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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-22
(45)【発行日】2024-10-30
(54)【発明の名称】シート保持具
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/32 20060101AFI20241023BHJP
   E04G 5/00 20060101ALI20241023BHJP
【FI】
E04G21/32 B
E04G5/00 301E
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023112672
(22)【出願日】2023-07-07
【審査請求日】2023-07-10
(73)【特許権者】
【識別番号】515230501
【氏名又は名称】佐藤 良弘
(73)【特許権者】
【識別番号】515230442
【氏名又は名称】佐藤 弘剛
(73)【特許権者】
【識別番号】515230523
【氏名又は名称】佐藤 衛
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100228511
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彩秋
(74)【代理人】
【識別番号】100173462
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 一浩
(74)【代理人】
【識別番号】100194179
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 泰宏
(74)【代理人】
【識別番号】100166442
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 洋雅
(74)【代理人】
【識別番号】110002996
【氏名又は名称】弁理士法人宮田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 良弘
【審査官】吉村 庄太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-163608(JP,A)
【文献】国際公開第2021/206129(WO,A1)
【文献】特開平9-158489(JP,A)
【文献】特開2022-183860(JP,A)
【文献】特開2008-63903(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/32
E04G 5/00
E04G 7/22
E04G 7/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱(71)の緊結部(73)に組み込み、シート(81)を保持するために使用されるシート保持具であって、
緊結部(73)の正面板(75)に対向する壁部(15)と、緊結部(73)の上面に接触する上アゴ(12)と、緊結部(73)の底面に対向する下アゴ(16)と、上アゴ(12)から下方に突出する上掛け片(23)と、下アゴ(16)から上方に突出する下掛け片(17)と、壁部(15)から支柱(71)の反対方向に突出する支持軸(32)と、支持軸(32)の側周面から下方に突出可能な規制片(36)と、を有しており、
上掛け片(23)と下掛け片(17)のいずれか一方は、上アゴ(12)または下アゴ(16)に対して移動可能としてあり、上掛け片(23)と下掛け片(17)の両方が緊結部(73)の内面に接触することで全体が緊結部(73)から離脱不能になるほか、上掛け片(23)と下掛け片(17)のいずれか一方を緊結部(73)から引き離すことで全体が緊結部(73)から離脱可能になり、
規制片(36)は、支持軸(32)の内部に収容され且つ支持軸(32)に対して移動可能としてあり、規制片(36)が自重で落下することで支持軸(32)から突出し、さらに支持軸(32)に差し込まれたシート(81)のハトメ(82)が規制片(36)よりも奥方に到達することでシート(81)が離脱不能になることを特徴とするシート保持具。
【請求項2】
基板(51)と押圧体(61)とからなる結束具(41)を使用し、押圧体(61)を構成する継板(62)の一端側には支点ピン(64)が突出しており、他端側には可動ピン(66)が突出しており、支点ピン(64)と可動ピン(66)のいずれも端部にツバ(65、67)を設けてあり、且つ支点ピン(64)は基板(51)に対して離脱不能に取り付けてあり、
基板(51)には、可動ピン(66)側のツバ(67)を差し込み可能な大穴(56)と、大穴(56)につながる小穴(57)と、支持軸(32)を差し込むための連結穴(52)と、を形成してあり、小穴(57)は可動ピン(66)側のツバ(67)が通過できない大きさとしてあり、
