(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】現場におけるリスク管理のための情報を提供および受信するシステムおよびポータブル装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0635 20230101AFI20241025BHJP
【FI】
G06Q10/0635
(21)【出願番号】P 2023019765
(22)【出願日】2023-02-13
(62)【分割の表示】P 2021002027の分割
【原出願日】2016-03-14
【審査請求日】2023-03-03
(32)【優先日】2015-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】517319444
【氏名又は名称】リパイプ プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ウートラム,ジャクリーヌ
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-366718(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0191300(US,A1)
【文献】特開2003-242202(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1ポータブル装置および第2ポータブル装置への通信チャネルと、
前記第1ポータブル装置を所有する人物によって実行されるジョブの選択を受信するように構成されるプロセッサーと、
ここで、前記プロセッサーは、前記選択されたジョブに関する情報を検索して前記第1ポータブル装置に送信するように構成され、前記情報の少なくとも一部は、前記選択されたジョブの実行に関するリスク関連情報のリストを含み、
前記情報は、前記第1ポータブル装置によって適切に表示され、前記リストは検索可能であるとともに前記リスト内の1または複数のアイテムの選択に適し、
ここで、前記通信チャネルは、前記第1ポータブル装置から、前記第1ポータブル装置によって受信され、前記人物による前記ジョブの実行に関して前記表示された情報の使用に関連した入力を受信するように構成され、
前記人物による前記ジョブの実行に関して前記表示された情報の使用の記録を記憶するためのストレージと、
を有し、
前記プロセッサーは、前記第1ポータブル装置および前記第2ポータブル装置に送信するための、前記選択されたジョブの実行に関するリスク関連情報の検索可能なリストが拡張されるように、前記第1ポータブル装置から送信された、前記選択されたジョブの実行に関する新たなリスク関連情報である情報を記憶するように構成されているシステム。
【請求項2】
前記リストは、方法ステップ、タスク、リスクおよび制御のうちの1つ以上を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
ジョブによって階層的に構造化されたデータベースを含み、各ジョブ内には、前記ジョブの実行のための組織構造および前記ジョブの実行のためのタスク構造に関するフィールドが存在し、前記リストは、前記タスク構造に記憶されている請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ジョブの構造は、ジョブの詳細、クライアントの詳細、ジョブの役割、計画/仕様、およびリスク警告のうちの1つ以上を含む請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
サーバーへの通信チャネルと、
第1ポータブル装置を所有する人物によって実行されるジョブの選択を、前記通信チャネルを介して前記サーバーに送信するように構成されるプロセッサーと、
ここで、前記プロセッサーは、前記通信チャネルを介して前記選択されたジョブに関する情報を検索するように構成され、前記情報の少なくとも一部は、前記選択されたジョブの実行に関するリスク関連情報のリストを含み、
ここで、前記プロセッサーは、前記リスト内の1または複数のアイテムの選択に適した方法での前記リストの表示を含む前記情報を表示するように構成され、
ここで、前記プロセッサーは、前記人物による前記ジョブの実行に関する入力を受信するように構成され、前記入力は、前記リスト内の1つ以上のアイテムの選択および/または新たなアイテムの追加であり、
ここで、前記プロセッサーは、前記通信チャネルを介して前記入力を前記サーバーに送信するように構成され、前記サーバーは、前記人物による前記ジョブの実行に関する前記表示された情報の使用の記録を記憶することができ、前記入力が新しいとき、前記新たな入力は、前記リストに追加され得り、前記情報がその後、前記第1ポータブル装置に送信されるとき、前記選択されたジョブの実行に関する新たなリスク関連情報を含むように拡張されるか、前記選択されたジョブの実行に関するリスク関連情報の拡張された前記リストが第2ポータブル装置に送信されるポータブル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、現場におけるリスク管理のための情報を提供および受信するシステムおよびポータブル装置に関し、より詳細には、許可、計画、リスク評価および設備の情報、自動生成文書にアクセスし、ユーザー特有の位置、活動および権限ならびに各々の変化に基づく通知を受信するシステムおよびポータブル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の現場のリスク管理の活動には、従業員の健康および安全、環境保護および品質管理に関する過剰な規制、規約および基準が含まれる。全ての企業が全ての基準を遵守しなくてはならないが、従業員が以下の活動に携わっている場合、遵守は特に困難である。
A)オフィスまたはデスクから離れた活動(「最前線」の従業員)
B)複数の現場または日々変化する現場にわたって発生する活動(たとえば、配管業者、電気技師、移動技術者、移動ヘルスケアサービス)
C)建設業、鉱業、土木建築業または任意の他の「リスクの高い」作業を含む活動
要するに、遵守(コンプライアンス)は一般に、
1.特定の作業を行う前に、安全確認のチェックリストを完成させ、規定された制御を実施すること
2.あらゆるジョブを行う前に「リスク評価」を行うこと、のいずれかを従業員に要求する。最も単純な形態では、リスク評価には以下のものが含まれる。
A)ジョブの各段階について全ての危険を特定すること
B)それぞれの危険について制御を選択すること(危険が大きいほど、必要とされる制御が強くなる)
C)「残存」リスクのレベルを(「定性的」評価によって)決定すること
D)以下の場合のみ、ジョブを進めること
i)残存リスクが「適切である」場合
ii)全ての制御が実施されている場合
これらのチェックリストおよびリスク評価の大部分は紙ベースであり、生成される書類の量は非常に多い。一例として、最前線の従業員が日常的に記入する書式の要約されたリストを以下に示す。
A)車両、トラック、資本設備および工場のための設備のプレスタート:任意の従業員が任意の設備を操作する前に記入しなければならない約30件の保守点検のリスト
B)ジョブ安全評価(Job Safety Assessment、JSA):プロジェクトまたはジョブにおける全ての段階の詳細なリスク評価。JSAはジョブごとに記載され、少なくとも毎日評価される。基本のJSAは、生成に最大60分、評価に最大20分かかる。ジョブに携わる全ての従業員は、毎日仕事を開始する前にJSAを見直し、JSAに署名しなければならない。
C)テイク5評価:従業員が特定の作業を開始する前の約30の危険についての確認
D)許可:特定の活動が行われる前に実施されなければならない安全確認および規定された制御の詳細なリスト。たとえば、従業員が以下のことを行う前には、一般に許可が必要とされる。
【0003】
i)任意の作業を行うための任意の現場への訪問
ii)任意の表面(たとえば壁)の貫通
iii)掘削(手動または機械的に)
iv)閉鎖空間進入
v)高所作業(ある高さから1フィート未満でありうる他の高さに落下するリスクとして定義される)
vi)電気工事実施
vii)高温作業実行
viii)植物の除去
ix)何人かの作業員に対して、高圧水噴射の実行、またはコンクリート切断鋸の使用
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当然、最前線の従業員は、書類生成に対して特に何百回も同じ作業またはジョブを行った場合に、自然な嫌悪感を抱く。書類生成の重要な欠点は、
現場の従業員に毎日「一筆書く」ように伝えることにとてもよく似ている点、
現場の従業員は、書類作成を尊重しないため、それを鞘取引(アービトラージ:arbitrage)する点、
このことが、非常に非効率的という点である。たとえば、
i)これらの完成された書類からのデータが、中央システム(たとえば、資産管理シス
テム、訓練システム、現場時間の記録、燃料消費量など)に管理スタッフによって手動で
入力されなければならない。
【0005】
ii)最前線の従業員は書類生成を鞘取引(アービトラージ:arbitrage)できるため、安全調査員が現場に行って、書類を確認しなければならない。
【0006】
本明細書においてなされる文書に対する参照は、明示的に述べられていない限り、それらの文書に含まれる情報が、本発明の当業者に知られている一般的な知識の一部を形成することを認めることを意図するものではない。
【0007】
本明細書および特許請求の範囲を通して、文脈がそれ以外を必要としない限り、「含む(comprise)」の用語または「comprises」もしくは「comprising」などの変形は、記載された整数または整数群を含むが、任意の他の整数または整数群を除外しないことを意味するように理解される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、現場におけるリスク管理のための情報を提供および受信する方法およびシステムに関し、より詳細には、許可、計画、リスク評価および設備の情報、自動生成文書にアクセスし、ユーザー特有の位置、活動、権限および各々の変化に基づく通知を受信する方法およびシステムに関する。開示されたリスク管理システムおよび方法は、リスク管理プロセスにおいて最前線の従業員をサポートし、関与させ、最前線の従業員に適切な方法でリスク管理タスクを完了させるためのツールを提供する。
【0009】
開示されたシステムおよび方法に係る一実施形態は、以下のものを提供する。
1.最前線の従業員がiPhone(登録商標)/iPad(登録商標)/Androidなどのモバイル用のコンピューター設備を介して、リスク管理文書を完成させるための能力。これには、開始前(プレスタート)のチェックリスト、ジョブ安全評価(JSA)、テイク5、許可などが含まれる。
2.以下のものについてアクセスおよび評価すること
a)担当者の資格
b)物質安全データシート(一般に「MSDS」)
c)ログブック
d)設備のリスク評価
e)ジョブの方法の記述/ノート/写真など
f)会社の手順
g)会社のリスク警告
3.以下のように最前線の従業員を従事させるツール
a)監視する従業員によって入力および管理されている方法ステップ、タスク、リスクおよび制御のリストを考慮するように、最前線の従業員に促す。最前線の従業員は、リストの各々に任意の「他の」項目を追加することもでき、そのような追加は、自動的に監視する従業員に報告される。
【0010】
b)最前線の従業員が、任意の関連する適切な方法ステップ、タスク、リスクおよび制御を検索し、選択することを可能にする。
【0011】
c)残存リスクを評価する。
【0012】
d)各アップロードに対して「スコア」を提供する。
【0013】
i)勤務評価および報酬に関連し得る従業員スコアの記録を保持する。
【0014】
ii)全社のリーダーの掲示板を生成する
e)毎月の(たとえば、危険にスポットを当てた)競争およびリスク改善案についての(金銭的な利益を伴う)オンラインフォーラムを提供する
4.リスク情報の適時性と正確性の改善
a)各アクセス/アップロードの時間および場所を追跡するGPS
b)最前線の従業員が、制御が実施される前に作業を開始することを防止すること(たとえば、開始前のタイムスタンプは、設備の移動のタイムスタンプ、または設備にログオンした時間より前でなければならない)
