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特許7576051一体型排出フィルタを備えたフィルタ要素
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-22
(45)【発行日】2024-10-30
(54)【発明の名称】一体型排出フィルタを備えたフィルタ要素
(51)【国際特許分類】
   B01D 29/11 20060101AFI20241023BHJP
   B01D 35/02 20060101ALI20241023BHJP
   B01D 24/48 20060101ALI20241023BHJP
   B01D 29/60 20060101ALI20241023BHJP
   B01D 29/90 20060101ALI20241023BHJP
   B01D 35/027 20060101ALI20241023BHJP
   B01D 29/50 20060101ALI20241023BHJP
   B01D 29/07 20060101ALI20241023BHJP
【FI】
B01D29/10 510C
B01D35/02 E
B01D29/36 D
B01D29/42 501C
B01D35/02 F
B01D29/26 B
B01D29/10 510F
B01D29/10 510G
B01D29/10 530B
B01D29/06 510A
B01D29/06 520A
B01D29/06 520C
B01D29/06 520E
B01D29/06 520F
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021574878
(86)(22)【出願日】2020-07-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-02
(86)【国際出願番号】 US2020040752
(87)【国際公開番号】W WO2021003430
(87)【国際公開日】2021-01-07
【審査請求日】2023-06-28
(31)【優先権主張番号】62/870,456
(32)【優先日】2019-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/951,608
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591163214
【氏名又は名称】ドナルドソン カンパニー,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ギフト, ギャリー, エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】ヒギンス, ジェイソン, エム.
(72)【発明者】
【氏名】フレンブゲン, ダニエル, アール.
(72)【発明者】
【氏名】マクグレード, ロバート, エー.
(72)【発明者】
【氏名】グスタフソン, ミカエル, ジェイ.
【審査官】山崎 直也
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-504413(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102013004142(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 24/00-35/05
B01D 35/10-37/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の媒体端部及び第2の媒体端部を有し、前記第1の媒体端部から前記第2の媒体端部への中央通路を有するフィルタ媒体アセンブリと、
前記第1の媒体端部に結合された第1のエンドキャップと、
前記第2の媒体端部に結合された第2のエンドキャップと、
前記第1のエンドキャップを通って延在する排出路と、
前記中央通路から前記フィルタ媒体アセンブリを通って延在する濾過路であって、前記排出路は前記第1のエンドキャップ内で前記濾過路から分離される、濾過路と、
前記中央通路内に配列された流管と、含み、
前記濾過路入口は、前記流管と環状面との間で画定される、フィルタ要素。
【請求項2】
記流管は前記排出路を含有する、請求項1に記載のフィルタ要素。
【請求項3】
前記流管は、前記排出路を中心に前記第1のエンドキャップに結合される、請求項1から2のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【請求項4】
前記流管は、前記排出路を中心に前記第2のエンドキャップに結合される、請求項1から3のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年7月3日に出願された米国仮特許出願第62/870,456号明細書、及び2019年12月20日に出願された米国仮特許出願第62/951,608号明細書の利益を主張し、それらの開示は全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は一般に、フィルタ要素に関する。より詳細には、本開示は一体型排出フィルタを備えたフィルタ要素に関する。
【背景技術】
【0003】
典型的に油圧システムでは、ケース排出流路は実装戻り流路から分離される。これは、ポンプ及びモータのケース圧が、比較的高いバイパス弁設置の戻り流線によって起きた高い背圧に耐えられないからである。従って、戻り流路より低い背圧及び低いバイパス弁を有するケース排出流れには、別個の流路が典型的には必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に開示された一部の実施形態は、フィルタ要素に関する。フィルタ要素は、第1の媒体端部及び第2の媒体端部を有するフィルタ媒体アセンブリを有する。フィルタ要素は、第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有する。第1のエンドキャップは第1の媒体端部に結合される。第2のエンドキャップは第2の媒体端部に結合される。排出路は第1のエンドキャップを通って延在し、濾過路は中央通路からフィルタ媒体アセンブリを通って延在する。排出路は、第1のエンドキャップ内で濾過路から分離される。
【0005】
一部のこのような実施形態では、排出路は中央通路及び第2のエンドキャップを通って延在する。追加として又は別法として、排出路は、第1のエンドキャップを通って延在する排出路入口、及び第1のエンドキャップを通って延在する排出路出口を有する。追加として又は別法として、濾過路は第1のエンドキャップを通って更に延在する。
【0006】
追加として又は別法として、流管は中央通路内に配列され、流管は排出路を含有する。追加として又は別法として、流管は排出路を中心に第1のエンドキャップに結合される。追加として又は別法として、流管は排出路を中心に第2のエンドキャップに結合される。追加として又は別法として、流管は第1のエンドキャップから切り離される。
【0007】
追加として又は別法として、排出路は、第1のエンドキャップを通って延在する排出路入口、及び第2のエンドキャップを通って延在する排出路出口を有する。追加として又は別法として、要素は、排出路の一部を画定する排出媒体アセンブリを有し、排出媒体アセンブリは排出路出口である。追加として又は別法として、排出路出口はフィルタ要素から半径方向外方に延在する。追加として又は別法として、流管は排出路出口を画定する。
【0008】
追加として又は別法として、濾過路入口は、流管とフィルタ媒体アセンブリとの間で半径方向に位置付けられる。追加として又は別法として、第2のエンドキャップは中央通路内で濾過路を遮断する。追加として又は別法として、第1のエンドキャップは、第2のエンドキャップの上に垂直に位置付けるように構成される。追加として又は別法として、第1のエンドキャップは、第2のエンドキャップの下に垂直に位置付けるように構成される。追加として又は別法として、濾過路は、第1のエンドキャップ及び第2のエンドキャップを通って延在する。
【0009】
本明細書に開示された技術の一部の実施形態は、フィルタ要素に関する。フィルタ媒体アセンブリは、第1の媒体端部及び第2の媒体端部、並びに第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有する。第1のエンドキャップは第1の媒体端部に結合される。第1のエンドキャップは第1のエンドキャップ開口を画定する。第2のエンドキャップは第2の媒体端部に結合される。第2のエンドキャップは第2のエンドキャップ開口を画定する。フィルタ要素は、第1の管端部及び第2の管端部を有する流管を有する。流管は、第1の管端部上の第1の管開口、及び第1の管端部から第2の管端部に延在する中央開口を画定する。流管は中央通路内に位置付けられる。流管は、第1のエンドキャップ開口と第2のエンドキャップ開口との間に延在する。流管及びフィルタ媒体アセンブリは、中央開口から分離された第1の通路開口を画定し、それによってフィルタ要素は濾過路及び排出路を有する。濾過路は、第1の通路開口から中央通路を介してフィルタ要素アセンブリを通る。第1の通路開口は濾過路への入口を画定する。排出路は流管の中央開口に沿う。
【0010】
一部のこのような実施形態では、流管及び第2のエンドキャップは中央開口を中心にシールを形成し、流管及び第1のエンドキャップは切り離される。追加として又は別法として、流管は、第2のエンドキャップから第1のエンドキャップを超えて長手方向に延在する。追加として又は別法として、流管は中央開口を中心に第1のエンドキャップでシールを形成し、流管は中央開口を中心に第2のエンドキャップでシールを形成する。追加として又は別法として、第1の通路開口は、第1の管開口の外径より大きい外径を有する。追加として又は別法として、フィルタ要素は、排出フィルタ入口を有する排出フィルタ要素を有し、流管は、排出フィルタ入口を中心に排出フィルタ要素に結合される。追加として又は別法として、排出フィルタ要素は第2のエンドキャップに結合される。追加として又は別法として、第1の通路開口は第1の管開口を中心に周方向に延在する。追加として又は別法として、第1の通路開口は一連の開口区分である。
【0011】
本明細書に開示された一部の実施形態は、一次フィルタ要素及び二次フィルタ要素を有するフィルタアセンブリに関する。一次フィルタ要素は、第1の媒体端部、第2の媒体端部、及び第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有する一次媒体アセンブリを有する。第1のエンドキャップは第1の媒体端部に結合され、第2のエンドキャップは第2の媒体端部に結合される。濾過路は、第1のエンドキャップ、中央通路、及び一次媒体アセンブリを通って延在する。濾過路は、第1のエンドキャップを通る濾過路入口及び一次媒体アセンブリを通る出口を有する。二次フィルタ要素は、第3の媒体端部、第4の媒体端部、及び第3の媒体端部から第4の媒体端部に延在する空洞を有する二次媒体アセンブリを有する。第3のエンドキャップは、二次媒体アセンブリの第3の媒体端部に結合される。第3のエンドキャップは第3のエンドキャップ開口を有し、空洞及び第3のエンドキャップ開口は一次フィルタ要素を受領するように構成される。第4のエンドキャップは、二次媒体アセンブリの第4の端部に結合される。フィルタアセンブリは、二次フィルタ要素を通って延在する排出路を画定する。排出路は、一次媒体アセンブリ内で濾過路から分離される。
【0012】
一部のこのような実施形態では、排出路は第1のエンドキャップ、第2のエンドキャップ及び中央通路を通って延在する。追加として又は別法として、第3のエンドキャップは、第1のエンドキャップの外周封止面にシールを形成するように構成された内周封止面を有する。追加として又は別法として、アセンブリは、第1のエンドキャップと第3のエンドキャップとの間に間隙を画定する。追加として又は別法として、第1のエンドキャップと第3のエンドキャップとの間の間隙は、排出路入口を画定する。追加として又は別法として、中央通路内に配列された流管であって、流管は排出路を含有する。追加として又は別法として、濾過路入口は、第1のエンドキャップと流管との間に画定される。追加として又は別法として、流管は第1のエンドキャップに結合される。追加として又は別法として、第4のエンドキャップは空洞にわたって流体バリアを形成する。追加として又は別法として、濾過路は第2のエンドキャップを通って延在する。追加として又は別法として、フィルタアセンブリは、第4のエンドキャップと第2のエンドキャップとの間で長手方向に延在するスペーサを有する。追加として又は別法として、第4のエンドキャップ及び第2のエンドキャップは、第2のエンドキャップから二次媒体アセンブリへの排出路の一部である流れ間隙を画定する。
【0013】
追加として又は別法として、アセンブリは、排出フィルタ入口を有する排出フィルタ要素を有し、排出フィルタ要素は排出路に沿い、排出フィルタ要素は排出路の出口である。追加として又は別法として、排出フィルタは第2のエンドキャップ及び第4のエンドキャップに結合される。追加として又は別法として、排出フィルタ要素は、排出フィルタ入口と流体連通する排出媒体アセンブリを有し、一次媒体アセンブリは、排出媒体アセンブリより高い粒子濾過効率を有する。追加として又は別法として、一次媒体アセンブリは、二次媒体アセンブリより高い粒子濾過効率を有する。追加として又は別法として、排出路は、第1のエンドキャップによって画定された排出路入口を有する。追加として又は別法として、排出路は流管によって画定された排出路入口を有する。追加として又は別法として、濾過路入口は排出路入口を中心に周方向に延在する。
【0014】
一部の実施形態は、濾過路を有するフィルタカバーアセンブリを有するシステムに関する。一次フィルタ要素は、フィルタカバーアセンブリに取り外し可能に結合するように構成される。一次フィルタ要素は、第1のエンドキャップ、第2のエンドキャップ、及び第1のエンドキャップから第2のエンドキャップに延在する一次媒体アセンブリを有する。一次フィルタ要素は、濾過路と流体連通する第1の中央通路を有する。排出フィルタ要素はフィルタカバーアセンブリに結合される。排出路は、排出フィルタ要素に延在し、一次媒体アセンブリを避けるように構成される。
【0015】
一部のこのような実施形態では、フィルタカバーアセンブリは、濾過路から隔離された排出路の一部を画定する。追加として又は別法として、排出路は、第1の中央通路を通って一次媒体アセンブリを避けるように構成される。追加として又は別法として、システムは、第3のエンドキャップ、第4のエンドキャップ、及び第3のエンドキャップから第4のエンドキャップに延在する二次媒体アセンブリを有する二次フィルタ要素を有する。二次フィルタ要素は、第3のエンドキャップから二次媒体アセンブリを通って延在する第2の中央通路を有し、第2の中央通路は、一次フィルタ要素を受領するように構成される。
【0016】
追加として又は別法として、排出路は、一次媒体アセンブリと二次媒体アセンブリとの間に画定された間隙に延在する。追加として又は別法として、第3のエンドキャップは、第1のエンドキャップでシールを形成するように構成される。追加として又は別法として、排出フィルタ要素は二次フィルタ要素である。追加として又は別法として、システムは第1の中央通路を通って延在する流管を有する。追加として又は別法として、排出路は第3のエンドキャップを通って延在する。追加として又は別法として、排出路は第4のエンドキャップを通って延在する。追加として又は別法として、流管は、排出路を中心にフィルタカバーアセンブリに結合される。追加として又は別法として、流管は、バイパス路を中心にフィルタカバーアセンブリに結合される。追加として又は別法として、排出フィルタ要素は第2のエンドキャップに結合される。
【0017】
追加として又は別法として、フィルタカバーアセンブリは、排出路と流体連通する充填ポート、及び充填ポート上に配列された取り外し可能なカバーを更に有する。追加として又は別法として、システムは、排出路と濾過路との間に配列されたバイパス弁を有する。追加として又は別法として、フィルタカバーアセンブリは、フィルタカバー及びフィルタ頭部を含み、フィルタカバー及びフィルタ頭部は結合される。追加として又は別法として、フィルタカバーアセンブリは、フィルタカバー及びフィルタ頭部構造を有し、フィルタ頭部構造はタンクによって画定され、フィルタカバーはフィルタ頭部構造に結合される。
【0018】
一部の実施形態はフィルタアセンブリに関する。アセンブリは、一次媒体アセンブリを有する。二次媒体アセンブリは一次媒体アセンブリと流体連通する。フィルタアセンブリ出口は二次媒体アセンブリの下流にある。濾過路は、一次媒体アセンブリ、二次媒体アセンブリ、及びフィルタアセンブリ出口を通って延在する。排出路は、二次媒体アセンブリ及びフィルタアセンブリ出口を通って延在する。排出路は一次媒体アセンブリを避ける。
【0019】
一部のこのような実施形態では、バイパス路は、濾過路から二次媒体アセンブリ及びフィルタアセンブリ出口を通って選択的に延在し、バイパス路は一次媒体アセンブリを迂回する。追加として又は別法として、二次媒体アセンブリは、濾過路内で一次媒体アセンブリの下流に位置付けられる。追加として又は別法として、システムは、一次媒体アセンブリを有する一次フィルタ要素を有する。一次媒体アセンブリは、第1の媒体端部、第2の媒体端部、及び第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有する。第1のエンドキャップは第1の媒体端部に結合され、第2のエンドキャップは第2の媒体端部に結合される。
【0020】
追加として又は別法として、排出路は、一次フィルタ要素の第1のエンドキャップ及び第2のエンドキャップを通って延在する。追加として又は別法として、システムは、第3の媒体端部及び第4の媒体端部を有し、第3の媒体端部から第4の媒体端部に延在する空洞を有する、二次媒体アセンブリを有する二次フィルタ要素を有する。第3のエンドキャップは、二次媒体アセンブリの第3の媒体端部に結合される。第3のエンドキャップは第3のエンドキャップ開口を有し、空洞及び第3のエンドキャップ開口は、一次フィルタ要素を受領するように構成される。第4のエンドキャップは、二次媒体アセンブリの第4の端部に結合される。
【0021】
追加として又は別法として、排出路は、二次フィルタ要素の第4のエンドキャップを通って延在する。追加として又は別法として、排出路は一次媒体アセンブリを通って延在しない。追加として又は別法として、第3のエンドキャップは、第1のエンドキャップの外周封止面にシールを形成するように構成された内周封止面を有する。追加として又は別法として、第3のエンドキャップ及び第1のエンドキャップは、その間に排出路を画定する。追加として又は別法として、システムは、二次媒体アセンブリ及びフィルタアセンブリ出口を通って延在する充填ポート路を有し、充填ポート路は一次媒体アセンブリを避ける。追加として又は別法として、充填ポート路及びバイパス路は流体流路の中に合流する。追加として又は別法として、充填ポート路及びバイパス路は排出路と融合する。
【0022】
一部の実施形態は、流体空洞、流体出口、フィルタアセンブリ開口、流体戻り入口、及び排出タンク入口を画定するタンクを有するシステムに関する。フィルタアセンブリは、流体空洞内に配列され、フィルタアセンブリ開口を中心にタンクに結合される。フィルタカバーアセンブリは、フィルタアセンブリ及びタンクに結合される。濾過路は、流体戻り入口からタンクを通ってフィルタアセンブリに延在する。排出導管は、排出タンク入口から流体空洞を通ってフィルタアセンブリに延在する。排出路は、排出タンク入口から排出導管を通ってフィルタアセンブリに画定される。
【0023】
一部のこのような実施形態では、フィルタカバーアセンブリはタンクの第1の端部に向かって位置付けられ、排出タンク入口はタンクの反対側の端部に向かって画定される。追加として又は別法として、タンクは頂端部及び底端部を画定し、排出タンク入口はタンクの底端部に向かって画定される。追加として又は別法として、フィルタカバーアセンブリは流体戻り入口を画定する。追加として又は別法として、タンクは頂端部及び底端部を有し、タンクは底端部に向かって流体戻り入口を画定する。追加として又は別法として、フィルタアセンブリは、一次媒体アセンブリ及び一次媒体アセンブリの下流の二次媒体アセンブリを含む。
【0024】
追加として又は別法として、濾過路は、流体戻り入口から一次媒体アセンブを通り、二次媒体アセンブリを通って延在する。追加として又は別法として、排出路は一次媒体アセンブリを避け、二次媒体アセンブリを通って延在する。追加として又は別法として、フィルタカバーアセンブリはフィルタカバー及びフィルタ頭部を有し、フィルタカバー及びフィルタ頭部は結合される。追加として又は別法として、フィルタカバーアセンブリはフィルタカバー及びフィルタ頭部構造を有し、フィルタ頭部構造はタンクによって画定され、フィルタカバーはフィルタ頭部構造に結合される。
【0025】
本明細書に開示された一部の実施形態は、フィルタアセンブリに関する。フィルタアセンブリは一次媒体アセンブリを有する。二次媒体アセンブリは一次媒体アセンブリと流体連通する。濾過路出口は二次媒体アセンブリの下流にある。濾過路は、一次媒体アセンブリ、二次媒体アセンブリ、及び濾過路出口を通って延在する。排出路出口は、濾過路出口と融合するように構成される。排出路は排出路出口に延在する。排出媒体アセンブリは排出路にわたって配列される。流体流路は、排出媒体アセンブリの上流で排出路に選択的に延在する。
【0026】
一部のこのような実施形態では、流体流路は、流体流路から排出路に選択的に延在するバイパス路であり、バイパス路は一次媒体アセンブリの上流にある。追加として又は別法として、流体流路は、ユーザにより選択的に開くことができる充填ポート路である。追加として又は別法として、二次媒体アセンブリは、濾過路内で一次媒体アセンブリの下流に位置付けられる。追加として又は別法として、フィルタアセンブリは、一次媒体アセンブリを有する一次フィルタ要素を有する。一次媒体アセンブリは、一次媒体端部、二次媒体端部、及び一次媒体端部から二次媒体端部への中央通路を有する。第1のエンドキャップは第1の媒体端部に結合され、第2のエンドキャップは第2の媒体端部に結合される。
【0027】