二枚のシート(81)のそれぞれのハトメ(82)が隣接している場合において、一方のハトメ(82)には支点ピン(64)を差し込み、他方のハトメ(82)には可動ピン(66)を差し込み、さらに可動ピン(66)を小穴(57)内に収容することで二枚のシート(81)は、基板(51)と押圧体(61)で挟み込まれた状態になり、
この状態において、基板(51)の連結穴(52)に支持軸(32)を差し込み、さらに基板(51)が規制片(36)よりも奥方に到達することでシート(81)が離脱不能になることを特徴とする請求項1記載のシート保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築現場に構築された足場の外側にシートを取り付ける際に使用するシート保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
建築現場では、高所での作業を円滑に行うため、壁面などに沿って足場を構築することがある。足場は、単管パイプなどと称される金属管を格子状に組み上げ、さらに金属管同士を跨ぐように足場板を設置した構成だが、壁面の養生、騒音対策、落下物の飛散防止などのため、足場の外側を全面的にシートで覆い隠すことがある。このシートの外縁部にはハトメを連続的に形成してあり、そこにヒモを通すことで、シートを金属管などに縛り付けることができる。ただし、シートをヒモで縛り付ける作業は手間が掛かるため、その簡素化を目的として後記の特許文献のような技術が提案されている。
【0003】
特許文献1では、シートを足場に取り付ける際の労力を軽減するためのシート保持装置が開示されている。このシート保持装置は、固定部材とクリップと係止部材とを備えており、そのうち固定部材は、足場を構成する支柱の緊結部に嵌め込まれるほか、固定部材の起立板には、クリップを差し込むための貫通孔を設けてある。またクリップはコの字形であり、隣接する二枚のシートのそれぞれのハトメを跨ぐようにクリップを差し込んだ後、クリップの先端部を起立板の貫通孔に差し込むと、固定部材とクリップでシートが挟み込まれた状態になる。そして係止部材は起立板に隣接しており、クリップの抜け止めとして機能する。
【0004】
次の特許文献2についても、同様の機能を有するシート用クランプが開示されている。工事現場の周囲をシートで取り囲む場合において、シートを取り付けるためにヒモなどを使用したならば、シートの移動を拘束することが難しくなり、シートがたわんでしまうといった課題がある。そこでこのシート用クランプは、足場を構成する支柱パイプを取り囲むようなクランプ本体と、クランプ本体から突出する突杵と、突杵の先端付近に取り付けられる係止片と、を有する構成になっており、ヒモの使用を解消することができる。そして係止片は、突杵に対して起倒自在であり、係止片を突杵と同じ方向に突出させ、次に突杵をシートの円孔(ハトメ)に差し込み、その後に係止片を倒すことでシートは突杵から離脱不能になる。なお隣接する二枚のシートを一括して保持できるよう、一個のシート用クランプにおいて、突杵は二本としてある。
【0005】
そのほか特許文献3では、工具を使用することなく防護シートを連結できるほか、繰り返して使用することを想定した防護シート用接合具が開示されている。この防護シート用接合具は、足場パイプに巻き付ける帯状体と、防護シートの挿通リング(ハトメ)に差し込む連結具と、を有する構成になっており、帯状体は足場パイプに固定することができる。また連結具は、金属パイプの根元側にフランジ状の円板を設けた棒状であり、さらに円板の反対側にはストッパーを組み込んであり、ストッパーはバネによって金属パイプから突出する。そして帯状体には、連結具の金属パイプを差し込むための挿通孔を形成してあり、実際に防護シートを取り付ける際は、まず挿通孔に金属パイプを差し込み、次に帯状体を足場パイプに巻き付け、その後、連結具を挿通リングに差し込み、挿通リングをストッパーの後方に到達させることで防護シートの取り付けが完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2021-165467号公報
【文献】特開平11-311029号公報
【文献】公開実用平成2-122836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
大規模な建築物の周囲に足場を構築し、その外側をシートで覆い隠す場合、シートを足場に取り付ける箇所も膨大な数になることから、前記の各特許文献のように、何らかのシート保持具を使用して作業の効率化を図ることが望ましい。その場合、多数のシート保持具が必要になることから、シート保持具を安価に製造できることが不可欠であり、しかも取り扱いが容易であることが望ましい。またシートの取り付けを行う際は、多数のシート保持具を人力で高所まで持ち運ぶことになるため、軽量化や小型化を実現すべきであり、加えて落下による事故を防ぐため、離散可能な部品をできるだけ削減すべきである。
