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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】チェアのフットレスト
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/50 20060101AFI20241025BHJP
   A47C 1/034 20060101ALI20241025BHJP
【FI】
A47C7/50 A
A47C1/034
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023191795
(22)【出願日】2023-11-09
【審査請求日】2023-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】505180704
【氏名又は名称】林 長貞
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 長貞
【審査官】白土 博之
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-506799(JP,A)
【文献】米国特許第4678229(US,A)
【文献】特開2010-220935(JP,A)
【文献】米国特許第9351574(US,B2)
【文献】米国特許第3873152(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 7/50
A47C 1/034
B60R 3/06
B60R 2/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(1)と、
座部(2)であって、前記ベースの上方に設置され、後方に第1枢着部(23)が設置され、前記第1枢着部には第1軸杆(24)が枢設され、前記第1軸杆には第1接合部(241)及び第2接合部(242)が固定設置され、前記座部には第3接合部(251)が設置され、前記座部の前方の両側にはそれぞれ第4接合部(26)が設置されている前記座部と、
前記座部の後方に接合された背もたれ(3)と、
作動ユニット(4)であって、伝動ベルト(41)、バネ(42)及び第1モータ(43)を含み、前記伝動ベルトの一端は前記座部の第1接合部と組み合わされ、前記バネは、一端が前記伝動ベルトの他端と組み合わされ、他端は前記座部の前記第3接合部と組み合わされ、前記第1モータは前記座部の位置に設置され、且つ一端が前記座部の前記第2接合部と接合されている前記作動ユニットと、
フットレスト(5)であって、前記座部の前方と枢着され、前記伝動ベルトと連動するように組み合わされた第2軸杆(56)を備えており、前記第1モータの動作が前記第1軸杆の枢動を駆動し、且つ前記伝動ベルトを駆動して移動させることにより前記第2軸杆の枢動を駆動し、且つ前記バネを引っ張り、前記フットレストに展開動作を行わせることができ、さらに、前記第1モータに逆方向の動作を行わせて、前記第1軸杆、前記伝動ベルト及び前記第2軸杆に逆方向の動作を行わせることができ、且つ前記バネの回復力によって前記フットレストを畳ませることができる、前記フットレストと、を含むチェアのフットレスト。
【請求項2】
前記伝動ベルトはチェーンであり、前記第2軸杆には前記伝動ベルトと連動する歯車(561)が設置されている、請求項1に記載のチェアのフットレスト。
【請求項3】
前記座部の前記第4接合部には第1枢設孔(261)及び第2枢設孔(262)が設けられ、前記第1枢設孔は細長い形状の孔であり、前記フットレストは2つの対称である連杆群(50)をさらに含み、前記連杆群は垂直状の第1片体(51)、垂直状の第2片体(52)、垂直状の第3片体(53)、垂直状の第4片体(54)及び支持板(55)を備えており、前記第2軸杆の両端はそれぞれ前記第1片体と固定接合されており、前記第1片体の一端には前記第1枢設孔に枢着された接合鈕(511)が挿通され、前記接合鈕が前記第1枢設孔において枢動及び移動を行え、前記第2片体の一端または前記第3片体の一端はそれぞれ前記第1片体の他端の2つの枢着位置に枢着され、前記第2片体または前記第3片体の他端はそれぞれ前記支持板の2つの枢着位置に枢着されており、前記第2片体には第3枢設孔(521)が設けられており、前記第4片体の一端は前記第2枢設孔に枢着され、他端は前記第3枢設孔に枢着されており、前記第4片体の長さは前記連杆群を畳んで体積を減らせるようになっており、前記連杆群が畳まれた状態から展開動作する時に、前記接合鈕は前記第1枢設孔内において移動することができ、前記第4片体の長さは、前記連杆群の展開動作時に前記接合鈕が移動しない長さより短い、請求項1に記載のチェアのフットレスト。
