特許 7576889 システム、コンピュータ、プログラムおよび情報処理方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B1)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-10-24

(45)【発行日】2024-11-01

(54)【発明の名称】システム、コンピュータ、プログラムおよび情報処理方法

(51)【国際特許分類】

   G06Q 30/0241 20230101AFI20241025BHJP

   G06Q 30/0242 20230101ALI20241025BHJP

   G06Q 30/0207 20230101ALI20241025BHJP

【ＦＩ】

G06Q30/0241

G06Q30/0242

G06Q30/0207

【請求項の数】 14

(21)【出願番号】P 2024059004

(22)【出願日】2024-04-01

(62)【分割の表示】P 2023216005の分割

【原出願日】2023-12-21

【審査請求日】2024-04-01

(31)【優先権主張番号】P 2023113423

(32)【優先日】2023-07-11

(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】520354496

【氏名又は名称】ＬＭＩグループ株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100131842

【弁理士】

【氏名又は名称】加島 広基

(74)【代理人】

【識別番号】100215267

【弁理士】

【氏名又は名称】古屋 秀人

(74)【代理人】

【識別番号】100215555

【弁理士】

【氏名又は名称】今井 貴裕

(72)【発明者】

【氏名】望田 竜太

【審査官】貝塚 涼

(56)【参考文献】

【文献】特開２０２１－０７７１４６（ＪＰ，Ａ）

【文献】特許第７１５３４０９（ＪＰ，Ｂ１）

【文献】特開２０２０－０１３３１６（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１６－０４５９０９（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１１－０６５５７７（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１７－１１７０３６（ＪＰ，Ａ）

【文献】佐藤和明，ＬＩＮＥ＠ 集客力をＵＰする コレだけ！技，初版，株式会社技術評論社，2014年10月10日，第１３４－１４９頁，ＩＳＢＮ ９７８－４－７７４１－６６７５－９

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００ － ９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

コンピュータと、
表示装置と、
ユーザ端末と、
を備え、
前記コンピュータは、プログラムを実行することにより広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段と、トラッキング情報受付手段として機能し、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、前記ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を前記表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信され、
前記コード発行手段により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにトラッキング情報が前記コンピュータに送信されるものであり、前記トラッキング情報は、前記ユーザ端末により前記コードが読み取られたという情報そのものであり、前記トラッキング情報には前記ユーザ端末を管理するユーザの個人情報は含まれず、
前記トラッキング情報受付手段が前記トラッキング情報を受け付けると、受け付けた前記トラッキング情報と、前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信された友達登録が行われたという情報とに基づいて、前記表示装置に表示されている前記コードを読み取ったユーザがどれくらいの割合で所定のアカウントとの間で友達登録を行ったかを認識することができるようになる、システム。

【請求項2】

前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより報酬決定手段として更に機能し、
前記報酬決定手段は、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されたときに、ユーザに対して付与される報酬を決定する、請求項１記載のシステム。

【請求項3】

ユーザに対して付与される報酬は、広告の商品またはサービスに関する特典および前記表示装置の設置スペースを提供する事業者の商品またはサービスに関する特典の両方を含む、請求項２記載のシステム。

【請求項4】

ユーザに対して付与される報酬として広告の商品またはサービスに関する特典の情報が前記コンピュータから前記ユーザ端末に送信され、ユーザが前記ユーザ端末で広告の商品またはサービスに関する情報に対する所定のアクションを行った後、ユーザに対して付与される報酬として前記事業者の商品またはサービスに関する特典の情報が前記コンピュータから前記ユーザ端末に送信される、請求項３記載のシステム。

【請求項5】

前記報酬決定手段により決定されたユーザに対して付与される報酬は、前記表示装置の設置スペースを提供する事業者が提供する商品またはサービスに対して使用可能なものである、請求項２記載のシステム。

【請求項6】

前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより報酬使用情報受付手段と、報酬使用報告手段として更に機能し、
前記報酬使用情報受付手段は、ユーザに対して付与された報酬の使用に関する情報を受け付け、
前記報酬使用報告手段は、前記報酬使用情報受付手段が報酬の使用に関する情報を受け付けると、受け付けた報酬の使用に関する情報を、前記表示装置の設置スペースを提供する事業者が管理する事業者端末に送信する、請求項５記載のシステム。

【請求項7】

前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより第１報酬情報送信手段として更に機能し、
前記第１報酬情報送信手段は、前記報酬決定手段により決定されたユーザに対して付与される報酬に関する情報を前記ユーザ端末に送信する、請求項２記載のシステム。

【請求項8】

前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより第２報酬情報送信手段として更に機能し、
前記コード発行手段により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記表示装置の識別情報も含み、
前記表示装置は、報酬としての媒体を投出する媒体排出部を有しており、
前記第２報酬情報送信手段は、前記報酬決定手段により決定されたユーザに対して付与される報酬に関する情報を、前記ユーザ端末により前記コードが読み取られた前記表示装置に送信し、
前記表示装置において、ユーザに対して付与される報酬に関する情報が前記コンピュータから送信されると、報酬としての媒体が前記媒体排出部により投出される、請求項２記載のシステム。

【請求項9】

前記媒体排出部により投出される報酬としての媒体は、前記表示装置の設置スペースを提供する事業者が提供する商品またはサービスで使用可能なものである、請求項８記載のシステム。

【請求項10】

前記コンピュータは、前記プログラムを実行することによりトラッキング情報送信手段として更に機能し、
前記トラッキング情報送信手段は、前記トラッキング情報受付手段が前記トラッキング情報を受け付けると、前記コンピュータとは別のコンピュータに前記トラッキング情報を送信する、請求項１記載のシステム。

【請求項11】

前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより報酬決定手段として更に機能し、
前記報酬決定手段は、前記トラッキング情報受付手段が前記トラッキング情報を受け付けると、ユーザに対して付与される報酬を決定する、請求項１記載のシステム。

【請求項12】

プログラムを実行することにより広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段と、トラッキング情報受付手段として機能するコンピュータであって、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信され、
前記コード発行手段により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにトラッキング情報が前記コンピュータに送信されるものであり、前記トラッキング情報は、前記ユーザ端末により前記コードが読み取られたという情報そのものであり、前記トラッキング情報には前記ユーザ端末を管理するユーザの個人情報は含まれず、
前記トラッキング情報受付手段が前記トラッキング情報を受け付けると、受け付けた前記トラッキング情報と、前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信された友達登録が行われたという情報とに基づいて、前記表示装置に表示されている前記コードを読み取ったユーザがどれくらいの割合で所定のアカウントとの間で友達登録を行ったかを認識することができるようになる、コンピュータ。

【請求項13】

コンピュータを広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段と、トラッキング情報受付手段として機能させるプログラムであって、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信され、
前記コード発行手段により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにトラッキング情報が前記コンピュータに送信されるものであり、前記トラッキング情報は、前記ユーザ端末により前記コードが読み取られたという情報そのものであり、前記トラッキング情報には前記ユーザ端末を管理するユーザの個人情報は含まれず、
前記トラッキング情報受付手段が前記トラッキング情報を受け付けると、受け付けた前記トラッキング情報と、前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信された友達登録が行われたという情報とに基づいて、前記表示装置に表示されている前記コードを読み取ったユーザがどれくらいの割合で所定のアカウントとの間で友達登録を行ったかを認識することができるようになる、プログラム。

【請求項14】

制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記制御部が、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記制御部が、受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記制御部により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信され、
前記制御部により発行され前記表示装置に表示される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにトラッキング情報が前記コンピュータに送信されるものであり、前記トラッキング情報は、前記ユーザ端末により前記コードが読み取られたという情報そのものであり、前記トラッキング情報には前記ユーザ端末を管理するユーザの個人情報は含まれず、
前記制御部が前記トラッキング情報を受け付けると、受け付けた前記トラッキング情報と、前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信された友達登録が行われたという情報とに基づいて、前記表示装置に表示されている前記コードを読み取ったユーザがどれくらいの割合で所定のアカウントとの間で友達登録を行ったかを認識することができるようになる、情報処理方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、システム、コンピュータ、プログラムおよび情報処理方法に関する。

