IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼麦時科技有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-エアロゾル発生装置 図1
  • 特許-エアロゾル発生装置 図2
  • 特許-エアロゾル発生装置 図3
  • 特許-エアロゾル発生装置 図4
  • 特許-エアロゾル発生装置 図5
  • 特許-エアロゾル発生装置 図6
  • 特許-エアロゾル発生装置 図7
  • 特許-エアロゾル発生装置 図8
  • 特許-エアロゾル発生装置 図9
  • 特許-エアロゾル発生装置 図10
  • 特許-エアロゾル発生装置 図11
  • 特許-エアロゾル発生装置 図12
  • 特許-エアロゾル発生装置 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/48 20200101AFI20241025BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20241025BHJP
   A24F 40/46 20200101ALI20241025BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241025BHJP
【FI】
A24F40/48
A24F40/40
A24F40/46
A24F40/20
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023500447
(86)(22)【出願日】2021-02-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-02
(86)【国際出願番号】 CN2021077279
(87)【国際公開番号】W WO2022007410
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-02-24
(31)【優先権主張番号】202010645069.5
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】袁永宝
(72)【発明者】
【氏名】廖▲イェン▼程
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-117247(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0153216(US,A1)
【文献】特表2020-516260(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置であって、
エアロゾル形成マトリックス(200)を固定するための固定管(20)と、外装管(30)、上カバー(10)及び加熱モジュール(50)とを含み、
前記固定管(20)は中空構造をなしており、且つ、一端にエアロゾル形成マトリックス(200)を挿入するための第1開口(211)が設けられており、
前記加熱モジュール(50)は、前記固定管における前記第1開口とは離間する一端から前記エアロゾル形成マトリックス(200)に挿入され、
前記外装管(30)は、前記上カバー(10)内に設置されるとともに、前記固定管(20)の外周に覆設され、
前記エアロゾル発生装置は、更に、前記固定管(20)の管壁の内側に設置されるとともに、前記第1開口(211)と連通して外気を前記固定管(20)及び前記エアロゾル形成マトリックス(200)の間に進入させる第1気流経路(213)と、前記外装管(30)内に設置されるとともに、前記第1気流経路(213)と連通して外気を前記エアロゾル形成マトリックス(200)に進入させる第2気流経路(3112)とを含み、
前記第1気流経路(213)は、前記第1開口(211)から離間する一端に向かって延設されており、
前記固定管(20)における前記第1開口(211)から離間する一端には、前記第1開口(211)と連通する第2開口が設けられており、
前記外装管(30)の一端には、前記エアロゾル形成マトリックス(200)を支持する支持壁(311)が設けられており、前記支持壁(311)は前記第2開口(212)と対向するよう設置され、
前記加熱モジュール(50)は、前記支持壁(311)から挿通されて、前記第2開口(212)から前記エアロゾル形成マトリックス(200)に挿入され、
前記第2気流経路(3112)は、前記支持壁(311)に設置されるとともに、前記第1気流経路(213)及び前記第2開口(212)と連通していることを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記第1気流経路(213)は前記固定管(20)の縦方向に沿って設置され、
及び/又は、前記固定管(20)における前記第1開口(211)から離間する一端には底壁(24)が設けられていることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記固定管(20)の横断面は非円形であり、
前記第1気流経路(213)は、前記固定管(20)の一部の管壁を凹陥させることで形成されることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記固定管(20)は、中空且つ両端が貫通した固定部(21)を含み、前記第1開口(211)及び前記第2開口(212)は前記固定部(21)の両端に設置され、
前記固定部(21)の横断面は楕円形であり、
前記固定部(21)の横断面は、長軸と、前記長軸と交差して設置される短軸を含み、
