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特許7576271情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-23
(45)【発行日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1053 20230101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q10/1053
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021063073
(22)【出願日】2021-04-01
(65)【公開番号】P2022158296
(43)【公開日】2022-10-17
【審査請求日】2023-10-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウェブサイト(公開日及びアドレス等については、新規性の喪失の例外証明書提出書を参照。)
(73)【特許権者】
【識別番号】514048730
【氏名又は名称】株式会社リーディングマーク
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】飯田 悠司
(72)【発明者】
【氏名】山田 桐汰
(72)【発明者】
【氏名】後藤 慶士
(72)【発明者】
【氏名】中川 達哉
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 映
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-101720(JP,A)
【文献】特開2017-187849(JP,A)
【文献】特開2004-355502(JP,A)
【文献】特開2005-018274(JP,A)
【文献】特開2010-015289(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0150386(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業に従事する複数の従業員のうち、判定基準とする従業員を選択する選択入力を受け付け、
複数の人物の適性検査の検査結果と、前記企業の各従業員の適性検査の検査結果とに基づき、前記企業の従業員の検査結果の高低を表す統計指標値を、適性検査で検査する複数の検査項目毎に算出し、
適性検査を受検する受検者の適性を判定する上での判定基準の評価尺度となり得る複数の前記検査項目と、該検査項目それぞれの前記統計指標値とを表示部に表示し、
表示した複数の前記検査項目から、判定基準とする前記検査項目を選択する選択入力を受け付け、
選択された前記従業員の適性検査の検査結果のうち、選択された前記検査項目の検査結果を、適性検査を受検する受検者の適性を判定する上での判定基準に設定し、
前記受検者の適性検査の検査結果を取得し、
設定済みの前記判定基準と、前記受検者の適性検査の検査結果とに基づき、前記企業に対する前記受検者の適性を判定する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項2】
複数の前記判定基準毎に、前記従業員及び検査項目の選択入力を受け付け、
前記複数の判定基準毎に、前記受検者の適性度合いを表すスコアを算出する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
選択された前記従業員と、前記受検者との間で適性検査の検査結果の傾向が逆である程、前記スコアを高く算出する
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記判定基準は、前記企業内の複数の部署を含み、
前記部署毎に、前記従業員及び検査項目の選択入力を受け付け、
前記受検者の配属予定部署、及び該配属予定部署以外の他部署それぞれについて前記スコアを算出し、
前記配属予定部署及び他部署の前記スコアをそれぞれ表示部に表示する
請求項2又は3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
選択された複数の前記従業員のうち、一の従業員の適性検査の検査結果が他の従業員の適性検査の検査結果と乖離しているか否かを判定し、
乖離していると判定した場合、前記一の従業員の検査結果が乖離している旨のアラートを出力する
請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記企業の各従業員の適性検査の検査結果と、前記受検者の適性検査の検査結果とに基づき、前記各従業員と前記受検者との類似度を算出し、
算出した類似度が一定以上の前記従業員を表示部に表示する
請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
企業に従事する複数の従業員のうち、判定基準とする従業員を選択する選択入力を受け付ける第1受付部と、
