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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】測位方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20241025BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241025BHJP
   H04W 48/14 20090101ALI20241025BHJP
【FI】
H04W64/00 140
H04W24/10
H04W48/14
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022546681
(86)(22)【出願日】2021-02-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-04
(86)【国際出願番号】 CN2021074997
(87)【国際公開番号】W WO2021155793
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-08-26
(31)【優先権主張番号】202010081014.6
(32)【優先日】2020-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】王 園園
(72)【発明者】
【氏名】司 曄
(72)【発明者】
【氏名】孫 鵬
(72)【発明者】
【氏名】紀 子超
(72)【発明者】
【氏名】▲オ▼ 華明
(72)【発明者】
【氏名】庄 子荀
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-502067(JP,A)
【文献】特開2016-57071(JP,A)
【文献】特表2016-533068(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる測位方法であって、
測位信号に関連する優先度情報を含む測位情報を取得することと、
前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定することとを含み、
前記測位信号に関連する優先度情報は高優先度の測位信号を含み、
前記高優先度の測位信号の時間周波数リソースは、
前記高優先度よりも低い信号又はデータ業務の送信を許可しないことと、
高優先度のデータ業務により占有されることを許可することとのうちの少なくとも一つを満たす、測位方法。
【請求項2】
前述した、測位情報を取得することの前に、前記方法は、
端末に対する測位要求及び/又は測位補助データ要求を含む測位要求を送信することをさらに含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項3】
前記測位情報は、
ターゲット優先度の測位信号の配置情報と、
地理的位置に基づいて配置された測位信号の配置情報と、
キャンセル信号の繰り返し送信に関連する配置情報と、
測定間隔のキャンセルに関連する配置情報と、
測定数の減少に関連する配置情報と、
デフォルトの測位信号配置情報と、
予め配置された測位信号配置情報と、
非周期的な測位信号の配置情報と、
測定時間情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項4】
前記測定時間情報は、測定タイマーの配置情報を含み、
前記測定タイマーの配置情報は、
測定タイマーの起動時間情報と、
測定タイマーの計時時間情報とのうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記測定タイマーの計時時間は、遅延に関連する関数に基づいて決定されたものであるか、又は、前記測定タイマーの計時時間は、固定値である、請求項に記載の測位方法。
【請求項5】
前記測定時間情報は、少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報を含み、
前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報を含む、請求項に記載の測位方法。
【請求項6】
前記測位情報は、測位信号の配置情報を含み、前記測位信号の配置情報は、
前記測位信号の直交周波数分割多重化OFDMシンボル数が1又は2であることと、
前記測位信号が12よりも大きい巡回シフトをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項7】
前記測位情報が測位信号に関連する優先度情報を含む場合、ターゲット優先度の測位信号の有効性が期限切れになった後、デフォルト配置又は他の配置を回復する、請求項1に記載の測位方法。
【請求項8】
前記測位信号に関連する優先度情報は、測定結果要求の優先度情報を含み、
ターゲット優先度の測定結果要求に対応する時間周波数リソースは、
ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、
ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、
ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす、請求項1に記載の測位方法。
【請求項9】
前記測位情報は、上りリンクリソース配置情報を含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項10】
前述した、前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定することは、
前記測位情報に基づいて、測定する測位信号を決定すること、又は
前記測位情報に基づいて、送信する測位信号を決定することを含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項11】
前記測位情報は測位信号の測定時間情報を更に含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項12】
前記測位信号は、非周期的な測位リファレンス信号PRSであり、
前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定することの後、前記方法は、
PRS信号の配置情報における測定時間情報に基づいて前記PRS信号を測定すること、又は、PRS信号のターゲット優先度の配置情報に基づいて前記PRS信号を測定すること、又は、非周期的なPRSの測位情報に基づいて前記PRS信号を測定することをさらに含む、請求項1に記載の測位方法。
【請求項13】
ネットワーク機器に用いられる測位方法であって、
測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を決定することと、
端末に前記測位情報を送信することとを含み、
前記測位信号に関連する優先度情報は高優先度の測位信号を含み、
前記高優先度の測位信号の時間周波数リソースは、
前記高優先度よりも低い信号又はデータ業務の送信を許可しないことと、
高優先度のデータ業務により占有されることを許可することとのうちの少なくとも一つを満たす、測位方法。
【請求項14】
端末であって、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~12のいずれか1項に記載の測位方法のステップを実現させる、端末。
【請求項15】
ネットワーク機器であって、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項13に記載の測位方法のステップを実現させる、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年2月5日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010081014.6の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に測位方法、端末及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0003】
位置と測位技術は、移動通信に関する重要な分野であり、移動通信技術の発展に伴い、端末の位置サービスに対して高精度、低遅延などのより高い要求を提出している。従来の測位方法では、移動端末は、サービングセル及び隣接セルの相関情報を測位サーバに報告し、測位サーバは、報告された情報に基づいて端末の位置情報を取得する。しかしながら、測位過程で、信号測定、情報報告時間又は報告リソースなどの要素による影響、例えば、測位信号のリソースが他のサービスに占有されることによる影響のため、測位の低遅延の需要を満たすことが非常に難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の測位方法が測位の低遅延需要を満たすことができない課題を解決するための測位方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【0006】
第一に、本発明の実施例は、端末に用いられる測位方法を提供する。この測位方法は、
測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を取得することと、
前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定することとを含む。
【0007】
第二に、本発明の実施例は、ネットワーク機器に用いられる測位方法をさらに提供する。この測位方法は、
測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を決定することと、
端末に前記測位情報を送信することとを含む。
【0008】
第三に、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。この端末は、
測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を取得するための第一の取得モジュールと、
前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定するための第一の決定モジュールとを含む。
【0009】
第四に、本発明の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。このネットワーク機器は、
測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む前記測位要求に基づいて測位情報を決定するための第二の決定モジュールと、
端末に前記測位情報を送信するための第一の送信モジュールとを含む。
【0010】
第五に、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。この端末は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記の測位方法のステップを実現させる。
【0011】
第六に、本発明の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。このネットワーク機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記の測位方法のステップを実現させる。
【0012】
第七に、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の測位方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の有益な効果は、以下の通りである。
【0014】
上記方案において、測位情報に測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を追加することで、高優先度の測位信号を優先的に送信又は測定し、又は端末が制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了することができ、所定の時間内において測位を完了することを確保し、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本発明の何らかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づいて、他の添付図面を取得することもできる。
図1】OTDOA測位過程のフローチャートを示す。
図2】本発明の実施例の測位方法のフローチャートの一を示す。
図3】本発明の実施例の測位方法のフローチャートの二を示す。
図4】本発明の実施例の測位方法のフローチャートの三を示す。
図5】本発明の実施例の測位方法のフローチャートの四を示す。
図6】本発明の実施例の端末のモジュール概略図を示す。
図7】本発明の実施例のネットワーク機器のモジュール概略図を示す。
図8】本発明の実施例の端末の構造ブロック図を示す。
図9】本発明の実施例のネットワーク機器の構造ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的、技術案及び利点をより明瞭にするために、以下に、添付図面及び具体的な実施例を結び付けながら、本発明について詳細に記述する。
【0017】
本発明の実施例を説明する時、図1に示すように、まず観測到着時間差(Observed Time Difference of Arrival、OTDOA)の測位過程の基本シグナリングフローについて解釈説明する。
【0018】
ステップ1aにおいて、コアネットワークにおけるエンティティ位置サービスクライアント(Location Service Client、LCS Client)においてサービスモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)に測位要求を送信し、ターゲット端末に対して位置サービスを要求する。
【0019】
ステップ1bにおいて、端末(User Equipment、UE)は、非アクセスレイヤ(None-Access Stratum、NAS)を介してMMEに測位要求を送信し、端末の位置サービス(例えば、測位又は補助データの提供)を要求する。
【0020】
ステップ1cにおいて、MMEは、ターゲット端末に対する位置サービスの要求(例えば、緊急呼び端末の位置の取得)を自律的に決定し、測位要求を発生させる。
【0021】
ステップ2において、MMEは、測位要求を受信すると、測位要求をネットワークサーバ進化型サービングモバイルロケーションセンタ(Evolved Serving Mobile Location Centre、E-SMLC)に送信する。
【0022】
ステップ3aにおいて、E-SMLCは、端末に測位能力要求を送信する。
【0023】
ステップ3bにおいて、端末は、測位能力情報をE-SMLCに送信する。
【0024】
ステップ4aにおいて、端末は、E-SMLCに補助データ要求を送信する。なお、このステップは、UEにより開始された測位にのみ限定され、ネットワーク側により開始された測位の場合、直接ステップ4bを実行する。
【0025】