前記長軸の2つの端部にはいずれも前記第1気流経路(213)が設けられていることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記固定管(20)は、円形の内管壁(20a)と、前記内管壁(20a)の外周に設置されるとともに前記内管壁(20a)と間隔を置いて設置される外管壁(20b)を含み、
前記第1気流経路(213)は、前記外管壁(20b)の内側に設置されるとともに、前記外管壁(20b)と前記内管壁(20a)の間に位置することを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記内管壁(20a)は、間隔を置いて設置されて柱状構造を囲繞及び形成する複数の内管壁ユニット(210a)を含み、隣接して設置される2つの前記内管壁ユニット(210a)の間隔は、前記第1気流経路(213)と連通するとともに、隣接して設置される2つの前記内管壁ユニット(210a)によって前記エアロゾル形成マトリックス(200)に対し押圧力を発生可能とするスロット(214)を形成し、
前記スロット(214)は、前記第1開口(211)及び前記第2開口(212)と連通するよう設置されることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記固定管(20)は、更に、前記内管壁(20a)に設置されて前記内管壁(20a)と前記外管壁(20b)を接続する接続部(211a)を含むことを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記内管壁(20a)と前記外管壁(20b)は一体的に成型され、
或いは、前記内管壁(20a)と前記外管壁(20b)は取り外し可能に接続されることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記内管壁(20a)は前記上カバー(10)と一体的に成型されることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記支持壁(311)には複数の張り出し(312)が間隔を置いて設置されており、隣接して設置される2つの張り出し(312)の間に、前記第1気流経路(213)と連通する前記第2気流経路(3112)が形成されることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記支持壁(311)には、前記加熱モジュール(50)が挿設される貫通孔(3111)が設けられていることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記加熱モジュール(50)は、前記支持壁(311)から挿通されて、前記第2開口(212)から前記エアロゾル形成マトリックス(200)に挿入可能な発熱体(51)を含むことを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記固定管(20)の固定部(21)の横断面は、長軸と、前記長軸と交差して設置される短軸を含み、前記長軸の2つの端部にはいずれも前記第1気流経路(213)が設けられており、
前記発熱体(51)はシート状をなしており、前記発熱体(51)が前記エアロゾル形成マトリックス(200)に挿入されるとき、前記発熱体(51)の幅方向は前記短軸の長さ方向と重なることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記発熱体(51)はロッド状をなしており、前記発熱体(51)は、円柱状の本体(511)と、前記本体(511)の一端に設置されて円錐状をなす尖端構造(512)を含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記上カバー(10)には、前記第1開口(211)に対応して設置され、前記エアロゾル形成マトリックス(200)を前記固定管(20)に挿入するための挿入口(111)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項16】
前記挿入口(111)の形状は、前記固定管(20)の横断面の形状に適応していることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項17】
前記挿入口(111)には、前記エアロゾル形成マトリックス(200)の挿入を案内する案内斜面が設けられており、
前記案内斜面は、前記挿入口(111)における前記固定管(20)とは離間する一端の端面から前記固定管(20)の方向に延伸していることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項18】
エアロゾル発生装置であって、
エアロゾル形成マトリックス(200)を固定するための固定管(20)と、加熱モジュール(50)を含み、
前記固定管(20)は中空構造をなしており、且つ、一端にエアロゾル形成マトリックス(200)を挿入するための第1開口(211)が設けられており、
前記加熱モジュール(50)は、前記固定管における前記第1開口とは離間する一端から前記エアロゾル形成マトリックス(200)に挿入され、
前記エアロゾル発生装置は、更に、前記固定管(20)の管壁の内側に設置されて外気を前記エアロゾル形成マトリックス(200)に進入させる気流経路を含み、
前記気流経路は、前記固定管(20)の管壁の内側に設置されるとともに、前記第1開口(211)と連通し、且つ、前記第1開口(211)から離間する一端に向かって延設されて外気を前記エアロゾル形成マトリックス(200)に進入させる第1気流経路(213)を含み、
前記エアロゾル発生装置は、更に、前記固定管(20)の外周に覆設される外装管(30)を含み、
前記気流経路は、更に、前記外装管(30)内に設置されるとともに、前記第1気流経路(213)と連通して、前記第1気流経路(213)のガスを前記エアロゾル形成マトリックス(200)に進入させる第2気流経路(3112)を含み、
