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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】重機用保護カバー
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/16 20060101AFI20241025BHJP
【FI】
E02F9/16 K
E02F9/16 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021021696
(22)【出願日】2021-02-15
(65)【公開番号】P2022124115
(43)【公開日】2022-08-25
【審査請求日】2024-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】520426438
【氏名又は名称】株式会社東部レントオール
(74)【代理人】
【識別番号】100088579
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 茂
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】門田 徹也
【審査官】湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-189049(JP,A)
【文献】特開2007-269195(JP,A)
【文献】実開平06-083431(JP,U)
【文献】実開昭56-138715(JP,U)
【文献】登録実用新案第3216052(JP,U)
【文献】登録実用新案第3159038(JP,U)
【文献】米国特許第05655810(US,A)
【文献】特開2022-179384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重機の運転席周りを覆うことにより保護する重機用保護カバーであって、少なくとも重機に設けられた運転席及びこの運転席の前方に設けられた操作部を含む運転席周りを覆う
周囲カバーメンバとこの周囲カバーメンバの上端に位置する上カバーメンバとを防水性のフレキシブルなシート部材により一体に形成したカバー基部を備え、前記周囲カバーメンバの下端縁部の近傍に、この下端縁部に沿って所定間隔おきに設けた所定内径を有する複数の下孔部を設け、かつ前記上カバーメンバの上面の所定位置に、所定内径を有する上孔部を設けてなるカバー体と、前記上孔部に挿通可能な上ロープメンバ及び前記下孔部に挿通可能な下ロープメンバを有する固定用ロープとを備えてなることを特徴とする重機用保護カバー。
【請求項2】
前記シート部材は、素材としてターポリン生地を用いることを特徴とする請求項1記載の重機用保護カバー。
【請求項3】
前記周囲カバーメンバは、軸直角方向における一方側の高さを他方側の高さに対して高く形成することを特徴とする請求項1又は2記載の重機用保護カバー。
【請求項4】
前記周囲カバーメンバは、前記一方側に、前記運転席の背凭れ部に位置する平面状に形成した背面部を有することを特徴とする請求項3記載の重機用保護カバー。
【請求項5】
前記背面部は、外面の色、少なくとも当該背面部以外の外面の色に対して異なる色に選定することを特徴とする請求項4記載の重機用保護カバー。
【請求項6】
前記固定用ロープは、ゴムロープを用いることを特徴とする請求項1記載の重機用保護カバー。
【請求項7】
前記カバー体は、筒状に形成した前記周囲カバーメンバと、この周囲カバーメンバの上端を閉塞する前記上カバーメンバを備えることを特徴とする請求項1記載の重機用保護カバー。
【請求項8】
前記カバー体は、一枚のシートカバーにより形成し、このシートカバーにおける一部の端辺部同士が着脱可能となる組立式に構成したことを特徴とする請求項1記載の重機用保護カバー。
【請求項9】
前記シートカバーは、前端辺部及び/又は後端辺部に棒部材を付設し、少なくとも一つの当該棒部材を巻芯として、当該シートカバーを巻取可能に構成したことを特徴とする請求項8記載の重機用保護カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミニショベル等の重機における運転席周りを覆うことにより保護する重機用保護カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、重機における運転席周りを覆うことにより保護する保護手段としては、特許文献1に記載された建設機械の保護手段及び特許文献2に記載された作業機械の保護手段が知られている。
【0003】
