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特許7577105高度にアクセス可能なポートを有する光ファイバモジュール
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】高度にアクセス可能なポートを有する光ファイバモジュール
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/18 20060101AFI20241025BHJP
   G02B 6/46 20060101ALI20241025BHJP
【FI】
G06F1/18 A
G02B6/46
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022205493
(22)【出願日】2022-12-22
(65)【公開番号】P2023094606
(43)【公開日】2023-07-05
【審査請求日】2023-02-24
(31)【優先権主張番号】63/293,359
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/079,462
(32)【優先日】2022-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514190165
【氏名又は名称】ゴーフォトン・ホールディングス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【氏名又は名称】池本 理絵
(72)【発明者】
【氏名】武内 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・ヂィー・チェン
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/091823(WO,A1)
【文献】特開2010-122527(JP,A)
【文献】特許第6979507(JP,B1)
【文献】特表2015-506647(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/16-1/18
G02B6/46
H01R12/00-12/91;24/00-24/86
H01R13/56-13/72
H01R43/027-43/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に回転可能に連結されたインタフェース部であって、該インタフェース部は、該インタフェース部に移動可能な態様で連結された複数のポートホルダを収容するように構成され、前記ポートホルダのそれぞれは、それぞれのケーブル接続端子を受ける1つ以上のアダプタを保持するように構成されているインタフェース部と
回転位置スタビライザと
を備え
前記回転位置スタビライザは、前記インタフェース部に取り付けられるか又は前記インタフェース部と一体である第1の円形部と、前記本体に取り付けられるか又は前記本体と一体である第2の円形部と、係止アームとを備え、前記第1の円形部及び前記第2の円形部は、それぞれ、交互の山部及び谷部を含み、外力が加えられたときに互いに対して移動して、前記インタフェース部を軸の周りに回転させ、前記係止アームは前記インタフェース部を前記本体に対して非回転の位置に係止するように構成されていものであるケーブル接続モジュール。
【請求項2】
前記インタフェース部は、取付け部を備え、前記取付け部は、前記ポートホルダのそれぞれは、前記取付け部に対して独立して移動可能であって、他のポートホルダに対して独立して移動可能であるように、前記複数のポートホルダを収容するように構成されている、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項3】
前記ポートホルダのそれぞれは、前記取付け部に対して独立して並進可能であり、他のポートホルダに対して独立して並進可能であり、前記ポートホルダのそれぞれは、前記取付け部に対して独立して回転可能であり、他のポートホルダに対して独立して回転可能である、請求項2に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項4】
1つ以上の内部ケーブルを更に備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項5】
内部構成要素を更に備え、前記内部構成要素は、前記内部ケーブルのうちの1つ以上に連結される、請求項に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項6】
前記ケーブル接続モジュールをシャーシ内に固定する係合構造を更に備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項7】
前記ポートホルダのそれぞれに連結された1つ以上のアダプタを更に備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項8】
前記アダプタのそれぞれに連結された1つ以上の内側ケーブル接続端子を更に備える、請求項に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項9】
前記ケーブル接続モジュールは、複数のケーブル接続モジュールを固定するように構成されたシャーシ内に固定される、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項10】
前記シャーシは、前記複数のケーブル接続モジュールそれぞれの係合構造を収容するように構成されている、請求項に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項11】
前記ポートホルダは、複数のアダプタマウント開口部を有するアダプタマウントを備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
【請求項12】
1つのポートホルダであって、
それぞれのケーブル接続端子を受ける1つ以上のアダプタを保持するように構成された保持部と、
開口部と舌部とを備え、ケーブル接続モジュールに移動可能な態様で接続するように構成された取付けセクションと
を備え、
前記開口部は、前記ケーブル接続モジュールの取付け部の係合部材を受けるように構成され、前記取付け部は、前記1つのポートホルダを含む複数のポートホルダを収容するように構成され、前記複数のポートホルダのそれぞれが、前記取付け部に対して独立して移動可能であり、他の複数のポートホルダに対して独立して移動可能であるように、前記取付け部が前記複数のポートホルダを収容するように構成され、
前記舌部は、前記取付けセクションが前記係合部材に接続されることを可能にする第1の方向に変形可能であり、前記取付けセクションが前記係合部材から接続解除されることを可能にする第2の方向に変形可能であり、
