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特許7576885回転ブラシ、掃除機の床ブラシヘッド及び掃除機
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】回転ブラシ、掃除機の床ブラシヘッド及び掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/04 20060101AFI20241025BHJP
【FI】
A47L9/04 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024038440
(22)【出願日】2024-03-12
【審査請求日】2024-03-12
(31)【優先権主張番号】202311604995.8
(32)【優先日】2023-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520073139
【氏名又は名称】蘇州栄▲玄▼電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】Suzhou Rongxuan Electric Co. Ltd
【住所又は居所原語表記】Building 7, No. 288, Taishan Road, New District Suzhou, China
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【弁理士】
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】▲ケイ▼ 天博
(72)【発明者】
【氏名】▲ケイ▼ 俊東
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-239555(JP,A)
【文献】特開平7-322(JP,A)
【文献】特開2002-136455(JP,A)
【文献】国際公開第2024/019271(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の基体を含み、前記基体の軸方向の中心線がaである回転ブラシであって、
前記aを中心とする円周方向に沿って延在する円弧状の外面を有し、前記基体の外周面から突出するように前記円周方向に沿って間隔を空けて設けられた複数の突出部を含み、
前記基体の外面に少なくとも1組のサイクロン溝が設置され、
各組の前記サイクロン溝は、少なくとも1つの第1溝本体を含み、
前記第1溝本体は、前記回転ブラシの軸方向視において、底壁と、前記底壁の一端と接続された円弧状又は直線状の一方側壁と、前記底壁の他端と接続された円弧状又は直線状の他方側壁と、を含み、
前記一方側壁は、一部が前記突出部の一部から構成され、他部が前記基体の外周面から凹んで構成され、
前記他方側壁は、全部が前記基体の外周面から凹んで構成され、
前記一方側壁の他部と前記他方側壁とは、両者の間の間隔が底壁側から開口側に向かうに従って広がるように構成されている、
ことを特徴とする回転ブラシ。
【請求項2】
各組のサイクロン溝は、前記基体の周方向に沿って順に設置された2つの前記第1溝本体を含み、2つの前記第1溝本体は基体の表面に対向して又は順に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の回転ブラシ。
【請求項3】
各組のサイクロン溝の2つの前記第1溝本体は鏡像に設置される、ことを特徴とする請求項に記載の回転ブラシ。
【請求項4】
各組の前記サイクロン溝は、1つの第1溝本体を含み、1つの第2溝本体を更に含み、前記第2溝本体の深さは2mm以下であり、前記第2溝本体は前記第1溝本体と対向して設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の回転ブラシ。
【請求項5】
前記第2溝本体は前記基体の外面に設置される、ことを特徴とする請求項に記載の回転ブラシ。
【請求項6】
前記基体の外面に接続される接続部材を更に含み、前記第2溝本体は前記接続部材に設置される、ことを特徴とする請求項に記載の回転ブラシ。
【請求項7】
前記第1溝本体と前記第2溝本体の相互に離れる内壁は、前記基体から離れる軸方向の中心線に向かって延在する、ことを特徴とする請求項に記載の回転ブラシ。
【請求項8】
請求項1~のいずれか1項に記載の回転ブラシを含む掃除機の床ブラシヘッド。
【請求項9】