特許文献1の建設機械に用いられる保護手段は、キャブに設けられた窓を保護することを目的としたものであり、具体的には、キャブの天面部上にヘッドガードを設け、ヘッドガード内の空間部に前保護カバー、後保護カバー、左保護カバー、右保護カバーを出し入れ可能に収容したものであり、キャブの不使用時に、ヘッドガード内から前保護カバー、後保護カバー、左保護カバー、右保護カバーを取出し、前保護カバーによってキャブの上側前窓と下側前窓とを覆い、後保護カバーによって後窓を覆い、左保護カバーによって前側左窓と後側左窓とを覆い、右保護カバーによって前側右窓と後側右窓とを覆うことにより、これらを投石等から保護するようにしたものである。
【0004】
また、特許文献2の作業機械に用いられる保護手段は、作業時に椰子等の葉がオペレータに当たるのを効果的に抑制し、かつ簡素な構造のキャノピを備えた作業機械の提供を目的としたものであり、具体的には、上部旋回体に運転席とキャノピとが設けられた作業機械であって、キャノピは、運転席の上方を覆うルーフと、ルーフを支持する複数の支柱と、運転席の周囲を覆うリーフガードとを有するとともに、このリーフガードは、揺動可能なドア部を有し、ドア部にはその揺動を規制するストッパーが設けられ、ストッパーは、外側挟持部や内側挟持部、開閉レバーを有し、開閉レバーの操作により、内側挟持部は、支柱に接触可能な閉じ位置と接触不能な開き位置とに変位し、かつ閉じ位置において、外側挟持部と内側挾持部との間に支柱が挟み込まれるように構成されたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2006-52583号公報
【文献】特開2012-193511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した建設機械等に用いられる従来の保護手段は、次のような問題点があった。
【0007】
保護手段として、複数枚のパネル部材を組合わせて使用、或いは複数枚のネットパネル部材を組合わせて使用するため、大幅なコストアップ,全体の大型化及び重量化を招くとともに、保管性に難があり、保管スペースの確保が大変となる。しかも、取付けや取外しが面倒で時間がかかり、能率的な作業を行うことができないなど、基本的なマイナス要素を有している。
【0008】
特に、運転席の全部又は一部を覆うボディフレーム又はボディパネルによるキャビン付の建設機械等(重機)に取付けて使用するため、個々の重機における専用の保護手段として構成されるとともに、キャビンの存在しない重機、即ち、運転席周りが露出した重機には使用できないなど、柔軟性及び汎用性に欠ける。
【0009】
結局、従来は、キャビンの存在しない重機に対する適切な保護手段が存在せず、重機を屋外に停車させて保管する場合には、雨,雪及び日光(紫外線)等により、塩化ビニル製シートの運転席及びこの運転席の前方に設けられたプラスチック素材により形成された操作部等の運転席周りの経年劣化が進行し、耐候性及び耐久性の低下を招くことにより、メンテナンスが大変になるとともに、運転席シートの破れ、変色等の外観劣化、更には故障などが生じやすい問題点があった。
【0010】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した重機用保護カバーの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上述した課題を解決するため、重機Mにおける運転席周りを覆うことにより保護する重機用保護カバー1を構成するに際して、少なくとも重機Mに設けられた運転席Md及びこの運転席Mdの前方に設けられた操作部Mcを含む運転席周りを覆う周囲カバーメンバ3sとこの周囲カバーメンバ3sの上端に位置する上カバーメンバ3uとを防水性のフレキシブルなシート部材Rにより一体に形成したカバー基部3を備え、周囲カバーメンバ3sの下端縁部3sdの近傍に、この下端縁部3sdに沿って所定間隔おきに設けた所定内径を有する複数の下孔部4…を設け、かつ上カバーメンバ3uの上面3ufの所定位置に、所定内径を有する上孔部5を設けてなるカバー体2と、上孔部5に挿通可能な上ロープメンバ7u及び下孔部4…に挿通可能な下ロープメンバ7dを有する固定用ロープ7とを備えてなることを特徴とする。
【0012】
この場合、発明の好適な態様により、シート部材Rには、素材としてターポリン生地を用いることができる。また、周囲カバーメンバ3sは、軸直角方向Fhにおける一方側Frの高さHrを他方側Ffの高さHfに対して高く形成することができる。さらに、周囲カバーメンバ3sの一方側Frは、運転席Mdの背凭れ部Mdrに位置する平面状に形成した背面部3srmとすることができ、この背面部3srmは、外面Asの色を、少なくとも当該背面部3srm以外の外面Aeの色に対して異なる色に選定することができる。他方、固定用ロープ7には、ゴムロープを用いることができる。一方、カバー体2は、筒状に形成した周囲カバーメンバ3sと、この周囲カバーメンバ3sの上端を閉塞する上カバーメンバ3uにより構成してもよいし、或いは一枚のシートカバー3oにより形成し、このシートカバー3oにおける一部の端辺部3oaと3ob同士,3ocと3od同士,3oeと3of同士,3ogと3oh同士がそれぞれ着脱可能となる組立式に構成してもよい。この際、シートカバー3oは、前端辺部3ox及び/又は後端辺部3oyに棒部材8f,8rを付設し、少なくとも一つの当該棒部材8f(8r)を巻芯として、当該シートカバー3oを巻取可能に構成することができる。