追加として又は別法として、フィルタアセンブリは、二次媒体アセンブリを有する二次フィルタ要素を有する。二次媒体アセンブリは、第3の媒体端部及び第4の媒体端部、並びに第3の媒体端部から第4の媒体端部に延在する空洞を有する。第3のエンドキャップは、二次媒体アセンブリの第3の媒体端部に結合される。第3のエンドキャップは第3のエンドキャップ開口を有し、空洞及び第3のエンドキャップ開口は一次フィルタ要素を受領するように構成される。第4のエンドキャップは、二次媒体アセンブリの第4の端部に結合される。
【0028】
追加として又は別法として、第3のエンドキャップは、第1のエンドキャップの外周封止面にシールを形成するように構成された内周封止面を有する。追加として又は別法として、バイパス路は、二次媒体アセンブリに選択的に延在し、一次媒体アセンブリを迂回する。追加として又は別法として、充填ポート路は、二次媒体アセンブリ及び濾過路出口を通って延在し、充填ポート路は一次媒体アセンブリを避ける。
【0029】
上記の概要は、各実施形態又はあらゆる実装形態を記載することを意図するものではない。むしろ例示的実施形態をより完全に理解することにより、図の添付図面を考慮して以下の例示的実施形態の詳述及び特許請求の範囲を参照することによって明らかになり認識される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本明細書に開示された技術と一致する例示的フィルタ要素の斜視図である。
図2図1の例示的フィルタ要素の例示的断面図である。
図3】本明細書に開示された技術と一致する別の例示的フィルタ要素の断面図である。
図4】本明細書に開示された技術と一致する例示的フィルタアセンブリの断面図である。
図5】本明細書に開示された技術と一致する別の例示的フィルタアセンブリの断面図である。
図6A】本明細書に開示された技術と一致する一部の例示的システムの概略図である。
図6B】本明細書に開示された技術と一致する一部の他の例示的システムの概略図である。
図7】本明細書に開示された技術と一致する例示的システムの斜視図である。
図8図7の例示的システムの第1の断面図である。
図9図7の例示的システムの第2の断面図である。
図10】本明細書に開示された技術と一致する別の例示的システムの概略断面図である。
図11】本明細書に開示された技術と一致する別の例示的フィルタアセンブリの断面図である。
図12】一部の実施形態と一致する例示的タンクシステムの斜視図である。
図13図12と一致する例示的システムの分解図である。
図14図12と一致する例示的システムの第1の断面図である。
図15図12と一致する例示的システムの第2の断面図である。
図16】別の例示的フィルタ要素の断面図である。
図17図16の例示的フィルタ要素の斜視図である。
図18図16~17と一致する例示的フィルタアセンブリである。
図19図18と一致する例示的システムである。
図20図18と一致する別の例示的システムである。
図21】別の例示的システムの部分断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本技術は、添付図面に関連した様々な実施形態の以下の詳述を考慮すると、より完全に理解されて認識され得る。
【0032】
図は、主に分かり易くするために与えられ、その結果として必ずしも一定の縮尺で描かれていない。その上、これに限定されないが、締結具、電気構成要素(配線、ケーブル、その他)、及び同種のものを含む様々な構造/構成要素は、図形で示されることがあり、又は描かれた実施形態の態様をより良く示すために、若しくはそのような構造/構成要素を含むことが、本明細書に記載した様々な例示的実施形態の理解に必要ではない場合に、図の一部又は全てから取り除かれることがある。しかし特定の図においてこのような構造/構成要素の例示/記載がないことは、様々な実施形態の範囲を決して限定すると解釈するべきではない。
【0033】
図1は、本明細書に開示された技術と一致する例示的フィルタ要素100である。図2は、図1の例示的フィルタ要素100の例示的断面図である。フィルタ要素100は、中央通路116を画定するフィルタ媒体アセンブリ110、フィルタ媒体アセンブリ110の第1の媒体端部112に結合された第1のエンドキャップ120、フィルタ媒体アセンブリ110の第2の媒体端部114に結合された第2のエンドキャップ130、及び中央通路116内に配列された流管140を有する。フィルタ要素100は、濾過路104及び排出路102を画定し、濾過路104はフィルタ媒体アセンブリ110を通って延在し、排出路102はフィルタ媒体アセンブリ110を(通って延在せず)迂回する/避ける。
【0034】
フィルタ媒体アセンブリ110は、概して流体を濾過するように構成される。一部の実施形態では、フィルタ媒体アセンブリ110は、油圧流体を濾過するように構成される。フィルタ媒体アセンブリ110の第1の端部112は、第1のエンドキャップ120に結合され、フィルタ媒体アセンブリ110の第2の端部114は第2のエンドキャップ130に結合される。フィルタ媒体アセンブリ110は、概して円筒配置を有する。フィルタ媒体アセンブリ110は、第1の媒体端部112から第2の媒体端部114に延在する中央通路116を画定する。現在の例では、中央通路116は濾過路104及び排出路102を画定する。
【0035】
フィルタ媒体アセンブリ110及び中央通路116は中心軸xを共有し、中心軸xは長手方向に延在する。フィルタ媒体アセンブリ110の長手方向の長さは変化することができる。一部の実施形態では、フィルタ媒体アセンブリ110の長さは3.5インチ(8.9cm)を超える。一部の実施形態では、フィルタ媒体アセンブリ110の長さLは40インチ(101.6cm)未満である。一部の実施形態では、フィルタ媒体アセンブリ110の長さLは約4~40インチ(10.2~101.6cm)、15~30インチ(38.1~76.2cm)、又は10~25インチ(25.4~63.5cm)の範囲である。
【0036】
フィルタ媒体アセンブリ110はフィルタ媒体111を有する。フィルタ媒体111は、油圧流体などの流体を濾過するのに適切な種々の材料及び材料の組み合わせから構築することができる。一部の実施形態では、フィルタ媒体111は繊維から構築される。フィルタ媒体111は様々な実施形態でプリーツ加工される。一部の他の実施形態では、フィルタ媒体は長手方向軸を中心に螺旋構成に巻き付けた媒体のシートである。
【0037】
描かれた例のようにフィルタ媒体111がプリーツ加工された一部の実施形態では、フィルタ媒体111は、フィルタ媒体111の外周制限部111a(図2)を累積的に画定する第1の組のプリーツ折り117、及びフィルタ媒体111の内周制限部111bを累積的に画定する第2の組のプリーツ折り119を有する媒体のシートである。現在の例では、フィルタ媒体111の内周制限部111bはフィルタ媒体アセンブリ110の内径境界線119である(これはプリーツ折り119でもある)。しかし一部の実施形態では、構造支持部は、その内部境界線に沿ってフィルタ媒体111に当接することができ、このような構造支持部は、フィルタ媒体アセンブリ110の内径境界線を画定するはずである。実際に構造支持部113がフィルタ媒体111を包囲する現在の例では、構造支持部113は、フィルタ媒体アセンブリ110の外径境界線118を画定する。
【0038】
構造支持部113は、そこを通る液体流れから生じた力を受けた時にフィルタ媒体111が破裂しないように、概して構造支持部をフィルタ媒体111に提供するように構成される。構造支持部113は、概して粒子濾過効率を示さず、フィルタ媒体アセンブリ110より透過性が大きい。ここでは構造支持部113は、フィルタ媒体111の外部境界線を包囲する管状スクリーンであることが可能である。一部の実施形態では、構造支持部113は割愛される。上述したように一部の例では、構造支持部は、中央通路116内でフィルタ媒体111の内部境界線に当接する。一部の実施形態では、構造支持部は、フィルタ媒体111の内部境界線及び外部境界線に沿ってフィルタ媒体111に当接する。
【0039】
第1のエンドキャップ120は、概してフィルタ媒体アセンブリ110の第1の媒体端部112を維持し、フィルタ媒体アセンブリ110を通る濾過路104の一部を画定するように構成される。第1のエンドキャップ120は、排出路102の一部を画定するようにも構成され、そのため排出路102は第1のエンドキャップ120を通って延在する。排出路102は、第1のエンドキャップ120内で濾過路104から分離され、これは排出路102の少なくとも一部と第1のエンドキャップ120内の濾過路104との間に流体バリア(ここでは流管140)が存在することを意味する。一部の他の実施形態では、排出路102は第1のエンドキャップの外側にあり、これにより排出路が第1のエンドキャップ内で濾過路から分離する。第1のエンドキャップ120は、第1の媒体端部112に結合される。現在の例では、第1のエンドキャップ120は、フィルタアセンブリ101の外側から中央通路116に長手方向に延在する第1のエンドキャップ開口121(図2で最もよく見られる)を画定する。現在の例では、第1のエンドキャップ開口121は、第1の管開口141、及び以下により詳細に記載する開口区分122a、122b、122c、122dである一連の離散開口を有する第1の通路開口122である、複数の開口の組み合わせである。
【0040】
図2に最もよく見られるように、第1のエンドキャップ120は、フィルタ媒体アセンブリ110の第1の端部112を受領するように構成された第1の媒体ポッティング構造123を有する。第1の媒体ポッティング構造123は、フィルタ媒体アセンブリ110の第1の端部112に当接する環状面124、内部管状フランジ125、及び外部管状フランジ126によって画定される。内部管状フランジ125は、環状面124から中央通路116の中に長手方向に延在する。内部管状フランジ125は、フィルタ媒体アセンブリ110の内径境界線119に当接する。外部管状フランジ126は、環状面124からフィルタ媒体アセンブリ110の第1の端部112の外径境界線118の上を長手方向に延在する。様々な実施形態で、第1の媒体ポッティング構造123及びフィルタ媒体アセンブリ110の第1の端部112は、第1の媒体ポッティング構造123内に配列された接着剤/シーラントで接合される。
【0041】
第1のエンドキャップ120は、以下により詳細に記載する濾過システム構成要素でシールを形成するように構成された、長手方向軸xを中心とする外周封止面128を有する。外周封止面128は、フィルタ媒体アセンブリ110及び中央通路116の中心軸xを共有する。外周封止面128は、Oリング127などの弾性構成要素を受領するように構成された周囲空洞であることが可能である。一部の実施形態では、周囲空洞は不連続である一方で、他の実施形態では、周囲空洞は連続している。
【0042】
第2のエンドキャップ130は、概してフィルタ媒体アセンブリ110の第2の媒体端部114を維持し、フィルタ媒体アセンブリ110を通る濾過路104の一部を画定するように構成される。現在の例では、第2のエンドキャップ130は排出路102の一部を画定するように構成され、そのため排出路102は第2のエンドキャップ130を通って延在する。排出路102は、第2のエンドキャップ130内で濾過路104から分離される。第2のエンドキャップ130は、流管140から半径方向外方に中央通路116を遮断するように構成される。第2のエンドキャップ130は第2の媒体端部114に結合され、第2のエンドキャップ開口136を画定する(この場合、「第2のエンドキャップ」は、開口が第2のエンドキャップによって画定されるので、用語「開口」を修正するために使用される)。以下に論じるように、第2のエンドキャップ開口136はフィルタ要素出口を画定することができる。現在の例では、第2のエンドキャップ130は、中央通路116の中に長手方向に延在する内部管状フランジ138を有する。内部管状フランジ138は第2のエンドキャップ開口136を包囲する。内部管状フランジ138は流管の区分とみなすことができる。一部の実施形態では、第2のエンドキャップ130は、内部管状フランジ138を持たない。
【0043】
図2に最もよく見られるように、第2のエンドキャップ130は、フィルタ媒体アセンブリ110の第2の端部114を受領するように構成された第2の媒体ポッティング構造134を有する。第2の媒体ポッティング構造134は、フィルタ媒体アセンブリ110の第2の端部114に当接する環状面132及び外部管状フランジ133によって画定される。外部管状フランジ133は、環状面132からフィルタ媒体アセンブリ110の第2の端部114の外径境界線118の上に長手方向に延在する。様々な実施形態で、第2の媒体ポッティング構造134及びフィルタ媒体アセンブリ110の第2の端部114は、第2の媒体ポッティング構造134内に配列された接着剤/シーラントで接合される。
【0044】
流管140は、概して排出路102の一部を画定するように構成される。流管140は、概して濾過路104からフィルタ要素100を通って排出路102を流体分離するように構成される。流管140は、第1の管端部142及び第2の管端部144を有する。第1の管端部142は第1の管開口141を画定し、流管140は第1の管端部142から第2の管端部144に延在する中央開口146を画定する。第1の管端部142は、システム構成要素でシールを形成するように構成された封止構造148を有する。封止構造は、第1の管端部142を中心に配列されたOリング又は他の封止材料であることが可能である。
【0045】
流管140及びその中央開口146は長手方向に延在する。中央開口146は現在の例では細長い円筒を形成するが、他の例では中央開口は先細であるか、又は他の形状を形成することができる。現在の例では、流管140は中央通路116内に位置付けられる。詳細には、流管140は中央通路116の中心に位置付けられる。
【0046】
流管140は、第2のエンドキャップ開口136を中心に第2のエンドキャップ130に封止可能に結合される。具体的には、流管140及び第2のエンドキャップ130の内部管状フランジ138は、第2のエンドキャップ開口136を中心に半径シールを形成するように相互に係合する。現在の例では、流管140の第2の管端部144は、第2のエンドキャップ130の内部管状フランジ138を摩擦して封止可能に受領する一方で、一部の実施形態では、流管140は、流管140及び第2のエンドキャップ130が単一の成型作業を通して形成される場合などに、第2のエンドキャップ130と一体化した単一構造を形成することができる。内部管状フランジ138は流管140の一部を画定することができる。
【0047】
現在の実施形態と一致する例では、流管140の第1の管端部142は、第1のエンドキャップ120のエンドキャップ管129によって形成される。エンドキャップ管129は、流管140の第2の区分に摩擦して封止可能に結合する流管140の第1の区分とみなすことができる。流管140の第1の区分及び流管140の第2の区分は、相互に係合して中央開口146を中心に半径シールを形成する。エンドキャップ管129は、第1のエンドキャップ120から長手方向外方に延在する。一部の実施形態では、第1のエンドキャップ120はエンドキャップ管129を持たない。
【0048】
一部の実施形態では、流管は第1のエンドキャップから分離して切り離される(この例は図3に描かれており、以下に記載する)。一部の他の実施形態では、流管は、第1のエンドキャップから分離した単一構造であるが、第1のエンドキャップに結合される。一部の更なる実施形態では、第1のエンドキャップは流管140のより大きい区分を画定する。尚更なる実施形態では、第1のエンドキャップ及び流管は単一構成要素である。一部の実施形態では、流管はフィルタ要素の切り離し可能で交換可能な構成要素である。このような実施形態では、第2のエンドキャップ130(及び特定の構成に適する場合は第1のエンドキャップ120)と切り離し可能な封止連結部を形成するためのあらゆる公知の構成が使用可能である。
【0049】
流管140は第1の通路開口122を画定する。第1の通路開口122は、第1の管開口141から流管140によって流体分離するように構成される。流管140は、概して流体流れを通さない材料から構築される。第1の管開口141は、流管140の中央開口146と直接流体連通する。第1の通路開口122は、フィルタ媒体アセンブリ110の中央通路116と直接流体連通する。そのためフィルタ要素100は、第1の通路開口122から中央通路116を介してフィルタ媒体アセンブリ110を通って延在する濾過路104を画定する。第1の通路開口122は、フィルタ要素100への濾過路入口を画定することができる。フィルタ要素100は、第1の管開口141から第2のエンドキャップ開口136への排出路102も画定する。第1の管開口141は、フィルタ要素100への排出路入口を画定することができる。第2のエンドキャップ開口136は、フィルタ要素100の排出路出口を画定することができる。
【0050】
現在の例では、第1の通路開口122は、第1のエンドキャップ120と流管140との間に画定された複数の開口区分122a、122b、122c、122dである。第1のエンドキャップ120は、流管140から環状面124に半径方向に延在する複数の留め具115を有する。複数の留め具115は、第1の通路開口122を累積的に画定する開口区分122a、122b、122c、122dのそれぞれを分離する。複数の開口区分122a、122b、122c、122dは、中心軸xを中心に画定される。第1の通路開口122は、第1の管開口141を中心に周方向に延在する。そのため第1の通路開口122は、第1の管開口141の外径Dより大きい外径Dを有する。第1の通路開口122の外径Dは、フィルタ媒体アセンブリ110の内径に対応することができる。
【0051】
フィルタ媒体111の面積、フィルタ媒体111の透過性、及び中心軸xに垂直な平面における中央通路116の流れ断面積は、フィルタ要素が効果的な濾過に適応するように構成された最大流量を規定する例示的要因である。現在の例では、中央通路116内の濾過路104の流れ断面積116bは、中央通路116の断面積116aから中央通路116を横切る流管140の断面積140aを引くことによって画定された環状の面積である。図2では、断面積は、断面積が中心軸xに垂直な方向に通って延在するはずである例示的平面を表す線によって表されることに留意されたい。フィルタ要素100が流量300L/分で油圧流体を濾過するように設計された一部の実施形態では、濾過路104の流れ断面積116bは少なくとも1.7inである。一部のこのような例では、濾過路104が中央通路116内で1.7in未満の流れ断面積を有する場合、望ましくない背圧が、フィルタ要素100が利用されるシステム内に発生することがある。
【0052】
中央通路116にわたる流管140の断面積140aは、中央通路116内で濾過路104の液体流量に影響を与えることが認識されよう。中央開口にわたる流管の断面積は概して限定されない。しかし一部の実施形態では、中央開口にわたる流管の最大断面積140aは4inである。その上、流管140(中心軸xに垂直な平面における)の内寸Dにわたる断面積は、概して排出路102に沿って予測した最大液体流量を収容する大きさである。一部の実施形態では、流管140は、少なくとも0.1inのその内寸Dにわたる断面積を有する。一部の実施形態では、流管140は、少なくとも0.3inのその内寸Dにわたる断面積を有する。流管140は、0.3in~4inのその内寸Dにわたる断面積を有することができる。
【0053】
流管140は、概して第1のエンドキャップと第2のエンドキャップ130との間に延在する。この例では、流管140は、第1のエンドキャップ120から第2のエンドキャップ130に延在する。より具体的には、流管140は、第2のエンドキャップ130から第1のエンドキャップ120に長手方向に、第1のエンドキャップ120を超えて延在する。一部の例では、流管は、第2のエンドキャップから第1のエンドキャップに向かって延在する。このような例では、流管は、第1のエンドキャップと第2のエンドキャップとの間で長手方向位置に延在してもよい。
【0054】
排出路102は、概してフィルタ媒体アセンブリ110内で濾過路104から分離するように構成される。様々な実施形態で、排出路は、第1のエンドキャップ120及び第2のエンドキャップ130の少なくとも1つを通って延在する。現在の例では、排出路は、第1のエンドキャップ120及び第2のエンドキャップ130の両方を通って延在する。現在の例では、排出路は、第1のエンドキャップ120、第2のエンドキャップ130及び中央通路116を通って延在する。
【0055】
図3は、本明細書の技術と一致する別の例示的フィルタ要素200の断面図である。フィルタ要素200は、中央通路216を画定するフィルタ媒体アセンブリ210、フィルタ媒体アセンブリ210の第1の媒体端部212に結合された第1のエンドキャップ220、フィルタ媒体アセンブリ210の第2の媒体端部214に結合された第2のエンドキャップ230、及び中央通路216内に配列された流管240を有する。フィルタ要素200は、濾過路204及び排出路202を画定し、濾過路204はフィルタ媒体アセンブリ210を通って延在し、排出路202はフィルタ媒体アセンブリ210を避ける。
【0056】
現在の例示的フィルタ要素200の様々な特徴及び機能は、概して図1及び2のフィルタ要素に関して上で論じたことと一致する。但し、このような特徴及び機能が現在の記述に一致しない場合を除く。
【0057】
フィルタ媒体アセンブリ210は、第1の媒体端部212から第2の媒体端部214に延在する中央通路216を画定する。中央通路216は、濾過路204の一部及び排出路202の一部を含有する。排出路202は、概してフィルタ媒体アセンブリ210内で濾過路204から分離される。排出路202は、中央通路216内で濾過路204から分離される。第1のエンドキャップ220は、濾過路204及び排出路202の一部を含有する第1のエンドキャップ開口221を画定する。排出路202は、第1のエンドキャップ220内で濾過路204から分離される。第2のエンドキャップ230は、濾過路204及び排出路202の一部を画定する。排出路202は、濾過路204から第2のエンドキャップ230を通って分離される。第2のエンドキャップ230は、第2のエンドキャップ開口236を画定し、第2のエンドキャップ開口236(及び流管240)から半径方向外方で第2の媒体端部214において中央通路216を遮断する。このような構成は、第2のエンドキャップ230を通って濾過路204内に入る流体流れを防止する。