複数の人物の適性検査の検査結果と、前記企業の各従業員の適性検査の検査結果とに基づき、前記企業の従業員の検査結果の高低を表す統計指標値を、適性検査で検査する複数の検査項目毎に算出する算出部と、
適性検査を受検する受検者の適性を判定する上での判定基準の評価尺度となり得る複数の前記検査項目と、該検査項目それぞれの前記統計指標値とを表示する表示部と、
表示した複数の前記検査項目から、判定基準とする前記検査項目を選択する選択入力を受け付ける第2受付部と、
選択された前記従業員の適性検査の検査結果のうち、選択された前記検査項目の検査結果を、適性検査を受検する受検者の適性を判定する上での判定基準に設定する設定部と、
前記受検者の適性検査の検査結果を取得する取得部と、
設定済みの前記判定基準と、前記受検者の適性検査の検査結果とに基づき、前記企業に対する前記受検者の適性を判定する判定部と
を備える情報処理装置。
【請求項8】
複数の人物の適性検査の検査結果と、企業の各従業員の適性検査の検査結果とに基づき、前記企業の従業員の検査結果の高低を表す統計指標値を、適性検査で検査する複数の検査項目毎に算出し、
適性検査の検査結果を用いる従業員を選択するための第1表示欄と、受検者の適性を判定する上での判定基準の評価尺度とする適性検査の検査項目を表示する第2表示欄と、前記評価尺度となり得る複数の前記検査項目、及び該検査項目それぞれの前記統計指標値を表示する第3表示欄とを表示部に表示し、
前記第1表示欄を介して、企業に従事する複数の前記従業員のうち、判定基準とする従業員を選択する選択入力を受け付け、
前記第3表示欄に表示された複数の前記検査項目のうち、判定基準とする前記検査項目を前記第2表示欄に移動させる操作入力を受け付けることで、前記検査項目の選択入力を受け付け、
選択された前記従業員の適性検査の検査結果のうち、選択された前記検査項目の検査結果を、適性検査を受検する受検者の適性を判定する上での判定基準に設定する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項9】
企業に従事する複数の従業員のうち、判定基準とする従業員を選択する選択入力を受け付け、
選択された複数の前記従業員のうち、一の従業員の適性検査の検査結果が他の従業員の適性検査の検査結果と乖離しているか否かを判定し、
乖離していると判定した場合、前記一の従業員の検査結果が乖離している旨のアラートを出力し、
適性検査で検査する複数の検査項目のうち、判定基準とする検査項目を選択する選択入力を受け付け、
選択された前記従業員の適性検査の検査結果のうち、選択された前記検査項目の検査結果を、適性検査を受検する受検者の適性を判定する上での判定基準に設定し、
前記受検者の適性検査の検査結果を取得し、
設定済みの前記判定基準と、前記受検者の適性検査の検査結果とに基づき、前記企業に対する前記受検者の適性を判定する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
適性検査の検査結果に基づき人材採用の是非を判断することが行われている。例えば特許文献1では、会社の現有社員が予め受検した適性検査の結果と、当該社員の人事考課の結果とに基づき、採用予定者の適性検査の結果から採用予定者が優秀な社員となる可能性が高いかを判定する検査方法等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-127387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、人事考課は評価者の主観に依るところが大きく、特許文献1に係る発明は必ずしも適切な検査方法とは言えない。
【0005】
一つの側面では、人材採用を好適に支援することができる情報処理方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの側面に係る情報処理方法は、企業に従事する複数の従業員のうち、判定基準とする従業員を選択する選択入力を受け付け、複数の人物の適性検査の検査結果と、前記企業の各従業員の適性検査の検査結果とに基づき、前記企業の従業員の検査結果の高低を表す統計指標値を、適性検査で検査する複数の検査項目毎に算出し、適性検査を受検する受検者の適性を判定する上での判定基準の評価尺度となり得る複数の前記検査項目と、該検査項目それぞれの前記統計指標値とを表示部に表示し、表示した複数の前記検査項目から、判定基準とする前記検査項目を選択する選択入力を受け付け、選択された前記従業員の適性検査の検査結果のうち、選択された前記検査項目の検査結果を、適性検査を受検する受検者の適性を判定する上での判定基準に設定し、前記受検者の適性検査の検査結果を取得し、設定済みの前記判定基準と、前記受検者の適性検査の検査結果とに基づき、前記企業に対する前記受検者の適性を判定する処理をコンピュータが実行する。
【発明の効果】
【0007】
一つの側面では、人材採用を好適に支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】採用支援システムの構成例を示す説明図である。