【0008】
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、安価に製造可能でしかも使用時の取り扱いが容易であり、持ち運びや安全性に優れたシート保持具の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、支柱の緊結部に組み込み、シートを保持するために使用されるシート保持具であって、緊結部の正面板に対向する壁部と、緊結部の上面に接触する上アゴと、緊結部の底面に対向する下アゴと、上アゴから下方に突出する上掛け片と、下アゴから上方に突出する下掛け片と、壁部から支柱の反対方向に突出する支持軸と、支持軸の側周面から下方に突出可能な規制片と、を有しており、上掛け片と下掛け片のいずれか一方は、上アゴまたは下アゴに対して移動可能としてあり、上掛け片と下掛け片の両方が緊結部の内面に接触することで全体が緊結部から離脱不能になるほか、上掛け片と下掛け片のいずれか一方を緊結部から引き離すことで全体が緊結部から離脱可能になり、規制片は、支持軸の内部に収容され且つ支持軸に対して移動可能としてあり、規制片が自重で落下することで支持軸から突出し、さらに支持軸に差し込まれたシートのハトメが規制片よりも奥方に到達することでシートが離脱不能になることを特徴とする。
【0010】
本発明によるシート保持具は、緊結部を有する支柱で使用することを前提としており、緊結部を介して支柱に組み込まれる。緊結部は、支柱の側周面に溶接などで取り付けられ、緊結部を上から見るとコの字形であり、その両端部が支柱の側周面と一体化しているほか、緊結部を横方向から見ると、下方に向かうに連れて支柱に接近していくクサビ形になっており、緊結部の内側で足場板などを支持することができる。なおここでは、緊結部において、支柱の側周面から外側に突出する部位(コの字形の両端部)を側面板と称し、二列の側面板の先端同士を結ぶ部位を正面板と称するものとする。そのほかシートについては、その外縁部にハトメを形成してあるものとする。
【0011】
シート保持具は、大別して壁部と上アゴと下アゴと上掛け片と下掛け片と支持軸と規制片で構成され、そのうち壁部は、緊結部の正面板の外側に配置され、しかも正面板を覆い隠すように概ね直立している。また上アゴは、壁部の上端側から支柱に向けて突出しており、緊結部の上面に載ることができる。そして下アゴは、壁部の下端側から支柱に向けて突出しており、緊結部の底面と対向する。したがって上アゴと下アゴの間隔は、緊結部の高さと同等になる。ただし上アゴと下アゴは、単に緊結部と接触可能な部位であり、シート保持具の移動を拘束する機能はない。
【0012】
上掛け片は、上アゴから下方に突出して緊結部の内面に接触する。また下掛け片は、下アゴから上方に突出して緊結部の内面に接触する。このように上掛け片と下掛け片の両方が緊結部の内面に接触することで、シート保持具は緊結部を抱き込んだ状態になり、緊結部から離脱不能になる。そのため上掛け片と下掛け片のいずれか一方は、移動可能な構成とする必要があり、このいずれか一方を緊結部から引き離すことで、シート保持具は緊結部から離脱可能になる。なお上掛け片と下掛け片において、移動可能とする具体的な構成は自在に決めることができるが、上掛け片と下掛け片のいずれも、シート保持具から離脱することはないものとする。
【0013】
支持軸は、壁部から支柱の反対方向に突出し、支持軸をシートのハトメを差し込むことで、シートが支持された状態になる。そして支持軸には、ハトメの抜け止めのため、規制片を組み込む。規制片は支持軸の内部に収容されるが、支持軸に対して移動可能としてあり、通常は自重により、支持軸の側周面から下方に突出する。そのためハトメに支持軸を差し込んだ後、ハトメが規制片よりも奥方に到達することで、支持軸から突出した規制片がハトメに接触し、ハトメの抜け止めとして機能する。ただし規制片を人為的に押し上げ、その大半を支持軸に収容することで、ハトメを支持軸から離脱させることができる。なお規制片は、自重で落下した状態において、支持軸の先端側から根元側に向かうに連れ、支持軸からの突出量が増大するような形状にすることが多く、さらに突出した規制片において、支持軸の根元側の端面については、直立した崖状とすることが多い。
【0014】
