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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-23
(45)【発行日】2024-10-31
(54)【発明の名称】代掻き作業機
(51)【国際特許分類】
   A01B 35/04 20060101AFI20241024BHJP
   A01B 33/12 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
A01B35/04 E
A01B33/12 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023030777
(22)【出願日】2023-03-01
(62)【分割の表示】P 2019211743の分割
【原出願日】2019-11-22
(65)【公開番号】P2023060042
(43)【公開日】2023-04-27
【審査請求日】2023-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000171746
【氏名又は名称】株式会社ササキコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100086184
【弁理士】
【氏名又は名称】安原 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100096389
【弁理士】
【氏名又は名称】金本 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100167634
【弁理士】
【氏名又は名称】扇田 尚紀
(72)【発明者】
【氏名】戸舘 裕紀
(72)【発明者】
【氏名】野村 拓未
(72)【発明者】
【氏名】久保 陽拓
【審査官】吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-182111(JP,A)
【文献】特開2017-184672(JP,A)
【文献】特開2012-010604(JP,A)
【文献】特開2011-087508(JP,A)
【文献】特開2014-018156(JP,A)
【文献】特開2018-068219(JP,A)
【文献】実開昭54-097406(JP,U)
【文献】特開2019-170296(JP,A)
【文献】特開平10-304703(JP,A)
【文献】特開2018-196328(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B 35/04
A01B 33/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動可能な砕土部と、
前記砕土部の上部を覆うカバー体と、
前記砕土部の前方且つ前記カバー体の下方に位置し、走行する走行機体によって形成される一つの轍の幅を挟んだ轍の外側である他方側に配置した面を有するとともに、機体幅に対する内側に向かうにつれて後方側に傾斜させた、カバー体の機体の幅方向に対する端部側に設ける、第2土寄せ体と、
前記砕土部の前方且つ前記カバー体の下方に位置し、前記轍の他方側に配置するとともに前記第2土寄せ体より進行方向に対する左右側の外側に位置した面を、機体幅に対する内側に向かうにつれて後方側に傾斜させた、第2土寄せ体の後方において、第2土寄せ体からあふれた土の流れを捕捉する第3土寄せ体と、
を備えたことを特徴とした代掻き作業機。
【請求項2】
前記砕土部の前方且つ前記カバー体の下方に位置し、走行する走行機体によって形成される一つの轍の幅を挟んだ轍の内側である一方側に配置した面を有するとともに、機体幅に対する外側に向かうにつれて後方側に傾斜させた、代掻き作業機の中央側に設ける、第1土寄せ体と、を有する、
ことを特徴とした請求項1記載の代掻き作業機。
【請求項3】
前記第2土寄せ体の第2作用面の面積は、前記第1土寄せ体の第1作用面の面積より小さい、
ことを特徴とした請求項1又は請求項2記載の代掻き作業機。
【請求項4】
前記第3土寄せ体の第3作用面の面積は、前記第2作用面の面積より小さい、
ことを特徴とした請求項3に記載の代掻き作業機。
【請求項5】
平面視において、進行方向と前記第3作用面とがなす角は、進行方向と前記第2作用面とがなす角よりも大きい、
ことをさらに特徴とした請求項4に記載の代掻き作業機。
【請求項6】
平面視において、進行方向と前記第1作用面とがなす角は、進行方向と前記第3作用面とがなす角よりも大きい、
ことをさらに特徴とした請求項4に記載の代掻き作業機。
【請求項7】