ステップ4bにおいて、E-SMLCは、LTE測位プロトコル(LTE Positioning Protocol Annex、LPPA)により端末のサービス基地局とインタラクションし、測位補助データを取得する。E-SMLCは、測位補助データを端末に送信し、端末は、前記測位補助データにより下りリンク測位リファレンス信号を測定することができる。
【0026】
ステップ5a/5bにおいて、E-SMLCは、端末に測定結果要求を送信し、前記測定結果を取得する。なお、このステップは、UEにより開始された測位にのみ限定され、ネットワーク側により開始された測位の場合、ステップ9aを実行する。
【0027】
ステップ6において、E-SMLCは、様々なデータにより、端末が位置する位置を計算する。
【0028】
ステップ7において、E-SMLCは、MMEに任意の所要結果(例えば、成功、失敗の指示又はUEの位置推定)を含むLCSの応答を提供する。
【0029】
ステップ8において、MMEは、LCS応答をコアネットワークLCSエンティティに戻す。
【0030】
ステップ9a/9bにおいて、E-SMLCは、端末に測定結果要求を送信し、前記測定結果を取得する。
【0031】
ステップ10において、E-SMLCは、様々なデータにより、端末が位置する位置を計算する。
【0032】
ステップ11において、E-SMLCは、MMEに任意の所要結果を含むLCSの応答を提供する。
【0033】
ステップ12において、MMEは、LCS応答を端末に戻す。
【0034】
なお、上記のOTDOA測位過程は、長期進化(Long Term Evolution、LTE)ネットワークにおける測位過程であり、同様に、ニューラジオ(New Radio、NR)ネットワークに適用できる。NRネットワークでは、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)エンティティは、測位要求を取得し、測位要求をネットワークサーバ位置管理機能(Location Management Function、LMF)エンティティに送信し、LMFは、端末と測位補助データの送信、測定結果要求の送信などの情報インタラクションを行う。LMFは、端末により報告された測定情報に基づいて、端末が位置する位置を計算し、AMFにLCS応答を送信する。NRネットワークのOTDOA測位過程は、上記LTEネットワークの測位過程と類似しているため、ここではこれ以上説明しない。
【0035】
本発明は、端末の測位方法が測位の低遅延需要を満たすことができない従来技術の課題について、測位方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【0036】
図2に示すように、本発明の実施例は、端末に用いられる測位方法を提供する。この測位方法は、以下のステップを含む。
【0037】
ステップ201において、測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を取得する。
【0038】
前記測位情報は、端末がネットワーク機器から取得したものである。前記ネットワーク機器は、E-SMLC、基地局、LMF又はその進化、例えば、位置管理センタ(Location Management Centre、LMC)などのLocation Managementを含んでもよい。
【0039】
そのうち、端末は、非アクセスレイヤを介してMME又はAMFに対して位置サービスを要求し、又は、コアネットワークにおけるいくつかのエンティティは、MME又はAMFに対してターゲット端末の位置サービスを要求し、又は、MME又はAMFは、ターゲット端末に対する位置サービスの要求を自律的に決定してもよい。MMEを例にして、MMEは、測位要求を受信すると、E-SMLCに測位要求を送信し、E-SMLCは、測位要求に基づいて、端末測位に関連する測位情報を決定し、前記測位情報を端末に送信する。
【0040】
前記測位情報は、測位信号の配置情報を含む。なお、前記測位情報は、測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む。測位信号の配置情報に測位信号に関連する優先度情報を追加し、例えば、測位信号の送信又は測定を行う時、高優先度の測位信号を優先的に送信又は測定し、例えば、タイムスタンプに優先的に置き、そして、他の信号又はデータ業務の送信を許可しないように高優先度の測位信号の時間周波数リソースを制限し、高優先度の測位信号のリソースが占有又はキャンセルされないことを確保して、タイムリーに測位を完了する。
【0041】
測位信号の測定配置に時間制約を追加し、有効な測定又は報告の時間間隔/タイムスタンプ、例えば、カットオフ時刻、測定周期や長さなどを定義し、端末は、制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了することで、所定の時間内において測位を完了することを確保し、遅延が測位遅延又は産業用モノのインターネットの需要を満たすことを促進する。
【0042】
なお、前記測位情報は、前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報が付帯された、ネットワーク機器により送信された情報命令であってもよく、又は、前記測位情報は、前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報が付帯された、ネットワーク機器により送信された測位補助データ情報であり、又は、前記測位情報は、前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報が付帯された、ネットワーク機器により送信された測定結果要求であり、又は、前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報は、ネットワーク機器により送信された他の命令により付帯され、例えば前記測位信号がサウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)である場合、SRS信号の優先度情報は、ラジオリソースコントロール(Radio Resource Control、RRC)のSRS配置メッセージに含まれてもよく、SRSの測定時間情報は、LMF又はE-SMLCにより基地局に送信されたLPPAメッセージに含まれてもよい。
【0043】
ステップ202において、前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定する。
【0044】
具体的には、前述した、前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定することは、前記測位情報に基づいて、測定する測位信号を決定すること、又は、前記測位情報に基づいて、送信する測位信号を決定することを含んでもよい。前記測位信号は、前記端末が測定しようとする測位信号であってもよく、前記端末がネットワーク機器に送信しようとする測位信号であってもよい。前記測位信号が端末が測定しようとする測位信号である場合、前記測位信号は、測位リファレンス信号(Positioning reference signals、PRS)であってもよく、PRS信号は、基地局により前記端末に送信され、端末により測定される。前記測位信号が端末が送信しようとする測位信号である場合、前記測位信号は、SRS信号であってもよく、SRS信号は、端末により基地局に送信され、基地局により測定される。
【0045】
本発明の実施例では、測位情報に測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を追加することにより、高優先度の測位信号を優先的に送信又は測定し、又は端末が制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了することができ、所定の時間内において測位を完了することを確保し、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【0046】
選択的に、前述した、測位情報を取得することの前、前記方法は、端末に対する測位要求及び/又は測位補助データ要求を含む測位要求を送信することをさらに含む。
【0047】
この実施例では、前記端末に対する測位要求は、端末による非アクセスレイヤを介するMME又はAMFへのある位置サービスの要求であってもよい。選択的に、前記端末に対する測位要求は、さらに、外部サーバ又はゲートウェイがMMEに送信した、ある端末の位置を要求する要求であってもよく、又は、端末が非アクセスレイヤを介してLMF又はLMCに送信した位置要求であってもよい。
【0048】
この実施例では、前記測位補助データ要求は、端末がネットワーク機器から測定用の測位補助データを取得するために用いられる。
【0049】
選択的に、E-SMLCは、端末のサービス基地局とLPPAプロトコルによりインタラクションし、測位補助データを取得する。前記測位補助データは、サービングセルの情報(物理セル識別子、測位リファレンス信号配置、セル周波数、タイミングなどの情報)、隣接セル情報(隣接セルの物理セル識別子、測位リファレンス信号配置、セル周波数、タイミングなどの情報)を含むが、これらに限らない。選択された隣接セルは、端末の地理的位置を事前で大まかに判別して取得した測定に有利なセルであってもよく、AMF又はMMEが領域を判定して取得した後、隣接セルを削除選択して得られたセルであってもよい。
【0050】
選択的に、前記測位要求は、測位要求タイプ情報、測位能力情報、応答遅延情報、及び精度情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0051】
前記測位要求タイプは、低遅延タイプの測位要求、及び高精度タイプの測位要求のうちの少なくとも一つを含む。そのうち、前記低遅延タイプの測位要求は、一つの情報ユニットにより指示されてもよく、遅延需要がある場合、前記情報ユニットは、イネーブルになる。さらに、前記低遅延とは、遅延がある閾値よりも小さいであることであり、前記閾値は、一つ又は複数であってもよく、低遅延で指示されるビットは、前記閾値数により決定される。さらに、低遅延要求は、上記情報ユニットと同一の情報要素(Information Element、IE)を用いてもよく、異なるIEを用いてもよい。低遅延指示ユニットは、IEが異なる場合、上記情報ユニットがイネーブルになれば、有効になり、そうでなければ無効になる。前記高精度タイプの測位要求は、一つの情報ユニットにより指示されてもよく、精度需要がある場合、前記情報ユニットは、イネーブルになり、この情報ユニットは、低遅延の情報ユニットと同じであってもよく、又は異なってもよく、さらに、前記高精度とは、測位精度がある閾値よりも大きいことであり、測位精度は、一般的に空間エンティティの位置情報(例えば、座標)と実際の位置との近接度合いである。前記高精度の閾値は、一つ又は複数であってもよく、高精度な指示ビットは、閾値数により決定され、さらに、高精度な測位要求は、上記情報ユニットと同一のIE又は異なるIEを用いてもよく、IEが異なる場合、前記情報ユニットがイネーブルになれば、高精度な指示ユニットは、有効になり、そうでなければ、無効になる。
【0052】
前記応答遅延情報とは、ターゲット端末の測位遅延に対する需要に関連する情報、例えば、具体的な遅延時間又は要求の遅延範囲であり、前記精度情報とは、ターゲット端末の測位精度に対する需要に関連する情報、例えば、需要の具体的な精度値又は精度範囲である。
【0053】
前記測位能力情報は、測定能力、モード能力、異周波測定能力、及び、遅延測定能力のうちの少なくとも一つを含む。そのうち、測定能力とは、測位信号に対する測定能力、例えば、サポートする帯域幅、リソース数、リファレンス信号受信パワー(Reference Signal Receiving Power、RSRP)数、周波数レイヤの数、セットにおける送信及び受信点(Transmission and Reception Point、TRP)の数、セットの数、Total resource(トータルリソース)の数である。
【0054】
モード能力とは、UE-BASE(端末に基づく測位方式)、UE-ASSISTED(端末補助の測位方式)、STANDLONE(独立した端末測位方式)の測位方式をサポートするか否か、及びいくつかをサポートするかである
異周波測定能力とは、異周波リファレンス信号時間差(Reference Signal Time Difference、RSTD)測定をサポートする否か、及び異周波RSTD測定能力である。
【0055】
遅延測定能力とは、測位信号測定が低遅延需要を満たすことができるか否か、及び低遅延測定能力である。
【0056】
さらに、前記測位情報は、ネットワーク機器により送信された測位補助データ情報を含んでもよい。前記端末は、まず、ネットワーク機器に低遅延補助情報要求情報を含む測位補助データ要求を送信し、前記ネットワーク機器は、端末に低遅延需要を満たす測位補助データ情報を送信してもよく、又は、ネットワーク機器は、コアネットワークにおけるエンティティ又はMME又はAMF又はその進化による端末に対する低遅延の測位要求に基づいて、端末に低遅延需要を満たす測位補助データ情報を送信し、又は前記端末又は他の端末が非アクセスレイヤを介してネットワーク機器に低遅延測位要求を送信し、前記ネットワーク機器は、端末に遅延需要を満たす測位補助データ情報を送信する。さらに、前記低遅延補助情報要求情報は、特定のIE又はビットにより指示される補助情報タイプであってもよい。
【0057】
具体的には、前記測位情報は、以下のうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0058】
a)ターゲット優先度の測位信号の配置情報である。前記ターゲット優先度の測位信号は、高優先度の測位信号であってもよく、前記高優先度は、需要に基づいて決定され、例えば、前記高優先度は、第一の優先度である。
【0059】
b)地理的位置に基づいて配置された測位信号の配置情報である。具体的には、端末の地理的位置又はセルの地理的位置に基づいて、複数の測位補助データを一括して予め定義してもよく、同じセルのUEの測位補助データが異なり、又は、同じセルリストのUEの測位補助データの順序が異なるように表してもよい。
【0060】
d)キャンセル信号の繰り返し送信に関連する配置情報である。例えば、繰り返し係数が1に配置され、又は、新しいパラメータが導入されるか又は効果的に配置されると、繰り返し係数配置が無効になる。
【0061】
e)測定間隔のキャンセルに関連する配置情報である。異周波測定では、端末が測定間隔(gap)にあると、基地局に任意のデータも送信せず、基地局が端末に任意のリソースをスケジューリングしないため、測定gapの設定により、端末測位の遅延に影響を与える可能性がある。ネットワーク機器により送信された測位補助データ情報内において、端末に測定切り替えシグナリング(例えば、ブラインド切り替え)を配置することにより、隣接セルに対する測定過程を除去し、測定gapの時間を強制的に節約し、低遅延需要を満たしてもよく、新しいパラメータを導入する又は有効的に配置する時、測定gapが無効になることにより、現在の帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)のみで測定してもよい。
【0062】
f)測定数の減少に関連する配置情報、例えば、TRP数、隣接セル測定数などである。
【0063】