【0058】
流管240は、流管240の第2の管端部244に向かう第2のエンドキャップ開口236を中心に第2のエンドキャップ230に封止可能に結合される。一部の実施形態では、流管240は、第2のエンドキャップ230に切り離し可能に結合される。流管240の第1の管端部242は、流管240の中央開口246と直接流体連通する第1の管開口241を画定する。第1の管開口241は、フィルタ要素に対する排出路入口であることが可能である。
【0059】
第1の通路開口222は、流管240及びフィルタ媒体アセンブリ210によって画定される。より詳細には、第1の通路開口222は、流管240及びフィルタ媒体アセンブリ210の第1の端部212上の第1のエンドキャップ220によって画定される。第1の通路開口222は、フィルタ要素に対する濾過路入口を画定することができる。現在の例では、第1の通路開口222は、流管240を中心に周方向に延在する単一開口である。そのため図1及び2の例と同様に、第1の通路開口222は、第1の管開口241の外径より大きいフィルタ媒体アセンブリ210の内径である外径を有する。
【0060】
現在の例では、第2のエンドキャップ230は、図2のように流管に封止可能に結合された内部管状フランジ(138)を持たない。この例では、流管240及び第1のエンドキャップ220は切り離されている。流管240は、第1のエンドキャップ220と第2のエンドキャップ230との間に延在する。より具体的には、流管240は、第2のエンドキャップ230から第1のエンドキャップ220を超えて長手方向に延在する。しかし一部の他の実施形態では、流管は、第1のエンドキャップと第2のエンドキャップとの間で長手方向位置に延在することができる。この例では、流管240は、第2のエンドキャップ230から第1のエンドキャップ220に、第1のエンドキャップ220を超えて長手方向に延在する。更にこの例では、流管240は、第1のエンドキャップ220及び第2のエンドキャップ230のそれぞれから長手方向外方にも延在する。流管240は、第2のエンドキャップ開口236を中心に第2のエンドキャップ230に封止可能に結合される。シール238は、流管240と第2のエンドキャップ230との間に配列することができる。
【0061】
現在描かれた実施形態と一致する例では、フィルタ要素200は、排出路202を部分的に画定する排出フィルタ要素250を有する。排出フィルタ要素250は、排出路202を通過する流体を濾過するように構成される。排出フィルタ要素250は、流管240の中央開口246と流体連通する。具体的には、排出フィルタ要素250は、流管240の中央開口246と流体連通する排出媒体アセンブリ252を有する。排出媒体アセンブリ252は、排出路202を通って流れる流体を濾過するように構成される。
【0062】
排出フィルタ要素250は、流管240に封止可能に結合される。排出フィルタ要素250は、第2のエンドキャップ230に封止可能に結合することができる。排出フィルタ要素250は、種々の異なる構成を有することができる。現在の例では、排出媒体アセンブリ252は中心軸xを中心に配列され、中心軸xを中心に上流体積251を画定する。排出媒体アセンブリ252は、第1の排出フィルタエンドキャップ254と第2の排出フィルタエンドキャップ256との間で長手方向に延在する。第1の排出フィルタエンドキャップ254は、排出媒体アセンブリ252の第1の端部を受領するように構成された第1のポッティング構造259を画定し、第2の排出フィルタエンドキャップ256は、排出媒体アセンブリ252の第2の端部を受領するように構成された第2のポッティング構造257を画定する。第1の排出フィルタエンドキャップ254は、流管240を封止可能に受領するように構成された排出フィルタ要素250への排出フィルタ入口255を画定する。具体的には、流管240は、排出フィルタ入口255を中心に排出フィルタ要素250に封止可能に結合される。第2の排出フィルタエンドキャップ256は、排出媒体アセンブリ252を通る排出路202を画定するために上流体積251を横切る流体バリアを形成する。
【0063】
排出フィルタ要素250は第2のエンドキャップ230に結合され、フィルタ要素100から長手方向外方に延在する。現在の例では、第1の排出フィルタエンドキャップ254は、第2のエンドキャップ230を備えた単一の凝集構造である。そのため排出フィルタ要素250は、第2のエンドキャップ230に結合される。一部の他の実施形態では、第1の排出フィルタエンドキャップ254は、第2のエンドキャップ230と別個の構成要素であることが可能である。
【0064】
排出媒体アセンブリ252は、フィルタ媒体アセンブリ210のフィルタ媒体211と同様に、例としてプリーツ加工したフィルタ媒体又は巻き付けたフィルタ媒体であることが可能である。しかし一部の他の構成では、排出媒体アセンブリは、放射状流れよりむしろ直線流れのための媒体パックとして配置することができる。排出媒体アセンブリ252は種々の型のフィルタ媒体であることが可能であり、多層のフィルタ媒体を組み込むことができる。一部の実施形態では、排出媒体アセンブリ252は、濾過路204を画定するフィルタ媒体211に比べて、より低い圧力降下を排出媒体アセンブリ252にわたって有するように構成される。一部の実施形態では、排出媒体アセンブリ252は、濾過路204を画定するフィルタ媒体211より低い粒子濾過効率を有するように構成される。一部の実施形態では、排出媒体アセンブリ252は、濾過路204を画定するフィルタ媒体211より高い透過性を有するように構成される。
【0065】
図4は、本明細書に開示された技術と一致する例示的フィルタアセンブリ101の断面図である。フィルタアセンブリ101は、概して図8及び9に関して以下により詳細に記載する流体濾過システム内に設置するように構成される。フィルタアセンブリ101は、一次フィルタ要素100及び二次フィルタ要素300を有する。ここでは二次フィルタ要素300は、一次フィルタ要素100を包囲する。一次フィルタ要素100は、図1~2のフィルタ要素の描写及び対応する記述と一致する。
【0066】
二次フィルタ要素300は、第3の端部312及び第4の端部314を有する二次媒体アセンブリ310を有する。第3の端部312は、一次フィルタ要素100のフィルタ媒体アセンブリ110(以下「一次媒体アセンブリ」と呼ぶ)の第1の端部112に向かって位置付けられ、第4の端部314は、一次媒体アセンブリ110の第2の端部114に向かって位置付けられる。二次媒体アセンブリ310は、第3の端部312から第4の端部314に延在する空洞316を画定する。空洞316は一次フィルタ要素100を受領する。要素間隙318は、フィルタ媒体アセンブリ110の外周制限部111aと二次媒体アセンブリ310によって画定された内周制限部311bとの間に画定することができる。要素間隙318は、フィルタ媒体アセンブリ110の外周制限部111aと二次媒体アセンブリ310によって画定された内周制限部311bとの間で半径方向に延在することができる。
【0067】
一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ310は、一次フィルタ要素100によって濾過された液体の脱気を促すように構成することができる。一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ310は、バイパス流体を濾過するように構成される。様々な実施形態で、二次媒体アセンブリ310は、一次媒体アセンブリ110より高い浸透性を有する。様々な実施形態で、一次媒体アセンブリ110は、二次媒体アセンブリ310より高い粒子濾過効率を有する。一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ310は、バイパス流体に対する最低濾過要件を満たすために十分な粒子濾過効率を有することができる。
【0068】
二次媒体アセンブリ310は、様々な異なる型のフィルタ媒体及びフィルタ媒体の組み合わせから構築することができる。一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ310は、織布材料から構築される。一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ310は、不織布材料から構築される。二次媒体アセンブリ310は、二次媒体アセンブリ310の外径境界線を画定する構造支持層311を有することができる。構造支持層311は、二次媒体アセンブリ310のその他の層が破裂するのを防ぐように構成される。上の一次媒体アセンブリ110の構造支持部113の記述(図1~2参照)は、構造支持層311にも当てはまる。一部の実施形態では、構造支持層311は割愛することができ、他の実施形態では、複数の構造支持層はフィルタアセンブリ101に組み込むことができる。一部の実施形態では、構造支持層311は、濾過した流体の脱気を促す助けとなることも可能である。
【0069】
実施形態では、二次媒体アセンブリ310は、ステンレス鋼メッシュなどの織布金属メッシュから作成される。一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ310は、プリーツ加工した金網を有する。プリーツ加工した金網はステンレス鋼であることが可能である。一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ310は、複数層の金網を有する。例えば二次媒体アセンブリ310は、金網の第1の層を金網の第2の層に当接させて構築することができる。一部の例では、二次媒体アセンブリ310は、プリーツ加工したステンレス鋼の金網の第1の層を炭素鋼メッシュの第2の層に当接させて構築される。二次媒体アセンブリ310が多層の金網である実施形態では、金網の層は共にプリーツ加工することができる。一部の実施形態では、繊維(例えば金属繊維)は被覆することができる。重合体又は非重合体被覆、例えば樹脂などを使用することができる。二次媒体アセンブリ310は、管形状に配置することができる。
【0070】
第3のエンドキャップ320は、二次媒体アセンブリ310の第3の端部312に結合され、濾過システムに結合するように構成される。第3のエンドキャップ320は、一方の長手方向端部上に半径リム321及び反対側の長手方向端部上に第3のポッティング構造322を有する。第3のポッティング構造322は、二次媒体アセンブリ310の第3の端部312を受領するように構成された受領チャネルを形成する。半径ポッティング構造322は、内周フランジ322a、外周フランジ322b、並びに内周及び外周フランジ322a、322bに隣接する環状面322cを有する。内周及び外周フランジ322a、322bは、長手方向軸xを中心に長手方向に延在する。
【0071】
第3のエンドキャップ320は、一次フィルタ要素100を受領するように構成された第3の端部エンドキャップ開口324(但し「第3のエンドキャップ」は、開口が第3のエンドキャップによって画定されるので、本明細書では「開口」を修正するために使用される)を画定する。第3のエンドキャップ320は、第1のエンドキャップ120の外周封止面128で流体シールを形成するように構成された内周封止面327を有する。内周シール面327は空洞316の中に半径方向に突出する。第3のエンドキャップ320は、図8に描かれ、以下に説明するシステム構成要素でシールを形成するように構成された外周封止面329も画定する。第3のエンドキャップ320の外周封止面329は、第1のエンドキャップ120の外周封止面128に関する上の記載と同様である。
【0072】
第4のエンドキャップ330は、二次媒体アセンブリ310の第4の端部314に結合される。第4のエンドキャップ330は、二次媒体アセンブリ310の第4の端部314を受領するように構成された媒体ポッティング構造336を有する。第4のエンドキャップ330は空洞316にわたって流体バリアを形成する。一部の実施形態では、逃し弁は、二次フィルタ要素300内の閾値圧力で開くように構成された第4のエンドキャップ330内に組み込むことができる。
【0073】
現在の例では、一次フィルタ要素100の第2のエンドキャップ136は、流管140の中央開口146を第4のエンドキャップ330と第2のエンドキャップ130との間に画定された流れ間隙332の中に直接流体連通させる。流れ間隙332は、第2のエンドキャップ開口136から二次媒体アセンブリ310に延在する排出路102の一部を画定する。そのため二次媒体アセンブリ310は、別個の排出フィルタを有する上に記載された図3(及び以下に記載する図5)の構成と対照的な排出フィルタである。スペーサ334は、流れ間隙332を維持するために第4のエンドキャップ330と第2のエンドキャップ130との間に配列することができる。スペーサ334は、第4のエンドキャップ330と第2のエンドキャップ130との間で長手方向に延在することができる。
【0074】
上に論じたように、濾過路104は、第1の通路開口122から中央通路116を介してフィルタ媒体アセンブリ110を通って延在する。しかし現在の例では、濾過路104は、追加としてフィルタ媒体アセンブリ110から要素間隙318及び二次媒体アセンブリ310を通って半径方向外方に延在する。そのため排出路102及び濾過路104は一次フィルタ要素100内で分離する一方で、濾過路104は一次フィルタ要素100の外側で排出路102と融合する。
【0075】
図5は、様々な実施形態と一致するフィルタアセンブリ201の代替構成である。フィルタアセンブリ201は、図3を参照して上に論じた排出フィルタ要素250を有するフィルタ要素200と一致する一次フィルタ要素200を組み込む。フィルタアセンブリ201は、概して図4を参照して上に論じた二次フィルタ要素300と一致する二次フィルタ要素400も組み込む。但し、このような特徴及び機能が現在の記述と一致しない場合を除く。
【0076】
一次フィルタ要素200は、二次フィルタ要素400の二次媒体アセンブリ410内に配列される。現在の例では、一次フィルタ要素200の排出フィルタ要素250は、第2のエンドキャップ230及び第4のエンドキャップ430に結合される。空洞416にわたって延在する代わりに、この例では第4のエンドキャップ430は、排出フィルタ要素250を受領する中央開口438を画定する。第4のエンドキャップ430は、第1の排出フィルタエンドキャップ254の外周シール面253でシールを形成する内周シール面439を有する。ここでは図3を参照して上に論じたように、第1の排出フィルタエンドキャップ254は、一次フィルタ要素200の第2のエンドキャップ230の一部である。第1の排出フィルタエンドキャップが第2のエンドキャップと別個の構成要素である一部の代替実施形態では、第4のエンドキャップの内周シール面は、第2のエンドキャップの嵌合面でシールを形成することができる。図3の例と同様に、ここでは排出路202は、流管240及び排出フィルタ要素250を通って延在する。排出路202は、第4のエンドキャップ430も通って延在することに留意されたい。
【0077】
図6Aは、本明細書に開示された技術と一致する例示的システム10の概略図である。システム10は、様々な実装形態における油圧システムと一致することが可能である。システム10は、本明細書に記載したタンクアセンブリと一致することが可能である。システム10は、一次媒体アセンブリ50、二次媒体アセンブリ60、フィルタアセンブリ出口80、濾過路20、バイパス路70、排出路30、及び充填ポート路40を有するフィルタアセンブリ12を有する。
【0078】
一次媒体アセンブリ50及び二次媒体アセンブリ60は、概して本明細書のいずれかに開示した一次及び二次フィルタ媒体アセンブリと一致する。本明細書に記載したように、一次媒体アセンブリ50は一次フィルタ要素の構成要素であることが可能であり、二次媒体アセンブリ60は二次フィルタ要素の構成要素であることが可能である。二次媒体アセンブリ60は、一次媒体アセンブリ50と流体連通するように構成される。二次媒体アセンブリ60は、フィルタアセンブリ出口80とも流体連通する。様々な実施形態で、二次媒体アセンブリ60は、二次媒体アセンブリ60の下流側面がフィルタアセンブリ出口80を画定する場合などに、フィルタアセンブリ出口80と直接流体連通する。様々な実施形態で、フィルタアセンブリ出口80は油圧流体タンクなどの流体タンク90に繋がる。
【0079】
濾過路20は、一次媒体アセンブリ50、二次媒体アセンブリ60、及びフィルタアセンブリ80を通って延在する。濾過路20は、油圧流体をシステム10内の道具22から受領し、油圧流体を流体タンク90に戻すように構成することができる。二次媒体アセンブリ60は、濾過路20に沿って一次媒体アセンブリ50の下流に位置付けられる。濾過路20は、図7~10を参照した以下の検討と一致することが可能である。
【0080】
様々な実施形態で、バイパス路70は、濾過路20から二次媒体アセンブリ60及びフィルタアセンブリ80を通って延在する。バイパス路70は一次媒体アセンブリ50を迂回し、これはバイパス路70が一次媒体アセンブリ50を通って延在しないことを意味する。バイパス路70は、濾過路20と流体連通するバイパス弁72を有することができる。バイパス弁72は概してバイパス路70を遮断することができ、濾過路20内の流体圧が最小値を超えると、バイパス弁72は、流体流れが一次媒体アセンブリ50を迂回するように開くことができる。様々な実施形態で、バイパス路70は排出路30に重なるか、又は排出路30と融合する。一部の実施形態では、バイパス路70は充填ポート路40に重なり、又は充填ポート路40と融合する。バイパス弁72は、図9を参照して以下に記載し、本出願のいずれかに記載したバイパス弁と一致することが可能である。一部の実施形態では、バイパス弁72及びバイパス路70はシステム10から割愛することができる。単一のバイパス弁72について本開示に描写して論じたが、複数のバイパス弁がシステムに組み込むことができることが認識されよう。
【0081】
排出路30は、二次媒体アセンブリ60及びフィルタアセンブリ出口80を通って延在する。排出路30は一次媒体アセンブリ50を避け、これは(例えば図4及び5を参照して示して記載したように)排出路30が一次媒体アセンブリ50を有する一次フィルタ要素を物理的に通過することがあっても、排出路30は一次媒体アセンブリ50によって濾過されないことを意味する。様々な実施形態で、排出路30は、モータ、ポンプ、弁、又は油圧システムの他の構成要素ケーシング32から流体漏れを受領するように構成される。様々な実施形態で、排出はケース排出である。排出路は以下に更に記載される。一部の実施形態では、排出路30及び濾過路20は一次媒体アセンブリ50の下流で融合する。
【0082】
充填ポート路40は、充填ポート42から二次媒体アセンブリ60及びフィルタアセンブリ出口80を通って延在する。充填ポート42は、概してユーザによってシステム10に追加された流体を受領するように構成される。充填ポート路40は、一次媒体アセンブリ50を迂回し/避け/通過しない。様々な実施形態で、充填ポート路40と排出路30は重なる。一部の実施形態では、充填ポート路と排出路は重ならない。一部の実施形態では、充填ポート及び充填ポート路は割愛される。例示的充填ポートは、以下により詳細に記載される。
【0083】
二次媒体アセンブリ60は、複数のフィルタ媒体アセンブリであることが可能である。例えば図5を参照して上に論じたように、濾過路は、一次フィルタ媒体の下流で1つの二次媒体アセンブリを通って延在することができ、排出路は、図5を参照して開示されたものと類似することができる排出フィルタ要素である、別の二次媒体アセンブリを通って延在することができる。
【0084】
図6Bは、本明細書に開示された技術と一致する例示的システム11の概略図である。システム11は、様々な実装形態における油圧システムと一致することができる。システム11は、本明細書に記載したタンクアセンブリと一致することができる。システム11は、一次媒体アセンブリ51、二次媒体アセンブリ63、濾過路21、排出路31、濾過路出口81、及び排出路出口83を有する、フィルタアセンブリ13を有する。
【0085】
一次媒体アセンブリ51及び二次媒体アセンブリ63は、概して本明細書のいずれかに開示した一次及び二次フィルタ媒体アセンブリと一致する。本明細書に記載したように、一次媒体アセンブリ51は、一次フィルタ要素の構成要素であることが可能であり、二次媒体アセンブリ63は、二次フィルタ要素の構成要素であることが可能である。二次媒体アセンブリ63は、一次媒体アセンブリ51と流体連通するように構成される。二次媒体アセンブリ63は、濾過路出口81と流体連通する。濾過路出口81は、二次媒体アセンブリ63の下流にある。様々な実施形態で、二次媒体アセンブリ61は、二次媒体アセンブリ61の下流側面が濾過路出口81を画定する場合などに、濾過路出口81と直接流体連通する。様々な実施形態で、濾過路出口81は、油圧流体タンクなどの流体タンク91に繋がる。
【0086】
濾過路21は、一次媒体アセンブリ51、二次媒体アセンブリ63、及び濾過路出口81を通って延在する。濾過路21は、油圧流体をシステム11内の道具23から受領し、油圧流体を流体タンク91に戻すように構成することができる。二次媒体アセンブリ63は、濾過路21に沿って一次媒体アセンブリ51の下流に位置付けられる。濾過路21は、本明細書に論じたことと一致することができる。
【0087】
排出路31は排出路出口83に延在する。排出媒体アセンブリ61は、排出路31にわたって配列される。排出路31を通って流れる流体は、排出媒体アセンブリ61によって濾過される。排出路出口83は、例えば排出媒体アセンブリ61の下流側面によって画定することができる。排出路出口83及び濾過路出口81は、流体タンク91内などで融合するように構成される。排出路31は一次媒体アセンブリ51を避け、これは(例えば図4及び5を参照して示されて記載されたように)排出路31が一次媒体アセンブリ51を有する一次フィルタ要素を物理的に通過することがあっても、排出路31は一次媒体アセンブリ51によって濾過されないことを意味する。様々な実施形態で、排出路31は、モータ、ポンプ、弁、又は油圧システムの他の構成要素ケーシング33から流体漏れを受領するように構成される。様々な実施形態で、流体漏れはケース排出に由来する。排出路は以下に更に記載される。この例では、排出路31は、概して排出路出口83の上流で濾過路21から分離される。
