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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】アイウエア提供方法
(51)【国際特許分類】
   G02C 13/00 20060101AFI20241025BHJP
   G06T 7/60 20170101ALI20241025BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241025BHJP
【FI】
G02C13/00
G06T7/60 150Z
G06Q50/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020085937
(22)【出願日】2020-05-15
(65)【公開番号】P2021179567
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-03-06
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506159699
【氏名又は名称】株式会社ジンズホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(74)【代理人】
【識別番号】100223424
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100208524
【弁理士】
【氏名又は名称】小曳 満昭
(72)【発明者】
【氏名】向殿 文雄
【審査官】池田 博一
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-314855(JP,A)
【文献】特表2017-524163(JP,A)
【文献】特開2005-292671(JP,A)
【文献】特開平05-210070(JP,A)
【文献】特開2001-188203(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0026272(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 13/00
G06T 7/60
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調整済みの既存アイウエアの各部のサイズデータを取得するサイズデータ取得部と、前記サイズデータ取得部によって取得された前記サイズデータを用いて提供対象アイウエアの各部のサイズを調整するサイズ調整部と、を備えるアイウエア提供システムを用いて、前記提供対象アイウエアをユーザに提供するアイウエア提供方法であって、
前記サイズデータ取得部が、前記ユーザが所有する前記ユーザのために調整された既存アイウエアの各部のサイズデータを取得する工程と、
前記サイズ調整部が、前記サイズデータを取得する工程において取得された前記サイズデータを用いて前記提供対象アイウエアの各部のサイズを調整する工程と、
を備えるアイウエア提供方法。
【請求項2】
前記サイズデータ取得部は、撮影された前記既存アイウエアの画像から前記サイズデータを取得する、
請求項1に記載のアイウエア提供方法
【請求項3】
前記サイズデータ取得部は、前記既存アイウエアの各部の位置の基準を示す基準部と共に撮影された前記既存アイウエアの画像から前記サイズデータを取得する、
請求項2に記載のアイウエア提供方法
【請求項4】
前記サイズデータ取得部は、前記基準部を有する撮影キットに配置された前記既存アイウエアの画像から前記サイズデータを取得する、
請求項3に記載のアイウエア提供方法
【請求項5】
前記サイズデータ取得部は、前記ユーザを識別するユーザIDと紐付けて前記サイズデータを取得する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のアイウエア提供方法
【請求項6】
前記アイウエア提供システムは、前記サイズデータ取得部によって取得された前記サイズデータから前記ユーザのユーザ身体データを算出するサイズデータ解析部を備え、
前記サイズ調整部は、前記提供対象アイウエアの各部のサイズを前記ユーザ身体データに紐付けられたサイズデータのサイズとなるように調整する、
請求項1~のいずれか一項に記載のアイウエア提供方法
【請求項7】
前記サイズデータは、前記既存アイウエアのリムのリムサイズデータと、前記既存アイウエアのテンプルのテンプルサイズデータと、前記既存アイウエアのレンズデータとを含み、
前記ユーザ身体データは、前記ユーザの顔の幅を示す幅データと、前記ユーザの顔の奥行を示す奥行データとを含み、
前記サイズデータ解析部は、前記リムサイズデータ、前記テンプルサイズデータ及び前記レンズデータから前記幅データ及び前記奥行データを算出する、
請求項に記載のアイウエア提供方法
【請求項8】
前記サイズ調整部は、前記提供対象アイウエアの材質のデータを加味して前記提供対象アイウエアのサイズを調整する、
