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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-23
(45)【発行日】2024-10-31
(54)【発明の名称】光半導体素子
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/32 20100101AFI20241024BHJP
   C30B 25/18 20060101ALI20241024BHJP
   C30B 29/38 20060101ALI20241024BHJP
   H01L 31/10 20060101ALN20241024BHJP
【FI】
H01L33/32
C30B25/18
C30B29/38 C
H01L31/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2017240978
(22)【出願日】2017-12-15
(65)【公開番号】P2019110168
(43)【公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-11-17
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木下 亨
【合議体】
【審判長】山村 浩
【審判官】吉野 三寛
【審判官】後藤 孝平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/188324(WO,A1)
【文献】特開2012-146847(JP,A)
【文献】国際公開第2017/057149(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
C+面を備えるAlN基板と、
前記AlN基板のC+面上に接して成長され、前記AlN基板に擬似格子整合し、前記AlN基板から離れるに従ってAl組成が小さくなるAlGaN層からなるn型半導体層と、
前記n型半導体層上に成長された活性層と、
前記活性層上に成長されたp型半導体層と、を有し、
前記n型半導体層は、
前記AlN基板のC+面上に成長され、前記AlN基板側において0.95~1の範囲内のAl組成を有し、前記AlN基板から前記活性層に向かって0.5~2/μmの範囲内の第1の比率で徐々にAl組成が小さくなる第1の組成傾斜層と、
前記第1の組成傾斜層上に成長され、前記第1の組成傾斜層以下のAl組成を有し、前記第1の組成傾斜層から前記活性層に向かって0.1~1/μmの範囲の第2の比率で徐々にAl組成が小さくなる第2の組成傾斜層と、を有し、
前記第2の比率は前記第1の比率より小さい
ことを特徴とする光半導体素子。
【請求項2】
前記第1の組成傾斜層は、Alx1Ga1-x1N(0.7≦x1≦1)の組成を有し、
前記Al組成x1は、前記AlN基板から前記活性層に向かって線形的に小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光半導体素子。
【請求項3】
前記第1の組成傾斜層は、前記第2の組成傾斜層よりも小さな層厚を有することを特徴とする請求項2に記載の光半導体素子。
【請求項4】
前記第1の組成傾斜層は、前記活性層からの放出光又は前記活性層が受光する光の前記第1の組成傾斜層における光学波長以上の層厚を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の光半導体素子。
【請求項5】
前記第1の組成傾斜層は、200nm以上の層厚を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の光半導体素子。
【請求項6】
前記第2の組成傾斜層は、前記第1の組成傾斜層側において前記第1の組成傾斜層と同一のAl組成を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の光半導体素子。
【請求項7】
C+面を備えるAlN基板と、
前記AlN基板のC+面上に接して成長され、C+面を主面とし、前記AlN基板と格子整合した単結晶AlNよりなるバッファ層と、
前記バッファ層のC+面上に接して成長され、前記バッファ層に擬似格子整合し、前記AlN基板から離れるに従ってAl組成が小さくなるAlGaN層からなるn型半導体層と、
前記n型半導体層上に成長された活性層と、
前記活性層上に成長されたp型半導体層と、を有し、
前記n型半導体層は、
前記バッファ層のC+面上に成長され、前記AlN基板側において0.95~1の範囲内のAl組成を有し、前記AlN基板から前記活性層に向かって第1の比率で徐々にAl組成が0.7~0.8まで小さくなる第1の組成傾斜層と、
前記第1の組成傾斜層上に成長され、前記第1の組成傾斜層から前記活性層に向かって前記第1の比率よりも小さな第2の比率で徐々にAl組成が小さくなる第2の組成傾斜層と、有することを特徴とする光半導体素子。