このように、シート保持具を壁部と上アゴと下アゴと上掛け片と下掛け片と支持軸と規制片で構成し、上掛け片と下掛け片の両方を緊結部の内面に接触させ、さらに支持軸をシートのハトメに差し込み、ハトメを規制片よりも奥方に到達させるだけで規制片が落下してシートの取り付けが完了する。このシート保持具は、単純な形状であるため、大半の構成要素を合成樹脂の成形で一体的に製造可能であり、軽量化を実現できるほか、上掛け片や下掛け片や規制片などの全ての部品を離脱不能とすることができ、取り扱いが容易である。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明によるシート保持具と併せ、基板と押圧体とからなる結束具を使用するものである。この押圧体を構成する継板の一端側には支点ピンが突出しており、他端側には可動ピンが突出しており、支点ピンと可動ピンのいずれも端部にツバを設けてあり、且つ支点ピンは基板に対して離脱不能に取り付けてあり、基板には、可動ピン側のツバを差し込み可能な大穴と、大穴につながる小穴と、支持軸を差し込むための連結穴と、を形成してあり、小穴は可動ピン側のツバが通過できない大きさとしてあり、二枚のシートのそれぞれのハトメが隣接している場合において、一方のハトメには支点ピンを差し込み、他方のハトメには可動ピンを差し込み、さらに可動ピンを小穴内に収容することで二枚のシートは、基板と押圧体で挟み込まれた状態になり、この状態において、基板の連結穴に支持軸を差し込み、さらに基板が規制片よりも奥方に到達することでシートが離脱不能になることを特徴とする。
【0016】
結束具は、基板と押圧体で構成され、隣接する二枚のシートを連結した後、これらを一本の支持軸に取り付けることができる。なお結束具は、請求項1記載の発明によるシート保持具と常時一体化している訳ではなく、そこから離脱可能である。また二枚のシートは、それぞれのハトメがシート同士の境界を挟んで対向している必要がある。そして基板と押圧体は、重なるように配置され、その間に二枚のシートが一括して挟み込まれる。
【0017】
基板は、単純な帯状の板だが、その中央付近には、支持軸を差し込むための連結穴を形成してあり、実際に連結穴に支持軸を差し込んだ際は、規制片によって基板が支持軸から離脱不能になる必要がある。また押圧体は、帯状の継板を中心に構成され、その一端側には支点ピンが突出しており、他端側には可動ピンが突出しており、そのうち支点ピンは、一方のシートのハトメに差し込まれ、対する可動ピンは、他方のシートのハトメに差し込まれる。さらに支点ピンと可動ピンのいずれも、その端部にはフランジ状のツバを設けてある。
【0018】
支点ピンは、基板の内部に収容され、さらに支点ピンの端部のツバにより、基板から離脱不能になるため、使用時において、基板と押圧体が分離することはない。対する可動ピンは、押圧体をハトメに差し込む必要があり、基板から離脱可能とする。そのため基板には、可動ピンの端部のツバを収容可能な大穴を形成してあるほか、大穴につながる小穴を形成してある。小穴については、ツバの通り抜けができない大きさにしてあり、可動ピンが大穴を経て小穴に到達した際は、可動ピンも基板から離脱不能になり、これによって二枚のシートを一括して挟み込むことができる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1記載の発明のように、シート保持具を壁部と上アゴと下アゴと上掛け片と下掛け片と支持軸と規制片で構成し、上掛け片と下掛け片の両方を緊結部の内面に接触させ、さらに支持軸をシートのハトメに差し込み、ハトメを規制片よりも奥方に到達させるだけで規制片が落下してシートの取り付けが完了する。このシート保持具は、壁部から上アゴと下アゴと支持軸が突出した単純な形状であるため、小型化が容易であるほか、合成樹脂を素材として型による大量生産が可能であり、金属を素材とする場合に比べて安価になるほか、軽量化も実現する。そのため、多数のシート保持具を人力で高所まで持ち運ぶことも容易である。
【0020】
使用時は、上掛け片などを移動させて緊結部の内面に接触させるだけでシート保持具の組み込みが完了するほか、前記のように、ハトメを規制片よりも奥方に到達させるだけでシートの取り付けが完了するため、取り扱いが容易である。また規制片は、自重で落下するため、部品点数の増大を抑制できるほか、シートの取り外し方法を簡単に理解できるため、作業を円滑に行うことができる。そのほか、上掛け片と下掛け片を含む全てを一体化できるため、離散可能な部品をなくすことができ、落下による事故が抑制される。
【0021】
請求項2記載の発明のように、基板と押圧体とからなる結束具を併用することで、隣接する二枚のシートを基板と押圧体で挟み込み、さらに基板の連結穴に支持軸を差し込むことで、結束具が支持軸から離脱不能になり、一本の支持軸で二枚のシートを一括して保持することができる。そのため本発明によるシート保持具の汎用性が向上し、費用や取り扱いなどにおいて、様々な効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明によるシート保持具の形状例を示す斜視図である。
図2図1のシート保持具を緊結部に組み込む過程を示す斜視図である。
図3図1のシート保持具を緊結部に組み込んだ後、二枚のシートを取り付ける過程を示す斜視図である。
図4図3の後、実際にシートを取り付けた状態を示す斜視図である。
図5図1に描いた結束具の詳細を示す斜視図である。