g)測定時間情報である。前記測定時間情報は、測位信号の測定報告時間を制約するために用いられ、端末に測定タイマーを配置することにより、測位信号の測定又は報告の開始時間、カットオフ時間、時間長及び周期などの情報を制約してもよく、前記測定時間情報は、時間ウィンドウとして配置され、測定時間ウィンドウ内において測位信号の測定と報告を完了してもよい。
【0064】
h)デフォルトの測位信号配置情報、予め配置された測位信号配置情報である。特殊な要求、例えば、低遅延要求がトリガーされる又は低遅延要求が終止すると、デフォルト又は予め配置された測位信号の測位配置情報に切り替える。
【0065】
i)非周期的な測位信号の配置情報である。以下のうちの一つを含む。
【0066】
トリガー条件である。
【0067】
配置情報である。選択的に、前記配置情報は、Slot offset(スロットオフセット)、Symbol num(シンボル数)のうちの一つを含む。
【0068】
選択的なアクティブ化配置グループである。例えば、1つ以上のresourceが含まれる異なるPRS resourceグループである。
【0069】
さらに、前記測定時間情報は、ネットワーク機器により送信された測定結果要求に付帯されてもよい。選択的に、前述した、測位情報を取得することは、前記測位信号の測定時間情報を含む前記測位信号に対する測定結果要求を受信することを含んでもよい。この実施例では、前記測定結果要求には、前記測定時間情報を含む測定配置情報が含まれてもよい。前記測定結果要求は、前記測定時間情報のほか、マルチパスRSTD、最大の隣接セル測定数、モーション情報測定要求をさらに含んでもよいが、これらに限らない。選択的に、測定結果、及び測定結果の取得から測定結果の報告までのモーション測定情報により結果を報告してもよく、それにより、低遅延の測位要求を満たし、この場合、前記モーション測定情報の時点と測定の時点を組み合わせる必要があり、低遅延需要があると、組み合わせて結果を報告することができる。
【0070】
この実施例では、測定結果要求に前記測位信号の測定時間情報が付帯され、端末が測位信号の測定範囲を正確に知り、端末の測定開始時間又は測定終了時間を標準化し、測定範囲を効果的に狭め、測位信号の測定と報告をタイムリーに完了し、低遅延需要を満たすことができる。
【0071】
具体的には、前記測定時間情報の配置方式は、以下の二つを含むが、それらに限らない。
【0072】
方式1において、前記測定時間情報は、測定タイマーの配置情報を含む。ネットワーク機器は、端末に対して測定タイマーを配置し、前記端末は、測定タイマーが期限切れになったことに応じて、現在の時点で得られた信号測定結果を報告する。
【0073】
そのうち、前記測定タイマーの配置情報は、a)測定タイマーの起動時間情報と、b)測定タイマーの計時時間情報とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0074】
前記測定タイマーの大きさ又は時間長は、測位サービスの遅延要求に関連し、そのうち、前記測定タイマーの計時時間は、遅延に関連する関数に基づいて決定されてもよく、例えば、計時時間=f(遅延、SFN0 OFFSET(システムフレーム番号の差))であり、又は、前記測定タイマーの計時時間は、固定値、例えば、0.1ms、0.5ms、1ms、4ms、5ms、10msであり、又は、numerology(パラメータセット)に関連する計時時間、例えば、2^u*(0.1、0.5、1、4、5、10)msであり、又は複数のslotである。
【0075】
なお、前記測定タイマーの配置方式は、1)配置された測位信号時間に基づいて前記測定タイマーを起動又は終了する予め配置と、2)一番目の測位信号を測定する時、前記測定タイマーを起動又は終了する非明示的配置と、3)前記測定タイマーの起動又は終了に関連するパラメータを配置する明示的配置とを含むが、それらに限らない。
【0076】
具体的には、前記測定タイマーの起動時間は、以下のうちの一つであってもよい。
【0077】
a)サービングセル又は基地局に対するシステムフレーム番号又はスロット番号のオフセットである。
【0078】
b)リファレンスリソースセット又はターゲットリソースセットに対する時間オフセットである。ターゲットリソースセットに対する時間オフセットは、需要に基づいて指定されたあるリソースセットの開始位置のオフセットであってもよい。リファレンスリソースセットに対する時間オフセットは、負数であってもよく、下りリンクPRS信号、RSTDリファレンス信号により提供されるリファレンス時間は、一つの識別子、例えば、一つのPRSリソースセット識別子、又は単独の一つのPRSリソース識別子、又は一つのPRSリソースリスト識別子を含んでもよい。
【0079】
c)測位信号に対する時間オフセットである。一番目の測位信号の測定開始時間に対するオフセットであってもよい。
【0080】
d)一番目のリソースセットに対する開始時間のオフセットである。
【0081】
e)絶対時間情報である。前記絶対時間とは、前記第一の測定時間ウィンドウの開始時間であり、相対時間オフセットではなく、具体的な時間情報である。
【0082】
方式2において、前記測定時間情報は、少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報を含む。ネットワーク機器は、端末に対して信号を測定する時間ウィンドウを配置し、端末は、測定時間ウィンドウのみにおいて信号を測定する。
【0083】
前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報を含む。
【0084】
そのうち、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報は、測位信号の遅延要求に関連し、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報は、遅延に関連する関数に基づいて決定されてもよく、例えば、少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間=f(遅延、SFN0 OFFSET)であり、又は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報は、固定値、例えば、0.1ms、0.5ms、1ms、4ms、5ms、10msであり、又は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報は、numerologyに関連する値であり、前記パラメータセットは、サブキャリア間隔、シンボル長、サイクリックプレフィックス長さなど、例えば、2^u*(0.1、0.5、1、4、5、10)ms、又は複数のslotを含む。なお、異なる測定時間ウィンドウに対応する遅延は、同じであってもよく、又は異なってもよく、対応する計算関数は、同じであってもよく、又は異なってもよく、対応する固定値は、同じであってもよく、又は異なってもよい。
【0085】
そのうち、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの周期は、測位信号の周期以上であってもよい。前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの周期の配置方式は、例えば、配置しない時、測位信号の周期と同じである非明示的配置、及び、例えば、測位信号の周期の整数倍である明示的配置であってもよい。
【0086】
前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間は、測位信号の周期以下であってもよい。前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間は、遅延以下であり、前記遅延は、端末が結果を戻すことが要求される遅延であってもよく、測定の遅延であってもよく、又は、結果を戻すことが要求されることに基づいて推定された測定の遅延であってもよい。
【0087】
さらに、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの開始時間情報をさらに含んでもよい。
【0088】
前記開始時間は、以下のうちの一つに基づいて決定されてもよい。
【0089】
a)サービングセル又は基地局に対するシステムフレーム番号又はスロット番号のオフセットである。
【0090】
b)リファレンスリソースセット又はターゲットリソースセットに対する時間オフセットである。ターゲットリソースセットに対する時間オフセットは、需要に基づいて指定されたあるリソースセットの開始位置のオフセットであってもよい。リファレンスリソースセットに対する時間オフセットは、負数であってもよく、下りリンクPRS信号、RSTDリファレンス信号により提供されるリファレンス時間は、一つの識別子、例えば、一つのPRSリソースセット識別子、又は単独の一つのPRSリソース識別子、又は一つのPRSリソースリスト識別子を含んでもよい。
【0091】
c)測位信号に対する時間オフセットである。一番目の測位信号の測定開始時間に対するオフセットであってもよい。
【0092】
d)一番目のリソースセットに対する開始時間のオフセットである。
【0093】
e)絶対時間情報である。前記絶対時間とは、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの開始時間であり、相対時間オフセットではなく、具体的な時間情報である。
【0094】
前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、端末の測定又は報告のカットオフ時刻を標準化する前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウのカットオフ時間情報をさらに含んでもよい。なお、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウは、同一の測位周波数レイヤにとって同じであり、即ち前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウは、測位周波数レイヤのパラメータにおいて配置されてもよい。
【0095】
そのうち、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置方式は、1)配置された測位信号時間に基づいて前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウを起動する開始時間、又は終了するカットオフ時間である予め配置と、2)一番目の測位信号時を測定する時を前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの開始又はカットオフ時間とする非明示的配置と、3)前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの開始又はカットオフに関連するパラメータを配置する明示的配置との配置方式を含むが、それらに限らない。
【0096】
以下、前記測定時間情報が第一の測定時間ウィンドウの配置情報と第二の測定時間ウィンドウの配置情報を含むことを例にして、測定時間ウィンドウの配置情報内容について説明する。この実施例では、同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)を測定する場合、前記第一の測定時間ウィンドウを基礎として、前記第二の測定時間ウィンドウを導入し、前記第一の測定時間ウィンドウは、アイドル状態測定に用いられてもよく、配置された周期が比較的大きい。前記第二の測定時間ウィンドウは、接続状態測定に用いられてもよく、配置された周期が比較的小さく、第一の測定時間ウィンドウよりも小さくする必要がある。PRSリソースが繰り返すように配置され、導入する第一の測定時間ウィンドウの周期が比較的大きく(例えば、PRS周期の数倍)配置され、第一の測定時間ウィンドウの継続時間内が複数の繰り返すリソースのみを含む可能性があるため、周期が比較的小さい第二の測定時間ウィンドウを配置する必要があり、前記第二の測定時間ウィンドウの周期は、リソースの繰り返し係数と関連してもよく、又は繰り返し係数の時間間隔と関連してもよく、第二の測定時間ウィンドウの継続時間は、繰り返し係数の時間間隔よりも小さく、このように、前記第二の測定時間ウィンドウにおいて、異なるビームにおけるPRSを測定することができる。
【0097】
選択的に、前記第二の測定時間ウィンドウの周期は、前記第一の測定時間ウィンドウの周期よりも小さく、第二の測定時間ウィンドウの開始位置の時間オフセットは、前記第一の測定時間ウィンドウの開始位置の時間オフセットと一致し、又は第一の測定時間ウィンドウに対する開始オフセットについてのパラメータを配置し、第二の測定時間ウィンドウの継続時間は、前記第一の測定時間ウィンドウの継続時間以下であり、第二の測定時間ウィンドウの周期及び/又は継続時間は、測位信号の配置情報の繰り返し係数と繰り返し間隔のうちの少なくとも一つに関連してもよい。
【0098】
具体的には、前記測定時間情報が複数の測定時間ウィンドウの配置情報を含む場合、前記ステップ102は、前記複数の測定時間ウィンドウの重なり領域内の前記測位信号を決定することを含んでもよい。例えば、2つの測定時間ウィンドウを含む場合、2つの測定時間ウィンドウ重なり領域内の測位信号を決定する。3つ以上の測定時間ウィンドウを含む場合、予め設定されるルールに基づいて重なり領域内の測位情報を決定し、例えば、関する測定時間ウィンドウが最も多い重なり領域内の測位信号、複数の測定時間ウィンドウのうちの少なくとも2つの測定時間ウィンドウにより形成された最大(又は最小)の重なり領域内の測位信号を決定する。
【0099】
前記測定時間情報が第一の測定時間ウィンドウと第二の測定時間ウィンドウを含むことを例にして、端末は、PRS信号を測定する必要がある場合、前記第一の測定時間ウィンドウと前記第二の測定時間ウィンドウとの重なり領域のPRS信号のみを測定し、端末は、SRS信号を送信する必要がある場合、前記第一の測定時間ウィンドウと前記第二の測定時間ウィンドウとの重なり領域内のみにおいて前記SRS信号を送信する。
【0100】
以上は、測位情報に測位信号の測定時間情報が含まれる時の測位方法であり、以下、具体的な実施例により、前記測位情報に測位信号に関連する優先度情報が含まれる場合の測位方法を説明する。
【0101】
選択的に、前記測位信号に関連する優先度情報は、測位信号の優先度情報を含み、ターゲット優先度の測位信号に対応する時間周波数リソースは、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0102】
この実施例では、前記ターゲット優先度の測位信号は、高優先度の測位信号、例えば、第一の優先度であってもよく、測位をタイムリーに完了することを確保するために、高優先度の測位信号の時間周波数リソース情報は、他の物理下りリンク共有チャネル(Physical downlink shared channel、PDSCH)又は物理上りリンクコントロールチャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)又はリファレンス信号(Reference Signal、RS)の送信を希望しない。なお、高優先度の測位信号の時間周波数リソースは、高優先度のデータ業務により占有できる。
【0103】