【0088】
フィルタアセンブリ13は、概して排出媒体アセンブリ61の上流で排出路31に選択的に延在する少なくとも1つの流体流路71/41を有する。流体流路71/41は一次媒体アセンブリ51を避けるように構成され、これは流体流路71/41が一次媒体アセンブリ51を通って延在しないことを意味する。一部の実施形態では、流体流路71/41は濾過路21と選択的に流体連通する。
【0089】
様々な実施形態で、流体流路は、濾過路21から排出路31に選択的に延在するバイパス路71である。バイパス路71は、一次媒体アセンブリ51を選択的に迂回するように構成され、これはバイパス路71が一次媒体アセンブリ51を通って延在しないことを意味する。バイパス路71は、一次媒体アセンブリ51の上流の位置から排出媒体アセンブリ61の上流の位置に選択的に延在する。バイパス路71は、濾過路21と流体連通するバイパス弁73を有することができる。バイパス弁72は概してバイパス路71を遮断することができ、濾過路21内の流体圧が最小値を超えると、バイパス弁73は、流体流れが一次媒体アセンブリ51を迂回するように開く。様々な実施形態で、バイパス路71は排出路31と融合する。バイパス弁73は、本明細書に記載したバイパス弁と一致することができる。
【0090】
一部の実施形態では、流体流路は、充填ポート41から排出媒体アセンブリ61及び排出路出口83を通って延在する充填ポート路43である。充填ポート41は、概してユーザによってフィルタアセンブリ13を介してシステム11に追加された流体を受領するように構成される。充填ポート路43はユーザによって選択的に開くことができる。充填ポート路43は、一次媒体アセンブリ51を避け、すなわち一次媒体アセンブリ51を通過しない。様々な実施形態で、充填ポート路43は排出路31と融合する。例示的充填ポートは、この記述全体を通してより詳細に記載される。一部の実施形態では、ここに描かれたもののように、バイパス路71は充填ポート路43と融合する。
【0091】
一部の代替例では、バイパス路は、図6Aを参照して記載した例と同様に構成することができ、バイパス路は一次媒体アセンブリを迂回し、二次媒体アセンブリに延在するように構成される。同様に一部の代替構成では、充填ポート路43は、排出媒体アセンブリ61よりむしろ二次媒体アセンブリ63に延在するように構成される。一部の代替実施形態では、充填ポート及び充填ポート路は割愛される。一部の実施形態では、バイパス路は割愛される。
【0092】
二次媒体アセンブリ63は、本明細書のいずれかに記載されたように、複数型のフィルタ媒体アセンブリであることが可能である。排出媒体アセンブリ61は、図3などに関して本明細書に記載したように、排出媒体アセンブリと一致することができる。
【0093】
図7は、本明細書に開示された技術と一致する例示的システムの斜視図である。システムは、フィルタカバーアセンブリ509、及び図4を参照して上に論じたフィルタアセンブリ101のようなフィルタアセンブリ101を有する。図8は、図7の例示的システムの例示的第1の断面図である。図9は、図7の例示的システムの例示的第2の断面図である。図7~9は、以下の記載を参照して一緒に見ることができる。
【0094】
システム500は、油圧システムと一致することができる。具体的には、フィルタアセンブリ101のフィルタ媒体アセンブリ110、310は、流体タンク内に配列することができる。システム500は、フィルタアセンブリ101に結合するように構成されたフィルタ頭部510を有するフィルタカバーアセンブリ509を有する。フィルタ頭部510は、タンク開口を中心にタンクに結合するように構成されたフランジ560を画定する。フィルタカバーアセンブリ509は、フィルタ頭部510に切り離し可能に結合するように構成されたフィルタカバー520も有する。フィルタカバー520は、嵌合特徴506を介してフィルタ頭部510に結合され、嵌合特徴506は、現在の例ではフィルタ頭部510及びフィルタカバー520によって画定された締結具開口506である。締結具開口506は、ネジ又はボルトなどの締結具を受領するように構成される。フィルタカバー520及びフィルタ頭部510は、フィルタカバー520とフィルタ頭部510との間にシールを形成する周囲封止領域530を画定する。周囲封止領域530は中心軸xを中心に延在する。
【0095】
フィルタカバーアセンブリ509は、一次フィルタ要素100に取り外し可能に結合するように構成される。現在の例では、フィルタカバーアセンブリ509は、フィルタアセンブリ101に、従って一次フィルタ要素100に取り外し可能に結合するように構成される。第3のエンドキャップ320を中心とした外周封止面329は、フィルタカバーアセンブリ、より詳細にはフィルタ頭部510の対応する構造でシールを形成する。フィルタ頭部510の対応する構造は、現在の例では内径封止面511である。更に流管140は、フィルタカバーアセンブリ509に封止可能に結合するように構成される。具体的にはこの例では、フィルタカバー520は、第1の管開口141を中心に流管140の第1の管端部142に封止可能に結合された第1の管連結部514を有する。
【0096】
図8~9は1つの例示的構成を描く一方で、他の構成も、フィルタカバーアセンブリ509をフィルタアセンブリ101に結合することを企図する。例えば第1の管端部(142)が第1のエンドキャップ(120)と第2のエンドキャップ(130)との間に位置付けられた実施形態では、第1の管連結部(514)は、フィルタ媒体アセンブリ(110)の中央開口の中に延在するように構成されてもよい。
【0097】
フィルタカバーアセンブリ509は、濾過路516及び濾過路516から分離した排出路524を画定する(図8に見られる)。より詳細には、フィルタカバー520及びフィルタ頭部510は、濾過路516及び濾過路516から分離した排出路524を累積的に画定する。様々な実施形態で、濾過路516は、油圧システム内の道具から流体タンクに戻る油圧流体を受領するように構成される。様々な実施形態で、排出路524は、モータ、ポンプ、弁又は油圧システムの他の構成要素から流体漏れを受領するように構成される。
【0098】
1つ又は複数の導管512、522は濾過路516から延在し、排出路524は濾過路516から分離される。具体的には、フィルタカバーアセンブリ509は、排出導管522(フィルタカバー520によって特に画定された)及び流体戻り導管512(フィルタ頭部510によって特に画定された)を画定する。排出路524は、排出導管522から流管140の第1の管端部142上に画定された第1の管開口141に延在する。排出路524は、図2及び4を参照して上に論じた排出路102の一部を画定する。そのため排出路102は、排出導管522からフィルタカバーアセンブリ509を通り、第1の管連結部514及び第1の管開口141を通り、流管140に沿って、第2のエンドキャップ開口136から出て、第2のエンドキャップ開口136から半径方向外方で第2のエンドキャップ130と第4のエンドキャップ330との間の流れ間隙332を通り、二次媒体アセンブリ310を通って半径方向外方に延在する。そのため、現在の例と一致する例では、二次フィルタ要素300は排出フィルタ要素である。
【0099】
流管140は、排出路524が一次媒体アセンブリ110を通って流れるのを回避することができることに留意されたい。流管140は、排出路524及び二次フィルタ要素300である排出フィルタ要素300を流体結合させる。排出路102の特定の構成は、様々な利点を有することができる。例えば流管140(ひいては排出路102)をフィルタアセンブリ101の外側に経路設定することにより、流管140内の空気がフィルタアセンブリ101内に蓄積するのを防ぐことができる。流管(ひいては排出路102)をフィルタアセンブリ101の外側に経路設定することにより、排出路102にわたる流体圧を下げることもでき、これはモータケーシング(又は排出路102の上流の他の構成要素筐体)上の流体圧を下げる。その上、流管140を一次及び二次フィルタ要素100、300の底部に経路設定することにより、重力が排出流体と流体タンク内のあらゆる流体との間の衝撃を増加させるはずである、フィルタ要素100、300の頂部に向かって流体タンクに導かれた流体に比べて、流体タンク内の流体の更なる曝気を制限する。一次フィルタ要素100と二次フィルタ要素300との間の流体シール128、327は、フィルタ要素100と300との間の要素間隙318内の空気がフィルタカバーアセンブリ509に入るのを防ぐので、最終的に空気は二次媒体アセンブリ310を通過して流体タンクの中に入る。
【0100】
濾過路516は、流体戻り導管512によって画定された流体戻り入口513から第1のエンドキャップ120、詳細には第1のエンドキャップ120によって画定された第1の通路開口122及び一次媒体アセンブリ110に延在する。濾過路516は、図2及び4を参照して上に論じた濾過路104の一部を形成する。そのため濾過路104は、流体戻り導管512からフィルタカバーアセンブリ509(より詳細にはフィルタ頭部510)、第1の通路開口122を通り、中央通路116(流管140の外側)を通り、一次媒体アセンブリ110及び二次媒体アセンブリ310を通って半径方向外方に延在する。
【0101】
現在の例示的システム500では、フィルタカバーアセンブリ509は、排出路524と選択的に流体連通する充填ポート527を画定する。取り外し可能なカバー526は、充填ポート527にわたって取り外し可能に配列される。取り外し可能なカバー526は、油圧流体などの流体をシステム500に追加するために、ユーザによって選択的に取り外すことができる。充填ポート527を排出路524と流体連通するように構成することの利点は、システムに追加した新しい流体が排出フィルタ(これはここでは二次フィルタである)を通って濾過されることである。現在の例では、取り外し可能なカバー526及びフィルタカバーアセンブリ509は、嵌合ネジ528を通して相互に係合する。取り外し可能なカバー526は、嵌合ネジ528を係脱するフィルタカバーアセンブリ509に対して取り外し可能なカバー526を手動で回転することを通して、フィルタカバーアセンブリ509から分断することができる。
【0102】
現在の例では、フィルタカバーアセンブリ509はフィルタ頭部510に結合したフィルタカバー520を有する一方で、一部の実施形態では、フィルタカバーアセンブリは、フィルタ頭部のないフィルタカバーを有する。このような実施形態では、フィルタカバーは流体タンクの中に直接設置することができる。フィルタカバーアセンブリは、概してフィルタカートリッジと接合し、排出流れ及び濾過流れをフィルタ要素によって画定された関連した流路に向けるように構成される。
【0103】
図9に描かれた例を含む様々な実施形態で、濾過システムは、排出路524と濾過路516との間に配列されたバイパス弁550を有する。具体的には、フィルタカバーアセンブリ509はバイパス弁550を有する。バイパス弁550は、濾過路516内の流体圧が閾値を超える場合に、濾過路516から排出路524に流体流れを選択的に向ける。そのためバイパス流体流れは排出路102に入り、二次媒体アセンブリ310によって濾過される。これは、バイパス流体流れのためのフィルタがないシステムに比べて好都合である可能性がある。一部の実施形態では、バイパス弁550は割愛することができる。
【0104】
ここで示され、及び説明された例は、一次フィルタ要素100及び二次フィルタ要素300を有する一方で、現在の技術の様々な実装形態では、二次フィルタ要素300を割愛することができる。二次フィルタ要素は、例えば排出フィルタがフィルタ要素に(図3に関して記載したように)組み込まれる場合に割愛することができる。
【0105】
図10は、本明細書に開示された技術と一致する尚別の例示的システム600を単純化した概略断面図である。図3を参照して記載したものと類似したフィルタ要素200は、フィルタカバーアセンブリ609に結合される。フィルタカバーアセンブリ609は、図7~9を参照して上に記載したフィルタカバーアセンブリ509に類似している。
【0106】
図7~8の例と違い、ここでは排出フィルタ要素250は二次フィルタ要素400と別個の構成要素である。排出フィルタ要素250は、フィルタカバーアセンブリ609に結合されたフィルタアセンブリ201(具体的には、一次フィルタ要素200及び二次フィルタ要素400)に結合される排出フィルタ要素250を介して、フィルタカバーアセンブリ609に結合される。現在の例では、流管240はフィルタカバーアセンブリ609の中に延在する一方で、一部の他の実施形態では、フィルタカバーアセンブリは、流管に結合するために一次媒体アセンブリの中に延在する流管連結部を有することができる。
【0107】
図11は、本明細書に開示された技術と一致する尚別の例示的フィルタアセンブリ701の断面図である。フィルタアセンブリ701は、概して以下により詳細に記載する流体濾過システム内に設置するように構成される。フィルタアセンブリ701は、一次フィルタ要素700及び二次フィルタ要素800を有する。ここでは二次フィルタ要素800は一次フィルタ要素700を包囲する。例示的フィルタアセンブリ701は、長手方向に延在する中心軸xを有する。
【0108】
一次フィルタ要素700は、中央通路716を画定する一次媒体アセンブリ710、一次媒体アセンブリ710の第1の媒体端部712に結合した第1のエンドキャップ720、一次媒体アセンブリ710の第2の媒体端部714に結合した第2のエンドキャップ730を有する。一次媒体アセンブリ710は、概して流体を濾過するように構成され、上に記載した他のフィルタ媒体アセンブリの記載と一致することができ、そのためフィルタ媒体711及び任意に構造支持部を有する。
【0109】
第1のエンドキャップ720は、概して上の記載と一致することができる媒体ポッティング構造などを介して、一次媒体アセンブリ710の第1の媒体端部712を維持するように構成される。第1のエンドキャップ720は、一次媒体アセンブリ710を通る濾過路704の一部を画定する。具体的には、第1のエンドキャップ720は、フィルタアセンブリ701の外側から中央通路716に長手方向に延在する第1のエンドキャップ開口721を画定する。
【0110】
第1のエンドキャップ720は、以下により詳細に記載する濾過システム構成要素でシールを形成するように構成された、長手方向軸xを中心とする周囲封止面728を有する。周囲封止面728は、一次媒体アセンブリ710及び中央通路716の中心軸xを共有する。周囲封止面728は、Oリング727などの弾性構成要素を受領するように構成された周囲空洞であることが可能である。一部の実施形態では、周囲空洞は不連続である一方で、他の実施形態では、周囲空洞は連続している。現在の実施形態では、周囲封止面728は第1のエンドキャップ開口721を中心とする。具体的には、第1のエンドキャップ720は、第1のエンドキャップ720から長手方向外方に延在する第1のエンドキャップ開口721を中心に管状延在部724を画定する。周囲封止面728は管状延在部724の外径面を中心に画定されるが、一部の実施形態では、周囲封止面は管状延在部の内径面を中心に画定することができる。
【0111】
第2のエンドキャップ730は、概して一次媒体アセンブリ710の第2の媒体端部714を維持するように構成され、本明細書に記載したように、第2の媒体ポッティング構造734を有することができる。第2のエンドキャップ730は、一次媒体アセンブリ710を通る濾過路704の一部を画定する。具体的には、第2のエンドキャップ730は中央通路716を遮断する。
【0112】
現在の例では、フィルタ要素は、他の図を参照して上に記載したように、排出路の一部を画定する流管がない。本明細書の一部の他の実施形態と違い、この例では全中央通路716は濾過路704の一部を画定する。同様に全第1のエンドキャップ開口721は、濾過路704の一部を画定する。現在の例では、排出路702は一次フィルタ要素700の外側に画定されるので、排出路702は、以下により詳細に記載する一次媒体アセンブリ710内の濾過路704から分離される。
【0113】
二次フィルタ要素800は、第3の端部812及び第4の端部814を有する二次媒体アセンブリ810を有する。第3の端部812は、一次媒体アセンブリ710の第1の端部712に向かって位置付けられ、第4の端部814は、一次媒体アセンブリ710の第2の端部714に向かって位置付けられる。二次媒体アセンブリ810は、第3の端部812から第4の端部814に延在する空洞816を画定する。空洞816は一次フィルタ要素700を受領する。要素間隙818は、一次媒体アセンブリ710の外周制限部711aと二次媒体アセンブリ810によって画定された内周制限部811bとの間に画定することができる。要素間隙818は、一次媒体アセンブリ710の外周制限部711aと二次媒体アセンブリ810によって画定された内周制限部811bとの間で半径方向にあることが可能である。二次媒体アセンブリ810は、概して上に論じた他の二次フィルタ媒体アセンブリの記載と一致するように構成される。
【0114】
第3のエンドキャップ820は、二次媒体アセンブリ810の第3の端部812に結合され、濾過システムに結合するように構成される。第3のエンドキャップ820は、第3のエンドキャップ820の1つの長手方向端部上に第3のポッティング構造822を有する。第3のポッティング構造822は、本明細書に記載した他のものと一致することができる。第3のエンドキャップ820は、第3のポッティング構造822から第1のエンドキャップ720の外面726に延在する複数の内方に向けられた半径リブ821を有する。半径リブ821は、第3のポッティング構造822に対して第3のエンドキャップ820の反対側の長手方向端部上にある。第3のエンドキャップ820は、前の例で論じた半径リムを持たない。
【0115】
第3のエンドキャップ820は、一次フィルタ要素700を受領するように構成された第3のエンドキャップ開口824を画定する。この実施形態では、第3のエンドキャップ820は、第1のエンドキャップ720の外周封止面で流体シールを形成しない。むしろ第3のエンドキャップ820及び一次フィルタ要素700は、その間にエンドキャップ間隙722を画定する。エンドキャップ間隙722は、第3のエンドキャップ820と一次フィルタ要素700との間で半径方向に延在することができる。流体流路706は、エンドキャップ間隙722から一次媒体アセンブリ710と二次媒体アセンブリ810との間の要素間隙818の中に延在し、二次媒体アセンブリ810を通って出る。そのためエンドキャップ間隙722は、フィルタアセンブリ701への流体流路706の入口722のような流体流路706の一部を画定することができる。この例では、流体流路706は要素間隙818内で排出路702と融合する。一部の代替実施形態では、流体流路及び排出路は、どちらも第3のエンドキャップ及び第4のエンドキャップの一方を通って二次媒体アセンブリ810に延在することができる。
【0116】
現在の例では、エンドキャップ間隙722は、第3のエンドキャップ820と第1のエンドキャップ720との間に画定された複数の離散開口であることが可能であり、複数のリブは、エンドキャップ間隙722を累積的に画定する離散開口のそれぞれを分離する。複数の離散開口は、中心軸xを中心に画定される。エンドキャップ間隙722は、第1のエンドキャップ開口721を中心に周方向に延在する。そのため入口722は、第1のエンドキャップ開口721の外径より大きい外径を有する。
【0117】
第3のエンドキャップ820は、図12に描かれ、以下に説明するシステム構成要素でシールを形成するように構成された、外周封止面829も画定する。第3のエンドキャップ820の外周封止面829は、上に記載した他のアセンブリの対応する特徴に類似している。
【0118】
第4のエンドキャップ830は、二次媒体アセンブリ810の第4の端部814に結合される。第4のエンドキャップ830は、前に記載した実施形態と一致する二次媒体アセンブリ810の第4の端部814を受領するように構成された、媒体ポッティング構造836を有する。現在の例では、第4のエンドキャップ830は、空洞816にわたる流体バリアを形成しない。むしろ排出路702は、第4のエンドキャップ830を通って延在する。具体的には、第4のエンドキャップ830は、フィルタアセンブリ701の排出路入口である第4のエンドキャップ開口838を画定する。排出路702は、第4のエンドキャップ開口838から空洞816を通って延在し、二次媒体アセンブリ810を通って出る。そのため二次媒体アセンブリ810は排出フィルタとして働く。スペーサ834は、その間に流れ間隙832を維持するために第4のエンドキャップ830と第2のエンドキャップ730との間に配列することができる。スペーサ834は、第4のエンドキャップ830と第2のエンドキャップ730との間で長手方向に延在することができる。
【0119】
現在の例では、フィルタアセンブリ701は、濾過路704、排出路702、及び流体流路706を画定する。濾過路704は一次媒体アセンブリ710を通って延在し、排出路702は一次媒体アセンブリ710を(通って延在せず)迂回するか又は避ける。より広く見れば、排出路702は一次フィルタ要素700を通って延在しない。同様に流体流路706は、一次媒体アセンブリ710を含む一次フィルタ要素700を避ける。流体流路706は、以下により詳細に論じるように、バイパス路、充填ポート路、又はバイパス路と充填ポート路の両方と一致することができる。濾過路704は、排出路702及び流体流路706と一次媒体アセンブリ710の下流で融合することに留意されたい。
【0120】
図12は、本明細書に開示された技術と一致する例示的タンクアセンブリ900の斜視図であり、図13は、例示的タンクアセンブリ900の分解図である。図14は例示的アセンブリ900の第1の断面図であり、図15は例示的アセンブリ900の第2の断面図である。アセンブリは、タンク960、フィルタカバーアセンブリ909及び図11を参照して上に論じたフィルタアセンブリ701のようなフィルタアセンブリ701(図13~14)を有する。図12~15は、以下の記述を参照して一緒に見ることができる。
【0121】
