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特許7577373野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置及びその苗送り方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置及びその苗送り方法
(51)【国際特許分類】
   A01C 11/02 20060101AFI20241028BHJP
【FI】
A01C11/02 301E
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023135744
(22)【出願日】2023-08-23
(65)【公開番号】P2024035132
(43)【公開日】2024-03-13
【審査請求日】2023-08-23
(31)【優先権主張番号】202211056182.5
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522422171
【氏名又は名称】ヂェァジィァン サイ-テック ユニバーシティー
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang Sci-Tech University
【住所又は居所原語表記】928 Second Avenue, Xiasha Higher Education Zone, Hangzhou, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】ユー ガオホン
(72)【発明者】
【氏名】ワン レイ
(72)【発明者】
【氏名】ヂャオ シィォン
(72)【発明者】
【氏名】シャン ハンチー
(72)【発明者】
【氏名】ヂョウ ハイリー
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0327917(US,A1)
【文献】特開平11-032522(JP,A)
【文献】特開平09-271221(JP,A)
【文献】特開2018-143254(JP,A)
【文献】特開平11-225517(JP,A)
【文献】特開平07-194207(JP,A)
【文献】特開平07-274640(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01C 11/00-11/02;11/04-14/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置であって、
フレーム、駆動部材、横方向移動箱アセンブリ、苗箱アセンブリ、縦方向苗送りアセンブリ及び苗押えトレイアセンブリを含んでおり、
前記横方向移動箱アセンブリは、軸受ホルダ、カム、二重螺旋軸、接続板、ナットブロック及びスライドスリーブを含み、
二つの軸受ホルダはいずれもフレームに固定され、前記二重螺旋軸の両端は二つの軸受ホルダに支持され、二重螺旋軸は駆動部材によって回転駆動され、二つのカムと二重螺旋軸の両端とはそれぞれ固定され、ナットブロックと二重螺旋軸は螺旋ペアを構成し、スライドスリーブはナットブロックに固定的に嵌設され、接続板の底端はスライドスリーブに固定され、頂端は苗箱アセンブリの二枚のメインブラケット板に固定され、
前記苗箱アセンブリはリニア軸受、スライド板、メインブラケット板、接続軸、ガイド板、セルトレイ支持板及び苗板を含み、前記フレームに前後に配置された二本のスライドレールが固定され、二枚のメインブラケット板は平行且つ傾斜して設けられ、底部は接続軸によって固定接続され、中部はスライド板によって固定接続され、二枚のメインブラケット板の底部はそれぞれリニア軸受を介してフレームの前寄り位置のスライドレールに支持され、スライド板にヒンジで接続された二つの動滑車はフレームの後寄り位置のスライドレールと転がり摩擦対を構成し、前記苗板底部の両側は二枚のメインブラケット板の頂部にそれぞれ固定され、苗板の傾斜角度はメインブラケット板の傾斜角度に等しく、前記ガイド板の両側は二枚のメインブラケット板の底部にそれぞれ固定され、前記セルトレイ支持板の両側は二枚のメインブラケット板の中部にそれぞれ固定され、