【請求項8】
C+面を備えるAlN基板と、
前記AlN基板のC+面上に接して成長され、C+面を主面とし、前記AlN基板と格子整合した単結晶AlNよりなるバッファ層と、
前記バッファ層のC+面上に接して成長され、前記バッファ層に擬似格子整合し、前記AlN基板から離れるに従ってAl組成が小さくなるAlGaN層からなるn型半導体層と、
前記n型半導体層上に成長された活性層と、
前記活性層上に成長されたp型半導体層と、を有し、
前記n型半導体層は、
前記バッファ層のC+面上に成長され、前記AlN基板側において0.95~1の範囲内のAl組成を有し、前記AlN基板から前記活性層に向かって0.5~2/μmの範囲内の第1の比率で徐々にAl組成が小さくなる第1の組成傾斜層と、
前記第1の組成傾斜層上に成長され、前記第1の組成傾斜層から前記活性層に向かって0.1~1/μmの範囲内の第2の比率で徐々にAl組成が小さくなる第2の組成傾斜層と、有し、
前記第2の比率は前記第1の比率より小さい
ことを特徴とする光半導体素子。
【請求項9】
前記C+面を備えるAlN基板は、オフ角を有し、そのオフ角度は0.1~0.5°であることを特徴とする請求項1から請求項8に記載の光半導体素子。
【請求項10】
前記オフ角は、M軸方向への傾斜であることを特徴とする請求項1から請求項8に記載の光半導体素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光素子及び半導体受光素子などの光半導体素子に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、深紫外線領域(例えば200nm~300nm)に発光ピーク波長を有するAlGaN系半導体発光素子が、紫外光源として主に用いられてきた水銀ランプに替わる新しい光源として、空気や水の殺菌応用分野で注目されている。このようなAlGaN系半導体発光素子として、例えば、特許文献1及び2には、青色発光ダイオード用基板として一般的に用いられてきた単結晶サファイア上にAlGaN系半導体層を積層した深紫外発光素子が開示されている。また、例えば、特許文献3には、基板材料として、窒化アルミニウム単結晶(AlN)を用いて、AlGaN系半導体層をエピタキシャル成長させた擬似格子整合型の半導体ヘテロ構造、及び当該ヘテロ構造を含む深紫外発光素子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許4063520号公報
【文献】特許5641173号公報
【文献】特許5730484号公報
【非特許文献】
【0004】
【文献】Journal of Crystal Growth 311 (2009)2864-2866
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
半導体発光素子などの光半導体素子においては、高い発光効率又は受光効率を有することが好ましい。このためには、例えば、受発光を行う光半導体層が高い結晶品質を有すること、具体的には、発光効率又は受光効率を低下させる要因となる貫通転位などの結晶欠陥密度を低減させることが好ましい。また、電力変換効率の観点からは、光半導体素子を駆動させる際の動作電圧が低いことが好ましく、そのためには、当該光半導体層が低い電気抵抗を有することが好ましい。
【0006】
特に、深紫外領域の波長の光を受発光する光半導体素子については、少なくとも発光効率及び受光効率の点で改善の余地が多い。例えば、深紫外領域の光半導体素子は、活性層を含む光半導体層が高いAl組成を有するAlGaN層によって構成される。
【0007】
この高いAl組成を有するAlGaN層は、AlN基板上に成長させることで、AlN基板と格子定数が揃った状態すなわち擬似格子整合した状態で成長する。従って、高い結晶品質のAlGaN層を形成することができる。しかし、高いAl組成を有するAlGaN層をAlN基板上に成長した場合、AlGaN層は圧縮歪を受けるため、疑似格子整合状態を保つことのできる最大膜厚(臨界膜厚)が非常に小さくなる。
【0008】
例えば、非特許文献1では、Al組成が50%のAlGaN(Al0.5Ga0.5N)層をAlN基板上に成長させた場合の臨界膜厚は、わずか0.5μm以下であることが示されている。このように、擬似格子整合状態を維持しつつ所望の層厚のAlGaN層をエピタキシャル成長させることが困難な場合が多い。
【0009】
光半導体素子に用いるAlGaN層の層厚が所望の層厚よりも小さい場合、AlGaN層の成長面に対して平行な方向(以下、横方向と称する場合がある)の電気抵抗が大きくなる。従って、動作電圧が上昇し、また、半導体層内の電流の広がりが阻害されるため、発光効率が低下する要因となる。
【0010】