【発明の効果】
【0013】
このような構成を有する本発明に係る重機用保護カバー1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
【0014】
(1) 少なくとも重機Mに設けられた運転席Md及びこの運転席Mdの前方に設けられた操作部Mcを含む運転席周りを覆う周囲カバーメンバ3sとこの周囲カバーメンバ3sの上端に位置する上カバーメンバ3uとを防水性のフレキシブルなシート部材Rにより一体形成したカバー基部3を用いたカバー体2を備えるため、折畳むことにより、全体の小型コンパクト化及び軽量化、更には安価に製作することができる。しかも、保管性(格納性)に優れるとともに、容易かつ速やかに取付けや取外しを行うことができる基本的効果を享受できる。
【0015】
(2) 特に、キャビンの存在しない重機Mであっても使用できるなど、柔軟性及び汎用性に優れるとともに、重機Mを屋外に停車させて保管する場合であっても、運転席Md及びこの運転席Mdの前方に設けられた操作部Mcを含む運転席周りを、雨,雪及び日光(紫外線)等から有効に保護できるため、これらの経年劣化が抑制し、耐候性及び耐久性を高めることができる。これにより、メンテナンスの容易化及びコスト削減を図れるとともに、運転席シートの破れ、変色等の外観劣化、更には故障などを回避し又は大幅に低減することができる。
【0016】
(3) 好適な態様により、シート部材Rの素材としてターポリン生地を用いれば、防炎性,防水性,耐候性等を有する生地の特性により、雨,雪及び日光(紫外線)等から保護を図る観点から最適な素材として選定できる。
【0017】
(4) 好適な態様により、周囲カバーメンバ3sを、軸直角方向Fhにおける一方側Frの高さHrを他方側Ffの高さHfに対して高く形成すれば、比較的高さのある背凭れ部Mdrから、この背凭れ部Mdrに対して相対的に低い位置にあり、かつ前方に位置する操作部Mcに対し、外郭を囲む観点からマッチングさせることができるため、装着時におけるフィット感を高めることができる。
【0018】
(5) 好適な態様により、周囲カバーメンバ3sの一方側Frを、運転席Mdの背凭れ部Mdrに位置する平面状に形成した背面部3srmに選定すれば、この背面部3srmを背凭れ部Mdrに位置させることができるため、運転席周りに対する保護カバー1の位置合わせを容易かつ確実に行うことができる。
【0019】
(6) 好適な態様により、背面部3srmにおける外面Asの色を、少なくとも当該背面部3srm以外の外面Aeの色に対して異なる色に選定すれば、視覚的かつ直感的な目印として識別できるため、装着作業における容易化等を図る観点からの機能性向上に加え、重機Mを含めた全体のデザイン性を高めることができる。
【0020】
(7) 好適な態様により、固定用ロープ7に、ゴムロープを用いれば、周囲カバーメンバ3sの下端縁部3sdを運転席周りに圧接(密着)させることができるため、風雨等に対してもより確実かつ安定に装着可能となり、風に飛ばされたり雨等が侵入するなどの不具合を効果的に回避できるとともに、上カバーメンバ3uの上孔部5を支点として上カバーメンバ3uを確実かつ安定に傾斜させることができるため、雨等を速やかに落下させることができる。
【0021】
(8) 好適な態様により、カバー体2を構成するに際し、筒状に形成した周囲カバーメンバ3sと、この周囲カバーメンバ3sの上端を閉塞する上カバーメンバ3uにより構成すれば、実際の重機Mにおける運転席Md及びこの運転席Mdの前方に設けられた操作部Mcを含む運転席周りに容易に沿わせることができるため、全体をより確実に覆うことができる。
【0022】
(9) 好適な態様により、カバー体2を構成するに際し、一枚の平坦状のシートカバー3oにより形成し、このシートカバー3oにおける一部の端辺部3oaと3ob同士,3ocと3od同士,3oeと3of同士,3ogと3oh同士がそれぞれ着脱可能となる組立式に構成すれば、使用時以外は、一枚のシートカバー3oに展開することができるため、容易に折畳可能になるなど、収納性及び保管性を高めることができる。
【0023】
