(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-23
(45)【発行日】2024-10-31
(54)【発明の名称】高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の調製方法
(51)【国際特許分類】
C01B 33/18 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
C01B33/18 Z
(21)【出願番号】P 2022573715
(86)(22)【出願日】2022-08-29
(86)【国際出願番号】 CN2022115378
(87)【国際公開番号】W WO2023098179
(87)【国際公開日】2023-06-08
【審査請求日】2022-11-30
(31)【優先権主張番号】202111460463.2
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519365506
【氏名又は名称】江蘇聯瑞新材料股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】張 建平
(72)【発明者】
【氏名】曹 家凱
(72)【発明者】
【氏名】李 暁冬
(72)【発明者】
【氏名】阮 建軍
(72)【発明者】
【氏名】姜 兵
(72)【発明者】
【氏名】朱 剛
【審査官】富永 泰規
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-256913(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112591756(CN,A)
【文献】特開2012-188332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C01B 33/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の調製方法であって、
不活性ガスの保護下で、原料を700~1400℃の高温炉内で10~20時間焼成し、焼成終了後、水で急冷し、1mm以下の砂原料に粉砕し、沈殿乾燥させて、次に、焼成-粉砕-沈殿乾燥のステップを繰り返して、砂原料が得られ、前記原料は純度99.5%以上、ウラン含有量が5~
15ppb、粒径が30~100mmである単体シリコ
ンの塊原料であるステップ(1)と、
砂と水の質量比を1~3:2~5とし、且つ水の質量に対する0.1‰~0.5‰のHF溶液を添加し、湿式ボールミルにより粉末の平均粒径が5~40μmである粉末スラリーが得られるステップ(2)と、
フッ化水素酸溶液と塩酸溶液の濃度比を1~300:1に従って、粉末スラリーに等質量のフッ化水素酸溶液と塩酸溶液を加え、同時に、フッ化水素酸溶液と塩酸溶液の合計質量に対して0.1%~0.5%の過酸化水素を加えて、浮選剤と補収剤を追加してウラン元素を回収し、30~60℃で撹拌して粉末スラリーが得られるステップ(3)と、
ステップ(3)で得られた、粉末スラリーを加圧ろ過、洗浄及び乾燥して、ウラン含有量が1.0ppb以下の粉末が得られるステップ(4)と、
火炎球状化法を用いて、キャリアガス、可燃性ガス及び助燃剤を導入して着火し、ステップ(4)で得られた粉末を1800~2400℃の高温で球状化し、サブミクロン球状シリカ微粉末を回収するステップ(5)とを含む
ことを特徴とする調製方法。
【請求項2】
ステップ(2)では、湿式ボールミルの時間が5~30時間である
請求項1に記載の調製方法。
【請求項3】
ステップ(2)では、フッ酸溶液の質量濃度が1.5%である
請求項1に記載の調製方法。
【請求項4】
ステップ(3)では、フッ化水素酸溶液と塩酸溶液の濃度比が1~3:1である
請求項1に記載の調製方法。
【請求項5】
ステップ(3)では、塩酸溶液の質量濃度が0.005%~1.5%である
請求項1または4に記載の調製方法。
【請求項6】
ステップ(3)では、攪拌時間が12~72時間である
請求項1に記載の調製方法。
【請求項7】
ステップ(5)では、キャリアガスが酸素、空気、窒素、またはアルゴンである
請求項1に記載の調製方法。
【請求項8】
ステップ(5)では、可燃性ガスは、天然ガス、液化石油ガスまたはH
2である
請求項1に記載の調製方法。
【請求項9】
ステップ(5)では、助燃剤が空気または酸素である