c)GPSおよびタイムスタンプのデータと、インシデント調査、コンプライアンス監査、顧客の請求書との相互参照を行うこと
5.様々な要因にわたる安全思考の変化を含む、リアルタイムの健康および安全のデータのデータベースを生成する能力
6.監視する従業員が、データの統計分析および他の分析を完了させて、リスクインシデントのパターンおよび「先行指標」を識別することを可能にすること
本発明の一態様によれば、
プロセッサー、メモリー、ネットワークインターフェースおよびタッチ表示画面を含むモバイルコンピューター装置上のリスク管理のための情報を提供する方法が開示され、当該方法は、
プロセッサーにおいて、ネットワークインターフェースを介して、許可を識別する第1の情報、計画を識別する第2の情報、リスク評価を識別する第3の情報、および設備を識別する第4の情報を作業現場において受信するステップと、
タッチ表示画面上に、許可を識別する第1の情報、計画を識別する第2の情報、リスク評価を識別する第3の情報、および設備を識別する第4の情報を表示するステップと、
表示された許可を識別する第1の情報、計画を識別する第2の情報、リスク評価を識別する第3の情報、および設備を識別する第4の情報の近位のタッチ表示画面上のタッチによってそれぞれ許可、計画、リスク評価、および設備に関するデータへのアクセスを提供するステップと、
表示されたリスク評価を識別する第3の情報の近位のタッチ信号を受信すると、ジョブ安全評価識別子を識別する1つ以上の第5の情報を表示するステップと、
表示されたジョブ安全評価識別子を識別する1つ以上の第5の情報の近位のタッチ表示画面上のタッチ信号を受信すると、特定のジョブ安全評価識別子について関連する許可、計画および設備に関するデータへのアクセスを提供するステップとを含む。
【0015】
また、プロセッサー、メモリー、ネットワークインターフェース、およびタッチ表示画面を含むモバイルコンピューター装置上で実行されるリスク管理のための情報を提供する方法およびシステムが開示され、当該方法は、
処理期間を特定する情報を示すアイコンを表示するステップと、
表示されたアイコンの近位のタッチ表示画面上のタッチ信号を受信すると、ログクエリを識別する1つ以上の情報を受信してタッチ表示画面上に表示するステップと、
ログクエリを識別する1つ以上の表示された情報の近位のタッチ信号を受信すると、受信されたタッチ信号に関連する1つ以上のデータをリモートサーバーに送信するステップと、
リモートサーバーがログ形式を有する文書にログクエリを識別する1つ以上の表示された情報の近位の受信されたタッチ信号に関連する1つ以上のデータを自動生成する処理を提供するステップと、
ログ形式の文書を格納するステップとを含む。
【0016】
また、プロセッサー、メモリー、ネットワークインターフェース、およびタッチ表示画面を含むモバイルコンピューター装置上で実行されるリスク管理のための情報を提供する方法およびシステムが開示され、当該方法は、
プロセッサーにおいて、ネットワークインターフェースを介して、許可を識別する情報を受信するステップと、
タッチ表示画面上に、許可を識別する情報を表示するステップと、
許可を識別する表示された情報の近位のタッチ信号を受信するステップと、
許可を識別する情報の近位のタッチ表示画面上のタッチ信号を受信すると、特定の許可を識別する1つ以上の情報を受信してタッチ表示画面に表示するステップとを含み、特定の許可を識別する情報は、許可が有効であるか否かまたは許可が失効しているか否かを示す表示を含む。
【0017】
また、開示される方法およびシステムは、GPS追跡を含み、
離れた場所において、GPSを介してコンピューターの位置を追跡するステップと、
離れた場所において、コンピューターの位置におけるジョブに関連する許可が失効したか否かを処理するステップと、
コンピューターの位置に関連する許可が失効した場合、コンピューターへの配信のための通知を送信するステップとを含む。
【0018】
本発明の他の実施形態によれば、ポータブル装置を所有している人物によって実行されるジョブを選択するステップと、
ジョブに関連する情報であって、ジョブのために必要な許可、ジョブの実行のための計画、ジョブに関連するリスク、ジョブに関連して使用される設備を有する情報をポータブル装置にダウンロードするステップと、
ジョブに必要とされる許可に関する情報、ジョブの実行の計画に関する情報、ジョブに関連するリスクに関する情報、ジョブに関して使用される設備に関する情報それぞれの一つの選択のための対応する表示を表示するステップと、
表示のうちの1つの選択を受信するステップと、
受信した選択に従ってダウンロードされた情報の少なくとも一部を表示するステップと、
人物によるジョブの実行に関して表示された情報の使用に関連するポータブル装置への入力を受信するステップと、
人物によるジョブの実行に関する表示された情報の使用の記録を記憶できるように入力をアップロードするステップと、
を含む方法が開示される。
【0019】
本発明の他の態様によれば、
ポータブル装置を所有している人物によって実行されるジョブを選択するステップと、
ジョブに関連する情報であって、ジョブのために必要な許可、ジョブの実行のための計画、ジョブに関連するリスク、ジョブに関連して使用される設備を有する情報をポータブル装置にダウンロードするステップと、
ジョブに必要とされる許可に関する情報、ジョブの実行の計画に関する情報、ジョブに関連するリスクに関する情報、ジョブに関して使用される設備に関する情報それぞれの一つの選択のための対応する表示を表示するステップと、
表示のうちの1つの選択を受信するステップと、
受信した選択に従ってダウンロードされた情報の少なくとも一部を表示するステップと、
人物によるジョブの実行に関して表示された情報の使用に関連するポータブル装置への入力を受信するステップと、
人物によるジョブの実行に関する表示された情報の使用の記録を記憶できるように入力をアップロードするステップと、
を実行するように構成されるプロセッサーを有するポータブル装置が開示される。
【0020】
一実施形態では、ジョブの選択は、ジョブの種類の選択を含む。ジョブの種類は、ジョブの種類に応じて、利用可能な情報のライブラリーからダウンロードされる情報を予め選択している。
【0021】
一実施形態では、情報は、ジョブの種類のジョブが実行されるときに完成される書式からの情報を含み、入力は、ジョブの種類のジョブが実行されようとするときまたは完了したときに書式上で完成される情報である。
【0022】
一実施形態では、情報は、表示された情報について受信された入力に従ってジョブを実行することが許可されているか否かをユーザーに示すようにポータブル装置によって実行されうる1つ以上のチェックを含む。このように、たとえば、特定のジョブについて全ての安全確認が行われ、安全確認が設備に入力されて確認されるまで、人物はジョブを実行することが許可されない。また、入力のアップロードは、コンプライアンスの監視を可能にする。
【0023】
本発明の他の態様によれば、
ポータブル装置を所有している人物によって実行されるジョブを選択し、
ジョブに関連する情報であって、ジョブのために必要な許可、ジョブの実行のための計画、ジョブに関連するリスク、ジョブに関連して使用される設備を有する情報をポータブル装置にダウンロードし、
ジョブに必要とされる許可に関する情報、ジョブの実行の計画に関する情報、ジョブに関連するリスクに関する情報、ジョブに関して使用される設備に関する情報それぞれの一つの選択のための対応する表示を表示し、
表示のうちの1つの選択を受信し、
受信した選択に従ってダウンロードされた情報の少なくとも一部を表示し、
人物によるジョブの実行に関して表示された情報の使用に関連するポータブル装置への入力を受信し、
人物によるジョブの実行に関する表示された情報の使用の記録を記憶できるように入力をアップロードするように構成されるプロセッサーを有するシステムが開示される。
【0024】
一実施形態では、プロセッサーはさらに、
選択のために一つ以上のアクションをユーザーに提供し、
アクションのうちの一つの選択を受信し、
当該選択を送信するように構成されるように構成され、ここで、当該選択の送信は、選択されたアクションを開始させ、当該選択されたアクションが完了するまで、他のユーザーによる当該選択されたアクションに関連する一つ以上のアクションの選択をブロックする。
【0025】
一実施形態では、プロセッサーはさらに、
通常は選択可能な一つ以上のアクションをユーザーに提供し、
関連するアクションが開始される際、遠隔システムからブロック通信を受信し、
関連するアクションが完了するまで、アクションのうちの少なくとも一つの選択をブロックし、
関連するアクションが完了したことを示すアンブロック通信を受信した後、アクションのうちの一つの選択を可能にするように構成される。
【0026】
一実施形態では、システムは、ジョブによって階層的に構造化されたデータベースを含み、各ジョブ内には、ジョブの実行のための組織構造およびジョブの実行のためのタスク構造に関するフィールドが存在する。一実施形態では、組織構造は、手順、リスク限度、担当者、化学物質、設備およびリストに関する情報の1つ以上を含む。一実施形態では、リストは、方法のステップ、タスク、リスクおよび制御のうちの1つ以上を含む。一実施形態では、ジョブ構造は、ジョブの詳細、クライアントの詳細、ジョブの役割、計画/仕様、およびリスク警告のうちの1つ以上を含む。
【0027】
一実施形態では、データベースは、通信の記録をさらに含む。一実施形態では、通信は、会議、報告、完成された書式および警告のうちの一つ以上をさらに含む。一実施形態では、完成された書式は、許可、計画、設備およびリスク評価のうちの一つ以上を含む。
【0028】
一実施形態では、データベースは、関係者がデータベースを生成、編集、およびデータベースにアクセスするための許可をさらに含む。一実施形態では、許可は、関係者が監視する従業員、プロジェクトマネージャー、現場監督または現場担当者であるかどうかに応じて設定される。一実施形態では、いくつかの許可は、許可は、関係者が、許可に関連して作業する許可の発行者、許可の保有者、現場担当者であるか、監視する従業員、プロジェクトマネージャー、現場監督であるかによって設定される。
【0029】
一実施形態において、現場担当者は、モバイルアプリケーションを介して本発明にアクセスする。一実施形態では、現場監督は、モバイルアプリケーションを介して本発明にアクセスする。一実施形態では、プロジェクトマネージャーは、モバイルアプリケーションおよび/またはパーソナルコンピューターを介して本発明にアクセスする。一実施形態では、監視員は、モバイルアプリケーションおよび/またはパーソナルコンピューターを介して本発明にアクセスする。
【0030】
一実施形態では、プロジェクトマネージャーは、ジョブの要求を達成するために、計画を決めて割り当てるための許可を有する。一実施形態では、全ての関係者が、計画を閲覧できる。
【0031】
一実施形態では、特定の関係者(適切な資格を有する)は、許可を生成し、当該許可の下で作業を行うことを現場の担当者に許可するための許可を有する。一実施形態では、特定の関係者は、許可を保持する資格があり、許可の条件を満たす責任がある許可の保持者を割り当てるための許可を有する。一実施形態では、プロジェクトマネージャーおよび現場監督は、自身に責任があるジョブに関して発行された許可を見るための許可を有する。
一実施形態では、特定の関係者は、資格のある他の許可の発行者と許可を共有できる。一実施形態では、許可の保有者は、自身に割り当てられた許可を見て承諾するための許可を有する。一実施形態では、現場の担当者は、許可の下で作業を見て承諾する許可を有する。一実施形態では、許可の保持者は、移転が承諾された場合、資格のある他の許可の保持者に許可を移転するための許可を有する。一実施形態では、許可の保持者は、許可の下で作業を行う他の担当者を追加するための許可を有する。
【0032】
一実施形態では、プロジェクトマネージャーは、ジョブ安全評価(JSA)を生成するための許可を有する。一実施形態では、現場の担当者は、JSAへの変更を承諾または提案するための許可を有する。
【0033】
一実施形態では、全ての関係者は、開始前のチェックリストを完成させるための許可を有する。一実施形態では、チェックリストが規定される。一実施形態では、現場監督およびプロジェクトマネージャーは、全ての完成された開始前のチェックリストを閲覧できる。