請求項1~のいずれか一項に記載のアイウエア提供方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、提供対象アイウエアを提供するときに用いられるアイウエア提供システム及びアイウエア提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アイウエア提供システム及びアイウエア提供方法としては従来から種々のものが知られている。特開平5-172545号公報には、眼鏡枠を掛ける人にピッタリとフィットする眼鏡枠を自動的に製造する眼鏡枠製造システムが記載されている。眼鏡枠製造システムは、3次元顔面形状計測装置と眼鏡枠データベースとを有する。3次元顔面形状計測装置は、検出ヘッド、イメージエンコーダ、スキャナドライバ、ディスプレイ装置、コンピュータ及びキーボードを備える。3次元顔面形状計測装置は、被検者の顔面を3次元的にパターン計測して3次元顔面形状データを得る。
【0003】
被検者は、眼鏡枠データベースの中から好みの眼鏡枠データを選択入力し、選択入力されたデータと上記の3次元顔面形状データとが合成され、被検者の顔面に眼鏡が掛けられた画像が表示される。被検者は表示された画像を見た後に眼鏡枠を決定し、その後、当該眼鏡枠の鼻パッドの切削調整データを含む眼鏡枠切削調整データが算出される。眼鏡枠切削調整データはオンラインによってNC工作機に送られて、NC工作機が眼鏡枠切削調整データに基づいて切削を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平5-172545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した眼鏡枠製造システムでは、3次元顔面形状測定装置を用いて被検者に提供する眼鏡枠を決定する。3次元顔面形状装置は、前述したように、検出ヘッド、イメージエンコーダ、スキャナドライバ、ディスプレイ装置、コンピュータ及びキーボードを備えており大がかりな装置構成とされている。従って、顔面を計測するのみではデータの取得を容易に行うことができず、調整済みの眼鏡を速やかに被検者に提供できないという問題がある。
【0006】
前述した眼鏡枠製造システムでは、被検者の顔面を3次元的にパターン計測して3次元顔面形状データを得る。従って、被検者等のユーザを計測のために束縛しなければならない。また、眼鏡枠製造システムでは、当該3次元顔面形状データに眼鏡枠データが合成されて被検者の顔面に眼鏡が掛けられた画像を表示する。しかしながら、顔面を計測して上記の合成を行う場合には、例えば髪型が変わっていたり顔面にむくみが生じていたりした場合に、適切なデータを取得できないことが想定される。従って、データの取得を高精度に行えない場合がある。
【0007】
本開示は、ユーザを束縛することなく、提供対象アイウエアのためのデータを容易に且つ高精度に取得できると共に、調整済みの提供対象アイウエアを速やかに提供できるアイウエア提供システム及びアイウエア提供方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係るアイウエア提供システムは、提供対象アイウエアをユーザに提供するときに用いられるアイウエア提供システムであって、調整済みの既存アイウエアの各部のサイズデータを取得するサイズデータ取得部と、サイズデータ取得部によって取得されたサイズデータを用いて提供対象アイウエアの各部のサイズを調整するサイズ調整部と、を備える。
【0009】
本開示に係るアイウエア提供方法は、提供対象アイウエアをユーザに提供するアイウエア提供方法であって、調整済みの既存アイウエアの各部のサイズデータを取得する工程と、サイズデータを取得する工程において取得されたサイズデータを用いて提供対象アイウエアの各部のサイズを調整する工程と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ユーザを束縛することなく、提供対象アイウエアのためのデータを容易に且つ高精度に取得できると共に、調整済みの提供対象アイウエアを速やかに提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係るアイウエア提供システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2図1のアイウエア提供システムにおいて用いられるデータを示す図である。
図3】(a)は、アイウエアの各部のサイズデータを説明するアイウエアの平面図である。(b)は、アイウエアの各部のサイズデータを説明するアイウエアの側面図である。
図4】(a)は、ユーザの顔のサイズデータを説明するための顔の正面図である。(b)は、ユーザの顔のサイズデータを説明するための顔の平面図である。(c)は、ユーザの顔のサイズデータを説明するための顔の側面図である。
図5】アイウエアの各部の位置の基準を示す例示的な基準部を示す斜視図である。
図6図5の基準部と共に既存アイウエアを撮影する様子を模式的に示す斜視図である。
図7】実施形態に係るアイウエア提供方法の工程の例を示すフローチャートである。