前記開口部はシャフト収容寸法と舌部の境界寸法とを画定し、前記シャフト収容寸法のサイズは前記舌部の境界寸法のサイズに等しいか又はほぼ等しいものである、
ポートホルダ。
【請求項13】
前記保持部は、ヒンジによって前記取付けセクションに連結される、請求項12に記載のポートホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年12月23日に出願された米国仮特許出願第63/293,359号の出願日の利益を主張し、その開示内容は引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【背景技術】
【0002】
電子及び光ファイバネットワークが展開するにつれて、そのようなネットワークにおける信号のルーティング(routing)を管理する必要性が高まっている。多くの場合、信号のルーティングは、信号に関連付けられたケーブルのルーティングを通して管理され、ネットワーク内の指定された点におけるケーブル間の選択的接続を可能にするマルチポートモジュールの使用を伴う。
【0003】
信号ルーティングを管理する必要性の高まりは、光ファイバ通信に関して特に顕著である。例えば、発信元位置(source location)からの光ファイバ信号は、複数の異なる発信先位置に宛てられた複数の光ファイバ信号にデマルチプレクス(demultiplex)される必要があり得る、又は複数の異なる発信元位置からの複数の光ファイバ信号は、全ての発信元位置とは異なる発信先位置に宛てられた単一の信号に多重化(multiplex:マルチプレクス)される必要があり得る。
【0004】
パッチパネル(touch panel)等のモジュールは、回路を監視、相互接続、及び試験するためにネットワークシステムにおいて広く使用されている。パッチパネルは、一般に、光ファイバケーブル等の通信線を受けるように適合された二面配列(two-sided array)の接続ポートからなる。接続ポート自体は二面構成とすることができ、所与の接続ポートの一方の側に挿入されたケーブルは、同じ接続ポートの他方の側に挿入されたケーブルに通信可能に連結される。
【0005】
パッチパネルは、空間を節約するために時間とともにサイズが縮小してきた。しかし、パッチパネルのサイズが縮小するにつれて、パッチパネルを維持し、ケーブル接続を管理することも困難となってきている。ケーブルは、手動ラッチ機構によって接続及び接続解除され、ユーザは、ケーブルを対応する接続ポートに対してラッチ又はラッチ解除するために、ラッチ機構にアクセスすることが可能でなければならない。最終的に、ケーブルを手動でラッチ及びラッチ解除するためのケーブル接続へのアクセスは、パッチパネル又は任意の他のケーブル接続モジュールの重要な特徴である。さらに、新しいケーブル接続モジュールは、多くの場合、既存のモジュールシャーシ等の既存の機器と物理的に互換性があることが必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
モジュールがシャーシ内に配置されている間にモジュールのコネクタへのアクセスを容易にするケーブル接続モジュールに対する要望があることが認識されている。シャーシは、ケーブル接続モジュールが他のケーブル接続モジュールと、例えば、鉛直又は水平に積み重ねられ、モジュールが壁によって分離され得るタイプとすることができることが更に認識されている。ケーブル接続モジュール及びシステムに対するこれらの要望に鑑みて、本技術が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示において説明される技術の態様によれば、本技術は、本体と、本体に回転可能に連結されたインタフェース部とを備えるケーブル接続モジュールを提供し、インタフェース部は、該インタフェース部に移動可能な態様で連結された複数のポートホルダを収容するように構成され、ポートホルダのそれぞれは、それぞれのケーブル接続端子を受ける1つ以上のアダプタを保持するように構成されている。
【0008】
本開示において説明される技術の別の態様によれば、本技術は、保持部と取付けセクション(mounting section)とを含むポートホルダを提供し、取付けセクションは、開口部と舌部とを備え、開口部は、係合部材を受けるように構成され、舌部(tongue)は、取付けセクションが係合部材に移動可能な態様で接続されることを可能にする第1の方向に変形可能であり、かつ、取付けセクションが係合部材から接続解除されることを可能にする第2の方向に変形可能である。
【0009】
本開示において説明される技術の更に別の態様によれば、本技術は、複数のケーブル接続モジュールを固定するシャーシと複数のケーブル接続モジュールとを含むケーブル接続アセンブリを提供し、ケーブル接続モジュールのうちの少なくとも1つは、本体と、本体に回転可能に連結されたインタフェース部とを備え、そのインタフェース部は、インタフェース部に移動可能な態様で連結された複数のポートホルダを収容するように構成され、ポートホルダのそれぞれは、それぞれのケーブル接続端子を受ける1つ以上のアダプタを保持するように構成されている。
【0010】
添付図面は、縮尺どおりに描かれることを意図されていない。また、明確であるために、全ての図面において全ての構成部材が符号を付けられていない場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】マルチモジュールシャーシ内にモジュールの配列を有する実施形態のケーブル接続アセンブリの斜視図である。
図2A】シャーシから外した状態にある、実施形態のケーブル接続モジュールの斜視図である。
図2B】ケーブル接続モジュールのうちの1つにおいてモジュールのインタフェース部がモジュールの本体に対して回転した状態にある、図1のケーブル接続アセンブリの斜視図である。
図3A図2Bのケーブル接続アセンブリのケーブル接続モジュールの断面図であり、インタフェース部が本体に対して回転した状態にある、モジュールのインタフェース部の内部構造及びモジュールの本体の内部構造を示す。
図3B図3Aのインタフェース部が図3Aの本体に対して回転することを可能にする回転位置スタビライザの詳細図である。
図3C】代替的な回転位置スタビライザの斜視図である。
図4A】インタフェース部が本体に対して回転せず所定の位置に固定されている状態にある、図3Aのモジュールの断面図である。
図4B】内部構成要素及び内部ケーブルを含む実施形態のケーブル接続モジュールの断面図である。
図5A】一実施形態のポートサブアセンブリの斜視図であり、取付けプレートに対するポートサブアセンブリの位置決めを示す。
図5B】ポートホルダ及びアダプタの分解図であり、取付けプレートに連結されたポートホルダを示す。
図5C】取付けプレートに連結されたスナップ式ポートホルダの取付けセクションを示す斜視図である。