【0034】
開始前のチェックリストが上手く完成していない実施形態では、システムは、失敗したチェックリストに関する警告を発生させるように構成される。
【0035】
一実施形態では、現場の担当者は、迅速なリスク評価を生成するための許可を有する。一実施形態では、現場監督およびプロジェクトマネージャーは、全ての完成された迅速なリスク評価を閲覧できる。
【0036】
迅速なリスク評価が上手く完成していない実施形態では、システムは、失敗した迅速なリスク評価に関して警告を発生させるように構成される。
【0037】
一実施形態では、監視員は、登録簿を生成するための許可を有する。一実施形態では、他の関係者は、登録簿を見るための許可を有する。
【0038】
一実施形態では、監視員およびプロジェクトマネージャーは、ジョブに関する全ての関係者に対して警告を発生させるための許可を有する。
【0039】
一実施形態では、本社の社員は、ハザード報告またはインシデント報告を生成するための許可を有する。一実施形態では、ユーザーは、報告にアクセスするための許可を有する。
【0040】
一実施形態では、システムは、ホーム画面上での選択のために、ポータブル装置上に4つの主要なアイコンを表示するように構成され、当該アイコンは、許可、計画、設備またはリスク評価をそれぞれ示す。一実施形態では、情報の閲覧、およびこれらのうちの一つに関する情報の入力は、階層的に表示または受信される。一実施形態では、これらの種類の情報に関する一つ以上の書式を完成させるために、これらの見出しの下にメニューオプションが示され、ある画面から次の画面への連続的な進行が行われる。
【0041】
一実施形態では、システムは、通信ツールへのアクセスを可能にする通信アイコンをホーム画面上に提供するように構成される。一実施形態では、通信アイコンは、通信が関係者の注意をいつ必要としているかも示す。
【0042】
一実施形態では、ポータブル装置は、ネットワーク通信が切断された後に再構築された場合、データをシステムデータベースに同期させるように構成される。
【0043】
一実施形態では、ポータブル装置は、検索可能および拡張可能な情報のリストによって構成される。
【0044】
一実施形態では、システムは、入力されたデータをログに記録し、次いで、書式の完成をタスクの開始および完了と一致させて、安全のプロトコルの遵守を保証するように構成される。一実施形態では、ログは、タイムスタンプを含む。一実施形態では、ログは、位置記録を含む。一実施形態では、ログは、バーコードスキャンまたはベアフィールド装置スキャンを含む他の入力を含む。
【0045】
一実施形態では、システムは、許可または計画または他の要件のうちの1つ以上の有効期間をテストし、現在時間が有効期間内でない場合に警告を生成するように構成される。
【0046】
一実施形態では、システムは、許可または計画または他の要件のうちの1つ以上の有効な地域の適用可能性をテストし、それぞれの許可、計画またはその他の要件を要求する動作が開始されるときに現在の場所が有効な地域内でない場合に警告を生成するように構成される。
【0047】
一実施形態では、システムは、許可を発行しようとする関係者の記録、および許可が発行される予定の関係者の記録に対する許可の発行の要件をチェックするように構成され、要件が満たされない場合には、要件が満たされていない旨の警告を発するように構成される。一実施形態では、システムは、許可の要件が満たされない場合、許可を発行できないように構成される。
【0048】
一実施形態では、システムは、JSAが生成されているアクティビティにおける方法のステップの選択を受信すること、選択された方法のステップに適用可能なリスクの選択を受信すること、選択されたリスクを緩和するための制御を受信すること、選択されたリスクの各々についてリスク格付けの選択を受信すること、JSAが適用される1人以上の担当者の選択を受信することによってJSAを生成するように構成される。
【0049】
一実施形態では、方法のステップは、所定の方法のステップのリストから選択できてもよい。一実施形態では、リスクは、所定のリスクのリストから選択できてもよい。一実施形態では、制御は、所定の制御のリストから選択できてもよい。一実施形態では、リスク格付けは、所定のリスク格付けマトリックスから選択できてもよい。一実施形態では、担当者は、JSAが生成されているジョブに割り当てられた所定の担当者リストから選択されてもよい。
【0050】
一実施形態では、選択された担当者の各々には、JSAの承認を要求するメッセージが送信される。
【0051】
一実施形態では、システムは、実行されるタスクの選択を受信し、選択されたタスクに適用可能な可能性のあるリスクの選択を受信し、選択された可能性のあるリスクを緩和するための制御の選択を受信することによってリスク評価を生成するように構成される。
【0052】
一実施形態では、タスクは、所定のタスクのリストから選択されてもよい。一実施形態では、可能性のあるリスクは、所定の可能性のあるリスクのリストから選択されてもよい。一実施形態では、制御は、所定の制御のリストから選択されてもよい。
【0053】
一実施形態では、システムは、設備のアイテムの使用前に実行されるチェック(プレスタート)に関する情報を表示し、チェックされる設備のアイテムの各部分のチェックボックスを提供し、部分がチェックされたときに選択を受信し、チェックリストが正常に完了するまでアイテムが使用不能であるというメッセージを表示するように構成される。一実施形態では、チェックリスト内のアイテムがプレスタートのチェックの失敗として選択された場合、システムは警告を生成するように構成される。一実施形態では、設備のアイテムは、修理または交換されるまで、データベースにおいて故障中としてフラグが設定される。
【0054】
一実施形態では、プレスタートは、バーコードスキャン、シリアル番号の入力を含む手段によって設備のアイテムを識別する。
【0055】
一実施形態では、システムは、検査される設備もしくは部分のアイテムに関する情報、または部分の検査方法を表示するように構成される。
【0056】
一実施形態では、ジョブへの割り当ては、モバイル装置を有しているどの関係者が存在すべきでないかまたは進入すべきでないかに関してデータベースから情報を検索することによってジオフェンスの生成の契機となり、モバイル装置はジオフェンスに対する位置を確認し、ジオフェンスと交差したときに警告を生成する。
【0057】
本発明の他の態様によれば、
ポータブル装置への通信チャネルと、
ポータブル装置を所有する人物によって実行されるジョブの選択を受信するように構成されるプロセッサーと、
ここで、プロセッサーは、選択されたジョブに関する情報を検索してポータブル装置に送信するように構成され、情報は、ジョブに必要な許可、ジョブの実行のための計画、ジョブに関連するリスク、ジョブに関して使用される設備を含み、
情報は、ポータブル装置において適切に表示され、
ここで、通信チャネルは、人物によるジョブの実行に関する表示された情報の使用に関連してポータブル装置によって受信された入力をポータブル装置から受信するように構成され、
人物によるジョブの実行に関連する表示された情報の使用の記録を記憶するためのストレージと、
を有するシステムが開示される。
【0058】
本発明の他の態様によれば、モバイルコンピューター装置のユーザーに文書を提供する方法が開示され、当該方法は、
モバイル装置のユーザーを識別するステップと、
ユーザーが割り当てられた一つ以上のジョブをデータリポジトリから受信するステップと、
受信されたジョブからジョブを選択するステップと、
選択されたジョブに関する識別されたユーザーの役割をデータリポジトリから受信するステップと、
文書の種類を選択するステップと、
選択されたジョブおよび選択された文書の種類に応じて、選択された文書の種類のテンプレートをデータリポジトリから検索するステップと、
テンプレートの文書をユーザーに表示するステップと、
選択のために一つ以上のアクションをユーザーに提供するステップと、
アクションのうちの一つの選択を受信するステップと、
当該選択を送信するステップとを含み、ここで、当該選択の送信は、選択されたアクションを開始させる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
より良い理解を提供するために、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【
図1】ホーム画面の一実施形態を示すフローチャートであり、システムおよび方法において四つの異なる機能がシステムおよび方法においてどこに繋がるかを示す図である。
【
図2】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図3】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図4】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図5】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図6】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図7】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図8】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図9】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図10】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図11】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図12】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図13】開示されたシステムおよび方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図14】関係者の間の書類の流れの実施形態を示す図である。
【
図15】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図16】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図17】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図18】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図19】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図20】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図21】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図22】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図23】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図24】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図25】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図26】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図27】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図28】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図29】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図30】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