請求項に記載の掃除機の床ブラシヘッドを含む掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除機の技術分野に関し、具体的には、回転ブラシ、掃除機の床ブラシヘッド及び掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
掃除機に毛髪が絡みつくことは、常に業界及び消費者にとって最も頭を悩ませる問題となっている。これは主に、吸塵中に、掃除機の回転ブラシが掃除し回転する際に、回転ブラシの表面に毛髪等が絡みつきやすいためである。更に深刻な場合は、毛髪等はモーターの駆動軸に絡みつき、毛髪がしっかりと絡みついてモーターを焼損させる可能性がある。
【0003】
現在、掃除機に毛髪切り刃を設置することで、絡みついた毛髪をセグメントに切ってから吸引除去する方法があるが、掃除機のコストが高くなり、そして、掃除機の回転ブラシの構造が複雑になり、指を傷つける恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、掃除機への毛髪の絡みつきを根本的に解決する方法は、依然として掃除機業界の早急に解決すべき重要な課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明は回転ブラシを提供する。基体を含み、前記基体の軸方向の中心線がaであり、前記基体の外面に少なくとも1組のサイクロン溝が設置され、各組の前記サイクロン溝は少なくとも1つの第1溝本体を含み、前記第1溝本体の前記aから離れる側の内溝壁は大径溝壁であり、前記第1溝本体のaに近い側の内溝壁は小径溝壁であり、前記大径溝壁のaから離れるエッジは第1エッジであり、前記第1エッジの少なくとも一部の領域は、aを軸方向の中心線とする少なくとも1つの円柱の表面と重なり、その重なり領域が第1位置となり、前記小径溝壁のaの長さ方向に沿った少なくとも一部の領域は、aを軸方向の中心線とする円柱体の表面と重なり、この重なり領域が第2位置となり、前記第1位置を通り、aを軸方向の中心線とする円柱の表面をAとし、前記第2位置を通り、aを軸方向の中心線とする円柱の表面をBとし、aに垂直で前記基体の半径方向に沿った前記Aと前記Bの間の距離Dは2mmよりも大きい。
【0006】
本発明の回転ブラシは、以下の有益な効果を有する。本発明では、第1溝本体のDのサイズが2mmよりも大きく設定され、Dが大きく設定されているため、第1溝本体の作用により、第1溝本体に流入する空気流は大きなサイクロンを形成し、第1溝本体の内溝壁によって導かれ、掃除機の吸塵力の作用により、サイクロン溝に吹き出される空気流は第1溝本体に遮られて旋回し、回転ブラシの基体から離れる方向に外側に吹き出され、毛髪が回転ブラシから離れる方向に向かって外側に吹き出される。これにより、回転ブラシの基体に毛髪等が近づく確率を効果的に低下させるとともに、毛髪等が回転ブラシの外面に接触するのを最大限に減少する。さらに、掃除機ヘッドの空洞内に直接吸引され、回転ブラシに毛髪が絡みつく可能性を根本的に直接排除し、回転ブラシへの毛髪等の絡みつきを効果的に解決する。
【0007】
更に、前記第1エッジの少なくとも一部の領域は直線であり、前記第1位置の少なくとも一部の領域は直線である。
【0008】
更に、前記第1エッジの少なくとも一部の領域は曲線、波線又は折れ線である。
【0009】
更に、各組のサイクロン溝は、前記基体の周方向に沿って順に設置された2つの前記第1溝本体を含み、2つの前記第1溝本体は基体の表面に対向して又は順に設置される。従って、空気流は、2つの第1溝本体によって導かれて、それぞれ2つの第1溝本体でサイクロンを形成し、基体の外面から離れる方向に旋回して吹き出され、これにより、第1溝本体は旋回増圧の効果を奏して、空気流の圧力を大きくし、且つ2つの第1溝本体内の空気流の形成されたサイクロンは、第1溝本体によって導かれて空気流の回転を実現し、基体の外面から離れる方向にそれぞれ回転して吹き出され、それぞれ2つの第1溝本体から旋回して吹き出された空気流は合流の効果を生じる。基体の周方向に沿った風力に対して、2つの第1溝本体は相互に相殺する効果を生じ、基体から離れる方向に外側に吹き出される風に対して、2つの第1溝本体の回転及び導きにより、合流の効果を奏する。これにより、毛髪が基体の表面に絡みつく可能性がなくなり、且つ2つの第1溝本体を通過する誘導風力の作用により、毛髪が基体の表面の近くに吹かれ「浮遊状態」になり、回転ブラシの回転中に、「浮遊状態」にある毛髪が掃除機の吸塵口内にスムーズに吸い込まれる。従って、2つのサイクロン溝の作用により、毛髪に対して回転ブラシの表面から離れる方向にサイクロン作用の合力が形成され、それによって、毛髪が基体の表面から離れる方向に吹き飛ばされ、掃除機のより低いエネルギー消費量でより高いサイクロン力を形成することができ、回転ブラシの外面に髪が「浮遊」しているような状態となり、回転ブラシへの毛髪の絡みつきが根本的に解決される。
