IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テルモ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-接続器具 図1
  • 特許-接続器具 図2
  • 特許-接続器具 図3
  • 特許-接続器具 図4
  • 特許-接続器具 図5
  • 特許-接続器具 図6
  • 特許-接続器具 図7
  • 特許-接続器具 図8
  • 特許-接続器具 図9
  • 特許-接続器具 図10
  • 特許-接続器具 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】接続器具
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/20 20060101AFI20241025BHJP
【FI】
A61J1/20 314C
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022505068
(86)(22)【出願日】2021-02-08
(86)【国際出願番号】 JP2021004574
(87)【国際公開番号】W WO2021176958
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2023-09-13
(31)【優先権主張番号】P 2020035333
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 伸悟
(72)【発明者】
【氏名】山上 誠英
【審査官】立花 啓
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/030787(WO,A1)
【文献】特開2011-194045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の液体が予め充填されたプレフィルド型の第1シリンジが接続される第1シリンジ接続部と、所定の液体が予め充填されたプレフィルド型の第2シリンジが接続される第2シリンジ接続部と、を備えるシリンジ側装着具と、
所定の薬剤を保持し、前記第1シリンジに収容された前記液体を流入させる第1容器と、所定の薬剤を保持し、前記第2シリンジに収容された前記液体を流入させる第2容器とが接続され、前記シリンジ側装着具と接続可能な容器側装着具と、を有し、
前記容器側装着具は、前記第1容器側に突出した第1針部と当該第1針部の突出方向と反対側へ突出した第2針部を備える第1両頭針を保持する第1針保持部と、前記第2容器側に突出した第1針部と当該第1針部の突出方向と反対側へ突出した第2針部を備える第2両頭針を保持する第2針保持部と、前記第1針保持部及び前記第2針保持部を収容する収容部と、前記収容部内への前記シリンジ側装着具の挿入を可能にする開口部と、を有し、
前記シリンジ側装着具を前記容器側装着具に接続する際、前記第1針保持部に対して前記第1シリンジ接続部が位置ずれし、かつ、前記第2針保持部に対して前記第2シリンジ接続部が位置ずれした状態において、前記収容部内への前記シリンジ側装着具の挿入を規制する規制部を有し、
前記規制部は、前記容器側装着具の前記収容部の外形を形作る外枠部と、前記シリンジ側装着具に設けられ、前記外枠部の外形と相似形状の外形をなす挿入ガイド部と、を有し、
前記規制部は、前記シリンジ側装着具を前記容器側装着具に接続する際、前記第1針保持部に対して前記第1シリンジ接続部が位置ずれし、かつ、前記第2針保持部に対して前記第2シリンジ接続部が位置ずれした状態において、前記挿入ガイド部を前記外枠部に突き当てることにより、前記収容部内への前記シリンジ側装着具の挿入を規制し、
前記外枠部は、前記第1針保持部の周囲を囲む第1部分の外形が前記第2針保持部の周囲を囲む第2部分の外形よりも大きく形成されており、
前記挿入ガイド部は、前記第1シリンジ接続部の周辺部に位置する第3部分の外形が前記第2シリンジ接続部の周辺部に位置する第4部分の外形よりも大きく形成されており、
前記規制部は、前記外枠部の記第2部分の周面に形成された凸部及び凹部の少なくとも一方と、前記挿入ガイド部の記第4部分外周面に形成され、前記外枠部に形成された前記凸部に挿入可能な凹部及び前記外枠部に形成された前記凹部に挿入可能な凸部の少なくとも一方と、を有する、接続器具。
【請求項2】
前記第1両頭針及び前記第2両頭針の各々は、前記規制部により、前記第1針保持部に対して前記第1シリンジ接続部が位置合わせされ、かつ、前記第2針保持部に対して前記第2シリンジ接続部が位置合わせされた状態で、前記収容部内へ前記シリンジ側装着具が挿入されて前記容器側装着具と前記シリンジ側装着具とが接続されると、前記第2針部の各々により前記第1シリンジに設けられたシール部材及び第2シリンジに設けられたシール部材を貫通し、当該貫通の後、前記第1針部の各々により前記第1容器に設けられたシール部材及び前記第2容器に設けられたシール部材を貫通する、請求項1に記載の接続器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のシリンジと複数の容器を接続する接続器具に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の体内に癒着防止材や生体組織接着材等の塗付材を投与する際に使用される医療用の塗布具が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