選択的に、前記測位情報は、測位信号の配置情報を含む。さらに、前記測位信号の配置情報は、前記測位信号の直交周波数分割多重化OFDMシンボル数が1又は2であること、前記測位信号が12よりも大きい巡回シフト、例えば、16、24、48の巡回シフトをサポートし、さらに、前記測位信号にデフォルト配置情報が存在することのうちの少なくとも一つを含む。なお、前記測位信号の配置情報は、ターゲット優先度の測位信号の配置情報であってもよく、即ちネットワーク機器は、前記端末に対して測位信号を配置する時、高優先度の測位信号として配置し、又は、前記測位信号の配置情報は、非周期的な測位信号配置情報であり、又は、前記測位信号の配置情報は、デフォルト又は特殊な測位信号配置情報、例えば、高優先度の測位信号配置情報、低遅延の測位信号配置情報である。
【0104】
なお、前記測位情報が測位信号に関連する優先度情報を含む場合、ターゲット優先度の測位信号の有効性が期限切れになった後、デフォルト配置又は他の配置を回復する。前記他の配置は、優先度が設定されていない配置情報又は周期的又は半静的な配置情報であってもよい。この実施例では、ターゲット優先度の測位信号の時間周波数リソースには、前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務又は信号による占有を許可しない場合が存在するため、高優先度の測位信号が配置された端末は、低優先度の測位信号の同時処理を期待せず、他の信号の伝送の影響を回避するために、前記測位信号のターゲット優先度に対して有効期限を配置することができ、前記ターゲット優先度の有効性が期限切れになった後、デフォルト配置に回復し、又は優先度情報を配置する前の測位信号配置に回復することができ、このように他の信号を正常に伝送できる。低遅延の測位需要が依然として存在する場合、測位信号の優先度を再配置することができる。
【0105】
選択的に、前記測位信号に関連する優先度情報は、測定結果要求の優先度情報を含み、選択的に、測位情報は、前記測位信号に対する測定結果要求を含み、前記測定結果要求は、前記測定結果要求の優先度情報を含む。
【0106】
そのうち、ターゲット優先度の測定結果要求に対応する時間周波数リソースは、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0107】
この実施例では、前記ターゲット優先度の測定結果要求は、高優先度の測定結果要求、例えば、第一の優先度であってもよい。測定結果のタイムリーな報告を確保するために、前記高優先度の測位結果要求又は報告は、他のPDSCH又はPUCCH又はリファレンス信号の情報の送信を希望しない。前記高優先度の測位結果要求又は報告された時間周波数リソースは、高優先度のデータ業務に占有される可能である。選択的に、前記測定結果要求は、測定結果の繰り返し情報をさらに含んでもよい。
【0108】
端末は、前記測定結果要求を受信すると、測位信号を測定し、ネットワーク機器に前記測定結果をフィードバックする。選択的に、前記方法は、前記測定結果のタイプ及び/又は前記測定結果の優先度情報を含む前記測位信号の測定結果を送信することをさらに含む。前記測定結果のタイプは、前記測定結果が低遅延の測定結果であるかeMBBの測定結果であるかを表すことができる。
【0109】
前記測定結果が前記測定結果のタイプを含む場合、選択的に、前記測定結果のタイプは、以下の方式のうちの少なくとも一つにより指示される。
【0110】
a)遅延に関連する測定結果の指示識別子である。選択的に、この指示識別子は、この結果が低遅延の測定結果であるのを表す。
【0111】
b)ターゲット測位信号の応用に関連する測定結果の指示識別子である。前記ターゲット測位信号は、低遅延又は高優先度又は予め配置された測位信号であってもよい。前記ターゲット測位信号が低遅延の測位信号であることを例にして、ネットワーク機器は、端末に対して低遅延の測位情報を配置し、端末は、この測位情報を応用して測位信号の測定を行い、測定結果は、特定の指示識別子により表すことができる。
【0112】
c)ターゲット測位信号を測定した測定結果の指示識別子である。前記ターゲット測位信号は、低遅延又は高優先度の測位信号であってもよい。前記ターゲット測位信号が高優先度の測位信号であることを例にして、ネットワーク機器は、端末に対して高優先度の測位信号を配置し、端末がこの測位信号を測定して得られた測定結果は、特定の指示識別子により表すことができる。
【0113】
d)モーションセンサにより報告された測定結果を組み合わせた指示識別子である。
【0114】
e)追加された情報要素IEにより指示される前記測定結果のタイプである。前記IEは、測定時間であってもよく、即ち測定時間により前記測定結果のタイプを区別する。
【0115】
なお、端末は、前記測位信号の測定結果を報告する前、報告待ち時間を減少させるために、さらに上りリンクリソースを決定する必要がある。そのうち、前記上りリンクリソースは、端末によりネットワーク機器に要求されてもよく、ネットワーク機器により自発的に配置されてもよい。
【0116】
選択的に、前述した、前記測位信号の測定結果を送信することの前、前記方法は、上りリンクリソース要求を送信することをさらに含み、前記上りリンクリソース要求は、前記上りリンクリソース要求の原因、例えば上りリンクリソースを用いて低遅延を送信する測位需要に関連する配置情報と、周期的、非周期的及び半静的を含む前記上りリンクリソース要求のタイプと、リソースの大きさと、前記上りリンクリソース要求の優先度情報(例えば、高優先度の測位信号が高優先度の上りリンクリソースを要求する必要がある)と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0117】
ネットワーク機器は、端末により送信された前記上りリンクリソース要求を受信し、要求内容に基づいて上りリンクリソースを配置し、上りリンクリソース配置情報を端末に送信する。前記ネットワーク機器がE-SMLC又はLMFであることを例にして、E-SMLC又はLMFは、測位信号の配置情報に基づいて上りリンクリソースを配置し、上りリンクリソース配置情報を端末と基地局に送信し、又は、E-SMLC又はLMFは、プロトコル又は上位層により予め配置された情報に基づいて、プロトコルの約束に従って、端末と基地局に上りリンクリソース配置情報を送信してもよい。
【0118】
具体的には、前記測位情報は、上りリンクリソース配置情報を含んでもよい。
【0119】
前記上りリンクリソース配置情報の配置方式は、以下のうちの一つを含む。
【0120】
1)前記上りリンクリソース配置情報を前記測位信号の配置情報及び/又は前記測位信号の測定時間情報に基づいて配置する。
【0121】
具体的には、配置方式は、configure grant(配置許可)、UL grant(上りリンクスケジューリング許可)、下りリンクコントロール情報(Downlink Control Information、DCI)動的配置、RRC予め配置、軽量プレゼンテーションプロトコル(Lightweight Presentation Protocol、LPP)予め配置を含むが、それらに限らない。予め配置の場合、予めプロトコルにより測定時間を約束し、時間が終了すると報告することができる。サービングセル配置の場合、サービングセルは、LPPAにより開始測定時間と測定ウィンドウを取得し、上りリンクリソースを予め配置することができる。LMF又は位置サーバの場合、信号配置とサービングセルのスロットフォーマット指示(Slot Format Indicator、SFI)に基づいて上りリンクリソースを割り当て、それぞれ端末とサービングセルに配置する。
【0122】
2)前記上りリンクリソース配置情報を上りリンクリソース要求に基づいて配置する。
【0123】
端末が上りリンクリソース要求を送信すると、ネットワーク機器は、上りリンクリソース要求に基づいて前記上りリンクリソース配置情報を配置することができる。具体的には、配置方式は、configure grant、UL grant、DCI動的配置、RRC予め配置、LPP予め配置を含むが、それらに限らない。そのうち、予め配置の場合、予めプロトコルにより約束し、時間が終了すると報告することができる。サービングセル配置の場合、サービングセルは、LPPAにより開始測定時間と測定ウィンドウを取得し、上りリンクリソースを予め配置するか又は端末の要求に基づいて上りリンクリソースを配置する。LMF又は位置サーバの場合、信号配置とサービングセルのSFIに基づいて上りリンクリソースを割り当て、それぞれ端末とサービングセルに配置する。
【0124】
3)前記上りリンクリソース配置情報をプロトコル又は上位層により予め配置する。E-SMLC又はLMFは、プロトコルにより規定された測位信号の上りリンクリソースに基づいて、前記上りリンクリソースの配置情報を端末とサービングセルに送信することができる。
【0125】
この実施例では、端末が測定結果を報告する前、上りリンクリソース配置情報を取得することで、報告待ち時間を節約し、測定情報の報告をタイムリーに完了することができ、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【0126】
選択的に、前記測位信号は、非周期的な測位リファレンス信号PRSであり、非周期的なPRS信号は、ターゲット優先度のPRS信号であってもよい。前記ターゲット優先度が高優先度であることを例にして、前記高優先度又は低遅延の測位要求は、非周期的なPRS信号配置をトリガーすることができる。前記非周期的なPRSは、高優先度のPRSとして配置され、前記高優先度のPRSの時間周波数リソース情報は、他のPDSCH又はPUCCH又はSRS又はPRS信号の送信を希望しない。
【0127】
前記非周期的なPRS配置方式は、予め配置又はデフォルト配置であってもよい。選択的に、前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定することの後、前記方法は、ネットワーク機器に非周期的なPRS信号要求を送信することと、要求を受信した基地局が基地局セル位置に関連する時間領域位置で非周期的なPRS信号を送信することと、端末が非周期的なPRS信号を受信することと、PRS信号の配置情報における測定時間情報に基づいて前記PRS信号を測定し、又は、PRS信号のターゲット優先度の配置情報に基づいて前記PRS信号を測定することとをさらに含む。
【0128】
例えば、前記測定時間情報が測定時間ウィンドウの配置情報であると、端末は、予め配置された時間ウィンドウに基づいて前記PRS信号を直接測定し、又は、端末は、高優先度のサービス要求を送信し、E-SMLCは、PRSの配置情報を高優先度に切り替え、端末は、高優先度の配置情報に基づいて前記PRS信号を測定する。
【0129】
前記非周期的なPRS配置方式は、LMFが要求に基づいて端末のためにPRSを予め配置することであってもよい。そのうち、前記非周期的なPRSが周期的なPRSと重なり、周期的なPRSをdrop(削除)し、又は、前記非周期的なPRSが低優先度データと重なり、低優先度データをdropする。
【0130】
前記非周期的なPRS配置方式は、LMFが測位要求に基づいて非周期的なPRSを直接配置することであってもよい。前記配置情報をそれぞれLPP又はNR測位プロトコル(NR Positioning Protocol、NRPP)又はその進化により端末に配置し、LPPA(又はNRPPA又はその進化)により関連するセル又は基地局に配置し、そのうち、前記非周期的なPRSが周期的なPRSと重なり、周期的なPRSをdropし、又は、前記非周期的なPRSが低優先度データと重なり、低優先度データをdropする。
【0131】
前記非周期的なPRS配置方式は、UE又はLMFがアクティブ化シグナリングにより、非周期的なPRSの配置をアクティブ化することであってもよい。
【0132】
なお、前記非周期的なPRS配置が期限切れになり、デフォルト配置又は元の配置又は周期的なPRS配置を回復する。
【0133】
以下、具体的な実施例により、前記測位信号がターゲット優先度の周期的又は非周期的なPRS信号である場合の前記測位方法のステップを説明し、前記測位情報が測位補助データ情報及び測定結果要求を含むことを例にして、図3に示すように、端末は、E-SMLC又はLMFに測位要求を送信し、前記測位要求は、低遅延需要を追加する測位要求である。E-SMLC又はLMFは、前記測位要求を受信すると、端末の測位能力を決定する(このステップは、省略可能)。E-SMLC又はLMFは、前記測位要求に基づいて、低遅延需要を満たす測位補助データを決定する。E-SMLC又はLMFは、低遅延の測位補助データを端末に送信し、基地局に高優先度又は低遅延の測位信号の配置情報を送信し、又は非周期的なPRS配置情報を送信する。基地局は、前記測位信号の配置情報に基づいて端末に高優先度又は非周期的なPRS信号を送信する。端末は、前記PRS信号を測定し、測定結果を得る。E-SMLC又はLMFは、測定結果要求の配置情報を決定し(省略可能)、測定結果要求の配置情報に基づいて端末に測定結果要求を送信し(省略可能)、端末は、前記測定結果を報告する。
【0134】
選択的に、前記測位信号は、ターゲット優先度の非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSであり、前記ターゲット優先度が高優先度であることを例にして、高優先度の測位要求は、非周期的なSRS信号配置をトリガーすることができ、前記非周期的なSRS信号が高優先度のSRS信号として配置され、前記SRS信号の時間周波数リソース情報は、他のPDSCH又はPUCCH又はSRS信号又はPRS信号の送信を希望しない。前記非周期的なSRS信号の配置方式は、予め配置又は動的配置である。
【0135】
前記ターゲット優先度の非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSは、DCIによりアクティブ化されてもよく、予め配置とDCIとの組み合わせによりアクティブ化されてもよく、又は予め配置とプロトコルに従って約束されてもよい。
【0136】
具体的には、前述した、前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定することの後、前記方法は、前記測位情報に基づいてネットワーク機器に非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSを送信することをさらに含む。SRS信号の送信時間は、測位要求と時間Tをおいてもよく、明示的に配置される情報ユニット又はプロトコルにより約束されてもよい。
【0137】
以下、具体的な実施例により、前記測位信号がターゲット優先度の非周期的なSRS信号である場合の前記測位方法のステップを説明し、前記測位情報が測位補助データ情報及び測定結果要求を含むことを例にして、図4に示すように、端末は、E-SMLC又はLMFに測位要求を送信し、前記測位要求は、低遅延需要を追加する測位要求である。E-SMLC又はLMFは、前記測位要求を受信すると、端末の測位能力を決定する(このステップは、省略可能)。E-SMLC又はLMFは、前記測位要求に基づいて、低遅延需要を満たす測位補助データを決定する。E-SMLC又はLMFは、低遅延の測位補助データを端末に送信し、基地局に高優先度又は低遅延の測位信号の配置情報を送信する。端末は、基地局に高優先度又は非周期的なSRS信号を送信する。E-SMLC又はLMFは、測定結果要求の配置情報を決定し、測定結果要求の配置情報に基づいて基地局に測定結果要求を送信する(省略可能)。基地局は、前記SRS信号を測定し、測定結果を得、前記測定結果を報告する。