【0010】
また、更に、各組のサイクロン溝の2つの前記第1溝本体は鏡像に設置される。従って、2つの第1溝本体の共同の導き作用により、2つの第1溝本体の相互に接近する領域であって回転ブラシの基体の外面にある領域に作用合力点が形成され、且つ回転ブラシの表面から毛髪等を吹き飛ばすためのより大きな作用力が形成され、相応的に、同じサイズで掃除機の消費電力を削減することができる。
【0011】
また、更に、2つの前記第1溝本体の相互に接近する領域は前記回転ブラシの軸方向中心から離れる方向に突出している。いくつかの実施の形態では、中心方向への突出は、回転ブラシの基体自体の円周状のアーチ形円弧面構造を利用して形成された突出効果を指してもよく、2つの第1溝本体の中間接続位置に、基体の基礎構造部分の直径よりも大きく、すなわち中心軸線からより離れる方向に更に突出する構造を形成することであってもよい。従って、該突出している構造の導きにより、2つの第1溝本体によって旋回して導かれた空気流が合流する際の抵抗を減少し、2つの空気流の合流をスムーズに実現することができる。
【0012】
また、更に、2つの前記第1溝本体の大きさは一致しておらず、前記Dは同じではない。従って、2つの第1溝本体の導きにより、依然として鏡像に設置された2つの第1溝本体と同様な効果を発揮することができると同時に、2つの第1溝本体が形成した空気流の合力点を、2つの第1溝本体の中間の領域の外部に位置しないように調整することができ、このため、実際の吸塵中の掃除機のより多様な構造及び使用上の需要を満たすことができる。
【0013】
更に、2つの前記第1溝本体の相互に離れる内壁は、前記基体から離れる軸方向の中心線に向かって延在する。従って、第1溝本体の構造の導きにより空気流を導くことができ、空気流は第1溝本体によって導かれて、基体から離れる方向に吹き出され、毛髪等を基体から離れる方向に吹き出す効果を実現できる。
【0014】
更に、各組の前記サイクロン溝は、1つの第1溝本体を含み、1つの第2溝本体を更に含み、前記第2溝本体の深さは2mm以下であり、前記第2溝本体は前記第1溝本体と対向して設置される。
【0015】
また、更に、前記第2溝本体は前記基体の外面に設置される。
【0016】
また、更に、前記基体の外面に接続される接続部材を更に含み、前記第2溝本体は前記接続部材に設置される。
【0017】
更に、前記第1溝本体の少なくとも一部の領域の横断面は、U字状、C字状、V字状、円弧状、L字状、半円状又は直角状のうちの少なくとも1種であり、前記第1溝本体がV字状である場合に、前記第1溝本体の開き角度αは123°を超えない。
【0018】
また、更に、前記第2溝本体の横断面は、U字状、C字状、V字状、円弧状、半円状又は直角状のうちの少なくとも1種であり、前記第2溝本体がV字状である場合に、前記第2溝本体の開き角度αは123°を超えない。
【0019】
更に、前記第1溝本体は、前記基体の外面に螺旋状、V字状又は直線状に設置される。
【0020】
また、更に、前記第1溝本体が直線状に設置される場合に、前記第1溝本体は、基体の軸方向の中心線と平行な方向又は空間角を有する方向に設置される。
【0021】
また、更に、2つの前記第2溝本体の相互に離れる内壁は、前記基体から離れる軸方向の中心線に向かって延在する。
【0022】
本発明は、前述した回転ブラシを含む掃除機の床ブラシヘッドを提供する。
【0023】
本発明は、前述した掃除機の床ブラシヘッドを含む掃除機を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施例の斜視構造模式図である。
図2(a)】本発明の一実施例の回転ブラシの側面構造模式図である。
図2(b)】本発明の一実施例の回転ブラシの側面構造模式図である。
図3】円柱の表面A及びBの補助線を追加した場合の基準状態模式図である。
図4】本発明の第1エッジが直線であり、且つaと平行でない場合の回転ブラシの構造模式図である。
図5(a)】鏡像に設置される場合の2つの溝本体の側面構造模式図である。
図5(b)】鏡像に設置されない場合の2つの溝本体の側面構造模式図である。
図6】2つの第1溝本体の導きにより、毛髪が基体の外面の領域に浮遊するように吹かれる模式図である。
図7(a)】1つの第1溝本体及び1つの第2溝本体を含む回転ブラシの側面構造模式図である。
図7(b)】溝底が分離部材に形成される場合の構造模式図である。
図8(a)】サイクロン溝が「V」字状に設置される場合の一実施例の斜視構造模式図である。
図8(b)】サイクロン溝が「V」字状に設置される場合の別の実施例の斜視構造模式図である。
