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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】中継通信方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 40/22 20090101AFI20241025BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20241025BHJP
   H04W 80/08 20090101ALI20241025BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241025BHJP
【FI】
H04W40/22
H04W48/18
H04W80/08
H04W92/18
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023508617
(86)(22)【出願日】2020-08-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-10
(86)【国際出願番号】 CN2020109018
(87)【国際公開番号】W WO2022032594
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-07-18
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジェンファ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ハオルイ
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-515969(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0295497(US,A1)
【文献】Qualcomm Incorporated,Additional considerations for Layer-2 UE-to-Network Relay solution[online],3GPP TSG SA WG2 #139e,3GPP,2020年06月12日,S2-2004290,[検索日 2024.06.06],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_139e_Electronic/Docs/S2-2004290.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠端デバイスがターゲット公衆陸上移動ネットワークPLMNを選択することと、
前記遠端デバイスが前記ターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択することとを含み、
前記遠端デバイスがターゲットPLMNを選択することは、
前記遠端デバイスの非アクセス層NAS層が前記遠端デバイスの近隣サービスProSe層から選択可能な少なくとも1つのPLMNを取得し、前記遠端デバイスのNAS層が前記少なくとも1つのPLMNから前記ターゲットPLMNを選択することを含み、
さらに、
前記遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスのサービスPLMN、前記1つ以上の中継デバイスのセルPLMN、前記遠端デバイスの少なくとも1つの許可PLMNに基づいて、前記少なくとも1つのPLMNを決定することを含む
ことを特徴とする中継通信方法。
【請求項2】
前記遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスのサービスPLMN、前記1つ以上の中継デバイスのセルPLMN、前記遠端デバイスの少なくとも1つの許可PLMNに基づいて、前記少なくとも1つのPLMNを決定することは、
前記遠端デバイスのProSe層が前記1つ以上の中継デバイスのうちの少なくとも1つの中継デバイスを決定し、前記少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNが前記遠端デバイスの少なくとも1つの許可PLMNに属することと、
前記遠端デバイスのProSe層が前記少なくとも1つの中継デバイスのセルPLMNのうちの前記遠端デバイスの少なくとも1つの許可PLMNに属するPLMNを、前記少なくとも1つのPLMNとして決定することとを含む
ことを特徴とする請求項に記載の中継通信方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
前記遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスのサービスPLMN、前記遠端デバイスの少なくとも1つの許可PLMNに基づいて、前記少なくとも1つのPLMNを決定することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の中継通信方法。
【請求項4】
前記遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスのサービスPLMN、前記遠端デバイスの少なくとも1つの許可PLMNに基づいて、前記少なくとも1つのPLMNを決定することは、
前記遠端デバイスのProSe層が前記1つ以上の中継デバイスのうちの少なくとも1つの中継デバイスを決定し、前記少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNが前記遠端デバイスの少なくとも1つの許可PLMNに属することと、
前記遠端デバイスのProSe層が前記少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNを、前記少なくとも1つのPLMNとして決定することとを含む
ことを特徴とする請求項に記載の中継通信方法。
【請求項5】
前記方法は、さらに、
前記遠端デバイスのProSe層が前記1つ以上の中継デバイスにより送信された第1の情報をそれぞれ取得することを含み、前記第1の情報が中継デバイスに対応するサービスPLMNを含む
ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の中継通信方法。
【請求項6】
前記第1の情報は、発見通知情報又は発見応答情報である
ことを特徴とする請求項に記載の中継通信方法。
【請求項7】
前記遠端デバイスの前記少なくとも1つの許可PLMNは、ポリシー制御機能PCFエンティティにより指示され又は構成される
ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の中継通信方法。
【請求項8】
前記遠端デバイスが前記ターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択することは、
前記遠端デバイスのProSe層が前記遠端デバイスのNAS層から前記ターゲットPLMNを取得することと、
前記遠端デバイスのProSe層が前記ターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択することとを含む
ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の中継通信方法。
【請求項9】
前記遠端デバイスのProSe層が前記ターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択することは、
前記遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスの第1の中継デバイスを前記ターゲット中継デバイスとして決定することを含み、前記第1の中継デバイスのセルPLMNに前記ターゲットPLMNが含まれる
ことを特徴とする請求項に記載の中継通信方法。
【請求項10】
前記方法は、さらに、
前記遠端デバイスのProSe層が前記1つ以上の中継デバイスにより送信された第2の情報をそれぞれ取得することを含み、前記第2の情報が中継デバイスに対応するセルPLMNを含む
ことを特徴とする請求項又はに記載の中継通信方法。
【請求項11】
前記第2の情報は、システム情報SIである
ことを特徴とする請求項10に記載の中継通信方法。
【請求項12】
プロセッサと、メモリとを備える遠端デバイスであって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とする遠端デバイス。
【請求項13】
請求項1~11のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記憶する
