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特許7577220サイドリンクの制御方法、装置、通信機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-24
(45)【発行日】2024-11-01
(54)【発明の名称】サイドリンクの制御方法、装置、通信機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20241025BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20241025BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241025BHJP
   H04W 4/46 20180101ALI20241025BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04W28/04 110
H04W92/18
H04W4/46
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023541268
(86)(22)【出願日】2021-01-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(86)【国際出願番号】 CN2021070653
(87)【国際公開番号】W WO2022147713
(87)【国際公開日】2022-07-14
【審査請求日】2023-07-06
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,Considerations for SL DRX,3GPP TSG RAN WG2#112-e R2-2009289,フランス,3GPP,2020年10月23日
【文献】MediaTek Inc.,On SL DRX,3GPP TSG RAN WG2#112-e R2-2010332,フランス,3GPP,2020年10月23日
【文献】Fujitsu,Sidelink DRX for Power Saving,3GPP TSG RAN WG2#112-e R2-2009133,フランス,3GPP,2020年10月21日
【文献】Xiaomi,Discussion on sidelink DRX timer handling,3GPP TSG RAN WG2#112-e R2-2010468,フランス,3GPP,2020年10月23日
【文献】OPPO,Discussion on DRX for sidelink,3GPP TSG RAN WG2#112-e R2-2008772,フランス,3GPP,2020年10月23日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク(SL)の制御方法であって、第1のユーザ機器(UE)に適用され、前記方法は、
SL送信の宛先アドレスに基づいて、第1のタイマーのタイミング期間を決定するステップと、
前記SL送信後に起動される前記第1のタイマーが設定されていることに応答して、第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングするステップを含む、
サイドリンクの制御方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記SL送信に応答して、前記第1のタイマーを起動するステップ、
または、
前記SL送信後にリターンされたフィードバック指示が受信されると、前記第1のタイマーを起動するステップをさらに含む、
請求項1に記載のサイドリンクの制御方法。
【請求項3】
前記方法は、
SLメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)が送信された後に前記第1のタイマーを起動するステップをさらに含む、
請求項1に記載のサイドリンクの制御方法。
【請求項4】
前記方法は、
SL MAC PDUが送信された後に第2のタイマーを起動するステップと、
前記第2のタイマーが満了した後に前記第1のタイマーを起動するステップと、をさらに含む、
請求項1に記載のサイドリンクの制御方法。
【請求項5】
前記SLチャネルをモニタリングするステップは、
物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)をモニタリングするステップ、
及び/又は、
物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)をモニタリングするステップ、を含む、
請求項1に記載のサイドリンクの制御方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記SL送信の前記宛先アドレスと前記宛先アドレスに対応する前記第1のタイマーのタイミング期間とを予め設定するステップと、
基地局によって設定された、前記SL送信の前記宛先アドレスと前記宛先アドレスに対応する前記第1のタイマーのタイミング期間とを取得するステップと、
前記第1のUEの上位層により、前記SL送信の前記宛先アドレスと前記宛先アドレスに対応する前記第1のタイマーのタイミング期間とを設定するステップと、
第1のUEと第2のUEとがユニキャスト接続を確立したことに応答して、前記第2のUEから送信された前記宛先アドレスと前記第1のタイマーのタイミング期間とを受信するステップであって、前記宛先アドレスが前記第2のUEのアドレスを含むステップと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項に記載のサイドリンクの制御方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記SL送信の前記宛先アドレスによって指示されたUEに第1のタイマーが設定されていないことに応答して、前記第1のタイマーを起動しないステップをさらに含む、
請求項に記載のサイドリンクの制御方法。
【請求項8】
サイドリンク(SL)の制御装置であって、第1のユーザ機器(UE)に適用され、前記装置は、
SL送信の宛先アドレスに基づいて、第1のタイマーのタイミング期間を決定するように構成される決定モジュールと、
前記SL送信後に起動される前記第1のタイマーが設定されていることに応答して、前記第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングするように構成されるモニタリングモジュールを含む、
サイドリンクの制御装置。
【請求項9】
前記装置は、
前記SL送信に応答して、前記第1のタイマーを起動するように構成される起動モジュール、
または、
前記SL送信後にリターンされたフィードバック指示が受信されると、前記第1のタイマーを起動するように構成される起動モジュール、をさらに含む、
請求項に記載のサイドリンクの制御装置。
【請求項10】
前記装置は、
SLメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)が送信された後に前記第1のタイマーを起動するように構成される起動モジュールをさらに含む、
請求項8または9に記載のサイドリンクの制御装置。
【請求項11】
前記装置は、
SL MAC PDUが送信された後に第2のタイマーを起動し、第2のタイマーが満了した後に前記第1のタイマーを起動するように構成される起動モジュールをさらに含む、
請求項8または9に記載のサイドリンクの制御装置。
【請求項12】
前記モニタリングモジュールは、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)をモニタリングし、及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)をモニタリングするように構成される、
請求項8または9に記載のサイドリンクの制御装置。
【請求項13】
前記決定モジュールは、
前記SL送信の前記宛先アドレスと前記宛先アドレスに対応する前記第1のタイマーのタイミング期間とを予め設定するように構成され、または、
基地局によって設定された、前記SL送信の前記宛先アドレスと前記宛先アドレスに対応する前記第1のタイマーのタイミング期間とを取得するように構成され、または、
前記SL送信の前記宛先アドレスと前記宛先アドレスに対応する前記第1のタイマーのタイミング期間とを設定するように構成され、または、
第1のUEと第2のUEとがユニキャスト接続を確立したことに応答して、前記第2のUEから送信された前記宛先アドレスと前記第1のタイマーのタイミング期間とを受信するように構成され、前記宛先アドレスが前記第2のUEのアドレスを含む、
請求項8または9に記載のサイドリンクの制御装置。
【請求項14】
前記起動モジュールは、前記SL送信の前記宛先アドレスによって指示されたUEに第1のタイマーが設定されていないことに応答して、前記第1のタイマーを起動しないように構成される、
請求項に記載のサイドリンクの制御装置。
【請求項15】
通信機器であって、前記通信機器は、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行する場合、請求項1~のいずれかに記載のSLの制御方法を実現するように構成される、
通信機器。
【請求項16】
コンピュータ実行可能なプログラムが記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、
前記実行可能なプログラムはプロセッサによって実行される場合、請求項1~のいずれかに記載のSLの制御方法が実現される、
コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関するが、これに限定されず、特に、サイドリンクの制御方法、装置、通信機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ機器(User Equipment、UE)とUEとの間の直接通信をサポートするために、サイドリンク(SideLink、SL)通信方式が導入されており、UEとUEの間のインターフェイスはPC-5であってもよい。送信UEと受信UEとの対応関係に応じて、SLでは、ユニキャスト、マルチキャスト、及びブロードキャストという3つの伝送方式がサポートされている。
【0003】
UEの電力消費を節約するために、ネットワークは、UEに間欠受信(Discontinuous Reception、DRX)を設定することができる。UEは、ウェークアップ期間にのみチャネルをモニタリングし、他の時間にはチャネルをモニタリングしなくてもよい。このように、UEがデータパケットを相手側UEに送信するとき、相手側UEがUEにデータパケットをリターンすると、UEは、相手側UEからリターンされたデータパケットを受信できなくなる可能性が高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、サイドリンクの制御方法、装置、通信機器及び記憶媒体を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、SLの制御方法を提供し、第1のUEに適用され、前記方法は、
SL送信後に起動される第1のタイマーが設定(configure)されていることに応答して、第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングするステップを含む。
【0006】
本開示の実施例の第2の態様によれば、SLの制御装置を提供し、第1のUEに適用され、前記装置は、
SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答して、第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングするように構成されるモニタリングモジュールを含む。
【0007】
本開示の実施例の第3の態様によれば、通信機器を提供し、前記通信機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
プロセッサは、実行可能な命令を実行する場合、本開示の任意の実施例のSLの制御方法を実現するように構成される。
【0008】
本開示の実施例の第4の態様によれば、コンピュータ実行可能なプログラムが記憶されているコンピュータ記憶媒体を提供し、実行可能なプログラムはプロセッサによって実行される場合、本開示の任意の実施例のSLの制御方法が実現される。
【発明の効果】
【0009】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
本開示の実施例では、第1のUEが、SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答して、第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングする。このように、本開示の実施例は、第1のUEがSL送信後に、例えば、第1のUEがSLに基づいてデータ及び/又はシグナリングを送信した後、第1のUEのウィークアップ時間を延長して、第1のUEが延長されたウィークアップ時間内にSLチャネルをモニタリングすることができ、これにより、第1のUEが、SLチャネルに基づいて相手側UEからリターンされたデータ及び/又はシグナリングなどを受信することに有利であり、さらに、相手側UEからSLで送信されたデータ及び/又はシグナリングが失われる確率を低減させ、相手側UEから送信されたデータ及び/又はシグナリングなどを第1のUEが成功に受信する確率を向上させ、SL通信の通信品質を向上させることができる。
【0010】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示の実施例を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】無線通信システムの概略構成図である。
図2】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図3】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図4】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図5】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図6】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図7】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図8】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図9】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図10】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図11】例示的な一実施例によって示されるSLの制御方法の概略図である。
図12】例示的な一実施例によって示されるSLの制御装置のブロック図である。
図13】例示的な一実施例によって示されるUEユーザ機器のブロック図である。
図14】例示的な一実施例によって示される基地局のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示の実施例と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本開示の実施例のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0013】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付請求項に使用される単数形の「一」と「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又とは全ての可能な組み合わせを指す。
【0014】
本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0015】
図1を参照すると、それは本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。図1に示すように、無線通信システムはセルラー移動通信技術ベースの通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかのユーザ機器110及びいくつかの基地局120を含むことができる。
【0016】
ここで、ユーザ機器110は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指し得る。ユーザ機器110は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、ユーザ機器110はモノのインターネットデバイスであってもよく、例えば、センサ機器、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ぶ)及びモノのインターネットユーザ機器を有するコンピュータであってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵または車載の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモートユーザ端末(remote terminal)、アクセスユーザ端末(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)、またはユーザ機器(user equipment)である。または、ユーザ機器110は無人航空機の機器であってもよい。またはユーザ機器110は車載機器であってもよく、例えば、無線通信機能を備えるトリップコンピュータであってもよく、またはトリップコンピュータに接続される無線ユーザ機器であってもよい。または、ユーザ機器110は路側機器、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号灯、または他の路側機器などであってもよい。
【0017】
基地局120は、無線通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよい。当該無線通信システムは第4世代の移動通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとも呼ぶ。または、当該無線通信システムは5Gシステムであってもよく、新しいエアインターフェースシステムまたは5G NRシステムとも呼ぶ。または、当該無線通信システムは5Gシステムの次世代のシステムであってもよい。5Gシステムのアクセスネットワークは次世代無線アクセスネットワーク(New Generation-Radio Access Network、NG-RAN))と呼ばれてもよい。
【0018】