図9(a)】サイクロン溝が螺旋状に設置される場合の一実施例の斜視構造模式図である。
図9(b)】サイクロン溝が螺旋状に設置される場合の別の実施例の斜視構造模式図である。
図10】本発明の第1溝本体が広口V字状である場合の側面構造模式図である。
図11】本発明の一実施例の第2位置のシート状構造模式図である。
図12】本発明の回転ブラシが使用される掃除機ヘッドの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下は図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明し、それにより本発明の利点及び特徴は当業者に理解されやすく、それにより本発明の保護範囲をより明確に定義する。
【0026】
掃除機に毛髪が絡みつくことは、業界及び消費者にとって最も頭を悩ませる問題である。現在、掃除機による毛髪の掃除及び処理の問題を効果的に解決できておらず、回転ブラシに絡みつく毛髪を処理するためにブレード、フック又は櫛歯等のツールを配置する必要がある。
【0027】
上記の技術的課題を解決するために、本発明は回転ブラシを提供する。図1に示すように、基体1を含み、基体1の軸方向の中心線がaであり、基体1の外面に少なくとも1組のサイクロン溝2が設置され、各組のサイクロン溝2は少なくとも1つの第1溝本体21を含む。図2(a)に示すように、第1溝本体21の軸方向の中心線aから離れる側の内溝壁は大径溝壁211であり、第1溝本体21の軸方向の中心線aに近い側の内溝壁は小径溝壁212である。大径溝壁211のaから離れるエッジは第1エッジ213であり、第1エッジ213の少なくとも一部の領域は、aを軸方向の中心線とする少なくとも1つの円柱の表面と重なり、その重なり領域が第1位置214となり(図1を参照)、小径溝壁212のaの長さ方向に沿った少なくとも一部の領域は、軸方向の中心線aを軸方向の中心線とする円柱体の表面と重なり、この重なり領域が第2位置215となる(図1を参照)。図3に示すように、第1位置214を通り、aを軸方向の中心線とする円柱の表面をAとし、第2位置215を通り、軸方向の中心線aを軸方向の中心線とする円柱の表面をBとし、第2位置215が軸方向の中心線aに最も近い位置にあるときに、軸方向の中心線aに垂直な方向で基体1の半径方向に沿ったAとBとの間の距離をDとし、本発明において、Dは2mmよりも大きい。例えば、いくつかの実施の形態では、Dは2.1mmであり、いくつかの実施の形態では、Dは3mmであり、いくつかの実施の形態では、Dは3.5mmであり、いくつかの実施の形態では、Dは4.2mmであり、いくつかの実施の形態では、Dは7.8mmであり、いくつかの実施の形態では、Dは9.2mmであり、他の可能な実施の形態では、Dは他のサイズであってもよい。
【0028】
本発明は、回転ブラシの基体1の外面にサイクロン溝2を設置し、サイクロン溝2のパラメータDを2mmよりも大きく設定することによって、回転ブラシが回転する際に、掃除機の持続的な真空引き力の作用に伴い、地面(カーペットや床等)上の毛髪は真空引き力に従って回転ブラシの外面に衝突し、第1溝本体21に衝突するときに、第1溝本体21のサイクロン溝2のパラメータDが2mmよりも大きく設定されるため、毛髪は第1溝本体21の作用により基体1の外面から離れる方向に移動することができ、Dが大きく設定されているため、第1溝本体21の作用により、第1溝本体21に流入する空気流は大きなサイクロンを形成し、第1溝本体21の内溝壁によって導かれ、掃除機の吸塵力の作用により、サイクロン溝2に吹き出される空気流は第1溝本体21に遮られて旋回し、回転ブラシの基体1から離れる方向に外側に吹き出され、毛髪が回転ブラシから離れる方向に外側に吹き出される。これにより、回転ブラシの基体1に毛髪等が近づく確率を効果的に低下させるとともに、従来の掃除機のように毛髪等が回転ブラシの外面に付着したり絡みついたりすることを防止し、毛髪等が回転ブラシの外面に接触するのを最大限に減少する。また、掃除機ヘッド3の空洞31内に(図12を参照)、吸塵口32によって直接吸引され、回転ブラシに毛髪が絡みつく可能性を根本的に直接排除し、回転ブラシへの毛髪等の絡みつきを効果的に解決する。
【0029】
いくつかの実施の形態では、本発明における「大径溝壁211」とは、図2(a)に示される領域bを指し、前記「小径溝壁212」とは、図2(a)に示される領域cを指す。大径溝壁211は小径溝壁212に接続され、且つ大径溝壁211は小径溝壁212の軸方向の中心線aから離れる側に位置する。勿論、大径溝壁211と小径溝壁212は、図2(a)の括弧で囲まれる領域b又は領域cに限定されるものではなく、大径溝壁211よりも小径溝壁212が軸方向の中心線aの側に近いことを確保すればよい。