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、中継通信方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio)システムでは、遠端端末(remote UE)は、PC5インターフェースを介して中継端末(relay UE)と直接接続を確立し、中継端末を介してネットワークに接続することができる。また、中継通信では、遠端端末は、ネットワークとの通信接続を確立するために、公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)と中継端末を選択する必要がある。しかし、遠端端末がPLMNと中継端末をどのように選択するかは、早急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【0003】
本願の実施例は、遠端端末が選択されたPLMNに基づいて中継デバイスを選択することができ、中継プロトコルを有する異なるPLMNのみが相互にサービスを中継することができ、それによって中継通信を最適化することができる中継通信方法及びデバイスを提供する。
【0004】
第1の態様は、中継通信方法を提供し、
遠端デバイスがターゲットPLMNを選択することと、
該遠端デバイスが該ターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択することとを含む。
【0005】
第2の態様は、上記第1の態様における方法を実行するための遠端デバイスを提供する。
【0006】
具体的には、該遠端デバイスは、上記第1の態様における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0007】
第3の態様は、プロセッサ及びメモリを含む遠端デバイスを提供する。前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶し、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記第1の態様における方法を実行する。
【0008】
第4の態様は、上記第1の態様における方法を実現するための装置を提供する。
【0009】
具体的には、その装置が搭載されたデバイスが上記第1の態様の方法を実行するように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するプロセッサを含む。
【0010】
第5の態様では、コンピュータに上記第1の態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0011】
第6の態様では、コンピュータに上記第1の態様における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0012】
第7の態様では、コンピュータ上で動作しているときに、コンピュータに上記第1の態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0013】
上記の技術案により、遠端端末は選択されたターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択することができ、中継プロトコルを有する異なるPLMNのみが相互にサービスを中継することができ、それによって中継通信を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本願の実施例が応用される通信システムアーキテクチャの模式図である。
図2】本願の中継ネットワークのアーキテクチャの模式図である。
図3】本願のユーザープレーンの伝送プロトコルスタックの模式図である。
図4】本願のユーザープレーンの伝送プロトコルスタックの他の模式図である。。
図5】本願の遠端端末及び中継端末の異なるPLMNの模式図である。
図6】本願の実施例における中継通信方法のフォローチャートである。
図7】本願の実施例におけるターゲットPLMN及びターゲット中継デバイスの選択の模式図である。
図8】本願の実施例におけるターゲットPLMN及びターゲット中継デバイスの選択の模式図である。
図9】本願の実施例における遠端デバイスのブロック図である。
図10】本願の実施例における通信デバイスのブロック図である。
図11】本願の実施例における装置のブロック図である。
図12】本願の実施例における通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本願の実施例における技術案を、本願の実施例における図面を参照して説明するが、明らかに、記述された実施例は本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、発明的な労働をすることなく当業者によって得られる他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0016】
本願の実施例は、様々な通信システムに適用可能であり、例えば、GSM(Global System of Mobile Communication)システム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、Wideband Code(広帯域符号化)システム、WCDMA(Division Multiple Access)システム、GPRS(General Packet Radio Service)システム、LTE(Long Term Evolution)システム、LTE-A(Advanced long term evolution)システム、NR(New Radio)システム、NRシステムの進化系システム、LTE-U(LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、NR-U(NR-based access to unlicensed spectrum)システム、Umts(Universal Mobile Telecommunication System)、WLAN(Wireless Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)、次世代通信(5G)システム又はその他の通信システムである。
【0017】
一般的に、従来の通信システムは、限られた数の接続に対応し、実装も容易であるが、通信技術の進化に伴い、移動通信システムは、従来の通信だけでなく、例えば、D2D(Device to Device)通信、M2M(Machine to Machine)通信、MTC(Machine Type Communication)、V2V(Vehicle to Vehicle)通信などもサポートし、これらは本願の実施例でも利用可能である。
【0018】
任意選択で、本願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シーン、デュアルコネクティビティ(Dual Connectivity、DC)シーン、又はスタンドアロン(Standalone、SA)展開シーンに適用することができる。
【0019】
任意選択で、本願の実施例における通信システムは、グラントされないスペクトルも共有スペクトルとみなすことができるグラントされないスペクトルに適用することができ、あるいは、本願の実施例における通信システムは、グラントされるスペクトルも非共有スペクトルとみなすことができるグラントされるスペクトルにも適用することができる。
【0020】
本願の実施例は、端末デバイス及びネットワークデバイスに関連して様々な実施例を説明し、ここで、端末デバイスは、ユーザー装置(User Equipment、UE)、アクセス端末、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、リモートステーション、遠端端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、ターミナル、無線通信デバイス、ユーザーエージェント、又はユーザーデバイスとも呼ばれることがある。
【0021】
端末デバイスは、WLAN(STAION、ST)内の局、携帯電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(Wireless Local Loop)局、PDA(Personal digital Assistant)、デジタルアシスタント機器、無線通信機能を持つ携帯機器、無線モデムに接続されたコンピューティング機器やその他の処理装置、車載機器、ウェアラブル機器、NRネットワークや将来進化する公衆回線網(Public Land Mobile Network、PLMN)ネットワーク(PLMN)ネットワークにおける端末デバイスであっても良い。