平面視において、前記第1土寄せ体の前端は前記第2土寄せ体の前端より後方に位置し、前記第1土寄せ体及び前記第2土寄せ体のそれぞれの前端は前記カバー体の前端より前方に突出している、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の代掻き作業機。
【請求項8】
平面視において、前記第3土寄せ体の前端は前記第1土寄せ体の前端より後方に位置し、前記第3土寄せ体の前端は前記カバー体の前端より前方に突出している、
ことをさらに特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の代掻き作業機。
【請求項9】
前記第1土寄せ体は前記走行機体に装着するための装着部から下方に向けて配置した第1土寄せ体の支持部材と、
前記第2土寄せ体及び前記第3土寄せ体の間にはスタンドを取り付けるためのスタンドブラケットと、
前記第3土寄せ体の後方に位置して前記砕土部の回転軸を保持する保持部と、
をさらに備えることを特徴とした請求項1又は請求項2いずれかに記載の代掻き作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、代掻き作業機に係る。更に、詳細には、異なる速度域でも土寄せ性能を十分に発揮することが可能な代掻き作業機に係る。
【背景技術】
【0002】
走行車両に装着する代掻き作業機において、走行車両の走行部で形成される轍溝を埋め戻した後に砕土及び整地すると、より均平性が向上することが知られている。轍溝を埋め戻す機能を有した代掻き作業機は、特許文献1「代掻き作業機」及び特許文献2「代掻き作業機」によって開示されている。
これらの代掻き作業機は、走行車両であるトラクタの車輪と砕土部との間に設けた均平補助手段によって、轍溝に土壌を埋め戻す。その後、土寄せ板より後方に位置する砕土部及び整地部で、土壌を砕土するとともに均平にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-87508号公報
【文献】特開2012-39981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年の代掻き作業機は作業効率の向上の観点から、作業幅を拡大させる大型化や、作業速度を向上させて作業時間の短縮等が求められている。その一方で、代掻き作業機を用いた作業圃場は、その土質違いや面積の大小の違いにより、必ずしも全ての圃場で同様の速度域の作業をするわけではない。
【0005】
特許文献1「代掻き作業機」の均平補助手段(土寄せ板)は、スタンド取り付けブラケットに固定されている。また、特許文献2「代掻き作業機」の均平補助手段(土寄せ板)は、轍の位置に合わせるようにローターカバー前方に配置に配置している。これらの均平補助手段(土寄せ板)は、土質によって異なるものの、一定の範囲内の速度域では土寄せ効果を発揮して轍を埋めることができるが、一定速度の範囲外では土寄せ効果が低下する課題を有する。
本発明は上記課題に着眼してなされたものであり、異なる速度域でも土寄せ性能を十分に発揮することが可能な代掻き作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、
回転駆動可能な砕土部と、
前記砕土部の上部を覆うカバー体と、
前記砕土部の前方且つ前記カバー体の下方に位置し、走行する走行機体によって形成される一つの轍の幅を挟んだ轍の外側である他方側に配置した面を有するとともに、機体幅に対する内側に向かうにつれて後方側に傾斜させた、カバー体の機体の幅方向に対する端部側に設ける、第2土寄せ体と、
前記砕土部の前方且つ前記カバー体の下方に位置し、前記轍の他方側に配置するとともに前記第2土寄せ体より進行方向に対する左右側の外側に位置した面を、機体幅に対する内側に向かうにつれて後方側に傾斜させた、第2土寄せ体の後方において、第2土寄せ体からあふれた土の流れを捕捉する第3土寄せ体と、
を備えたことを特徴とした代掻き作業機、
を、提供する。
【0007】
この発明は、
前記砕土部の前方且つ前記カバー体の下方に位置し、走行する走行機体によって形成される一つの轍の幅を挟んだ轍の内側である一方側に配置した面を有するとともに、機体幅に対する外側に向かうにつれて後方側に傾斜させた、代掻き作業機の中央側に設ける、第1土寄せ体と、を有する、ことを特徴とした代掻き作業機、
を、提供する。
【0008】
この発明は、更に、
前記第2土寄せ体の第2作用面の面積は、前記第1土寄せ体の第1作用面の面積より小さい、
ことを特徴とした代掻き作業機、
を、提供する。
【0009】
この発明は、更に、
前記第3土寄せ体の第3作用面の面積は、前記第2作用面の面積より小さい、
ことを特徴とした代掻き作業機、
を、提供する。
【0010】
この発明は、更に、