請求項1に記載の調製方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年12月02日に中国特許庁に出願された,出願番号がCN202111460463.2であり、発明名称が「高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の調製方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、熱伝導性フィラーの調製の技術分野に属し、高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の調製方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器の小型化及び薄型化の進展に伴い、半導体パッケージ用フィラーの粒径はますます小さくなっている。同時に、半導体パッケージングにおけるフィラーの充填量や流動性を向上させるためには、真球度の高いサブミクロン(一般的に0.1μm~1μmとされる)フィラーを添加する必要がある。しかし、超大規模集積回路の集積度の継続的な改善に伴い、配線間隔がどんどん狭くなり、パッケージ材料中のアルファ線が強いと信号の伝送にソフトエラーが発生するようになった。そのため、超大規模集積回路やメモリーチップのパッケージ材料では、アルファ線に対する要求が厳しくなっている。天然鉱石中のウラン(U)は、アルファ線に影響を与える最も重要な要因である。そのため、ウラン元素の含有量、さらにα線の強度をコントロールする必要がある。
【0004】
特許文献1:中国特許出願CN101570332Aでは、有機シリコン源を用いてシリカゾルを調製し、造粒などのプロセスを経て、U<1ppmの球状シリカ微粉末が得られた。特許文献2:中国特許出願CN104556076Aでは、有機シランの精製、乳化、およびその他の手順を採用して、アルファ線のない球状シリコン微粉末が得られた。しかし、上記の方法は主に化学合成によるものであり、高純度の有機シリコン源と溶媒を使用して高純度の低ウラン球状シリコン微粉末を調製するため、エネルギー消費が大きく、汚染が大きく、コストが高くて低減できないという問題がある。
【0005】
特許文献3:中国特許出願CN112591756Aでは、ウラン含有量が約1ppbである低い天然石英を使用し、火炎燃焼によってウラン含有量が1ppb未満の製品を得た。ただし、当該方法はミクロンサイズの球状シリコン微粉末の製造のみに適しており、サブミクロンサイズの製品は1つのステップで得られない連続グレーディングなどの複雑なプロセスを経て処理される必要がある。
【0006】
特許文献4:中国特許出願CN101274365Aでは、原料Si中のP元素とウランの含有量を制御することにより、準備された製品のウラン含有量は0.4~5.0ppbであるが、当該方法は、原料のSiに厳しく、原料を入手するのが難しい。
【0007】
以上をまとめると、既存の低ウラン球状シリコン微粉末の製造方法には、高純度の有機ケイ素源と溶媒を選択して、化学合成により高純度の低ウラン製品が得られるが、このような方法は環境問題をもたらす;約1ppmの低ウラン天然石英のみを選択すると、ミクロンスケールの製品しか得られないと同時に、原料への要求が比較的高く、ウラン含有量が0.5ppb以下の製品の実現が困難である;厳密に選別された原料Siを選択し、単純酸処理後、得られた製品のU含有量は不安定であるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】中国特許出願CN101570332A
【文献】中国特許出願CN104556076A
【文献】中国特許出願CN112591756A
【文献】中国特許出願CN101274365A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の調製方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的を実現する技術的解決策は以下の通りである:
高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の調製方法であって、
不活性ガスの保護下で、原料を700~1400℃の高温炉内で10~20時間焼成し、焼成終了後、水で急冷し、1mm以下の砂原料に粉砕し、沈殿乾燥させて、次に、焼成-粉砕-沈殿乾燥のステップを繰り返して、砂原料が得られ、前記原料は純度99.5%以上、ウラン含有量が5~20ppb、粒径が30~100mmである単体シリコン又はシリコンを含む無機化合物の塊原料であるステップ(1)と、
砂と水の質量比を1~3:2~5とし、且つ水の質量に対する0.1‰~0.5‰のHF溶液を添加し、湿式ボールミルにより粉末の平均粒径が5~40μmである粉末スラリーが得られるステップ(2)と、
フッ化水素酸溶液と塩酸溶液の濃度比を1~300:1に従って、粉末スラリーに等質量のフッ化水素酸溶液と塩酸溶液を加え、同時に、フッ化水素酸溶液と塩酸溶液の合計質量(酸混合物溶液の質量)に対して0.1%~0.5%の過酸化水素を加えて、浮選剤と補収剤を追加してウラン元素を回収し、30~60℃で撹拌して粉末スラリーが得られるステップ(3)と、
ステップ(3)で得られた、粉末スラリーを加圧ろ過、洗浄、乾燥して、ウラン含有量が1.0ppb以下の粉末が得られるステップ(4)と、
火炎球状化法を用いて、キャリアガス、可燃性ガス及び助燃剤を導入して着火し、ステップ(4)で得られた粉末を1800~2400℃の高温で球状化し、サブミクロン球状シリカ微粉末を回収するステップ(5)を含む。