【背景技術】

【0002】

近年、公共の場にあるディスプレイ等に広告を表示させるとともに二次元コードを表示させ、ユーザが二次元コードをスマートフォン等の端末で読み取ると広告の情報や特典を得る技術として様々なものが知られている。例えば、特許文献１や特許文献２には、ユーザが二次元コードを読み取り、会員登録をさせて個人情報を入力させ、さらに二次元コードに含まれる広告識別情報と会員情報とを管理サーバに送信するようなシステムが開示されている。このようなシステムでは、ユーザが購買行動を行い、レシートをさらに送信する場合、リワードが付与され、広告の効果を追跡することができるようになっている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【文献】特開２０２２－１４０２１８号公報

【文献】特開２０２２－１５８４６９号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

従来のシステムでは、表示装置に表示されるコードがユーザ端末により読み取られた後、ユーザがユーザ端末で行うアクションに対する処理については何ら提案されていなかった。

【0005】

本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、表示装置に表示されるコードがユーザ端末により読み取られた後、ユーザがユーザ端末で行うアクションに対する処理を行う新たなシステム、コンピュータ、プログラムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示のシステムは、
コンピュータと、
表示装置と、
ユーザ端末と、
を備え、
前記コンピュータは、プログラムを実行することにより広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段として機能し、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、前記ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を前記表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときに前記ユーザ端末に情報入力フォームを表示させるものであり、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されると、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されることを特徴とする。

【0007】

本開示のシステムは、
コンピュータと、
表示装置と、
ユーザ端末と、
を備え、
前記コンピュータは、プログラムを実行することにより広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段として機能し、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、前記ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を前記表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されることを特徴とする。

【0008】

本開示のシステムにおいては、
前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより報酬決定手段として更に機能し、
前記報酬決定手段は、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されたときに、ユーザに対して付与される報酬を決定してもよい。

【0009】

本開示のシステムにおいては、
前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより報酬決定手段として更に機能し、
前記報酬決定手段は、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されたときに、ユーザに対して付与される報酬を決定してもよい。

【0010】

また、ユーザに対して付与される報酬は、広告の商品またはサービスに関する特典および前記表示装置の設置スペースを提供する事業者の商品またはサービスに関する特典の両方を含んでいてもよい。

【0011】

この場合、ユーザに対して付与される報酬として広告の商品またはサービスに関する特典の情報が前記コンピュータから前記ユーザ端末に送信され、ユーザが前記ユーザ端末で広告の商品またはサービスに関する情報に対する所定のアクションを行った後、ユーザに対して付与される報酬として前記事業者の商品またはサービスに関する特典の情報が前記コンピュータから前記ユーザ端末に送信されるようになっていてもよい。

【0012】

また、前記報酬決定手段により決定されたユーザに対して付与される報酬は、前記表示装置の設置スペースを提供する事業者が提供する商品またはサービスに対して使用可能なものであってもよい。

【0013】

また、前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより報酬使用情報受付手段と、報酬使用報告手段として更に機能し、
前記報酬使用情報受付手段は、ユーザに対して付与された報酬の使用に関する情報を受け付け、
前記報酬使用報告手段は、前記報酬使用情報受付手段が報酬の使用に関する情報を受け付けると、受け付けた報酬の使用に関する情報を、前記表示装置の設置スペースを提供する事業者が管理する事業者端末に送信してもよい。

【0014】

また、前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより第１報酬情報送信手段として更に機能し、
前記第１報酬情報送信手段は、前記報酬決定手段により決定されたユーザに対して付与される報酬に関する情報を前記ユーザ端末に送信してもよい。

【0015】

また、前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより第２報酬情報送信手段として更に機能し、
前記表示装置は、報酬としての媒体を投出する媒体排出部を有しており、
前記第２報酬情報送信手段は、前記報酬決定手段により決定されたユーザに対して付与される報酬に関する情報を、前記ユーザ端末により前記コードが読み取られた前記表示装置に送信し、
前記表示装置において、ユーザに対して付与される報酬に関する情報が前記コンピュータから送信されると、報酬としての媒体が前記媒体排出部により投出されてもよい。

【0016】

また、前記媒体排出部により投出される報酬としての媒体は、前記表示装置の設置スペースを提供する事業者が提供する商品またはサービスで使用可能なものであってもよい。

【0017】

また、前記コンピュータは、前記プログラムを実行することによりトラッキング情報受付手段として更に機能し、
前記コード発行手段により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにトラッキング情報が前記コンピュータに送信されるものであり、
前記トラッキング情報受付手段は、前記ユーザ端末から前記トラッキング情報を受け付けてもよい。

【0018】

また、前記コンピュータは、前記プログラムを実行することによりトラッキング情報送信手段として更に機能し、
前記トラッキング情報送信手段は、前記トラッキング情報受付手段が前記トラッキング情報を受け付けると、前記コンピュータとは別のコンピュータに前記トラッキング情報を送信してもよい。

【0019】

また、前記コンピュータは、前記プログラムを実行することにより報酬決定手段として更に機能し、
前記報酬決定手段は、前記トラッキング情報受付手段が前記トラッキング情報を受け付けると、ユーザに対して付与される報酬を決定してもよい。

【0020】

本開示のコンピュータは、
プログラムを実行することにより広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段として機能するコンピュータであって、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときに前記ユーザ端末に情報入力フォームを表示させるものであり、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されると、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されることを特徴とする。

【0021】

本開示のコンピュータは、
プログラムを実行することにより広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段として機能するコンピュータであって、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されることを特徴とする。

【0022】

本開示のプログラムは、
コンピュータを広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段として機能させるプログラムであって、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときに前記ユーザ端末に情報入力フォームを表示させるものであり、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されると、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されることを特徴とする。

【0023】

本開示のプログラムは、
コンピュータを広告情報受付手段と、コード発行手段と、広告表示指示手段として機能させるプログラムであって、
前記広告情報受付手段は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記コード発行手段は、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記広告表示指示手段は、前記広告情報受付手段が受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、前記コード発行手段により発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記コード発行手段により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されることを特徴とする。

【0024】

本開示の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記制御部が、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記制御部が、受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記制御部により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときに前記ユーザ端末に情報入力フォームを表示させるものであり、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されると、前記ユーザ端末により前記情報入力フォームに入力された情報が前記コンピュータとは別のコンピュータに送信されたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されることを特徴とする。

【0025】

本開示の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付け、
前記制御部が、ユーザ端末より読み取り可能なコードを発行し、
前記制御部が、受け付けた前記広告情報における広告の画像または動画を表示装置に表示させるとともに、発行された前記コードを前記表示装置に表示させる表示指示信号を前記表示装置に送信し、
前記制御部により発行される前記コードは、前記ユーザ端末により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報が前記ユーザ端末から前記コンピュータに送信されることを特徴とする。

【発明の効果】

【0026】

本開示のプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法によれば、表示装置に表示されるコードがユーザ端末により読み取られた後、ユーザがユーザ端末で行うアクションに対する処理を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【0027】

【図1】本発明の形態による情報処理システムの全体の構成を示す概略図である。

【図2】図１に示す情報処理システムにおいて情報の処理が行われるときの各構成要素間の情報の流れを示すチャート図である。

【図3】図１に示す情報処理システムにおいて情報の処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。

【図4】図１に示す情報処理システムにおける表示装置の構成を概略的に示す斜視図である。

【図5】図１に示す情報処理システムにおいて他の態様の情報の処理が行われるときの各構成要素間の情報の流れを示すチャート図である。

【図6】図５に示す情報の処理が行われるときにユーザ端末に表示される画面を示す図である。

【図7】図５に示す情報の処理が行われるときにユーザ端末に表示される画面を示す図である。

【図8】図５に示す情報の処理が行われるときにユーザ端末に表示される画面を示す図である。

【図9】図５に示す情報の処理が行われるときにユーザ端末に表示される画面を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0028】

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図１乃至図４は、本実施の形態による情報処理システム１およびこのような情報処理システム１により行われる情報処理方法を示す図である。また、図５は、図１に示す情報処理システムにおいて他の態様の情報の処理が行われるときの各構成要素間の情報の流れを示すチャート図であり、図６乃至図９は、それぞれ、図５に示す情報の処理が行われるときにユーザ端末に表示される画面を示す図である。