平面視において、進行方向と前記第3作用面とがなす角は、進行方向と前記第2作用面とがなす角よりも大きい、
ことをさらに特徴とした代掻き作業機、
を、提供する。
【0011】
この発明は、更に、
平面視において、進行方向と前記第1作用面とがなす角は、進行方向と前記第3作用面とがなす角よりも大きい、
ことをさらに特徴とした代掻き作業機、
を、提供する。
【0012】
この発明は、更に、
平面視において、前記第1土寄せ体の前端は前記第2土寄せ体の前端より後方に位置し、前記第1土寄せ体及び前記第2土寄せ体のそれぞれの前端は前記カバー体の前端より前方に突出している、
ことを特徴とする代掻き作業機、
を、提供する。
【0013】
この発明は、更に、
平面視において、前記第3土寄せ体の前端は前記第1土寄せ体の前端より後方に位置し、前記第3土寄せ体の前端は前記カバー体の前端より前方に突出している、
ことをさらに特徴とする代掻き作業機、
を、提供する。
【0014】
この発明は、更に、
前記第1土寄せ体は前記走行機体に装着するための装着部から下方に向けて配置した第1土寄せ体の支持部材と、
前記第2土寄せ体及び前記第3土寄せ体の間にはスタンドを取り付けるためのスタンドブラケットと、
前記第3土寄せ体の後方に位置して前記砕土部の回転軸を保持する保持部と、
をさらに備えることを特徴とした代掻き作業機、
を、提供する。
【発明の効果】
【0015】
異なる速度域でも土寄せ性能を十分に発揮することが可能な代掻き作業機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】この発明の実施例に係る代掻き作業機の正面図である。
図2】この発明の実施例に係る代掻き作業機の平面図である。
図3】この発明の実施例に係る代掻き作業機の進行方向左から見た側面図である。
図4】この発明の実施例に係る代掻き作業機の底面図であって、進行方向左側の第1土寄せ体乃至第3土寄せ体部分の一部拡大図である。図中上部が代掻き作業機の前部である。
図5】この発明の実施例に係る代掻き作業機の左側の第1土寄せ体の作用面の前方から見た側面図である。
図6】この発明の実施例に係る代掻き作業機の左側の第1土寄せ体の作用面と垂直方向から見た正面図である。
図7】この発明の実施例に係る代掻き作業機の左側の第2土寄せ体の作用面と垂直方向から見た正面図である。
図8】この発明の実施例に係る代掻き作業機の左側の第2土寄せ体の作用面の前方から見た側面図である。
図9】この発明の実施例に係る代掻き作業機の左側の第3土寄せ体の作用面と垂直方向から見た正面図である。
図10】この発明の実施例に係る代掻き作業機の左側の第3土寄せ体の作用面の前方から見た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
1は、代掻き作業機である。
11は、中央作業体である。中央作業体11は、代掻き作業機1の中央に位置して、代掻き作業を行う。
11Lは、延長作業体左である。延長作業体左11Lは、中央作業体11の進行方向左側に位置して中央作業体11と折り畳み可能に取り付け、代掻き作業を行なう。
11Rは、延長作業体右である。延長作業体右11Rは、中央作業体11の進行方向右側に位置して中央作業体11と折り畳み可能であり、代掻き作業を行なう。
【0018】
2は、フレームである。フレーム2は、パイプフレーム22を有する。パイプフレーム22は、代掻き作業機1の骨格をなすフレームである。
20は、装着部である。201は、トップリンクピンである。202は、ロアリンクピンである。装着部20は、トップリンクピン201と、ロアリンクピン202を有する。
装着部20は、これらにより、代掻き作業機1をけん引するトラクタに取り付ける。
【0019】
21は、入力ケース、211は、入力軸である。入力軸211は、入力ケース21内に取り付け、トラクタのPTO軸に接続して、トラクタの駆動力を取り出す。
212は、トップマストである。トップマスト212は、パイプフレーム22上に設ける。トップマスト212は、先端にトップリンクピン201を設ける。
213は、ロワプレートである。ロワプレート213は、パイプフレーム22に取り付ける。ロワプレート213先端には、ロアリンクピン202を取り付ける。
23は、伝動ケースである。伝動ケース23は、パイプフレーム22に設け、入力ケース21に設けた入力軸211からの駆動力を出力する。
【0020】
24は、サポートフレームである。サポートフレーム24は、入力ケース21に対して伝動ケース23と左右対称の位置に設け、パイプフレーム22より下方で後述するロータ軸31を保持する。