前記縦方向苗送りアセンブリは押え板、押え板軸、連動板、連動板ピン、連動軸、ハンドル、大円筒歯車、バネ一、ラチェットプッシュ軸、ラチェット、ラチェット爪、バネ二、小円筒歯車、取り付け軸、一方向軸受及びクランクレバー機構を含み、前記クランクレバー機構はクランク、リンク、揺動レバー、フレーム板及び苗送りロッドを含み、二枚の押え板の一端は押え板軸の両端にそれぞれ固定され、押え板軸の両端は二枚のメインブラケット板の底部にそれぞれヒンジで接続され、二枚の連動板の一端は押え板軸の両端にそれぞれ固定され、他端は二本の連動板ピンの一端にそれぞれ固定され、前記連動軸の両端は二枚のメインブラケット板の底部にそれぞれヒンジで接続され、且つ連動軸の両端にいずれもラチェットと大円筒歯車が固定され、二つのラチェット爪の中部はそれぞれ一枚のメインブラケット板にヒンジで接続され、ラチェット爪の尾部に開設された掛け孔はバネ二の一端に接続され、バネ二の他端はメインブラケット板の外側壁に固定され、連動軸の両端はそれぞれ一方向軸受によってハンドルを支持し、前記ハンドルに一体成形されたスイングレバーが設けられ、二本の連動板ピンの他端と二つのハンドルにおけるスイングレバーに開設されたシュートとはそれぞれスライドペアを構成し、二つのハンドルにそれぞれ一つのラチェットプッシュ軸が固定され、各ラチェットプッシュ軸は対応するラチェット爪を押し付け、ハンドルにおけるスイングレバーに掛け孔が開けられ、二本のスイングレバーの掛け孔は二つのバネ一の一端にそれぞれ接続され、二つのバネ一の他端は二枚のメインブラケット板の外側壁にそれぞれ固定され、二枚のフレーム板は二枚のメインブラケット板の外側壁にそれぞれ固定され、二本の取り付け軸の一端は二枚のフレーム板の一端にそれぞれヒンジで接続され、他端は二本のクランクの一端にそれぞれ固定され、二つの小円筒歯車はそれぞれ対応する一本の取り付け軸に固定され、二本のリンクの一端は二本のクランクの他端にそれぞれヒンジで接続され、中部は二本の揺動レバーの一端にそれぞれヒンジで接続され、他端はいずれも貫通孔であるビアが開けられ、二本の揺動レバーの他端は二枚のフレーム板の他端にそれぞれヒンジで接続され、苗送りロッドの両端はそれぞれ対応する一本のリンクの前記ビアを貫通し、
前記苗押えトレイアセンブリは、プラテンロッドとバネ三を含み、前記二本のプラテンロッドの一端は二枚のメインブラケット板にそれぞれヒンジで接続され、他端は二つのバネ三の一端にそれぞれ接続され、前記二つのバネ三の他端は二つのメインブラケット板にそれぞれ接続され、二本のプラテンロッドは苗送りロッドの両端に押し付けられること、
を特徴とする野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置。
【請求項2】
前記フレームは前コラム角管、直梁角管、後コラム角管、斜梁角管、横梁角管、スライドレールホルダ及びスライドレールを含み、前記横梁角管は水平かつ平行に三本が設けられ、そのうちの一本の横梁角管は他の二本の横梁角管より高く設けられ、より低い位置の二本の横梁角管は四本の直梁角管によって固定接続され、より高い位置の横梁角管とより低い位置かつ後寄りの横梁角管は四本の後コラム角管によって固定され、前記二本の斜梁角管の一端と低い位置且つ前寄りの横梁角管の両端はそれぞれ一本の前コラム角管によって固定され、他端と高い位置の横梁角管の両端とはそれぞれ固定され、各斜梁角管に間隔で設けられた二つのスライドレールホルダが固定され、前記二つのスライドレールは平行に設けられ、そのうち一つのスライドレールの両端は二つの斜梁角管における前寄りの二つのスライドレールホルダとそれぞれ固定され、もう一つのスライドレールの両端は二つの斜梁角管における後寄りの二つのスライドレールホルダとそれぞれ固定されること、
を特徴とする請求項1に記載の野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置。
【請求項3】
前記前コラム角管、前記直梁角管、前記後コラム角管、前記斜梁角管及び前記横梁角管の固定方式はいずれも溶接であること、
を特徴とする請求項2に記載の野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置。
【請求項4】
前記駆動部材は減速ボックス及びモータを含み、前記モータはフレームに固定され、モータの出力軸と二重螺旋軸は減速ボックスによって接続されること、
を特徴とする請求項1に記載の野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置。
【請求項5】
前記セルトレイ支持板の両端にいずれもサポート板が固定されること、
を特徴とする請求項1に記載の野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置。
【請求項6】
前記一方向軸受の外輪はハンドルに締まり嵌めされ、前記一方向軸受の内輪は連動軸に締まり嵌めされること、
を特徴とする請求項5に記載の野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置。
【請求項7】
前記クランクのスプライン溝は取り付け軸上のスプラインに接続されること、