【0138】
本発明の実施例では、測位情報に測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を追加することで、高優先度の測位信号を優先的に送信又は測定し、又は端末が制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了することができ、所定の時間内において測位を完了することを確保し、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【0139】
図5に示すように、本発明の実施例は、ネットワーク機器に用いられる測位方法を提供する。この測位方法は、以下のステップを含む。
【0140】
ステップ501において、測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を決定する。
【0141】
この実施例では、前記ネットワーク機器は、E-SMLC、基地局、LMF又はその進化、例えば、LMCを含んでもよい。前記測位情報は、測位信号の配置情報を含み、なお、前記測位情報は、測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む。測位信号の配置情報に測位信号に関連する優先度情報を追加することで、高優先度の測位信号のリソースが占有又はキャンセルされないことを確保して、タイムリーに測位を完了する。
【0142】
測位信号の測定配置に時間制約を追加し、有効な測定又は報告の時間間隔/タイムスタンプを定義することで、端末が制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了することができ、所定の時間内において測位を完了することを確保することができ、遅延が測位遅延又は産業用モノのインターネットの需要を満たすことを促進する。
【0143】
なお、この実施例では、測位要求に基づいて測位情報を決定することができ、例えば、異なる遅延需要の測位要求に基づいて異なる測位情報を決定する。
【0144】
ステップ502において、端末に前記測位情報を送信する。
【0145】
ネットワーク機器に前記測位情報を送信する時、前記測位情報を前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報が付帯された情報命令とし、端末に送信してもよく、又は、前記測位情報は、ネットワーク機器により決定された、前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報が付帯された測位補助データ情報であり、又は、前記測位情報は、ネットワーク機器により決定された、前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報が付帯された測定結果要求である。なお、前記ネットワーク機器は、さらに、他の命令により前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を送信してもよく、例えば前記測位信号がSRSである場合、SRS信号の優先度情報は、RRCのSRS配置メッセージに含まれてもよく、SRSの測定時間情報は、LMF又はE-SMLCにより基地局に送信されたLPPAメッセージに含まれてもよい。
【0146】
端末は、前記測位情報を受信すると、前記測位情報に基づいて、測定しようとする測位信号を決定する。前記測位信号は、PRS、セルリファレンス信号(Cell Reference Signal、CRS)、チャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)、SSB、追跡リファレンス信号(Tracking Reference Signal、TRS)を含み、PRS信号を例にして、端末は、前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報に基づいて、基地局により送信された前記PRS信号を測定し、測定結果を得、又は、端末は、前記測位情報に基づいて、送信しようとする測位信号、即ちSRS信号を決定し、前記SRS信号を基地局に送信し、前記基地局は、前記測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報に基づいて、前記SRS信号を測定する。
【0147】
本発明の実施例では、ネットワーク機器は、測位要求に基づいて、決定された測位情報に測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を追加し、高優先度の測位信号を優先的に送信又は測定し、又は、端末又は基地局が制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了し、所定の時間内において測位を完了することを確保し、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【0148】
選択的に、前述した、測位情報を決定することの前、前記方法は、端末に対する測位要求及び/又は測位補助データ要求を含む測位要求を取得することをさらに含む。
【0149】
この実施例では、前記測位要求は、端末により開始された位置サービス要求であってもよく、コアネットワーク又はサーバ又はゲートウェイにおけるエンティティによりMME又はAMFに送信された位置サービス要求であってもよく、又は、前記測位要求は、MME又はAMFにより自律的に決定されたターゲット端末に対する位置サービス要求であってもよい。MMEを例にして、MMEは、測位要求を受信すると、測位要求をE-SMLCに送信する。
【0150】
選択的に、前記測位要求は、測位要求タイプ情報、測位能力情報、応答遅延情報、及び精度情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。前記測位要求タイプは、低遅延タイプの測位要求、及び高精度タイプの測位要求のうちの少なくとも一つを含む。そのうち、前記低遅延タイプの測位要求は、一つの情報ユニットにより指示されてもよく、遅延需要がある場合、前記情報ユニットは、イネーブルになる。さらに、前記低遅延とは、遅延がある閾値よりも小さいであることであり、前記閾値は、一つ又は複数であってもよく、低遅延で指示されるビットは、前記閾値数により決定される。さらに、低遅延要求は、上記情報ユニットと同一の情報要素(Information Element、IE)を用いてもよく、異なるIEを用いてもよい。低遅延指示ユニットは、IEが異なる場合、上記情報ユニットがイネーブルになれば、有効になり、そうでなければ無効になる。前記高精度タイプの測位要求は、同一の情報ユニットにより指示されてもよく、精度需要がある場合、前記情報ユニットは、イネーブルになり、この情報ユニットは、低遅延の情報ユニットと同じであってもよく、又は異なってもよく、さらに、前記高精度とは、測位精度がある閾値よりも大きいことであり、測位精度は、一般的に空間エンティティの位置情報(例えば、座標)と実際の位置との近接度合いである。前記高精度の閾値は、一つ又は複数であってもよく、高精度な指示ビットは、閾値数により決定され、さらに、高精度な測位要求は、上記情報ユニットと同一のIE又は異なるIEを用いてもよく、IEが異なる場合、前記情報ユニットがイネーブルになれば、高精度な指示ユニットは、有効になり、そうでなければ、無効になる。
【0151】
前記応答遅延情報とは、ターゲット端末の測位遅延に対する需要に関連する情報、例えば、具体的な遅延時間又は要求の遅延範囲であり、前記精度情報とは、ターゲット端末の測位精度に対する需要に関連する情報、例えば、需要の具体的な精度値又は精度範囲である。
【0152】
前記測位能力情報は、測定能力、モード能力、異周波測定能力、遅延測定能力のうちの少なくとも一つを含む。
【0153】
具体的には、前記測位要求が前記測位要求タイプ情報を含む場合、この実施例では、前記測位要求に基づいて測位情報を決定することは、前記測位要求のタイプに基づいて、測位補助データ情報を決定することを含み、そのうち、異なる測位要求タイプ情報は、異なる測位補助データ情報に対応している。例えば、前記測位要求のタイプが低遅延タイプである場合、低遅延需要を満たすために、ネットワーク機器は、測位補助データ情報において測位信号の優先度を高優先度として配置し、又は測位信号に対して測定時間情報を配置し、又は非周期的な測位信号を配置し、又はNグループのデフォルト又は予め配置された配置情報を配置して、測位サービスが低遅延の需要を満たす。
【0154】
選択的に、ネットワーク機器は、端末により送信された低遅延の測位補助データ要求に基づいて前記測位情報を送信し、又は前記測位情報を自発的に決定して送信し、又は、ネットワーク機器は、コアネットワークにおけるエンティティ又はMME又はAMF又はその進化による端末に対する低遅延の測位要求に基づいて、端末に低遅延需要を満たす測位情報を送信し、又は前記端末又は他の端末が非アクセスレイヤを介してネットワーク機器に低遅延測位要求を送信し、前記ネットワーク機器は、端末に低遅延需要を満たす測位情報を送信する。
【0155】
上記測位情報は、測位補助データ情報であってもよく、測定要求情報又は他の測位配置情報であってもよく、又は前記測位補助データ情報、測定要求情報などの効果的な組み合わせであってもよく、具体的には、前記測位情報は、ターゲット優先度の測位信号の配置情報と、地理的位置に基づいて配置された測位信号の配置情報と、キャンセル信号の繰り返し送信に関連する配置情報と、測定間隔のキャンセルに関連する配置情報と、測定数の減少に関連する配置情報と、測定時間情報と、デフォルトの測位信号配置情報と、予め配置された測位信号配置情報と、非周期的な測位信号の配置情報とのうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0156】
選択的に、前述した、端末に前記測位情報を送信することは、端末に前記測位信号の測定時間情報を含む前記測位信号に対する測定結果要求を送信することを含む。この実施例では、前記測位信号の測定時間情報は、ネットワーク機器により送信された測定結果要求により付帯され、前記測定結果要求は、前記測定時間情報のほか、マルチパスRSTD、最大の隣接セル測定数、モーション情報測定要求をさらに含んでもよいが、これらに限らない。
【0157】
選択的に、前記測定時間情報は、測定タイマーの配置情報を含む。ネットワーク機器は、端末に対して測定タイマーを配置し、前記端末は、測定タイマーが期限切れになったことに応じて、現在の時点で得られた信号測定結果を報告する。
【0158】
前記測定タイマーの配置情報は、測定タイマーの起動時間情報と、測定タイマーの計時時間情報とのうちの少なくとも一つを含み、そのうち、前記測定タイマーの大きさ又は時間長は、測位サービスの遅延要求に関連し、前記測定タイマーの計時時間は、遅延に関連する関数に基づいて決定され、例えば、計時時間=f(遅延、SFN0 OFFSET)であり、又は、前記測定タイマーの計時時間は、固定値、例えば、0.1ms、0.5ms、1ms、4ms、5ms、10msであり、又は、numerologyに関連する計時時間、例えば、2^u*(0.1、0.5、1、4、5、10)ms、又は複数のslotである。
【0159】
なお、前記測定タイマーの配置方式は、1)配置された測位信号時間に基づいて前記測定タイマーを起動又は終了する予め配置と、2)一番目の測位信号を測定する時、前記測定タイマーを起動又は終了する非明示的配置と、3)前記測定タイマーの起動又は終了に関連するパラメータ、例えば、スロット又はシンボルオフセットパラメータを配置する明示的配置とを含むが、それらに限らない。
【0160】
具体的には、前記測定タイマーの起動時間は、以下のうちの一つであってもよい。
【0161】
a)サービングセル又は基地局に対するシステムフレーム番号又はスロット番号のオフセットである。
【0162】
b)リファレンスリソースセット又はターゲットリソースセットに対する時間オフセットである。ターゲットリソースセットに対する時間オフセットは、需要に基づいて指定されたあるリソースセットの開始位置のオフセットであってもよい。
【0163】
c)測位信号に対する時間オフセットである。一番目の測位信号の測定開始時間に対するオフセットであってもよい。
【0164】
d)一番目のリソースセットに対する開始時間のオフセットである。
【0165】
e)絶対時間情報である。
【0166】
選択的に、前記測定時間情報は、少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報を含む。ネットワーク機器は、端末に対して信号を測定する時間ウィンドウを配置し、端末は、測定時間ウィンドウのみにおいて信号を測定する。
【0167】
前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報を含む。
【0168】
そのうち、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報は、遅延に関連する関数に基づいて決定されてもよく、例えば、少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間=f(遅延、SFN0 OFFSET)であり、又は、前記第一の測定時間ウィンドウの継続時間情報は、固定値、例えば、0.1ms、0.5ms、1ms、4ms、5ms、10msであり、又は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報は、numerologyに関連する値、例えば、2^u*(0.1、0.5、1、4、5、10)ms、又は複数のslotである。なお、異なる測定時間ウィンドウに対応する遅延は、同じであってもよく、又は異なってもよく、対応する計算関数は、同じであってもよく、又は異なってもよく、対応する固定値は、同じであってもよく、又は異なってもよい。
【0169】
具体的には、前記少なくとも測定時間ウィンドウの周期は、測位信号の周期以上であってもよく、前記少なくとも測定時間ウィンドウの継続時間は、測位信号の周期以下であってもよく、前記少なくとも測定時間ウィンドウの継続時間は、遅延以下であってもよく、前記遅延は、端末が結果を戻すことが要求される遅延であってもよく、測定の遅延であってもよく、又は、結果を戻すことが要求されることに基づいて推定された測定の遅延であってもよい。
【0170】
前記少なくとも測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも測定時間ウィンドウの開始時間情報をさらに含んでもよい。前記開始時間は、サービングセル又は基地局に対するシステムフレーム番号又はスロット番号のオフセット、リファレンスリソースセット又はターゲットリソースセットに対する時間オフセット、測位信号に対する時間オフセット、一番目のリソースセットに対する開始時間のオフセット、絶対時間情報のうちの一つに基づいて決定されてもよい。
【0171】
前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、端末の測定又は報告のカットオフ時刻を標準化する前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウのカットオフ時間情報をさらに含んでもよい。なお、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウは、同一の測位周波数レイヤにとって同じであり、即ち前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウは、測位周波数レイヤのパラメータにおいて配置されてもよい。
