(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】情報処理システム、携帯装置、連携サーバ、情報処理方法、制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/35 20130101AFI20241025BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20241025BHJP
G07C 9/27 20200101ALI20241025BHJP
G07C 9/25 20200101ALI20241025BHJP
G07C 9/29 20200101ALI20241025BHJP
【FI】
G06F21/35
E05B49/00 J
G07C9/27
G07C9/25
G07C9/29
(21)【出願番号】P 2021040838
(22)【出願日】2021-03-12
【審査請求日】2023-11-20
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】城戸 清規
(72)【発明者】
【氏名】珍坂 舞
【審査官】岸野 徹
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-038598(JP,A)
【文献】特開2019-057004(JP,A)
【文献】特開2019-212130(JP,A)
【文献】特開2017-103725(JP,A)
【文献】特開2010-277504(JP,A)
【文献】特開2016-031736(JP,A)
【文献】特許第6257823(JP,B2)
【文献】特開2018-182706(JP,A)
【文献】米国特許第10515343(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/31ー21/35
E05B 49/00
G07C 9/27
G07C 9/25
G07C 9/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯装置から、
近距離無線通信を介して、ユーザの認証に関する第1識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部による前記第1識別情報の取得に応答して、前記第1識別情報又は前記第2識別情報に基づく前記ユーザの認証結果に関する情報を、前記第2識別情報及び前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報のうちの少なくとも一方に関連付けて出力する通信部と、
を備える、
情報処理システム。
【請求項2】
前記携帯装置は、前記第1識別情報を出力する機能を行うためのアプリケーションを実行可能な携帯情報端末である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記通信部は、前記認証結果に関する情報を前記第3識別情報に関連付けて前記携帯情報端末へ出力する、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記通信部は、前記認証結果が成立の場合及び前記認証結果が不成立の場合の少なくとも一方の場合に、前記認証結果に関する情報を前記携帯情報端末へ出力する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記通信部は、前記認証結果が不成立の場合、前記認証結果に関する情報と、不成立の原因及び対策の少なくとも一方に関する情報とを出力する、
請求項3又は4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記通信部は、前記認証結果に関する情報を前記第3識別情報に関連付けて出力し、
前記第3識別情報は、前記第2識別情報を含む複数の識別情報を包含するグループの、グループ識別情報を含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記グループに包含される前記複数の識別情報は、前記第2識別情報と、前記第2識別情報とは異なる識別情報と、を含む、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記通信部は、前記グループに包含される前記複数の識別情報に関して、所定の条件を満たす認証が行われた場合に、前記認証に関する情報を前記第3識別情報に関連付けて前記携帯装置へ出力する、
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記第1識別情報を登録するために前記第1識別情報を含む登録指示を取得する第3取得部と、
前記登録指示に含まれる前記第1識別情報に関連付けて前記第2識別情報を生成する生成部と、
を更に備える、
請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記携帯装置から前記ユーザと1対1に関連付けられた前記第3識別情報を取得する第4取得部と、
前記生成部で生成された前記第2識別情報を登録する登録部と、
を更に備え、
前記登録部は、前記生成部で生成された前記第2識別情報を、前記第4取得部で取得された前記第3識別情報に関連付けて登録する、
請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
入退管理システムと近距離無線通信を介して通信する携帯側第1通信部と、
前記入退管理システムと通信する連携サーバ及び前記入退管理システムのうちの少なくとも一方と通信する携帯側第2通信部と、
を備え、
前記携帯側第1通信部は、前記入退管理システムと通信して第1識別情報を送信するよう構成され、
前記携帯側第2通信部は、前記第1識別情報又は前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報に基づく認証結果に関する情報を、前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報に関連付けて受信する、
携帯装置。
【請求項12】
入退管理システムと通信するサーバ側通信部を備え、
前記サーバ側通信部は、前記入退管理システムにより近距離無線通信を介して携帯装置から取得された第1識別情報又は前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報に基づく認証結果に関する情報を、前記第2識別情報に関連付けて前記入退管理システムから受信する、
連携サーバ。
【請求項13】
前記サーバ側通信部は、前記入退管理システムとの間で、前記入退管理システムとの間で規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、前記連携サーバと前記入退管理システムとの連携機能に関する通信を行い、
前記サーバ側通信部は、前記所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、前記入退管理システムから前記認証結果に関する情報を前記第2識別情報に関連付けて受信する、
請求項12に記載の連携サーバ。
【請求項14】
前記サーバ側通信部はサーバ側第1通信部であり、
前記連携サーバは、前記携帯装置と通信するサーバ側第2通信部を備え、
前記サーバ側第2通信部は、前記携帯装置との間で、前記携帯装置との間で規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、前記連携サーバと前記携帯装置との連携機能に関する通信を行い、
前記サーバ側第2通信部は、前記所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、前記認証結果に関する情報を、前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報に関連付けて前記携帯装置へ出力する、
請求項12又は13に記載の連携サーバ。
【請求項15】
携帯装置から、近距離無線通信を介して、ユーザの認証に関する第1識別情報を取得する第1取得ステップと、
前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1識別情報の取得に応答して、前記第1識別情報又は前記第2識別情報に基づく前記ユーザの認証結果に関する情報を、前記第2識別情報及び前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報のうちの少なくとも一方に関連付けて出力する通信ステップと、
を含む、
情報処理方法。
【請求項16】
入退管理システムと近距離無線通信を介して通信する携帯側第1通信部と、前記入退管理システムと通信する連携サーバ及び前記入退管理システムのうちの少なくとも一方と通信する携帯側第2通信部と、を備える携帯装置の制御方法であって、
前記携帯側第1通信部によって、前記入退管理システムと通信して第1識別情報を送信する送信ステップと、
前記携帯側第2通信部によって、前記第1識別情報又は前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報に基づく認証結果に関する情報を、前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報に関連付けて受信する受信ステップと、
を含む、
制御方法。
【請求項17】
入退管理システムと通信するサーバ側通信部を備える連携サーバの制御方法であって、
前記サーバ側通信部によって、前記入退管理システムにより近距離無線通信を介して携帯装置から取得された第1識別情報又は前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報に基づく認証結果に関する情報を、前記入退管理システムから前記第2識別情報に関連付けて受信する受信ステップを含む、
制御方法。
【請求項18】
1以上のプロセッサに、請求項15に記載の情報処理方法を実行させるための、プログラム。
【請求項19】
1以上のプロセッサに、請求項16又は17に記載の制御方法を実行させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、情報処理システム、携帯装置、連携サーバ、情報処理方法、制御方法及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、ユーザの認証に関する情報の処理を行う情報処理システム、携帯装置、連携サーバ、情報処理方法、制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、入退管理システムが開示されている。
【0003】