図2】サーバの構成例を示すブロック図である。
図3】端末の構成例を示すブロック図である。
図4】従業員DB、受検者DB及び基準テーブルのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図5】基準一覧画面の一例を示す説明図である。
図6】基準設定画面の一例を示す説明図である。
図7】受検者分析画面の一例を示す説明図である。
図8】サーバが実行する処理手順の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態)
図1は、採用支援システムの構成例を示す説明図である。本実施の形態では、対象の企業への採用を希望する受検者(採用候補者)の適性検査の結果から、対象の企業に対する当該受検者の適性を判定する採用支援システムについて説明する。採用支援システムは、情報処理装置1、端末2、2、2…を含む。各装置は、インターネット等のネットワークNを介して通信接続されている。
【0010】
情報処理装置1は、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ等である。本実施の形態では情報処理装置1がサーバコンピュータであるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。サーバ1は、受検者の適性検査の検査結果と、対象の企業に従事する各従業員の適性検査の検査結果とから、当該企業に対する受検者の適性を判定する。具体的には後述するように、サーバ1は、複数の判定基準それぞれについて、適性検査の結果を用いる従業員の選択をユーザから受け付けると共に、評価尺度とする適性検査の検査項目の選択入力を受け付け、判定基準として設定する。サーバ1は、複数の判定基準それぞれについて、選択された従業員の、選択された検査項目の検査結果に基づいて受検者の適性度合いを表すスコアを算出し、ユーザの適性を判定する。
【0011】
なお、適性検査の検査結果とは、適性(性格)分析のための複数の質問それぞれに対する受検者の回答を指す。適性検査の仕組み自体は一般的なものと変わらないため、本実施の形態では適性検査に関する説明を省略する。
【0012】
端末2は、本システムのユーザが使用する端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等である。ユーザは、例えば本システムを利用する各企業の人事担当者であるが、特に限定されるものではない。後述するように、端末2はサーバ1と通信を行い、判定基準を設定するための画面、受検者の適性の判定結果を表示する画面等を表示する(図5~7参照)。
【0013】
なお、本実施の形態ではクラウド上のサーバ1がスコアの算出を行うものとして説明するが、ローカルの端末2がスコアの算出を行ってもよいことは勿論である。
【0014】
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、及び補助記憶部14を備える。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサを有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムP1を読み出して実行することにより、種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の一時記憶領域であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。
【0015】
補助記憶部14は、大容量メモリ、ハードディスク等の不揮発性記憶領域であり、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP1、その他のデータを記憶している。また、補助記憶部14は、従業員DB141、受検者DB142、基準テーブル143を記憶している。従業員DB141は、企業の従業員の適性検査の結果を格納するデータベースである。受検者DB142は、受検者の適性検査の結果を格納するデータベースである。基準テーブル143は、受検者の適性の判定基準を規定するテーブルである。
【0016】
なお、補助記憶部14はサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。また、サーバ1は複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであっても良く、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
【0017】
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば操作入力を受け付ける入力部、画像を表示する表示部等を含んでもよい。また、サーバ1は、非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体1aを読み取る読取部を備え、記録媒体1aからプログラムP1を読み込んでもよい。また、プログラムP1は単一のコンピュータ上で実行されてもよく、ネットワークNを介して相互接続された複数のコンピュータ上で実行されてもよい。