前記固定管(20)における前記第1開口(211)から離間する一端には、前記第1開口(211)と連通する第2開口が設けられており、
前記外装管(30)の一端には、前記エアロゾル形成マトリックス(200)を支持する支持壁(311)が設けられており、前記支持壁(311)は前記第2開口(212)と対向するよう設置され、前記加熱モジュール(50)は、前記支持壁(311)から挿通されて、前記第2開口(212)から前記エアロゾル形成マトリックス(200)に挿入され、
前記第2気流経路(3112)は、前記支持壁(311)に設置されるとともに、前記第1気流経路(213)及び前記第2開口(212)と連通していることを特徴とするエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非燃焼・加熱霧化装置に関し、より具体的には、エアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成マトリックスを収容するための固定管と、バッテリを収容するための下ハウジングを含む。固定管内には加熱部材が設置され、バッテリは加熱部材に電気を供給するために用いられる。下ハウジングには、給気口と、給気口及び固定管と連通する気体経路が設置されている。エアロゾル形成マトリックスを加熱してユーザがベイパーを吸入する際には、外気が給気口から気体経路に進入したあと固定管に進入し、エアロゾル形成マトリックスの内部を経由してベイパーをユーザの口内に搬送する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記の構造では、加熱部材と固定管の管壁との距離が近いため、加熱部材の熱が固定管の管壁に伝わって温度が高くなりやすく、ユーザが携帯するにあたり不快感を与えやすい。そのほか、気体経路が下ハウジングに設置されるため、構造が複雑で、経路が長くなり、詰まりが発生しやすい。
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、改良型のエアロゾル発生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が技術的課題を解決するために採用する技術方案は以下の通りである。
【0006】
エアロゾル形成マトリックスを固定するための固定管と、加熱モジュールを含むエアロゾル発生装置を構成する。
【0007】
前記固定管は中空構造をなしており、且つ、一端にエアロゾル形成マトリックスを挿入するための第1開口が設けられている。
【0008】
前記加熱モジュールは、前記固定管における前記第1開口とは離間する一端から前記エアロゾル形成マトリックスに挿入される。
【0009】
前記エアロゾル発生装置は、更に、前記固定管の管壁の内側と前記支持壁に設置されて外気を前記エアロゾル形成マトリックスに進入させる気流経路を含む。
【0010】
好ましくは、前記気流経路は、前記固定管の管壁の内側に設置されるとともに、前記第1開口と連通し、且つ、前記第1開口から離間する一端に向かって延設されて外気を前記エアロゾル形成マトリックスに進入させる第1気流経路を含む。
【0011】
好ましくは、前記エアロゾル発生装置は、更に、前記固定管の外周に覆設される外装管を含む。
【0012】
前記気流経路は、更に、前記外装管内に設置されるとともに、前記第1気流経路と連通して、前記第1気流経路のガスを前記エアロゾル形成マトリックスに進入させる第2気流経路を含む。
【0013】
好ましくは、前記固定管における前記第1開口から離間する一端には、前記第1開口と連通する第2開口が設けられている。
【0014】
前記外装管の一端には、前記エアロゾル形成マトリックスを支持する支持壁が設けられている。前記支持壁は前記第2開口と対向するよう設置される。前記加熱モジュールは、前記支持壁から挿通されて、前記第2開口から前記エアロゾル形成マトリックスに挿入される。
【0015】
前記第2気流経路は、前記支持壁に設置されるとともに、前記第1気流経路及び前記第2開口と連通している。
【0016】
好ましくは、前記第1気流経路は前記固定管の縦方向に沿って設置される。及び/又は、前記固定管における前記第1開口から離間する一端には底壁が設けられている。
【0017】
好ましくは、前記固定管の横断面は非円形である。
【0018】
前記第1気流経路は、前記固定管の一部の管壁を凹陥させることで形成される。
【0019】
好ましくは、前記固定管は、中空且つ両端が貫通した固定部を含み、前記第1開口及び前記第2開口は前記固定部の両端に設置される。
【0020】
前記固定部の横断面は楕円形である。
【0021】
前記固定部の横断面は、長軸と、前記長軸と交差して設置される短軸を含む。
【0022】
前記長軸の2つの端部にはいずれも前記第1気流経路が設けられている。
【0023】
好ましくは、前記固定管は、円形の内管壁と、前記内管壁の外周に設置されるとともに前記内管壁と間隔を置いて設置される外管壁を含む。
【0024】
前記第1気流経路は、前記外管壁の内側に設置されるとともに、前記外管壁と前記内管壁の間に位置する。
【0025】
好ましくは、前記内管壁は、間隔を置いて設置されて柱状構造を囲繞及び形成する複数の内管壁ユニットを含む。
【0026】
隣接して設置される2つの前記内管壁ユニットの間隔は、前記第1気流経路と連通するとともに、隣接して設置される2つの前記内管壁ユニットによって前記エアロゾル形成マトリックスに対し押圧力を発生可能とするスロットを形成する。
【0027】
前記スロットは、前記第1開口及び前記第2開口と連通するよう設置される。
【0028】
好ましくは、前記固定管は、更に、前記内管壁に設置されて前記内管壁と前記外管壁を接続する接続部を含む。