【0029】

＜情報処理システム１＞
本実施の形態による情報処理システム１は、小売店等の事業者により提供される設置スペースに設置される表示装置５０に広告の画像または動画と二次元コード等のコードとを表示させ、ユーザがユーザ端末８０によりコードを読み取るとコードがユーザ端末８０により読み取られたというトラッキング情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されることにより、トラッキング情報を有効に活用するものである。このような情報処理システム１の構成について図１を用いて説明する。

【0030】

図１に示すように、情報処理システム１は、コンピュータ１０と、表示装置５０とを備えている。コンピュータ１０は、事業者端末４０、表示装置５０および広告主端末７０の各々とインターネット回線等のネットワークを介して通信可能に接続されている。また、ユーザが管理するユーザ端末８０もコンピュータ１０にインターネット回線等のネットワークを介して通信可能に接続されている。

【0031】

＜コンピュータ１０＞
コンピュータ１０は、本実施の形態による情報処理システム１の管理を行う管理会社の事業所に設置されるものである。コンピュータ１０は、パーソナルコンピュータ等であってもよいし、サーバ等であってもよい。コンピュータ１０は、制御部１２と、記憶部３６と、通信部３８とを有している。制御部１２は例えばＣＰＵ等であり、記憶部３６に記憶されているプログラムを実行することにより広告情報受付手段１４と、コード発行手段１６、広告表示指示手段１８、トラッキング情報受付手段２０、報酬決定手段２２、トラッキング情報送信手段２４、報酬使用情報受付手段２６、報酬使用報告手段２８、第１報酬情報送信手段３０および第２報酬情報送信手段３２として機能する。

【0032】

広告情報受付手段１４は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付ける。コード発行手段１６は、広告情報受付手段１４が広告情報を受け付けると、ユーザ端末８０より読み取り可能なコードであってユーザ端末８０により読み取られたときにトラッキング情報がコンピュータ１０に送信されるコードを発行する。広告表示指示手段１８は、広告情報受付手段１４が受け付けた広告情報における広告の画像または動画を表示装置５０に表示させるとともに、コード発行手段１６により発行されたコードを表示装置５０に表示させる。トラッキング情報受付手段２０は、ユーザ端末８０からトラッキング情報を受け付ける。報酬決定手段２２は、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付けると、ユーザに対して付与される報酬を決定する。トラッキング情報送信手段２４は、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付けると、ユーザ端末８０に表示される情報入力フォームに入力された情報が送信される広告主端末７０にトラッキング情報を送信する。報酬使用情報受付手段２６は、ユーザに対して付与された報酬の使用に関する情報を受け付ける。報酬使用報告手段２８は、報酬使用情報受付手段２６が報酬の使用に関する情報を受け付けると、受け付けた報酬の使用に関する情報を、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者が管理する事業者端末４０に送信する。第１報酬情報送信手段３０は、報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬に関する情報を、トラッキング情報の送信元のユーザ端末８０に送信する。第２報酬情報送信手段３２は、報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬に関する情報を、ユーザ端末８０によりコードが読み取られた表示装置５０に送信する。これらの各手段１４、１６、１８、２０、２２、２４、２６、２８、３０、３２の機能の詳細については後述する。

【0033】

なお、制御部１２により実行されるプログラムは記憶部３６に記憶されているものに限定されない。制御部１２により実行されるプログラムとして、外部装置から通信部３８を介して制御部１２に送信されるものや、コンピュータ１０に装着されたＵＳＢメモリ等の記憶媒体に記憶されているもの、コンピュータ１０とは別のサーバ（例えば、クラウドサーバ）等に記憶されているもの等が用いられてもよい。

【0034】

記憶部３６は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）またはＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等から構成されている。記憶部３６には、制御部１２により実行されるプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。また、記憶部３６には、広告主端末７０から受け付けた広告情報やユーザ端末８０から受け付けたトラッキング情報等が記憶されている。記憶部３６に記憶されている情報の詳細については後述する。

【0035】

通信部３８は、例えば、有線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）モジュール、無線ＬＡＮモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースを含む。すなわち、通信部３８は、インターネット回線等の通信ネットワークを介して他の装置と通信を行うように構成された通信インターフェースから構成されている。

【0036】

＜事業者端末４０＞
事業者端末４０は、表示装置５０の設置スペースを提供する小売店等の事業者の事業所に設置されているコンピュータ等であり、小売店等の事業者の社員が操作することができるようになっている。表示装置５０に表示されているコードがユーザ端末８０によって読み取られることによりユーザ端末８０からコンピュータ１０にトラッキング情報が送信されると、コンピュータ１０が受け付けたトラッキング情報が当該コンピュータ１０から事業者端末４０に送信される。

【0037】

＜表示装置５０＞
表示装置５０は、事業者端末４０を管理する小売店等の事業者により提供される設置スペースに設置されるものである。表示装置５０の具体的な構成について図１および図４を用いて説明する。

【0038】

図１および図４に示すように、表示装置５０は例えば略直方体の筐体を有しており、筐体の１または複数の側面にはモニタやタッチパネル等の表示部５４が設けられている。表示部５４には、コンピュータ１０から送信された広告の画像または動画が表示されるとともに、コード発行手段１６により発行された二次元コード等のコードが例えば表示部５４の四隅の何れかに表示されるようになっている。また、表示装置５０の筐体の側面における例えば表示部５４の上方には小型カメラ等の撮像部５５が設けられており、表示装置５０の近くにいる人等が撮像部５５により撮像されるようになっている。撮像部５５により撮像された画像またはこの画像から演算される情報が表示装置５０からコンピュータ１０に送信されるようになっている。

【0039】

また、表示装置５０の筐体の側面における例えば表示部５４の下方には媒体排出部５６が設けられている。媒体排出部５６は、コンピュータ１０の報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬としての媒体（図４において参照符号Ｗで表示）を筐体の内部から外部に排出する。ここで、ユーザに対して付与される報酬としての媒体は、例えば硬貨や紙幣等の貨幣、または有価媒体としてのチップやカード等を含む。

【0040】

また、図１に示すように、表示装置５０は、制御部５２と、記憶部５８と、通信部６０とを有している。制御部５２には表示部５４、撮像部５５、媒体排出部５６、記憶部５８および通信部６０がそれぞれ電気的に接続されている。

【0041】

制御部５２は、ＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭ等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。

【0042】

記憶部５８は、例えば、ＨＤＤ、ＳＳＤ等の補助記憶装置で構成され、表示装置５０を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、後述する各種の処理を行うためのものである。制御部５２は、このプログラムを解釈および実行することで、様々な処理を実行するように構成される。また、記憶部５８には、コンピュータ１０から送信された広告の画像または動画の情報や二次元コード等のコードの情報が記憶されるようになっている。

【0043】

通信部６０は、例えば、有線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）モジュール、無線ＬＡＮモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースを含む。すなわち、通信部６０は、インターネット回線等の通信ネットワークを介して他の装置と通信を行うように構成された通信インターフェースから構成されている。

【0044】

＜広告主端末７０＞
広告主端末７０は、表示装置５０に広告を表示させたい広告主の事業所に設置されているコンピュータ等である。広告主の社員は広告主端末７０により広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報をコンピュータ１０に送信することができるようになっている。表示装置５０に表示されているコードがユーザ端末８０によって読み取られることによりユーザ端末８０からコンピュータ１０にトラッキング情報が送信されると、コンピュータ１０が受け付けたトラッキング情報が当該コンピュータ１０から広告主端末７０に送信される。また、ユーザ端末８０に表示される情報入力フォームにユーザの個人情報等の情報が入力されると、入力された情報がユーザ端末８０から広告主端末７０に送信され、広告主端末７０によりユーザの個人情報等の情報を取得することができるようになっている。

【0045】

＜情報処理システム１による情報処理の流れ＞
次に、図１に示す情報処理システム１において情報の処理が行われるときの動作について図２および図３を用いて説明する。図２は、図１に示す情報処理システム１において情報の処理が行われるときの各構成要素間の情報の流れを示すチャート図であり、図３は、図１に示す情報処理システム１において情報の処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。