【0018】
図3は、端末2の構成例を示すブロック図である。端末2は、制御部21、主記憶部22、通信部23、表示部24、入力部25、及び補助記憶部26を備える。
制御部21は、一又は複数のCPU等のプロセッサを有し、補助記憶部26に記憶されたプログラムP2を読み出して実行することにより、種々の情報処理を行う。主記憶部22は、RAM等の一時記憶領域であり、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部23は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。表示部24は、液晶ディスプレイ等の表示画面であり、画像を表示する。入力部25は、キーボード、マウス等の操作インターフェイスであり、ユーザから操作入力を受け付ける。補助記憶部26は、ハードディスク、大容量メモリ等の不揮発性記憶領域であり、制御部21が処理を実行するために必要なプログラムP2、その他のデータを記憶している。
【0019】
なお、端末2は、非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体2aを読み取る読取部を備え、記録媒体2aからプログラムP2を読み込んでもよい。また、プログラムP2は単一のコンピュータ上で実行されてもよく、ネットワークNを介して相互接続された複数のコンピュータ上で実行されてもよい。
【0020】
図4は、従業員DB141、受検者DB142及び基準テーブル143のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
従業員DB141は、従業員ID列、氏名列、企業列、部署列、検査列を含む。従業員ID列は、各従業員を識別するための従業員IDを記憶している。氏名列、企業列、部署列、及び検査列は、従業員IDと対応付けて、従業員の氏名、所属企業、所属部署、及び適性検査の検査結果を記憶している。
【0021】
受検者DB142は、受検者ID列、氏名列、検査列を含む。受検者ID列は、各受検者を識別するための受検者IDを記憶している。氏名列、及び検査列は、受検者の氏名、及び適性検査の検査結果を記憶している。
【0022】
基準テーブル143は、基準列、候補尺度列を含む。基準列は、複数の適性度合いの判定基準を記憶している。候補尺度列は、判定基準と対応付けて、各基準の評価尺度となり得る適性検査の複数の検査項目を記憶している。「判定基準」及び「尺度」について、詳しくは後述する。
【0023】
図5は、基準一覧画面の一例を示す説明図である。図5では、端末2が表示する本システムの表示画面(ユーザインターフェイス)であって、受検者の適性を判定する上での判定基準を一覧で示す画面を図示している。以下では本実施の形態の概要を説明する。
【0024】
端末2は、サーバ1にアクセス(ログイン)した場合、所定のホーム画面(不図示)を表示する。ホーム画面には、図5に示す画面と同様に、「受検者一覧」、「適性スコア基準設定」など、種々のメニューが画面左側に表示される。「適性スコア基準設定」への操作入力を受け付けた場合、端末2は図5に示す画面に遷移する。
【0025】
基準一覧画面は、受検者の適性を判定する上での複数の判定基準を一覧で示す表示画面である。本実施の形態においてサーバ1は、「社風」、「パフォーマンスの安定度」(以下、「安定度」と記載)、及び「部署・チーム」(以下、「部署」と記載)の3種類の基準を用いる。すなわち、サーバ1は、対象の企業(自社)の社風に受検者が馴染むか、受検者を採用した場合の安定度、及び受検者が企業内の各部署にどの程度適合するか、を判定する。端末2は、社風、安定度、及び企業内の各部署を判定基準として一覧表示する。
【0026】
なお、上記の判定基準は一例であって、その他の基準で受検者の適性を判定してもよい。また、判定基準は2種類以下であってもよく、4種類以上であってもよい。
【0027】
図5に示すように、端末2は判定基準毎に、各判定基準で設定中の評価尺度を表示する。評価尺度は、各判定基準に係るスコア算出の基礎とする尺度であり、適性検査で検査する受検者の適性(性格)の検査項目である。具体的には図5に示すように、評価尺度には「積極性」、「主張傾向」、「向上心」などがある。なお、検査項目は適性検査の質問内容等に応じて適宜に変更され得る。
【0028】
端末2は、社風、安定度、及び企業内の部署それぞれについて、後述のようにしてユーザが設定した評価尺度(検査項目)を表示する。さらに端末2は、各判定基準に対応して、「編集」のテキストを表示する。当該テキストへの操作入力を受け付けた場合、端末2は図6の画面に遷移する。
【0029】
図6は、基準設定画面の一例を示す説明図である。基準設定画面は、判定基準の内容を設定(編集)するための画面である。図6では、図5の基準一覧画面で表示された社風、安定度、及び部署のうち、社風の設定画面を図示している。なお、安定度、部署の設定画面は社風の設定画面と表示内容が若干異なるが、図5とほぼ同様であるため図示を省略する。