特許文献1の入退管理システムは、電気錠と、無線タグリーダと、非接触読取部と、登録部と、判断部と、電気錠制御部と、報知部と、を備える。電気錠は、施設内の管理区域に設けられた入退口の扉を施錠及び解錠可能である。無線タグリーダは、利用者によって所持されると共に第1固有情報が記録されてなる無線タグと無線通信を行う無線通信手段を備え、管理区域の外部又は内部の所定範囲を通信範囲とする。非接触読取部は、利用者によって所持されると共に第2固有情報が記録されてなる記録媒体が管理区域の外部の所定位置に翳されたときに当該記録媒体を非接触通信にて読み取る。登録部は、複数の第1固有情報と、それら第1固有情報にそれぞれ対応する複数の第2固有情報とを対応付けた対応データをそれぞれ登録する。判断部は、無線タグリーダによる無線通信結果、及び非接触読取部による非接触通信結果に基づき、無線タグリーダによって読み取られた第1固有情報と、非接触読取部によって読み取られた第2固有情報とが、登録部にて対応付けられた規定の対応関係であるか否かを判断する。電気錠制御部は、少なくとも非接触読取部によって読み取られた第2固有情報が登録部に登録された正規の固有情報であることを条件として電気錠を解錠する。報知部は、非接触読取部によって記録媒体の第2固有情報が読み取られた場合において第2固有情報と規定の対応関係にある第1固有情報が無線タグリーダによって読み取られなかった場合、又は無線タグリーダによって無線タグの第1固有情報が読み取られた場合において第1固有情報と規定の対応関係にある第2固有情報が非接触読取部によって読み取られなかった場合に報知を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の入退管理システムのような情報処理システムを備えたシステムでは、ユーザの利便性の向上が望まれる場合がある。
【0006】
本開示は、ユーザの利便性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様の情報処理システムは、第1取得部と、第2取得部と、通信部と、を備える。前記第1取得部は、携帯装置から、近距離無線通信を介して、ユーザの認証に関する第1識別情報を取得する。前記第2取得部は、前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報を取得する。前記通信部は、前記第1取得部による前記第1識別情報の取得に応答して、前記第1識別情報又は前記第2識別情報に基づく前記ユーザの認証結果に関する情報を、前記第2識別情報及び前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報のうちの少なくとも一方に関連付けて出力する。
【0008】
本開示の一態様の携帯装置は、携帯側第1通信部と、携帯側第2通信部と、を備える。前記携帯側第1通信部は、入退管理システムと近距離無線通信を介して通信する。前記携帯側第2通信部は、前記入退管理システムと通信する連携サーバ及び前記入退管理システムのうちの少なくとも一方と通信する。前記携帯側第1通信部は、前記入退管理システムと通信して第1識別情報を送信するよう構成される。前記携帯側第2通信部は、前記第1識別情報又は前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報に基づく認証結果に関する情報を、前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報に関連付けて受信する。
【0009】
本開示の一態様の連携サーバは、入退管理システムと通信するサーバ側通信部を備える。前記サーバ側通信部は、前記入退管理システムにより近距離無線通信を介して携帯装置から取得された第1識別情報又は前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報に基づく認証結果に関する情報を、前記入退管理システムから前記第2識別情報に関連付けて受信する。
【0010】
本開示の一態様の情報処理方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、通信ステップと、を含む。前記第1取得ステップは、携帯装置から、近距離無線通信を介して、ユーザの認証に関する第1識別情報を取得することを含む。前記第2取得ステップは、前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報を取得することを含む。前記通信ステップは、前記第1識別情報の取得に応答して、前記第1識別情報又は前記第2識別情報に基づく前記ユーザの認証結果に関する情報を、前記第2識別情報及び前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報のうちの少なくとも一方に関連付けて出力することを含む。
【0011】
本開示の一態様の制御方法は、入退管理システムと近距離無線通信を介して通信する携帯側第1通信部と、前記入退管理システムと通信する連携サーバ及び前記入退管理システムのうちの少なくとも一方と通信する携帯側第2通信部と、を備える携帯装置の制御方法である。前記制御方法は、送信ステップと、受信ステップと、を含む。前記送信ステップは、前記携帯側第1通信部によって、前記入退管理システムと通信して第1識別情報を送信することを含む。前記受信ステップは、前記携帯側第2通信部によって、前記第1識別情報又は前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報に基づく認証結果に関する情報を、前記第2識別情報に関連付けられた第3識別情報に関連付けて受信することを含む。
【0012】
本開示の一態様の制御方法は、入退管理システムと通信するサーバ側通信部を備える連携サーバの制御方法である。前記制御方法は、受信ステップを含む。前記受信ステップは、前記サーバ側通信部によって、前記入退管理システムにより近距離無線通信を介して携帯装置から取得された第1識別情報又は前記第1識別情報に関連付けられた第2識別情報に基づく認証結果に関する情報を、前記入退管理システムから前記第2識別情報に関連付けて受信することを含む。
【0013】
本開示の一態様のプログラムは、1以上のプロセッサに、前記情報処理方法を実行させるためのプログラムである。
【0014】
本開示の一態様のプログラムは、1以上のプロセッサに、前記制御方法を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、ユーザの利便性の向上を図ることが可能となる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、一実施形態の入退管理システム、連携サーバ、及び携帯装置を含むシステムのブロック図である。
【
図2】
図2は、同上の入退管理システムが有する第1テーブルを示す図である。
【
図3】
図3は、同上の連携サーバが有する第2テーブルを示す図である。
【
図4】
図4は、同上のシステムの登録方法を説明するためのシーケンス図である。
【
図5】
図5は、同上のシステムの第1動作例の説明図である。
【
図6】
図6は、同上のシステムの第1動作例のシーケンス図である。
【
図7】
図7は、同上のシステムの第2動作例の説明図である。
【
図8】
図8は、同上のシステムの第2動作例のシーケンス図である。
【
図9】
図9は、第1変形例の入退管理システム、連携サーバ、及び携帯装置を含むシステムの動作例の説明図である。
【
図10】
図10は、第2変形例の入退管理システム、連携サーバ、及び携帯装置を含むシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、実施形態に係る情報処理システム、携帯装置、及び連携サーバについて、図面を参照して説明する。以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0018】
(1)概要
本実施形態では、情報処理システム100は、入退管理システム1を含む。入退管理システム1は、例えば、所定空間への人の進入及び退出を管理する。所定空間は、特に限定されないが、例えば、入口に人の入退を管理するためのゲートG1(
図5参照)を備えた建物又は広場、或いは、人の入室の際に人に対して認証装置F1(
図7、
図9参照)等による認証を要求する部屋等であり得る。入退管理システム1は、建物及びその建物内の複数の部屋への人の進入及び退出を、それぞれ管理してもよい。
【0019】
図1に示すように、入退管理システム1は、第1取得部11と、第2取得部12と、管理側第1通信部18(通信部)と、を備えている。第1取得部11は、携帯装置2から、ユーザH0(
図5参照)の認証に関する第1識別情報I1を取得する。第2取得部12は、第1識別情報I1に関連付けられた第2識別情報I2を取得する。管理側第1通信部18は、第1取得部11による第1識別情報I1の取得に応答して、ユーザH0の認証結果に関する情報R0を出力する。ユーザH0の認証結果は、第1識別情報I1に基づく認証の結果であり、例えば、認証の成立又は不成立のいずれか一方であり得る。認証結果に関する情報R0は、認証結果(成立又は不成立)そのものであってもよいし、認証結果から導かれる情報、認証結果と予め関連付けられた情報、認証結果を指し示す情報等であってもよい。管理側第1通信部18は、ユーザH0の認証結果に関する情報R0を、第2識別情報I2に関連付けて出力する。「認証結果に関する情報R0を第2識別情報I2に関連付けて出力する」とは、第2識別情報I2を認識可能な装置(或いはシステム)へ向けて、その装置内で第2識別情報I2に対して認証結果に関する情報R0(例えば、認証の成立又は不成立)が関連付けられるように、認証結果に関する情報R0を出力することを意味する。管理側第1通信部18は、ここでは、認証結果に関する情報R0と第2識別情報I2とを含む結果情報を出力することで、認証結果に関する情報R0を第2識別情報I2に関連付けて出力する。
【0020】
本実施形態では、
図1に示すように、管理側第1通信部18は、認証結果に関する情報R0と第2識別情報I2とを含む結果情報を、連携サーバ3に対して出力する。
【0021】
図1に示すように、連携サーバ3は、入退管理システム1と通信するサーバ側第1通信部38(サーバ側通信部)を備える。サーバ側第1通信部38は、ユーザH0の認証結果に関する情報R0を、入退管理システム1(の管理側第1通信部18)から第2識別情報I2に関連付けて受信する。ユーザH0の認証結果は、上述のように、入退管理システム1により携帯装置2から取得された第1識別情報I1に基づく、ユーザH0の認証の結果(成立又は不成立)である。「認証結果に関する情報R0を第2識別情報I2に関連付けて受信する」とは、第2識別情報I2を認識可能な装置(或いはシステム)が、その装置内で第2識別情報I2と関連付けることが可能な態様で認証結果に関する情報R0を受信することを意味する。サーバ側第1通信部38は、ここでは、認証結果に関する情報R0と第2識別情報I2とを含む結果情報を入退管理システム1から受信することで、認証結果に関する情報R0を第2識別情報I2に関連付けて受信する。