図8】実施形態に係るアイウエア提供方法の工程の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、図面を参照しながら本開示に係るアイウエア提供システム及びアイウエア提供方法の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0013】
本開示に係るアイウエア提供システムは、提供対象アイウエアをユーザに提供するときに用いられる。本開示において、「ユーザ」とは、アイウエアのユーザを示しており、例えば、アイウエアを購入するユーザ、又はアイウエアを試用するユーザを示している。「提供対象アイウエア」とは、ユーザに提供されるアイウエアを示している。「提供対象アイウエア」は、例えば、ユーザに新たに装着されるアイウエア、又はユーザによって購入されるアイウエアを示している。「アイウエア」とは、ユーザの目を覆うように装着される器具を示している。「アイウエア」は、近視、遠視又は乱視等の目の屈折異常を補正する眼鏡、目の周辺を装飾するサングラス、及び、目を保護するゴーグル等を含んでいる。
【0014】
「提供対象アイウエア」は、「既存アイウエア」を基に設計される。本開示において「既存アイウエア」は、調整済みの(一度以上調整されたことがある)アイウエアである。「既存アイウエア」は、例えば、「提供対象アイウエア」とは異なるアイウエアであって、一例として、ユーザが所有するアイウエアである。「既存アイウエア」は、例えば、ユーザのために調整されたアイウエアを含んでおり、以前に調整された提供対象アイウエアが「既存アイウエア」となることもある。「提供対象アイウエア」は、ユーザに提供される未調整の(調整対象の)アイウエアであってもよい。
【0015】
図1は、実施形態に係る例示的なアイウエア提供システム1のブロック図である。アイウエア提供システム1は、例えば、情報端末10と、サーバ20とを備える。サーバ20は情報端末10と通信可能とされている。サーバ20は、一例として、オペレーティングシステム及びソフトウェア(アプリケーション)等を実行するプロセッサ(例えばCPU)と、ROM及びRAMによって構成される主記憶部と、ハードディスク又はフラッシュメモリ等で構成される補助記憶部と、ネットワークカード又は無線通信モジュールで構成される通信制御部と、キーボード又はマウス等の入力装置と、モニタ等の出力装置とを備える。但し、サーバ20の構成は、上記に限定されず適宜変更可能である。
【0016】
サーバ20の各機能要素は、プロセッサ又は記憶部(例えば上記の主記憶部又は補助記憶部)に所定のソフトウェアを読み込ませて当該ソフトウェアを実行することによって実現される。プロセッサは、当該ソフトウェアに従って、前述した通信制御部、入力装置又は出力装置を動作させ、記憶部におけるデータの読み出し及び書き出しを行う。サーバ20の処理に用いられるデータ又はデータベースは記憶部に格納される。
【0017】
情報端末10は、例えば、サーバ20の機能を実行可能な機器である。情報端末10は、例えば、携帯端末である。「携帯端末」は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話、タブレット又はノートパソコン等、携帯可能な端末を示している。情報端末10は、携帯端末以外の端末であってもよく、例えば、パソコンであってもよい。情報端末10は、例えば、ユーザの情報端末と、提供対象アイウエアを提供する提供者(例えば販売者)の情報端末とを含む。
【0018】
一例として、サーバ20は、機能的構成要素として、サイズデータ取得部21、サイズデータ解析部22、ユーザデータ取得部23、サイズ調整部24、データ出力部25、データ記憶部26及び評価部27を含む。
【0019】
図1図2図3(a)及び図3(b)に示されるように、サイズデータ取得部21は、アイウエアEからアイウエアEの各部のサイズデータを取得する。アイウエアEの各部とは、例えば、アイウエアEのリムE1、テンプルE2及びレンズE3を含む。アイウエアEは、例えば、既存アイウエアであるが、提供対象アイウエアであってもよい。図2は、サーバ20の記憶部に格納されるデータを示す図である。なお、図2図3(a)及び図3(b)に示されるデータは、あくまで一例であって、適宜変更可能である。
【0020】
サーバ20は、例えば、アイウエアEの各部のサイズを示すサイズデータ30と、ユーザの各種情報を示すユーザデータ40と、アイウエアEの各種情報を示すアイウエアデータ50とを含む。サイズデータ30は、アイウエアEのリムE1のサイズを示すリムサイズデータ31と、アイウエアEのテンプルE2のサイズを示すテンプルサイズデータ32と、アイウエアEのレンズの情報を示すレンズデータ33とを含む。
【0021】