図31】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図32】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図33】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図34】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図35】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図36】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図37】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図38】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図39】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図40】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図41】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図42】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図43】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図44】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図45】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図46】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図47】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図48】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図49】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図50】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図51】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図52】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図53】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図54】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図55】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図56】
図1の例に示されたメインページ、許可ページ、評価ページおよび設備ページのスクリーンショットを示す図である。
【
図57】本発明の一実施形態に係るシステムの概略ブロック図である。
【
図58】本発明の一実施形態に係るポータブル装置の概略ブロック図である。
【
図59】本発明の一実施形態に係るデータベースの相関図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
本開示は、本発明に係る様々な実施形態を作り出し、使用する最良の形態を可能な方法で説明するために提供される。本開示はさらに、本発明を如何なる方法で限定するものではなく、本発明の原理および利点についての理解および認識を高めるために提供される。本発明の好ましい実施形態は、本明細書において図示され説明されているが、本発明がそのように限定されないことは明らかである。添付した特許請求の範囲によって定められる本発明の思想および範囲から逸脱することなく、本開示の利益を受ける当業者には、数多くの修正、変更、変形、置換および同等物が思い浮かぶであろう。
【0061】
第1および第2、上下などのような関係語の使用は、単に他の対象または動作と互いに区別するために使用され、そのような対象または動作の間におけるそのような実際の関係または順序を必ずしも要求または暗示することがないということが理解される。
【0062】
発明の機能の多くおよび発明の原理の多くは、ソフトウェアプログラムまたは命令および特定用途向けICなどの集積回路(IC)を用いて、またはそれらにおいて最もよく実行される。簡潔にするため、および本発明に係る原理および概念を不明瞭にするリスクの最小化のため、そのようなソフトウェアおよびICの考察がある場合には、好ましい実施形態における原理および概念に関する本質的要素に限定される。
【0063】
現場におけるリスク管理のための情報を提供および受信する方法およびシステムが開示され、より詳細には、許可、計画、リスク評価および設備の情報、自動入力文書にアクセスし、許可の可用性および位置に基づく通知を受信する方法およびシステムが開示される。上述したように、開示されたシステムおよび方法は、現場ベースの担当者が自身の業務に関連するリスクを管理することを可能にする。コンプライアンスの監視が、(たとえば、GPSおよび時間追跡動作によって)改善される。
【0064】
現場のオペレーターのための他のツールは、以下のものを提供する全体的な構造およびナビゲーション方法によって提供される。
a)リスク制御の効果的な選択および実施
b)たとえばログを自動入力することによる、リスク書類の生成の適時かつ効率的な完成
以下の開示された構造ならびにナビゲーションシステムおよび方法は、ナビゲーション、自動入力、許可および計画の状況に関する警告、設備の開始前の視覚的な手がかり、データベースタップ、リアルタイム自動警告、設備の多用の確認、設備のタグ付け自動リマインダーおよびペイント色の置換のための処理を含む。
【0065】
アクション(合意や署名など)を必要とする各文書は、ユーザーがアクションを実行できるようにするためのアクションボタンを有する。実行されるアクションは、文書の状態、ならびに文書およびジョブに関してユーザーが有する役割に応じて適合される。アクションが実行されると、アクションの前に文書のコピーが保存され、新しい文書が生成される。他の要件が保留されている間は、文書をロックできる。例えば、許可がある保有者からある保有者に移動される場合、現場担当者は許可を受け入れることも許可をクローズすることもできない。
【0066】
使用される用語の定義は、組み込まれた参照と共に提供される。たとえば、リスクが選択され、定義および他の情報が説明される。
【0067】
一実施形態では、本発明のツールは、スマートフォンなどのモバイルコンピューター設備上で動作するアプリケーションを介して提供される。スマートフォンは、プロセッサー、メモリー、タッチ画面の形態における入力装置でもあるディスプレー画面、およびネットワーク通信装置を備えるモバイルコンピューター設備であることが知られている。典型的には、スマートフォンには、メモリーに記憶され、プロセッサーによって実行されるとアプリケーションを形成するコンピュータプログラムがロードされる。他の言い方をすれば、コンピュータプログラムは、本発明の一態様に係るシステムとしてのポータブル装置を構成するように、プロセッサーを制御するための命令を含む。コンピュータプログラムの命令が実行されると、ポータブル装置は、本発明の他の態様に係る方法を実行する。
【0068】
本発明は、多くの方法によって実施されうることが理解される。本発明を実施する一つの方法は、以下に説明する実施形態による。
【0069】
一実施形態では、ツールの一態様は、限定的でなく、ラップトップまたはデスクトップパーソナルコンピューターなどの、より一般的なコンピューティング装置上で提供される。パーソナルコンピューターという用語は、ポータブルコンピューティング装置上に実装できるものとして限定することを意図するものではないが、オフィス環境で使用される場合には、サイズ、重量および携帯性がより一般的に限定されない。後述するように、本発明のいくつかの態様は現場で実装する必要はない。そのような実装は、パーソナルコンピューターにインストールされたソフトウェアによって提供することができ、またはパーソナルコンピューターにインストールされたブラウザを介して、パーソナルコンピューターからアクセス可能な遠隔地にあるソフトウェアによって実装できる。このような実装は、一般に、サービスモデルとしてのソフトウェア(SaaS)または「クラウド」内のソフトウェアと称される。
【0070】
図57を参照すると、本発明の一実施形態によるシステム1000が示されており、システム1000は、プロセッサー1002、データベース1004、メモリー/ストレージ1008、(インターネットなどの)コンピュータネットワーク1012に接続されたネットワークインターフェース1010を備える。ネットワーク1012は、複数のモバイルコンピューター装置1020、1022および1024に接続する携帯電話ネットワーク1014(または他のワイヤレスネットワーク)を含む。また、ネットワーク1012は、パーソナルコンピューター1030に接続する。
【0071】
プロセッサー1002上では、モバイルユーザーアプリケーションインターフェース1040およびバックエンドユーザーアプリケーション1042が実行される。モバイルユーザーアプリケーションインターフェース1040は、ネットワークインターフェース1010、ネットワーク1012および1014を介して、通信チャネル1052によって、ポータブル装置1020、1022および1024と連結する。通信チャネルは、携帯電話ネットワーク1014への通信1054と、基地局とポータブル装置1020、1022および1024との間の無線通信1056とを含む。バックエンドユーザーアプリケーション1042は、ネットワーク1012を介して、パーソナルコンピューター1030への通信チャネル1050を有する。
【0072】
パーソナルコンピューター1030は、オフサイト担当者に本発明へのアクセスを与える。一方、モバイルユーザーアプリケーションインターフェース1040は、パーソナル装置1020、1022および1024のオンサイトユーザーに本発明へのアクセスを与える。モバイルユーザーアプリケーション1040は、通信チャネル1056によってバックエンドユーザーアプリケーション1042と交信し、情報を交換できる。
【0073】
図58を参照すると、各パーソナルコンピューター設備1020、1022および1024は、構成要素1100を備える。これらの構成要素1100は、プロセッサー1102、メモリー/ストレージ1104、ネットワークインターフェース1106、典型的には要素1108および1110を組み合わせたタッチ画面である画面1110およびタッチ入力1108を備える。
【0074】
プロセッサー1102上では、ネットワークインターフェース1106およびアンテナ1112によって、無線通信1134による携帯電話ネットワークと通信するモバイルユーザーアプリケーション1120が実行される。携帯電話ネットワークの代わりに、Wi-Fiネットワークまたは他の無線ネットワークが使用されてもよい。モバイルユーザーアプリケーションインターフェース1040は、通信チャネル1130によって、モバイルユーザーアプリケーション1120と通信できる。モバイルユーザーアプリケーション1120は、通信チャネル1132を介して、データを記憶できる。
【0075】
一実施形態では、データベース1004は、
図59に示すように構成され、ジョブライブラリー1210の形態である。ジョブライブラリー1210は、組織データベース1212およびジョブデータベース1214を含む。組織データベース1212は、手順1220、リスク制限1222、担当者1224、化学物質1226および設備1228を含む。また、組織データベース1212は、たとえば、方法ステップ、タスク、リスクおよび制御などのリスト1230も含む。ジョブデータベース1214は、ジョブの詳細1240、クライアントの詳細1242、ジョブの役割1244、計画/仕様1246およびリスク警告1248を含む。また、ジョブライブラリー1210は、会議および報告、許可、計画、設備およびリスク評価を含む完成された書類1280を含む、記憶された通信1270を含む。ジョブライブラリー1210は、プロジェクトマネージャー、現場監督および現場オペレーターを含む関係者による、ジョブライブラリーを閲覧するための質問(query)1260を生成することによって、閲覧されうる。