基地局120は、4Gシステムにおいて採用された進化型基地局(eNB)であってもよい。または、基地局120は、5Gシステムにおける集中分散アーキテクチャを採用した基地局(gNB)であってもよい。基地局120が集中分散アーキテクチャを採用する場合、通常、集中ユニット(central unit、CU)と少なくとも2つの分散ユニット(distributed unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータ集中プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセスする制御(Medium Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられている。分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層のプロトコルスタックが設けられ、本開示の実施例では基地局120の具体的な実現形態が限定されない。
【0019】
基地局120とユーザ機器110との間は、無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、当該無線エアインターフェースは、第4世代の移動通信ネットワーク技術(4G)基準ベースの無線エアインターフェースである。または、当該無線エアインターフェースは、第5世代の移動通信ネットワーク技術(5G)基準ベースの無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しい無線である。または、当該無線エアインターフェースは5Gの次世代の移動通信ネットワーク技術基準ベースの無線エアインターフェースであってもよい。
【0020】
いくつかの実施例では、ユーザ機器110間はE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することもできる。例えば車車間・路車間通信(vehicle to everything、V2X)における車両間(vehicle to vehicle、V2V)通信、路車間(vehicle to Infrastructure、V2I)通信及び歩行者車両間(vehicle to pedestrian、V2P)通信などのシーンである。
【0021】
ここで、上記ユーザ機器は、以下の実施例の端末機器であると考えることができる。
【0022】
いくつかの実施例では、上記無線通信システムは、ネットワーク管理機器130をさらに含むことができる。
【0023】
いくつかの基地局120はそれぞれネットワーク管理機器130に接続される。ネットワーク管理機器130は、無線通信システムにおけるコアネットワーク機器であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理機器130は、進化されたパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)における移動管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。または、当該ネットワーク管理機器は、他のコアネットワーク装置、例えばサービスゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、戦略及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)またはホームサブスクライバーサーバ(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器130の実現形態に対して、本開示の実施例では限定しない。
【0024】
本開示の任意の実施例に記載の技術案をよりよく理解するために、まず、SL通信について説明する。
【0025】
Uuインターフェース上で、ネットワークは、UEにDRXを設定することができ、DRX設定は、非アクティブタイマー、ウェークアップタイマー、周期、開始オフセット、アップリンクハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)往復時間(Round-Trip Time、RTT)タイマー、ダウンリンクHARQ RTTタイマー、アップリンク再送信タイマー、およびダウンリンク再送信タイマーの少なくとも1つを含むことができる。ここで、アップリンクダウンリンクHARQ RTTタイマーはシンボル数であり、アップリンクダウンリンク再送タイマーはスロット数であり、周期、開始オフセット、およびウェークアップタイマー-は、ウェークアップタイマー-の周期開始時点を決定するために共に使用されることができる。
【0026】
ここで、UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)で、自体のセル無線ネットワーク一時識別子(Cell-RadioNetworkTemporaryIdentifier、C-RNTI)が搬送されているダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を受信したことに応答して、非活動タイマーを起動する。UEは、メディアアクセス制御(Medium Access Control、MAC)プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)を受信したことに応答して、フィードバック指示を基地局に送信し、フィードバック指示の送信後にダウンリンクHARQ RTTタイマーを起動し、そして、ダウンリンクHARQ RTTタイマーが満了したことに応答して、ダウンリンク再送信タイマーを起動する。UEは、物理アップリンク共有制御チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)での伝送に応答して、アップリンクHARQ RTTタイマーを起動し、そして、アップリンクHARQ RTTタイマーが満了したことに応答して、アップリンク再送信タイマーを起動する。
【0027】
UEは、ウェークアップ期間にのみPDCCHチャネルをモニタリングし、他の時間には、UEは、PDCCHチャネルをモニタリングしなくてもよいため、消費を節約することができる。ここで、ウェークアップ期間には、ウェークアップタイマー、非アクティブタイマー、アップリンク再送信タイマー、及び/又はダウンリンク再送信タイマーなどが動作している時間が含まれる。既存のDXRメカニズムでは、UEは送信後、UEのアクティブ化時間(すなわち、UEのウィークアップ時間)を延長せず、一方、SL通信では、サービスは双方向の特性を持つ。例えば、UE1がUE2にデータパケットを送信した後、UE2がUE1に返信としてデータパケットをリターンする可能性が高い。このように、UE1送信がアクティブ化時間を延長できない場合、UE1がUE2から返信されたパケットを受信できない可能性が高い。
【0028】
図2に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS21を含む。
【0029】
ステップS21では、SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答して、第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングする。
【0030】
いくつかの実施例では、第1のUEは、様々な移動端末または固定端末であってもよい。例えば、第1のUEは、携帯電話、コンピュータ、サーバ、ウェアラブルデバイス、ゲーム制御プラットフォーム、またはマルチメディアデバイスなどであってもよいが、これらに限定されない。
【0031】
いくつかの実施例では、第1のUEは、他の任意のUEとSL通信を確立するUEであってもよく、例えば、第1のUEは、第2のUEとSL通信を確立するUEであってもよい。ここの第2のUEは、様々な移動端末または固定端末であってもよい。例えば、第2のUEは、携帯電話、コンピュータ、サーバ、ウェアラブルデバイス、ゲーム制御プラットフォーム、またはマルチメディアデバイスなどであってもよいが、これらに限定されない。
【0032】
いくつかの実施例では、ステップS21において、SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答することは、SLがデータ及び/又はシグナリングを送信した後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答することであってもよい。ここで、SLがデータ及び/又はシグナリングを送信することは、SLがSL伝送を送信すること、またはSLがSLデータ及び/又はSLシグナリングを送信することであってもよい。
【0033】
別のいくつかの実施例では、ステップS21において、SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答することは、SLでMAC PDUを送信した後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答することであってもよい。本実施例では、第1のUEがSLで送信するのはSL MAC PDUであってもよく、ここでSLデータ及び/又はSLシグナリングはSL MAC PDUに搬送されて送信することができる。例えば、第1のUEによって送信対象のデータを、1つのMAC PDUとして組み合わせて、MAC PDUを、SLに基づいて相手側UEに送信する。
【0034】