リムサイズデータ31は、例えば、アイウエアEのリムE1のリム幅31bを含む。テンプルサイズデータ32は、例えば、テンプルE2の最大幅32b、テンプルE2の耳頂点幅32c、及びテンプルE2の先端幅32dを含む。最大幅32bは、テンプルE2から中心線L2(一対のリムE1の間を通ると共にリム軸L1に直交する中心線L2)まで延びる線分のうち最長のものの長さを示している。すなわち、最大幅32bは、テンプルE2の最も左右両端側に張り出す部分から中心線L2までの距離を示している。耳頂点幅32cは、テンプルE2の下方に曲がる部分(耳に掛けられる部分)から中心線L2まで延びる線分の長さを示している。先端幅32dは、テンプルE2の先端から中心線L2までの線分の長さを示している。なお、テンプルE2は、そのテンプル芯の先端側に先セル(モダンパーツ)が取り付けられるタイプであってもよい。
【0022】
レンズデータ33は、例えば、レンズ最大幅距離33bと、レンズ耳頂点距離33cと、レンズ先端距離33dと、レンズ角膜距離33fとを含む。レンズ最大幅距離33bは、テンプルE2から中心線L2まで延びる最長の長さの線分とレンズE3との距離を示している。レンズ耳頂点距離33cは、テンプルE2の下方に曲がる部分とレンズE3との中心線L2に沿った方向の距離を示している。レンズ先端距離33dは、テンプルE2の先端とレンズE3との中心線L2に沿った方向の距離を示している。レンズ角膜距離33fは、レンズE3とユーザの目Mの角膜との距離を示している。
【0023】
ユーザデータ40は、例えば、ユーザを識別するユーザID41と、年齢42と、性別43と、購入履歴44と、ユーザ身体データ45とを含む。年齢42、性別43、購入履歴44及びユーザ身体データ45は、ユーザID41(ユーザ)ごとに記憶される。年齢42及び性別43は、例えば、アイウエアEの購入時、又は、サーバ20から情報端末10に提供されたアプリケーションの使用開始時に登録されるデータである。
【0024】
購入履歴44は、ユーザがアイウエアを購入した履歴を示しており、例えば、ユーザが購入したアイウエアの品番、サイズ及び材質のデータを含む。ユーザ身体データ45は、例えば、前述したサイズデータ30から算出される。また、後述する度数データ48は、例えば、アイウエアEの購入時、又は、サーバ20から情報端末10に提供されたアプリケーションの使用時に登録されるデータであってもよい。
【0025】
ユーザ身体データ45は、ユーザの顔の各部のデータを示している。例えば、ユーザ身体データ45の少なくとも一部は、前述したリムサイズデータ31、テンプルサイズデータ32及びレンズデータ33に対応している。すなわち、ユーザ身体データ45はサイズデータ30から算出されたデータであってもよく、アイウエアEのサイズデータ30からユーザ身体データ45が算出されることにより、実際にユーザの身体を測定せずにユーザの身体データを得られる。
【0026】
図2図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示されるように、ユーザ身体データ45は、例えば、ユーザUの顔(頭部)の幅を示す幅データ46と、ユーザUの顔の奥行を示す奥行データ47と、アイウエアEのレンズの度数を示す度数データ48とを含む。幅データ46は、ユーザUの瞳孔間距離46bと、ユーザUのこめかみ幅46cと、ユーザUの顔の最大幅46dと、ユーザUの耳頂点幅46fと、ユーザUの耳後ろ幅46gとを含む。
【0027】
図3(a)、図3(b)、図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示されるように、例えば、幅データ46のこめかみ幅46cはリム幅31bから求められ、幅データ46の最大幅46dはテンプルサイズデータ32の最大幅32bから求められ、幅データ46の耳頂点幅46fはテンプルサイズデータ32の耳頂点幅32cから求められ、幅データ46の耳後ろ幅46gはテンプルサイズデータ32の先端幅32dから求められてもよい。この場合、アイウエアEからユーザUの各部のデータを求めることが可能となる。
【0028】
奥行データ47は、例えば、ユーザUの角膜-最大幅位置距離47bと、ユーザUの角膜-耳頂点距離47cと、ユーザUの角膜-耳後ろ距離47dとを含む。例えば、角膜-最大幅位置距離47bはレンズデータ33のレンズ最大幅距離33bから求められ、角膜-耳頂点距離47cはレンズデータ33のレンズ耳頂点距離33cから求められ、角膜-耳後ろ距離47dはレンズデータ33のレンズ先端距離33dから求められてもよい。この場合もアイウエアEからユーザUの各部のデータを求めることが可能となる。
【0029】
アイウエアデータ50は、アイウエアEの仕様を示すデータである。アイウエアデータ50は、例えば、品番51と、サイズ52と、材質53とを含む。品番51は、アイウエアEに一意に付されたアイウエアEの識別番号を示している。サイズ52は、前述したサイズデータ30とは異なり、例えば、Lサイズ又はMサイズ等、アイウエアEの全体のサイズの種別を示している。材質53は、例えば、金属又はプラスチック等、アイウエアEの材料を示している。以上のサイズデータ30、ユーザデータ40及びアイウエアデータ50の構成は、あくまで一例であって、図2に示される構成に限定されない。
【0030】