【0022】
このように、本実施形態の入退管理システム1は、携帯装置2からの第1識別情報I1に基づくユーザH0の認証結果に関する情報R0を、連携サーバ3へ出力する。そのため連携サーバ3では、例えば、ユーザH0に提示すべき情報を、認証結果(認証の成立又は不成立)に関する情報R0を用いて生成したり出力したりすることが可能となる。そのため、ユーザH0は、自身の認証の結果に応じた情報を、受け取ることが可能となる。結果的に、本実施形態によれば、ユーザH0の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0023】
図1に示すように、連携サーバ3は、携帯装置2と通信するサーバ側第2通信部39を更に備える。サーバ側第2通信部39は、認証結果に関する情報R0を、第2識別情報I2に関連付けられた第3識別情報I3に関連付けて、携帯装置2へ出力する。
【0024】
サーバ側第2通信部39が出力する「認証結果に関する情報R0」は、管理側第1通信部18が出力する「認証結果に関する情報R0」と同じものであってもよいし異なるものであってもよい。また、サーバ側第2通信部39が出力する「認証結果に関する情報R0」は、管理側第1通信部18が出力する「認証結果に関する情報R0」を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。例えば、管理側第1通信部18が、認証結果に関する情報R0として認証結果(成立又は不成立)そのものを出力し、サーバ側第2通信部39が、認証結果に関する情報R0として認証結果と予め関連付けられた情報を出力してもよい。サーバ側第2通信部39が出力する「認証結果に関する情報R0」は、管理側第1通信部18が出力する「認証結果に関する情報R0」に関すものであればよい。
【0025】
図1に示すように、携帯装置2は、携帯側第1通信部28と、携帯側第2通信部29と、を備えている。携帯側第1通信部28は、入退管理システム1と通信する。携帯側第1通信部28は、入退管理システム1と通信して第1識別情報I1を送信する。携帯側第2通信部29は、連携サーバ3と通信する。携帯側第2通信部29は、ユーザH0の認証結果に関する情報R0を、第3識別情報I3に関連付けて受信する。上述のように、ユーザH0の認証結果は、入退管理システム1により携帯装置2から取得された第1識別情報I1に基づく、ユーザH0の認証の結果(成立又は不成立)である。
【0026】
このように、本実施形態の携帯装置2は、認証のための通信(携帯側第1通信部28を介した入退管理システム1との通信)の経路とは異なる通信(携帯側第2通信部29を介した連携サーバ3との通信)の経路を介して、認証結果に関する情報R0を受け取ることができる。そのため、入退管理システム1及び連携サーバ3は、認証のための通信の経路の通信方式に限定されない通信方式で、認証結果に関する情報R0を携帯装置2へ送信することが可能となる。そのため、例えば、入退管理システム1及び連携サーバ3は、認証のための通信の経路の通信方式に変更を加えることなく、認証結果に関する情報R0に付随した情報を認証結果に関する情報R0とともに携帯装置2へ送信することが可能となる。結果的に、本実施形態によれば、ユーザH0の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0027】
(2)詳細
以下、実施形態に係る入退管理システム1、携帯装置2、及び連携サーバ3について、図面を参照してより詳細に説明する。入退管理システム1、携帯装置2、及び連携サーバ3は、その処理部10,20,30にそれぞれ、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、処理部10,20,30の各々の少なくとも一部の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0028】
(2.1)入退管理システム
入退管理システム1は、上述のように、所定空間への人の進入及び退出を管理するためのシステムである。以下では、入退管理システム1が管理する所定空間を、「管理領域」ともいう。管理領域は、互いに離れた複数の空間を含んでもよい。
【0029】
図1に示すように、入退管理システム1は、処理部10と、記憶部17と、管理側第1通信部18(通信部)と、管理側第2通信部19と、を備えている。
【0030】
記憶部17は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。記憶部17には、種々の情報が記憶される。記憶部17は、処理部10のメモリと兼用されてもよい。
【0031】
記憶部17には、複数の第1データが記憶される。複数の第1データは、管理領域へ進入するユーザH0の認証を行うための、データ群である。複数の第1データは、種々の異なる形式のデータを含み得る。複数の第1データの形式の例は、コード(識別子)形式、画像形式等を含み得る。コード形式の第1データは、例えば、コード形式の識別情報を記憶した携帯装置2又はICカード等の認証を行うために、用いられる。画像形式の第1データは、例えば、入退管理システム1のユーザとして登録された人の顔に対応する画像のデータであって、ユーザの顔認証を行うために用いられる。
【0032】
記憶部17には、複数の第2データが記憶される。複数の第2データは、複数の第1データと1対1に関連付けて記憶される。複数の第1データ及び複数の第2データは、例えば
図2に示すデータテーブル(第1テーブルTa1)の形式で、記憶部17に記憶される。なお、
図2では、便宜上、複数の第1データの各々を三桁の数字(「001」、「002」、…)で示している。また、
図2では、便宜上、複数の第2データの各々をアルファベット(「A」、「B」、…)で示している。
【0033】
図2の例では、複数の第1データのうち、「001」、「002」、「003」の第1データはコード形式のデータであり、「004」の第1データは画像形式のデータである。また、コード形式の第1データ「001」、「002」、「003」のうち「001」の第1データは、携帯装置2の認証を行うために用いられるデータであり、「002」、「003」の第1データは、ICカードの認証を行うために用いられるデータである。一方、複数の第2データは、統一された形式(例えばコード)のデータである。そのため、第2データは、第1データに比べて、複数のデータを一括で扱う場合の処理等が容易である。
図2の例では、複数の第1データ「001」、「002」、「003」、「004」に対して、複数の第2データ「A」、「B」、「C」、「D」が、1対1に関連付けられている。
【0034】
管理側第1通信部18(通信部)は、入退管理システム1の通信インタフェースである。管理側第1通信部18の通信方式は、例えば、WiFi(登録商標)に準拠した通信方式、LTE(登録商標)に準拠した通信方式等である。管理側第1通信部18の通信方式は、無線に限らず有線であってもよい。
【0035】
管理側第1通信部18は、連携サーバ3と通信する。管理側第1通信部18は、連携サーバ3との間で、入退管理システム1と連携サーバ3との連携機能に関する通信を行う。「入退管理システム1と連携サーバ3との連携機能」とは、入退管理システム1と連携サーバ3との連携に関する機能である。
【0036】
管理側第1通信部18は、連携サーバ3との間で規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、入退管理システム1と連携サーバ3との連携機能に関する通信を行う。管理側第1通信部18は、連携サーバ3との間で共通に規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、入退管理システム1と連携サーバ3との連携機能に関する通信を行う。
【0037】
「連携サーバ3との間で共通に規定された所定フォーマットに従った通信方式」とは、例えば、API(Application Programming Interface)を用いた通信方式である。APIは、入退管理システム1が有する機能の少なくとも一部を、外部システム(連携サーバ3)と共有することが可能な機能である。入退管理システム1は、連携サーバ3からAPIが呼び出されることにより、入退管理システム1の特定の動作を実行させるための機能を、連携サーバ3に提供する。
【0038】
特定の動作は、例えば、入退管理システム1が保持する情報の取得を含み得る。入退管理システム1が保持する情報は、認証結果に関する情報R0を含み得る。
【0039】
特定の動作は、入退管理システム1に関する所定の設定の実行を含み得る。入退管理システム1に関する所定の設定としては、例えば、管理領域に複数のゲートG1が存在する場合にあるユーザH0(第1識別情報I1)の通過を許可するゲートG1(どのゲートG1なら通過してよいか)についての設定、管理領域のゲートG1を通過可能な時間(ユーザH0毎でもよいし全ユーザでもよい)の設定、管理領域のゲートG1の一時的な利用停止(ユーザH0毎でもよいし全ユーザでもよい)の設定などが挙げられる。要するに、管理側第1通信部18は、所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、連携サーバ3から入退管理システム1に関する設定を受信する。
【0040】
特定の動作は、入退管理システム1に関する所定の制御の実行を含み得る。入退管理システム1に関する所定の制御としては、管理領域のゲートG1の開閉制御等が挙げられる。
【0041】
管理側第2通信部19は、入退管理システム1の通信インタフェースである。管理側第2通信部19は、携帯装置2と通信する。管理側第2通信部19の通信方式は、例えば、近距離無線通信規格に準拠した通信方式であり、例えばNFC(Near Field Communication)に準拠した通信方式である。例えば、NFCに準拠した通信方式の通信インタフェースを備えた携帯情報端末を、管理側第2通信部19に対してかざすことで、携帯情報端末と管理側第2通信部19との間で通信が行われる。
【0042】
入退管理システム1は、外部システムと通信する管理側第3通信部を備えていてもよい。管理側第3通信部は、インターネット等のネットワークを介して、外部システムと通信する。管理側第3通信部の通信方式は、例えば、WiFiに準拠した通信方式、LTEに準拠した通信方式等である。管理側第3通信部の通信方式は、無線に限らず有線であってもよい。管理側第3通信部は、管理側第1通信部18と共用されてもよい。
【0043】
処理部10は、入退管理システム1のプロセッサである。処理部10は、各種の処理を行う。また、処理部10は、記憶部17、管理側第1通信部18、管理側第2通信部19の動作を制御する。
