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  • 特許-健康用耳装具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-25
(45)【発行日】2024-11-05
(54)【発明の名称】健康用耳装具
(51)【国際特許分類】
   A61H 39/04 20060101AFI20241028BHJP
【FI】
A61H39/04 M
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2024072173
(22)【出願日】2024-04-26
(62)【分割の表示】P 2023029443の分割
【原出願日】2023-02-28
(65)【公開番号】P2024122943
(43)【公開日】2024-09-09
【審査請求日】2024-05-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519254303
【氏名又は名称】株式会社SOL
(74)【代理人】
【識別番号】100133411
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 龍郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067677
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 彰司
(72)【発明者】
【氏名】藤尾 香
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-193942(JP,A)
【文献】特開2010-274009(JP,A)
【文献】特開2021-065694(JP,A)
【文献】特開2020-068867(JP,A)
【文献】登録実用新案第3008786(JP,U)
【文献】実開昭60-121810(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 39/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の耳介に装着するための装着部と、該装着部に支持される芳香発生部と、前記装着部による装着状態においてそれぞれ装着者の所定の箇所に接触する第一の健康作用部と第二の健康作用部と、を備え、前記第一の健康作用部が接触する前記所定の箇所は、装着者の三叉神経の分岐部上の皮膚であり、前記第二の健康作用部が接触する前記所定の箇所は、装着者の耳介の後ろ側の付け根であり、前記装着部は、耳介を上下から挟んで保持するようにC字状に形成され、前記装着部が前記第二の健康作用部を兼ねており、前記装着部の下側の端部に大径部を備え、該大径部が前記装着部に対して着脱可能とされ、前記装着部に対して前記芳香発生部が着脱可能とされ、前記大径部が前記芳香発生部の脱落防止部材として機能する、健康用耳装具。
【請求項2】
C字状の前記装着部の上側の端部に、前記第一の健康作用部がボール状に形成される、請求項1に記載の健康用耳装具。
【請求項3】
前記芳香発生部が前記装着部から吊り下げ状態で支持される、請求項1又は2に記載の健康用耳装具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は健康用耳装具に関し、特に、耳に装着することで装着者が心身共に快適な状態を得られる健康用耳装具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現代人は心身共に大きなストレスに晒されている。そこで、身体的なストレスと精神的なストレスを共に解消又は軽減することが健康上極めて重要である。
【0003】
特許文献1の図1図5には、耳掛式の芳香発生装置が記載されている。この芳香発生装置は、耳掛け用のハンガー部を有する耳介設置部と、この耳介設置部から延びるフレキシブルな杆状支持部と、この杆状支持部の先端に配設される芳香発生部とを備える。装着者はハンガー部を利用して耳介設置部を耳に付け、杆状支持部を適宜に変形させて、芳香発生部を自身の鼻孔及び口腔部付近に位置させる。これにより装着者が芳香を嗅ぐことができ、リラックスやリフレッシュなどが促進されるとのことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-26421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の芳香発生装置は、芳香の提供により使用者の健康増進に貢献しようとするものである。しかし、芳香の提供だけでなく、健康増進に貢献できる別の作用も奏される構成にできれば一層好ましい。
【0006】