【0029】
好ましくは、前記内管壁と前記外管壁は一体的に成型される。或いは、前記内管壁と前記外管壁は取り外し可能に接続される。
【0030】
好ましくは、更に、前記固定管の外周に覆設される上カバーを含み、前記内管壁は前記上カバーと一体的に成型される。
【0031】
好ましくは、前記支持壁には複数の張り出しが間隔を置いて設置されており、隣接して設置される2つの張り出しの間に、前記第1気流経路と連通する前記第2気流経路が形成される。
【0032】
好ましくは、前記支持壁には、前記加熱モジュールが挿設される貫通孔が設けられている。
【0033】
好ましくは、前記加熱モジュールは、前記支持壁から挿通されて、前記第2開口から前記エアロゾル形成マトリックスに挿入可能な発熱体を含む。
【0034】
好ましくは、前記固定管の固定部の横断面は、長軸と、前記長軸と交差して設置される短軸を含む。前記長軸の2つの端部にはいずれも前記気流経路の第1気流経路が設けられている。
【0035】
前記発熱体はシート状をなしている。前記発熱体が前記エアロゾル形成マトリックスに挿入されるとき、前記発熱体の幅方向は前記短軸の長さ方向と重なる。
【0036】
好ましくは、前記発熱体はロッド状をなしている。
【0037】
好ましくは、前記発熱体は、円柱状の本体と、前記本体の一端に設置されて円錐状をなす尖端構造を含む。
【0038】
好ましくは、更に、前記固定管の外周に覆設される上カバーを含む。前記上カバーには、前記第1開口に対応して設置され、前記エアロゾル形成マトリックスを前記固定管に挿入するための挿入口が設けられている。
【0039】
好ましくは、前記挿入口の形状は、前記固定管の横断面の形状に適応している。
【0040】
好ましくは、前記挿入口には、前記エアロゾル形成マトリックスの挿入を案内する案内斜面が設けられている。
【0041】
前記案内斜面は、前記挿入口における前記固定管とは離間する一端の端面から前記固定管の方向に延伸している。
【発明の効果】
【0042】
本発明のエアロゾル発生装置を実施することで、以下の有益な効果が奏される。即ち、前記エアロゾル発生装置は、固定管の管壁の内側に気流経路を設置することで、外気を前記エアロゾル形成マトリックスに進入可能としている。これにより、ユーザの吸入を容易にし得るとともに、気流経路の短縮及び気流経路の詰まり回避が可能となる。且つ、管壁への直接的な熱の伝達を回避可能となるため、ユーザが吸入時に把持できなくなるとの事態や、不快感が生じるとの事態を回避可能となる。前記エアロゾル発生装置は、構造がシンプルで気流の搬送効率が高く、詰まりにくく、ユーザエクスペリエンスに優れるとの利点を有する。
【0043】
以下に、図面と実施例を組み合わせて、本発明につき更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1図1は、本発明におけるエアロゾル発生装置の第1実施例の概略構造図である。
図2図2は、図1に示す本発明におけるエアロゾル発生装置の縦方向の断面図である。
図3図3は、図2に示す本発明におけるエアロゾル発生装置の一部構造の概略拡大図である。
図4図4は、図1に示す本発明におけるエアロゾル発生装置の構造の概略分解図である。
図5図5は、図1に示す本発明におけるエアロゾル発生装置の上カバーと固定管を組み合わせた場合の概略構造図である。
図6図6は、図4に示す本発明におけるエアロゾル発生装置の上カバーの概略構造図である。
図7図7は、図4に示す本発明におけるエアロゾル発生装置の固定管の概略構造図である。
図8図8は、図4に示す本発明におけるエアロゾル発生装置の外装管の概略構造図である。
図9図9は、図4に示す本発明におけるエアロゾル発生装置の加熱モジュール及び給電モジュールを組み合わせた状態の概略図である。
図10図10は、本発明のエアロゾル発生装置の第2実施例における上カバーと固定管を組み合わせた場合の概略構造図である。
図11図11は、図10に示すエアロゾル発生装置の第2実施例における固定管の構造の概略分解図である。
図12図12は、図10に示すエアロゾル発生装置の第2実施例における加熱モジュール及び給電モジュールを組み合わせた状態の概略図である。
図13図13は、本発明のエアロゾル発生装置の第3実施例における固定管の部分断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明の技術的特徴、目的及び効果がより明瞭に理解されるよう、図面を参照して本発明の具体的実施形態につき詳細に説明する。
【0046】
理解すべき点として、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」、「第1」、「第2」等の用語は、本発明の技術方案を記載するための便宜上のものにすぎず、指摘する装置又は部材が特別な違いを有さねばならないことを示すものではない。よって、本発明を制限するものと解釈すべきではない。説明すべき点として、一方の部材がもう一方の部材に「接続される」とみなされる場合には、一方の部材がもう一方の部材に直接接続されてもよいし、介在部材が同時に存在する場合もある。また、別途定義しない限り、本文中で使用する全ての技術用語及び科学用語は、当業者が一般的に理解する意味と同じである。本文中で本発明の明細書において使用する用語は、具体的実施例を記載するための便宜上のものにすぎず、本発明を制限する意図ではない。
【0047】
図1及び図2は、本発明におけるエアロゾル発生装置の第1実施例を示している。当該エアロゾル発生装置100は、低温の非燃焼・加熱方式でエアロゾル形成マトリックス200を加熱可能である。本実施例において、当該エアロゾル形成マトリックス200は円柱状をなし得る。具体的に、当該エアロゾル形成マトリックス200はタバコスティックとすることができる。