【0076】
図14を参照すると、本発明は、本発明を使用する関係者によるリスク評価の表示を容易にし、これらの関係者は、監視員1302、プロジェクトマネージャー1304、現場監督1306および現場オペレーター1308を含む。監視員は、通常、会社の本社にいる。
図14は、これらの関係者が情報を伝達し、リスク評価を提供できるスキーマ1300を示す。スキーマ1300は、これらの関係者が割り当てられたジョブのコンテキストにおいて提供される。このジョブには、1人以上の監視員1302、1人以上のプロジェクトマネージャー1304、1人以上の現場監督1306、および1人以上の現場オペレーター1308が割り当てられる。
【0077】
プロジェクトマネージャー1304は、パーソナルコンピューター1030またはポータブル装置1020、1022または1024のうちの1つを使用して、ジョブ要件を達成するための計画1320を定義および割り当てることができる。既知の種類のジョブについては、特定のジョブ要件に合わせて調整できるが、その種類のジョブのそれぞれの間で計画が比較的一貫しうる。また、ジョブ要件に応じて個別に計画を立てることもできる。指定された場合、計画はその特定のジョブについてデータベース1004にロードされ、そのジョブに割り当てられた全ての関係者によってアクセスされうる。
【0078】
監視員1302は、どの現場監督がどの許可を発行することが承認されているかを指定できる。承認された現場監督は、許可1340を生成できる。いくつかの許可は、プロジェクトマネージャーまたは特定の許可の発行者による承認を必要とする。許可1340に変更が生じた場合、プロジェクトマネージャー1304に通知する必要がある。許可は、現場監督1306間で共有できる。ジョブの許可のように、いくつかの許可1340は、ジョブの終わりに更新(閉鎖)されなければならない。いくつかの許可1340は、条件が変化したときに更新されなければならない。許可1340は、プロジェクトマネージャー1304、現場監督1306および現場オペレーター1308と共有することができ、その後、プロジェクトマネージャー1304、現場監督1306および現場オペレーター1308は許可を受け入れる必要がある。一般に、許可は、以下にさらに説明する長期許可または短期許可であってもよい。
【0079】
現場監督1306は、ジョブ安全評価(JSA)1330も生成できる。通常、JSA1330は、現場で作業する全ての人、特に現場オペレーター1308によって受け入れられなければならない。JSA1330は、現場で観察されたリスクを追加することを含め、更新されうる。JSA1330が更新されると、それを受け入れた全ての担当者に更新情報が自動的に通知される。プロジェクトマネージャー1304は、JSA1330のいかなる変更に対しても警告される。
【0080】
プロジェクトマネージャー1304は、現場監督1306が実行できる全ての動作を実行できる。
【0081】
現場オペレーター1308は、開始前チェックリスト(プレスタート)1334を生成できる。現場オペレーター1308は、自分自身のプレスタート1334のみにアクセスでき、これにより、それらを個人に適合させうる。現場監督1306およびプロジェクトマネージャー1304は、指定されたジョブのプレスタート1334の全てにアクセスできる。危険度の高いタスクの場合、開始前に提供されたチェックリストに従って何かが適切でない場合、現場の他の担当者に自動的に問題が警告される。
【0082】
現場オペレーター1308は、テイク5と呼ばれる自身の迅速なリスク評価を取得できる。「テイク5」は、一般に以下のことを含み、1)作業領域を観察し、潜在的な問題またはリスクに焦点を当て、2)実行されるタスクをレビューし、3)リスクを特定し、4)リスクを管理し、5)作業を実施し、完了した作業と作業領域を評価する。現場オペレーター1308は、自分のテイク5にアクセスできるが、他の現場オペレーター1308は他人のテイク5にアクセスできない。現場監督1306およびプロジェクトマネージャー1304は、指定されたジョブの全てのテイク5にアクセスできる。
【0083】
現場監督1306は、現場オペレーター1308の全ての機能を実行できる。
【0084】
監視員1302は、登録簿1324を生成できる。登録簿1324は、パーソナルコンピューター1030からメモリー1104にアップロードされ、モバイルユーザーアプリケーション1120を使用してアクセス可能である。監視員1302およびプロジェクトマネージャー1304は、登録簿1324内で何かが変更され場合、警告される。
【0085】
本社は、警告1322を生成でき、これは現場担当者1308に重要な情報を通知する必要がある場合である。警告1322は、アプリ1120にプッシュされ、人の注意を引き、警告1322の詳細を把握するために調査されるようにすることができる。現場オペレーター1308は、ハザードまたは事故報告1350を生成することもでき、それらは、ハザードが観察されたか、または事故が発生したことを特定し、これは、監視員1302がアクセス可能なパーソナルコンピューター1030上に表示するために、モバイル装置1020、1022および1024からモバイルユーザーアプリケーション1040、バックエンドアプリケーション1042にプッシュされることによってモバイルアプリケーション1120から本社に共有される。
【0086】
システム1000および方法1300は、許可の承認の送信、リスク評価および許可の承認のレビューのための送信、所有権の許可の送信および転送、登録簿および計画へのアクセスを可能にするための全員への送信、JSA、登録簿、許可の文書の更新に関するテイク5、JSAおよびプレスタートおよび通知へのアクセスを可能にするためのプロジェクトマネージャーおよび現場監督への送信を許可し、警告の送信を許可する。
【0087】
図1を参照すると、パーソナル装置1020、1022または1024のうちの1つに対するアプリケーション1120の動作が概略的に示される。5において開始し、フィールド従業員(プロジェクトマネージャー、現場監督または現場オペレーターを含む)はログインし、彼らの識別が認識される。さらに、ジョブに割り当てられてもよい。同時に複数のジョブにおいて作業している場合、このコンテキストにおいて作業しているジョブを選択できる。
【0088】
ジョブの選択に応じて、アプリケーション1120を介してデータベース1004内でアクセス可能な情報が、ジョブに具体的に適合される。
【0089】
ジョブの種類にかかわらず、情報の表示は一貫する。異なる種類の情報を表す4つの主要なアイコンを含むホーム画面12が示される。ホーム画面12から、モバイルコンピューティング装置のユーザーは、主要アイコンによって表される多数のツールにたどり着ける。最初のアイコンは許可に関する情報(左上隅)を表す。右上隅の次のアイコンは、計画に関する情報を表す。右下にある次のアイコンは、設備に関する情報を表す。左下の最後のアイコンは、リスク評価に関する情報を表す。
【0090】
これらのアイコンの1つを選択することにより、アプリケーションのユーザーは、それぞれ許可14、計画16、設備18、またはリスク評価20を表す画面に移動する。
【0091】
これらの画面14、16、18または20のそれぞれにおいて、モバイル装置のオペレーターは、許可、計画、設備またはリスク評価に特に関連する情報を提示される。そこから、人は他の選択を行い、他の装置の画面24および26またはリスク評価画面22のような他の画面に移動する。ユーザーは、設定画面30において設定にアクセスできる。これは、ユーザーに関する情報を提供し、ユーザーはこのメニューにおいて設定を変更できる。
【0092】
ホーム画面12は、
図15においてより詳細に示される。それは、メッセージアイコンにおいてテキストメッセージが表示を待っているときに携帯電話が示すのと同じように、表示を待っているメッセージがある場合に、モバイル装置の現場担当者ユーザー(現場オペレーター1308または現場監督1306など)に警告する右上隅のメッセージアイコン31を含む。許可42、計画44、リスク評価46および設備48のアイコンが示される。後述するように、他の有用な情報50への他のアクセスのためのマイナーアイコンも存在する。
【0093】
本発明のメニュー間のナビゲーションは階層的である。選択が行われると、ユーザーは入力または表示される情報から選択できる階層内の次のレベルのメニューに移動する。メニュー内のアイテムの選択は、タッチ画面が動作する通常の方法でそれぞれの領域に触れることによって実行できる。データを入力するには、画面をタッチしてチェックボックス/ラジオボタンを選択するか、タイプしてテキストボックスにテキストを入力するか、または音声からのテキスト入力を使用してテキストボックスに情報を入力する。
【0094】
情報は、検索可能なリストと拡張可能なリストを使用して、方法のステップ、タスク、リスク、および制御を識別する手がかり(プロンプト)を提供することによって、ユーザーの記憶を促す方法で提示される。たとえば、酸に関連する多くのリスクがある。それらは、酸への暴露、酸の吸入、酸の流出、酸の嚥下などを含む。ユーザーには、酸をキーとするリスクが提示され、これらのリスクに関する情報にアクセスできる。ユーザーは、そのリスクのカテゴリーに関連するリスクのリストを見ることができ、一貫した階層的な方法で特定のリスクに関する情報を選択できる。
【0095】
管理者は、バックエンド情報にアクセスして、テンプレートや検索されたリスクのリストの管理、許可発行承認者を含む担当者の追加、手続き、資格および物質安全性およびデータシート(MSDS)情報の使用の管理、グローバル警告の発行などのタスクを実行できる。
【0096】
プロジェクトマネージャーは、デスクトップのフロントエンドにアクセスして、ジョブの生成、ジョブへの担当者の割り当て、定義された権限内でのジョブの役割の設定、ジョブの計画の付加、ジョブの警告の発行(特定のジョブを行うまたはジョブの特定の側面に関する人々への警告)を含むタスクを実行できる。
【0097】
ポータブルコンピューティング装置上で実行されるモバイルアプリケーションは、プロジェクトマネージャー、現場監督、現場担当者もアクセスでき、その結果、承認された場合の許可の転送、許可をテストしてクローズすることによる作業のホールド、JSAの生成、署名、更新、転送、クローズ、設備のテイク5、プレスタートリストの生成、設備の使用停止、会議を記録する警告および会議の記録の表示、報告の表示、機械の表示、MSDSの表示、資格の表示、登録簿の表示、処理の間の計算機および安全思考のチャレンジの使用を含むタスクを実行できる。
【0098】
ナビゲーション
A)コミュニケーション活動(リスク警告、毎日の開始前会議、ウィークリーツールボックス会議、ハザードおよび事故報告、非遵守報告およびアイデアログを含む)は、モバイル装置の右上隅のアイコンからアクセスできる。重要なことは、このアイコンは位置が固定されたままであるため、インターフェース内のどの画面からでもアクセスできる。
【0099】
B)
図1のホーム画面12に示されるリスクツールは、4つのメインアイコンのうちの1つのメインボタンの選択によって選択できる。この選択は、タッチ画面の隣接部分に接触する通常の方法で行われる。
図1の実施形態では、画面は、本発明の主要な機能を代表するそれぞれの画面14,16,18または20に移動する。
1.許可。このアイコンは、必要とされる可能性がある以下を含むがこれに限定されない全ての許可にユーザーを誘導する。
【0100】
a.作業許可
b.高所作業
c.閉鎖空間進入
d.高温作業
e.アスベスト除去
f.発掘
g.侵入
h.高速切断鋸
i.高圧水噴射
j.環境(植物または動物)
k.植生クリアリング
l.文化領域へのアクセス
m.遺産建造物での作業
2.計画。このアイコンは、必要とされる可能性がある以下を含むがこれに限定されない全ての計画にユーザーを誘導する。
【0101】
a.建設スケジュール
b.メソッド文.