【0022】
本願の実施例では、端末デバイスは、屋内又は屋外、ハンドヘルド、着用又は車載を含む陸上に配置することができ、水面に配置することもでき(汽船など)、航空機、風船、衛星などの空中に配置することもできる。
【0023】
本願の実施例では、端末デバイスは、携帯電話(Mobile Phone)、タブレット(Pad)、無線送受信機能付きコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality、VR)端末デバイス、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末デバイス、自動運転(self driving)における無線端末デバイス、遠隔医療(remote medical)における無線端末デバイス、スマートグリッド(smart grid)における無線端末デバイス、輸送セキュリティ(transportation safety)における無線端末デバイス、スマートシティ(smart city)における無線端末デバイス又はスマートホーム(smart home)における無線端末デバイスなどが挙げられる。
【0024】
一例であって限定するものではないが、本願の実施例では、端末デバイスは、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルスマートデバイスとも呼ばれ、眼鏡、手袋、時計、衣服、靴などの日常着にウェアラブル技術を適用し、身につけることを前提に知能的に設計や開発された機器の総称である。 ウェアラブルデバイスとは、身体に直接装着したり、ユーザーの衣服やアクセサリーに組み込んで使用する携帯端末である。ウェアラブルデバイスは、単なるハードウェアのデバイスではなく、ソフトウェアによるサポートだけでなく、データインタラクションやクラウドベースでのインタラクションによって機能を実現する。 ウェアラブルスマートデバイスとは、大まかに言えば、スマートウォッチやスマートグラスのようにスマートフォンに機能の全部又は一部を依存しないフル機能の大型デバイスと、各種身体モニタリングなど特定の用途に特化してスマートフォンなど他のデバイスと併用する必要のあるスマートブレスレットやスマートジュエリーを指す。
【0025】
【0026】
一例として、限定ではなく、本願の実施例では、ネットワークデバイスは、例えば、ネットワークデバイスがモバイルデバイスであることができるモバイル特性を有することができる。任意選択で、ネットワークデバイスは、衛星、気球ステーションであってもよい。例えば、衛星は、低地球軌道(low earth orbit、LEO)衛星、中地球軌道(medium earth orbit、MEO)衛星、地球同期軌道(Geostationary earth orbit、GEO)衛星、高楕円軌道(High Elliptical Orbit、HEO)衛星などであることができる。あるいは、ネットワークデバイスは、陸域、水域などに設置された基地局であってもよい。
【0027】
本願の実施例では、ネットワークデバイスは、セルにサービスを提供することができ、端末デバイスは、セルが使用する送信リソース(例えば、周波数領域リソース、又は、スペクトルリソース)を介してネットワークデバイスと通信することができ、セルは、ネットワークデバイス(例えば、基地局)に対応するセルであってもよく、セルは、マクロ基地局に属していてもよく、小セル(Small cell)に対応する基地局に属していてもよく、ここの小セルは、都市セル(Metro cell)、微小領域(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含むことができ、これらの小領域はカバー範囲が小さく、送信電力が低いという特徴があり、高レートのデータ伝送サービスを提供するのに適している。
【0028】
例示的には、本願の実施例が適用される通信システム100が図1に示されている。該通信システム100は、端末デバイス120(又は通信端末、端末)と通信する装置であることができるネットワークデバイス110を含むことができる。ネットワークデバイス110は、特定の地理的領域に通信オーバーレイを提供することができ、オーバーレイ領域内に位置する端末デバイスと通信することができる。
【0029】
図1は、1つのネットワークデバイスと2つの端末デバイスからなる例示的な通信システム100を示す。任意選択で、該通信システム100は複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスは、この応用実施例では限定されないが、カバーエリア内に他の数の端末デバイスを含んでもよい。
【0030】
任意選択で、該通信システム100は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含むこともでき、本願の実施例はこれに限定されない。
【0031】
なお、本願の実施例におけるネットワーク/システムにおいて、通信機能を有する機器を通信デバイスと称する場合があることを理解されたい。 図1に示された通信システム100を例として、通信デバイスは、通信機能を有するネットワークデバイス110及び端末デバイス120を含んでもよく、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120は、上述のように特定の装置であってもよく、ここで説明を省略する。通信デバイスは、通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティ及び他のネットワークエンティティも含んでもよく、この応用実施例では制限されない。
【0032】
本書では、「システム」と「ネットワーク」という用語がしばしば互換的に使用されることを理解されたい。 本書でいう「及び/又は」とは、単に関連するものの関連性を示すもので、例えばA及び/又はBのように、A単独、A及びBの両方、B単独の3つの関係が存在することを示すものである。 また、本書中の「/」の文字は、一般に前後の関連オブジェクトの「又は」の関係を示す。
【0033】
本願の実施例の一部で使用される用語は、本願を限定することを意図するのではなく、本願の特定の実施例を説明するためにのみ使用される。本願の明細書及び特許請求の範囲及び図面中の用語「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」などは、特定の順序を記述するのではなく、異なるオブジェクトを区別するためのものである。さらに、用語「含む」及び「有する」並びにそれらの任意の変形は、包含を排除しないことを意図する。
【0034】
本願の実施例において言及される「指示」は、直接的な指示であってもよく、間接的な指示であってもよく、関連関係があることを示すものであってもよいことを理解されたい。例えば、AはBを示し、AはBを直接示すことができ、例えばBはAによって取得することができ、AがCを示し、BがCを介して取得することができ、AとBの間に相関関係があることも表すことができる。
【0035】
本願の実施例の説明において、「対応」という用語は、両者の間に直接的又は間接的に対応する関係があることを意味してもよいし、両者の間に関連関係があることを意味してもよいし、指示と被指示、構成と被構成などの関係であってもよい。
【0036】
NRシステムでは、近隣サービスProSe(Proximity-based Services)機能を持つ端末デバイスは、PC5インターフェースを介してProSe機能を持つ別の端末デバイスと直接通信することができる。端末デバイスが第5世代移動通信(The 5 th Generation、5 G)ネットワークを介して外部データネットワークに接続することができ、またProSe能力を有する場合、この端末デバイスは中継端末(relay UE)として機能することができ、ProSe能力を有する他方の遠端端末(remote UE)はPC5インターフェースを介して中継端末と直接接続を確立することができ、中継端末が5Gネットワークと確立したプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションを介して外部ネットワークとインタラクションし、そのシステムアーキテクチャを図2に示すことができる。図2において、遠端端末はPC5インターフェースを介して中継端末に接続され、中継端末はUuインターフェースを介して次世代進化型無線アクセスネットワーク(Next Generation Evolutional Radio Access Network、NG-RAN)に接続され、5Gコアネットワーク(5G Core Network、5GC)に接続され、5GCはN6インターフェースを介してアプリケーションサーバ(application server、AS)に接続される。
【0037】