流体タンク960は、概して流体を受領するように構成された流体空洞961、及びフィルタアセンブリ701を受領するように構成されたフィルタアセンブリ開口918(図13)を画定する。現在の実施形態では、流体タンク960は、フィルタアセンブリ701の一部を支持するように構成されたフィルタ支持プラットフォーム964を有する。詳細にはフィルタ支持プラットフォーム964は、フィルタアセンブリ701の底部を支持するように構成される。流体タンク960は、流体ポンプなどの他のシステム構成要素と流体連通するように構成された流体出口966も有する。流体タンク960は、排出タンク入口968も画定する。
【0122】
フィルタアセンブリ701は概して流体空洞961内に配列され、フィルタアセンブリ開口918(図13)を中心にタンク960に結合される。現在の例では、フィルタカバーアセンブリ909は、一部の前に記載した例と違い、別個のフィルタ頭部を持たない。むしろ現在の例では、フィルタ頭部構造910はタンク960自体によって画定される。システム900は、フィルタアセンブリ701に結合するように構成されたフィルタ頭部構造910を有するフィルタカバーアセンブリ909を有する。フィルタカバーアセンブリ909は、フィルタ頭部構造910に切り離し可能に結合するように構成されたフィルタカバー920も有する。フィルタカバー920は、嵌合特徴906を介してフィルタ頭部構造910に結合され、嵌合特徴906は、現在の例では中心軸xを中心にフィルタ頭部構造910及びフィルタカバー920によって画定された嵌合ネジ906である。フィルタカバーアセンブリ909及びフィルタ支持プラットフォーム964は、フィルタアセンブリ701を適所に固定するためにフィルタアセンブリ701上に圧縮力を掛けることができる。
【0123】
フィルタカバー920及びフィルタ頭部構造910は、フィルタアセンブリ開口918(図13)を中心に少なくとも1つのシールを形成するように構成される。図14及び15に見られるように、フィルタカバー920及びフィルタ頭部構造910は、第1の周封止領域930及び第2の周封止領域932を画定する。第1の周封止領域930及び第2の周封止領域932のそれぞれは、中心軸xを中心に配列するように構成される。第1の周封止領域930は、嵌合ネジ906の遠位長手方向端部及び/又はフィルタカバー920の遠位長手方向端部に向かって位置付けられる。第2の周封止領域932は、フィルタカバー920の反対側の長手方向端部に向かって位置付けられる。
【0124】
フィルタカバーアセンブリ909は、タンク960に取り外し可能に結合するように構成される。現在の例では、フィルタカバーアセンブリ909はフィルタアセンブリ701に、ひいては一次フィルタ要素700に取り外し可能に結合するように構成される。外周封止面829は第3のエンドキャップ820を中心に、フィルタカバーアセンブリ909の対応する構造、より詳細にはタンク960のフィルタ頭部構造910でシールを形成する。フィルタ頭部構造910の対応する構造は、現在の例では内径封止面911である。一部の代替実施形態では、第3のエンドキャップは内周封止面を画定することができ、フィルタ頭部構造の対応する構造は外周封止面であることが可能である。
【0125】
更に第1のエンドキャップ720も、第1のエンドキャップ開口721を中心にフィルタカバーアセンブリ909に封止可能に結合するように構成される。具体的にはこの例では、フィルタカバー920は、第1のエンドキャップ開口721(これはフィルタアセンブリ701の第1の入口である)を中心に管状延在部724の周囲封止面728に封止可能に結合するように構成された第1の管連結部914を有する。他の構成も、フィルタカバーアセンブリ909をフィルタアセンブリ701に結合することを企図する。
【0126】
タンクアセンブリ900は、図14~15に見られる濾過路704を画定する。フィルタアセンブリ701(図11)の濾過路704は、濾過路704の一部である。フィルタカバー920及びフィルタ頭部構造910は、第1の周封止領域930と第2の周封止領域932との間に濾過路704の一部を画定する。フィルタカバーアセンブリ909は、タンクアセンブリ900の濾過路704への流体戻り入口913を画定する濾過導管912を画定する。この具体的な実施形態では、フィルタ頭部構造910は流体戻り導管912を画定するが、一部の他の実施形態では、フィルタカバー920は流体戻り導管912を画定することができる。様々な実施形態で、濾過路704は、油圧システム内の道具から流体タンク960に戻る油圧流体を受領するように構成される。
【0127】
タンクアセンブリ900は、一次フィルタ要素700、具体的には一次媒体アセンブリ710を迂回する、バイパス路952(図14で最もよく見られる)を選択的に画定するように構成される。バイパス路952は、濾過路704から二次フィルタ要素800を通ってフィルタアセンブリ出口に選択的に延在し、フィルタアセンブリ出口は二次フィルタ要素800の下流面である。図13~15に描かれた例を含む様々な実施形態で、フィルタシステムは、濾過路704とフィルタアセンブリ701の流体流路706(図11)の入口722(これは上のエンドキャップ間隙722と呼ばれる)との間に配列されたバイパス弁950を有する。具体的には、フィルタカバーアセンブリ909はバイパス弁950を有する。バイパス弁950は、濾過路704内の流体圧が閾値を超える場合に、濾過路704からバイパス路952に流体流れを選択的に向ける。そのためバイパス流体流れはバイパス路952に入り、二次媒体アセンブリ810によって濾過される。これは、バイパス流体流れのためのフィルタがないシステムに比べて好都合である可能性がある。一部の実施形態では、バイパス弁950は割愛することができる。
【0128】
現在の例示的タンクアセンブリ900では、フィルタカバーアセンブリ909は、流体流路706と流体連通する充填ポート927を画定する。充填ポート927は、バイパス路952と選択的に流体連通することができる。充填ポート927はバイパス路952に沿ってバイパス弁950の下流に位置付けることができ、こうして一次媒体アセンブリ710の上流で濾過路704から隔離することができる。充填ポート927は、フィルタカバーアセンブリ909の充填ポート導管924によって画定される。正常作動で、充填ポート927は、フィルタカバーアセンブリ909内で濾過路704から隔離される。現在の実施形態では、充填ポート927は、一次媒体アセンブリ710の下流で濾過路704の一部を通って延在する。バイパス弁950の下流でバイパス路952と流体連通するように充填ポート927を構成する利点は、システムに追加した新しい流体が二次媒体アセンブリ810を通って濾過されることである。一部の実施形態では、充填ポート927は割愛することができる。
【0129】
取り外し可能なカバー926は、充填ポート927にわたって充填ポート導管924上に取り外し可能に配列される。取り外し可能なカバー926は、タンクアセンブリ900に油圧流体などの流体を追加するためにユーザによって選択的に取り外すことができる。現在の例では、取り外し可能なカバー926及びフィルタカバーアセンブリ909は、嵌合ネジ928(図14)を通して相互に係合する。取り外し可能なカバー926は、嵌合ネジ928を係脱するフィルタカバーアセンブリ909に対して取り外し可能なカバー926を手動で回転することを通して、フィルタカバーアセンブリ909から分断することができる。
【0130】
タンクアセンブリ900は、図11に関してフィルタアセンブリ701に関連して論じた排出路702も画定する。排出路702(図14~15)は、1つ又は複数の排出導管962、962a、962bを介してタンク960を通って第4のエンドキャップ開口838に延在する。非主要導管962a、962bは、モータ及び/又はポンプなどの構成要素から延在し、フィルタアセンブリ701に延在する主要排出導管962の中に融合することができる。主要排出導管962は、フィルタ支持プラットフォーム964から長手方向外方に、第4のエンドキャップ開口838(これはフィルタアセンブリ701の第3の入口である)の中に延在する。
【0131】
排出路702は、概して一次媒体アセンブリ710の上流の濾過路704から隔離され、これは排出路702及び濾過路704が流路から別に流体分離することを意味する。排出路702は、フィルタカバーアセンブリ909内で濾過路704から隔離される。具体的にはこの例では、フィルタカバーアセンブリ909は排出路702の一部を画定しない。排出路702は、排出タンク入口968から排出導管962を通って、フィルタアセンブリ701の第4のエンドキャップ830によって画定された第4のエンドキャップ開口838に、第4のエンドキャップ開口838から第2のエンドキャップ730と第4のエンドキャップ830との間の流れ間隙832を通って半径方向外方に、二次媒体アセンブリ810を通って半径方向外方に延在する。そのため、現在の例と一致する例では、二次フィルタ要素800は排出フィルタ要素である。
【0132】
排出路702は一次媒体アセンブリ710を避ける。排出導管962は排出路702を排出フィルタ要素800に流体結合させ、排出フィルタ要素800は二次フィルタ要素800である。排出導管962は、排出タンク入口968からタンク960の流体空洞961を通ってフィルタアセンブリ701に延在する。現在の例では、フィルタアセンブリ701(これは第1のエンドキャップ開口721である)への濾過路704の入口は、フィルタアセンブリ701(これは第4のエンドキャップ830の開口である)への排出路702の入口からフィルタアセンブリ701の反対側の長手方向端部上にある。同様に流体戻り入口913はタンク960の第1の端部に向かって位置付けられ、排出タンク入口968はタンク960の第2の反対側の端部に向かって位置付けられる。
【0133】
排出路702の特定の構成は、様々な利点を有することができる。例えばフィルタアセンブリ701を避けるように排出導管962(ひいては排出路702)を経路設定することにより、排出路702にわたる流体圧も下げることができ、排出路702はモータケーシング(又は排出路702の上流の他の構成要素筐体)上の流体圧を下げる。その上、排出導管962をフィルタアセンブリ701の底部に経路設定することにより、重力が排出流体と流体タンク960内のあらゆる流体との間の衝突を増加させるはずであるフィルタアセンブリ701の頂部に向かう流体に比べて、流体タンク960内の流体の更なる曝気を限定する。
【0134】
一部の代替実施形態では、排出路は、フィルタアセンブリの底部エンドキャップを通るより、むしろフィルタカバーアセンブリの中に延在することができる。このような実施形態では、排出路は、フィルタカバーアセンブリ内で充填ポート路及びバイパス路の一方又は両方と重ねることができる。このような例では、排出路は一次媒体アセンブリを同様に避け、二次媒体アセンブリを通って延在するはずである。このような実施形態では、流体流路706(図11参照)は排出路の一部を画定するはずである。
【0135】
濾過路704は流体戻り導管912から第1のエンドキャップ720に、詳細には第1のエンドキャップ720の第1のエンドキャップ開口721である第1の入口に延在する。濾過路704は、流体戻り導管912からフィルタカバーアセンブリ909及び第1のエンドキャップ720を通り、中央通路716を通り、一次媒体アセンブリ710及び二次媒体アセンブリ810を通って半径方向外方に延在する。
【0136】
現在の例では、フィルタカバーアセンブリ909は、フィルタ頭部構造910に結合したフィルタカバー920を有する一方で、一部の実施形態では、フィルタカバーアセンブリは、フィルタ頭部構造のないフィルタカバーを有する。このような実施形態では、フィルタカバーは流体タンクの中に直接設置することができる。更に一部の実施形態では、フィルタ頭部構造910は、タンク960と別個の構成要素であるフィルタ頭部であることが可能である。フィルタカバーアセンブリは、概してフィルタカートリッジと接合し、排出流れ及び濾過流れをフィルタ要素によって画定された関連した流路に向けるように構成される。
【0137】
ここで示し及び説明した例は、一次フィルタ要素700及び二次フィルタ要素800を有する一方で、現在の技術の様々な実装形態で、二次フィルタ要素800を割愛することができる。二次フィルタ要素は、例えば別個の排出フィルタがフィルタ要素に(図8に関して記載したように)組み込まれる場合に割愛することができる。
【0138】
図16は、本明細書に開示された技術と一致する別の例示的フィルタ要素1000の断面図である。図17は、例示的フィルタ要素1000の斜視図である。フィルタ要素1000は、中央通路1016を画定するフィルタ媒体アセンブリ1010、フィルタ媒体アセンブリ1010の第1の媒体端部1012に結合された第1のエンドキャップ1020、フィルタ媒体アセンブリ1010の第2の媒体端部1014に結合された第2のエンドキャップ1030、及び中央通路1016内に配列された流管1040を有する。
【0139】
フィルタ要素1000は濾過路1004及び排出路1002を画定し、濾過路1004はフィルタ媒体アセンブリ1010を通って延在し、排出路1002はフィルタ媒体アセンブリ1010を(通って延在せず)迂回する/避ける。排出路1002はフィルタ要素1000内で濾過路1004から分離される。排出路1002は、概して一次媒体アセンブリ1010の上流で濾過路1004から分離するように構成される。濾過路1004は、一次媒体アセンブリ1010の下流で排出路1002と融合するように構成される。現在の例示的フィルタ要素1000の様々な特徴及び機能は、概して上に論じたフィルタ要素と一致する。但し、このような特徴及び機能が現在の記述又は図に一致しない場合を除く。
【0140】
フィルタ媒体アセンブリ1010は、概して流体を濾過するように構成される。一部の実施形態では、フィルタ媒体アセンブリ1010は、油圧流体を濾過するように構成される。フィルタ媒体アセンブリ1010の第1の端部1012は、第1のエンドキャップ1020に結合される。フィルタ媒体アセンブリ1010の第2の端部1014は、第2のエンドキャップ1030に結合される。フィルタ媒体アセンブリ1010は、概して円筒配置を有する。フィルタ媒体アセンブリ1010は、第1の媒体端部1012から第2の媒体端部1014に延在する中央通路1016を画定する。中央通路1016は濾過路1004及び排出路1002を画定する。現在の例では、排出路1002は細長い円筒形である。濾過路1004は、排出路1002を包囲する管状構造を形成する。
【0141】
フィルタ媒体アセンブリ1010及び中央通路1016は中心軸xを共有し、中心軸xは長手方向に延在する。フィルタ媒体アセンブリ1010は、前に論じたように長手方向に長さを有することができる。フィルタ媒体アセンブリ1010はフィルタ媒体1011を有する。フィルタ媒体1011は、プリーツ加工をするなど、本明細書に論じた他の例と一致する構造を有することができる。構造支持部1013はフィルタ媒体1011を包囲する。構造支持部1013は、フィルタ媒体アセンブリ1010の外径境界線1018を画定する。構造支持部1013は上に論じたような構成及び機能を有することができる。構造支持部は、一部の実施形態では中央通路1016を中心にその内径境界線に沿ってフィルタ媒体1011に当接することができる。
【0142】
第1のエンドキャップ1020は、概してフィルタ媒体アセンブリ1010の第1の媒体端部1012を保持し、フィルタ媒体アセンブリ1010を通る濾過路1004の一部を画定するように構成される。第1のエンドキャップ1020は、排出路1002が第1のエンドキャップ1020を通って延在するように、排出路1002の一部を画定するように構成される。排出路1002は、第1のエンドキャップ1020を通して濾過路1004から分離される。第1のエンドキャップ1020は、フィルタアセンブリ1001の外側から中央通路1016に長手方向に延在する、第1のエンドキャップ開口1021を画定する。現在の例では、第1のエンドキャップ開口1021は、第1の管受容体1024及び第1の通路開口1022である複数の開口の組み合わせである。
【0143】
第1の通路開口1022は、図17に最もよく見られる開口区分1022a、1022b、1022c、1022dである一連の離散開口によって累積的に形成される。複数の留め具1015は、第1の通路開口1022を累積的に画定する離散開口のそれぞれを分離する。複数の離散開口区分1022a、1022b、1022c、1022dは、中心軸xを中心に画定される。第1の通路開口1022は、流管1040とフィルタ媒体アセンブリ1010との間に画定される。第1の通路開口1022は、第1の管開口1041を中心に周方向に延在する。一部の実施形態では、第1の通路開口1022は、以下により詳細に記載するフィルタ要素1000への濾過路入口を画定する。
【0144】
図16に最もよく見られるように、第1のエンドキャップ1020は、フィルタ媒体アセンブリ1010の第1の端部1012を受領するように構成された、第1の媒体ポッティング構造1023を有する。第1の媒体ポッティング構造1023は、図1~2を参照して上に論じたように構成することができる。一部の実施形態では、第1のエンドキャップ1020は媒体ポッティング構造を持たない。
【0145】
第1のエンドキャップ1020は、以下により詳細に記載する濾過システム構成要素でシールを形成するように構成された、長手方向軸xを中心に外周封止面1028を有する。外周封止面1028は、フィルタ媒体アセンブリ1010及び中央通路1016の中心軸xを共有する。外周封止面1028は、Oリングなどの弾性構成要素を受領するように構成された周囲空洞であることが可能である。一部の実施形態では、周囲空洞は不連続である一方で、他の実施形態では、周囲空洞は連続している。一部の実施形態では、第1のエンドキャップ1020は、濾過システム構成要素でシールを形成するように構成された内周封止面1025を画定することができる。
【0146】
第2のエンドキャップ1030は、概してフィルタ媒体アセンブリ1010の第2の媒体端部1014を保持し、フィルタ媒体アセンブリ1010を通る濾過路1004の一部を画定するように構成される。第2のエンドキャップ1030は、排出路1002が第2のエンドキャップ1030を通って延在するように、排出路1002の一部を画定するように構成される。排出路1002は、第2のエンドキャップ1030を通して濾過路1004から分離される。具体的には、第2のエンドキャップ1030は、流管1040を受領するように構成された第2の管受容体1036を画定する。一部の他の実施形態と対照的に、この例では第2のエンドキャップ1030は、流管1040を包囲する中央通路1016の一部にフィルタ要素1000の外側の環境を流体結合する第2の通路開口1031を画定する。第2の通路開口1031は、流管1040とフィルタ媒体アセンブリ1010との間に画定される。第1のエンドキャップ1020と同様に、この例では第2のエンドキャップ130は、第2のエンドキャップ1030と流管1040との間に延在する複数の留め具1035を有し、複数の留め具1035は第2の通路開口1031を累積的に画定する離散開口のそれぞれを分離する。
【0147】
現在の例では、第2のエンドキャップ1030は、中央通路1016の中に長手方向に延在する内部管状フランジ1038を有する。内部管状フランジ1038は第2の通路開口1031を包囲する。一部の実施形態では、第2のエンドキャップ1030は内部管状フランジ1038を持たない。第2のエンドキャップ1030は、フィルタ媒体アセンブリ1010の第2の端部1014を受領するように構成された第2の媒体ポッティング構造1034を有する。第2の媒体ポッティング構造1034は、本明細書のいずれかに記載されたものと一致することができる。一部の実施形態では、第2のエンドキャップ1030は、第2の媒体ポッティング構造1034を割愛することができる。
【0148】
流管1040は、概して排出路1002の一部を画定するように構成される。流管1040は排出路1002を含有する。流管1040は、概してバイパス路の一部を画定するように構成される。バイパス路は排出路1002と融合することができる。流管1040は、充填ポート路の一部を画定するように構成することができる。充填ポート路は排出路1002と融合することができる。流管1040は、概してフィルタ要素1000を通して排出路1002及び濾過路1004を分離するように構成される。流管1040は、第1の管端部1042及び第2の管端部1044を有する。第1の管端部1042は第1の管開口1041を画定する。第2の管端部1044は第2の管開口1043を画定する。流管1040は、第1の管端部1042から第2の管端部1044に延在する中央開口1046を画定する。第1の管端部1042は、システム構成要素でシールを形成するように構成された封止構造を有することができる。
【0149】
流管1040及びその中央開口1046は長手方向に延在する。中央開口1046は、現在の例では細長い円筒を形成するが、他の例では中央開口は先細又は他の形状を形成することができる。現在の例では、流管1040は中央通路1016内に位置付けられる。詳細には、流管1040は中央通路1016の中心に位置付けられる。
【0150】
現在の実施形態と一致する例では、流管1040の第1の管端部1042は、排出路1002を中心に第1のエンドキャップ1020の第1の管連結部1029に結合される。第1の管連結部1029は、流管1040の第1の管端部1042を受領する第1の管受容体1024を画定する。一部の実施形態では、第1のエンドキャップ1020は第1の管連結部1029を持たない。一部の実施形態では、第1の管連結部は第1のエンドキャップから分離して切り離される。一部の他の実施形態では、流管は第1のエンドキャップと別個の単一構造であり、第1のエンドキャップに直接結合されない。一部の更なる実施形態では、第1のエンドキャップは、前の例で上に論じたように流管の区分を画定する。尚更なる実施形態では、第1のエンドキャップ及び流管は単一構成要素である。
【0151】
