(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】釣竿
(51)【国際特許分類】
A01K 87/00 20060101AFI20241025BHJP
【FI】
A01K87/00 640C
(21)【出願番号】P 2021174479
(22)【出願日】2021-10-26
【審査請求日】2023-10-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【氏名又は名称】水野 浩司
(74)【代理人】
【識別番号】100123674
【氏名又は名称】松下 亮
(72)【発明者】
【氏名】牛之濱 幸佑
【審査官】星野 浩一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-130281(JP,A)
【文献】特開2021-101687(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 87/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の竿杆を収納する元竿杆に対して、前記複数の竿杆が突出しないように被着される筒状のカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記元竿杆の後端に着脱されるグリップを構成することが可能な釣竿であって、
前記元竿杆の後端には、元竿杆の後端開口を閉塞する中下栓が着脱可能であると共に、
前記中下栓を覆うように下栓が着脱可能に被着され、
前記中下栓には、補助部品が装着可能な装着部が設けられ
、
前記下栓には開口部が形成されており、前記装着部は下栓に形成された前記開口部を挿通して軸方向に突出していることを特徴とする釣竿。
【請求項2】
前記カバー部材は、先端部に着脱可能な蓋体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項3】
前記蓋体には、雄螺子部が形成されて、前記カバー部材の先端部に形成された雌螺子部と螺合することで前記カバー部材に着脱可能となっており、
前記下栓には、雌螺子部が形成されて、前記元竿杆の基端部に形成された雄螺子部と螺合することで、前記元竿杆に着脱可能となっており、
前記カバー部材の先端部に形成された雌螺子部を、前記元竿杆の基端部に形成された雄螺子部に螺合結合することで、前記カバー部材はグリップを構成することを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
【請求項4】
前記蓋体は、前記下栓の雌螺子部と螺合して下栓と一体化されることを特徴とする請求項3に記載の釣竿。
【請求項5】
前記下栓は、グリップを構成するカバー部材の後端に圧入可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載の釣竿。
【請求項6】
前記装着部は、リング状に形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の釣竿。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣竿に関し、詳細には、仕舞寸法を短くすることが可能な釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の魚釣りでは、長尺竿の持ち運びが大変なことや、運搬が運送会社の制限によって運送できない、更には、運送費が高騰している等の理由から、運搬時に短い仕舞寸法にできる釣竿(モバイルロッドとも称する)が注目を浴びている。このようなモバイルロッドとして、多数本の竿杆を収納する元竿杆を短くすると共に、この元竿杆に筒状のカバー部材を被着し、使用時には、カバー部材を取り外して元竿杆の後端に接続してグリップにすることが可能な構成が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献に開示されている釣竿(モバイルロッド)は、置き竿にした状態で魚が掛かると、釣竿を持って行かれることがある。また、船釣り等で使用した際、誤って海面に落下することも考えられる。通常、このような不都合が無いように、釣竿に尻手ロープと称される紐状部材の一端を取り付け、他端を固定部材に取り付けておくことが行なわれている。上記したモバイルロッドは、そのような尻手ロープを取り付けることは意図されておらず、したがって、尻手環を備えたベルトを前記カバー部材に巻き付ける等が必要とされる。
【0005】
しかし、このようなベルトをカバー部材に巻き付ける構成では、仕掛けを投げ入れる際や魚を掛けてやり取りする際、ベルトがずれたり外れることがあり、釣りに集中し難いことが想定される。