医師等の術者は、塗布具の使用に際し、薬剤が保存された容器(バイアル)内へ所定量の溶解液等の液体を注入し、薬剤と液体を容器内で混ぜ合わせて撹拌することにより、薬剤を溶解させたり、希釈させたりする。二種以上の薬剤で構成される塗布材を使用する場合、異なる薬剤が保存された二つ以上の容器が準備される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-226189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
術者は、容器内へ液体を注入する際、シリンジを使用することがある。術者は、二種以上の薬剤を使用する場合、二つ以上の容器の各々へ液体を注入する。一般的に、塗布材に使用される薬剤は、種類毎に希釈後の濃度の適正値が異なる。そのため、術者は、容積の異なる複数のシリンジを準備し、各容器へ各々のシリンジを接続する。シリンジと容器の接続は、例えば、各シリンジが接続されるシリンジ側装着具と、各容器が接続される容器側装着具を使用して行うことができる。術者は、各シリンジと各容器が適切な組み合わせで接続されるように、各シリンジと各容器の配置を確認したうえで、シリンジ側装着具と容器側装着具とを接続する。
【0006】
しかしながら、術者は、シリンジ側装着具と容器側装着具を接続する際、各シリンジと各容器の適切な組み合わせを目視により容易に判別することができないこともある。術者が各シリンジと各容器の組み合わせを誤って接続してしまった場合、所定の薬効を得ることができない可能性がある。
【0007】
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、各シリンジと各容器とが誤接続されることを防止できる接続器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る接続器具は、所定の液体が予め充填されたプレフィルド型の第1シリンジが接続される第1シリンジ接続部と、所定の液体が予め充填されたプレフィルド型の第2シリンジが接続される第2シリンジ接続部と、を備えるシリンジ側装着具と、所定の薬剤を保持し、前記第1シリンジに収容された前記液体を流入させる第1容器と、所定の薬剤を保持し、前記第2シリンジに収容された前記液体を流入させる第2容器とが接続され、前記シリンジ側装着具と接続可能な容器側装着具と、を有し、前記容器側装着具は、前記第1容器側に突出した第1針部と当該第1針部の突出方向と反対側へ突出した第2針部を備える第1両頭針を保持する第1針保持部と、前記第2容器側に突出した第1針部と当該第1針部の突出方向と反対側へ突出した第2針部を備える第2両頭針を保持する第2針保持部と、前記第1針保持部及び前記第2針保持部を収容する収容部と、前記収容部内への前記シリンジ側装着具の挿入を可能にする開口部と、を有し、前記シリンジ側装着具を前記容器側装着具に接続する際、前記第1針保持部に対して前記第1シリンジ接続部が位置ずれし、かつ、前記第2針保持部に対して前記第2シリンジ接続部が位置ずれした状態において、前記収容部内への前記シリンジ側装着具の挿入を規制する規制部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の接続器具によれば、シリンジ側装着具と容器側装着具とを接続する際に、各シリンジと各容器の組み合わせが適切でない場合、規制部により、シリンジ側装着具と容器側装着具との接続が規制される。したがって、各シリンジと各容器とが誤接続されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る接続器具を示す斜視図である。
図2図1の矢印2A-2A線に沿う容器側装着具の部分断面図である。
図3】容器側装着具の斜視図である。
図4】容器側装着具の上面図である。
図5】シリンジ側装着具の斜視図である。
図6】シリンジ側装着具の上面図である。
図7】シリンジ側装着具と容器側装着具とを接続する際の様子を示す斜視図である。
図8】シリンジ側装着具と容器側装着具とを接続した際の様子を示す平面図である。
図9】規制部の機能を説明するための斜視図である。
図10】規制部の機能を説明するための平面図である。
図11】規制部の機能を説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0012】
図1図6は本実施形態に係る接続器具100(シリンジ側装着具110及び容器側装着具120)を示す図であり、図7図11は規制部150の機能を説明するための図である。なお、図7図11に示す図では、各シリンジ210、220及び各容器310、320の図示を省略している。
【0013】
本実施形態に係る接続器具100は、図1に示すように、シリンジ側装着具110と、容器側装着具120と、を備える。接続器具100は、シリンジ側装着具110と容器側装着具120とを接続する際、シリンジ側装着具110と容器側装着具120が適切な位置関係で接続されるように接続作業を補助する規制部150を備える。