いくつかの実施例では、SLチャネルをモニタリングすることは、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)をモニタリングすること及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Share Channel 、PSSCH)をモニタリングすることを含むが、これらに限定されない。本開示の実施例では、第1のUEはSLでデータ及び/又はシグナリングを送信した後に、第1のUEに第1のタイマーが設定されている場合、第1のタイマーのタイミング期間内にPSCCH及び/又はPSSCHなどのSL伝送をモニタリングすることができる。ここでのSL伝送は、SLデータ及び/又はSLシグナリングなどを含む。いくつかの実施例では、SL伝送は、SL MAC PDUをさらに含む。
【0035】
一実施例では、上記のステップS21は、SLのPSCCH送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答して、第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングすることであってもよい。
【0036】
別の実施例では、上記のステップS21は、SLのPSSCHの送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答して、第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングすることであってもよい。
【0037】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御方法は、SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答して、第1のタイマーを起動するステップと、第1のタイマーのタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングするステップと、を含むことができる。本開示の実施例では、第1のUEに第1のタイマーが設定されている場合、第1のタイマーを起動することにより、第1のUEが第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングすることができる。
【0038】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御方法は、SL送信に応答して、第1のタイマーを起動するステップを含むことができる。例えば、第1のUEはSL送信後に起動される第1のタイマーが設定され、かつSLでSL伝送が送信されたことに応答して、第1のタイマーを起動する。このように、本開示の実施例では、第1のUEに第1のタイマーが設定されている場合、SL送信後に第1のタイマーを起動することにより、第1のUEが第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングすることができる。
【0039】
本開示の実施例では、第1のUEはSLでユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストのうちの1つの方式でSL伝送を相手側UEに送信することができる。ここで、相手側UEは、任意の1つのUEまたは複数のUEであってもよい。
【0040】
本開示の実施例では、第1のUEがSL送信後に、例えば、第1のUEがSLに基づいてデータ及び/又はシグナリングを送信した後、第1のUEのウィークアップ時間を延長して、第1のUEが延長されたウィークアップ時間内にSLチャネルをモニタリングすることができ、これにより、第1のUEが、SLチャネルに基づいて相手側UEからリターンされたデータ及び/又はシグナリングなどを受信することに有利であり、さらに、相手側UEからSLで送信されたデータ及び/又はシグナリングが失われる確率を低減させ、相手側UEから送信されたデータ及び/又はシグナリングなどを第1のUEが成功に受信する確率を向上させ、SL通信の通信品質を向上させることができる。
【0041】
図3に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS31を含む。
【0042】
ステップS31では、SL送信後にリターンされたフィードバック指示が受信されると、第1のタイマーを起動する。
【0043】
ここでのフィードバック指示は、第1のUEによってSLで送信されたSL伝送に基づいてリターンされた任意のSL伝送であってもよく、ここでは限定されない。ここでのSL伝送はSLデータ及び/又はSLシグナリングを含むことができる。
【0044】
いくつかの実施例では、上記のステップS31は、SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されており、SL送信後にリターンされたフィードバック指示が受信されたことに応答して、第1のタイマーを起動することであってもよい。
【0045】
本開示の実施例では、第1のUEが第1のUEの送信に基づいてリターンされたフィードバック指示を受信した後にタイマーを起動することができ、このように、相手側UEが第1のUEにSL伝送を送信する可能性が高い場合にのみ、第1のUEが送信後にタイマーを起動することができ、第1のUEが相手側UEから送信されたSL伝送を受信することを改善することを前提で、第1のUEの消費電力をさらに節約することができる。
【0046】
他の実施例では、SLの制御方法は、所定の時間範囲内にSL送信後にリターンされたフィードバック指示が受信されていないことに応答して、第1のタイマーを起動しないステップをさらに含むことができる。このように、本実施例では、第1のUEが相手側UEから送信されたフィードバック指示を受信しなかった場合、相手側UEが第1のUEにSL伝送を送信しないと考えられ、第1のUEは、第1のタイマーを起動しなくてもよく、これによって、第1のUEがウィークアップ時間を延長しなく、すなわち第1のUEが消費電力をさらに節約することができる。
【0047】
他の実施例では、SLの制御方法は、所定の時間範囲内にSL送信後にリターンされたフィードバック指示が受信されていないことに応答して、SLに基づいてSL伝送を再送信するステップをさらに含むことができる。ここでのSL伝送は、SLデータ、SLシグナリング、およびSL MAC PDUのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。このように、本実施例では、第1のUEがSL伝送を送信する成功率を向上させることができ、SL通信の通信品質を向上させることができる。
【0048】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0049】
図4に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS41を含む。
【0050】
ステップS41では、SL MAC PDUが送信された後に第1のタイマーを起動する。
【0051】
例えば、第1のUEがSLでSL MAC PDUを送信した後に、第1のタイマーを起動し、ここで、第1のUEには第1のタイマーが設定されている。
【0052】
ここでのMAC PDUには宛先アドレスが含まれてもよい。ここでの宛先アドレスは、SLによって送信されたUEのアドレスを指示することができる。
【0053】
このように、本開示の実施例では、第1のUEがSL MAC PDUを送信した後に第1のタイマーを起動することができ、第1のUEが相手側UEから送信されたSL伝送を成功に受信する確率を向上させ、SL通信の通信品質を向上させることができる。また、MAC PDUに宛先アドレスも含まれている場合、第1のUEがSLに基づいてSL伝送を送信した相手側のUEが、SL伝送を正しく受信したUEであるか否かを決定することができる。
【0054】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0055】
図5に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS51~S52を含む。
【0056】
ステップS51では、SL MAC PDUが送信された後に第2のタイマーを起動する。
【0057】
ステップS52では、第2のタイマーが満了した後に第1のタイマーを起動する。
【0058】
一実施例では、第1のタイマーのタイミング期間内に、第1のUEはSLチャネルをモニタリングすることができ、第2のタイマーのタイミング期間内に、第1のUEはSLチャネルをモニタリングしない。ここでの第2のタイマーは、計時にのみ使用することができる。例示的には、第2のタイマーは第1のタイマーを起動するタイミングのためのものであり、第2のタイマーが満了し、第1のタイマーの起動時刻に達したと決定された場合、第1のタイマーを起動する。
【0059】
別の実施形態では、第2のタイマーは、フィードバックを指示する受信タイマーであってもよく、第2のタイマー内でフィードバック指示を受信することができる。
【0060】
もちろん、他の実施例では、第2のタイマーは、任意の所定の時間を指示するタイマーであってもよく、例えば、この所定の時間は相手側UEが第1のUEから送信されたSL伝送を解析する時間以下であってもよく、または、相手側UEが第1のUEから送信されたSL伝送を受信した後にSL伝送を送信する予備の時間以下であってもよい。
【0061】
本開示の実施例はSLの制御方法を提供し、SL MAC PDUが送信された後の所定の時間が経過した後に、第1のタイマーを起動するステップを含むことができる。ここでの所定の時間は、上記の実施例における第2のタイマーのタイミング期間であってもよい。
【0062】