(10) 好適な態様により、シートカバー3oの前端辺部3ox及び/又は後端辺部3oyに、棒部材8f,8rを付設し、少なくとも一つの当該棒部材8f(8r)を巻芯として、当該シートカバー3oを巻取可能に構成すれば、棒部材8f(8r)を巻芯としてロール状に巻取ることができるため、容易な収納性及び保管性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の好適実施形態に係る第一実施例の重機用保護カバーを重機に装着した状態を示す正面側からの斜視図、
図2】同重機用保護カバーの正面視の外観斜視図、
図3】同重機用保護カバーの断面側面図、
図4】同重機用保護カバーの平面図、
図5】同重機用保護カバーの周囲カバーメンバにおける下孔部の断面図、
図6】同重機用保護カバーの背面図、
図7】同重機用保護カバーを重機に装着した状態を示す背面側からの斜視図、
図8】同重機用保護カバーの周囲カバーメンバにおける上孔部に上ロープメンバを結合した状態を示す使用時の説明図、
図9】同重機用保護カバーの周囲カバーメンバにおける下孔部に下ロープメンバを装着した状態を示す使用時の説明図、
図10】同重機用保護カバーに対する固定用ロープの装着状態を原理的に示す模式的説明図、
図11】同重機用保護カバーの重機に対する装着方法の説明図、
図12】本発明の好適実施形態に係る第二実施例の重機用保護カバーの正面視の外観斜視図、
図13】同重機用保護カバーを展開した平面図、
図14】同重機用保護カバーを巻取った状態を示す斜視図、
図15】同重機用保護カバーを重機に装着した状態を示す側面図、
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0026】
最初に、本実施形態に係る保護カバー1の理解を容易にするため、この保護カバー1の使用対象となる重機Mの概要について、図1及び図11を参照して説明する。
【0027】
図1に示すように、重機Mとしてミニショベルを例示する。このミニショベル(M)は、シャーシ50の左右両側に一対の走行用クローラ51p,51qを備えるとともに、このシャーシ50の上端に旋回体52を備える。また、旋回体52の上には、運転台53を備えるとともに、この運転台53の前端には、ブーム55,アーム56及びバケット57等により構成したショベル機構54を備える。
【0028】
そして、図11に示すように、運転台53の後部に、背凭れ部Mdrを有する運転席Mdを備えるとともに、この運転席Mdの前方に、各種操作レバー58a,58b,58c…,各種操作スイッチ59…,表示盤60等が含まれる操作部Mcを備える。また、運転台53の後端には、上方へ起立した支柱61の上端に支持されるルーフ(キャノピ)62を備えるとともに、運転台53の前部,左側部,右側部には、パイプフレームを用いた手摺部Mh…を起設する。したがって、運転席周りには、運転席Md及びこの運転席Mdの前方に配した操作部Mcが含まれる。
【0029】
次に、このような重機M(ミニショベル)に用いて好適な本実施形態に係る重機用保護カバー1について、図面を参照して説明する。
【第一実施例】
【0030】
まず、第一実施例に係る重機用保護カバー1の構成について、図2図7を参照して説明する。
【0031】
保護カバー1は、重機Mにおける運転席周りを覆うことにより保護する機能を備えており、大別して、カバー体2及び固定用ロープ7により構成する。
【0032】
カバー体2は、図2図6に示すように、筒状に形成した周囲カバーメンバ3sとこの周囲カバーメンバ3sの上端開口を閉塞する上カバーメンバ3uを備える。周囲カバーメンバ3s及び上カバーメンバ3uはそれぞれ防水性のフレキシブルなシート部材Rにより形成する。これにより、カバー基部3は、周囲カバーメンバ3sと上カバーメンバ3uとを縫製等により一体化して形成する。この場合、シート部材Rの素材には、ターポリン生地を用いることが望ましい。素材としてターポリン生地を用いれば、防炎性,防水性,耐候性等を有する生地の特性により、雨,雪及び日光(紫外線)等から保護を図る観点から最適な素材として選定できる。
【0033】
周囲カバーメンバ3sは、平面視の断面が変形六角形となる筒形状を有する。より具体的には、平面視を正方形に近い矩形形状に対して、後面3srを、図4に示すように、中央に位置する背面部3srmと、この背面部3srmの両側に位置する傾斜面部3srp,3srqにより形成したものであり、各傾斜面部3sp,3sqの背面部3srmに対する傾斜角は、例示の場合、45〔゜〕である。
【0034】
これにより、背面部3srmは、周囲カバーメンバ3sの一方側(後側)Frに位置することなり、平面状に形成される背面部3srmは、運転席Mdの背凭れ部Mdrに位置する。このように、周囲カバーメンバ3sの一方側(後側)Frを、運転席Mdの背凭れ部Mdrに位置する平面状に形成した背面部3srmに選定すれば、この背面部3srmを背凭れ部Mdrに位置させることができるため、運転席周りに対する保護カバー1の位置合わせを容易かつ確実に行うことができる。