を特徴とする請求項1に記載の野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置。
【請求項8】
前記苗送りロッドの両端にいずれも貫通孔が開けられ、貫通孔内に鉄線が挿入されること、
を特徴とする請求項1に記載の野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置。
【請求項9】
野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置の苗送り方法であって、
苗トレイを苗板に配置し、且つ苗板とセルトレイ支持板に沿って二本のプラテンロッドの下方に貫通し、且つ苗送りロッドを苗トレイの最底部の二列セル口の間の苗トレイ隙間に配置し、それにより二本のプラテンロッドは苗トレイの両側辺をセルトレイ支持板のサポート板頂部に押し付ける、工程1と、
駆動部材は横方向移動箱アセンブリにおける二重螺旋軸の回転を駆動し、ナットブロックはスライドスリーブを二重螺旋軸に沿って移動させ、それにより接続板を介して苗箱アセンブリを二つのスライドレールに沿って横方向に移動させ、苗箱アセンブリは横方向に一端まで移動すると、該端のカムが縦方向苗送りアセンブリの対応する端部の押え板に衝突して押え板軸を回動させ、押え板軸に固定される連動板が後方へ回動し、連動板における連動板ピンがハンドルにおけるスイングレバーの溝であるシュートに沿って後方へ移動し、同時にハンドルの正転を駆動し、ハンドルにおけるラチェットプッシュ軸がラチェット爪に衝突し、ラチェット爪をラチェットから分離させ、この時一方向軸受内、外輪がロックせず、一方向軸受内輪が回動せず、連動軸も回動せず、大円筒歯車とラチェットが静止を保持し、この時ハンドルに接続されるバネ一とラチェット爪に接続されるバネ二が引っ張り、カムが押え板に対する衝突力が消失すると、ハンドルはバネ一の復元力によって反転してリセットし、このとき一方向軸受の内、外輪が互いにロックし、さらに一方向軸受に固着された連動軸及び連動軸に接続された大円筒歯車、ラチェットを駆動して回転し、同時にラチェット爪はバネ二の復元力によってリセットしてラチェット爪と大円筒歯車が一歯だけ回転することを制限し、大円筒歯車は小歯車の回転を駆動し、小円筒歯車に固定された取り付け軸はクランクを介してリンクの回転を駆動し、このときリンクにおける苗送りロッドの運動軌跡は“D”字形ダイヤル軌跡であり、“D”字形ダイヤル軌跡は苗送り動作区間軌跡と復路リセット区間軌跡に分けられ、苗送りロッドが苗送り動作区間の軌跡に沿って運動するとき、プラテンロッドが苗送りロッドに持ち上げられ、バネ三が伸び、この時苗トレイがリラックス状態にあり、苗トレイが苗送りロッドの作用で一列下に移動し、苗トレイをガイド板に搬送しており、苗送りロッドは復路リセット区間の軌跡に沿って運動するとき、苗送りロッドは苗トレイとプラテンロッドといずれも接触から離れ、バネ三の復元力の作用で、プラテンロッドは苗トレイ側辺を押し下げ、苗トレイ側辺をセルトレイ支持板のサポート板頂部に押し付け、それにより苗トレイをクランプし、苗送りロッドは復路リセット区間の軌跡に沿って運動した後、苗トレイの次の列のセル口の上方位置の苗トレイ隙間に入る、工程2と、
工程2を繰り返し、苗トレイは絶えず下方に搬送され、且つ苗トレイの底部はガイド板に沿ってメインブラケット板の後方に搬送される、工程3とを含むこと、
を特徴とする請求項6に記載の野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置の苗送り方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農業機械分野に属し、苗送り装置に関し、具体的には野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置及びその苗送り方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移植栽培は野菜生産過程における重要な節の一つであり、我が国の野菜に対する需要量の増加に伴い、野菜生産効率に対する要求も絶えず向上し、栽培技術の機械化レベルを向上させることにより、移植とセットになる育苗施設及び対応するセット技術をさらに改善し、育苗と移植を有機的に結合させることが、現在の緊急需要となる。
【0003】
