(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】UE(User Equipment)
(51)【国際特許分類】
H04W 48/16 20090101AFI20241025BHJP
H04W 76/20 20180101ALI20241025BHJP
【FI】
H04W48/16
H04W76/20
(21)【出願番号】P 2020211936
(22)【出願日】2020-12-22
【審査請求日】2023-12-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(74)【代理人】
【識別番号】100157200
【氏名又は名称】野口 茂孝
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【氏名又は名称】堅田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】久下 陽子
(72)【発明者】
【氏名】菅原 靖夫
(72)【発明者】
【氏名】河崎 雄大
(72)【発明者】
【氏名】千葉 周一郎
(72)【発明者】
【氏名】泉 晶貴
(72)【発明者】
【氏名】新本 真史
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-130173(JP,A)
【文献】NTT DOCOMO,Provisioning and handling of SOR-CMCI[online],3GPP TSG CT WG1 #127e C1-207038,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_127e/Docs/C1-207038.zip>,2020年11月06日,[検索日 2024.09.12]
【文献】NTT DOCOMO,Discussion - main requirements for achieving CP-SOR in connected mode[online],3GPP TSG CT WG1 #126e C1-205950,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_126e/Docs/C1-205950.zip>,2020年10月08日,[検索日 2024.09.12]
【文献】NTT DOCOMO,SOR-CMCI configuration and session handling for enhanced control plane SOR in connected mode[online],3GPP TSG CT WG1 #126e C1-205954,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_126e/Docs/C1-205954.zip>,2020年10月08日,[検索日 2024.09.12]
【文献】CT1,CR pack on eCPSOR_CON[online],3GPP TSG CT #90e CP-203181,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/TSG_CT/TSGC_90e/Docs/CP-203181.zip>,2020年11月27日,[検索日 2024.09.12]
【文献】3GPP TS 23.122 V17.1.0,2020年12月18日,P.1,39-41,[検索日 2024.09.12]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えるUE(User Equipment)であって、
前記制御部は、自動ネットワーク選択モードにおり、
前記制御部は、手動ネットワーク選択モードに切り替わった場合、Tsor-cmタイマが実行中のときは、前記Tsor-cmタイマを停止する、
ことを特徴とするUE。
【請求項2】
前記UEは、さらに送受信部を備え、
前記送受信部は、SOR-CMCI(Steering of roaming connected mode control information)を含むNAS(Non-Access-Stratum)メッセージを受信し、
前記制御部は、前記SOR-CMCIに含まれる値を前記Tsor-cmタイマにセットし、前記Tsor-cmタイマを開始する、
ことを特徴とする請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記SOR-CMCIは、複数の基準と、複数のタイマ値とを含み、
前記複数のタイマ値の各々は、前記複数の基準に含まれる1つの基準と関連付けられており、
前記制御部は、複数のPDUセッションに対して、適用可能な基準が複数ある場合、前記複数のPDUセッションに対応する全てのTsor-cmタイマを開始する、
ことを特徴とする請求項2に記載のUE。
【請求項4】
UE(User Equipment)により実行される方法であって、
前記UEは、自動ネットワーク選択モードにおり、
前記UEが手動ネットワーク選択モードに切り替わった場合、Tsor-cmタイマが実行中のときは、前記Tsor-cmタイマを停止する、
ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UE(User Equipment)に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の移動通信システムの標準化活動を行う3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、LTE(Long Term Evolution)のシステムアーキテクチャであるSAE(System Architecture Evolution)の検討を行っている。
【0003】
また、近年3GPPでは、次世代移動通信システムである5G (5th Generation) 移動通信システムの次世代通信技術やシステムアーキテクチャの検討も行っており、特に、5G移動通信システムを実現するシステムとして、5GS(5G System)の仕様化を行っている(非特許文献1参照)。5GSでは、多種多様な端末をセルラーネットワークに接続する為の技術課題を抽出し、解決策を仕様化している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】3GPP TS 24.501 V17.1.0 (2020-12); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) protocol for 5G System (5GS); Stage 3 (Release 17)
【文献】3GPP TSG-CT WG1 Meeting #126-e, C1-207567, "SOR-CMCI configuration and session handling for enhanced control plane SOR in connected mode"
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
5GS(5G System)では、多種多様なサービスを提供するために、新たなコアネットワークである5GCN(5G Core Network)が検討されている。
【0006】
さらに、5Gでは、特定のサービスタイプや、特定のグループの為に、特定のネットワーク機能や特定のネットワーク特性を提供する、論理ネットワークであるネットワークスライスが規定された。例えば、ネットワークスライスは、低遅延機能を備える端末の為に提供される論理ネットワークであってもよいし、IoT(Internet of Things)に用いられるセンサー端末の為に提供される論理ネットワークであってもよい。
【0007】
5Gでは、ローミングUEがHPLMNによって示される優先ローミング先(または推奨ローミング先)のネットワークにローミングするように促されるための手法、及び/又は技術であるSOR(Steering of Roaming)をControl planeで実現する、CP-SOR(Control plane Steering of Roaming)が導入されている。
【0008】
3GPPでは、更に、CP-SORにおいて、UEがconnected modeからidle modeに遷移するタイミングをNWが設定する技術であるEnhanced CP-SORについて検討している(非特許文献2参照)。ここで、Enhanced CP-SORはeCPSOR_CON(Enhancement for the 5G Control Plane Steering of Roaming for UE in CONNECTED mode)と称されてもよい。しかし、上記要求を満たすための現実方法が明確になっていない。
【0009】
本発明は、以上のような事情を鑑みてなされたものであり、5GSにおけるeCPSOR_CONのための機能の実現方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態の、UE(User Equipment)は、送受信部と制御部とを備え、送受信部は、コアネットワークから、第1のタイマ値を含むSOR-CMCI(Steering of roaming connected mode control information)を受信し、前記制御部は、前記第1のタイマ値を、前記UEが備える第1のタイマにセットして、前記第1のタイマを開始し、第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIを受信した場合、第1のタイマを停止する、ことを特徴とする。
【0011】
本発明の一実施形態の、UE(User Equipment)は、制御部は、第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIが第2のタイマ値を含み、かつ、第2のタイマ値が第1のタイマ値より大きい場合は、第1のタイマを停止し、第2のタイマ値を、第1のタイマにセットし、第1のタイマを開始し、第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIが第2のタイマ値を含み、かつ、第2のタイマ値が第1のタイマ値より小さい場合は、第2のタイマ値を、第1のタイマにセットしない、ことを特徴とする。
【0012】
本発明の一実施形態の、UE(User Equipment)は、制御部は、自動ネットワーク選択モードから手動ネットワーク選択モードに切り替わった場合、第1のタイマを停止する、ことを特徴とする。
【0013】
本発明の一実施形態の、UE(User Equipment)は、送受信部は、SOR(Steering of Roaming)トランスポートコンテナ情報要素を受信し、SORトランスポートコンテナ情報要素に、UEが現在接続するPLMN(Public Land Mobile Network)より高い優先度のPLMNが含まれている場合、第1のタイマ値を、第1のタイマにセットして、第1のタイマを開始する、ことを特徴とする。
【0014】
本発明の一実施形態の、UE(User Equipment)は、SOR-CMCIに含まれるクライテリアに合致する情報を用いたPDUセッションを確立した場合、制御部は、第1のタイマ値を、第1のタイマにセットして、第1のタイマを開始する、ことを特徴とする。
【0015】
本発明の一実施形態の、UE(User Equipment)は、送受信部は、第1のタイマが満了するまで、確立しているPDUセッションに対応する同一のS-NSSAI及び/又は同一のDNNに対して、緊急PDUセッション以外のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立要求メッセージを送信できず、緊急PDUセッションを確立するためのPDUセッション確立要求メッセージを送信できる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、5GSにおいて、eCPSOR_CONがサポート可能となり、UEがconnected modeからidle modeに遷移するタイミングをNWが制御することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】移動通信システム(EPS/5GS)の概略を説明する図である。
【
図2】移動通信システム(EPS/5GS)の詳細構成を説明する図である。
【
図4】5GSにおけるアクセスネットワーク装置(gNB)の構成を説明する図である。
【
図5】5GSにおけるコアネットワーク装置(AMF/SMF/UPF)の構成を説明する図である。
【
図6】SOR-CMCIの通知のための手続きを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明を実施する為に最良の形態について説明する。尚、本実施形態では1例として、本発明を適用した場合の移動通信システムの実施形態について説明する。
【0019】
[1. システムの概要]
まず、
図1は、各実施形態で使用される移動通信システム1の概略を説明する為の図であり、
図2は、その移動通信システム1の詳細構成を説明する為の図である。
【0020】
図1には、移動通信システム1は、UE_A10、アクセスネットワーク_A80、コアネットワーク_A90、PDN(Packet Data Network)_A5、アクセスネットワーク_B120、コアネットワーク_B190、DN(Data Network)_A6により構成されることが記載されている。
【0021】
以下では、これらの装置・機能について、UE、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。
【0022】
また、
図2には、UE_A10、E-UTRAN80、MME40、SGW35、PGW-U30、PGW-C32、PCRF60、HSS50、5G AN120、AMF140、UPF130、SMF132、PCF160、UDM150、N3IWF170等の装置・機能、及びこれらの装置・機能を互いに接続するインターフェースが記載されている。
【0023】
以下では、これらの装置・機能について、UE、E-UTRAN、MME、SGW、PGW-U、PGW-C、PCRF、HSS、5G AN、AMF、UPF、SMF、PCF、UDM、N3IWF等のように、記号を省略して記載する場合がある。
【0024】
尚、4GシステムであるEPS(Evolved Packet System)は、アクセスネットワーク_A及びコアネットワーク_Aを含んで構成されるが、さらにUE及び/又はPDNが含まれても良い。また、5Gシステムである5GS(5G System)は、UE、アクセスネットワーク_B及びコアネットワーク_Bを含んで構成されるが、さらにDNが含まれても良い。
【0025】
UEは、3GPPアクセス(3GPPアクセスネットワーク、3GPP ANとも称する)及び/又はnon-3GPPアクセス(non-3GPPアクセスネットワーク、non-3GPP ANとも称する)を介して、ネットワークサービスに対して接続可能な装置である。UEは、携帯電話やスマートフォン等の無線通信が可能な端末装置であってよく、EPSにも5GSにも接続可能な端末装置であってよい。UEは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)やeUICC(Embedded UICC)を備えてもよい。尚、UEのことをユーザ装置と表現してもよいし、端末装置と表現してもよい。
【0026】
また、アクセスネットワーク_Aは、E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)及び/又は無線LANアクセスネットワークに対応する。E-UTRANには、1以上のeNB(evolved Node B)45が配置される。尚、以下では、eNB45は、eNBのように記号を省略して記載する場合がある。また、複数のeNBがある場合は、各eNBは、例えばX2インターフェースにより、互いに接続されている。また、無線LANアクセスネットワークには、1以上のアクセスポイントが配置される。
【0027】
また、アクセスネットワーク_Bは、5Gアクセスネットワーク(5G AN)に対応する。5G ANは、NG-RAN(NG Radio Access Network)及び/又はnon-3GPP アクセスネットワークで構成される。NG-RANには、1以上のgNB(NR NodeB)122が配置される。尚、以下では、gNB122は、eNBのように記号を省略して記載する場合がある。gNBは、NR(New Radio)ユーザプレーンと制御プレーンをUEに提供するノードであり、5GCNに対してNGインターフェース(N2インターフェース又はN3インターフェースを含む)を介して接続するノードである。すなわち、gNBは、5GSのために新たに設計された基地局装置であり、4GシステムであるEPSで使用されていた基地局装置(eNB)とは異なる機能を有する。また、複数のgNBがある場合は、各gNBは、例えばXnインターフェースにより、互いに接続している。
【0028】
また、non-3GPP アクセスネットワークは、信頼できない非3GPP(untrusted non-3GPP)アクセスネットワークであってもよいし、信頼できる非3GPP(trusted non-3GPP)アクセスネットワークであってもよい。ここで、信頼できない非3GPPアクセスネットワークは、例えば公衆無線LANなど、アクセスネットワーク内でセキュリティ管理を行わないnon-3GPPアクセスネットワークであってよい。一方で、信頼できる非3GPPアクセスネットワークは、3GPPが規定するアクセスネットワークであってよく、TNAP(trusted non-3GPP access point)とTNGF(trusted non-3GPP Gateway function)を備えていてもよい。
【0029】
また、以下では、E-UTRANやNG-RANは、3GPPアクセスと称することがある。また、無線LANアクセスネットワークやnon-3GPP ANは、non-3GPPアクセスと称することがある。また、アクセスネットワーク_Bに配置されるノードを、まとめてNG-RANノードとも称することがある。
【0030】
また、以下では、アクセスネットワーク_A、及び/又はアクセスネットワーク_B、及び/又はアクセスネットワーク_Aに含まれる装置、及び/又はアクセスネットワーク_Bに含まれる装置は、アクセスネットワーク、又はアクセスネットワーク装置と称する場合がある。
【0031】
また、コアネットワーク_Aは、EPC(Evolved Packet Core)に対応する。EPCには、例えば、MME(Mobility Management Entity)、SGW(Serving Gateway)、PGW(Packet Data Network Gateway)-U、PGW-C、PCRF(Policy and Charging Rules Function)、HSS(Home Subscriber Server)等が配置される。
【0032】
また、コアネットワーク_Bは、5GCN(5G Core Network)に対応する。5GCNには、例えば、AMF(Access and Mobility Management Function)、UPF(User Plane Function)、SMF(Session Management Function)、PCF(Policy Control Function)、UDM(Unified Data Management)等が配置される。ここで、5GCNは、5GCと表現されてもよい。
【0033】
また、以下では、コアネットワーク_A、及び/又はコアネットワーク_B、コアネットワーク_Aに含まれる装置、及び/又はコアネットワーク_Bに含まれる装置は、コアネットワーク、又はコアネットワーク装置又はコアネットワーク内装置と称する場合がある。
【0034】
コアネットワーク(コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_B)は、アクセスネットワーク(アクセスネットワーク_A及び/又はアクセスネットワーク_B)と、PDN及び/又はDNとを接続した移動体通信事業者(Mobile Network Operator; MNO)が運用するIP移動通信ネットワークの事であってもよいし、移動通信システム1を運用、管理する移動体通信事業者の為のコアネットワークでもよいし、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)や、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)等の仮想移動通信事業者や仮想移動体通信サービス提供者の為のコアネットワークでもよい。
【0035】
コアネットワーク(コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_B)と、アクセスネットワーク(アクセスネットワーク_A及び/又はアクセスネットワーク_B)は、移動体通信事業者毎に異なってもよい。
【0036】
また、
図1では、PDNとDNが同一である場合が記載されているが、異なっていても良い。PDNは、UEに通信サービスを提供するDN(Data Network)であってよい。尚、DNは、パケットデータサービス網として構成されてもよいし、サービス毎に構成されてもよい。さらに、PDNは、接続された通信端末を含んでもよい。従って、PDNと接続する事は、PDNに配置された通信端末やサーバ装置と接続する事であってもよい。さらに、PDNとの間でユーザデータを送受信する事は、PDNに配置された通信端末やサーバ装置とユーザデータを送受信する事であってもよい。尚、PDNのことをDNと表現してもよいし、DNのことをPDNと表現してもよい。
【0037】
また、以下では、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と呼称する場合がある。つまり、ネットワーク及び/又はネットワーク装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行するということは、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、PDN、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行することを意味する。
【0038】
また、UEは、アクセスネットワークに接続することができる。また、UEは、アクセスネットワークを介して、コアネットワークと接続する事ができる。さらに、UEは、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介して、PDN又はDNに接続する事ができる。すなわち、UEは、PDN又はDNとの間で、ユーザデータを送受信(通信)する事ができる。ユーザデータを送受信する際は、IP(Internet Protocol)通信だけでなく、non-IP通信を用いてもよい。