【0035】
さらに、背面部3srmにおける外面Asの色は、図6に示すように、少なくとも当該背面部3srm以外の外面Aeの色に対して異なる色に選定する。例示の場合、外面Asの色は青色に選定し、背面部3srm以外の外面Aeの色はグレー色に選定した。このように、背面部3srmにおける外面Asの色を、少なくとも当該背面部3srm以外の外面Aeの色に対して異なる色に選定すれば、れば、視覚的かつ直感的な目印として識別できるため、装着作業における容易化等を図る観点からの機能性向上に加え、重機Mを含めた全体のデザイン性を高めることができる。
【0036】
そして、この周囲カバーメンバ3sは、図3に示すように、軸直角方向Fhにおける一方側(後側)Frの高さHrを他方側(前側)Ffの高さHfに対して高く形成する。これにより、周囲カバーメンバ3sの上端開口縁の形状は、図3に示すように、前下がりに傾斜する。このように形成すれば、比較的高さのある背凭れ部Mdrから、この背凭れ部Mdrに対して相対的に低い位置にあり、かつ前方に位置する操作部Mcに対し、外郭を囲む観点からマッチングさせることができるため、装着時におけるフィット感を高めることができる。
【0037】
また、周囲カバーメンバ3sの下端縁は、図5に示すように、所定幅にわたって折り返すことにより、二枚重ねの補強面3snを形成する。この補強面3snの下端縁が周囲カバーメンバ3sの下端縁部3sdとなるため、この下端縁部3sdの近傍となる補強面3sn内に、当該下端縁部3sdに沿って、所定間隔おきに、所定内径を有する複数の下孔部4…を設ける。この下孔部4…は、一例として、金属製の鳩目31を取付けることにより容易に設けることができる。
【0038】
一方、上カバーメンバ3uは、周囲カバーメンバ3sの上端開口を閉塞するように設けるため、前述したように、周囲カバーメンバ3sに対して別体に形成し、縫製等により一体化させる。さらに、図4に示すように、上カバーメンバ3uの上面3ufの所定位置に、所定内径を有する上孔部5を設ける。この場合、上カバーメンバ3uと同一素材のシート部材Rにより、例えば、三角形状の取付片32を形成し、この取付片32の一辺を、上カバーメンバ3uの上面3ufに取付固定するとともに、この取付片32に、前述した下孔部4と同様の金属製の鳩目33を取付けることにより、容易に上孔部5を設けることができる。
【0039】
他方、固定用ロープ7には、上孔部5に挿通可能な図8に示す上ロープメンバ7uと下孔部4…に挿通可能な図9に示す下ロープメンバ7dを用いる。固定用ロープ7を構成する上ロープメンバ7uと下ロープメンバ7dには、下孔部4…及び上孔部5に挿通可能な径を有するゴムロープを用いることが望ましい。固定用ロープ7に、このようなゴムロープを用いれば、周囲カバーメンバ3sの下端縁部3sdを、運転席周りに圧接(密着)させることができるため、風雨等に対してもより確実かつ安定に装着可能となり、風に飛ばされたり雨等が侵入するなどの不具合を効果的に回避できるとともに、上カバーメンバ3uの上孔部5を支点として上カバーメンバ3uを確実かつ安定に傾斜させることができるため、雨等を速やかに落下させることができる。
【0040】
この場合、固定用ロープ7は、例示のように、それぞれ別体となる独立した上ロープメンバ7uと下ロープメンバ7dにより構成してもよいし、連続した一本のロープを用いてもよい。即ち、一本のロープの、一方側を下ロープメンバ7dとして使用し、他方側を上ロープメンバ7uとして使用することが可能である。また、上ロープメンバ7uの結合,及び下ロープメンバ7dの結合は、それぞれ端部を結ぶ等により結合してもよいし、図8及び図9に示すように、結合具を用いて結合してもよい。実施形態は、結合具として、ロープストッパ35…を使用した場合を示す。
【0041】
次に、第一実施例に係る保護カバー1の使用方法(装着方法)について、各図1図11を参照して説明する。
【0042】
今、使用の終了した重機Mが屋外における所定の停車場に停車している状態を想定するとともに、この重機Mに対して、本実施形態に係る保護カバー1を装着する場合を想定する。
【0043】
最初に、本実施形態に係る保護カバー1を用意する。保護カバー1は、カバー体2と固定用ロープ7により構成されるが、装着方法としては、固定用ロープ7を装着する順番により、二つの方法を想定することができる。即ち、カバー体2を重機Mに装着した後、装着したカバー体2に固定用ロープ7を装着する第一の方法と、予め、カバー体2に固定用ロープ7を装着し、固定用ロープ7を装着したカバー体2を重機Mに装着する第二の方法である。実施形態では、第二の方法を説明するが、第一の方法も同様に実施することができ、状況や重機Mの種類等に応じて選択することができる。