【0044】
図1に示すように、処理部10は、第1取得部11と、第2取得部12と、認証部13と、出力部14と、を備えている。
【0045】
第1取得部11は、種々の装置から、ユーザの認証のための認証情報を取得する。
【0046】
第1取得部11は、携帯装置2から、認証情報を取得する。第1取得部11は、携帯装置2から、認証情報として第1識別情報I1を取得する。具体的には、第1取得部11は、管理側第1通信部18と通信した携帯装置2から、管理側第1通信部18を介して第1識別情報I1を取得する。
図2の例では、第1取得部11は、携帯装置2から、第1データ「001」に対応するコードを、第1識別情報I1(認証情報)として取得し得る。
【0047】
また、第1取得部11は、携帯装置2以外の装置から、管理側第1通信部18又は管理側第2通信部19を介して認証情報を取得する。
図2の例では、第1取得部11は、ICカードから、第1データ「002」、「003」に対応するコードを認証情報として取得し得る。
【0048】
また、第1取得部11は、例えば、管理領域の入口のゲートG1近傍に設けられゲートG1を通過する人を撮像する撮像装置から、認証情報を取得する。
図2の例では、第1取得部11は、撮像装置から、第1データ「004」に対応する画像を認証情報として取得し得る。
【0049】
第2取得部12は、第1データに関連付けられた第2データを取得する。
【0050】
第2取得部12は、第1取得部11が第1データ「001」に対応するコード(認証情報:第1識別情報I1)を携帯装置2から取得した場合、第1データ「001」に関連付けられた第2データ「A」を記憶部17から取得する。要するに、第2取得部12は、第1取得部11による第1識別情報I1の取得に応答して、第1識別情報I1に関連付けられた第2識別情報I2を取得する。
【0051】
また、第2取得部12は、第1取得部11が第1データ「002」に対応するコード(認証情報)をICカードから取得した場合、第1データ「002」に関連付けられた第2データ「B」を記憶部17から取得する。
【0052】
認証部13は、第1取得部11による認証情報の取得に応答して認証を行い、認証結果を生成する。認証部13は、第1取得部11で取得された認証情報に基づいて、認証を行う。特に、認証部13は、第1取得部11が携帯装置2から第1識別情報I1(認証情報)を取得すると、認証を行う。認証部13は、第1識別情報I1に基づいて、認証を行う。
【0053】
認証部13による認証結果は、認証の成立と不成立のいずれかを含み得る。
【0054】
認証の成立とは、取得した認証情報が、複数の第1データのうちで有効な第1データのいずれかと一致することを意味し得る。例えば認証情報が顔画像の場合、認証情報が第1データと一致するとは、認証情報が第1データと一致とみなせる程度に類似していることを含み得る。認証が成立した場合、入退管理システム1は、例えば入口のゲートG1(
図5参照)の扉を開いて、対象者に対して管理領域内への進入を許可する。
【0055】
認証の不成立とは、取得した認証情報が、複数の第1データのうちで有効な第1データのいずれとも一致しないことを意味し得る。認証の不成立の原因としては、例えば、認証情報に対応する第1データの有効期限の徒過等がある。認証が成立しなかった(不成立の)場合、入退管理システム1は、例えば入口のゲートG1の扉を閉じて、対象者の管理領域内への進入を禁止する。なお、入退管理システム1は、認証情報を受け取れない、撮像装置により撮像された顔画像と一致する第1データが存在しない等の原因で、認証動作自体が行われなかった場合も、入口のゲートG1の扉を閉じて、対象者の管理領域内への進入を禁止してもよい。
【0056】
認証部13は、認証結果を、認証情報を取得した時刻、認証情報を取得した装置(ゲートG1、撮像装置等)、装置の設置場所等とともに、取得した認証情報に関連付けて記憶部17に記憶させる。認証部13は、認証結果に代えて又は加えて、認証結果に関する情報R0を記憶部17に記憶させてもよい。認証結果に関する情報R0は、認証部13が生成してもよいし、認証部13以外の要素が生成してもよい。
【0057】
出力部14は、結果情報を、管理側第1通信部18から出力させる。結果情報は、認証結果に関する情報R0と、この認証結果に関する情報R0と関連付けられた第2データとを含んでいる。すなわち、第1取得部11が第1識別情報I1を取得した場合、結果情報は、認証結果に関する情報R0と第2識別情報I2とを含み得る。結果情報は、認証情報を取得した時刻の情報、認証情報を取得した装置の情報、認証情報を取得した装置の位置の情報等を、更に含み得る。なお、結果情報は、第1取得部11が取得した認証情報(例えば第1識別情報I1)を含んでいない。要するに、出力部14は、認証結果に関する情報R0を、第1識別情報I1ではなく第2識別情報I2と関連付けて、出力する。
【0058】
出力部14は、連携サーバ3からの求めに応じて、結果情報を管理側第1通信部18から出力させる。出力部14は、例えば、連携サーバ3からの所定フォーマットに従った情報の要求に応じて、管理側第1通信部18から結果情報を連携サーバ3へ出力する。出力部14は、APIにて実現される。要するに、管理側第1通信部18は、連携サーバ3からの所定フォーマットに従った情報の要求に応じて、認証結果に関する情報R0を第2識別情報に関連付けて連携サーバ3へ出力する。
【0059】
また、出力部14は、適宜のタイミングで結果情報を管理側第1通信部18から出力させる。出力部14は、例えば、認証部13が認証結果を生成したタイミングで、管理側第1通信部18から結果情報を連携サーバ3へ出力する。
【0060】
(2.2)携帯装置
携帯装置2は、携帯情報端末である。携帯情報端末は、例えばスマートフォン又はタブレット端末である。
【0061】
携帯装置2は、ユーザH0によって所持(携帯)される。複数のユーザH0が存在する場合、複数のユーザH0の各々が携帯装置2を所持し得る。1人のユーザH0によって複数の携帯装置2が所持されることもあり得るが、本実施形態では説明の便宜上、各ユーザH0が携帯装置2を1つずつ所持していると想定する。
【0062】
図1に示すように、携帯装置2は、処理部20と、表示部25と、操作部26と、記憶部27と、携帯側第1通信部28と、携帯側第2通信部29と、を備えている。
【0063】
処理部20は、携帯装置2のプロセッサである。処理部20は、各種の処理を行う。処理部20は、例えば、表示部25、操作部26、記憶部27、携帯側第1通信部28、携帯側第2通信部29の動作を制御する。
【0064】
表示部25は、例えばタッチパネル式のディスプレイを含む。ディスプレイは、例えば液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。表示部25は、処理部20による制御に従って、種々の情報を表示する。
【0065】
操作部26は、外部からの操作を受け付けるユーザインタフェースである。操作部26は、例えばタッチパネル式のディスプレイにより実現され得る。操作部26は、携帯装置2の筐体に設けられたボタン、キーボード等を含んでもよい。操作部26は、携帯装置2の筐体に設けられているコネクタに、着脱可能に接続されてもよい。
【0066】
記憶部27は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。記憶部27には、種々の情報が記憶される。記憶部27は、処理部20のメモリと兼用されてもよい。
【0067】
記憶部27には、第3識別情報I3が記憶される。第3識別情報I3は、ここでは、ユーザH0に割り当てられた固有の識別情報である。第3識別情報I3は、連携サーバ3における、ユーザH0のユーザIDであり得る。第3識別情報I3は、連携サーバ3が管理する複数の第3データ(後述する)のうちのいずれか1つであり得る。
【0068】
記憶部27には、第1識別情報I1が記憶される。第1識別情報I1は、ユーザH0が携帯装置2を用いて入退管理システム1の認証を行う際に、認証情報として用いられ得る情報である。
【0069】
第1識別情報I1は、例えば発効のために定められた所定の手続きを行うことで、入退管理システム1以外の外部システムから発効されて記憶部27に記憶される。ここでの外部システムは、例えば、公的機関によって管理されるサーバシステム、公共インフラを運営する運営会社によって管理されるサーバシステム等であり得る。
【0070】
このように、第1識別情報I1は、外部システムから発効される情報である。そのため、第1識別情報I1を認証情報として用いるには、入退管理システム1に、第1識別情報I1を(第1データとして)予め登録しておく必要がある。第1識別情報I1の入退管理システム1への登録方法については、「(2.4)登録方法」の欄で説明する。
【0071】
記憶部27には、携帯装置2が種々の機能を実現するためのアプリケーション(プログラム)が記憶される。記憶部27には、少なくとも、入退管理システム1に対して第1識別情報I1を出力する機能を行うためのアプリケーションが記憶される。要するに、携帯装置2は、第1識別情報I1を出力する機能を行うためのアプリケーションを実行可能な携帯情報端末である。
【0072】
携帯側第1通信部28は、携帯装置2の通信インタフェースである。携帯側第1通信部28は、入退管理システム1と通信する。携帯側第1通信部28の通信方式は、例えば、近距離無線通信規格に準拠した通信方式であり、例えばNFCに準拠した通信方式である。
【0073】
携帯側第2通信部29は、携帯装置2の通信インタフェースである。携帯側第2通信部29は、連携サーバ3と通信する。携帯側第2通信部29は、外部システム(サーバシステム)と通信する。携帯側第2通信部29は、インターネット等のネットワークを介して、連携サーバ3及び外部システムと通信する。携帯側第2通信部29の通信方式は、例えば、WiFiに準拠した通信方式、LTEに準拠した通信方式等である。
【0074】
(2.3)連携サーバ
図1に示すように、連携サーバ3は、処理部30と、記憶部37と、サーバ側第1通信部38と、サーバ側第2通信部39と、を備えている。
【0075】
記憶部37は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能な不揮発性メモリを含む。記憶部37には、種々の情報が記憶される。記憶部37は、処理部30のメモリと兼用されてもよい。
【0076】
記憶部37には、複数の第3データが記憶される。第3データは、ユーザH0に対して1対1に関連付けられたデータ(ユーザID)である。複数の第3データは、統一された形式(例えばコード)のデータであり得る。
【0077】
記憶部37には、複数の第2データが記憶される。複数の第2データは、複数の第3データと関連付けて記憶されている。複数の第3データ及び複数の第2データは、例えば