25は、支点部である。支点部25はパイプフレーム22の両端部にそれぞれ設け、延長作業体左11L及び延長作業体右11Rの折り畳み回動支点部である。一方の支点部25には延長作業体左11Lに設けたカバー体左4Lから上部に突出させた支点フレーム41Lを、他方の支点部25には延長作業体右11Rに設けたカバー体右4Rから上部に突出させた支点フレーム41Rを、それぞれ回動可能に連結している。
【0021】
3は、砕土部である。砕土部3は、フレーム2の下方に設けて回転駆動可能であり、圃場を砕土する。
3Lは、延長砕土部左である。延長砕土部左3Lは、砕土部3の進行方向左側の延長作業体左11Lに回転可能に取り付け、延長作業体左11Lと一体になって折り畳み可能である。3Rは、延長砕土部右である。延長砕土部右3Rは、砕土部3の進行方向右側の延長作業体右11Rに回転可能に取り付け、延長作業体右11Rと一体になって折り畳み可能である。
31は、ロータ軸である。ロータ軸31は、伝動ケース23とサポートフレーム24のそれぞれの下部に掛け渡された回転軸であり、伝動ケース23からの駆動力で回転する。
31Lは、延長側ロータ軸左である。延長側ロータ軸左31Lは、ロータ軸31の進行方向左側に設ける。31Rは、延長側ロータ軸右である。延長側ロータ軸右31Rは、ロータ軸31の進行方向右側に設ける。延長側ロータ軸左31L、延長側ロータ軸右31Rは、伝動ケース23からの駆動力で回動する。
【0022】
32は、耕耘爪である。耕耘爪32は、ロータ軸31及び延長側ロータ軸左31L及び延長側ロータ軸右31Rのそれぞれの周囲に複数取り付け、ロータ軸31および延長側ロータ軸左31L及び延長側ロータ軸右31Rの回転により駆動し、圃場を耕耘する。
33は、ドククラッチ中央側である。ドククラッチ中央側33は砕土部3の両端部の伝動ケース23及びサポートフレーム24の近傍のそれぞれに設ける。
33Lは、延長側ドグクラッチ左延長側である。延長側ドグクラッチ左延長側33Lは、延長砕土部左3Lの進行方向右側に設けてドククラッチ中央側33と噛み合うことで、進行方向左側のドッグクラッチを構成する。
33Rは、延長側ドグクラッチ右延長側である。延長側ドグクラッチ右延長側33Rは、延長砕土部左3Rの進行方向左側に設けてドククラッチ中央側33と噛み合うことで、進行方向右側のドッグクラッチを構成する。ドッグクラッチで、ロータ軸31と延長側ロータ軸左31L及び延長側ロータ軸右31Rの回転駆動を入切する。
【0023】
34は、保持部である。保持部34は、ロータ軸31の軸受部であり、伝動ケース23及びサポートフレーム24の下部に設ける。
34Lは、左延長側保持部である。左延長側保持部34Lは、ロータ軸31Lの軸受部であり、後述するカバー体左4Lの下部で延長側ドグクラッチ左延長側33Lの近傍に設ける。
34Rは、右延長側保持部である。右延長側保持部34Rは、ロータ軸31Rの軸受部であり、後述するカバー体右4Rの下部で延長側ドグクラッチ右延長側33Rの近傍に設ける。
保持部34、左延長側保持部34L、右延長側保持部34Rは、内部にベアリング、オイルシールを有する。
【0024】
4は、カバー体である。カバー体4は、砕土部3の上部を覆う。4Lは、カバー体左である。4Rは、カバー体右である。カバー体左4Lは、延長砕土部左3Lの上部を覆う。
カバー体右4Rは、延長砕土部右3Lの上部を覆う。カバー体4及びカバー体左4L及びカバー体右4Rは、砕土部3及び延長砕土部左3L及び延長砕土部右3Rによって砕土あるいは耕耘された土が周囲へ飛散することを防ぐ。
41Lは、左支点フレームである。左支点フレーム41Lは、代掻き作業機1の延長作業体左11Lを支点部25に対して回動自在に取り付けるための上部に突出した部材であり、カバー体左4Lと一体となったアームである。
41Rは、右支点フレームである。右支点フレーム41Rは、代掻き作業機1の延長作業体右11Rを支点部25に対して回動自在に取り付けるための上部に突出した部材であり、カバー体右4Rと一体となったアームである。
【0025】
42bは、後述する第1土寄せ体42を支持する支持部材である。第1土寄せ体42の支持部材42bは、第1土寄せ体42を代掻き作業機1に取り付けるための部材で、ロワプレート213から下方に向けて湾曲させながら配置し固定した板状部材である。支持部材42bの下部はカバー体4の下端部より下方に位置していて、この支持部材42bの下部に第1土寄せ体42を取り付ける。
43bは、後述する第2土寄せ体43を支持する支持部材である。第2土寄せ体43の支持部材43bは、第1土寄せ体42を代掻き作業機1に取り付けるための部材で、カバー体4前部の両端部のそれぞれから下方に向けて垂れ下がるように配置し固定した板状部材である。支持部材43bの下部はカバー体4の下端部より下方に位置していて、この支持部材43bの下部に第2土寄せ体43を取り付ける。
【0026】
