートロックシステムは、住宅12の玄関扉14に設けた電気錠16、扉内側に配置した施錠制御装置18、扉外側に配置した入力部として機能するテンキー操作器20、及び遠隔操作用のリモコンキー装置22を備える。
【0028】
オートロックシステムは、例えば外出する居住者が玄関扉14を開いて外に出て閉じると、施錠制御装置18は扉閉を検出して電気錠16を施錠する。居住者が外出先から帰宅した場合には、テンキー操作器20の番号キーを操作して所定の暗証番号(認証情報)を入力すると、施錠制御装置18が入力した暗証番号と予め登録している登録暗証番号とを照合して一致を判別した場合に電気錠16を解錠する。また、リモコンキー装置22を携帯している場合には、そのキースイッチの操作による解錠制御信号を施錠制御装置18が受信して電気錠16を解錠する。
【0029】
図2は玄関扉に設置したオートロックシステムの詳細を示した説明図であり、
図2(A)に扉内側を示し、
図2(B)に扉外側を示している。
【0030】
図2(A)に示すように、玄関扉14の扉内側14aは内ハンドル26aを設けており、内ハンドル26aを下向きに回すとラッチ27を引き込んで扉開を可能とする。また内ハンドル26aの上部にはサムターン30を設けており、ノブの回動操作によりロックキー28を出没可能としている。サムターン30は、回動操作により施錠と解錠を切り替える扉内側に設けた操作部位として機能する。
【0031】
内ハンドル26a及びサムターン30に相対した扉内部には電気錠16を設けており、例えばロータリ型の電磁ソレノイドの通電切替えにより、サムターン30を回動操作した場合と同様の動きを作り出すことで、ロックキー28を図示のように突出することで施錠し、ロックキー28を引き込むことで解錠するようにしている。
【0032】
また、扉内側14aには施錠制御装置18を配置して電気錠16を信号線接続し、また玄関扉14の上部に設けた扉スイッチ等の扉開閉検出器25を信号線接続している。
【0033】
図2(B)に示すように、玄関扉14の扉外側14bには外ハンドル26bと鍵穴32を設けており、また外ハンドル26bの上部の操作しやすい位置にテンキー操作器20を配置し、施錠制御装置18に信号線接続している。
【0034】
(中継アダプタの概要)
警報システムとオートロックシステムを連動するため連動アダプタ24を設けている。連動アダプタ24は、警報システムに設けた住警器10-1~10-4の内の少なくとも2台から火災検出に基づく火災連動信号を受信した場合に、施錠制御装置18に所定の第2通信プロトコルに従って解錠制御信号を送信して電気錠16を解錠させる連動制御を行う。
【0035】
また、連動アダプタ24は、例えば住警器10-1からの火災連動信号を受信し、他の住警器10-2~10-4からの火災連動信号の受信することなく所定の待ち時間Twの経過を検出した場合に、施錠制御装置18に第2通信プロトコルに従った解錠制御信号を送信して電気錠16を解錠させる。
【0036】
また、連動アダプタ24は、施錠制御装置18に解錠制御信号を送信して電気錠16を解錠させた後に、火災を検出した住警器10から火災復旧連動信号を受信した場合、施錠制御装置18に施錠制御信号を送信して電気錠16を施錠させる。
【0037】
また、連動アダプタ24は、施錠制御装置18に解錠制御信号を送信して電気錠16を解錠させた後に、住警器10-1~10-4の何れかの警報停止操作により送信された警報停止連動信号を受信した場合、施錠制御装置18に施錠制御信号を送信して電気錠16を施錠させる。
【0038】
[防災連動システムの機能構成]
図3は
図1における住警器、連動アダプタ及び施錠制御装置の機能構成を示したブロック図である。
【0039】
(住警器の機能構成)
住警器10は、警報制御部34、アンテナ38を接続した無線通信部36、センサ部40、報知部42及び操作部44を備え、図示しない電池電源により動作する。警報制御部34はCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等とする。
【0040】
無線通信部36は、他の住警器との間で所定の第1通信プロトコルに従って連動信号を送受信する。連動信号は、送信元を示す送信元符号、連動グループを示すグループ符号、火災などの事象を示す事象符号を含む形式とする。
【0041】