図3に示すデータテーブル(第2テーブルTa2)の形式で、記憶部37に記憶される。なお、
図3では、便宜上、複数の第3データの各々をアルファベット3文字(「XXX」、「YYY」、…)で示している。
【0078】
図3に示すように、1つの第3データに対して、1つの第2データのみが関連付けられている場合もあれば、複数の第2データが関連付けられている場合もある。
図3の例では、第3データ「XXX」に対して、第2データ「A」、「B」が関連付けられ、第3データ「YYY」に対して、第2データ「C」が関連付けられ、第3データ「ZZZ」に対して、第2データ「D」が関連付けられている。すなわち、1つの第3データ(1人のユーザH0)に対して、1以上の第2データが関連付けられ得る。要するに、第3データは、複数の第2データ(複数の識別情報)を包含するグループの、グループデータを含む。例えば
図3の例では、第3データ「XXX」は、2つの第2データ「A」、「B」を包含するグループの、グループデータである。なお、関連付けられる第2データが存在しない第3データがあってもよい。
【0079】
ここで、携帯装置2の第1識別情報I1に対応する第1データ「001」は、入退管理システム1(第1テーブルTa1)において、第2データ「A」と関連付けられている(
図2参照)。そのため、携帯装置2の第1識別情報I1に対応する第1データ「001」は、第2データ「A」(第2識別情報I2)を介して、第3データ「XXX」(第3識別情報I3)と関連付けられていると言える。
【0080】
サーバ側第1通信部38は、連携サーバ3の通信インタフェースである。サーバ側第1通信部38の通信方式は、例えば、WiFiに準拠した通信方式、LTEに準拠した通信方式等である。サーバ側第1通信部38の通信方式は、無線に限らず有線であってもよい。
【0081】
サーバ側第1通信部38は、入退管理システム1と通信する。サーバ側第1通信部38は、入退管理システム1との間で、入退管理システム1と連携サーバ3との連携機能に関する通信を行う。
【0082】
サーバ側第1通信部38は、入退管理システム1との間で、入退管理システム1との間で規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、入退管理システム1と連携サーバ3との連携機能に関する通信を行う。サーバ側第1通信部38は、入退管理システム1との間で共通に規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、入退管理システム1と連携サーバ3との連携機能に関する通信を行う。「入退管理システム1との間で共通に規定された所定フォーマットに従った通信方式」とは、例えば、APIを用いた通信方式である。
【0083】
サーバ側第2通信部39は、連携サーバ3の通信インタフェースである。サーバ側第2通信部39は、携帯装置2と通信する。サーバ側第2通信部39は、インターネット等のネットワークを介して、携帯装置2と通信する。サーバ側第2通信部39の通信方式は、例えば、WiFiに準拠した通信方式、LTEに準拠した通信方式等である。サーバ側第2通信部39の通信方式は、無線に限らず有線であってもよい。サーバ側第1通信部38とサーバ側第2通信部39とは、共用されてもよい。
【0084】
連携サーバ3は、外部システムと通信するサーバ側第3通信部を備えていてもよい。サーバ側第3通信部は、インターネット等のネットワークを介して、外部システムと通信する。サーバ側第3通信部の通信方式は、例えば、WiFiに準拠した通信方式、LTEに準拠した通信方式等である。サーバ側第3通信部の通信方式は、無線に限らず有線であってもよい。サーバ側第3通信部は、サーバ側第1通信部38又はサーバ側第2通信部39と共用されてもよい。
【0085】
処理部30は、連携サーバ3のプロセッサである。処理部30は、各種の処理を行う。処理部30は、記憶部37、サーバ側第1通信部38、サーバ側第2通信部39の動作を制御する。
【0086】
図1に示すように、処理部30は、入力部31と、生成部32(出力情報生成部)と、出力部33と、を備える。
【0087】
入力部31は、サーバ側第1通信部38を介して、入退管理システム1から結果情報を取得する。入力部31は、例えば、所定フォーマットに従って入退管理システム1に対して情報を要求し、その応答として入退管理システム1から結果情報を取得する。要するに、サーバ側第1通信部38は、所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、入退管理システム1から認証結果に関する情報R0を第2識別情報I2に関連付けて受信する。また、入力部31は、入退管理システム1から、認証部13が認証結果を生成したタイミングで入退管理システム1が出力した結果情報を、取得する。入力部31は、APIにて実現される。
【0088】
生成部32は、出力情報を生成する。出力情報は、携帯装置2へ出力される種々の情報を含み得る。出力情報は、入退管理システム1から取得した結果情報に基づく情報を含み得る。
【0089】
出力情報は、認証結果に関する情報R0を含み得る。
【0090】
認証結果に関する情報R0は、認証結果(成立又は不成立)を含み得る。
【0091】
出力情報に含まれる認証結果に関する情報R0は、認証結果に関連する適宜の情報を含み得る。
【0092】
認証結果に関する情報R0は、認証結果が成立の場合にユーザH0に対して有益となり得る適宜の情報を含み得る。認証結果に関する情報R0は、例えば、管理領域内の混雑状況に関する情報を含み得る。認証結果に関する情報R0は、例えば、現在時刻に関連する情報を含み得る。
【0093】
認証結果が不成立の場合、認証結果に関する情報R0は、不成立の原因及び対策の少なくとも一方に関する情報を含み得る。不成立の原因に関する情報は、例えば、認証情報に対応する第1データの有効期限が徒過していることを示す情報等である。不成立の対策に関する情報は、例えば、有効期限の更新を促す情報、有効期限の更新場所を示す情報等である。
【0094】
出力情報は、認証結果に関連しない適宜の情報を更に含んでもよい。認証結果に関連しない情報は、連携サーバ3が外部システムから取得した情報を含んでもよい。
【0095】
出力部33は、サーバ側第2通信部39を介して、出力情報を出力する。出力部33は、認証結果に関する情報R0を含む出力情報を、第3識別情報I3に関連付けて出力する。第3識別情報I3は、複数の第3データのうちで、結果情報に認証結果に関する情報R0とともに含まれている第2識別情報I2(
図3の例では第2データ「A」)に対して第2テーブルTa2で関連付けられている第3データ(
図3の例では第3データ「XXX」)である。「認証結果に関する情報R0を第3識別情報I3に関連付けて出力する」とは、第3識別情報I3を認識可能な装置(或いはシステム)へ向けて、その装置内で第3識別情報I3に対して認証結果(認証の成立又は不成立)に関する情報R0が関連付けられるように、認証結果に関する情報R0を出力することを意味する。出力部33は、ここでは、認証結果に関する情報R0と第3識別情報I3とを含む出力情報をサーバ側第2通信部39から出力させることで、認証結果に関する情報R0を第3識別情報I3に関連付けて出力する。
【0096】
出力部33は、適宜のタイミングで、出力情報をサーバ側第2通信部39から出力させる。出力部33は、例えば、入力部31が入退管理システム1から結果情報を取得し、その結果情報に基づいて生成部32が出力情報を生成したタイミングで、出力情報をサーバ側第2通信部39から出力させる。また出力部33は、例えば、現在時刻が所定の時刻となったタイミングで、現在時刻に関連する情報を出力してもよい。
【0097】
(2.4)登録方法
上述のように、第1識別情報I1を入退管理システム1にて認証情報として用いるには、第1識別情報I1を(第1データとして)入退管理システム1に登録する必要がある。以下、第1識別情報I1の登録方法について、
図4のシーケンス図を参照して説明する。
【0098】
第1識別情報I1を入退管理システム1に登録する場合、例えば、携帯装置2のユーザH0は、携帯装置2の操作部26を操作して、第1識別情報I1を登録するための登録要求を携帯装置2から出力させる。ここでは、登録要求を含む無線信号が、携帯装置2の携帯側第2通信部29から、連携サーバ3のサーバ側第2通信部39へ送信される(ST1)。登録要求には、第1識別情報I1に加えて、ユーザH0に固有のユーザIDとしての第3識別情報I3が含まれている。
【0099】
連携サーバ3は、携帯装置2からの登録要求を受信する。連携サーバ3(第4取得部34)は、登録要求に含まれる第1識別情報I1及び第3識別情報I3を、登録要求から取得する(ST2)。なお、携帯装置2以外の認証方法(例えば顔認証)の認証情報(第1データ)が入退管理システム1に既に登録されている場合、連携サーバ3には、このユーザH0の第3識別情報I3に対応する第3データが、この第1データと関連付けられた第2データと関連付けて、予め登録されている場合もある。
【0100】
登録要求を受信すると、連携サーバ3は、入退管理システム1に対して登録指示を出力する(ST3)。登録指示は、登録対象である第1識別情報I1を含んでいる。
【0101】
入退管理システム1(第3取得部15)は、第1識別情報I1を含む登録指示を取得する。入退管理システム1は、登録指示から、第1識別情報I1を取得する(ST4)。
【0102】
入退管理システム1(生成部16)は、第1識別情報I1に関連付けて、第2識別情報I2を生成する(ST5)。また、入退管理システム1は、取得した第1識別情報I1及び生成した第2識別情報I2を、互いに関連付けられた一組の第1データ及び第2データとして、記憶部17の第1テーブルTa1に登録する(ST6)。
【0103】
これにより、入退管理システム1において、第1識別情報I1が認証情報として登録される。
【0104】
入退管理システム1は、第2識別情報I2を生成すると、連携サーバ3に対して登録応答を出力する(ST7)。登録応答は、生成された第2識別情報I2を含んでいる。登録応答は、第1識別情報I1を更に含んでもよい。
【0105】
連携サーバ3は、登録応答から、第2識別情報I2を取得する(ST8)。連携サーバ3(登録部35)は、入退管理システム1から取得した第2識別情報I2を、携帯装置2から取得した第3識別情報I3と関連付けて、互いに関連付けられた一組の第2データ及び第3データとして、記憶部37の第2テーブルTa2に登録する(ST9)。
【0106】
これにより、連携サーバ3において、第2識別情報I2が、第3識別情報I3と関連付けて登録される。
【0107】
このように、連携サーバ3の処理部30は、第4取得部34を更に備えている。第4取得部34は、携帯装置2から、ユーザH0と1対1に関連付けられた第3識別情報I3を取得する。
【0108】