サイズデータ取得部21は、アイウエアEからサイズデータ30を取得する。図5及び図6に示されるように、サイズデータ取得部21は、例えば、情報端末10のカメラによって撮影されたアイウエアE(既存アイウエア)からサイズデータ30を取得する。図5は例示的なアイウエアEの撮影キットKを示しており、図6は撮影キットKと共にアイウエアEの撮影を行う例を模式的に示している。
【0031】
撮影キットKは、アイウエアEの各部の位置及びサイズを認識するための基準部Bを備える。一例として、撮影キットKは、上方が開口される箱状とされており、底面K1と、複数(例えば4つ)の内側面K2とを有する。例えば、基準部Bは、底面K1及び内側面K2のそれぞれに形成されたマス目であり、この基準部Bと共にアイウエアEが撮影されることによってアイウエアEの各部の位置及びサイズの認識を高精度に行える。例えば、撮影キットKは基準部Bを有する方眼紙であってもよく、サイズデータ取得部21は方眼紙のマス目とアイウエアEの各部との比率から当該各部のサイズデータを取得してもよい。サイズデータ取得部21は方眼紙と共に撮影されたアイウエアEの撮影データを矩形補正してもよい。
【0032】
一例として、情報端末10によって上方(例えばユーザUが装着したときの上方)、側方(例えば一対のリムE1が並ぶ方向)、及び前方(例えばリムE1に対面する方向)の3方向からアイウエアEが撮影される。撮影されたアイウエアEの画像はサイズデータ取得部21によって取得される。なお、アイウエアEの画像は、情報端末10のカメラ以外のカメラによって撮影されてもよい。
【0033】
例えば、サイズデータ取得部21は、アイウエアEの画像からアイウエアEのサイズデータ30を取得する。サイズデータ取得部21は、ユーザID41と紐付けてサイズデータ30を取得してもよい。具体例としては、アプリケーション上でユーザがユーザID41を入力し、入力されたユーザID41と共にサイズデータ30がサイズデータ取得部21によって取得されてもよい。
【0034】
サイズデータ解析部22は、サイズデータ取得部21によって取得されたサイズデータ30を解析する。サイズデータ解析部22は、例えば、アイウエアEのサイズデータ30を解析してユーザUのユーザ身体データ45を算出する。一例として、サイズデータ解析部22は、サイズデータ30のリムサイズデータ31、テンプルサイズデータ32及びレンズデータ33からユーザ身体データ45の幅データ46及び奥行データ47を算出する。
【0035】
ユーザデータ取得部23は、ユーザUのユーザデータ40を取得する。ユーザデータ取得部23は、例えば、アプリケーション上で登録された年齢42及び性別43を含む情報を取得してユーザデータ40としてサーバ20の記憶部に格納する。
【0036】
サイズ調整部24は、サイズデータ取得部21によって取得されたアイウエアE(既存アイウエア)のサイズデータ30から提供対象アイウエアの各部のサイズを調整する。具体例として、ユーザUが購入する提供対象アイウエアの各部のサイズをユーザ身体データ45に紐付けられたサイズデータ30のサイズとなるように調整する。このように既存アイウエアのサイズデータ30を用いて提供対象アイウエアのサイズが調整されることにより、ユーザの顔にアイウエアを装着して測定を行う手間が省かれる。
【0037】
サイズ調整部24は、提供対象アイウエアの材質53のデータを加味して提供対象アイウエアのサイズを調整してもよい。例えば、アイウエアのテンプルとしては、金属製の場合は細いものが多く、プラスチック製のものは太いものが多い。サイズ調整部24は、ユーザによって決定された提供対象アイウエアの材質53によってテンプルの太さが異なるようにテンプルの太さを設定してもよい。この場合、サイズ調整部24によって、提供対象アイウエアが金属製の場合には細いテンプルとして、提供対象アイウエアがプラスチック製の場合には太いテンプルとして、提供対象アイウエアを調整できるのでよりユーザに適した提供対象アイウエアを設計できる。例えば、太いテンプルであれば、細いテンプルと比較して、テンプルの耳頂点幅32cを広く調整することで、頭部への当接圧を緩和することができる。
【0038】
データ出力部25は、サーバ20の各機能によって得られたデータをサーバ20の外部に出力する。データ記憶部26は、サーバ20の各機能によって得られたデータをサーバ20の記憶部に記憶する。例えば、データ出力部25は、情報端末10に、当該情報端末10を所有するユーザのサイズデータ30、ユーザデータ40及びアイウエアデータ50の少なくともいずれかを出力してもよい。
【0039】
データ出力部25は、提供対象アイウエアを提供する提供者の情報端末10に、複数のユーザのサイズデータ30、ユーザデータ40及びアイウエアデータ50の統計データ(例えば、どの年齢、どの性別のユーザがどのようなアイウエアを購入しているか等)を出力してもよい。データ記憶部26は、データ出力部25によって出力される各種データを記憶してもよい。
【0040】
評価部27は、各部のサイズが調整された提供対象アイウエアを評価する。評価部27は、サイズ調整部24によって調整された提供対象アイウエアを評価してもよい。評価部27は、例えば、提供対象アイウエアからサイズデータを取得し、取得したサイズデータと記憶されているサイズデータ30とを比較して提供対象アイウエアを評価する。