【0006】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、仕舞寸法を短くすることが可能な釣竿において、尻手ロープ等の補助部品の装着が容易かつ安定して行える釣竿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣竿は、複数の竿杆を収納する元竿杆に対して、前記複数の竿杆が突出しないように被着される筒状のカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記元竿杆の後端に着脱されるグリップを構成することが可能であり、前記元竿杆の後端には、元竿杆の後端開口を閉塞する中下栓が着脱可能であると共に、前記中下栓を覆うように下栓が着脱可能に被着され、前記中下栓には、補助部品が装着可能な装着部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記した構成の釣竿によれば、筒状のカバー部材を、元竿杆に対して装着することで、元竿杆に収納されている複数本の竿杆の突出を防止すると共に、使用時には、カバー部材を取り外して元竿杆の後端に装着してグリップにすることができるので、使用時の操作性の向上及び仕舞寸法を短くすることが可能となる。また、前記中下栓に設けられた装着部には、各種の補助部品が装着可能であり、実釣時では、尻手ロープを取り付けることが可能なため、尻手ロープの取り付け部分が変動することはなく、安定して釣竿を保持することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、仕舞寸法を短くすることが可能であり、尻手ロープ等の補助部品の装着が容易かつ安定して行える釣竿が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図であり、(a)は複数の竿杆の収納状態を示す部分断面図、(b)は収納状態の斜視図。
【
図2】
図1に示す釣竿の複数の竿杆の一部を振り出した状態(使用状態)を示す斜視図。
【
図3】(a)~(c)は、順に、カバー部材を元竿杆から取り外して使用状態にする工程を示す図。
【
図4】
図3(c)の状態を示しており、下栓を元竿杆から取り外す状態を示す斜視図。
【
図5】カバー部材から蓋体を取り外した状態を示す図。
【
図7】(a)は蓋体を一体化した下栓をカバー部材に取り付ける状態を示す斜視図、(b)は後端側から見た斜視図。
【
図8】(a)及び(b)は、カバー部材を元竿杆の後端に取り付ける工程を順に示した斜視図。
【
図9】装着部に尻手ロープを取り付けた使用状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び
図2は、運搬時において、短い仕舞寸法にすることが可能な釣竿(モバイルロッド)の一実施形態を示す図であり、
図1(a)は複数の竿杆の収納状態を示す部分断面図、
図1(b)は収納状態の斜視図、
図2は、
図1に示す釣竿の複数の竿杆の一部を振り出した使用状態を示す斜視図である。
【0012】
図に示す釣竿(モバイルロッド)1は、元竿杆3に、複数の竿杆5A,5B,5C,5D,5E……5Nを収容し、これを順次振り出して継合される振出式に構成されている。前記元竿杆3の内部に収納される竿杆の本数(継合本数)については任意であり、N本(竿杆5A~竿杆5N)の竿杆が順次大径の竿杆に収納され、最も小径の竿杆5Nが穂先竿杆となっている(
図1(a)及び
図2では、収納される竿杆の全てを図示していない)。
【0013】
前記元竿杆3及び複数の竿杆の先端には、釣糸を案内する釣糸ガイド8が装着されている(釣糸ガイド8Aはトップガイドを示している)。釣糸ガイド8は、各竿杆の先端に配設されたガイド着脱構造30によって着脱可能となっているが、一般的な糸止め等によって固定された構成であっても良い。
【0014】
前記元竿杆3の基端側には、リール脚載置部9aを有するリールシート9が配設されている。このリールシート9の軸方向後方には、固定フード11が設けられ、軸方向前方には、軸方向に移動する移動フード12が設けられている。
【0015】
前記固定フード11は、元竿杆3の基端部の外周面に固定されており、リール脚載置部9aに向けて開口する受入穴11aを備えている。また、移動フード12は、リール脚載置部9aに向けて開口する12aを備えている。前記移動フード12は、元竿杆3に設けられた雄螺子部3Aに対して螺合する雌螺子部が形成された操作部12Aを備えており、リール脚載置部9aにリール脚を載置して後方側を固定フード11の受入穴11aに嵌入し、操作部12Aを回転操作することで、リール脚は、移動フード12と固定フード11とで締め付け固定される。なお、前記操作部12Aと螺合する雄螺子部3Aは、元竿杆3の外周面に形成されているが、元竿杆3の外周面に管状のリールシート(筒状のシート本体)を外嵌し、そのリールシートの外周面に形成したものであっても良い。
【0016】
元竿杆3は、前記固定フード11の後端側が軸方向に突出しており、その突出部3aに下栓(尻栓)15が装着されるようになっている。本実施形態では、突出部3aの外周面に雄螺子部3Bが形成されており、前記下栓15の内面に形成された雌螺子部15Aが螺合することで、下栓15は元竿杆3に対して着脱可能に構成されている。なお、下栓15を元竿杆3に固定すると、その外表面は、前記固定フード11の外表面と略面一になるように構成されている。
【0017】