【0039】
ここで、IP通信とは、IPを用いたデータ通信の事であり、IPパケットにより、データの送受信が行われる。IPパケットは、IPヘッダとペイロード部で構成される。ペイロード部には、EPSに含まれる装置・機能や、5GSに含まれる装置・機能が送受信するデータが含まれてよい。また、non-IP通信とは、IPを用いないデータ通信の事であり、IPパケットの構造とは異なる形式により、データの送受信が行われる。例えば、non-IP通信は、IPヘッダが付与されていないアプリケーションデータの送受信によって実現されるデータ通信でもよいし、マックヘッダやEthernet(登録商標)フレームヘッダ等の別のヘッダを付与してUEが送受信するユーザデータを送受信してもよい。
【0040】
また、アクセスネットワーク_A、コアネットワーク_A、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、PDN_A、DN_Aには、
図2に記載されない装置が構成されていてもよい。例えば、コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_B及び/又はPDN_A及び/又はDN_Aには、AUSF(Authentication Server Function)やAAA(Authentication, authorization, and accounting)サーバ(AAA-S)が含まれてもよい。AAAサーバはコアネットワークの外に配置されてもよい。
【0041】
ここで、AUSFは、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスに対する認証機能を備える、コアネットワーク装置である。具体的には、3GPPアクセス及び/又はnon-3GPPアクセスに対する認証の要求をUEから受信し、認証手続きを実行するネットワーク機能部である。
【0042】
また、AAAサーバは、AUSFと直接的または他のネットワーク装置を介して間接的に接続する、認証及び承認及び課金機能を備える、装置である。AAAサーバはコアネットワーク内のネットワーク装置であってもよい。なお、AAAサーバは、コアネットワーク_A及び/又はコアネットワーク_Bに含まれず、PLMNに含まれてもよい。つまり、AAAサーバはコアネットワーク装置であってもよいし、コアネットワークの外にある装置であってよい。例えば、AAAサーバは3rd Partyが管理する、PLMN内のサーバ装置であってもよい。
【0043】
なお、
図2では、図の簡略化のため、各装置・機能は1つずつ記載したが、移動通信システム1には複数の同様の装置・機能が構成されてもよい。具体的には、移動通信システム1には複数のUE_A10、E-UTRAN80、MME40、SGW35、PGW-U30、PGW-C32、PCRF60、HSS50、5G AN120、AMF140、UPF130、SMF132、PCF160、及び/又はUDM150等の装置・機能が構成されていてもよい。
【0044】
[2. 各装置の構成]
次に、各実施形態で使用される各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)の構成について、図を用いて説明する。尚、各装置は、物理的なハードウェアとして構成されても良いし、汎用的なハードウェア上に構成された論理的な(仮想的な)ハードウェアとして構成されても良いし、ソフトウェアとして構成されても良い。また、各装置の持つ機能の少なくとも一部(全部を含む)が、物理的なハードウェア、論理的なハードウェア、ソフトウェアとして構成されても良い。
【0045】
尚、以下で登場する各装置・機能内の各記憶部(記憶部_A340、記憶部_A440、記憶部_B540、記憶部_A640、記憶部_B740)は、例えば、半導体メモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。また、各記憶部は、出荷段階からもともと設定されていた情報だけでなく、自装置・機能以外の装置・機能(例えば、UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDN)との間で、送受信した各種の情報を記憶する事ができる。また、各記憶部は、後述する各種の通信手続き内で送受信する制御メッセージに含まれる識別情報、制御情報、フラグ、パラメータ等を記憶することができる。また、各記憶部は、これらの情報をUE毎に記憶してもよい。また、各記憶部は、5GSとEPSとの間のインターワークをした場合には、5GS及び/又はEPS内に含まれる装置・機能との間で送受信した制御メッセージやユーザデータを記憶することができる。このとき、N26インターフェースを介して送受信されたものだけでなく、N26インターフェースを介さずに送受信されたものも記憶することができる。
【0046】
[2.1. UEの装置構成]
まず、UE(User Equipment)の装置構成例について、
図3を用いて説明する。UEは、制御部_A300、アンテナ310、送受信部_A320、記憶部_A340で構成されている。制御部_A300、送受信部_A320、記憶部_A340は、バスを介して接続されている。送受信部_A320は、アンテナ310と接続している。
【0047】
制御部_A300は、UE全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_A300は、必要に応じて、記憶部_A340に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UEにおける各種の処理を実現する。
【0048】
送受信部_A320は、アンテナを介して、アクセスネットワーク内の基地局装置(eNB又はgNB)と無線通信する為の機能部である。すなわち、UEは、送受信部_A320を用いて、アクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0049】
図2を参照して詳細に説明すると、UEは、送受信部_A320を用いることにより、LTE-Uuインターフェースを介して、E-UTRAN内の基地局装置(eNB)と通信することができる。また、UEは、送受信部_A320を用いることにより、5G AN内の基地局装置(gNB)と通信することができる。また、UEは、送受信部_A320を用いることにより、N1インターフェースを介してAMFとNAS(Non-Access-Stratum)メッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。
【0050】
記憶部_A340は、UEの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0051】
なお、UEはMS(Mobile Station)であってもよい。
【0052】
[2.2. gNBの装置構成]
次に、gNBの装置構成例について、
図4を用いて説明する。gNB は、制御部_B500、アンテナ510、ネットワーク接続部_B520、送受信部_B530、記憶部_B540で構成されている。制御部_B500、ネットワーク接続部_B520、送受信部_B530、記憶部_B540は、バスを介して接続されている。送受信部_B530は、アンテナ510と接続している。
【0053】
制御部_B500は、gNB全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B500は、必要に応じて、記憶部_B540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、gNBにおける各種の処理を実現する。
【0054】
ネットワーク接続部_B520は、gNBが、AMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、ネットワーク接続部_B520を用いて、AMF及び/又はUPFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0055】
送受信部_B530は、アンテナ510を介して、UEと無線通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、送受信部_B530を用いて、UEとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0056】
図2を参照して詳細に説明すると、5G AN内にあるgNBは、ネットワーク接続部_B520を用いることにより、N2インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N3インターフェースを介して、UPFと通信することができる。また、gNBは、送受信部_B530を用いることにより、UEと通信することができる。
【0057】
記憶部_B540は、gNBの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0058】
[2.3. AMFの装置構成]
次に、AMFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。AMFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。AMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0059】
制御部_B700は、AMF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、AMFにおける各種の処理を実現する。
【0060】
ネットワーク接続部_B720は、AMFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF132、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFと接続する為の機能部である。すなわち、AMFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF132、及び/又はPCF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0061】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるAMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N2インターフェースを介して、gNBと通信することができ、N8インターフェースを介して、UDMと通信することができ、N11インターフェースを介して、SMF132と通信することができ、N15インターフェースを介して、PCFと通信することができる。また、AMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N1インターフェースを介して、UEとNASメッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。また、AMFは、N26インターフェースをサポートする場合、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N26インターフェースを介して、MMEと通信することができる。
【0062】
記憶部_B740は、AMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0063】
尚、AMFは、N2インターフェースを用いたRANとの制御メッセージを交換する機能、N1インターフェースを用いたUEとのNASメッセージを交換する機能、NASメッセージの暗号化及び完全性保護を行う機能、登録管理(Registration management; RM)機能、接続管理(Connection management; CM)機能、到達可能性管理(Reachability management)機能、UE等の移動性管理(Mobility management)機能、UEとSMF間のSM(Session Management)メッセージを転送する機能、アクセス認証(Access Authentication、Access Authorization)機能、セキュリティアンカー機能(SEA; Security Anchor Functionality)、セキュリティコンテキスト管理(SCM; Security Context Management)機能、N3IWF(Non-3GPP Interworking Function)に対するN2インターフェースをサポートする機能、N3IWFを介したUEとのNAS信号の送受信をサポートする機能、N3IWFを介して接続するUEの認証する機能等を有する。
【0064】
また、登録管理では、UEごとのRM状態が管理される。RM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。RM状態としては、非登録状態(RM-DEREGISTERED state)と、登録状態(RM-REGISTERED state)がある。RM-DEREGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されていないため、AMFにおけるUEコンテキストが、そのUEに対する有効な位置情報やルーティング情報を持っていない為、AMFはUEに到達できない状態である。また、RM-REGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されているため、UEはネットワークとの登録が必要なサービスを受信することができる。尚、RM状態は、5GMM状態(5GMM state)と表現されてもよい。この場合、RM-DEREGISTERED状態は、5GMM-DEREGISTERED状態と表現されてもよいし、RM-REGISTERED状態は、5GMM-REGISTERED状態と表現されてもよい。
【0065】
言い換えると、5GMM-REGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立した状態であってもよいし、PDUセッションコンテキストを確立した状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_A10は、ユーザデータや制御メッセージの送受信を開始してもよいし、ページングに対して応答してもよい。さらに、尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_A10は、初期登録のための登録手続き以外の登録手続き、及び/又はサービス要求手続きを実行してもよい。
【0066】
さらに、5GMM-DEREGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立していない状態であってもよいし、UE_A10の位置情報がネットワークに把握されていない状態であってもよいし、ネットワークがUE_A10に到達不能である状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-DEREGISTEREDである場合、UE_A10は、登録手続きを開始してもよいし、登録手続きを実行することで5GMMコンテキストを確立してもよい。
【0067】
また、接続管理では、UEごとのCM状態が管理される。CM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。CM状態としては、非接続状態(CM-IDLE state)と、接続状態(CM-CONNECTED state)がある。CM-IDLE状態では、UEはRM-REGISTERED状態にあるが、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っていない。また、CM-IDLE状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及びN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていない。一方、CM-CONNECTED状態では、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っている。また、CM-CONNECTED状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及び/又はN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていてもよい。
【0068】
さらに、接続管理では、3GPPアクセスにおけるCM状態と、non-3GPPアクセスにおけるCM状態とで分けて管理されてもよい。この場合、3GPPアクセスにおけるCM状態としては、3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over 3GPP access)と、3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over 3GPP access)とがあってよい。さらに、non-3GPPアクセスにおけるCM状態としては、non-3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over non-3GPP access)と、non-3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over non-3GPP access)とがあってよい。尚、非接続状態はアイドルモード表現されてもよく、接続状態モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0069】
尚、CM状態は、5GMMモード(5GMM mode)と表現されてもよい。この場合、非接続状態は、5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode)と表現されてもよいし、接続状態は、5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode)と表現されてもよい。さらに、3GPPアクセスにおける非接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over 3GPP access)と表現されてもよいし、3GPPアクセスにおける接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over 3GPP access)と表現されてもよい。さらに、non-3GPPアクセスにおける非接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over non-3GPP access)と表現されてもよいし、non-3GPPアクセスにおける接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over non-3GPP access)と表現されてもよい。尚、5GMM非接続モードはアイドルモード表現されてもよく、5GMM接続モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0070】
また、AMFは、コアネットワーク_B内に1以上配置されてもよい。また、AMFは、1以上のNSI(Network Slice Instance)を管理するNFでもよい。また、AMFは、複数のNSI間で共有される共有CPファンクション(CCNF; Common CPNF(Control Plane Network Function))でもよい。
【0071】
尚、N3IWFは、UEが5GSに対してnon-3GPPアクセスを介して接続する場合に、non-3GPPアクセスと5GCNとの間に配置される装置及び/又は機能である。
【0072】
[2.4. SMFの装置構成]
次に、SMFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。SMFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。SMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0073】
制御部_B700は、SMF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、SMFにおける各種の処理を実現する。
【0074】
ネットワーク接続部_B720は、SMFが、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMと接続する為の機能部である。すなわち、SMFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0075】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるSMFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N11インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N4インターフェースを介して、UPFと通信することができ、N7インターフェースを介して、PCFと通信することができ、N10インターフェースを介して、UDMと通信することができる。
【0076】
記憶部_B740は、SMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0077】
SMFは、PDUセッションの確立・修正・解放等のセッション管理(Session Management)機能、UEに対するIPアドレス割り当て(IP address allocation)及びその管理機能、UPFの選択と制御機能、適切な目的地(送信先)へトラフィックをルーティングする為のUPFの設定機能、NASメッセージのSM部分を送受信する機能、下りリンクのデータが到着したことを通知(Downlink Data Notification)する機能、AMF経由でN2インターフェースを介してANに送信されるAN特有の(ANごとの)SM情報を提供する機能、セッションに対するSSCモード(Session and Service Continuity mode)を決定する機能、ローミング機能等を有する。
【0078】
[2.5. UPFの装置構成]