【0048】
図1図3に示すように、前記エアロゾル発生装置は、上カバー10、固定管20及び加熱モジュール50を含む。前記上カバー10は、前記固定管20の外周に覆設されて、当該固定管20とともに上カバーモジュールを形成可能である。上カバーモジュールは、前記エアロゾル形成マトリックス200を収容する。前記固定管20は、前記上カバー10内に設置されて、エアロゾル形成マトリックス200を挿入可能であるとともに、エアロゾル形成マトリックス200を固定するために用いられる。前記加熱モジュール50は、前記固定管20のエアロゾル形成マトリックス200に挿入されて、エアロゾル形成マトリックス200を加熱するために用いられる。図3図6に示すように、更に、本実施例において、前記上カバー10は、取り外し可能に前記固定管20に接続可能であり、且つ、接続モジュールを設置することで一体構造を形成するよう接続される。当然ながら、理解し得るように、その他いくつかの実施例において、前記上カバー10と前記固定管20は、鋳造又は射出成形によって一体的に成型してもよい。前記上カバー10は、天井壁11と、当該天井壁11に設置されるとともに当該天井壁11の周方向に沿って設置され、且つ下方に延伸する筒状の側壁12を含む。当該筒状の側壁12の内側は、収容室を囲繞及び形成可能である。前記天井壁11の横断面は略楕円形をなし得るが、これに限らない。前記上カバー10には挿入口111を設置可能である。当該挿入口111は、エアロゾル形成マトリックス200を前記固定管20に挿入するために使用可能である。具体的に、前記挿入口111は、前記上カバー10の天井壁11に設置可能である。本実施例において、前記挿入口111の形状は、前記固定管20の横断面の形状に適応し得る。具体的に、前記挿入口111の形状は、前記固定管20の固定部21の横断面の形状に適応し得る。前記挿入口111は略楕円形をなすが、これに限らない。また、前記挿入口111には案内斜面が設置される。当該案内斜面は、前記挿入口111が略ラッパ状をなし得るよう、挿入口111における前記固定管20とは離間する一端の端面から、前記固定管20の方向に延設すればよい。当該案内斜面は、前記エアロゾル形成マトリックス200の挿入を案内するために使用可能である。理解し得るように、その他いくつかの実施例において、前記案内斜面は省略可能である。
【0049】
図3図5及び図7に示すように、更に、本実施例において、前記固定管20は、中空且つ両端が貫通した構造をなしており、エアロゾル形成マトリックス200を挿設するために用いられる。更に、本実施例において、前記固定管20は固定部21及び装着部22を含む。前記固定部21はエアロゾル形成マトリックス200を固定するために用いられる。また、前記装着部22は、前記固定部21の一端に設置されて、前記上カバー10に組み合わせ及び装着可能である。
【0050】
本実施例において、前記固定部21は管状をなしている。当該固定部21は、中空且つ両端が貫通した構造をなしており、内側に挿接経路210が形成されている。前記固定管20の両端には、第1開口211及び第2開口212がそれぞれ設けられている。具体的に、いくつかの実施例において、前記第1開口211と前記第2開口212は、それぞれ前記固定部21の両端に設置されており、且つ、固定管20の軸方向に沿って対称に設置されるとともに、前記挿接経路210と連通している。前記エアロゾル形成マトリックス200は、前記第1開口211から固定管に挿入可能であり、且つ、固定管20から第1開口211に向かって引き出される。具体的に、前記エアロゾル形成マトリックス200は、前記第2開口212に挿入可能であり、前記第2開口212から前記第1開口211に向かって引き出すことも可能である。その他いくつかの実施例において、前記エアロゾル形成マトリックス200の長さは前記第1開口211と第2開口212の間の距離よりも大きい。前記エアロゾル形成マトリックス200は、前記第2開口212を超えて設置してもよい。その他いくつかの実施例において、前記エアロゾル形成マトリックス200は、前記第2開口に到達しなくてもよい。具体的に、いくつかの実施例において、前記第1開口211はベルマウスとしてもよい。即ち、前記エアロゾル形成マトリックス200を挿入しやすいよう、前記第1開口211の径方向のサイズは、前記第2開口212の方向に向かって徐々に縮小するよう設置してもよい。当然ながら、理解し得るように、その他いくつかの実施例において、前記固定部21における前記第1開口211から離間する一端に底壁を設置してもよい。
【0051】
更に、本実施例において、前記固定管20の横断面は非円形としてもよい。具体的に、当該固定管20の横断面は楕円形をなすが、これに限らない。具体的に、前記固定部21の横断面は略楕円形をなし得るが、これに限らない。その他いくつかの実施例において、前記固定管20の横断面は、円形又は非円形とすることができる。前記固定部21の横断面のサイズは、前記エアロゾル形成マトリックス200の横断面のサイズに適応している。具体的に、前記固定部21の横断面は、長軸と、当該長軸と交差して設置される短軸を含み得る。前記長軸の長さはエアロゾル形成マトリックス200の径方向のサイズより大きければよく、前記短軸は前記エアロゾル形成マトリックス200の径方向のサイズ相当とすればよい。これにより、前記エアロゾル形成マトリックス200は、側面の外表面の大部分が前記挿接経路210の内表面と面接触する。更には、前記固定管20が前記エアロゾル形成マトリックス200を押圧して当該エアロゾル形成マトリックス200を変形させるとの事態を回避可能となる。
【0052】