なお、図2は5G通信システムを例に説明するものであり、もちろん、4G通信システムなどの他の3GPP通信システム、又は将来の3GPP通信システムにも適用可能であり、本願はこれに限定されない。また、本願の実施例において、図2のアプリケーションサーバー(AS)は、他の端末デバイスであってもよいし、外部パブリックセキュリティインターネットであってもよい。
【0038】
NRシステムでは、直接ネットワークに接続可能な層2に基づく端末-ネットワーク(UE-to-Network)の中継が導入され、遠端端末は、エンドツーエンドパケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層の中継デバイスを介してアクセスネットワーク(Access Network、AN)とコアネットワーク(Core Network、CN)に接続される。図3は、層2における遠端端末とUE-to-Networkの中継に関連するPDUセッションに関連するユーザプレーン転送プロトコルスタックを示す。PDU層は、遠端端末とデータネットワーク(DN)との間でPDUセッションを介して搬送されるPDUに対応する。なお、PDCPリンクの2つのエンドポイントは、遠端端末とgNBである。中継機能はPDCPの下で実行される。これは、遠端端末に暴露された生データをUE-to-Networkに中継しない場合に、遠端端末とgNBとの間のデータの安全性を確保することを意味する。図3に示すように、遠端端末は、具体的には、アプリケーション(application、APP)、PDU、Uu-サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)、Uu-PDCP、PC5-無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)、PC5-メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)、PC5-物理(Physics、PHY)の層を含むことができる。UE-to-Network中継は、具体的には、アダプタ(Adaptation)、PC5-RLC、PC5-MAC、PC5-PHY、Uu-RLC、Uu-MAC、Uu-PHYの層を含むことができる。gNBは具体的には、Uu-SDAP、Uu-PDCP、アダプタ(Adaptation)、Uu-RLC、Uu-MAC、Uu-PHY、GPRSユーザ面トンネルプロトコル(GPRS Tunneling Protocol for User Plane、GTP-U)、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol、UDP)、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)、層2(L2)、層1(L1)を含むことができる。遠端端末のユーザ面機能(User Plane Function、UPF)エンティティは、具体的には、PDU層、GTP-U、UDP、IP、L2、L1の層を含むことができる。
【0039】
なお、上述の図3において、UE-to-Networkの中継及びgNBにおける適応層は、特定の遠端端末のシグナリング無線ベアラ(Signaling Radio Bearers、SRB)とデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)とを区別することができる。適応層はまた、PC5サービスをUuの1つ又は複数のDRBにマッピングする。
【0040】
図4は、遠端端末から非アクセス層移動管理(Non-Access Stratum Mobile management、NAS-mm)及び非アクセス層セッション管理(Non-Access Stratum session management、NAS-SM)コンポーネントへの非アクセス層(Non-Access Stratum、NAS)接続のプロトコルスタックを示す。NASメッセージは、層2のUE-to-Network中継を介して遠端端末とgNBとの間で透過的に伝送される。PDCPエンドツーエンド接続であり、UE-to-Network中継の役割は、修正を必要とせずにシグナリング無線ベアラを介してPDUを中継することである。gNBとアクセスとモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)エンティティとの間はN2インターフェースを介して接続されている。AMFエンティティとセッション管理機能(Session Management Function、SMF)エンティティをN11インターフェースで接続されている。UE-to-Network中継の役割は、何の変更もなくシグナリング無線ベアラでPDUを中継することである。
【0041】
カバー範囲を超えた(遠端)端末をネットワークへの接続するためには、端末が(予め)構成によって潜在的なUE-to-networkの中継端末を発見することができ、中継端末を介して5Gネットワークにアクセスできるようにすることが重要である。このようにしてUE-to-networkの中継端末発見及びNR PC5による通信のためのパラメータは、以下のようにして遠端端末に提供することができる。
【0042】
モバイルデバイス(Pre-configured in the ME)及び/又は汎用集積回路カード(Universal Integrated Circuit Card、UICC)に予め配置されている、
ポリシー制御機能(Policy Control function、PCF)エンティティによってサービスPLMN内の端末デバイスに提供又は更新される。
【0043】
ホーム公衆陸上移動ネットワーク(Home Public Land Mobile Network、HPLMN)PCFエンティティは、端末デバイスに対して、遠端端末又はUEとしてUE-to-Network中継端末への動作の許可を各PLMNに基づいて提供することができる。サービスのPLMNも、このような許可を提供/取り消すことができ、この場合、HPLMNが提供する適切な情報を上書きする。
【0044】
無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)共有を配置する際、遠端端末と中継端末は異なるPLMNによるものであり、図5に示すように、遠端端末はPLMN 1によるものであり、中継端末はPLMN 2によるものである。層2中継を実現するためには、UE-to-Networkの中継端末は、サービス要求プロセスを開始し、UEインターフェース上で中継ベアラを確立する必要がある。これにより、中継されるCNリソースと潜在的なリソースが消費される(リソースはRAN2として決定されるべき)。中継端末は、PLMN間のプロトコルに基づいて、リモートサービスを転送できるかどうかを判断することができる。
【0045】
また、層2に基づく中継デバイスでは、遠端端末-NAS層は依然としてPLMN選択を実行し、PLMN選択の候補PLMNでは層2に基づくUE-to-Networkの中継端末の実行を許可すべきである。
【0046】
また、中継選択とPLMN選択との間にクロス問題がある。
【0047】
Uuインターフェースを介した通常のPLMNでは、端末デバイスは、利用可能なPLMNを見つけるために、その能力に基づいて帯域内のすべての無線周波数(RF)チャネルをスキャンする。端末デバイスは、セルがどのPLMNに属しているかを特定するために、そのシステム情報を読み取る。その後、NAS層はPLMN選択を行い、アクセス層(Access Stratum、AS)層は選択されたPLMNに対してセル選択する。
【0048】
層2に基づく中継を導入する場合、発見された候補中継のサービスPLMNがPLMNに中継が許可されていない場合、遠端端末は、PLMN選択のためにPLMNと候補中継が存在するセルでサポートされている他のPLMNを利用可能なPLMNとみなすことはできない。これは、中継用に許可されたPLMNのみがPLMN選択用に考慮されることを意味する。
【0049】
上記の問題に基づいて、本願は、遠端端末が中継端末をPLMNに基づいて選択することができ、それによって中継端末とPLMNの選択精度を向上させることができる中継通信方式を提案した。
【0050】
以下、本願の技術的態様を具体的な実施例により詳述する。
【0051】
図6は、本願の実施例による中継通信方法200の概略フローチャートであり、図6に示すように、方法200は、以下の内容の少なくとも一部を含むことができる。
【0052】
S210において、遠端デバイスがターゲットPLMNを選択し、
S220において、該遠端デバイスが該ターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択する。
【0053】