次に、UPFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。UPFは、制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740で構成されている。制御部_B700、ネットワーク接続部_B720、記憶部_B740は、バスを介して接続されている。UPFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0079】
制御部_B700は、UPF全体の動作・機能を制御する機能部である。制御部_B700は、必要に応じて、記憶部_B740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UPFにおける各種の処理を実現する。
【0080】
ネットワーク接続部_B720は、UPFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNと接続する為の機能部である。すなわち、UPFは、ネットワーク接続部_B720を用いて、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0081】
図2を参照して詳細に説明すると、5GCN内にあるUPFは、ネットワーク接続部_A620を用いることにより、N3インターフェースを介して、gNBと通信することができ、N4インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N6インターフェースを介して、DNと通信することができ、N9インターフェースを介して、他のUPFと通信することができる。
【0082】
記憶部_B740は、UPFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0083】
UPFは、intra-RAT mobility又はinter-RAT mobilityに対するアンカーポイントとしての機能、DNに相互接続するための外部PDUセッションポイントとしての機能(つまり、DNとコアネットワーク_Bとの間のゲートウェイとして、ユーザデータを転送する機能)、パケットのルーティング及び転送する機能、1つのDNに対して複数のトラフィックフローのルーティングをサポートするUL CL(Uplink Classifier)機能、マルチホーム(multi-homed)PDUセッションをサポートするBranching point機能、user planeに対するQoS (Quality of Service) 処理機能、上りリンクトラフィックの検証機能、下りリンクパケットのバッファリング、下りリンクデータ通知(Downlink Data Notification)をトリガーする機能等を有する。
【0084】
また、UPFは、IP通信及び/又はnon-IP通信の為のゲートウェイでもよい。また、UPFは、IP通信を転送する機能を持ってもよく、non-IP通信とIP通信を変換する機能を持っていてもよい。さらに複数配置されるゲートウェイは、コアネットワーク_Bと単一のDNを接続するゲートウェイでもよい。尚、UPFは、他のNFとの接続性を備えてもよく、他のNFを介して各装置に接続してもよい。
【0085】
尚、ユーザプレーン(user plane)は、UEとネットワークとの間で送受信されるユーザデータ(user data)のことである。ユーザプレーンは、PDNコネクション、又はPDUセッションを用いて送受信されてもよい。さらに、EPSの場合、ユーザプレーンは、LTE-Uuインターフェース、及び/又はS1-Uインターフェース、及び/又はS5インターフェース、及び/又はS8インターフェース、及び/又はSGiインターフェースを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、ユーザプレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及び/又はN3インターフェース、及び/又はN9インターフェース、及び/又はN6インターフェースを介して送受信されてもよい。以下、ユーザプレーンは、U-Planeと表現されてもよい。
【0086】
さらに、制御プレーン(control plane)は、UEの通信制御等を行うために送受信される制御メッセージのことである。制御プレーンは、UEとMMEとの間のNAS (Non-Access-Stratum)シグナリングコネクションを用いて送受信されてもよい。さらに、EPSの場合、制御プレーンは、LTE-Uuインターフェース、及びS1-MMEインターフェースを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、制御プレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及びN2インターフェースを用いて送受信されてもよい。以下、制御プレーンは、コントロールプレーンと表現されてもよいし、C-Planeと表現されてもよい。
【0087】
さらに、U-Plane(User Plane; UP)は、ユーザデータを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。さらに、C-Plane(Control Plane; CP)は、制御メッセージを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。
【0088】
[2.6. 本実施形態における用語の説明]
次に、その他の装置、及び/又は機能、及び/又は用語、及び/又は各装置により送受信、及び記憶管理される識別情報、及び/又はメッセージについて説明を行う。
【0089】
ネットワークとは、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNのうち、少なくとも一部を指す。また、アクセスネットワーク_B、コアネットワーク_B、DNのうち、少なくとも一部に含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と称してもよい。つまり、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワーク内の装置(ネットワーク装置、及び/又は制御装置)がメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。逆に、ネットワーク内の装置がメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。
【0090】
また、SM(セッションマネジメント)メッセージ(NAS (Non-Access-Stratum) SMメッセージとも称する)は、SMのための手続きで用いられるNASメッセージであってよく、AMF140を介してUE_A10とSMF132の間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、SMメッセージには、PDUセッション確立要求(PDU session establishment request)メッセージ、PDUセッション確立受諾(PDU session establishment accept)メッセージ、PDUセッション拒絶(PDU session establishment reject)メッセージ、PDUセッション変更要求(PDU session modification request)メッセージ、PDUセッション変更コマンド(PDU session modification command)メッセージ、PDUセッション変更完了メッセージ(PDU session modification complete)、PDUセッション変更コマンド拒絶(PDU session modification command reject)メッセージ、PDUセッション変更拒絶(PDU session modification reject)メッセージ、PDUセッション解放要求(PDU session release request)メッセージ、PDUセッション解放拒絶(PDU session release reject)メッセージ、PDUセッション解放コマンド(PDU session release command)メッセージ、PDUセッション解放完了(PDU session release complete)メッセージ等が含まれてもよい。
【0091】
また、SMのための手続きまたはSM手続きには、PDUセッション確立手続き(PDU session establishment procedure)、PDUセッション変更手続き(PDU session modification procedure)、PDUセッション解放手続き(UE-requested PDU session release procedure)が含まれてもよい。なお、各手続きは、UEから開始される手続きであってもよいし、NW(ネットワーク)から開始される手続きであってもよい。
【0092】
また、MM(Mobility management)メッセージ(またはNAS MMメッセージとも称する)は、MMのための手続きに用いられるNASメッセージであってよく、UE_A10とAMF140の間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、MMメッセージには、登録要求(Registration request)メッセージ、登録受諾(Registration accept)メッセージ、登録拒絶(Registration reject)メッセージ、登録解除要求(De-registration request)メッセージ、登録解除受諾(De-registration accept)メッセージ、configuration updateコマンド(configuration update command)メッセージ、設定更新受諾(configuration update complete)メッセージ、サービス要求(Service request)メッセージ、サービス受諾(Service accept)メッセージ、サービス拒絶(Service reject)メッセージ、通知(Notification)メッセージ、通知応答(Notification response)メッセージ等が含まれてよい。
【0093】
また、MMのための手続きまたはMM手続きは、登録手続き(Registration procedure)、登録解除手続き(De-registration procedure)、ジェネリックUE設定更新(Generic UE configuration update)手続き、認証・承認手続き、サービス要求手続き(Service request procedure)、ページング手続き(Paging procedure)、通知手続き(Notification procedure)が含まれてよい。
【0094】
さらに、MM手続きには、NASトランスポート手続き(NAS transport procedure)、及びUEから開始されるNASトランスポート手続き(UE-initiated NAS transport procedure)、及びNWから開始されるNASトランスポート手続き(Network-initiated NAS transport procedure)、が含まれてよい。
【0095】
ここで、登録手続きは、UEが主導してアクセスネットワーク_B、及び/又はコアネットワーク_B、及び/又はDNへ登録する為の手続きである。UEは、ネットワークに登録していない状態であれば、例えば、電源投入時等の任意のタイミングで本手続きを実行することができる。言い換えると、UEは、非登録状態(5GMM-DEREGISTERED state)であれば任意のタイミングで本手続きを開始できる。また、各装置(特にUEとAMF)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(5GMM-REGISTEDED state)に遷移することができる。尚、各登録状態は、アクセス毎に各装置で管理されてよい。具体的には、各装置は3GPPアクセスに対する登録の状態(登録状態又は非登録状態)と、non-3GPPアクセスに対する登録の状態を独立して管理してよい。
【0096】
さらに、登録手続きは、ネットワークにおけるUEの位置登録情報を更新する、及び/又は、UEからネットワークへ定期的にUEの状態を通知する、及び/又は、ネットワークにおけるUEに関する特定のパラメータを更新する為の手続きであってもよい。
【0097】
UEは、TAを跨ぐモビリティをした際に、登録手続きを開始してもよい。言い換えると、UEは、保持しているTAリストで示されるTAとは異なるTAに移動した際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、実行しているバックオフタイマ、又はその他のタイマが満了した際に、本手続きを開始してもよい。さらに、UEは、PDUセッションの切断や無効化が原因で、各装置のコンテキストの更新が必要な際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UEのPDUセッション確立に関する、能力情報及び/又はプリファレンスに変化が生じた場合、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、定期的に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、登録手続きの完了、又はジェネリックUE設定更新手続きの完了、又はUEポリシー管理手続きの完了、又はSMのための手続きの完了等に基づいて、登録手続きを開始してもよい。尚、UEは、これらに限らず、任意のタイミングで登録手続きを実行することができる。
【0098】
なお、上述したUEがネットワークに登録していない状態(非登録状態)から登録された状態(登録状態)に遷移する為の手続きを、初期登録手続き(initial registration procedure)又は初期登録のための登録手続き(registration procedure for initial registration)であってよい。また、UEがネットワークに登録された状態(登録状態)で実行された登録手続きを、移動及び定期的な登録更新の為の登録手続き(registration procedure for mobility and periodic registration update)又は移動及び定期的な登録手続き(mobility and periodic registration procedure)であってよい。
【0099】
ジェネリックUE設定更新手続きは、AMFが、アクセス及び移動管理関連のパラメータ(access and mobility management-related parameters)についてのUEの設定を更新する場合に、開始されてもよい。また、ジェネリックUE設定更新手続きは、アクセス及び移動管理関連のパラメータを更新するため、UEに対して、移動及び定期的な登録更新の為の登録手続き(registration procedure for mobility and periodic registration update)を実行することを要求する場合に、開始されてもよい。さらに、UEは、登録手続きの完了、又はジェネリックUE設定更新手続きの完了、又はUEポリシー管理手続きの完了、又はSMのための手続きの完了等に基づいて、ジェネリックUE設定更新手続きを開始してもよい。
【0100】
ジェネリックUE設定更新手続きは、AMFがアクセスネットワークを介してUEに設定更新コマンド(Configuration update command)を送信することによって、開始される。
【0101】
ここで、SMメッセージは、N1インターフェース上及びN11インターフェースで送受信されるNASメッセージ及び/又はMMメッセージに含まれるN1 SMコンテナで送受信されるメッセージである。
【0102】
MMメッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。MMメッセージはRRCメッセージに含まれてUEと5G AN(又はgNB)との間で送受信されてもよい。
【0103】
RRCメッセージは、UEと5G AN(又はgNB)との間で送受信される制御メッセージであってよい。また、NASメッセージはNASレイヤで処理され、RRCメッセージはRRCレイヤで処理される。尚、NASレイヤはRRCレイヤよりも上位のレイヤである。
【0104】
また、5GS(5G System)サービスは、コアネットワーク_B190を用いて提供される接続サービスでよい。さらに、5GSサービスは、EPSサービスと異なるサービスでもよいし、EPSサービスと同様のサービスでもよい。
【0105】
また、non 5GSサービスは、5GSサービス以外のサービスでよく、EPSサービス、及び/又はnon EPSサービスが含まれてもよい。
【0106】
また、アクセスタイプ(Access type)には、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスの2種類がある。ここで、アクセスタイプを示す情報は、アクセスタイプ情報要素(Access type Information Element (IE))として構成されていてよく、例えば、UEとコアネットワークのシグナリング又はユーザデータの送受信で使用されるアクセスタイプを示す識別情報であってよい。
【0107】
また、アクセス技術(Access Technology)とは、3GPPアクセスの無線アクセス技術の種類を意味し、NG-RAN、又はE-UTRAN、又はUTRAN、又はGERAN等が含まれていてよい。アクセス技術は、アクセステクノロジーとも称する。尚、アクセス技術は、アクセスネットワーク識別情報(Access Technology Identifier)により識別されてもよい。更に、アクセスネットワーク識別情報は、アクセス技術及びアクセス技術の動作モードを識別可能な情報であってもよい。
【0108】
また、PDN(Packet Data Network)タイプとは、PDNコネクションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、IPv4v6、non-IPがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行う事を示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行う事を示す。IPv4v6が指定された場合は、IPv4又はIPv6を用いてデータの送受信を行う事を示す。non-IPが指定された場合は、IPを用いた通信ではなく、IP以外の通信方法によって通信する事を示す。
【0109】
また、PDU(Protocol Data Unit/Packet Data Unit)セッションとは、PDU接続性サービスを提供するDNとUEとの間の関連性として定義することができるが、UEと外部ゲートウェイとの間で確立される接続性であってもよい。UEは、5GSにおいて、アクセスネットワーク_B及びコアネットワーク_Bを介したPDUセッションを確立することにより、PDUセッションを用いて、DNとの間のユーザデータの送受信を行うことができる。ここで、この外部ゲートウェイとは、UPF、SCEF等であってよい。UEは、PDUセッションを用いて、DNに配置されるアプリケーションサーバー等の装置と、ユーザデータの送受信を実行する事ができる。
【0110】
尚、各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)は、PDUセッションに対して、1以上の識別情報を対応付けて管理してもよい。尚、これらの識別情報には、S-NSSAI、DNN、QoSルール、5QI、PDUセッションタイプ、アプリケーション識別情報、アクセスネットワーク識別情報、及びSSC mode、のうち1以上が含まれてもよいし、その他の情報がさらに含まれてもよい。さらに、PDUセッションを複数確立する場合には、PDUセッションに対応づけられる各識別情報は、同じ内容でもよいし、異なる内容でもよい。
【0111】
また、DNN(Data Network Name)は、コアネットワーク及び/又はDN等の外部ネットワークを識別する識別情報でよい。さらに、DNNは、コアネットワーク_B190を接続するPGW_A30/UPF_A235等のゲートウェイを選択する情報として用いることもできる。さらに、DNNは、APN(Access Point Name)に相当するものでもよい。
【0112】
なお、DNNを用いて確立したPDUセッションとは、PDUセッション確立手続きにおいて、UEがネットワークからDNNを受信し、受信したDNNに関連付けられたPDUセッションを確立している状態を意味する。
【0113】
また、PDU(Protocol Data Unit/Packet Data Unit)セッションタイプは、PDUセッションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、Ethernet、Unstructuredがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行うことを示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行うことを示す。Ethernetが指定された場合は、Ethernetフレームの送受信を行うことを示す。また、Ethernetは、IPを用いた通信を行わないことを示してもよい。Unstructuredが指定された場合は、Point-to-Point(P2P)トンネリング技術を用いて、DNにあるアプリケーションサーバー等にデータを送受信することを示す。P2Pトンネリング技術としては、例えば、UDP/IPのカプセル化技術を用いても良い。尚、PDUセッションタイプには、上記の他にIPが含まれても良い。IPは、UEがIPv4とIPv6の両方を使用可能である場合に指定する事ができる。
【0114】
また、PLMN(Public land mobile network)は、移動無線通信サービスを提供する通信ネットワークである。PLMNは、(移動体)通信事業者であるオペレータが管理するネットワークであり、PLMN IDにより、オペレータを識別することができる。本稿でPLMNはPLMN IDを意味してもよい。UEのIMSI(International Mobile Subscriber Identity)のMCC(Mobile Country Code)とMNC(Mobile Network Code)と一致するPLMNはHome PLMN(HPLMN)であってよい。PLMNはコアネットワークを意味してもよい。
【0115】