【0030】
基準設定画面は、従業員選択欄61(第1表示欄)、選択尺度欄62(第2表示欄)、及び候補尺度欄63(第3表示欄)を含む。従業員選択欄61は、適性検査の結果を用いる従業員を選択するための表示欄である。選択尺度欄62は、判定基準の評価尺度として選択されている適性検査の検査項目を表示する表示欄である。候補尺度欄63は、評価尺度となり得る他の検査項目を表示する表示欄である。
【0031】
端末2は、従業員選択欄61を介して従業員の選択入力を受け付ける。具体的には、「社員を追加」のボタンへの操作入力に応じて、端末2は従業員を追加(選択)する。適性検査の結果を用いる従業員は一名でも構わないが、好適には複数名の従業員を選択する。
【0032】
なお、端末2は、従業員選択欄61で選択された複数の従業員のうち、一の従業員の適性検査の検査結果が他の従業員(当該一の従業員を除く選択従業員)の検査結果と乖離している場合に、当該一の従業員の検査結果が乖離している旨のアラートを表示する。具体的には、端末2は、従業員名と対応付けて所定のアイコン(図6では「!」)を表示する。例えばサーバ1は、従業員選択欄61で選択された各従業員について、後述のようにして選択尺度欄62で選択される複数の検査項目それぞれの検査結果(例えば偏差値)の平均値を算出し、一の従業員の平均値と他の従業員の平均値との差分が所定の閾値以上であるか否かを判定する。サーバ1は、差分が閾値以上であると判定した場合、対象の従業員と対応付けてアラートを表示させる。これにより、適性検査の検査結果の傾向が異なる従業員を選択する事態を防止することができる。
【0033】
また、端末2は、選択尺度欄62及び候補尺度欄63を介して、検査項目の選択入力を受け付ける。具体的には、端末2は、判定基準の評価尺度となり得る複数の検査項目を候補尺度欄63に表示し、候補尺度欄63に表示されている検査項目を、選択尺度欄62に移動させるドラッグ&ドロップ操作を受け付ける。選択尺度欄62に移動した検査項目が、評価尺度として選択される。
【0034】
なお、端末2は、選択尺度欄62及び候補尺度欄63に表示されている各検査項目と対応付けて、対象の企業(自社)の従業員の、各検査項目に係る平均偏差値を表示する。平均偏差値は、対象の企業に所属する全従業員の、各検査項目の検査結果(点数)と、所定の母数データ(複数の人物の適性検査の検査結果)とから割り出した偏差値である。つまり平均偏差値は、対象の企業の従業員の検査結果が母数全体の分布でどの程度高いかを表す。例えばサーバ1は、対象の企業の従業員の検査結果と、従業員DB141に記憶されている全企業の従業員の検査結果とから、対象の企業の従業員について、各検査項目の平均偏差値を算出する。サーバ1は、各検査項目と対応付けて平均偏差値を端末2に表示させる。各検査項目の平均偏差値を提示することで、ユーザは自社の従業員の傾向を表す指標として適切な検査項目を選択することができる。
【0035】
なお、各検査項目と対応付けて表示する統計指標値は偏差値に限定されず、例えば母数データ上の順位等であってもよい。すなわち、サーバ1は、対象の企業の従業員を含む母数データ(複数の人物の検査結果)から、対象の企業の従業員の検査結果の高低を表す統計指標値を算出し、ユーザに提示可能であればよい。また、母数データは本システムを利用する企業の従業員の検査結果(従業員DB141に記憶されているデータ)に限定されず、本システムを利用する企業の従業員以外の人物の検査結果であってもよい。
【0036】
選択尺度欄62で選択する検査項目は単一でも構わないが、好適には複数(例えば3つ)の検査項目を選択する。なお、選択尺度欄62で規定数(3つ)の検査項目を選択する構成は必須ではなく、規定数未満であってもよい。画面下部の「保存」のボタンへの操作入力を受け付けた場合、サーバ1は一連の設定内容を保存する。これによりサーバ1は、従業員選択欄61で選択された複数の従業員の検査結果のうち、選択尺度欄62で選択された検査項目の検査結果を、受検者の適性を判定する上での判定基準に設定する。ユーザは同様にして、他の判定基準(安定度及び部署)も設定する。
【0037】
なお、端末2は、社風及び部署については、社風を良く体現している従業員、及び該当部署で採用したい性格の従業員をユーザに選択させる。一方で、安定度については、パフォーマンスが安定しない従業員(安定度が低い従業員)を選択させる。後述するように、サーバ1は、社風及び部署については選択従業員と検査結果が近似する受検者を高く評価する一方で、安定度については選択従業員と検査結果の傾向が逆の受検者を高く評価する。
【0038】
サーバ1は、対象の企業の採用候補者である受検者の適性検査の結果を取得し、上記で設定された各判定基準に沿って、対象の企業に対する受検者の適性を判定する。受検者の検査結果の取得方法は特に問わないが、例えば端末2は、図5等の画面左側のメニューから「受検依頼作成」の選択入力を受け付けた場合、適性検査受検用のWebページのURL(Uniform Resource Locator)を添付した電子メールを作成し、受検者宛に送信する。あるいは端末2は、受検者の検査結果を格納した電子ファイル(CSV等)のアップロードを受け付ける。