【0172】
そのうち、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置方式は、1)配置された測位信号時間に基づいて前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウを起動する開始時間、又は終了するカットオフ時間である予め配置と、2)一番目の測位信号時を測定する時を前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの開始又はカットオフ時間とする非明示的配置と、3)前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの開始又はカットオフに関連するパラメータを配置する明示的配置との配置方式を含むが、それらに限らない。
【0173】
以下、前記測定時間情報が第一の測定時間ウィンドウの配置情報と第二の測定時間ウィンドウの配置情報を含むことを例にして、測定時間ウィンドウの配置情報内容について説明する。
【0174】
この実施例では、前記第一の測定時間ウィンドウは、アイドル状態測定に用いられてもよく、配置された周期が比較的大きい。前記第二の測定時間ウィンドウは、接続状態測定に用いられてもよく、配置された周期が比較的小さく、第一の測定時間ウィンドウよりも小さくする必要がある。そのうち、前記第二の測定時間ウィンドウの周期は、前記第一の測定時間ウィンドウの周期よりも小さくてもよい。第二の測定時間ウィンドウの開始位置の時間オフセットは、前記第一の測定時間ウィンドウの開始位置の時間オフセットと一致してもよく、又は第一の測定時間ウィンドウに対する開始オフセットについてのパラメータを配置し、第二の測定時間ウィンドウの継続時間は、前記第一の測定時間ウィンドウの継続時間以下であってもよく、第二の測定時間ウィンドウの周期及び/又は継続時間は、測位信号の配置情報の繰り返し係数と繰り返し間隔のうちの少なくとも一つに関連してもよい。
【0175】
前記測定時間情報が複数の測定時間ウィンドウの配置情報を含む場合、端末は、前記複数の測定時間ウィンドウの重なり領域内の前記測位信号を決定する。前記測定時間情報が第一の測定時間ウィンドウの配置情報及び第二の測定時間ウィンドウの配置情報を含むことを例にして、端末は、PRS信号を測定する必要がある場合、前記第一の測定時間ウィンドウと前記第二の測定時間ウィンドウとの重なり領域のPRS信号のみを測定し、端末が送信SRS信号を送信する必要がある場合、前記第一の測定時間ウィンドウと前記第二の測定時間ウィンドウとの重なり領域内のみにおいて前記SRS信号を送信する。
【0176】
選択的に、前記測位信号に関連する優先度情報は、測位信号の優先度情報を含み、ターゲット優先度の測位信号に対応する時間周波数リソースは、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0177】
この実施例では、測位をタイムリーに完了することを確保するために、高優先度の測位信号の時間周波数リソース情報は、他のPDSCH又はPUCCH又はRS信号の送信を希望しない。なお、高優先度の測位信号の時間周波数リソースは、高優先度のデータ業務に占有される可能である。
【0178】
選択的に、ネットワーク機器は、測位要求に基づいて、測位信号の配置情報を配置し、前記測位信号の配置情報は、ターゲット優先度の測位信号の配置情報であってもよく、即ちネットワーク機器は、前記端末に対して測位信号を配置する時、高優先度の測位信号として配置し、又は、前記測位信号の配置情報は、非周期的な測位信号配置情報であり、又は、前記測位信号の配置情報は、デフォルト又は特殊な測位信号配置情報である。例えば、ネットワーク機器は、端末に対して測位信号を配置する時、高優先度の測位信号として配置する。さらに、前記測位信号の直交周波数分割多重化OFDMシンボル数は、1又は2であり、及び/又は、前記測位信号は、12よりも大きい巡回シフト、例えば、16、24、48の巡回シフトをサポートする。さらに、地理的位置に基づいて配置された測位信号の配置情報、又は、キャンセル信号の繰り返し送信に関連する配置情報、又は、測定間隔のキャンセルに関連する配置情報、又は、測定数の減少に関連する配置情報、又は、デフォルトの測位信号配置情報、又は、予め配置された測位信号配置情報、又は、非周期的な測位信号の配置情報を配置する。
【0179】
前記測位情報が測位信号に関連する優先度情報を含む場合、ターゲット優先度の測位信号の有効性が期限切れになった後、前記方法は、前記測位信号の優先度情報をデフォルト配置又は他の配置として配置することをさらに含んでもよい。又は、前記測位情報配置の有効性が期限切れになった後、前記方法は、前記測位情報をデフォルト配置又は他の配置として配置するさらに含んでもよい。前記他の配置は、優先度が設定されていない配置情報又は周期的な又は半静的な配置情報であってもよい。
【0180】
この実施例では、ターゲット優先度の測位信号の時間周波数リソースには、前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務又は信号による占有を許可しない場合が存在するため、高優先度の測位信号が配置された端末は、低優先度の測位信号を同時に処理するのを期待せず、他の信号の伝送の影響を回避するために、前記測位信号のターゲット優先度に対して有効期限を配置することができ、前記ターゲット優先度の有効性が期限切れになった後、デフォルト配置に回復し、又は優先度情報を配置する前の測位信号配置に回復することができ、このように他の信号を正常に伝送できる。低遅延の測位需要が依然としてある場合、測位信号の優先度を再配置することができる。
【0181】
選択的に、前述した、端末に測位情報を送信することは、端末に測定結果要求の優先度情報を含む測位信号に関連する優先度情報を送信することを含む。
【0182】
そのうち、ターゲット優先度の測定結果要求に対応する時間周波数リソースは、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0183】
この実施例では、前記ターゲット優先度の測定結果要求は、高優先度の測定結果要求、例えば、第一の優先度であってもよい。測定結果のタイムリーな報告を確保するために、前記高優先度の測位結果要求又は報告は、他のPDSCH又はPUCCH又はリファレンス信号の情報の送信を希望しない。前記高優先度の測位結果要求又は報告された時間周波数リソースは、高優先度のデータ業務に占有される可能である。選択的に、前記測定結果要求は、測定結果の繰り返し情報をさらに含んでもよい。
【0184】
選択的に、前記方法は、前記測定結果のタイプ及び/又は前記測定結果の優先度情報を含む前記測位信号の測定結果を受信することをさらに含む。
【0185】
端末は、前記測定結果要求を受信すると、測位信号を測定し、ネットワーク機器に前記測定結果をフィードバックする。前記測定結果のタイプは、前記測定結果が低遅延の測定結果であるかeMBBの測定結果であるかを表すことができる。
【0186】
選択的に、前記測定結果が前記測定結果のタイプを含む場合、前記測定結果のタイプは、遅延に関連する測定結果の指示識別子と、ターゲット測位信号の応用に関連する測定結果の指示識別子(前記ターゲット測位補助データは、低遅延又は高優先度又は予め配置された測位補助データであってもよい)と、ターゲット測位信号を測定した測定結果の指示識別子(前記ターゲット測位信号は、低遅延又は高優先度の測位信号であってもよい)と、モーションセンサにより報告された測定結果を組み合わせた指示識別子と、追加された情報要素IEにより指示される前記測定結果のタイプ、例えば、測定時間により区別される前記測定結果のタイプと、のうちの少なくとも一つの方式により指示される。
【0187】
選択的に、前述した、前記測位信号の測定結果を受信することの前、報告待ち時間を減少させるために、さらに端末報告情報の上りリンクリソースを決定する必要がある。前記方法は、上りリンクリソース要求を受信することをさらに含む。
【0188】
前記上りリンクリソース要求は、前記上りリンクリソース要求の原因と、周期的、非周期的及び半静的を含む前記上りリンクリソース要求のタイプと、リソースの大きさと、前記上りリンクリソース要求の優先度情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0189】
ネットワーク機器は、端末により送信された前記上りリンクリソース要求を受信し、要求内容に基づいて上りリンクリソースを決定し、上りリンクリソース配置情報を端末に送信する。前記ネットワーク機器がE-SMLC又はLMFであることを例にして、E-SMLC又はLMFは、測位信号の配置情報に基づいて上りリンクリソースを配置し、上りリンクリソース配置情報を端末と基地局に送信し、又は、E-SMLC又はLMFは、プロトコル又は上位層により予め配置された情報に基づいて、プロトコルの約定に従って、端末と基地局に上りリンクリソース配置情報を送信してもよい。
【0190】
選択的に、前述した、端末に測位情報を送信することは、上りリンクリソース配置情報を送信することを含む。前記上りリンクリソース配置情報は、以下の方式のうちの一つにより決定されてもよい。
【0191】
前記測位信号の配置情報及び/又は前記測位信号の測定時間情報に基づいて前記上りリンクリソース配置情報を決定し、具体的には、配置方式は、configure grant、UL grant、DCI動的配置、RRC予め配置、LPP予め配置を含むが、それらに限らない。
【0192】
上りリンクリソース要求に基づいて前記上りリンクリソース配置情報を決定し、端末が上りリンクリソース要求を送信すると、ネットワーク機器は、上りリンクリソース要求に基づいて前記上りリンクリソース配置情報を配置することができる。具体的には、配置方式は、configure grant、UL grant、DCI動的配置、RRC予め配置、LPP予め配置を含むが、それらに限らない。
【0193】
プロトコル又は上位層により予め配置された情報に基づいて前記上りリンクリソース配置情報を決定する。E-SMLC又はLMFは、プロトコルにより規定された測位信号の上りリンクリソースに基づいて、前記上りリンクリソースの配置情報を端末とサービングセルに送信することができる。
【0194】
この実施例では、端末が測定結果を報告する前、ネットワーク機器が端末に対して上りリンクリソース配置情報を配置することで、報告待ち時間を節約し、端末が測定情報の報告をタイムリーに完了し、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【0195】
選択的に、前記測位要求は、非周期的な測位リファレンス信号PRSの配置をトリガーし、選択的に、非周期的なPRS信号は、ターゲット優先度のPRS信号である。前記ターゲット優先度が高優先度であることを例にして、非周期的なPRSは、高優先度のPRSとして配置され、前記高優先度のPRSの時間周波数リソース情報は、他のPDSCH又はPUCCH又はSRS又はPRS信号の送信を希望しない。
【0196】
前記非周期的なPRS配置方式は、予め配置又はデフォルト配置であってもよい。選択的に、前記方法は、非周期的なPRS信号要求を受信することと、前記非周期的なPRS信号に基づいて端末への非周期的なPRS信号の送信を要求することとをさらに含む。
【0197】
端末は、ネットワーク機器に非周期的なPRS信号要求を送信する。基地局は、非周期的なPRS信号要求を受信し、基地局セル位置に関連する時間領域位置において非周期的なPRS信号を送信することで、端末が前記PRS信号を測定する。端末が非周期的なPRS信号を受信する。PRS信号の配置情報における測定時間情報に基づいて前記PRS信号を測定し、又は、PRS信号のターゲット優先度の配置情報に基づいて前記PRS信号を測定する。選択的に、端末は、PRS信号の測定時間情報に基づいて、予め配置された時間ウィンドウにおいて前記PRS信号を直接測定し、又は、E-SMLC又はLMFは、端末により送信された高優先度サービス要求を受信し、PRSの配置情報を高優先度に切り替えることで、端末が高優先度の配置情報に基づいて前記PRS信号を測定してもよい。
【0198】
前記非周期的なPRS配置方式は、LMFが要求に基づいて端末のためにPRSを予め配置することであってもよい。そのうち、前記非周期的なPRSが周期的なPRSと重なり、周期的なPRSをdrop(削除)し、又は、前記非周期的なPRSが低優先度データと重なり、低優先度データをdropする。
【0199】
前記非周期的なPRS配置方式は、LMFが測位要求に基づいて非周期的なPRSを直接配置することであってもよい。前記配置情報をそれぞれLPP(又はNRPP又はその進化)により端末に配置し、LPPA(又はNRPPA又はその進化)により関連するセル又は基地局に配置し、そのうち、前記非周期的なPRSが周期的なPRSと重なり、周期的なPRSをdropし、又は、前記非周期的なPRSが低優先度データと重なり、低優先度データをdropする。
【0200】
前記非周期的なPRS配置方式は、UE又はLMFがアクティブ化シグナリングにより、非周期的なPRSの配置をアクティブ化することであってもよい。
【0201】
なお、前記非周期的なPRS配置が期限切れになり、デフォルト配置又は元の配置又は周期的なPRS配置を回復する。
【0202】
選択的に、前記測位要求は、ターゲット優先度の非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSの配置をトリガーし、非周期的なSRS信号は、高優先度のSRS信号として配置され、前記SRS信号の時間周波数リソース情報は、他のPDSCH又はPUCCH又はSRS信号又はPRS信号の送信を希望しない。前記非周期的なSRS信号の配置方式は、予め配置又は動的配置である。
【0203】
前記ターゲット優先度の非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSは、DCIによりアクティブ化されてもよく、予め配置とDCIとの組み合わせによりアクティブ化されてもよく、又は予め配置とプロトコルにより約束されてもよい。
【0204】
具体的には、端末は、前述した、前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定することの後、ネットワーク機器にSRS信号を送信し、ネットワーク機器は、非周期的なSRS信号を受信し、SRS信号の配置情報における測定時間情報に基づいて前記SRS信号を測定し、又は、SRS信号のターゲット優先度の配置情報に基づいて前記SRS信号を測定する。SRS信号の送信時間は、測位要求と時間Tをおいてもよく、明示的に配置される情報ユニット又はプロトコルにより約束されてもよい。
【0205】
なお、上記端末に用いられる実施例においてネットワーク機器に関するすべての記述は、いずれもこのネットワーク機器に用いられる測位方法の実施例に適用でき、同じ技術的効果を達することができる。
【0206】