また、入退管理システム1の処理部10は、第3取得部15を更に備えている。第3取得部15は、第1識別情報I1を登録するために第1識別情報I1を含む登録指示を取得する。
【0109】
また、入退管理システム1の処理部10は、生成部16を更に備えている。生成部16は、登録指示に含まれる第1識別情報I1に関連付けて第2識別情報I2を生成する。
【0110】
また、連携サーバ3の処理部30は、登録部35を更に備えている。登録部35は、生成部16で生成された第2識別情報I2を登録する。登録部35は、第2識別情報I2を、第3識別情報I3に関連付けて登録する。
【0111】
要するに、連携サーバ3(以下、「第1システム」ともいう)及び入退管理システム1(以下、「第2システム」ともいう)は、以下の登録処理を行う。第1システムは、外部の装置(携帯装置2)から、第1識別情報I1及び第3識別情報I3を含む登録要求を取得する。第1システムは、取得した第1識別情報I1を含む登録指示を、第2システムへ送信する。第2システムは、登録指示に含まれる第1識別情報I1に関連付けて、第2識別情報I2を生成する。第2システムは、生成した第2識別情報I2を第1識別情報I1に関連付けて登録する。第2システムは、第2識別情報I2を第1システムへ送信する。第1システムは、第2システムで生成され第2システムから取得した第2識別情報I2を、登録要求に含まれる第3識別情報I3と関連付けて登録する。
【0112】
第3識別情報I3は、例えばユーザH0と1対1に関連付けられた情報(ユーザID)である。
【0113】
(2.5)動作例
以下、本実施形態のいくつかの動作例について、図面を参照して説明する。
【0114】
(2.5.1)第1動作例
第1動作例について、
図5、
図6を参照して説明する。
【0115】
第1動作例は、ユーザH0が携帯装置2を用いて管理領域への進入の認証を行う場合の動作に関する。
【0116】
図5に示すように、ユーザH0が、入退管理システム1のゲートに携帯装置2をかざすと、管理側第2通信部19が携帯装置2と通信することで、入退管理システム1は携帯装置2から第1識別情報I1を取得する(ST101)。入退管理システム1は、取得した第1識別情報I1に基づいて、認証を行う(ST102)。
【0117】
認証が成立した場合、入退管理システム1は、ユーザH0の管理領域内への進入を許可する。また、入退管理システム1は、結果情報を連携サーバ3へ出力する(ST103)。結果情報は、認証結果に関する情報R0(例えば、認証の成立を示す情報)と第2識別情報I2とを含む。
【0118】
連携サーバ3は、結果情報を取得すると、出力情報を生成し(ST104)、生成した出力情報を携帯装置2へ出力する(ST105)。要するに、連携サーバ3は、認証結果に関する情報R0を第3識別情報I3に関連付けて携帯情報端末(携帯装置2)へ出力する。携帯装置2では、受け取った出力情報を、例えば表示部25に表示させることでユーザH0に提示する(ST106)。
【0119】
携帯装置2にて提示される出力情報は、認証結果に関する情報R0を含み得る。携帯装置2にて提示される出力情報は、認証結果(認証の成立)を含み得る。携帯装置2にて提示される出力情報は、認証結果から導き出される情報を含み得る。
図5の例では、出力情報は、認証結果に関する情報R0(認証結果から導き出される情報)として、管理領域内の混雑状況を示す情報(「今日は××のスペースがすいています。」の文字列)を含んでいる。また、
図5の例では、出力情報は、管理領域内での、現在時刻に関連する情報(「今、××で○○やっています。」の文字列)を含んでいる。
【0120】
一方、認証が不成立の場合、入退管理システム1は、ユーザH0の管理領域内への進入を許可しない。例えば、入退管理システム1は、ゲートG1の扉を閉じることで、ユーザH0の管理領域内への進入を禁止する。また、入退管理システム1は、結果情報を連携サーバ3へ出力する(ST103)。結果情報は、認証結果に関する情報R0(例えば、認証の不成立を示す情報)と第2識別情報I2とを含む。
【0121】
連携サーバ3は、結果情報を取得すると、出力情報を生成し(ST104)、生成した出力情報を携帯装置2へ出力する(ST105)。携帯装置2では、受け取った出力情報を、例えば表示部25に表示させることでユーザH0に提示する(ST106)。
【0122】
携帯装置2にて提示される出力情報は、認証結果に関する情報R0を含み得る。携帯装置2にて提示される出力情報は、認証結果(認証の不成立)を含み得る。携帯装置2にて提示される出力情報は、不成立の原因及び対策の少なくとも一方に関する情報を含み得る。要するに、連携サーバ3は、認証結果が不成立の場合、認証結果に関する情報R0と、不成立の原因及び対策の少なくとも一方に関する情報とを出力する。
【0123】
本動作例では、連携サーバ3は、認証結果が成立の場合及び認証結果が不成立の場合の少なくとも一方の場合、より詳細には両方の場合に、認証結果に関する情報R0を携帯情報端末(携帯装置2)へ出力する。つまり、出力情報は、認証結果が不成立の場合だけでなく成立の場合も出力される。
【0124】
このように、携帯装置2による認証に応答して、携帯装置2へ出力情報を出力することで、ユーザH0の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0125】
(2.5.2)第2動作例
第2動作例について、
図7、
図8を参照して説明する。
【0126】
第2動作例は、所定の条件(以下、「出力条件」ともいう)が満たされた場合の動作に関する。
【0127】
出力条件は、例えば、ユーザH0が管理領域から退出すること、現在時刻が所定の時刻に到達すること等を含み得る。ユーザH0の管理領域からの退出は、例えば、認証装置F1と携帯装置2との間の通信機能、携帯装置2が有するGPS(Global PositioningSystem)機能等を用いて判定することができる。本動作例では、出力条件は、現在時刻が所定の時刻(ここでは正午)となることとする。
【0128】
まず、ユーザH0は、携帯装置2を用いて認証を行い(ST201)、管理領域内に入る。工程ST201は、第1動作例の工程ST101~ST106と同様のため、説明は省略する。
【0129】
続いて、出力条件が満たされる(ST202)と、連携サーバ3は、出力情報を生成し(ST203)、生成した出力情報を携帯装置2へ出力する(ST204)。携帯装置2では、受け取った出力情報を、例えば表示部25に表示させることでユーザH0に提示する(ST205)。
【0130】
携帯装置2にて提示される出力情報は、認証結果に関する情報R0を含み得る。携帯装置2にて提示される出力情報は、認証結果から導き出される情報を含み得る。携帯装置2にて提示される出力情報は、所定の条件に関連する情報を含み得る。
図7の例では、出力情報は、認証結果に関する情報R0(認証結果から導き出される情報)として、管理領域内に存在する店舗の情報(「○○でタイムセール中です!」の文字列)を含んでいる。また、
図7の例では、出力情報は、認証結果に関する情報R0(認証結果から導き出される情報)として、管理領域内での、現在時刻に関連する情報(「今日の○○のランチは××です。」の文字列)を含んでいる。
【0131】
このように、認証結果に応じて適宜のタイミングで携帯装置2へ出力情報を出力することで、ユーザH0の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0132】
(2.5.3)第3動作例
第3動作例は、ユーザH0に固有の第3識別情報I3に対して、複数の第2データ(第2識別情報I2を含む複数の識別情報)が関連付けられている場合(
図3の第2テーブルTa2の、第3データ「XXX」参照)の動作に関する。
【0133】
すなわち、本動作例では、第3識別情報I3は、グループ識別情報を含む。グループ識別情報は、第2識別情報I2を含む複数の識別情報を包含するグループの識別情報である。言い換えれば、グループに包含される複数の識別情報は、第2識別情報I2と、第2識別情報とは異なる識別情報と、を含む。
【0134】
そして、連携サーバ3は、グループに包含される複数の識別情報に関して、所定の条件を満たす認証が行われた場合に、認証に関する情報を第3識別情報I3に関連付けて携帯装置2へ出力する。
【0135】
所定の条件は、例えば、認証に関する矛盾が生じることを含む。所定の条件の一具体例は、遠く離れた2箇所以上の場所で、近い時間に、一人のユーザH0の第3識別情報I3に関連付けられた複数の識別情報についての認証が行われることである。
【0136】
図2、
図3の例で具体的に説明すると、一人のユーザH0に固有の第3識別情報I3に対応する第3データ「XXX」は、第2テーブルTa2において、2つの第2データ「A」、「B」が関連付けられている。また、2つの第2データ「A」、「B」は、第1テーブルTa1において、第1データ「001」、「002」がそれぞれ関連付けられている。第1データ「001」は、携帯装置2の認証を行うために用いられるデータであり、第1データ「002」は、ICカードの認証を行うために用いられるデータである。
【0137】
この場合に、例えば第1データ「001」に対応する認証情報と第2データ「002」に対応する認証情報とが、近い時間(例えば10分以内)に遠く離れた場所(例えば500km以上離れた場所)でそれぞれ取得されると、入退管理システム1又は連携サーバ3は、認証に関する矛盾が生じたと判断する。例えば、ユーザH0がICカードを紛失し、そのICカードを拾った他者が無断でICカードを使用した場合に、このような矛盾が生じ得る。連携サーバ3は、認証に関する矛盾が生じたと判断されると、認証に関する情報(認証に関する矛盾が生じたことを示す情報)を、携帯装置2へ出力する。これにより、例えばユーザH0に、ICカードの紛失等の可能性を気づかせることが可能となり、ユーザH0の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0138】
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0139】
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0140】
(3.1)第1変形例
連携サーバ3は、入退管理システム1の認証に用いられた携帯装置2以外の携帯装置2に、出力情報を出力してもよい。例えば
図9に示すように、あるユーザH1が携帯装置2を用いて認証を行った場合に、別のユーザH2の携帯装置2に対して、ユーザH1が認証を行ったことを示す情報(「××が居室に戻られました。」という文字列)が出力されてもよい。この場合、携帯装置2にて提示される出力情報は、認証結果に関する情報R0として、認証結果と予め関連付けられた情報を含んでいる。例えば、あるユーザH1が保持する携帯装置2の第1識別情報I1に、別のユーザH2が保持する携帯装置2の第3識別情報I3が、第2識別情報I2を介して関連付けられていてもよい。或いは第3識別情報I3は、1人のユーザH0に関連付けられるのではなく、複数のユーザH0(H1,H2)のユーザIDを包含する識別情報であってもよい。