【0039】
図7は、受検者分析画面の一例を示す説明図である。例えば端末2は、画面左側の「受検者依頼」の選択入力を受け付けた場合、適性検査を受検済みの受検者を一覧表示する。端末2は、当該一覧から分析対象とする受検者の選択入力を受け付けた場合、図7の画面に遷移する。
【0040】
受検者分析画面は、受検者の適性の分析(判定)結果を表示する画面である。受検者分析画面は、部署選択欄71、総合評価欄72、スコアグラフ73、分布グラフ74、類似従業員表示欄75、基準別詳細欄76、他部署適性欄77を含む。
【0041】
部署選択欄71は、受検者との相性(適性)を判定する部署を選択する入力欄である。例えばユーザは、受検者の配属予定部署を選択する。
【0042】
総合評価欄72は、複数の判定基準に基づく受検者の適性の総合評価を表示する表示欄である。総合評価欄72には、受検者の総合評価を複数段階で表すランク(図7では「B+」)、複数の判定基準それぞれのスコアの平均値、及びランクに応じたコメントが表示される。
【0043】
スコアグラフ73は、複数の判定基準それぞれのスコアを表示する表示欄である。端末2は、スコアグラフ73として、社風、安定度、及び部署選択欄71で選択された部署それぞれについて、10点満点で算出されたスコアを示すレーダーチャートを表示する。
【0044】
分布グラフ74は、対象の企業(自社)を受検した全受検者の適性の判定結果の分布を示すグラフである。端末2は、対象の企業について適性検査を受検済みの全受検者の人数をランク別に分布グラフ74に表示する。また、端末2は、表示中の受検者分析画面において分析対象としている受検者が属するランクを強調表示(例えば色分け表示)する。
【0045】
類似従業員表示欄75は、受検者と類似するものと推定される一又は複数の従業員を表示する表示欄である。端末2は、受検者と類似するものと推定される従業員名、当該従業員と受検者との類似度(図7では「マッチ度」)、及び当該従業員と受検者との性格の差分を表示する。
【0046】
基準別詳細欄76は、複数の判定基準それぞれについて、分析結果の詳細を表示する表示欄である。端末2は、社風、安定度、及び選択部署それぞれのスコアを表示すると共に、評価尺度である各検査項目それぞれについて、分析結果の詳細を表示する。
【0047】
他部署適性欄77は、部署選択欄71で選択された部署以外の他の部署への適性を表示する表示欄である。端末2は、選択部署以外の複数の部署それぞれについて、各判定基準のスコアの平均値と、平均値に応じたランクとを表示する。
【0048】
サーバ1は、基準設定画面で設定された各判定基準の設定内容に基づき、受検者の適性を判定する。具体的には、サーバ1は、複数の判定基準毎に、受検者の適性度合いを表すスコアを算出する。より詳細には、サーバ1は、基準設定画面で評価尺度に選択された各検査項目に係る受検者の検査結果(各検査項目の偏差値)と、基準設定画面で選択された各従業員の各検査項目に係る検査結果とに基づき、各判定基準のスコアを算出する。そしてサーバ1は、各判定基準のスコアの平均値を算出し、当該平均値に応じて、受検者の総合評価を複数段階で表すランクを判定する。
【0049】
図6の例に則して説明すると、社風のスコアを算出する場合、サーバ1は、従業員選択欄61で選択された3名の従業員の適性検査の検査結果を受検者の適性判定に用いる。サーバ1は、当該3名の従業員の「積極性」、「主張傾向」、及び「向上心」の検査結果と、受検者の「積極性」、「主張傾向」、及び「向上心」の検査結果とを比較し、社風のスコアを10点満点で算出する。本実施の形態では「検査結果」として、適性検査における偏差値を基準とする。例えばサーバ1は、3つの検査項目に対して10/3点(≒3.33点)ずつ割り当て、従業員の検査結果(偏差値)と受検者の検査結果とが近似するほど各検査項目のスコアを高く算出し、3つの検査項目の合計点を社風のスコアとして算出する。
【0050】
なお、本実施の形態ではスコア算出の基礎とする「検査結果」として偏差値を採用するが、図6の基準設定画面で表示する指標値(平均偏差値)と同様に、各検査項目に係る順位等を採用してもよい。
【0051】
図7に戻って説明を続ける。サーバ1は部署についても同様に、判定基準に選択されている各従業員と検査結果が近い程高くなるように、受検者のスコアを算出する。一方で、安定度については、サーバ1は、判定基準に選択されている各従業員と検査結果の傾向が逆である程、受検者のスコアを高く算出する。上述の如く、安定度の基準設定画面では、パフォーマンスが安定しない従業員を選択させる。従って、サーバ1は、パフォーマンスが安定しない従業員と検査結果が逆傾向にある受検者を、安定度が高い人物として評価する。パフォーマンスが安定しない従業員と逆傾向にある度合いを量ることで、安定度を好適に評価することができる。
【0052】