本発明の実施例では、ネットワーク機器は、測位要求に基づいて、決定された測位情報に測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を追加することで、高優先度の測位信号を優先的に送信又は測定し、又は端末又は基地局が制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了することができ、所定の時間内において測位を完了することを確保し、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【0207】
図6に示すように、本発明の実施例は、端末600を提供する。この端末は、測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を取得するための第一の取得モジュール601と、前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定するための第一の決定モジュール602とを含む。
【0208】
選択的に、前記端末は、端末に対する測位要求及び/又は測位補助データ要求を含む測位要求を送信するための第二の送信モジュールをさらに含む。
【0209】
選択的に、前記測位要求は、測位要求タイプ情報、測位能力情報、応答遅延情報、及び精度情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0210】
選択的に、前記測位能力情報は、測定能力、モード能力、異周波測定能力、遅延測定能力のうちの少なくとも一つを含む。
【0211】
選択的に、前記測位情報は、ターゲット優先度の測位信号の配置情報と、地理的位置に基づいて配置された測位信号の配置情報と、キャンセル信号の繰り返し送信に関連する配置情報と、測定間隔のキャンセルに関連する配置情報と、測定数の減少に関連する配置情報と、デフォルトの測位信号配置情報と、予め配置された測位信号配置情報と、非周期的な測位信号の配置情報と、測定時間情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0212】
選択的に、前記測定時間情報は、測定タイマーの配置情報を含み、前記測定タイマーの配置情報は、測定タイマーの起動時間情報と、測定タイマーの計時時間情報とのうちの少なくとも一つを含み、そのうち、前記測定タイマーの計時時間は、遅延に関連する関数に基づいて決定されたものであるか、又は、前記測定タイマーの計時時間は、固定値である。
【0213】
選択的に、前記測定時間情報は、少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報を含み、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報を含む。
【0214】
選択的に、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの開始時間情報をさらに含み、前記開始時間は、サービングセル又は基地局に対するシステムフレーム番号又はスロット番号のオフセットと、リファレンスリソースセット又はターゲットリソースセットに対する時間オフセットと、測位信号に対する時間オフセットと、一番目のリソースセットに対する開始時間のオフセットと、絶対時間情報とのうちの一つに基づいて決定される。
【0215】
選択的に、前記測定時間情報が複数の測定時間ウィンドウの配置情報を含む場合、前記第一の決定モジュール602は、具体的には、前記複数の測定時間ウィンドウの重なり領域内の前記測位信号を決定するために用いられる。
【0216】
選択的に、前記測位信号に関連する優先度情報は、測位信号の優先度情報を含み、ターゲット優先度の測位信号に対応する時間周波数リソースは、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0217】
選択的に、前記測位情報は、測位信号の配置情報を含み、前記測位信号の配置情報は、前記測位信号の直交周波数分割多重化OFDMシンボル数が1又は2であることと、前記測位信号が12よりも大きい巡回シフトをサポートすることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0218】
選択的に、前記測位情報が測位信号に関連する優先度情報を含む場合、ターゲット優先度の測位信号の有効性が期限切れになった後、デフォルト配置又は他の配置を回復する。
【0219】
選択的に、前記測位信号に関連する優先度情報は、測定結果要求の優先度情報を含み、ターゲット優先度の測定結果要求に対応する時間周波数リソースは、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、ターゲット優先度の前記測定結果要求に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0220】
選択的に、前記端末は、前記測定結果のタイプ及び/又は前記測定結果の優先度情報を含む前記測位信号の測定結果を送信するための第三の送信モジュールをさらに含む。
【0221】
選択的に、前記測定結果のタイプは、遅延に関連する測定結果の指示識別子と、ターゲット測位信号の応用に関連する測定結果の指示識別子と、ターゲット測位信号を測定した測定結果の指示識別子と、モーションセンサにより報告された測定結果を組み合わせた指示識別子と、追加された情報要素により指示される前記測定結果のタイプとのうちの少なくとも一つにより指示される。
【0222】
選択的に、前記端末は、上りリンクリソース要求を送信するための第四の送信モジュールをさらに含み、前記上りリンクリソース要求は、前記上りリンクリソース要求の原因と、周期的、非周期的及び半静的を含む前記上りリンクリソース要求のタイプと、リソースの大きさと、前記上りリンクリソース要求の優先度情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0223】
選択的に、前記測位情報は、上りリンクリソース配置情報を含む。
【0224】
選択的に、前記上りリンクリソース配置情報の配置方式は、前記上りリンクリソース配置情報を前記測位信号の配置情報及び/又は前記測位信号の測定時間情報に基づいて配置する方式と、前記上りリンクリソース配置情報を上りリンクリソース要求に基づいて配置する方式と、前記上りリンクリソース配置情報をプロトコル又は上位層により予め配置する方式とのうち一つを含む。
【0225】
選択的に、前記第一の決定モジュール602は、具体的には、前記測位情報に基づいて、測定する測位信号を決定し、又は、前記測位情報に基づいて、送信する測位信号を決定するために用いられる。
【0226】
選択的に、前記測位信号は、非周期的な測位リファレンス信号PRSであり、前記端末は、PRS信号の配置情報における測定時間情報に基づいて前記PRS信号を測定し、又は、PRS信号のターゲット優先度の配置情報に基づいて前記PRS信号を測定するための第一の検出モジュールをさらに含む。
【0227】
選択的に、前記測位信号は、ターゲット優先度の非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSであり、前記端末は、前記測位情報に基づいてネットワーク機器に非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSを送信するための第六の送信モジュールをさらに含む。
【0228】
なお、この端末の実施例は、上記端末に用いられる測位方法に対応する端末であり、上記実施例のすべての実現態様は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、それと同じ技術的効果を達することができる。
【0229】
本発明の実施例では、測位情報に測位信号の優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を追加することで、高優先度の測位信号を優先的に送信又は測定し、又は端末が制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了することができ、所定の時間内において測位を完了することを確保し、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【0230】
図7に示すように、本発明の実施例は、ネットワーク機器700を提供する。このネットワーク機器700は、測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む前記測位要求に基づいて測位情報を決定するための第二の決定モジュール701と、端末に前記測位情報を送信するための第一の送信モジュール702とを含む。
【0231】
選択的に、前記ネットワーク機器は、端末に対する測位要求及び/又は測位補助データ要求を含む測位要求を取得するための第二の取得モジュールをさらに含む。
【0232】
選択的に、前記測位要求は、測位要求タイプ情報、測位能力情報、応答遅延情報、及び精度情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0233】
選択的に、前記測位情報は、ターゲット優先度の測位信号の配置情報と、地理的位置に基づいて配置された測位信号の配置情報と、キャンセル信号の繰り返し送信に関連する配置情報と、測定間隔のキャンセルに関連する配置情報と、測定数の減少に関連する配置情報と、デフォルトの測位信号配置情報と、予め配置された測位信号配置情報と、非周期的な測位信号の配置情報と、測定時間情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0234】
選択的に、前記測定時間情報は、測定タイマーの配置情報を含み、前記測定タイマーの配置情報は、測定タイマーの起動時間情報と、測定タイマーの計時時間情報とのうちの少なくとも一つを含み、そのうち、前記測定タイマーの計時時間は、遅延に関連する関数に基づいて決定されたものであるか、又は、前記測定タイマーの計時時間は、固定値である。
【0235】
選択的に、前記測定時間情報は、測定時間ウィンドウの配置情報であり、前記測定時間情報は、少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報を含み、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報を含む。
【0236】
選択的に、前記測位信号に関連する優先度情報は、測位信号の優先度情報を含み、ターゲット優先度の測位信号に対応する時間周波数リソースは、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0237】
選択的に、前記測位情報が測位信号の優先度情報を含む場合、前記ネットワーク機器は、前記測位信号の優先度情報をデフォルト配置又は他の配置として配置するための第三の決定モジュールをさらに含む。
【0238】
選択的に、前記ネットワーク機器は、前記測定結果のタイプ及び/又は前記測定結果の優先度情報を含む前記測位信号の測定結果を受信するための第二の受信モジュールをさらに含む。
【0239】
選択的に、前記ネットワーク機器は、上りリンクリソース要求を受信するための第三の受信モジュールをさらに含み、前記上りリンクリソース要求は、前記上りリンクリソース要求の原因と、周期的、非周期的及び半静的を含む前記上りリンクリソース要求のタイプと、リソースの大きさと、前記上りリンクリソース要求の優先度情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0240】
選択的に、前記第一の送信モジュール702は、上りリンクリソース配置情報を送信するための第一の送信ユニットを含む。
【0241】
選択的に、前記測位要求は、非周期的な測位リファレンス信号PRSの配置をトリガーする。
【0242】
選択的に、前記測位要求は、ターゲット優先度の非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSの配置をトリガーし、前記ネットワーク機器は、非周期的なSRS信号を受信するための第四の受信モジュールと、SRS信号の配置情報における測定時間情報に基づいて前記SRS信号を測定し、又は、SRS信号のターゲット優先度の配置情報に基づいて前記SRS信号を測定するための第二の測定モジュールとをさらに含む。
【0243】
なお、このネットワーク機器の実施例は、上記ネットワーク機器に用いられる測位方法に対応するネットワーク機器であり、上記実施例のすべての実現態様は、いずれもこのネットワーク機器の実施例に適用でき、それと同じ技術的効果を達することができる。
【0244】
本発明の実施例では、ネットワーク機器は、測位要求に基づいて、決定された測位情報に測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を追加することで、高優先度の測位信号を優先的に送信又は測定し、又は端末又は基地局が制約された時間範囲内において測位信号の測定と報告を完了することができ、所定の時間内において測位を完了することを確保し、測位の低遅延需要を満たすことができる。
【0245】
図8は、本発明の実施例を実現する端末のハードウェア構造の概略図である。
【0246】
この端末80は、無線周波数ユニット810、ネットワークモジュール820、オーディオ出力ユニット830、入力ユニット840、センサ850、表示ユニット860、ユーザ入力ユニット870、インターフェースユニット880、メモリ890、プロセッサ811、及び電源812などの部品を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図8に示す端末構造は、端末に対する限定を構成しなく、端末には、図示された部品の数よりも多くまたは少ない部品、または何らかの部品の組み合わせ、または異なる部品の配置が含まれてもよい。本発明の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0247】
そのうち、プロセッサ811は、測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を取得し、前記測位情報に基づいて前記測位信号を決定するために用いられる。
【0248】
理解すべきことは、本発明の実施例において、無線周波数ユニット810は、情報の送受信または通話における信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、ネットワーク側機器からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ811に処理させてもよい。また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット810は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限られない。なお、無線周波数ユニット810は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0249】
端末は、ネットワークモジュール820によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0250】