【0030】
いくつかの実施の形態では、第1溝本体21は回転ブラシの外側の表面に形成されており、回転ブラシの外側の表面を内側(軸線中心に接近する方向)に凹むことにより形成される。
【0031】
いくつかの実施の形態では、第1エッジ213と回転ブラシの外側の表面は分割部材である。これは、回転ブラシのそのもの構造形態をより良好に利用するためであり、例えば、現在、回転ブラシの表面にスクレーパやブラシが設置されることが多いため、回転ブラシの外面の対応する位置に固定リブ25を設置する必要がある。従って、固定リブ25の構造を利用するとともに、回転ブラシの外面に溝状の構造を設置することにより、両者は相互に協働して第1溝本体21を形成することができる。
【0032】
他の可能な実施の形態では、第1エッジ213は回転ブラシの外側の表面と一体化された部材であってもよい。つまり、固定リブ25を回転ブラシの外面に一体的に形成したり、回転ブラシの外面内に直接凹んで第1溝本体21の構造を形成したりすればよい。回転ブラシの全体構造の加工・成形は容易になり、固定リブを設置する必要があると、ワンステップで成形でき、一石二鳥であり、第1溝本体21の加工ステップを単独で行う必要がない。
【0033】
本発明のいくつかの実施の形態では、図1に示すように、第1エッジ213は直線であり、第1位置214は連続した直線であり、第1位置214の所在する直線はaに平行である。
【0034】
本発明のいくつかの実施の形態では、図4に示すように、第1エッジ213は、aに平行でない直線である。これにより、第1エッジ213は、aを軸方向の中心線とした直径が異なる複数の円柱体と重なることができ、言い換えると、第1エッジ213は、aを軸方向の中心線とした直径が異なる各円柱体を順に斜めに貫通しており、且つ第1エッジ213と各円柱体との重なり位置はいずれも点で重なっている。
【0035】
図5(a)に示すように、本発明のいくつかの実施の形態では、各組のサイクロン溝2は、基体1の周方向に沿って設置された2つの第1溝本体21を含み、且つ各組のサイクロン溝2の2つの第1溝本体21は基体1の表面に対向して又は順に設置される。ここでの「2つの第1溝本体21が対向して設置される」ことは、2つの第1溝本体21の大径溝壁211が相互に離れる位置にあることを意味し、2つの第1溝本体21の接続領域は基体1の外面であり、2つの第1溝本体21の大径溝壁211は相互に離れる位置関係にあり、且つ2つの第1溝本体21の長さ方向は基体1の長さ方向に沿った。従って、空気流は、2つの第1溝本体21によって導かれて、それぞれ2つの第1溝本体21でサイクロンを形成し、基体1の外面から離れる方向に旋回して吹き出される。これにより、第1溝本体21は旋回増圧の効果を奏して、空気流の圧力を大きくし、且つ2つの第1溝本体21内の空気流で形成されたサイクロンは、第1溝本体21によって導かれて空気流の回転を実現し(図6)、基体1の外面から離れる方向にそれぞれ回転して吹き出され、それぞれ2つの第1溝本体21から旋回して吹き出された空気流は合流の効果を生じる。基体1の周方向に沿った風力に対して、2つの第1溝本体21は相互に相殺する効果を生じ、基体1から離れる方向に外側に吹き出される風力に対して、2つの第1溝本体21の回転及び導きにより、合流の効果を奏する。これにより、毛髪が基体1の表面に絡みつく可能性がなくなり、且つ2つの第1溝本体21を通過する誘導風力の作用により、毛髪が基体1の表面の近くに吹かれて、「浮遊状態」になり、回転ブラシの回転中に、「浮遊状態」にある毛髪が掃除機の集塵口内にスムーズに吸い込まれる。従って、2つのサイクロン溝2の作用により、毛髪に対して回転ブラシの表面から離れる方向にサイクロン作用の合力が形成され、それによって、毛髪が基体1の表面から離れる方向に吹き飛ばされ、掃除機のより低いエネルギー消費量でより高いサイクロン力を形成することができる。回転ブラシの外面に髪が「浮遊」しているような状態となり、回転ブラシへの毛髪の絡みつきが根本的に解決される。
【0036】
ここでの「2つの第1溝本体21が順に設置される」ことは、2つの第1溝本体21が基体の外面の周方向に沿って順次設置されることを意味する。これにより、2つの第1溝本体21が対向して設置される場合と同様な効果を生じることができる。そして、空気流の合流効果が形成されて、毛髪が基体1から離れる方向に吹き出される。
【0037】