特に、AlN基板上に成長させるn型AlGaN層においては、上述の臨界膜厚の観点から、層厚が小さくなるため、横方向の抵抗の増加によって、光半導体素子の動作電圧が大きく増加する。また、光半導体層の一方の表面側にn電極及びp電極の両方が設けられた光半導体素子では、動作電圧の増加が顕著となる。また、n型AlGaN層の結晶品質の低下は、その後に成長させる活性層やp型半導体層の結晶品質にも影響を及ぼす。
【0011】
また、例えばフリップチップ実装によって実装用の基板に光半導体素子を実装する場合、n型AlGaN層及びAlN基板を介して光を取り出す又は取り込む。この場合、AlN基板とn型AlGaN層との界面では、屈折率の差によってフレネル反射が生じるため、光取り出し効率又は光取り込み効率は低下する。
【0012】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、所望の層厚の高品質かつ高Al組成のn型AlGaN層を有し、低い動作電圧で動作しかつ高い受発光効率を有する深紫外領域の光半導体素子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による光半導体素子は、AlN基板と、AlN基板上に成長され、AlN基板に擬似格子整合し、AlN基板から離れるに従ってAl組成が小さくなるAlGaN層からなるn型半導体層と、n型半導体層上に成長された活性層と、活性層上に成長されたp型半導体層と、を有することを特徴としている。
【0014】
また、本発明による光半導体素子は、AlN基板と、AlN基板上に成長され、AlN基板に擬似格子整合し、AlN基板から離れるに従ってAl組成が小さくなるAlGaN層からなるn型半導体層と、n型半導体層上に成長された活性層と、活性層上に成長されたp型半導体層と、を有し、n型半導体層は、AlN基板上に成長され、AlN基板側において0.95~1の範囲内のAl組成を有し、AlN基板から活性層に向かって第1の比率で徐々にAl組成が0.7~0.8まで小さくなる第1の組成傾斜層と、第1の組成傾斜層上に成長され、第1の組成傾斜層から活性層に向かって第1の比率よりも小さな第2の比率で徐々にAl組成が小さくなる第2の組成傾斜層と、有することを特徴としている。
【0015】
また、本発明による光半導体素子は、AlN基板と、AlN基板上に成長され、AlN基板に擬似格子整合し、AlN基板から離れるに従ってAl組成が小さくなるAlGaN層からなるn型半導体層と、n型半導体層上に成長された活性層と、活性層上に成長されたp型半導体層と、を有し、n型半導体層は、AlN基板上に成長され、AlN基板側において0.95~1の範囲内のAl組成を有し、AlN基板から活性層に向かって0.5~2/μmの範囲内の比率で徐々にAl組成が小さくなる第1の組成傾斜層と、第1の組成傾斜層上に成長され、第1の組成傾斜層から活性層に向かって0.1~1/μmの比率で徐々にAl組成が小さくなる第2の組成傾斜層と、有することを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施例1に係る光半導体素子の断面図である。
図2】実施例1に係る光半導体素子のバンド図である。
図3】実施例1に係る光半導体素子の構成例を示す図である。
図4】実施例1に係る光半導体素子における第1の組成傾斜層の層厚に対するn型AlGaN層とAlN層との界面での反射率を示す図である。
図5】実施例1に係る光半導体素子における第1の組成傾斜層の層厚とAlN基板中の光量との関係を示す図である。
図6】実施例1に係る光半導体素子における第1の組成傾斜層の層厚と光出力との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、実施例1に係る光半導体素子10の断面図である。また、図2は、光半導体素子10のバンド図である。光半導体素子10は、光電変換を行う半導体素子であり、例えば半導体発光素子である。以下においては、光半導体素子10が半導体発光素子である場合について説明し、光半導体素子10を発光素子と称する。発光素子10は、例えば200nm~300nmの範囲内に発光波長のピークを有する深紫外発光素子である。
【0019】
発光素子10は、AlNの単結晶基板(以下、AlN基板と称する)11と、AlN基板11上に形成されたバッファ層12、n型半導体層13、活性層14及びp型半導体層15と、を有する。
【0020】
発光素子10は、AlN基板11を成長用基板とし、AlN基板11上にバッファ層12、n型半導体層13、活性層14及びp型半導体層15がこの順で順次成長させることで作製することができる。
【0021】
図1及び図2を用いて、発光素子10の各層の構成について説明する。
【0022】
まず、AlN基板11は、特に制限されるものではないが、低転位密度のものを使用することが好ましい。AlN基板11の転位密度は、106cm-2以下であることが好ましく、さらに好ましくは104cm-2以下である。低転位密度のAlN基板11を使用することによって、AlN基板11上に積層する半導体層の転位密度も低くでき、その結果、発光効率又は受光効率を向上させることができる。転位密度の下限は0cm-2である。なお、転位密度は、透過型電子顕微鏡像より転位数を測定する、または加熱酸混合溶液に浸漬した後に測定したエッチピット数を測定する、など公知の方法を用いて測定することができる。