現在市場における野菜移植装置は既に一般的であり、半自動の野菜移植機はそのうちの大きな割合を占め、近年開発されたいくつかの全自動の野菜移植機における苗送り装置はチェーン伝動構造を採用することが多く、苗送り前に一つのアイドル期間が存在し、且つ運転期間にチェーンに接続されたロッドが二つの隣接する苗トレイの隙間に引っ掛かる現象が発生し、故障率が高く、構造が相対的に複雑であり、信頼性が低く、農民のニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は従来技術の不足に対し、野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置及びその苗送り方法を提供し、中国の国内自動苗送りに存在する欠陥を補い、全自動苗送りを実現し、且つ苗取り機構と協働し、構造が簡単で、協働が正確である。
【0005】
上記目的を達成するために、以下の技術的解決手段を採用する。
本発明は野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置は、フレーム、駆動部材、横方向移動箱アセンブリ、苗箱アセンブリ、縦方向苗送りアセンブリ及び苗押えトレイアセンブリを含む。
【0006】
上記横方向移動箱アセンブリは軸受ホルダ、カム、二重螺旋軸、接続板、ナットブロック及びスライドスリーブを含む。二つの軸受ホルダはいずれもフレームに固定される。上記二重螺旋軸の両端は二つの軸受ホルダに支持され、二重螺旋軸は駆動部材によって回転駆動される。二つのカムと二重螺旋軸の両端はそれぞれ固定される。ナットブロックと二重螺旋軸は螺旋ペアを構成し、スライドスリーブはナットブロックに固定的に嵌設される。接続板の底端はスライドスリーブに固定され、頂端は苗箱アセンブリの二枚のメインブラケット板に固定される。
【0007】
上記苗箱アセンブリはリニア軸受、スライド板、メインブラケット板、接続軸、ガイド板、セルトレイ支持板及び苗板を含む。上記フレームに前後に配置された二本のスライドレールが固定される。二枚のメインブラケット板は平行且つ傾斜して設けられ、底部は接続軸によって固定接続され、中部はスライド板によって固定接続される。二枚のメインブラケット板の底部はそれぞれリニア軸受を介してフレームの前寄り位置のスライドレールに支持される。スライド板にヒンジで接続された二つの動滑車はフレームの後方位置のスライドレールと転がり摩擦対を構成する。上記苗板底部の両側は二枚のメインブラケット板の頂部にそれぞれ固定され、苗板の傾斜角度はメインブラケット板の傾斜角度に等しい。上記ガイド板の両側は二枚のメインブラケット板の底部にそれぞれ固定される。上記セルトレイ支持板の両側は二枚のメインブラケット板の中部にそれぞれ固定される。
【0008】
上記縦方向苗送りアセンブリは押え板、押え板軸、連動板、連動板ピン、連動軸、ハンドル、大円筒歯車、バネ一、ラチェットプッシュ軸、ラチェット、ラチェット爪、バネ二、小円筒歯車、取り付け軸、一方向軸受及びクランクレバー機構を含む。上記クランクレバー機構はクランク、リンク、揺動レバー、フレーム板及び苗送りロッドを含む。二枚の押え板の一端は押え板軸の両端にそれぞれ固定される。押え板軸の両端は二枚のメインブラケット板の底部にそれぞれヒンジで接続される。二枚の連動板の一端は押え板軸の両端にそれぞれ固定され、他端は二本の連動板ピンの一端にそれぞれ固定される。上記連動軸の両端は二枚のメインブラケット板の底部にそれぞれヒンジで接続され、且つ連動軸の両端にいずれもラチェットと大円筒歯車が固定される。二つのラチェット爪の中部はそれぞれ一枚のメインブラケット板にヒンジで接続される。ラチェット爪の尾部に開設された掛け孔はバネ二の一端に接続され、バネ二の他端はメインブラケット板の外側壁に固定される。連動軸の両端はそれぞれ一方向軸受によってハンドルを支持する。上記ハンドルに一体成形されたスイングレバーが設けられ、二本の連動板ピンの他端と二つのハンドルにおけるスイングレバーに開設されたシュートとはそれぞれスライドペアを構成し、二つのハンドルにそれぞれ一つのラチェットプッシュ軸が固定される。各ラチェットプッシュ軸は対応するラチェット爪を押し付ける。ハンドルにおけるスイングレバーに掛け孔が開けられ、二本のスイングレバーの掛け孔は二つのバネ一の一端にそれぞれ接続される。二つのバネ一の他端は二枚のメインブラケット板の外側壁にそれぞれ固定される。二枚のフレーム板は二枚のメインブラケット板の外側壁にそれぞれ固定される。二本の取り付け軸の一端は二枚のフレーム板の一端にそれぞれヒンジで接続され、他端は二本のクランクの一端にそれぞれ固定される。二つの小円筒歯車はそれぞれ対応する一本の取り付け軸に固定される。二本のリンクの一端は二本のクランクの他端にそれぞれヒンジで接続され、中部は二本の揺動レバーの一端にそれぞれヒンジで接続され、他端はいずれもビアが開けられる。二本の揺動レバーの他端は二枚のフレーム板の他端にそれぞれヒンジで接続される。苗送りロッドの両端はそれぞれ一本のリンクのビアを貫通する。
【0009】