【0041】
一例として、評価部27は、取得したサイズデータと記憶されているサイズデータ30との乖離度を算出し、算出した乖離度に応じて評価を行ってもよい。この場合、評価部27は、当該乖離度が所定値以下である場合には合格、当該乖離度が所定値より大きい場合には不合格、と評価してもよい。また、評価部27は、合否ではなく、点数として評価を行ってもよい。評価部27による評価の結果は、例えば、データ出力部25によって情報端末10に出力される。
【0042】
次に、実施形態に係るアイウエア提供方法の例について図7及び図8を参照しながら説明する。図7は実施形態に係るアイウエア提供方法の工程を示すフローチャートであり、図8は当該アイウエア提供方法のフローを示すシーケンス図である。なお、図7及び図8に示す工程は、あくまで例示であって、これらの工程には限定されない。また、図7及び図8では、店舗に行ったユーザが既存アイウエアを提供者に渡し、その後、提供者が提供対象アイウエアをユーザに提供する例を示している。
【0043】
例えば、ユーザが店舗に行って店舗の提供者に自己が所有する既存アイウエアを渡す。提供者は、情報端末10でアプリケーションを起動すると共に撮影キットKに既存アイウエアを配置し、配置した既存アイウエアを撮影する(ステップS1)。既存アイウエアが撮影されるとサイズデータ取得部21が情報端末10から既存アイウエアのサイズデータを画像として取得する(ステップS2)。このとき、情報端末10で起動しているアプリケーションにユーザがユーザデータを登録することによって、サイズデータ取得部21が当該画像と共にユーザデータの取得を行ってもよい。
【0044】
そして、サイズデータ解析部22がサイズデータ取得部21によって取得された既存アイウエアのサイズデータを解析する(ステップS3)。解析された既存アイウエアのサイズデータは、サーバ20の記憶部にサイズデータ30として登録される。既にサイズデータ30としてサイズデータが存在する場合には、サイズデータ解析部22がサイズデータ30を更新してもよいし、品番又は材質ごとに複数のデータをそれぞれ登録してもよい。なお、ステップS3までの工程は、既存アイウエアの前回の購入後に行われてもよく、この場合、ユーザがステップS3までの工程を完了した段階で店舗に現れることもある。
【0045】
また、ユーザからは、新たな提供対象アイウエアを購入する旨の通知が提供者になされる。すなわち、ユーザから提供対象アイウエアを購入したい旨が提供者に通知される。なお、この通知は、後述するステップS4の前までであればいつ行われてもよく、例えば、既存アイウエアを提供者に渡す前(ステップS1よりも前)に行われてもよい。
【0046】
提供対象アイウエアを購入する旨の通知がなされた後には、取得済みのサイズデータ30に基づく提供対象アイウエアの調整がサイズ調整部24によって行われる(ステップS4)。サイズ調整部24によるサイズの調整は、例えば、提供対象アイウエアを製造する工場で行われる。具体的には、ユーザが購入しようとしている提供対象アイウエアに対し、記憶されているサイズデータ30を用いて提供対象アイウエアの各部のサイズをサイズ調整部24が調整(設計)する。
【0047】
その後、例えば、サイズ調整部24によって調整されたサイズとなるように工場で提供対象アイウエアを製造する(ステップS5)。そして、製造された提供対象アイウエアを評価部27が評価する(ステップS6)。例えば、評価部27は、サイズデータ取得部21と同様に、提供対象アイウエアからサイズデータを取得し、取得したサイズデータと記憶されているサイズデータ30とを比較して提供対象アイウエアを評価する。なお、提供対象アイウエアの製造とは、例えば、サイズデータ30に基づいて3Dプリンタによって調整済みの提供対象アイウエアを製造すること、及び、既製の未調整のフレーム(アイウエア)をサイズデータ30に基づいて作業スタッフが調整して提供対象アイウエアとすることを含む。
【0048】
評価部27による評価を得た後に、提供対象アイウエアがユーザに提供される(ステップS7)。例えば、ステップS6において、評価部27が合格と判定した提供対象アイウエアがユーザに提供されてもよい(ステップS7)。また、ステップS6において、評価部27が不合格と判定した場合には、再度ステップS4に戻って、サイズ調整部24によって各部のサイズが調整されてもよい。提供対象アイウエアのユーザへの提供は、工場からユーザの自宅等への配送によって行われてもよいし、ユーザが店舗に行ったときに店舗で行われてもよい。なお、実際にユーザに提供対象アイウエアを提供する前に、念のためにユーザに装着してもらって提供対象アイウエアの各部のサイズを確認してもよい。提供対象アイウエアがユーザに提供された後に一連の工程を完了する。
【0049】