【請求項4】
前記第1枢設孔は長楕円形状の孔であり、その長半径は上下方向とほぼ対応している、請求項3に記載のチェアのフットレスト。
【請求項5】
前記座部の後方には後固定杆(25)が設置され、前記後固定杆には前記第3接合部及び後組立部(31)が設置され、前記背もたれの下方には前記座部の前記第1枢着部と枢着された下接合部(32)が設置され、さらに前記背もたれの下方には下枢着片が設置され、前記作動ユニットは第2モータ(44)をさらに含み、前記第2モータは、一端が前記座部の後組立部(252)と接合され、他端は前記背もたれの下枢着片と接合されており、前記第2モータに前記背もたれの直立に畳まれる動作又は後方へ展開する動作を駆動させることができる、請求項1に記載のチェアのフットレスト。
【請求項6】
前記ベースは支柱(11)を備えており、前記支柱の頂部に接続フレーム(12)が設置され、前記接続フレームに可動フレーム(13)が接合され、前記座部は前記可動フレームと枢着され、前記座部に前記ベースに対して昇降動作を行わせることができる、請求項1に記載のチェアのフットレスト。
【請求項7】
前記可動フレームは後枢着部(131)、前枢着部(132)及び作動枢着部(133)を備え、前記後枢着部は前記接続フレームと枢着され、前記座部の前方には前組立部(27)が設置され、前記前組立部は前記可動フレームの前記前枢着部と枢着され、前記第1モータの他端が前記可動フレームの前記作動枢着部と枢着されている、請求項6に記載のチェアのフットレスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はチェアの伸縮フットレストに関し、主に伸縮可能なフットレストに関する。
【背景技術】
【0002】
既知のチェアは、ベース、座部及び背もたれなどの構成部品を主に備えており、着座時の脚部を支持する快適性を向上させるため、現在では、座部に前方へ伸展可能なフットレストが設置されている。フットレストは、普段は座部の下方に畳むことでチェアの体積を減らすことができ、使用者は着座時にフットレストを前方へ伸展させることができ、これにより脚部を真っ直ぐ伸ばしてフットレストに支持させることができる。
【0003】
フットレストを座部の伸縮動作に対応できるようにするため、特許文献1及び特許文献2などでは、フットレストと座部の間に連杆が設置され、連杆の一端はフットレストの連杆群と枢着され、連杆は手動又は電動方式で移動させることができ、フットレストが前方に押し出されて展開したり、後方へ引っ張られて畳まれたりする動作を連杆が駆動できる。
【0004】
しかしながら、前述の連杆がフットレストの前方への押し出し又は後方への引っ張りを直接駆動する作動方式は、連杆とフットレストの枢着位置が力を受けて摩損を生じやすく、枢着位置の枢動が滑らかでなくなったり引っかかったりする状態を招くおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許第9351574号明細書
【文献】米国特許第10123620号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、作動をスムーズにさせる伸縮可能なフットレストを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ベース、座部、背もたれ、作動ユニット及びフットレストを含み、座部は、ベースの上方に設置され、後方に第1枢着部が設置されており、第1枢着部には第1軸杆が枢設され、第1軸杆には第1接合部及び第2接合部が固定設置されている。さらに、座部には第3接合部が設置され、座部の前方の両側にはそれぞれ第4接合部が設置されている。背もたれは座部の後方と接合されている。さらに、作動ユニットは、伝動ベルト、バネ及び第1モータを含み、伝動ベルトの一端は座部の第1接合部と組み合わされている。さらに、バネは、一端が伝動ベルトの他端と組み合わされ、他端は座部の第3接合部と組み合わされている。さらに、第1モータは座部の位置に設置され、且つ一端が座部の第2接合部と接合されている。さらに、フットレストは、座部の前方と枢着され、伝動ベルトと連動するように組み合わされた第2軸杆を備えており、第1モータの動作が第1軸杆の枢動を駆動し、且つ伝動ベルトを駆動して移動させることにより第2軸杆の枢動を駆動し、且つバネを引っ張り、フットレストに展開動作を行わせることができ、さらに、第1モータに逆方向の動作を行わせて、第1軸杆、伝動ベルト、第2軸杆に逆方向の動作を行わせることができ、且つバネの回復力によってフットレストを畳むことができる。