【0014】
接続器具100は、例えば、癒着防止材や生体組織接着材等の塗付材を投与する塗布具(スプレイヤー)の使用に際し、各容器310、320へ液体を供給するために、各シリンジ210、220と各容器310、320を接続するために使用することができる。なお、接続器具100の具体的な用途は、塗布具のみに限定されず、その他の医療器具に使用することも可能である。
【0015】
シリンジ側装着具110には、図1に示すように、所定の液体を保持する第1シリンジ210と、所定の液体を保持する第2シリンジ220を接続することができる。
【0016】
第1シリンジ210は、溶解液等の液体を保持する筒体211を備える。筒体211の内部には押し子213の一部が挿入されている。第1シリンジ210は、筒体211の内部を押し子213が前進することにより、第1シリンジ210の先端に設けられた先端開口部(図示省略)から液体を吐出させる。第1シリンジ210は、所定の液体が予め充填されたプレフィルド型のシリンジで構成している。第1シリンジ210の先端開口部には液体の漏洩を防止するシール部材(図示省略)を配置することができる。
【0017】
第2シリンジ220は、溶解液等の液体を保持する筒体221を備える。筒体221の内部には押し子223の一部が挿入されている。第2シリンジ220は、筒体221の内部を押し子223が前進することにより、第2シリンジ220の先端に設けられた先端開口部から液体を吐出させることができる。第2シリンジ220は、第1シリンジ210と同様に、所定の液体が予め充填されたプレフィルド型のシリンジで構成している。第2シリンジ220の先端開口部(図示省略)には液体の漏洩を防止するシール部材(図示省略)を配置することができる。
【0018】
各シリンジ210、220が保持する液体の種類は、特に限定されないが、例えば、蒸留水である。
【0019】
第1シリンジ210の筒体211の容積は、第2シリンジ220の筒体221の容積よりも大きい。本実施形態では、第1シリンジ210から吐出される液体は、第1容器310の内部に注入される。一方、第2シリンジ220から吐出される液体は、第2容器320の内部に注入される。
【0020】
シリンジ側装着具110は、第1シリンジ210及び第2シリンジ220がプレフィルド型シリンジとして準備される場合、図1に示すように各シリンジ210、220に接続された状態で、各シリンジ210、220とともに所定の包装材(図示省略)に収納することができる。なお、シリンジ側装着具110は使用前の段階において、第1シリンジ210及び第2シリンジ220が接続されていない状態で提供されてもよい。
【0021】
各シリンジ210、220の内部には、例えば、AC滅菌を施すことができる。また、シリンジ側装着具110及び各シリンジ210、220の外部には、EB滅菌、EOG滅菌、AC滅菌等を施すことができる。各シリンジ210、220及びシリンジ側装着具110の各々に滅菌を施した上で、これらの器具は包装材に収納することができる。
【0022】
術者は、各シリンジ210、220から各容器310、320への液体の注入を開始する際、包装材からシリンジ側装着具110及び各シリンジ210、220を取り出して、各シリンジ210、220を容器側装着具120に接続させる。シリンジ側装着具110及び各シリンジ210、220を互いに接続した状態で包装材に収納した場合、塗布具を使用した手技を開始するための準備作業が簡便なものとなる。なお、シリンジ側装着具110と各シリンジ210、220は接着剤等により固定してもよい。
【0023】
容器側装着具120には、図1に示すように、所定の薬剤を保持する第1容器310と、所定の薬剤を保持する第2容器320を接続することができる。
【0024】
第1容器310は、内部に薬剤が保持されたバイアルである。図2に示すように、第1容器310は、薬剤を収容する容器本体311と、容器本体311の上端に位置する開口部312と、開口部312を封止するシール部材313と、を備える。
【0025】
第2容器320は、第1容器310に保持された薬剤と異なる種類の薬剤が内部に保持されたバイアルである。図2に示すように、第2容器320は、薬剤を収容する容器本体321と、容器本体321の上端に位置する開口部322と、開口部322を封止するシール部材323と、を備える。
【0026】
第1容器310に保持される薬剤の種類及び第2容器320に保持される薬剤の種類は特に限定されないが、例えば、薬液を生体組織接着材とする場合、一方の容器に保持される薬剤をトロンビンとすることができ、他方の容器に保持される薬剤をフィブリノーゲンとすることができる。また、薬液を癒着防止材とする場合、一方の容器に保持される薬剤をスクシンイミジル基で修飾したカルボキシメチルデキストリンとすることができ、他方の容器に保持される薬剤を炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムとの混合物とすることができる。
【0027】
各容器310、320に保持される薬剤の形態は、特に限定されないが、例えば、固体(錠剤、顆粒剤等)、粉体(散剤等)、液体である。
【0028】
各容器310、320の内部は、後述する各両頭針130、140が各容器310、320に配置されたシール部材313、323を貫通するまでの間、陰圧を保つように構成することができる。