更に、本実施例において、前記装着部22は、前記固定部21の第1開口211に設置されており、横断面が楕円形をなし得る。また、その横断面形状及びサイズは、前記上カバー10の内側の横断面形状及びサイズに適応し得る。前記装着部22の内側には、開口を有する空洞221が設けられている。当該空洞221の天井面には開口が開設されている。当該開口は前記上カバー10の挿入口111と連通可能であり、且つ、前記第1開口211を通じて前記固定部21の挿接経路210と連通するよう設置される。いくつかの実施例において、前記装着部22は、前記固定部21と鋳造又は射出成形によって一体的に成型可能である。
【0053】
更に、本実施例において、前記装着部22は、接続構造を設置することで、取り外し可能に前記上カバー10に接続可能である。当然ながら、その他いくつかの実施例において、前記装着部22は前記上カバー10と一体的に成型してもよい。いくつかの実施例において、前記接続構造はフック222及び係接溝121を含む。前記フック222は、前記装着部22の側壁122に設置可能であり、複数としてもよい。具体的に、いくつかの実施例において、前記フック222は複数としてもよい。複数のフック222は、前記側壁122の周方向に沿って間隔を置いて設置可能である。前記係接溝121は、前記上カバー10の内側に設置されるとともに、前記上カバー10の天井壁に近接して設置される。当該係接溝121は複数としてもよい。当該係接溝121は、前記フック222に対応して設置され、前記フック222に係接可能である。装着時には、前記上カバー10を前記装着部22に沿って前記固定部21の外周に覆設すればよく、且つ、前記装着部22のフック222を前記係接溝121に一対一で対応させて係設すればよい。前記接続構造によって、上カバー10を摺動させつつ、前記固定管20を一緒に引き出すことも可能となる。
【0054】
図3図5及び図8に示すように、更に、本実施例において、前記エアロゾル発生装置は外装管30を含んでもよい。当該外装管30は、前記上カバー10内に設置されるとともに、前記固定管20の外周に覆設されて断熱のために用いられる。これにより、熱が上カバーに直接伝達されて上カバーの温度が過度に高くなり、ユーザが把持できなくなるとの事態や、不快感が生じるとの事態が回避される。また、前記外装管30は、前記固定管20と連携して気流経路を形成可能である。その他いくつかの実施例において、前記外装管30は省略可能である。
【0055】
本実施例において、前記外装管30は前記固定部21の外周に覆設される。これにより、第一に、加熱時に断熱作用を奏することが可能となり、第二に、加熱後のエアロゾル形成マトリックス200の残渣を収容するために使用可能となる。残渣をクリーニングする際には、上カバー10を摺動させつつ、固定管20を外装管30から抜き出したあと、外装管30の残渣を廃棄すればよい。
【0056】
前記外装管30は管状本体31を含む。前記管状本体31は、前記固定部21の外周に覆設される。前記管状本体31の内側は柱状をなしている。前記外装管30の横断面の形状及びサイズは、前記固定部21の横断面の形状及びサイズに適応し得る。具体的に、本実施例において、前記外装管30の横断面は略楕円形をなし得る。前記外装管30の一端には支持壁311を設置可能である。具体的に、いくつかの実施例において、前記支持壁311は、前記管状本体31の一端に設置されるとともに、前記第2開口212と対向するよう設置される。当該支持壁311は、前記エアロゾル形成マトリックス200を支持するために使用可能である。前記支持壁311には貫通孔3111が更に設けられている。当該貫通孔3111の横断面形状は、前記加熱モジュール50の発熱体51の横断面形状に適応し得る。いくつかの実施例において、前記貫通孔3111は円形をなしており、前記加熱モジュール50を固定管20に挿入するために使用可能である。このことは、前記加熱モジュール50の発熱体51を前記エアロゾル形成マトリックス200に挿入するのに都合がよい。いくつかの実施例において、前記貫通孔3111の横断面のサイズは、第2開口212の横断面のサイズよりも小さいため、外装管30からのエアロゾル形成マトリックス200の抜けを回避可能である。本実施例において、前記支持壁311には複数の張り出し312を設置可能である。当該複数の張り出し312は間隔を置いて設置可能である。当該複数の張り出し312は、前記エアロゾル形成マトリックス200を支持するために使用可能である。本実施例において、前記複数の張り出し312は、前記支持壁311と射出成形又は鋳造により一体的に成型可能である。いくつかの実施例において、前記外装管30は、更に、前記管状本体31の一方の側に設置されて外向きに突出する第1延伸部32と、前記管状本体31の一端に設置され且つ突設される第2延伸部33を含む。前記第1延伸部32及び前記第2延伸部33は、いずれも前記加熱モジュール50に摺動するよう係合可能であり、外装管30全体を前記加熱モジュール50に取り外し可能に接続する。
【0057】
図2図3図5図7及び図8に示すように、本実施例において、前記気流経路は、前記固定管20の管壁の内側及び前記支持壁311に設置されるとともに、前記第1開口211及び前記第2開口212と連通する。前記気流経路は、外気を前記エアロゾル形成マトリックス200に進入させるために使用可能である。前記固定管20の管壁の内側及び支持壁311に気流経路を開設することで、気流の搬送経路を短縮させられるため、気流の搬送効率が向上し、詰まりの発生が減少する。且つ、管壁への直接的な熱の伝達を回避可能となるため、ユーザが吸入時に把持できなくなるとの事態や、不快感が生じるとの事態が回避される。
【0058】