図5D】ヒンジ付きスナップ式ポートホルダが取付けプレートに連結された状態にある、ヒンジ付きスナップ式ポートホルダ及びアダプタを示す分解図である。
図6A】一実施形態のスナップ式ポートホルダの取付け及び取外しを示す斜視図である。
図6B】一実施形態のスナップ式ポートホルダの取付け及び取外しを示す斜視図である。
図6C】一実施形態のスナップ式ポートホルダの取付け及び取外しを示す斜視図である。
図6D】一実施形態のスナップ式ポートホルダの取付け及び取外しを示す斜視図である。
図6E】実施形態に係る取付けセクション及び係合部材の寸法の相対的な大きさを示す斜視図である。
図7A】拡張可能なスロット付き取付けプレートを有する実施形態のケーブル接続モジュールの斜視図である。
図7B図7Aの取付けプレートの拡張可能部の詳細図である。
図8A】取付けプレートが拡張位置にある、図7Aのケーブル接続モジュールの斜視図である。
図8B】取付けプレートが拡張位置にあり、モジュールのインタフェース部がモジュールの本体に対して回転した状態にある、図7Aのケーブル接続モジュールの斜視図である。
図9A】アダプタマウント、アダプタ、及びケーブル接続端子の斜視図であり、アダプタマウントは、複数のアダプタマウント開口部を有し、実施形態のインタフェース部又は他のケーブル接続用途における使用に好適である。
図9B】全てのアダプタマウント開口部がそれぞれのアダプタを収容し、各アダプタがそれぞれのケーブル接続端子を収容している状態にある、図9Aと同様のアダプタマウントの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
システム及び方法の例が本明細書において説明される。「例示(example)」及び「例示的(exemplary)」という単語は、「例、事例、又は例証としての役割を果たすこと」という意味で本明細書において使用されることを理解されたい。「例示」又は「例示的」であるとして本明細書において説明される任意の実施形態又は特徴は、必ずしも、他の実施形態又は特徴よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。以下の説明においては、説明の一部を構成する添付の図面を参照する。図面においては、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、同様の符号は通常は同様の構成要素を識別する。本明細書において提示される主題の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、他の変更が行われてもよい。
【0013】
本明細書に記載の実施形態の例は限定する意図はない。本開示の態様は、本明細書に全般的に記載され、図示されるように、多種多様な構成に配置、置換、結合(combine)、分離、及び設計することができ、これら全てが本明細書において明示的に想定されることが容易に理解されよう。
【0014】
図1は、マルチモジュールシャーシ110内の一実施形態のケーブル接続モジュール105a、105b、105c、105d、及び105eの配列を有するケーブル接続アセンブリ100の斜視図である。ケーブル接続モジュール105a~105nのそれぞれは、本体、例えば、ケーブル接続モジュール105aの本体115aと、インタフェース部、例えば、ケーブル接続モジュール105aのインタフェース部120aとを有する。各インタフェース部は、複数のアダプタ、例えば、ケーブル接続モジュール105aのアダプタ125a、125b、125c、125d、125e、125f、125g、及び125hを収容するように構成されている。アダプタは、それぞれのポートホルダ(図示せず)内に固定することができ、ポートホルダは、ひいては、インタフェース部の取付け部(図示せず)に移動可能な態様で連結することができる。アダプタは、それぞれのケーブル接続端子(図示せず)に連結するように構成されている。例えば、アダプタ125aは、デュアルタイプのアダプタであり、2つのケーブル接続端子に連結することができる。しかしながら、本技術は、デュアルタイプのアダプタの使用に限定されず、本開示を検討すると、当業者は本技術とともに採用され得る広範囲のアダプタ及びアダプタの組み合わせを容易に理解するであろうことに留意されたい。例えば、アダプタ125a~125fをアダプタ125g及び125hと比較することによって示されるように、シングルタイプのアダプタが使用されてもよい。
【0015】
図1のケーブル接続モジュール105a~105eは、シャーシ110内において積層配置にあると言える。これに関して、シャーシ110は、ケーブル接続モジュール105a~105eを積層配置で収容するように構成された複数の分離壁、例えば、分離壁130a及び130bを含むことができる。図1から分かるように、分離壁130a及び130bは、ケーブル接続モジュールを配置することができるスロット135を画定する。ケーブル接続モジュール105a~105eのそれぞれは、同様のスロット内に配置され、一例として、ケーブル接続モジュール105aは、分離壁130bと図示されていない別の分離壁とによって画定されたスロット内に配置されることに留意されたい。図1から更に分かるように、分離壁130a及び130bは、シャーシ110の基部140に取り付けられる。また、シャーシ110は、基部140に取り付けられた複数のケーブルセパレータ145を含むことができる。ケーブルセパレータ145は、ケーブルのそれぞれのケーブル接続端子を通して、アダプタ、例えば、アダプタ125a~125hに連結されるケーブルを位置決めするために使用することができる。ケーブルセパレータ145は任意選択的であり、ケーブル接続アセンブリ100はケーブルセパレータを含む必要はない。さらに、ケーブルセパレータ145が含まれる場合、それらは1つ以上の数とすることができる。
【0016】
ケーブル接続アセンブリ100は、用途に応じて所望の向きにすることができることに留意されたい。例証的な用途(illustrative application)においては、ケーブル接続アセンブリ100は、地面に対して略平行な平面内に棚を有するラック又はキャビネット内に配置され、この場合、シャーシ110の基部140は、地面に対して略平行な平面内にあり、次いで、ケーブル接続モジュール105a~105eは、地面に対して略水平方向に重ねられる。
【0017】
図1のシャーシ110は、ケーブル接続モジュール105a~105eをケーブル接続アセンブリ100に集約するために使用され得るシャーシの単なる例証であることに更に留意されたい。シャーシ110の代わりに多くの代替形態のシャーシを使用することができ、本開示を考慮して、当業者は、採用することができる広範囲の代替シャーシを容易に理解するであろう。
【0018】