45は、前部カバーである。前部カバー45は、カバー体4及びカバー体左4L及びカバー体右4Rの前端より前側に位置させている。さらに、前部カバー45の下端部はカバー体4及びカバー体左4L及びカバー体右4Rの前端より下方に位置させている。実施例において、前部カバー45はカバー体4の前方に配置している。前部カバー45はカバー体4と圃場面の間から前方に飛散する泥土等の飛散を防止する。
46は、スタンドブラケットである。スタンドブラケット46は、代掻き作業機1をスタンド(図示せず)に載置するときのブラケットである。スタンドブラケット46はカバー体4の前部の両端部にそれぞれ配置していて、スタンド(図示せず)を用いて保管や移動をさせる場合に機体の安定性を確保することができる。
47は、後部土寄せ体である。後部土寄せ体47は、板状部材であり、ロータ軸31及び延長側ロータ軸左31L及び延長側ロータ軸右31Rのより進行方向の後方側に位置させるとともに、カバー体左4L又はカバー体4Rに取り付けられている。また、後部土寄せ体47の下端は、下方に向かうにつれてドククラッチ中央側33に傾斜するとともに、正面視においてドククラッチ中央側33より下方に位置する。後部土寄せ体47は代掻き作業機1の進行方向後部で、代掻き作業機1の進行に伴い、左延長側保持部34L及び右延長側保持部34Rの近傍を通過した土をドククラッチ中央側33側に寄せる土寄せ作業を行う。
【0027】
42は、第1土寄せ体である。第1土寄せ体42は、砕土部3の前方且つカバー体4の下方に位置し、走行する走行機体である代掻き作業機1によって圃場に形成される一つの轍の幅に対する一方側に配置した面を、機体幅に対する外側に向かうにつれて後方側に傾斜させる。
第1土寄せ体42は、代掻き作業機1の中央側に設置する。
42aは、第1作用面である。第1作用面42aは、第1土寄せ体42表面に設け、代掻き作業機1の移動に伴い、当接した土を順次この第1作用面42aに沿って、後方且つ轍溝側に土を送り土寄せ作業を行う面である。第1作用面42aの上端部と下端部は前方に向けて湾曲させていて、押し出される土が、この湾曲部分を乗り越えることを抑止して効率的に轍溝側に送られる。
【0028】
43は、第2土寄せ体である。第2土寄せ体43は、砕土部3の前方且つカバー体4の下方に位置し、轍の他方側に配置した面を、機体幅である代掻き作業機1幅に対する内側に向かうにつれて後方側に傾斜させる。
第2土寄せ体43は、第1土寄せ体42よりも代掻き作業機1の機体幅外側であるカバー体4の端部側に設置する。
第1土寄せ体42と第2土寄せ体43とは、走行する走行機体である代掻き作業機1によって圃場に形成される一つの轍の幅を挟んで、対向させて設置する。
43aは、第2作用面である。第2作用面43aは、第2土寄せ体43表面に設け、代掻き作業機1の移動に伴い、当接した土を順次この第2作用面43aに沿って、後方且つ轍溝側に土を送り土寄せ作業を行う。第2作用面43aの上端部と下端部は前方に向けて湾曲させていて、押し出される土が、この湾曲部分を乗り越えることを抑止して効率的に轍溝側に送られる。
【0029】
44は、第3土寄せ体である。第3土寄せ体44は、砕土部3の前方且つカバー体4の下方に位置し、轍の他方側に配置するとともに第2土寄せ体43より進行方向に対する左右側の外側に位置した面を、機体幅である代掻き作業機1幅に対する内側に向かうにつれて後方側に傾斜させる。
第3土寄せ体44は、代掻き作業機1のカバー体4の端部側であり、第2土寄せ体43よりも進行方向に対する外側に設置する。第3土寄せ体44は、スタンドブラケット46の一端部を下方に延設した部分を支持部材にして取り付けている。
第1土寄せ体42と、第2土寄せ体43及び第3土寄せ体44とは、走行する走行機体である代掻き作業機1によって圃場に形成される一つの轍の幅を挟んで、対向させて設置する。
44aは、第3作用面である。第3作用面44aは、第3土寄せ体44表面に設け、代掻き作業機1の移動に伴い、当接した土を順次この第3作用面44aに沿って、後方且つ轍溝側に土を送り土寄せ作業を行う面である。第3作用面44aは、第1作用面42a及び第2作用面と比較し、やや下方に向けられていている。
すなわち、図4から、第1作用面42a及び第2作用面43aは互いに斜め前方に向けていて、図面上の奥行方向である機体の上下方向には傾斜していない。上下方向傾きの成分に限っては、互いに平行である。図8を参照すれば判るように、第2作用面43aに対して第3作用面44aは下方に傾斜している。第2作用面43aの中央部の線分と、第3作用面44aの線分(図示せず。44の引き出し線の右側の開始点のすぐ左に引いてある輪郭線と同等)は、平行でない。