本願の実施例では、該遠端デバイスは遠端端末(remote UE)であり、該ターゲット中継デバイスは、中継端末(relay UE)であってもよく、該遠端デバイスと該ターゲット中継デバイスとの間はPC5インターフェースを介して通信する。
【0054】
任意選択で、該ターゲット中継デバイスは、ネットワークに直接接続されてもよく、即ち、該ターゲット中継デバイスは、端末-ネットワーク(UE-to-Network)の中継デバイスであってもよい。
【0055】
任意選択で、該遠端デバイスは、該ターゲットPLMNを介して該ターゲット中継デバイスとの中継通信を実現することができる。
【0056】
任意選択で、本願の実施例では、上記のS210は、該遠端デバイスのNAS層により実行されてもよく、具体的に、該遠端デバイスのNAS層が該ターゲットPLMNを選択する。また、上記のS220は、該遠端デバイスの近隣サービス(Proximity-based Services、ProSe)層により実行され、具体的に、該遠端デバイスのProSe層が該遠端デバイスのNAS層により選定された該ターゲットPLMNに基づいて、該ターゲット中継デバイスを選択する。
【0057】
任意選択で、いくつかの実施例では、上記のS210において、
該遠端デバイスのNAS層が該遠端デバイスのProSe層から選択可能な少なくとも1つのPLMNを取得し、また、該遠端デバイスのNAS層が該少なくとも1つのPLMNから該ターゲットPLMNを選択する。
【0058】
例えば、該遠端デバイスのProSe層が選択可能な少なくとも1つのPLMNを取得した後、該少なくとも1つのPLMNを該遠端デバイスのNAS層に主動に提供する。
【0059】
また、例えば、該遠端デバイスのProSe層が選択可能な少なくとも1つのPLMNを取得した後、該遠端デバイスのNAS層の要求に基づいて、該少なくとも1つのPLMNを該遠端デバイスのNAS層に提供する。
【0060】
なお、遠端デバイスのProSe層により選択可能なPLMNが決定されない場合、遠端デバイスのProSe層が遠端デバイスのNAS層にPLMNを提供しなく、即ち、遠端デバイスのNAS層がターゲットPLMNを選定することができない。
【0061】
任意選択で、さらに、該遠端デバイスのProSe層は、例1又は例2によって該少なくとも1つのPLMNを決定する。
【0062】
例1では、該遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスのサービスPLMN、該1つ以上の中継デバイスのセルPLMN、該遠端デバイスの許可PLMNに基づいて、該少なくとも1つのPLMNを決定する。
【0063】
具体的に、例1では、該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスのうちの少なくとも1つの中継デバイスを決定し、該少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNが該遠端デバイスの許可PLMNに属し、また、該遠端デバイスのProSe層が該少なくとも1つの中継デバイスのセルPLMNのうちの該遠端デバイスの許可PLMNに属するPLMNを、該少なくとも1つのPLMNとして決定する。
【0064】
任意選択で、例1では、該遠端デバイスの許可PLMNは、PCFエンティティにより指示され又は構成される。例えば、遠端デバイスがPCFエンティティからの許可PLMN情報を受信し、該許可PLMN情報が該遠端デバイスの許可PLMNを示す。なお、該許可PLMN情報で示すPLMNは、1つ以上の中継PLMNを含む。又は、該許可PLMN情報で示すPLMNは、中継プロトコルを有する1つ以上のPLMNを含む。
【0065】
例えば、PCFエンティティは、許可PLMN情報で示し、PLMN1、2、3、4、5、7、8は、中継の使用に許可され、PLMN6が、中継の使用に許可されない。
【0066】
任意選択で、例1では、該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスからの第1の情報をそれぞれ取得し、該第1の情報は、中継デバイスに対応するサービスPLMNを含む。
【0067】
任意選択で、該第1の情報は、発見通知情報又は発見応答情報である。
【0068】
即ち、該遠端デバイスは、中継デバイスの発見の過程において中継デバイスに対応するサービスPLMNを取得することができる。
【0069】
例えば、遠端デバイスが中継デバイス1により送信された発見通知情報1を受信し、該発見通知情報1に中継デバイス1のサービスPLMN1が含まれ、遠端デバイスが中継デバイス2により送信された発見通知情報2を受信し、該発見通知情報2に中継デバイス2のサービスPLMN2が含まれる。
【0070】
任意選択で、例1では、該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスにより送信された第2の情報をそれぞれ取得し、該第2の情報が中継デバイスに対応するセルPLMNを含む。
【0071】
任意選択で、該第2の情報は、システム情報(System Information、SI)であってもよい。
【0072】
即ち、該遠端デバイスは、中継デバイスにより転送されたセルSIから、中継デバイスに対応するセルPLMNを取得することができる。
【0073】
例えば、中継デバイス1がそのセルのシステム情報からSIを取得し、該SIに該中継デバイス1のセルPLMNが含まれ、該中継デバイス1が該SIを該遠端デバイスに転送することで、該遠端デバイスが該中継デバイス1のセルPLMNを取得する。
【0074】
例2では、該遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスのサービスPLMN、該遠端デバイスの許可PLMNに基づいて、該少なくとも1つのPLMNを決定する。
【0075】
具体的に、例2では、該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスのうちの少なくとも1つの中継デバイスを決定し、該少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNが該遠端デバイスの許可PLMNに属し、また、該遠端デバイスのProSe層が該少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNを、該少なくとも1つのPLMNとして決定する。
【0076】
任意選択で、例2では、該遠端デバイスの許可PLMNは、PCFエンティティにより指示され又は構成される。例えば、遠端デバイスがPCFエンティティにより送信された許可PLMN情報を受信し、該許可PLMN情報が該遠端デバイスの許可PLMNを示す。なお、該許可PLMN情報で示すPLMNに1つ以上の中継PLMNが含まれる。又は、該許可PLMN情報で示すPLMNに中継プロトコルを有する1つ以上のPLMNが含まれる。
【0077】
例えば、PCFエンティティが許可PLMN情報で示し、PLMN1、2、3、4、5、7、8が中継の使用に許可され、PLMN6が中継の使用に許可されない。
【0078】
任意選択で、例2では、該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスにより送信された第1の情報をそれぞれ取得し、該第1の情報が中継デバイスに対応するサービスPLMNを含む。
【0079】
任意選択で、該第1の情報は、発見通知情報又は発見応答情報である。
【0080】
即ち、該遠端デバイスは、中継デバイスの発見過程において、中継デバイスに対応するサービスPLMNを取得することができる。
【0081】
例えば、遠端デバイスが中継デバイス1により送信された発見通知情報1を受信し、該発見通知情報1に中継デバイス1のサービスPLMN1が含まれ、遠端デバイスが中継デバイス2により送信された発見通知情報2を受信し、該発見通知情報2に中継デバイス2のサービスPLMN2が含まれる。
【0082】
なお、上記の例1及び例2では、該1つ以上の中継デバイスは、該遠端デバイスがモード(Model)A又はModel Bで発見した中継デバイスである。Model Aでは、該遠端デバイスが受信された中継デバイスにより発見された発見通知情報に基づいて、中継デバイスを発見し、 Model Bでは、該遠端デバイスが発見情報を送信し、中継デバイスが該発見情報を受信した後に該遠端デバイスに発見応答情報をフィードバックし、該遠端デバイスが受信された発見応答情報に基づいて、中継デバイスを発見する。つまり、上記の例1及び例2では、該第1の情報は、Model Aにおける発見通知情報であってもよく、該第1の情報は、Model Bにおける発見応答情報であってもよい。
【0083】
任意選択で、いくつかの実施例では、上記S220では、