【0044】
図10は、固定用ロープ7をカバー体2に装着した状態を示し、図10(a)は、上ロープメンバ7uの一端を上孔部5に結合した状態を示すとともに、図10(b)は、下ロープメンバ7dを下孔部4…に装着した状態を示す。
【0045】
まず、上ロープメンバ7uの一端側を上孔部5に結合する。この場合、図8に示すように、上ロープメンバ7uの一端側をプラスチック製のロープストッパ35を利用して結合してもよいし、図10(a)に示すように、上ロープメンバ7uの一端側を直接上孔部5に結び付けてもよい。この際、上ロープメンバ7uの他端側にも、ロープストッパ35を装着、即ち、図8に示すように、上ロープメンバ7uの他端側を、ロープストッパ35の孔部35hに挿通させておくことが望ましい。
【0046】
また、下ロープメンバ7dの装着に際しては、図10(b)に示すように、相隣る下孔部4…に対して順次挿通、即ち、各下孔部4…に対して内面側と外面側に交互に下ロープメンバ7dを挿入させておく。この際、重機Mの手摺部Mh…に位置する下ロープメンバ7dには、それぞれロープストッパ35…の孔部35h…(図8参照)を装着しておくことが望ましい。例示する図10(b)は、四つのロープストッパ35…を装着した場合を示す。さらに、下ロープメンバ7dの一端側には、結合用のロープストッパ35eを装着させておくことが望ましい。なお、このロープストッパ35eには、下ロープメンバ7dの他端側を挿通させる第二の孔部を有している。
【0047】
そして、上ロープメンバ7u及び下ロープメンバ7dを装着したカバー体2は、図11に示すように、重機Mにおける運転席Md及びこの運転席Mdの前方に配された操作部Mcを含む運転席周りに対して被せることにより装着する。これにより、当該運転席周りは、カバー体2の内部に対して下端開口から収容される。この際、図7に示すように、運転席周りに対するカバー体2の周方向における装着位置は、背面部3srmが目印になるため、この背面部3srmが運転席Msの背凭れ部Msrに位置するように位置合わせする。このように、本実施形態に係るカバー体2は、運転席周りに上から被せるのみで、容易に装着することができる。
【0048】
カバー体2を装着したなら、下ロープメンバ7dの両端を引張ることにより、カバー体2の下端縁を運転席周りに圧接させた後、下ロープメンバ7dの一端側と他端側を結合する。例示の場合、下ロープメンバ7dの他端側をロープストッパ35eに結合して容易に離脱しないように固定する。また、図9に示すように、手摺部Mhに位置する下ロープメンバ7dは、手摺部Mhの運転席周り側の周面に半円状に巻付け、手摺部Mhの外側においてロープストッパ35により固定する。これにより、保護カバー1の下側は、重機M側に固定される。この状態を図1に示す。
【0049】
この後、上ロープメンバ7uの他端側は、前述したルーフ62を支持する支柱61の上端に有する上端フレーム61sに結合する。この場合、図8に示すように、上ロープメンバ7uの他端側を上端フレーム61sに掛止し、ロープストッパ35により固定することができる。なお、例示は、ロープストッパ35により固定する例を示したが、マグネットを用いてルーフ(キャノピ)62や上端フレーム61sに固定するなど、各種の固定手段を利用可能である。この状態を図1及び図7に示す。
【0050】
第一実施例に係る保護カバー1は、カバー体2を構成するに際し、筒状に形成した周囲カバーメンバ3sと、この周囲カバーメンバ3sの上端を閉塞する上カバーメンバ3uにより構成すれば、実際の重機Mにおける運転席Md及びこの運転席Mdの前方に設けられた操作部Mcを含む運転席周りに容易に沿わせることができるため、全体をより確実に覆うことができる利点がある。
【第二実施例】
【0051】
次に、第二実施例に係る重機用保護カバー1の構成について、図12図15を参照して説明する。
【0052】
第二実施例に係る重機用保護カバー1は、図13に示すように、カバー体2を構成するに際して一枚の平坦状のシートカバー3oにより形成したものである。なお、図13に示す矢印Fr方向は後方を示している。
【0053】
同図に示すように、シートカバー3oは、矩形の上シート部11、直角三角形に類似する四角形の左右シート部12,13、矩形の前シート部14,矩形の後シート部15を一体に設けたものであり、三つのモードDc,Du,Drに変化させることができる。即ち、平面状に展開させた図13に示す展開モードDc,立体状に組立てた図12に示す使用モード,ロール状に巻付けた図14に示す収納モードDrの三つの態様に変化させることができる。
【0054】