そのため、土が面に沿って轍側に移動するときは、後方及び轍側への移動とともに、土を圃場表面より下方に送ることができる。したがって、第3作用面44aに沿って移動後の土は、圃場表面に浮き出ることを抑止されるので、圃場面を荒らすことなく平らにしつつ、轍を埋めることができる。
【0030】
第2土寄せ体43の第2作用面43aの面積は、第1土寄せ体42の第1作用面42aの面積より小さく、第3土寄せ体44の第3作用面44aの面積は、第2作用面43aの面積より小さい。
第2土寄せ体43の第2作用面43aの面積は、第1土寄せ体42の第1作用面42aの面積より小さく、第3土寄せ体44の第3作用面44aの面積は、第2作用面43aの面積より小さい。つまり、第1作用面42a、第2作用面43a、第3作用面44aのそれぞれの作用面積は異なるように設定している。
【0031】
底面図をあらわす図4に図示するように、αは、第1土寄せ体42の第1角度である。
第1角度αは、第1土寄せ体42の進行方向に対する角度である。
同様に、βは、第2土寄せ体43の第2角度である。第2角度βは、第2土寄せ体43の進行方向に対する角度である。
同様に、γは、第3土寄せ体44の第3角度である。第3角度第γは、第3土寄せ体43の進行方向に対する角度である。
【0032】
平面視あるいは底面視において、進行方向と第3作用面44aとがなす角である第3角度第γは、進行方向と第2作用面43aとがなす角である第2角度βよりも大きく、進行方向と第1作用面とがなす角である第1角度αは、進行方向と第3作用面44aとがなす角である第3角度γよりも大きい。すなわち、第1角度α、第2角度β、第3角度γは、それぞれ互いに異なる角度に設定されている。
【0033】
平面視である図2及び進行方向左側から見た側面図である図3に図示するように、第1土寄せ体42の前端は第2土寄せ体43の前端より後方に位置する。第2土寄せ体43は、第1土寄せ体42より、進行方向に飛び出している。本来は、第1土寄せ体42は、進行方向に突き出した方が埋戻し効果がよいが、第1土寄せ体42は、三点リンクが上下動するときに、トラクタのタイヤやクローラと接触するのを避けるため、進行方向に突きだせない。
【0034】
第3土寄せ体44の前端は第1土寄せ体42の前端より後方に位置する。第2土寄せ体43からあふれた土の流れを補足するため、第3土寄せ体44は、第2土寄せ体43のある程度後方に設ける。第3土寄せ体44は、第2土寄せ体43に対してあまり前過ぎると、第2土寄せ体43と第3土寄せ体44の間隔が狭くなり、この間を通過する土の流れが悪くなる。
第1土寄せ体42及び第2土寄せ体43及び第3土寄せ体44のそれぞれの前端はカバー体4の前端より前方に突出している。カバー体4の機体の幅方向に対する中央付近に第1土寄せ体42が、カバー体4の機体の幅方向に対する端部に第2土寄せ体43及び第3土寄せ体44がそれぞれ配置されてある。土が、カバー体4の前端部より後方に位置する砕土部3に到達する前に、土の流れを決めて、予め轍溝へ土を送ることができる。
【0035】
第1土寄せ体42は、走行機体である代掻き作業機1に装着するための装着部20から下方に向けて配置した支持部材42bに取り付ける。
46は、スタンドブラケットである。スタンドブラケット46は、平面視において、第2土寄せ体43及び第3土寄せ体44の間に配置し、スタンド(図示せず)を取り付けることができる。
34は、保持部である。保持部34は、第3土寄せ体44の後方に位置して砕土部3の回転軸を保持する。保持部34は、伝動ケース23とサポートフレーム24のそれぞれの下部に取り付ける。
【0036】
5は、整地体である。整地体5は、代掻き作業機1の作業時進行方向後部にカバー体4の後部に取り付ける。進行に伴い圃場を整地する。
5Lは、左整地体である。左整地体5Lは、カバー体左4Lの後部に取り付け、整地体5の作業時進行方向左側端部を構成する。
5Rは、右整地体である。右整地体5Rは、カバー体右4Rの後部に取り付け、整地体5の作業時進行方向右側端部を構成する。
【0037】
51は、第1整地体である。第1整地体51は、この発明の実施例に係る代掻き作業機1の平面図をあらわす図2に図示するように、代掻き作業機1の後端側よりも先方側で整地する。第1整地体51の進行方向左側端部には第1整地体左51L、行方向右側端部には第1整地体左51Rが位置している。
512は、支点軸である。
52は、ヒンジである。ヒンジ52は、支点軸512を介して、整地体5の第1整地体51及び第1整地体左51L及び第1整地体左51Rをカバー体4及びカバー体左4L及びカバー体右4Rに対して上下回動する回動支点として取り付ける。
【0038】
56は、第2整地体である。第2整地体56は、代掻き作業機1の平面図をあらわす図2に図示するように、作業機1に取り付けた第1整地体51の後端側で整地する。
56Lは、左第2整地体である。左第2整地体56Lは、進行方向左側に位置するカバー体左4Lの後方を整地する。