第1通信プロトコルは、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD-30(小電力セキュリティシステム無線局の無線設備標準規格)またはSTD-T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠する。
【0042】
センサ部40は、例えば散乱光式の煙検出機構によって煙を検出して煙濃度に応じた煙検出信号を出力する。警報制御部34はこれに基づき火災を検出する。なお、センサ部40にサーミスタ等の温度検出素子を設け、温度検出信号を警報制御部34へ出力して、これに基づき火災を検出するようにしても良い。もちろん、他の素子により他の物理現象を検出し、これに基づき火災を検出するようにしても良い。
【0043】
報知部42は、例えばスピーカとLEDを備え、必要に応じ警報制御部34の指示によりスピーカから警報音を出力すると共にLEDにより警報表示を行う。操作部44は警報音及び又は警報表示を停止するための操作を受け付ける警報停止スイッチを備える。
【0044】
警報制御部34は、センサ部40からの煙検出信号に基づき火災を検出した場合に、報知部42から連動元を示す火災警報音を出力させると共に連動元を示す火災警報表示を行わせる制御を行い、更に、火災連動信号を無線通信部36から他の住警器へ送信させる制御を行い、当該火災連動信号を受信した他の住警器で連動先を示す火災警報音出力と警報表示を行わせる。また、警報制御部34は、火災検出が継続している場合、所定周期毎に火災連動信号を繰り返し送信する制御を行う。
【0045】
また、警報制御部34は、無線通信部36により他の住警器のいずれかが送信した火災連動信号の受信を検出した場合に、報知部42から連動先を示す火災警報音を出力させると共に連動先を示す警報表示を行わせる制御を行う。
【0046】
また、警報制御部34は、火災警報の出力中に火災復旧又は警報停止操作を検出した場合、報知部42からの連動元を示す火災警報音出力と警報表示を停止させる制御を行うと共に、火災復旧連動信号又は警報停止連動信号を無線通信部36から他の住警器へ送信させる制御を行い、当該火災復旧連動信号又は警報停止連動信号を受信した他の住警器で、連動先を示す火災警報音出力と警報表示を停止させる。
【0047】
(連動アダプタの機能構成)
連動アダプタ24は、連動制御部46、アンテナ50を接続した無線通信部48、リモコン通信部52を備え、図示しない電池電源により動作する。連動制御部46はCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等とする。
【0048】
無線通信部48は住警器10-1~10-4が第1通信プロトコルに従って送信した火災連動信号、火災復旧連動信号及び警報停止連動信号を受信して復調した信号を連動制御部46に出力する。
【0049】
リモコン通信部52は、連動制御部46の指示に基づき、所定の第2通信プロトコル、例えば所定のリモコン通信プロトコルに従った解錠制御信号及び施錠制御信号を送信する。
【0050】
ここで、リモコン通信プロトコルとしては、例えば赤外線によるリモコン通信とし、その信号形式はコードと呼ばれる一連の符合になっており、コード内容は、制御先の機器を区別するカスタムコード又はデバイスコードと、各々の動作を指定するためのデータコードの組み合わせから成っている。本実施形態では、オートロックシステムの施錠制御装置18とリモコンキー装置22のリモコン通信プロトコルと同じものを使用する。
【0051】
連動制御部46は、無線通信部48を介して警報システムに設けた住警器10-1~10-4の内の少なくとも2台からの火災連動信号の受信を検出した場合に、リモコン通信部52に指示してリモコン通信プロトコルに従った解錠制御信号を送信させる制御を行い、当該解錠制御信号を受信した施錠制御装置18で電気錠16を解錠させる。
【0052】
この場合、連動制御部46は無線通信部48を介して火災連動信号を受信する毎に、そこに含まれる送信元符号を検出して比較しており、異なる送信元符号を検出した場合に、2台目の住警器からの火災連動信号の受信と判断して解錠制御信号を送信させる制御を行う。
【0053】
また、連動制御部46は、1台目の住警器からの火災連動信号を受信し、2台目の住警器から火災連動信号の受信を検出することなく所定の待ち時間Twの経過を検出した場合に、リモコン通信部52に指示してリモコン通信プロトコルに従った解錠制御信号を送信させる制御を行い、当該解錠制御信号を受信した施錠制御装置18で電気錠16を解錠させる。