c.掘削前のダイヤル(DBYD:Dial Before You Dig)
d.汚染現場
e.環境(植物または動物)
f.文化領域
g.遺産建造物
h.検査および試験計画
i.バイパス計画
3.リスク評価。このアイコンは、必要とされる可能性がある以下を含むがこれに限定されない全てのリスク評価にユーザーを誘導する。
【0102】
a.契約リスク評価
b.JSA
c.タスク評価
d.テイク5
4.設備。このアイコンは、必要とされる可能性がある以下を含むがこれに限定されない全ての設備文書にユーザーを誘導する。
【0103】
a.設備リスク評価(設備の種類ごとの固有のテンプレートを含む)
b.設備のプレスタート(設備の種類ごとの固有のテンプレートを含む)
c.以下を含むがこれらに限定されない設備登録簿
i.資産登録簿
ii.電気的登録簿
iii.ポータブルはしご登録簿
iv.リフティングギア登録簿
v.ハーネスおよび回復設備登録簿
d.また、全ての登録簿は「使用不能タグ」機能を有する
C)
図76に示すように、使用頻度の低いリスクツールには、5つの補助リンクのうちの1つを介してアクセスできる。
【0104】
1.化学物質またはMSDS(化学物質登録簿および更新されたMSDSシートを入手する能力を含むMSDSシート)
2.計算機(現場で一般的に行われる計算のためのリアルタイム計算ツール)
3.トレーニング(自動有効期限警告による現在の資格へのアクセス)
4.緊急事態(ステップバイステップの緊急時および避難指示)
5.手続き(雇用者の既存手続のレビューのためのアクセス)
D)全てのリスク管理文書は、ジョブ番号に付加される。しかし、リスク管理文書は、特定のJSAに付加して埋め込むこともできる。これにより、現場の従業員は、JSAを介してジョブに直接適用できる全てのリスク文書にアクセスできる。
【0105】
自動生成
プロセス期間中のログ文書の自動生成は、現場担当者がテイク5(プロセス期間)およびログブック(ログ文書)を適時に完了することを保証することにより、現場リスク管理における課題を排除することを助ける。テイク5は、新しいタスクの開始前に完了する必要がある。各従業員の活動のログブックは、掘削機の操作、ドギング、クレーンの操作、長距離運転などの特定のリスクの高いタスクのために維持する必要がある。
【0106】
開示されたシステムおよび方法は、テイク5のデータ入力および設備のプレスタートに基づいてログブックの自動生成を提供する。すなわち、テイク5のテンプレートは、ユーザーがログブックを維持すべき活動を行うかどうかを確認することをユーザーに要求する。ユーザーがテイク5のテンプレート内からこれらの活動の1つを選択すると、ポップアップボックスがユーザーから追加情報を取得し、この追加データを使用してユーザーの関連するログブックを自動生成する。
【0107】
許可および計画のステータスの警告
異なる許可および計画は、異なる有効期間を有する。たとえば、短期の、数時間有効な許可および計画もあり、長期の、30日以上有効な許可および計画もある。現場担当者の問題は、タイムリーかつ継続的で安全な作業の完了を保証するための許可および計画の更新または再発行である。開示されるシステムおよび方法は、以下を提供できる。
【0108】
a)期限切れまたは期限切れが近いJSAに記載された許可および計画へのレッドクロスの適用
b)GPSおよびタイムスタンプデータに基づく許可および計画の満了の自動警告
特定のジョブを遂行するために一定の資格、経験、または訓練が必要な特定の業務を行うための許可が発行される。許可には、許可の発行者、許可の保持者、許可に該当する他の担当者、許可の試験者、許可のクリアランス提供者などの役割が割り当てられてもよい。許可はまた、許可によってもたらされる責任、開始日時、終了日時および時間制限を有してもよい。許可の例としては、特定の作業現場での作業の許可、発掘の許可、アスベスト除去の許可、高温作業の実施の許可、閉鎖空間での作業の許可、高所での作業の許可、高電圧付近での作業の許可、高速切断鋸の使用の許可、高圧水噴射の使用の許可が含まれる。必要に応じて他の許可が提供されてもよい。
【0109】
許可メニュー14は、
図16においてより詳細に示される。この画面は、画面見出し38を含む。許可について、列挙された許可が適用可能なジョブを示す情報バー32を画面見出し38の下に含む。また、34を選択することによってジョブを切り替えるオプションを含む。見出しは、ホーム画面12に戻るための逆矢印36も含む。メッセージの到着がこのレベルから確認できるようにメッセージアイコン30も含む。
【0110】
この特定のジョブのための許可が列挙されており、この例では、そのジョブが下水道の取り替えである場合、許可は、高速切断鋸の操作60、高所での作業の許可62、現場での作業の許可64、クラスBの高圧水噴射の使用の許可66、高温作業の実行の許可68、掘削の許可70、閉鎖空間での作業の許可72である。作業の許可64は、74の近傍を押すことによって選択できる。
図17に示されるように、これはこの特定の許可についての情報をオープンする。
図17は、装置表示画面の種類のモバイルアプリケーションによって表示されるスクリーンショットを示し、一番上は、許可80の見出しであり、それは作業の許可である。許可についての詳細を示すメニューバー82が存在する。ユーザーは、許可に関する情報の異なる種類のカテゴリーを選択できる。この場合、許可データ84、許可86および事前動員確認88についての文書が存在する。これらの各々を選択できる。この例では、許可データのタブが強調表示され、ウィンドウ90には、作業の許可に関する情報が提供される。許可は、有効な時間枠を有し、94で示される日付から96で示される日付まで有効である。強調表示された領域96は、この日付を変更できるように選択される。さらに、実行される作業の説明は、実行される作業の種類を定義するように92において選択される。現場担当者がアクセス可能なデータは、データベースから自動的に取り出されるため、ポータブル装置のメモリーに自動的にロードされて表示される。許可の満了は、最大の許容期間にリセットできる。
【0111】
許可の発行者は、全ての許可のチェックの責任を負う。許可の発行者は、参照チェックおよび介入に案内されうる。許可の保有者は、許可に従って作業を確認する責任を負う。
【0112】
図18を参照すると、タイトルバー100に表示された高所作業の許可の例が示され、メニュースライダー102のメニューアイテム「設備およびモードにアクセス」が選択されて強調表示される。これは、この許可の性質と、それを発行するために必要なものと、この許可に必要な全ての制約事項に関する視覚的ガイドを含む情報をユーザーに提供する。104によって示されるように転倒した人を制限する必要がある。許可が何を必要とするかについての視覚的ガイドが106に存在し、この環境で操作する必要がある装備が108に表示される。
【0113】
見出し110に示されるように、高温作業の許可の例である
図19および
図20を参照する。許可のチェックリストのアイテムは、バーメニュー112で選択することができ、アイテムはウィンドウ114に列挙される。チェックリストのアイテムは、「タスクは壁や天井または閉じた設備の高温作業を含むか?」という質問をする。そうであれば、示されるようにyesのボックス116がチェックされる。これにより、その状況に関連する追加の要件が生じる可能性がある。
【0114】
チェックリスト114’の他の態様を示す
図20を参照する。チェックする必要があるアイテムがそうでない場合、116で示すように、チェックリストごとの要件が全て満たされていないため、作業が進まないことを示す通知118が表示されてもよい。これにより、現場担当者は、要件が何であるかを知ることができ、要件が満たされているかどうかをチェックする処理に進むことができる。必要なアイテムのいずれかが満たされていない場合は、作業を進めることが許可されていないことが通知される。また、これにより、状況が変化した場合に回答を変更できる。チェックされたアイテムの要件が満たされているこの例では、対話形式で自動的に通知118が変更される。
【0115】
許可されている全ての人は、役割特有の通知を受け取ることができる。許可に割り当てられた担当者が列挙され、ジョブを遂行するためにどのような種類の許可が必要であるかをユーザーが把握できるようにリマインダーを提供できる。ユーザーは、許可を確認し、積極的に受け入れて、彼らが理解していることを示し、許可の理解の記録があり、それが割り当てられており、特定の許可に関連したリスクにおいて彼らの役割に対する彼らの責任を受けていることを示すことができる。
【0116】
図4に示すように、新しい許可を発行できる。たとえば、150によって示されるようにアスベスト除去の許可が必要な場合である。新しい許可を生成するアイコンが152において選択される。ユーザーは、許可されるべきジョブの詳細およびタスクを含む許可の詳細を提供する画面154に進む。次に、
図21に示すように必要とされるアスベスト除去のタイプを識別する次のスクリーン156に進み、必要とされる情報のいくつかをより明確に示す。この画面では、除去可能な者が「脆弱ではないアスベストを10m
2未満」の正しいライセンスを保有しているかどうかを問い合わせられる。他の詳細は、156に示されるように提供される。入力されると、ユーザーは進むことができ、スクリーン158において、許可を必要とするジョブおよびこのジョブに特有のリスクについての情報を提供できる。情報は、スクリーン160および162においてチェックボックスに入力するかフリーテキストとして入力できる。
【0117】
許可の生成の他の例が
図5に示され、それは
図22に詳細に示され、172において始まる閉鎖制限された空間への侵入許可の生成である。許可に必要なジョブの詳細およびタスクを含む許可についての基本的な情報は、174に示される。担当者は、
図22に示すように、176において許可に割り当てられる。許可の安全要件に関する情報は、180と182に入力される。
【0118】