さらに、UEは、USIMに1又は複数のEHPLMN(Equivalent HPLMN、等価HPLMN)を識別するための、Equivalent HPLMN listを保持していてもよい。HPLMN、及び/又はEHPLMNと異なるPLMNはVPLMN(Visited PLMN)であってよい。
【0116】
UEが登録を成功したPLMNはRPLMN(Registered PLMN、登録PLMN)であってよい。各装置は、UEのPLMN選択においてRPLMNと等価に使用できる、1又は複数のEPLMN(Equivalent PLMN、等価PLMN)を識別するためのEquivalent PLMN listをRPLMNから受信、及び/又は保持、及び/又は記憶してもよい。
【0117】
現在のPLMN(current PLMN)とは、UEが要求するPLMN、及び/又はUEが選択したPLMN、及び/又はRPLMN、及び/又はネットワークが許可したPLMN、及び/又はメッセージを送受信するコアネットワーク装置が属するPLMNであってもよい。
【0118】
要求するPLMNとは、UEがメッセージを送信する際の、メッセージの送信先ネットワークを意味する。具体的には、UEがメッセージを送信する際に、UEにより選択されたPLMNであってよい。要求するPLMNは、UEが要求するPLMNであり、現在のPLMNであってもよい。また、UEが登録状態においては、要求するPLMNは登録PLMNであってもよい。
【0119】
また、SNPN(Stand-alone Non-Public Network)は、PLMN IDとNID(Network identifier)の組み合わせで構成されるSNPN ID識別され、特定のUEのみ接続が許可されたネットワークである。SNPNはコアネットワークを意味してもよい。ここで、SNPNへの接続が許可されるUEは、SNPN enabled UEであってもよい。
【0120】
さらに、UEは、USIMに1又は複数のESNPN(Equivalent SNPN、等価SNPN)を識別するための、Equivalent SNPN listを保持していてもよい。HSNPN、及び/又はESNPNと異なるSNPNはVPLMN(Visited PLMN)であってもよい。
【0121】
UEが登録を成功したSNPNはRSNPN(Registered SNPN、登録SNPN)であってよい。各装置は、UEのPLMN選択又はSNPN選択においてRSNPNと等価に使用できる、1又は複数のESNPN(Equivalent PLMN、等価PLMN)を識別するためのEquivalent SNPN listをRSNPNから受信、及び/又は保持、及び/又は記憶してもよい。
【0122】
5QI(5G QoS Identifier)は、QoSの特徴(5G QoS characteristics)を参照として使用するスカラーであってよい。ここで、QoSの特徴とは、アクセスノード特有のパラメータで、パケットロス率(packet loss rate)や、パケット遅延バジェット(packet delay budget)等の特定のQoS転送動作を示す情報であって良い。
【0123】
なお、5QIを用いて確立したPDUセッションとは、PDUセッション確立手続きにおいて、UEがネットワークから5QIを受信し、受信した5QIに関連付けられたPDUセッションを確立している状態を意味する。
【0124】
また、ネットワークスライス(NS)とは、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供する論理的なネットワークである。UE及び/又はネットワークは、5GSにおいて、ネットワークスライス(NWスライス; NS)をサポートすることができる。ネットワークスライスのことを、単にスライスとも呼称する場合がある。
【0125】
また、ネットワークスライスインスタンス(NSI)とは、ネットワーク機能(NF)のインスタンス(実体)と、必要なリソースのセットで構成され、配置されるネットワークスライスを形成する。ここで、NFとは、ネットワークにおける処理機能であって、3GPPで採用又は定義されたものである。NSIはコアネットワーク_B内に1以上構成される、NSの実体である。また、NSIはNST(Network Slice Template)を用いて生成された仮想的なNF(Network Function)により構成されてもよい。
【0126】
ここで、NSTとは、要求される通信サービスや能力(capability)を提供する為のリソース要求に関連付けられ、1以上のNFの論理的表現である。つまり、NSIとは、複数のNFにより構成されたコアネットワーク_B190内の集合体でよい。また、NSIはサービス等によって配送されるユーザデータを分ける為に構成された論理的なネットワークでよい。NSには、1以上のNFが構成されてよい。NSに構成されるNFは、他のNSと共有される装置であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0127】
UE、及び/又ネットワーク内の装置は、NSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はUE usage type、及び/又は1以上のNSI ID等の登録情報、及び/又はAPNに基づいて、1以上のNSに割り当てられることができる。尚、UE usage typeは、NSIを識別するための使用される、UEの登録情報に含まれるパラメータ値である。UE usage typeはHSSに記憶されていてよい。AMFはUE usage typeに基づきSMF132とUPFを選択してもよい。
【0128】
また、S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)は、NSを識別するための情報である。S-NSSAIは、SST(Slice/Service type)のみで構成されてもよいし、SSTとSD(Slice Differentiator)の両方で構成されてもよい。ここで、SSTとは、機能とサービスの面で期待されるNSの動作を示す情報である。また、SDは、SSTで示される複数のNSIから1つのNSIを選択する際に、SSTを補間する情報であってもよい。S-NSSAIは、PLMNごとに特有な情報であってもよいし、PLMN間で共通化された標準の情報であってもよい。また、ネットワークは、デフォルトS-NSSAIとして、UEの登録情報に1以上のS-NSSAIを記憶してもよい。尚、S-NSSAIがデフォルトS-NSSAIである場合において、UEが登録要求メッセージにおいて有効なS-NSSAIをネットワークに送信しないときは、ネットワークは、UEに関係するNSを提供してもよい。
【0129】
また、UEとNW間で送受信されるS-NSSAIは、S-NSSAI IE(Information element)と表現されてもよい。さらに、UEとNW間で送受信されるS-NSSAI IEは、登録PLMNのSST及び/又はSDで構成されるS-NSSAI、及び/又はそのS-NSSAIがマップされたHPLMNのS-NSSAIを示すSST及び/又はSDと、が構成されてもよい。UE及び/又はNWが記憶する一又は複数のS-NSSAIはSST及び/又はSDで構成されてもよいし、SST及び/又はSDで構成されるS-NSSAI、及び/又はそのS-NSSAIがマップされたHPLMNのS-NSSAIを示すSST及び/又はSDと、が構成されてもよい。
【0130】
なお、S-NSSAIを用いて確立したPDUセッションとは、PDUセッション確立手続きにおいて、UEがネットワークからS-NSSAIを受信し、受信したS-NSSAIに関連付けられたPDUセッションを確立している状態を意味する。
【0131】
また、NSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)は、S-NSSAIの集まりである。NSSAIに含まれる、各S-NSSAIはアクセスネットワーク又はコアネットワークがNSIを選択するのをアシストする情報である。UEはPLMNごとにネットワークから許可されたNSSAIを記憶してもよい。また、NSSAIは、AMFを選択するのに用いられる情報であってよい。UEは各NSSAI(allowed NSSAI、及び/又はconfigured NSSAI、及び/又はrejected NSSAI、及び/又pending NSSAI、及び/又第1のNSSAI)を、PLMNとEPLMNに適用させて良い。
【0132】
mapped S-NSSAI(マップドS-NSSAI)は、ローミングシナリオにおいて、登録PLMNのS-NSSAIにマッピングされたHPLMNのS-NSSAIである。UEは、configured NSSAIと各アクセスタイプのallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIにマップされたmapped S-NSSAIを1または複数記憶してよい。さらに、UEは、第1のNSSAI、及び/またはrejected NSSAI、及び/又はpending NSSAIに含まれるS-NSSAIの、mapped S-NSSAIを1または複数記憶してもよい。
【0133】
また、configured NSSAI(設定NSSAI)は、UEの中に供給され、記憶されているNSSAIである。UEは、PLMNごとにconfigured NSSAIを記憶してもよい。UEはPLMNと関連付けてconfigured NSSAIを記憶してもよい。なお、本稿では、PLMNに対応付けられたconfigured NSSAIを、PLMNに対するconfigured NSSAI、又はPLMNのconfigured NSSAI、またはPLMNのためのconfigured NSSAI、PLMNに関連付けられたconfigured NSSAIと表現してもよい。また、UEは、PLMNと関連付けられず、すべてのPLMNに有効なconfigured NSSAIを記憶してよく、そのようなconfigured NSSAIを「default configured NSSAI」としてもよい。
【0134】
configured NSSAIは複数のPLMNと関連付けられてもよく、これら複数のPLMNはEPLMNであってよい。
【0135】
configured NSSAIは、ネットワーク(又はPLMN)により設定された情報であってよい。configured NSSAIに含まれるS-NSSAIはconfigured S-NSSAIと表現されてもよい。configured S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。または、PLMNのS-NSSAIは「configured S-NSSAI」、そのconfigured S-NSSAIがHPLMNにマップされたS-NSSAIは「PLMNのためのconfigured NSSAIに対するmapped S-NSSAI」と表現されてもよい。
【0136】
configured NSSAIは、NWが任意のタイミングで更新してよく、更新に基づきNWからUEに更新したconfigured NSSAIが送信されてよい。
【0137】
また、requested NSSAI(要求NSSAI)は、登録手続き中にUEからネットワークに提供されるNSSAIである。登録手続きにおいて、UEが送信するrequested NSSAIに含まれるS-NSSAIは、UEが記憶するallowed NSSAI又はconfigured NSSAIに含まれるS-NSSAIであってよい。PDUセッション確立手続きにおいて、UEが送信するrequested NSSAIに含まれるS-NSSAIは、UEが記憶するallowed NSSAIに含まれるS-NSSAIであってよい。
【0138】
requested NSSAIは、UEが要求するネットワークスライスを示す情報であってよい。requested NSSAIに含まれるS-NSSAIはrequested S-NSSAIと表現されてもよい。例えば、requested NSSAIは登録要求メッセージ、又はPDUセッション確立要求メッセージ等のUEからネットワークに送信されるNASメッセージ又はNAS(Non-Access-Stratum )メッセージを含めるRRC(Radio Resource Control)メッセージに含まれて送受信される。ここで、ローミングケースでは、requested NSSAIには、VPLMNのS-NSSAIと、マップされたHPLMNのS-NSSAIが含まれてもよい。言い換えれば、requested NSSAIに含まれるS-NSSAI(requested S-NSSAI)は、S-NSSAIとmapped S-NSSAIで構成されてもよい。
【0139】
また、allowed NSSAI(許可NSSAI)は、UEが許可された1又は複数ネットワークスライスを示す情報である。言い換えると、allowed NSSAIは、ネットワークがUEへ接続を許可した、ネットワークスライスを識別する情報である。allowed NSSAIは、UE及び/またはNWが記憶するallowed NSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるallowed NSSAIであってよい。
【0140】
UE及び/又はNWは、UEの情報として、アクセス(3GPPアクセス又は非3GPPアクセス)ごとに、allowed NSSAIを記憶と管理してよい。UE及び/又はNWは、さらに、登録エリアと関連付けてallowed NSSAIを管理してもよい。
【0141】
さらに、UE及び/又はNWは、UEの情報として、PLMNに関連付けて、allowed NSSAIを記憶と管理してよい。allowed NSSAIは複数のPLMNと関連付けられてもよく、これら複数のPLMNはEPLMNであってよい。
【0142】
なお、本稿では、PLMNとアクセスタイプに対応付けられたallowed NSSAIを、PLMNとアクセスタイプに対するallowed NSSAI、又はPLMNのアクセスタイプに対するallowed NSSAIと表現してもよい。allowed NSSAIに含まれるS-NSSAIはallowed S-NSSAIと表現されてもよい。allowed S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0143】
また、rejected NSSAI(拒絶NSSAI)は、UEが使用または要求が許可されない1又は複数のネットワークスライスを示す情報である。言い換えると、rejected NSSAIは、ネットワークがUEに対して接続を許可しないネットワークスライスを識別する情報である。NWからUEへ送信されるrejected NSSAIは、rejected NSSAI IE又はExtended rejected NSSAI IEに含まれてよい。rejected NSSAI IEを用いて送受信されるrejected NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。Extended rejected NSSAI IEを用いて送受信されるrejected NSSAIはローミング時にはS-NSSAIとmapped S-NSSAIと拒絶理由値との組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。
【0144】
ここで、rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIは、PLMN IDまたはSNPN IDと関連付けられてよい。なお、rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIが関連付けられるPLMN IDまたはSNPN IDにより示されるPLMNまたはSNPNは、現在のPLMNまたは現在のSNPNであってもよい。または、rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIが関連付けられるPLMN IDまたはSNPN IDは、現在のPLMNまたはSNPNによらず、HPLMNまたはHSNPNを示す情報であってもよい。
【0145】
ここで、拒絶理由値とは、ネットワークが、対応するS-NSSAIを拒絶する理由を示す情報である。UE及び/又はネットワークは、各S-NSSAIを対応づけられた拒絶理由値に基づき、それぞれ適切に、rejected NSSAIを記憶と管理してよい。
【0146】
さらに、rejected NSSAIは、登録受諾メッセージや、設定更新コマンドや、登録拒絶メッセージ等、ネットワークからUEへ送信されるNASメッセージ、又はNASメッセージが含まれるRRCメッセージに含められてもよい。rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIはrejected S-NSSAIと表現されてもよい。
【0147】
UE及び/又はNWは、UEの情報として、PLMNに関連付けてrejected NSSAIを記憶と管理してよい。rejected NSSAIは複数のPLMNと関連付けられてもよく、これら複数のPLMNはEPLMNであってよい。
【0148】
トラッキングエリアは、コアネットワークが管理する、UE_A10の位置情報で表すことが可能な単数又は複数の範囲である。トラッキングエリアは、複数のセルで構成されもよい。さらに、トラッキングエリアは、ページング等の制御メッセージがブロードキャストされる範囲でもよいし、UE_A10がハンドオーバー手続きをせずに移動できる範囲でもよい。さらに、トラッキングエリアは、ルーティングエリアでもよいし、ロケーションエリアでもよいし、これらと同様のものであればよい。以下、トラッキングエリアはTA(Tracking Area)であってもよい。トラッキングエリアは、TAC(Tracking area code)とPLMNで構成されるTAI(Tracking Area Identity)により識別されてよい。
【0149】
レジストレーションエリア(Registration area又は登録エリア)は、AMFがUEに割り当てる1又は複数のTAの集合である。なお、UE_A10は、レジストレーションエリアに含まれる一又は複数のTA内を移動している間は、トラッキングエリア更新のための信号を送受信することなく移動することができてよい。言い換えると、レジストレーションエリアは、UE_A10がトラッキングエリア更新手続きを実行することなく移動できるエリアを示す情報群であってよい。レジストレーションエリアは、1または複数のTAIにより構成されるTAI listにより識別されてよい。
【0150】
TAI listに含まれるTAIは、1つのPLMNに属してよいし、複数のPLMNに属してもよい。TAI listに含まれる複数のTAIが異なるPLMNに属する場合、それらPLMNはEPLMNであってよい。
【0151】
UE IDとは、UEを識別する為の情報である。具体的に、例えば、UE IDは、SUCI(SUbscription Concealed Identifier)、又はSUPI(Subscription Permanent Identifier )、又はGUTI(Globally Unique Temporary Identifier)、又はIMEI(International Mobile Subscriber Identity)、又はIMEISV(IMEI Software Version)又は、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity )であってもよい。又は、UE IDはアプリケーションまたはネットワーク内で設定されたその他の情報であってもよい。さらに、UE IDは、ユーザを識別する為の情報であってもよい。
【0152】
SORとは、Steering of Roamingの略であり、UEがHPLMNによって示される優先ローミング先(または推奨ローミング先)のネットワークにローミングするように促されるための手法、技術のことを意味する。
【0153】
SOR-CMCI(Steering of roaming connected mode control information)とは、UEがSORを実行するために、5GMM接続モードから5GMM非接続モードへ遷移するタイミングを制御するためのHPLMN情報である。SOR-CMCIは、SOR情報及び/又はSORトランスポートコンテナ(SOR transparent container)に含まれてもよいし、その他の情報要素に含まれて送受信されてもよい。
【0154】
SOR-CMCIには、基準情報(クライテリア情報)と、第1のタイマ値とが含まれていてよい。さらに、基準情報(クライテリア情報)と、第1のタイマ値とは、関連付けられていてよい。
【0155】
ここで、基準情報には、PDUセッションに属する基準、及び/又はサービスタイプに関する基準、及び/又は全タイプに属する基準が含まれていてよい。
【0156】
さらに、PDUセッションに属する基準は、該当するPDUセッションを識別するための基準情報であってよい。具体的には、PDUセッションに属する基準は、S-NSSAI_A、DNN_A、5QI_A、アクセスタイプ、PDUセッションタイプ、PDUセッションID_Aの内、1つ以上が含まれる基準情報であってよい。
【0157】
さらに、サービスタイプに関する基準は、該当するサービスを識別するための基準情報であってよい。具体的には、サービスタイプに関する基準は、IMS registration related signalling、MMTEL voice call、MMTEL video call、MO SMS over NAS or MO SMSoIPの内、1つ以上が含まれる基準情報であってよい。
【0158】
さらに、全タイプに属する基準は、どのような状態であっても一致(マッチ)する基準情報であってよい。
【0159】
さらに、SOR-CMCIには、複数の基準情報(クライテリア情報)が含まれてもよい。複数の基準情報(クライテリア情報)がSOR-CMCIに含まれている場合、SOR-CMCIは、複数の第1のタイマ値を含んでいてよい。この場合、基準情報(クライテリア情報)と、第1のタイマ値とは、一対一に関連づけられていてよい。
【0160】
言い換えると、複数のPDUセッションが確立されている場合、SOR-CMCIには、複数の基準情報(クライテリア情報)と、複数の第1のタイマ値とが含まれてもよい。さらに、複数のサービスが実行されている場合も、複数の基準情報(クライテリア情報)と、複数の第1のタイマ値とが含まれてもよい。
【0161】
さらに、各基準情報(クライテリア情報)には、優先度も含まれていてよい。言い換えると、各基準情報(クライテリア情報)には、基準情報の優先度を示す情報も含まれていてもよい。
【0162】