56Rは、右第2整地体である。右第2整地体56Rは、進行方向右側に位置するカバー体右4Rの後方を整地する。
562は、回動支点である。回動支点562は、第1整地体51及び第1整地体左51L及び第1整地体左51Rの後端部に設け、第2整地体56、左第2整地体56L、右第2整地体56Rを第1整地体51及び第1整地体左51L及び第1整地体左51Rに対して上下に回動可能にする。
【0039】
第1土寄せ体42、第2土寄せ体43、第3土寄せ体44の作用面の面積の大きさは、表1に示すように、前方投影面積、実面積のいずれにおいても、第1土寄せ体42>第2土寄せ体43>第3土寄せ体44の順で小さくなっている。第1土寄せ体42は前方投影面積及び実面積ともに一番大きいため土壌の捕捉量が大きく、低速度域での土寄せ効果が大きい。第2土寄せ体43は第1土寄せ体42より前方投影面積及び実面積ともに小さいものの、進行方向から押し寄せる土壌の抵抗になりにくく、第2作用面43aを効率的に沿って移動ができるため、高速度域での土寄せ効果が大きい。第3土寄せ体44は、高速度域での第2土寄せ体43の土寄せ補助を行い、第2土寄せ体43の前方から第3土寄せ体44側の側方に溢れ出た土壌及び泥土を捕捉し、作業幅に対する中央側に移動させることができる。第1土寄せ体42及び第2土寄せ体43及び第3土寄せ体44はそれぞれ、異なる速度域で異なる特性と役割がある。
【0040】
第2土寄せ体43の作用面積が第1土寄せ体42の作用面積より前方投影面積、実面積のいずれにおいても、小さい理由について説明する。
単純に、第2土寄せ体43を、第1土寄せ体42と轍に対して、轍の幅を挟んで対称に配置した場合、特に代掻き作業機1の作業速度を大きくすると、土壌の移動量が大きくなり、埋め戻した轍跡は却って土壌が盛り上がることがある。これを防ぐために第1土寄せ体42と轍に対して、轍の幅を挟んで対称に配置した第2土寄せ体43の作用面積を前方投影面積、実面積のいずれにおいても、小さくして、轍に埋め戻す土量を調整している。
【0041】
表1に示すように、第3土寄せ体44の作用面積が、第2土寄せ体43の作用面積より前方投影面積、実面積のいずれにおいても、小さい理由について説明する。
代掻き作業機1の作業速度を速めると、第2土寄せ体43の前端から外側側方に土壌が溢れ出ることがある。第3土寄せ体44は、この溢れ出た土壌を捕捉し、第2土寄せ体43の後方を経由して轍に向けて移動させる。第3土寄せ体44は第2土寄せ体43の補助としての役割を担うため、第3土寄せ体44の第3作用面44aの面積は第2土寄せ体43の第2作用面43aの面積より前方投影面積、実面積のいずれにおいても、小さい。逆に大きくすると、轍に埋め戻す土量が多くなり、逆に轍筋を形成する不都合が生じる。
【0042】
第1土寄せ体42の作用面の面積の大きさと、第2土寄せ体43と第3土寄せ体44の作用面の面積の合計の大きさは、前方投影面積では、近似する。
実面積では、第2土寄せ体43と第3土寄せ体44の合計は、第1土寄せ体42を超えるものの、後述する各土寄せ体の作用角度によって形成される各土寄せ体の前方投影面積の差異及び各土寄せ体の配置の組み合わせによって、異なる速度域でも最適な土寄せ効果を実現可能にしている。
【0043】
第1土寄せ体42の大きさについて説明する。
第1土寄せ体42は、移動させる土壌量を多くすることができるものの、土質にも依るが、後述する第1角度αの角度が大きいことから、土壌は進行と共に轍側に、つまり幅方向に方向転換しながら移動する効率が悪いことがある。具体的には、第1土寄せ体42の
第1作用面42aに進行方向前方から相対的に衝突した土壌は、この一部は上方に逃げよ
うとする現象がある。この逃げた土壌を受け止めるために、第1土寄せ体42の第1作用
面42aの面積を大きくしている。特に上方に向けて面積を拡大している。
【0044】
第1土寄せ体42の形状について説明する。
第1土寄せ体42に設けた第1土寄せ体42の第1作用面42aの上端部は、前方に向けて湾曲させている。この湾曲により、土壌が第1土寄せ体の上方を乗り越えて移動することを防ぎ、第1土寄せ体42の第1作用面42aの前方且つ轍側に移動させる。
また、第1作用面42aの上端は、轍側に向かうほど下方に傾斜している。第1土寄せ体42の第1作用面42aの前方側、すなわち、轍から遠く位置する側は、横に移動する距離が長い。このため、前述のような土壌のせり上がりが発生する。半面、第1土寄せ体42の第1作用面42aの後方側すなわち、轍に近い側は、横に移動する距離が短いため、上方に移動する前に轍側に土壌が移動する。このため、轍側すなわち、内側の上端は、下方に傾斜させていても土壌の移動に問題が生じにくい。
【0045】
各作用面の角度について説明する。