上記苗押えトレイアセンブリは、プラテンロッドとバネ三を含む。上記二本のプラテンロッドの一端は二枚のメインブラケット板にそれぞれヒンジで接続され、他端は二つのバネ三の一端にそれぞれ接続される。上記二つのバネ三の他端は二つのメインブラケット板にそれぞれ接続される。二本のプラテンロッドは苗送りロッドの両端に押し付けられる。
【0010】
好ましくは、上記フレームは前コラム角管、直梁角管、後コラム角管、斜梁角管、横梁角管、スライドレールホルダ及びスライドレールを含む。上記横梁角管は水平かつ平行に三本が設けられ、そのうちの一本の横梁角管は他の二本の横梁角管より高く設けられ、より低い位置の二本の横梁角管は四本の直梁角管によって固定接続され、より高い位置の横梁角管とより低い位置かつ後寄りの横梁角管は四本の後コラム角管によって固定される。上記二本の斜梁角管の一端と低い位置且つ前寄りの横梁角管の両端はそれぞれ一本の前コラム角管によって固定され、他端と高い位置の横梁角管の両端はそれぞれ固定される。各斜梁角管に間隔で設けられた二つのスライドレールホルダが固定される。上記二つのスライドレールは平行に設けられ、そのうち一つのスライドレールの両端は二つの斜梁角管における前寄りの二つのスライドレールホルダとそれぞれ固定され、もう一つのスライドレールの両端は二つの斜梁角管における後寄りの二つのスライドレールホルダとそれぞれ固定される。
【0011】
より好ましくは、上記前コラム角管、直梁角管、後コラム角管、斜梁角管及び横梁角管の固定方式はいずれも溶接である。
【0012】
好ましくは、上記駆動部材は減速ボックス及びモータを含む。上記モータはフレームに固定され、モータの出力軸と二重螺旋軸は減速ボックスによって接続される。
【0013】
好ましくは、上記セルトレイ支持板の両端にいずれもサポート板が固定される。
【0014】
より好ましくは、上記一方向軸受の外輪はハンドルに締まり嵌めされ、一方向軸受の内輪は連動軸に締まり嵌めされる。
【0015】
好ましくは、上記クランクのスプライン溝は取り付け軸上のスプラインに接続される。
【0016】
好ましくは、上記苗送りロッドの両端にいずれも貫通孔が開けられ、貫通孔内に鉄線が挿入される。
【0017】
該野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置の苗送り方法は、具体的には以下のとおりである。
工程1であって、苗トレイを苗板に配置し、且つ苗板とセルトレイ支持板に沿って二本のプラテンロッドの下方に貫通し、且つ苗送りロッドを苗トレイの最底部の二列セル口の間の苗トレイ隙間に配置し、それにより二本のプラテンロッドは苗トレイの両側辺をセルトレイ支持板のサポート板頂部に押し付ける。
工程2であって、駆動部材は横方向移動箱アセンブリにおける二重螺旋軸の回転を駆動し、ナットブロックはスライドスリーブを二重螺旋軸に沿って移動させ、それにより接続板を介して苗箱アセンブリを二つのスライドレールに沿って横方向に移動させる。苗箱アセンブリは横方向に一端まで移動すると、該端のカムが縦方向苗送りアセンブリの対応する端部の押え板に衝突して押え板軸を回動させ、押え板軸に固定される連動板が後方へ回動し、連動板における連動板ピンがハンドルにおけるスイングレバーのシュートに沿って後方へ移動し、同時にハンドルの正転を駆動し、ハンドルにおけるラチェットプッシュ軸がラチェット爪に衝突し、ラチェット爪をラチェットから分離させ、この時一方向軸受内、外輪がロックせず、一方向軸受内輪が回動せず、連動軸も回動せず、大円筒歯車とラチェットが静止を保持し、この時ハンドルに接続されるバネ一とラチェット爪に接続されるバネ二が引っ張る。カムが押え板に対する衝突力が消失すると、ハンドルはバネ一の復元力によって反転してリセットし、このとき一方向軸受の内、外輪が互いにロックし、さらに一方向軸受に固着された連動軸及び連動軸に接続された大円筒歯車、ラチェットを駆動して回転し、同時にラチェット爪はバネ二の復元力によってリセットしてラチェット爪と大円筒歯車が一歯だけ回転することを制限する。大円筒歯車は小歯車の回転を駆動し、小円筒歯車に固定された取り付け軸はクランクを介してリンクの回転を駆動し、このときリンクにおける苗送りロッドの運動軌跡は“D”字形ダイヤル軌跡であり、“D”字形ダイヤル軌跡は苗送り動作区間軌跡と復路リセット区間軌跡に分けられる。苗送りロッドが苗送り動作区間の軌跡に沿って運動するとき、プラテンロッドが苗送りロッドに持ち上げられ、バネ三が伸び、この時苗トレイがリラックス状態にあり、苗トレイが苗送りロッドの作用で一列下に移動し、苗トレイをガイド板に搬送する。苗送りロッドは復路リセット区間の軌跡に沿って運動するとき、苗送りロッドは苗トレイとプラテンロッドといずれも接触から離れ、バネ三の復元力の作用で、プラテンロッドは苗トレイ側辺を押し下げ、苗トレイ側辺をセルトレイ支持板のサポート板頂部に押し付け、それにより苗トレイをクランプし、苗送りロッドは復路リセット区間の軌跡に沿って運動した後、苗トレイの次の列のセル口の上方位置の苗トレイ隙間に入る。