【0023】
本発明においては、AlN基板11における結晶成長面はC面である。また、このC面から微傾斜(オフ)した面であってもよく、その場合のオフ角度は、0.1~0.5°であることが好ましく、0.3~0.4°であることがさらに好ましい。また、結晶面が傾斜する方向は、特に限定させるものではないが、平滑性の観点からはM軸方向に傾斜していることが好ましい。なお、本発明においては、C面AlN基板を使用するため、該基板上に成長させる半導体層も、基板と同じC面が結晶成長面となる。
【0024】
また、AlN基板11の結晶成長面は、AlN基板と半導体層界面での新たな転位の発生を抑制する観点から平滑であることが好ましい。具体的には、5×5μm2の領域における2乗平均粗さ(RMS)は5nm以下であることが好ましく、1nm以下であることがより好ましく、0.5nm以下であることがさらに好ましい。このような平滑面は、公知のChemical Mechanical Polish(CMP研磨)処理によって得ることができる。RMSの下限値は、0nmであることが好ましいが、工業的な生産を考慮すると、現在の技術では0.05nmである。
【0025】
また、AlN基板11は、最終的に形成する発光素子又は受光素子の光に対して透過性が高いことが好ましい。そのため、深紫外領域、具体的には210nm以上の波長における吸収係数が25cm-1以下であることが好ましい。なお、吸収係数の下限は、0cm-1であるが、工業的生産や測定精度なども考慮すると、210nmにおける吸収係数の下限値は15cm-1であって、250nm以上の波長における吸収係数の下限値は5cm-1である。このような低い吸収係数のAlN基板を使用することにより、AlN基板11中での紫外光吸収による特性の低下を抑制することができる。
【0026】
また、本発明で使用するAlN基板11の厚みは、特に制限されるものではない。AlN基板の厚みが薄ければ、吸収係数が高い場合であっても基板中での光吸収量を低くすることができる。ただし、薄過ぎると取扱い難く、また素子の歩留まりを低下させるおそれがある。そのため、通常、該厚みは、50~1000μmであることが好ましい。以上のようなAlN基板11は、例えば、文献J.Cryst.Growth 312,58-63(2009)、文献Appl.Phys.Express 5,055504(2011)に記載の昇華法、もしくはハイドライド気相成長法などによって作製できる。
【0027】
なお、AlN基板11の結晶成長面はC面(C+面)である場合に限定されず、例えばM面又はA面であってもよい。
【0028】
バッファ層12は、AlN基板11とn型半導体層13の間に設けられる単結晶AlN層である。バッファ層12は、発光素子又は受光素子の機能上は必須ではないが、n型半導体層13の格子緩和を抑制し、結晶成長プロセスの歩留りを高める観点から、バッファ層12を設けることが好ましい。バッファ層12の層厚は、特に制限されるものではないが、上述した格子緩和の抑制効果を得るためには、5~1000nmであることが好ましく、さらに好ましくは30~100nmである。また、バッファ層12は、AlN単結晶基板11と格子整合した状態である。ここで、格子整合した状態とは、AlN単結晶基板11のa軸の格子定数が、バッファ層12とほぼ等しい状態であって、格子緩和率が±5%以下であることを指す。格子緩和率の下限値は0であり、この場合はAlN単結晶基板11と半導体層の格子定数が完全に一致していることを意味する。なお、この格子緩和率は、X線逆格子マッピング測定により測定することができる。
【0029】
n型半導体層13は、AlN基板11及びバッファ層12以下のバンドギャップを有する単結晶AlxGa1-xN(0.5≦x≦1)層である。n型半導体層13は、AlN基板11と格子整合しているため、n型半導体層13においては転位の発生を伴う格子緩和が起こっていない。そのため、n型半導体層13中の転位密度は、AlN基板11の表面の転位密度と同等となる。よって、n型半導体層13の転位密度は、AlN基板11と同様、106cm-2以下であることが好ましく、さらに好ましくは104cm-2以下である。なお、本発明のn型半導体層13が複数の層から形成される場合においても、これらの層は全て格子整合しているため、各層とも転位密度は同等である。
【0030】
n型半導体層13は、n型ドーパントとして例えばSiを含む。n型半導体層13のドーパント濃度は、特に制限されるものではなく、目的に応じて適宜決定すればよい。中でも、高い導電性を実現するためには、例えばSi濃度は、1×1018cm-3~5×1019cm-3であることが好ましい。n型半導体層13が複数の層から形成される場合においても、各層のSiの濃度は、1×1018cm-3~5×1019cm-3であるこが好ましい。そして、各層のSi濃度は、一定であってもよいし、デバイス設計などに応じて各層のSi濃度が異なっていてもよい。また、各層の界面ではSi濃度を比較的高くすることもできる。