【0046】

まず、広告の出稿を行いたい広告主の社員は、広告主端末７０により広告の画像または動画に関する情報、広告の掲載希望時期、広告の掲載希望場所、広告対象となるユーザの属性情報等を含む広告情報および広告主の識別情報をコンピュータ１０に送信する。広告情報が広告主端末７０からコンピュータ１０に送信され、広告情報受付手段１４が広告情報を受け付けると、制御部１２は、広告の識別情報（例えば、広告の識別番号）を発行する。また、広告情報受付手段１４が広告情報を受け付けると、コード発行手段１６は、ユーザ端末８０より読み取り可能な二次元コード等のコードを発行する（図３のステップＳ１）。ここで、コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにトラッキング情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されるものである。また、コード発行手段１６により発行されるコードは、広告の識別情報および広告主の識別情報が含まれるものである。また、コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにユーザ端末８０に情報入力フォームを表示させるものであり、ユーザによってユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報は、コンピュータ１０とは別のコンピュータ（具体的には、広告主端末７０）に送信されるようになっている。なお、他の態様として、コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにユーザ端末８０にＬＩＮＥ（登録商標）等のＳＮＳの友達登録や広告主アカウントに対するフォローのための画面を表示させ、ＳＮＳの友達登録や広告主アカウントに対するフォローをユーザが行うとユーザ端末８０に情報入力フォームを表示させるものであってもよい。ここで、ＳＮＳの友達登録とは、Ｉｎｓｔａｇｒａｍ（登録商標）やＸ（旧Ｔｗｉｔｔｅｒ（登録商標））等における広告主アカウントのフォローやＦａｃｅｂｏｏｋ（登録商標）等における広告主アカウントに対する友達追加のボタンの押下等を含む。

【0047】

その後、広告情報受付手段１４が受け付けた広告情報における広告の掲載希望時期、掲載希望場所等に基づいて、広告表示指示手段１８は、掲載希望時期に対応する所定の時期に、広告情報受付手段１４が受け付けた広告情報における広告の画像または動画を、掲載希望場所に対応する場所に設置されている表示装置５０に表示させるとともに、コード発行手段１６により発行された二次元コード等のコードを表示装置５０に表示させる表示指示信号を表示装置５０に送信する（図３のステップＳ２）。このことにより、表示装置５０の筐体の側面に設けられている表示部５４に、広告の画像または動画と、二次元コード等のコードが表示される。また、表示装置５０の撮像部５５により撮像されたユーザの画像からコンピュータ１０の制御部１２または表示装置５０の制御部５２により演算されるユーザの属性（例えば、性別、年齢層）に基づいて、このユーザの属性に対応する内容の広告が表示装置５０の表示部５４に表示されるよう広告表示指示手段１８が表示指示信号を表示装置５０に送信してもよい。

【0048】

表示装置５０の表示部５４に表示される広告の画像または動画を見たユーザがユーザ端末８０によりコードを読み取らせると、トラッキング情報が自動的にユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信され、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付ける（図３のステップＳ３）。トラッキング情報は、ユーザ端末８０によりコードが読み取られたという情報そのものであり、トラッキング情報にはユーザ端末８０を管理するユーザの個人情報は含まれない。なお、ユーザ端末８０によりコードが読み取られると、ユーザ端末８０の電話番号やＳＮＳのアカウント等の入力画面がユーザ端末８０に表示されてもよい。この場合、ユーザ端末８０に入力された電話番号やＳＮＳのアカウント等の情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信される。このことにより、後述のようにコンピュータ１０からユーザ端末８０に報酬に関する情報が送信される際に、電話番号やＳＮＳのアカウント等の情報に基づいて例えばＳＭＳ通知等で報酬に関する情報がコンピュータ１０からユーザ端末８０に送信される。また、表示装置５０の表示部５４に表示される広告の画像または動画を見たユーザは表示装置５０の撮像部５５により撮像される。撮像部５５により撮像されたユーザの画像から制御部５２によりユーザの属性（例えば、性別、年齢層）が抽出される。また、撮像部５５により撮像されたユーザの画像から制御部５２によりユーザが表示部５４を見ている時間等が算出されてもよい。制御部５２により取得されたユーザの属性に関する情報やユーザが表示部５４を見ている時間等の情報は、撮像部５５により撮像された画像から演算される情報として、表示装置５０からコンピュータ１０に送信される。なお、他の態様として、撮像部５５により撮像された画像そのものが表示装置５０からコンピュータ１０に送信され、コンピュータ１０の制御部１２が、撮像部５５から送信された画像に基づいてユーザの属性に関する情報やユーザが表示部５４を見ている時間等の情報を演算してもよい。

【0049】

また、コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにユーザ端末８０に情報入力フォームを表示させるものである。このため、表示装置５０の表示部５４に表示される広告の画像または動画を見たユーザがユーザ端末８０によりコードを読み取らせると、ユーザ端末８０にはユーザの個人情報等の情報を入力するための情報入力フォームが表示される。また、他の態様として、表示装置５０の表示部５４に表示される広告の画像または動画を見たユーザがユーザ端末８０によりコードを読み取らせると、ＳＮＳの友達登録や広告主アカウントに対するフォローのための画面がユーザ端末８０に表示され、ＳＮＳの友達登録や広告主アカウントに対するフォローをユーザが行うとユーザ端末８０に情報入力フォームが表示されてもよい。このような情報入力フォームにより、ユーザの個人情報としてユーザの氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ＳＮＳアカウント、趣味や嗜好の情報等のうち少なくともいずれかの情報を入力することが可能となる。ユーザによってユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報は、コンピュータ１０とは別のコンピュータ（具体的には、広告主端末７０）に送信されるようになっている（図３のステップＳ４）。このことにより、広告主端末７０では、ユーザ端末８０からユーザの個人情報等の情報を直接取得することができるようになる。また、ユーザによってユーザ端末８０によりユーザの個人情報等の情報が入力されると、広告主からユーザに対して更なる報酬や特典が提供されるようになっている。また、ユーザによってユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報が、コンピュータ１０とは別のコンピュータ（具体的には、広告主端末７０）に送信されると、ユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報がコンピュータ１０とは別のコンピュータに送信されたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されてもよい。また、コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録を行うことを可能とするものであってもよい。この場合、表示装置５０の表示部５４に表示される広告の画像または動画を見たユーザがユーザ端末８０によりコードを読み取らせたときに、ユーザ端末８０においてＬＩＮＥ（登録商標）等のＳＮＳでユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録を行うことができるようになる。また、この場合は、ユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されてもよい。

【0050】

トラッキング情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信され、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付けると、トラッキング情報送信手段２４は広告主端末７０および事業者端末４０にそれぞれトラッキング情報を送信する（図３のステップＳ５）。このことにより、広告主および表示装置５０の設置スペースを提供している事業者はそれぞれトラッキング情報を取得することができる。このようなトラッキング情報は表示装置５０に表示される広告に対するユーザの関心度等を測るのに有用である。

【0051】

具体的には、広告主は、ユーザ端末８０から広告主端末７０に送信されたトラッキング情報に基づいて、表示装置５０の表示部５４に表示されている広告がどれくらいのユーザに見られているのかを認識することができ、もしトラッキング数が少ない場合は、広告主は情報処理システム１の管理を行う管理会社に対して出稿した広告が表示される表示装置５０を別の場所に設置されている別の表示装置５０に変えるよう要求することができるようになる。また、広告主は、ユーザ端末８０から広告主端末７０に送信されたトラッキング情報と、ユーザによってユーザ端末８０に入力されユーザ端末８０から広告主端末７０に送信されたユーザの個人情報等の情報とに基づいて、表示装置５０の表示部５４に表示されているコードを読み取ったユーザがどれくらいの割合で情報入力フォームにより個人情報等の情報を入力したかを認識することができるようになる。

【0052】

また、表示装置５０の設置スペースを提供している事業者は、ユーザ端末８０から事業者端末４０に送信されたトラッキング情報に基づいて、表示装置５０の表示部５４に表示されている広告がどれくらいのユーザに見られているのかを認識することができ、もしトラッキング数が少ない場合は、事業者は情報処理システム１の管理を行う管理会社に対して表示装置５０に表示される広告の内容を変えるよう要求することができるようになる。