【0054】
この場合の待ち時間Twは、非火災報の原因となるタバコの煙や水蒸気等が住警器10のセンサ部40に流入してから無くなるまでの所定時間に設定しており、例えばT=1分~数分程度の時間とする。
【0055】
また、連動制御部46は、2台の住警器からの火災連動信号の受信に基づき解錠制御信号を施錠制御装置18に送信して電気錠16を解錠させた後に、住警器10から火災復旧連動信号又は警報停止連動信号を受信した場合、リモコン通信部52に指示してリモコン通信プロトコルに従った施錠制御信号を送信させる制御を行い、当該施錠制御信号を受信した施錠制御装置18で電気錠16を施錠させる。
【0056】
(施錠制御装置の機能構成)
施錠制御装置18は、施錠制御部54、リモコン通信部56及び駆動部58を備え、図示しない電池電源により動作する。施錠制御部54はCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等とする。
【0057】
リモコン通信部56は、リモコンキー装置22又は連動アダプタ24からのリモコン通信プロトコルに従った解錠制御信号を受信して施錠制御部54に出力する。
【0058】
施錠制御部54は外部に設けたテンキー操作器20及び扉開閉検出器25を信号線接続しており、次の制御を行う。
【0059】
施錠制御部54は、扉開閉検出器25による玄関扉14の閉鎖を検出した場合、駆動部58に指示して施錠駆動信号を出力させる制御を行い、当該施錠駆動信号により電気錠16を駆動して施錠位置に切替えて玄関扉14をロックした状態とする。
【0060】
また、施錠制御部54は、電気錠16を駆動して施錠位置に切替えた状態で、テンキー操作器20から利用者による所定の暗証番号の入力を検出した場合、メモリに事前登録している登録暗証番号と照合して一致を判別すると、駆動部58に指示して解錠駆動信号を出力させる制御を行い、当該解錠駆動信号により電気錠16を駆動して解錠位置に切替えて玄関扉14のロックを解除した状態とする。
【0061】
また、施錠制御部54は、電気錠16を駆動して施錠位置に切替えた状態で、リモコンキー装置22のキースイッチの操作によるリモコン通信プロトコルの解錠制御信号の入力を検出した場合、駆動部58に指示して解錠駆動信号を出力させる制御を行い、当該解錠駆動信号により電気錠16を駆動して解錠位置に切替えてロックを解除した状態とする。
【0062】
また、施錠制御部54は、電気錠16を駆動して施錠位置に切替え状態で、連動アダプタ24からリモコン通信プロトコルに従った解錠制御信号の受信を検出した場合、駆動部58に指示して解錠駆動信号を出力させる制御を行い、当該解錠駆動信号により電気錠16を駆動して解錠位置に切替えて玄関扉14のロックを解除した状態とする。
【0063】
また、施錠制御部54は、電気錠16を駆動して解錠位置に切替えた状態で、連動アダプタ24からリモコン通信プロトコルに従った施錠制御信号の受信を検出した場合、駆動部58に指示して施錠駆動信号を出力させる制御を行い、当該施錠駆動信号により電気錠16を駆動して玄関扉14を施錠位置に切替えてロックした状態とする。
【0064】
[防災連動システムの制御動作]
図4は
図1及び
図2のシステム連動動作をフロー形式で示したタイムチャートである。
図4に示すように、住宅12に設けた例えば住警器10-1がステップS1(以下「ステップ」は省略)で火災を検出して火災警報を出力し、S2で火災連動信号を送信すると、例えば住警器10-2を例にとると、S3で火災連動信号を受信し、S4で連動先警報を出力する。
【0065】
また、住警器10-1から送信した火災連動信号はS5で連動アダプタ24でも受信される。連動アダプタ24は1台目となる住警器10-1からの火災連動信号を受信した場合にタイマを起動し、S8で所定の待ち時間Twへの到達を監視している。
【0066】
S8で待ち時間Twの経過を検出する前に、2台目の住警器10-2がS6で火災を検出して火災警報を出力し、S7で火災連動信号を送信した場合、S9で2台目の住警器10-2からの火災連動信号の受信を検出し、S10に進んでリモコン通信プロトコルに従って解錠制御信号を送信する。
【0067】
また、住警器10-2から火災連動信号を受信する前に、S8で待ち時間Twの経過を検出すると、S10に進んでリモコン通信プロトコルに従って解錠制御信号を送信する。
【0068】