【0031】
また、本実施例においては、n型半導体層13は、成長方向、すなわちAlN基板11から離れる方向(活性層14に向かう方向)にAl組成が小さくなるAlGaN層からなる。
【0032】
本実施例においては、n型半導体層13は、互いに異なる比率で徐々にAl組成が小さくなる第1及び第2の組成傾斜層13A及び13Bを含む。具体的には、まず、第1の組成傾斜層13Aは、AlN基板11上に成長され、AlN基板11から活性層14に向かって第1の比率(低下率)で徐々にAl組成が小さくなるAlGaN層からなる。
【0033】
また、第2の組成傾斜層13Bは、第1の組成傾斜層13A上に成長され、第1の組成傾斜層13A以下のAl組成を有するAlGaN層からなる。また、第2の組成傾斜層13Bは、第1の組成傾斜層13Aから活性層14に向かって、第1の比率よりも小さな第2の比率(低下率)で徐々にAl組成が小さくなるAlGaN層からなる。従って、n型半導体層13は、図2に示すようなバンドギャップを有する。
【0034】
また、図1に示すように、第2の組成傾斜層13Bは、第1の組成傾斜層13Aよりも大きな層厚を有する。具体的には、第1の組成傾斜層13Aは第1の層厚d1を有し、第2の組成傾斜層13Aは、第1の層厚d1よりも大きな第2の層厚d2を有する。なお、本実施例においては、n型半導体層13の全体が組成傾斜層であり、層厚Dを有する。
【0035】
活性層14は、n型半導体層13以下のバンドギャップを有するAlGaN層からなる。本実施例においては、活性層14は、複数の井戸層及び障壁層からなる多重量子井戸構造を有する。活性層14は、深紫外領域の光を放出する。なお、活性層14の構成はこれに限定されず、単層で構成されていてもよいし、単一量子井戸構造を有していてもよい。
【0036】
p型半導体層15は、p型ドーパントとして例えばMgを含むAlN層、AlGaN層又はGaN層からなる。本実施例においては、p型半導体層15は、AlN層からなる電子ブロック層15A、AlGaN層からなるp型クラッド層15B及びGaN層からなるp型コンタクト層15Cが活性層14上に成長された構造を有する。従って、p型半導体層15は、図2に示すようなバンドギャップを有する。
【0037】
なお、p型半導体層15の構成はこれに限定されない。例えば、電子ブロック層15Aがp型のドーパントを有していなくてもよいし、電子ブロック層15Aが設けられていなくてもよい。
【0038】
また、発光素子10は、n型半導体層13上に形成されたn電極16と、p型半導体層15上に形成されたp電極17とを有する。本実施例においては、図1に示すように、活性層14及びp型半導体層15の一部が除去され、当該除去された部分からn型半導体層13の上面が露出している。n電極16は、当該n型半導体層13の露出した上面上に形成されている。また、p電極17は、p型半導体層15上に形成されている。
【0039】
例えば、n電極は、Ti層、Al層及びAu層の積層体からなる。また、p電極17は、例えば、Ni層及びAu層の積層体からなる。
【0040】
本実施例においては、活性層14から放出された光は、AlN基板11を介して外部に取り出される。すなわち、AlN基板11のn型半導体層13とは反対側の表面が光取り出し面として機能する。また、発光素子10は、n電極16及びp電極17側から実装用基板(図示せず)に実装されたフリップチップ型の実装構造を有する。
【0041】
図3は、発光素子10のn型半導体層13及び活性層14の構成例を模式的に示す図である。図3を用いて、n型半導体層13の詳細構成について説明する。まず、n型半導体層13は、AlxGa1-xN(0.5≦x≦1)の組成を有する。また、本実施例においては、n型半導体層13は、そのAl組成xが1から0.65まで徐々に小さくなるように構成されている。
【0042】
また、n型半導体層13の第1の組成傾斜層13Aは、Alx1Ga1-x1N(0.75≦x1≦1)の組成を有し、そのAl組成x1がAlN基板11から活性層14に向かって線形的に小さくなるように構成されている。また、第2の組成傾斜層13Bは、Alx2Ga1-x2N(0.65≦x2≦0.75)の組成を有し、そのAl組成x2が第1の組成傾斜層13Aから活性層14に向かって線形的に小さくなるように構成されている。
【0043】
まず、n型半導体層13は、Al組成がAlN基板11(バッファ層12)から徐々に小さくなるように構成されていることで、高品質でありながら深紫外発光素子に好適な層厚を実現することができる。具体的には、本願の発明者は、AlN基板11上に擬似格子整合する高Al組成(例えばAl組成xが0.5以上)のAlGaNの臨界膜厚は、1μm程度に留まることに着目した。