例えば、本開示の実施例では、第1のUEがSL送信後に、例えばSL MAC PDUを送信した後に、直ちに第1のタイマーを起動せず、第2のタイマーを起動し、第2のタイマーが満了した後に第1のタイマーを起動する。このように、第1のUEは、待ち時間を予約してもよく、例えば、相手側UEが受信された第1のUEから送信されたSL MAC PDUを解析するのを待ち、それによって、待ち時間が予約されてからSLチャネルをモニタリングすることができる。
【0063】
本開示の実施例では、第1のUEは、SL MAC PDUを送信した後の所定の時間が経過した後に、第1のタイマーを起動することができ、これにより、第1のUEは、相手側UEがSL MAC PDUを受信した後に対応する動作を実行するのを待っってから、対応するSL伝送を送信することができ、それにより、第1のUEは、相手側UEが対応するSL伝送を送信していない場合に、より長い時間前にウィークアップしないようにすることができる。このように、本開示の実施例は、第1のUEのウェイクアップ時間を短縮する前提で、第1のUEがSLチャネルでのSL伝送をモニタリングすることを保証し、すなわち、第1のUEの消費電力をさらに節約する前提で、第1のUEのSL通信の通信品質を向上させることができる。
【0064】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0065】
図6に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS61を含む。
【0066】
ステップS61では、第1のタイマーのタイミング期間を決定する。
【0067】
ここでの第1のタイマーのタイミング期間は、宛先アドレスとバインディングされてもよく、すなわち、宛先アドレスと第1のタイマーのタイミング期間とは対応関係がある。ここでの第1のタイマーのタイミング期間は論理チャネルとバインディングされてもよく、すなわち、論理チャネルと第1のタイマーのタイミング期間とは対応関係がある。
【0068】
ここでの論理チャネルは、物理チャネルで異なる種類の情報を伝達する仮想チャネルである。例えば、1つの物理チャネルでは、複数の論理チャネルに対応することができ、異なる論理チャネルは、異なる種類のデータ及び/又はシグナリングを物理チャネルにマッピングする。
【0069】
いくつかの実施例では、宛先アドレスは、第2のUEの宛先アドレス、マルチキャストアドレス及びブロードキャストアドレスのうちの少なくとも1つを含むことができるが、これらに限定されない。ここでの第2のUEは、第1のUEとSLユニキャスト接続を確立するUEである。
【0070】
本開示の実施例では、第1のタイマーのタイミング期間を決定することにより、第1のUEが適切なウィークアップ時間だけSLチャネルをモニタリングするようにし、さらに第1のUEの消費電力を節約することができる。
【0071】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0072】
図7に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS71を含む。
【0073】
ステップS71では、SL送信の宛先アドレスに基づいて、第1のタイマーのタイミング期間を決定する。
【0074】
ここで、宛先アドレスは、第2のUE的アドレス、マルチキャストアドレス及びブロードキャストアドレスのうちの少なくとも1つを含むことができるが、これらに限定されない。
【0075】
本開示の実施例はSLの制御方法を提供し、前記方法は、SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを予め設定するステップを含むことができる。
【0076】
例示的には、第1のUEがSL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを予め設定することは、第1のUEが、記憶された履歴情報に基づいて、SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを設定すること、または、第1のUEが、通信プロトコルにおける関連情報に基づいて、SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを設定することであってもよい。ここでの履歴情報は、SLによって送信されたSL伝送と宛先アドレスとの対応関係、及び/又は、宛先アドレスと第1のタイマーのタイミング期間との対応関係を少なくとも含むことができる。
【0077】
本開示の実施例はSLの制御方法を提供し、基地局によって設定された、SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを取得するステップを含むことができる。
【0078】
ここでの基地局は、様々なタイプの基地局であってもよい。例えば、基地局は、第3世代移動通信(3G)ネットワークの基地局、第4世代移動通信(4G)ネットワークの基地局、第5世代移動通信(5G)ネットワークの基地局、または他の進化型基地局であってもよいが、これらに限定されない。ここでの基地局は、地上ネットワーク基地局または非地上ネットワーク基地局であってもよい。
【0079】
本開示の実施例はSLの制御方法を提供し、第1のUEの上位層により、SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを設定するステップを含むことができる。
【0080】
例示的に、第1のUEの上位層は、第1のUEのアプリケーション層であってもよい。
【0081】
もちろん、他の実施例では、第1のUEの上位層により、SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを予め設定したり設定したりするのではなくてもよい。
【0082】
本開示の実施例はSLの制御方法を提供し、第1のUEと第2のUEとがユニキャスト接続を確立したことに応答して、第2のUEから送信された宛先アドレスと第1のタイマーのタイミング期間とを受信するステップであって、宛先アドレスが第2のUEのアドレスを含むステップを含むことができる。
【0083】
例示的には、第1のUEが第2のUEから送信された宛先アドレスと第1のタイマーのタイミング時間を受信することは、第1のUEが、第2のUEによってSL無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)メッセージに基づいて送信された宛先アドレスと第1のタイマーのタイミング期間とを受信すること、または、第1のUEが、第2のUEによってSL MAC制御要素(Control Element、CE)に基づいて送信された宛先アドレスと第1のタイマーのタイミング期間とを受信することであってもよい。
【0084】
本開示の実施例では、第1のUEが、SL送信の宛先アドレスに基づいて、第1のタイマーのタイミング期間を決定することができ、このように、本開示の実施例は、異なるSL送信の宛先アドレスに対して異なる第1のタイマーのタイミング期間を設定することを可能にし、第1のUEが異なる宛先アドレスに対して適切な時間長のウィークアップ時間を有し、第1のUEの消費電力を節約できる一方で、第1のUEが、SL送信ベースのより多くのアプリケーションシーンでのウィークアップ時間の
延長に適応することができる。
【0085】
また、本開示の実施例は、宛先アドレスと、宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間の複数の決定方法を提供し、第1のタイマーのタイミング期間の決定方法の多様化を実現し、第1のUEがウィークアップ時間を延長するより多くのアプリケーションシーンに適応することができる。
【0086】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0087】
図8に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS81を含む。
【0088】
ステップS81では、SL送信にマッピングされる論理チャネルに基づいて、第1のタイマーのタイミング期間を決定する。
【0089】
本開示の実施例はSLの制御方法を提供し、前記方法は、
SL送信にマッピングされる論理チャネルが第1のタイマーを設定する複数の論理チャネルであることに応答して、複数の論理チャネルの第1のタイマーから、最も長いタイミング期間を選択して、SL送信後に起動される第1のタイマーのタイミング期間とするステップを含む。
【0090】
ここでのSLで送信されたSL伝送、例えばSL MAC PDUは、複数の論理チャネルにマッピングすることができ、各論理チャネルには1つの第1タイマーが設定されている。本実施例では、SLで送信されたSL伝送が複数の論理チャネルにマッピングされる場合、これら複数の論理的に設定された第1のタイマーから、タイミング時間が最も長い時間を選択して、第1のUEが起動する第1のタイマーのタイミング時間とすることができる。
【0091】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御方法は、
SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間を予め設定するステップを含むことができる。
【0092】
例示的には、第1のUEが、SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間を予め設定することは、第1のUEが、記憶された履歴情報に基づいて、SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間を設定すること、または、第1のUEが、通信プロトコルにおける関連情報に基づいて、SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間を設定することであってもよい。ここでの履歴情報は、SLによって送信されたSL伝送が論理チャネルにマッピングする対応関係、及び/又は、論理チャネルと第1のタイマーのタイミング期間との対応関係を少なくとも含むことができる。