次に、本実施形態に係るアイウエア提供システム1及びアイウエア提供方法の作用効果について説明する。アイウエア提供システム1では、調整済みの既存アイウエアの各部のサイズデータ30をサイズデータ取得部21が取得する。そして、ユーザに提供する提供対象アイウエアの各部のサイズは、サイズデータ取得部21によって取得されたサイズデータ30を用いて調整される。従って、調整済みの既存アイウエアのサイズデータ30に基づいて提供対象アイウエアの各部のサイズが調整されるので、ユーザの顔面を用いずに提供対象アイウエアのサイズ調整(ユーザの身体を介しないプレフィッティング)を行うことができる。
【0050】
従って、ユーザに対する計測を行わずに提供対象アイウエアの各部の調整を行うことができるので、調整済みの提供対象アイウエアを速やかにユーザに提供することができる。その結果、高精度に調整された提供対象アイウエアがユーザに提供されるので、ユーザビリティを向上させることができる。このように、調整済みの既存アイウエアのサイズデータ30を用いて提供対象アイウエアのサイズ調整を行うことができるので、既存アイウエアから提供対象アイウエアのサイズ調整のためのデータを容易に且つ高精度に取得することができる。
【0051】
前述したように、サイズデータ取得部21は、撮影された既存アイウエアの画像からサイズデータ30を取得してもよい。この場合、カメラで既存アイウエアを撮影することによって既存アイウエアのサイズデータ30を取得できる。従って、提供対象アイウエアの調整のためのデータを一層容易に取得できる。
【0052】
前述したように、既存アイウエアの各部の位置の基準を示す基準部Bと共に撮影された既存アイウエアの画像からサイズデータ30を取得してもよい。この場合、基準部Bと共に撮影を行って既存アイウエアのサイズデータ30が取得されることにより、各部のサイズをより高精度に取得することができる。従って、より高精度に調整された提供対象アイウエアの提供が可能となる。
【0053】
前述したように、サイズデータ取得部21は、基準部Bを有する撮影キットKに配置された既存アイウエアの画像からサイズデータ30を取得してもよい。この場合、撮影キットKに既存アイウエアを配置して撮影を行うだけで既存アイウエアのサイズデータ30を取得できる。従って、サイズデータ30を更に容易に且つ高精度に取得することができる。
【0054】
前述したように、サイズデータ取得部21は、ユーザを識別するユーザID41と紐付けてサイズデータ30を取得してもよい。この場合、既存アイウエアのサイズデータ30と共にユーザに紐付くデータ(例えば、年齢42、性別43、購入履歴44及び度数データ48の少なくともいずれか)を取得することができるので、ユーザに関する種々の情報を取得することができる。
【0055】
更に、既存アイウエアのサイズデータ30と共にユーザデータ40を取得することにより、例えば、ユーザの性別又は年齢に応じたアイウエアの嗜好に関するデータを蓄積することができる。具体例として、20歳台の女性が嗜好するアイウエア、40歳台の男性が嗜好するアイウエア、等の嗜好の傾向を蓄積することができる。従って、蓄積されたデータを用いて今後のアイウエアの開発に役立てることができる。
【0056】
前述したように、アイウエア提供システム1は、サイズ調整部24によって各部のサイズが調整された提供対象アイウエアを評価する評価部27を備えてもよい。この場合、調整された提供対象アイウエアを評価部27が評価することにより、提供対象アイウエアの品質を更に向上させることができる。従って、ユーザに更に高品質な提供対象アイウエアを提供することができる。また、店舗において提供対象アイウエアを提供するとき、従来のように既製の未調整フレームをユーザに装着してもらってからフィッティング作業に着手する場合に比べ、事前に調整・評価した状態であれば、ユーザの顔を使ったフィッティング作業は最終的な微調整のみで済む。従って、店舗における作業効率を向上させることができる。また、評価部27により評価結果が出力されるため、店舗スタッフの教育においてフィッティング作業の熟練度を当該評価結果によって可視化することができる。
【0057】
前述したように、アイウエア提供システム1は、サイズデータ取得部21によって取得されたサイズデータ30からユーザUのユーザ身体データ45を算出するサイズデータ解析部22を備えてもよい。サイズ調整部24は、提供対象アイウエアの各部のサイズをユーザ身体データ45に紐付けられたサイズデータ30のサイズとなるように調整してもよい。この場合、サイズデータ解析部22によってユーザ身体データ45が算出され、サイズ調整部24によってユーザ身体データ45に紐付けられたサイズデータ30になるように調整がなされる。従って、一層高精度に提供対象アイウエアの各部の調整を行うことができる。
【0058】
前述したように、サイズデータ30は、既存アイウエアのリムのリムサイズデータ31と、既存アイウエアのテンプルのテンプルサイズデータ32と、既存アイウエアのレンズデータ33とを含んでもよい。ユーザ身体データ45は、ユーザの顔の幅を示す幅データ46と、ユーザの顔の奥行を示す奥行データ47とを含んでもよい。そして、サイズデータ解析部22は、リムサイズデータ31、テンプルサイズデータ32及びレンズデータ33から幅データ46及び奥行データ47を算出してもよい。この場合、既存アイウエアのサイズデータ30をユーザの顔のモデルに当てはめてユーザ身体データ45を算出できるので、更に高精度なユーザ身体データ45の蓄積が可能となる。