他の可能な実施の形態では、2つの第1溝本体21の接続位置の領域において、回転ブラシの軸方向中心aから離れる方向に向かって外側に突出する構造形状が形成され、突出部23が形成されている。2つの第1溝本体21の大径溝壁211と突出部23との配置位置の関係については、基体1の周方向に沿って、1つの第1溝本体21の大径溝壁211、突出部23、及びもう1つの第1溝本体21の大径溝壁211がそれぞれ設置されている。
【0038】
ここで、2つの第1溝本体21の回転及び導きにより、毛髪が基体1の表面に「浮遊」している状態、及び2つの第1溝本体21による空気流の合流の効果を例示的に説明する。図6の白抜き矢印に示すように、回転ブラシの回転中において、掃除機の吸塵過程に伴って、外部空気は掃除機の吸塵室内に入り、第1溝本体21に衝突するときに、空気流の流れ方向は、図6における第1空気流251、第2空気流252、第3空気流253及び第4空気流254の通りであり、外部の空気流が第1溝本体21に入った後に、第1溝本体21の内壁によって導かれた風の流れ方向模式図である。
【0039】
第2空気流252と第3空気流253は合流し、空気流255はそれぞれの2つの第1溝本体21によって導かれて相互に相殺される2つの空気流を示し、従って、空気流26の合流効果が形成される。2つの第1溝本体21の相互に接近する領域に形成された空気流が合流して空気流26を形成した後に、空気流26は、基体1の外面から離れて外側に吹き出すより大きな作用力を形成する。2つの第1溝本体21によって導かれて合流した後の風力がより大きくなり、これにより、吸塵室内の毛髪は、基体1の外面に浮遊している環状の領域(すなわち、図中の格子状の環状領域)に吹かれる。ここでは、2つの第1溝本体21の大きさが同じである例を挙げ、この場合に、2つの第1溝本体21によって導かれて合流した合力点は、略格子状の環状領域の点Fに位置する。2つの第1溝本体21の大きさが一致しているため、合力点Fは、2つの第1溝本体21の外部の略中央領域に位置する。2つの第1溝本体21の大きさが一致していないと、合力点Fは、小さい第1溝本体21に接近する側に位置するが、依然として図6の格子状領域に位置する。
【0040】
いくつかの場合に、2つの第1溝本体21を通過する合流点は、2つの第1溝本体21の略中央領域の外部に位置して、基体1から離れる方向に吹き出される。回転ブラシの回転に伴い、2つの第1溝本体21によって導かれた後の2つの風力の合流点は、特定の第1溝本体21の基体1から離れる側に接近する位置にある可能性もある。各組のサイクロン溝2を通過する空気流は導かれて合流した後に、基体1から離れる方向に吹き飛す作用力を毛髪等に与えることを確保すればよい。
【0041】
本願に記載の「2つの第1溝本体21が順に設置される」ことは、2つの第1溝本体21が回転ブラシの周方向に沿って回転ブラシの表面に順に設置されることを意味する。
【0042】
本発明のいくつかの実施の形態では、小径溝壁212の軸方向の中心線aに最も近い領域は基体1の基礎径となり、これにより、第1溝本体21が設置されることにより回転ブラシ全体の外径を増加することがなく、掃除機ヘッドの体積が過大にならないようにする。すなわち、掃除機全体の外観及びサイズを可能な限り変えない前提で、掃除機の基体1に毛髪が絡みつく確率が大幅に減少し、回転ブラシへの毛髪の絡みつきの問題が根本的に解決できる。
【0043】
本発明のいくつかの実施の形態では、各組のサイクロン溝2が2つである場合、2つの第1溝本体21は鏡像に設置される。ここでの「鏡像に設置される」ことは、2つの第1溝本体21のサイズが一致しており、両者が相互に対称となるように設置されることを意味する。
【0044】
他の可能な実施の形態では、図5(b)に示すように、各組のサイクロン溝2が2つである場合、2つの第1溝本体21の大きさは一致しておらず、つまり、Dが同じではなく、すなわち、1つの第1溝本体21は大きな溝本体であり、もう1つの第1溝本体21は小さい溝本体であり、2つの第1溝本体21は、完全に鏡像に設置されるものではない。2つの第1溝本体21の相互に離れる内壁は、基体1から離れる軸方向の中心線に向かって外に延在する。
【0045】
本発明の他の可能な実施の形態では、第1エッジ213は曲線、波線又は折れ線であってもよい。相応的に、第1位置214は複数の異なる円柱の表面に位置する。第1エッジ213が非直線状であるため、第1位置214は第1エッジ213に沿った複数の点状の位置の集合である。勿論、第1エッジ213は全体として直線又は曲線、波線又は折れ線であってもよく、一部の領域が直線であり、一部の領域が曲線、波線又は折れ線のうちの少なくとも1種であってもよい。
【0046】