ここで図2Aを参照すると、図は、任意のシャーシから外した状態にある一実施形態のケーブル接続モジュール200の斜視図を示す。ケーブル接続モジュール200は、本体205と、インタフェース部210と、複数のアダプタ215a、215b、215c、215d、215e、215f、215g、及び215hとを含む。ケーブル接続モジュール200は、ケーブル接続モジュール105aと同じであってもよい。それにもかかわらず、図2Aから分かるように、ケーブル接続モジュール200は、本体205上に位置決めされた係合構造(engagement module)220を含む。係合構造220は、本体220から延在する成形突起であってもよく、その場合、ケーブル接続モジュール200を収容するシャーシは、係合構造220を受け、それによって、ケーブル接続モジュール200をシャーシ内に固定するように、係合構造220を補完するように成形される凹部(recess)を有する、壁を含んでもよい。例えば、シャーシ110の分離壁130aは、係合構造220を受ける凹部部分を含み、それによって、ケーブル接続モジュール200をスロット135内に固定してもよい。代替として、係合構造220は、シャーシの壁上の突起を収容するように構成されている凹部であってもよい。
【0019】
図2Bは、図1のケーブル接続アセンブリ100の斜視図であり、図2Aから向けられている図2Bの矢印225は、スロット135内に配置することによってケーブル接続モジュール200をケーブル接続アセンブリ100に対してどのように追加することができるかを示している。
【0020】
いずれにしても、図2Bは、インタフェース部120cが本体130cに対して回転した状態にあるケーブル接続モジュール105cを示す。図2Bには、ケーブル接続モジュール105cのデュアルタイプのアダプタ255内に位置決めされた、より具体的には、デュアルタイプのアダプタ255の外側ポート260a内に位置決めされた、ケーブル接続端子250も示されている。ケーブル接続端子250は、アダプタ255に挿入される第1の端部250aと、ケーブル(図示せず)に接続する第2の端部250bとを有する。いくつかの実施形態においては、ケーブル接続端子250は光ファイバケーブル接続端子であり、アダプタ255は光ファイバアダプタであり、ケーブルは光ファイバケーブルである。
【0021】
図2Bに示されているように、ケーブル接続モジュール105cの本体130cに対するケーブル接続モジュール105cのインタフェース部120cの回転を提供することで、ケーブル接続モジュール105cのポート、例えば、外側ポート260aへのアクセスが容易となる。例えば、ケーブル接続端子250を外側ポート260aから取り外そうとする者は、インタフェース部120cを基部140から離れるように上方に回転させ、次いで、ケーブル接続端子250を容易に把持して取り外すことができる。
【0022】
図3Aは、図2Bに示すケーブル接続モジュール105cの断面図である。図3Aは、インタフェース部120cが本体130cに対して回転した状態にある、インタフェース部120c及び本体130cの内部構造を示す。図3Aから分かるように、アダプタ255は、4つのポート、すなわち、外側ポート260a、外側ポート260b、内側ポート260c、及び内側ポート260dを含む。内側ポート260c及び260dは、それぞれ挿入された内側ケーブル接続端子305及び310とともに示されている。内側ケーブル接続端子305及び310は、内部ケーブル(図示せず)に連結することができ、これにより、例えば、ケーブル接続端子250に取り付けられたケーブルを通してケーブル接続モジュール105cで受信された信号が、内部ケーブルによるルーティングのために内側ケーブル接続端子305に連結された内部ケーブルに通信される。図3Aには、アダプタ255を保持し、アダプタ255をインタフェース部120cに移動可能な態様で接続するポートホルダ315も示されている。図3Aの実施形態においては、ポートホルダ315は、ポートホルダ315がインタフェース部120cの点Pを通過する軸の周りに回転することができるように、インタフェース部120cに連結される。さらに、アダプタ255、ケーブル接続端子250、並びに内側ケーブル接続端子305及び310は、ポートホルダ315によって固定されることから、アダプタ255、ケーブル接続端子250、並びに内側ケーブル接続端子305及び310は、点Pを通る軸の周りにポートホルダ315とともに回転することができる。
【0023】
ポートホルダ315、アダプタ255、並びに内側ケーブル接続端子305及び310の組合せは、ケーブル接続モジュール105cに採用することができるポートサブアセンブリ320を構成する。図3Aの実施形態は、複数のそのようなポートサブアセンブリ325を含む。ポートサブアセンブリの多くの代替形態が、本開示の技術とともに適用され得るが、説明を簡潔にするために、本技術は、ポートサブアセンブリ320のものと同様のポートサブアセンブリの文脈で説明される。
【0024】
図3Aを再び参照すると、ポートサブアセンブリ325は、インタフェース部120cの取付け部、例えば、取付けプレート330に接続することができ、ポートサブアセンブリ325のそれぞれは、サブアセンブリ320と同様の方法で回転可能に連結されることが理解され得る。取付け部に対するポートサブアセンブリ325の回転を提供することで、ポートサブアセンブリ325へのアクセスが更に容易となる。例えば、インタフェース部120cが図3Cに示されるように上方に回転されるとき、ケーブル接続端子250にアクセスしようとする者は、ケーブル接続端子250の把持を容易にするように、ポートサブアセンブリ320をインタフェース部120cの他のポートサブアセンブリから離間させることができる。
【0025】
図3Bを参照すると、この図は、ケーブル接続モジュール105cのインタフェース部120cがケーブル接続モジュール105cの本体130cに対して回転することを可能にする回転位置スタビライザ340の詳細図を示す。回転位置スタビライザ340は、インタフェース部120cに取り付けられるか又はインタフェース部120cと一体である第1の円形部345と、本体130cに取り付けられるか又は本体130cと一体である第2の円形部350とを含む。第1の円形部345及び第2の円形部350は、それぞれ、交互の山部及び谷部を含む。このようにして、第1の円形部345及び第2の円形部350は、外力が加えられたときに互いに対して移動して、点PPを通る軸の周りにインタフェース部120cを回転させることができるが、外力がないときにはそれらの相対位置を保持する。第1の円形部345及び第2の円形部350は、第1の円形部345の山部及び谷部が第2の円形部350の谷部及び山部にそれぞれ位置決めされることによって、それらの相対位置を保持する。すなわち、第1の円形部345と第2の円形部350とは、それぞれの径方向における偏向に抗するようになっており、したがって、第1の円形部345と第2の円形部350との整列位置がずれた場合には、再整列を促すような反力が作用する。加えて、オプションとして、第1の円形部345及び第2の円形部350は、整列位置にあるとき、相互に対して付勢され、それによって、更なる回転安定性をもたらすように構成することができる。