逆に、SOR-CMCIには、基準情報(クライテリア情報)が1つのみ含まれてもよい。基準情報(クライテリア情報)が1つのみSOR-CMCIに含まれている場合、SOR-CMCIは、第1のタイマ値を1つ含んでいてよい。この場合も、基準情報(クライテリア情報)と、第1のタイマ値とは、一対一に関連づけられていてよい。さらに、この場合、SOR情報及び/又はSORトランスポートコンテナ(SOR transparent container)は、一又は複数のSOR-CMCIを含んでいてもよい。
【0163】
言い換えると、複数のPDUセッションが確立されている場合、SOR情報及び/又はSORトランスポートコンテナには、複数のSOR-CMCIが含まれてもよい。さらに、複数のサービスが実行されている場合も、SOR情報及び/又はSORトランスポートコンテナには、複数のSOR-CMCIが含まれてもよい。
【0164】
さらに、各SOR-CMCIには、優先度も含まれていてよい。言い換えると、各SOR-CMCIには、SOR-CMCIの優先度を示す情報も含まれていてもよい。
【0165】
SOR-CMCIは、オペレータポリシーに基づき決定されてよく、UDMからUEに送信される情報であってよい。
【0166】
SOR情報(Steering of roaming information)とは、HPLMNにより保護された情報で構成されるSORの情報であってよい。Steering of roaming informationには、UEからのSteering of roaming informationを受信することに成功したこと示す応答であるAck(acknowledgement)を要求するかどうかを示す情報が含まれてもよい。
【0167】
SOR情報には、推奨される(または優先される)PLMNとアクセス技術の組み合わせのリストとそれ(そのリスト)が含まれていることを示す情報、又はセキュリティで保護されたパケットとそれ(そのパケット)が含まれていることを示す情報、又はUEが記憶する推奨されるPLMNとアクセス技術の組み合わせのリストの変更の必要がないため推奨されるPLMNとアクセス技術の組み合わせのリストを示す情報がSteering of roaming informationに含まれないことを示す情報、が含まれてよい。
【0168】
SOR情報と、UEがSOR情報を受信することに成功したこと示す応答であるAckと、はNASメッセージに含まれるSORトランスポートコンテナ情報要素(SOR transparent container information element)に含まれて送受信されてよい。
【0169】
N1 NAS signalling connectionとは、UEとネットワーク(AMF)間の接続であり、3GPPアクセス上のものと、non-3GPPアクセス上のものと、で独立して管理・存在してよい。
【0170】
N1 NAS signalling connectionが確立された状態が、5GMM-CONNECTED modeであってよい。N1 NAS signallingconnectionが確立されていない状態が、5GMM-IDLE modeであってよい。
【0171】
言い換えると、3GPP access上でN1 NAS signallingconnectionが確立されている状態は、UEが3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over 3GPP access)であると表現されてよいし、3GPP access上でN1 NAS signalling connectionが確立されていない状態は、UEが3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM- IDLE mode over 3GPP access)であると表現されてよい。
【0172】
同様に、non-3GPP access上でN1 NAS signallingconnectionが確立されている状態は、UEがnon-3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over non-3GPP access)であると表現されてよいし、non-3GPP access上でN1 NAS signalling connectionが確立されていない状態は、UEがnon-3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM- IDLE mode over non-3GPP access)であると表現されてよい。
【0173】
サービスタイプとは、UEが実行可能、及び/又は実行中であるサービスの種類であってよい。具体的にサービスタイプで示されるサービスは、IMS registration related signalling、及び/又はMMTEL voice call、及び/又はMMTEL video call、またはMO SMS over NAS(SMSoNAS)、及び/又はMO SMSoIPなどであってよい。
【0174】
なお、IMSはIP Multimedia Subsystemの略であってよい。MMTELはmultimedia telephony serviceの略であって良い。SMSはShort Message Serviceの略であって良い。NASはNon-Access-Stratumの略であって良い。MOはMobile Originatedの略であって良い。SMSoIPは、SMS over IP (networks)の略であって良い。
【0175】
サービスタイプは、アクセス試行のタイプ(Type of access attempt)及び又はアクセスカテゴリーであってもよいし、これらの情報で示されるサービスを示してもよい。
【0176】
アクセス試行のタイプは、UEがアクセスを試みるとき(access attemptを開始するとき)、アクセスを開始するトリガーにより分類されるタイプであり、アクセスカテゴリーを決定するために用いてもよい。
【0177】
アクセスカテゴリーは、UEがアクセス試行のタイプに基づき、決定するカテゴリーである。UEが、オペレータにより決定されたアクセスカテゴリー定義(operator-defined access category definitions)を記憶する場合、UEはアクセスカテゴリーの決定に、operator-defined access category definitionsを用いてよい。
【0178】
PLMNの選択におけるUEのモードには、自動ネットワーク選択モード(Automatic Network Selection Mode)とマニュアルネットワーク選択モード(Manual Network Selection Mode)がある。尚、本稿では、自動ネットワーク選択モードをオートマチックモードと、マニュアルネットワーク選択モードをマニュアルモードとも称する。
【0179】
PLMNの選択におけるオートマチックモードとは、PLMN選択を自動で行うモードである。オートマチックモードのUEは、UEが記憶する、PLMNとアクセステクノロジーの組み合わせを優先順位に基づいて選択する。具体的には、オートマチックモードでは、UE(又はMS)によるPLMN選択において、UEが利用可能な最も優先度が高いPLMNとアクセステクノロジーの組み合わせが選択される。
【0180】
PLMNの選択におけるマニュアルモードとは、ユーザ(UE又はMSの利用者)がPLMN選択を手動で行うモードである。マニュアルモードモードでは、UE(又はMS)が選択可能な一又は複数のPLMNをユーザに示し、ユーザが選択した場合のみ、VPLMNへのローミングを実行する。
【0181】
SOR-CMCI(Steering of Roaming Connected Mode Control Information)とは、HPLMNなどのネットワークが、SORのために接続モードのUEが非接続モードに遷移するタイミングを制御することができる情報である。SOR-CMCIは、オペレータポリシー及び/又はHPLMMのポリシーに基づいた情報であってよい。SOR-CMCIは、各装置に設定された情報であってもよいし、NWからUEに通知される情報であってもよい。
【0182】
各装置は、UEに対して複数のSOR-CMCIを管理、及び/又は記憶してもよいし、1つのSOR-CMCIを管理、及び/又は記憶してもよい。
【0183】
SOR-CMCIには、1以上のPDUセッションに属した基準、及び/又は1以上のサービスタイプ基準、及び/又は全ての基準に一致する場合を示す基準(条件)、が含まれ構成されてよい。
【0184】
1つのSOR-CMCIに含まれる1つのPDUセッションに属する基準には、1つのS-NSSAI、及び/又は1つのDNN、及び/又は1つの5QIが含まれてもよい。1つのSOR-CMCIに含まれる1つのPDUセッションに属する基準には、更に1つのアクセス技術を示す情報、及び/又は1つのPDUセッションタイプを示す情報、及び/又は1つのPDUセッションIDの値が含まれてもよい。1つのPDUセッションに属する基準に複数のPDUセッションに属する情報が含まれる場合は、それらの組み合わせを意味してもよい。
【0185】
複数のPDUセッションが確立されている場合、1つのSOR-CMCIには複数のPDUセッションに属する基準が含まれてもよい。この場合、各PDUセッションに属する基準にはそれぞれ、1つのS-NSSAI、及び/又は1つのDNN、及び/又は1つの5QI、及び/又はアクセス技術を示す情報、及び/又はPDUセッションタイプを示す情報、及び/又はPDUセッションIDの値が含まれてもよい。
【0186】
具体的には、複数のPDUセッションが確立されている場合、各PDUセッションが用いる各S-NSSAI、及び/又は各DNN、及び/又は各5QIがSOR-CMCIに含まれてもよいし、各PDUセッションが確立される各アクセスタイプがSOR-CMCIに含まれてもよいし、各PDUセッションのPDUセッションタイプがSOR-CMCIに含まれてもよいし、各PDUセッションを識別するPDUセッションIDの値がSOR-CMCIに含まれてもよい。
【0187】
1つのSOR-CMCIに含まれる1つのPDUセッションに属する基準には、1以上のS-NSSAI、及び/又は1以上のDNN、及び/又は1以上の5QIが含まれてもよい。1つのSOR-CMCIに含まれる1つのPDUセッションに属する基準には、更に1以上のアクセス技術を示す情報、及び/又は1以上のPDUセッションタイプを示す情報、及び/又は1以上のPDUセッションIDの値が含まれてもよい。
【0188】
1つのSOR-CMCIに含まれる1つのサービスタイプ基準には、1以上のサービスタイプを識別する情報が含まれてよく、MMTEL voice callを示す情報、及び/又はMMTEL video callを示す情報、及び/又はMO SMS over NASを示す情報、及び/又はMO SMSoIPを示す情報が含まれてもよい。
【0189】
複数のサービスが実行中の場合、1つのSOR-CMCIには複数のサービスタイプ基準が含まれてもよい。この場合、各サービスタイプ基準にはそれぞれ、MMTEL voice callを示す情報、及び/又はMMTEL video callを示す情報、及び/又はMO SMS over NASを示す情報、及び/又はMO SMSoIPを示す情報が含まれてもよい。
【0190】
具体的には、複数のサービスが実行中の場合、各サービスを識別する情報がSOR-CMCIに含まれてもよい。
【0191】
以下、各基準とは、PDUセッションに属した基準、及び/又はサービスタイプ基準、及び/又は全ての基準に一致する場合を示す基準(条件)を意味してもよいし、PDUセッションに属した基準に含まれるPDUセッションに属する各情報(S-NSSAIやDNNや5QI等)、及び/又はサービスタイプ基準に含まれるサービスタイプを識別する情報、及び/又は全ての基準に一致する場合を示す情報であってもよい。
【0192】
SOR-CMCIには、各基準に対応付けられたタイマ値がマッピングされて含められてよい。SOR-CMCIに全ての基準に一致する場合を示す基準にマッピングされたタイマ値が含まれる場合、そのタイマ値は他の基準にマッピングされたタイマ値より短く設定されていてもよい。
【0193】
SOR-CMCIには、各基準に対応付けられた優先度を示す値が含まれてもよい。優先度を示す値は、優先値(Precedence value)と称されてもよく、優先値に基づき、1以上の基準の優先度が決定されてもよい。または、SOR-CMCIに含まれる基準の順番により優先度を示してもよい。具体的には、優先度が高い基準が上にくるようにソートされて管理されてもよい。
【0194】
第1のタイマとは、SORのために接続モードのUEが非接続モードに遷移するタイミングを決定するためのタイマである。第1のタイマは3GPPのTsor-cmであってよい。第1のタイマは、UE及び/又はNWで管理されてよい。第1のタイマはPDUセッションごとに管理されてもよいし、アクセスタイプごとに管理されてもよいし、PDUセッションとアクセスタイプの組み合わせごとに管理されてもよいし、サービスタイプごとに管理されてもよいし、PLMNごとに管理されてもよいし、UEごとに管理されてもよい。また、以下では、第1のタイマにセットするタイマ値を、第1のタイマ値と称してもよい。
【0195】
言い換えると、1つのUEには1以上の第1のタイマが管理されてもよいし、1つのUEには1つの第1のタイマが管理されてもよい。UEが管理する第1のタイマは、PDUセッションID、及び/又はアクセスタイプを示す情報、及び/又はPDUセッションとアクセスタイプの組み合わせを示す情報、及び/又はサービスタイプ、及び/又はPLMN IDが関連付けられ記憶されてよい。
【0196】
第1のタイマにセットするタイマ値を選択する際に用いたSOR-CMCIに基づき、選択したタイマ値が対応付けられた基準、及び/又は基準に含まれるPDUセッションに属する情報、及び/又は基準に含まれるサービスタイプを示す情報、及び/又はその基準が対応付けられた優先度を示す情報、を第1のタイマ及び/又は第1のタイマ値に対応づけて管理されてもよい。
【0197】
これら第1のタイマが関連付けられた情報により識別されるPDUセッション、または第1のタイマが関連付けられた情報を用いたPDUセッションを、第1のタイマに関連付けられたPDUセッションと称してもよいし、第1のタイマが関連付けられた情報により識別されるサービスを、第1のタイマに関連付けれたサービスと称してもよい。
【0198】
なお、ここで第1のタイマが管理されるとは、第1のタイマが開始、及び/又は停止、及び/又は、満了、及び/又は実行されることを意味する。言い換えると、UE及び/又はNWが第1のタイマを管理することは、UE及び/又はNWが第1のタイマを開始、及び/又は停止、及び/又は満了、及び/又は実行することを意味し、UE及び/又はNWが第1のタイマを管理している状態とは、UE及び/又はNWが第1のタイマを実行中であることを意味する。
【0199】
また、ここで、本稿における、タイマへのタイマ値のセットは、タイマ値の選択後に実行されてもよいし、タイマを開始する際に実行されてもよい。言い換えると、例えば、タイマ値を含むSOR-CMCIを受信し、SOR-CMCIに基づいてタイマ値を選択した後、すぐにタイマにタイマ値をセットし、タイマ実行の際は、セットされたタイマ値に基づいて、タイマを開始してもよいし、また、例えば、タイマ値を含むSOR-CMCIを受信し、SOR-CMCIに基づいてタイマ値を選択した後、タイマを実行するタイミングで、タイマにタイマ値をセットし、タイマを開始してもよい。以下、本稿では、これらのうち1例しか示していない事があるが、タイマ値のタイマへのセットは、これらいずれかのタイミングで実行されてもよいし、これらに限らない。
【0200】
具体的に例えば、UE及び/又はNWは、複数のPDUセッションを確立している状態では、PDUセッションごとに第1のタイマが管理されてもよいし、1つの第1のタイマのみが管理されてもよい。
【0201】
更に例えば、UE及び/又はNWは、3GPPアクセス上で第1のPDUセッションと第2のPDUセッションを確立し、non-3GPPアクセス上で第3のPDUセッションと第4のPDUセッションを確立している場合には、3GPPアクセスに関連付けられた第1のタイマとnon-3GPPアクセスに関連付けられた第1のタイマとを管理してもよいし、第1~4のPDUセッションのそれぞれに関連付けられた第1のタイマを同時に複数管理してもよい。
【0202】
更に例えば、UE及び/又はNWは、3GPPアクセス上とnon-3GPPアクセス上の両方でユーザプレーンリソースを確立するMA PDUセッションを確立している場合には、MA PDUセッションに対応づけられた第1のタイマを管理してもよいし、3GPPアクセスに関連付けられた第1のタイマとnon-3GPPアクセスに関連付けられた第1のタイマとを、同時に管理してもよい。
【0203】
[2.7. 本実施形態における識別情報の説明]
第1の識別情報は、SOR-CMCIであってよい。SOR-CMCIには第2から第5の識別情報の内、少なくとも1つ以上の識別情報が1以上含まれてよい。言い換えると、第1の識別情報には、1以上の第2の識別情報、及び/又は1以上の第3の識別情報、及び/又は1以上の第4の識別情報、及び/又は1以上の第5の識別情報が含まれてもよい。
【0204】
第2の識別情報は、SOR-CMCIに含まれる基準(クライテリア又はクライテリオン)を示す情報である。第2の識別情報はクライテリオン、クライテリオン情報、クライテリア、クライテリア情報、基準、基準情報、などと称されてもよい。
【0205】
第2の識別情報は、S-NSSAIの値、及び/又はDNNの値、及び/又は5QI、及び/又はサービスタイプを示す情報及び/又は全てのタイプの基準に一致することを示す情報であってもよい。S-NSSAIとDNNの組み合わせを示す値は、DNNの値とS-NSSAIの値で構成されてもよい。
【0206】
更に、第2の識別情報は、アクセス技術を示す情報、及び/又はPDUセッションタイプを示す情報、及び/又はPDUセッションIDの値が含まれてもよい。
【0207】
第2の識別情報は、1以上のS-NSSAIの値、及び/又は1以上DNNの値、及び/又は1以上5QI、及び/又は1以上のサービスタイプを示す情報、であってもよいし、これらを含めてもよい。第2の識別情報は、1以上アクセス技術を示す情報、及び/又は1以上のPDUセッションタイプを示す情報、及び/又は1以上のPDUセッションIDの値であって良いし、これらを含めてよい。第2の識別情報にS-NSSAIの値が含まれる場合、そのS-NSSAIは、UEがローミング時はmapped S-NSSAIであって良いし、UEが非ローミング時は現在のPLMNのS-NSSAIであってよい。または、第2の識別情報にS-NSSAIの値が含まれる場合、そのS-NSSAIは、現在のPLMNのS-NSSAIであってもよい。または、第2の識別情報にS-NSSAIの値が含まれる場合、そのS-NSSAIは、UEがローミング時は現在のPLMNのS-NSSAIの値とmapped S-NSSAIの値を含み、UEが非ローミング時は現在のPLMNのS-NSSAIであってよい。
【0208】
ここで、サービスタイプを示す情報によって示されるサービスタイプは、IMS registration related signalling、及び/又はMMTEL voice call、及び/又はMMTEL video call、及び/又はMO SMS over NAS、及び/又はMO SMSoIPが含まれてもよいし、その他サービスを示す情報であってよい。
【0209】
例えば、第2の識別情報がサービスタイプを示す情報である場合、第2の識別情報により、5GC-MO-LR(Mobile Originated-Location Request)手続き、及び/又はUEトリガーのV2Xポリシー提供手続き(UE triggered V2X policy provisioning procedure)、及び/又はコントロールプレーン上でのCIoTユーザデータ転送(CIoT user data transfer over the control plane)、が示されてもよい。
【0210】
第2の識別情報は、第4の識別情報に示されるタイプの値であって良い。具体的には、第4の識別情報がDNNを示す情報である場合には、第2の識別情報はDNNの値であってよい。第4の識別情報がS-NSSAIを示す情報である場合には、第2の識別情報はS-NSSAIの値であってよい。第4の識別情報が5QIを示す情報である場合には、第2の識別情報は5QIの値であってよい。
【0211】
第4の識別情報がアクセス技術を示す情報を示す場合には、第2の識別情報はアクセス技術を示す情報であってよい。第4の識別情報がPDUセッションタイプを示す情報を示す場合には、第2の識別情報はPDUセッションタイプを示す情報であってよい。第4の識別情報がPDUセッションIDを示す情報である場合には、第2の識別情報はPDUセッションIDの値であってよい。
【0212】
例えば、第2の識別情報が全てのタイプの基準に一致することを示す情報である場合、各装置は確立しているPDUセッションが紐づけられた情報(例えば、S-NSSAIの値、又はDNNの値、又は5QIの値)や実行中のサービスの種類によらず、第2の識別情報が関連付けられた第3の識別情報に示されるタイマ値を適用してよい。
【0213】
第2の識別情報として説明した各情報は、独立した情報としてNWからUEに通知されてもよい。具体的には、PDUセッションの属性を示す基準値であるS-NSSAIの値、又はDNNの値、又は5QIの値、又はS-NSSAIとDNNの組み合わせを示す値と、サービスを示す情報と、全てのタイプの基準に一致することを示す情報と、は異なる情報として通知されてもよい。
【0214】
第3の識別情報は、SORを開始するタイミングを示すタイマ値であり、第2の識別情報に関連付けられてよい。第3の識別情報は、第1のタイマにセットするためのタイマ値であってよい。第3の識別情報に含まれる値は0以上の値であってよい。また、第3の識別情報により無限大(Infinity)が示されてもよい。
【0215】
第3の識別情報に含まれるタイマ値は、第2の識別情報に含まれる基準に対応付けられた値であってよい。
【0216】
第2の識別情報で示される基準に一致するPDUセッションを確立中、またはサービスを実行中の場合には第3の識別情報に示されるタイマ値が選択及び/又は適用されてよい。
【0217】
第3の識別情報には、複数のタイマ値が含まれてよい。第3の識別情報には、第2の識別情報に含まれる、1以上のDNN、及び/又は1以上のS-NSSAI、及び/又は1以上の5QI、及び/又は1以上のアクセス技術を示す情報、及び/又は1以上のPDUセッションタイプを示す情報、及び/又は1以上のPDUセッションIDの値、及び/又は1以上のサービスタイプを示す情報、のそれぞれに対応付けられた個別のタイマ値が含まれてもよい。
【0218】
さらに、第3の識別情報は、第1のタイマ値であってもよい。
【0219】