【0029】
各容器310、320には、例えば、EB滅菌を施すことができる。
【0030】
次に、シリンジ側装着具110、容器側装着具120、規制部150について詳述する。
【0031】
シリンジ側装着具110は、図1図5図6に示すように、プレフィルド型の第1シリンジ210が接続される第1シリンジ接続部111と、プレフィルド型の第2シリンジが接続される第2シリンジ接続部112と、を備える。
【0032】
第1シリンジ接続部111は、図5に示すように、円筒形状の一部にスリットが設けられた構造を有する。第1シリンジ210の先端部を第1シリンジ接続部111に挿入することにより、シリンジ側装着具110に第1シリンジ210を接続することができる。
【0033】
第2シリンジ接続部112は、図5に示すように、円筒形状の一部にスリットが設けられた構造を有する。第2シリンジ220の先端部を第2シリンジ接続部112に挿入することにより、シリンジ側装着具110に第2シリンジ220を接続することができる。前述したように、第1シリンジ接続部111に接続される第1シリンジ210は、第2シリンジ接続部112に接続される第2シリンジ220よりも容積が小さい。したがって、第2シリンジ接続部112は、第1シリンジ接続部111よりも内周及び外形が小さく形成されている。
【0034】
第1シリンジ接続部111と第2シリンジ接続部112の間には挿入ガイド部115が設けられている。挿入ガイド部115は、シリンジ側装着具110の幅方向で第1シリンジ接続部111と第2シリンジ接続部112を連結している。
【0035】
挿入ガイド部115において各シリンジ接続部111、112が配置された一端側(上端側)とは反対側の他端側(下端側)には、連結部111a、112bが設けられている。
【0036】
第1連結部111aは、挿入ガイド部115の内部を介して第1シリンジ接続部111と連通している。第1連結部111aは、容器側装着具120の第1針保持部121(図2図7を参照)と連結可能に構成している。第2連結部112bは、挿入ガイド部115の内部を介して第2シリンジ接続部112と連通している。第2連結部112bは、容器側装着具120の第2針保持部122(図2図7を参照)と連結可能に構成している。
【0037】
容器側装着具120は、図1図2に示すように、第1シリンジ210に収容された液体を流入させる第1容器310と、第2シリンジ220に収容された液体を流入させる第2容器320とが接続可能に構成されている。なお、容器側装着具120は、各容器310、320と分離された状態で提供されてもよい。
【0038】
容器側装着具120は、図2に示すように、第1針保持部121と、第2針保持部122と、収容部123と、開口部124と、を備える。
【0039】
第1針保持部121は、第1容器310側(図2の下側)に突出した第1針部131と当該第1針部131の突出方向と反対側(図2の上側)へ突出した第2針部132を備える中空の第1両頭針130を保持する。
【0040】
第1両頭針130は、第1針部131の外径が第2針部132の外径よりも大きく構成されている。そのため、第1針部131が部材(本実施形態では第1容器310のシール部材313)を貫通する際に生じる抵抗は、第2針部132が部材(本実施形態では第1シリンジ210の先端開口部を封止するシール部材)を貫通する際に生じる抵抗よりも大きい。
【0041】
第2針保持部122は、第2容器320側(図2の下側)に突出した第1針部141と当該第1針部141の突出方向と反対側(図2の上側)へ突出した第2針部142を備える中空の第2両頭針140を保持する。
【0042】
第2両頭針140は、第1両頭針130と同様に、第1針部141の外径が第2針部142の外径よりも大きく構成されている。そのため、第1針部141が部材(本実施形態では第2容器320のシール部材323)を貫通する際に生じる抵抗は、第2針部142が部材(本実施形態では第2シリンジ220の先端開口部を封止するシール部材)を貫通する際に生じる抵抗よりも大きい。
【0043】
収容部123は、図2に示すように、各両頭針130、140とともに第1針保持部121及び第2針保持部122を収容する。
【0044】
開口部124は、収容部123内へのシリンジ側装着具110の挿入を可能にする(図7の矢印Dで示す操作)。術者は、シリンジ側装着具110を収容部123に収容することにより、第1針保持部121に第1連結部111a(図5を参照)を連結することができ、かつ、第2針保持部122に第2連結部112b(図5を参照)を連結することができる。各針保持部121、122と各連結部111a、112b同士を連結することにより、容器側装着具120にシリンジ側装着具110を接続することができる。
【0045】
また、術者は、上記のように容器側装着具120にシリンジ側装着具110を接続することにより、容器側装着具120の第1針保持部121に保持された第1両頭針130によって第1シリンジ210のシール部材と第1容器310のシール部材313を貫通させることができる。第1シリンジ210の内部と第1容器310の内部は、第1両頭針130の内腔を介して連通される。術者は、同様に容器側装着具120にシリンジ側装着具110を接続することにより、容器側装着具120の第2針保持部122に保持された第2両頭針140によって第2シリンジ220のシール部材と第2容器320のシール部材323を貫通させることができる。第2シリンジ220の内部と第2容器320の内部は、第2両頭針140の内腔を介して連通される。