該遠端デバイスのProSe層が該遠端デバイスのNAS層から該ターゲットPLMNを取得し、また、該遠端デバイスのProSe層が該ターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択する。
【0084】
例えば、該遠端デバイスのNAS層が該ターゲットPLMNを選定した後、該ターゲットPLMNを該遠端デバイスのProSe層に主動に提供する。
【0085】
また、例えば、該遠端デバイスのNAS層が該ターゲットPLMNを選定した後、該遠端デバイスのProSe層の要求に基づいて、該ターゲットPLMNを該遠端デバイスのProSe層に提供する。
【0086】
さらに、上記のS220では、
該遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスの第1の中継デバイスを該ターゲット中継デバイスとして決定し、ここで、該第1の中継デバイスのセルPLMNに該ターゲットPLMNが含まれる。
【0087】
任意選択で、該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスにより送信された第2の情報をそれぞれ取得し、該第2の情報に中継デバイスに対応するセルPLMNが含まれる。
【0088】
任意選択で、該第2の情報は、システム情報(System Information、SI)であってもよい。
【0089】
即ち、該遠端デバイスは、中継デバイスにより転送されたセルSIから、中継デバイスに対応するセルPLMNを取得することができる。
【0090】
従って、本願の実施例では、遠端端末は、選定されたターゲットPLMNからターゲット中継デバイスを選択することができ、中継プロトコルを有する異なるPLMNのみが相互にサービスを中継することができ、それによって中継通信を最適化することができる。
【0091】
以下、実施例1及び実施例2で本願の中継通信方法200を詳細に説明する。
【0092】
実施例1では、図7に示すように、遠端端末は、ステップ11~17でターゲットPLMN及びターゲット中継デバイスを選択し、該遠端端末は、該ターゲットPLMNに基づいて該ターゲット中継デバイスとの中継通信を実現し、なお、該ターゲット中継デバイスは、ネットワークデバイスに直接に接続され、即ち、該ターゲット中継デバイスは、端末-ネットワーク(UE-to-Network)の中継デバイスであってもよい。なお、遠端端末は、ステップ11を実行する前に、Model A又はModel Bで中継デバイス1、中継デバイス2及び中継デバイス3を発見し、中継デバイス1のサービスPLMNがPLMN 1、中継デバイス2のサービスPLMNがPLMN 6、中継デバイス3のサービスPLMNがPLMN 5であることを把握する。なお、遠端端末がPCFエンティティにより許可されたPLMNは、PLMN 1、 2、 3、 4、 5、 7、 8を含み、即ち、PLMN 1、 2、 3、 4、 5、 7、 8は、中継に使用され、PLMN 6は、中継に使用されることができない。
【0093】
実施例1のフローチャートは、以下の通りである
11. 遠端端末の無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層は、中継デバイス1により送信されたSI情報1、中継デバイス2により送信されたSI情報2、中継デバイス3により送信されたSI情報3をそれぞれ受信する。
【0094】
ここで、SI情報1がPLMN 1、 2、 3、 4を含み、即ち、PLMN 1、 2、 3、 4が中継デバイス1のセルPLMNであり、SI情報2がPLMN 5、 6、 7、 8を含み、即ち、PLMN 5、 6、 7、 8が中継デバイス2のセルPLMNであり、SI情報3がPLMN 3、 4、 5、 6を含み、即ち、PLMN 3、 4、 5、 6が中継デバイス3のセルPLMNである。
【0095】
実施例1では、具体的なPLMN情報は、表で示す。
【表1】
【0096】
12. 遠端端末のRRC層が受信されたSI情報1、SI情報2及びSI情報3を遠端端末のProSe層に転送する。
【0097】
13. 遠端端末のProSe層が選択可能なPLMNを決定する。
【0098】
まず、遠端端末のProSe層が各中継デバイスのPLMN情報をチェックし、中継デバイス1のサービスPLMN(PLMN 1)が許可されるPLMN、中継デバイス2のサービスPLMN(PLMN 6)が許可されないPLMN、中継デバイス3のサービスPLMN(PLMN 5)が許可されるPLMNであり、3つの中継デバイスから中継デバイス1及び中継デバイス3(中継デバイス1及び中継デバイス3のサービスPLMNが許可されるPLMNであるため)を選定し、次に、中継デバイス1のセルPLMNから許可されるPLMNを選定し、即ち、PLMN 1、 2、 3、 4であり、中継デバイス3のセルPLMNから許可されるPLMNを選定し、即ち、PLMN 3、 4、 5であり、最後、遠端端末のProSe層がPLMN 1、 2、 3、 4、 5を選択可能なPLMNとする。
【0099】
14. 遠端端末のProSe層がPLMN 1、 2、 3、 4、 5を選択可能なPLMNとして遠端端末のNAS層に提供する。
【0100】
15. 遠端端末のNAS層がPLMN 1、 2、 3、 4、 5からPLMN 2をターゲットPLMNとして選定する。
【0101】
16. 遠端端末のNAS層がPLMN 2をターゲットPLMNとして遠端端末のProSe層に提供する。
【0102】
17. 遠端端末のProSe層がPLMN 2に基づいて中継デバイス1をターゲット中継デバイス(中継デバイス1のセルPLMNにPLMN 2が含まれるため)として決定する。
【0103】
実施例2において、図8に示すように、遠端端末がステップ21~25でターゲットPLMN及びターゲット中継デバイスを選択することができ、該遠端端末が該ターゲットPLMNに基づいて該ターゲット中継デバイスとの中継通信を実現し、なお、該ターゲット中継デバイスがネットワークデバイスに直接接続され、即ち、該ターゲット中継デバイスは、端末-ネットワーク(UE-to-Network)の中継デバイスであっても良い。なお、遠端端末がステップ21を実行する前に、Model A又はModel Bで中継デバイス1、中継デバイス2及び中継デバイス3を発見し、中継デバイス1のサービスPLMNがPLMN 1、中継デバイス2のサービスPLMNがPLMN 6、中継デバイス3のサービスPLMNがPLMN 5であることを把握する。なお、遠端端末がPCFエンティティにより許可されるPLMNは、PLMN 1、 2、 3、 4、 5、 7、 8を含み、即ち、PLMN 1、 2、 3、 4、 5、 7、 8は、中継の使用に許可され、PLMN 6は、中継に使用されることができない。
【0104】
実施例2の具体的なフローチャートは、以下の通りである。
【0105】
実施例2では、具体的なPLMN情報は、表2で示す。
【表2】
【0106】
21. 遠端端末のProSe層が選択可能なPLMNを決定する。
【0107】
まず、遠端端末のProSe層が各中継デバイスのPLMN情報をチェックし、中継デバイス1のサービスPLMN(PLMN 1)が許可されるPLMN、中継デバイス2のサービスPLMN(PLMN 6)が許可されないPLMN、中継デバイス3のサービスPLMN(PLMN 5)が許可されるPLMNであり、3つの中継デバイスから中継デバイス1及び中継デバイス3(中継デバイス1及び中継デバイス3のサービスPLMNが許可されるPLMNであるため)を選定し、次に、遠端端末のProSe層がPLMN 1及びPLMN 5を選択可能なPLMNとする。
【0108】
22. 遠端端末のProSe層は、PLMN 1及びPLMN 5を選択可能なPLMNとして遠端端末のNAS層に提供する。
【0109】
23. 遠端端末のNAS層は、PLMN 1及びPLMN 5からPLMN 5をターゲットPLMNとして選定する。
【0110】
24. 遠端端末のNAS層は、PLMN 5をターゲットPLMNとして遠端端末のProSe層に提要する。
【0111】
25. 遠端端末のProSe層は、PLMN 5に基づいて、中継デバイス2をターゲット中継デバイス(中継デバイス2のセルPLMNにPLMN 5が含まれるため)として決定する。
【0112】
なお、遠端端末のRRC層が中継デバイス1により送信されたSI情報1、中継デバイス2により送信されたSI情報2、中継デバイス3により送信されたSI情報3をそれぞれ受信することができる。ここで、SI情報1がPLMN 1、 2、 3、 4を含み、即ち、PLMN 1、 2、 3、 4が中継デバイス1のセルPLMNであり、SI情報2がPLMN 5、 6、 7、 8を含み、即ち、PLMN 5、 6、 7、 8が中継デバイス2のセルPLMNであり、SI情報3がPLMN 3、 4、 5、 6であり、即ち、PLMN 3、 4、 5、 6が中継デバイス3のセルPLMNである。