図6】結束具を使用して二枚のシートを連結する過程を示す斜視図である。
図7】結束具を使用して二枚のシートを連結する際、二枚のシートが結束具で挟み込まれていく過程を示す斜視図である。
図8】結束具によって連結された二枚のシートを支持軸と対向させた状態を示す斜視図である。
図9】二組のシート保持具を使用してシートを支柱に取り付けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明によるシート保持具の形状例を示している。このシート保持具は、建築現場に構築される足場の外側にシート81を取り付けるために使用され、足場を構成する支柱71の緊結部73に組み込むことを前提としている。なお支柱71は円断面の金属製であり、その緊結部73は、支柱71の側周面に一体化されている。緊結部73は上から見てコの字形だが、ここではその両端部を側面板74と称し、さらに側面板74の先端同士を結ぶ部位を正面板75と称するものとする。また緊結部73は、下方に向かうに連れて支柱71に接近していくクサビ形になっており、その内側で足場板などを緩みなく支持することができる。
【0024】
シート保持具は、本体11を中心に構成され、本体11において最も大きい領域は、概ね直立している壁部15であり、壁部15の上端側からは、支柱71に向けて上アゴ12が突出しているほか、壁部15の下端側からは、支柱71に向けて下アゴ16が突出している。そして壁部15は単純な平面状ではなく、その表裏両面のうち、支柱71側については、正面板75に対応して傾いており、正面板75に接触することができる。またその反対側については、シート81の取り付けを考慮して垂直面としてあり、必然的に壁部15は、下方に向かうに連れて厚さが増大する。そのほか上アゴ12は、正面板75の上面に載り、シート保持具に作用する下向きの荷重を緊結部73に伝達する役割を担い、上アゴ12の先端は、正面板75を通り過ぎ、緊結部73の内側まで到達している。
【0025】
下アゴ16は、正面板75の底面と対向するように突出しており、さらに下アゴ16の先端からは下掛け片17が突出している。下掛け片17は上方に突出しており、緊結部73の内側に入り込む。そのため壁部15と下掛け片17との間には、正面板75が差し込まれる底溝18が形成されることになるが、シート保持具が緊結部73に組み込まれた際の緩みを抑制するため、底溝18の幅は必要最小限としてあり、必然的に下掛け片17は緊結部73の内面に接触する。
【0026】
この図の上掛け片23は平面状の部品であり、上アゴ12に形成された案内溝13に差し込み、さら上掛け片23は、上アゴ12に対して一定の範囲で移動可能とするため、その中央部には長穴状の長円穴24を形成してある。また上アゴ12の中央部には、その両側面を貫く横穴14を形成してあり、横穴14は途中で案内溝13と交差しており、横穴14に固定軸25を嵌め込む。そして上掛け片23を案内溝13に差し込むと、横穴14と長円穴24を段差なく揃えることができ、固定軸25が長円穴24を貫くことで、上掛け片23は上アゴ12から離脱不能になる。ただし上掛け片23は一定の範囲で移動可能であり、上掛け片23を上方に移動させた際、その下部は案内溝13に収容された状態になるが、上掛け片23を下方に移動させると、上アゴ12から突出し、壁部15と上掛け片23との間で正面板75を挟み込むことができる。
【0027】
壁部15が正面板75に接触している状態において、上掛け片23は、緊結部73の内面に接触できるように配置してある。そのため底溝18に正面板75の下部を差し込み、次に上アゴ12を正面板75に載せ、その後に上掛け片23を下方に移動させると、壁部15と上掛け片23との間で正面板75の上部が挟み込まれ、シート保持具は緊結部73を抱え込んだ状態になり、緊結部73から離脱不能になる。なお上掛け片23の移動を円滑に行えるよう、上掛け片23を下方に移動させた状態においても、その上部の全域が案内溝13に収容される訳ではなく、ある程度は上アゴ12から突出する。当然ながら、上掛け片23と下掛け片17は、この図の構成に限定される訳ではない。
【0028】
壁部15において、支柱71の反対方向には二本の支持軸32が突出しており、支持軸32をシート81のハトメ82に差し込むことで、シート81を保持することができる。そして差し込まれたシート81の離脱を防ぐため、個々の支持軸32の内部には、規制片36を組み込んである。規制片36は単純な板状であり、支持軸32の中間部に形成した縦溝33に収容する。縦溝33は、支持軸32の側周面の最上部と最下部を結ぶように形成し、支持軸32の軸線方向に沿って伸びている。ただし支持軸32の先端側については、最下部に到達させることなく、その手前で打ち切ってあり、これによって規制片36の落下範囲を制限している。また支持軸32の側周面には側周穴34を形成してあり、そこに中心軸37を嵌め込む。側周穴34は縦溝33と交差しており、中心軸37を規制片36に差し込むことで、規制片36は中心軸37を芯として揺動可能になる。