本実施例において、前記気流経路は、第1気流経路213及び第2気流経路3112を含む。前記第1気流経路213は、前記固定管20の管壁の内側に設置されるとともに、前記第1開口211と連通している。且つ、前記第1気流経路213は、前記固定管20の縦方向に沿って、前記第1開口211から離間する一端(即ち、第2開口212)まで延伸可能である。具体的に、第1気流経路213は、前記長軸の2つの端部に設置される。当該第1気流経路213は、前記固定管20の一部の管壁を凹陥させることで形成可能である。本実施例において、前記第1気流経路213は、固定部21における前記長軸の2つの端部に対応して設置される管壁を凹陥させることで形成可能である。前記第2気流経路3112は、前記支持壁311に設置可能であり、且つ、前記第1気流経路213及び前記第2開口212と連通している。本実施例において、具体的に、前記第2気流経路3112は、隣接して設置される2つの張り出し312の間の隙間によって形成可能である。ユーザが吸入すると、外気は、前記上カバー10の挿入口111を通じて前記固定管20内に進入可能となり、前記第1気流経路213を経由して前記第2気流経路3112に到達する。そして、前記第2気流経路3112から前記エアロゾル形成マトリックス200に進入することで、前記エアロゾル形成マトリックス200が加熱により形成した霧化ガスを引き出す。
【0059】
図1図4に示すように、更に、本実施例において、前記エアロゾル発生装置は保護カバー40を更に含む。当該保護カバー40は、摺動可能に前記上カバー10に設置される。当該保護カバー40は、エアロゾル形成マトリックス200が前記固定管20に挿入されていないときに、摺動して前記挿入口111を閉塞することで、前記固定管20への埃の進入を回避可能とする。いくつかの実施例において、前記保護カバー40は蓋体41を含む。当該蓋体41は、前記上カバー10の天井壁11に設置可能であり、前記挿入口111の方向に往復摺動可能である。前記上カバー10にはガイド孔112が設けられている。当該ガイド孔112は前記挿入口111と連通するよう設置される。前記ガイド孔112は線状孔とすればよい。また、前記蓋体41には接続ロッド411が設置されている。接続ロッド411は、前記ガイド孔112から前記上カバー10に挿入可能である。また、前記装着部22の空洞221内にはスライダ42を設置可能である。前記スライダ42は、前記挿入口111の方向に摺動可能に設置される。前記接続ロッド411は、前記スライダ42に接続可能であり、前記スライダ42を摺動可能とする。前記スライダ42と前記装着部22の側壁の間には弾性部材43を設置可能である。前記弾性部材43は、前記スライダ42の摺動及び位置復帰のために弾性力を発生可能である。
【0060】
図2図4及び図9に示すように、前記加熱モジュール50は発熱体51を含む。前記発熱体51は、前記支持壁311から挿通されて、前記第2開口212から前記エアロゾル形成マトリックス200に挿入可能である。本実施例において、前記発熱体51はシート状をなし得る。前記発熱体51が前記エアロゾル形成マトリックス200に挿入されるとき、前記発熱体51の幅方向は前記短軸の長さ方向と重なり得る。また、前記発熱体51の厚さ方向は、前記固定部21の長軸方向と平行となり得る。これにより、前記第1気流経路213は、前記発熱体51の対向する2つの側に位置し得るため、エアロゾル形成マトリックス200を加熱した際の気流をより均一に発熱体51の両側に流すことが可能となる。よって、当該発熱体51による加熱がいっそう均一となり、エアロゾルの吸い応えがより良好となる。当然ながら、理解し得るように、その他いくつかの実施例において、前記発熱体51はシート状に限らなくともよく、ロッド状又は針状をなしてもよい。
【0061】
更に、いくつかの実施例において、前記加熱モジュール50は固定フレーム52を更に含む。当該固定フレーム52は、前記発熱体51の装着に用いられるとともに、摺動によって前記外装管30に係合可能であり、且つ前記外装管30を配設可能である。前記固定フレーム52はスリーブ体である。当該スリーブ体は、第1嵌接部521及び第2嵌接部522を含む。当該第1嵌接部521と当該第2嵌接部522は、横方向に並んで設置され、且つ一体的に成型される。具体的に、いくつかの実施例において、前記第1嵌接部521と前記第2嵌接部522は、射出成形又は鋳造により一体的に成型される。前記第1嵌接部521の内側には制御回路基板60を収容可能である。当該制御回路基板60は、前記加熱モジュール50に接続可能であり、前記加熱モジュール50をオン又はオフするために使用可能である。前記第1嵌接部521における前記第2嵌接部522に隣接して設置される側壁には係合部5211が設けられている。係合部5211は、前記第1嵌接部521に設置される係接ボスとすることができる。係合部5211は、前記外装管30の第1延伸部32と係合可能である。具体的に、前記第1延伸部32は摺動溝を形成可能である。摺動溝は、摺動により前記係接ボスに係合可能である。いくつかの実施例において、前記固定フレーム52は、更に、前記上カバー10と係合するフランジ523を含む。当該フランジ523は、前記第1嵌接部521の外周壁に突設可能であり、且つ、前記第1嵌接部521における前記第2嵌接部522から離間する一端に位置する。
【0062】
更に、いくつかの実施例において、前記加熱モジュール50は、更に、前記固定フレーム52に組み合わせ及び装着されるホルダ53を含む。前記固定フレーム52は前記ホルダ53に配設可能である。また、前記発熱体51は、前記ホルダ53に設置可能である。
【0063】
更に、いくつかの実施例において、前記エアロゾル発生装置は給電モジュール70を更に含む。当該給電モジュール70は、前記加熱モジュール50に機械的及び電気的に接続されて、前記加熱モジュール50に電気を供給するために用いられる。前記給電モジュール70は、電源ケース71と、当該電源ケース71に設置されるバッテリ72を含む。前記固定フレーム52は前記電源ケース71の開口端に設置可能である。前記電源ケース71にはスイッチボタン711を設置可能である。当該スイッチボタン711は前記制御回路基板60に接続可能である。前記バッテリ72は、前記加熱モジュール50に接続可能であり、且つ、前記加熱モジュール50に電気を供給可能である。具体的に、いくつかの実施例において、前記バッテリ72は、前記制御回路基板60を介して前記加熱モジュール50に接続可能である。