【0059】
前述したように、サイズ調整部24は、提供対象アイウエアの材質53のデータを加味して提供対象アイウエアのサイズを調整してもよい。この場合、提供対象アイウエアの材質53を加味した調整がなされるので、更に高精度な調整がなされた提供対象アイウエアをユーザに提供することができる。
【0060】
以上、本開示に係るアイウエア提供システム及びアイウエア提供方法の実施形態について説明した。しかしながら、本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、アイウエア提供システムの各部の構成及び機能、並びに、アイウエア提供方法の各工程の内容及び順序は、上記の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0061】
前述の実施形態では、提供者が既存アイウエアを撮影キットKに配置して既存アイウエアを撮影する例について説明した。しかしながら、撮影を行う主体は、提供者以外の者であってもよく、例えば、ユーザであってもよい。この場合、ユーザに撮影キットKを渡し、ユーザが撮影キットKに自らの既存アイウエアを配置して撮影を行ってもよい。更に、既存アイウエアは、提供者の店舗のアイウエアであってもよいし、他の店舗のアイウエアであってもよく、調整済みのアイウエアであれば特に限定されない。
【0062】
前述の実施形態では、底面K1と4つの内側面K2とを有する撮影キットKに配置された既存アイウエアを3方向から撮影する例について説明した。しかしながら、撮影キットの構成は、上記の撮影キットKに限られず適宜変更可能である。撮影の方向も3方向に限られず適宜変更可能である。例えば、既存アイウエアにマーカーを貼り付けた状態で既存アイウエアを撮影することにより、サイズデータ取得部21がサイズデータ30を取得してもよい。このように、撮影キットKに代えて、マーカー等、既存アイウエアの各部の位置を示す目印と共に既存アイウエアを撮影すれば、上記と同様に高精度にサイズデータ30を取得することが可能である。
【0063】
前述の実施形態では、カメラの撮影によってサイズデータ取得部21が既存アイウエアのサイズデータ30を取得する例について説明した。しかしながら、サイズデータ取得部は、カメラの撮影以外の手段によって既存アイウエアのサイズデータ30を取得してもよい。例えば、サイズデータ取得部は、3Dスキャナ等のスキャナによって既存アイウエアのサイズデータ30を取得してもよいし、手で既存アイウエアを測定して測定した結果が入力されることによってサイズデータ30を取得してもよい。このように、既存アイウエアからサイズデータ30を取得する手段は適宜変更可能である。
【0064】
前述の実施形態では、サイズ調整部24によって調整された提供対象アイウエアを評価部27が評価する例について説明した。しかしながら、評価部27を省略することも可能である。また、評価部27による評価が複数回行われてもよい。更に、提供対象アイウエアの各部のサイズ調整のトレーニングのために評価部27が提供対象アイウエアを評価してもよい。この場合、より高品質な提供対象アイウエアをユーザに提供することができる。
【0065】
前述の実施形態では、サイズ調整部24が提供対象アイウエアの各部のサイズを調整した後に提供対象アイウエアを製造する例について説明した。しかしながら、製造した提供対象アイウエアをサイズ調整部24が調整してもよい。このように、提供対象アイウエアの各部の調整と、提供対象アイウエアの製造のタイミングは適宜変更可能である。
【0066】
前述の実施形態では、情報端末10及びサーバ20を備えるアイウエア提供システム1について説明した。しかしながら、本開示に係るアイウエア提供システム及びアイウエア提供方法は、情報端末10及びサーバ20の少なくとも一方を有しないものであってもよく、例えば、サーバ20の少なくとも一部の機能が情報端末10に設けられていてもよい。このように、アイウエア提供システム及びアイウエア提供方法を実現させるための構成は適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0067】
1…アイウエア提供システム、10…情報端末、20…サーバ、21…サイズデータ取得部、22…サイズデータ解析部、23…ユーザデータ取得部、24…サイズ調整部、25…データ出力部、26…データ記憶部、27…評価部、30…サイズデータ、31…リムサイズデータ、32…テンプルサイズデータ、33…レンズデータ、40…ユーザデータ、41…ユーザID、42…年齢、43…性別、44…購入履歴、45…ユーザ身体データ、46…幅データ、47…奥行データ、48…度数データ、50…アイウエアデータ、51…品番、52…サイズ、53…材質、B…基準部、E…アイウエア、E1…リム、E2…テンプル、E3…レンズ、K…撮影キット、K1…底面、K2…内側面、L1…リム軸、L2…中心線、M…目、U…ユーザ。
図1
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図8