【0029】
規制片36を縦溝33に収容した後、側周穴34に中心軸37を嵌め込むと、規制片36は自重によって落下し、支持軸32の側周面から突出した状態になり、ハトメ82の抜け止めとして機能する。そのため規制片36が落下した状態において、その最も壁部15に近い面は崖状に直立させ、ハトメ82の移動を確実に防ぐ必要がある。ただしそこから支持軸32の先端に向かう区間については、傾きを持たせてあり、ハトメ82を支持軸32の奥方に向けて移動させる際、規制片36はハトメ82との接触で自然に押し上げられる。
【0030】
この図では、二本の支持軸32が横に並んでいるため、横方向に隣接する二枚のシート81を一括して保持することができる。なお二本の支持軸32の根元部分では、双方を結ぶように背後板31を設けてある。背後板31は、シート81が壁部15に接触することを防ぐ役割があり、シート81は、規制片36と背後板31との間に配置されることになる。そのほか固定軸25と中心軸37のいずれも、嵌め込み後は離脱不能になり、必然的に上掛け片23と規制片36のいずれも、使用時に離散することはない。また、壁部15と上アゴ12と下アゴ16と下掛け片17と支持軸32と背後板31とで構成される本体11は、一体的に成形することができる。
【0031】
結束具41は、本体11から離れて単独で使用する部品であり、基板51と押圧体61で構成され、一組の結束具41により、上下に隣接する二枚のシート81を連結することができる。そして基板51は帯状であり、その上部には長穴状の接続穴54を形成してあり、その下方には連結穴52を形成してあるが、接続穴54と連結穴52はつながっており、しかも双方の境界は、海峡のように空間を狭めてある。また基板51の下部には大穴56を形成してあり、その上方には小穴57を形成してあるが、大穴56と小穴57はつながっており、小穴57については長穴状としてある。そのほか基板51において、一方の面には、周囲から突出するような斜面58を形成してある。斜面58は下方が先端となる三角断面であり、小穴57と重なるように配置してある。
【0032】
押圧体61は、コの字形の継板62を中心に構成され、その一端側には支点ピン64が突出しており、他端側には可動ピン66が突出しており、いずれも円断面であるほか、それぞれの端部にはフランジ状のツバ65、67を設けてある。そして基板51の連結穴52は、支点ピン64側のツバ65が通過可能な大きさだが、接続穴54については、支点ピン64だけが収容可能であり、そのツバ65は通過不能である。しかも連結穴52と接続穴54との境界の海峡状の部位は、基板51が弾性変形することで支点ピン64が通過可能になっている。そのため支点ピン64を連結穴52に収容した後、支点ピン64を接続穴54に移動させると、押圧体61は基板51から離脱不能になる。ただし押圧体61は、接続穴54に沿って移動可能であるほか、支点ピン64の長さは基板51の厚さよりも大きいため、押圧体61は基板51に対して自在に移動可能である。
【0033】
基板51と押圧体61が一体化した後、支点ピン64を接続穴54の下方に移動させると、可動ピン66側のツバ67が大穴56と並び、その状態で可動ピン66を大穴56に収容し、次に押圧体61を上方に移動させると、可動ピン66が小穴57に収容されるため、可動ピン66についても、基板51から離脱不能になる。そして結束具41を実際に使用する際は、上下に隣接するシート81のハトメ82同士を並べ、次に上方のハトメ82に対し、可動ピン66を先頭として押圧体61を差し込み、その後、下方のハトメ82にも押圧体61を差し込み、最後に可動ピン66を小穴57に収容すると、上下のシート81が結束具41を介して連結された状態になる。なおその際は、可動ピン66側のツバ67が斜面58に載り上がり、基板51と押圧体61が接近するため、シート81が挟み込まれた状態になり、その反力によって可動ピン66が大穴56に落下することを防ぐ。
【0034】
結束具41を介して二枚のシート81を連結した後、基板51の連結穴52に支持軸32を差し込み、基板51が規制片36よりも奥方に到達すると、結束具41は支持軸32から離脱不能になり、必然的に上下二枚のシート81の取り付けが完了する。そしてこの図のシート保持具では、個々の支持軸32に結束具41を使用することで、四枚のシート81を取り付けることができる。なお連結穴52は、支持軸32を緩みなく収容できる大きさとしてあるほか、接続穴54は連結穴52の上方に位置するため、接続穴54によって規制片36の機能を損ねることはない。
【0035】
図2は、図1のシート保持具を緊結部73に組み込む過程を示している。シート保持具を緊結部73に組み込むのに先立ち、この図の上方に描くように、上掛け片23を上方に引き上げ、その下部を案内溝13に収容する。そしてシート保持具を緊結部73に接近させ、まずは図の左下に描くように、緊結部73の正面板75の下部を底溝18に嵌め込むほか、上アゴ12を正面板75の上面に載せ、さらに壁部15を正面板75に接触させる。