【0008】
本発明は、伝動ベルトはチェーンであり、さらに、第2軸杆には伝動ベルトと連動する歯車が設置されている。
【0009】
本発明は、座部の第4接合部には第1枢設孔及び第2枢設孔が設けられ、第1枢設孔は細長い形状の孔である。また、フットレストは2つの対称である連杆群をさらに含む。連杆群は垂直状の第1片体、垂直状の第2片体、垂直状の第3片体、垂直状の第4片体及び支持板を備えている。第2軸杆の両端はそれぞれ第1片体と固定接合されている。さらに、第1片体の一端には第1枢設孔に枢着された接合鈕が挿通され、接合鈕が第1枢設孔において枢動及び移動を行えるようになっている。さらに、第2片体の一端または第3片体の一端はそれぞれ第1片体の他端の2つの枢着位置に枢着され、第2片体または第3片体の他端はそれぞれ支持板の2つの枢着位置に枢着されており、第2片体には第3枢設孔が設けられている。さらに、第4片体の一端は第2枢設孔に枢着され、他端は第3枢設孔に枢着され、第4片体の長さは連杆群を畳んで体積を減らせるようになっており、連杆群が畳まれた状態から展開動作する時に、接合鈕は第1枢設孔内において移動することができ、第4片体の長さは、連杆群の展開動作時に接合鈕が移動しない長さより短い。
【0010】
本発明は、第1枢設孔は長楕円形状の孔であり、その長半径は上下方向とほぼ対応している。
【0011】
本発明は、座部の後方には後固定杆が設置されており、後固定杆には第3接合部及び後組立部が設置され、背もたれの下方には座部の第1枢着部と枢着された下接合部が設置され、さらに背もたれの下方には下枢着片が設置されている。また、作動ユニットは第2モータをさらに含み、第2モータは、一端が座部の後組立部と接合され、他端は背もたれの下枢着片と接合されており、第2モータが背もたれの直立に畳まれる動作又は後方へ展開する動作を駆動できる。
【0012】
本発明は、ベースは支柱を備えており、支柱の頂部に接続フレームが設置され、接続フレームに可動フレームが接合されている。さらに、座部は可動フレームと枢着されており、座部がベースに対して昇降動作を行える。
【0013】
本発明は、可動フレームは後枢着部、前枢着部及び作動枢着部を備えており、後枢着部は接続フレームと枢着されている。さらに、座部の前方には前組立部が設置されており、前組立部は可動フレームの前枢着部と枢着され、さらに第1モータの他端が可動フレームの作動枢着部と枢着されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、フットレストを畳む時に第4片体の長さが短くなるため、フットレストをより座部の方へ畳むことができ、畳まれた状態の体積をより減らして質感を高めることができるとともに、フットレストの展開時にフットレストの地面からの高さを増加させることができ、ベースの高さが低い時にもフットレストをスムーズに畳んだり展開したりする動作を行わせることができる。
【0015】
本発明によると、第1モータに第1軸杆、伝動ベルト、第2軸杆及びバネの動作を駆動させることができ、さらに第2軸杆の回転が連杆群の第1片体の動作を駆動して連杆群を展開させたり畳んだりすることができ、フットレストが第2軸杆の回転によって駆動されるため、良好な滑らかさを持たせることができ、且つ既知の方式のように連杆とフットレストの接合位置が摩損によってスムーズに作動しなくなったり引っかかったりしやすくなる状況を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施例に係るチェアの分解斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係るチェアの部分組立斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係るチェアのフットレスト及び背もたれが畳まれた状態を示す概念側面図である。
図4】本発明の一実施例に係るチェアのフットレストを展開する動作の概念側面図である。
図5】本発明の一実施例に係るチェアのフットレスト及び背もたれが展開された状態を示しているチェアの組立側面図である。
図6】本発明の一実施例に係るチェアの上昇状態を示している側面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例
【0017】
以下の実施例において、本発明の一実施例において機能が同様の構成要素は同じ符号で示しており、図中では一部の枢着部材が省略されている。図1図3はそれぞれ、本発明の一実施例・分解斜視図、部分組立斜視図、概念側面図である。本発明の一実施例は、ベース1、座部2、背もたれ3、作動ユニット4及びフットレスト5を含む。ベース1は支柱11を備えており、支柱11の頂部に接続フレーム12が設置され、接続フレーム12に可動フレーム13が接合される。可動フレーム13は後枢着部131、前枢着部132及び作動枢着部133を備えている。