流管1040は、第2の管受容体1036を中心に第2のエンドキャップ1030に結合される。具体的には、第2のエンドキャップ1030は、第2の管受容体1036を画定する第2の管連結部1032を有する。流管1040及び第2のエンドキャップ1030の第2の管連結部1032は、第2の管受容体1036を中心に半径シールを形成するように、第2の管受容体1036内に相互に係合する。現在の例では、流管1040の第2の管端部1044は、第2のエンドキャップ1030の第2の管連結部1032を摩擦して封止可能に受領する一方で、一部の実施形態では、流管1040は、流管1040及び第2のエンドキャップ1030が単一の成型作業を通して形成される場合などに、第2のエンドキャップ1030と一体化した単一構造を形成することができる。一部の実施形態では、流管1040は第2のエンドキャップ1030内の開口を通過し、第2のエンドキャップ1030に直接結合されない。
【0152】
流管1040は第1の管開口1041を画定する。第1の通路開口1022は流管1040から流体分離するように構成される。第1の通路開口1022は、流管1040により第1の管開口1041から流体分離される。第1の管開口1041は、流管1040の中央開口1046と直接流体連通する。第1の通路開口1022は、フィルタ媒体アセンブリ1010の中央通路1016と直接流体連通する。第1の通路開口1022は、流管1040とフィルタ媒体アセンブリ1010との間で半径方向に位置付けられる。
【0153】
フィルタ要素1000は、第1の通路開口1022から中央通路1016を介して第2の通路開口1031に延在する濾過路1004を画定する。濾過路1004は、第1のエンドキャップ1020及び第2のエンドキャップ1030を通って延在する。フィルタ要素1000は、第1の通路開口1022からフィルタ媒体アセンブリ1010を通って延在する濾過路1004を画定する。フィルタ要素1000は、第2の通路開口1031からフィルタ媒体アセンブリ1010を通って延在する濾過路1004を画定する。フィルタ要素1000は、第1の管開口1041から第2の管開口1043に排出路1002も画定する。
【0154】
流管1040は、概して第1のエンドキャップ1020と第2のエンドキャップ1030との間に延在する。この例では、流管1040は、第1のエンドキャップ1020及び第2のエンドキャップ1030を通って延在するが、他の構成も可能である。
【0155】
図18は、本明細書に開示された技術と一致する例示的フィルタアセンブリ1001の断面図である。フィルタアセンブリ1001は、概して図19及び20に関して以下により詳細に記載する流体濾過システム内に設置するように構成される。フィルタアセンブリ1001は、一次フィルタ要素1000及び二次フィルタ要素1100を有する。ここでは二次フィルタ要素1100は、一次フィルタ要素1000を包囲する。一次フィルタ要素1000は、図16及び17の記載並びに対応する記載と一致する。
【0156】
二次フィルタ要素1100は、第3の端部1112及び第4の端部1114を有する二次媒体アセンブリ1110を有する。第3の端部1112は、一次フィルタ要素1000の媒体アセンブリ1010(以下「一次媒体アセンブリ」)の第1の端部1012に向かって位置付けられ、第4の端部1114は、一次媒体アセンブリ1010の第2の端部1014に向かって位置付けられる。二次媒体アセンブリ1110は、第3の端部1112から第4の端部1114に延在する空洞1116を画定する。空洞1116は一次フィルタ要素1000を受領する。要素間隙1118は、フィルタ媒体アセンブリ1010の外周制限部1011aと二次媒体アセンブリ1110によって画定された内周制限部1111bとの間に画定することができる。要素間隙1118は、フィルタ媒体アセンブリ1010の外周制限部1011aと二次媒体アセンブリ1110によって画定された内周制限部1111bとの間で半径方向に画定することができる。
【0157】
一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ1110は、一次フィルタ要素1000によって濾過された液体の脱気を促すように構成することができる。一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ1110は、バイパス流体を濾過するように構成される。様々な実施形態で、二次媒体アセンブリ1110は、一次媒体アセンブリ1010より高い浸透性を有する。様々な実施形態で、一次媒体アセンブリ1010は、二次媒体アセンブリ1110より高い粒子濾過効率を有する。一部の実施形態では、二次媒体アセンブリ1110は、バイパス流体に対する最低濾過要件を満たすために十分な粒子濾過効率を有することができる。二次媒体アセンブリ1110は、様々な異なる型のフィルタ媒体及び本明細書に記載した他の二次媒体アセンブリに関して上に論じたフィルタ媒体の組み合わせから構築することができる。
【0158】
第3のエンドキャップ1120は、二次媒体アセンブリ1110の第3の端部1112に結合され、濾過システムに結合するように構成される。第3のエンドキャップ1120は、一方の長手方向端部上に半径リム1121、及び反対側の長手方向端部上に半径ポッティング構造1122を有する。半径ポッティング構造1122は、二次媒体アセンブリ1110の第3の端部1112を受領するように構成された受領チャネルを形成する。半径ポッティング構造1122は、上に論じた他の半径ポッティング構造と同様に構成することができる。
【0159】
第3のエンドキャップ1120は、一次フィルタ要素1000を受領するように構成された第3のエンドキャップ開口1124を画定する(この場合、第1のエンドキャップ1020は第1のエンドキャップ開口1021を画定する)。一部の前の例と違い、ここでは第3のエンドキャップ1120は、第1のエンドキャップ1020で流体シールを形成しない。エンドキャップ間隙1126は、第3のエンドキャップ1120と一次フィルタ要素1000との間に画定され、一次フィルタ要素1000は、第1の媒体アセンブリ1010と二次媒体アセンブリ1110との間の要素間隙1118への流体流路を画定する。エンドキャップ間隙1126は、中央通路1016から半径方向外方に位置付けられる。第3のエンドキャップ1120は、図18及び19に描かれ、以下に記載するシステム構成要素でシールを形成するように構成された外周封止面1129を画定する。第3のエンドキャップ1120の外周封止面1129は、第1のエンドキャップ1020の外周封止面1028に関して上に記載したものと類似している。
【0160】
第4のエンドキャップ1130は、二次媒体アセンブリ1110の第4の端部1114に結合される。第4のエンドキャップ1130は、二次媒体アセンブリ1110の第4の端部1114を受領するように構成された媒体ポッティング構造1136を有する。第4のエンドキャップ1130及び第2のエンドキャップ1030は、第1の媒体アセンブリ1010と二次媒体アセンブリ1110との間で要素間隙1118にわたる流体バリアを形成するように構成される。
【0161】
図19は、図18のアセンブリと一致する概略的な例示的システムである。システム1200は、その中にフィルタアセンブリ1001を設置した流体タンク1260を有する。流体タンク1260は、概して流体を受領するように構成された流体空洞1261、及びフィルタアセンブリ1001を受領するように構成されたフィルタアセンブリ開口1218を画定する。流体タンク1260は排出タンク入口1268を画定する。現在の例示的システム1200の様々な特徴及び機能は、概して上に論じたシステムと一致する。但し、このような特徴及び機能が現在の記述又は図に一致しない場合を除く。
【0162】
フィルタアセンブリ1001は流体空洞1261内に配列され、フィルタアセンブリ開口1218を中心にタンク1260に結合される。フィルタカバーアセンブリ1209は、フィルタアセンブリ1001を受領するように構成される。フィルタカバーアセンブリ1209は、フィルタアセンブリ1001に結合するように構成されたフィルタ頭部1210を有する。取り外し可能なフィルタカバー1220は、フィルタ頭部1210に切り離し可能に結合するように構成される。フィルタカバー1220は、嵌合特徴を介してフィルタ頭部1210に結合され、嵌合特徴は、現在の例ではフィルタ頭部1210とフィルタカバーアセンブリ1209との間に摩擦係合を画定するように構成された第1の周封止領域1230である。フィルタカバー1220及びフィルタ頭部1210は、フィルタアセンブリ開口1218を中心に封止された連結部を形成することができる。
【0163】
システム1200は、フィルタアセンブリ1001の一部を支持するように構成されたフィルタ支持プラットフォーム1264を有する。フィルタ支持プラットフォーム1264は、フィルタアセンブリ1001に結合するように構成される。フィルタカバーアセンブリ1209及びフィルタ支持プラットフォーム1264は、フィルタアセンブリ1001を適所に固定するためにフィルタアセンブリ1001上に圧縮力を掛けることができる。
【0164】
フィルタカバー1220及びフィルタ頭部1210は、第1の周封止領域1230を画定する。フィルタ頭部1210及びフィルタアセンブリ1001は、第2の周封止領域1232を画定する。第1の周封止領域1230及び第2の周封止領域1232のそれぞれは、中心軸xを中心に配列するように構成される。第1の周封止領域1230は、フィルタ頭部1210の遠位長手方向端部に向かって位置付けられる。第2の周封止領域1232は、フィルタ頭部1210の反対側の長手方向端部に向かって位置付けられる。現在の例では、補強リング1212はフィルタカバーアセンブリ1209内に配列され、フィルタカバーアセンブリ1209に対してフィルタアセンブリ1001の長手方向の移動に抵抗するように構成される。補強リング1212は、フィルタ頭部1210内に第4のエンドキャップ1130を固定するように構成することができる。
【0165】
現在の例では、フィルタカバーアセンブリ1209は、フィルタアセンブリ1001のかなりの部分を受領するように構成されたフィルタ筐体1202を有する。フィルタ筐体1202は、フィルタ頭部1210からフィルタ支持プラットフォーム1264に延在する。フィルタ筐体1202は二次媒体アセンブリ1110を包囲する。フィルタ筐体1202は第1の長手方向端部でフィルタ頭部1210に結合され、第1の長手方向端部と反対側の第2の長手方向端部でフィルタ支持プラットフォーム1264に結合される。フィルタ筐体1202は、種々の材料、並びに金属、プラスチック、メッシュ、及び同種のものを含む材料の組み合わせから構築することができる。一部の実施形態では、フィルタ筐体1202は、二次媒体アセンブリ1110に構造支持部を提供するように構成される。
【0166】
現在の例示的システム1200では、一次フィルタ要素1000の第1のエンドキャップ1020及び二次フィルタ要素1100の第3のエンドキャップ1120は、フィルタ支持プラットフォーム1264に結合されることに留意されたい。一次フィルタ要素1000の第2のエンドキャップ1030及び二次フィルタ要素1100の第4のエンドキャップ1130は、フィルタ頭部1210に結合される。こうして第1のエンドキャップ1020は、この例示的システム1200内で第2のエンドキャップ1030の下に垂直に位置付けられる。第3のエンドキャップ1120は、この例示的システム1200内で第4のエンドキャップ1130の下に垂直に位置付けられる。第1のエンドキャップ1020及び第3のエンドキャップ1120は、フィルタアセンブリ1001の第1の端部1003を画定することができる。第2のエンドキャップ1030及び第4のエンドキャップ1130は、フィルタアセンブリ1001の第2の端部1005を画定することができる。この例では、フィルタアセンブリ1001の第1の端部1003は、フィルタアセンブリ1001の第2の端部1005の下に垂直に位置付けられる。しかし一部の実施形態では本明細書で先に記載されたように、フィルタアセンブリの第2の端部は、フィルタアセンブリの第1の端部の下に垂直に位置付けることができる。
【0167】
流管1040は、フィルタカバーアセンブリ1209に封止可能に結合するように構成される。フィルタカバー1220は、第2の管端部1044に封止可能に結合するように構成された第1の管連結部1214を有する。この具体的例では、第1の管連結部1214は、第2のエンドキャップ1030の第2の管連結部1032を封止可能に受領する。第1の管連結部1214は、フィルタ頭部1210内で第2の管開口1043から第2の通路開口1031を分離するように構成される。他の構成もフィルタカバーアセンブリ1209をフィルタアセンブリ1001に結合するように企図される。
【0168】
流体タンク1260は、システム1200への流体戻り入口1266を有する流体戻り導管1265を有する。濾過路1004は、流体戻り入口1266から流体戻り導管1265を通って延在する。流体戻り導管1265及びフィルタ支持プラットフォーム1264は、濾過路1004の一部を画定する。具体的には、フィルタ支持プラットフォーム1264は、濾過路1004を中心にフィルタアセンブリ1001に流体戻り導管1265を流体結合するように構成された流体戻り接合部1269を画定する。流体戻り導管1265はフィルタ支持プラットフォーム1264に結合され、フィルタ支持プラットフォーム1264は濾過路1004の一部も画定する。フィルタ支持プラットフォーム1264は、濾過路1004が流体戻り入口1266、フィルタ支持プラットフォーム1264、第1のエンドキャップ開口1021、第1の通路開口1022、及び一次フィルタ要素1000の中央通路1016を通って延在するように、第1のエンドキャップ開口1021を中心に一次フィルタ要素1000の第1のエンドキャップ1020に結合される。
【0169】
フィルタ要素の濾過路1004への入口がフィルタアセンブリ1001の底部に向かって位置付けられる現在の例と一致する構成は、好都合なことに濾過路への入口がフィルタアセンブリの頂部に向かって位置付けられる構成に比べて、流体の曝気を制限する。後者の構成では、フィルタ要素の頂部から底部に移動する流体上の重力により、流体が流体とアセンブリの残余部との間の衝撃で曝気することがある。
【0170】
システム1200は排出路1002の一部も画定する。排出路1002は、タンク1260を通り、1つ又は複数の排出導管1262を介して第3のエンドキャップ開口1124を通って延在する。排出導管1262は排出タンク入口1268からフィルタ支持プラットフォーム1264に延在する。フィルタ支持プラットフォーム1264は、排出導管1262及び第3のエンドキャップ開口1124を流体結合させる。具体的には、フィルタ支持プラットフォーム1264は、排出導管1262を第3のエンドキャップ1120と一次フィルタ要素1000との間のエンドキャップ間隙1126に流体結合するように構成された排出路接合部1267を画定する。フィルタ支持プラットフォーム1264は、第1の通路開口1022を第3のエンドキャップ1120と一次フィルタ要素1000との間のエンドキャップ間隙1126から隔離させる。この例では、第3のエンドキャップ1120と一次フィルタ要素1000との間のエンドキャップ間隙1126は、フィルタアセンブリ1001内に排出路の一部を画定する。この例では、流管1040の外側の第3のエンドキャップ開口1124によって画定された流れ面積は、フィルタアセンブリ1001の排出路入口を画定する。
【0171】
排出路1002は、排出タンク入口1268から排出導管1262を通り、フィルタ支持プラットフォーム1264を通り、一次フィルタ要素1000と二次フィルタ要素1100との間に画定された要素間隙1118に、更に二次媒体アセンブリ1110を通って半径方向外方に延在する。そのため、現在の例と一致する例では、二次フィルタ要素1100は排出フィルタ要素である。
【0172】
排出路1002は一次媒体アセンブリ1010を避ける。具体的には、排出路1002は、一次媒体アセンブリ1010の上流で濾過路1004から分離される。排出導管1262は、排出路1002を二次フィルタ要素1100である排出フィルタ要素1100に流体結合させる。排出導管1262は、排出タンク入口1268からタンク1260の流体空洞1261を通ってフィルタアセンブリ1001に延在する。現在の例では、フィルタアセンブリ1001への濾過路1004の入口(これは第1の通路開口1022である)は、フィルタアセンブリ1001への排出路1002の入口(これは第3のエンドキャップ1120と一次フィルタ要素1000との間のエンドキャップ間隙1126である)と同じフィルタアセンブリ1001の長手方向端部に向かう。同様に、流体戻り入口1266はタンク1260の第1の端部に向かって位置付けられ、排出タンク入口1268はタンク1260の同じ端部に向かって位置付けられる。システム1200に関する排出路1002の特定の構成は、図13~15を参照して上に論じたように様々な利点を有することができる。
【0173】
システム1200は、一次フィルタ要素1000、具体的には一次媒体アセンブリ1010を迂回するバイパス路1252を選択的に画定するように構成される。バイパス路1252は、一次媒体アセンブリ1010の上流の場所から濾過路1004に沿って二次媒体アセンブリ1110を通って、フィルタアセンブリ出口が二次フィルタ要素1100の下流面1102である場合のフィルタアセンブリ出口に選択的に延在する。濾過システムは、濾過路1004とフィルタアセンブリ1001内の排出路1002との間の一次媒体アセンブリ1010の上流に配列されたバイパス弁1250を有する。具体的には、フィルタカバーアセンブリ1209はバイパス弁1250を有する。バイパス弁1250は、濾過路1004内の流体圧が閾値を超える場合に、濾過路1004(一次媒体アセンブリ1010の上流)から排出路1002に流体流れを選択的に向ける。そのためバイパス流体流れはバイパス路1252を通過して排出路1002に入り、二次媒体アセンブリ1110によって濾過される。これは、バイパス流体流れのためのフィルタがないシステムに比べて好都合である可能性がある。一部の実施形態では、バイパス弁1250は割愛することができる。
【0174】
この例では、フィルタカバーアセンブリ1209は、排出路1002の一部、濾過路1004の一部、及びバイパス路1252を画定する。正常作動の条件下では、フィルタカバーアセンブリ1209は、排出路1002を濾過路1004から隔離するように構成される。しかし閾値に達する濾過路1004内の圧力スパイクを受けると、バイパス弁1250はバイパス路1252を画定するために開く。流管1040は、フィルタ支持プラットフォーム1264によって画定された排出路から中央通路1016を通って、フィルタカバーアセンブリ1209によって画定された排出路に延在する。こうしてこの例では、バイバス流体流れは、排出流体流れと融合するためにフィルタアセンブリ1001の第1の端部1003に下方に経路設定される。流管1040の第2の管端部1044は、排出路1002への第2の入口を画定する。
【0175】
現在のシステム1200では、フィルタカバーアセンブリ1209は、排出路1002と流体連通する充填ポート1227を画定する。充填ポート1227は、バイパス路1252と選択的に流体連通することができる。正常作動では、充填ポート1227は、フィルタカバーアセンブリ1209内で濾過路1004から隔離される。排出路1002と流体連通するように充填ポート1227を構成する利点は、システムに追加した新しい流体が二次媒体アセンブリ1110を通って濾過されることである。一部の実施形態では、充填ポート1227は割愛することができる。
【0176】
フィルタカバー1220は、充填ポート1227にわたってフィルタ頭部1210上に取り外し可能に配列される。フィルタカバー1220は、油圧流体などの流体をシステム1200に追加するために、ユーザにより選択的に取り外すことができる。現在の例では、取り外し可能なカバー1220及びフィルタカバーアセンブリ1209は、第1の周封止領域1230を通して摩擦係合する。ネジ、ボルト、磁石、及び同種のものなどの他の結合特徴も、フィルタカバー1220をフィルタ頭部1210に結合するために使用することができる。
【0177】
濾過路1004は、流体戻り導管1265から第1のエンドキャップ1020、詳細には第1のエンドキャップ1020の第1の通路開口1022であるフィルタ要素への第1の入口に延在し、中央通路1016を通り、一次媒体アセンブリ1010及び二次媒体アセンブリ1110を通って半径方向外方に延在する。濾過路1004は、第2のエンドキャップ1030も通って延在し、フィルタカバーアセンブリ1209の一部の中に入りバイパス弁1250に延在する。
【0178】
現在描かれていないが、タンク1260は、概して流体ポンプなどの他のシステム構成要素と流体連通するように構成された流体出口を有することに留意されたい。
【0179】
図20は、図18の例示的フィルタアセンブリと一致する別の例示的タンクシステム1300を描く。システム1300は、概して図19を参照して記載したシステムと一致する。しかし現在の例では、排出導管1362は、中心軸xを中心に流体戻り導管1365を少なくとも部分的に包囲する。そのため排出流体は、第3のエンドキャップ1120と一次フィルタ要素1000との間のエンドキャップ間隙1126を中心にフィルタアセンブリ1001に入るように構成される。排出路接合部1367は、排出導管1362及び流管1040を流体結合させる。排出路接合部1367は、排出導管1362から半径方向内方に延在する。排出路接合部1367は、流体戻り導管1365の中に半径方向に延在する。排出路接合部1367は、フィルタ支持プラットフォーム1364によって一部を画定することができる。排出路接合部1367は、流管1040の第1の管端部1042に長手方向に延在する。
【0180】
図21は、例示的システム1600の第2の断面図の部分断面斜視図である。システム1600は、フィルタカバーアセンブリ1609、並びに一次フィルタ要素1400及び二次フィルタ要素1500を有するフィルタアセンブリ1601を有する。システム1600は、一次フィルタ要素1400の一次媒体アセンブリ1410及び二次フィルタ要素1500の二次媒体アセンブリ1510を通って延在する濾過路1604を画定する。システム1600は、一次媒体アセンブリ1410を避け、二次媒体アセンブリ1510を通って延在するように構成された排出路1602を画定する。排出路1602は、一次フィルタ要素1400内で濾過路1604から分離される。
【0181】