工程3であって、工程2を繰り返し、苗トレイは絶えず下方に搬送され、且つ苗トレイの底部はガイド板に沿ってメインブラケット板の後方に搬送される。
【0018】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
本発明は野菜鉢苗移植機の自動間欠苗送り要求を実現でき、苗取り機構と互いに協働し移植効率を向上させる。本発明の縦方向苗送りアセンブリは一方向軸受によりクランクレバー機構と結合して苗送りロッドの運動軌跡が“D”字形ダイヤル軌跡であることを実現し、“D”字形ダイヤル軌跡の苗送り動作区間軌跡に沿って運動する時にプラテンロッドが苗送りロッドに持ち上げられ、苗トレイがリラックス状態で苗送りロッドに駆動されて1列下方に移動し、下方移動過程で苗トレイが受ける摩擦力が小さく、壊れにくく、且つ従来のチェーン伝動機構に存在するロッドが苗トレイ隙間に引っ掛かる現象が発生せず、故障率が小さい。苗送りロッドは“D”字形ダイヤル軌跡の復路リセット区間軌跡に沿って運動する時、プラテンロッドは苗トレイ側辺をセルトレイ支持板のサポート板頂部に押し付け、それにより苗トレイをクランプし、苗トレイは位置ずれ現象が発生せず、苗送りロッドは復路リセット区間軌跡に沿って運動した後、苗トレイの次の列のセル口の上方位置の苗トレイ隙間に入る。さらに、本発明においてハンドルが正転する時、ラチェット爪とラチェットが分離し、連動軸の回転を駆動し、ラチェットが一つの歯を回転すると再びラチェット爪の作用を受けて回転を制限し、該過程において大円筒歯車が90°回転し、小円筒歯車の回転を駆動して一回り回転し、クランクレバー機構がちょうど一回り回転することを厳密に保証し、初期位置に戻る。さらに、本発明の作業前に苗トレイは既にメインブラケット板の底部寄りの位置に配置され、苗送りロッドは苗トレイの最底部の二列のセル口の間の苗トレイ隙間に配置され、そのため従来のチェーン伝動機構のアイドリング期間が存在せず、搬送効率がより高い。そのため、本発明は構造が簡単で、機構の運転精度が高く、搬送効率が高く、苗トレイが受ける摩擦力が小さく、壊れにくく、農芸的要求をよく満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の全体構造の斜視図である。
図2図2は、本発明におけるフレームと駆動部材の斜視図である。
図3図3は、本発明における横方向移動箱アセンブリと苗箱アセンブリの組立斜視図である。
図4図4は、本発明における苗箱アセンブリと縦方向苗送りアセンブリの組立斜視図である。
図5図5は、本発明における縦方向苗送りアセンブリと苗押えトレイアセンブリの組立側面図である。
図6図6は、本発明における縦方向苗送りアセンブリと苗押えトレイアセンブリの組立斜視図である。
図7図7は、本発明における縦方向に苗を送る時に苗送りロッドが形成する“D”字形ダイヤル軌跡概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付の図面及び実施例に関連して、本発明をさらに説明する。
【0021】
図1に示すように、野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置は、フレーム1、駆動部材2、横方向移動箱アセンブリ3、苗箱アセンブリ4、縦方向苗送りアセンブリ5及び苗押えトレイアセンブリ6を含む。
【0022】
図3図4に示すように、横方向移動箱アセンブリ3は軸受ホルダ31、カム32、二重螺旋軸33、接続板34、ナットブロック及びスライドスリーブ35を含む。二つの軸受ホルダ31はいずれもフレーム1に固定される。二重螺旋軸33の両端は二つの軸受ホルダ31に支持され、二重螺旋軸33は駆動部材2によって回転駆動される。二つのカム32と二重螺旋軸33の両端はそれぞれ固定される。ナットブロックと二重螺旋軸33は螺旋ペアを構成し、スライドスリーブ35はナットブロックに固定的に嵌設される。接続板34の底端はスライドスリーブ35に固定され、頂端は苗箱アセンブリ4の二枚のメインブラケット板43に固定される。
【0023】