【0026】
回転位置スタビライザ340は、係止アーム355も含むことができる。係止アーム355は、係止スロット360と合致するようにサイズ設定及び成形することができる。係止スロット360は、例えば、本体130cのベゼル365の一部と、第2の円形部350からの直線延長部370とによって形成することができる。係止アーム355は、スロット360内に位置決めされ、インタフェース部120cを本体130cに対して非回転位置に係止することができる。
【0027】
図3Cは、代替的な回転位置スタビライザ380の斜視図である。回転位置スタビライザ380の機能は、回転位置スタビライザ340の機能と同様である。しかしながら、回転位置スタビライザ380は、第1の円形部385及び第2の円形部390を含み、第1の円形部385及び第2の円形部390は、それぞれ、インターフェース部(interface portion)及び本体に対してそれぞれ平行に方向付けされる山部及び谷部を有するが、回転位置スタビライザ340においては、第1の円形部345及び第2の円形部350の山部及び谷部は、インターフェース部及び本体に対してそれぞれ垂直に方向付けされる。回転位置スタビライザ380においては、第1の円形部385及び第2の円形部390は、第1の円形部385の山部及び谷部が第2の円形部390の谷部及び山部にそれぞれ位置決めされることによって、それらの相対位置を保持する。すなわち、第1の円形部385及び第2の円形部390は、それぞれの径方向に対して垂直な方向への偏向に抗するようになっており、したがって、第1の円形部385及び第2の円形部390の整列位置がずれた場合には、再整列を促すような反力が作用する。加えて、任意の選択肢として、第1の円形部385及び第2の円形部390は、整列位置にあるとき、相互に対して付勢され、それによって、更なる回転安定性をもたらすように構成することができる。
【0028】
図4Aは、インタフェース部120cが本体130cに対して回転せず所定の位置に係止されている状態にある、図3Aのケーブル接続モジュール105cの断面図である。図から分かるように、インタフェース部120cを非回転位置に係止するために、インタフェース部120cは非回転位置に配置され、次いで、係止アーム355がスロット360内に移動されるように、係止アーム355が方向Aに移動される。インタフェース部120cを係止解除するために、係止アーム355は方向Bに移動される。
【0029】
ここで図4Bを参照すると、図は、ケーブル接続モジュール400の断面図を示す。ケーブル接続モジュール400は、ケーブル接続モジュール105cの要素を含むことができるが、内部構成要素405並びに内部ケーブル410及び415も含むことができる。内部構成要素405は、例えば、光ファイバ波長分割マルチプレクサ(WDM:wavelength division multiplexer)フィルタ又は光スプリッタとすることができる。内部構成要素405がWDMフィルタである場合、例えば、ポート420に連結された光ファイバ信号は、内部ケーブル410を介してWDMフィルタ405に通信され、複数の光ファイバ信号にデマルチプレクス(demultiplex)することができ、複数の光ファイバ信号は、次いで、内部ケーブル415のそれぞれを介してポート425にそれぞれ通信される。内部構成要素405が光スプリッタである場合、例えば、ポート420に連結された光ファイバ信号は、内部ケーブル410を介して光スプリッタ405に通信され、複数の光ファイバ信号に分割することができ、複数の光ファイバ信号は、次いで、内部ケーブル415のそれぞれを介してポート425にそれぞれ通信される。
【0030】
次に図5Aを参照すると、この図は、ポートホルダ510、アダプタ515、及び内側ケーブル接続端子520を含むポートサブアセンブリ505の斜視図を示す。この図は、モジュールインタフェース部の取付けプレート525に対するポートサブアセンブリ505の位置決めを示す。図から分かるように、ポートサブアセンブリ505は、取付けプレート525に対して垂直な軸Zの周りに回転するように、取付けプレート525上に位置決めすることができる。1つのそのような実施形態において、ポートサブアセンブリ505は、ポートアセンブリ505内の開口部505aを通るねじ又はリベットによって、取付けプレート525に回転可能に取り付けることができる。特に、アダプタ515は、単一の外側ポート515a及び単一の内側ポート515bを含むシングルタイプのアダプタである。単一の内側ポート515bは、内側ケーブル接続端子520が挿入された状態で示されている。
【0031】
図5Bは、ポートホルダ530及びアダプタ535の分解図であり、モジュールインタフェース部の取付けプレート540に連結されたポートホルダ530を示す。図5Bの実施形態において、ポートホルダ530は、頭部545a及びシャフト545b(例えば、図5C図6A、及び図6Bに示されている)を有する係合部材545によって、取付けプレートに回転可能に連結され、頭部545aは、シャフト545bが通るポートホルダ開口部(図示せず)の直径よりも大きい直径を有する。
【0032】
図5Cは、取付けプレート、例えば、取付けプレート540に連結されたスナップ式ポートホルダの取付けセクション550を示す斜視図である。図から分かるように、取付けセクション550は、開口部550aと、開口部550aに接する舌部550bとを含む。スナップ式ポートホルダ(snap-on port folder)は、係合部材、例えば、係合部材545を介して、取付けプレート540に回転可能に連結することができる。開口部550aは、係合部材545の頭部545aが開口部550aを容易に通ることができないように寸法設定(dimension)される。
【0033】
図5Dは、ヒンジ付きスナップ式ポートホルダ555及びアダプタ、例えば、アダプタ535を示す分解図であり、ヒンジ付きスナップ式ポートホルダ555は、モジュールインタフェース部の取付けプレート、例えば、取付けプレート540に回転可能に連結されている。ヒンジ付きスナップ式ポートホルダ555は、図5Cに示されているような取付けセクション550と、ヒンジ565によって取付けセクション550に連結される保持部560とを含むことができる。
【0034】
図5C及び図5Dに関連してスナップ式ポートホルダの実施形態を説明したが、スナップ式ポートホルダの実施形態の動作は、一例として、取付けセクション550、係合部材545、及び取付けプレート540を参照して、図6A図6Eに関連してより詳細に説明される。
【0035】