【0053】

このように、トラッキング情報送信手段２４によって広告主端末７０および事業者端末４０にそれぞれトラッキング情報が送信されることにより、広告主や事業者は、表示装置５０の表示部５４に表示されているコードをどれくらいのユーザがユーザ端末８０により読み取ったかという情報に基づいて、表示装置５０の表示部５４に表示されている広告をどれくらいのユーザが見ているかを認識することができるようになる。

【0054】

また、撮像部５５により撮像された画像に基づいて制御部５２または制御部１２により取得された、ユーザの属性に関する情報やユーザが表示部５４を見ている時間等の情報が、コンピュータ１０から広告主端末７０および事業者端末４０にそれぞれ送信されてもよい。この場合は、上述したトラッキング情報と照らし合わせることにより、広告主や事業者は、表示装置５０の表示部５４に表示されている広告を見たユーザがどれくらいの割合でこの表示部５４に表示されているコードをユーザ端末８０により読み取ったかを認識することができるようになる。

【0055】

以上のように、本実施の形態では、表示装置５０に表示されているコードをユーザがユーザ端末８０により読み取ったというトラッキング情報を用いて、表示装置５０に表示されている広告がユーザにとってどれくらい関心があるかという情報を取得し、この情報を情報処理システム１の管理会社、広告主、表示装置５０の設置スペースを提供している事業者がそれぞれ活用することができるようになる。

【0056】

また、広告表示指示手段１８は、トラッキング情報受付手段２０が受け付けたトラッキング情報から算出されるトラッキング数に基づいて、表示装置５０の表示部５４に表示される広告内容を調整してもよい。具体的には、例えばトラッキング情報受付手段２０が受け付けたトラッキング情報から算出されるトラッキング数が少ない場合は、別の広告内容を表示装置５０の表示部５４に表示させるよう広告表示指示手段１８が広告表示指示を表示装置５０に送信してもよい。また、この際に、トラッキング数に加えて撮像部５５により撮影されたユーザの属性も考慮して、広告表示指示手段１８が表示装置５０の表示部５４に表示される広告内容を調整してもよい。

【0057】

また、トラッキング情報受付手段２０が受け付けたトラッキング情報に基づいて、コンピュータ１０の制御部１２により広告効果の測定が行われてもよい。このような広告効果の測定は例えばＡＩにより行われてもよい。また、広告効果の測定結果に基づいて、広告掲載料が設定、変更等されるようになっていてもよい。また、広告効果の測定結果に基づいて、コンピュータ１０の制御部１２は広告主と表示装置５０の設置スペースを提供する事業者とのマッチングを行うようになっていてもよい。

【0058】

トラッキング情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信され、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付けると、報酬決定手段２２は、ユーザに対して付与される報酬を決定する。報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬は、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者に関するものである。具体的には、報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬は、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者が提供する商品やサービス（例えば表示装置５０のそばにある店舗で提供される商品やサービス）で割引を受けたり無償の商品やサービスを受けたりすることができるものである。なお、本実施の形態はこのような態様に限定されることはなく、報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬は、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者と無関係のものであってもよい。このように、表示装置５０に表示されているコードをユーザがユーザ端末８０により読み取ると報酬決定手段２２によりユーザに付与される報酬が決定されるので、ユーザに対して表示装置５０に表示されているコードをユーザ端末８０で読み取ることの動機付けを与えることができる。

【0059】

また、ユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報がコンピュータ１０とは別のコンピュータに送信されたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されたときにも、報酬決定手段２２は、ユーザに対して付与される報酬を決定してもよい。ユーザに対して付与される報酬は、表示装置５０の媒体排出部５６から排出される硬貨や紙幣等の貨幣、または有価媒体としてのチップやカード等であったり、あるいはユーザがユーザ端末８０で使用可能なポイント等の特典であったりする。このような報酬は、広告主からユーザに与えられる報酬とは別のものとなる。このように、ユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報がコンピュータ１０とは別のコンピュータに送信されると、この情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されることによって報酬決定手段２２によりユーザに付与される報酬が決定されるので、ユーザに対して情報入力フォームに情報を入力することの動機付けを与えることができる。

【0060】

また、ユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録が行われたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されたときにも、報酬決定手段２２は、ユーザに対して付与される報酬を決定してもよい。ユーザに対して付与される報酬は、表示装置５０の媒体排出部５６から排出される硬貨や紙幣等の貨幣、または有価媒体としてのチップやカード等であったり、あるいはユーザがユーザ端末８０で使用可能なポイント等の特典であったりする。このような報酬は、広告主からユーザに与えられる報酬とは別のものとなる。このように、ユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録が行われると、この情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されることによって報酬決定手段２２によりユーザに付与される報酬が決定されるので、ユーザに対して広告主のアカウントとの間で友達登録を行うことの動機付けを与えることができる。

【0061】

ユーザに対して付与される報酬は、表示装置５０の媒体排出部５６から排出される硬貨や紙幣等の貨幣、または有価媒体としてのチップやカード等であったり、あるいはユーザがユーザ端末８０で使用可能なポイント等の特典であったりする。表示装置５０の媒体排出部５６から排出される有価媒体としてのチップやカード等は、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者が提供する商品やサービスの購入の際に割引等を受けることができるものであってもよい。報酬決定手段２２により決定された報酬に関する情報は、第１報酬情報送信手段３０または第２報酬情報送信手段３２により、コンピュータ１０からユーザ端末８０または表示装置５０に送信される（図３のステップＳ６）。

【0062】

より詳細には、ユーザに対して付与される報酬が、ユーザがユーザ端末８０で使用可能なポイント等の特典である場合は、第１報酬情報送信手段３０により、報酬決定手段２２により決定された報酬に関する情報が例えばメールやユーザ端末８０にインストールされている事業者等のアプリにおけるポイント付与という形でコンピュータ１０からユーザ端末８０に送信される。この場合は、ユーザはユーザ端末８０で受信したメールやアプリで付与されたポイントを用いて、表示装置５０の設置スペースを提供している事業者が提供する商品やサービスで割引を受けたり無償の商品やサービスを受けたりすることができるようになる。

【0063】

一方、ユーザに対して付与される報酬が、表示装置５０の媒体排出部５６から排出される硬貨や紙幣等の貨幣、または有価媒体としてのチップやカード等である場合は、第２報酬情報送信手段３２により、報酬決定手段２２により決定された報酬に関する情報がコンピュータ１０からユーザ端末８０に送信される。この場合は、表示装置５０の媒体排出部５６から硬貨や紙幣等の貨幣、または有価媒体としてのチップやカード等が排出され、ユーザはこれらの報酬を表示装置５０から受け取ることができるようになる。ここで、表示装置５０の媒体排出部５６から排出される有価媒体としてのチップやカード等は、表示装置５０の設置スペースを提供している事業者が提供する商品やサービスに対して利用可能なものとなる。

【0064】

報酬決定手段２２により決定され、ユーザに付与された報酬をユーザが使用すると、報酬使用情報受付手段２６は、ユーザに対して付与された報酬の使用に関する情報を受け付ける。具体的には、ユーザがユーザ端末８０で受信したメールやアプリで付与されたポイントを用いて、表示装置５０の設置スペースを提供している事業者が提供するサービス（例えば店舗）で割引や無償のサービスを受けた場合には、ユーザに対して付与された報酬の使用に関する情報が店舗の端末等からコンピュータ１０に送信される。なお、この場合は、ユーザに対して付与された報酬の使用がユーザ端末８０で確認できる場合は、ユーザに対して付与された報酬の使用に関する情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されてもよい。また、表示装置５０の媒体排出部５６から有価媒体としてのチップやカード等が排出され、表示装置５０の設置スペースを提供している事業者が提供する商品やサービスに対してこの有価媒体が使用された場合は、ユーザに対して付与された報酬の使用に関する情報が店舗の端末等からコンピュータ１０に送信される。