【0046】
規制部150は、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に接続する際、第1針保持部121に対して第1シリンジ接続部111が位置ずれし、かつ、第2針保持部122に対して第2シリンジ接続部112が位置ずれした状態において、収容部123内へのシリンジ側装着具110の挿入を規制する。
【0047】
上記の「第1針保持部121に対して第1シリンジ接続部111が位置ずれし、かつ、第2針保持部122に対して第2シリンジ接続部112が位置ずれした状態」とは、例えば、図9図10に示すように、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に接続する際、第1針保持部121側に第2シリンジ接続部112側が配置され、第2針保持部122側に第1シリンジ接続部111側が配置された状態を意味する。より具体的には、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に接続する際、第1容器310の内部と第2シリンジ220の内部が第1両頭針130を介して連通してしまう状態及び第2容器320の内部と第1シリンジ210の内部が第2両頭針140を介して連通してしまう状態を意味する。
【0048】
規制部150は、図1図7に示すように、容器側装着具120の収容部123の外形を形作る外枠部125と、シリンジ側装着具110に設けられ、外枠部125の外形と相似形状の外形をなす挿入ガイド部115とにより構成している。
【0049】
上記のように構成された規制部150は、図9図10に示すように、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に接続する際、第1針保持部121に対して第1シリンジ接続部111が位置ずれし、かつ、第2針保持部122に対して第2シリンジ接続部112が位置ずれした状態になると、挿入ガイド部115を外枠部125に突き当てることにより、収容部123内へのシリンジ側装着具110の挿入を規制する。術者は、挿入ガイド部115と外枠部125の物理的な突き当てによって収容部123内へのシリンジ側装着具110の挿入が規制されることにより、容器側装着具120に対してシリンジ側装着具110の接続位置や姿勢等が適切なものとなっていないことを容易に把握することができる。
【0050】
容器側装着具120の外枠部125は、図2図3図4に示すように、第1針保持部121の周囲を囲む第1部分125aの外形が第2針保持部122の周囲を囲む第2部分125bの外形よりも大きく形成されている。また、シリンジ側装着具110の挿入ガイド部115は、図5図6に示すように、第1シリンジ接続部111の周辺部に位置する第3部分115aの外形が第2シリンジ接続部112の周辺部に位置する第4部分115bの外形よりも大きく形成されている。
【0051】
図7に示すように、シリンジ側装着具110と容器側装着具120を接続する際、外枠部125の第1部分125a側には挿入ガイド部の第3部分115aを配置する。また、外枠部125の第2部分125b側には挿入ガイド部の第4部分115bを配置する。このように、大きな外形で構成された第1部分125aと第3部分115a同士を位置合わせし、かつ、小さな外形で構成された第2部分125bと第4部分115b同士を位置合わせすることにより、収容部123内に挿入ガイド部115を適切に挿入することができる。一方で、大きな外形で構成された第1部分125aと小さな外形で構成された第4部分115b同士が位置合わせされ、かつ、小さな外形で構成された第2部分125bと大きな外形で構成された第3部分115a同士が位置合わせされた状態では、外枠部125の外周縁に対して挿入ガイド部115が突き当たるため、収容部123内への挿入ガイド部115の挿入が規制される(図9を参照)。したがって、容器側装着具120にシリンジ側装着具110が誤接続されることを防止できる。
【0052】
本実施形態では、外枠部125の第1部分125a及び外枠部125の第2部分125bは、外方側に向けて凸状に湾曲した外形で構成している(図3を参照)。また、挿入ガイド部115の第3部分115a及び挿入ガイド部115の第4部分115bは、第1部分125a及び第2部分125bと略相似形状である外方側に向けて凸状に湾曲した外形で構成している。ただし、外枠部125の各部分125a、125b及び挿入ガイド部115の各部分115a、115bの外形は、シリンジ側装着具110と容器側装着具120が適切に位置合わせされた状態で接続がなされる際に、収容部123内への挿入ガイド部115の挿入が制限されない限り、特に限定されない。
【0053】
規制部150は、容器側装着具120の外枠部125の第2部分125bの内周面126に形成された凸部127(図3図4を参照)と、シリンジ側装着具110の挿入ガイド部115の第4部分115bの外周面116に形成され、凸部127が挿入可能な凹部117(図5図6を参照)と、を有する。
【0054】