【0093】
もちろん、他の実施例では、第1のUEの上位層により、SLによって送信された論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間を予め設定したり設定したりするのではなくてもよい。
【0094】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御方法は、
基地局によって設定された、SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを取得するステップを含むことができる。
【0095】
ここでの基地局は、様々なタイプの基地局であってもよい。例えば、基地局は、3Gネットワークの基地局、4Gネットワークの基地局、5Gネットワークの基地局、または他の進化型基地局であってもよいが、これらに限定されない。ここでの基地局は、地上ネットワーク基地局または非地上ネットワーク基地局であってもよい。
【0096】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御方法は、
第1のUEの上位層により、SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを設定するステップを含むことができる。
【0097】
例示的に、第1のUEの上位層は、第1のUEのアプリケーション層であってもよい。
【0098】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御方法は、
第1のUEと第2のUEとがユニキャスト接続を確立したことに応答して、第2のUEから送信された論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを受信するステップを含むことができる。
【0099】
例示的には、第1のUEが第2のUEから送信された論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを受信することは、第1のUEが、第2のUEによってSL RRCメッセージに基づいて送信された論理チャネル及び論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間を受信すること、または、第1のUEが、第2のUEによってSL MAC CEに基づいて送信された論理チャネル及び論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間を受信することであってもよい。
【0100】
他の実施例では、第1のUE自体が、第1のUEがSL送信に基づいてマッピングされる論理チャネルを知っている場合、第2のUEから第1のタイマーのタイミング期間だけを受信することもできる。例えば、第1のUEと第2のUEとがユニキャスト接続を確立したことに応答して、第2のUEによってSL RRCメッセージに基づいて送信された第1のタイマーのタイミング期間を受信し、または第2のUEによってSL MAC CEに基づいて送信された第1のタイマーのタイミング期間を受信する。
【0101】
本開示の実施例では、第1のUEは、SL送信にマッピングされる論理チャネルに基づいて、第1のタイマーのタイミング期間を決定することができ、このように、本開示の実施例は、異なるSL送信にマッピングされる論理チャネルに対して異なる第1のタイマーのタイミング期間を設定することを可能にし、第1のUEが、異なるSLがマッピングされた論理チャネルに対して適切な時間長のウィークアップ時間を有するようにし、第1のUEの消費電力を節約する一方で、第1のUEが、SL送信ベースのより多くのアプリケーションシーンでのウィークアップ時間の延長に適応することができる。
【0102】
また、本開示の実施例は、論理チャネルと、論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを決定する複数の方法を提供し、第1のタイマーのタイミング期間の決定方法の多様化を実現し、第1のUEがウィークアップ時間を延長するより多くのアプリケーションシーンに適応することができる。
【0103】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0104】
図9に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS91を含む。
【0105】
ステップS91では、SL送信の宛先アドレスによって指示されたUEに第1のタイマーが設定されていないことに応答して、第1のタイマーを起動しない。
【0106】
例えば、第1のUEは、SLがSL MAC PDUを送信した宛先アドレスによって指示されたUEに第1のタイマーが設定されていないことに応答して、SL MAC PDUを送信した後に第1のタイマーを起動しない。
【0107】
このように、本開示の実施例では、SL送信の宛先アドレスによって指示されたUEに第1のタイマーが設定されていない場合、宛先アドレスによって指示されたUEがSL伝送のためにアクティブ化されなく、このように、第1のUEは、SLチャネルをモニタリングするためにウィークアップ時間を延長する必要がないため、第1のUEの消費電力をさらに節約することができる。
【0108】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0109】
図10に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS101を含む。
【0110】
ステップS101では、SL送信にマッピングされる論理チャネルに第1のタイマーが設定されていないことに応答して、第1のタイマーを起動しない。
【0111】
例えば、第1のUEは、SLがSL MAC PDUマッピングを送信する論理チャネルに第1のタイマーが設定されていないことに応答して、SL MAC PDUを送信した後に、第1のタイマーを起動しない。
【0112】
UEには、複数の論理チャネルがあり得る。例えば、第1のUEは、複数の物理チャネルを有し、1つの物理チャネルが複数の論理チャネルに対応し、複数の論理チャネルのうちの少なくとも1つには、第1のタイマーが設定されてもよいし、第1のタイマーが設定されなくてもよい。第1のUEは、SL送信にマッピングされる論理チャネルに第1のタイマーが設定されていない場合、第1のタイマーを起動しなくてもよい。
【0113】
このように、本開示の実施例では、SL送信にマッピングされる論理チャネルに第1のタイマーが設定されていない場合、第1のUEがこの論理チャネルに基づいてSL伝送を受信せず、このように、第1のUEは、SLチャネルをモニタリングするためにウィークアップ時間を延長する必要がないため、第1のUEの消費電力をさらに節約することができる。
【0114】
もちろん、他の実施例では、第1のUEに適用されるSLの制御方法は、SL送信後に第1のUEに第1のタイマーが設定されていないことに応答して、第1のタイマーを起動しないステップを含む。このように、本開示の実施例では、第1のUE自体に第1のタイマーが設定されていないため、第1のタイマーを起動することもできない。
【0115】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0116】
以下、上記のいずれかの実施例と併せて、具体的な例を提供する。
【0117】
図11に示すように、第1のUEに適用されるSLの制御方法を提供し、前記方法は以下のステップS1101~S1106を含む。
【0118】
ステップS1101では、第1のUEのSL送信の宛先アドレスを決定し、第2のUEのアドレス、第3のUEのアドレス、マルチキャストアドレス及びブロードキャストアドレスを含む。
【0119】
ステップS1102では、マルチキャストアドレスによって指示されたUEのタイマーのタイミング期間である第1の期間を取得する。
【0120】
一実施例では、第1のUEはアプリケーション層に基づいて、マルチキャストアドレスによって指示されたUEのタイマーのタイミング期間である第1の期間を取得する。例えば、第1の期間は10ミリ秒である。
【0121】
ステップS1103では、第2のUEから送信された第2のUEのタイマーのタイミング期間である第2の期間を受信する。
【0122】
一実施例では、第1のUEは、第2のUEによってSL RRCメッセージに基づいて送信された第2のUEのタイマータイミング期間を受信し、ここで、第2のUEのタイマーのタイミング期間は第2の期間である。例えば、第2の期間は20ミリ秒である。
【0123】
ステップS1104では、基地局から送信されたブロードキャストアドレスによって指示されたUEのタイマーのタイミング期間である第3の期間を受信する。
【0124】
一実施例では、第1のUEは、基地局から送信されたブロードキャストアドレスによって指示されたUEのタイマーのタイミング期間を受信し、ここで、ブロードキャストアドレスのタイマーのタイミング期間は第3の期間である。例えば、第3の期間は30ミリ秒である。
【0125】
ステップS1105では、マルチキャストアドレスに基づいてSL MAC PDUを送信した後、タイマーを起動し、タイマーの第1の期間内にPSCCHとPSSCHとをモニタリングする。
【0126】