このため、シートカバー3oにおける一部の端辺部同士、即ち、前シート部14の右端辺部3oaと右シート部13の前端辺部3ob同士、前シート部14の左端辺部3ocと左シート部12の前端辺部3od同士、後シート部15の右端辺部3oeと右シート部13の後端辺部3of同士、後シート部15の左端辺部3ogと左シート部12の後端辺部3oh同士を、それぞれ面ファスナ16ab,16cd,16ef,16gh等の面着脱手段により着脱可能となる組立式に構成する。
【0055】
これにより、使用する際には、シートカバー3oにおける、端辺部3oaと3ob同士,端辺部3ocと3od同士,端辺部3oeと3of同士,端辺部3ogと3oh同士をそれぞれ装着することにより、図12に示す使用モードDuのシートカバー3oに組立てることができる。この場合、上シート部11が本発明に係る上カバーメンバ3uを構成するとともに、左右シート部12,13、前シート部14及び後シート部15が本発明に係る周囲カバーメンバ3sを構成する。
【0056】
また、使用時以外には、端辺部3oaと3ob同士,端辺部3ocと3od同士,端辺部3oeと3of同士,端辺部3ogと3oh同士をそれぞれ離脱することにより、図13に示す展開モードDcとなる一枚の平坦状のシートカバー3oに展開することができる。このように、第二実施例に係る重機用保護カバー1は、組立式に構成したため、使用時以外は、一枚の平坦状のシートカバー3oに展開することができるため、容易に折畳可能になるなど、収納性及び保管性を高めることができる。
【0057】
一方、前シート部14には、前端辺部3oxから直角方向外方に突出する一対の固定バンド17p,17qを固定し、また、後シート部15には、後端辺部3oyから直角方向外方に突出する一対の固定バンド18p,18qを固定するとともに、左右端辺部3og,3oeから直角方向外方に突出する一対の固定バンド19p,19qを固定する。各固定バンド17p,17q,18p,18qの先端部,及び各固定バンド19p,19qの先端部は、面ファスナ等の面着脱手段によりシートカバー3o側に着脱することが可能であり、これにより、使用する際には、各固定バンド17p,17q,18p,18q,及び各固定バンド19p,19qを、近くの手摺部Mh…等に巻付けることにより、シートカバー3oを固定することができる。
【0058】
さらに、図13に示すように、シートカバー3oの前端辺部3ox及び/又は後端辺部3oy(又はこれらの近傍)には、棒部材8f,8rを付設し、少なくとも一つの当該棒部材8f(8r)を巻芯として、当該シートカバー3oを巻取可能に構成する。棒部材8f,8rとしては、外径が1.5-2.5〔cm〕程度の適度の柔軟性を有する棒材又はパイプ材が望ましい。
【0059】
これにより、非使用時には、図13に示す展開モードDcのシートカバー3oの左シート部12及び右シート部13をそれぞれ上シート部11に重なるように折畳むことにより、シートカバー3oの全体を短冊状にすることができるため、棒部材8f(8r)を巻芯としてロール状に巻取ることにより図14に示す収納モードDrにすることができる。このように、展開モードDcのシートカバー3oは、棒部材8f(8r)を巻芯としてロール状に巻取ることができるため、更なる容易な収納性及び保管性を確保できる。なお、図14中、21,21は収納用固定バンドを示すが、このような収納用固定バンド21,21は別途用意してもよいし、前述した固定バンド17p,17q,又は固定バンド18p,18q等を兼用してもよい。
【0060】
その他の構成において、使用モードDuにおけるシートカバー3oの下端縁となる部位には、図12に示すように、所定幅にわたって折り返すことにより、二枚重ねの補強面3snを形成するとともに、この補強面3snの下端縁が周囲カバーメンバ3sの下端縁部3sdとなるため、この下端縁部3sdの近傍となる補強面3sn内に、当該下端縁部3sdに沿って、所定間隔おきに、所定内径を有する複数の下孔部4…を設ける点、さらに、上シート部11の後端辺部の近傍に、三角形状の取付片32を固定し、この取付片32に上孔部5を設ける点は、第一実施例と同様に構成することができる。
【0061】
また、第二実施例に係る重機用保護カバー1を使用する際には、図15に示すように、使用モードDuのシートカバー3oに対して、上ロープメンバ7u及び下ロープメンバ7dを、第一実施例と同様に装着し、重機Mにおける運転席Md及びこの運転席Mdの前方に配された操作部Mcを含む運転席周りに対して被せることにより装着するとともに、シートカバー3oを装着したなら、下ロープメンバ7dの両端を引張ることにより、カバー体2の下端縁を運転席周りに圧接させた後、下ロープメンバ7dの一端側と他端側を結合する。そして、各固定バンド17p,17q,18p,18q,及び固定バンド19p,19qを近くの手摺部Mh…等に巻付けたり、第一実施例におけるロープストッパ35…により、シートカバー3oを固定すればよい。
【0062】