図3図4に示すように、苗箱アセンブリ4はリニア軸受41、スライド板42、メインブラケット板43、接続軸44、ガイド板45、セルトレイ支持板46及び苗板47を含む。フレーム1に前後に配置された二本のスライドレール17が固定される。二枚のメインブラケット板43は平行且つ傾斜して設けられ、底部は接続軸44によって固定接続され、中部はスライド板42によって固定接続される。二枚のメインブラケット板43の底部はそれぞれリニア軸受41を介してフレーム1の前寄り位置のスライドレール17に支持される。スライド板42にヒンジで接続された二つの動滑車はフレーム1の後方寄り位置のスライドレール17と転がり摩擦対を構成する。苗板47底部の両側は二枚のメインブラケット板43の頂部にそれぞれ固定され、苗板47の傾斜角度はメインブラケット板43の傾斜角度に等しい。ガイド板45の両側は二枚のメインブラケット板43の底部にそれぞれ固定される。セルトレイ支持板46の両側は二枚のメインブラケット板43の中部にそれぞれ固定される。
【0024】
図5図6に示すように、縦方向苗送りアセンブリ5は押え板51、押え板軸52、連動板53、連動板ピン54、連動軸50、ハンドル55、バネ一551、ラチェット552、大円筒歯車553、ラチェット爪554、ラチェットプッシュ軸60、バネ二555、小円筒歯車56、取り付け軸561、一方向軸受57及びクランクレバー機構58を含む。クランクレバー機構58はクランク581、リンク582、揺動レバー583、フレーム板584及び苗送りロッド59を含む。二枚の押え板51の一端は押え板軸52の両端にそれぞれ固定される。苗箱アセンブリ4は横方向に一端まで移動すると、この端部の押え板51は、横方向移動箱アセンブリ3の一端部のカム32と接触可能である。押え板軸52の両端は二枚のメインブラケット板43の底部にそれぞれヒンジで接続される。二枚の連動板53の一端は押え板軸52の両端にそれぞれ固定され、他端は二本の連動板ピン54の一端にそれぞれ固定される。連動軸50の両端は二枚のメインブラケット板43の底部にそれぞれヒンジで接続され、且つ連動軸50の両端にいずれもラチェット552と大円筒歯車553が固定される。二つのラチェット爪554の中部はそれぞれ一枚のメインブラケット43にヒンジで接続される。ラチェット爪554の尾部に開設された掛け孔はバネ二555の一端に接続され、バネ二555の他端はメインブラケット板の外側壁に固定される。連動軸50の両端はそれぞれ一方向軸受57によってハンドル55を支持する。ハンドル55に一体成形されたスイングレバーが設けられ、二本の連動板ピン54の他端と二つのハンドル55におけるスイングレバーに開設されたシュートとはそれぞれスライドペアを構成し、二つのハンドル55にそれぞれ一つのラチェットプッシュ軸60が固定される。各ラチェットプッシュ軸60は対応するラチェット爪554を押し付ける。ハンドル55におけるスイングレバーに掛け孔が開けられ、二本のスイングレバーの掛け孔は二つのバネ一551の一端にそれぞれ接続される。二つのバネ一551の他端は二枚のメインブラケット板43の外側壁にそれぞれ固定される。二枚のフレーム板584は二枚のメインブラケット板43の外側壁にそれぞれ固定される。二本の取り付け軸561の一端は二枚のフレーム板584の一端にそれぞれヒンジで接続され、他端は二本のクランク581の一端にそれぞれ固定される。二つの小円筒歯車56はそれぞれ対応する一本の取り付け軸561に固定される。二本のリンク582の一端は二本のクランク581の他端にそれぞれヒンジで接続され、中部は二本の揺動レバー583の一端にそれぞれヒンジで接続され、他端はいずれもビアが開けられる。二本の揺動レバー583の他端は二枚のフレーム板584の他端にそれぞれヒンジで接続される。苗送りロッド59の両端はそれぞれ対応する一本のリンク582のビアを貫通する。
【0025】
図5図6に示すように、苗押えトレイアセンブリ6は、プラテンロッド61とバネ三62を含む。二本のプラテンロッド61の一端は二枚のメインブラケット板43にそれぞれヒンジで接続され、他端は二つのバネ三62の一端にそれぞれ接続される。二つのバネ三62の他端は二つのメインブラケット板43にそれぞれ接続される。二本のプラテンロッド61は苗送りロッド59の両端を押し付ける。
【0026】
好ましい実施例として、図2に示すように、フレーム1は前コラム角管11、直梁角管12、後コラム角管13、斜梁角管14、横梁角管15、スライドレールホルダ16及びスライドレール17を含む。横梁角管15は水平かつ平行に三本が設けられ、そのうちの一本の横梁角管15は他の二本の横梁角管15より高く設けられ、より低い位置の二本の横梁角管15は四本の直梁角管12によって固定接続され、より高い位置の横梁角管15とより低い位置かつ後寄りの横梁角管15は四本の後コラム角管13によって固定される。二本の斜梁角管14の一端と低い位置且つ前寄りの横梁角管15の両端はそれぞれ一本の前コラム角管11によって固定され、他端と高い位置の横梁角管15の両端はそれぞれ固定される。各斜梁角管14に間隔で設けられた二つのスライドレールホルダ16が固定される。二つのスライドレール17は平行に設けられ、そのうち一つのスライドレール17の両端は二つの斜梁角管14における前寄りの二つのスライドレールホルダ16とそれぞれ固定され、もう一つのスライドレール17の両端は二つの斜梁角管14における後寄りの二つのスライドレールホルダ16とそれぞれ固定される。