【0036】
その後、図の右下に描くように、上掛け片23を下方に移動させ、緊結部73の内面に接触させる。これによってシート保持具は、緊結部73を抱き込んだ状態になり、緊結部73と緩みなく一体化する。ただし上掛け片23を上方に移動させると、緊結部73から離脱させることができる。なおシート保持具は、緩みなく緊結部73に組み込むことが望ましく、上掛け片23と下掛け片17のいずれも、通常は緊結部73の内面との隙間を必要最小限に抑制する。
【0037】
図3は、図1のシート保持具を緊結部73に組み込んだ後、二枚のシート81を取り付ける過程を示している。ここでの二枚のシート81は、横方向に隣接しており、双方のハトメ82が同じ高さで並んでおり、一方のシート81のハトメ82は、一方の支持軸32に差し込まれ、他方のシート81のハトメ82は、他方の支持軸32に差し込まれる。なお図の下方には、規制片36とハトメ82との関係を描いてあり、規制片36において、支持軸32から突出する範囲はクサビ形であり、支持軸32の先端側から根元側に向かうに連れ、規制片36の突出が増大する。そのためハトメ82に支持軸32を差し込んだ際、規制片36はハトメ82によって押し上げられるが、ハトメ82が規制片36よりも奥方に到達した後は、規制片36が自然に落下し、ハトメ82は、規制片36と背後板31との間で挟み込まれた状態になり、シート保持具から離脱不能になる。
【0038】
図4は、図3の後、実際にシート81を取り付けた状態を示している。この図の上方では、一方のシート81に限り、そのハトメ82に支持軸32を差し込んだ状態であり、規制片36がハトメ82に接触することで、シート81は離脱不能になる。そして図の下方では、二本の支持軸32のいずれにもシート81を取り付けた状態である。なお実際には、一本の支柱71に複数の緊結部73が配置されており、個々の緊結部73にシート保持具を組み込むことで、シート81を緩みなく取り付けることができる。
【0039】
図5は、図1に描いた結束具41の詳細を示している。結束具41は、基板51と押圧体61で構成される部品であり、単独で取り扱うことができる。そしてこの図の上方では、基板51と押圧体61が分離した状態を描いてあり、基板51の上部には、連結穴52と接続穴54を形成してあり、連結穴52と接続穴54は、海峡状に狭くなった部位を介してつながっている。また基板51の下部には、大穴56と小穴57を形成してあり、双方はつながっている。
【0040】
押圧体61は、コの字形に切り出された継板62を中心に構成され、継板62の端部には支点ピン64と可動ピン66が突出しており、いずれも端部にはフランジ状のツバ65、67を設けてある。そのほか基板51において、一方の面には斜面58を形成してある。斜面58は、小穴57と重なるように配置してあり、可動ピン66に隣接するツバ67が斜面58に接触することで、押圧体61を基板51に引き寄せることができる。
【0041】
図の中程では、基板51と押圧体61を一体化する過程を描いてある。その際は、まず支点ピン64に隣接するツバ65を連結穴52に収容し、さらにツバ65を連結穴52から突出させ、支点ピン64を連結穴52に収容する。次に押圧体61を強力に押し上げ、連結穴52と接続穴54との境界を弾性変形させ、支点ピン64を接続穴54に収容する。接続穴54は、ツバ65が通過できない大きさであり、以降、押圧体61は基板51から離脱不能になる。ただし接続穴54は支点ピン64に対して余裕があるため、押圧体61は基板51に対し、ある程度の範囲で自在に移動可能である。なお、このような基板51と押圧体61を一体化する作業は製造時に行い、その後は一体化を維持する。
【0042】
図の下方では、可動ピン66が基板51から離脱不能になる過程を描いてある。基板51と押圧体61を一体化させた後、可動ピン66側のツバ67を大穴56に接近させ、ツバ67が大穴56を通り抜けることで可動ピン66が大穴56に収容される。その後、押圧体61を上方に移動させると、可動ピン66は小穴57に収容されるため、可動ピン66も基板51から離脱不能になるほか、ツバ67が斜面58に載り上がり、基板51と押圧体61が接近していく。この状態において、継板62が連結穴52を覆い隠すことを防ぐため、継板62はコの字形にしてある。そのほか結束具41の素材は自在に選択可能だが、この図では軽量化などのため、合成樹脂の使用を想定している。
【0043】
図6は、結束具41を使用して二枚のシート81を連結する過程を示している。結束具41は、上下に隣接する二枚のシート81を連結する機能を有するが、個々のシート81にハトメ82があり、しかも双方のハトメ82は、シート81同士の境界を挟んで対向するように配置されるものとする。そして実際に二枚のシート81を連結する際は、まず図の左上に描くように、押圧体61の可動ピン66を基板51から遠ざけ、さらに可動ピン66を上方のハトメ82に接近させる。次に図の右上に描くように、可動ピン66を先頭にして押圧体61をハトメ82に差し込み、その後は可動ピン66を下方に移動させ、下方のハトメ82に接近させる。