第4の識別情報は、第2の識別情報に示される情報の種類を示す情報であり、第2の識別情報に関連付けられてよい。例えば、第2の識別情報がS-NSSAIの値である場合には、第4の識別情報はS-NSSAIを示す情報であってよい。例えば、第2の識別情報がDNNの値である場合には、第4の識別情報はDNNを示す情報であってよい。例えば、第2の識別情報が5QIの値である場合には、第4の識別情報は5QIを示す情報であってよい。
【0220】
第2の識別情報がアクセス技術を示す情報である場合には、第4の識別情報はアクセス技術を示す情報を示してよい。第2の識別情報がPDUセッションタイプを示す情報である場合には、第4の識別情報はPDUセッションタイプを示す情報を示してよい。第2の識別情報がPDUセッションIDの値である場合には、第4の識別情報はPDUセッションIDを示す情報であってよい。
【0221】
第4の識別情報は、第2の識別情報がPDUセッションに属する基準である場合に、送受信されてもよい。言い換えると、第4の識別情報は、第2の識別情報がサービスタイプを示す基準、及び/又は全てのタイプの基準に一致することを示す情報である場合を除き、送受信されてもよい。
【0222】
第2の識別情報がサービスタイプを示す情報である場合には、第4の識別情報は、第2の識別情報がサービスタイプを示す情報であることを示す情報であってよい。または、第2の識別情報がサービスタイプを示す情報である場合には、第4の識別情報は送受信されなくてよい。
【0223】
第2の識別情報が全てのタイプの基準に一致することを示す情報である場合には、第4の識別情報は、第2の識別情報が全てのタイプの基準に一致することを示す情報であってよい。または、第2の識別情報が全てのタイプの基準に一致することを示す情報である場合には、第4の識別情報は送受信されなくてよい。
【0224】
さらに、第4の識別情報は、第2の識別情報のタイプを示す情報であってもよい。
【0225】
第5の識別情報は、第2の識別情報の優先度を示す情報である。優先度を示す情報は、優先値で表現されてもよく、例えば、優先値の数値が低いことが、優先度が高いことを意味してもよい。NWは同じ優先度が複数の基準に属さないようにしてもよいし、同じ優先度が複数の基準に属すことを許容してもよい。
【0226】
[3. 本発明における実施形態]
本発明における実施形態は、UEがconnected modeからidle modeに遷移するタイミングをNWが設定する挙動、及びUEは設定に基づきconnected modeからidle modeへ遷移する挙動の一例を含む。
【0227】
以下、具体的な本発明の実施形態の一例を説明する。
【0228】
[3.1. 第1の実施形態]
以下、UE_A10がconnected modeからidle modeに遷移するタイミングをNWが設定するために、NWがSOR-CMCIをUE_A10に通知するための実施形態を、
図6を用いて説明する。
【0229】
UE_A10がconnected modeからidle modeに遷移するタイミングを示す情報をNWがUE_A10へ通知する手続きは、MM手続きであってよく、以下では本手続きと称す。なお、本手続きは、MM手続きに含まれてもよい。
【0230】
例えば、本手続きが、登録手続き(Registration procedure)に含まれる場合には、第1のメッセージ(S600)は登録受諾メッセージであってよく、第2のメッセージ(S602)は登録完了メッセージであってよい。登録手続きは、初期登録手続きであってもよいし、移動及び定期的な登録手続きであってもよい。
【0231】
例えば、本手続きが、ジェネリックUE設定更新(Generic UE configuration update)手続きに含まれる場合には、第1のメッセージ(S600)は設定更新コマンドメッセージ(CONFIGURATION UPDATE COMMAND message)であってよく、第2のメッセージ(S602)は設定更新完了メッセージ(CONFIGURATION UPDATE COMPLETE message)であってよい。
【0232】
言い換えると、本手続きが、ジェネリックUE設定更新(Generic UE configuration update)手続きで実現される場合には、第1のメッセージ(S600)は設定更新コマンドメッセージ(CONFIGURATION UPDATE COMMAND message)であってよく、第2のメッセージ(S602)は設定更新完了メッセージ(CONFIGURATION UPDATE COMPLETE message)であってよい。
【0233】
例えば、本手続きが、NASトランスポート手続き(NAS transport procedure)で実現される場合には、第1のメッセージ(S600)はNWから開始されるNASトランスポート手続き(Network-initiated NAS transport procedure)内のダウンリンクNASトランスポートメッセージ(DL NAS TRANSPORT message)であってよく、第2のメッセージ(S602)はUE_A10から開始されるNASトランスポート手続き(UE-initiated NAS transport procedure)内のアップリンクNASトランスポートメッセージ(UL NAS TRANSPORT message)であってよい。
【0234】
上記によらず、第1のメッセージ及び/又は第2のメッセージはNAS MMメッセージであって良い。
【0235】
さらに、第1のメッセージ及び/又は第2のメッセージはNASメッセージであってもよい。
【0236】
AMF140は、UE_A10に第1のメッセージを送信する(S600)。AMF140は第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を、少なくとも1つ、第1のメッセージに含めて送信する事ができる。複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0237】
AMF140は、UE_A10から受信した情報に基づき第1のメッセージの送信、及び第1のメッセージに含める情報を決定してもよい。
【0238】
具体的には、UE_A10がSOR-CMCI機能をサポートすることを示す機能情報(Capability)を含めた制御メッセージ(例えば登録要求メッセージ)をAMF140に送信した場合、AMF140はUE_A10からSOR-CMCI機能をサポートすることを示す機能情報を受信した事に基づき、及び/又はUE_A10がSOR-CMCI機能をサポートすることに基づき、AMF140は第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を、第1のメッセージに含めてUE_A10へ送信してよい。なお、第1の識別情報には、第2から第5の識別情報の内、少なくとも1つの識別情報が、1以上含まれてもよい。言い換えると、第1のメッセージには、第1の識別情報、及び/又は1以上の第2の識別情報、及び/又は1以上の第3の識別情報、及び/又は1以上の第4の識別情報、及び/又は1以上の第5の識別情報が含まれてもよい。
【0239】
また、AMF140は、その他の識別情報を、第1のメッセージに含めてもよい。例えば、AMF140は、SORトランスポートコンテナ情報要素(SOR transparent container IE)を第1のメッセージに含めてもよい。SORトランスポートコンテナ情報要素に第1から第5の識別情報の内、少なくとも1つの情報が1以上含まれて、送信されてもよい。
【0240】
第1のメッセージに含まれるSORトランスポートコンテナ情報要素には、SOR情報が含まれてよく、推奨される(または優先される)PLMNとアクセス技術の組み合わせのリストとそれ(そのリスト)が含まれてもよいし、セキュリティで保護されたパケットが含まれてもよい。その場合、SORトランスポートコンテナ情報要素には更に、SOR情報がSORトランスポートコンテナ情報要素に含まれることを示す情報が含まれてもよい。
【0241】
第1のメッセージに含まれるSORトランスポートコンテナ情報要素には、ACK(acknowledgement)を要求するか否かを示す情報が含まれてもよい。言い換えると、SORトランスポートコンテナ情報要素には、ACKを要求することを示す情報を含めてもよいし、ACKを要求しないことを示す情報を含めてもよい。
【0242】
SORトランスポートコンテナ情報要素に第1から第5の識別情報の内、少なくとも1つの情報が1以上含まれる場合、SORトランスポートコンテナ情報要素にSOR-CMCIが含まれることを示す情報が含まれてもよい。
【0243】
次に、UE_A10は、第1のメッセージを受信する(S600)。より詳細には、UE_A10は、AMF140が送信した第1のメッセージを受信する。
【0244】
UE_A10は、第1の識別情報を受信した場合、記憶するSOR-CMCIを、受信した新しいSOR-CMCIに更新してもよい。言い換えると、SOR-CMCIを記憶するUE_A10は、第1の識別情報の受信に基づき、古いSOR-CMCIに含まれる情報、又は古いSOR-CMCIを削除し、新しいSOR-CMCIを記憶してよい。
【0245】
さらに、UE_A10は、新しいSOR-CMCIを含む第1の識別情報を受信した場合、記憶する古いSOR-CMCIを、受信した新しいSOR-CMCIに更新してもよい。言い換えると、UE_A10は、新しいSOR-CMCIを含む第1の識別情報を受信した場合、古いSOR-CMCIを削除し、新しいSOR-CMCIを記憶してよい。
【0246】
UE_A10は、次に新しいSOR-CMCIを受信するまで、又はUEの電源が切られるまで、又はUSIM(Universal Subscriber Identity Module)が取り除かれるまで、記憶したSOR-CMCI及び/又はSOR-CMCIに含まれる情報を記憶してよい。
【0247】
第1のタイマを実行中に、第1の識別情報を受信したUE_A10は、新しいSOR-CMCIの受信に基づき、第1のタイマを停止し、新しいSOR-CMCIに基づいて第1のタイマ値をセットし、開始してもよい。
【0248】
言い換えると、UE_A10は、第1のタイマを実行中に、新しい第1のタイマ値を選択したした場合、実行している第1のタイマを停止し、新しい第1のタイマ値をセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0249】
または、第1のタイマを実行中に、第1の識別情報を受信したUE_A10は、新しいSOR-CMCIを受信しても実行中の第1のタイマを停止せず、カウントを続けてもよい。その場合、UE_A10は、第1のタイマが満了又は停止に基づき、記憶する古いSOR-CMCIから新しいSOR-CMCIに更新してもよい。言い換えると、第1のタイマを実行中に、第1の識別情報を受信したUE_A10は、第1のタイマが停止又は満了後、記憶する古いSOR-CMCIから第1の識別情報に含まれる新しいSOR-CMCIに更新してもよい。
【0250】
また、第2の識別情報と第3の識別情報を受信したUE_A10は、第2の識別情報に示される基準をUE_A10が記憶するSOR-CMCIに含まれるかを確認し、SOR-CMCIの第2の識別情報に示される基準に対応付けられたタイマ値を第3の識別情報に含まれるタイマ値に更新してもよいし、第2の識別情報と第3の識別情報をSOR-CMCIに追加して記憶してもよい。
【0251】
具体的に例えば、S-NSSAI_Aが含まれた第2の識別情報と、タイマ値T_Aが含まれた第3の識別情報を受信したUE_A10は、記憶するSOR-CMCIにS-NSSA_Aが基準として記憶されているかを確認する。もし記憶するSOR-CMCIにS-NSSA_Aが基準として記憶されている場合には、UE_A10はS-NSSAI_Aに対応付けられたタイマ値をT_Aに更新してよい。もし記憶するSOR-CMCIにS-NSSA_Aが基準として記憶されていない場合には、UE_A10はS-NSSAI_Aとタイマ値T_Aを対応付けて、記憶するSOR-CMCIに追加してよい。
【0252】
同様に、DNN_Aが含まれた第2の識別情報と、タイマ値T_Aが含まれた第3の識別情報を受信したUE_A10は、記憶するSOR-CMCIにDNN_Aが基準として記憶されているかを確認する。もし記憶するSOR-CMCIにDNN_Aが基準として記憶されている場合には、UE_A10はDNN_Aに対応付けられたタイマ値をT_Aに更新してよい。もし記憶するSOR-CMCIにDNN_Aが基準として記憶されていない場合には、UE_A10はDNN_Aとタイマ値T_Aを対応付けて、記憶するSOR-CMCIに追加してよい。
【0253】
同様に、特定のサービスタイプ(例えばIMS registration related signalling)を示す情報が基準として含まれた第2の識別情報と、タイマ値T_Aが含まれた第3の識別情報を受信したUE_A10は、記憶するSOR-CMCIにそのサービスタイプが基準として記憶されているかを確認する。もし記憶するSOR-CMCIにそのサービスタイプが基準として記憶されている場合には、UE_A10はそのサービスタイプに対応付けられたタイマ値をT_Aに更新してよい。もし記憶するSOR-CMCIにそのサービスタイプが基準として記憶されていない場合には、UE_A10はそのサービスタイプを示す情報を基準として、タイマ値T_Aをその基準に対応付けて、記憶するSOR-CMCIに追加してよい。
【0254】
同様に、全ての基準と一致することを示す情報が含まれた第2の識別情報と、タイマ値T_Aが含まれた第3の識別情報を受信したUE_A10は、記憶するSOR-CMCIに全ての基準と一致する条件に対応付けられたタイマ値が記憶されているか確認する。もし記憶するSOR-CMCIに全ての基準と一致する条件に対応付けられたタイマ値が記憶されている場合には、UE_A10は全ての基準と一致する条件に対応付けられたタイマ値をT_Aに更新してよい。もし記憶するSOR-CMCIに全ての基準と一致する条件に対応付けられたタイマ値が記憶されていない場合には、UE_A10は全ての基準と一致する条件に対応付けられたタイマ値としてT_Aを、記憶するSOR-CMCIに追加してよい。
【0255】
第4の識別情報を受信したUE_A10は、第3の識別情報に基づき、第2の識別情報に含まれる値の種類を認識してよい。具体的には、第4の識別情報にS-NSSAIを示す情報が含まれる場合、UE_A10は第2の識別情報はS-NSSAIの値であることを認識してよい。第4の識別情報にDNNを示す情報が含まれる場合、UE_A10は第2の識別情報はDNNの値であることを認識してよい。第4の識別情報に5QIを示す情報が含まれる場合、UE_A10は第2の識別情報は5QIの値であることを認識してよい。第4の識別情報にS-NSSAIとDNNの組み合わせを示す情報が含まれる場合、UE_A10は第2の識別情報はDNNの値とS-NSSAIの値が含まれることを認識してよい。
【0256】
第4の識別情報を受信したUE_A10は、第2の識別情報にPDUセッション属性の基準を示す値が含まれていることを認識してよい。
【0257】
また、第2の識別情報と第3の識別情報と第5の識別情報と、を受信したUE_A10は、第2の識別情報に示される基準をUE_A10が記憶するSOR-CMCIに含まれるかを確認し、SOR-CMCIの第2の識別情報に示される基準に対応付けられたタイマ値を第3の識別情報に含まれるタイマ値に更新し、第2の識別情報に示される基準に対応付けられた優先度を第5の識別情報で示される値に更新してもよいし、第2の識別情報と第3の識別情報と第5の識別情報と、を記憶するSOR-CMCIに追加して記憶してもよい。
【0258】
SORトランスポートコンテナ情報要素を含める第1のメッセージを受信したUE_A10は、SORトランスポートコンテナ情報要素にSOR-CMCIを含めることを示す情報を受信した場合には、SORトランスポートコンテナ情報要素に第1から5の識別情報の内、少なくとも1つの情報が1以上含まれる事、及び/又はSOR-CMCIが含まれていることを認識してよい。
【0259】
次に、UE_A10は第2のメッセージをAMF140に送信してよい(S602)。第2のメッセージは、登録完了メッセージであってよいし、設定更新完了メッセージ(CONFIGURATION UPDATE COMPLETE message)であってよいし、アップリンクNASトランスポートメッセージ(UL NAS TRANSPORT message)であってよい。
【0260】
UE_A10は、受信した第1のメッセージに含まれる情報に基づき第2のメッセージを送信すること、及び/又は第2のメッセージに含める識別情報を決定してもよい。
【0261】
具体的には、UE_A10は受信した第1のメッセージに含まれるSORトランスポートコンテナ情報要素に含まれるACKを要求することを示す情報に基づき、第2のメッセージの送信を決定してよい。
【0262】
次に、AMF140は、第2のメッセージを受信してもよい(S602)。より詳細には、AMF140は、UE_A10が第2のメッセージを送信した場合、UE_A10が送信した第2のメッセージを受信してもよい。
【0263】
以上により、NWはUE_A10に新しいSOR-CMCIを通知し、UE_A10は記憶するSOR-CMCIを更新してよい。
【0264】
[3.2. 第2の実施形態]
以下、UE_A10がconnected modeからidle modeに遷移するタイミングを管理する第1のタイマを設定し開始及び停止、及び満了後の挙動を含めた実施形態について説明する。更に、第1のタイマを実行中のUE_A10の挙動の一例を説明する。
【0265】
まず、UE_A10は少なくとも接続モード又は接続状態でSOR-CMCIを記憶する状態あってよい。なお、SOR-CMCIは、あらかじめ設定された値であってもよいし、HPLMNから通知された情報であってもよい。
【0266】
UE_A10は、AMF140からSORトランスポートコンテナ情報要素を受信し、受信したSORトランスポートコンテナ情報要素に含まれるSOR情報に推奨される(または優先される)PLMNとアクセス技術の組み合わせのリストが含まれる場合に、現在接続するPLMN(Public Land Mobile Network)より高い優先度のPLMNが受信した推奨される(または優先される)PLMNとアクセス技術の組み合わせのリストに含まれている場合、第1のタイマにセットするタイマ値を選択し、選択したタイマ値を第1のタイマにセットし、第1のタイマを開始してよい。
【0267】
または、UE_A10は、PDUセッション確立手続きに基づいて、第1のタイマにセットするタイマ値を選択し、選択したタイマ値を第1のタイマにセットし、第1のタイマを開始してよい。具体的には、UE_A10は、SOR-CMCIに含まれる基準を用いたPDUセッション確立の完了に基づき、第1のタイマにセットするタイマ値を選択し、選択したタイマ値を第1のタイマにセットし、第1のタイマを開始してよい。
【0268】
さらに、UE_A10は、実行している第1のタイマがあった場合、PDUセッション確立手続きに基づいて、第1のタイマを停止してもよい。さらに、UE_A10は、実行している第1のタイマがあった場合、PDUセッション確立手続きに基づいて、第1のタイマを停止し、新たな第1のタイマを開始してもよい。
【0269】
UE_A10は、SOR-CMCIに含まれる基準を用いたPDUセッション確立の完了を、PDUセッション受諾メッセージ(PDU session accept message)及び/又はPDUセッション受諾メッセージに含まれるPDUセッションに対応付けられた情報(S-NSSAI、DNN、5QIなど)に基づき、認識してよい。
【0270】
言い換えると、UE_A10は、PDUセッション受諾メッセージの受信に基づき、第1のタイマにセットするタイマ値を選択し、選択したタイマ値を第1のタイマにセットし、第1のタイマを開始してよい。
【0271】
または、UE_A10は、移動及び/またはPLMN変更及び/又はローミングの開始に基づいて、第1のタイマにセットするタイマ値を選択し、選択したタイマ値を第1のタイマにセットし、第1のタイマを開始してよい。
【0272】
UE_A10は、上記トリガーによらずその他のトリガーに基づいて、第1のタイマにセットするタイマ値を選択し、選択したタイマ値を第1のタイマにセットし、第1のタイマを開始してよい。
【0273】
1以上の第1のタイマを実行中に、新しく第1のタイマを開始するときは、UE_A10は実行中の第1のタイマの実行を停止、又は実行中の第1のタイマによるタイミング制御の停止をしてもよい。
【0274】
以下に、UE_A10による第1のタイマにセットするタイマ値の選択方法について説明する。UE_A10は、第1のタイマにセットするタイマ値の選択に記憶するSOR-CMCIを用いる。
【0275】
UE_A10は、SOR-CMCIを記憶する場合、SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを確立しているか、又は基準に示されるサービスを実行中かの確認をする。UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを確立している場合、又は基準に示されるサービスを実行中の場合、その基準に対応づけられたタイマ値を選択する。
【0276】
さらに、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを確立している場合、又は基準に一致(マッチ)するサービスを実行中の場合、第1のタイマ値を、第1のタイマにセットしてもよいし、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0277】
言い換えると、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる情報を用いてPDUセッションを確立している場合、又はSOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを実行している場合、第1のタイマ値を、第1のタイマにセットしてもよいし、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0278】
さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを複数確立している場合、PDUセッション毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを複数実行中の場合、サービス毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0279】