フィルタアセンブリ1601は、タンクの流体空洞内に配列するように構成される。フィルタカバーアセンブリ1609は、概してフィルタアセンブリ1601を受領するように構成される。上に論じた実施形態と同様に、フィルタカバーアセンブリ1609は、フィルタアセンブリ1601のかなりの部分を受領するように構成されたフィルタ筐体1603を有することができる。フィルタカバーアセンブリ1609は、フィルタアセンブリ1601に結合するように構成されたフィルタ頭部1610を有する。フィルタカバーアセンブリ1609は、フィルタ頭部1610に切り離し可能に結合するように構成されたフィルタカバー1620も有する。フィルタカバー1620は、本明細書のいずれかに論じた嵌合特徴に類似することができる嵌合特徴を介して、フィルタ頭部1610に結合される。
【0182】
例示的フィルタアセンブリ1601は、本明細書に記載したように長手方向に延在する中心軸を有することができる。一次フィルタ要素1400は、中央通路1416を画定する一次媒体アセンブリ1410、及び一次媒体アセンブリ1410の第1の媒体端部1412に結合された第1のエンドキャップ1420を有する。現在見えないが、一次フィルタ要素1400は、概して本明細書に記載した他の例と同様に、一次媒体アセンブリ1410の第2の媒体端部に結合された第2のエンドキャップも有する。一次媒体アセンブリ1410は、概して流体を濾過するように構成され、上に記載した他の媒体アセンブリの記載と一致することができ、そのためフィルタ媒体1411及び任意に構造支持部を有する。
【0183】
第1のエンドキャップ1420は、概して上の記載と一致することができる媒体ポッティング構造などを介して、一次媒体アセンブリ1410の第1の媒体端部1412を維持するように構成される。第1のエンドキャップ1420は、フィルタカバーアセンブリ1609でシールを形成するように構成された、長手方向軸xを中心に第1の周封止面1428を有する。第1の周封止面1428は、一次媒体アセンブリ1410及び中央通路1416の中心軸xを共有する。第1の周封止面1428は、Oリングなどの弾性構成要素を受領するように構成された周囲空洞であることが可能である。第1の周封止面1428は、本明細書に記載した他の類似の封止面と一致することができる。
【0184】
第1のエンドキャップ1420は、一次媒体アセンブリ1410を通る濾過路1604の一部を画定する。具体的には、第1のエンドキャップ1420は、フィルタアセンブリ1601の外側から中央通路1416に長手方向に延在する第1のエンドキャップ開口1421を画定する。現在の実施形態では、排出路1602は第1のエンドキャップ1420を通って延在する。排出路1602は、第1のエンドキャップ1420内で濾過路1604から分離される。具体的には、第1のエンドキャップ1420は、フィルタカバーアセンブリ1609から一次媒体アセンブリ1410と二次媒体アセンブリ1510との間の要素間隙1518に延在する、排出チャネル1426を画定する。具体的には、第1のエンドキャップ1420は、(本明細書のいずれかに詳細に記載した)第1の媒体ポッティング構造1423a、及びその間に排出チャネル1426を画定するために第1の媒体ポッティング構造1423aから長手方向に離間されたエンドキャップ板1423bを有する。エンドキャップ板1423bは、フィルタカバーアセンブリ1609でシールを形成する。
【0185】
第1のエンドキャップ1420は、第1のエンドキャップ1420から長手方向外方に延在する排出チャネル1426を中心に管状延長部1424を画定する。具体的には、管状延長部1424は、エンドキャップ板1423bから長手方向外方に延在する。管状延長部1424は、一次媒体アセンブリ1410の上流で濾過路1604から排出路1602を隔離するために、排出路1602を中心にフィルタカバーアセンブリ1609でシールを形成するように構成される。第2の周封止面1429は、管状延長部1424の外径面を中心に画定されるが、一部の実施形態では、第2の周封止面は管状延長部の内径面を中心に画定することができる。
【0186】
本明細書の一部の他の実施形態と違い、この例では、全中央通路1416は濾過路1604の一部を画定する。同様に、全第1のエンドキャップ開口1421は濾過路1604の一部を画定する。現在の例では、排出路1602は一次媒体アセンブリ1410を通って延在せず、むしろ第1のエンドキャップ1420を介して一次媒体アセンブリ1410を避ける。第1のエンドキャップ1420内で、排出路1602は排出路入口1425及び排出路出口1427を有する。排出路入口1425は管状延長部1424によって画定され、第1のエンドキャップ1420の排出路出口1427は、要素間隙1518に隣接した第1のエンドキャップ1420の一部によって画定される。上に論じた実施形態と同様に、排出路1602は、一次媒体アセンブリ1410内で濾過路1604から分離される。しかしこの例では、排出路1602及び濾過路1604は、排出路1602が一次媒体アセンブリ1410の外側にあるので分離している。
【0187】
第2のエンドキャップは、概してフィルタ媒体アセンブリの第2の媒体端部を維持するように構成され、本明細書に記載したように第2の媒体ポッティング構造を有することができる。第2のエンドキャップは、濾過路がフィルタ媒体アセンブリを通って延在するように、中央通路1416を遮断するように構成される。
【0188】
二次フィルタ要素1500は、概して一次フィルタ要素1400を包囲する。二次フィルタ要素1500は、第3の端部1512及び第4の端部(これは見えない)を有する二次媒体アセンブリ1510を有する。第3の端部1512は、一次媒体アセンブリ1410の第1の端部1412に向かって位置付けられ、第4の端部は、一次媒体アセンブリ1410の第2の端部に向かって位置付けられる。二次媒体アセンブリ1510は、第3の端部1512から第4の端部に延在する空洞1516を画定する。空洞1516は一次フィルタ要素1400を受領する。要素間隙1518は、本明細書に記載したように一次媒体アセンブリ1410と二次媒体アセンブリ1510との間に画定することができる。二次媒体アセンブリ1510は、概して上に論じた他の二次フィルタ媒体アセンブリの記載と一致するように構成される。
【0189】
第3のエンドキャップ1520は、二次媒体アセンブリ1510の第3の端部1512に結合され、濾過システムに結合するように構成される。第3のエンドキャップ1520は、第3のエンドキャップ1520の一方の長手方向端部上に第3のポッティング構造1522を有する。第3のポッティング構造1522は、本明細書に記載した他のものと一致することができる。第3のエンドキャップ1520は、前の例で論じた第3のポッティング構造1522に対して第3のエンドキャップ1520の反対側の長手方向端部上に半径リム1521を有する。半径リムは第3のエンドキャップ1520から半径方向外方に延在し、カバーアセンブリ1609によって固定されるように構成される。具体的には、補強リング1614は、第3のエンドキャップ1520をフィルタカバーアセンブリ1609内に固定するように構成される。
【0190】
第3のエンドキャップ1520は、一次フィルタ要素1400を受領するように構成された第3のエンドキャップ開口1524を画定する。この実施形態では、第3のエンドキャップ1520は、第1のエンドキャップ1420の外周封止面で流体シールを形成する。具体的には、第3のエンドキャップ1520及び第1のエンドキャップ1420のそれぞれは、中心軸を中心に補強リング1614でシールを形成し、これは第1のエンドキャップ1420と第3のエンドキャップ1520との間にシールを形成する。
【0191】
第4のエンドキャップは、本明細書に記載した前の実施形態と同様に、二次媒体アセンブリ1510の第4の端部に結合される。第4のエンドキャップは、前に記載した実施形態と一致する二次媒体アセンブリ1510の第4の端部を受領するように構成される。現在の例では、第4のエンドキャップは、空洞1516にわたって流体バリアを形成するように構成される。排出路1602及び濾過路1604のそれぞれは、二次媒体アセンブリ1510を通って半径方向外方に延在する。そのため二次媒体アセンブリ1510は排出フィルタとして働く。
【0192】
現在の描写はバイパス弁を考慮していない。しかし一部の代替例では、バイパス弁は、濾過路1604と排出路1602との間のフィルタカバーアセンブリ1609内に配列することができる。バイパス弁は、一次媒体アセンブリ1410を迂回するために濾過路1604から排出路1602に選択的に延在するバイパス路を画定することができる。バイパス路は、濾過路1604から二次媒体アセンブリ1510を通ってフィルタアセンブリ出口に選択的に延在し、この場合、フィルタアセンブリ出口は二次フィルタ要素1500の下流面である。一部の実施形態では、フィルタカバー1620は取り外し可能であり、充填ポートを画定する。一部のこのような実施形態では、充填ポートは排出路1602に延在し、フィルタカバーアセンブリ1609内など一次媒体アセンブリ1410の上流で濾過路から隔離される。
【0193】
フィルタカバー1620及びフィルタ頭部1610は、フィルタ頭部1610によって画定されたフィルタアセンブリ開口1618を中心に少なくとも1つのシールを形成するように構成される。フィルタカバー1620及びフィルタ頭部1610は、第1の周封止領域1630及び第2の周封止領域1632を画定する。第1の周封止領域1630は、フィルタ頭部1610とフィルタカバー1620との間で中心軸xを中心にフィルタ頭部1610の第1の長手方向端部に向かって画定される。第2の周封止領域1632は、フィルタ頭部1610とフィルタアセンブリ1601との間で第1の周封止領域1630に対してフィルタ頭部1610の反対側の長手方向端部に向かって画定される。
【0194】
現在の例では、補強リング1614はフィルタカバーアセンブリ1609内に配列され、フィルタカバーアセンブリ1609に対してフィルタアセンブリ1601の一部の長手方向の移動に抵抗するように構成される。補強リング1614は、フィルタアセンブリ1601の一部をフィルタ頭部1610内に固定するように構成することができる。より具体的にはこの例では、補強リング1614は、二次フィルタ要素1500及びフィルタ筐体1603をフィルタカバーアセンブリ1609に対して固定するように構成される。
【0195】
フィルタカバーアセンブリ1609は、タンクに取り外し可能に結合するように構成される。現在の例では、フィルタカバーアセンブリ1609は、フィルタアセンブリ1601に取り外し可能に結合するように構成される。外周封止面1529は、第3のエンドキャップ1520を中心にフィルタカバーアセンブリ1609、より詳細にはフィルタ頭部1610の対応する構造でシールを形成する。フィルタ頭部1610の対応する構造は、現在の例では内径封止面である。一部の代替実施形態では、第3のエンドキャップは内周封止面を画定することができ、フィルタ頭部構造の対応する構造は外周封止面であることが可能である。
【0196】
フィルタカバー1620及びフィルタ頭部1610は、第1の周封止領域1630と第2の周封止領域1632との間に濾過路1604の一部を画定する。フィルタカバーアセンブリ1609は、システム1600の濾過路1604への流体戻り入口1613を画定する流体戻り導管1612を画定する。この具体的実施形態では、フィルタ頭部1610は流体戻り導管1612を画定するが、一部の他の実施形態では、フィルタカバー1620は流体戻り導管1612を画定することができる。様々な実施形態で、濾過路1604は、油圧システム内の道具から流体タンクに戻る油圧流体を受領するように構成される。
【0197】
フィルタカバーアセンブリ1609は、タンクシステム1600への排出タンク入口1664を画定する排出導管1662を有する。排出タンク入口1664は、フィルタアセンブリ1601の排出路入口1425と流体連通する。
【0198】
排出路1602は、概して一次媒体アセンブリ1410の上流で濾過路1604から分離される。排出路1602は、フィルタカバーアセンブリ1609内で濾過路1604から分離される。排出路1602は、排出タンク入口1664から排出導管1662を通って管状延長部1424に延在し、第1のエンドキャップ1420によって画定された排出チャネル1426の中に入り、管状延長部1424から半径方向外方に一次媒体アセンブリ1410と二次媒体アセンブリ1510との間の要素間隙1518に、更に二次媒体アセンブリ1510を通って半径方向外方に延在する。そのため、現在の例と一致する例では、二次フィルタ要素1500は排出フィルタ要素である。
【0199】
排出路1602は一次媒体アセンブリ1410を避ける。排出導管1662は、排出路1602を二次フィルタ要素1500である排出フィルタ要素に流体結合させる。現在の例では、フィルタアセンブリ1601への濾過入口(これは第1のエンドキャップ開口1421である)は、フィルタアセンブリ1601への排出路入口1425と同じフィルタアセンブリ1601の長手方向端部上にある。
【0200】
排出路1602の特定の構成は、様々な利点を有することができる。例えばフィルタアセンブリ1601を避けるように排出導管1662(ひいては排出路1602)を経路設定することにより、排出路1602にわたる流体圧を下げることができ、排出路1602はモータケーシング(又は排出路1602の上流の他の構成要素筐体上の流体圧を下げる。
【0201】
濾過路1604は、流体戻り導管1612から第1のエンドキャップ1420、詳細には第1のエンドキャップ1420の第1のエンドキャップ開口1421である要素入口に延在する。そのため濾過路1604は、流体戻り導管1612からフィルタカバーアセンブリ1609及び第1のエンドキャップ1420を通り、中央通路1416を通り、一次媒体アセンブリ1410及び二次媒体アセンブリ1510を通って半径方向外方に延在する。
【0202】
ここで示し及び説明した例は、一次フィルタ要素1400及び二次フィルタ要素1500を有する一方で、現在の技術の様々な実装形態では、二次フィルタ要素1500を割愛することができる。二次フィルタ要素は、例えば別個の排出フィルタがフィルタ要素に組み込まれた場合に割愛することができる。
【0203】
例示的実施形態
実施形態1.第1の媒体端部及び第2の媒体端部を有し、第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有するフィルタ媒体アセンブリと、第1の媒体端部に結合された第1のエンドキャップと、第2の媒体端部に結合された第2のエンドキャップと、第1のエンドキャップを通って延在する排出路と、中央通路からフィルタ媒体アセンブリを通って延在する濾過路であって、排出路は第1のエンドキャップ内で濾過路から隔離される、濾過路とを含む、フィルタ要素。
【0204】
実施形態2.排出路は、中央通路及び第2のエンドキャップを通って延在する、実施形態1又は3~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0205】
実施形態3.排出路は、第1のエンドキャップを通って延在する排出路入口、及び第1のエンドキャップを通って延在する排出路出口を有する、実施形態1~2又は4~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0206】
実施形態4.濾過路は、第1のエンドキャップを通って更に延在する、実施形態1~3又は5~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0207】
実施形態5.中央通路内に配列された流管を更に含み、流管は排出路を含有する、実施形態1~4又は6~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0208】
実施形態6.流管は、排出路を中心に第1のエンドキャップに結合される、実施形態1~5又は7~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0209】
実施形態7.流管は、排出路を中心に第2のエンドキャップに結合される、実施形態1~6又は8~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0210】
実施形態8.流管は、第1のエンドキャップから切り離される、実施形態1~7又は9~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0211】
実施形態9.排出路は、第1のエンドキャップを通って延在する排出路入口及び第2のエンドキャップを通って延在する排出路出口を有する、実施形態1~8又は10~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0212】
実施形態10.排出路の一部を画定する排出媒体アセンブリを更に含み、排出媒体アセンブリは排出路出口である、実施形態1~9又は11~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0213】
実施形態11.排出路出口は、フィルタ要素から半径方向外方に延在する、実施形態1~10又は12~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0214】
実施形態12.流管は排出路出口を画定する、実施形態1~11又は13~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0215】
実施形態13.濾過路入口は、流管とフィルタ媒体アセンブリとの間で半径方向に位置付けられる、実施形態1~12又は14~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0216】
実施形態14.第2のエンドキャップは中央通路内で濾過路を遮断する、実施形態1~13又は15~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0217】
実施形態15.第1のエンドキャップは、第2のエンドキャップの上に垂直に位置付けるように構成される、実施形態1~14又は16~17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0218】
実施形態16.第1のエンドキャップは、第2のエンドキャップの下に垂直に位置付けるように構成される、実施形態1~15又は17のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0219】
実施形態17.濾過路は、第1のエンドキャップ及び第2のエンドキャップを通って延在する、実施形態1~16のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0220】
実施形態18.第1の媒体端部及び第2の媒体端部を有し、第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有するフィルタ媒体アセンブリと、第1の媒体端部に結合された第1のエンドキャップであって、第1のエンドキャップは第1のエンドキャップ開口を画定する、第1のエンドキャップと、第2の媒体端部に結合された第2のエンドキャップであって、第2のエンドキャップは第2のエンドキャップ開口を画定する、第2のエンドキャップと、第1の管端部及び第2の管端部を有する流管であって、流管は、第1の管端部上の第1の管開口及び第1の管端部から第2の管端部に延在する中央開口を画定し、流管は中央通路内に位置付けられ、流管は、第1のエンドキャップ開口と第2のエンドキャップ開口との間に延在する、流管とを含み、流管及びフィルタ媒体アセンブリは、中央開口から分離された第1の通路開口を画定し、それによってフィルタ要素は、第1の通路開口から中央通路を介してフィルタ媒体アセンブリを通る濾過路であって、第1の通路開口は濾過路への入口を画定する、濾過路と、流管の中央開口に沿った排出路とを有する、フィルタ要素。
【0221】
実施形態19.流管及び第2のエンドキャップは中央開口を中心にシールを形成し、流管及び第1のエンドキャップは切り離される、実施形態18又は20~26のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0222】
実施形態20.流管は、第2のエンドキャップから第1のエンドキャップを超えて長手方向に延在する、実施形態18~19又は21~26のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0223】
実施形態21.流管は、中央開口を中心に第1のエンドキャップでシールを形成し、流管は、中央開口を中心に第2のエンドキャップでシールを形成する、実施形態18~20又は22~26のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0224】
実施形態22.第1の通路開口は、第1の管開口の外径より大きい外径を有する、実施形態18~21又は23~26のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0225】
実施形態23.排出フィルタ入口を有する排出フィルタ要素を更に含み、流管は排出フィルタ入口を中心に排出フィルタ要素に結合される、実施形態18~22又は24~26のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0226】
実施形態24.排出フィルタ要素は第2のエンドキャップに結合される、実施形態18~23又は25~26のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0227】
実施形態25.第1の通路開口は第1の管開口を中心に周方向に延在する、実施形態18~24又は26のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0228】
実施形態26.第1の通路開口は一連の開口区分である、実施形態18~25のいずれか一項に記載のフィルタ要素。
【0229】