【0141】
(3.2)第2変形例
図10に示すように、情報処理システム100は、連携サーバ3を更に含んでいてもよい。
【0142】
この場合、情報処理システム100は、通信部としてのサーバ側第2通信部39を備えている。サーバ側第2通信部39は、第1取得部11による第1識別情報I1の取得に応答して、第1識別情報I1に基づくユーザH0の認証結果に関する情報R0を、第3識別情報I3に関連付けて出力する。また、サーバ側第2通信部39は、認証結果に関する情報R0を第3識別情報I3に関連付けて携帯情報端末(携帯装置2)へ出力する。また、サーバ側第2通信部39は、認証結果が成立の場合及び認証結果が不成立の場合の少なくとも一方の場合に、認証結果に関する情報R0を携帯情報端末(携帯装置2)へ出力する。また、サーバ側第2通信部39は、認証結果が不成立の場合、認証結果に関する情報R0と、不成立の原因及び対策の少なくとも一方に関する情報とを出力する。また、サーバ側第2通信部39は、グループに包含される複数の識別情報に関して、所定の条件を満たす認証が行われた場合に、認証に関する情報を第3識別情報I3に関連付けて携帯装置2へ出力する。
【0143】
また、情報処理システム100は、第4取得部34と登録部35とを備えている。
【0144】
(3.3)その他の変形例
情報処理システム100(入退管理システム1)、携帯装置2、又は連携サーバ3と同様の機能は、情報処理方法又は制御方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
【0145】
一態様に係る情報処理方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、通信ステップと、を含む。第1取得ステップは、携帯装置2から、ユーザH0の認証に関する第1識別情報I1を取得することを含む。第2取得ステップは、第1識別情報I1に関連付けられた第2識別情報I2を取得することを含む。通信ステップは、第1識別情報I1の取得に応答して、第1識別情報I1又は第2識別情報I2に基づくユーザH0の認証結果に関する情報R0を、第2識別情報I2及び第2識別情報I2に関連付けられた第3識別情報I3のうちの少なくとも一方に関連付けて出力することを含む。
【0146】
一態様に係る制御方法は、入退管理システム1と通信する携帯側第1通信部28と、入退管理システム1と通信する連携サーバ3及び入退管理システム1のうちの少なくとも一方と通信する携帯側第2通信部29と、を備える携帯装置2の制御方法である。制御方法は、送信ステップと受信ステップとを含む。送信ステップは、携帯側第1通信部28によって、入退管理システム1と通信して第1識別情報I1を送信することを含む。受信ステップは、携帯側第2通信部29によって、第1識別情報I1又は第1識別情報I1に関連付けられた第2識別情報I2に基づく認証結果に関する情報R0を、第2識別情報I2及び第2識別情報I2に関連付けられた第3識別情報I3のうちの少なくとも一方に関連付けて受信することを含む。
【0147】
一態様に係る制御方法は、入退管理システム1と通信するサーバ側通信部(サーバ側第1通信部38)を備える連携サーバ3の制御方法である。制御方法は、サーバ側通信部によって、入退管理システム1により携帯装置2から取得された第1識別情報I1又は第1識別情報I1に関連付けられた第2識別情報I2に基づく認証結果に関する情報R0を、入退管理システム1から第2識別情報I2に関連付けて受信することを含む。
【0148】
一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の情報処理方法を実行させるための、プログラムである。一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の制御方法を実行させるための、プログラムである。プログラムは、非一時的記録媒体に記録されてもよい。
【0149】
本開示における入退管理システム1、携帯装置2、連携サーバ3では、処理部10,20,30等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における処理部10,20,30等としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0150】
また、処理部10,20,30等における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは本開示に必須の構成ではなく、処理部10、20,30等の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、入退管理システム1、携帯装置2、連携サーバ3の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0151】
反対に、実施形態において、複数の装置に分散されている入退管理システム1、携帯装置2、連携サーバ3の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
【0152】
一変形例において、サーバ側第2通信部39は、携帯装置2との間で、携帯装置2との間で規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、携帯装置2と連携サーバ3との連携機能に関する通信を行ってもよい。例えば、サーバ側第2通信部39は、所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、認証結果に関する情報R0を、第2識別情報I2及び第2識別情報I2に関連付けられた第3識別情報I3のうちの少なくとも一方に関連付けて携帯装置2へ出力するよう構成されていてもよい。「携帯装置2との間で共通に規定された所定フォーマットに従った通信方式」とは、例えば、API(Application Programming Interface)を用いた通信方式である。
【0153】
一変形例において、認証部13は、第2識別情報I2に基づいて、ユーザH0の認証を行ってもよい。例えば、第2データに対して有効期限等を設定すれば、第2識別情報I2に基づいて認証を行うことが可能である。
【0154】
一変形例において、携帯装置2は、携帯情報端末に限られない。携帯装置2は、ICカード等の携帯情報端末以外の装置であってもよい。
【0155】
一変形例において、ユーザH0は複数の携帯装置2を保持していてもよい。この場合、連携サーバ3は、入退管理システム1との認証を行った携帯装置2(第1携帯装置)とは異なる携帯装置2(第2携帯装置)に対して、出力情報を出力してもよい。例えば、第1携帯装置と第2携帯装置とに対して、共通の第3識別情報I3(グループ識別情報)が対応付けられていてもよい。
【0156】
一変形例において、連携サーバ3は、携帯装置2の第1識別情報I1以外の認証情報(例えば顔画像)で、ユーザH0が認証を行った場合であっても、このユーザH0の携帯装置2へ出力情報を出力してもよい。例えば、認証を行った認証情報(第1データ)に関連付けられた第2データを入退管理システム1から受け取ると、連携サーバ3は、受け取った第2データに(第2テーブルTa2において)関連付けられた第3識別情報I3に関連付けて、出力情報を出力してもよい。
【0157】
一変形例において、第1識別情報I1を認証情報として登録する場合、ユーザH0は、携帯装置2以外の装置から登録要求を送信させてもよい。
(4)まとめ
以上説明したように、第1の態様の情報処理システム(100)は、第1取得部(11)と、第2取得部(12)と、通信部(管理側第1通信部18、サーバ側第2通信部39)と、を備える。第1取得部(11)は、携帯装置(2)から、ユーザ(H0)の認証に関する第1識別情報(I1)を取得する。第2取得部(12)は、第1識別情報(I1)に関連付けられた第2識別情報(I2)を取得する。通信部は、第1取得部(11)による第1識別情報(I1)の取得に応答して、第1識別情報(I1)又は第2識別情報(I2)に基づくユーザ(H0)の認証結果に関する情報(R0)を、第2識別情報(I2)及び第2識別情報(I2)に関連付けられた第3識別情報(I3)のうちの少なくとも一方に関連付けて出力する。
【0158】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0159】
第2の態様の情報処理システム(100)では、第1の態様において、携帯装置(2)は、第1識別情報(I1)を出力する機能を行うためのアプリケーションを実行可能な携帯情報端末である。
【0160】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0161】
第3の態様の情報処理システム(100)では、第2の態様において、通信部(サーバ側第2通信部39)は、認証結果に関する情報(R0)を第3識別情報(I3)に関連付けて携帯情報端末へ出力する。
【0162】
この態様によれば、ユーザ(H0)が認証結果に関する情報(R0)を携帯情報端末で確認することが可能となり、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0163】
第4の態様の情報処理システム(100)では、第3の態様において、通信部は、認証結果が成立の場合及び認証結果が不成立の場合の少なくとも一方の場合に、認証結果に関する情報(R0)を携帯情報端末へ出力する。
【0164】
この態様によれば、ユーザ(H0)は、認証が成立しなかった場合だけでなく成立した場合も認証結果に関する情報(R0)を携帯情報端末で確認することが可能となり、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0165】
第5の態様の情報処理システム(100)では、第3又は第4の態様において、通信部は、認証結果が不成立の場合、認証結果に関する情報(R0)と、不成立の原因及び対策の少なくとも一方に関する情報とを出力する。
【0166】
この態様によれば、ユーザ(H0)は、不成立の原因及び対策の少なくとも一方を携帯情報端末で確認することが可能となり、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0167】
第6の態様の情報処理システム(100)では、第1~第5のいずれか1つの態様において、通信部は、認証結果に関する情報(R0)を第3識別情報(I3)に関連付けて出力する。第3識別情報(I3)は、第2識別情報(I2)を含む複数の識別情報を包含するグループの、グループ識別情報を含む。