【0113】
上記では図6図8に関連して、本願の方法の実施例を詳細に説明し、以下では図9図12に関連して、本願のデバイスの実施例を詳細に説明し、デバイスの実施例と方法の実施例は互いに対応しており、同様の説明は方法の実施例を参照することができることを理解されたい。
【0114】
図9は本願の実施例における遠端デバイス300のブロック図である。図9に示すように、該遠端デバイス300は、処理ユニット310を含み、
処理ユニット310は、ターゲット公衆陸上移動ネットワークPLMNを選択するように構成され、
該処理ユニット310は、さらに、該ターゲットPLMNに基づいてターゲット中継デバイスを選択するように構成される。
【0115】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該遠端デバイスの非アクセス層NAS層が該遠端デバイスの近隣サービスProSe層から選択可能な少なくとも1つのPLMNを取得し、該遠端デバイスのNAS層が該少なくとも1つのPLMNから該ターゲットPLMNを選択するように制御するように構成される。
【0116】
任意選択で、該処理ユニット310は、さらに、
該遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスのサービスPLMN、該1つ以上の中継デバイスのセルPLMN、該遠端デバイスの許可PLMNに基づいて、該少なくとも1つのPLMNを決定するように制御するように構成される。
【0117】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスにおける少なくとも1つの中継デバイスを決定し、該少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNは、該遠端デバイスの許可PLMNに属し、
該遠端デバイスのProSe層が該少なくとも1つの中継デバイスのセルPLMNにおける該遠端デバイスの許可PLMNに属するPLMNを、該少なくとも1つのPLMNとして決定するように制御するように構成される。
【0118】
任意選択で、該処理ユニット310は、さらに、該遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスのサービスPLMN、該遠端デバイスの許可PLMNに基づいて、該少なくとも1つのPLMNを決定するように制御するように構成される。
【0119】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスにおける少なくとも1つの中継デバイスを決定し、該少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNが該遠端デバイスの許可PLMNに属し、
該遠端デバイスのProSe層が該少なくとも1つの中継デバイスのサービスPLMNを、該少なくとも1つのPLMNとして決定するように制御するように構成される。
【0120】
任意選択で、該処理ユニット310は、さらに、該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスにより送信された第1の情報をそれぞれ取得するように制御するように構成され、該第1の情報は、中継デバイスに対応するサービスPLMNを含む。
【0121】
任意選択で、該第1の情報は、発見通知情報又は発見応答情報である。
【0122】
任意選択で、該遠端デバイスの許可PLMNは、ポリシー制御機能PCFエンティティにより指示され又は構成される。
【0123】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該遠端デバイスのProSe層が該遠端デバイスのNAS層から該ターゲットPLMNを取得し、
該遠端デバイスのProSe層が該ターゲットPLMNからターゲット中継デバイスを選択するように制御するように構成される。
【0124】
任意選択で、該処理ユニット310は、具体的に、
該遠端デバイスのProSe層が1つ以上の中継デバイスの第1の中継デバイスを該ターゲット中継デバイスとして決定するように制御するように構成され、ここで、該第1の中継デバイスのセルPLMNに該ターゲットPLMNが含まれる。
【0125】
任意選択で、該処理ユニット310は、さらに、該遠端デバイスのProSe層が該1つ以上の中継デバイスにより送信された第2の情報をそれぞれ取得するように制御するように構成され、該第2の情報は、中継デバイスに対応するセルPLMNを含む。
【0126】
任意選択で、該第2の情報は、システム情報SIである。
【0127】
任意選択で、いくつかの実施例では、上述の通信ユニットは、通信インターフェース又は送受信機、又は通信チップ又はオンチップシステムの入出力インターフェースであってもよい。上記の処理ユニットは、1つ以上のプロセッサであってもよい。
【0128】
本願の一実施例による遠端デバイス300は、本願の方法の一実施例における端末デバイスに対応することができ、遠端デバイス300における各ユニットの上述の動作及び/又は他の機能は、図6に示す方法200における遠端端末の対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは説明を省略する。
【0129】
図10は、本願の実施例に係る通信デバイス400の概略構成図である。通信デバイス400は、本願の実施例における方法を実現するためにメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ410を含む。
【0130】
任意選択で、図10に示すように、通信デバイス400は、メモリ420を含むこともできる。ここで、プロセッサ410は、本願の実施例における方法を実現するために、メモリ420からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0131】
ここで、メモリ420は、プロセッサ410とは別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ410に統合されていてもよい。
【0132】
任意選択で、図10に示すように、通信デバイス400は、送受信機430をさらに含み、プロセッサ410は、送受信機430が他の装置と通信するように制御することができ、具体的には、他の装置に情報又はデータを送信することができ、又は、他の装置が送信した情報又はデータを受信することができる。
【0133】
ここで、送受信機430は、送信機と受信機とを含むことができる。送受信機430はさらにアンテナを含んでもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0134】
任意選択で、通信デバイス400は、本願の実施例の遠端端末であってもよく、通信デバイス400は、本願の実施例の様々な方法において遠端端末によって実現される対応するフローを実現してもよいが、簡潔のために、ここでは省略する。
【0135】
図11は、本願の実施例に係る装置の概略構成図である。装置500は、本願の実施例における方法を実現するためにメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができるプロセッサ510を含む。
【0136】
任意選択で、図11に示すように、装置500は、メモリ520を含むこともできる。ここで、プロセッサ510は、本願の実施例における方法を実現するために、メモリ520からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0137】
ここで、メモリ520は、プロセッサ510とは別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ510に統合されていてもよい。
【0138】
任意選択で、装置500は入力インターフェース530をさらに含むことができる。 プロセッサ510は、入力インターフェース530を制御して他のデバイス又はチップと通信することができ、具体的には、他のデバイス又はチップによって送信された情報又はデータを取得することができる。
【0139】
任意選択で、装置500は出力インターフェース540をさらに含むことができる。 プロセッサ510は、出力インターフェース540を制御して他のデバイス又はチップと通信することができ、具体的には、情報又はデータを他のデバイス又はチップに出力することができる。
【0140】
任意選択で、該装置は、本願の実施例における遠端端末に適用することができ、この装置は、本願の実施例の様々な方法において遠端端末によって実現される対応するフローを実現することができ、簡潔のためにここでは説明を省略する。
【0141】
なお、本願の実施例で言及される装置は、チップであっても良い。例えば、システムオンチップ、チップシステム、システムレベルチップ、又はシステムオンチップ等である。