第1土寄せ体42と第2土寄せ体43は互いに得意とする作業速度が異なることは前記の記載の通りで、これに基いて角度が設定される。
第1土寄せ体42は進行方向との角度を大きく取ることによって、進行方向前面から見た投影面積を大きくしているので、より多くの土壌を寄せることができる。実施例では、第1土寄せ体42の最好適は65度、好適とされる角度範囲は60~70度である。70度より大だと、土の流れが悪くなり、代掻き作業機1の牽引抵抗が大きくなる。角度が60度より少ないと、低速度域での土の移動効率が低下する。
【0046】
第2土寄せ体43は、進行方向との角度を第1土寄せ体42より小さく設定している。
第2土寄せ体43は、実施例において、最好適は45度、好適とされる角度範囲は40~50度である。
これは走行速度が大きくなっても土壌の流れを良くするための配慮である。代掻き作業機1の走行速度が大きくなると、進行方向に対する角度が大きい第1土寄せ体42に衝突した土壌の流れは悪くなるのに対し、進行方向に対する角度が第1土寄せ体42より小さい第2土寄せ体43は、第1土寄せ体42と比較して土壌の流れを良くすることができる。すなわち、速度域が高い状態では、第1土寄せ体42より第2土寄せ体43の方が、土壌の移動量を多くすることができる。このことから、第1土寄せ体42と第2土寄せ体43とによって、広い作業速度域下で、轍を埋める土壌量を確保できる。
ちなみに、代掻き作業時の慣行速度は1~3km/h程度である。実施形態での作業速度は1~5.5km/hである。
【0047】
第3土寄せ体44は、表1に示すように、面積を前方投影面積、実面積のいずれにおいても、小さく設定していることから、前面投影面積を確保するため第2土寄せ体43と比較し、やや大きい角度としている。実施例では最好適は50度、好適とされる角度範囲は45~55度である。第3土寄せ体44によって、土壌及び土塊は耕耘爪の回転領域がない部分である伝動ケース23やサポートフレーム24、及び、これらに取り付けられた砕土部を保持する保持部34の近傍を通過することを避けて、砕土部3に送ることができる。このため、土壌及び土塊の砕土不良による、代掻き性能の低下を防ぐことができる。
【0048】
前方に位置する走行機体との干渉を避けるため、第1土寄せ体42、第2土寄せ体43、第3土寄せ体44の先端は、装着部20の先端から前方に突出しないように設定している。また、第1土寄せ体42、第2土寄せ体43、第3土寄せ体44の先端をカバー体4の前端から前方に突出させているので、耕耘爪32の回転領域に達する前に土壌の移動を終了させることが可能となり、砕土性能の向上を図っている。
【0049】
スタンドブラケット46について説明する。
スタンドブラケット46は、保管時に代掻き機を単独で接地させるためのスタンド(図示せず)を取り付けるための保持部材である。特に、延長作業部を折り畳んだ状態で保管する場合は、重心が高くなるため、接地した際の安定性を確保する目的から、スタンドは極力機体幅の広い位置に設けることが良い。実施例の場合、伝動ケース23及びサポートフレーム24の前方部のカバー体4端部に設置することで、安定性を確保している。
【表1】
【符号の説明】
【0050】
1 代掻き作業機
11 中央作業体
11L 延長作業体(左)
11R 延長作業体(右)
2 フレーム
20 装着部
201 トップリンクピン
202 ロアリンクピン
21 入力ケース
211 入力軸
212 トップマスト
213 ロワプレート
22 パイプフレーム
23 伝動ケース
24 サポートフレーム
25 支点部
3 砕土部
3L 延長砕土部(左)
3R 延長砕土部(右)
31 ロータ軸
31L 延長側ロータ軸(左)
31R 延長側ロータ軸(右)
32 耕耘爪
33 ドククラッチ(中央側)
33L 延長側ドグクラッチ(左延長側)
33R 延長側ドグクラッチ(右延長側)
34 保持部
34L 左延長側保持部
34R 右延長側保持部
4 カバー体
4L カバー体(左)
4R カバー体(右)
41L 左支点フレーム
41R 右支点フレーム
42 第1土寄せ体
42a 第1作用面
42b 第1土寄せ体の支持部材
43 第2土寄せ体
43a 第2作用面
43b 第2土寄せ体の支持部材
44 第3土寄せ体
44a 第3作用面
45 前部カバー
46 スタンドブラケット
47 後部土寄せ体
5 整地体
5L 左整地体
5R 右整地体
51 第1整地体
51L 左第1整地体
51R 右第1整地体
512 支点軸
52 ヒンジ
56 第2整地体
562 回動支点
α 第1角度(第1土寄せ体)
β 第2角度(第2土寄せ体)
γ 第3角度(第3土寄せ体)

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10