【0027】
より好ましくは、前コラム角管11、直梁角管12、後コラム角管13、斜梁角管14及び横梁角管15の固定方式はいずれも溶接である。
【0028】
好ましい実施例として、図2に示すように、駆動部材2は減速ボックス及びモータを含む。モータはフレーム1に固定され、モータの出力軸と二重螺旋軸33は減速ボックスによって接続される。
【0029】
好ましい実施例として、セルトレイ支持板46の両端にいずれもサポート板が固定される。サポート板頂部は苗トレイ48の側辺を支持する。
【0030】
好ましい実施例として、一方向軸受57の外輪はハンドル55に締まり嵌めされ、一方向軸受57の内輪は連動軸50に締まり嵌めされる。
【0031】
好ましい実施例として、クランク581のスプライン溝は取り付け軸561上のスプラインに接続される。
【0032】
好ましい実施例として、苗送りロッド59の両端にいずれも貫通孔が開けられ、貫通孔内には苗送りロッド59の左右移動を規制する鉄線が挿入される。
【0033】
該野菜鉢苗移植機の自動苗送り装置の苗送り方法は、具体的には以下のとおりである。
工程1であって、苗トレイ48を苗板47に配置し、且つ苗板47とセルトレイ支持板46に沿って二本のプラテンロッド61の下方に貫通し、且つ苗送りロッド59を苗トレイ48の最底部の二列セル口の間の苗トレイ隙間に配置し、それにより二本のプラテンロッド61は苗トレイ48の両側辺をセルトレイ支持板46のサポート板頂部に押し付ける。
工程2であって、駆動部材2は横方向移動箱アセンブリ3における二重螺旋軸33の回転を駆動し、ナットブロックはスライドスリーブ35を二重螺旋軸33に沿って移動させ、それにより接続板34を介して苗箱アセンブリ4を二つのスライドレール17に沿って横方向に移動させる。苗箱アセンブリ4は横方向に一端まで移動すると、該端のカム32が縦方向苗送りアセンブリ5の対応する端部の押え板51に衝突して押え板軸52を回動させ、押え板軸52に固定される連動板53が後方へ回動し、連動板53における連動板ピン54がハンドル55におけるスイングレバーのシュートに沿って後方へ移動し、同時にハンドル55の正転を駆動し(図5における時計回り方向)、ハンドルにおけるラチェットプッシュ軸60がラチェット爪554に衝突し、ラチェット爪554をラチェット552から分離させ、この時一方向軸受57内、外輪がロックせず、一方向軸受57内輪が回動せず、連動軸50も回動せず、大円筒歯車553とラチェット552が静止を保持し、この時ハンドルに接続されるバネ一551とラチェット爪554に接続されるバネ二555が引っ張る。カム32が押え板51に対する衝突力が消失すると、ハンドルはバネ一551の復元力によって反転してリセットし、このとき一方向軸受57の内、外輪が互いにロックし、さらに一方向軸受57に固定接続された連動軸50及び連動軸に接続された大円筒歯車553、ラチェット552を駆動して回転し、同時にラチェット爪554はバネ二555の復元力によってリセットしてラチェット爪554が一歯だけ回転することを制限し、このとき大円筒歯車は90°回転し、大円筒歯車は小歯車を駆動して、360°回転する。小円筒歯車56に固定された取り付け軸561はクランク581を介してリンク582の回転を駆動し、この時リンク582における苗送りロッド59の運動軌跡は“D”字形ダイヤル軌跡であり、図7に示すように、“D”字形ダイヤル軌跡は苗送り動作区間軌跡59aと復路リセット区間軌跡59bに分けられる。苗送りロッド59が苗送り動作区間の軌跡59aに沿って運動するとき、プラテンロッド61が苗送りロッド59に持ち上げられ、バネ三62が伸び、この時苗トレイ48がリラックス状態にあり、苗トレイ48が苗送りロッド59の作用で一列下に移動し、苗トレイをガイド板45に搬送する。苗送りロッド59は復路リセット区間の軌跡59bに沿って運動するとき、苗送りロッド59は苗トレイ48とプラテンロッド61といずれも接触から離れ、バネ三62の復元力の作用で、プラテンロッド61は苗トレイ48側辺を押し下げ、苗トレイ48側辺をセルトレイ支持板46のサポート板頂部に押し付け、それにより苗トレイ48をクランプし、苗送りロッド59は復路リセット区間の軌跡59bに沿って運動した後、苗トレイ48の次の列のセル口の上方位置の苗トレイ隙間に入る。
工程3であって、工程2を繰り返し、苗トレイ48は絶えず下方に搬送され、且つ苗トレイ48の底部はガイド板45に沿ってメインブラケット板43の後方に搬送される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7