また、特許文献1の芳香発生装置は、使用状態において、杆状支持部が装着者の耳から鼻や口の前へと延び、且つ、芳香発生部が鼻や口の前に位置する。このため、装着者にとって杆状支持部や芳香発生部が邪魔になり易いほか、装着状態の外観も悪いという問題がある。
【0007】
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたもので、芳香の提供とは別に、又は芳香の提供に加えて、健康増進に貢献できる別の作用も付加される、健康用耳装具を提供しようとするものである。本発明はまた、装着者の邪魔にならず、意匠性にも優れた健康用耳装具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係る健康用耳装具は、人の耳介に装着するための装着部と、該装着部に支持される芳香発生部と、前記装着部による装着状態においてそれぞれ装着者の所定の箇所に接触する第一の健康作用部と第二の健康作用部と、を備え、前記第一の健康作用部が接触する前記所定の箇所は、装着者の三叉神経の分岐部上の皮膚であり、前記第二の健康作用部が接触する前記所定の箇所は、装着者の耳介の後ろ側の付け根であり、前記装着部は、耳介を上下から挟んで保持するようにC字状に形成され、前記装着部が前記第二の健康作用部を兼ねており、前記装着部の下側の端部に大径部を備え、該大径部が前記装着部に対して着脱可能とされ、前記装着部に対して前記芳香発生部が着脱可能とされ、前記大径部が前記芳香発生部の脱落防止部材として機能することを特徴とする。
【0009】
本発明の健康用耳装具は、装着部によって装着者の耳介に装着される。耳介への装着状態において、第一の健康作用部は、装着者の三叉神経の分岐部上の皮膚に接触し、第二の健康作用部は、装着者の耳介の後ろ側の付け根に接触する。本発明の健康用耳装具によれば、第一の健康作用部と第二の健康作用部の接触感により装着者に安心感が生まれ、緊張がゆるんでリラックスでき、表情も柔らかくなる。例えば、第一の健康作用部の接触により、咬筋などを支配する三叉神経の過活動が和らげられ、顎関節症などの症状が緩和される効果が期待できる。また、第二の健康作用部の接触により、ファシア(fascia)を緩ませる効果が期待できる。また、芳香発生部から発生する芳香により、装着者は嗅覚を通じた芳香療法上の効果も得ることができる。すなわち、装着者の肌への第一又は/及び第二の健康作用部の接触と、芳香発生部から生ずる芳香とにより、装着者の触覚と嗅覚とを通じて健康上好ましい刺激が脳に与えられる。これにより、二重の健康増進効果が得られる。さらに、装着部が、耳介を上下から挟んで保持するようにC字状に形成されることから、装着者の耳介の前側に装着部が露出しないので、装着部が装着者の邪魔になりにくいほか、意匠性にも優れた健康用耳装具となる。装着部が第二の健康作用部を兼ねているので、コンパクトで合理的な構成である。さらにまた、大径部を装着部から取り外して旧い芳香発生部を取り外し、新たな芳香発生部を装着部に取り付け、その後、大径部を装着部に取り付けることで、芳香発生部を交換することができる。よって、芳香発生部の交換作業が容易に行えると共に、芳香発生部の交換可能な構成を簡便に且つ低コストで実現することができる。
【0012】
実施の一形態として、C字状の前記装着部の上側の端部に、前記第一の健康作用部がボール状に形成される態様としてもよい。この場合、第一の健康作用部の人体への当たりが柔らかくなり、且つ、耳介から脱落しにくい健康用耳装具となる。
【0014】
実施の一形態として、前記芳香発生部が前記装着部から吊り下げ状態で支持される態様としてもよい。このようにすれば、装着者の動きに応じて芳香発生部が揺れるので、芳香の広がりが促進される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の一形態に係る健康用耳装具の全体図である。
図2図1の健康用耳装具の装着状態の側面図である。
図3図1の健康用耳装具の装着状態の前面図である。
図4図1の健康用耳装具の装着状態の後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係る健康用耳装具1は、人の耳介2(図2図4参照)に装着するための装着部3と、この装着部3に支持される芳香発生部4と、を備える。装着部3は、健康用耳装具1を装着者の耳介2に取り付けるための取付作用を奏する。
【0019】
本発明の実施の一形態では、健康用耳装具1は、装着部3による装着状態においてそれぞれ装着者の所定の箇所に接触する第一の健康作用部7と第二の健康作用部5の少なくともいずれかを備える。好ましくは、図示例のように、第一の健康作用部7と第二の健康作用部5の両方を備える。図2に示すように、第一の健康作用部7が接触する所定の箇所は、装着者の三叉神経の分岐部上の皮膚である。一方、第二の健康作用部7が接触する所定の箇所は、図3及び図4に示すように、耳介2の後ろ側の付け根6である。図示例では、装着部3が耳介2を上下から挟んで保持するようにC字状に形成され、装着部3が第二の健康作用部5を兼ねている。第一の健康作用部7は、C字状の装着部3の上側の端部にボール状に形成されている。この場合、第一の健康作用部7の人体への当たりが柔らかくなり、且つ、耳介2から脱落しにくい健康用耳装具となり、好適である。