シリンジ側装着具110と容器側装着具120を接続する際、図7図8に示すように、容器側装着具120の外枠部125に形成された凸部127と、シリンジ側装着具110の挿入ガイド部115に形成された凹部117とが位置合わせして配置されると、凹部117に凸部127を挿入した状態で、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に対して接近させる方向に移動させることができる。
【0055】
一方で、シリンジ側装着具110と容器側装着具120を接続する際、図9図10に示すように、容器側装着具120の外枠部125に形成された凸部127と、シリンジ側装着具110の挿入ガイド部115に形成された凹部117とが適切に位置合わせして配置されていない状態、つまり、外枠部125の第1部分125aと挿入ガイド部115の第4部分115bが位置合わせされ、かつ、外枠部125の第2部分125bと挿入ガイド部115の第3部分115aが位置合わせされた状態では、凸部127と凹部117が位置ずれしているため、凸部127が挿入ガイド部115の下端面に突き当たる。したがって、収容部123内への挿入ガイド部115の挿入が規制される。
【0056】
規制部150は、凸部127と凹部117を有するため、さらに次のような効果を奏する。
【0057】
シリンジ側装着具110及び容器側装着具120が弾性変形可能な樹脂材料等で構成されている場合、シリンジ側装着具110と容器側装着具120を接続する際、挿入ガイド部115や外枠部125に力を加えると、外枠部125と挿入ガイド部115が突き当てられているにも関わらず、収容部123内に挿入ガイド部115を無理やり押し込むことができてしまう可能性がある。そのような場合、規制部150による規制がなされているにも関わらず、シリンジ側装着具110と容器側装着具120が誤接続されてしまう。本実施形態に係る規制部150は、凸部127と凹部117を有するため、外枠部125の第2部分125b側の内側の寸法(例えば、外形が円形の場合には内径)が部分的に狭められている。そのため、外枠部125の第2部分125b側に挿入ガイド部115の第3部分115aが配置された状態(図9を参照)では、収容部123内に挿入ガイド部115を容易に押し込むことができない。また、前述したように、凹部117に凸部127が位置合わせされていないと、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に対して接近させる方向に移動させることができない。したがって、図11に示すように、シリンジ側装着具110の一部を傾けたり、変形させたりした場合であっても、収容部123内に挿入ガイド部115を挿入することができない。したがって、規制部150は、シリンジ側装着具110と容器側装着具120が誤接続されることをより効果的に防止することができる。
【0058】
凸部127は、外枠部125の第2部分125bの内周面126の周方向の異なる箇所に複数個設けられている。また、凹部117は、挿入ガイド部115の第4部分115bの外周面116の周方向の異なる箇所に複数個設けられている。凸部127の個数と凹部117の個数は同一である。なお、凹部117及び凸部127の個数、断面形状等は特に限定されない。また、例えば、外枠部125の第2部分125bの内周面126に凹部を設けたり、シリンジ側装着具110の挿入ガイド部115の第4部分115bの外周面116に凸部を設けたり、各面126、116に凹部及び凸部をそれぞれ設けたりしてもよい。
【0059】
シリンジ側装着具110及び容器側装着具120の構成材料は特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネートや紫外線硬化樹脂等の樹脂材料、ガラス、セラミックスなどを使用することができる。容器側装着具120は、第1両頭針130及び第2両頭針140を含めて、例えば、EB滅菌、EOG滅菌、AO滅菌等による滅菌を施すことができる。
【0060】
容器側装着具120に配置された第1両頭針130及び第2両頭針140の各々は、規制部150により、第1針保持部121に対して第1シリンジ接続部111が位置合わせされ、かつ、第2針保持部122に対して第2シリンジ接続部112が位置合わせされた状態で、収容部123内へシリンジ側装着具110が挿入されて容器側装着具120とシリンジ側装着具110とが接続されると、各第2針部132、142により第1シリンジ210に設けられたシール部材及び第2シリンジ220に設けられたシール部材を貫通する。また、各両頭針130、140が各シリンジ210、220の各シール部材を貫通した後、各第1針部131、141が第1容器310に設けられたシール部材313及び第2容器320に設けられたシール部材323を貫通する。
【0061】
前述したように、第1両頭針130は、第1針部131の外径が第2針部132の外径よりも大きく構成されている。そのため、第1針部131が第1容器310のシール部材313を貫通する際に生じる抵抗は、第2針部132が第1シリンジ210の先端開口部を封止するシール部材を貫通する際に生じる抵抗よりも大きい。また、第2両頭針140は、第1針部141の外径が第2針部142の外径よりも大きく構成されている。そのため、第1針部141が第1容器310のシール部材313を貫通する際に生じる抵抗は、第2針部142が第2シリンジ220の先端開口部を封止するシール部材を貫通する際に生じる抵抗よりも大きい。