掘削の許可のさらなる例が、
図6に関連して示される。許可の生成は190において始まり、192に進み、許可要求に必要なジョブの詳細とタスクを含む許可要求に関する基本情報が表示される。必要なタスクと、掘削に関連するクリアランス要件を含むタスクの要件は、ウィンドウ194,196,198,200および202に入力される。
図23は、196の一部をより詳細に示す。このメニューアイテムでは、チェックボックスを選択することによって情報を入力できる。
【0119】
高圧水噴射の許可の生成のさらなる例が、
図7に関連して示され、210で始まり、許可についての詳細が214に示される。プロセスは、216における、および
図24に示すようなさらに詳細の入力に進む。この許可の要件に関する情報は、チェックボックスの完了によって入力できる。
【0120】
高温作業の許可の生成のさらなる例が、
図8に関連して示され、220で始まる。許可に関する基本情報は、224に示される。
【0121】
ジョブに関する情報は、226において、
図25にさらに詳細に示されるように入力される。作業に関する注意事項と、高温作業の実行を支援することが許可された人も、228,230、および232に入力される。
【0122】
図9は、高所作業の許可の発行の例を示し、270で始まり、272に進み、基本情報が提供される274に進む。必要な作業の性質に関する情報は276に入力され、
図26に詳細に示される。282および284において救助計画および人物のスタンドに関する情報などのさらなる情報が、278に入力される。
【0123】
一般的な許可の例が
図29に示される。
図27に示すような様々な担当者に関連して使用される各許可は、作業現場での作業が許可されている担当者のリストを示す。リストは、保有者が許可を移転しようとしている場合は、許可の保有者を移転できる担当者のみを表示するように生成される。リストは、許可が与えられた種類の作業を行うことができる担当者を許可の保有者に追加できる担当者のみを表示するように生成される。各許可に関係する各人物には、
図28に示すように、彼らが関係する仕事の各許可をレビューおよび署名する必要に関するリマインダーが提供される。
【0124】
許可の期間は追跡可能であり、許可の期間の満了前に、延長または新しい許可が必要な場合に措置を取ることができるように保有者に通知される。許可のもとで行われた作業が終了すると、許可がクローズされうる。許可の保有者および発行者は、許可に関連して変更が加えられたときに通知される。
【0125】
リスク評価
図30は、ホーム画面12と、402で示された領域内の画面のタッチによるリスク評価の選択を示す。これにより、ユーザーは
図31にも示されるメニュー20に移動する。先頭410の見出し、逆矢印およびメッセージのアイコンによってプレゼンテーションの一貫性が示される。ジョブは下に列挙される。スライドメニューバー412により、ユーザーは、行われるリスク評価の種類を選択できる。一実施形態では、リスク評価の種類はJSAまたはテイク5である。テイク5が選択され、強調表示される。既存のリスク評価のリストが416において提供される。タスクまたは日付による既存のテイク5の検索を414において入力できる。新しいテイク5を418において入力できる。テイク5を以下で詳述する。
【0126】
JSAは、クローズするまで発行、更新、または移転されうる。リスク評価としてJSAが選択され、既存のJSAが選択されると、装置は
図32のウィンドウ438においてJSAに関する基本情報を表示する。基本情報のオプションは、見出し432においてJSAの名前でスライドメニューバー434において選択される。メニュー434内の基本情報以外の他のオプションは、リスク評価担当者である。JSAには、メインメニューのトップメニュー432に示される識別番号が付与される。また、440で示されるように、JSAに署名するか、JSAをクローズしJSAを更新するオプションもある。
【0127】
図33は、リスク評価の方法ステップを選択できるウィンドウ510を示す。強調表示された領域512上の選択は、
図34の520に示されるように、「現場の全時間」を開く。これにより、ユーザーはリスク評価にリスクを追加できる。リスク領域の追加522を選択すると、
図35の530にリスクのリストが表示される。ユーザーは、これらのリスクから選択し、それらをリスク評価に追加できる。次に、ユーザーは、リスクアイテム532の隣の次のメニューアイテムに示されるように、制御(コントロール)をスワイプできる。これにより、
図36の540で示すようにリスクを緩和するために利用可能な制御が開く。制御の見出しがメニュー542で強調表示される。ユーザーは、
図37の550においてリスク格付けを選択できる。選択されていないリスク格付けが選択されると、
図38のポップアップリスクマトリクス560が開かれる。利用可能な選択肢は、マトリックスの各軸のように影響および尤度に依存する。影響は、マイナー、ミディアム、シリアス、メジャーから選択される。尤度は、可能性が非常に高い、可能性が高い、可能性が低い、可能性が非常に低いから選択される。これらの軸のセクションがリスク格付けを決定する。564で示されるようにマイナーな影響が選択される。これにより、健康および安全性と環境への影響の点におけるマイナーな影響の意味を示す
図39のポップアップが開く。
図40は、選択された全てのリスクにリスク格付けが与えられていることを示す。
【0128】
リスクの評価は、
図41のように担当者の割り当てに進むことができる。このJSAによって影響を受けた担当者は、現場監督の詳細を含む590において列挙されうる。JSAは、提出ボタン592を選択することによって提出できる。これは、
図42に示すような通知を、
図41に列挙される全ての担当者に発行し、
図42に示されるようにリマインダーに示される。JSAをレビューおよび署名できる。状況によっては、JSAを更新できてもよい。
【0129】
図10は、新たなJSAの生成プロセスを示す。メインメニューから選択すると、プロセスは450で開始し、上記のように
図31にも示される。新たなJSAに関する基本的な情報は、
図43にも示されるように、452に示される。
【0130】
方法のステップは、
図44にも示されるように、454に入力される。リスクがリストから選択される。リスト内のリスクの検索の例が
図45に示され、選択されたリスクが
図46に列挙される。ステップ460~466で制御とリスク格付けが行われ、ステップ468で担当者に割り当てられる。
【0131】
テイク5はユーザーに固有のものであるが、依然として中央に保持され、依然として文書の動的インターフェースを有する。ユーザーは、タスクを開始する前に、自分自身のリスクを評価する。
図11は、710によって示されるようにテイク5を実行するための選択によって開始するプロセスを示す。ユーザーは、712において作業中のジョブを選択できる。ジョブの詳細は714において現れ、ジョブを選択するとジョブのさらなる詳細は716に示される。
図47は、画面の形態を示す。ユーザーは、742において共通タスクのリストから実行されるタスクを選択できる。ユーザーはリストをスクロールまたは検索できる。
【0132】
図48は、選択された種類のタスクに適用されるリスクのリストを示す。リスクは722において選択できる。リスクを緩和できる制御のリストが724において示される。
【0133】
図49の追加のメニューオプションは、リスクが何を伴うかについての情報と、リスクを監視するためのリマインダーを提供する。また、リスクを監視することもでき、何か変更があった場合、ユーザーは他のテイク5を完成させ、リスクを再評価し、リスクを緩和するためにどのような制御を適用するかを選択できる。
【0134】
設備のプレスタートの視覚的な手がかり
設備のプレスタートが完了すると、担当者は特定のチェックが設備のどのコンポーネントに関係するかについて混乱する可能性がある。これは、特に読解が困難な人(たとえば失読症)の場合に発生する。開示されたシステムおよび方法は、以下を提供する。
【0135】
a)設備のチェック番号に従って番号が付けられた各構成を備えた設備の図。
【0136】
b)各チェックが関連する構成要素の強調表示(色の変更による)。
【0137】
たとえば、高速切断鋸のプレスタートのテンプレートでは、チェック番号11は切断ブレードに関連する。したがって、高速切断鋸の図はブレードに「11」と番号を付け、ユーザーがブレードのチェックの質問をスクロールすると、図中のブレードの色が変わる。
【0138】
ホーム画面12から、
図12に示すように、設備が選択され、サブメニューが800において提供される。メニューは、ジョブで使用するために提供されるか利用可能な設備のリストを含む。ユーザーは、
図50においてプレスタート、リスク評価を実行する設備のアイテムを選択しまたは登録簿を閲覧できる。選択されたジョブに使用される設備のリストがウィンドウ802に示される。あるいは、ユーザーは、804において設備の特定のアイテムを検索できる。特定の設備に関連するリスク評価および登録簿は静的であるが、プレスタートのチェックは固有であり動的である。装置のプレスタートのアイテムが選択されると、対話型となりうるテンプレート化されたチェックのセットが示される。たとえば、ユーザーが818において与えられたアイテムのクイックサマリーを選択した場合、制御情報のセットが
図51およびアイテム820に示すように現れる。ユーザーは、その設備のアイテムに関する固有の詳細を見ることができる。ユーザーは、この特定の設備に関する基本情報を確認でき、この情報は、設備のアイテムが正常に動作することを確認するためにチェックするアイテムのチェックボックスが含まれている。ユーザーは、852において示された質問に回答できる。回答の1つが、メニューアイテム822のように、また
図52でより詳細に示されるように、設備が正常に動作しないことを示す場合、ユーザーには、設備が正常に動作しないという情報が提供される。たとえば、