なお、第二実施例は、第一実施例に対して、シートカバー3oの下端位置がやや高い位置に設定される点、各固定バンド17p,17q,18p,18q,及び各固定バンド19p,19qにより固定できる点等の相違があるが、基本的には、第一実施例と同様に構成及び使用することができる。このため、第二実施例の図12図15において、第一実施例の図1図11と同一部分には、同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
【0063】
よって、このような本実施形態に係る重機用保護カバー1によれば、基本構成として、少なくとも重機Mに設けられた運転席Md及びこの運転席Mdの前方に設けられた操作部Mcを含む運転席周りを覆う周囲カバーメンバ3sとこの周囲カバーメンバ3sの上端に位置する上カバーメンバ3uとを防水性のフレキシブルなシート部材Rにより一体に形成したカバー基部3を備え、周囲カバーメンバ3sの下端縁部3sdの近傍に、この下端縁部3sdに沿って所定間隔おきに設けた所定内径を有する複数の下孔部4…を設け、かつ上カバーメンバ3uの上面3ufの所定位置に、所定内径を有する上孔部5を設けてなるカバー体2と、上孔部5に挿通可能な上ロープメンバ7u及び下孔部4…に挿通可能な下ロープメンバ7dを有する固定用ロープ7とを備えてなるため、折畳むことにより、全体の小型コンパクト化及び軽量化、更には安価に製作することができる。しかも、保管性(格納性)に優れるとともに、容易かつ速やかに取付けや取外しを行うことができる基本的効果を享受できる。特に、キャビンの存在しない重機Mであっても使用できるなど、柔軟性及び汎用性に優れるとともに、重機Mを屋外に停車させて保管する場合であっても、運転席Md及びこの運転席Mdの前方に設けられた操作部Mcを含む運転席周りを、雨,雪及び日光(紫外線)等から有効に保護できるため、これらの経年劣化が抑制し、耐候性及び耐久性を高めることができる。これにより、メンテナンスの容易化及びコスト削減を図れるとともに、運転席シートの破れ、変色等の外観劣化、更には故障などを回避し又は大幅に低減することができる。
【0064】
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
【0065】
例えば、重機Mに設けられた運転席Md及びこの運転席Mdの前方に設けられた操作部Mcを含む運転席周りとは、例示の部位のみならず、その他、実施形態における手摺部Mh…等を含める場合を排除するものではない。また、シート部材Rには、素材としてターポリン生地を用いることが最適となるが、他の素材を用いる場合を排除するものではない。さらに、周囲カバーメンバ3sは、軸直角方向Fhにおける一方側Frの高さHrを他方側Ffの高さHfに対して高く形成することが望ましいが、重機Mの種類等に応じて他の条件により形成してもよい。一方、周囲カバーメンバ3sの一方側Frに、運転席Mdの背凭れ部Mdrに位置する平面状に形成した背面部3srmとした例を示したが必須の要件となるものではない。また、この場合、背面部3srmの外面Asの色を、背面部3srm以外の外面Aeの色に対して異なる色に選定した場合を示したが、その他、模様であってもよいし、文字や図形を表示してよい。さらに、固定用ロープ7として、ゴムロープを用いることが望ましいが、ゴム以外の素材、例えば、人工繊維や天然繊維等の非弾性の素材であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明に係る重機用保護カバーは、キャビンの無いミニショベル等の各種重機における運転席周りを覆うことにより保護する際に利用することができる。
【符号の説明】
【0067】
1:重機用保護カバー,2:カバー体,3:カバー基部,3s:周囲カバーメンバ,3u:上カバーメンバ,3sd:周囲カバーメンバの下端縁部,3uf:上カバーメンバの上面,3srm:背面部,3o:シートカバー,3oa:端辺部(前シート部の右端辺部),3ob:端辺部(右シート部の前端辺部),3oc:端辺部(前シート部の左端辺部),3od:端辺部(左シート部の前端辺部),3oe:端辺部(後シート部の右端辺部),3of:端辺部(右シート部の後端辺部),3og:端辺部(後シート部の左端辺部),3oh:端辺部(左シート部の後端辺部),3ox:前端辺部,3oy:後端辺部,4…:下孔部,5:上孔部,7:固定用ロープ,7u:上ロープメンバ,7d:下ロープメンバ,8f:棒部材,8r:棒部材,M:重機,Md:運転席,Mc:操作部,Mdr:運転席の背凭れ部,R:シート部材,Fh:軸直角方向,Fr:軸直角方向の一方側,Ff:軸直角方向の他方側,Hr:軸直角方向の一方側の高さ,Hf:軸直角方向の他方側の高さ,As:背面部の外面,Ae:背面部以外の外面
図1
図2
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