本発明のいくつかの実施の形態では、サイクロン溝2は3組設置され、回転ブラシの外面に等位相で均等に配置される。隣接する2組のサイクロン溝2の間に分離領域が設置され、可能な実施の形態では、分離領域に柔らかい掻き取り部材が設置されてもよく、例えば、柔らかい掻き取り部材は、ブラシ、スポンジ又は革製ストリップ等であってもよい。本発明は、サイクロン溝2を設置することにより、毛髪を柔らかい掻き取り部材の外面に浮遊させることができ、柔らかい掻き取り部材内に毛髪等が絡みついたり埋め込んだりする可能性を大幅に減少させて、回転ブラシの表面に毛髪等が絡みつく可能性を最大限に減少させる。
【0047】
可能な実施の形態では、柔らかい掻き取り部材は固定リブ25を介して回転ブラシの外面に設置される。勿論、分離領域に柔らかい掻き取り部材が設置されなくてもよく、つまり、分離領域は2組のサイクロン溝2をある程度で分離する役割を果たせばよい。従って、回転ブラシが回転する際に、各組のサイクロン溝2同士が干渉して、回転ブラシの表面から毛髪を吹き飛ばすことに対して反力を形成するのを回避できる。
【0048】
ここで、サイクロン溝2の設置数を3組として例示し、本発明の他の可能な実施の形態では、サイクロン溝2は3組未満(例えば、1組の又は2組)でも、又は3組よりも多くてもよい(例えば、4組、5組以上)。
【0049】
図7(a)に示すように、本発明のいくつかの実施の形態では、各組のサイクロン溝2は、1つの第1溝本体21を含み、1つの第2溝本体22を更に含み、第2溝本体22の深さは2mm以下であり、第2溝本体22は第1溝本体21と対向して設置される。第2溝本体22の「深さ」は、第2溝本体22の回転ブラシに接近する側の内側エッジが所在するaを中心軸線とする円柱の表面Cと、第2溝本体22の回転ブラシに接近する側の内溝壁が所在するaを中心軸線とする円柱の表面Eとの間の距離を指し、すなわち、基体1の半径方向に沿ったCとEの距離は2mm以下である。本願における「第2溝本体22は第1溝本体21と対向して設置される」は、上記の「2つの第1溝本体21が対向して設置される」に関連する説明を参照できる。
【0050】
いくつかの実施の形態では、第2溝本体22と第1溝本体21との間に、それぞれ第2溝本体22及び第1溝本体21に接続される中間部24が更に設置され、第1溝本体21、中間部24及び第2溝本体22は、基体1の周方向に順に設置される。
【0051】
いくつかの実施の形態では、第2溝本体22は、同じ組に設置された第1溝本体21から離れる方向に凹んだ形状を分離部材に直接設置し(図7(b)を参照)、溝底を分離部材に形成することができるため、回転ブラシの加工は容易になる。
【0052】
他の可能な実施の形態では、第2溝本体22も第1溝本体21と同様な形式で設計され、すなわち、回転ブラシの外側表面が回転ブラシの中心に凹んで溝底を直接形成する。これにより、分離部材と回転ブラシの接続及び取り付けは容易になる。
【0053】
他の可能な実施の形態では、第1溝本体21はV字状に回転ブラシの外面に設置されてもよい。第1溝本体21がV字状に設置されると、図8(a)及び8(b)に示すように、各組のサイクロン溝2を全体としてV字状に設置し、V字状の尖った角の領域を回転ブラシの外面の軸方向中央部の領域に設置する。これに対応じて、第1溝本体21を尖った角領域から回転ブラシの2つの端部に螺旋状(又は直線状)に延在させてもよい。サイクロン溝2の2つの端部は、回転ブラシの基体1の2つの端部に延在してもよく、基体1の端部に位置しなくてもよい。
【0054】
上記は第1溝本体21が直線状である特定の実施例のみを列挙しており、勿論、他の可能な実施の形態では、第1溝本体21は回転ブラシの外面に螺旋状に設置されてもよい(図9(a)及び9(b)を参照)。
【0055】
本発明のいくつかの実施の形態では、第1溝本体21の少なくとも一部の領域の横断面はU字状、C字状、V字状、円弧状、半円状又は直角状のうちの少なくとも1種である。第1溝本体21がV字状である場合に、その開口部は鋭角であっても鈍角であってもよい。第1溝本体21がV字状である場合に(図10を参照)、第1溝本体21の2つの溝壁が所在する平面の角度αは123°以下であり、この角度範囲内に、第1溝本体21によって導かれた空気流は、毛髪等を回転ブラシの表面から離れる方向に吹き出すことができる。例えば、第1溝本体21がV字状溝である場合に、その2つの溝壁の角度は、123°、又は119°、又は116°、又は110°、又は100°、又は95°、又は89°、又は85°、又は123°以下の他の角度であってもよい。
【0056】
本発明のいくつかの実施の形態では、同じ回転ブラシに位置する各組のサイクロン溝2の形状は同じでも、異なってもよい。例えば、1つのサイクロン溝2はV字状であり、それに隣接して設置されたサイクロン溝2はC字状、U字状、又は他の形状であってもよい。各組のサイクロン溝2が2つである場合に、各組のサイクロン溝2の2つの第1溝本体21の形状は異なる形状であってもよい。