【0020】
図示例の健康用耳装具1は、図2図4に示すように、装着部3によって装着者の耳介2に装着される。健康用耳装具1の耳介2への装着状態において、第一の健康作用部7は、装着者の三叉神経の分岐部上の皮膚に接触し、第二の健康作用部5は、装着者の耳介2の後ろ側の付け根6に接触して延在する。第二の健康作用部5は、装着者の耳介2の後ろ側の付け根6に部分的に非接触の部分を有していてもよいが、第二の健康作用部5の全体が装着者の耳介2の後ろ側の付け根6の全体に接触していることが好ましい。第一の健康作用部7と第二の健康作用部5の接触感により装着者に安心感が生まれ、緊張がゆるんでリラックスでき、表情も柔らかくなる。
【0021】
第一の健康作用部7による接触刺激により、咬筋などを支配する三叉神経の過活動が和らげられ、顎関節症などの症状が緩和される効果が期待できる。三叉神経の分岐部付近には、東洋医学では「和りょう(わりょう)」と言う経穴が存在する。この経穴を刺激することで、かすみ目や疲れ目などの眼精疲労が改善され、頭痛や肩コリなども改善されると言われている。このため、第一の健康作用部7が和りょう上の皮膚に接触することで、眼精疲労や頭痛や肩コリなどの改善が期待できる。首から上の頭部の経穴については、優しく押すか触れるだけでも効果があるので、第一の健康作用部7が和りょう上の皮膚に接触することは健康上有効であると期待される。
【0022】
また、第二の健康作用部5による接触刺激により、ファシア(fascia)を緩ませる効果が期待できる。ファシアは「筋膜」と訳されることが多いが、元々の概念は「筋肉、骨、内臓、神経、血管など様々な組織を包んで保護する、薄い結合組織」のことである。よって、「筋膜」はファシアの一部である。図4に示すように、第二の健康作用部5が装着者の耳介2の後ろ側の付け根6に接触して延在することで、側頭筋や咬筋につながるファシアを緩ませる作用が期待できる。
【0023】
理想的な状態のファシアは、隣り合うファシアと滑り合うことで互いの摩擦を軽減し、動作を滑らかに行う手助けを担っていると考えられており、その為には体液成分がとても重要である。例えば、関節でヒアルロン酸などの水分低下が起こると、ファシア同士が滑り合う能力が低下し「可動域制限」や「張り」を生じると考えられている。ひどい場合には組織同士の滑りが悪くなり、隣接するファシア同士が癒着してしまう。この状態で癒着部位に牽引刺激が起こると侵害受容器(痛みセンサー)が反応し、「痛み」などを感じる。
【0024】
ファシアの固着を取る為に一般的に行われている処置は、注射にて生理食塩水を固着部位に注入するハイドロリリース、トリガーポイントへの鍼施術、筋に負荷をかけない低負荷の反復運動療法、皮膚をずらす徒手療法などであるが、第二の健康作用部を備える本実施の一形態の健康用耳装具によれば、前記の処置の内の「皮膚をずらす徒手療法」に類似した効果が期待されると言える。
【0025】
耳介2の大きさや形状は人によってそれぞれ異なる。そこで、健康用耳装具1はオーダーメイド品であることが好ましい。すなわち、健康用耳装具1は、耳介2への装着状態において第一の健康作用部7と第二の健康作用部5とが装着者の各所定の箇所に接触するように、個々の装着者ごとに作製することが好ましい。これにより、いずれの装着者もそれぞれ健康上の作用を受けることができる。但し、例えば、種々の大きさや形状の健康用耳装具を予め準備し、それらを個々の装着者が試着して、最もフィットするものを選択する販売形式を採用することもできる。
【0026】
装着部3には芳香発生部4が支持されており、この芳香発生部4から発生する芳香により、装着者は嗅覚を通じた芳香療法上の効果も得ることができる。すなわち、装着者の肌への第一及び第二の健康作用部7,5の接触と、芳香発生部4から生ずる芳香とにより、装着者の触覚と嗅覚とを通じて健康上好ましい刺激が脳に与えられる。これにより、二重の健康増進効果が得られる。
【0027】
次に、図1の健康用耳装具1の各構成要素について詳細に説明する。
【0028】
図1の健康用耳装具1において、装着部3は、耳介2を上下から挟んで保持するようにC字状に形成されている。このため、耳介2への装着状態において、装着者の耳介2の前側に装着部3が大きく露出することがない(図3参照)。よって、装着部3が装着者の邪魔になりにくいほか、意匠性にも優れている。C字状の装着部3は、第二の健康作用部5を兼ねており、上端に上側大径部7を備え、下端に下側大径部8を備える。上側大径部7が第一の健康作用部である。
【0029】