図6A~6Dは、スナップ式ポートホルダの取付けセクション550、ひいては、スナップ式ポートホルダ自体が、どのように係合部材545上に取り付けられ、係合部材545から取り外されることができるかを示す、斜視図である。図6Aは、取付けセクション550の開口部550aが取付けに備えて係合部材545の上方に配置された状態を示している。次いで、図6Bに示すように、取付けセクション550を下方向Aに移動させることによって、係合部材545が開口部550aに入り、係合部材の頭部545aが舌部550bを取付けセクション550の残りの部分に対して偏向させる。すなわち、舌部550bは、少なくとも第1の方向に変形可能であり、その結果、取付けセクション550は、舌部550bによって妨げられることなく、係合部材545上に配置することができる。次に、取付けセクション550を横方向Bに移動させることができ、その結果、係合部材545の位置を開口部550a内で移動させ、舌部550bが係合部材545の頭部545aの下を通るようにすることができる。図6Cは、舌部が頭部545aの下を通った後の取付けセクション550及び係合部材545を示す。図6Cに示されているように、取付けセクション550、ひいては、取付けセクション550に対応するスナップ式ポートホルダは、係合部材545を介して取付けプレート540上に回転可能に取り付けられる。
【0036】
取付けセクション550を係合部材545から取り外すために、図6Dに示すように、取付けセクション550を上方向Cに押し上げることができる。取付けセクション550が上方に押し上げられると、舌部550bは、係合部材545の頭部545aによって取付けセクション550の残りの部分に対して下方に偏向され、それによって、頭部545aが取付けセクション550を通り、取付けセクション550から係合解除することを可能にするのに十分な空間をもたらす。すなわち、舌部550bは、少なくとも第2の方向に変形可能であり、その結果、取付けセクション550は、舌部550bによって妨げられることなく、係合部材545から取り外すことができる。さらに、取付けセクション550は、矢印D及び矢印Eで示す1つ以上の横方向に偏向して、係合部材545からの取付けセクション550の取外しに対応することができる。
【0037】
図6Eは、一実施形態に係る、取付けセクション550及び係合部材545の寸法の相対的なサイズを示す斜視図である。図から分かるように、取付けセクション550の開口部550aは、シャフト収容寸法L、舌部の包囲寸法N、及び舌部の境界寸法Mを画定することができる。図から更に分かるように、係合部材545の頭部545aは、頭部直径Oを有することができ、係合部材のシャフト545bは、シャフト直径Pを有することができる。本実施形態においては、舌部の包囲寸法Nのサイズは、頭部直径Oのサイズ以上であり、頭部直径Oのサイズは、シャフト収容寸法Lのサイズよりも大きく、シャフト収容寸法Lのサイズは、舌部の境界寸法Mのサイズに等しいか又はほぼ等しく、舌部の境界寸法Mのサイズは、シャフト直径Pのサイズ以上である。そのようなサイズは、図6A図6Dに記載されているような動作を可能にする。
【0038】
ここで図7Aを参照すると、この図は、一実施形態に係るケーブル接続モジュール700の斜視図を示す。ケーブル接続モジュール700は、本体705とインタフェース部710とを有する。インタフェース部710は、本体705に対して回転可能であり、スロット720を有する取付けプレート715を含む。スロット720は、1つ以上のポートホルダ、例えば、ポートホルダ725を収容し、ひいては、ポートホルダに対応する1つ以上のポートサブアセンブリ、例えば、ポートサブアセンブリ730を収容するように構成されている。図示のように、スロット720は、その長手方向寸法が取付けプレート715の長手方向寸法に対して平行となるように位置合わせすることができるが、スロット720の他の配置も可能である。さらに、スロット720及びポートホルダ725は、ポートホルダ725がスロット720内で自由に回転及び並進するように配置することができる。スロット720内でのポートホルダ725の回転及び並進を可能にすることによって、ケーブル接続モジュール700は、ポートサブアセンブリ730の回転及び並進を可能にし、それによって、ポートサブアセンブリ730へのアクセスを容易にする。
【0039】
いずれにしても、ケーブル接続モジュール700の取付けプレート715は、拡張可能部735を含むことができる。図7Bは、拡張可能部735の詳細図である。図示の構成において、拡張可能部735は、スロット720に対して長手方向Lに延在する。拡張範囲Rは、1つ以上の誘導スロット、例えば、誘導スロット740a及び740bによって定めることができる。スロット720が拡張されると、ポートホルダ725は、それらが移動することができる、より大きい量の空間を取付けプレート内に有する。したがって、拡張可能部735が拡張位置にあるとき、ポートホルダ725及び関連付けられたポートサブアセンブリ730が並進できる度合いは、より大きく、それによって、ポートサブアセンブリ730へのアクセスが更に容易となる。
【0040】
図8Aは、取付けプレート715の拡張可能部735が拡張位置にあり、インタフェース部710が本体705に対して回転していない状態にある、図7Aのケーブル接続モジュール700の斜視図である。図8Bは、取付けプレート715の拡張可能部735が拡張位置にあり、インタフェース部710が本体705に対して回転した状態にある、図7Aのケーブル接続モジュール700の斜視図である。
【0041】
図9Aは、アダプタマウント900、アダプタ905、並びにケーブル接続端子910a、910b、910c、及び910dの斜視図である。アダプタマウント900は、複数のアダプタマウント開口部(例えば、アダプタマウント開口部915-1、915-2、及び915-3)を有し、アダプタマウント開口部のそれぞれは、4つのインタフェース部によって画定される矩形形状を有することができる。例えば、アダプタマウント開口部915-1は、第1のインタフェース部920i1、第2のインタフェース部92i2、第3のインタフェース部920i3、及び第4のインタフェース部920i4によって画定される。さらに、アダプタマウント開口部のそれぞれは、アダプタを収容するように構成されている。例えば、アダプタマウント開口部915-1は、アダプタ905を収容することができる。これに関して、アダプタマウント開口部915-1の第1のインタフェース部920i1及び第2のインタフェース部920i2は、インタフェース部920i1及び920i2との係合を通してアダプタをスナップ嵌めするように寸法設定することができる。
【0042】