前記下栓15は、キャップ状に形成されており、後端部が開口(開口部15a)した円筒状に形成されている。下栓15は、突出部3aに取り付けた状態では、開口部15aが形成されていることから、複数の竿杆の抜けを防止する機能を備えていないが、使用時において、後述するカバー部材20の後端開口を閉塞する機能を備えている。このため、下栓15の外周面には、カバー部材20の後端縁(開口縁)20aが当て付いて固定される環状段部15bが形成されている。なお、下栓15を突出部3aに固定した際、複数の竿杆の抜け止めをするのは、以下の中下栓16となる。前記下栓15は、中下栓16を覆うように、突出部3aに対して着脱可能に被着される二重構造となっているが、下栓15に上記したような開口部15aを形成したことで、全体として軽量化することができる。
【0018】
前記元竿杆3の後端開口には、中下栓16が螺合構造又は圧入構造によって固定されており、元竿杆3の後端開口を閉塞している。この中下栓16は、元竿杆3内に順次、収容されている前記竿杆5A,5B,5C,5D,5E……5Nが後方側に抜けないようにすると共に、メンテナンス等によって各竿杆を取り出し可能にする機能を備えている。
【0019】
前記中下栓16には、後方に向けて、突出する装着部16aが設けられている。この装着部16aは、各種の補助部品を取り付けるためのものであり、本実施形態では、前記下栓15に形成された開口部15aを挿通して軸方向に突出するように構成されている。前記装着部16aの構成については、特に限定されることはないが、中下栓16と一体形成することが可能であり、カラビナ等のフックが引っ掛け易いように、リング状(図面では矩形のリング形状)に構成されていることが好ましい。
【0020】
前記装着部16aに取り付けられる補助部品は、後述する尻手ロープ、仕掛け、ガイド、トリガー等の釣具、更には、運搬時において、人体や車両等に装着されているフック(カラビナ)等が考えられ、特定のものに限定されることはない。また、本実施形態では、装着部16aを、下栓15に形成された開口部15aを挿通して軸方向に突出させているため、
図1に示す釣竿の未使用状態で、各種の補助部品の装着操作が容易に行えるようになる。この場合、装着部16aの突出態様や突出量については適宜、変形することが可能である。
【0021】
中下栓16は、金属、樹脂、木、カーボン、ゴムなどによって形成することが可能であり、装着部16aは一体形成したものであっても良いし、別体の装着部を形成しておき、これを一体化する構成であっても良い。また、中下栓16の径方向外方に位置する下栓15についても、同様な材料で形成することが可能である。なお、従来の下栓構造において、下栓15にカラビナ等を引っ掛ける穴を形成する場合、カラビナへの傷付きを防止するために、穴周辺に面取り加工などを施す必要があるが、上記したように、中下栓16にそのような装着部を設けておけば、簡単な面取り加工を行うだけで良い。
【0022】
前記元竿杆3に対しては、元竿杆内に収納された複数の竿杆の突出を防止する機能を果たす筒状のカバー部材20が軸方向に沿って着脱可能に装着されている。このカバー部材20は、その基端側の開口部分が、前記元竿杆3に回転可能に配設される操作部12Aに対して圧入、固定できるように構成されている。なお、カバー部材20の固定位置については限定されることはなく、固定フード11の表面や下栓15の表面と接合して固定するようにしても良い。
【0023】
前記カバー部材20は、複数の竿杆が突出することのないように、先端部分が閉じた状態になっていれば良いが、本実施形態では、着脱可能な蓋体21によって閉塞している。この場合、本実施形態では、カバー部材20の先端部には雌螺子部20Aが形成されており、この雌螺子部に、内部を閉塞する蓋体21の雄螺子部21Aが螺合して、蓋体21は、カバー部材20に対して着脱されるように構成されている。このような螺合構造の蓋体を設けることで、カバー部材20をグリップに活用する際、その雌螺子部20Aを利用することが可能となる。
【0024】
次に、
図3から
図8を参照して、上記した釣竿の使用方法について説明する。
カバー部材20は、非使用時には、
図3(a)に示すように、元竿杆3の前方に被着されており、元竿杆に収容された複数の竿杆が飛び出さないようにしている。すなわち、本実施形態の釣竿1は、カバー部材20を元竿杆3の前方側に被せることで、各竿杆の先端部分に取り付けられる釣糸ガイド8、及び、トップガイド8Aを保護する機能を備えている。また、この状態では、前記中下栓16に設けられた装着部16aは、下栓15から後方に向けて突出した状態となっている。したがって、この装着部16aを利用して、各種の補助部品を取り付けることが可能となる。
【0025】
釣竿1を使用する場合、
図3(b)に示すように、元竿杆3の操作部12Aからカバー部材20を軸方向に取り出す。このとき、蓋体21を、
図5に示すように、カバー部材20の先端から取り外し、元竿杆3の雄螺子部3Bと螺合結合している下栓15についても、
図3(c)及び
図4に示すように、回転操作して元竿杆3の突出部3aから取り外す。
【0026】
また、本実施形態では、