第二の健康作用部5は、装着者の耳介2の後ろ側の付け根6に沿った湾曲状態で線状又は帯状に延びている。第二の健康作用部5は、個々の装着者の耳介2の形状や大きさに適合するように作製されるので、形状の付与が容易な材料で形成するのが好ましい。また、第二の健康作用部5は、装着者の肌に接触するので、人の肌に対して無害な材料で形成する。これらの観点から、第二の健康作用部5は、人の肌に対して無害であって、塑性変形性を有する材料で形成すると好適である。これらの条件を満たす金属、中でも特に、サージカルステンレスで形成すると好ましい。他の材料として、第二の健康作用部5は、プラスチックや木を材料として形成してもよい。
【0030】
第一及び第二の健康作用部7,5には人体に有効な磁力源が内蔵されていてもよい。この場合、磁力源から発生する磁力は、人体のツボに作用して肩凝りや頭痛や目の疲れ等を軽減し得る。しかし、図1の健康作用部1は、そのような磁力源を備えていない。このため、構成が簡易で低コストの健康用耳装具1が得られる。なお、磁力源は無くても、第一及び第二の健康作用部7,5が装着者の所定の箇所に密着することで前述の健康作用が奏されるので、健康上の効果に不足はない。
【0031】
上側大径部7は、第二の健康作用部5の上側の端部5aに取り付けられ、下側大径部8は、第二の健康作用部5の下側の端部5bに取り付けられる。取付方法は、ねじ結合式であっても圧入式であってもよい。上側大径部7と下側大径部8は、いずれも第二の健康作用部5の太さよりも大きい。図2及び図3に示すように、耳介2への装着状態において、上側大径部7は耳介2の付け根の上部の前側(装着者から見て)に位置し、下側大径部8は、耳介2の付け根の下部の前側、すなわち、耳朶9の前側に位置する。上側大径部7と下側大径部8とを設けることで、装着部3の上下の端部の人体への当たりが柔らかくなり、且つ、耳介2から脱落しにくい装着部となる。上側大径部7と下側大径部8も、第二の健康作用部5と同様に、サージカルステンレスで形成すると好ましい。
【0032】
上側大径部7と下側大径部8は、装着者の皮膚に対してソフトな感触で当接可能な形状とする。例えば、少なくとも皮膚への当接面が角のない丸みを帯びた形状とする。典型例として、上側大径部7と下側大径部8は、全体が球形や楕円球状に形成される。上側大径部7と下側大径部8が耳介2の前側に当接することで、健康作用部5が耳介の後ろ側の付け根6に密着した状態が維持され、耳介2から脱落しにくい装着部となる。上側大径部7と下側大径部8は、耳介2の前側の上下に位置して目に付きやすいので、装飾品としての意匠性を備えたものとすると好適である。
【0033】
図1の健康用耳装具1は、装着部3に支持される芳香発生部4を備える。芳香発生部4は、容器10と、この容器10内に収容される芳香源11とで構成される。芳香源11としては、エッセンシャルオイル(植物から抽出した香り成分である精油)や香水等、人の気持ちを落ち着かせたり人に癒しを与えたりリラックスさせたりする香りが用いられる。芳香源11は、容器10に対して取り替え可能な態様であってもよいし、容器10内に補給可能な態様であってもよい。
【0034】
芳香発生部4は、装着部3の適宜の箇所に固定されていてもよいが、装着部3から吊り下げ状態で支持される態様としてもよい。このようにすれば、装着者の動きに応じて芳香発生部4が揺れるので、芳香の広がりが促進される利点がある。図1の例では、吊り下げ支持部材としてのチェーン12が芳香発生部4に取り付けられており、チェーン12の上端部が第二の健康作用部5の下端部5bに接続されている。
【0035】
芳香発生部4は装着部3に固着されていてもよいが、着脱可能なものとすると、芳香発生部4の交換が可能となり好適である。例えば、第二の健康作用部5の下端部5bに対して下側大径部8を着脱可能とし、さらに、下側大径部8を取り外した状態の第二の健康作用部5の下端部5bをチェーン12のトップリング13に挿脱可能とすることで、芳香発生部4が装着部3に対して着脱可能な構成となる。この場合、下側大径部8が芳香発生部4の脱落防止部材として機能する。
【0036】
すなわち、下側大径部8を第二の健康作用部5から取り外して旧い芳香発生部4を取り外し、新たな芳香発生部4を第二の健康作用部5に取り付け、その後、下側大径部8を第二の健康作用部5に取り付けることで、芳香発生部4を交換することができる。このようにすれば、芳香発生部4の交換作業が容易に行えると共に、芳香発生部4の交換可能な構成を簡便に且つ低コストで実現することができる。
【0037】
芳香発生部4の他の態様として、下側大径部8自体を芳香発生部の容器10とし、下側大径部8内に芳香源を収容してもよい。
【0038】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 健康用耳装具
2 耳介
3 装着部
4 芳香発生部
5 第二の健康作用部
6 耳介の後ろ側の付け根
7 第一の健康作用部[大径部(上側大径部)]
8 大径部(下側大径部)
図1
図2
図3
図4