図9Aの実施形態において、アダプタマウント900は、Dで示されるような均一な厚さの平坦な平面形状を有する。したがって、各開口部の4つのインタフェース部は、厚さDを有する。本実施形態においては、第1のインタフェース部920i1及び第2のインタフェース部920i2は、アダプタ部分によって画定された対応する空間内に嵌まることができ、それにより、空間はそれぞれ、第1のインタフェース部920i1及び第2のインタフェース部920i2を厚さ方向に制限する。インタフェース部920i1及び920i2が嵌まる空間は、図9Aに含まれるアダプタ上面図930に最もよく見られる。アダプタ上面図930から分かるように、他の図面の要素と組み合わせて、アダプタ905の第1の空間935s1は、インタフェース部920i1を収容することができ、アダプタ905の第2の空間935s2は、インタフェース部920i2を収容することができる。また、同様に分かるように、第1空間935s2は、第1の突起940p1と第1のタブ945t1との間に形成され、第2空間935s2は、第2の突起940p2と第2のタブ945t2との間に形成される。アダプタ905が開口部915-1の中に移動され、タブ945t1及び945t2が突起940t1及び940t2を開口部915-1の中に導くと、タブ945t1及び945t2は、アダプタ905の中心に向けて内向きに屈曲し、第1のインタフェース部920i1及び第2のインタフェース部920i2がそれぞれ空間935s1及び935s2の中に通ることを可能にする。したがって、第1のタブ945t1が第1のインタフェース部920i1を通り過ぎると、第1のタブ940t1は、その非屈曲位置に跳ね戻り、それによって、第1のインタフェース部920i1が第1のタブ945t1及び第1の突起940p1によって厚さ方向に境界されるようになるため、第1のインタフェース部920i1を第1の空間935s1内に制限する。同様に、第2の界面部分920i2は、第2の空間935s2内に制限される。
【0043】
それにもかかわらず、アダプタ905をアダプタマウント開口部915-1に挿入した後、アダプタ905は移動可能である。すなわち、アダプタマウント開口部915-1及びアダプタ905は、アダプタマウント900の第1のインタフェース部920i1及び第2のインタフェース部920i2がそれぞれアダプタ905の第1の空間935s1及び第2の空間935s2内に制限された後であっても、アダプタ905がアダプタマウント開口部905-1内で移動することができるようにサイズ設定される。これに関して、図9Aを参照すると、アダプタ905の高さ寸法はAで示され、アダプタマウント開口部915-1の高さ寸法はBで示され、第1の空間935s1及び第2の空間935s2の厚さ寸法はCで示される。定めたA、B、及びCを使用するとともに、Dが第1のインタフェース部920i1及び第2のインタフェース部920i2の厚さ寸法を示す場合、アダプタマウント900及びアダプタ905の実施形態は、A×1.1<B及びD<C×0.8で提供される。アダプタマウント900及びアダプタ905をこのようにサイズ設定することにより、アダプタ905をアダプタマウント900によって保持することが可能となる一方で、アダプタ905は、アダプタマウント900と共に十分に移動可能となり、人間の指によるアダプタ905の操作が容易となる。
【0044】
図9Bは、アダプタマウント開口部915-1~915-9の全てがそれぞれのアダプタ905-1~905-9を収容した状態にある、図9Aのアダプタマウント900の斜視図である。アダプタ905-1~915-9のそれぞれは、図9Aのアダプタ905と同一とすることができる。さらに、アダプタ905-1~905-9のそれぞれは、それぞれのケーブル接続端子を収容した状態で示されている。例えば、アダプタ905-5は、ケーブル接続端子960a、960b、960c、及び960dを収容した状態で示されている。アダプタマウント開口部915-1~915-9及びアダプタ905-1~905-9のサイズ設定により、隣接するアダプタのケーブル接続端子が人間の指によって容易にアクセスされることが可能となる。そのようなアクセスは、アダプタ905-5に近接するアダプタを移動させることによって、人間の指950がどのようにアダプタ905-5のケーブル接続端子960a及び960bに容易にアクセスできるかを示すことによって、図9Bに図示される。例えば、アダプタ905-5はLC型アダプタとすることができ、ケーブル接続端子960a~960dはLC型ケーブル接続端子とすることができ、ケーブル接続端子960aは、指950を使用してケーブル接続端子960aのレバー965aを押してケーブル接続端子960aをアダプタ905-5から係止解除し、次いでケーブル接続端子960aをアダプタ905-5から引っ張ることによって、アダプタ905-5から取り外すことができる。
【0045】
図9A及び図9Bに示されている構成は、図3Aのケーブル接続モジュール105c等のケーブル接続モジュールに採用することができることに留意されたい。例えば、図9Bのアダプタマウント900は、図3Aのポートホルダ(例えば、ポートホルダ315)の代わりとなるか、又は図3Aのポートホルダとして機能することができる。このようにして、ケーブル接続モジュール105cは、インタフェース部に移動可能な態様で連結された複数のポートホルダを含むのではなく、インタフェース部と一体であるか又はインタフェース部に取り付けられたアダプタマウント900を含むことができ、アダプタマウントは、アダプタが互いに対して移動することを可能にしながら図3Aのアダプタ(例えば、アダプタ255)を収容する。
【0046】
本技術の実施形態は、以下のものを含むが、これらに限定されない。
(1)ケーブル接続モジュールであって、本体と、本体に回転可能に連結されたインタフェース部であって、該インタフェース部は、該インタフェース部に移動可能な態様で連結された複数のポートホルダを収容するように構成され、ポートホルダのそれぞれは、それぞれのケーブル接続端子を受ける1つ以上のアダプタを保持するように構成されているインタフェース部とを備える、ケーブル接続モジュール。
(2)インタフェース部は、取付け部を備え、取付け部は、ポートホルダのそれぞれが取付け部に対して独立して移動可能であり、他のポートホルダに対して独立して移動可能であるように、複数のポートホルダを収容するように構成されている、(1)に記載のケーブル接続モジュール。
(3)ポートホルダのそれぞれは、取付け部に対して独立して並進可能であり、他のポートホルダに対して独立して並進可能であり、ポートホルダのそれぞれは、取付け部に対して独立して回転可能であり、他のポートホルダに対して独立して回転可能である、(2)に記載のケーブル接続モジュール。
(4)回転位置スタビライザを更に備える、(1)に記載のケーブル接続モジュール。
(5)回転位置スタビライザは、インタフェース部に取り付けられるか又はインタフェース部と一体である第1の円形部と、本体に取り付けられるか又は本体と一体である第2の円形部とを備え、第1の円形部及び第2の円形部は、外力が加えられたときに互いに対して移動して、インタフェース部を本体に対して回転させるが、外力がないときにはそれらの相対位置を保持する、(4)に記載のケーブル接続モジュール。
(6)1つ以上の内部ケーブルを更に備える、(1)に記載のケーブル接続モジュール。
(7)内部構成要素を更に備え、内部構成要素は、内部ケーブルのうちの1つ以上に連結される、(6)に記載のケーブル接続モジュール。