図6に示すように、取り外した下栓15の雌螺子部15Aに対して、前記蓋体21の雄螺子部21Aを螺合結合して、両者を一体化できるように構成されている。蓋体21を下栓15に一体化することで、蓋体の取り扱い性が向上し、紛失等することがなくなる。そして、このように一体化された下栓15は、
図7(a)(b)に示すように、カバー部材20の後端側に圧可能となっている。すなわち、カバー部材20の後端は開口するものの、この部分に、取り外した下栓15を圧入し、下栓の環状段部15
bにカバー部材20の後端縁20aを当て付けることで、その開口を閉塞することができる。また、取り外した前記蓋体21は、下栓15と一体化されて、下栓15の開口部15aを閉塞する。
【0027】
なお、下栓15の外周面には、Oリング15dを設けておくことが好ましく、これにより、下栓15がカバー部材20に対してガタ付いたり、緩むことが無いように固定することが可能となる。図に示すOリング15dについては、軸方向に間隔をおいて2か所設けているが、1か所であっても良いし、3か所以上設けても良い。
【0028】
このようなカバー部材20は、
図8に示すように、下栓15が取り外された元竿杆3の基端部に装着され、これにより、カバー部材20が固定フード11から後方に延びるグリップとなり、軸方向長さを長くすることができる。本実施形態では、カバー部材20の先端部に形成された雌螺子部20Aを、元竿杆3の基端部(突出部3a)に形成された雄螺子部3Bに螺合結合することで、カバー部材20がグリップを構成する。
【0029】
このように、元竿杆3に対してカバー部材20を螺合結合させる構成にしたことで、実釣時にカバー部材(グリップ)を握持、保持しても抜けることが防止され、安定して釣竿を操作することができる。また、装着部16a(中下栓16)については、カバー部材20によって覆われて表面に露出することがないため、実釣時に手が触れる等、他物と接触することがなくなり邪魔になることもない。このように、実際の使用時では、カバー部材20を取り外して、元竿杆3の後端に取り付けることで、仕舞寸法を短くしながら、使用時では長い振出式の釣竿にすることが可能となる。
【0030】
本実施形態の釣竿1は、スピニングリール及び両軸受リールの両タイプのリールが装着できる構成となっており、スピニングリールは、リールシート9及び釣糸ガイド8が下方側に向く状態で装着され、両軸受リールは、リールシート9及び釣糸ガイド8が上方側に向く状態で装着される。この際、釣糸ガイド8は、ガイド着脱構造30よって各竿杆に対して着脱可能となっているため、使用するリールによって、異なる高さの釣糸ガイドを装着することが可能となる。
【0031】
図9は、上記した釣竿1に尻手ロープ80を装着した使用状態を示す図である。
尻手ロープ80は、リール100を装着した釣竿1を置き竿として使用した場合、魚によって釣竿が持っていかれないようにする、或いは、船釣りで誤って釣竿を海に落下しても回収できるようにする等、釣竿に締結される補助部品である。
上記した釣竿の構成によれば、装着部16aに尻手ロープ80の一端80aを締結し、そのロープをカバー部材20内に伸ばして、
下栓15の開口部15aから引き出すことができる(このような使用態様では、
下栓15から蓋体21は取り外しておく)。すなわち、従来のように、グリップ部分に、尻手ロープ用のベルトを巻き付けたり、尻手ロープを取り付けるための穴等を設ける必要が無く、その締結部分が露出することもないので、実釣時に邪魔になったり、他物に合って外れたり、ずれるようなことが無く、釣りに集中することが可能となる。
【0032】
なお、
図9では、尻手ロープ80の一端80aを、装着部16aに締結した例を示しているが、尻手ロープ80の一端80aにカラビナを締結しておき、装着部16aに引っ掛けるように構成しても良い。
【0033】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施の形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記した実施形態では、リールが装着される釣竿を例示したが、リールシート及び釣糸ガイドを備えていない通常の振出式の釣竿として構成することが可能である。また、スピニングリール専用の釣竿、両軸受リール専用の釣竿として構成しても良い。
【0034】
前記カバー部材20については、その先端部分を元竿杆3の後端に固定する構造としたが、カバー部材の後端部分を元竿杆3の後端に固定する構造としても良い。
前記カバー部材20の長さについては、適宜変形することができ、例えば、元竿杆3と略同じ長さにして、全長に亘って被着する構造にしても良い。このような構成では、釣竿として、上記した実施形態と同様の仕舞寸法にしつつ、使用時にグリップを長くすることができ、長い釣竿でありながら取扱性の向上が図れる。
前記カバー部材20の元竿杆3に対する固定方法については、圧入構造、螺合構造、クランプ等による構造等、適宜変形することが可能であり、その固定位置についても適宜変形することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 釣竿
3 元竿杆(竿杆)
5A~5N 竿杆
8 釣糸ガイド
15 下栓
16 中下栓
16a 装着部
20 カバー部材
21 蓋体