【0064】
図10及び図11は、本発明におけるエアロゾル発生装置の第2実施例を示している。本実施例は、前記固定管20が円形の内管壁20a及び外管壁20bを含み得る点で第1実施例と異なっている。前記内管壁20aは、前記エアロゾル形成マトリックス200を挿設するために使用可能である。当該内管壁20aの形状及びサイズは、前記エアロゾル形成マトリックス200の形状及びサイズに適応している。また、前記外管壁20bは前記内管壁20aの間に覆設可能である。当該外管壁20bは、前記内管壁20aと連携して第1気流経路213を形成可能である。
【0065】
本実施例において、前記内管壁20aは前記固定部21及び前記装着部22を形成可能である。前記内管壁20aは、間隔を置いて設置されて柱状構造を囲繞及び形成する複数の内管壁ユニット210aを含む。本実施例において、前記柱状構造の横断面は、径方向のサイズが前記エアロゾル形成マトリックス200の径方向のサイズに適応可能な円形をなし得る。前記内管壁ユニット210aの一端は、前記装着部22を通じて接続可能である。また、隣接して設置される2つの内管壁ユニット210aの間隔がスロット214を形成可能である。当該スロット214は、前記第1開口211及び前記第2開口212と連通可能である。前記エアロゾル形成マトリックス200が前記内管壁20aに挿設されたとき、前記内管壁ユニット210aは前記エアロゾル形成マトリックス200と接触可能である。前記スロット214が存在するため、隣接して設置される2つの内管壁ユニット210aは、前記エアロゾル形成マトリックス200に対し押圧力を発生させて、当該エアロゾル形成マトリックス200を変形させ得る。いくつかの実施例において、前記内管壁20aは前記上カバー10と一体的に成型してもよい。当然ながら、理解し得るように、その他いくつかの実施例において、前記内管壁20aは前記上カバー10に取り外し可能に接続してもよい。
【0066】
本実施例において、前記外管壁20bは金属管とすることができる。具体的に、前記外管壁20bはステンレス管とすることができる。前記外管壁20bと前記内管壁20aは別体構造とすればよい。当然ながら、理解し得るように、その他いくつかの実施例において、前記外管壁20bは前記内管壁20aと一体的に成型してもよい。前記外管壁20bは、両端に開口が設けられた中空構造とすることができ、且つ、円柱状をなし得る。前記外管壁20bと前記内管壁20aの間に間隔が保持されるよう、前記外管壁20bの横断面のサイズは、前記内管壁20aの横断面のサイズよりも大きい。前記第1気流経路213は、前記外管壁20bの内側に設置可能であり、且つ、前記外管壁20bと前記内管壁20aの間に位置することで、当該外管壁20bと当該内管壁20aの間隔で形成される。前記スロット214は、前記第1気流経路213と連通するよう設置可能であり、ガスを当該第1気流経路213に進入可能とする。
【0067】
本実施例において、前記固定管20は接続部211aを更に含み得る。当該接続部211aは内管壁20aに設置される。具体的に、当該接続部211aは各内管壁ユニット210aの外側壁に位置可能であり、且つ、当該内管壁ユニット210aの外側壁から突出するよう設置される。前記接続部211aは長尺状をなし得るとともに、前記内管壁ユニット210aの縦方向に延設可能である。当該接続部211aは、前記内管壁20aと前記外管壁20bを接続するために用いられ、当該外管壁20bの装着を位置決め可能とする。
【0068】
図12は、本発明におけるエアロゾル発生装置の第2実施例を示している。本実施例は、以下の点において前記第1実施例と異なっている。即ち、前記発熱体51は針状をなし得る。前記発熱体51は、円柱状の本体511及び尖端構造512を含む。前記尖端構造512は、前記本体511の一端に設置されており、前記エアロゾル形成マトリックス200への前記発熱体51の挿入を容易とし得る。前記尖端構造512は円錐状としてもよい。前記発熱体51の本体511を円柱状とし、前記尖端構造512を円錐状とすれば、回転させることで、前記エアロゾル形成マトリックス200を第2開口212から前記第1開口211に向かって引き出し、前記発熱体51と分離することが可能となる。このことは、前記エアロゾル形成マトリックス200の取り外し及び交換に都合がよい。
【0069】
図13は、本発明におけるエアロゾル発生装置の第3実施例を示している。本実施例は、前記固定管20における前記第1開口211から離間する一端に底壁24を設置可能な点で前記第1実施例と異なっている。前記第1気流経路213は、前記固定管20の第1開口から、当該第1開口とは離間する一端に向かって延設され(即ち、前記底壁24に向かって延設され)たあと、屈曲して前記エアロゾル形成マトリックス200の底部から当該エアロゾル形成マトリックスに進入可能である。
【0070】
理解可能なように、以上の実施例は本発明における好ましい実施形態を示したにすぎず、記載は比較的具体的且つ詳細であるが、これにより本発明の権利範囲が制限されると解釈すべきではない。指摘すべき点として、当業者であれば、本発明の構想を逸脱しないことを前提に、上記の技術的特性を自由に組み合わせることも、若干の変形及び改良を行うことも可能であり、これらはいずれも本発明の保護の範囲に属する。従って、本発明の特許請求の範囲で行われる等価の変形及び補足は、いずれも本発明の請求項がカバーする範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13