【0044】
これは、AlNとAlGaNとの間の格子定数の差に基づいてAlGaNの成長時にAlGaN層内(特にAlNとの界面)に生ずる歪が大きいことに起因すると考えられる。しかし、動作電圧(横方向の電気抵抗)の上昇を抑制することを考慮すると、深紫外発光素子としての発光素子10においては、n型半導体層13としてのAlGaN層は、これ以上の層厚を有することが好ましい。一方で、結晶品質の低下は抑制されることが好ましい。
【0045】
これに対し、n型半導体層13は、層内におけるAl組成を徐々に変化させることで、格子定数の急峻な変化を抑制する。例えば、仮にAlGaN層が均一なAl組成を有する場合、AlN層(バッファ層12)との界面に歪が集中する。しかし、本発明においては、AlGaN層(n型半導体層13)内には、AlN層(バッファ層12)との界面から、小さな歪が徐々に生じていくように構成されている。従って、n型半導体層13の全体において歪が緩和される。
【0046】
従って、n型半導体層13は、擬似格子整合しつつ1μm以上の層厚を有するAlGaN層として構成されることができる。なお、本願の発明者は、層厚Dが2μm以上でも擬似格子整合したn型半導体層13を形成可能であると予測している。従って、n型半導体層13内におけるn型半導体層13に平行な方向の電気抵抗が低下し、動作電圧の上昇が抑制される。また、高い結晶品質のn型半導体層13内においては、活性層14からの放出光の吸収が少ない。従って、高い光取り出し効率を得ることができる。
【0047】
また、本実施例においては、第1の組成傾斜層13Aは、比較的小さな層厚d1の中でAl組成x1が1から0.75まで低下するように構成されている。これは、n型半導体層13としてのAlGaN層において、Al組成xが0.8を超えると急激に導電率が低下することに起因する。具体的には、n型半導体層13は、Al組成xが0.8以上の領域が大きいと、n型半導体層13の全体としての導電率、すなわち電気抵抗が上昇する。従って、少なくともAl組成が0.8を下回るまでは、層厚が小さいことが好ましい。
【0048】
本実施例においては、第1の組成傾斜層13Aは、第2の組成傾斜層13Bの層厚d2よりも小さな層厚d1を有する。従って、n型半導体層13の全体の層厚Dに対する第1の組成傾斜層13Aの層厚d1の比率が小さい。従って、n型半導体層13の全体で電気抵抗の上昇が抑制され、動作電圧の上昇が抑制される。
【0049】
なお、第2の組成傾斜層13BよりもAlN基板11側に設けられる第1の組成傾斜層13Aは、上記した層厚d1及びd2の関係に関わらず、AlN基板11から第2の組成傾斜層13Bに向かって、そのAl組成x1が少なくとも0.95から0.8を下回るまで小さくなることが好ましい。
【0050】
また、このAl組成x1の上限は、0.95を下回ると、第1の組成傾斜層13AとAlN基板11(バッファ層12)との界面におけるAl組成の差が大きくなる。これによって、AlN基板11及びバッファ層11であるAlN層とn型半導体層13との間の屈折率差が大きくなる。これによって、本実施例においてはバッファ層11とn型半導体層13との間で光のフレネル反射が起きやすくなる。従って、活性層14からの放出光がAlN基板11から外部に取り出されにくくなり、光取り出し効率が低下する。また、Al組成x1の下限は、0.8を超えると、上記したような導電率の低下する領域が大きくなる。
【0051】
なお、第1の組成傾斜層13Aにおける第2の組成傾斜層13Bとの界面のAl組成の下限値は、素子の設計によって適宜決定すればよいが、結晶内の歪を低減する観点からは、0.7であることが好ましい。
【0052】
従って、第1の組成傾斜層13Aは、Alx1Ga1-x1N(0.7≦x1≦1)の組成を有すること、また、組成x1がAlN基板11から活性層14に向かって線形的に小さくなるように構成されていることが好ましい。また、第1の組成傾斜層13Aは、AlN基板11側のAl組成x1が1~0.95の範囲内であること、また、Al組成x1が少なくとも0.95から0.8を下回るまで小さくなるように構成されていることが好ましい。
【0053】
次に、第2の組成傾斜層13Bは、上記したように第1の組成傾斜層13Aよりも大きな層厚d2を有する。また、第2の組成傾斜層13Bは、第1の組成傾斜層13Aよりも緩やかにAl組成x2が小さくなるように構成されている。これによって、n型半導体層13内における導電率が高い部分の比率が大きくなる。また、本実施例においては、n電極16が第2の組成傾斜層13Bに接している。従って、第2の組成傾斜層13Bを介してn電極16と活性層14との間で多くの電流が流れる。また、n電極16と第1の組成傾斜層13Aとの間には、例えば500nm以上、好ましくは1μm以上の第2の組成傾斜層13Bが介在している。これによって、動作電圧の上昇を抑制することができる。
【0054】