(8)ケーブル接続モジュールをシャーシ内に固定する係合構造を更に備える、(1)に記載のケーブル接続モジュール。
(9)ポートホルダのそれぞれに連結された1つ以上のアダプタを更に備える、(1)に記載のケーブル接続モジュール。
(10)アダプタのそれぞれに連結された1つ以上の内側ケーブル接続端子を更に備える、(9)に記載のケーブル接続モジュール。
(11)ケーブル接続モジュールは、複数のケーブル接続モジュールを固定するように構成されたシャーシ内に固定される、(1)に記載のケーブル接続モジュール。
(12)シャーシは、ケーブル接続モジュールのそれぞれの上に係合構造を収容するように構成されている、(11)に記載のケーブル接続モジュール。
(13)ポートホルダは、複数のアダプタマウント開口部を有するアダプタマウントを備える、(1)に記載のケーブル接続モジュール。
(14)1つのポートホルダであって、それぞれのケーブル接続端子を受ける1つ以上のアダプタを保持するように構成された保持部と、開口部と舌部とを備え、ケーブル接続モジュールに移動可能な態様で接続するように構成された取付けセクションとを備え、開口部は、ケーブル接続モジュールの取付け部の係合部材を受けるように構成され、取付け部は、1つのポートホルダを含む複数のポートホルダを収容するように構成され、この複数のポートホルダのそれぞれが、取付け部に対して独立して移動可能であり、他の複数のポートホルダに対して独立して移動可能であるように、取付け部が複数のポートホルダを収容するように構成され、舌部は、取付けセクションが係合部材に接続されることを可能にする第1の方向に変形可能であり、取付けセクションが係合部材から接続解除されることを可能にする第2の方向に変形可能である、ポートホルダ。
(15)保持部は、ヒンジによって取付けセクションに連結される、(14)に記載のポートホルダ。
【0047】
本発明は、本明細書において特定の実施形態を参照して記載してきたが、これらの実施形態は単に本発明の原理及び応用を例示するものであることを理解されたい。したがって、例示の実施形態に対して数多くの変更を行うことができることと、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の構成を考案することができることとを理解されたい。
なお、出願当初の特許請求の範囲の記載は以下の通りである。
請求項1:
本体と、
前記本体に回転可能に連結されたインタフェース部であって、該インタフェース部は、該インタフェース部に移動可能な態様で連結された複数のポートホルダを収容するように構成され、前記ポートホルダのそれぞれは、それぞれのケーブル接続端子を受ける1つ以上のアダプタを保持するように構成されているインタフェース部と
を備えるケーブル接続モジュール。
請求項2:
前記インタフェース部は、取付け部を備え、前記取付け部は、前記ポートホルダのそれぞれは、前記取付け部に対して独立して移動可能であって、他のポートホルダに対して独立して移動可能であるように、前記複数のポートホルダを収容するように構成されている、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
請求項3:
前記ポートホルダのそれぞれは、前記取付け部に対して独立して並進可能であり、他のポートホルダに対して独立して並進可能であり、前記ポートホルダのそれぞれは、前記取付け部に対して独立して回転可能であり、他のポートホルダに対して独立して回転可能である、請求項2に記載のケーブル接続モジュール。
請求項4:
回転位置スタビライザを更に備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
請求項5:
前記回転位置スタビライザは、前記インタフェース部に取り付けられるか又は前記インタフェース部と一体である第1の円形部と、前記本体に取り付けられるか又は前記本体と一体である第2の円形部とを備え、前記第1の円形部及び前記第2の円形部は、外力が加えられたときに互いに対して移動して、前記インタフェース部を前記本体に対して回転させるが、前記外力がないときにはそれらの相対位置を保持する、請求項4に記載のケーブル接続モジュール。
請求項6:
1つ以上の内部ケーブルを更に備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
請求項7:
内部構成要素を更に備え、前記内部構成要素は、前記内部ケーブルのうちの1つ以上に連結される、請求項6に記載のケーブル接続モジュール。
請求項8:
前記ケーブル接続モジュールをシャーシ内に固定する係合構造を更に備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
請求項9:
前記ポートホルダのそれぞれに連結された1つ以上のアダプタを更に備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
請求項10:
前記アダプタのそれぞれに連結された1つ以上の内側ケーブル接続端子を更に備える、請求項9に記載のケーブル接続モジュール。
請求項11:
前記ケーブル接続モジュールは、複数のケーブル接続モジュールを固定するように構成されたシャーシ内に固定される、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
請求項12:
前記シャーシは、前記ケーブル接続モジュールのそれぞれの上に係合構造を収容するように構成されている、請求項11に記載のケーブル接続モジュール。
請求項13:
前記ポートホルダは、複数のアダプタマウント開口部を有するアダプタマウントを備える、請求項1に記載のケーブル接続モジュール。
請求項14:
1つのポートホルダであって、
それぞれのケーブル接続端子を受ける1つ以上のアダプタを保持するように構成された保持部と、
開口部と舌部とを備え、ケーブル接続モジュールに移動可能な態様で接続するように構成された取付けセクションと
を備え、
前記開口部は、前記ケーブル接続モジュールの取付け部の係合部材を受けるように構成され、前記取付け部は、前記1つのポートホルダを含む複数のポートホルダを収容するように構成され、前記複数のポートホルダのそれぞれが、前記取付け部に対して独立して移動可能であり、他の複数のポートホルダに対して独立して移動可能であるように、前記取付け部が前記複数のポートホルダを収容するように構成され、
前記舌部は、前記取付けセクションが前記係合部材に接続されることを可能にする第1の方向に変形可能であり、前記取付けセクションが前記係合部材から接続解除されることを可能にする第2の方向に変形可能であるものである、
ポートホルダ。
請求項15:
前記保持部は、ヒンジによって前記取付けセクションに連結される、請求項14に記載のポートホルダ。
図1
図2
図3A-3B】
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B