【0142】
図12は、本願の実施例によって提供される通信システム600の概略ブロック図である。図12に示すように、通信システム600は、遠端端末610、中継デバイス620、及びネットワークデバイス630を含む。
【0143】
ここで、この遠端端末610は、上述の方法において遠端端末によって実現される対応する機能を実現するために使用することができ、簡潔のためにここで説明を省略する。
【0144】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実装において、方法の実施例における上述のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令によって達成され得る。上述したプロセッサは、汎用プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示された方法のステップは、直接ハードウェア復号プロセッサ実行完了として具現化されてもよく、又は復号プロセッサ中のハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行完了として具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの当技術分野で成熟した記憶媒体に存在することができる。この記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリ中の情報を読み取り、そのハードウェアに合わせて上述の方法のステップを完了する。
【0145】
本明細書の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含むことができることを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。例示的で限定的な説明ではないが、多くの形式のRAMが使用可能である、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、2倍データレート同期動的ランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、直接メモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0146】
上述のメモリは例示的であるが限定的な説明ではなく、例えば、本願の実施例におけるメモリは、静的ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、2倍データレート同期動的ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)、及び直接メモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであっても良い。即ち、本明細書の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0147】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0148】
任意選択で、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本願の実施例における遠端端末に適用され、且つ該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における遠端端末により実現される相応のフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0149】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0150】
任意選択で、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施例における遠端端末に適用され、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法における遠端端末により実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでその説明を省略する。
【0151】
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0152】
任意選択で、該コンピュータプログラムは、本願の実施例における遠端端末に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータに本願の実施例の各方法における遠端端末により実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0153】
当業者は、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアのいずれの方法で実行されるかは、技術案の特定の適用例及び設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定の適用例ごとに異なる方法を使用してもよいが、そのような実施は、本願の範囲から逸脱すると見なされるべきではない。
【0154】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔のために、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法の実施例における対応する過程を参照してもよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0155】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、上述したデバイスの実施例は単なる例示であり、例えば、説明されたユニットの分割は、1つの論理機能の分割にすぎず、実際に実装される場合、追加の分割があってもよく、例えば、複数のユニット又は構成要素が別のシステムに結合されても、統合されてもよく、又は、一部の特徴が省略されても、実行されなくてもよい。別の点において、示された又は考察された相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態の、何らかのインターフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であってもよい。
【0156】
前記分離手段として説明された手段は、物理的に分離されても、又は分離されなくてもよく、手段として示された手段は、物理的な手段であっても、又は分離されなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワーク要素に分散されてもよい。なお、本実施例の目的を達成するために、必要に応じて、その一部又は全部を選択することができる。
【0157】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、それぞれのユニットが物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
【0158】
また、これらの機能がソフトウェア機能として実現され、独立した製品として販売又は利用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案は、本質的に、又は、従来技術に貢献する部分、又は、その技術案の部分を、記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具体化することができ、そのソフトウェア製品は、本願の各実施例で説明される方法のステップの全部又は一部を、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に実行させるための命令を含む。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、ポータブルハードディスク、Read-Only Memory、ROM、Random Access Memory、RAM、磁気ディスク、光ディスクなど種々のプログラムコードを記憶できるものを含む。
【0159】
以上のように、本願の実施例は、本願の技術的思想に基づいて説明されたが、本願は、上述の実施例に限定されるものではなく、本願の技術的思想に基づく当業者であれば、本願の技術的範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によってのみ定められるべきである。
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