施錠制御装置18はS11で解錠制御信号を受信すると、S12で解錠駆動信号を電気錠16に出力して玄関扉14を解錠し、火災発生に伴う避難行動や消防活動を妨げないようにする。
【0069】
一方、たばこの煙や調理に伴う水蒸気等の一過性の火災以外の原因により住警器10が火災を検出した場合には、ある程度の時間が経過すると火災以外の原因が解消して火災復旧を検出し、この原因解消までの時間が連動アダプタ24の待ち時間Tw以内であれば、解錠制御信号の送信による電気錠16の解錠は行われずに玄関扉14の施錠が維持される。
【0070】
また、火災検出状態が連動アダプタ24の待ち時間Twを超えて電気錠16を解錠したとしても、火災復旧に伴う住警器10からの火災復旧連動信号により、連動アダプタ24が施錠制御信号を送信して解錠した電気錠16を施錠して元に戻し、非火災報による一時的な玄関扉14の解錠に留まることから、例えば不在中に非火災報が出ても、オートロックシステムによるセキュリティを維持可能とする。
【0071】
[サムターン駆動装置を用いた実施形態]
図5はサムターン駆動部を用いた防災連動システムにおける警報器、連動アダプタ及び施錠制御装置の機能構成を示したブロック図である。
【0072】
本実施形態の防災連動システムは、
図1に示したと同様、住宅12の火災を監視する住警器10-1~10-4を備えた警報システムと、玄関扉14の施錠と解錠を制御するオートロックシステムを備え、警報システムの火災検出に連動してオートロックシステムの解錠制御を行うため連動アダプタ24を設けている。
【0073】
(警報システムの機能構成)
図5に示すように、警報システムに設けた住警器10は、警報制御部34、アンテナ38を接続した無線通信部36、センサ部40、報知部42及び操作部44を備え、その機能は
図3の実施形態と同じである。
【0074】
(連動アダプタの機能構成)
また、連動アダプタ24は、連動制御部46、アンテナ50を接続した無線通信部48、及び連動出力部62を備え、無線通信部48は
図3の実施形態と同じであるが、
図3のリモコン通信部52に代えて連動出力部62を設け、施錠制御装置18に信号線接続している。
【0075】
このため連動制御部46は、無線通信部48を介して警報システムに設けた住警器10-1~10-4の内の少なくとも2台から火災連動信号を受信した場合に、連動出力部62に指示して解錠制御信号を送信させる制御を行う。また、連動制御部46は、1台目の住警器からの火災連動信号を受信し、2台目の住警器から火災連動信号の受信を検出することなく所定の待ち時間Twの経過を検出した場合に、連動出力部62に指示して解錠制御信号を送信させる制御を行う。
【0076】
また、連動制御部46は、2台の住警器からの火災連動信号の受信に基づき解錠制御信号を施錠制御装置18に送信して電気錠16を解錠した後に、住警器から火災復旧連動信号又は警報停止連動信号を受信した場合、連動出力部62に指示して施錠制御信号を送信させる制御を行う。
【0077】
(施錠制御装置の機能構成)
図5に示すように、オートロックシステムの施錠制御装置18は、施錠制御部54及び駆動部58を備え、施錠制御部54に外部に設けたテンキー操作器20と扉開閉検出器25を信号線接続し、また、連動アダプタ24を信号線接続している。駆動部58には電気錠として機能するサムターン駆動装置60を信号線接続している。
【0078】
図6はサムターン駆動装置を用いたオートロックシステムの詳細を示した説明図であり、
図6(A)に扉内側を示し、
図6(B)に扉外側を示している。
【0079】
図6(A)に示すように、扉内側14aには施錠制御装置18を配置し、また玄関扉14の上部に扉スイッチ等の扉開閉検出器25を配置している。また、
図6(B)に示すように、扉外側14bの操作しやすい位置にテンキー操作器20を配置している。
【0080】
玄関扉14には電気錠に代えて、扉内側14aにサムターン駆動装置60を配置している。サムターン駆動装置60は、
図7に示すように、扉内側14aに設けたサムターン30に対し外側から覆うように例えば両面粘着テープ等を使用して固定する。
【0081】
サムターン駆動装置60は、サムターン30のノブ30aに嵌合して施錠位置と解錠位置に回動するロータリ型ソレノイド等を内蔵しており、施錠制御装置18からの解錠駆動信号によりサムターン30のノブ30aを図示の垂直となる位置に回動することでロックキー28を押し出して玄関扉14を解錠する。
【0082】