【0062】
したがって、術者が第1シリンジ210と第2シリンジ220を接続したシリンジ側装着具110を容器側装着具120に接続するために、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に相対的に接近させると、第1両頭針130の第2針部132が第1シリンジ210のシール部材を貫通し、第2両頭針140の第2針部142が第2シリンジ220のシール部材を貫通する。術者がシリンジ側装着具110を容器側装着具120へさらに相対的に接近させると、第1両頭針130の第1針部131が第1容器310のシール部材313を貫通し、第2両頭針140の第1針部141が第2容器320のシール部材323を貫通する。これにより、第1シリンジ210の内部と第1容器310の内部が第1両頭針130を介して連通し、第2シリンジ220の内部と第2容器320の内部が第2両頭針140を介して連通する。
【0063】
本実施形態では、各両頭針130、140が各容器310、320のシール部材313、323を貫通する前の状態において、各容器310、320の内部は陰圧に保持されている。そのため、第1シリンジ210の内部と第1容器310の内部が第1両頭針130を介して連通すると、第1容器310の内部へ第1シリンジ210の内部に保持された液体が移動する。同様に、第2シリンジ220の内部と第2容器320の内部が第2両頭針140を介して連通すると、第2容器320の内部へ第2シリンジ220の内部に保持された液体が移動する。
【0064】
術者は、各容器310、320内に所定量の液体が注入された後、各容器310、320及び各シリンジ210、220からシリンジ側装着具110及び容器側装着具120を取り外す。術者は、各シリンジ210、220と分離された各容器310、320を撹拌して、各容器310、320内に保持された薬剤を溶解させたり、希釈させたりする。術者は、各容器310、320内に保持された薬剤を溶解や希釈させた後、所定のアタッチメント等を使用して、塗布具(図示しない)に各容器310、320を接続させることができる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態に係る接続器具100は、所定の液体が予め充填されたプレフィルド型の第1シリンジ210が接続される第1シリンジ接続部111と、所定の液体が予め充填されたプレフィルド型の第2シリンジ220が接続される第2シリンジ接続部112と、を備えるシリンジ側装着具110と、所定の薬剤を保持し、第1シリンジ210に収容された液体を流入させる第1容器310と、所定の薬剤を保持し、第2シリンジ220に収容された液体を流入させる第2容器320とが接続され、シリンジ側装着具110と接続可能な容器側装着具120と、を有する。容器側装着具120は、第1容器310側に突出した第1針部131と当該第1針部131の突出方向と反対側へ突出した第2針部132を備える第1両頭針130を保持する第1針保持部121と、第2容器320側に突出した第1針部141と当該第1針部141の突出方向と反対側へ突出した第2針部142を備える第2両頭針140を保持する第2針保持部122と、第1針保持部121及び第2針保持部122を収容する収容部123と、収容部123内へのシリンジ側装着具110の挿入を可能にする開口部124と、を有する。接続器具100は、さらに、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に接続する際、第1針保持部121に対して第1シリンジ接続部111が位置ずれし、かつ、第2針保持部122に対して第2シリンジ接続部112が位置ずれした状態において、収容部123内へのシリンジ側装着具110の挿入を規制する規制部150を有する。
【0066】
上記のように構成された接続器具100によれば、各シリンジ210、220と各容器310、320が誤接続されることを防止できる。また、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に接続する際、シリンジ側装着具110と容器側装着具120が適切な位置関係にない場合、各両頭針130、140が保持された容器側装着具120の収容部123内にシリンジ側装着具110が挿入されることを防止することができる。そのため、シリンジ側装着具110に接続した各シリンジ210、220の各シール部材が各両頭針130、140によって誤って貫通されてしまうことを未然に防止することができる。
【0067】
また、規制部150は、容器側装着具120の収容部123の外形を形作る外枠部125と、シリンジ側装着具110に設けられ、外枠部125の外形と相似形状の外形をなす挿入ガイド部115と、を有する。規制部150は、シリンジ側装着具110を容器側装着具120に接続する際、第1針保持部121に対して第1シリンジ接続部111が位置ずれし、かつ、第2針保持部122に対して第2シリンジ接続部112が位置ずれした状態において、挿入ガイド部115を外枠部125に突き当てることにより、収容部123内へのシリンジ側装着具110の挿入を規制する。このように構成された接続器具100によれば、シリンジ側装着具110と容器側装着具120を接続する際、両者が適切な位置関係にないとき、挿入ガイド部115が外枠部125に突き当てられることにより、両者が誤接続されることをより確実に防止することができる。また、規制部150がシリンジ側装着具110の一部及び容器側装着具120の一部で構成されるため、規制部150を他の部材で構成する場合と比較して、部品点数の削減を図ることができ、かつ、製造コストの削減を図ることもできる。