図52に示される場合において、設備のアイテムは、862において示されるようにオイル漏れがあり、この例では、故障中である。これらは、ユーザーに報告するアイテムであり、現場監督を含み設備を故障中としてタグ付けする。報告は、「報告送信」ボタン600および864の選択によって自動的に送信され、既に提供された情報によって、書式のオープン領域を自動的に完了させうる。
【0139】
図12に戻り、選択するアイテムは、ユーザーが必要とされる設備の他のアイテムであるスキッドステア808の使用を必要とする場合、他のプレスタートが使用されることを示す。プロセスは830から840に進み、設備のその部分のためのプレスタートの要件を確認する。
【0140】
設備の過剰使用チェック
設備のプレスタートが完了すると、その日の設備の使用が特に過剰または激しいかどうかを質問される。ユーザーが肯定を示した場合、設備のプレスタートは追加のチェックを完了する必要がある。たとえば、車のプレスタートでは、長距離またはオフロードの運転のための追加のチェックを完了する必要がある。
【0141】
データベースのタップ
作業の安全な完了には、掘削前のダイヤル(DBYD)や汚染現場などの第三者のデータベースへのアクセスが必要となる場合がある。計画は、一般に事務所担当者によって行われ、現場の担当者に紙の形式で提供される。記載されるシステムおよび方法は、以下を含む。
【0142】
1.現場担当者が自分の作業に適用される計画のPDFファイルを閲覧可能とする(計画のアイコンまたはJSAのカバー画面を介して)。これらのPDFファイルは、一般に、事務所担当者によって提供され、アプリケーションにロードされる。
【0143】
2.また、第三者のデータベース(たとえば、DBYDおよび汚染現場データベース)から直接計画を取得することも考えられる。
【0144】
リアルタイム自動警告
現場の活動(個人のモバイル装置および/またはウェアラブル技術によってGPS追跡される)の間に、現場の担当者に自動警告(音声および振動)を提供できる。
【0145】
a.掘削がDBYDにおいて規定されている地下サービスの近傍に接近した場合
b.活動が特定の許可と計画(たとえば、環境の許可)において規定されている近傍または境界に接近した場合。
【0146】
c.担当者が特定の稼動プラントまたは設備(掘削機など)の近傍に侵入した場合(この場合、警告は作業者および関連する地上の担当者に発行される)
d.特定のノイズレベルが装置によって検出された場合
e.特定の振動レベルがモバイル装置によって検出された場合
f.特定の周囲温度がモバイル装置によって検出された場合
図3を参照すると、アイテム922に示されるように、設備の故障を報告する場合などに自動的に生成される新しい報告の生成が示され、またはそれはリスクを示すまたは報告を必要とする事故である事象の観察によって生成されてもよい。報告の完成は、チェックボックスを選択することによる情報の完成を含み、たとえば、電気を含む問題であるかどうか、健康および安全リスクかどうか、環境リスクであるかどうか、その他の要因として、負傷者がいるかどうか、他の人が関与しているかなどの要因が含まれる。これはボックス924に入力できる。人が関与する傷害があった場合、926に詳細を入力できる。
【0147】
情報は、
図13に示すように報告に入力でき、アイテムの性質は820において選択できる。870において、設備故障の重大度の概要が、ボックス834および836において提供される。問題の写真が撮影されてアップロードされうる。
【0148】
本発明は、リスクについてユーザーに通知できること加えて、
図2に示される報告の会議に関する警告情報を提供することを含む発表のためのプラットフォームを提供できる。
図53は、場所のメニュー932が、右上隅のアプリケーションアイコンの選択によって開かれることを示す。これは、待機中の警告が存在し、ジョブリスト934によって示されるように、選択されたメニューが開かれると、特定のジョブに関する警告を表示することを示す。
図54では、サイクロンの更新940が発行されていることを示す。ユーザーは、サイクロンの更新を選択して
図55のサイクロンの警告に関する追加情報944にアクセスできる。
【0149】
図56にさらに詳細に示すように、情報はホーム画面にも提供することができる。これは、MSDSへのアクセスを提供する化学物質ジョブを遂行するためコンパイルを実行するためにユーザーが利用可能な計算機、救急処置のような訓練情報やプロトコルさらに一般的な手続きへのアクセスなどの見出しの下の文書、ビデオおよびツールの情報のリスト964を示す。また、ジョブタブ960の下には、ジョブに関連して生成された文書(許可、JSA、テイク5など)のリストと、受け入れおよびまたは署名される必要がある文書のリマインダーが存在する。
【0150】
図2は、自然の火災警告を示す。メインタイトルの下に通知ボックスが表示される。選択されると、警告メニューは、904において警告を列挙する。警告ウィンドウが906において開き、火災警告のリストが表示される。これは、自然の火災警告を見てそれに関する情報を得るために908において開くことができる。
【0151】
設備のタグ付け自動リマインダー
開示されたシステムおよび方法は、すべての設備のタグ付け要件のための自動リマインダーを含むことができる。たとえば、電気設備、リフトギア、ポータブルはしご、ハーネスおよびリカバリギアの4半期ごとのタグ付けおよび確認のために自動リマインダーが発行される。
【0152】
ペイント色置換
現場作業者が現場において地下サービスを電子的に探しているときに、視認性の高いペイントマークで表面をマークするために使用される「一般的な」色のセットがある。たとえば、次のように表面をマークするのが一般的である。
【0153】
A)水のための青色の線
B)下水道のための緑色または黒色の線
C)電力のための橙色の線
D)ガスなどのための黄色の線
しかし、実際には、作業者はしばしば必要な色のペイントが不足し、他の利用可能な色を即席で作成する。
【0154】
開示された掘削の許可は、ユーザーが各サービスの色付きのドットを選択することによって、地下サービスの各種類をマークするために使用された色を規定可能とする。これは、一般的に各サービスの色を指定する紙ベースのシステム(ペイント色が利用できない場合、現場オペレーターは無視する)とは異なる。
【0155】
会議
アプリケーションは、関係者が次のような会議を開催可能とする。
【0156】
a.会議における議論のためのトピックの追加
b.議事録を記録するための音声からのテキスト入力の使用
c.アクションアイテムの特定の担当者への割り当ておよび各アクションアイテムへの期限の設定
d.会議の参加者は2つの通知を受ける
i.会議の議事録のレビューおよび署名のリマインダー
ii.割り当てられた各アクションアイテムのリマインダー
保留中のリスク警告がある場合、現場監督および/またはプロジェクトマネージャーは、会議においてこれらを呼び出すよう要求されてもよい。
【0157】
署名
ユーザーが文書に「サイン」するたびに、最初に1つ以上のステートメントを確実に確認する必要がある(たとえば、「このJSAをレビューし、理解し、遵守することに同意する」など)。このステートメントは、各文書に特有のもので、各文書の各ユーザーの役割に特有のものである。署名が残っている場合、それが注目されるまでリマインダーにおいてそれを行う必要が残る。
【0158】
この分野におけるリスク管理のための情報を提供および受信する開示された方法およびシステム、より詳細には、許可、計画、リスク評価および設備情報にアクセスし、文書を自動生成し、データを送信し、許可の可溶性および場所に基づいて通知を受信し、現場作業者がリスク管理のプロセスに携わり、現場作業者が適切な方法でリスク管理作業を完了できるようにするためのツールを提供する。開示された構造およびナビゲーションシステムおよび方法は、ナビゲーション、自動生成、許可および計画ステータスの警告、設備のプレスタートの視覚的な手がかり、データベースのタップ、リアルタイムの自動警告、設備の過剰使用のチェック、設備のタグ付けの自動リマインダーおよびペイント色置換、さらに現場作業者をリスク管理の過程に関与させ、現場作業者が適切な方法でリスク管理タスクを完了させるためのツールを提供する。
【0159】
担当者個人のモバイル装置から
a.担当者は以下を閲覧できる。
【0160】
I.ジョブライブラリーに添付されている全ての計画など(デスクトップアプリケーション経由)
II.彼らが生成または署名した全ての文書
b.現場監督とプロジェクトマネージャーは、上記の全ての文書と、他の誰かがジョブについて生成または発行した全ての文書を閲覧できる。
【0161】
一般的な操作
本発明のツールは、3つのアプリケーションとして提供されてもよい。これらのアプリケーションは、デスクトップのバックエンド、デスクトップのフロントエンドおよびモバイルアプリケーションである。これらのアプリケーションの各々は、異なる動作機能を有し、ジョブライブラリー1210を形成する組織データベース1212およびジョブデータベース1214において見られる、異なる情報のセットにアクセスする。
【0162】
この開示は、発明の真実、意図された公正な範囲および精神を限定するのではなく、技術に従って様々な実施形態を形成および使用する方法を説明することを意図している。前述の説明は網羅的であることを意図するものではなく、開示された形態に厳密に限定されるものでもない。上記の教示に照らして、変更または変形が可能である。記載された技術の原理およびその実用的な適用の最良の説明を提供し、当業者が様々な実施形態において技術を利用することを可能にするために、実施形態を選択して記載した意図される特定の用途に適用される。そのような変更および変形のすべては、特許出願の係属中に修正され得るように、添付の特許請求の範囲によって決定される本発明の範囲内であり、合法的かつ公正に権利が与えられている範囲に基づいて解釈された場合、そのすべての均等物を意味する。