言い換えると、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる情報を用いたPDUセッションを複数確立している場合、UE_A10は、PDUセッション毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを複数実行している場合、UE_A10は、サービス毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0280】
さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを複数確立している場合、PDUセッション毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを複数実行中の場合、サービス毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0281】
言い換えると、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる情報を用いたPDUセッションを複数確立している場合、UE_A10は、PDUセッション毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを複数実行している場合、UE_A10は、サービス毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0282】
逆に、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを確立していない場合、又は基準に一致(マッチ)するサービスを実行中ではない場合、非登録手続きを実行してもよい。
【0283】
言い換えると、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる情報を用いてPDUセッションを確立していない場合、又はSOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを実行していない場合、非登録手続きを実行してもよい。
【0284】
さらに、UE_A10は、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信に基づいて、上記の挙動を実施してもよい。
【0285】
より詳細には、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、第1のタイマ値を、第1のタイマにセットしてもよいし、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを実行中の状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、第1のタイマ値を、第1のタイマにセットしてもよいし、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0286】
言い換えると、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる情報を用いてPDUセッションを確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、第1のタイマ値を、第1のタイマにセットしてもよいし、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを実行している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、第1のタイマ値を、第1のタイマにセットしてもよいし、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0287】
さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを複数確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、PDUセッション毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを複数実行中の状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、サービス毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0288】
言い換えると、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる情報を用いたPDUセッションを複数確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、PDUセッション毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを複数実行している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、サービス毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0289】
さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを複数確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、PDUセッション毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを複数実行中の状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、サービス毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0290】
言い換えると、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる情報を用いたPDUセッションを複数確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、PDUセッション毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを複数実行している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、サービス毎に、第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0291】
逆に、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを確立していない状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、非登録手続きを実行してもよい。さらに、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを実行中ではない状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、非登録手続きを実行してもよい。
【0292】
言い換えると、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる情報を用いてPDUセッションを確立していない状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、非登録手続きを実行してもよい。さらに、UE_A10は、SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを実行していない状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、非登録手続きを実行してもよい。
【0293】
なお、1つのPDUセッションに対して複数の基準がマッチした場合には、UE_A10は各基準に関連付けられたタイマ値の中で最も大きい値のタイマ値を選択してよい。
【0294】
UE_A10が記憶するSOR-CMCIに優先度が含まれる場合、UE_A10は優先度に基づき、第1のタイマにセットするタイマ値を選択してもよい。
【0295】
さらに、UE_A10は、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、優先度に基づいて、第1のタイマにセットするタイマ値を選択してもよいし、選択したタイマ値を第1のタイマに設定してもよい。
【0296】
UE_A10が同じ値の優先度を複数記憶する場合、同じ優先度であるタイマ値の中で一番大きい値のタイマ値を、を選択してもよい。
【0297】
さらに、UE_A10は、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信し、同じ値を示す優先度が複数存在する場合、前記優先度に対応付けられたタイマ値の中から一番大きい値を、第1のタイマ値として選択してもよいし、選択したタイマ値を第1のタイマに設定してもよい。
【0298】
さらに、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0299】
具体的には、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを複数確立している場合、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを複数実行中の場合も、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0300】
言い換えると、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる情報を用いたPDUセッションを複数確立している場合、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを複数実行している場合も、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0301】
ここで、UE_A10は、各基準に含まれる優先度を比較し、一番優先度の高い基準を抽出し、抽出した基準に対応付けられた第1のタイマ値を選択することで、各基準に含まれる優先度に基づいた第1のタイマ値の選択を実現してもよい。
【0302】
尚、UE_A10は、各基準に含まれる優先度を比較した結果、一番優先度の高い基準が複数抽出された場合、抽出した各基準に対応付けられた第1のタイマ値の中で一番大きい値を第1のタイマ値として選択してもよい。さらに、この場合、UE_A10は、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0303】
さらに、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0304】
具体的には、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを複数確立している場合、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを複数実行中の場合も、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0305】
言い換えると、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる情報を用いたPDUセッションを複数確立している場合、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを複数実行している場合も、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0306】
ここで、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度を比較し、一番優先度の高いSOC-CMCIを抽出し、抽出したSOC-CMCIに含まれる第1のタイマ値を選択することで、各基準に含まれる優先度に基づいた第1のタイマ値の選択を実現してもよい。
【0307】
尚、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度を比較した結果、一番優先度の高いSOC-CMCIが複数抽出された場合、抽出した各SOC-CMCIに対応付けられた第1のタイマ値の中で一番大きい値を第1のタイマ値として選択してもよい。さらに、この場合、UE_A10は、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0308】
さらに、UE_A10は、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信に基づいて、上記の挙動を実施してもよい。
【0309】
より詳細には、UE_A10は、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0310】
具体的には、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを複数確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを複数実行中の状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合も、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0311】
言い換えると、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる情報を用いたPDUセッションを複数確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、SOC-CMCIに複数の基準が含まれ、前記SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを複数実行している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合も、UE_A10は、各基準に含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0312】
ここで、UE_A10は、各基準に含まれる優先度を比較し、一番優先度の高い基準を抽出し、抽出した基準に対応付けられた第1のタイマ値を選択することで、各基準に含まれる優先度に基づいた第1のタイマ値の選択を実現してもよい。
【0313】
尚、UE_A10は、各基準に含まれる優先度を比較した結果、一番優先度の高い基準が複数抽出された状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、抽出した各基準に対応付けられた第1のタイマ値の中で一番大きい値を第1のタイマ値として選択してもよい。さらに、この状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0314】
さらに、UE_A10は、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0315】
具体的には、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するPDUセッションを複数確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる基準に一致(マッチ)するサービスを複数実行中の状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合も、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0316】
言い換えると、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる情報を用いたPDUセッションを複数確立している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。さらに、複数のSOC-CMCIを受信し、前記SOC-CMCIに含まれる情報によって示されるサービスを複数実行している状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合も、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度に基づいて第1のタイマ値を選択し、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0317】
ここで、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度を比較し、一番優先度の高いSOC-CMCIを抽出し、抽出したSOC-CMCIに含まれる第1のタイマ値を選択することで、各基準に含まれる優先度に基づいた第1のタイマ値の選択を実現してもよい。
【0318】
尚、UE_A10は、各SOC-CMCIに含まれる優先度を比較した結果、一番優先度の高いSOC-CMCIが複数抽出された状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、抽出した各SOC-CMCIに対応付けられた第1のタイマ値の中で一番大きい値を第1のタイマ値として選択してもよい。さらに、この状態で、第1から5の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含む第1のメッセージを受信した場合、UE_A10は、選択した第1のタイマ値を第1のタイマに設定してもよいし、選択した第1のタイマをセットした第1のタイマを開始してもよい。
【0319】
複数のPDUセッションに対して、複数の基準がマッチした場合、UE_A10は各基準が関連付けられた優先度に基づきタイマ値を選択してよい。または、複数のPDUセッションに対して、複数の基準がマッチした場合、UE_A10はマッチした全ての基準に関連付けられたタイマ値の中で最も値が大きいものを選択してもよい。
【0320】
または、複数のPDUセッションに対して、複数の基準がマッチした場合、各PDUセッションに対して、マッチした基準に対応づけられた最大のタイマ値を選択し、それぞれを開始してよい。つまり、UE_A10は各PDUセッショに対応づけられたタイマを同時に実行してもよい。言い換えると、UE_A10は複数のPDUセッションを持つ場合、複数の第1のタイマを実行及び管理することができる。
【0321】
SOR-CMCIに含まれる基準が、PDUセッションに属する基準である場合、UE_A10はそのPDUセッションに属する基準に含まれる情報を用いたPDUセッションを確立している場合に、その基準に対応づけられたタイマ値を選択してよい。
【0322】
もし、UE_A10が記憶するSOR-CMCIにS-NSSAI_Aが含まれていた場合、UE_A10は現在確立中のPDUセッションの中に、S-NSSAI_Aを用いたPDUセッションがあるかどうかを確認する。もし、S-NSSAI_Aを用いたPDUセッションを確立中である場合には、S-NSSAI_Aに対応付けられたタイマ値を第1のタイマにセットする。
【0323】
言い換えると、UE_A10は、確立しているPDUセッションのS-NSSAI_Aが基準情報にマッチした場合、前記基準情報に関連付けられた第1のタイマ値を第1のタイマ値に設定してもよいし、前記第1のタイマを開始してもよい。
【0324】
ここで、第1のタイマがPDUセッションごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はS-NSSAI_Aを用いたPDUセッションに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。第1のタイマがアクセスごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はS-NSSAI_Aを用いたPDUセッションが関連付けられたアクセスタイプに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。
【0325】
もし、UE_A10が記憶するSOR-CMCIにDNN_Aが含まれていた場合、UE_A10は現在確立中のPDUセッションの中に、DNN_Aを用いたPDUセッションがあるかどうかを確認する。もし、DNN_Aを用いたPDUセッションを確立中である場合には、DNN_Aに対応付けられたタイマ値を第1のタイマにセットする。
【0326】
言い換えると、UE_A10は、確立しているPDUセッションのDNN_Aが基準情報にマッチした場合、前記基準情報に関連付けられた第1のタイマ値を第1のタイマ値に設定してもよいし、前記第1のタイマを開始してもよい。
【0327】
ここで、第1のタイマがPDUセッションごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はDNN_Aを用いたPDUセッションに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。第1のタイマがアクセスごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はDNN_Aを用いたPDUセッションが関連付けられたアクセスタイプに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。
【0328】
もし、UE_A10が記憶するSOR-CMCIに5QI_Aが含まれていた場合、UE_A10は現在確立中のPDUセッションの中に、5QI_Aを用いたPDUセッションがあるかどうかを確認する。もし、5QI_Aを用いたPDUセッションを確立中である場合には、5QI_Aに対応付けられたタイマ値を第1のタイマにセットする。
【0329】
言い換えると、UE_A10は、確立しているPDUセッションの5QI_Aが基準情報にマッチした場合、前記基準情報に関連付けられた第1のタイマ値を第1のタイマ値に設定してもよいし、前記第1のタイマを開始してもよい。
【0330】
ここで、第1のタイマがPDUセッションごとに管理される場合には、選択されたタイマ値は5QI_Aを用いたPDUセッションに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。第1のタイマがアクセスごとに管理される場合には、選択されたタイマ値は5QI_Aを用いたPDUセッションが関連付けられたアクセスタイプに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。
【0331】