一実施例では、第1のUEは、マルチキャストアドレスに基づいてSL MAC PDUを送信した後、第1のUEのタイマーを起動し、タイマーの第1の期間内にPSCCHとPSSCHとのSL伝送をモニタリングする。例えば、SL MAC PDUが送信された後の10ミリ秒内に、PSCCHとPSSCHとのSL伝送をモニタリングする。
【0127】
ステップS1106では、第3のUEにSL MAC PDUを送信した後、タイマーを起動しない。
【0128】
ここでの第1のUEが第3のUEのタイマーのタイミング期間を取得しなかったため、第3のUEにタイマーが設定されていないと考えられ、第1のUEがSL MAC PDUを送信した後に自体のタイマーを起動しない。
【0129】
本開示の実施例では、第1のUEが宛先アドレスによって指示されたUEにSL伝送(例えばSL MAC PDU)を送信した後、タイマーが設定された宛先アドレスによって指示されたUEに対して、第1のUEのタイマーを起動する。このように、第1のUEのウィークアップ時間を延長し、第1のUEが、宛先アドレスによって指示されたUEから送信されたSL伝送をSLチャネル(例えば、PSCCHおよび/またはPSSCH)でモニタリングすることができる。このように、第1のUEの消費電力を節約する前提で、宛先アドレスによって指示されたUEから送信されたSL伝送の第1のUEによる受信を改善することができる。
【0130】
または、第1のUEが宛先アドレスによって指示されたUEにSL伝送を送信した後、タイマーが設定されていない宛先アドレスによって指示されたUEに対して、第1のUEのタイマーを起動しない。このように、宛先アドレスによって指示されたUEがSLを第1のUEに伝送しないアプリケーションシーンに対して、第1のUEはウェイブアップ時間を延長しなく、第1のUEの消費電力をさらに節約することができる。
【0131】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される方法は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの方法または関連技術のいくつかの方法とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0132】
図12に示すように、本開示の実施例は第1のUEに適用されるSLの制御装置を提供し、装置は、
SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されていることに応答して、第1のタイマーが起動されたタイミング期間内にSLチャネルをモニタリングするように構成されるモニタリングモジュール51を含む。
【0133】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL送信に応答して、前記第1のタイマーを起動するように構成される起動モジュール52を含むことができる。例えば、起動モジュール52は、SL送信後に起動される第1のタイマーが設定されており、かつSLでSL伝送が送信されたことに応答して、第1のタイマーを起動するように構成される。
【0134】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL送信後にリターンされたフィードバック指示が受信されると、第1のタイマーを起動するように構成される起動モジュール52を含むことができる。
【0135】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL MAC PDUが送信された後に第1のタイマーを起動するように構成される起動モジュール52を含むことができる。
【0136】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL MAC PDUが送信された後に第2のタイマーを起動し、第2のタイマーが満了した後に第1のタイマーを起動するように構成される起動モジュール52を含むことができる。
【0137】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)をモニタリングし、及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)をモニタリングするように構成されるモニタリングモジュール51を含むことができる。
【0138】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、第1のタイマーのタイミング期間を決定するように構成される決定モジュール53を含むことができる。
【0139】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL送信の宛先アドレスに基づいて、第1のタイマーのタイミング期間を決定するように構成される決定モジュール53を含むことができる。
【0140】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、決定モジュール53を含むことができ、前記決定モジュール53は、
SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを予め設定するように構成され、または
基地局によって設定された、SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを取得するように構成され、または
SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを設定するように構成され、または
第1のUEと第2のUEとがユニキャスト接続を確立したことに応答して、第2のUEから送信された宛先アドレスと第1のタイマーのタイミング期間とを受信するように構成され、宛先アドレスが第2のUEのアドレスを含む。
【0141】
ここでの決定モジュール53は第1のUEの上位層にあってもよいし、第1のUEの上位層にいなくてもよい。決定モジュール53が第1のUEの上位層にある場合、SLの制御装置は、第1のUEの上位層により、SL送信の宛先アドレスと宛先アドレスに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを設定するように構成される決定モジュール53を含むことができる。
【0142】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL送信にマッピングされる論理チャネルに基づいて、第1のタイマーのタイミング期間を決定するように構成される決定モジュール53を含むことができる。
【0143】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL送信にマッピングされる論理チャネルが第1のタイマーを設定する複数の論理チャネルであることに応答して、複数の論理チャネルの第1のタイマーから、最も長いタイミング期間を選択して、SL送信後に起動される第1のタイマーのタイミング期間とするように構成される決定モジュール53を含むことができる。
【0144】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、決定モジュール53を含むことができ、前記決定モジュール53は、
SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを予め設定するように構成され、または
基地局によって設定された、SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを取得するように構成され、または
SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを設定するように構成され、または
第1のUEと第2のUEとがユニキャスト接続を確立したことに応答して、第2のUEから送信された論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを受信するように構成される。
【0145】
ここでの決定モジュール53は第1のUEの上位層にあってもよいし、第1のUEの上位層にいなくてもよい。決定モジュール53が第1のUEの上位層にある場合、SLの制御装置は、第1のUEの上位層により、SL送信にマッピングされる論理チャネルと論理チャネルに対応する第1のタイマーのタイミング期間とを設定するように構成される決定モジュール53を含むことができる。
【0146】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、第2のUEによってSL無線リソース制御(RRC)メッセージに基づいて送信された第1のタイマーのタイミング期間を受信するように構成される決定モジュール53、または、
第2のUEによってSL MAC制御要素(CE)に基づいて送信された第1のタイマーのタイミング期間を受信するように構成される決定モジュール53を含むことができる。
【0147】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL送信の宛先アドレスに第1のタイマーが設定されていないことを応答して、第1のタイマーを起動しないように構成される起動モジュール52を含むことができる。
【0148】
本開示の実施例によって提供されるSLの制御装置は、SL送信にマッピングされる論理チャネルに第1のタイマーが設定されていないことに応答して、第1のタイマーを起動しないように構成される起動モジュール52を含むことができる。
【0149】