【0018】
座部2は第1フレーム21及び第2フレーム22を備えており、第1フレーム21の後方に第1枢着部23が設置され、第1枢着部23に第1軸杆24が枢設され、第1軸杆24には第1接合部241及び第2接合部242が固定設置されている。さらに、第1フレーム21の後方には後固定杆25が設置され、後固定杆25には第3接合部251及び後組立部252が設置され、第3接合部251には鉤杆253が設置されている。さらに、第1フレーム21の前方の両側にはそれぞれ第4接合部26が設置され、第4接合部26には第1枢設孔261及び第2枢設孔262が設けられ、第1枢設孔261は細長い楕円形状の孔であり、その長半径は上下方向とほぼ対応している。さらに、第1フレーム21の前方には前組立部27が設置され、前組立部27は可動フレーム13の前枢着部132に枢着されている。さらに、第2フレーム22は第1フレーム21の上方に設置され、パッド(図示しない)を組立設置するのに提供することができる。
【0019】
背もたれ3の下方には座部2の後方の第1枢着部23と枢着された下接合部31が設置され、さらに背もたれ3の下方には下枢着片32が設置されている。
【0020】
作動ユニット4は、伝動ベルト41、バネ42、第1モータ43及び第2モータ44を含む。伝動ベルト41はチェーンでよいが、他の実施例では別のタイプのベルト体でもよく、一端が座部2の第1接合部241に組み合わされる。さらに、バネ42の一端は伝動ベルト41の他端と組み合わされ、他端は座部2の第3接合部251の鉤杆253と組み合わされる。さらに、第1モータ43の一端は座部2の第1軸杆24の第2接合部242と接合され、他端は可動フレーム13の作動枢着部133と接合され、第1モータ43が第1軸杆24の枢動及び伝動ベルト41の動作を駆動できるようになっている。さらに、第2モータ44の一端は座部2の後組立部252と接合され、他端は背もたれ3の下枢着片32と接合され、第2モータ44が背もたれ3の直立に畳まれる動作又は後方へ展開する動作を駆動できるようになっている。
【0021】
フットレスト5は2つの対称である連杆群50、第2軸杆56を含む。連杆群50は垂直状の第1片体51、垂直状の第2片体52、垂直状の第3片体53、垂直状の第4片体54及び支持板55を備えている。第1片体51の一端には第1枢設孔261に枢着された接合鈕511が挿通され、接合鈕511が第1枢設孔261において枢動及び移動を行えるようになっている。さらに、第2片体52及び第3片体53の一端はそれぞれ第1片体51の他端の2つの枢着位置に枢着され、第2片体52及び第3片体53の他端はそれぞれ支持板55の2つの枢着位置に枢着されており、第2片体52には第3枢設孔521が設けられている。さらに、第4片体54の一端は座部2の第2枢設孔262に枢着され、他端は第3枢設孔521に枢着されている。さらに、第2軸杆56の両端はそれぞれ連杆群50の第1片体51と固定接合され、第2軸杆56の表面には伝動ベルト41と連動するように接合された歯車561が設けられている。さらに、第4片体54の長さは、連杆群50を座部2の方に畳んで体積を縮小させることができ、連杆群50が畳まれた状態から展開動作する時に、接合鈕511が第1枢設孔261内で上方に向かって移動することができ、これにより連杆群50がスムーズに展開動作を行えるようになっており、且つ第4片体54には比較的短い長さを持たせることができ、その長さは、連杆群50の展開動作時に接合鈕511が移動しない長さより短い。
【0022】
図4を参照する。図4は、本発明の一実施例に係るフットレストの展開動作概念図である。図中、伝動ベルトは図示しない。本発明の一実施例は、第4片体54の長さが比較的短いため、本実施例のフットレスト5が約20~45°で展開する時、第4片体54と第1片体51の対応する枢着軸心の位置に点線位置のような差異が生じてスムーズに枢動できないため、第1片体51と第1枢設孔261の接合鈕511の位置は対応して移動できるようになっており、枢着軸心の位置を対応させて連杆群50がスムーズに展開動作できるようにさせることができる。
【0023】
本発明の一実施例は、フットレスト5を畳む時に第4片体54の長さが短くなるため、フットレスト5をより座部2の方へ畳むことができ、畳まれた状態の体積をより減らして質感を高めることができるとともに、フットレスト5の展開時にフットレスト5の地面からの高さを増加させることができ、ベース1の高さが低い時にもフットレスト5をスムーズに畳んだり展開したりする動作を行わせることができる。