もし、UE_A10が記憶するSOR-CMCIにアクセスタイプ(3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセス)を示す情報が含まれていた場合、UE_A10は現在確立中のPDUセッションの中に、そのアクセスタイプで示されるアクセス上にPDUセッションがあるかどうかを確認する。もし、そのアクセス上のPDUセッションを確立中である場合には、そのアクセスに対応付けられたタイマ値を第1のタイマにセットする。
【0332】
言い換えると、UE_A10は、確立しているPDUセッションのアクセスタイプが基準情報にマッチした場合、前記基準情報に関連付けられた第1のタイマ値を第1のタイマ値に設定してもよいし、前記第1のタイマを開始してもよい。
【0333】
ここで、第1のタイマがPDUセッションごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はそのアクセス上のPDUセッションに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。第1のタイマがアクセスごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はSOR-CMCIに含まれるアクセスタイプに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。
【0334】
もし、UE_A10が記憶するSOR-CMCIにPDUセッションタイプ(IPv4、IPv6、Ethernet、Unstructuredなど)を示す情報が含まれていた場合、UE_A10は現在確立中のPDUセッションの中に、そのPDUセッションタイプで示されるタイプのPDUセッションがあるかどうかを確認する。もし、そのPDUセッションタイプで示されるタイプのPDUセッションを確立中である場合には、そのPDUセッションタイプに対応付けられたタイマ値を第1のタイマにセットする。
【0335】
言い換えると、UE_A10は、確立しているPDUセッションのPDUセッションタイプが基準情報にマッチした場合、前記基準情報に関連付けられた第1のタイマ値を第1のタイマ値に設定してもよいし、前記第1のタイマを開始してもよい。
【0336】
ここで、第1のタイマがPDUセッションごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はそのPDUセッションタイプで示されるタイプのPDUセッションに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。第1のタイマがアクセスごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はそのPDUセッションタイプで示されるタイプのPDUセッションが関連付けられたアクセスタイプに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。
【0337】
もし、UE_A10が記憶するSOR-CMCIにPDUセッションID_Aが含まれていた場合、UE_A10は現在確立中のPDUセッションの中に、PDUセッションID_Aで識別されるPDUセッションがあるかどうかを確認する。もし、PDUセッションID_Aで識別されるPDUセッションを確立中である場合には、PDUセッションID_Aに対応付けられたタイマ値を第1のタイマにセットする。
【0338】
言い換えると、UE_A10は、確立しているPDUセッションのPDUセッションID_Aが基準情報にマッチした場合、前記基準情報に関連付けられた第1のタイマ値を第1のタイマ値に設定してもよいし、前記第1のタイマを開始してもよい。
【0339】
ここで、第1のタイマがPDUセッションごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はPDUセッションID_Aで識別されるPDUセッションに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。第1のタイマがアクセスごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はPDUセッションID_Aで識別されるPDUセッションが関連付けられたアクセスタイプに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。
【0340】
もし、UE_A10が記憶するSOR-CMCIに含まれるPDUセッションに属する基準に、PDUセッションに属する複数の情報が含まれていた場合、UE_A10はこれらの複数の情報の組み合わせが1つの基準となると考えてよい。
【0341】
具体的には、UE_A10が記憶する1つのSOR-CMCIに含まれるPDUセッションに属する基準に、S-NSSAI_AとDNN_Aが含まれる場合、UE_A10は現在確立中のPDUセッションの中に、S-NSSAI_AとDNN_Aとを用いたPDUセッションがあるかどうかを確認する。もし、S-NSSAI_AとDNN_Aとを用いたPDUセッションを確立中である場合には、そのPDUセッションに属する基準に対応付けられたタイマ値を第1のタイマにセットする。
【0342】
ここで、第1のタイマがPDUセッションごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はS-NSSAI_AとDNN_Aとを用いたPDUセッションに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。第1のタイマがアクセスごとに管理される場合には、選択されたタイマ値はS-NSSAI_AとDNN_Aとを用いたPDUセッションが関連付けられたアクセスタイプに対応付けられた第1のタイマにセットされてよい。
【0343】
その他のPDUセッションに属する複数の情報の組み合わせが、SOR-CMCIに含まれるPDUセッションに属する基準に含まれる場合も、UE_A10は同様に、PDUセッションに属する複数の情報の組み合わせに一致するPDUセッションが確立されているかどうかを確認し、対応するPDUセッションが確立されている場合にはそのPDUセッションに属する基準に対応付けられたタイマ値を第1のタイマにセットしてよい。
【0344】
第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIを受信した場合、更に新しいSOR-CMCIに含まれるタイマ値が第1のタイマ値にセットしたタイマ値より大きい場合、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させ、第1のタイマ値に新しいSOR-CMCIに含まれるタイマ値をセットし、新しく第1のタイマを開始させてよい。
【0345】
一方、第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIを受信した場合、更に新しいSOR-CMCIに含まれるタイマ値が第1のタイマ値にセットしたタイマ値より小さい場合、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させず、第1のタイマ値に新しいSOR-CMCIに含まれるタイマ値をセットせず、新しく第1のタイマを開始させない。
【0346】
具体例は以下である。第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIを受信した場合、UE_A10は新しいSOR-CMCIに含まれる基準にマッチするPDUセッションを確立中か、又は新しいSOR-CMCIに含まれるサービスタイプ基準にマッチするサービスを実行中かを確認する。
【0347】
新しいSOR-CMCIに含まれる基準にマッチするPDUセッションを確立中か、又は新しいSOR-CMCIに含まれるサービスタイプ基準にマッチするサービスを実行中である場合、その基準に対応づけられたタイマ値と、現在実行中の第1のタイマにセットしたタイマ値と、を比較して、もし前述の新しいSOR-CMCIに含まれる基準に対応づけられたタイマ値の方が大きかった場合には、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させ、第1のタイマ値に新しく選択したタイマ値をセットし、新しく第1のタイマを開始させてよい。もし前述の新しいSOR-CMCIに含まれる基準に対応づけられたタイマ値の方が小さかった場合には、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させず、選択した新しいタイマ値を第1のタイマにセット及び開始しなくてよい。
【0348】
または、新しいSOR-CMCIに含まれる基準にマッチするPDUセッションを確立中か、又は新しいSOR-CMCIに含まれるサービスタイプ基準にマッチするサービスを実行中である場合、その基準に対応づけられたタイマ値と、現在実行中の第1のタイマの値と、を比較して、もし前述の新しいSOR-CMCIに含まれる基準に対応づけられたタイマ値の方が小さかった場合には、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させず、選択した新しいタイマ値を第1のタイマにセット及び開始しなくてよい。
【0349】
第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIを受信した場合、更に新しいSOR-CMCIに含まれる優先度が、実行中の第1のタイマ値にセットしたタイマ値の優先度、又は、実行中の第1のタイマ値にセットしたタイマ値と一緒に基準に対応付けられた優先度、より大きい場合、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させ、第1のタイマ値に新しいSOR-CMCIに含まれるタイマ値をセットし、新しく第1のタイマを開始させてよい。
【0350】
一方、第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIを受信した場合、更に新しいSOR-CMCIに含まれる優先度が、実行中の第1のタイマ値にセットしたタイマ値の優先度、又は、実行中の第1のタイマ値にセットしたタイマ値と一緒に基準に対応付けられた優先度、より小さい場合、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させず、第1のタイマ値に新しいSOR-CMCIに含まれるタイマ値をセットせず、新しく第1のタイマを開始させない。
【0351】
具体例は以下である。第1のタイマの実行中に、新しいSOR-CMCIを受信した場合、UE_A10は新しいSOR-CMCIに含まれる基準にマッチするPDUセッションを確立中か、又は新しいSOR-CMCIに含まれるサービスタイプ基準にマッチするサービスを実行中か、を確認する。
【0352】
新しいSOR-CMCIに含まれる基準にマッチするPDUセッションを確立中、又は新しいSOR-CMCIに含まれるサービスタイプ基準にマッチするサービスを実行中である場合、その基準に対応づけられた優先度と、現在実行中の第1のタイマにセットしたタイマ値の優先度、又は実行中の第1のタイマ値にセットしたタイマ値と一緒に基準に対応付けられた優先度と、を比較して、もし前述の新しいSOR-CMCIに含まれる基準に対応づけられた優先度の方が高い場合(優先される場合)、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させ、第1のタイマ値に新しく選択したタイマ値をセットし、新しく第1のタイマを開始させてよい。もし前述の新しいSOR-CMCIに含まれる基準に対応づけられた優先度の方が小さかった場合(優先されない場合)、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させず、選択した新しいタイマ値を第1のタイマにセット及び開始しなくてよい。
【0353】
または、新しいSOR-CMCIに含まれる基準にマッチするPDUセッションを確立中、又は新しいSOR-CMCIに含まれるサービスタイプ基準にマッチするサービスを実行中である場合、その基準に対応づけられたタイマ値と、現在実行中の第1のタイマの値と、を比較して、もし前述の新しいSOR-CMCIに含まれる基準に対応づけられたタイマ値の方が小さかった場合には、UE_A10は実行中の第1のタイマ値を停止させず、選択した新しいタイマ値を第1のタイマにセット及び開始しなくてよい。
【0354】
UE_A10は第1のタイマを実行中に、PLMNの選択におけるUEのモードが自動ネットワーク選択モードから手動ネットワーク選択モードに切り替わった場合、実行中の第1のタイマを停止、及び/又はNWによるアイドルモードへの遷移のタイミング制御を停止してよい。
【0355】
UE_A10は、その場合、PLMNの選択におけるUEのモードが自動ネットワーク選択モードから手動ネットワーク選択モードに切り替わった事、及び/又は実行中の第1のタイマを停止したこと、及び/又はNWによるアイドルモードへの遷移のタイミング制御を停止したことを通知する制御メッセージをコアネットワーク、及び/又はAMF等のコアネットワーク装置に通知してよい。
【0356】
UE_A10は第1のタイマの実行中には、第1のタイマが満了するまで、又は第1のタイマが停止されるまで、UE_A10が確立しているPDUセッションに対応する同一のS-NSSAI及び/又は同一のDNN及び/又は同一のPLMNに対して、緊急PDUセッション以外のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立要求メッセージを送信できないように制御されてもよい。
【0357】
言い換えると、UE_A10は第1のタイマの実行中には、第1のタイマが満了するまで、又は第1のタイマが停止されるまで、UE_A10が確立しているPDUセッションに対応する同一のS-NSSAI以外のS-NSSAI及び/又は同一のDNN以外のDNN及び/又は同一のPLMN以外のPLMNに対してはPDUセッション確立要求メッセージを送信できてもよいし、要求するS-NSSAIやDNNやPLMNによらず、緊急PDUセッションを確立するためのPDUセッション確立要求メッセージを送信できるように制御されてもよい。
【0358】
さらに言い換えると、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報と同じ情報を用いたPDUセッション確立要求メッセージの送信が禁止されていてもよい。さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報と同じ情報を用いたPDUセッション確立要求メッセージの送信が禁止されるように設定してもよい。
【0359】
さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報と同じ情報を用いたPDUセッション確立手続きの開始が禁止されていてもよい。さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報と同じ情報を用いたPDUセッション確立手続きの開始が禁止されるように設定してもよい。
【0360】
ここで、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報は、S-NSSAI_A、DNN_A、5QI_A、アクセスタイプ、PDUセッションタイプ、PDUセッションID_Aの内、1つ以上の情報であってよい。
【0361】
さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間、緊急用のPDUセッションを示す情報を用いたPDUセッション確立要求メッセージの送信のみが許可されていてもよい。さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間、緊急用のPDUセッションを示す情報を用いたPDUセッション確立要求メッセージの送信のみが許可されるように設定してもよい。
【0362】
さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間、緊急用のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きの開始のみが許可されていてもよい。さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間、緊急用のPDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きの開始のみが許可されるように設定してもよい。
【0363】
UE_A10は第1のタイマの実行中には、第1のタイマが満了するまで、又は第1のタイマが停止されるまで、UE_A10が記憶するSOR-CMCIに含まれる各基準を用いたPDUセッションの確立のためのPDUセッションの確立の開始を、緊急PDUセッション以外はできないように制御されてもよい。
【0364】
または、UE_A10は第1のタイマの実行中には、PDUセッション確立のための手続きの制御がされなくてもよく、PDUセッション確立のための全てのPDUセッション確立要求メッセージの送信が許可されてもよい。
【0365】
言い換えると、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間であっても、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報と同じ情報を用いたPDUセッション確立要求メッセージの送信が許可されていてもよい。さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間であっても、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報と同じ情報を用いたPDUセッション確立要求メッセージの送信が許可されるように設定してもよい。
【0366】
さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間であっても、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報と同じ情報を用いたPDUセッション確立手続きの開始が許可されていてもよい。さらに、UE_A10は、第1のタイマが満了するまでの間、又は第1のタイマが停止されるまでの間であっても、第1のタイマに対応付けられた基準情報に含まれる情報と同じ情報を用いたPDUセッション確立手続きの開始が許可されるように設定してもよい。
【0367】
UE_A10は、第1のタイマの実行中に、第1のタイマに関連付けられたPDUセッションの解放(リリース)、又は第1のタイマに関連付けられたサービスの停止に基づき、第1のタイマの実行が停止されてもよい。
【0368】
NWは、第1のタイマの実行中に、第1のタイマに関連付けられたPDUセッションの解放(リリース)のための手続きを開始することで、即座に第1のタイマを停止させ、SORのために、UE_A10は確立している全てのPDUセッションを解放させ、アイドルモードに遷移することを指示してもよい。
【0369】
UE_A10は、第1のタイマの満了、又は停止に基づき、非登録手続きを実行して、確立している全てのPDUセッションを解放し、アイドルモードに遷移する。第1のタイマの満了は、第1のタイマの値が0になったことを意味し、第1のタイマにタイマ値0がセットされた場合は、第1のタイマの満了した場合として処理されてよい。
【0370】
より詳細には、UE_A10は、全ての第1のタイマの満了、又は停止に基づき、非登録手続きを実行して、確立している全てのPDUセッションを解放し、アイドルモードに遷移してもよい。尚、UE_A10は、第1のタイマが満了、又は停止した場合であっても、他の第1のタイマが実行されている場合は、PDUセッションの解放、及びアイドルモードへの遷移を実施しなくてよい。
【0371】
UEがアイドルモードに遷移する、とはコネクテッドモードのUEがアイドルモードの状態に入ることを意味する。
【0372】
新しいSOR-CMCIの受信に基づく第1のタイマの停止や、PLMNの選択におけるUEのモードの変更による第1のタイマの停止がされた場合には、非登録手続きを実行によるアイドルモードの遷移を要求しなくてもよい。
【0373】
UE_A10が緊急PDUセッションを確立している場合に、第1のタイマの満了、又は停止しても、非登録手続きを実行によるアイドルモードの遷移を要求しなくてもよい。
【0374】
なおUE_A10が複数の第1のタイマを実行している場合には、全ての第1のタイマが満了、及び/又は停止した場合に、UE_A10は確立している全てのPDUセッションを解放し、アイドルモードに遷移してよい。
【0375】
UE_A10は、SORのために、UE_A10は確立している全てのPDUセッションを解放し、アイドルモードに遷移してよい。アイドルモードに遷移したUEは、優先度が高いPLMNを選択し、選択したPLMNに対してサービスの取得を試みてよい。
【0376】
PLMNの選択には、NWから通知されたSOR情報に含まれる情報が用いられてよい。
【0377】
[4. 変形例]
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)等の揮発性メモリあるいはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
【0378】
尚、本発明に関わる実施形態の機能を実現する為のプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する事によって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であっても良い。
【0379】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いる事も可能である。
【0380】
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の1例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器等の端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
【0381】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0382】
1 移動通信システム
10 UE_A
30 PGW-U
32 PGW-C
35 SGW
40 MME
45 eNB
50 HSS
60 PCRF
80 アクセスネットワーク_A(E-UTRAN)
90 コアネットワーク_A
120 アクセスネットワーク_B(5G AN)
122 gNB
130 UPF
132 SMF
140 AMF
150 UDM
160 PCF
190 コアネットワーク_B