【0011】
好ましくは、ステップ(1)では、前記シリコン含有無機化合物は、窒化シリコン、炭化シリコン及び酸化シリコンのうちの1つまたは2つ以上である。
【0012】
好ましくは、ステップ(2)では、湿式ボールミルの時間が5~30時間である。
【0013】
好ましくは、ステップ(2)では、フッ酸溶液の質量濃度が1.5%である。
【0014】
好ましくは、ステップ(3)では、フッ化水素酸溶液と塩酸溶液の濃度比が1~3:1である。
【0015】
好ましくは、ステップ(3)では、塩酸溶液の質量濃度が0.005%~1.5%である。
【0016】
好ましくは、ステップ(3)では、攪拌時間が12~72時間である。
【0017】
好ましくは、ステップ(5)では、キャリアガスが酸素、空気、窒素、またはアルゴンであり、可燃性ガスは、天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)またはH2であり、助燃剤が空気または酸素である。
【0018】
好ましくは、ステップ(5)では、サブミクロン球状シリカ微粉末の平均粒径D50が0.1~1.5μm、U含有量が1.0ppb未満、SiO2の純度が99.90%以上である。
【発明の効果】
【0019】
従来技術と比較して、本発明は以下の利点を有する。
【0020】
本発明は水焼入れ、湿式精製、酸化後のU元素を酸混合物で処理して、U含有量が低く安定したサブミクロン球状シリカ微粉末を得る。本発明の方法は、原材料に対する要求が低く、様々な工業グレードのシリコン源に適している。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体的な実施例に関連してさらに詳細に説明する。
【0022】
実施例1
(1)アルゴンの保護下で、10kgの粒径が80mmの単体シリコン(純度が99.6%、ウラン含有量が15ppb)を1250℃の高温炉内で15時間焼成する。焼成終了後、水で急冷し、1mm以下の砂原料に粉砕し、沈殿乾燥させた。次に、焼成-粉砕-沈殿乾燥のステップを1回繰り返した。乾燥した砂原料を数回集めて準備した。
【0023】
(2)250kgの乾燥した砂原料を秤量して取り、230kgの水に加え、0.05kgの質量濃度が1.5%のフッ化水素酸溶液を加え、湿式ボールミル粉砕後、粉末の平均粒径が35μmである粉末スラリーを得た。
【0024】
(3)粉末スラリーを反応釜に移し、質量濃度が1.5%のHF溶液15kgと質量濃度が0.5%のHCl溶液15kgを加え、同時に酸混合物溶液の質量に対して0.1%となる過酸化水素を加え、浮選剤と補収剤を加えてウラン元素を回収し、60℃で24時間攪拌し、粉末スラリーを得た。
【0025】
(4)粉末スラリーを加圧ろ過、洗浄、乾燥して、ウラン含有量が1.0ppb以下の粉末を得た。
【0026】
(5)粉末を2000℃の高温、酸素富化の条件下での高温球状化し、得られた高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の粒径が0.3μm、U含有量が0.2ppb、SiO2の純度が99.95%である。
【0027】
実施例2
(1)アルゴンの保護下で、10kgの粒径が35mmの窒化シリコン(純度が99.8%)と10kgの単体シリコン(純度が99.6%、ウラン含有量が15ppb)を900℃の高温炉内で5時間焼成した。焼成終了後、水で急冷し、1mm以下の砂原料に粉砕し、沈殿乾燥させた。次に、焼成-粉砕-沈殿乾燥のステップを1回繰り返した。乾燥した砂原料を数回集めて準備した。
【0028】
(2)250kgの乾燥した砂原料を秤量して取り、230kgの水に加え、0.05kgの質量濃度が1.5%のフッ化水素酸溶液を加え、湿式ボールミル粉砕後、粉末の平均粒径が30μmである粉末スラリーを得た。
【0029】
(3)粉末スラリーを反応釜に移し、質量濃度が1.5%のHF溶液15kgと質量濃度が0.5%のHCl溶液15kgを加え、同時に酸混合物溶液の質量の0.3%となる過酸化水素を加え、浮選剤と補収剤を加えてウラン元素を回収し、60℃で24時間攪拌し、粉末スラリーを得た。
【0030】
(4)粉末スラリーを加圧ろ過、洗浄、乾燥して、ウラン含有量が1.0ppb以下の粉末を得た。
【0031】
(5)粉末を2000℃の高温、酸素富化の条件下での高温球状化し、得られた高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の粒径が0.3μm、U含有量が0.3ppb、SiO2の純度が99.91%である。
【0032】
実施例3
(1)アルゴンの保護下で、10kgの粒径が70mmの窒化シリコン(純度が99.6%)を850℃の高温炉内で15時間焼成する。焼成終了後、水で急冷し、1mm以下の砂原料に粉砕し、沈殿乾燥させる。次に、焼成-粉砕-沈殿乾燥のステップを1回繰り返す。乾燥した砂原料を数回集めて準備する。
【0033】
(2)250kgの乾燥した砂原料を秤量して取り、230kgの水に加え、0.05kgの質量濃度が1.5%のフッ化水素酸溶液を加え、湿式ボールミル粉砕後、粉末の平均粒径が35μmである粉末スラリーを得た。