【0065】

報酬使用報告手段２８は、報酬使用情報受付手段２６が報酬の使用に関する情報を受け付けると、受け付けた報酬の使用に関する情報を、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者が管理する事業者端末４０に送信する（図３のステップＳ７）。このことにより、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者は、表示装置５０の表示部５４に表示されるコードがユーザ端末８０に読み取られることによりユーザに付与された報酬がどれくらいこの事業者が提供するサービスで利用されたかを認識することができるようになる。このため、事業者は、例えばこの事業者が提供するサービスで利用された報酬（ユーザに付与された報酬）が少ない場合は、情報処理システム１の管理を行う管理会社に対して、コンピュータ１０から表示装置５０に送信される広告の内容を変えることを求めることができるようになる。また、事業者は、ユーザ端末８０から事業者端末４０に送信されたトラッキング情報と、報酬の使用に関する情報とに基づいて、表示装置５０の表示部５４に表示されているコードを読み取ったユーザがどれくらいの割合でこのユーザに付与された報酬を事業者が提供する商品やサービス等で利用したかを認識することができるようになる。

【0066】

また、情報処理システム１による情報の処理の他の態様として、図５乃至図９に示すような情報の処理が行われてもよい。図５は、図１に示す情報処理システム１において他の態様の情報の処理が行われるときの各構成要素間の情報の流れを示すチャート図であり、図６乃至図９は、図５に示す情報の処理が行われるときにユーザ端末８０に表示される画面を示す図である。また、図５乃至図９に示す情報の処理が行われるに際して、広告主としてハンバーガーチェーンＡからコンピュータ１０に対して広告の画像または動画に関する情報、広告の掲載希望時期、広告の掲載希望場所、広告対象となるユーザの属性情報等を含む広告情報および広告主の識別情報が送信されている。また、事業主としてのカラオケＢ店の入口に表示装置５０が設置されている。

【0067】

表示装置５０の表示部５４に表示されるハンバーガーチェーンＡの広告の画像または動画を見たユーザがユーザ端末８０によりコードを読み取らせると、トラッキング情報が自動的にユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信され、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付ける。すると、コンピュータ１０の制御部１２はユーザ端末８０に情報表示指示を送信することにより、ユーザ端末８０には図６に示すような画面が表示される。図６に示す画面では、広告主としてのハンバーガーチェーンＡに関する特典（具体的には、ハンバーガーチェーンＡの商品のクーポンの獲得）、事業主としてのカラオケＢ店に関する特典（具体的には、カラオケＢ店の割引）、「友達になって２つのクーポンをゲットしよう」というメッセージおよびＬＩＮＥ（登録商標）での友達登録ボタンが表示される。図６に示す画面がユーザ端末８０に表示される際に、セッションＩＤが発行される。

【0068】

図６に示す画面においてユーザがユーザ端末８０で友達登録ボタンを押すと、ユーザのＬＩＮＥ（登録商標）のアカウントと、情報処理システム１の管理を行う管理会社のＬＩＮＥ（登録商標）のアカウントとの間で友達登録が行われる。具体的には、ユーザがユーザ端末８０で友達登録ボタンを押すと、電話番号の入力画面が表示され、ユーザが電話番号を入力すると、ＬＩＮＥ（登録商標）のアプリが既にユーザ端末８０にインストールされている場合はＬＩＮＥ（登録商標）が起動されてユーザのＬＩＮＥ（登録商標）のアカウントと管理会社のＬＩＮＥ（登録商標）のアカウントとの間で友達登録が行われる。また、発行されたセッションＩＤおよび入力された電話番号がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信される。その後、ユーザ端末８０において図７に示すようなＬＩＮＥ（登録商標）の画面が表示される。ユーザがユーザ端末８０にて図７に示すようなＬＩＮＥ（登録商標）の画面で送信ボタンを押すと、ユーザ端末８０からコンピュータ１０にユーザの電話番号およびＬＩＮＥのＩＤが送信される。このことにより、ユーザの電話番号を軸として、ユーザの電話番号、セッションＩＤおよびＬＩＮＥのＩＤが紐付けられる。また、ユーザがユーザ端末８０にて図７に示すようなＬＩＮＥ（登録商標）の画面で送信ボタンを押すと、ユーザ端末８０において図８に示すようなＬＩＮＥ（登録商標）の画面が表示される。このような画面で「ＧＥＴクーポン」というボタンをユーザが押すと、ハンバーガーチェーンＡのサーバとＡＰＩ連携を行うことにより、ユーザ端末８０には広告主としてのハンバーガーチェーンＡの店舗で利用可能なクーポンコードが表示される。なお、このようなクーポンコードはセッションＩＤと紐付けられたものとなる。このようなクーポンコードをハンバーガーチェーンＡの店舗でユーザが店員に提示することにより、ハンバーガーチェーンＡの商品（例えば、チキンナゲット）を無料で手に入れたり割引を受けたりすることができる。ここで、ユーザ端末８０に表示されるクーポンコードをハンバーガーチェーンＡの店舗でユーザが店員に提示することによりユーザが報酬を受け取ると、ユーザが報酬を受け取ったという情報がユーザ端末８０や店舗のコンピュータからコンピュータ１０に送信されるようになっていてもよい。この場合は、コンピュータ１０にて、広告主から提供された報酬としての特典をユーザが利用したという情報を管理することができる。また、図８に示すようなＬＩＮＥ（登録商標）の画面で「ＧＥＴクーポン」というボタンが表示される代わりに、あるいは「ＧＥＴクーポン」というボタンが表示されることに加えて、広告主のアプリのダウンロードのボタンや広告主のウェブサイトのＵＲＬが表示されるようになっていてもよい。そして、ダウンロードした広告主のアプリや広告主のウェブサイトでクーポン等の報酬を受け取ることができるようになっていてもよい。ここで、特典の受け取り、広告主のアプリのダウンロード、広告主のウェブサイトまたは広告主が提供する商品、サービスのウェブサイトの閲覧等、広告主のマーケティングに対するユーザの何らかのアクションのことを所定のアクションという。

【0069】

また、図８に示すようなＬＩＮＥ（登録商標）の画面で「ＧＥＴクーポン」というボタンをユーザが押す等、ユーザがユーザ端末８０で広告の商品またはサービスに関する情報に対して所定のアクションを行うと、セッションＩＤをユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信することにより、コンピュータ１０から事業主としてのカラオケＢ店に関する特典の情報がユーザ端末８０に送信される。具体的には、セッションＩＤを用いることによりＬＩＮＥ（登録商標）のＩＤを特定し、特定されたＬＩＮＥ（登録商標）のＩＤのアカウントに、カラオケＢ店に関する特典の情報が送信される。このことにより、ユーザ端末８０のＬＩＮＥ（登録商標）の画面において図９に示すようなカラオケＢ店の特典（具体的には、割引のクーポン）が表示される。このようにして、カラオケＢ店の入口に設置される表示装置５０に表示されるコードをユーザ端末８０で読み取ったユーザは、ハンバーガーチェーンＡの特典（具体的には、クーポン）をユーザ端末８０で受け取った後に、図９に示すようなカラオケＢ店の特典をユーザ端末８０で表示させることにより、カラオケＢ店で割引を受けることができる。このため、ユーザに対して、表示装置５０に表示されるコードを読み取ってハンバーガーチェーンＡの特典を受け取る動機付けを与えることができる。また、事業者にとっても、表示装置５０の設置費用を受け取るだけではなく、特典（具体的には、クーポン）の利用により来客者数を増やすことができるというメリットがある。なお、ユーザ端末８０に表示されるクーポンをカラオケＢ店でユーザが利用すると、ユーザが特典を利用したという情報がユーザ端末８０やカラオケＢ店のコンピュータからコンピュータ１０に送信されるようになっていてもよい。この場合は、コンピュータ１０にて、事業者から提供された報酬としての特典をユーザが利用したという情報を管理することができる。

【0070】

このように、図５乃至図９に示す情報の処理では、報酬決定手段２２は、ユーザのアカウントと所定のアカウント（具体的には、管理会社のアカウント）との間で友達登録が行われたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されたときに、ユーザに対して付与される報酬を決定する。また、ユーザに対して付与される報酬は、広告の商品またはサービスに関する特典および表示装置５０の設置スペースを提供する事業者の商品またはサービスに関する特典の両方を含むものである。また、ユーザに対して付与される報酬として広告の商品またはサービスに関する特典の情報がコンピュータ１０からユーザ端末８０に送信され、ユーザがユーザ端末８０で広告の商品またはサービスに関する情報に対して所定のアクションを行った後、ユーザに対して付与される報酬として事業者の商品またはサービスに関する特典の情報がコンピュータ１０からユーザ端末８０に送信される。ここで、所定のアクションとは、特典の受け取り、広告主のアプリのダウンロード、広告主のウェブサイトまたは広告主が提供する商品、サービスのウェブサイトの閲覧等、広告主のマーケティングに対するユーザの何らかのアクションのことをいう。このことにより、ユーザに対して表示装置５０に表示される広告を見てコードをユーザ端末８０で読み取らせることについての動機付けを与えることができる。