また、サムターン駆動装置60は、施錠制御装置18からの施錠駆動信号によりサムターン30のノブ30aを水平となる位置に回動してロックキー28を引き込むことで玄関扉14を施錠する。このようなサムターン駆動装置60を使用することで、既設の玄関扉14であっても電気錠としての機能を簡単に持たせることができる。
【0083】
再び
図5を参照するに、施錠制御部54は、扉開閉検出器25による玄関扉14の閉鎖を検出した場合、駆動部58に指示して施錠駆動信号をサムターン駆動装置60に出力させる制御を行い、当該施錠駆動信号によりサムターン駆動装置60はノブ30aを水平位置に回動して施錠位置に切替え、玄関扉16をロックする。
【0084】
また、施錠制御部54は、サムターン駆動装置60を駆動して施錠位置に切替えた状態で、テンキー操作器20から利用者による所定の暗証番号の入力を検出した場合、メモリに事前登録している登録暗証番号と照合して一致を判別すると、駆動部58に指示して解錠駆動信号をサムターン駆動装置60に出力させる制御を行い、当該解錠駆動信号によりサムターン駆動装置60はノブ30aを垂直位置に回動して解錠位置に切替え、玄関扉14のロックを解除する。
【0085】
また、施錠制御部54は、サムターン駆動装置60を駆動して施錠位置に切替えた状態で、連動アダプタ24からの解錠制御信号の受信を検出した場合、駆動部58に指示して解錠駆動信号を出力させる制御を行い、当該解錠駆動信号によりサムターン駆動装置60はノブ30aを垂直位置に回動して解錠位置に切替え、玄関扉14のロックを解除する。
【0086】
更に、施錠制御部54は、サムターン駆動装置60を駆動して解錠位置に切替えた状態で、連動アダプタ24からの施錠制御信号の受信を検出した場合、駆動部58に指示して施錠駆動信号を出力させる制御を行い、当該施錠駆動信号によりサムターン駆動装置60はノブ30aを水平位置に回動して施錠位置に切替え、玄関扉14をロックする。
【0087】
なお、本実施形態のサムターン駆動装置60を、
図3の電気錠16に代えて玄関扉14に配置した構成としても良い。また、本実施形態のサムターン駆動装置60に代えて、電気錠を玄関扉に設けて制御するようにしても良い。
【0088】
[本発明の変形例]
(住宅以外の施設)
上記の実施形態は、住宅に設けた警報システムの火災検出に連動してオートロックシステムにより玄関扉を解錠する場合を例にとっているが、住宅用に限らず、ビルやオフィス用など警報システムとオートロックシステムの連動にも適用できる。
【0089】
(警報システム)
また、上記の実施形態は、住警器により火災を検出して連動警報を行う警報システムを例にとっているが、火災以外にガス漏れ警報器等で異常を検出して連動警報を行う警報システムにも適用できる。
【0090】
(警報システムの連動)
また、上記の警報システムは、複数の住警器のそれぞれが火災を検出した場合に他の住警器に火災連動信号を送信して連動警報を出力させる場合を例にとっているが、複数の警報器を親機と複数の子機で構成し、子機で火災を検出した場合に親機に火災検出信号を送信し、これを受信した親機から他の子機に火災連動信号を送信して連動警報を出力させる親子方式の警報システムについても同様に適用できる。この場合、連動アダプタは、親機と子機、或いは2台の子機の火災検出に基づく火災連動信号の受信を検出した場合に、解錠制御信号をオートロックシステムに送信して解錠させる。
【0091】
(オートロックシステム)
上記の実施形態は、扉外側に設けたテンキー操作器を使用した暗証番号の入力により解錠制御する場合を例にとっているが、カード読取器を設けてカード読取による解錠制御としても良いし、キー操作とカード読取の両方を備えた入力機器の認証情報の入力による解錠制御としても良い。
【0092】
(その他)
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0093】
10-1~10-4:住警器
12:住宅
14:玄関扉
16:電気錠
18:施錠制御装置
20:テンキー操作器
22:リモコンキー装置
24:連動アダプタ
25:扉開閉検出器
26a:内ハンドル
26b:外ハンドル
28:ロックキー
30:サムターン
30a:ノブ
32:鍵穴
34:警報制御部
36,48:無線通信部
40:センサ部
42:報知部
44:操作部
46:連動制御部
52,56:リモコン通信部
54:施錠制御部
58:駆動部
60:サムターン駆動装置
62:連動出力部