なお、例えば、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1は、50~500nmの範囲内であることが好ましい。また、例えば、第2の組成傾斜層13Bの層厚d2は、0.5~2μmの範囲内であることが好ましい。なお、第1及び第2の組成傾斜層13A及び13Bの構成例としては、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1が第2の組成傾斜層13Bの層厚d2の半分未満であること、例えば第1の組成傾斜層13Aが300nmであり、第2の組成傾斜層13Bが700nmであることが挙げられる。これは、n型半導体層13の全体を考えたとき、そのAlN基板11側の1/3の領域において、その全体のAl組成傾斜のうちの2/3以上が起きていることになる。
【0055】
上記を考慮すると、例えば、第1の組成傾斜層13AにおけるAl組成x1の好ましい低下率(第1の比率)は、0.5~2/μmの範囲内となる。また、例えば、第2の組成傾斜層13BにおけるAl組成x2の好ましい低下率(第2の比率)は、0.1~1/μmの範囲内となる。
【0056】
また、図3に示すように、第2の組成傾斜層13Bは、第1の組成傾斜層13Aとの界面において、第1の組成傾斜層13Aにおける第2の組成傾斜層13B側のAl組成x1と同一のAl組成を有することが好ましい。これによって、第1及び第2の組成傾斜層13A及び13Bの界面での急峻な組成変化及びこれによる屈折率変化を抑制することができる。従って、動作電圧の上昇を抑制しつつ、かつ結晶品質を向上させることができる。
【0057】
なお、本実施例においては、活性層14は、4つのAl0.65Ga0.35Nの組成を有する障壁層及び3つのAl0.5Ga0.5Nの組成を有する井戸層からなる多重量子井戸構造を有する。従って、本実施例においては、発光素子10は、約265nmの波長の光を放出する。
【0058】
また、活性層14の障壁層は、第2の組成傾斜層13Bにおける当該障壁層との界面のAl組成以下、又はこれ未満のAl組成を有している。また、活性層14上には、電子ブロック層15AとしてAlN層が、p型クラッド層15BとしてAl0.8Ga0.2N層が、p型コンタクト層15CとしてGaN層が成長される。なお、p型クラッド層15Bは、電子ブロック層15Aとの界面において、第2の組成傾斜層13Bの活性層14(障壁層)との界面のAl組成以上、又はこれを超えるAl組成を有している。
【0059】
次に、図4及び図5を用いて、第1の組成傾斜層13Aのより好ましい層厚d1について説明する。図4は、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1に対する、n型半導体層13(AlGaN層)とバッファ層12(AlN層)との界面の光の反射率を示す図である。図4は、活性層14が約265nmの波長の光を放出する場合において当該光が当該界面に垂直に入射する場合の当該界面での反射率の計算結果である。
【0060】
図4に示すように、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1が50nmを超えると、急激に反射率が低下することがわかる。この50nmは、活性層14からの放出光の第1の組成傾斜層13A内における光学波長の1/2に対応する。
【0061】
従って、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1は、活性層14からの放出光の第1の組成傾斜層13A内における光学波長の1/2以上であることが好ましい。これによって、第1組成傾斜層13Aとバッファ層12との界面での光の反射(フレネル反射)が大きく抑制される。従って、光取り出し効率が向上する。
【0062】
また、図5は、第1の組成傾斜層13A側から、波長265nmの紫外光を入射角0~90°の範囲で入射し、AlN基板中へ侵入した光量の増加率(d1=0nmを基準、すなわち増加率0%とする)を、層厚d1に対してプロットした計算結果である。図5に示すように、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1の増加に伴って増加率も向上し、概ね200nmを超えると、増加率が飽和する傾向が見られる。
【0063】
また、図6に、図5で計算を行った構造と同構造の紫外発光素子10からの光出力の増加率を示す。図6に示すように、実験においても図5の計算結果と同様の結果が得られ、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1が200nmおよび300nmの場合において、光出力が10%以上向上する結果が得られた。また、図5の計算結果と図6の実験結果との差異は、計算がn型半導体層13からAlN基板11中への1パスの光侵入量を見積もったものであるのに対して、実際の発光素子では、半導体層内部での多重反射の効果が加わわるため、フレネル反射の抑制効果がより顕著になったためだと思われる。