【0044】
それ以降、下方のハトメ82に可動ピン66などを差し込み、さらにこのハトメ82に継板62を差し込むと、図の左下に描くように、基板51が上方のハトメ82に接近し、上下のシート81が結束具41を介して連結された状態になる。そして最後には結束具41を約90度回転させ、継板62とシート81を平行に揃えるほか、可動ピン66を小穴57に収容して基板51から離脱不能にする。その結果、図の右下に描くように、二枚のシート81は、上下に隣接した状態を維持しながら、基板51と押圧体61で挟み込まれる。なおこの状態では、上方のハトメ82に支点ピン64が差し込まれ、下方のハトメ82に可動ピン66が差し込まれるほか、連結穴52は、二枚のシート81の境界付近に位置している。
【0045】
図7は、結束具41を使用して二枚のシート81を連結する際、二枚のシート81が結束具41で挟み込まれていく過程を示しており、ここでは基板51をシート81の手前側に配置してある。そしてこの図の上方に描くように、基板51は二枚のシート81を跨ぐように配置してあり、上方のハトメ82には支点ピン64が差し込まれているが、下方のハトメ82については、基板51の大穴56が隣接しているに過ぎない。次に図の左下に描くように、可動ピン66を下方のハトメ82に差し込み、さらに可動ピン66に隣接するツバ67を基板51から突出させると、可動ピン66が大穴56に収容される。
【0046】
その後、基板51を下方に移動させると、ツバ67は徐々に斜面58で押し上げられる。そのため押圧体61が基板51に接近し、二枚のシート81は、基板51と押圧体61で挟み込まれた状態になり、しかもその反力により、基板51は移動不能になるため、可動ピン66は小穴57に収容された状態を維持し、二枚のシート81を確実に連結することができる。
【0047】
図8は、結束具41によって連結された二枚のシート81を支持軸32と対向させた状態を示している。一組の結束具41により、上下に並ぶ二枚のシート81を連結することができ、この図では、結束具41で連結された二枚のシート81を横並びで二組配置してあり、その一方の組は一方の支持軸32に取り付け、他方の組は他方の支持軸32に取り付ける。なお図の下方では、支持軸32からシート81を見た状態を描いてあり、支持軸32と基板51が対向しており、基板51の連結穴52に支持軸32が差し込まれる。連結穴52は、上下に並ぶ二枚のシート81の境界付近に位置しており、支持軸32の先端側は、この境界に入り込む。
【0048】
図9は、二組のシート保持具を使用してシート81を支柱71に取り付けた状態を示している。ここでは緊結部73が上下二箇所に配置してあり、それぞれにシート保持具を組み込んでいる。そして上方のシート保持具は、先の図8のように、二組の結束具41を使用しており、四枚のシート81を一括して取り付けている。対して下方のシート保持具は、先の図4のように、支持軸32がシート81のハトメ82に差し込まれており、左右に並ぶ二枚のシート81を取り付けている。
【符号の説明】
【0049】
11 本体
12 上アゴ
13 案内溝
14 横穴
15 壁部
16 下アゴ
17 下掛け片
18 底溝
23 上掛け片
24 長円穴
25 固定軸
31 背後板
32 支持軸
33 縦溝
34 側周穴
36 規制片
37 中心軸
41 結束具
51 基板
52 連結穴
54 接続穴
56 大穴
57 小穴
58 斜面
61 押圧体
62 継板
64 支点ピン
65 ツバ(支点ピンに隣接するもの)
66 可動ピン
67 ツバ(可動ピンに隣接するもの)
71 支柱
73 緊結部
74 側面板
75 正面板
81 シート
82 ハトメ
【要約】
【課題】
足場を構成する支柱にシートを取り付ける際に使用し、安価に製造可能でしかも使用時の取り扱いが容易であり、持ち運びや安全性に優れたシート保持具の提供。
【解決手段】
シート保持具は、壁部15と上アゴ12と下アゴ16と上掛け片23と下掛け片17と支持軸32と規制片36で構成し、壁部15から上アゴ12と下アゴ16を突出させるほか、上掛け片23を移動可能とすることで、支柱71の緊結部73に対して着脱自在になる。また規制片36は、自重で支持軸32から突出可能であり、シート81のハトメ82を規制片36よりも奥方に到達させるとシート81の取り付けが完了する。このシート保持具は、合成樹脂を素材とした量産が可能であり、安価で取り扱いが容易になるほか、軽量化で無理なく高所まで持ち運ぶことができる。しかも結束具41を併用することで、一本の支持軸32に二枚のシート81を取り付けることができる。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9