【0071】

なお、上記の説明ではＬＩＮＥ（登録商標）等のＳＮＳにおいてユーザのアカウントと管理会社のアカウントとの間で友達登録が行われる例について述べたが、このような態様に限定されることはない。表示装置５０に表示されるコードがユーザ端末８０に読み取られると、ＬＩＮＥ（登録商標）等のＳＮＳにおいてユーザのアカウントと広告主のアカウントとの間で友達登録が行われるようになっていてもよい。この場合でも、図５に示すような情報の処理と同様の処理が行われる。また、上記の説明ではＬＩＮＥ（登録商標）による友達登録について述べたが、ＳＮＳの友達登録として、双方向ツール（例えば、Ｉｎｓｔａｇｒａｍ（登録商標）やＸ（旧Ｔｗｉｔｔｅｒ（登録商標））、チャットツール等）等における広告主アカウントのフォローやＦａｃｅｂｏｏｋ（登録商標）等における広告主アカウントに対する友達追加のボタンの押下、メール送信等を含む。また、友達登録には、広告主のアプリのダウンロードも含めるものとする。

【0072】

以上のような構成からなる本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法によれば、コンピュータ１０は、プログラムを実行することにより広告情報受付手段１４と、コード発行手段１６と、広告表示指示手段１８として機能する。広告情報受付手段１４は、広告の画像または動画に関する情報を含む広告情報を受け付ける。コード発行手段１６は、広告情報受付手段１４が広告情報を受け付けると、ユーザ端末８０より読み取り可能なコードを発行する。広告表示指示手段１８は、広告情報受付手段１４が受け付けた広告情報における広告の画像または動画を表示装置５０に表示させるとともに、コード発行手段１６により発行されたコードを表示装置５０に表示させる表示指示信号を表示装置５０に送信する。コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにユーザ端末８０に情報入力フォームを表示させるものであり、ユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報がコンピュータ１０とは別のコンピュータ（例えば、事業者端末４０）に送信されると、ユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報がコンピュータ１０とは別のコンピュータに送信されたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信される。なお、「コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにユーザ端末８０に情報入力フォームを表示させるものである」とは、コード発行手段１６により発行されるコードが、ユーザ端末８０により読み取られたときにユーザ端末８０にＳＮＳの友達登録や広告主アカウントに対するフォローのための画面を表示させ、ＳＮＳの友達登録や広告主アカウントに対するフォローをユーザが行うとユーザ端末８０に情報入力フォームを表示させるようになっていてもよい。このような情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法によれば、コンピュータ１０において、ユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報がコンピュータ１０とは別のコンピュータに送信されたという情報を取得、活用することができる。具体的には、表示装置５０に表示されている広告を見たユーザが情報入力フォームに情報を入力すること等に関する広告効果を測ることができるようになる。このことにより、例えば、情報入力フォームに情報を入力する回数や割合が少ない場合は、表示装置５０に表示される広告の内容を変えたり、広告が表示される表示装置５０を別の場所に設置されている別の表示装置５０にしたりする等の改善を行うことができるようになる。

【0073】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法によれば、コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウント（具体的には、広告主に関連するアカウント）との間で友達登録を行うことを可能とするものであり、ユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録が行われると、友達登録が行われたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信される。このような情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法によれば、コンピュータ１０において、ユーザ端末８０によりコードが読み取られたときにＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウント（具体的には、広告主に関連するアカウント）との間で友達登録が行われたという情報を取得、活用することができる。具体的には、表示装置５０に表示されている広告を見たユーザがＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行ったこと等に関する広告効果を測ることができるようになる。このことにより、例えば、表示装置５０に表示されている広告を見たユーザがＳＮＳでユーザのアカウントと所定のアカウントとの間で友達登録を行った回数や割合が少ない場合は、表示装置５０に表示される広告の内容を変えたり、広告が表示される表示装置５０を別の場所に設置されている別の表示装置５０にしたりする等の改善を行うことができるようになる。なお、所定のアカウントは広告主に関連するアカウントに限定されない。所定のアカウントとして、情報処理システム１を管理する管理会社のアカウントが用いられてもよい。

【0074】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、コンピュータ１０は、プログラムを実行することにより報酬決定手段２２として更に機能し、報酬決定手段２２は、ユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報がコンピュータ１０とは別のコンピュータ（例えば、事業者端末４０）に送信されたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されたときに、ユーザに対して付与される報酬を決定するようになっていてもよい。この場合には、表示装置５０に表示されている広告を見たユーザが情報入力フォームに情報を入力すると、ユーザに対して付与される報酬を決定することにより、ユーザに対して情報入力フォームに情報を入力することの動機付けを与えることができる。

【0075】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、コンピュータ１０は、プログラムを実行することにより報酬決定手段２２として更に機能し、報酬決定手段２２は、ユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録が行われたという情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されたときに、ユーザに対して付与される報酬を決定してもよい。この場合には、表示装置５０に表示されている広告を見たユーザがＳＮＳでユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録を行うと、ユーザに対して付与される報酬を決定することにより、ユーザに対してＳＮＳでユーザのアカウントと広告主に関連するアカウントとの間で友達登録を行うことの動機付けを与えることができる。

【0076】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、コンピュータ１０は、プログラムを実行することによりトラッキング情報受付手段２０として更に機能し、コード発行手段１６は、ユーザ端末８０より読み取り可能なコードであってユーザ端末８０により読み取られたときにトラッキング情報がコンピュータ１０に送信されるコードを発行し、トラッキング情報受付手段２０は、ユーザ端末８０からトラッキング情報を受け付けるようになっている。このことにより、表示装置５０に表示されるコードがユーザ端末８０により読み取られたというトラッキング情報を活用することができる。具体的には、トラッキング情報受付手段２０がユーザ端末８０から受け付けたトラッキング情報に基づいて、表示装置５０に表示されている広告がどれくらいユーザにより見られているか等の広告効果を測ることができるようになる。このことにより、例えば、トラッキング数が少ない場合は、表示装置５０に表示される広告の内容を変えたり、広告が表示される表示装置５０を別の場所に設置されている別の表示装置５０にしたりする等の改善を行うことができるようになる。

【0077】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、コンピュータ１０は、プログラムを実行することによりトラッキング情報送信手段２４として更に機能し、トラッキング情報送信手段２４は、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付けると、情報入力フォームに入力された情報が送信される別のコンピュータにトラッキング情報を送信する。このことにより、別のコンピュータでは、例えば、コンピュータ１０から送信されたトラッキング情報と、ユーザによってユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報とを比べることにより、表示装置５０に表示されるコードをユーザ端末８０で読み取ったユーザのうちどれくらいの割合のユーザがユーザ端末８０により情報入力フォームに情報を入力したかという情報を取得することができるようになる。

【0078】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、情報入力フォームに入力された情報が送信される別のコンピュータは、広告情報受付手段１４により受け付けられた広告情報を送信した広告主が管理するもの（具体的には、広告主端末７０）である。このことにより、広告主は広告主端末７０によってユーザがユーザ端末８０により情報入力フォームに入力した情報を取得することができるようになる。

【0079】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、コンピュータ１０は、プログラムを実行することにより報酬決定手段２２として更に機能し、報酬決定手段２２は、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付けると、ユーザに対して付与される報酬を決定する。この場合は、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付けると、ユーザに対して付与される報酬を決定することにより、ユーザに対して表示装置５０に表示されているコードをユーザ端末８０で読み取ることの動機付けを与えることができる。

【0080】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬は、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者が提供する商品またはサービスに対して使用可能なものである。このことにより、事業者が提供する商品やサービスに対してユーザに付与された報酬が活用されることにより商品やサービスの売り上げ自体が増える可能性があるため、事業者に対して表示装置５０の設置スペースを提供する動機付けを与えることができるようになる。