【0064】
従って、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1は、200nm以上であることが好ましい。従って、例えば、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1は、200~500nmの範囲内であることが好ましく、200~350nmであることがさらに好ましい。層厚d1が500nm以上になると、n型半導体層13全体の層厚Dが大きくなってしまうため、格子緩和のリスクが大きくなる。また、フレネル反射を抑制する観点からも、層厚d1が350nm以上であっても得られる効果が同程度であるため、生産性の観点からは層厚d1は350nm以下とすることが好ましい。
【0065】
以下に、発光素子10における他の層の層厚の1例を示す。例えば、活性層14の井戸層の各々は3nmの層厚を有する。また、活性層14の障壁層の各々は、最もp型半導体層15側の障壁層を除いて、層厚は7nmの層厚を有する。活性層14の最もp型半導体層15側の障壁層は、20nmの層厚を有する。また、電子ブロック層15Aは、9nmの層厚を有する。p型クラッド層15Bは、50nmの層厚を有する。また、p型コンタクト層15Cは、250nmの層厚を有する。
【0066】
なお、本実施例においては、第1及び第2の組成傾斜層13A及び13Bの各々が線形的にAl組成を有する場合について説明した。しかし、当該Al組成は、段階的に変化していてもよい。すなわち、n型半導体層13のAl組成が徐々に小さくなるとは、当該Al組成が線形的小さくなること、又は段階的に小さくなることを意味する。
【0067】
また、本実施例においては、バッファ層12上にn型半導体層13として組成傾斜層が成長される場合について説明した。しかし、当該組成傾斜層は、一部にn型のドーパントを含まない層を有していてもよい。例えば、バッファ層12とn型半導体層13との間に、n型ドーパントを含まない組成傾斜層が設けられていてもよい。すなわち、当該ノンドープの組成傾斜層とn型ドーパントを含む組成傾斜層とが積層されていてもよい。
【0068】
また、本実施例においては、第1及び第2の組成傾斜層13A及び13Bの各々は、連続的にAl組成が小さくなるAlGaN層からなる場合について説明した。しかし、第1及び第2の組成傾斜層13A及び13Bの各々は、等価的にAl組成が小さくなるAlGaN層であってもよい。具体的には、第1及び第2の組成傾斜層13A又は13Bは、AlGaNからなる井戸層及び障壁層のペアが複数回積層された超格子構造を有し、当該井戸層のAl組成が活性層14に向かって段階的に小さくなるように構成されていてもよい。
【0069】
また、本実施例においては、光半導体素子10が半導体発光素子である場合について説明したが、光半導体素子10は、深紫外領域の光を受けて電気信号を生成する受光素子であってもよい。この場合、例えばAlN基板11のn型半導体層13とは反対側の表面は、光取り込み面(受光面)として機能する。この場合についても、高い結晶品質のn型半導体層13が所望の層厚Dで形成されるので、動作電圧が低くかつ高い受光効率を有する半導体受光素子を提供することができる。
【0070】
また、光半導体素子10が半導体受光素子である場合、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1は、活性層14が受光する光の第1の組成傾斜層13A内における光学波長以上であればよい。これによって、第1組成傾斜層13Aとバッファ層12との界面での光の反射(フレネル反射)が抑制される。従って、AlN基板11、バッファ層12及びn型半導体層13を介して取り込まれる光が増大する。従って、受光効率(光取り込み効率)が向上する。
【0071】
従って、第1の組成傾斜層13Aの層厚d1は、活性層14からの放出光又は活性層14が受光する光の第1の組成傾斜層13Aにおける光学波長以上であることが好ましい。なお、活性層14が放出する光又は活性層14が受光する光とは、活性層14のバンドギャップに対応する波長及び当該波長を含む波長帯域の光をいう。
【0072】
上記したように、光半導体素子10は、AlN基板11と、AlN基板11上に成長され、AlN基板11に擬似格子整合し、AlN基板11から離れるに従ってAl組成が小さくなるAlGaN層からなるn型半導体層13と、n型半導体層13上に成長された活性層14と、活性層14上に成長されたp型半導体層15と、を有する。従って、所望の層厚Dの高品質かつ高Al組成のn型AlGaN層を有し、低い動作電圧で動作する深紫外領域の光半導体素子10を提供することができる。
【符号の説明】
【0073】
10 光半導体素子
11 AlN基板(成長用基板)
12 AlNバッファ層
13 n型半導体層
13A 第1の組成傾斜層
13B 第2の組成傾斜層
14 活性層
15 p型半導体層
図1
図2
図3
図4
図5
図6