【0024】
図1図2図4及び図5を参照する。図5は本発明の一実施例に係るフットレスト及び背もたれが展開した状態の概念図である。本発明の一実施例に係るフットレスト5が畳まれた状態を展開するときは、第1モータ43に伸長動作をさせることができ、第1モータ43が第1軸杆24を駆動して回転せしめ、第1軸杆24が伝動ベルト41を駆動して移動せしめ、且つ第2軸杆56の回転とバネ42の引っ張り動作を駆動することができる。さらに、第2軸杆56の回転が連杆群50の第1片体51の動作を駆動して連杆群50を展開させることにより、人体の脚部に当接させることができる。
【0025】
本発明の一実施例に係るフットレスト5は、第2軸杆56の回転によって駆動され、既知の方式のように連杆(図示しない)によって押動するものではないため、フットレスト5の展開動作に良好な滑らかさを持たせることができ、且つ既知の方式のように連杆とフットレストの接合位置が摩損によってスムーズに作動しなくなったり引っかかったりしやすくなる状況を回避することができる。さらに、本発明の一実施例は第2モータ44を作動させて背もたれ3を駆動して後傾させることができ、座り心地を向上させることができる。
【0026】
図1図3を参照する。本発明の一実施例はさらに、第2モータ44を作動させて背もたれ3が直立に畳まれるようにさせることができ、且つ第1モータ43を縮ませて、第1軸杆24が逆方向に回転するように駆動させ、さらにバネ42の弾性回復力が伝動ベルト41を引っ張り逆方向に移動させ、第2軸杆56を駆動して逆回転させて、フットレスト5に畳まれる動作をさせることができ、フットレスト5が畳まれる時、接合鈕511が第1枢設孔261において移動することにより畳まれる動作をスムーズにすることができ、且つフットレスト5がより座部2の方へと畳まれて、畳まれた状態の体積を減らすことができる。
【0027】
図6を参照する。それは、本発明の一実施例の座部が起こされた状態の概念図である。本発明は、第1モータ43を縮ませて、可動フレーム13がベース1に対して変位するように駆動させることができ、且つ可動フレーム13が座部2を駆動して上昇させ且つ後方を引き上げて、着座者が立ち上がり動作を行いやすいようにすることができ、さらにフットレスト5は座部2に近づけて畳むことができるため、フットレスト5が座部2の外側に大きく突出することはなく、立ち上がりにおいて優れた利便性を持たせることができる。
【0028】
上述により、本発明は良好な作動の滑らかさと良好なフットレストの整合性を具備することができるが、本発明のベースは座部と直接接合されてもよく、必ず可動フレームを設置しなければならないというわけではない。また、第1モータの他端は座部と直接接合してもよく、背もたれも手動で座部に対して角度を変えることができ、必ず第2モータを設置しなければならないというわけではない。
以上、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0029】
1 ベース
11 支柱
12 接続フレーム
13 可動フレーム
131 後枢着部
132 前枢着部
133 作動枢着部
2 座部
21 第1フレーム
22 第2フレーム
23 第1枢着部
24 第1軸杆
241 第1接合部
242 第2接合部
25 後固定杆
251 第3接合部
252 後組立部
253 鉤杆
26 第4接合部
261 第1枢設孔
262 第2枢設孔
27 前組立部
3 背もたれ
31 下接合部
32 下枢着片
4 作動ユニット
41 伝動ベルト
42 バネ
43 第1モータ
44 第2モータ
5 フットレスト
50 連杆群
51 第1片体
511 接合鈕
52 第2片体
521 第3枢設孔
53 第3片体
54 第4片体
55 支持板
56 第2軸杆
561 歯車
【要約】
【課題】 チェアのフットレストを提供する。
【解決手段】 本発明に係るチェアの伸縮フットレストは、ベース1、座部2、背もたれ3、作動ユニット4及びフットレスト5を含む。座部2は、ベース1の上方に設置され、後方に第1枢着部23、第1軸杆24、第1接合部241、第2接合部242及び第3接合部251が設置され、さらに座部2の前方の両側にはそれぞれ第4接合部26が設置されている。背もたれ3は座部2の後方と接合される。作動ユニット4は、伝動ベルト41、バネ42及び第1モータ43を含む。フットレスト5は、座部2の前方と枢着され、第2軸杆56を備えている。第2軸杆56は、伝動ベルト41、バネ42及び第1モータ43に連動されて回転する。これにより、本発明は優れた作動の安定性という効果がある。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6