【0081】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、コンピュータ１０は、プログラムを実行することにより報酬使用情報受付手段２６と、報酬使用報告手段２８として更に機能し、報酬使用情報受付手段２６は、ユーザに対して付与された報酬の使用に関する情報を受け付け、報酬使用報告手段２８は、報酬使用情報受付手段２６が報酬の使用に関する情報を受け付けると、受け付けた報酬の使用に関する情報を、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者が管理する事業者端末４０に送信する。このことにより、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者は、ユーザに対して付与された報酬が使用されたことを認識することができるようになり、事業者が提供する商品やサービスの売上の増加に表示装置５０の設置がどれくらい関わっているかを事業者が認識することができるようになる。

【0082】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、コンピュータ１０は、プログラムを実行することにより第１報酬情報送信手段３０として更に機能し、第１報酬情報送信手段３０は、報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬に関する情報を、トラッキング情報の送信元のユーザ端末８０に送信する。このことにより、ユーザはユーザ端末８０により、付与された報酬を使用することができるようになる。

【0083】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、コンピュータ１０は、プログラムを実行することにより第２報酬情報送信手段３２として更に機能してもよい。この場合、表示装置５０は、報酬としての媒体を投出する媒体排出部５６を有しており、第２報酬情報送信手段３２は、報酬決定手段２２により決定されたユーザに対して付与される報酬に関する情報を、ユーザ端末８０によりコードが読み取られた表示装置５０に送信し、表示装置５０において、ユーザに対して付与される報酬に関する情報がコンピュータ１０から送信されると、報酬としての媒体が媒体排出部５６により投出される。このことにより、ユーザは媒体排出部５６により投出された報酬としての媒体を利用することができるようになる。

【0084】

なお、報酬としての媒体は、硬貨や紙幣等の貨幣、または有価媒体としてのチップやカード等に限定されることはない。例えば、表示装置５０として自動販売機が用いられる場合は、この自動販売機に表示部５４が設けられるとともに、報酬としての媒体として飲み物等の商品が媒体排出部５６から排出されてもよい。また、表示装置５０として、表示部５４および媒体排出部５６が一体化されたものが用いられることに限定されることはない。表示装置５０として、表示部５４および媒体排出部５６が互いに分離されたものが用いられてもよい。

【0085】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、媒体排出部５６により投出される報酬としての媒体は、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者が提供する商品またはサービスで使用可能なものである。このことにより、事業者が提供する商品やサービスに対してユーザに付与された報酬としての媒体が活用されることにより商品やサービスの売り上げ自体が増える可能性があるため、事業者に対して表示装置５０の設置スペースを提供する動機付けを与えることができるようになる。

【0086】

また、本実施の形態の情報処理システム１、コンピュータ１０、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、表示装置５０は、当該表示装置５０の近くにいるユーザの撮像を行う撮像部５５を有しており、撮像部５５により撮像された画像またはこの画像から演算される情報は表示装置５０からコンピュータ１０に送信されるようになっている。この場合は、撮像部５５により撮像された画像とトラッキング情報と照らし合わせることにより、表示装置５０に表示されている広告を見たユーザがどれくらいの割合でこの表示装置５０に表示されているコードをユーザ端末８０により読み取ったかを認識することができるようになる。

【0087】

また、広告表示指示手段１８は、撮像部５５により撮像された画像から演算される情報に基づいて、表示装置５０に表示される広告内容を調整してもよい。この場合は、表示装置５０に表示されている広告を見ているユーザの例えば属性等に合った内容の広告を表示装置５０に表示させることができるようになる。

【0088】

また、広告表示指示手段１８は、トラッキング情報受付手段２０が受け付けたトラッキング情報から算出されるトラッキング数に基づいて、表示装置５０に表示される広告内容を調整してもよい。この場合は、例えばトラッキング数が少ない場合は表示装置５０に表示される広告内容を変えるよう、トラッキング数を増やすような広告を表示装置５０に表示させることが可能となるため、ひいては広告効果の向上につなげることができる。

【0089】

なお、本発明に係る情報処理システム、コンピュータ、プログラムおよび情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。

【0090】

例えば、広告の画像または動画が表示される表示装置は図４に示す態様のものに限定されることはない。報酬としての媒体を排出する媒体排出部が表示装置に設けられていなくてもよい。広告の画像または動画を何らかの形で表示することができるものであれば、表示装置として様々な態様のものを用いることができる。

【0091】

また、表示装置５０に表示される広告の元となる広告情報は、コンピュータ１０から送信されたものに限定されることはない。広告主端末７０から表示装置５０に直接送信された広告情報に基づいて表示部５４に広告の画像または動画が表示されるようになっていてもよい。

【0092】

また、表示装置５０に表示されるコードがユーザ端末８０により読み取られたときに、ユーザ端末８０からコンピュータ１０にトラッキング情報が送信されないが、ユーザ端末８０にはユーザが情報を入力するための情報入力フォームが表示され、情報入力フォームに入力された情報が広告主端末７０に送信されるようになっていてもよい。

【0093】

また、ユーザに対して付与される報酬は、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者が提供する商品またはサービスに対して使用可能なものに限定されることはない。ユーザに対して付与される報酬が、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者以外の者が提供する商品またはサービスに対して使用可能となっていてもよい。

【0094】

また、広告主と、表示装置５０の設置スペースを提供する事業者とが同一のものであってもよい。この場合は、広告主端末７０および事業者端末４０が一体化された端末が用いられてもよい。そして、トラッキング情報受付手段２０がユーザ端末８０からトラッキング情報を受け付けるとトラッキング情報送信手段２４がこの一体化された端末にトラッキング情報を送信してもよい。

【0095】

また、本発明に係る情報処理システムにおいて、表示装置５０が用いられる代わりに、コードが記載された紙の広告媒体が用いられてもよい。このような紙の広告媒体が、例えば事業者端末４０を管理する事業者の店舗等の壁に貼られていてもよい。この場合も、紙の広告媒体に記載されているコードをユーザがユーザ端末８０により読み取ると、トラッキング情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信されるようになっている。このように、コードが記載された紙の広告媒体を用いた場合でも、この広告媒体に表示されるコードがユーザ端末８０により読み取られたというトラッキング情報を活用することができる。具体的には、トラッキング情報受付手段２０がトラッキング情報を受け付けると、ユーザに対して付与される報酬を決定することにより、ユーザに対して紙の広告媒体に表示されているコードをユーザ端末８０で読み取ることの動機付けを与えることができる。そして、トラッキング情報受付手段２０がユーザ端末８０から受け付けたトラッキング情報に基づいて、紙の広告媒体に表示されている広告がどれくらいユーザにより見られているか等の広告効果を測ることができるようになる。このことにより、例えば、トラッキング数が少ない場合は、紙の広告媒体に表示される広告の内容を変える等の改善を行うことができるようになる。

【符号の説明】

【0096】

１ 情報処理システム
１０ コンピュータ
１２ 制御部
１４ 広告情報受付手段
１６ コード発行手段
１８ 広告表示指示手段
２０ トラッキング情報受付手段
２２ 報酬決定手段
２４ トラッキング情報送信手段
２６ 報酬使用情報受付手段
２８ 報酬使用報告手段
３０ 第１報酬情報送信手段
３２ 第２報酬情報送信手段
３６ 記憶部
３８ 通信部
４０ 事業者端末
５０ 表示装置
５２ 制御部
５４ 表示部
５５ 撮像部
５６ 媒体排出部
５８ 記憶部
６０ 通信部
７０ 広告主端末
８０ ユーザ端末

【要約】

【課題】表示装置に表示されるコードがユーザ端末により読み取られた後、ユーザがユーザ端末で行うアクションに対する処理を行う新たなシステム、コンピュータ、プログラムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システム１は、コンピュータ１０と、表示装置５０と、ユーザ端末８０を備え、コンピュータ１０は、プログラムを実行することにより広告情報受付手段１４と、コード発行手段１６と、広告表示指示手段１８として機能する。コード発行手段１６により発行されるコードは、ユーザ端末８０により読み取られたときにユーザ端末８０に情報入力フォームを表示させるものである。ユーザ端末８０により情報入力フォームに入力された情報がコンピュータ１０とは別のコンピュータに送信されると、この情報がユーザ端末８０からコンピュータ１０に送信される。
【選択図】図１

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】