具体的には、安定度に係る各検査項目についてスコアを算出する場合、サーバ1はまず、選択従業員の検査結果(偏差値)の平均値が所定の基準値(例えば50)以上であるか否かを判定する。基準値以上である場合、サーバ1は、受検者の検査結果が基準値を上回る程スコアを低く算出し、基準値を下回る程スコアを高く算出する。一方で、選択従業員の検査結果の平均値が基準値未満である場合、サーバ1は、受検者の検査結果が基準値を上回る程スコアを高く算出し、基準値を下回る程スコアを低く算出する。このように、サーバ1は、選択従業員の検査結果の平均値が基準値以上であるか否かに応じて、選択従業員と逆傾向の受検者のスコアを高く算出するように、検査結果の高低と、スコアの高低との対応関係を決定する。
【0053】
なお、サーバ1は、選択従業員と検査結果の傾向が逆である程受検者のスコアを高く算出可能であればよく、上記の算出方法に限定されない。例えばサーバ1は、選択従業員の検査結果(偏差値)と受検者の検査結果とが乖離している程、スコアを高く算出するようにしてもよい。
【0054】
サーバ1は、3種類の判定基準のスコアの平均値(図7では「7.5」)を算出する。そしてサーバ1は、当該平均値に応じて受検者のランクを判定し、当該受検者の総合評価とする。サーバ1は、ランク、及びスコアの平均値を総合評価欄72に表示させる。また、サーバ1は、各判定基準のスコアをスコアグラフ73及び基準別詳細欄76に表示させる。
【0055】
更にサーバ1は、全受検者の人数をランク別に集計し、集計した各ランクの人数を分布グラフ74に表示させる。そしてサーバ1は、現在分析対象としている受検者が属するランクを強調表示させる。これにより、全受検者の中で対象の受検者の適性度合いがどの程度高いか、ユーザに提示する。
【0056】
また、サーバ1は、対象の企業の各従業員と、受検者との類似度を算出し、算出した類似度が高い従業員を類似従業員表示欄75に表示させる。類似度の算出方法は特に問わないが、例えばサーバ1は、複数の検査項目それぞれの検査結果(偏差値)を変数として、従業員と受検者とのユークリッド距離を類似度として算出する。サーバ1は、従業員毎に受検者との類似度を算出し、算出した類似度が一定以下の従業員を抽出して、当該従業員を類似度の高低に応じたマッチ度と共に表示させる。
【0057】
なお、抽出対象とする従業員は判定基準として選択されている従業員に限定されず、他の従業員も含まれ得る。
【0058】
また、サーバ1は、各判定基準で評価尺度に選択されている検査項目毎に受検者の検査結果を分析し、分析結果を基準別詳細欄76に表示させる。基準別詳細欄76は検査項目毎に、各検査項目の項目名、対象の受検者に関する分析コメントのほか、分布バー761、評価アイコン762を表示する。
【0059】
分布バー761は、全受検者中の対象の受検者の偏差値(濃いハッチングで図示)と、採用候補者として適切又は不適切な数値範囲(薄いハッチングで図示)とを示す表示バーである。サーバ1は、該当検査項目の全受検者の検査結果から対象の受検者の偏差値を算出し、分布バー761上の対応する位置に受検者の偏差値を表示する。図7の例では、「主張傾向」の偏差値が「64」として表示されている。
【0060】
更にサーバ1は、該当検査項目の全受検者の検査結果から、判定基準に選択されている各従業員の偏差値を算出する。そしてサーバ1は、各従業員の偏差値に応じて、採用候補者として適正又は不適正な数値範囲を設定し、分布バー761に表示させる。当該数値範囲は、例えば各従業員の偏差値の最小値及び最大値の間に設定される。図7の例では、「主張傾向」について、偏差値の適切な数値範囲が分布バー761に表示されている。
【0061】
サーバ1は、当該数値範囲と、受検者の偏差値とに応じて、該当検査項目に関する受検者の適性度合いを評価し、評価アイコン762として表示させる。評価アイコン762は、適性度合いの高低を表すアイコンであり、本実施の形態では、「適性あり」、「やや適性あり」、「適性なし」の3種類のアイコンが用意されている。上述の如く、サーバ1は、各検査項目のスコアを10/3点(≒3.33点)満点で算出する。サーバ1は、各検査項目のスコアが所定の高得点(例えば2.5点)以上であるか、所定の低得点(例えば1.5点)未満であるか、又はその間であるかに応じて「適性あり」、「適正なし」、又は「やや適性あり」の評価アイコン762を選択する。
【0062】
なお、社風及び部署については適正数値範囲を分布バー761に表示するが、安定度については不適正な数値範囲を分布バー761に表示する(図7参照)。具体的には、サーバ1は、安定度の基準として選択された各従業員(パフォーマンスが安定しない従業員)の偏差値の平均値が基準値(50)以上であるか否かに応じて、平均値が基準値未満である場合は所定の低数値範囲(例えば30以下の範囲)を不適正数値範囲に設定し、基準値以上である場合は所定の高数値範囲(例えば65以上の範囲)を不適正数値範囲に設定する。また、サーバ1は、社風及び部署と同様に、各検査項目のスコアの高低に応じて「適性あり」、「適正なし」、又は「やや適性あり」の評価アイコン762を選択する。
【0063】