【0068】
また、外枠部125は、第1針保持部121の周囲を囲む第1部分125aの外形が第2針保持部122の周囲を囲む第2部分125bの外形よりも大きく形成されている。挿入ガイド部115は、第1シリンジ接続部111の周辺部に位置する第3部分115aの外形が第2シリンジ接続部112の周辺部に位置する第4部分115bの外形よりも大きく形成されている。そのため、シリンジ側装着具110と容器側装着具120を接続する際、外枠部125の第1部分125a及び第2部分125bの各々と、挿入ガイド部115の第3部分115a及び第4部分115bの各々との位置関係が適切でない場合、規制部150によってシリンジ側装着具110と容器側装着具120が誤接続されることをより確実に防止することができる。
【0069】
また、規制部150は、外枠部125の第2部分125bの内周面に形成された凸部127と、挿入ガイド部115の第4部分115bの外周面116に形成され、凸部127に挿入可能な凹部117と、を有する。そのため、接続器具100は、シリンジ側装着具110と容器側装着具120が適切な位置関係に無い場合、シリンジ側装着具110の一部を傾けたり、変形させたりした場合であっても、収容部123内に挿入ガイド部115を挿入することができない。したがって、接続器具100は、シリンジ側装着具110と容器側装着具120が誤接続されることをより効果的に防止することができる。
【0070】
また、第1両頭針130及び第2両頭針140の各々は、規制部150により、第1針保持部121に対して第1シリンジ接続部111が位置合わせされ、かつ、第2針保持部122に対して第2シリンジ接続部112が位置合わせされた状態で、収容部123内へシリンジ側装着具110が挿入されて容器側装着具120とシリンジ側装着具110とが接続されると、第2針部132、142の各々により第1シリンジ210に設けられたシール部材及び第2シリンジ220に設けられたシール部材を貫通し、当該貫通の後、第1針部131、132の各々により第1容器310に設けられたシール部材313及び第2容器320に設けられたシール部材323を貫通する。このように構成された接続器具100によれば、シリンジ側装着具110と容器側装着具120を適切な位置関係で接続することにより、各シリンジ210、220のシール部材を各両頭針130、140で貫通した後、各容器310、320のシール部材313、323を各両頭針130、140で貫通することができる。
【0071】
以上、実施形態を通じて本発明に係る接続器具を説明したが、本発明は実施形態で説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
【0072】
実施形態では、二つの容器に対して二つのシリンジを接続可能に構成した接続器具を説明したが、接続器具は、少なくとも二つ以上の容器と二つ以上のシリンジとを接続するように構成されていればよい。したがって、接続器具は、三つ以上の容器と三つ以上のシリンジとを接続するように構成してもよい。なお、接続器具が三つ以上の容器と三つ以上のシリンジとを接続可能に構成される場合、規制部は、三つ以上の容器と三つ以上のシリンジの適切な接続が可能となるように接続時の各部の動作を規制するように構成することができる。
【0073】
また、接続器具の具体的な構造は、規制部により、シリンジ側装着具と容器側装着具が誤接続されることを防止することが可能な限り、特に限定されない。したがって、接続器具(シリンジ側装着具と容器側装着具)の各部の形状は、図面により説明した形状に限定されることはない。また、例えば、規制部は、シリンジ側装着具及び容器側装着具とは異なる独立した別の部材で構成してもよい。また、各シリンジ及び各容器の構造や仕様等も特に限定されない。
【0074】
本出願は、2020年3月2日に出願された日本国特許出願第2020-035333号に基づいており、その開示内容は、参照により全体として引用されている。
【符号の説明】
【0075】
100 接続器具
110 シリンジ側装着具
111 第1シリンジ接続部
111a 第1連結部
112 第2シリンジ接続部
112b 第2連結部
115 挿入ガイド部
115a 第3部分
115b 第4部分
116 外周面
117 凹部
120 容器側装着具
121 第1針保持部
122 第2針保持部
123 収容部
124 開口部
125 外枠部
125a 第1部分
125b 第2部分
126 内周面
127 凸部
130 第1両頭針
131 第1針部
132 第2針部
140 第2両頭針
141 第1針部
142 第2針部
150 規制部
210 第1シリンジ
220 第2シリンジ
310 第1容器
313 シール部材
320 第2容器
323 シール部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11