実施形態27.第1の媒体端部及び第2の媒体端部を有し、第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有する一次媒体アセンブリと、第1の媒体端部に結合された第1のエンドキャップと、第2の媒体端部に結合された第2のエンドキャップと、第1のエンドキャップ、中央通路、及び一次媒体アセンブリを通って延在する濾過路であって、濾過路は、第1のエンドキャップを通る濾過路入口及び一次媒体アセンブリを通る出口を有する、濾過路とを含む一次フィルタ要素と、第3の媒体端部及び第4の媒体端部を有し、第3の媒体端部から第4の媒体端部に延在する空洞を有する二次媒体アセンブリと、二次媒体アセンブリの第3の媒体端部に結合された第3のエンドキャップであって、第3のエンドキャップは第3のエンドキャップ開口を有し、空洞及び第3のエンドキャップ開口は一次フィルタ要素を受領するように構成される、第3のエンドキャップと、二次媒体アセンブリの第4の端部に結合された第4のエンドキャップとを含む二次フィルタ要素とを含み、フィルタアセンブリは、二次フィルタ要素を通って延在する排出路を画定し、排出路は、一次媒体アセンブリ内で濾過路から分離される、フィルタアセンブリ。
【0230】
実施形態28.排出路は第1のエンドキャップ、第2のエンドキャップ及び中央通路を通って延在する、実施形態27又は29~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0231】
実施形態29.第3のエンドキャップは、第1のエンドキャップの外周封止面にシールを形成するように構成された内周封止面を有する、実施形態27~28又は30~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0232】
実施形態30.アセンブリは、第1のエンドキャップと第3のエンドキャップとの間に間隙を画定する、実施形態27~29又は31~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0233】
実施形態31.第1のエンドキャップと第3のエンドキャップとの間の間隙は、排出路入口を画定する、実施形態27~30又は32~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0234】
実施形態32.中央通路内に配列された流管を更に含み、流管は排出路を含有する、実施形態27~31又は33~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0235】
実施形態33.濾過路入口は、第1のエンドキャップと流管との間に画定される、実施形態27~32又は34~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0236】
実施形態34.流管は第1のエンドキャップに結合される、実施形態27~33又は35~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0237】
実施形態35.第4のエンドキャップは空洞にわたって流体バリアを形成する、実施形態27~34又は36~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0238】
実施形態36.濾過路は第2のエンドキャップを通って延在する、実施形態27~35又は37~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0239】
実施形態37.第4のエンドキャップと第2のエンドキャップとの間で長手方向に延在するスペーサを更に含む、実施形態27~36又は38~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0240】
実施形態38.第4のエンドキャップ及び第2のエンドキャップは、第2のエンドキャップから二次媒体アセンブリへの排出路の一部である流れ間隙を画定する、実施形態27~37又は39~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0241】
実施形態39.排出フィルタ入口を有する排出フィルタ要素を更に含み、排出フィルタ要素は排出路に沿い、排出フィルタ要素は排出路の出口である、実施形態27~38又は40~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0242】
実施形態40.排出フィルタは、第2のエンドキャップ及び第4のエンドキャップに結合される、実施形態27~39又は41~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0243】
実施形態41.排出フィルタ要素は、排出フィルタ入口と流体連通する排出媒体アセンブリを含み、一次媒体アセンブリは、排出媒体アセンブリより高い粒子濾過効率を有する、実施形態27~40又は42~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0244】
実施形態42.一次媒体アセンブリは、二次媒体アセンブリより高い粒子濾過効率を有する、実施形態27~41又は43~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0245】
実施形態43.排出路は、第1のエンドキャップによって画定された排出路入口を有する、実施形態27~42又は44~45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0246】
実施形態44.排出路は、流管によって画定された排出路入口を有する、実施形態27~43又は45のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0247】
実施形態45.濾過路入口は、排出路入口を中心に周方向に延在する、実施形態27~44のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0248】
実施形態46.濾過路を有するフィルタカバーアセンブリと、フィルタカバーアセンブリに取り外し可能に結合するように構成された一次フィルタ要素であって、一次フィルタ要素は、第1のエンドキャップ、第2のエンドキャップ、及び第1のエンドキャップから第2のエンドキャップに延在する一次媒体アセンブリを含み、一次フィルタ要素は、濾過路と流体連通する第1の中央通路を有する、一次フィルタ要素と、フィルタカバーアセンブリに結合された排出フィルタ要素と、排出フィルタ要素に延在し、一次媒体アセンブリを避けるように構成された排出路とを含む、システム。
【0249】
実施形態47.フィルタカバーアセンブリは、濾過路から隔離された排出路の一部を画定する、実施形態46又は48~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0250】
実施形態48.排出路は、第1の中央通路を通って一次媒体アセンブリを避けるように構成される、実施形態46~47又は49~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0251】
実施形態49.第3のエンドキャップ、第4のエンドキャップ、及び第3のエンドキャップから第4のエンドキャップに延在する二次媒体アセンブリを有する二次フィルタ要素を更に含み、二次フィルタ要素は、第3のエンドキャップから二次媒体アセンブリを通って延在する第2の中央通路を有し、第2の中央通路は一次フィルタ要素を受領するように構成される、実施形態46~48又は50~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0252】
実施形態50.排出路は、一次媒体アセンブリと二次媒体アセンブリとの間に画定された間隙に延在する、実施形態46~49又は51~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0253】
実施形態51.第3のエンドキャップは、第1のエンドキャップでシールを形成するように構成される、実施形態46~50又は52~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0254】
実施形態52.排出フィルタ要素は二次フィルタ要素である、実施形態46~51又は53~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0255】
実施形態53.第1の中央通路を通って延在する流管を更に含む、実施形態46~52又は54~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0256】
実施形態54.排出路は、第3のエンドキャップを通って延在する、実施形態46~53又は55~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0257】
実施形態55.排出路は、第4のエンドキャップを通って延在する、実施形態46~54又は56~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0258】
実施形態56.流管は、排出路を中心にフィルタカバーアセンブリに結合される、実施形態46~55又は57~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0259】
実施形態57.流管は、バイパス路を中心にフィルタカバーアセンブリに結合される、実施形態46~56又は58~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0260】
実施形態58.排出フィルタ要素は第2のエンドキャップに結合される、実施形態46~57又は59~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0261】
実施形態59.フィルタカバーアセンブリは、排出路と流体連通する充填ポート及び充填ポート上に配列された取り外し可能なカバーを更に有する、実施形態46~58又は60~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0262】
実施形態60.排出路と濾過路との間に配列されたバイパス弁を更に含む、実施形態46~59又は61~62のいずれか一項に記載のシステム。
【0263】
実施形態61.フィルタカバーアセンブリはフィルタカバー及びフィルタ頭部を含み、フィルタカバー及びフィルタ頭部は結合される、実施形態46~60又は62のいずれか一項に記載のシステム。
【0264】
実施形態62.フィルタカバーアセンブリは、フィルタカバー及びフィルタ頭部構造を含み、フィルタ頭部構造はタンクによって画定され、フィルタカバーはフィルタ頭部構造に結合される、実施形態46~61のいずれか一項に記載のシステム。
【0265】
実施形態63.一次媒体アセンブリと、一次媒体アセンブリと流体連通する二次媒体アセンブリと、二次媒体アセンブリの下流のフィルタアセンブリ出口と、一次媒体アセンブリ、二次媒体アセンブリ、及びフィルタアセンブリ出口を通って延在する濾過路と、二次媒体アセンブリ及びフィルタアセンブリ出口を通って延在する排出路であって、排出路は一次媒体アセンブリを避ける、排出路とを含む、油圧システム。
【0266】
実施形態64.濾過路から二次媒体アセンブリ及びフィルタアセンブリ出口を通って選択的に延在するバイパス路を更に含み、バイパス路は一次媒体アセンブリを迂回する、実施形態63又は65~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0267】
実施形態65.二次媒体アセンブリは、濾過路内で一次媒体アセンブリの下流に位置付けられる、実施形態63~64又は66~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0268】
実施形態66.第1の媒体端部、第2の媒体端部、及び第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有する一次媒体アセンブリと、第1の媒体端部に結合された第1のエンドキャップと、第2の媒体端部に結合された第2のエンドキャップとを含む、一次フィルタ要素を更に含む、実施形態63~65又は67~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0269】
実施形態67.排出路は、一次フィルタ要素の第1のエンドキャップ及び第2のエンドキャップを通って延在する、実施形態63~66又は68~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0270】
実施形態68.第3の媒体端部及び第4の媒体端部を有し、第3の媒体端部から第4の媒体端部に延在する空洞を有する二次媒体アセンブリと、二次媒体アセンブリの第3の媒体端部に結合された第3のエンドキャップであって、第3のエンドキャップは第3のエンドキャップ開口を有し、空洞及び第3のエンドキャップ開口は、一次フィルタ要素を受領するように構成される、第3のエンドキャップと、二次媒体アセンブリの第4の端部に結合された第4のエンドキャップとを含む、二次フィルタ要素を更に含む、実施形態63~67又は69~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0271】
実施形態69.排出路は、二次フィルタ要素の第4のエンドキャップを通って延在する、実施形態63~68又は70~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0272】
実施形態70.排出路は、一次媒体アセンブリを通って延在しない、実施形態63~69又は71~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0273】
実施形態71.第3のエンドキャップは、第1のエンドキャップの外周封止面にシールを形成するように構成された内周封止面を有する、実施形態63~70又は72~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0274】
実施形態72.第3のエンドキャップ及び第1のエンドキャップは、その間に排出路を画定する、実施形態63~71又は73~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0275】
実施形態73.二次媒体アセンブリ及びフィルタアセンブリ出口を通って延在する充填ポート路を更に含み、充填ポート路は一次媒体アセンブリを避ける、実施形態63~72又は74~75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0276】
実施形態74.充填ポート路及びバイパス路は流体流路の中に合流する、実施形態63~73又は75のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0277】
実施形態75.充填ポート路及びバイパス路は排出路と融合する、実施形態63~74のいずれか一項に記載の油圧システム。
【0278】
実施形態76.流体空洞、流体出口、フィルタアセンブリ開口、流体戻り入口、及び排出タンク入口を画定するタンクと、流体空洞内に配列され、フィルタアセンブリ開口を中心にタンクに結合されたフィルタアセンブリと、フィルタアセンブリ及びタンクに結合されたフィルタカバーアセンブリと、流体戻り入口からタンクを通ってフィルタアセンブリに延在する濾過路と、排出タンク入口から流体空洞を通ってフィルタアセンブリに延在する排出導管であって、排出路は、排出タンク入口から排出導管を通ってフィルタアセンブリに画定される、排出導管とを含む、タンクシステム。
【0279】
実施形態77.フィルタカバーアセンブリは、タンクの第1の端部に向かって位置付けられ、排出タンク入口は、タンクの反対側の端部に向かって画定される、実施形態76又は78~85のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0280】
実施形態78.タンクは頂端部及び底端部を画定し、排出タンク入口はタンクの底端部に向かって画定される、実施形態76~77又は79~85のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0281】
実施形態79.フィルタカバーアセンブリは流体戻り入口を画定する、実施形態76~78又は80~85のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0282】
実施形態80.タンクは頂端部及び底端部を有し、タンクは底端部に向かって流体戻り入口を画定する、実施形態76~79又は81~85のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0283】
実施形態81.フィルタアセンブリは、一次媒体アセンブリ及び一次媒体アセンブリの下流の二次媒体アセンブリを含む、実施形態76~80又は82~85のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0284】
実施形態82.濾過路は、流体戻り入口から一次媒体アセンブを通り、二次媒体アセンブリを通って延在する、実施形態76~81又は83~85のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0285】
実施形態83.排出路は一次媒体アセンブリを避け、二次媒体アセンブリを通って延在する、実施形態76~82又は84~85のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0286】
実施形態84.フィルタカバーアセンブリは、フィルタカバー及びフィルタ頭部を含み、フィルタカバー及びフィルタ頭部は結合される、実施形態76~83又は85のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0287】
実施形態85.フィルタカバーアセンブリは、フィルタカバー及びフィルタ頭部構造を含み、フィルタ頭部構造はタンクによって画定され、フィルタカバーはフィルタ頭部構造に結合される、実施形態76~84のいずれか一項に記載のタンクシステム。
【0288】
実施形態86.一次媒体アセンブリと、一次媒体アセンブリと流体連通する二次媒体アセンブリと、二次媒体アセンブリの下流の濾過路出口と、一次媒体アセンブリ、二次媒体アセンブリ、及び濾過路出口を通って延在する濾過路と、濾過路出口と融合するように構成された排出路出口と、排出路出口に延在する排出路と、排出路にわたって配列された排出媒体アセンブリと、排出媒体アセンブリの上流で排出路に選択的に延在する流体流路とを含む、フィルタアセンブリ。
【0289】
実施形態87.流体流路は、流体流路から排出路に選択的に延在するバイパス路であり、バイパス路は一次媒体アセンブリの上流にある、実施形態86又は88~74のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0290】
実施形態88.流体流路は、ユーザにより選択的に開くことができる充填ポート路である、実施形態86~87又は89~94のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0291】
実施形態89.二次媒体アセンブリは、濾過路内で一次媒体アセンブリの下流に位置付けられる、実施形態86~88又は90~94のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0292】
実施形態90.第1の媒体端部、第2の媒体端部、及び第1の媒体端部から第2の媒体端部への中央通路を有する一次媒体アセンブリと、第1の媒体端部に結合された第1のエンドキャップと、第2の媒体端部に結合された第2のエンドキャップとを含む、一次フィルタ要素を更に含む、実施形態86~89又は91~94のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0293】
実施形態91.第3の媒体端部及び第4の媒体端部を有し、第3の媒体端部から第4の媒体端部に延在する空洞を有する二次媒体アセンブリと、二次媒体アセンブリの第3の媒体端部に結合された第3のエンドキャップであって、第3のエンドキャップは第3のエンドキャップ開口を有し、空洞及び第3のエンドキャップ開口は、一次フィルタ要素を受領するように構成される、第3のエンドキャップと、二次媒体アセンブリの第4の端部に結合された第4のエンドキャップとを含む、二次フィルタ要素を更に含む、実施形態86~90又は92~94のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0294】
実施形態92.第3のエンドキャップは、第1のエンドキャップの外周封止面にシールを形成するように構成された内周封止面を有する、実施形態86~91又は93~94のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0295】
実施形態93.二次媒体アセンブリに選択的に延在し、一次媒体アセンブリを迂回するバイパス路を更に含む、実施形態86~92又は94のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0296】
実施形態94.二次媒体アセンブリ及び濾過アセンブリ出口を通って延在する充填ポート路を更に含み、充填ポート路は一次媒体アセンブリを避ける、実施形態86~93のいずれか一項に記載のフィルタアセンブリ。
【0297】
本明細書及び添付の特許請求の範囲に使用する場合、「構成される」の言い回しは、システム、装置、又は特定の課題を実行し、若しくは特定の構造を採用するように構築された他の構造を説明することにも留意されたい。語句「構成される」は、「配置される」、「構築される」、「製造される」、及び同種のものなどの類似の語句と相互に交換可能に使用することができる。
【0298】
本明細書における全ての刊行物及び特許出願は、この技術が属する当業者の水準を示す。全ての刊行物及び特許出願は、個々の刊行物又は特許出願が参照により詳細に個別に示されたかのように、同じ程度に参照によって本明細書に組み込まれている。何らかの矛盾が本出願の開示と参照によって本明細書に組み込まれたあらゆる文書の開示との間に存在する場合は、本出願の開示が優先するものとする。
【0299】
本出願は、本主題の適合又は変形を網羅することを意図する。上の記載は例示を意図し、制限を意図するものではなく、特許請求の範囲は、本明細書に説明したような例示的実施形態に限定されないことを理解されたい。
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