オーディオ出力ユニット830は、無線周波数ユニット810又はネットワークモジュール820によって受信された、又は、メモリ890に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット830はさらに、端末80によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット830は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0251】
入力ユニット840は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット840は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)841とマイクロホン842を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ841は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット860に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ841によって処理された画像フレームは、メモリ890(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット810またはネットワークモジュール820を介して送信されてもよい。マイクロホン842は、音声を受信ことができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット810を介して移動通信ネットワーク側機器に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0252】
端末80はさらに、少なくとも一つのセンサ850、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含む。そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル861の輝度を調整することができ、接近センサは、端末80が耳元に移動した時、表示パネル861及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ850はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサを含んでもよく、ここではこれ以上説明しない。
【0253】
表示ユニット860は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット860は、表示パネル861を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル861を配置してもよい。
【0254】
ユーザ入力ユニット870は、入力された数字または文字情報の受信、及び端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット870は、タッチパネル871および他の入力機器872を含む。タッチパネル871は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル871上またはタッチパネル871付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル871は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ811に送信し、プロセッサ811から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル871を実現してもよい。タッチパネル871以外、ユーザ入力ユニット870は、他の入力機器872を含んでもよい。具体的には、他の入力機器872は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含むが、それらに限られない。ここではこれ以上説明しない。
【0255】
さらに、タッチパネル871は表示パネル861上に覆われてもよい。タッチパネル871は、その上または付近のタッチ操作を検出すると、プロセッサ811に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ811は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル861上で相応な視覚出力を提供する。図8では、タッチパネル871と表示パネル861は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、何らかの実施例では、タッチパネル871と表示パネル861を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0256】
インターフェースユニット880は、外部装置と端末80との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット880は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末80内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または端末80と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0257】
メモリ890は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ890は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ890は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0258】
プロセッサ811は、端末の制御センタであり、様々なインターフェース及び回線を利用して端末全体の各一部を接続し、メモリ890に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運用又は実行し、メモリ890内に記憶されているデータを呼び出すことにより、端末の様々な機能を実行し且つデータを処理し、それにより端末全体をモニタリングする。プロセッサ811は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ811は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解すべきことは、上記モデムプロセッサは、プロセッサ811に集積されなくてもよい。
【0259】
端末80はさらに、各部材に電力を供給する電源812(例えば、電池)を含んでもよい。好ましくは、電源812は、電源管理システムによってプロセッサ811にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0260】
また、端末80は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0261】
好ましくは、本発明の実施例はさらに、端末を提供する。プロセッサ811、メモリ890、メモリ890に記憶され、前記プロセッサ811上で運行できるコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ811によって実行されると、端末に用いられる測位方法の実施例の各プロセスを実現させ、同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0262】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記端末に用いられる測位方法の実施例の各過程を実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0263】
図9は、本発明の一実施例のネットワーク機器の構造図であり、上記の測位方法の詳細を実現し、同じ技術的効果を達することができる。図9に示すように、ネットワーク機器900は、プロセッサ901と、送受信機902と、メモリ903と、バスインターフェースとを含み、そのうち、プロセッサ901は、メモリ903におけるプログラムを読み取り、測位信号に関連する優先度情報及び/又は測位信号の測定時間情報を含む測位情報を決定する過程と、端末に前記測位情報を送信する過程とを実行するために用いられる。
【0264】
図9では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ901によって代表される一つまたは複数のプロセッサとメモリ903によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当技術分野でよく知っているものであるため、ここでは、これ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機902は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。
【0265】
選択的に、前記プロセッサ901は、さらに、端末に対する測位要求及び/又は測位補助データ要求を含む測位要求を取得するために用いられる。
【0266】
選択的に、前記測位要求は、測位要求タイプ情報、測位能力情報、応答遅延情報、及び精度情報のうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0267】
選択的に、前記測位情報は、ターゲット優先度の測位信号の配置情報と、地理的位置に基づいて配置された測位信号の配置情報と、キャンセル信号の繰り返し送信に関連する配置情報と、測定間隔のキャンセルに関連する配置情報と、測定数の減少に関連する配置情報と、デフォルトの測位信号配置情報と、予め配置された測位信号配置情報と、非周期的な測位信号の配置情報と、測定時間情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0268】
選択的に、前記測定時間情報は、測定タイマーの配置情報を含み、前記測定タイマーの配置情報は、測定タイマーの起動時間情報と、測定タイマーの計時時間情報とのうちの少なくとも一つを含み、そのうち、前記測定タイマーの計時時間は、遅延に関連する関数に基づいて決定されたものであるか、又は、前記測定タイマーの計時時間は、固定値である。
【0269】
選択的に、前記測定時間情報は、少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報を含み、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの配置情報は、前記少なくとも一つの測定時間ウィンドウの継続時間情報を含む。
【0270】
選択的に、前記測位信号に関連する優先度情報は、測位信号の優先度情報を含み、ターゲット優先度の測位信号に対応する時間周波数リソースは、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度のデータ業務による占有を許可する条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低いデータ業務による占有を許可しない条件と、ターゲット優先度の前記測位信号に対応する時間周波数リソースが前記ターゲット優先度よりも低い信号による占有を許可しない条件とのうちの少なくとも一つを満たす。
【0271】
選択的に、前記測位情報が測位信号の優先度情報を含む場合、前記プロセッサ901は、さらに、前記測位信号の優先度情報をデフォルト配置又は他の配置として配置するために用いられる。
【0272】
選択的に、前記プロセッサ901は、さらに、前記測定結果のタイプ及び/又は前記測定結果の優先度情報を含む前記測位信号の測定結果を受信するために用いられる。
【0273】
選択的に、前記プロセッサ901は、さらに、上りリンクリソース要求を受信するために用いられ、前記上りリンクリソース要求は、前記上りリンクリソース要求の原因と、周期的、非周期的及び半静的を含む前記上りリンクリソース要求のタイプと、リソースの大きさと、前記上りリンクリソース要求の優先度情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0274】
選択的に、前記プロセッサ901は、端末に測位情報を送信することを実行する時、具体的には、上りリンクリソース配置情報を送信するために用いられる。
【0275】
選択的に、前記測位要求は、非周期的な測位リファレンス信号PRSの配置をトリガーする。
【0276】
選択的に、前記測位要求は、ターゲット優先度の非周期的なサウンディングリファレンス信号SRSの配置をトリガーし、前記プロセッサ901は、さらに、非周期的なSRS信号を受信し、SRS信号の配置情報における測定時間情報に基づいて前記SRS信号を測定し、又は、SRS信号のターゲット優先度の配置情報に基づいて前記SRS信号を測定するために用いられる。
【0277】
そのうち、ネットワーク機器は、グローバルモバイル通信(Global System of Mobile communication、GSM)又は符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)における基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、広帯域符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))における基地局(NodeB、NB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)、又は中継局又はアクセスポイント、又は将来の5Gネットワークにおける基地局などであってもよく、ここで限定しない。
【0278】
本発明の実施例は、さらにコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記ネットワーク機器に用いられる測位方法の実施例の各プロセスを実現させ、同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、上述したコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は、光ディスクなどである。
【0279】
なお、本明細書において、「含む」、「包含」という用語または他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0280】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質には、又は、従来の技術に寄与した一部がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又は、ネットワーク側機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0281】
以上に記載されたのは、本発明の好ましい実施例であり、当業者にとって、本発明に記載の原理を逸脱することなく、いくつかの改善と修飾を行うことができ、これらの改善と修飾も本発明の保護範囲内にあることが指摘されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9