サーバ1は、部署選択欄71で選択されている部署以外の他の部署についても、判定基準に設定されている従業員の検査結果と、受検者の検査結果とからスコアを算出し、他部署適性欄77に表示させる。具体的には、サーバ1は、各部署で判定基準に選択されている各従業員の、評価尺度として選択されている各検査項目の検査結果と、受検者の各検査項目の検査結果とに基づき、各部署のスコアを算出する。そしてサーバ1は、各部署の部署名と対応付けて、スコア及び当該スコアに応じたランクを他部署適性欄77に表示させる。なお、他部署適性欄77には、「部署」のスコアと、「社風」及び「安定度」のスコアとの平均値、並びにスコアの平均値に応じたランクが表示される。これにより、配属予定部署以外の部署に配属した場合にどの程度適合するかをユーザに提示することができる。
【0064】
上述の如く、サーバ1は、基準とする従業員、及び評価尺度とする適性検査の検査項目をユーザに選択させ、選択された従業員の各検査項目の検査結果に基づき、受検者(採用候補者)の適性を判定する。これにより、適性検査の結果を好適に用いて、人材採用を支援することができる。
【0065】
図8は、サーバ1が実行する処理手順の一例を示す説明図である。図8に基づき、サーバ1が実行する処理について説明する。なお、サーバ1は従業員及び受検者の適性検査の検査結果を既に取得し、従業員DB141及び受検者DB142に記憶してあるものとして説明する。また、サーバ1は、ユーザがログアウトしたタイミングで一連の処理を終了する。
【0066】
サーバ1の制御部11は、端末2からのアクセスに応じて、所定のホーム画面を端末2に表示させる(ステップS11)。制御部11は、ユーザからの操作入力に応じて、判定基準を設定するか否かを判定する(ステップS12)。判定基準を設定すると判定した場合(S12:YES)、制御部11は、複数の判定基準を一覧で示す基準一覧画面を端末2に表示させる(ステップS13)。具体的には、制御部11は、複数の判定基準と、各判定基準で既に評価尺度に設定されている適性検査の検査項目とを表示させる。
【0067】
制御部11は、設定(編集)する判定基準の選択入力を受け付ける(ステップS14)。制御部11は、選択された判定基準を設定するための基準設定画面を端末2に表示させる(ステップS15)。具体的には、制御部11は、従業員を選択するための従業員選択欄61(第1表示欄)と、評価尺度とする検索項目を表示する選択尺度欄62(第2表示欄)と、評価尺度となり得る他の検索項目を表示する候補尺度欄63(第3表示欄)とを表示させる。
【0068】
制御部11は、対象の企業に従事する複数の従業員のうち、一又は複数の従業員を選択する選択入力を受け付ける(ステップS16)。また、制御部11は、候補尺度欄63に表示された複数の検査項目のうち、一又は複数の検査項目を選択する選択入力を受け付ける(ステップS17)。制御部11は、ステップS16で選択された従業員の適性検査の検査結果のうち、ステップS17で選択された検査項目の検査結果を判定基準に設定する(ステップS18)。
【0069】
ステップS18の処理を実行後、又はステップS12でNOの場合、制御部11は、ユーザからの操作入力に応じて、受検者の適性を分析(判定)するか否かを判定する(ステップS19)。検査結果を分析すると判定した場合(S19:YES)、制御部11は、ステップS18で設定済みの判定基準と、受検者の適性検査の検査結果とに基づき、対象の企業に対する受検者の適性を判定する(ステップS20)。具体的には、制御部11は、複数の判定基準毎に、受検者の適性度合いを表すスコアを算出する。制御部11は、各判定基準で評価尺度に設定されている一又は複数の検査項目に係る受検者の検査結果と、従業員の検査結果とから、各判定基準のスコアを算出する。さらに制御部11は、各判定順のスコアの平均値を算出すると共に、当該平均値に応じて、受検者の総合評価を複数段階で表すランクを判定する。
【0070】
制御部11は、受検者の適性の判定結果を示す受検者分析画面を端末2に表示させる(ステップS21)。具体的には、制御部11は、全体的な適性の判定結果(ランク)、判定基準毎のスコア、評価項目毎のスコア、配属予定部署と異なる部署との適性度合い(スコア)等を表示させる。ステップS21の処理を実行後、又はステップS19でNOの場合、制御部11は処理をステップS12に戻す。
【0071】
以上より、本実施の形態によれば、人材採用を好適に支援することができる。
【0072】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0073】
1 サーバ(情報処理装置)
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
P1 プログラム
141 従業員DB
142 受検者DB
143 基準テーブル
2 端末
21 制御部
22 主記憶部
23 通信部
24 表示部
25 入力部
26 補助記憶部
P2 プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8