【0057】
本発明のいくつかの実施の形態では、第2溝本体22の横断面は、U字状、C字状、V字状(狭口V字状、又は図10に示される広口V字状であってもよい)、円弧状、L字状、半円状又は直角状のうちの少なくとも1種である。第2溝本体22がV字状である場合に、第2溝本体22の開き角度は123°以下である。
【0058】
図10に示される実施の形態では、2つの第1溝本体21の相互に離れる側の表面は曲面でなくなり、相互に離れる方向に傾斜する斜め面である。
【0059】
いくつかの実施の形態では、2つの第1溝本体21の中央領域に位置する中間部24は、基体1本来の外輪郭面(円柱表面)を利用して形成される。回転ブラシの基体1の本来の構造を巧みに利用しており、加工は便利になる。
【0060】
また、本発明は、基体1の小さな内輪構造を第1溝本体21の中間部24の領域として利用するので、サイズの大きいサイクロン溝2が設置されるために回転ブラシの外形サイズを増加する必要がない。例えば、回転ブラシの基体1の全体の外形サイズを50mm程度に設定されることが予想され、50mmの外径サイズ構造にサイクロン溝を引き続き設置する必要があると、サイクロン溝の溝壁構造を設置するために、回転ブラシの基体1の最大径は60mm又はそれ以上に達する可能性がある。従来の掃除機構造と任意にマッチングすることができず、そして、掃除機ヘッドはより重くなり、操作が困難である。
【0061】
いくつかの実施の形態では、第2位置215は、滑らかな曲面、斜面又は溝面等の表面が滑らかな構造であってもよい。これにより、回転ブラシの加工は便利になる。
【0062】
他の可能な実施の形態では、第2位置215は、鋸歯状の表面、又はいくつかの間隔を置いて設置されたシート状構造、微小溝、穴又はピット等を有する構造であってもよい。図11に示すように、第2位置215にいくつかのシート状構造28が設置されるのを例に挙げて説明し、シート状構造28は、第2位置215の長さ方向に沿って順に配置され、シート状構造28は、中心軸線aと垂直な方向に設置されるか、又は所定の角度で傾斜して設置される。各シート状構造28は導風の効果を奏することができる。
【0063】
本発明のいくつかの実施の形態では、図2(b)に示すように、第2溝本体22を設置せず、第2溝本体22に対応する位置に傾斜面27を設置してもよく、傾斜面27の基体1に接近する側のエッジは、傾斜面27と組として設置された第1溝本体21に接近する側に向かって延在する。従って、1つの第1溝本体21により導かれて旋回すると、毛髪等を基体1の表面に接近する領域に吹き飛ばすこともできる。
【0064】
本発明は、前述した回転ブラシを含む掃除機の床ブラシヘッドを更に提供する。
【0065】
本発明は、前述した掃除機の床ブラシヘッドを含む掃除機を更に提供する。
【0066】
以上の実施形態は本発明の技術的構想及び特徴を説明するためのものだけであり、その目的は当業者が本発明の内容を理解して実施することであり、これによって本発明の保護範囲を制限することができず、本発明の精神の本質に基づいて行われる等価変化又は修飾はいずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0067】
1、基体
a、軸方向の中心線
2、サイクロン溝
21、第1溝本体
211、大径溝壁
212、小径溝壁
213、第1エッジ
214、第1位置
215、第2位置
22、第2溝本体
23、突出部
24、中間部
251、第1空気流
252、第2空気流
253、第3空気流
254、第4空気流
255、第5空気流
25、固定リブ
26、空気流
F、合力点
27、傾斜面
3、掃除機ヘッド
31、空洞部
32、吸塵口
【要約】      (修正有)
【課題】回転ブラシへの毛髪等の絡みつきを効果的に抑制する掃除機の床ブラシヘッドを提供する。
【解決手段】本発明の回転ブラシは、基体を含み、基体の軸方向の中心線がaであり、基体の外面に少なくとも1組のサイクロン溝が設置され、各組のサイクロン溝は少なくとも1つの第1溝本体を含み、第1位置を通り、aを軸方向の中心線とする円柱の表面をAとし、第2位置を通り、aを軸方向の中心線とする円柱の表面をBとし、aに垂直で半径方向に沿ったAとBの間の距離Dは2mmよりも大きい。本発明の回転ブラシは、第1溝本体のDのサイズが2mmよりも大きく設定されている。
【選択図】図3
図1
図2(a)】
図2(b)】
図3
図4
図5(a)】
図5(b)】
図6
図7(a)】
図7(b)】
図8(a)】
図8(b)】
図9(a)】
図9(b)】
図10
図11
図12