【0168】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0169】
第7の態様の情報処理システム(100)では、第6の態様において、グループに包含される複数の識別情報は、第2識別情報(I2)と、第2識別情報(I2)とは異なる識別情報と、を含む。
【0170】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0171】
第8の態様の情報処理システム(100)では、第7の態様において、通信部は、グループに包含される複数の識別情報に関して、所定の条件を満たす認証が行われた場合に、認証に関する情報を第3識別情報(I3)に関連付けて携帯装置(2)へ出力する。
【0172】
この態様によれば、ユーザ(H0)は、所定の条件を満たす認証が行われた場合にその情報を携帯装置(2)で確認することが可能となり、結果的にユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0173】
第9の態様の情報処理システム(100)では、第1~第8のいずれか1つの態様において、通信部(管理側第1通信部18)は、連携サーバ(3)との間で、連携サーバ(3)との間で規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、情報処理システム(100)と連携サーバ(3)との連携機能に関する通信を行う。通信部は、連携サーバ(3)からの所定フォーマットに従った情報の要求に応じて、認証結果に関する情報(R0)を第2識別情報(I2)に関連付けて連携サーバ(3)へ出力する。
【0174】
この態様によれば、連携サーバ(3)からの情報の要求に関する機能を設定しやすい、という利点がある。
【0175】
第10の態様の情報処理システム(100)では、第9の態様において、通信部は、所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、連携サーバ(3)から情報処理システム(100)に関する設定を受信する。
【0176】
この態様によれば、情報処理システム(100)に関する設定に関する機能を設定しやすい。
【0177】
第11の態様の情報処理システム(100)は、第1~第10のいずれか1つの態様において、第3取得部(15)と、生成部(16)と、を更に備える。第3取得部(15)は、第1識別情報(I1)を登録するために第1識別情報(I1)を含む登録指示を取得する。生成部(16)は、登録指示に含まれる第1識別情報(I1)に関連付けて第2識別情報(I2)を生成する。
【0178】
この態様によれば、第1識別情報(I1)を登録することが可能となる。
【0179】
第12の態様の情報処理システム(100)は、第11の態様において、第4取得部(34)と、登録部(35)と、を更に備える。第4取得部(34)は、携帯装置(2)からユーザ(H0)と1対1に関連付けられた第3識別情報(I3)を取得する。登録部(35)は、生成部(16)で生成された第2識別情報(I2)を登録する。登録部(35)は、生成部(16)で生成された第2識別情報(I2)を、第4取得部(34)で取得された第3識別情報(I3)に関連付けて登録する。
【0180】
この態様によれば、第3識別情報(I3)に関連付けて第1識別情報(I1)を登録することが可能となる。
【0181】
第13の態様の携帯装置(2)は、携帯側第1通信部(28)と、携帯側第2通信部(29)と、を備える。携帯側第1通信部(28)は、入退管理システム(1)と通信する。携帯側第2通信部(29)は、入退管理システム(1)と通信する連携サーバ(3)及び入退管理システム(1)のうちの少なくとも一方と通信する。携帯側第1通信部(28)は、入退管理システム(1)と通信して第1識別情報(I1)を送信する。携帯側第2通信部(29)は、第1識別情報(I1)又は第1識別情報(I1)に関連付けられた第2識別情報(I2)に基づく認証結果に関する情報(R0)を、第2識別情報(I2)に関連付けられた第3識別情報(I3)に関連付けて受信する。
【0182】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0183】
第14の態様の連携サーバ(3)は、入退管理システム(1)と通信するサーバ側通信部(サーバ側第1通信部38)を備える。サーバ側通信部は、入退管理システム(1)により携帯装置(2)から取得された第1識別情報(I1)又は第1識別情報(I1)に関連付けられた第2識別情報(I2)に基づく認証結果に関する情報(R0)を、第2識別情報(I2)に関連付けて入退管理システム(1)から受信する。
【0184】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0185】
第15の態様の連携サーバ(3)では、第14の態様において、サーバ側通信部は、入退管理システム(1)との間で、入退管理システム(1)との間で規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、連携サーバ(3)と入退管理システム(1)との連携機能に関する通信を行う。サーバ側通信部は、所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、入退管理システム(1)から認証結果に関する情報(R0)を第2識別情報(I2)に関連付けて受信する。
【0186】
この態様によれば、認証結果に関する情報(R0)の受信に関する機能を設定しやすい、という利点がある。
【0187】
第16の態様の連携サーバ(3)では、第14又は第15の態様において、サーバ側通信部はサーバ側第1通信部(38)である。連携サーバ(3)は、携帯装置(2)と通信するサーバ側第2通信部(39)を備える。サーバ側第2通信部(39)は、携帯装置(2)との間で、携帯装置(2)との間で規定された所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、連携サーバ(3)と携帯装置(2)との連携機能に関する通信を行う。サーバ側第2通信部(39)は、所定フォーマットに従った通信方式に基づいて、認証結果に関する情報(R0)を、第2識別情報(I2)に関連付けられた第3識別情報(I3)に関連付けて携帯装置(2)へ出力する。
【0188】
この態様によれば、認証結果に関する情報(R0)の受信に関する機能を設定しやすい、という利点がある。
【0189】
第17の態様の情報処理方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、通信ステップと、を含む。第1取得ステップは、携帯装置(2)から、ユーザ(H0)の認証に関する第1識別情報(I1)を取得することを含む。第2取得ステップは、第1識別情報(I1)に関連付けられた第2識別情報(I2)を取得することを含む。通信ステップは、第1識別情報(I1)の取得に応答して、第1識別情報(I1)又は第2識別情報(I2)に基づくユーザ(H0)の認証結果に関する情報(R0)を、第2識別情報(I2)及び第2識別情報(I2)に関連付けられた第3識別情報(I3)のうちの少なくとも一方に関連付けて出力することを含む。
【0190】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0191】
第18の態様の制御方法は、入退管理システム(1)と通信する携帯側第1通信部(28)と、入退管理システム(1)と通信する連携サーバ(3)及び入退管理システム(1)のうちの少なくとも一方と通信する携帯側第2通信部(29)と、を備える携帯装置(2)の制御方法である。制御方法は、送信ステップと、受信ステップと、を含む。送信ステップは、携帯側第1通信部(28)によって、入退管理システム(1)と通信して第1識別情報(I1)を送信することを含む。受信ステップは、携帯側第2通信部(29)によって、第1識別情報(I1)又は第1識別情報(I1)に関連付けられた第2識別情報(I2)に基づく認証結果に関する情報(R0)を、第2識別情報(I2)及び第2識別情報(I2)に関連付けられた第3識別情報(I3)のうちの少なくとも一方に関連付けて受信することを含む。
【0192】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0193】
第19の態様の制御方法は、入退管理システム(1)と通信するサーバ側通信部を備える連携サーバ(3)の制御方法である。制御方法は、サーバ側通信部によって、入退管理システム(1)により携帯装置(2)から取得された第1識別情報(I1)又は第1識別情報(I1)に関連付けられた第2識別情報(I2)に基づく認証結果に関する情報(R0)を、入退管理システム(1)から第2識別情報(I2)に関連付けて受信することを含む。
【0194】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0195】
第20の態様のプログラムは、1以上のプロセッサに、第17の態様の情報処理方法を実行させるための、プログラムである。
【0196】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0197】
第21の態様のプログラムは、1以上のプロセッサに、第18又は第19の態様の制御方法を実行させるための、プログラムである。
【0198】
この態様によれば、ユーザ(H0)の利便性の向上を図ることが可能となる。
【0199】
第22の態様の登録処理は、以下の工程を含む。すなわち、登録処理は、第1システムが、外部の装置から、第1識別情報(I1)及び第3識別情報(I3)を含む登録要求を取得することを含む。登録処理は、第1システムが、取得した第1識別情報(I1)を含む登録指示を、第2システムへ送信することを含む。登録処理は、第2システムが、登録指示に含まれる第1識別情報(I1)に関連付けて、第2識別情報(I2)を生成することを含む。登録処理は、第2システムが、生成した第2識別情報(I2)を第1識別情報(I1)に関連付けて登録することを含む。登録処理は、第2システムが、第2識別情報(I2)を第1システムへ送信することを含む。登録処理は、第1システムが、第2システムで生成され第2システムから取得した第2識別情報(I2)を、登録要求に含まれる第3識別情報(I3)と関連付けて登録することを含む。
【符号の説明】
【0200】
1 入退管理システム
11 第1取得部
12 第2取得部
15 第3取得部
16 生成部
18 管理側第1通信部(通信部)
2 携帯装置
28 携帯側第1通信部
29 携帯側第2通信部
3 連携サーバ
34 第4取得部
35 登録部
38 サーバ側第1通信部(サーバ側通信部)
39 サーバ側第2通信部(通信部)
H0 ユーザ
I1 第1識別情報
I2 第2識別情報
I3 第3識別情報
R0 認証結果に関する情報