なお、当業者であれば、本開示の実施例によって提供される装置は、単独で実行されてもよいし、本開示の実施例のいくつかの装置または関連技術のいくつかの装置とともに実行されてもよいことを理解できる。
【0150】
上記実施例の装置について、その各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、当該方法に関する実施例においてすでに詳細に説明されているため、ここでは詳細に説明しない。
【0151】
本開示の実施例は通信機器を提供し、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
プロセッサは、実行可能な命令を実行する場合、本開示の任意の実施例のSLの制御方法を実現するように構成される。
【0152】
ここでの通信機器は、任意のUEであり、例えば、上記の任意の実施例の第1のUEであってもよい。
【0153】
プロセッサは、ユーザ機器の電源が切れた後もその上に記憶されている情報を記憶し続けることができる非一時的なコンピュータ記憶媒体である様々なタイプの記憶媒体を含むことができる。
【0154】
プロセッサは、図2~11に示す方法の少なくとも1つのようなメモリに記憶されている実行可能なプログラムを読み取るために、バスなどを介してメモリに接続されてもよい。
【0155】
本開示の実施例は、コンピュータ実行可能なプログラムが記憶されているコンピュータ記憶媒体を提出し、実行可能なプログラムはプロセッサによって実行される場合、本開示の任意の実施例のSLの制御方法が実現される。例えば、図2~11に示される方法のうちの少なくとも1つである。
【0156】
上記実施例の装置または記憶媒体について、その各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、当該方法に関する実施例においてすでに詳細に説明されているため、ここでは詳細に説明しない。
【0157】
図13は例示的な一実施例によって示されるユーザ機器800のブロック図である。例えば、ユーザ機器800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送ユーザ機器、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0158】
図13を参照すると、ユーザ機器800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインターフェース812、センサコンポーネント814、および通信コンポーネント816、1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0159】
処理コンポーネント802は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のようなユーザ機器800の全体の操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ820を含むことができる。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0160】
メモリ804は、ユーザ機器800上の操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、ユーザ機器800で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0161】
電源コンポーネント806は、ユーザ機器800の各種類のコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント806は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および他のユーザ機器800への電力の生成、管理、及び配分に関連するコンポーネントを含むことができる。
【0162】
マルチメディアコンポーネント808は、前記ユーザ機器800とユーザとの間の出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。ユーザ機器800が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
【0163】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、ユーザ機器800が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ804に記憶されてもよく、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0164】
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0165】
センサコンポーネント814は、ユーザ機器800に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、装置800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントはユーザ機器800のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント814は、さらに、ユーザ機器800またはユーザ機器800の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザとユーザ機器800との接触が存在または存在しないか、ユーザ機器800の方位または加速/減速およびユーザ機器800の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント814は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント814は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0166】
通信コンポーネント816は、ユーザ機器800と他のデバイスとの間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。ユーザー機器800は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な実施例では、前記通信コンポーネント816は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0167】
例示的な実施例では、ユーザ機器800は、上記方法を実行するように、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品のような1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0168】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ804をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、ユーザ機器800のプロセッサ820によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置であってもよい。
【0169】
図14に示すように、本開示の一実施例は、基地局の構造を示す。例えば、基地局900は、ネットワーク側デバイスとして提供されてもよい。図14を参照すると、基地局900は、1つまたは複数のプロセッサを含む処理コンポーネント922と、メモリ932によって表される、処理コンポーネント922によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとを含む。メモリ932に記憶されているアプリケーションプログラムは、各が1組の命令に対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント922は、上記方法に記載の前記基地局に適用される任意の方法、例えば、図4~10に示す方法を実行するように命令を実行するように構成される。
【0170】
基地局900は、基地局900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント926と、基地局900をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース950と、入出力(I/O)インターフェース958とをさらに含むことができる。基地局900は、Windows Server TM,Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTMまたは同様のようなメモリ932に記憶されているオペレーティングシステムを操作することができる。
【0171】
当業者であれば、明細書を検討し、かつ、本明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適応的変化は、本発明の一般原理に従い、本開示で開示されていない本技術分野における技術常識または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示的なものと見なされ、本発明の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0172】
なお、本発明は、上記に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本発明の範囲は、添付の請求項の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14