【0034】
(3)粉末スラリーを反応釜に移し、質量濃度が1.5%のHF溶液15kgと質量濃度が0.5%のHCl溶液15kgを加え、同時に酸混合物溶液の質量に対して0.1%となる過酸化水素を加え、浮選剤と補収剤を加えてウラン元素を回収し、35℃で12時間攪拌し、粉末スラリーを得た。
【0035】
(4)粉末スラリーを加圧ろ過、洗浄、乾燥して、ウラン含有量が1.0ppb以下の粉末を得た。
【0036】
(5)粉末を2000℃の高温、酸素富化の条件下での高温球状化し、得られた高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の粒径が0.3μm、U含有量が0.9ppb、SiO2の純度が99.93%である。
【0037】
実施例4
本実施例は、実施例1と基本的に同じであるが、唯一の違いは焼成温度が700℃であることである。得られた高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の粒径が0.3μm、U含有量が0.9ppb、SiO2の純度が99.90%である。
【0038】
実施例5
本実施例は、実施例1と基本的に同じであるが、唯一の違いは焼成温度が1400℃であることである。得られた高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の粒径が0.3μm、U含有量が0.2ppb、SiO2の純度が99.96%である。
【0039】
実施例6
本実施例は、実施例1と基本的に同じであるが、唯一の違いは、HF溶液の質量濃度が1.5%、HCl溶液の質量濃度が 1.5% であることである。得られた高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の粒径が0.3μm、U含有量が0.3ppb、SiO2の純度が99.95%である。
【0040】
実施例7
本実施例は、実施例1と基本的に同じであるが、唯一の違いは、HF溶液の質量濃度が1.5%、HCl溶液の質量濃度が 0.005% であることである。得られた高純度低ウランサブミクロン球状シリカ微粉末の粒径が0.3μm、U含有量が0.8ppb、SiO2の純度が99.88%である。
【0041】
比較例1
本比較例は、基本的に実施例1と同じであるが、唯一の違いは、酸処理過程中に酸混合物の代わりに質量濃度1.5%のHF溶液のみを添加することである。得られたサブミクロン球状シリカ微粉末は、粒径が0.3μm、U含有量が2.5ppb、SiO2純度が99.85%である。
【0042】
比較例2
本比較例は、基本的に実施例1と同じであるが、唯一の違いは、酸混合物処理が行われていないことである。得られたサブミクロン球状シリカ微粉末は、粒径が0.3μm、U含有量が13ppb、SiO2純度が99.80%である。
【0043】
比較例3
本比較例は、基本的に実施例1と同じであるが、唯一の違いは、焼成温度が 500℃であることである。得られたサブミクロン球状シリカ微粉末は、粒径が0.3μm、U含有量が3.3ppb、SiO2純度が99.90%である。
【0044】
比較例4
本比較例は、基本的に実施例1と同じであるが、唯一の違いは、HCl溶液をCH3COOHに置き換えることである。得られたサブミクロン球状シリカ微粉末は、粒径が0.3μm、U含有量が2.6ppb、SiO2純度が99.84%である。
【0045】
比較例5
本比較例は、基本的に実施例1と同じであるが、唯一の違いは、HCl溶液をHNO3に置き換えたことである。得られたサブミクロン球状シリカ微粉末は、粒径が0.3μm、U含有量が1.9ppb、SiO2純度が99.87%である。
【0046】
比較例6
本比較例は、基本的に実施例1と同じであるが、唯一の違いは、質量濃度0.5%のHCl溶液が、質量濃度0.003%のHCl溶液に置き換えられたことである。得られたサブミクロン球状シリカ微粉末は、粒径が0.3μm、U含有量が2.4ppb、SiO2純度が99.91%である。
【0047】
比較例7
本比較例は、基本的に実施例1と同じであるが、唯一の違いは、質量濃度1.5%のHF溶液が、質量濃度0.05%のHF溶液に置き換えられたことである。得られたサブミクロン球状シリカ微粉末は、粒径が0.3μm、U含有量が2.7ppb、SiO2純度が99.83%である。
【0048】
以上の実施例の説明は、本発明の方法および核となる考えを理解するのを助けるためにのみ使用される。当業者は、本発明の原理から逸脱することなく、本発明に対していくつかの改良および変更を行うことができ、これらの改良および変更も特許請求の範囲の保護範囲内にある。これらの実施例に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態で実施され得る。したがって、本発明は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲が与えられる。